JP2002155553A - 水 栓 - Google Patents
水 栓Info
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- JP2002155553A JP2002155553A JP2000353694A JP2000353694A JP2002155553A JP 2002155553 A JP2002155553 A JP 2002155553A JP 2000353694 A JP2000353694 A JP 2000353694A JP 2000353694 A JP2000353694 A JP 2000353694A JP 2002155553 A JP2002155553 A JP 2002155553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】水栓の吐水管が本体から抜ける不具合を防止す
る。 【解決手段】吐水管と本体部との連結部に、第1の抜け
止め部と第2の抜け止め部を設け、第1の抜け止め部が
破損した場合には、第2の抜け止め部が機能するように
すると共に、この状態においては、吐水管が移動してが
たつきが発生したり、水栓の異常情報を出現させたり、
或は軽微な漏水を故意に発生させて、使用者に吐水管連
結部の異常を知らせることができるようにした。
る。 【解決手段】吐水管と本体部との連結部に、第1の抜け
止め部と第2の抜け止め部を設け、第1の抜け止め部が
破損した場合には、第2の抜け止め部が機能するように
すると共に、この状態においては、吐水管が移動してが
たつきが発生したり、水栓の異常情報を出現させたり、
或は軽微な漏水を故意に発生させて、使用者に吐水管連
結部の異常を知らせることができるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湯水を出し止めする
水栓に関する。
水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水栓本体に回転自在に連結された
吐水管部を有する水栓の構成を、特開平10−7316
9により説明する。図12は水栓の横断面図、図13は
その吐水管中途部のG−G部の断面図である。この水栓
はカウンターに取り付けられて、吐水管部78の先端部
に温度調節及び開閉を行うバルブ部72、及びこれを操
作する操作ハンドル部76を設けた構成のものであり以
下に主要部の説明を行う。水及び湯は本体77の下面に
水蜜状に連結された給水管部6及び給湯管部7を通って
本体77内に導入され、本体77内に各々配置された水
流路14及び湯流路15を経由して吐水管78に達す
る。この吐水管78は本体77の上側に設けられた開口
部に挿入されており、ステンレス製の止め輪75を、吐
水管及び本体77に各々設けられた環状の溝に係合させ
て本体77と連結し、シール材80により水栓外部への
漏水防止や湯水の仕切りを行っている。水流路14は吐
水管部78の端部側壁に設けられた水入口70に連通
し、吐水管内給水路71を経由して温度調節・開閉バル
ブ部72に通じる。一方湯流路15は本体77の開口部
底面を経由して、吐水管78の基端部下面79上に設け
られた湯入口73に連通し、吐水管内給湯路74を経由
して温度調節・開閉バルブ部72に通じる。このバルブ
部72は温度調節と水の開閉を一本のレバーで行う所謂
シングルレバータイプのバルブを有しており、吐水管の
先端部で温度調節や開閉の操作を行うことができる水栓
である。
吐水管部を有する水栓の構成を、特開平10−7316
9により説明する。図12は水栓の横断面図、図13は
その吐水管中途部のG−G部の断面図である。この水栓
はカウンターに取り付けられて、吐水管部78の先端部
に温度調節及び開閉を行うバルブ部72、及びこれを操
作する操作ハンドル部76を設けた構成のものであり以
下に主要部の説明を行う。水及び湯は本体77の下面に
水蜜状に連結された給水管部6及び給湯管部7を通って
本体77内に導入され、本体77内に各々配置された水
流路14及び湯流路15を経由して吐水管78に達す
る。この吐水管78は本体77の上側に設けられた開口
部に挿入されており、ステンレス製の止め輪75を、吐
水管及び本体77に各々設けられた環状の溝に係合させ
て本体77と連結し、シール材80により水栓外部への
漏水防止や湯水の仕切りを行っている。水流路14は吐
水管部78の端部側壁に設けられた水入口70に連通
し、吐水管内給水路71を経由して温度調節・開閉バル
ブ部72に通じる。一方湯流路15は本体77の開口部
底面を経由して、吐水管78の基端部下面79上に設け
られた湯入口73に連通し、吐水管内給湯路74を経由
して温度調節・開閉バルブ部72に通じる。このバルブ
部72は温度調節と水の開閉を一本のレバーで行う所謂
シングルレバータイプのバルブを有しており、吐水管の
先端部で温度調節や開閉の操作を行うことができる水栓
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構成の水栓では前
記バルブ部72を止水した場合、吐水管基端部下面79
の環状の面積に湯側の圧力が一方向的に作用する構造と
なっており、この圧力により吐水管部78全体を、本体
77に挿入している方向とは逆方向に持ち上げようとす
る力、すなわち吐水管が本体から抜ける方向に力が働い
ている。ここで水側の圧力について言えば、水入口70
付近において水側の圧力は吐水管78に対して本体77
に挿入している方向と、本体77から抜ける方向の相反
する双方向に力が作用するため、この力は相対的にキャ
ンセルされて吐水管78が本体77から抜ける方向には
寄与しない。
記バルブ部72を止水した場合、吐水管基端部下面79
の環状の面積に湯側の圧力が一方向的に作用する構造と
なっており、この圧力により吐水管部78全体を、本体
77に挿入している方向とは逆方向に持ち上げようとす
る力、すなわち吐水管が本体から抜ける方向に力が働い
ている。ここで水側の圧力について言えば、水入口70
付近において水側の圧力は吐水管78に対して本体77
に挿入している方向と、本体77から抜ける方向の相反
する双方向に力が作用するため、この力は相対的にキャ
ンセルされて吐水管78が本体77から抜ける方向には
寄与しない。
【0004】また水道元圧より分岐して直圧式給湯装置
を設置している場合には、止水時には湯側の圧力は水側
の圧力、すなわち一次側圧力と同じになるため、湯側の
圧力と言えども、吐水管には本体から抜ける方向に大き
な力が働くことになる。
を設置している場合には、止水時には湯側の圧力は水側
の圧力、すなわち一次側圧力と同じになるため、湯側の
圧力と言えども、吐水管には本体から抜ける方向に大き
な力が働くことになる。
【0005】この力は図12の例においては、吐水管基
端部下面の面積に水圧を乗じた値の力となり、例えば吐
水管基端部の直径が20mmの場合ではその面積は、
(20/2)2×π=314mm2となり、これにJIS
規定の水圧0.75MPaが作用した場合には、吐水管
が本体から抜ける方向に作用する力は、 314mm2×0.75MPa=235.5N にもなる。ここで、吐水管先端部に開閉バルブ部を有し
ない水栓の場合には、吐水管先端部は大気開放に近いた
め上記に相当する力は軽微である。さらに1MPaや2
MPaなどの高い圧力のウォーターハンマーを該部が受
けた場合には、吐水管は本体から抜ける方向にさらに大
きな力を受けることになる。
端部下面の面積に水圧を乗じた値の力となり、例えば吐
水管基端部の直径が20mmの場合ではその面積は、
(20/2)2×π=314mm2となり、これにJIS
規定の水圧0.75MPaが作用した場合には、吐水管
が本体から抜ける方向に作用する力は、 314mm2×0.75MPa=235.5N にもなる。ここで、吐水管先端部に開閉バルブ部を有し
ない水栓の場合には、吐水管先端部は大気開放に近いた
め上記に相当する力は軽微である。さらに1MPaや2
MPaなどの高い圧力のウォーターハンマーを該部が受
けた場合には、吐水管は本体から抜ける方向にさらに大
きな力を受けることになる。
【0006】また吐水管先端部に開閉機能部を有した従
来例に限らず、図14に示すように、回転自在な吐水管
を有する一般的な水栓において市販の浄水器や、整流と
スプレー等の吐水種類の切り替え装置や、或は一時止水
機能付きの吐水切り替え装置などを吐水管先端部に装着
した場合においても、これらの器具内の複雑な流路が抵
抗となって水栓本来の吐水量が著しく減少させられるた
め、吐水管内部には高い水圧が作用して、吐水管部には
本体から抜ける方向に大きな力が働くことになる。
来例に限らず、図14に示すように、回転自在な吐水管
を有する一般的な水栓において市販の浄水器や、整流と
スプレー等の吐水種類の切り替え装置や、或は一時止水
機能付きの吐水切り替え装置などを吐水管先端部に装着
した場合においても、これらの器具内の複雑な流路が抵
抗となって水栓本来の吐水量が著しく減少させられるた
め、吐水管内部には高い水圧が作用して、吐水管部には
本体から抜ける方向に大きな力が働くことになる。
【0007】このような、吐水管に対して本体から抜け
る方向に大きな力が作用する状況下においては、吐水管
と本体とを抜け止めしている部品には大きな力が働き、
長期的な開閉時の衝撃や水圧の変動などにより、これら
の部品が疲労破壊などを起こして破損し、突然に吐水管
が抜けて漏水するという甚大な被害が発生する可能性が
考えられる。
る方向に大きな力が作用する状況下においては、吐水管
と本体とを抜け止めしている部品には大きな力が働き、
長期的な開閉時の衝撃や水圧の変動などにより、これら
の部品が疲労破壊などを起こして破損し、突然に吐水管
が抜けて漏水するという甚大な被害が発生する可能性が
考えられる。
【0008】さらには吐水管を長期に渡って多数回左右
に動かした場合には、抜け止め部品に摩耗や繰り返しに
よる強度劣化が進行して、部品の破損を加速する。従来
例の場合ではステンレス製の止め輪75を、吐水管78
及び本体77に各々対抗して設けられた溝部に係合させ
て吐水管78の抜け止めを行っており、本体77の材料
として一般に用いられている銅系の柔らかい材料の場合
には、本体部に設けられた溝がステンレスの止め輪75
により削られて摩耗して、溝部周辺の止め輪保持部が肉
薄となり、吐水管78にかかる力を支えきれなくなり、
ある日突然、該保持部が破損してしまう可能性がある。
に動かした場合には、抜け止め部品に摩耗や繰り返しに
よる強度劣化が進行して、部品の破損を加速する。従来
例の場合ではステンレス製の止め輪75を、吐水管78
及び本体77に各々対抗して設けられた溝部に係合させ
て吐水管78の抜け止めを行っており、本体77の材料
として一般に用いられている銅系の柔らかい材料の場合
には、本体部に設けられた溝がステンレスの止め輪75
により削られて摩耗して、溝部周辺の止め輪保持部が肉
薄となり、吐水管78にかかる力を支えきれなくなり、
ある日突然、該保持部が破損してしまう可能性がある。
【0009】さらには水栓の使用される環境が設計上予
想できない場合、すなわち使用者が頻繁に吐水管先端部
の開閉レバーを調理器具などで叩いて衝撃的に操作した
り、吐水管先端部に取付けられる浄水器などの重量が大
きかったり、水圧が規定外に高かったりした場合などに
は吐水管の連結部には、設計予想外の力が作用して、さ
らに吐水管がダメージを受けるケースが拡大する。
想できない場合、すなわち使用者が頻繁に吐水管先端部
の開閉レバーを調理器具などで叩いて衝撃的に操作した
り、吐水管先端部に取付けられる浄水器などの重量が大
きかったり、水圧が規定外に高かったりした場合などに
は吐水管の連結部には、設計予想外の力が作用して、さ
らに吐水管がダメージを受けるケースが拡大する。
【0010】よって本発明では吐水管部を本体部に回転
自在に連結保持する機能部が、万一破損したとしても、
吐水管が突然、水栓本体から抜けない水栓を提供するこ
とを目的とした。また第二の目的として、連結保持する
機能部の内、第1の抜け止め防止部がダメージを受けて
機能しなくなった場合に、使用者が容易に気づくことが
できる水栓を提供することを目的とした。
自在に連結保持する機能部が、万一破損したとしても、
吐水管が突然、水栓本体から抜けない水栓を提供するこ
とを目的とした。また第二の目的として、連結保持する
機能部の内、第1の抜け止め防止部がダメージを受けて
機能しなくなった場合に、使用者が容易に気づくことが
できる水栓を提供することを目的とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】本目的を達成するための
第1の発明は、水栓本体に回転自在に連結された吐水管
を有する水栓において、該吐水管を前記水栓本体に対し
て、回転自在に保持する第1の抜け止め部と、該第1の
抜け止め部が破損した場合に、前記吐水管が抜けないよ
うに保持する第2の抜け止め部を設けたことを特徴とす
る。これにより、第1の抜け止め部が破損した場合にお
いても、第2の抜け止め部が機能することにより、吐水
管が本体から抜けるのを防止するとともに、水栓をその
まま継続して使用できる。
第1の発明は、水栓本体に回転自在に連結された吐水管
を有する水栓において、該吐水管を前記水栓本体に対し
て、回転自在に保持する第1の抜け止め部と、該第1の
抜け止め部が破損した場合に、前記吐水管が抜けないよ
うに保持する第2の抜け止め部を設けたことを特徴とす
る。これにより、第1の抜け止め部が破損した場合にお
いても、第2の抜け止め部が機能することにより、吐水
管が本体から抜けるのを防止するとともに、水栓をその
まま継続して使用できる。
【0012】さらに第2の発明は、前記第1の抜け止め
部が破損して、前記第2の抜け止め部が機能した場合
に、前記吐水管の連結部付近に水栓の異常を知らせる情
報伝達手段を設けたことを特徴とする。これにより第2
の抜け止め部が機能した場合に、使用者は吐水管部の端
部付近に設けられた情報伝達手段を認識して、吐水管部
の異常に気づき適切な処置を行うことが可能となり、吐
水管が突然、水栓本体から抜けて漏水事故に至ることを
回避することができる。
部が破損して、前記第2の抜け止め部が機能した場合
に、前記吐水管の連結部付近に水栓の異常を知らせる情
報伝達手段を設けたことを特徴とする。これにより第2
の抜け止め部が機能した場合に、使用者は吐水管部の端
部付近に設けられた情報伝達手段を認識して、吐水管部
の異常に気づき適切な処置を行うことが可能となり、吐
水管が突然、水栓本体から抜けて漏水事故に至ることを
回避することができる。
【0013】さらに第3の発明は、前記情報伝達手段
が、前記吐水管の連結部付近からの軽微な漏水であるこ
とを特徴とする。この軽微な漏水により、水栓の異常に
気づいた使用者は、水漏れという尋常ならぬ事態下にお
いて即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部のメン
テナンスが速やかに行われるに至り、吐水管が突然、水
栓本体から抜けて漏水事故に至ることを確実に回避する
ことができる。軽微な漏水であれば漏れた水は、台所で
あればシンク内に、浴室であれば防水床面上に流れるた
め大きな不具合には至らない。
が、前記吐水管の連結部付近からの軽微な漏水であるこ
とを特徴とする。この軽微な漏水により、水栓の異常に
気づいた使用者は、水漏れという尋常ならぬ事態下にお
いて即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部のメン
テナンスが速やかに行われるに至り、吐水管が突然、水
栓本体から抜けて漏水事故に至ることを確実に回避する
ことができる。軽微な漏水であれば漏れた水は、台所で
あればシンク内に、浴室であれば防水床面上に流れるた
め大きな不具合には至らない。
【0014】さらに第4の発明は、前記情報伝達手段
が、前記吐水管の連結部付近に現れる絵または文字であ
ることを特徴とする。吐水管の連結部付近に絵または文
字が現れることにより、使用者は異常が起きていること
を認識することができる。
が、前記吐水管の連結部付近に現れる絵または文字であ
ることを特徴とする。吐水管の連結部付近に絵または文
字が現れることにより、使用者は異常が起きていること
を認識することができる。
【0015】また、本発明の好ましい態様として、前記
吐水管部の先端部に開閉機能部を備えた水栓への適用が
特に良い。吐水管部の先端部に開閉機能部を有する水栓
では、開閉機能部の閉の操作により、水圧がより強くか
かり、抜け止め部への負荷が大きいからである。
吐水管部の先端部に開閉機能部を備えた水栓への適用が
特に良い。吐水管部の先端部に開閉機能部を有する水栓
では、開閉機能部の閉の操作により、水圧がより強くか
かり、抜け止め部への負荷が大きいからである。
【0016】
【実施例】以下図面に基づき本発明を説明すると、図1
は本発明の実施例を示す要部の断面図、図2はその実施
例の外観図、図3はその実施例の分解斜視図、図4はそ
の実施例の温度調節機能部が挿入される側の本体の側面
図、図5はその実施例に用いる温度調節機能部の分解斜
視図である。また図6と図7、及び図8と図9、及び図
10と図11は、別の実施例の形態とそれが作用した状
態を各々示した要部の断面図である。まず図1〜図5に
おいて本発明による水栓各部の構成を説明する。図2に
おいては、水及び湯は各々給水管6及び給湯管7を経て
水栓本体1内に流入し、本体部1の側面部に設けられた
温度調節ハンドル部2の回転操作により所望の吐水温度
に調節された後、吐水管3を経由して、吐水管部3の先
端部に設けられた開閉ハンドル部4の回転操作により弁
体の開閉が行われ吐水、止水される。
は本発明の実施例を示す要部の断面図、図2はその実施
例の外観図、図3はその実施例の分解斜視図、図4はそ
の実施例の温度調節機能部が挿入される側の本体の側面
図、図5はその実施例に用いる温度調節機能部の分解斜
視図である。また図6と図7、及び図8と図9、及び図
10と図11は、別の実施例の形態とそれが作用した状
態を各々示した要部の断面図である。まず図1〜図5に
おいて本発明による水栓各部の構成を説明する。図2に
おいては、水及び湯は各々給水管6及び給湯管7を経て
水栓本体1内に流入し、本体部1の側面部に設けられた
温度調節ハンドル部2の回転操作により所望の吐水温度
に調節された後、吐水管3を経由して、吐水管部3の先
端部に設けられた開閉ハンドル部4の回転操作により弁
体の開閉が行われ吐水、止水される。
【0017】カウンター面に取付けられる固定部5に
は、本体部1がその下部を嵌合させて止めねじ8で固定
される。このとき固定部5内には給水管部6及び給湯管
部7が挿貫される。給水管部6及び給湯管部7を各々通
過した水と湯は、本体部1内の水流路14及び湯流路1
5を経由して、本体側面に設けられた開口部9に達す
る。開口部9の底部10には、水開口穴11及び湯開口
穴12及び吐水管部に通じる混合水開口穴13が設けら
れている。
は、本体部1がその下部を嵌合させて止めねじ8で固定
される。このとき固定部5内には給水管部6及び給湯管
部7が挿貫される。給水管部6及び給湯管部7を各々通
過した水と湯は、本体部1内の水流路14及び湯流路1
5を経由して、本体側面に設けられた開口部9に達す
る。開口部9の底部10には、水開口穴11及び湯開口
穴12及び吐水管部に通じる混合水開口穴13が設けら
れている。
【0018】この開口部9には、パッキン26を介して
水密状に温度調節機能部67が挿入固定される。温度調
節機能部67は、図5に示すように樹脂製のケーシング
23内に例えばPPS樹脂製の固定ディスク24と、ポ
リアセタール樹脂製の可動バルブ25が収納され、この
固定ディスク24には水用通孔27、湯用通孔28、混
合水用通孔29が、本体底部10面上の水開口穴11、
湯開口穴12、混合水開口穴13に対向して設けられて
いる。可動バルブ25の一端はケーシング23より突出
してその軸30に温度調節ハンドル部2が取付けられる
と共に、固定ディスク24に対向する面には空洞部31
が設けられ、温度調節ハンドル部2を回転操作して可動
バルブ25を回転することにより、この空洞部31と湯
用通孔28、水用通孔27との重なり状況が変化して
湯、水の混合比が変わる。
水密状に温度調節機能部67が挿入固定される。温度調
節機能部67は、図5に示すように樹脂製のケーシング
23内に例えばPPS樹脂製の固定ディスク24と、ポ
リアセタール樹脂製の可動バルブ25が収納され、この
固定ディスク24には水用通孔27、湯用通孔28、混
合水用通孔29が、本体底部10面上の水開口穴11、
湯開口穴12、混合水開口穴13に対向して設けられて
いる。可動バルブ25の一端はケーシング23より突出
してその軸30に温度調節ハンドル部2が取付けられる
と共に、固定ディスク24に対向する面には空洞部31
が設けられ、温度調節ハンドル部2を回転操作して可動
バルブ25を回転することにより、この空洞部31と湯
用通孔28、水用通孔27との重なり状況が変化して
湯、水の混合比が変わる。
【0019】温度調節ハンドル部2は軸30に固定され
る筒部17と、この筒部17の外周面に連設された円弧
状のリング部18で構成されており、このリング部18
が正面側に向くように軸30に取付けられると共に、リ
ング部18がカウンター面と略平行になった状態では適
温の混合水が吐出し、この位置より約45度下方向に傾
いた位置では水のみが、約45度上方向に傾いた位置で
は湯のみが吐出するようになっている。ここで軸30の
基部に設けられた凸部34は、ケーシング23内に設け
られた扇状の座繰り部35に係合し、この座繰り部35
の範囲内においてのみ凸部34は回転移動が可能であ
り、すなわちこれにより温度調節ハンドル部2の回転規
制手段を構成している。
る筒部17と、この筒部17の外周面に連設された円弧
状のリング部18で構成されており、このリング部18
が正面側に向くように軸30に取付けられると共に、リ
ング部18がカウンター面と略平行になった状態では適
温の混合水が吐出し、この位置より約45度下方向に傾
いた位置では水のみが、約45度上方向に傾いた位置で
は湯のみが吐出するようになっている。ここで軸30の
基部に設けられた凸部34は、ケーシング23内に設け
られた扇状の座繰り部35に係合し、この座繰り部35
の範囲内においてのみ凸部34は回転移動が可能であ
り、すなわちこれにより温度調節ハンドル部2の回転規
制手段を構成している。
【0020】温度調節機能部67の混合水用通孔29を
経た湯水は、本体部1内に形成された混合水開口穴13
及び混合水流路16を経由して吐水管部3へと導入され
る。ここで本体部1にはその上面に吐水管部3の接続用
開口部40及びねじ部49が設けられている。吐水管3
の端部内周壁には中空部を有する円筒部材42が、漏水
防止のためのシール材43および51を装着して挿入さ
れ、止め輪44により抜け止めされている。シール材4
3及び51は各々2個並列に間隔を有して装着されてお
り、この各々のシール材に挟まれた間隔にはグリスを封
印して漏出を防ぎ、吐水管の回転を長期に渡って円滑に
保っている。さらに吐水管3には、その端部にキャップ
45、第1の抜け止め部である第1止め輪46、及びガ
イド47が挿嵌されて、ガイド47の下端には第2止め
輪48が隙間をもって位置し、本体の流路突起50に装
着されて、キャップ45と本体ねじ部49との螺合によ
り本体部1に連結されている。さらに吐水管3の基端部
には、本体開口部40の底部に配置されたリング52が
嵌合して、吐水管部のがたつきを防いでいる。ここで第
1止め輪46は樹脂製であり一部切り欠きを有してお
り、樹脂のばね性を利用してこの切り欠きを広げて、吐
水管3の外周面に設けられた環状の溝に組付ける。また
樹脂製であるためクリアランスが十分小さい状態で吐水
管連結部に取付けることが可能で、吐水管の回転自在な
摺動が滑らかに行えかつ、がたつきも抑制できる。
経た湯水は、本体部1内に形成された混合水開口穴13
及び混合水流路16を経由して吐水管部3へと導入され
る。ここで本体部1にはその上面に吐水管部3の接続用
開口部40及びねじ部49が設けられている。吐水管3
の端部内周壁には中空部を有する円筒部材42が、漏水
防止のためのシール材43および51を装着して挿入さ
れ、止め輪44により抜け止めされている。シール材4
3及び51は各々2個並列に間隔を有して装着されてお
り、この各々のシール材に挟まれた間隔にはグリスを封
印して漏出を防ぎ、吐水管の回転を長期に渡って円滑に
保っている。さらに吐水管3には、その端部にキャップ
45、第1の抜け止め部である第1止め輪46、及びガ
イド47が挿嵌されて、ガイド47の下端には第2止め
輪48が隙間をもって位置し、本体の流路突起50に装
着されて、キャップ45と本体ねじ部49との螺合によ
り本体部1に連結されている。さらに吐水管3の基端部
には、本体開口部40の底部に配置されたリング52が
嵌合して、吐水管部のがたつきを防いでいる。ここで第
1止め輪46は樹脂製であり一部切り欠きを有してお
り、樹脂のばね性を利用してこの切り欠きを広げて、吐
水管3の外周面に設けられた環状の溝に組付ける。また
樹脂製であるためクリアランスが十分小さい状態で吐水
管連結部に取付けることが可能で、吐水管の回転自在な
摺動が滑らかに行えかつ、がたつきも抑制できる。
【0021】さらに水栓の使用初期に水圧を付加した状
況下においては、吐水管3に取付けられた第1止め輪4
6は、キャップ45の内周下部に押え込まれるように構
成しており、吐水管3を回転自在に保持する第1の抜け
止め部として機能している。また第2止め輪48とガイ
ド47との間には若干の隙間Aを持たせているため、こ
の状態では第2止め輪48は抜け止めには寄与していな
い。ここで第1止め輪46と第2止め輪48による抜け
止め部は、各々が独立して機能するようにしている。
況下においては、吐水管3に取付けられた第1止め輪4
6は、キャップ45の内周下部に押え込まれるように構
成しており、吐水管3を回転自在に保持する第1の抜け
止め部として機能している。また第2止め輪48とガイ
ド47との間には若干の隙間Aを持たせているため、こ
の状態では第2止め輪48は抜け止めには寄与していな
い。ここで第1止め輪46と第2止め輪48による抜け
止め部は、各々が独立して機能するようにしている。
【0022】吐水管3は銅管などの金属管を屈曲加工し
て中途部に変曲点を有する形状に形成されて、その先端
側には開閉バルブ部60が螺合により固定され、さらに
その先端には混合水の出口となる吐水口62が設けられ
ている。開閉バルブ部60はゴムまたはセラミックなど
で形成された弁座部を有しており、この弁座部に連動し
たスピンドル61に連結される開閉ハンドル部4の回転
操作により、弁座部は作動して流路を開閉し混合水の出
し止めを行う。
て中途部に変曲点を有する形状に形成されて、その先端
側には開閉バルブ部60が螺合により固定され、さらに
その先端には混合水の出口となる吐水口62が設けられ
ている。開閉バルブ部60はゴムまたはセラミックなど
で形成された弁座部を有しており、この弁座部に連動し
たスピンドル61に連結される開閉ハンドル部4の回転
操作により、弁座部は作動して流路を開閉し混合水の出
し止めを行う。
【0023】本発明の構成によれば、吐水管内に高い水
圧が作用した状況下において、吐水管に対して本体から
抜ける方向に力が働くことによる吐水管連結部へのダメ
ージは、まず第1の抜け止め部を構成している樹脂製の
第1止め輪46に対して発生する。すなわち第1止め輪
46においてその係合部46aは、吐水管3の外周面に
環状に設けられた溝に係合しており、またその肩部46
bはキャップ45の内周下部に当接しているため、吐水
管が本体から抜ける方向に力が働くと、この係合部46
aには、金属に比べて柔らかいために、せん断力やその
繰り返しによる摩耗などのダメージが生じて、肩部46
bと分断されていくことになる。さらにこのダメージが
受けた状態のまま水栓が長期に渡って使用されると、係
合部46aはその形状を徐々に喪失して吐水管の抜け止
めとしての機能を失う。
圧が作用した状況下において、吐水管に対して本体から
抜ける方向に力が働くことによる吐水管連結部へのダメ
ージは、まず第1の抜け止め部を構成している樹脂製の
第1止め輪46に対して発生する。すなわち第1止め輪
46においてその係合部46aは、吐水管3の外周面に
環状に設けられた溝に係合しており、またその肩部46
bはキャップ45の内周下部に当接しているため、吐水
管が本体から抜ける方向に力が働くと、この係合部46
aには、金属に比べて柔らかいために、せん断力やその
繰り返しによる摩耗などのダメージが生じて、肩部46
bと分断されていくことになる。さらにこのダメージが
受けた状態のまま水栓が長期に渡って使用されると、係
合部46aはその形状を徐々に喪失して吐水管の抜け止
めとしての機能を失う。
【0024】第1の抜け止め部が機能が失うと、吐水管
はAの距離だけ上昇して第2止め輪48がガイド47の
下端面に当接して、新たに吐水管の第2の抜け止め部と
して機能を始める。しかしながらこの場合には、吐水管
の連結部においてクリアランスを小さく保持する第1止
め輪46が機能しなくなっているために、吐水管の回転
摺動は円滑でなくなりまた、がたつきが発生する状態と
なる。
はAの距離だけ上昇して第2止め輪48がガイド47の
下端面に当接して、新たに吐水管の第2の抜け止め部と
して機能を始める。しかしながらこの場合には、吐水管
の連結部においてクリアランスを小さく保持する第1止
め輪46が機能しなくなっているために、吐水管の回転
摺動は円滑でなくなりまた、がたつきが発生する状態と
なる。
【0025】上記のように作用すれば吐水管には第1と
第2の二重の抜け止めが施されているため、吐水管の先
端部に開閉機能部を設けたり、浄水器などを装着して吐
水管内部に高い水圧が作用する場合や、或は吐水管に器
具などが装着されていない場合においても、吐水管に頻
繁に調理器具が当たって吐水管の連結部にダメージを与
え続けるケースなど設計上予想しにくい使用環境下にお
いても、万一、第1の抜け止め部が破損した場合でも、
すぐに第2の抜け止め部が機能するために、突然に吐水
管が抜けることがなく漏水被害を防止することができ
る。さらにこの第2の抜けとめ部が機能している状態で
は、吐水管の回転摺動が円滑でなく、がたつきが発生す
ることから、使用者は吐水管部の異常に気づき適切なメ
ンテナンスを行うことができる。
第2の二重の抜け止めが施されているため、吐水管の先
端部に開閉機能部を設けたり、浄水器などを装着して吐
水管内部に高い水圧が作用する場合や、或は吐水管に器
具などが装着されていない場合においても、吐水管に頻
繁に調理器具が当たって吐水管の連結部にダメージを与
え続けるケースなど設計上予想しにくい使用環境下にお
いても、万一、第1の抜け止め部が破損した場合でも、
すぐに第2の抜け止め部が機能するために、突然に吐水
管が抜けることがなく漏水被害を防止することができ
る。さらにこの第2の抜けとめ部が機能している状態で
は、吐水管の回転摺動が円滑でなく、がたつきが発生す
ることから、使用者は吐水管部の異常に気づき適切なメ
ンテナンスを行うことができる。
【0026】さらに本発明の別の実施の形態を図6及び
図7により説明する。図6においては湯水の流路の構成
は前述した図1と同様であり、図1との構造上の相違点
としては、流路突起50の外周壁に接しているシール材
51を一箇所にして、またガイド47の下端側を削除し
て短寸にして、ガイド47の下端面と第2止め輪48と
の距離Bを大きくしたものである。またキャップ45に
より隠蔽されている吐水管3の外周面には、「取り替え
時期です」等の注意の文字41がレーザーマーキング等
により形成されている。レーザーマーキングであれば吐
水管表面に凹状に文字が形成されるため、吐水管の該部
の回転摺動などによる摩耗にも強く好ましい。或いは文
字以外では、注意を促す絵やマーク等を印刷やシールな
どにより施してもよい。
図7により説明する。図6においては湯水の流路の構成
は前述した図1と同様であり、図1との構造上の相違点
としては、流路突起50の外周壁に接しているシール材
51を一箇所にして、またガイド47の下端側を削除し
て短寸にして、ガイド47の下端面と第2止め輪48と
の距離Bを大きくしたものである。またキャップ45に
より隠蔽されている吐水管3の外周面には、「取り替え
時期です」等の注意の文字41がレーザーマーキング等
により形成されている。レーザーマーキングであれば吐
水管表面に凹状に文字が形成されるため、吐水管の該部
の回転摺動などによる摩耗にも強く好ましい。或いは文
字以外では、注意を促す絵やマーク等を印刷やシールな
どにより施してもよい。
【0027】この構成においての作用は、図1の実施例
と同様の過程において第1の抜け止め部である第1止め
輪46が破損した場合には、吐水管は水圧により、第2
止め輪48がガイド47の下面に当たる位置まで距離B
だけ上昇して第2の抜け止め部が機能する。この時の状
態を図7に示すと、キャップ45の上側の吐水管の外周
面には前記した注意の文字41が現われる。また吐水管
3は、上昇することによってその基端部をガイドしてい
たリング52から外れて、吐水管のがたつきが大きくな
る。
と同様の過程において第1の抜け止め部である第1止め
輪46が破損した場合には、吐水管は水圧により、第2
止め輪48がガイド47の下面に当たる位置まで距離B
だけ上昇して第2の抜け止め部が機能する。この時の状
態を図7に示すと、キャップ45の上側の吐水管の外周
面には前記した注意の文字41が現われる。また吐水管
3は、上昇することによってその基端部をガイドしてい
たリング52から外れて、吐水管のがたつきが大きくな
る。
【0028】第2の抜け止め部が機能することにより、
使用者は吐水管のがたつきや傾き、及び「取り替え時期
です」の注意情報の出現で、水栓の異常を容易に察知し
て、適切なメンテナンスを行うことができ、吐水管が突
然抜ける事態を避けることができる。
使用者は吐水管のがたつきや傾き、及び「取り替え時期
です」の注意情報の出現で、水栓の異常を容易に察知し
て、適切なメンテナンスを行うことができ、吐水管が突
然抜ける事態を避けることができる。
【0029】さらに本発明の別な実施の形態を図8及び
図9により説明する。図8においては湯水の流路の構成
は前述した図1と同様であり、図1との構造上の相違点
としては、流路突起50の上側外周に小径部50aを設
け、また該突起部50の外周壁に接しているシール材5
1を一箇所とし、さらにはガイド47の下端側を削除し
て短寸にし、この下端面と第2止め輪48との距離をC
としたものである。ここで小径部50a基部とシール材
51との距離は、距離Cより小さくしており、さらに小
径部50aの周径寸法ではシール材51はシール代が不
足して完全には止水せず、軽微な漏水が発生する寸法関
係としている。
図9により説明する。図8においては湯水の流路の構成
は前述した図1と同様であり、図1との構造上の相違点
としては、流路突起50の上側外周に小径部50aを設
け、また該突起部50の外周壁に接しているシール材5
1を一箇所とし、さらにはガイド47の下端側を削除し
て短寸にし、この下端面と第2止め輪48との距離をC
としたものである。ここで小径部50a基部とシール材
51との距離は、距離Cより小さくしており、さらに小
径部50aの周径寸法ではシール材51はシール代が不
足して完全には止水せず、軽微な漏水が発生する寸法関
係としている。
【0030】この構成においての作用は、図1の実施例
と同様の過程を経て、第1の抜け止め部の第1止め輪4
6が破損した場合には、吐水管は水圧により、第2止め
輪48がガイド47の下面に当たる位置まで距離Cだけ
上昇して、第2の抜け止め部が機能する。この時の状態
が図9であり、シール材51も距離Cだけ上昇して、こ
のシール材51の内径側が小径部50aに当接する。シ
ール材51は小径部50aの位置では軽微な漏水が発生
する寸法関係としているため、該部より漏水が発生し、
漏水した水はキャップ45の内径部45aおよび下端部
45bから水栓の外へ流れ出る。
と同様の過程を経て、第1の抜け止め部の第1止め輪4
6が破損した場合には、吐水管は水圧により、第2止め
輪48がガイド47の下面に当たる位置まで距離Cだけ
上昇して、第2の抜け止め部が機能する。この時の状態
が図9であり、シール材51も距離Cだけ上昇して、こ
のシール材51の内径側が小径部50aに当接する。シ
ール材51は小径部50aの位置では軽微な漏水が発生
する寸法関係としているため、該部より漏水が発生し、
漏水した水はキャップ45の内径部45aおよび下端部
45bから水栓の外へ流れ出る。
【0031】このように万一、第1の抜け止め部が破損
して第2の抜け止め部が機能した場合には、吐水管が水
栓本体より上昇して、かつ水栓本体の上部より漏水が発
生するため、使用者は水漏れという尋常ならぬ事態下に
おいて即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部のメ
ンテナンスが確実、速やかに行われるに至り、吐水管が
突然、水栓本体から抜ける漏水事故を回避することがで
きる。
して第2の抜け止め部が機能した場合には、吐水管が水
栓本体より上昇して、かつ水栓本体の上部より漏水が発
生するため、使用者は水漏れという尋常ならぬ事態下に
おいて即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部のメ
ンテナンスが確実、速やかに行われるに至り、吐水管が
突然、水栓本体から抜ける漏水事故を回避することがで
きる。
【0032】さらに本発明の別な実施の形態を図10及
び図11により説明する。図10においては湯水の流路
の構成は前述した図1と同様であり、この構成に対する
図1との相違点としては、流路突起50の外周壁にシー
ル材を装着するための溝を設けてシール材54を配置
し、また吐水管3の下端部の内壁にテーパ形状55を設
けた。さらにはガイド47の下端側を削除し短寸にし
て、この下端面と第2止め輪48との距離をDとしたも
のである。ここでシール材54に対して吐水管内壁の当
接部が、上方向に距離Dだけ移動してテーパ形状部55
に当接した場合には、シール材54のシール代が不足し
て軽微な漏水が発生する寸法関係としている。
び図11により説明する。図10においては湯水の流路
の構成は前述した図1と同様であり、この構成に対する
図1との相違点としては、流路突起50の外周壁にシー
ル材を装着するための溝を設けてシール材54を配置
し、また吐水管3の下端部の内壁にテーパ形状55を設
けた。さらにはガイド47の下端側を削除し短寸にし
て、この下端面と第2止め輪48との距離をDとしたも
のである。ここでシール材54に対して吐水管内壁の当
接部が、上方向に距離Dだけ移動してテーパ形状部55
に当接した場合には、シール材54のシール代が不足し
て軽微な漏水が発生する寸法関係としている。
【0033】この構成においての吐水管連結部の作用
は、図1の実施例と同様の過程において、第1の抜け止
め部の第1止め輪46が破損した場合には、吐水管は水
圧により、第2止め輪48がガイド47の下面に当たる
位置まで距離Dだけ上昇して第2の抜け止め部が機能す
る。この時の状態が図11であり、シール材54には吐
水管のテーパ部55がわずかにしか当接しないため、シ
ール代不足により該部より軽微な漏水が発生する。漏水
した水はキャップ45の内径部45aおよび下端部45
bから水栓の外へ流れ出る。
は、図1の実施例と同様の過程において、第1の抜け止
め部の第1止め輪46が破損した場合には、吐水管は水
圧により、第2止め輪48がガイド47の下面に当たる
位置まで距離Dだけ上昇して第2の抜け止め部が機能す
る。この時の状態が図11であり、シール材54には吐
水管のテーパ部55がわずかにしか当接しないため、シ
ール代不足により該部より軽微な漏水が発生する。漏水
した水はキャップ45の内径部45aおよび下端部45
bから水栓の外へ流れ出る。
【0034】このように万一、第1の抜け止め部が破損
して第2の抜け止め部が機能した場合には、前述した図
8の実施例と同様な効果が得られる。すなわち吐水管が
水栓本体より上昇して、かつ水栓本体の上部より漏水が
発生するために、使用者は水漏れという尋常ならぬ事態
下において即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部
のメンテナンスが確実、速やかに行われるに至り、吐水
管が突然、水栓本体から抜ける漏水事故を回避すること
ができる。
して第2の抜け止め部が機能した場合には、前述した図
8の実施例と同様な効果が得られる。すなわち吐水管が
水栓本体より上昇して、かつ水栓本体の上部より漏水が
発生するために、使用者は水漏れという尋常ならぬ事態
下において即刻に処置を行う必要に迫られて、吐水管部
のメンテナンスが確実、速やかに行われるに至り、吐水
管が突然、水栓本体から抜ける漏水事故を回避すること
ができる。
【0035】本発明は上述の実施例に限定されること無
く、水のみ或いは湯のみ供給する単水栓、または吐水管
の先端部に温度調節機能と開閉機能を併せ持ち、一本の
レバーハンドルで操作を行うシングルレバータイプの混
合栓や、また水栓の取り付けの形態がカウンター面に取
付けられる台付きタイプではなく、壁取り付けなどの水
栓にも実施が可能である。或は温度調節バルブ部とし
て、湯水の混合比を自動的に制御する所謂サーモスタッ
トタイプの混合栓で使用される温度調節バルブユニット
を用いても良い。
く、水のみ或いは湯のみ供給する単水栓、または吐水管
の先端部に温度調節機能と開閉機能を併せ持ち、一本の
レバーハンドルで操作を行うシングルレバータイプの混
合栓や、また水栓の取り付けの形態がカウンター面に取
付けられる台付きタイプではなく、壁取り付けなどの水
栓にも実施が可能である。或は温度調節バルブ部とし
て、湯水の混合比を自動的に制御する所謂サーモスタッ
トタイプの混合栓で使用される温度調節バルブユニット
を用いても良い。
【0036】また、図15のように吐水管部の先端部に
目皿81を使用した開閉操作部のない水栓であっても、
目皿がつまってきたのを放置しておくと、しだいに水圧
が強くなってきて、抜け止め部に負荷がかかるのは、同
様である。
目皿81を使用した開閉操作部のない水栓であっても、
目皿がつまってきたのを放置しておくと、しだいに水圧
が強くなってきて、抜け止め部に負荷がかかるのは、同
様である。
【0037】
【発明の効果】本発明では吐水管と本体部との連結部
に、第1の抜け止め部と第2の抜け止め部を設けて、第
1の抜け止め部が破損した場合には、第2の抜け止め部
が機能すると共に吐水管連結部の異常を知らせることが
できるように、吐水管の移動やこれに合わせて異常情報
の提示、すなわち絵や文字の出現や、或は軽微な漏水を
故意に発生させることができる構成とした。これにより
吐水管先端に浄水器や吐水切り替え装置、或いは開閉機
能部などを有して吐水管内に高い水圧が作用する水栓に
おいて、吐水管連結部が万一ダメージを受けた場合に、
早い段階で使用者が吐水管連結部の異常を察知すること
ができる。このため吐水管が水栓本体から突然抜けて甚
大な漏水事故を引き起こす不具合を避けることができ
る。
に、第1の抜け止め部と第2の抜け止め部を設けて、第
1の抜け止め部が破損した場合には、第2の抜け止め部
が機能すると共に吐水管連結部の異常を知らせることが
できるように、吐水管の移動やこれに合わせて異常情報
の提示、すなわち絵や文字の出現や、或は軽微な漏水を
故意に発生させることができる構成とした。これにより
吐水管先端に浄水器や吐水切り替え装置、或いは開閉機
能部などを有して吐水管内に高い水圧が作用する水栓に
おいて、吐水管連結部が万一ダメージを受けた場合に、
早い段階で使用者が吐水管連結部の異常を察知すること
ができる。このため吐水管が水栓本体から突然抜けて甚
大な漏水事故を引き起こす不具合を避けることができ
る。
【図1】 本発明の一実施例を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図2】 本発明の水栓の外観斜視図である。
【図3】 本発明の分解斜視図である。
【図4】 本発明の本体の温度調節機能部取り付け部の
側面図である。
側面図である。
【図5】 本発明の温度調節機能部の分解斜視図であ
る。
る。
【図6】 本発明の別の実施の形態を示す要部の断面図
である。
である。
【図7】 図6の発明において第2の抜け止め部が機能
した場合を示す要部の断面図である。
した場合を示す要部の断面図である。
【図8】 本発明の別の実施の形態を示す要部の断面図
である。
である。
【図9】 図8の発明において第2の抜け止め部が機能
した場合を示す要部の断面図である。
した場合を示す要部の断面図である。
【図10】 本発明の別の実施の形態を示す要部の断面
図である。
図である。
【図11】 図10の発明において第2の抜け止め部が
機能した場合を示す要部の断面図である。
機能した場合を示す要部の断面図である。
【図12】 従来の実施の形態を示す要部の断面図であ
る。
る。
【図13】 図12の吐水管G−G部の断面図である。
【図14】 回転自在な吐水管を持つ水栓の吐水管先端
部に浄水器を装着した外観斜視図である。
部に浄水器を装着した外観斜視図である。
【図15】 吐水管先端部が目皿の水栓の例を示す図
A…図1において第1の抜け止め部が破損した後、第2
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 B…図6において第1の抜け止め部が破損した後、第2
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 C…図8において第1の抜け止め部が破損した後、第2
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 D…図10において第1の抜け止め部が破損した後、第
2の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 G…図12において従来例の吐水管の断面位置を表す符
号 1…本体、2…温度調節ハンドル、3…吐水管、4…開
閉ハンドル、5…固定部、6…給水管、7…給湯管、8
…止めねじ、9…本体の温度調節側開口部、10…本体
の温度調節側開口部の底部、11…水開口穴、12…湯
開口穴、13…混合水開口穴、14…水流路、15…湯
流路、16…混合水流路、17…筒部、18…リング
部、23…ケーシング、24…固定ディスク、25…可
動バルブ、26…パッキン、27…水用通孔、28…湯
用通孔、29…混合水用通孔、30…軸、31…空洞
部、34…凸部、35…座繰り部、40…開口部、41
…文字、42…円筒部材、43…シール材、44…止め
輪、45…キャップ、45a…キャップの上面内径部、
45b…キャップの下面外径部、46…第1止め輪、4
6a…止め輪の係合部、46b…止め輪の肩部、47…
ガイド、48…第2止め輪、49…ねじ部、50…流路
突起、51…シール材、52…リング、54…シール
材、55…テーパ部、60…開閉バルブ、61…スピン
ドル、62…吐水口、67…温度調節機能部、70…水
入口、71…吐水管内給水路、72…温度調節・開閉バ
ルブ部、73…湯入口、74…吐水管内給湯路、75…
止め輪、76…操作ハンドル部、77…本体部、78…
吐水管、79…吐水管基端部下面、80…シール材、8
1…目皿
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 B…図6において第1の抜け止め部が破損した後、第2
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 C…図8において第1の抜け止め部が破損した後、第2
の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 D…図10において第1の抜け止め部が破損した後、第
2の抜け止め部が機能するに至る吐水管の移動量 G…図12において従来例の吐水管の断面位置を表す符
号 1…本体、2…温度調節ハンドル、3…吐水管、4…開
閉ハンドル、5…固定部、6…給水管、7…給湯管、8
…止めねじ、9…本体の温度調節側開口部、10…本体
の温度調節側開口部の底部、11…水開口穴、12…湯
開口穴、13…混合水開口穴、14…水流路、15…湯
流路、16…混合水流路、17…筒部、18…リング
部、23…ケーシング、24…固定ディスク、25…可
動バルブ、26…パッキン、27…水用通孔、28…湯
用通孔、29…混合水用通孔、30…軸、31…空洞
部、34…凸部、35…座繰り部、40…開口部、41
…文字、42…円筒部材、43…シール材、44…止め
輪、45…キャップ、45a…キャップの上面内径部、
45b…キャップの下面外径部、46…第1止め輪、4
6a…止め輪の係合部、46b…止め輪の肩部、47…
ガイド、48…第2止め輪、49…ねじ部、50…流路
突起、51…シール材、52…リング、54…シール
材、55…テーパ部、60…開閉バルブ、61…スピン
ドル、62…吐水口、67…温度調節機能部、70…水
入口、71…吐水管内給水路、72…温度調節・開閉バ
ルブ部、73…湯入口、74…吐水管内給湯路、75…
止め輪、76…操作ハンドル部、77…本体部、78…
吐水管、79…吐水管基端部下面、80…シール材、8
1…目皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 BB01 BC01 BC23 BE07 BE11 BF09 CC20
Claims (5)
- 【請求項1】 水栓本体に回転自在に連結された吐水管
を有する水栓において、該吐水管を前記水栓本体に対し
て、回転自在に保持する第1の抜け止め部と、該第1の
抜け止め部が破損した場合に、前記吐水管が抜けないよ
うに保持する第2の抜け止め部を設けたことを特徴とす
る水栓。 - 【請求項2】 前記第1の抜け止め部が破損して、前記
第2の抜け止め部が機能した場合に、前記吐水管の連結
部付近に水栓の異常を知らせる情報伝達手段を設けたこ
とを特徴とする請求項1に記載の水栓。 - 【請求項3】 前記情報伝達手段が、前記吐水管の連結
部付近からの軽微な漏水であることを特徴とする請求項
2に記載の水栓。 - 【請求項4】 前記情報伝達手段が、前記吐水管の連結
部付近に現れる絵または文字であることを特徴とする請
求項2に記載の水栓。 - 【請求項5】 前記吐水管部の先端部に開閉機能部を備
えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
の水栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000353694A JP2002155553A (ja) | 2000-11-21 | 2000-11-21 | 水 栓 |
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2000
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