JP2002154470A - 電動自転車 - Google Patents
電動自転車Info
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- JP2002154470A JP2002154470A JP2000356221A JP2000356221A JP2002154470A JP 2002154470 A JP2002154470 A JP 2002154470A JP 2000356221 A JP2000356221 A JP 2000356221A JP 2000356221 A JP2000356221 A JP 2000356221A JP 2002154470 A JP2002154470 A JP 2002154470A
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- Japan
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- casing
- fixed
- shaft
- electric bicycle
- rotating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動輪のシャフトを簡単な形状にすることが
できるとともに、その固定ケーシング取付箇所の剛性を
比較的小さくすることのできる電動自転車を提供する。 【解決手段】 電動駆動部20は、後輪8をシャフト9
の周りに回転させる回転ケーシング51と、回転ケーシ
ング51の内部に設けられた固定ケーシング52と、固
定ケーシング52の内部に設けられたモータ24と、チ
ェーンステー10に固定されかつ後輪用ブレーキ29が
内蔵されたブレーキケース53とを備えてなる。回転ケ
ーシング51のケーシング半体51bには、ほぼ円形の
開口部46が設けられている。固定ケーシング52のケ
ーシング半体52bには、シャフト9を取り囲んだ状態
で回転ケーシング51の開口部46からブレーキケース
53側へ突出するスリーブ部47が設けられている。
できるとともに、その固定ケーシング取付箇所の剛性を
比較的小さくすることのできる電動自転車を提供する。 【解決手段】 電動駆動部20は、後輪8をシャフト9
の周りに回転させる回転ケーシング51と、回転ケーシ
ング51の内部に設けられた固定ケーシング52と、固
定ケーシング52の内部に設けられたモータ24と、チ
ェーンステー10に固定されかつ後輪用ブレーキ29が
内蔵されたブレーキケース53とを備えてなる。回転ケ
ーシング51のケーシング半体51bには、ほぼ円形の
開口部46が設けられている。固定ケーシング52のケ
ーシング半体52bには、シャフト9を取り囲んだ状態
で回転ケーシング51の開口部46からブレーキケース
53側へ突出するスリーブ部47が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動自転車に関す
るものであり、さらに詳しくは、車輪(駆動輪)のハブ
に設けたモータをバッテリで駆動することによりその車
輪に電動駆動力を付加するように構成された電動自転車
に関するものである。
るものであり、さらに詳しくは、車輪(駆動輪)のハブ
に設けたモータをバッテリで駆動することによりその車
輪に電動駆動力を付加するように構成された電動自転車
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動自転車としては、駆
動輪のハブを回転ケーシングと固定ケーシングとに分割
して設け、ペダルから加えられた人力駆動力をスプロケ
ットにより回転ケーシングに伝達し、また、固定ケーシ
ングに内蔵されたモータによる電動駆動力を減速機構で
減速して回転ケーシングに伝達し、人力駆動力と電動駆
動力とにより回転ケーシングを介して駆動輪を回転させ
て走行するものが知られている。
動輪のハブを回転ケーシングと固定ケーシングとに分割
して設け、ペダルから加えられた人力駆動力をスプロケ
ットにより回転ケーシングに伝達し、また、固定ケーシ
ングに内蔵されたモータによる電動駆動力を減速機構で
減速して回転ケーシングに伝達し、人力駆動力と電動駆
動力とにより回転ケーシングを介して駆動輪を回転させ
て走行するものが知られている。
【0003】このような電動自転車にあっては、固定ケ
ーシング(モータハウジング)がモータの回転によるモ
ータ反力を受ける。そこで、その駆動輪のシャフトの一
部をフランジ状に構成しておき、モータハウジングを同
シャフトのフランジ状部分にボルトで締結するととも
に、同シャフトをフレーム体に固定することにより、モ
ータ反力の抑制をしていた。
ーシング(モータハウジング)がモータの回転によるモ
ータ反力を受ける。そこで、その駆動輪のシャフトの一
部をフランジ状に構成しておき、モータハウジングを同
シャフトのフランジ状部分にボルトで締結するととも
に、同シャフトをフレーム体に固定することにより、モ
ータ反力の抑制をしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャフ
トのフランジ状部分はもとより、その本体部分も、大き
いモータ反力を受けることになるため、いずれも形状を
複雑にしなければならないうえに、大きい剛性が必要で
あった。
トのフランジ状部分はもとより、その本体部分も、大き
いモータ反力を受けることになるため、いずれも形状を
複雑にしなければならないうえに、大きい剛性が必要で
あった。
【0005】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たものであり、駆動輪のシャフトを簡単な形状にするこ
とができるとともに、その固定ケーシング取付箇所の剛
性を比較的小さくすることのできる電動自転車を提供す
ることを課題とする。
たものであり、駆動輪のシャフトを簡単な形状にするこ
とができるとともに、その固定ケーシング取付箇所の剛
性を比較的小さくすることのできる電動自転車を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、駆動輪
のハブを構成するとともに駆動輪をそのシャフトの周り
に回転させるための回転ケーシングと、この回転ケーシ
ングと同軸に設けられた固定ケーシングと、この固定ケ
ーシング内に設けられた駆動輪駆動用モータと、回転ケ
ーシングの一方側部に配されて車体の一部に固定されか
つ駆動輪用ブレーキが内蔵されたブレーキケースとを備
えてなり、回転ケーシングには、ブレーキケース側のシ
ャフト付近部分に開口部が設けられ、固定ケーシングに
は、回転ケーシングの前記開口部からブレーキケース側
へ突出する突出部が設けられ、この突出部がブレーキケ
ースに固定されていることを特徴とする電動自転車が提
供される。
のハブを構成するとともに駆動輪をそのシャフトの周り
に回転させるための回転ケーシングと、この回転ケーシ
ングと同軸に設けられた固定ケーシングと、この固定ケ
ーシング内に設けられた駆動輪駆動用モータと、回転ケ
ーシングの一方側部に配されて車体の一部に固定されか
つ駆動輪用ブレーキが内蔵されたブレーキケースとを備
えてなり、回転ケーシングには、ブレーキケース側のシ
ャフト付近部分に開口部が設けられ、固定ケーシングに
は、回転ケーシングの前記開口部からブレーキケース側
へ突出する突出部が設けられ、この突出部がブレーキケ
ースに固定されていることを特徴とする電動自転車が提
供される。
【0007】回転ケーシングは、ペダルから加えられた
人力駆動力と、固定ケーシングに内蔵された駆動輪駆動
用モータによる電動駆動力とで、回転し、駆動輪を回転
させる。固定ケーシング内には、駆動輪駆動用モータに
加えて、その減速機構なども設けられる。
人力駆動力と、固定ケーシングに内蔵された駆動輪駆動
用モータによる電動駆動力とで、回転し、駆動輪を回転
させる。固定ケーシング内には、駆動輪駆動用モータに
加えて、その減速機構なども設けられる。
【0008】回転ケーシングの一方側部にはブレーキケ
ースが配されている。このブレーキケースは、駆動輪用
ブレーキを内蔵しており、車体の一部に固定されてい
る。
ースが配されている。このブレーキケースは、駆動輪用
ブレーキを内蔵しており、車体の一部に固定されてい
る。
【0009】回転ケーシングには開口部が設けられてい
る。この開口部は、回転ケーシングのブレーキケース側
のシャフト付近部分に設けられている。一方、固定ケー
シングには突出部が設けられている。この突出部は、回
転ケーシングの前記開口部からブレーキケース側へ突出
するように構成され、適切な固定手段によってブレーキ
ケースに固定される。開口部の数及び大きさは突出部の
数及び大きさに対応している。
る。この開口部は、回転ケーシングのブレーキケース側
のシャフト付近部分に設けられている。一方、固定ケー
シングには突出部が設けられている。この突出部は、回
転ケーシングの前記開口部からブレーキケース側へ突出
するように構成され、適切な固定手段によってブレーキ
ケースに固定される。開口部の数及び大きさは突出部の
数及び大きさに対応している。
【0010】固定ケーシングの突出部がブレーキケース
に固定されており、ブレーキケースが車体の一部に固定
されているので、モータ反力を受ける固定ケーシングが
車体の一部に固定されていることになる。したがって、
従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフトの形状を
複雑にしたりシャフトに大きい剛性を付与したりして、
モータ反力を抑制する必要がなくなる。
に固定されており、ブレーキケースが車体の一部に固定
されているので、モータ反力を受ける固定ケーシングが
車体の一部に固定されていることになる。したがって、
従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフトの形状を
複雑にしたりシャフトに大きい剛性を付与したりして、
モータ反力を抑制する必要がなくなる。
【0011】本発明の電動自転車にあっては、前記車体
の一部がフレーム体であるのが好ましい。フレーム体と
は、前ホークが取り付けられるヘッドパイプ、このヘッ
ドパイプとサドル部とを連結する上パイプ、ヘッドパイ
プとペダル部とを連結する下パイプ、ペダル部とサドル
部とを連結する立パイプ、ペダル部と後輪のシャフトと
を連結するチェーンステーなどの全部あるいは一部を備
えてなる部材をいう。
の一部がフレーム体であるのが好ましい。フレーム体と
は、前ホークが取り付けられるヘッドパイプ、このヘッ
ドパイプとサドル部とを連結する上パイプ、ヘッドパイ
プとペダル部とを連結する下パイプ、ペダル部とサドル
部とを連結する立パイプ、ペダル部と後輪のシャフトと
を連結するチェーンステーなどの全部あるいは一部を備
えてなる部材をいう。
【0012】このように構成されていると、従来からあ
る部材のフレーム体によって、モータ反力を有効に抑制
することができる。
る部材のフレーム体によって、モータ反力を有効に抑制
することができる。
【0013】本発明の電動自転車にあっては、前記固定
ケーシングが、回転ケーシング内に設けられ、前記突出
部が、ブレーキケース側のシャフト付近部分に設けられ
て、そのシャフトを取り囲んだ状態で回転ケーシングの
前記開口部からブレーキケース側へ突出するスリーブ部
であるのが好ましい。このようなスリーブ部は適切な固
定手段によってブレーキケースに固定される。
ケーシングが、回転ケーシング内に設けられ、前記突出
部が、ブレーキケース側のシャフト付近部分に設けられ
て、そのシャフトを取り囲んだ状態で回転ケーシングの
前記開口部からブレーキケース側へ突出するスリーブ部
であるのが好ましい。このようなスリーブ部は適切な固
定手段によってブレーキケースに固定される。
【0014】このように構成されていると、固定ケーシ
ングが回転ケーシング内に設けられることでこれらがよ
りコンパクトになるとともに、スリーブ部によって固定
ケーシングが車体の一部にいっそう確実に固定されるこ
とになる。
ングが回転ケーシング内に設けられることでこれらがよ
りコンパクトになるとともに、スリーブ部によって固定
ケーシングが車体の一部にいっそう確実に固定されるこ
とになる。
【0015】本発明の電動自転車にあっては、前記スリ
ーブ部が、適切な固定手段の1つであるボルトによって
ブレーキケースに固定されているのが好ましい。ボルト
の数及び取付位置はスリーブ部の断面形状や大きさなど
によって適宜、決められる。
ーブ部が、適切な固定手段の1つであるボルトによって
ブレーキケースに固定されているのが好ましい。ボルト
の数及び取付位置はスリーブ部の断面形状や大きさなど
によって適宜、決められる。
【0016】このように構成されていると、固定ケーシ
ングがよりコンパクトにかつより簡単に車体の一部に確
実に固定されることになる。
ングがよりコンパクトにかつより簡単に車体の一部に確
実に固定されることになる。
【0017】本発明の電動自転車にあっては、前記スリ
ーブ部に、電装品へ電力を供給するためのコードが挿通
されているのが好ましい。スリーブ部におけるコードの
挿通位置はスリーブ部及びコードの断面形状や大きさな
どによって適宜、決められる。
ーブ部に、電装品へ電力を供給するためのコードが挿通
されているのが好ましい。スリーブ部におけるコードの
挿通位置はスリーブ部及びコードの断面形状や大きさな
どによって適宜、決められる。
【0018】このように構成されていると、前記スリー
ブ部の一部を利用して同コードを挿通させることができ
るので、同コードを挿通させるための特別な構造を設け
る必要がない。
ブ部の一部を利用して同コードを挿通させることができ
るので、同コードを挿通させるための特別な構造を設け
る必要がない。
【0019】本発明の電動自転車にあっては、前記スリ
ーブ部に、情報伝達用の信号を送るためのコードが挿通
されているのが好ましい。このコードは、電装品へ電力
を供給するための前記コードと別のものでもよいが、前
記コードと一体にされたものであるのがより好ましい。
ーブ部に、情報伝達用の信号を送るためのコードが挿通
されているのが好ましい。このコードは、電装品へ電力
を供給するための前記コードと別のものでもよいが、前
記コードと一体にされたものであるのがより好ましい。
【0020】このように構成されていると、前記スリー
ブ部の一部を利用して同コードを挿通させることができ
るので、同コードを挿通させるための特別な構造を設け
る必要がない。
ブ部の一部を利用して同コードを挿通させることができ
るので、同コードを挿通させるための特別な構造を設け
る必要がない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動自転車の
実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、これによ
って本発明が限定されるものではない。
実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、これによ
って本発明が限定されるものではない。
【0022】まず、図1に基づいて、電動自転車100
の全体構成について説明をする。1はフレーム体であ
り、これは、前ホーク2が取り付けられたヘッドパイプ
3、ヘッドパイプ3とペダル部4とを連結する下パイプ
すなわちメインフレーム5、ペダル部4とサドル部6と
を連結する立パイプ7、ペダル部4と後輪8のシャフト
9とを連結するチェーンステー10を備えてなる。
の全体構成について説明をする。1はフレーム体であ
り、これは、前ホーク2が取り付けられたヘッドパイプ
3、ヘッドパイプ3とペダル部4とを連結する下パイプ
すなわちメインフレーム5、ペダル部4とサドル部6と
を連結する立パイプ7、ペダル部4と後輪8のシャフト
9とを連結するチェーンステー10を備えてなる。
【0023】11は前輪であり、これは、ハンドル12
の動きに連動し、ハンドル12の操作によって走行方向
を定める。前輪11は、スポーク13、リム14及びタ
イヤ15から構成されている。後輪8は駆動輪であり、
これも、スポーク16、リム17及びタイヤ18から構
成されている。
の動きに連動し、ハンドル12の操作によって走行方向
を定める。前輪11は、スポーク13、リム14及びタ
イヤ15から構成されている。後輪8は駆動輪であり、
これも、スポーク16、リム17及びタイヤ18から構
成されている。
【0024】図1及び図2に示すように、後輪8には電
動駆動部20が設けられている。電動駆動部20には、
ペダル部4から前スプロケット21、チェーン22及び
後スプロケット23を介して伝達される人力駆動力を検
出するトルクセンサ(図示せず)が内蔵されており、ま
た、このトルクセンサの値を入力して後輪駆動用モータ
24に駆動信号を出力するマイコン(図示せず)が内蔵
されている。
動駆動部20が設けられている。電動駆動部20には、
ペダル部4から前スプロケット21、チェーン22及び
後スプロケット23を介して伝達される人力駆動力を検
出するトルクセンサ(図示せず)が内蔵されており、ま
た、このトルクセンサの値を入力して後輪駆動用モータ
24に駆動信号を出力するマイコン(図示せず)が内蔵
されている。
【0025】このように、後輪8は、モータ24を内蔵
する電動駆動部20と、ペダル部4、チェーン22など
からなる人力駆動部25との2つの駆動部によって駆動
される。すなわち、この電動自転車100はこれら2つ
の駆動部の駆動力によって走行することができる。
する電動駆動部20と、ペダル部4、チェーン22など
からなる人力駆動部25との2つの駆動部によって駆動
される。すなわち、この電動自転車100はこれら2つ
の駆動部の駆動力によって走行することができる。
【0026】26は前ホークに固定されたカゴであり、
これは、荷物などを載せて運搬するためのものであり、
ハンドル12の左右回動とともに左右へ回動する。
これは、荷物などを載せて運搬するためのものであり、
ハンドル12の左右回動とともに左右へ回動する。
【0027】立パイプ7には、モータ24の電源となる
バッテリ部27が装着されている。バッテリ部27は、
ケースと、このケース内に配され、1つのセルの電圧が
1.2ボルトであって直列接続された複数個のセルとに
よって構成されている。
バッテリ部27が装着されている。バッテリ部27は、
ケースと、このケース内に配され、1つのセルの電圧が
1.2ボルトであって直列接続された複数個のセルとに
よって構成されている。
【0028】28は、この電動自転車100の駐輪時に
この電動自転車100を支えるためのスタンドである。
29は、後輪8を制動するためのブレーキである。30
は、ブレーキ29を操作するためのブレーキレバーであ
る。
この電動自転車100を支えるためのスタンドである。
29は、後輪8を制動するためのブレーキである。30
は、ブレーキ29を操作するためのブレーキレバーであ
る。
【0029】次に、図1〜図4に基づいて、電動駆動部
20のより詳しい構成について説明する。
20のより詳しい構成について説明する。
【0030】図3に示すように、電動駆動部20は、駆
動輪である後輪8のハブを構成するとともに後輪8をそ
のシャフト9の周りに回転させるための回転ケーシング
51と、回転ケーシング51の内部に回転ケーシング5
1と同軸に設けられた固定ケーシング52と、固定ケー
シング52の内部に設けられた後輪駆動用モータ24
と、回転ケーシング52の一方側部に配されて車体の一
部であるフレーム体1のチェーンステー10に固定され
かつ後輪用ブレーキ29が内蔵されたブレーキケース5
3とを備えてなる。
動輪である後輪8のハブを構成するとともに後輪8をそ
のシャフト9の周りに回転させるための回転ケーシング
51と、回転ケーシング51の内部に回転ケーシング5
1と同軸に設けられた固定ケーシング52と、固定ケー
シング52の内部に設けられた後輪駆動用モータ24
と、回転ケーシング52の一方側部に配されて車体の一
部であるフレーム体1のチェーンステー10に固定され
かつ後輪用ブレーキ29が内蔵されたブレーキケース5
3とを備えてなる。
【0031】後輪8のシャフト9は、フレーム体1のチ
ェーンステー10にナット54・54によって固定され
ており、シャフト9には、変速機31が装着されてい
る。変速機31は後スプロケット23に一方向クラッチ
32を介して連結されている。変速機31の出力胴33
を軸としてモータ24のロータ34が軸支されている。
ェーンステー10にナット54・54によって固定され
ており、シャフト9には、変速機31が装着されてい
る。変速機31は後スプロケット23に一方向クラッチ
32を介して連結されている。変速機31の出力胴33
を軸としてモータ24のロータ34が軸支されている。
【0032】回転ケーシング51は、左右2つのケーシ
ング半体51a・51bから構成されている。これら2
つのケーシング半体51a・51bは、ボルト45で互
いに締結されている。回転ケーシング51の内部には、
固定ケーシング52が同軸に設けられている。固定ケー
シング52は、モータ24を内蔵しているため、モータ
ハウジングとも称されるが、これは、左右2つのケーシ
ング半体52a・52bから構成されている。一方のケ
ーシング半体52aは変速機31の出力胴33に軸支さ
れ、他方のケーシング半体52bは後述のようにシャフ
ト9に係合している。これら2つのケーシング半体52
a・52bは、ボルト35で互いに締結され、内側にお
いて、モータ24のロータ34に加えてステータ36を
保持している。
ング半体51a・51bから構成されている。これら2
つのケーシング半体51a・51bは、ボルト45で互
いに締結されている。回転ケーシング51の内部には、
固定ケーシング52が同軸に設けられている。固定ケー
シング52は、モータ24を内蔵しているため、モータ
ハウジングとも称されるが、これは、左右2つのケーシ
ング半体52a・52bから構成されている。一方のケ
ーシング半体52aは変速機31の出力胴33に軸支さ
れ、他方のケーシング半体52bは後述のようにシャフ
ト9に係合している。これら2つのケーシング半体52
a・52bは、ボルト35で互いに締結され、内側にお
いて、モータ24のロータ34に加えてステータ36を
保持している。
【0033】モータ24のトルクの伝達については、ロ
ータ34に固定されたプーリ37から、ベルト38を介
して従動プーリ39へ1段減速がなされる。従動プーリ
39には、一方向クラッチ40を介してピニオンギヤ4
1が連結されており、ピニオンギヤ41は従動ギヤ42
に噛み合っている。従動ギヤ42は、回転ケーシング5
1のブレーキケース53側のケーシング半体51bに固
定されている。このため、1段減速されたモータ24の
トルクは、従動プーリ39、一方向クラッチ40、ピニ
オンギヤ41及び従動ギヤ42を介して、回転ケーシン
グ51のブレーキケース53側のケーシング半体51b
に伝達される。
ータ34に固定されたプーリ37から、ベルト38を介
して従動プーリ39へ1段減速がなされる。従動プーリ
39には、一方向クラッチ40を介してピニオンギヤ4
1が連結されており、ピニオンギヤ41は従動ギヤ42
に噛み合っている。従動ギヤ42は、回転ケーシング5
1のブレーキケース53側のケーシング半体51bに固
定されている。このため、1段減速されたモータ24の
トルクは、従動プーリ39、一方向クラッチ40、ピニ
オンギヤ41及び従動ギヤ42を介して、回転ケーシン
グ51のブレーキケース53側のケーシング半体51b
に伝達される。
【0034】回転ケーシング51のブレーキケース53
側のケーシング半体51bには、シャフト9付近部分に
ほぼ円形の開口部46が設けられている。また、固定ケ
ーシング52のブレーキケース53側のケーシング半体
52bには、シャフト9付近部分に設けられて、シャフ
ト9を取り囲んだ状態で回転ケーシング51の開口部4
6からブレーキケース53側へ突出する突出部としての
スリーブ部47が設けられている。
側のケーシング半体51bには、シャフト9付近部分に
ほぼ円形の開口部46が設けられている。また、固定ケ
ーシング52のブレーキケース53側のケーシング半体
52bには、シャフト9付近部分に設けられて、シャフ
ト9を取り囲んだ状態で回転ケーシング51の開口部4
6からブレーキケース53側へ突出する突出部としての
スリーブ部47が設けられている。
【0035】スリーブ部47は、適切な固定手段の1つ
である3本のボルト48・48・48によってブレーキ
ケース53に固定されている。スリーブ部47には、固
定ケーシング52の内部とブレーキケース53側の外部
とに通じる1つの貫通孔49が設けられている。
である3本のボルト48・48・48によってブレーキ
ケース53に固定されている。スリーブ部47には、固
定ケーシング52の内部とブレーキケース53側の外部
とに通じる1つの貫通孔49が設けられている。
【0036】そして、この貫通孔49にコード50が挿
通されている。このコード50は、電装品へ電力を供給
するためのものと、情報伝達用の信号を送るためのもの
とから構成されている。
通されている。このコード50は、電装品へ電力を供給
するためのものと、情報伝達用の信号を送るためのもの
とから構成されている。
【0037】以上のように構成された電動自転車100
にあっては、固定ケーシング52のスリーブ部47がブ
レーキケース53に固定されており、ブレーキケース5
3がフレーム体1のチェーンステー10に固定されてい
るので、モータ24の反力を受ける固定ケーシング52
が車体の一部に固定されていることになる。したがっ
て、従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフトの形
状を複雑にしたり、シャフトに大きい剛性を付与したり
する必要がなくなる。
にあっては、固定ケーシング52のスリーブ部47がブ
レーキケース53に固定されており、ブレーキケース5
3がフレーム体1のチェーンステー10に固定されてい
るので、モータ24の反力を受ける固定ケーシング52
が車体の一部に固定されていることになる。したがっ
て、従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフトの形
状を複雑にしたり、シャフトに大きい剛性を付与したり
する必要がなくなる。
【0038】また、この電動自転車100にあっては、
モータ24の反力を受ける固定ケーシング52がブレー
キケース53を介してフレーム体1のチェーンステー1
0に固定されているので、従来からある部材のチェーン
ステー10によって、モータ反力を有効に抑制すること
ができる。
モータ24の反力を受ける固定ケーシング52がブレー
キケース53を介してフレーム体1のチェーンステー1
0に固定されているので、従来からある部材のチェーン
ステー10によって、モータ反力を有効に抑制すること
ができる。
【0039】さらに、この電動自転車100にあって
は、固定ケーシング52が回転ケーシング51内に設け
られているので、電動駆動部20がよりコンパクトにな
るとともに、スリーブ部47によって固定ケーシング5
2が車体の一部にいっそう確実に固定されることにな
る。
は、固定ケーシング52が回転ケーシング51内に設け
られているので、電動駆動部20がよりコンパクトにな
るとともに、スリーブ部47によって固定ケーシング5
2が車体の一部にいっそう確実に固定されることにな
る。
【0040】加えて、この電動自転車100にあって
は、スリーブ部47がボルト48・48・48によって
ブレーキケース53に固定されているので、固定ケーシ
ング52がよりコンパクトにかつより簡単に車体の一部
に確実に固定されることになる。
は、スリーブ部47がボルト48・48・48によって
ブレーキケース53に固定されているので、固定ケーシ
ング52がよりコンパクトにかつより簡単に車体の一部
に確実に固定されることになる。
【0041】しかも、この電動自転車100にあって
は、スリーブ部47に、電装品へ電力を供給するためも
のと、情報伝達用の信号を送るためのものとから構成さ
れているコード50が挿通されているので、コード50
を挿通させるための特別な構造を設ける必要がない。
は、スリーブ部47に、電装品へ電力を供給するためも
のと、情報伝達用の信号を送るためのものとから構成さ
れているコード50が挿通されているので、コード50
を挿通させるための特別な構造を設ける必要がない。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る電動自転車にあ
っては、駆動輪のハブを構成するとともに駆動輪をその
シャフトの周りに回転させるための回転ケーシングと、
この回転ケーシングと同軸に設けられた固定ケーシング
と、この固定ケーシング内に設けられた駆動輪駆動用モ
ータと、回転ケーシングの一方側部に配されて車体の一
部に固定されかつ駆動輪用ブレーキが内蔵されたブレー
キケースとを備えてなり、回転ケーシングには、ブレー
キケース側のシャフト付近部分に開口部が設けられ、固
定ケーシングには、回転ケーシングの前記開口部からブ
レーキケース側へ突出する突出部が設けられている。し
たがって、従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフ
トの形状を複雑にしたりシャフトに大きい剛性を付与し
たりして、モータ反力を抑制する必要がなくなる。
っては、駆動輪のハブを構成するとともに駆動輪をその
シャフトの周りに回転させるための回転ケーシングと、
この回転ケーシングと同軸に設けられた固定ケーシング
と、この固定ケーシング内に設けられた駆動輪駆動用モ
ータと、回転ケーシングの一方側部に配されて車体の一
部に固定されかつ駆動輪用ブレーキが内蔵されたブレー
キケースとを備えてなり、回転ケーシングには、ブレー
キケース側のシャフト付近部分に開口部が設けられ、固
定ケーシングには、回転ケーシングの前記開口部からブ
レーキケース側へ突出する突出部が設けられている。し
たがって、従来の電動自転車のように、駆動輪のシャフ
トの形状を複雑にしたりシャフトに大きい剛性を付与し
たりして、モータ反力を抑制する必要がなくなる。
【0043】請求項2に係る電動自転車にあっては、前
記車体の一部がフレーム体であるので、従来からある部
材のフレーム体によって、モータ反力を有効に抑制する
ことができる。
記車体の一部がフレーム体であるので、従来からある部
材のフレーム体によって、モータ反力を有効に抑制する
ことができる。
【0044】請求項3に係る電動自転車にあっては、前
記固定ケーシングが、回転ケーシング内に設けられ、前
記突出部が、ブレーキケース側のシャフト付近部分に設
けられて、そのシャフトを取り囲んだ状態で回転ケーシ
ングの前記開口部からブレーキケース側へ突出するスリ
ーブ部である。したがって、固定ケーシングが回転ケー
シング内に設けられることでこれらがよりコンパクトに
なるとともに、スリーブ部によって固定ケーシングが車
体の一部にいっそう確実に固定されることになる。
記固定ケーシングが、回転ケーシング内に設けられ、前
記突出部が、ブレーキケース側のシャフト付近部分に設
けられて、そのシャフトを取り囲んだ状態で回転ケーシ
ングの前記開口部からブレーキケース側へ突出するスリ
ーブ部である。したがって、固定ケーシングが回転ケー
シング内に設けられることでこれらがよりコンパクトに
なるとともに、スリーブ部によって固定ケーシングが車
体の一部にいっそう確実に固定されることになる。
【0045】請求項4に係る電動自転車にあっては、前
記スリーブ部が、ボルトによってブレーキケースに固定
されているので、固定ケーシングがよりコンパクトにか
つより簡単に車体の一部に確実に固定されることにな
る。
記スリーブ部が、ボルトによってブレーキケースに固定
されているので、固定ケーシングがよりコンパクトにか
つより簡単に車体の一部に確実に固定されることにな
る。
【0046】請求項5に係る電動自転車にあっては、前
記スリーブ部に、電装品へ電力を供給するためのコード
が挿通されているので、前記スリーブ部の一部を利用し
て同コードを挿通させることができ、同コードを挿通さ
せるための特別な構造を設ける必要がない。
記スリーブ部に、電装品へ電力を供給するためのコード
が挿通されているので、前記スリーブ部の一部を利用し
て同コードを挿通させることができ、同コードを挿通さ
せるための特別な構造を設ける必要がない。
【0047】請求項6に係る電動自転車にあっては、前
記スリーブ部に、情報伝達用の信号を送るためのコード
が挿通されているので、前記スリーブ部の一部を利用し
て同コードを挿通させることができ、同コードを挿通さ
せるための特別な構造を設ける必要がない。
記スリーブ部に、情報伝達用の信号を送るためのコード
が挿通されているので、前記スリーブ部の一部を利用し
て同コードを挿通させることができ、同コードを挿通さ
せるための特別な構造を設ける必要がない。
【図1】図1は、本発明の1つの実施態様に係る電動自
転車の全体側面図である。
転車の全体側面図である。
【図2】図2は、図1の電動自転車における電動駆動部
の正面図である。
の正面図である。
【図3】図3は、図2の電動駆動部の縦断面図である。
【図4】図4は、図2の電動駆動部の一部切欠側面図で
ある。
ある。
1 フレーム体 8 後輪(駆動輪) 9 シャフト 11 前輪 20 電動駆動部 24 モータ 25 人力駆動部 34 ロータ 36 ステータ 46 開口部 47 スリーブ部(突出部) 48 ボルト 50 コード 51 回転ケーシング 52 固定ケーシング 53 ブレーキケース
Claims (6)
- 【請求項1】 駆動輪のハブを構成するとともに駆動輪
をそのシャフトの周りに回転させるための回転ケーシン
グと、この回転ケーシングと同軸に設けられた固定ケー
シングと、この固定ケーシング内に設けられた駆動輪駆
動用モータと、回転ケーシングの一方側部に配されて車
体の一部に固定されかつ駆動輪用ブレーキが内蔵された
ブレーキケースとを備えてなり、 回転ケーシングには、ブレーキケース側のシャフト付近
部分に開口部が設けられ、固定ケーシングには、回転ケ
ーシングの前記開口部からブレーキケース側へ突出する
突出部が設けられ、この突出部がブレーキケースに固定
されていることを特徴とする電動自転車。 - 【請求項2】 前記車体の一部が、フレーム体であるこ
とを特徴とする請求項1記載の電動自転車。 - 【請求項3】 前記固定ケーシングが、回転ケーシング
内に設けられ、前記突出部が、ブレーキケース側のシャ
フト付近部分に設けられて、そのシャフトを取り囲んだ
状態で回転ケーシングの前記開口部からブレーキケース
側へ突出するスリーブ部である請求項1記載の電動自転
車。 - 【請求項4】 前記スリーブ部が、ボルトによってブレ
ーキケースに固定されていることを特徴とする請求項3
記載の電動自転車。 - 【請求項5】 前記スリーブ部に、電装品へ電力を供給
するためのコードが挿通されていることを特徴とする請
求項3記載の電動自転車。 - 【請求項6】 前記スリーブ部に、情報伝達用の信号を
送るためのコードが挿通されていることを特徴とする請
求項3記載の電動自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000356221A JP2002154470A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 電動自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000356221A JP2002154470A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 電動自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002154470A true JP2002154470A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18828507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000356221A Pending JP2002154470A (ja) | 2000-11-22 | 2000-11-22 | 電動自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002154470A (ja) |
-
2000
- 2000-11-22 JP JP2000356221A patent/JP2002154470A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041007 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060210 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060801 |