JP2002158552A - 利得制御回路 - Google Patents

利得制御回路

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JP2002158552A
JP2002158552A JP2000351513A JP2000351513A JP2002158552A JP 2002158552 A JP2002158552 A JP 2002158552A JP 2000351513 A JP2000351513 A JP 2000351513A JP 2000351513 A JP2000351513 A JP 2000351513A JP 2002158552 A JP2002158552 A JP 2002158552A
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Masamichi Tate
政道 館
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変利得回路の低利得時における消費電流を
低減させて、消費電力効率を改善する。 【解決手段】 制御電圧供給回路1で、外部から与えら
れる利得制御電圧Vgcを変換して、一定の利得制御幅を
有する3段縦続接続された可変利得回路2〜4に、制御
電圧Vgchを供給する。この利得で、入力電圧Vinを増
幅して、出力電圧Voutとして出力する。電流制御回路
5で、利得制御電圧Vgcに応じて、可変利得回路2〜4
に供給する電流を制御する。低利得時には、消費電流を
低減させて、消費電力効率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御回路に関
し、特に、携帯電話などの移動体通信端末の出力電力を
制御する自動利得制御装置に用いられる利得制御回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散方式を用いたCDMA
(Code Division Multiple Access:符号分割多元接
続)方式の移動体通信システムでは、加入者容量増加の
目的のために、同一周波数帯に拡散符号の異なる複数の
移動局を割り当てて送信を行ない、受信機側では、送信
時と同一の拡散符号を重畳して信号を復元する。この様
な移動体通信システムでは、基地局へ到達する各移動局
からの送信出力の電界強度が同一になるように、各移動
局の出力電力を送信系の無線部で制御する必要がある。
また、移動局のベースバンド信号処理部に入力する受信
信号振幅が、移動局が受信する電波の電界強度の強弱に
よらず一定となる様に、受信系の無線部で利得制御する
必要がある。一般に、CDMA方式の携帯電話機では、
送信系、受信系の各無線部で、それぞれ80dB程度の利
得制御幅が要求される。
【0003】近年、移動機においては、小型化、軽量
化、低コスト化に加え、低消費電力化が強く要望されて
いる。特に、CDMA方式の携帯電話機では、前述のよ
うに、送信信号や受信信号の電力制御を頻繁に行なうた
め、利得制御回路の高効率化が、通話及び待ち受け時間
を延ばす大きな要となる。
【0004】図8は、従来の利得制御回路の一例を示す
ブロック図である。この利得制御回路では、所望の利得
制御幅と制御直線性を得るために、制御幅が数十dBの
可変利得回路26〜28を3段縦続に接続している。また、
この利得制御回路では、各制御電圧Vgch1〜Vgch3にオ
フセットをもたせることにより、各段の可変利得回路26
〜28の動作範囲をずらし、全体として広い制御範囲と高
い直線性を得ている。
【0005】第1の可変利得回路26の出力端子OUT,
OUTXは、第2の可変利得回路27の入力端子IN,I
NXに接続されている。同様にして、第3の可変利得回
路28まで接続されている。また、第1の可変利得回路26
の入力端子IN,INXには、利得制御回路の入力信号
Vinが入力される。第3の可変利得回路28の出力端子O
UT,OUTXからは、利得制御回路の出力信号Voutが
出力される。制御電圧供給回路29は、利得制御電圧Vgc
を、制御感度等に応じた制御電圧Vgch1〜Vgch3に変換
し、第1の可変利得回路26から第3の可変利得回路28の
各制御端子VC,VCXに供給する。
【0006】図9は、従来の可変利得回路の一例を示す
回路図である。図9において、可変利得回路は、エミッ
タ間をエミッタ抵抗RE3で結合したトランジスタQ3
7,Q38からなる第1の差動対30と、エミッタ間をエミ
ッタ抵抗RE4で結合したトランジスタQ39,Q40からな
る第2の差動対31とを備えている。トランジスタQ37〜
Q40のコレクタはそれぞれ、電流切換回路32を構成する
4つの差動対の共通エミッタが接続されている。4つの
差動対は、トランジスタQ41,Q42と、トランジスタQ4
3,Q44と、トランジスタQ45,Q46と、トランジスタQ4
7,Q48とで、それぞれ構成されている。電流切換回路32
は、第1の差動対30と第2の差動対31の電流を、制御電
圧Vc,Vcxにより切り換えて、利得を制御する機能を有
している。すなわち、負荷抵抗RLに流れる電流のう
ち、第1の差動対と第2の差動対に流れる比率を、制御
電圧Vc,Vcxにより制御して、全体の利得を制御してい
る。
【0007】また、第1の差動対30と第2の差動対31を
構成するトランジスタQ37〜Q40のエミッタには、それ
ぞれ定電流回路33〜36が接続されている。定電流回路33
〜36のトランジスタQ49〜Q52のベースには、一定電圧
Vbbが印加されている。トランジスタQ49〜Q52のエミ
ッタには、それぞれエミッタ抵抗R19〜R22が接続さ
れ、エミッタ抵抗R19〜R22は接地されている。
【0008】トランジスタQ37,Q39のベースは共通
で、正相信号の入力端子INに接続されている。トラン
ジスタQ38,Q40のベースは共通で、逆相信号の入力端
子INXに接続されている。トランジスタQ41,Q44,Q
46,Q47のベースは共通で、制御電圧Vcの入力端子VC
に接続されている。トランジスタQ42,Q43,Q45,Q48
のベースは共通で、制御電圧Vcxの入力端子VCXに接
続されている。
【0009】トランジスタQ44,Q48のコレクタは共通
で、負荷抵抗RLを介して電源に接続されている同時
に、正相信号の出力端子OUTに接続されている。トラ
ンジスタQ41,Q45のコレクタは共通で、負荷抵抗RL
を介して電源に接続されていると同時に、逆相信号の出
力端子OUTXに接続されている。また、トランジスタ
Q42,Q43,Q46,Q47のコレクタは、電源に直接接続さ
れている。
【0010】ここで、第1の差動対30の利得Avhと第2
の差動対31の利得Avlを、Avh>Avlとなる関係にする
ために、それぞれの差動対を構成するエミッタ抵抗を、
RE3<RE4に設定する。(RE3は、抵抗RE3の抵抗
値を表わす。他も同様に表わす。)例えば、利得制御幅
を30dB程度にするためには、RE3:RE4を約1:32
に設定すれば良い。
【0011】可変利得回路の利得Gは一般に、 G=20log(RL×(M×gm3+gm4)/(1+M)) …(1) で表わせる。但し、 gm3=1/(Vt/I3+RE3/2) …(2) gm4=1/(Vt/I4+RE4/2) …(3) M=exp(Vd/Vt) …(4) である。Vdは、制御電圧VcとVcxの電位差である。I
3は、定電流回路33,34に流れる電流である。I4は、定
電流回路35,36に流れる電流である。また、Vt=kT/
qであり、qは電子電荷、kはボルツマン定数、Tは絶
対温度である。
【0012】よって、可変利得回路の利得を変化させる
ためには、制御電圧の入力端子VC,VCXに印加する
制御電圧Vc,Vcxの電位差Vdを変化させればよい。最
大出力振幅を得るためには、Vd≫0に設定し、最小出
力振幅を得るためにはVd≪0に設定する。
【0013】以上説明したように、従来の利得制御回路
では、外部から印加した利得制御電圧Vgcが、オフセッ
トを有した制御電圧Vgch1〜Vgch3に変換されて、各可
変利得回路に供給されることで、利得制御電圧Vgcに応
じた80dB程度の利得切換えを、ほぼ線形に行なうこと
ができる。
【0014】図10は、従来の利得制御回路の利得制御電
圧Vgcに対する利得制御特性及び歪み(3次相互変調歪
IM3)特性及び電流特性を示す説明図である。図10に
おいて、利得制御特性は、利得制御電圧Vgcに対してほ
ぼ直線的に遷移しており、高い線形性が得られている。
また、歪み特性は、低利得時には比較的良好なレベルに
確保できるのに対して、高利得時には劣化する。更に、
電流特性は、利得によらず一定である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の利得制
御回路を用いた移動体通信システム移動機では、出力電
力によらず利得制御回路の消費電力が一定であるため
に、低出力電力時に消費電力効率が低下してしまうとい
う問題があった。
【0016】本発明は、上記従来の問題を解決して、利
得制御回路の低利得時における消費電流を低減させ、低
出力電力時にも消費電力効率を高くできる利得制御回路
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、利得制御回路を、一定の利得制御幅
を有しカスケード接続された複数段の可変利得回路と、
外部から与えられる利得制御電圧を変換して各可変利得
回路に制御電圧を供給する制御電圧供給回路と、利得制
御電圧を、可変利得回路の各段の電流を制御する電流に
変換する電流制御回路とを具備する構成とした。
【0018】このように構成したことにより、利得制御
回路で利得を制御するとともに、利得に応じた最適な電
流を流すことができ、消費電力効率を高めることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1〜図7を参照しながら詳細に説明する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、利得に応じた電流を可変利得回路に供給する
利得制御回路である。
【0021】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る利得制御回路の機能ブロック図である。図1におい
て、制御電圧供給回路1は、外部から供給される利得制
御電圧を、制御電圧に変換して、可変利得回路の利得を
制御する回路である。可変利得回路2〜4は、利得を数
十dBの幅で制御できる増幅回路である。電流制御回路
5は、利得制御電圧に応じた電流を可変利得回路に供給
するように制御する回路である。
【0022】図2は、本発明の第1の実施の形態におけ
る利得制御回路の可変利得回路の回路図である。図2に
おいて、差動対6,7は、エミッタ帰還抵抗に応じて異
なる増幅度を有する増幅回路である。電流切換回路8
は、制御信号に応じて差動対6,7に流れる電流を切り
換える回路である。定電流回路9〜12は、差動対6,7
に所定のエミッタ電流を流すための回路である。可変電
流回路13〜16は、差動対6,7に制御電流に応じたエミ
ッタ電流を流すための回路である。
【0023】図3は、本発明の第1の実施の形態におけ
る利得制御回路の電流制御回路の回路図である。図3に
おいて、不平衡平衡変換回路17は、利得制御電圧Vgcを
平衡変換する回路である。オフセット制御電圧発生回路
18,19は、可変利得回路の差動対に流れる電流を制御す
る回路である。電流供給回路20〜25は、可変電流回路13
〜16を制御する制御電流を生成する回路である。
【0024】図4は、本発明の第1の実施の形態におけ
る利得制御回路の利得制御電圧Vgcに対する利得制御特
性及び歪み(3次相互変調歪)特性及び電流特性を示す
説明図である。
【0025】上記のように構成された本発明の第1の実
施の形態における利得制御回路の動作を説明する。最初
に、利得制御回路の全体の動作を説明する。図1に示す
ように、利得制御回路は、所望の利得制御幅と制御直線
性を得るために、利得制御幅が数十dBの可変利得回路
2〜4を、3段カスケード接続している。また、この利
得制御回路では、各制御電圧Vgch1〜Vgch3にオフセッ
トをもたせることにより、各段の可変利得回路2〜4の
動作範囲をずらし、全体として広い利得制御範囲と高い
直線性を得る構成としている。
【0026】第1の可変利得回路2の出力端子OUT,
OUTXは、第2の可変利得回路3の入力端子IN,I
NXに接続されている。同様にして、第3の可変利得回
路4までカスケード接続されている。また、第1の可変
利得回路2の入力端子IN,INXには、利得制御回路
の入力信号Vinが入力される。第3の可変利得回路4の
出力端子OUT,OUTXからは、利得制御回路の出力
信号Voutが出力される。制御電圧供給回路1は、利得
制御電圧Vgcを、制御感度等に応じた、それぞれオフセ
ットを有する制御電圧Vgch1〜Vgch3に変換し、第1の
可変利得回路2から第3の可変利得回路4の利得を制御
する制御電圧として供給する。利得制御回路のここまで
の動作は、従来の利得制御回路と同じである。
【0027】各可変利得回路2〜4に流れる電流は、利
得制御電圧Vgcによる利得制御に応じて、電流制御回路
5から出力電流Ich1〜Ich3とIcl1〜Icl3が供給され
て、電力効率が最適となるように制御される。
【0028】第2に、可変利得回路の動作を説明する。
図2の可変利得回路の回路図に示すように、可変利得回
路2〜4は、それぞれ、エミッタ間をエミッタ負帰還抵
抗RE1で結合されたトランジスタQ1,Q2とからなる第
1の差動対6と、エミッタ間をエミッタ負帰還抵抗RE
2で結合されたトランジスタQ3,Q4とからなる第2の差
動対7とを備えている。トランジスタQ1〜Q4のコレク
タはそれぞれ、電流切換回路8を構成する4つの差動対
の共通エミッタが接続されている。4つの差動対は、ト
ランジスタQ5,Q6と、トランジスタQ7,Q8と、トラン
ジスタQ9,Q10と、トランジスタQ11,Q12とで、それ
ぞれ構成されている。電流切換回路8は、第1の差動対
6と第2の差動対7の電流を、制御電圧Vc,Vcxにより
切り換えて、利得を制御する機能を有している。すなわ
ち、負荷抵抗RLに流れる電流のうち、第1の差動対と
第2の差動対に流れる比率を、制御電圧Vc,Vcxにより
制御して、全体の利得を制御している。例えば、可変利
得回路2〜4の利得制御幅を30dB程度得るためには、
RE1:RE2を、約1:32に設定する。
【0029】トランジスタQ1,Q3のベースは共通に接
続されて、正相信号の入力端子INとなっている。トラ
ンジスタQ2,Q4のベースは共通に接続されて、逆相信
号の入力端子INXとなっている。トランジスタQ5,Q
8,Q10,Q11のベースは共通に接続されて、制御電圧Vc
の入力端子VCとなっている。トランジスタQ6,Q7,Q
9,Q12のベースは共通に接続されて、制御電圧Vcxの入
力端子VCXとなっている。
【0030】トランジスタQ8,Q12のコレクタは共通に
接続されて、負荷抵抗RLを介して電源と接続されてお
り、正相信号の出力端子OUTとなっている。トランジ
スタQ5,Q9のコレクタは共通に接続されて、負荷抵抗
RLを介して電源と接続されており、逆相信号の出力端
子OUTXとなっている。トランジスタQ6,Q7,Q10,
Q11のコレクタは、電源に直接接続されている。可変利
得回路のここまでの動作は、従来の可変利得回路と同じ
である。
【0031】第1の差動対6と第2の差動対7を構成す
るトランジスタQ1〜Q4のエミッタには、定電流回路9
〜12が接続されている。さらに、電流制御回路5からの
信号に応じて電流を変えることができる可変電流回路13
〜16も接続されている。
【0032】可変電流回路13,14は、電流制御回路と、
任意に設定可能な所定のミラー比を有するカレントミラ
ーの関係にあるため、制御電流Ichに応じた電流を得る
ことができる。同様に、可変電流回路15,16は、電流制
御回路と、任意に設定可能な所定のミラー比を有するカ
レントミラーの関係にあるため、制御電流Iclに応じた
電流を得ることができる。
【0033】第3に、電流制御回路の動作を説明する。
図3の電流制御回路の回路図に示すように、電流制御回
路5は、利得制御電圧Vgcを平衡変換する不平衡平衡変
換回路17と、第1のオフセット制御電圧発生回路と18
と、第2のオフセット制御電圧発生回路19と、第1から
第6の電流供給回路20〜25を備えている。第1のオフセ
ット制御電圧発生回路18と、第1から第3の電流供給回
路20〜22は、可変利得回路2〜4の第1の差動対6に流
れる電流を制御し、第2のオフセット制御電圧発生回路
19と第4から第6の電流供給回路23〜25は、可変利得回
路2〜4の第2の差動対7に流れる電流を制御する。
【0034】利得制御電圧Vgcは、平衡変換された後、
第1及び第2のオフセット制御電圧発生回路18,19で、
第1から第3の電流供給回路20〜22及び第4から第6の
電流供給回路23〜25を制御するためのオフセット電圧を
発生させる。第1から第3の電流供給回路20〜22及び第
4から第6の電流供給回路23〜25は、オフセット電圧に
応じた出力電流Ich1からIch3及びIcl1からIcl3を生
成する。
【0035】電流Ich1〜Ich3と電流Icl1〜Icl3は、
逆相の関係にある。即ち、電流が制御されることによ
り、可変利得回路の第1の差動対6に流れる電流が比較
的大きい時、第2の差動対7に流れる電流が比較的小さ
くなる。逆に、第1の差動対6に流れる電流が比較的小
さい時、第2の差動対7に流れる電流が比較的大きくな
る。
【0036】第4に、可変利得回路を最適制御する方法
を説明する。可変利得回路の利得Gは、一般に、 G=20log(RL×(M×gm1+gm2)/(1+M)) …(5) で表わせる。但し、 gm1=1/(Vt/I1+RE1/2) …(6) gm2=1/(Vt/I2+RE2/2) …(7) M=exp(Vd/Vt) …(8) である。Vdは、制御電圧VcとVcxの差電圧である。I
1は、定電流回路9に流れる電流Ics1と、可変電流回路
13に流れる電流Ivs1の総和電流である。定電流回路10
に流れる電流Ics1と、可変電流回路14に流れる電流Iv
s1の総和電流でもある。I2は、定電流回路11に流れる
電流Ics2と、可変電流回路15に流れる電流Ivs2の総和
電流である。定電流回路12に流れる電流Ics2と、可変
電流回路16に流れる電流Ivs2の総和電流でもある。更
に、 Vt=kT/q であり、qは電子電荷、kはボルツマン定数、Tは絶対
温度である。
【0037】可変電流回路13,14(又は15,16)に流れる
電流Ivs1(又はIvs2)は、電流制御回路5の出力電流
Ich(又はIcl)と所定のミラー比を有するカレントミ
ラーの関係にあり、Ich(又はIcl)の電流増減に応じ
て、その比電流が流れる可変電流である。また、Ich
(又はIcl)は、電流供給回路に印加される制御電圧V
oh,Vohx(又はVol,Volx)によって決定される。ここ
で、Ich(及びIcl)は、Ich1〜Ich3(及びIcl1〜
Icl3)のいずれかであり、Voh,Vohx(及びVol,Vol
x)は、Voh1〜Voh3,Voh1x〜Voh3x(及びVol1〜Vo
l3,Vol1x〜Vol3x)のいずれかであることを示してい
る。
【0038】例えば、第1の電流供給回路20と第4の電
流供給回路23に注目すると、第1の電流供給回路20を構
成する差動対の電流をI1とし、第4の電流供給回路23
を構成する差動対の電流をI4とすると、電流制御回路
5の出力電流Ich1及びIcl1は、 Ich1=I1/(1+exp(−Vohd1/Vt)) ・・・(9) Icl1=I4/(1+exp(Vold1/Vt)) ・・・(10) と表わされる。ここで、Vohd1及びVold1は、 Vohd1=Voh3−Voh1x ・・・(11) Vold1=Vol3−Vol1x ・・・(12) である。
【0039】式(9)と式(10)は、Ich1とIcl1が逆
相電流であることを示しており、利得制御電圧Vgcが最
大の時、可変利得回路の第1の差動対6に流れる電流は
最大となり、第2の差動対7に流れる電流は最少とな
る。同様に、利得制御電圧Vgcが最少の時、可変利得回
路の第1の差動対6に流れる電流は最少となり、第2の
差動対7に流れる電流は最大となる。
【0040】以上の原理により、可変利得回路の利得
が、第1の差動対6の利得で支配されている時は、第1
の差動対6に電流を多く供給して、第2の差動対7の電
流は少なくする制御を行ない、逆に、可変利得回路の利
得が第2の差動対7の利得で支配されている時は、第2
の差動対7に電流を多く供給して、第1の差動対6の電
流は少なくする制御を行なう。
【0041】更に、各可変利得回路の線形動作範囲は、
エミッタ負帰還抵抗と電流の積でほぼ表わせる。例え
ば、第1の差動対6で考えた場合、その線形動作範囲は
ほぼ2I1×RE1となる。即ち、各可変利得回路の信号
入力レベルに応じて線形動作範囲を変化させることで、
歪みレベルを一定とした電流制御が可能になる。これら
の電流制御は、各可変利得回路に入力する信号レベルに
応じて細かく行なうことによって、利得制御回路の高効
率化が実現できる。
【0042】第5に、利得制御回路の特性を説明する。
図4は、利得制御回路の利得制御電圧Vgcに対する利得
制御特性及び歪み(3次相互変調歪)特性及び電流特性
を示す図である。図4に示すように、利得制御特性は、
利得制御電圧Vgcに対してほぼ直線的に遷移しており、
高い線形性が得られている。また、歪み特性は利得によ
らず一定である。更に、電流特性は、低利得時に低く、
高利得時に高くなっており、低利得における消費電力効
率の低下を抑えている。
【0043】なお、電流制御回路の各出力電流と利得制
御回路を構成する各可変利得回路の結合とをそれぞれ割
り当てて説明したが、これらの結合の組み合わせは可変
利得回路の制御順番等によって任意に変えられるもので
ある。
【0044】このような利得制御回路を、CDMA方式
の無線送受信手段を有する移動端末に適用して、基地局
での電界強度が一定となるように送信電力を制御する送
信利得制御手段と、受信信号の振幅が一定となるように
利得制御する受信利得制御手段で、利得に応じた消費電
力となるように制御すれば、電力効率が最適化されて、
通話時間や待受け時間を延ばすことができる。この移動
端末と無線通信する基地局を含む移動通信システム全体
の通信の効率と利便性が高まる。
【0045】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、利得制御回路を、利得に応じた電流を可変利得回
路に供給する構成としたので、消費電力効率を高めるこ
とができる。
【0046】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、可変利得回路の第1の差動対のエミッタを直
結し、第2の差動対のエミッタを抵抗で結合して、利得
に応じた電流を供給する利得制御回路である。
【0047】図5は、本発明の第2の実施の形態におけ
る利得制御回路の可変利得回路の回路図である。図5に
おいて、可変利得回路の基本的な構成は、図2と同じで
ある。可変利得回路の第1の差動対のエミッタを直接接
続した点と、定電流回路を少なくした点が異なる。
【0048】上記のように構成された本発明の第2の実
施の形態における利得制御回路の動作を説明する。図5
に示すように、可変利得回路は、エミッタ間を結合した
トランジスタQ1,Q2とからなる第1の差動対6と、エ
ミッタ間をエミッタ負帰還抵抗RE2で結合したトラン
ジスタQ3,Q4とからなる第2の差動対7とを備えてい
る。
【0049】第1の差動対6を構成するトランジスタQ
1,Q2の共通エミッタと、第2の差動対7を構成するト
ランジスタQ3,Q4のエミッタには、定電流回路9〜11
が接続されている。さらに、電流制御回路5からの信号
に応じて電流を変えることができる可変電流回路13〜15
も接続されている。
【0050】可変電流回路13は、電流制御回路と、任意
に設定可能な所定のミラー比を有するカレントミラーの
関係にあるため、制御電流Ichに応じた電流を得ること
ができる。同様に、可変電流回路15,16は、電流制御回
路と、任意に設定可能な所定のミラー比を有するカレン
トミラーの関係にあるため、制御電流Iclに応じた電流
を得ることができる。その他の回路の構成と動作は、第
1の実施の形態と同じである。
【0051】この可変利得回路を用いることで、第1の
差動対6の利得を大きくすることができるため、より広
い範囲の利得制御幅を得ることができる。
【0052】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、利得制御回路を、可変利得回路の第1の差動対の
エミッタを直結し、第2の差動対のエミッタを抵抗で結
合して、利得に応じた電流を供給する構成としたので、
消費電力効率を高めることができるとともに、利得制御
幅を広くできる。
【0053】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、可変利得回路の差動対のエミッタを2つの抵
抗で接続し、抵抗の中点から利得に応じたエミッタ電流
を供給する利得制御回路である。
【0054】図6は、本発明の第3の実施の形態におけ
る利得制御回路の可変利得回路の回路図である。図6に
おいて、可変利得回路の基本的構成は、図2と同じであ
る。可変利得回路の差動対のエミッタの抵抗の中点から
エミッタ電流を供給する点と、定電流回路を少なくした
点が異なる。
【0055】上記のように構成された本発明の第3の実
施の形態における利得制御回路の動作を説明する。図6
に示すように、可変利得回路は、エミッタ間をエミッタ
負帰還抵抗RE1とRE2(RE1=RE2)の直列接続で
結合したトランジスタQ1,Q2とからなる第1の差動対
6と、エミッタ間をエミッタ負帰還抵抗RE3とRE4
(RE3=RE4)の直列接続で結合したトランジスタQ
3,Q4とからなる第2の差動対7とを備えている。例え
ば、可変利得回路の利得制御幅を30dB程度得るために
は、RE1:RE3を約1:32に設定する。
【0056】エミッタ負帰還抵抗RE1とRE2の接続点
には、定電流回路9が接続されている。さらに、電流制
御回路5からの信号に応じて電流を変えられる可変電流
回路13も接続されている。同様に、エミッタ負帰還抵抗
RE3とRE4の接続点には、定電流回路10が接続されて
いる。さらに、電流制御回路5からの信号に応じて電流
を変えられる可変電流回路14も接続されている。
【0057】可変電流回路13は、電流制御回路と、任意
に設定可能な所定のミラー比を有するカレントミラーの
関係にあるため、制御電流Ichに応じた電流を得ること
ができる。同様に、可変電流回路14は、電流制御回路
と、任意に設定可能な所定のミラー比を有するカレント
ミラーの関係にあるため、入力電流Iclに応じた電流を
得ることができる。その他の回路の構成と動作は、第1
の実施の形態と同じである。
【0058】この可変利得回路を用いることで、定電流
回路と可変電流回路を、第1の実施の形態と比較して半
分にでき、回路構成を簡素化することができる。
【0059】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、利得制御回路を、可変利得回路の差動対のエミッ
タを2つの抵抗で接続し、抵抗の中点から利得に応じた
エミッタ電流を供給する構成としたので、消費電力効率
を高めることができるとともに、回路構成を簡素化でき
る。
【0060】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、可変利得回路の差動対のエミッタ負帰還抵抗
に並列にコンデンサを接続し、利得に応じたエミッタ電
流を供給する利得制御回路である。
【0061】図7は、本発明の第4の実施の形態におけ
る利得制御回路の可変利得回路の回路図である。図7に
おいて、可変利得回路の基本的構成は、図2と同じであ
る。可変利得回路の差動対のエミッタの抵抗に並列にコ
ンデンサを接続した点が異なる。
【0062】上記のように構成された本発明の第4の実
施の形態における利得制御回路の動作を説明する。図7
に示すように、可変利得回路は、エミッタ間をエミッタ
負帰還抵抗RE1とエミッタ負帰還コンデンサC1の並列
接続で結合したトランジスタQ1,Q2とからなる第1の
差動対6と、エミッタ間をエミッタ負帰還抵抗RE2と
エミッタ負帰還コンデンサC2の並列接続で結合したト
ランジスタQ3,Q4とからなる第2の差動対7とを備え
ている。例えば、可変利得回路の利得制御幅を30dB程
度得るためには、RE1:RE2を約1:32に設定する。
【0063】第1の差動対6と第2の差動対7を構成す
るトランジスタQ1〜Q4のエミッタには、定電流回路9
〜12が接続されている。さらに、電流制御回路5からの
信号に応じて電流を変えることができる可変電流回路13
〜16も接続されている。
【0064】可変電流回路13,14は、電流制御回路と、
任意に設定可能な所定のミラー比を有するカレントミラ
ーの関係にあるため、制御電流Ichに応じた電流を得る
ことができる。同様に、可変電流回路15,16は、電流制
御回路と、任意に設定可能な所定のミラー比を有するカ
レントミラーの関係にあるため、入力電流Iclに応じた
電流を得ることができる。その他の回路の構成と動作
は、第1の実施の形態と同じである。
【0065】この可変利得回路を用いることで、第1の
差動対6と第2の差動対7を構成するトランジスタのエ
ミッタ間に挿入したエミッタ負帰還コンデンサによっ
て、低周波領域での利得を低減させることができる。
【0066】上記のように、本発明の第4の実施の形態
では、利得制御回路を、可変利得回路の差動対のエミッ
タ負帰還抵抗に並列にコンデンサを接続し、利得に応じ
たエミッタ電流を供給する構成としたので、消費電力効
率を高めることができるとともに、低域の利得を低減し
た増幅特性とすることができる。
【0067】なお、第1〜4の実施の形態においては、
可変利得回路を3段カスケード接続した利得制御回路に
ついて説明したが、カスケード接続する段数に制約は無
く、何段でも同様の構成により実現できる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、利得制御電圧に基づいて、可変利得回路の電流
を、歪特性を考慮して最適に制御する構成としたので、
最適なダイナミックレンジを得ることができるととも
に、利得に応じた最適な電流を流すことができ、消費電
力効率を高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における利得制御回
路の機能ブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における利得制御回
路の可変利得回路の具体的な回路構成を示す回路図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における利得制御回
路の電流制御回路の具体的な回路構成を示す回路図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における利得制御回
路の利得制御電圧Vgcに対する利得制御特性及び歪み
(3次相互変調歪IM3)特性及び電流特性を示す説明
図、
【図5】本発明の第2の実施の形態における利得制御回
路の可変利得回路の具体的な回路構成を示す回路図、
【図6】本発明の第3の実施の形態における利得制御回
路の可変利得回路の具体的な回路構成を示す回路図、
【図7】本発明の第4の実施の形態における利得制御回
路の可変利得回路の具体的な回路構成を示す回路図、
【図8】従来の利得制御回路の機能ブロック図、
【図9】従来の利得制御回路の回路図、
【図10】従来の利得制御回路の利得制御電圧Vgcに対
する利得制御特性及び歪み(3次相互変調歪IM3)特
性及び電流特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1,29 制御電圧供給回路 2〜4,26〜28 可変利得回路 5 電流制御回路 6,7,30,31 差動対 8,32 電流切換回路 9〜12,33〜36 定電流回路 13〜16 可変電流回路 17 不平衡平衡変換回路 18,19 オフセット電圧発生回路 20〜25 電流供給回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の利得制御幅を有しカスケード接続
    された複数段の可変利得回路と、外部から与えられる利
    得制御電圧を変換して前記各可変利得回路に制御電圧を
    供給する制御電圧供給回路と、前記利得制御電圧を前記
    可変利得回路の各段の電流を制御する電流に変換する電
    流制御回路とを具備することを特徴とする利得制御回
    路。
  2. 【請求項2】 前記可変利得回路は、互いのベースを信
    号の正相及び逆相の入力端子とし互いのエミッタを第1
    のエミッタ負帰還抵抗を介して接続した第1,第2のト
    ランジスタからなる第1の差動対と、前記第1,第2の
    トランジスタのベースとそれぞれのベースが共通で互い
    のエミッタを第2のエミッタ負帰還抵抗を介して接続し
    た第3,第4のトランジスタからなる第2の差動対と、
    前記第1及び第2の差動対のコレクタに接続され前記第
    1の差動対と前記第2の差動対の電流比を前記制御電圧
    に基づいて制御する電流切換回路と、前記第1,第2の
    トランジスタ及び前記第3,第4のトランジスタの各エ
    ミッタにそれぞれ接続した可変電流回路とを備え、前記
    電流制御回路は、前記第1,第2の差動対に流れる電流
    が前記可変利得回路の利得に対応した最適値となるよう
    に前記可変電流回路を制御する手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の利得制御回路。
  3. 【請求項3】 前記可変利得回路は、互いのベースを信
    号の正相及び逆相の入力端子とし互いのエミッタを接続
    した第1,第2のトランジスタからなる第1の差動対
    と、前記第1,第2のトランジスタのベースとそれぞれ
    のベースが共通で互いのエミッタを第1のエミッタ負帰
    還抵抗を介して接続した第3,第4のトランジスタから
    なる第2の差動対と、前記第1及び第2の差動対のコレ
    クタに接続され前記第1の差動対と前記第2の差動対の
    電流比を前記制御電圧に基づいて制御する電流切換回路
    と、前記第1,第2のトランジスタの共通エミッタ及び
    第前記3,第4のトランジスタの各エミッタにそれぞれ
    接続した可変電流回路とを備え、前記電流制御回路は、
    前記第1,第2の差動対に流れる電流が前記可変利得回
    路の利得に対応した最適値となるように前記可変電流回
    路を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の利得制御回路。
  4. 【請求項4】 前記可変利得回路は、互いのベースを信
    号の正相及び逆相の入力端子とし互いのエミッタを第1
    のエミッタ負帰還抵抗と第2のエミッタ負帰還抵抗とを
    介して接続した第1,第2のトランジスタからなる第1
    の差動対と、前記第1,第2のトランジスタのベースと
    それぞれのベースが共通で互いのエミッタを第3のエミ
    ッタ負帰還抵抗と第4のエミッタ負帰還抵抗とを介して
    接続した第3,第4のトランジスタからなる第2の差動
    対と、前記第1及び第2の差動対のコレクタに接続され
    前記第1の差動対と前記第2の差動対の電流比を前記制
    御電圧に基づいて制御する電流切換回路と、前記第1,
    第2のエミッタ負帰還抵抗の接続点及び前記第3,第4
    のエミッタ負帰還抵抗の接続点にそれぞれ接続した可変
    電流回路とを備え、前記電流制御回路は、前記第1,第
    2の差動対に流れる電流が前記可変利得回路の利得に対
    応した最適値となるように前記可変電流回路を制御する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の利得制御
    回路。
  5. 【請求項5】 前記可変利得回路は、互いのベースを信
    号の正相及び逆相の入力端子とし互いのエミッタを第1
    のエミッタ負帰還抵抗と第1のエミッタ負帰還コンデン
    サの並列接続を介して接続した第1,第2のトランジス
    タからなる第1の差動対と、前記第1,第2のトランジ
    スタのベースとそれぞれのベースが共通で互いのエミッ
    タを第2のエミッタ負帰還抵抗と第2のエミッタ負帰還
    コンデンサの並列接続を介して接続した第3,第4のト
    ランジスタからなる第2の差動対と、前記第1及び第2
    の差動対のコレクタに接続され前記第1の差動対と前記
    第2の差動対の電流比を前記制御電圧に基づいて制御す
    る電流切換回路と、前記第1,第2のトランジスタ及び
    前記第3,第4のトランジスタの各エミッタにそれぞれ
    接続した可変電流回路とを備え、前記電流制御回路は、
    前記第1,第2の差動対に流れる電流が前記可変利得回
    路の利得に対応した最適値となるように前記可変電流回
    路を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の利得制御回路。
  6. 【請求項6】 前記電流制御回路は、前記可変電流回路
    とで所定のミラー比を有するカレントミラー回路を形成
    する回路と、前記利得制御電圧に応じて前記各差動対に
    対して最適な電流が供給される様に出力電流を制御する
    手段とを備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれ
    かに記載の利得制御回路。
  7. 【請求項7】 外部から与えられる利得制御電圧を制御
    電圧供給回路で制御電圧に変換し、一定の利得制御幅を
    有しカスケード接続された複数段の可変利得回路に前記
    制御電圧を供給し、前記各可変利得回路で前記制御電圧
    に従って前記利得制御電圧に応じた利得で入力信号を増
    幅する利得制御方法において、前記利得制御電圧を電流
    制御回路で制御電流に変換して、前記可変利得回路の各
    段の電流を制御することを特徴とする利得制御方法。
  8. 【請求項8】 前記可変利得回路では、第1,第2のト
    ランジスタからなる第1の差動対で第1の利得で増幅
    し、第3,第4のトランジスタからなる第2の差動対で
    第2の利得で増幅し、前記第1の差動対と前記第2の差
    動対の電流比を前記制御電圧に基づいて制御し、前記電
    流制御回路で、前記第1,第2の差動対に流れる電流が
    前記可変利得回路の利得に対応した最適値となるよう
    に、前記第1,第2の差動対に接続した可変電流回路を
    制御することを特徴とする請求項7記載の利得制御方
    法。
  9. 【請求項9】 CDMA方式の無線送受信手段と、基地
    局での電界強度が一定となるように送信電力を制御する
    送信利得制御手段と、受信信号の振幅が一定となるよう
    に利得制御する受信利得制御手段とを具備する移動端末
    において、前記送信利得制御手段と前記受信利得制御手
    段に、請求項1〜6のいずれかに記載の利得制御回路を
    用いたことを特徴とする移動端末。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の移動端末と、前記移動
    端末と無線通信する基地局とを具備することを特徴とす
    る移動通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024095302A1 (ja) * 2022-10-31 2024-05-10 三菱電機株式会社 可変利得増幅器及び移相器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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