JP2002153718A - ガス除去用フィルタ - Google Patents

ガス除去用フィルタ

Info

Publication number
JP2002153718A
JP2002153718A JP2000350316A JP2000350316A JP2002153718A JP 2002153718 A JP2002153718 A JP 2002153718A JP 2000350316 A JP2000350316 A JP 2000350316A JP 2000350316 A JP2000350316 A JP 2000350316A JP 2002153718 A JP2002153718 A JP 2002153718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
adhesive
adsorbent
gas
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000350316A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Shibata
次郎 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP2000350316A priority Critical patent/JP2002153718A/ja
Publication of JP2002153718A publication Critical patent/JP2002153718A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの使用後に、その構成部品の一部を
再利用できるようにした循環系処理用ケミカルフィルタ
とそれを組み込んだフィルタユニットおよびフィルタ基
材の回収方法を提供することにある。 【解決手段】 フィルタ基材1に吸着剤2を接着剤によ
り付着させて形成されたフィルタ片3を、フィルタ片3
間に対象ガスが流通するように略平行に複数配置してな
るガス除去用フィルタ4において、フィルタ基材1が耐
熱性材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭気、有害ガス等
を吸着濾過するためのガス除去用フィルタに関し、詳し
くは使用済みのフィルタに使用された基材を回収して、
再利用できるようにしたガス除去用フィルタとそれを組
み込んだフィルタユニットおよびフィルタ基材の回収方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】主に、外気処理用として用いられている
吸着剤充填式ケミカルフィルタは、使用後は、内部の吸
着剤のみを入れ替えることで継続使用されており、この
ように吸着剤以外の部材は再利用されている。しかし、
吸着剤充填式ケミカルフィルタは、その構造上、高い圧
力損失や高発塵などの欠点があり、基材に吸着剤を担持
させて構成される、低圧力損失、低発塵を特徴とする循
環系処理用ケミカルフィルタが注目されている。
【0003】この循環系処理用ケミカルフィルタとして
は、ウレタン発泡体に吸着剤を担持させて構成されたも
のや、活性炭繊維をハニカム状に形成したものがある。
しかし、循環系処理用ケミカルフィルタの使用後は、産
業廃棄物として処理されており、循環系用フィルタとし
て再使用されることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実状
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、フィルタの使用後に、その構成部品の一部を再利用
できるようにした循環系処理用ケミカルフィルタとそれ
を組み込んだフィルタユニットおよびフィルタ基材の回
収方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のガス除去用フィ
ルタは、フィルタ基材に吸着剤を接着剤により付着させ
て形成されたフィルタ片を、該フィルタ片間に対象ガス
が流通するように略平行に複数配置してなるフィルタに
おいて、該フィルタ基材が耐熱性材料からなることを特
徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0006】一つの実施態様においては、前記フィルタ
基材が金属またはセラミックからなる薄板状部材であ
る。
【0007】一つの実施態様においては、前記吸着剤が
活性炭もしくはイオン交換樹脂であり、前記接着剤がエ
マルジョン系接着剤である。
【0008】本発明のフィルタユニットは、上記ガス除
去用フィルタが、フィルタハウジングに着脱可能に取り
付けられている。
【0009】本発明のフィルタ基材の回収方法は、上記
フィルタユニットから、ガス除去用フィルタを取り外す
工程、および該ガス除去用フィルタを高温下にさらし、
該接着剤および吸着剤を気化消失させることによりフィ
ルタ基材を単離する工程、を包含する。
【0010】一つの実施態様においては、前記接着剤お
よび吸着剤を気化消失させることによりフィルタ基材を
単離する工程が、不活性ガスの雰囲気中で実施される。
【0011】本発明の作用は次の通りである。
【0012】フィルタ基材に吸着剤を接着剤により付着
させて形成されたフィルタ片を、隣接するフィルタ片間
に対象ガスが流通するように略平行に複数配置してなる
フィルタにおいて、該フィルタ基材が耐熱性材料からな
るので、このフィルタを400〜500℃の温度下に数
時間さらすことにより、接着剤および吸着剤を気化消失
させて、フィルタ基材のみを単離させることができる。
この加熱の際、接着剤および吸着剤の一部が気化消失せ
ずにフィルタ基材上に残った場合でも、接着剤および吸
着剤はフィルタ基材から脱離しているためフィルタ基材
は完全に単離できる。
【0013】加熱した際、接着剤あるいは吸着剤によっ
て吸着された物質による発炎によってフィルタ基材の融
着、変性が生じる場合は、窒素などの不活性ガスの注入
により発炎を防止し、フィルタ基材の融着および変性を
防止する。
【0014】このように、使用済みケミカルフィルタに
おいて、接着剤と吸着剤からフィルタ基材のみを単離
し、再利用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0016】図1〜図3に示すように、本発明のガス除
去用フィルタ4は、フィルタ基材1の表裏面に、該フィ
ルタ基材1に接着された接着剤層によって吸着剤2が固
着されたフィルタ片3を多数略平行に配置して構成され
ている。
【0017】フィルタ4は、図1に示すように、板状部
材を波板状に折り曲げて山と谷の部分にスリット6を設
けることにより、各フィルタ片3をその両端部で相互に
連結して形成してもよい。あるいは、図2に示すよう
に、短冊状のフィルタ片3を小間隔をおいて複数配置
し、各フィルタ片3、3間を連結部材9によって連結し
て構成してもよい。
【0018】図4に示すように、フィルタユニット5
は、アルミニウム等で形成される枠材7とファン8とを
有するハウジング9を有し、枠材7中に上記フィルタ4
を配置して構成されている。該フィルタ4は枠材7に着
脱可能に取り付けられる。
【0019】ファン8の回転により生じた気流が、フィ
ルタユニット5内のフィルタ片3間に形成されたスリッ
ト6を通り、その際フィルタ片3の外面に存在する吸着
剤2によって吸着処理される。
【0020】本発明で使用するフィルタ基材1として
は、アルミニウム箔等の金属箔、セラミックス等の薄板
等があげられる。
【0021】本発明で使用する接着剤としては、水系接
着剤、非溶剤系接着剤、溶剤系接着剤があり、水系接着
剤には、アクリルエマルジョン系接着剤、ウレタンエマ
ルジョン系接着剤等がある。非溶剤系接着剤には、二液
硬化型ウレタン系接着剤、一液反応性ウレタン系接着
剤、ホットメルト系接着剤等がある。また、溶剤系接着
剤には、ウレタン系接着剤、塩化ビニル樹脂系接着剤、
酢酸ビニル系接着剤等がある。本発明では、特にアクリ
ル系接着剤(特にアクリルエマルジョン系接着剤)が好
ましい。
【0022】本発明で使用する吸着剤2としては、粒状
活性炭、無機吸着剤、薬品添着活性炭、イオン交換樹
脂、薬品添着無機吸着剤等がある。具体的には、粒状活
性炭には、球状活性炭、粉砕活性炭、破砕活性炭、造粒
活性炭があり、無機吸着剤には、シリカゲル、アルミ
ナ、活性白土、ゼオライトがある。また、接着剤には、
酸化チタン、酸化銅、ニッケル等の金属触媒、難燃助剤
を添加してもよい。
【0023】好ましい吸着剤は、燃焼時に有毒ガスを発
生することのない粒状活性炭、活性シリカ、アルミナ、
活性白土、ゼオライト等の吸着剤であり、その粒径は
0.1〜1.5mmが好ましい。
【0024】次に、上記構成のフィルタ片3の製造法の
一例を以下に示す。
【0025】接着剤をフィルタ基材1に塗布する。接着
剤が溶剤、水等の揮発成分を含んでいる場合には、この
接着剤の粘度がおおよそ50,000cpsになるまで
予備乾燥させる。また、乾燥条件は通常40〜100℃
で1〜10分が好ましい。次に、接着剤が塗布乾燥され
たフィルタ基材1に吸着剤2を散布する(上方から振り
かける)。粒子状の吸着剤2は接着剤によってフィルタ
基材1に接着することになる。このようにしてフィルタ
片3が得られる。
【0026】使用済みのフィルタユニット5からフィル
タ基材1を回収するには、以下のようにして行う。
【0027】フィルタユニット5からフィルタ4を取り
外し、フィルタ4を所定時間加熱する。加熱温度は、該
フィルタ基材1が溶解したり、変形せず、かつ吸着剤2
および接着剤が消失する温度であり、例えば、400〜
500℃の温度とすることができる。また、加熱時間は
例えば、1〜8時間程度とすることができる。
【0028】この加熱処理によって、図3に示すよう
に、接着剤および吸着剤2が気化消失し、フィルタ基材
1のみを単離させることができる。この加熱の際、接着
剤および吸着剤2の一部が気化消失せずにフィルタ基材
1上に残った場合でも、接着剤および吸着剤2はフィル
タ基材1から脱離しているため、振動や散水、高圧空気
の吐出等の物理的な操作によって吸着剤2外面から容易
に除去することができる。
【0029】接着剤および吸着剤2を気化消失させる際
に、接着剤などの部材、あるいは吸着剤2によって吸着
された物質による発炎によってフィルタ基材1の融着、
変性が生じる場合は、窒素などの不活性ガスの注入によ
り発炎を防止し、フィルタ基材1の融着および変性を防
止することができる。
【0030】また、例えば、最初は400℃程度で空気
中(酸素の存在下)で加熱処理し、その後窒素雰囲気中
で高温(例えば、450〜550℃)で1〜2時間程度
加熱処理するようにしてもよい。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】(実施例)接着剤をフィルタ基材1の表裏
面に塗布、乾燥した。次に、フィルタ基材1に吸着剤を
振りかけた。粒子状の吸着剤は接着剤によってフィルタ
基材1に接着させた。このようにして、図1に示すよう
なフィルタ4を得た。
【0033】使用した材料は次の通りである。
【0034】フィルタ基材:アルミニウム片(東海アル
ミ箔製) 吸着剤:破砕炭 クラレコール GW−H(クラレケミ
カル製) 接着剤:アクリルエマルジョン接着剤 ボンコートR3
310(DIC製) 次に、以下の条件で、フィルタを加熱処理した。残った
フィルタ基材の表面には、接着剤および吸着剤が消失し
ていた。 加熱炉: FP32(ヤマト科学製) 加熱温度:500℃ 加熱時間:6時間
【0035】(比較例)フィルタ基材として、ポリエス
テル片(ユニチカ製)を使用したこと以外は、実施例と
同様にしてフィルタを得た。このフィルタを実施例1と
同様に加熱処理したところ、全ての材料が消失してい
た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、従来では廃棄処分にさ
れていたフィルタにおいて、フィルタフィルタ基材を再
利用することができ、資源を有効に利用できると共に廃
棄物を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス除去用フィルタで使用するフィル
タ基材の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明のガス除去用フィルタで使用するフィル
タ基材の他の実施例の斜視図である。
【図3】フィルタ基材の断面図であって、加熱処理前と
処理後の状態を示す。
【図4】本発明のフィルタユニットの一実施例の模式図
である。
【符号の説明】
1 フィルタ基材 2 吸着剤 3 フィルタ片 4 ガス除去用フィルタ 5 フィルタユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタ基材に吸着剤を接着剤により付
    着させて形成されたフィルタ片を、該フィルタ片間に対
    象ガスが流通するように略平行に複数配置してなるガス
    除去用フィルタにおいて、 該フィルタ基材が耐熱性材料からなることを特徴とする
    ガス除去用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ基材が金属またはセラミッ
    クからなる薄板状部材である請求項1に記載のガス除去
    用フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記吸着剤が活性炭もしくはイオン交換
    樹脂であり、前記接着剤がエマルジョン系接着剤である
    請求項1又は2に記載のガス除去用フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のガス除去用フィルタ
    が、フィルタハウジングに着脱可能に取り付けられてい
    るフィルタユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフィルタユニットか
    ら、ガス除去用フィルタを取り外す工程、および該ガス
    除去用フィルタを高温下にさらし、該接着剤および吸着
    剤を気化消失させることによりフィルタ基材を単離する
    工程、を包含するフィルタ基材の回収方法。
  6. 【請求項6】 前記接着剤および吸着剤を気化消失させ
    ることによりフィルタ基材を単離する工程が、不活性ガ
    スの雰囲気中で実施される請求項5に記載のフィルタ基
    材の回収方法。
JP2000350316A 2000-11-16 2000-11-16 ガス除去用フィルタ Pending JP2002153718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350316A JP2002153718A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 ガス除去用フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000350316A JP2002153718A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 ガス除去用フィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002153718A true JP2002153718A (ja) 2002-05-28

Family

ID=18823566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000350316A Pending JP2002153718A (ja) 2000-11-16 2000-11-16 ガス除去用フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002153718A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004181368A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Nippon Muki Co Ltd ガス除去フィルタ用ろ材及びガス除去フィルタ
WO2023195388A1 (ja) * 2022-04-07 2023-10-12 日本碍子株式会社 酸性ガス吸着装置の再生方法および酸性ガス吸着装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004181368A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Nippon Muki Co Ltd ガス除去フィルタ用ろ材及びガス除去フィルタ
WO2023195388A1 (ja) * 2022-04-07 2023-10-12 日本碍子株式会社 酸性ガス吸着装置の再生方法および酸性ガス吸着装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7022158B2 (en) Adsorption element and methods
US20100018396A1 (en) Method of Using Adsorptive Filter Element
US5912423A (en) Method and means for purifying air with a regenerable carbon cloth sorbent
WO2003101589A1 (fr) Systeme et procede de deshumidification
JP2012519074A (ja) 再生可能プリーツフィルタ媒体
JPS63236514A (ja) ガス吸着処理方法
JP2002523207A (ja) 多孔質の強酸性重合体を用いたフィルター
CN105263602A (zh) 具有使用微波加热的解吸单元的空气净化过滤器及使用所述空气净化过滤器的空气净化装置
JP2007237041A (ja) 有機溶剤含有空気の処理方法
JP2002153718A (ja) ガス除去用フィルタ
JPH08196830A (ja) バグフィルタ材
US6726746B2 (en) Apparatus and method for removing and fractionating sorbates from sorbents
JP2002153717A (ja) ガス除去用フィルタ
JPH06165934A (ja) ガス吸着素子およびその製造法並にその使用法
JP2002282624A (ja) エアフィルタ濾材およびエアフィルタユニット
JP2002317620A (ja) 車両用フィルタ装置
JP2009056388A (ja) ガス除去フィルタおよびガス除去フィルタユニット
JP2946608B2 (ja) 有機溶剤含有ガスの吸脱着処理装置
TWI826776B (zh) 可再生空氣過濾器以及將其再生之方法
JP2001129393A (ja) 活性炭吸着剤およびその製造方法
JP2950899B2 (ja) 回転式ガス処理装置
WO2022249773A1 (ja) 吸着デバイス
JP2001212427A (ja) 燃焼排ガスの処理方法
JP2008238109A (ja) エアフィルタ用ろ材及びエアフィルタ
JP2002153715A (ja) フィルタとこれを用いたクリーンルーム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030929