JP2002152754A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP2002152754A
JP2002152754A JP2000340469A JP2000340469A JP2002152754A JP 2002152754 A JP2002152754 A JP 2002152754A JP 2000340469 A JP2000340469 A JP 2000340469A JP 2000340469 A JP2000340469 A JP 2000340469A JP 2002152754 A JP2002152754 A JP 2002152754A
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video signal
coding
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parameter
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JP2000340469A
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Ichiro Ando
一郎 安藤
Motoharu Ueda
基晴 上田
Yasuo Inoue
靖夫 井上
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像サイズ変換処理を受けた復号ビデオ信号
の再符号化において、その復号ビデオ信号に重畳されて
いる符号化パラメータを用いて良好な再符号化が行える
符号化装置を提供する。 【解決手段】 入来する復号ビデオ信号から分離した符
号化パラメータの中から、画像サイズ変換装置7で再構
成した符号化パラメータであるか否かを示す情報を検出
し、再構成した符号化パラメータではないと判断された
場合、復号ビデオ信号に重畳されていた符号化パラメー
タの全情報を用いて再符号化し、再構成した符号化パラ
メータであると判断された場合は、符号化パラメータ内
の有効な情報のみを用いて再符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一度復号されたビ
デオ信号を再符号化する符号化装置に関する。そして、
この発明は特に、HDTV信号からSDTV信号等への
画像サイズ変換処理を受けた復号ビデオ信号の再符号化
において、その復号ビデオ信号に重畳されている符号化
パラメータを用いて良好な再符号化が行える符号化装置
を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオ伝送システムにおいて、
中継局でのビデオ信号の差し替え、テロップ挿入、ビッ
トレート調整等が求められる。これは、例えば、デジタ
ル放送システムにおいて、キー局からの番組に地方局独
自のCM挿入やテロップ挿入を施し、地方局の都合に応じ
たビットレート調整して送信する場合である。
【0003】これらの実現方法として、符号化データの
ままの状態で目的実現のCM挿入、テロップ挿入、ビット
レート調整を行う方法と、符号化データをいったん復号
してビデオ信号の状態でCM挿入、テロップ挿入して適当
なビットレートで再符号化する方法(トランスコーディ
ング)がある。この再符号化する方法の概念図を図4に
示す。
【0004】しかし、例えば、MPEG-2ビデオ符号化デー
タに前者の方法を適用した場合、動き補償予測を含めて
直交変換領域でのビデオ編集処理を必要とし、また、処
理過程で生じる符号量の変化をMPEG-2標準に準拠するよ
うに調整する必要がある。
【0005】一方、後者の方法を適用した場合、CM挿
入、テロップ挿入は従来からのビデオ編集処理で実現で
き、また、再符号化時に通常符号化と同様にビットレー
ト調整することで特別の制御なしに実現できる。
【0006】符号化データを一旦復号して再度符号化す
る場合、符号化処理の効率化や再符号化時の画質劣化を
抑制するために、符号化データの復号時に符号化パラメ
ータを抽出して、再符号化処理に利用する方法がある。
【0007】利用可能な符号化パラメータとして、MPEG
-2ビデオ符号化シーケンスヘッダ情報、GOPヘッダ情
報、ピクチャヘッダ情報、マクロブロックヘッダ情報、
ピクチャやマクロブロック毎の符号量等の情報がある。
【0008】シーケンスヘッダ情報には、画像サイズ、
フレームレート、ビットレート等の記述がある。ピクチ
ャヘッダ情報には、ピクチャ符号化タイプ等の記述があ
る。また、マクロブロックヘッダ情報には、マクロブロ
ック符号化モード、動きベクトル、量子化レベル等の記
述がある。
【0009】例えば、前符号化のピクチャ符号化タイプ
を知ることによって、一般にI符号化ピクチャやP符号
化ピクチャに比べて符号化歪みを多く含むB符号化ピク
チャとして符号化されたピクチャを、再符号化時にI符
号化ピクチャやP符号化ピクチャとして符号化すること
で発生する画質劣化を避けることができる。
【0010】また、マクロブロック符号化モード、動き
ベクトルを利用することで、MPEG-2ビデオ符号化処理で
大きな割合を占める動きベクトル検出処理を行わずに、
もしくは、処理簡略化することができ、再符号化に係る
処理量を削減できる。
【0011】さらに、符号量情報と量子化情報を利用す
ることで、再符号化におけるフレーム単位、マクロブロ
ック単位の符号量割り当てにおける参照情報として用い
ることで、適切な符号量制御が可能となる。
【0012】再符号化のための符号化パラメータは、時
間的、空間的に、ビデオ信号に対応づけて、復号処理手
段から再符号化処理手段に伝送する必要がある。
【0013】これを実現するための伝送方法として、標
準テレビ品質4:2:2デジタルコンポーネントビデオ信号
にMPEG-2ビデオの符号化パラメータを重畳して伝送する
規定を定めたSMPTE 319Mがある。また、高品位テレビ品
質4:2:2デジタルコンポーネントビデオ信号にMPEG-2ビ
デオの符号化パラメータを重畳して伝送する規定を定め
るべくSMPTE 351M案が現在審議中である。
【0014】SMPTE 319M、SMPTE 351M案では、4:2:
2デジタルコンポーネントビデオ信号の各画素に付き1
0ビットある色差成分の最下位ビットを用いて符号化パ
ラメータを伝送する。4:2:2デジタルコンポーネン
トビデオ信号の色差成分Cb、Crは、輝度2画素に付
き各1成分である。すなわち、Cb、Crを合わせると
1色差成分は輝度1画素に対応する。
【0015】また、マクロブロックに対応づけて4:
2:2デジタルコンポーネントビデオ信号の各フレーム
を16画素×16ライン毎のブロックに分割し、各ブロ
ック内の色差成分の最下位ビット、合計256ビットを
用いてマクロブロックヘッダ情報ともに、256ビット
の特定領域を複数ブロック分使用することでシーケンス
ヘッダ情報やピクチャヘッダ情報を伝送する方法につい
て規定している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】中継局でのビデオ信号
のビットレート調整において、画像サイズ変換を伴うビ
ットレート調整を要する場合がある。
【0017】例えば、伝送容量の都合により、キー局か
ら20Mbpsで伝送される高品位テレビ品質のMPE
G−2ビデオ符号化データを、5Mbpsの標準テレビ
品質のMPEG−2ビデオ符号化データに変換する場合
である。図5(a)にこの場合の画像サイズ変換トラン
スコーディング装置を示す。
【0018】上記の場合、高品位テレビ品質のMPEG
−2ビデオ符号化データを復号する際に、ビデオ信号に
重畳した符号化パラメータは画像サイズ変換での画素間
引き処理によって、その情報が失われ、符号化パラメー
タを用いた再符号化ができない問題が発生する。
【0019】また、CM挿入等において、高品位テレビ品
質のMPEG−2ビデオ符号化データを復号したビデオ
信号と、標準テレビ品質のMPEG−2ビデオ符号化デ
ータとして保存されているCM符号化データを復号して、
さらに画像サイズ変換したビデオ信号とを切り替えて、
再符号化する場合がある。図5(b)にこの場合の画像
サイズ変換トランスコーディング装置を示す。
【0020】これは、受信側MPEG−2ビデオ復号器
において、高品位テレビ品質から標準テレビ品質への復
号画像サイズ変換に伴うフレームメモリ管理等初期化動
作によって生じる復号動作中断回避を目的とする。
【0021】上記の場合、標準テレビ品質のMPEG−
2ビデオ符号化データを復号する際にビデオ信号に重畳
した符号化パラメータは、画像サイズ変換での画素補間
処理によって、その情報が失われ、符号化パラメータを
用いた再符号化ができない問題が発生する。
【0022】これについて以下により詳しく説明する。
【0023】SMPTE 351M案では、マクロブロックに対応
する符号化パラメータをSMPTE 327M記載の"Macroblock
rate information"を基に拡張して、1マクロブロック
当たり256ビットとして規定している。(SMPTE 351M
案:Figure 1、Table 2、Table 3参照 SMPTE 327M:Ta
ble 2、Table 3参照) 拡張符号化パラメータとして、MPEG-2ビデオ符号化規
定、MPEG-2システムズ符号化規定の下記ヘッダ情報等を
picture#rate#elementとしてこれを32ビット単位に分
割したpicture#element、及び、top#field#first、repe
at#first#field、422#420#chroma、picture#element、q
#scale#type、picture#structure、CRC等が記述可能で
ある。picture#rate#elementは4320ビットからな
り、135マクロブロックを用いて伝送する。(SMPTE
351M案 Table 4参照) ・sequence#header()、sequence#extension()、sequenc
e#display#extension() ・group#of#picture() ・picture#header()、picture#coding#extension()、qu
ant#matrix#extension()、 picture#display#extensio
n()、copy#right#extension() ・PTS、DTS 4:2:2デジタルコンポーネントビデオ信号は、水平
方向で輝度(Y)2サンプルに付き、色差(Cb、C
r)各1サンプルが、Cb0・Y0・Cr0・Y1・Cb1・Y2・Cr1
・Y3…の順で構成される。各サンプルは、10ビットで
ある。
【0024】SMPTE 319M、SMPTE 351M案では、マクロブ
ロックに対応する符号化パラメータは、色差(Cb、C
r)各サンプルの最下位ビットを用いて伝送する。これ
により、データ量は1マクロブロック当たり256ビッ
トになる。(SMPTE 351M案Table 3) SMPTE 319M 、SMPTE 351M案では、4:2:2デジタル
コンポーネントビデオ信号の各画素に付き10ビットあ
る色差成分の最下位ビットを用いて、符号化パラメータ
を伝送する。図6及び図7に、標準テレビ品質、高品位
テレビ品質のビデオ信号に対する符号化パラメータの伝
送配置構成を示す。
【0025】ビデオ信号に重畳したマクロブロックに対
応づけた符号化パラメータは、画像サイズ変換での画素
間引き処理や画素補間処理によって、その情報が失われ
ることや、マクロブロックとの対応関係が崩れることが
ある。また、画素間引きによって画像サイズ変換前の符
号化パラメータを変換後のビデオ信号に重畳するための
容量不足によって、その情報が失われる。
【0026】これらの問題により、従来の方法では、画
像サイズ変換されたビデオ信号を再符号化する場合、符
号化パラメータを用いた再符号化を行うことができな
い。
【0027】本発明は、HDTV信号からSDTV信号
等への画像サイズ変換処理を受けた復号ビデオ信号の再
符号化において、その復号ビデオ信号に重畳されている
符号化パラメータを用いて良好な再符号化が行える符号
化装置を提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、下記の装置を提供する。 (1) 復号前の符号化時のマクロブロックに対応する
符号化パラメータが重畳されている復号ビデオ信号に対
して、前記復号ビデオ信号から分離した前記符号化パラ
メータに基づき高能率予測符号化を行う符号化装置にお
いて、前記復号ビデオ信号から分離した前記符号化パラ
メータ内から、画像サイズ変換により再構成された符号
化パラメータであることを示す再構成化情報を検出した
場合には、分離した前記符号化パラメータからは予め定
めた所定のパラメータのみを用いて符号化を行い、前記
再構成化情報を検出しなかった場合には、分離した前記
符号化パラメータの全てを用いて符号化を行う再符号化
手段を設けたことを特徴とする符号化装置。 (2) 前記予め定めた所定のパラメータはピクチャ符
号化パラメータを少なくとも含むものであることを特徴
とする上記(1)記載の符号化装置。 (3) 前記予め定めた所定のパラメータは動きベクト
ル情報を少なくとも含むものであることを特徴とする上
記(1)または(2)記載の符号化装置。 (4) 前記予め定めた所定のパラメータは符号量情報
と量子化情報を少なくとも含むものであることを特徴と
する上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の符号化
装置。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を説明
する。 《トランスコーダの概略構成》図1に本発明の装置の一
実施例を備えたトランスコーダの概略構成図を示す。ま
ず、符号化パラメータのビデオ信号への重畳についてそ
の概略を説明する。図1に示すMPEG-2ビデオ復号装置1
側において、MPEG-2ビデオ符号化データ(マクロブロッ
クを処理単位として符号化されたビデオ符号化データ)
はビデオ復号器2で、そのビデオ符号化データから取り
出したマクロブロックに対応する符号化パラメータに応
じて復号されて復号ビデオ信号として出力される。ビデ
オ復号器2はこの復号と共に、符号化パラメータ多重化
器3にマクロブロックに対応する符号化パラメータを出
力する。
【0030】符号化パラメータ多重化器3では、ビデオ
復号器2からのビデオ信号と、符号化パラメータを受
け、マクロブロックに対応する符号化パラメータを復号
ビデオ信号の特定ビット層に重畳して出力する。この特
定ビット層への重畳は従来例及び解決しようとする課題
の欄で説明した重畳と同様である。
【0031】符号化パラメータが重畳された復号ビデオ
信号は、画像サイズ変換装置7に供給される。画像サイ
ズ変換装置7では、画像サイズを拡大、もしくは、縮小
するとともに、供給された復号ビデオ信号に重畳されて
いる符号化パラメータを用いて生成・再構成した新たな
符号化パラメータを画像サイズ変換処理後の復号ビデオ
信号に重畳する。そして、新たな符号化パラメータが重
畳された復号ビデオ信号は、MPEG-2ビデオ再符号化装置
4に供給される。
【0032】MPEG-2ビデオ再符号化装置4では、符号化
パラメータ分離器5で入力復号ビデオ信号からマクロブ
ロックに対応する符号化パラメータと復号ビデオ信号と
を分離して、それぞれを再符号化器6に出力する。
【0033】再符号化器6では、符号化パラメータ分離
器5からの符号化パラメータと復号ビデオ信号とを受
け、その符号化パラメータに基づき再符号化して、新た
なMPEG-2ビデオ符号化データを出力する。
【0034】なお、以降の実施例の説明を含めて、ここ
ではビデオ信号をプログレッシブとして説明する。さら
に、MPEG-2ビデオ符号化をフレーム構造符号化を前提に
説明する。
【0035】これらは説明を簡略化するための条件付け
であり、ビデオ信号がインターレースの場合でも、MPEG
-2ビデオ符号化がフィールド構造の場合でも、本発明は
同様に適用可能である。
【0036】ビデオ信号がインターレースの場合は、MP
EG-2ビデオ符号化がフレーム構造符号化であれば、重畳
処理はフレーム毎に行ってフィールド毎に出力すればよ
い。また、MPEG-2ビデオ符号化がフィールド構造符号化
であれば、重畳処理と出力をフィールド毎に行えばよ
い。《画像サイズ変換装置の内部構成》図2に画像サイ
ズ変換装置の構成を示す。符号化パラメータ分離器11
により、符号化パラメータが重畳された復号ビデオ信号
から復号ビデオ信号と符号化パラメータを分離する。
【0037】この分離した復号ビデオ信号に対して、画
像サイズ変換器12により所定のサイズ変換処理、例え
ば、高品位テレビ品質のビデオ信号から標準テレビ品質
のビデオ信号へのサイズ変換処理を行う。
【0038】一方、符号化パラメータ再構成器13は、
前述の分離された符号化パラメータを用いて、画像サイ
ズ変換後のビデオ信号に重畳する符号化パラメータを再
構成する。この再構成は、画像サイズ変換器12でのサ
イズ変換処理に応じて(画像サイズ変換処理が縮小であ
るか、拡大であるかに応じて)行われる。
【0039】そして、符号化パラメータ多重化器14
は、画像サイズ変換器12から供給される復号ビデオ信
号に符号化パラメータ再構成器13から供給される符号
化パラメータを重畳して出力する。 《符号化パラメータ再構成》図3に符号化パラメータ再
構成器13の構成を示す。符号化パラメータ抽出器21
により、図2に示す符号化パラメータ分離器11から供
給される画像サイズ変換前の復号ビデオ信号における符
号化パラメータから、SMPTE 319M、SMPTE 351M案記載
の"picture#rate#element"と"additional macroblock r
ate information"をピクチャ符号化パラメータ(ピクチ
ャ符号化タイプ情報等)、SMPTE 327M記載の"macrobloc
k rate information"をマクロブロック符号化パラメー
タ(動きベクトル情報、符号量情報、量子化情報等)と
して抽出し、それぞれをピクチャ符号化パラメータメモ
リ22とマクロブロック符号化パラメータメモリ23に
記憶する。
【0040】マクロブロック符号化パラメータ再構成器
24では、マクロブロック符号化パラメータメモリ23
から、画像サイズ変換前のビデオ信号に対するマクロブ
ロック符号化パラメータを読み出して、画像サイズ変換
後のビデオ信号に対するマクロブロック符号化パラメー
タを再構成し、再構成マクロブロック符号化パラメータ
メモリ25に記憶する。
【0041】符号化パラメータ生成器26では、ピクチ
ャ符号化パラメータメモリ22と再構成マクロブロック
符号化パラメータメモリ25との符号化パラメータを逐
次読み出して、画像サイズ変換後のビデオ信号に対する
符号化パラメータを作成する。このとき、SMPTE 319M、
SMPTE 351M案記載の"additional transport element"を
規定に基づき付加する。
【0042】画像サイズ変換後の復号ビデオ信号に重畳
する符号化パラメータに、画像サイズ変換前のピクチャ
符号化パラメータ(ピクチャ符号化タイプ情報等)を記
述することで、フレーム、もしくは、フィールドに係わ
る符号化パラメータを用いた再符号化を可能とする。一
般に、前符号化のピクチャ符号化タイプを知ることによ
って、I符号化ピクチャやP符号化ピクチャに比べて符
号化歪みを多く含むB符号化ピクチャとして符号化され
たピクチャを、再符号化時にI符号化ピクチャやP符号
化ピクチャとして符号化することで発生する画質劣化を
避けることができる。 《マクロブロック符号化パラメータ再構成》マクロブロ
ック符号化パラメータの再構成方法を以下説明する。マ
クロブロック符号化パラメータメモリ24からマクロブ
ロック符号化パラメータを読み出して、画像サイズ変換
前の復号ビデオ信号に対する各マクロブロックの動きベ
クトルを抽出する。そして、抽出した動きベクトルを用
いて画像サイズ変換後の復号ビデオ信号の各マクロブロ
ックに対する動きベクトル(再構成マクロブロック符号
化パラメータにおける動きベクトル情報)を求める。
【0043】動きベクトルを求める方法として、画像サ
イズ変換後の復号ビデオ信号のマクロブロック位置に対
応する変換前の復号ビデオ信号の単数、もくは、複数の
マクロブロックの動きベクトルから、例えば、中央値を
求めて推定する方法がある。
【0044】また、画像サイズ変換後の復号ビデオ信号
のマクロブロック位置に対応する変換前の復号ビデオ信
号の単数、もくは、複数のマクロブロックの動きベクト
ルと、変換後の復号ビデオ信号を用いて、例えば、最も
予測誤差の少ない動きベクトルを探索する方法がある。
【0045】次に、読み出したマクロブロック符号化パ
ラメータから、画像サイズ変換前の復号ビデオ信号に対
する各マクロブロックの動きベクトル情報、DCT係数
情報、その他情報の各符号量情報、量子化情報を抽出す
る。そして、抽出した各符号量情報、量子化情報に基づ
き、再構成マクロブロック符号化パラメータにおける各
符号量情報と量子化情報を求める。
【0046】再構成マクロブロック符号化パラメータに
おける各符号量情報を求める方法として、例えば、画像
サイズ変換後の復号ビデオ信号のマクロブロック位置に
対応する変換前の復号ビデオ信号の単数、もしくは、複
数のマクロブロックの含有比率に基づき累積加算で求め
る。これは、画像サイズ変換後の復号ビデオ信号のマク
ロブロックに変換前の復号ビデオ信号のマクロブロック
が完全に含まれる場合は、対象マクロブロックの各符号
量に累積加算し、また、一部が含まれる場合は、含有面
積比に応じた割合を累積加算する。
【0047】再構成マクロブロック符号化パラメータに
おける量子化情報を求める方法として、例えば、画像サ
イズ変換後の復号ビデオ信号のマクロブロック位置に対
応する変換前の復号ビデオ信号の単数、もしくは、複数
のマクロブロックの含有比率に基づき重み付け平均で求
める。これは、画像サイズ変換後の復号ビデオ信号のマ
クロブロックに変換前の復号ビデオ信号のマクロブロッ
クが完全に含まれる場合は重みを1とし、一部が含まれ
る場合は含有面積比に応じた割合で重み付けして平均値
を求める。
【0048】上記方法により求めた動きベクトル、各符
号量情報と量子化情報を用いて、画像サイズ変換後の復
号ビデオ信号に対する再構成マクロブロック符号化パラ
メータを生成する。
【0049】画像サイズ変換後の復号ビデオ信号に対す
るマクロブロック符号化パラメータに、動きベクトルを
記述することで、MPEG-2ビデオ再符号化処理で大きな割
合を占める動きベクトル検出処理を省略する、もしく
は、処理簡略化することができ、再符号化に係る処理量
を削減できる。
【0050】さらに、符号量情報と量子化情報をマクロ
ブロック符号化パラメータに記述することで、MPEG-2ビ
デオ再符号化時にフレーム単位、マクロブロック単位の
符号量割り当てにおける参照情報として利用でき、再符
号化時の適切な符号量制御が可能となる。
【0051】なお、マクロブロック符号化パラメータ再
構成では、例えば、coded#block#pattern等の再構成で
きないパラメータは、全て0とする。
【0052】このため、無効なパラメータを含む再構成
した符号化パラメータを従来からの符号化パラメータと
してそのまま用いて再符号化すると、適切な再符号化処
理が行えずに誤動作を起こす場合も考えられる。
【0053】そこで、誤動作防止のため、画像サイズ変
換により再構成した符号化パラメータであるか否かを示
す情報(再構成化情報)を付加する。例えば、SMPTE 35
1MのFiruge 1の水平方向0ビット目、垂直方向10ビッ
ト目のReserved領域を用いて、かつ、以下の定義を与え
て、これを明示する。 ・このビットが「0」の場合は、従来通りの再構成して
いない符号化パラメータである。 ・このビットが「1」の場合は、画像サイズ変換により
再構成した符号化パラメータである。
【0054】上記により、図1に示すビデオ再符号化装
置4側で符号化パラメータが、従来からの符号化パラメ
ータか、画像サイズ変換装置で再構成した符号化パラメ
ータかを判別でき、再符号化装置4が再構成した符号化
パラメータを従来からの符号化パラメータとして用いた
場合に生じる誤動作を防止できる。
【0055】再構成した符号化パラメータであることを
示す情報が検出された場合に、符号化パラメータ内のど
の情報が有効であり、どの情報が無効であるかは、予め
定めておく。ピクチャ符号化パラメータ、動きベクトル
情報、符号量情報と量子化情報(この符号量情報と量子
化情報とは1セットとする)の内の少なくとも一つは有
効情報としておく。
【0056】なお、上記実施例では動きベクトル、符号
量情報と量子化情報を再構成したが、動きベクトルのみ
でも良いし、符号量情報と量子化情報のみでも良い。 《再符号化装置》本実施例にMPEG-2ビデオ再符号化装置
4の構成は、前述の図1に示す構成であり、従来とほぼ
同様である。
【0057】前述したように、符号化パラメータ分離器
5で入来する符号化パラメータが重畳された復号ビデオ
信号から、各マクロブロックに対応する符号化パラメー
タと復号ビデオ信号とを分離して、それぞれを再符号化
器6に出力する。
【0058】再符号化器6では、符号化パラメータ分離
器5から供給される符号化パラメータと復号ビデオ信号
とを受け、符号化パラメータを用いて復号ビデオ信号を
再符号化して、新たなMPEG-2ビデオ符号化データを出力
する。
【0059】本実施例においては再符号化器6で、分離
した符号化パラメータの中から、画像サイズ変換装置7
で再構成した符号化パラメータであるか否かを示す情報
(再構成化情報)を検出し、その検出した情報に基づ
き、復号ビデオ信号に重畳されていた符号化パラメータ
の全情報を用いて再符号化するか、符号化パラメータ内
の有効な情報のみを用いて再符号化するかを判断し、再
符号化処理を行う。
【0060】すなわち、SMPTE 351MのFiruge 1の水平方
向0ビット目、垂直方向10ビット目の情報に基づき、
このビットが「0」の場合は、従来からの符号化パラメ
ータとして、符号化パラメータの全情報を用いて再符号
化する。また、このビットが「1」の場合は、画像サイ
ズ変換により再構成した符号化パラメータとして、有効
な情報のみを用いて再符号化する。
【0061】ここで、有効な情報とは、前述したように
画像サイズ変換装置で再構成した符号化パラメータ中の
予め定められた情報であり、ピクチャ符号化パラメー
タ、動きベクトル情報、符号量情報と量子化情報(この
符号量情報と量子化情報とは1セットとする)の内の少
なくとも一つを含ものである。
【0062】画像サイズ変換により再構成した符号化パ
ラメータを用いた再符号化処理として、例えば、ピクチ
ャ符号化パラメータを用いた場合には、一般にI符号化
ピクチャやP符号化ピクチャに比べて符号化歪みを多く
含むB符号化ピクチャとして符号化されたピクチャを、
再符号化時にI符号化ピクチャやP符号化ピクチャとし
て符号化するように制御できる。
【0063】また、例えば、再構成した符号化パラメー
タ内の動きベクトル情報を用いた場合には、動きベクト
ル検出処理を行わずに、もしくは、動きベクトル検出処
理を簡略化して再符号化できる。
【0064】さらに、符号量情報と量子化情報を、再符
号化におけるフレーム単位、マクロブロック単位の符号
量割り当てにおける参照情報として用いた場合には、再
符号化時の適切な符号量制御を行うことが可能となる。
【0065】なお、上記実施例では、再構成した符号化
パラメータであるか否かを示す情報(再構成化情報)を
検出して、再符号化を制御(再符号化に用いる符号化パ
ラメータの選択による制御)しているが、再符号化の際
に符号化パラメータ内に存在する画像サイズ情報を用い
て再構成された符号化パラメータであるか否かを判断し
て、上記実施例と同様に再符号化を制御するようにして
もよい。
【0066】
【発明の効果】以上の通り、本発明の符号化装置は下記
に示す効果を有する。 (イ)復号ビデオ信号に重畳されている符号化パラメー
タが、画像サイズ変換時に生成・再構成された符号化パ
ラメータであると検出した場合には、予め定めた有効な
所定のパラメータのみを用いて再符号化を行うようにし
たので、無効な符号化パラメータをそのまま用いること
による誤動作を防止できる。 (ロ)予め定めた有効な所定のパラメータを、少なくと
もフレーム、もしくは、フィールドに係わるピクチャ符
号化パラメータ(ピクチャ符号化タイプ情報等)とした
場合には、例えば、前符号化時のピクチャ符号化タイプ
を知ることができ、一般にI符号化ピクチャやP符号化
ピクチャに比べて符号化歪みを多く含むB符号化ピクチ
ャとして符号化されたピクチャを、再符号化時にI符号
化ピクチャやP符号化ピクチャとして符号化することが
可能となり、再符号化時に発生する画質劣化を防止する
ことができる。 (ハ)予め定めた有効な所定のパラメータを、少なくと
も動きベクトル情報とした場合には、MPEG-2ビデオ符号
化処理で大きな割合を占める動きベクトル検出処理を省
略する、もしくは、処理簡略化することができ、再符号
化に係る処理量を削減できる。 (ニ)予め定めた有効な所定のパラメータを、少なくと
も符号量情報と量子化情報とした場合には、その符号量
情報と量子化情報を、再符号化時のフレーム単位、マク
ロブロック単位の符号量割り当てにおける参照情報とし
て用いることで、適切な符号量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を用いたトランスコーダの構
成図である。
【図2】一実施例における画像サイズ変換装置の構成図
である。
【図3】一実施例における符号化パラメータ再構成器1
3の構成図である。
【図4】従来の再符号化方法(トランスコーディング)
の概念を示す図である。
【図5】従来の画像サイズ変換トランスコーディング装
置を示す図である。
【図6】標準テレビ品質での符号化パラメータの伝送配
置構成図である。
【図7】高品位テレビ品質での符号化パラメータの伝送
配置構成図である。
【符号の説明】
1 ビデオ復号装置 2 ビデオ復号器 3 符号化パラメータ多重化器 4 ビデオ再符号化装置 5 符号化パラメータ分離器 6 再符号化器 7 画像サイズ変換装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 MA00 MA05 NN01 NN21 NN28 PP04 RB01 RB12 RB14 RC01 RC12 SS02 TA21 TB07 TC25 TD18 UA02 UA05 UA38 5C063 AA01 AA11 AB03 AB07 AC01 AC10 CA11 CA23 CA36 DA07 DA13 DB09 5J064 AA00 AA02 BA16 BB00 BC01 BC02 BC25 BD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復号前の符号化時のマクロブロックに対応
    する符号化パラメータが重畳されている復号ビデオ信号
    に対して、前記復号ビデオ信号から分離した前記符号化
    パラメータに基づき高能率予測符号化を行う符号化装置
    において、 前記復号ビデオ信号から分離した前記符号化パラメータ
    内から、画像サイズ変換により再構成された符号化パラ
    メータであることを示す再構成化情報を検出した場合に
    は、分離した前記符号化パラメータからは予め定めた所
    定のパラメータのみを用いて符号化を行い、前記再構成
    化情報を検出しなかった場合には、分離した前記符号化
    パラメータの全てを用いて符号化を行う再符号化手段を
    設けたことを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】前記予め定めた所定のパラメータはピクチ
    ャ符号化パラメータを少なくとも含むものであることを
    特徴とする請求項1記載の符号化装置。
  3. 【請求項3】前記予め定めた所定のパラメータは動きベ
    クトル情報を少なくとも含むものであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の符号化装置。
  4. 【請求項4】前記予め定めた所定のパラメータは符号量
    情報と量子化情報を少なくとも含むものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の符号化装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015523784A (ja) * 2012-05-28 2015-08-13 ゼットティーイー コーポレイション メディアデータの送信方法及び装置

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