JP2002150009A - 移動体搭載型情報システムおよびこれによるサービス - Google Patents
移動体搭載型情報システムおよびこれによるサービスInfo
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- Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract
に応じたサービスを提供可能な移動体搭載型情報システ
ムを提供すること。 【解決手段】 マルチメディア情報LAN101、LA
N101により相互に接続された個人用情報端末装置1
11−11n、情報処理システム121、マルチメディ
ア情報サーバ122、管理用情報端末装置123および
送受信システム130よりなる移動体内マルチメディア
情報システムを構成する。送受信システム130を介し
て通信衛星(放送衛星)135、地上の通信インフラ1
36、或いは他のバスの無線通信装置137、さらには
図示しないインターネット等との情報交換を行うことを
可能とする。
Description
船、飛行機などの複数人が乗車、乗船する移動体におい
て、良好な情報空間を提供する方法、装置およびそれに
よるサービスに関わるものである。
は、ラジオ放送、テレビ放送、或いはあらかじめ録音或
いは録画された情報媒体(カセットテープ、CD、M
D、ビデオテープ、DVDなど)を、移動体内に設置さ
れている出力装置にて同時出力、或いは再生出力するも
の、或いは、人間(ガイド等)が口頭で解説することに
より形成されていた。飛行機等のハイクラスの席では個
々の要求に対応できるビデオ画面を備える等のサービス
が行われているが、そのサービス内容は比較的限られた
ものでしかなかった。
大型航空機のように、多人数をお客として乗せる移動体
においては、それぞれの移動体の使用目的や乗客によっ
て、そのサービス内容に対するニーズが異なる。本発明
は、移動体に乗車乗船している人々の個々の要求に応じ
たサービスを提供可能な移動体搭載型情報システム及び
これによるサービスを提供することを目的とする。さら
に、本発明は、移動体にあらかじめ準備されているサー
ビスを超えた要求に応じたサービスを提供することを目
的とする。
ルチメディア情報システムを設け、移動体内での要求に
応じたサービスを提供するとともに、要求があらかじめ
準備しているサービスを超えたものであるときは、前記
マルチメディア情報システムと移動体外との情報通信か
ら情報を得て要求に応えるための手段を備える。
チメディア情報システム構成の一例を図1に示す。10
1はマルチメディア情報LANである。111−11n
で示すのは個人用情報端末装置であり、マルチメディア
情報LAN101により相互に接続される。121は情
報処理システム、122はマルチメディア情報サーバ、
123は管理用情報端末装置であり、これらもマルチメ
ディア情報LAN101により相互に接続されるととも
に、個人用端末装置111−11nとも接続される。1
30は送受信システムであり、通信衛星(放送衛星)1
35、地上の通信インフラ136、或いは他のバスの無
線通信装置137、さらには図示しないインターネット
等との情報交換を行う。送受信システム130から取り
込まれた情報は、情報処理システム121およびマルチ
メディア情報LAN101を介してマルチメディア情報
サーバ122に格納されて移動体100のマルチメディ
ア情報システムの情報として利用される。
送局や、情報発信施設、情報受信施設、電話局、インタ
ーネット等と各移動体とを無線或いは有線ベースでつな
ぎ、情報の授受を行うものである。放送衛星、通信衛
星、HEO衛星、地上波放送、地上無線、簡易無線等の
通信手段を利用した放送・通信用電波或いは携帯電話等
の電波媒体、或いは非接触式光通信等の光信号媒体によ
る無線ベースでの情報の送受信、或いは、光ファイバー
ネットワーク、地上電話回線・通信回線・専用通信回線
等とコネクタ・光通信コネクタを介しての有線ベースで
の接続による情報の送受信を移動体外の情報システムと
の間で行うことが可能なものとされる。勿論、有線ベー
スでの接続葉、移動体が停止中に行う情報の授受に限ら
れる。
との情報交換の管理を行うだけではなく、マルチメディ
ア情報LAN101により相互に接続された個人用情報
端末装置111−11n、マルチメディア情報サーバ1
22および管理用情報端末装置123の間の情報交換の
管理も行う。
11n、情報処理システム121、マルチメディア情報
サーバ122、管理用情報端末装置123および送受信
システム130は、いずれも、いわゆる計算機であり、
その一般的な構成は図27に示すようなものである。図
27で、10は通信手段、11は入出力インターフェイ
ス、12は中央処理装置、13はマンマシンインターフ
ェイス、14はワークエリアとしてのメモリ、15はハ
ードディスクである。各装置の果たすべき機能に応じて
適当なプログラムおよびデータがハードディスク15に
格納されており、情報の伝送、表示を行う。本発明では
この移動体内マルチメディア情報システムを利用して以
下に示すような機能を実現する。 (1)マルチメディア情報サーバ122内にあらかじめ
蓄積されている情報を個人用情報端末装置111−11
nへの配信を行う機能。 (2)各装置のマンマシンインターフェイス装置13を
用いての双方向通信を行う機能。を基本とするととも
に、 (3)複数の移動体間での情報授受を可能とした可能と
した移動体間通信による情報共有を可能とする機能。お
よび (4)長楕円軌道衛星(HEO)などによる移動体向け
放送・通信サービスの受信と受信情報の移動体内のマル
チメディア情報サーバ122への格納および個人用情報
端末装置111−11nへの配信を行う機能。を持たせ
て多彩なニーズへの対応を可能とするものである。
111−11nおよびマルチメディア情報サーバ122
を備えた移動体内マルチメディア情報システムを設ける
ことにより、該移動体に乗っている個人は各々に用意さ
れた個人用情報端末装置111−11nのマンマシンイ
ンターフェイス装置13を介して、自己の欲する情報を
マルチメディア情報サーバ122の中から取り出し、出
力させることができる。さらに、もし、マルチメディア
情報サーバ122に自己の欲する情報が格納されていな
い場合は、送受信システム130を介して、移動体外の
情報空間(例えば、インタネット等)にアクセスし、必
要情報をマルチメディア情報サーバ122に取り込み、
これを自己のマンマシンインターフェイス装置13に出
力させることが可能となる。
供のみならず、各乗客からの情報の収集も可能となるた
め、各乗客の嗜好情報等の自動収集分析機能等を付加す
ることにより、将来のサービス向上を図ることも可能と
なる。
る。 (実施例1:観光バス等の多数客を持つ移動体における
適用例)本実施例を観光バスに適用した例について説明
する。観光バス搭載型のマルチメディア情報システムの
全体構成も図1と同じである。図1に示すマルチメディ
ア情報システムの各装置は、図27で説明したように、
いわゆる、計算機としての機能を果たすことができる装
置であれば、任意のものが使用可能であり、また、その
機能の実現も計算機の処理フローについての一般的な知
識があれば実現できるものであるので、以下の説明で
は、各装置の機能を果たすために重要な要素となるマン
マシンインターフェイス13について説明する。また、
このインターフェイスで説明されている入力は、いわゆ
る、画面のタッチパネルで入力されるものとし、外付け
の入力装置は不要のものとして説明する。その方がスペ
ースの面で有利であるからである。
および管理用情報端末装置123は、必要な情報をリク
エストし、必要な情報を出力するとともに、個々人の要
求への対応の管理をするための情報入出力端末装置であ
り、一般的にはディスプレイ装置、音響装置および入力
装置、情報処理部、情報記憶部からなるが、入力装置
は、いわゆる、画面のタッチパネルで入力されるものと
したので外付けのものは不要である。もっとも、管理用
情報端末装置123の場合は、入力事項が多いので、キ
ーボードを備えたものとするほうが良い場合が多い。ま
た、管理用情報端末装置123を扱う者はたとえば、ガ
イドであり、あるいは乗客の幹事であるが、以下管理者
という。
−11nのマンマシンインターフェイス13について説
明するが、本実施例では、下記について説明する。 図2:乗客の座席および氏名を確認する画面例。 図3:乗客の使用言語を確認する画面例。 図4:乗客の氏名の入力ミスの修正を受け付ける画面
例。 図5:乗客のお楽しみカテゴリの選択を受け付ける画面
例。 図6:乗客の観光ガイドの選択に対応したジャンル選択
を受け付ける画面例。 図7:乗客の要求する下位概念のカテゴリが準備されて
いないから、選択を元に戻すことを要求する画面例 図8:乗客の音楽鑑賞の選択に対応したジャンル選択を
受け付ける画面例。 図9:乗客の最新ヒット曲(日本)の選択に対応したジ
ャンル選択を受け付ける画面例。 図10:乗客の最新ヒット曲(日本)−特定歌手指定の
選択に対応した歌手選択を受け付ける画面例。 図11:乗客の映画鑑賞の選択に対応したジャンル選択
を受け付ける画面例。 図12:乗客の日本映画(現代)の選択に対応した作品
選択を受け付ける画面例。 図13:乗客のカラオケの選択に対応した楽曲選択を受
け付ける画面例。 図14:図12の楽曲選択に対応した曲名指定を受け付
ける画面例。 図15:図12の楽曲選択に対応した歌手名指定を受け
付ける画面例。 図16:図12の最新ヒット曲選択に対応した曲名指定
を受け付ける画面例。 図17:現時点でバスに搭載されていない情報の要求を
受け付ける画面例。 図18:有料情報要求への費用負担の確認の表示画面
例。 図19:有料情報要求への対応が衛星回線を使用して可
能になるときの表示画面例。 図20:有料情報要求への費用負担の確認の表示画面の
他の例。 図21:有料情報要求への費用負担先の入力要求の表示
画面の例。 図22:有料情報要求の入手の報告と費用負担先の確認
要求の表示画面の例。
シンインターフェイス13とそのためのデータ収集につ
いて説明するが、本実施例では、下記の実施例について
説明する。 図23:管理用の乗客情報確認(乗客個人情報がすでに
入力されている場合)の表示画面の例。 図24:管理用の乗客全員が着席したか否かをチェック
するための表示画面の例。 図25:乗客個人情報の入力票の例。 図26:管理者が乗客の着席情報を要求する表示画面の
例。
出発前に、行き先に関連した情報、乗客情報および乗客
情報から得られた移動途中で用いられる最適な観光ガイ
ド情報、エンタテイメント系コンテンツ情報(カラオケ
コンテンツ、ビデオコンテンツ、ゲームコンテンツ、ク
イズコンテンツ等)等を、基地に設けられた主情報サー
バに接続されている情報ネットワーク(イントラネッ
ト、インターネット等)と接続し、ここから観光バス内
に設置したマルチメディア情報サーバ122にダウンロ
ードする。
のように、申し込み時に提出された乗客情報は、氏名、
性別、職業、年齢、所属グループ名等であるが、基地出
発前に、これらの情報をマルチメディア情報サーバ12
2に入力するのみならず、後述する有料情報への対応の
ために、乗客の個々人に対してあらかじめお客様番号と
暗証番号とを設定しておき、乗客の乗車の際、乗客情報
として乗客に渡す。当該バスが指定席制の場合で、乗客
側からあらかじめ座席を指定した場合には、乗客の乗車
前に、各座席前(前席の背部裏側)に設けられた個人用
情報端末装置111−11nのディスプレイにこれらの
情報を表示して座席の誘導の助けにすることができる。
ために、乗客の個々人に対してあらかじめお客様番号と
暗証番号とを設定しておき、乗客の乗車の際、乗客情報
として乗客に渡すことは当然であるが、各座席前に設け
られた個人用情報端末装置に氏名情報を入力してもらう
ことにより(必ずしも氏名情報全部を入力してもらう必
要はなく、事前に予約申し込みをした時点での情報と照
合し、入力手順を簡略化することも当然可能である)、
座席毎の乗客情報を、マルチメディア情報システム側で
知ることが可能となる。
すること(たとえば窓側と通路側の座席交換など)は多
々あり得るため、その場合は、必ず、表示されている氏
名情報の変更を入力してマルチメディア情報システム側
に通報してもらうこととするのが良い。このときの変更
情報入力の簡素化のために、元々割り当てられていた座
席番号を入力することも可能である。例えば、元々指定
された席が15−A席だったとし、これを、15−B席
の人と交換する場合は、15−B席の個人用情報端末装
置に元の席が15−Aということを入力し、同じく15
−A席の個人用情報端末装置に元の席が15−Bを入力
するものとし、これに応じて管理用情報端末装置123
側で必要なデータ修正を行うものとすればよい。特に、
仲間うちでの団体旅行などでは、頻繁に座席の移動が行
われることがある。座席を移動した際には必ず、個人用
情報端末装置111−11nから移動に関する情報を入
力してもらい、個人情報を確認してもらうことにより、
本発明によるサービスを有効に受けることが可能とな
る。
マルチメディア情報サーバ122には乗客に関する情報
が一切無い。したがって、図25に一例を示す乗客入力
票によって乗客情報として、氏名、性別、職業、年齢、
所属グループ名等を収集するとともに、お客様番号と暗
証番号とを設定することが必要となる。もちろん、個人
用情報端末装置111−11nのインターフェイスを通
して乗客情報として、氏名、性別、職業、年齢、所属グ
ループ名等の情報を入力してもらうこともできるが、お
客様番号と暗証番号とを設定することは、この場合でも
必要である。
確認された後は、当該個人情報は、乗客の席の移動に付
いて行くため、上記したごとくの座席移動情報のみを入
力すれば良い。
出した個人情報(例えば、氏名、年齢、性別、職業、趣
味等)が正しく個人用情報端末装置111−11nに表
示されているか否かを確認し、これから変更がある場合
は、変更情報を入力する。このためのインターフェイス
を図2−図4に示す。図2は乗客の座席および氏名を確
認する画面例であり、日本語と英語で座席番号とで搭乗
者名の確認をする例である。その座席の着席者が、自己
の氏名と座席番号とを確認して、誤りがあれば、「修正
(NO)」ボタンを押してもらい、正しければ、「次へ
(YES)」ボタンを押してもらう。いずれのボタンが
押された場合でも、本実施例では、次には、図3に示す
乗客の使用言語を確認する画面を表示して言語の選択を
要求する。デフォールトとしては日本語が選択されるも
のとされている。言語の選択が完了し「次へ(NEX
T)」ボタンが押されると、図4に示す乗客の氏名の入
力ミスの修正を受け付ける画面が表示される。図4で
は、日本語で表示したが、図3で異なる言語が選択され
ているときはこれに対応した言語で表示するのは当然で
ある。先の図2の画面で「修正(NO)」ボタンを押し
た乗客は図4の入力エリアに必要な情報を入力してデー
タの修正を行う。
示すような表示画面により、乗客に関する情報の整合性
をチェックすることができる。この例は乗客個人情報が
すでに入力されている場合の例である。管理者は事前に
入力され、あるいは乗車時に乗客入力票によって得られ
た乗客情報を座席ごとに確認することができる。この例
では、表示画面の上半分に座席表を示し、座席表の選択
した座席にたとえば赤色の表示(図では二重丸を付し
た)をしてその座席に着席している乗客の情報を下段部
に表示するものとした例である。座席表の選択を変更し
ていけば、全ての乗客の情報を見ることができる。ま
た、図23は管理者による乗客の情報入力画面としても
利用できる。すなわち、図の乗客の情報表示欄を入力欄
として使用して入力するのである。
置123で乗客全員が着席したか否かをチェックするた
めの画面例である。本画面のように、全ての座席を着席
済、未着席および空席として区分する表示とすれば、空
席があるような場合でも、本来の空席か未着席による空
席かがはっきり識別できる。未着席による空席がある場
合には、その座席の乗客情報を表示させれば、誰が未着
席かを明確に知ることができる。図26は、この着席状
況管理のために、管理者が乗客の着席情報の入力を要求
する表示画面の例であり、出発時に全乗客の画面に表示
して入力してもらうこととすればよい。
乗客の情報の入力と乗客の着席の管理を主体に個人用情
報端末装置111−11nと管理用情報端末装置123
の機能について説明してきたが、以下の具体的なサービ
スの実施例の説明に先立って、それぞれの端末装置の機
能の全体像を説明しておく。
は、(1)移動体内マルチメディア情報システムの運用
・監視、(2)個人用情報端末装置を介しての乗客の管
理、(3)個人用情報端末装置の管理、制御、および、
(4)個人用情報端末装置に代わる情報入力である。こ
のために、少なくとも、全ての乗客に対して一斉に何ら
かの情報を伝えるための「一斉情報連絡モード」、当該
バス内の個人用情報端末装置全ての出力内容を同一の内
容のものに規定する「同一情報出力モード」および当該
バス内の各個人用情報端末装置で指定されたものにする
「個別情報出力モード」を持つものとされる。
置111−11nに対して優先するものであり、管理用
情報端末装置123がこのモードを選択したときは、個
人用情報端末装置111−11nが、後述するようない
かなるモードで情報を表示していようと、必ず管理用情
報端末装置123が規定した情報が個人用情報端末装置
111−11nに出力される。このモードは乗客全員に
周知徹底させる必要のある情報や、緊急事態発生時の乗
客への情報伝達のために用いられるものであり、バスの
停車情報・発車情報、集合時間の連絡あるいは着席チェ
ック等に用いられる。
の出力内容を、管理用情報端末装置123が特定する情
報に規定するものであり、後述するように、個人用情報
端末装置側で「自動モード」を選択したとき表示される
情報を提供するものとなる。また、個別情報出力モード
は個人用情報端末装置で指定された情報を提供するもの
であり、個人用情報端末装置側で「手動モード」を選択
したとき表示される情報を提供するものとなる。
ては、図24で説明したように、管理用情報端末装置を
用い、管理者により、必要な乗客の情報の入力が可能で
ある。また、サービスに対する要求に対しては、後述す
るインターフェイスに示す表示画面により、代行するこ
とができる。
人自身が他の乗客と一緒になって楽しむことができるこ
とも大切であるので、管理用情報端末装置123が個人
用情報端末装置の持つ機能全般の機能をも持つものとす
ることが有用である。
は、すでに説明した個人情報入力および確認、使用言語
(日本語、英語など)の設定の機能に加え、サービスに
対する要求およびこれを受ける機能の選択を設定できる
ものであることが必要である。このため、後述するよう
に、出力情報モード設定を指定する機能をもち、これに
は「自動モード」および「手動モード」の二つを持つも
のとされる。
ディアサーバ122に格納されたコンテンツが自動的に
出力されるモードであり、例えば、観光ガイドではその
人が属するグループの誰かが指定したものに対応した観
光案内(例、歴史案内、地理案内、文学案内、一般な
ど)が自動的に表示されたり、カラオケ時には、今歌っ
ている人が選んだ画面が自動表示されるモードである。
これに対して、手動モードとは、当該個人用情報端末装
置で出力するコンテンツを個人の自由に設定できるモー
ドで、観光案内時には、特にその場所で自分が興味を持
った観光案内を自由に選択したり、カラオケ時の曲目検
索時等に用いられるモードである。
報カテゴリーを選択・設定することを許し、それを指定
するための機能を持つものとされる。例えば、「観光案
内機能」、「カラオケ機能」、「映画鑑賞機能」、「音
楽鑑賞機能」、「ゲーム機能」等、出力コンテンツの種
類を選択するためのサービスに対する要求画面を利用し
て個人個人が自由にサービスを選択できるものとすると
ともに、自動モードと手動モードとを選択するための
「自動」ボタン「手動」ボタンとを設けて、乗客に選択
させる。
明するが、まず、個人用情報端末装置への出力方法を説
明しておく。本発明による個人用情報端末装置への出力
方法としては、大きく次の7つに分類できる。 (1)同一観光バスに乗車している個々の乗客全員への
同一情報出力(全員同一出力モード):全員へ同一の情
報を配信するモードであり、たとえば、乗客全員への連
絡事項(集合時間など)の伝達などに使用する。上述の
着席情報の入力要求などもこの例である。 (2)同一観光バスに乗車している個々の乗客への個別
情報出力(個人対応出力モード):個人個人が各々の好
みにより自由に出力情報を選択できるモードであり、個
人個人によって選択された情報が各々の端末装置に出力
される。 (3)同一観光バスに乗車している複数のグループ毎へ
の適切な情報出力(グループ対応出力モード):同一グ
ループ(仲間)で参加している人々へは、同一の情報を
出力するモードであり、当然、別グループへは、当該グ
ループにあった別の情報を配信する。もし特別な趣味を
もつ人が一人で乗車している場合は、その人向けに情報
を配信することもできる。 (4)複数観光バス間での同一情報出力(複数バス間同
一出力モード):同一グループのメンバーが、乗車定員
の関係で、複数のバスに分乗した場合等に用いられるモ
ードであり、上述の全員同一出力モードと同様に利用さ
れる。 (5)複数観光バス間での同一グループに対する同一情
報出力(複数バス間グループ対応出力モード):同一グ
ループが複数のバスに分乗した場合、当該バスには他の
グループも一緒に乗ることがある。この場合、バスとい
う物理的制約を超えて、同一グループには同一の情報を
出力するモードである。 (6)複数観光バス間の通信により得た情報の出力(複
数バス間通信モード):あるバス内にある情報、或いは
あるバスの中で発生した情報を、他のバスに配信し、こ
れを上記(1)から(5)のモードに従い適切に出力す
るモードである。 (7)当該バスあるいは、関連する複数バスの情報サー
バ内に無い情報を、衛星回線、携帯電話網等の無線イン
フラを介して情報所有元にアクセスし、或いはインタネ
ットにアクセスし、これを入手し、上記モードに従った
出力を行うモード(不足情報入手モード):この場合、
乗客が有料情報を要求した場合には、図18を参照し
て、後述するようにその料金が乗客に請求されることを
事前に報知する。例えば「ご要求の情報を入手するに
は、別途xxx円程度の費用がかかります。本費用の支
払いに同意しますか?」というメッセージを個人用情報
端末装置に表示し、「同意する」旨の意志表示があった
場合のみ、有料情報を入手する。同意しない場合には、
当然、「ご要求の情報のリクエストがキャンセルされた
ものとして扱わせていただきます」との表示を出す。
に向かって出発すると、乗客にはサービスの提供が始ま
る。図5は乗客のお楽しみカテゴリの選択を受け付ける
画面例である。図の例では、デフォルトとしては観光ガ
イドを選択するものとされているが、1から6に示すカ
テゴリからスクロール操作により乗客個人が自分の好み
に応じて選択できる。ここで示されているガイダンスは
日本語であるが、これは、先にも述べたように、図3の
画面で選択された言語が使用されるのは当然である。言
語に関しては以下の画面でも同様であるので言及しな
い。ここで乗客が「OK」ボタンを押し、「自動」ボタ
ンを押すと、観光ガイドが選択され、表示される。この
場合、この選択操作が最先のものであったときは、予め
選択編集されマルチメディアサーバ122に格納された
コンテンツが自動的に最初から出力されるが、すでに、
同じ操作をした人がいるときには、途中から出力される
ことになる。一方、乗客が「OK」ボタンを押し、「手
動」ボタンを押すと、観光ガイドの個人の好みのジャン
ルに対応した選択の画面として図6が表示されて選択を
要求する。ここでも、表示されているガイダンスからス
クロール操作により好みのもを選択して「OK」ボタン
を押し、「自動」ボタンを押すと、選択に対応して予め
選択編集されマルチメディアサーバ122に格納された
コンテンツが自動的に最初から出力される。ここでさら
に「OK」ボタンを押し、「手動」ボタンを押すと、さ
らに下位概念のカテゴリが準備されているときは同様の
操作を繰り返して選択操作が進むが、下位概念のカテゴ
リが準備されていないときは、図7に示すように、下位
概念のカテゴリがないから、選択を元に戻すことを要求
する画面を出す。
が、表示されている画面の内容に興味がなかったり、あ
るいは、先に見た画面に戻りたいとき等には、「次画面
へ」ボタンあるいは「前画面へ」ボタンを押すことによ
り、画面を変更することができる。
興味がなく音楽鑑賞をスクロール操作により選択して
「OK」ボタンを押したとすると、図8に示すジャンル
選択画面が表示される。ここで最新ヒット曲(日本)を
選択して「OK」ボタンを押し、「手動」ボタンを押す
と、図9に示す最新ヒット曲(日本)の選択に対応した
ジャンル選択を受け付ける画面が表示される。ここで、
さらに、特定歌手指定を選択して「OK」ボタンを押
し、「手動」ボタンを押すと、図10に示す最新ヒット
曲(日本)−特定歌手指定の選択に対応した歌手選択を
受け付ける画面が表示される。このように、下位概念の
カテゴリがあるときは次々と手動の選択ができるが、下
位概念のカテゴリが準備されていないときは、図7と同
様に、下位概念のカテゴリがないから、選択を元に戻す
ことを要求する画面を出す。以下同様である。
ジャンル選択を受け付ける画面例であり、図12はこの
日本映画(現代)の選択に対応した下位概念の作品選択
を受け付ける画面例である。
楽曲選択を受け付ける画面例であり、図14はこの楽曲
選択に対応した下位概念の曲名指定を受け付ける画面例
である。図15は図13の歌手名選択に対応した歌手名
指定を受け付ける画面例であり、図16は図13の最新
ヒット曲選択に対応した曲名指定を受け付ける画面例で
ある。
めのインターフェイス画面について説明したが、これら
は、いずれも、マルチメディア情報サーバ122に必要
な情報が搭載されている場合についてのものである。乗
客がマルチメディア情報サーバ122に搭載されていな
い場合については、以下に説明するインターフェイスの
例で対応する。
情報の要求を受け付ける画面例であり、入手を希望する
情報の条件を入力してもらう例を示す。ここでは、もち
ろん、予め搭載することが可能であるが、あまり利用さ
れないために搭載されていないような情報について、利
用できる情報として乗客に提示して選択してもらうと言
うやり方もあり得る。なお、この画面の乗客番号は必ず
しも必要ではないが、ある方が管理者として扱いやすい
ので付加されている。すなわち、この画面を利用して要
求を発信した個人用情報端末装置は管理用情報端末装置
で認識できるからである。
を使用して入手可能な有料情報要求である場合につい
て、費用負担の確認を求めるインターフェイスの表示画
面例である。この画面により、乗客が費用負担の同意を
したときは、改めて希望する有料情報の入手の確認と費
用負担者についての情報を要求する。図19は図18で
確認された有料情報入手の費用負担を確認する表示画面
例である。
対応する場合の費用負担のを求めるインターフェイスの
表示画面の例である。この画面により、乗客が費用負担
の同意をしたときは、改めて希望する有料情報の入手の
確認と費用負担者についての情報を要求する。図21は
図20で確認された有料情報入手の費用負担を確認する
表示画面例である。なお、図19および図21でクリア
ボタンがあるのは、入力訂正用であり、乗客が入力ミス
をしたときがついたとき、これを押して入力をクリアし
て再入力するためのものである。
されたことに対応して、負担先に再確認を求めるインタ
ーフェイスの表示画面の例である。ここで、お客様番号
からご請求先への対応のミス等があれば、乗客はお客様
番号および暗証番号を入力して訂正指示をすることにな
る。
報を提供することが可能となるが、以下、乗客に対する
サービスの具体例につき説明する。 (全員同一出力モード)観光バス内での観光案内は、従
来は、バスガイドがその土地土地にあった説明(歴史的
事象、地理的事象等)を説明していた。本情報システム
を活用することにより、従来バスガイドが口頭で説明し
ていたことを、マルチメディア情報で示すことが可能と
なるため、バスガイドの説明をより奥行きの深いものに
することができる。たとえば、GPSと地図機能によ
り、現在の位置を地図上で示したり、これから行く地域
の地図を示したりといったことから、紅葉の名所では、
例えそこを訪れた時が春であっても、紅葉シーズンに同
じ場所から取った写真や動画をディスプレイ上に映すこ
とにより、今と紅葉シーズンとの違いを見せることが可
能となる。また、例えば、富士山の見所では、春の富士
山、夏の富士山、秋の富士山、冬の富士山などの映像を
見せることも可能である。また、華厳の滝などでは、ほ
とんど水が流れていない渇水期であっても、豊富に水が
流れている状態を動画で示すことが可能であり、勿論厳
冬の凍った滝の姿を見せることも可能である。さらに、
東海道53次の宿場町の状況を昔の版画ベースで見せた
り、今は焼失している城跡で、コンピュータグラフィッ
クスにて作成した映像を利用した城が実際にあった模様
を示すことも可能となる。
の説明にリンクしてこれらの情報を全員の個人用情報端
末装置に一斉に表示することで、より深い説明をするこ
とができる。しかし、乗客によってはバスガイドの説明
に興味の無い人もいるわけであるから、バスガイドは個
人対応出力モードとして各人が見たい観光案内のコンテ
ンツを選択表示可能としておいて、同一出力モードで選
択されているコンテンツを前提として説明することとし
てガイドとしての案内を充実したものとするとともに、
他の乗客は自己の希望するものを見ることができて、退
屈しないようにさせることが容易となる。
コンテンツが標準版であって、景色を中心としたもので
ある場合でも、歴史に興味のある人は歴史を中心とした
観光案内を、地理に興味のある人には地理を中心とした
コンテンツをまた文学に興味のあるにとってはその土地
に関係する文学作品、作家などに関する情報といった具
合に各個人個人の趣味や関心事に対応した情報を、上述
したインターフェイス画面により個人用情報端末装置に
出力する。
説明対象の無い地域を走行中には、個人対応出力モード
として乗客自身が自由に情報を選択して楽しむことを要
求することも可能である。
は、その特定の趣味にあった情報を情報サーバに搭載し
ておく。仮に、俳句や短歌の趣味を持つ団体の場合は、
今走っている所に対応して、昔の歌人や俳人の歌や句を
作者名、時期、その歌、句の背景や意味等とともに表示
する。乗客は各個人の趣味により、同じ歌人や俳人の別
の歌や句をリクエストし、それを表示しても良いし、自
動的に表示内容が変わっていくのに任せてもよい。
複数のグループが同一のバスに乗車している場合でも、
従来の観光バスでは画一的なガイドしかできなかった
が、本システムをグループ対応出力モードで運用するこ
とにより、基本的に、同一観光バスに乗車している複数
グループ客への各グループ単位の個別情報配信(グルー
プ対応)も可能となる。
場合、各グループ単位にまとまった情報を提供する。例
えば、Aグループにはa情報、Bグループにはb情報と
いった具合に各グループ単位にそれぞれが選択した情報
を配信する。これにより、同一車両に全く関心の異なる
グループや年代のグループが乗車していても、各々のグ
ループとしての個別のコミニュケーションが図れる。
けの専用情報を編集して出力することも可能である。
グループへの同一情報配信のために複数バス間同一出力
モードとすることも可能である。同一グループで観光バ
スに乗車する際、乗車定員の関係から、二台或いはそれ
以上の複数台に分割乗車せざるを得ないケースがある。
この場合、全てのバス間で情報交換をして同一情報を配
信することが可能である。また、同じように、グループ
で観光バスに分割乗車する場合でも、乗車定員の関係か
ら、他のグループと同乗せざるを得ないケース、さらに
は、修学旅行などで、各クラス間のコミニュケーション
を図るために複数の車各々に各クラスの生徒があえて分
乗するケースなどもある。このようなケースに対して、
複数バス間グループ対応出力モードとして、複数の観光
バスに乗車している複数のグループのそれぞれに対して
グループ単位の個別情報配信も可能である。
して、各バス内で、ほぼ同時に同一のゲームを行い、そ
の結果を、各バス間で伝送しあい、バス対抗という形で
競うことは勿論、得点を各クラス別に整理することによ
り、たとえ乗っている観光バスは異なるがクラス対抗と
いう単位で、いわば物理的制約を超えた形でゲームを行
うことも可能となる。
路上では、ビデオを見せたり、カラオケで楽しんだりと
いうことが行われている。例えば、カラオケ対応機能と
して、図13−図16で説明したようなインターフェイ
スにより、曲目検索、予約登録は、個人用情報端末装置
111−11nで行うことができる。カラオケでは、一
般的に言って、ある人がある歌を選択しそれを歌ってい
るときは、原則として他の乗客の端末装置画面もそれに
合わせて自動的に切りかえ、曲にあわせた歌詞などが表
示されている。マイクを持って歌っている人と同一の画
面を見ているため、一緒に歌うことも可能となる。この
ような使い方は、前述した個人用情報端末装置が自動モ
ードとなっているときである。一方、今すでに他の人が
カラオケで歌っている時に、自分が選曲するには、自分
用の個人用情報端末装置の画面を曲目検索画面に手動で
切り替えることにより、歌手別、ジャンル別、50音順
曲名リスト、キーワード検索機能に基づく曲名、歌詞検
索など、多角的観点からの曲目検索、選曲および予約登
録を行うことが可能となる。予約が完了したら、個人用
情報端末装置を自動モードにすることにより、元の画面
に復帰することが可能である。
ィスプレイに自動表示されるため、判読が容易であるば
かりか、他の乗客が歌っている時にも、個人用情報端末
装置を使って自分の歌いたい歌を検索することが可能で
ある。さらには、歌のうまさを点数で表示するシステム
がすでにカラオケシステムとして存在しているが、この
機能を搭載することにより歌合戦をすることも可能とな
る。複数バス間で、複数バス間通信モードとして、カラ
オケデータ(曲名、歌った人の名前、点数など)を相互
に通信し合うことにより、同一バス内での歌合戦(個人
戦、団体戦)だけでなく、複数バス間対抗歌合戦さえ可
能となる。
数バスで同時に同じクイズを出し、その正答率をもっ
て、どのバスの正答率が一番高かったかとか、どのグル
ープの回答が一番ひどかったかなど、複数バス間での対
抗戦、複数バスに分乗している同一グループの回答を集
計してのグループ対抗戦等が可能となる。クイズの答え
を相互に通信するためには、前述したインターフェイス
のみでは不足であるが、個人用のディスプレイの入力機
能、たとえば、画面へのタッチオペレーションや、あら
かじめ設けられたスイッチ等を利用して、クイズの答え
などを入力できるものとすることは容易である。この答
えの総合結果により、乗客を紅白2組に分けてのゲーム
対抗(クイズ合戦)が可能となるが、これを複数バス間
でのゲームとして広げることも、通信システムの活用に
より、可能となる。
合戦や、各複数バスに分乗しているグループ間を横断的
につないだ形でのグループ対抗ゲーム等が可能になる。
また、単に、団体戦のみならず、個人戦も可能となり、
最終的に最も正答率の高かった個人を表彰するなども可
能となる。
ド機能を搭載することにより、子供には子供向けの内容
の作品を、大人には大人向けの作品を各個人の状況に合
わせて上映することも可能となる。
画を見たい人は映画を見ることができ、音楽が聞きたい
人は音楽を聞くことも可能になる。映画鑑賞機能として
は、基本的に、マルチメディア情報サーバに格納されて
いる映画データを検索し、個々の乗客の要求により、洋
画、日本映画、ドキュメンタリ、等乗客が指定した映画
を選択し、鑑賞できるようにしたものである。音楽鑑賞
機能としては、基本的に、マルチメディア情報サーバに
格納されている音楽データを検索し、個々の乗客の要求
により、クラッシック、ポップス、ジャズ、最新の流行
歌、演歌、ナツメロ、民謡等乗客が指定した音楽を選択
し、鑑賞できる。このためには、前述したインターフェ
イスを利用した運用で十分対応できる。
報や、サーバに蓄積されていても、利用が少ないとして
選択されなかったために、あらかじめマルチメディア情
報サーバ122にダウンロードされなかった情報で、バ
スの運行途中で必要となったものは、衛星、或いは地上
の通信インフラを介して、取りこむことが可能である。
これは、不足情報入手モードとして、管理用の端末装置
123でのみ扱えれば良い。このようにして入手するこ
とが必要になる情報のうち、情報自体が有料のものに付
いては、前述したインターフェイスを利用した運用で十
分対応できる。情報が有料でなければ、予め蓄積されて
いた情報と同様に対応すれば良い。
ない映画が見たいとき、或いは音楽が聞きたい時には、
衛星放送、衛星通信、或いは地上波ディジタル等のイン
フラを経由しての映画情報、音楽情報をマルチメディア
情報サーバに格納しつつ、これを鑑賞することも可能で
ある。前述の例では、これらの費用を乗客の支払いとす
る場合について例示したが、旅行会社の負担としても良
いことは当然である。ちなみに、すでに他の乗客がその
情報取得に関わる費用を自己に振り替えることを了解し
て入手した情報を別の乗客が使用する場合には、その情
報入手に関わる手数料(その内訳は通信費等)について
は、例えばその情報を使用する人達で折半するなどの対
応を取ることが可能であるが、その情報が有料情報の場
合、情報使用料(著作権費用等)は同じくその情報を使
用する人にかかる。従ってこの場合、情報使用料の折半
は有り得ない。
情報書込みと情報読み出しが同時に独立して行える構成
とすることにより、情報受信中にも、鑑賞中の映画、音
楽の一時停止、再生も可能である。この場合の通信手段
としては、衛星通信、携帯電話回線等のいわば公共的通
信インフラを用いても良いが、複数バス間での頻繁な情
報通信を行う際の通信コスト低減のためには、各観光バ
ス間の通信のための簡易通信機能を、情報処理システム
121の一機能として持たせることが有効である。
歌合戦における自動採点結果のやりとりを行う場合等で
は、同一付近を走行中のバス間通信には簡易通信機能を
活用し、簡易通信機能では情報の送受信の不可能な距離
を走行中の複数のバスとの間では、衛星通信或いは携帯
電話網を使用することが得策である。これら通信方式の
制御は、実際は、情報処理システム121あるいは送受
信システム130が行う。
ィア情報サーバ122に格納されている情報に差があ
り、バスAのサーバーには格納されていないが、バスB
のサーバに格納されている情報がバスAでも必要となっ
たとき、この複数バス間の簡易通信機能を用いることが
出来れば、通信コストの低減が可能となる。
量のマルチメディア情報を複数バス間で送受信すること
により、別のバスの中で歌われている歌を、ほぼリアル
タイムで、他のバスでも聞くことができる。
は、コンテンツをマルチ言語対応としておくことによ
り、乗客の指定した言語でのガイド(例えば、英語、ド
イツ語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語等)で
のガイドなども行えるようになる。このためには、図3
で説明したような言語の選択のためのインターフェイス
が必要になるとともに、マルチメディア情報サーバ12
2には、これに対応した情報が備えられねばならない。
ムにおいて、有料情報(著作権法にて保護されている情
報を含む)に対する課金方式としては、当該情報が使用
された場合にのみ、情報使用料を課金するのが原則と言
えるが、勿論、バス運行会社が当該情報の使用権を一括
買い上げ、自由に何回使ってもかまわない方式も考え得
る。
は、観光案内を自分の口で行うというよりは、移動体内
マルチメディア情報システムを運用することとなり、安
全確認等のドライバーの運転支援業務や、万一の緊急事
態発生時の適切な対応を行い乗客の安全を確保するため
の業務に、より力を注ぐことが可能となる。またバスガ
イドとしての教育期間の短縮にも寄与し得る。さらに、
コンテンツを充実させると、バスガイドの観光ガイドを
立体的かつ専門的な観点でサポートすることが可能とな
る。その結果、観光バス旅行をより楽しく、奥深いもの
にすることができる。
さなかったが、旅行終了時に個人用情報端末装置111
−11nを利用して乗客からアンケートを取ることもで
き、乗客別の嗜好情報から、マクロ的な評価まで自動的
に得られる。これにより、当該旅行会社、観光バス会社
は、次回以降のバスツアに関する有効なマーケッティン
グ情報を収集することが可能となり、より、顧客満足度
の高い計画を行うことが可能となる。
トしたか、カラオケ時の曲目、要求のあったビデオ情
報、音楽情報等の自動収集が可能となるため、マルチメ
ディア情報サーバにあらかじめどんな情報を格納してお
けばよいかということから、より広くビデオ業界、音楽
業界、コンテンツ業界への貴重なマーケッティング情報
として活用(有償で開示)することも可能となる。
した会社、製品のコマーシャルを画面に流したり、画面
の一部を使って表示したりして、広告収入を得ることも
可能である。特に、提携している観光先のみやげ物屋
や、特産品の紹介を行うことは、観光ガイド情報の一部
としての価値もあり、旅行会社、バス会社のサブ収入を
図る上でも効果的である。一方、バス会社に情報を提供
する側としても、その使用料、あるいは一括使用権の貸
与という形で、収入が見込まれるため、従来、ともすれ
ば、管理し得なかった観光バス内でのカラオケ、映画上
映等に対する著作権収入を確実に得ることができる可能
性がある。
「手動」の選択ボタンが無いものは「手動」が自動的に
選択されており、これに応答しないと他の処理ができな
いものとされている。また、図では、表示を省略した
が、インターフェイス画面例で、「前画面へ」「次画面
へ」の選択ボタンが表示されているものについては、選
択途中で図5に例示するようなメニュー画面に戻るため
ボタン「メニューへ」を設けることも有効である。 (実施例2:自家用車における適用例)自家用車には運
転手と同乗者がいる。運転手の基本的使命は、安全に目
的地までその車およびその車に乗っている人(運転手自
身を含む)、動物、物等を移動させることである。した
がって、運転手に対する情報の付与が安全運転を損なう
ものであってはならない。その結果、情報伝達手段は音
声中心となり、音声にてシステムに入力し、システムか
らの出力は音声という形をとらざるを得ない。映像情報
は、ナビゲータの簡単な地図情報程度である。一方、運
転手以外、たとえば、助手席に乗っている人は、ナビゲ
ータ的役割を担うこともでき、情報伝達の手段として、
必ずしも音声に限定する必要はなく、映像情報も活用で
きる。したがって、自家用車においても、運転手以外の
人には観光バスの実施例に示したようなサービスが可能
である。 (実施例3:自動車の運転情報記録への適用例)自家用
車、観光バスに関わらず、当該移動体の運転情報(アク
セルワーク、ブレーキワーク、ハンドル操作、スピード
等)、ハードウエア情報(エンジン回転数他)等を自動
的に記録しておくことは、万一の事故時にもその原因の
同定が容易となる。したがって、上述の運転情報および
ハードウエア情報の取得のための監視装置を自動車に装
備して、これから得られる情報を情報処理システム12
1を介して管理用端末装置に保持するものとすれば、万
一の事故に備えることができる。また、この情報は、運
転手の運転の癖などの情報としても活用できるから、運
転手の安全運転教育に反映することも可能となる。ま
た、これら情報を利用して、保険会社では、運転者の運
転特性等を把握することも可能となり、自動車保険料に
変化をつけることも可能となる。
が、当該ハードウエアの異常を検出したときは、運転手
に警告することができるのは当然として、衛星通信を介
してGPS等による位置情報とともに警報(SOS信
号)を管理センタに自動出力することもできるから、管
理センタでは自動車の運行に関する異常の把握とその後
の迅速な対応が期待できる。
なサービスを提供できる。
報システム構成の一例を示す図。
図。
例を示す図。
面例を示す図。
択を受け付ける画面例を示す図。
ていないから、選択を元に戻すことを要求する画面例を
示す図。
を受け付ける画面例を示す図。
ジャンル選択を受け付ける画面例を示す図。
の選択に対応した歌手選択を受け付ける画面例を示す
図。
択を受け付ける画面例を示す図。
品選択を受け付ける画面例を示す図。
受け付ける画面例を示す図。
付ける画面例を示す図。
け付ける画面例を示す図。
定を受け付ける画面例を示す図。
を受け付ける画面例を示す図。
例を示す図。
可能になるときの表示画面例を示す図。
の他の例を示す図。
示画面の例を示す図。
認要求の表示画面の例を示す図。
でに入力されている場合)の表示画面の例を示す図。
ックするための表示画面の例を示す図。
の例を示す図。
成である計算機を示す図。
2:中央情報処理装置、13:マンマシンインターフェ
イス、14:ワークエリアとしてのメモリ、15:ハー
ドディスク、101:マルチメディア情報LAN、11
1−11n:個人用情報端末装置、121:情報処理シ
ステム、122:マルチメディア情報サーバ、123:
管理用情報端末装置、130:送受信システム、13
5:通信衛星(放送衛星)、136:地上の通信インフ
ラ、137:他のバスの無線通信装置。
Claims (5)
- 【請求項1】マルチメディア情報LAN、該マルチメデ
ィア情報LANに接続された複数の個人用情報端末装
置、情報処理システム、マルチメディア情報サーバおよ
び管理用情報端末装置を備えるとともに、前記情報処理
システムには他の通信システムと情報交換を行うための
送受信システムが結合された移動体搭載型情報システム
であって、前記マルチメディア情報サーバには前記送受
信システムを介して取り込まれた情報が記憶可能である
とともに前記移動体の乗客が前記個人用情報端末装置を
介して送出する要求に対応した情報を該個人用情報端末
装置へ供給するものであることを特徴とする移動体搭載
型情報システム。 - 【請求項2】前記個人用情報端末装置を介して送出され
る要求が所定のインターフェイス画面を介して送出され
るものであるとともに、該インターフェイス画面は複数
レベルのカテゴリとコンテンツとを持つものとされた請
求項1記載の移動体搭載型情報システム。 - 【請求項3】前記個人用情報端末装置を介して送出され
る要求に対応した情報が前記マルチメディア情報サーバ
に記憶されていないとき、前記管理用情報端末装置は要
求を出した個人用情報端末装置に対して所定のインター
フェイス画面を介して費用負担の可否を問い合わせるも
のとされた請求項1または2記載の移動体搭載型情報シ
ステム。 - 【請求項4】前記管理用情報端末装置は乗客の座席に関
する情報を記憶するものであるとともに、前記個人用情
報端末装置から乗客が座席に着席したときに所定のイン
ターフェイス画面を介して送出する着席情報を受けるも
のであって、前記乗客の座席に関する情報と着席情報と
から提供可能とされる乗客の在席状況の把握のための情
報サービス。 - 【請求項5】マルチメディア情報LAN、該マルチメデ
ィア情報LANに接続された複数の個人用情報端末装
置、情報処理システム、マルチメディア情報サーバおよ
び管理用情報端末装置を備えるとともに、前記情報処理
システムには他の通信システムと情報交換を行うための
送受信システムが結合された移動体搭載型情報システム
であって、前記マルチメディア情報サーバには前記送受
信システムを介して取り込まれた情報が記憶可能である
とともに前記移動体の乗客が前記個人用情報端末装置を
介して送出する要求に対応した情報を該個人用情報端末
装置へ供給する移動体搭載型情報システムをそれぞれ備
えた複数の移動体の乗客に対して、移動体間での情報交
換による娯楽を提供するサービス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000349072A JP2002150009A (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 移動体搭載型情報システムおよびこれによるサービス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002150009A true JP2002150009A (ja) | 2002-05-24 |
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ID=18822541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2002150009A (ja) |
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