JP2002149778A

JP2002149778A - 買取査定価格算出方法、及び、買取査定価格算出システム

Info

Publication number: JP2002149778A
Application number: JP2000349188A
Authority: JP
Inventors: Susumu Fujii; 進藤井; Masahito Fujii; 将人藤井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-11-16
Filing date: 2000-11-16
Publication date: 2002-05-24

Abstract

(57)【要約】【課題】本願発明の課題は、購入者がその購入した車の
買取査定価格を容易に知ることのできる買取査定価格算
出方法を提供することにある。【解決手段】本願発明に係る買取査定価格算出方法は、
購入者等が端末を用いて購入特定情報をシステムに送信
する手順（Ｓ１００）、これを受信したシステムの処理
手段が購入特定情報に基づいて記憶手段の購入データを
抽出する手順（Ｓ２００）、この購入データの購入時期
に基づき車体基本価格を算出する手順（Ｓ２３０）、実
走行距離データをシステムに送信する手順（Ｓ１０
０）、これを受信したシステムの処理手段が、該実走行
距離データに基づいて実走行距離査定価格を算出する手
順（Ｓ２５０）、前記車体基本価格と実走行距離査定価
格とに基づき買取査定価格を算出する手順（Ｓ２７０）
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、買取査定価格算
出方法及び買取査定価格算出システムに関し、より詳し
くは例えば残価保証クレジットのローンにより新車を販
売した後に、その新車（購入車）の買取査定価格につい
て算出する際に有用に用いられるものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】この種の残価保証クレジ
ットのローン設定方法は、従来、車両価格（例えば１０
０万円）の新車購入時に、まず、車両価格の半分（５０
万円）を３年間のローンを組み、そして、３年後にその
車両の買取査定価格を決定して、下取り清算を行う、或
いは、さらに継続してローンを支払う場合には、ローン
の組み直しを行うことがなされている。

【０００３】しかしながら、上記方法によっては以下の
問題を生じる。つまり、３年経過時点においてローンを
組み直す場合に、その者等について再審査が行われる
が、仮にローン返済の延滞や未払いがあった場合にロー
ンの組み直しができない場合が発生する。また、ローン
が組まれる場合にも、その金利設定が不明確であり、支
払者にとっては、組み直しの時点での月々の支払い額に
対する不安を与えるという問題を有している。特に、一
般的に組み直しの際に利率が増加することがなされてい
るので、支払者の不安は尚更である。

【０００４】また、３年後の下取り時の車体の状況によ
っては、残価（例えば５０万円）以下の価値に買取価格
が下がっている場合もあり、この場合には、その差額分
を支払う必要が生ずる。上述のように再審査の結果、ロ
ーンの組み直しを行えない場合には、その車体を下取り
に出し、ローン残高と相殺することが一般的になされて
いるが、上記のように差額分を支払う必要が生じた場合
に、その購入者は多額の金額を一時に支払う必要が生ず
るという問題が生ずる。特に、購入後においてその購入
した車についての買取価格を購入者は知る機会がなく、
例えば３年後の下取り時において初めてその購入した車
についての買取価格を知るケースが多いため、上記のよ
うな危険性は尚更である。

【０００５】さらに、上記のローン設定方法にあって
は、当初の３年間のローンは車両価格の半分（５０万
円）に対して利率がかかるが、一般的にはその他の名目
（例えば頭金等）で残金（５０万円）に対する利率も購
入者（ローンの支払者）が負担している。このため、購
入者は、当初３年間において１００万円に対する利率を
実質上支払っており、さらにローンを組替えた後にも残
金の５０万円に対する利率を支払うことがなされてい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は上
記従来の欠点に鑑みてなされたものであって、この発明
の課題は、購入者がその購入した車の買取査定価格を容
易に知ることのできる買取査定価格算出方法、及び、買
取査定価格算出システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願発明は上記の課題を
解決すべくなされたものであり、本願請求項１記載の発
明に係る買取査定価格算出方法は、少なくとも購入車の
購入時期に関するデータを含む購入データを買取査定価
格算出システムの記憶手段に記憶させておき、購入者等
が端末を用いて、前記購入データを特定する購入特定情
報を、買取査定価格算出システムに送信する手順、買取
査定価格算出システムが前記購入特定情報を受信して、
買取査定価格算出システムの処理手段が、該購入特定情
報に基づいて記憶手段の購入データを抽出する手順、こ
の抽出された購入データの購入時期に基づいて、買取査
定価格算出システムの処理手段が、車体基本価格を算出
する手順、購入者等が端末を用いて、実走行距離データ
を、買取査定価格算出システムに送信する手順、買取査
定価格算出システムが前記実走行距離データを受信し
て、買取査定価格算出システムの処理手段が、該実走行
距離データに基づいて実走行距離査定価格を算出する手
順、前記車体基本価格と実走行距離査定価格とに基づい
て、買取査定価格を算出する手順とを具備することを特
徴としている。

【０００８】かかる構成を採用した買取査定価格算出方
法にあっては、購入者等が端末を用いて例えばインター
ネットを介して自らの購入車の購入データを買取査定価
格算出システムに送信すると、これが買取査定価格算出
システムに受信される。そして、受信した買取査定価格
算出システムは、その処理手段が、受信した購入者特定
情報に基づいて記憶手段の購入データの購入時期を抽出
して、それに基づいて車体基本価格を算出する。また、
処理手段は、受信した実走行距離データに基づいて実走
行距離査定価格も算出する。そして、処理手段は、その
車体基本価格及び実走行距離から買取査定価格を算出す
ることになるため、その時期及び実際の走行距離に応じ
た買取査定価格を算出することができ、このため、例え
ば購入者は現状における買取査定価格を知ることが可能
となる。したがって、購入者は現状のローン残高等と買
取査定価格とを比較して、買取時期の決定や、その後の
走行距離の調整等を行うことが可能となる。なお、上記
購入特定情報の送信、及び、実走行距離の送信は、同時
に行う、或いは、別々に行うことは適宜設計変更可能で
ある。

【０００９】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、請求項２記載のように、買取査定価格算
出システムが、算出した買取査定価格に関するデータ
を、購入特定情報及び実走行距離データの送信元である
端末が受信すべく、送信する手順と、該端末が買取査定
価格に関するデータを受信して、それを表示する手順と
を備えていることが好ましい。

【００１０】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、購入者等が端末を用いて購入特定情報及び実
走行距離データを送信すると、買取査定価格算出システ
ムによって算出された買取査定価格が前記送信元の端末
に例えばインターネット等を介して送信されて、該端末
にはその買取査定価格が表示されるので、購入者が容易
に自らの車体の買取査定価格を知ることができる。

【００１１】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、購入特定情報として購入者に開示された
購入特定コード及び暗証番号であり、前記記憶手段に
は、該購入特定コード及び暗証番号を記憶せしめてお
き、購入者等が端末を用いて、購入特定情報としての購
入特定コード及び暗証番号を、買取査定価格算出システ
ムに送信し、前記買取査定価格算出システムがこの購入
特定コード及び暗証番号を受信した際に、買取査定価格
算出システムの処理手段が、受信した購入特定コード及
び暗証番号と記憶手段に記憶される購入特定コード及び
暗証番号との整合性を確かめる構成を採用することが好
ましい。

【００１２】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、購入者は購入特定コード及び暗証番号を入力
することにより、その車体価格を買取査定価格算出シス
テムに算出させることができるとともに、その際に購入
特定コード及び暗証番号について入力された情報と記憶
手段に記憶された情報との整合性を確かめて、正当な者
による入力か否かを判断するので、不正な第三者に買取
査定価格の情報の漏洩を防止することができる。なお、
暗証番号は、購入者特定コードと異なる欄に入力される
ように設けたり、購入者特定情報とともに入力される、
つまりは例えば購入者特定コードの末尾に暗証番号が付
される等、購入者特定コードに一連に設けることも可能
である。本方法は、特に購入者特定情報をインターネッ
トを介して送信する構成を採用した場合にあっても、そ
のデータの安全性を担保することができ、有効に採用さ
れる。

【００１３】また、本願請求項４記載の発明に係る買取
査定価格算出方法は、買取査定価格算出システムの処理
手段が、購入車の購入時期からの経過期間に基づいて、
車体基本価格を算出するとともに、入力された実走行距
離データに基づいて実走行距離査定価格を算出して、前
記車体基本価格と実走行距離査定価格とに基づいて、買
取査定価格を算出することを特徴としている。

【００１４】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、例えば、購入者等が端末を用いてインターネ
ット等を介して自らの購入車の購入データ（例えば購入
者特定コードや購入時期や購入経過期間や実走行距離デ
ータ等）を買取査定価格算出システムに送信し、これを
買取査定価格算出システムが受信する等、買取査定価格
算出システムに購入データが入力されると、その処理手
段は、その購入車の購入時期からの経過期間に基づき車
体基本価格を算出し、また、実走行距離データに基づい
て実走行距離査定価格を算出し、これら算出した価格に
基づいて買取査定価格を算出することになる。このた
め、その時期及び実際の走行距離に応じた買取査定価格
を算出することができ、例えば購入者は現状における買
取査定価格を知ることが可能となる。したがって、購入
者等は現状のローン残高等と買取査定価格とを比較し
て、買取時期の決定や、その後の走行距離の調整等を行
うことが可能となる。

【００１５】また、本願請求項５記載の発明に係る買取
査定価格算出方法にあっては、少なくとも購入車の購入
時期に関するデータを含む購入データを買取査定価格算
出システムの記憶手段に記憶させておき、買取査定価格
算出システムの処理手段が、入力された購入データを特
定するための購入特定情報に基づいて記憶手段の購入デ
ータを抽出し、この抽出された購入データの購入時期に
基づいて、車体基本価格を算出するとともに、入力され
た実走行距離データに基づいて実走行距離査定価格を算
出して、前記車体基本価格と実走行距離査定価格とに基
づいて、買取査定価格を算出することを特徴としてい
る。

【００１６】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、例えば、購入者等が端末を用いてインターネ
ット等を介して自らの購入車の購入特定情報を買取査定
価格算出システムに送信して、これを買取査定価格算出
システムが受信する等、買取査定価格算出システムに購
入特定情報が入力されると、その処理手段は、その購入
特定情報に基づいて記憶手段の購入データを抽出して、
その購入データの購入時期に基づき車体基本価格を算出
する。また、例えば上記購入特定情報と同様に実走行距
離データを受信する等、買取査定価格算出システムに実
走行距離データが入力されると、そのデータに基づいて
処理手段によって実走行距離査定価格が算出され、これ
ら算出された価格に基づいて処理手段によって買取査定
価格が算出される。このため、その時期及び実際の走行
距離に応じた買取査定価格を算出することができ、例え
ば購入者は現状における買取査定価格を知ることが可能
となる。したがって、購入者等は現状のローン残高等と
買取査定価格とを比較して、買取時期の決定や、その後
の走行距離の調整等を行うことが可能となる。特に、該
方法によれば、購入時期は買取査定価格算出システムの
記憶手段に記憶されたデータを用いるので、例えば購入
者の記憶違い等による買取査定価格の計算ミス等を的確
に防止できる利点を有する。

【００１７】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、請求項６記載のように、車体基本価格の
算出に際して、購入車の購入時期から購入経過期間を算
出して、この購入経過期間に基づいて車体基本価格を算
出する構成を採用することが好ましい。

【００１８】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、処理手段は、購入時期のデータに基づいて購
入経過期間を算出して、それにより車体基本価格を算出
するため、購入者等の入力者が購入期間を計算する必要
がない。また、記憶手段に購入時期を記憶させておくこ
とにより、その記憶手段の購入時期と例えば入力時期の
差を処理手段が計算することができるので、より簡便に
算出価格を知ることができる。なお、入力時期のほか例
えば購入者等が入力する販売希望時期と、前記購入時期
との差を購入経過期間として（買取査定価格算出システ
ムに販売希望時期を入力可能に設け）、将来の購入希望
時期の買取査定価格を算出できるように設けることも可
能である。

【００１９】さらに、上記構成からなる買取査定価格算
出方法にあっては、請求項７記載のように、買取査定価
格算出システムの記憶手段に、その購入車に関する購入
データが記憶される購入データマスタを設け、該購入デ
ータマスタに、購入経過期間に対応した車体基本価格デ
ータ又はその計算式に関するデータを記憶せしめ、前記
車体基本価格の算出に際して、買取査定価格算出システ
ムの処理手段は、前記購入データマスタにおけるデータ
に基づいて、前記算出された購入経過期間に対応する車
体基本価格を抽出又は算出する構成を採用することが好
ましい。

【００２０】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、各購入車ごとにその購入データが購入データマ
スタにおいて管理しておくことができ、しかもこの購入
データマスタには、購入経過期間に対応した車体基本価
格データ又はその計算式に関するデータが記憶されてい
るので、処理手段によって車体基本価格を容易に抽出又
は算出することができ、さらには買取査定価格の算出も
容易に行うことが可能となる。

【００２１】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、請求項８記載のように、実走行距離査定
価格を算出するに際して、買取査定価格算出システムの
処理手段は、入力された実走行距離と、購入経過期間の
規定走行距離との差に応じて、実走行距離査定価格を算
出する構成を採用することが好ましい。

【００２２】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、例えばその購入車の実走行距離が、購入経過期
間の規定走行距離よりも多い場合には、買取査定価格を
低くする等を行うことができ、また、購入車の種類に応
じてその規定走行距離を定める等により、的確な買取査
定価格を算出することが可能となる。

【００２３】また、上記構成からなる買取査定価格算出
方法にあっては、請求項９記載のように、実走行距離査
定価格の算出に際して、買取査定価格算出システムの処
理手段は、買取査定価格算出システムの記憶手段から抽
出された購入時期からの購入経過期間を算出するよう構
成されていることが好ましい。

【００２４】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、買取査定価格算出システムの記憶手段には、購
入データとしてその購入車の購入時期が記憶されてお
り、例えば買取査定価格算出システムに購入特定情報が
入力されると、その処理手段が、その購入特定情報に基
づいて記憶手段の購入データを抽出して、その購入デー
タの購入時期に基づき購入経過期間を算出することがで
きる。そして、この購入経過期間に応じて上述したよう
な規定走行距離を算出又は抽出して、これに基づいて実
走行距離査定価格を算出することが可能となる。特に、
このように、規定走行距離を定めるための購入時期は買
取査定価格算出システムの記憶手段に記憶されたデータ
を用いるので、例えば購入者の記憶違い等による買取査
定価格の計算ミス等を的確に防止できる利点を有する。

【００２５】また、本願請求項８又は９記載の発明に係
る買取査定価格算出方法にあっては、請求項１０記載の
ように、買取査定価格算出システムの記憶手段に、その
購入車に関する購入データが記憶される購入データマス
タを設け、該購入データマスタに、購入経過期間に対応
した規定走行距離データ又はその計算式に関するデータ
を記憶しておき、前記実走行距離査定価格の算出に際し
て、買取査定価格算出システムの処理手段は、前記購入
データマスタにおけるデータに基づいて、購入経過期間
に対応する規定走行距離を抽出又は算出する構成を採用
することが好ましい。

【００２６】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、各購入車ごとにその購入データが購入データマ
スタにおいて管理しておくことができ、しかもこの購入
データマスタには、購入経過期間に対応した規定走行距
離データ又はその計算式に関するデータが記憶されてい
るので、処理手段によって実走行距離査定価格の抽出又
は算出、さらには買取査定価格の算出を容易に行うこと
が可能となる。

【００２７】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、請求項１１記載のように、買取査定価格
の算出に際して、買取査定価格算出システムの処理手段
は、故障修理データに基づく故障修理査定金額を、前記
車体基本価格と実走行距離査定価格とに加味して買取査
定価格を算出する構成を採用することが好ましい。

【００２８】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、上述の購入経過期間に応じた車体基本価格や実
走行距離に応じた実走行距離査定価格のほか、その購入
車の故障や修理に関するデータを加味して、処理手段に
よってその買取査定価格が算出されるので、的確な買取
査定価格を算出することが可能となる。

【００２９】また、上記構成からなる買取査定価格算出
方法にあっては、請求項１２記載のように、買取査定価
格算出システムの記憶手段には、その購入車に関する故
障修理データが記憶されるように設けられており、買取
査定価格算出システムの処理手段は、前記記憶手段の該
故障修理データを抽出して、その故障修理データに基づ
いて前記買取査定価格の算出を行う構成を採用すること
が好ましい。

【００３０】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、記憶手段の故障修理データを利用して、買取査
定価格を算出することができ、例えば故障修理データの
入力ミス等による買取査定価格の算出ミスを防止でき、
また複数回（例えば異なる時期にそれぞれ）上述のよう
な買取査定価格の算出を行う場合に再度故障修理データ
を入力する必要がないという利点を有する。

【００３１】また、上記構成からなる買取査定価格算出
方法にあっては、請求項１３記載のように、買取査定価
格算出システムの処理手段は、前記抽出された故障修理
データの故障修理点数に故障修理係数を乗算して故障修
理査定金額を算出する構成を採用することが好ましい。

【００３２】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、故障修理データを点数制にしているので、記憶
手段における記憶容量を減らすことができるとともに、
処理手段による算出も故障修理係数を乗算することによ
り容易に故障修理査定金額を計算することができる。

【００３３】また、本願請求項１４記載の発明に係る買
取査定価格算出システムは、少なくとも購入車の購入時
期に関するデータを含む購入データが記憶される記憶手
段と、この記憶手段のデータを抽出等する処理手段と、
購入者等が端末を用いて送信する、前記購入データを特
定する購入特定情報及び実走行距離データを受信する受
信手段とを備え、前記処理手段は、受信手段が受信した
購入データを特定するための購入特定情報に基づいて記
憶手段の購入データを抽出し、この抽出された購入デー
タの購入時期からの購入経過期間に基づいて、車体基本
価格を算出するとともに、受信手段が受信した実走行距
離データに基づいて実走行距離査定価格を算出して、前
記車体基本価格と実走行距離価格とに基づいて、買取査
定価格を算出するよう構成されていることを特徴として
いる。

【００３４】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムにあっては、例えば購入者等が端末を用いて購入特定
情報及び実走行距離データを同時に或いはそれぞれ送信
すると、該システムの受信手段はこれを受信する。そし
て、処理手段によって、前記購入特定情報に基づいて記
憶手段の購入データが抽出され、この購入データの購入
時期から車体基本価格が算出される。また、処理手段に
よって、前記実走行距離データに基づいて実走行距離査
定価格が算出される。そして、上記のように算出された
車体基本価格と実走行距離価格とにより、処理手段によ
って買取査定価格が算出されることになる。このため、
例えば購入者は現状における買取査定価格を知ることが
可能となり、購入者は現状のローン残高等と買取査定価
格とを比較して、買取時期の決定や、その後の走行距離
の調整等を行うことが可能となる。

【００３５】また、本願発明に係る買取査定価格算出方
法にあっては、請求項１５記載のように、処理手段が算
出した買取査定価格に関するデータを、購入特定情報及
び実走行距離データの送信元である端末が受信すべく、
送信する送信手段を備えている構成を採用することが好
ましい。

【００３６】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
あっては、例えば購入者等が端末を用いて購入特定情報
等を送信し、上述のように買取査定価格を算出した後
に、前記送信元である端末にその買取査定価格に関する
データを送信することによって、購入者はその端末を用
いて容易に自らの車体の買取査定価格を知ることができ
る。

【００３７】また、本願発明に係る買取査定価格算出シ
ステムにあっては、請求項１６記載のように、前記購入
特定情報として購入者に開示された購入特定コード及び
暗証番号であり、前記記憶手段には、該購入特定コード
及び暗証番号が記憶されており、購入者等が端末を用い
て送信する購入特定情報としての購入特定コード及び暗
証番号を、受信手段は受信し、前記処理手段は、この受
信手段が受信した購入特定コード及び暗証番号と、記憶
手段に記憶される購入特定コード及び暗証番号との整合
性を確かめる構成を採用することが好ましい。

【００３８】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、購入者は購入特定コード及び暗証番号を入
力することにより、その車体価格を買取査定価格算出シ
ステムに算出させることができるとともに、その際に購
入特定コード及び暗証番号について入力された情報と記
憶手段に記憶された情報との整合性を確かめて、正当な
者による入力か否かを判断するので、不正な第三者に買
取査定価格の情報の漏洩を防止することができる。な
お、暗証番号は、購入者特定コードと異なる欄に入力さ
れるように設けたり、購入者特定情報とともに入力され
る、つまりは例えば購入者特定コードの末尾に暗証番号
が付される等、購入者特定コードに一連に設けることも
可能である。該システムによれば、特に購入者特定情報
がインターネットを介して送信されるような構成を採用
した場合にあっても、そのデータの安全性を担保するこ
とができ、有効に採用される。

【００３９】また、本願請求項１７記載の発明に係る買
取査定価格算出システムは、購入車の買取査定価格を算
出する処理手段を有しており、該処理手段は、購入車の
購入時期からの経過期間に基づいて、車体基本価格を算
出するとともに、入力された実走行距離データに基づい
て実走行距離査定価格を算出して、前記車体基本価格と
実走行距離価格とに基づいて、買取査定価格を算出する
よう構成されていることを特徴としている。

【００４０】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、例えば、購入者等が端末を用いてインター
ネット等を介して送信される自らの購入車の購入データ
（例えば購入者特定コードや購入時期や購入経過期間や
実走行距離データ等）を受信する等、購入データが入力
されると、処理手段は、その購入車の購入時期からの経
過期間に基づき車体基本価格を算出し、また、実走行距
離データに基づいて実走行距離査定価格を算出し、これ
ら算出した価格に基づいて買取査定価格を算出すること
ができる。このため、その時期及び実際の走行距離に応
じた買取査定価格を算出することができ、例えば購入者
は現状における買取査定価格を知ることが可能となる。
したがって、購入者等は現状のローン残高等と買取査定
価格とを比較して、買取時期の決定や、その後の走行距
離の調整等を行うことが可能となる。

【００４１】また、本願請求項１８記載の発明に係る買
取査定価格算出システムにあっては、少なくとも購入車
の購入時期に関するデータを含む購入データが記憶され
る記憶手段と、この記憶手段のデータを抽出等する処理
手段とを備え、前記処理手段は、入力された購入データ
を特定するための購入特定情報に基づいて記憶手段の購
入データを抽出し、この抽出された購入データの購入時
期からの購入経過期間に基づいて、車体基本価格を算出
するとともに、入力された実走行距離データに基づいて
実走行距離査定価格を算出して、前記車体基本価格と実
走行距離価格とに基づいて、買取査定価格を算出するよ
う構成されていることを特徴としている。

【００４２】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、例えば、購入者等が端末を用いてインター
ネット等を介して送信する自らの購入車の購入特定情報
を受信する等、購入特定情報が入力されると、処理手段
は、その購入特定情報に基づいて記憶手段の購入データ
を抽出して、その購入データの購入時期に基づき車体基
本価格を算出する。また、例えば上記購入特定情報と同
様に実走行距離データを受信する等、実走行距離データ
が入力されると、そのデータに基づいて処理手段によっ
て実走行距離査定価格が算出され、これら算出された価
格に基づいて処理手段によって買取査定価格が算出され
る。このため、その時期及び実際の走行距離に応じた買
取査定価格を算出することができ、例えば購入者は現状
における買取査定価格を知ることが可能となる。したが
って、購入者等は現状のローン残高等と買取査定価格と
を比較して、買取時期の決定や、その後の走行距離の調
整等を行うことが可能となる。特に、該システムによれ
ば、購入時期はその記憶手段に記憶されたデータを用い
るので、例えば購入者の記憶違い等による買取査定価格
の計算ミス等を的確に防止できる利点を有する。

【００４３】また、本願発明に係る買取査定価格算出シ
ステムにあっては、請求項１９記載のように、前記処理
手段は、記憶手段から抽出される購入データの購入時期
から購入経過期間を算出して、この購入経過期間に基づ
いて実走行査定価格を算出するように構成されているこ
とが好ましい。

【００４４】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、処理手段は、購入時期のデータに基づいて
購入経過期間を算出して、それにより車体基本価格を算
出するため、購入者等の入力者が購入期間を計算する必
要がない。また、記憶手段に購入時期を記憶させておく
ことにより、その記憶手段の購入時期と例えば入力時期
の差を処理手段が計算することができるので、より簡便
に算出価格を知ることができる。なお、入力時期のほか
例えば購入者等が入力する販売希望時期と、前記購入時
期との差を購入経過期間として（買取査定価格算出シス
テムに販売希望時期を入力可能に設け）、将来の購入希
望時期の買取査定価格を算出できるように設けることも
可能である。

【００４５】さらに、上記構成からなる買取査定価格算
出システムにあっては、請求項２０記載のように、記憶
手段には、その購入車に関する購入データが記憶される
購入データマスタが設けられており、該購入データマス
タには、購入経過期間に対応した車体基本価格データ又
はその計算式に関するデータが記憶されており、前記処
理手段は、前記購入データマスタにおけるデータに基づ
いて、前記算出された購入経過期間に対応する車体基本
価格を抽出又は算出するよう構成されていることが好ま
しい。

【００４６】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、各購入車ごとにその購入データが購入デー
タマスタにおいて管理しておくことができ、しかもこの
購入データマスタには、購入経過期間に対応した車体基
本価格データ又はその計算式に関するデータが記憶され
ているので、処理手段によって車体基本価格を容易に抽
出又は算出することができ、さらには買取査定価格の算
出も容易に行うことが可能となる。

【００４７】また、本願発明に係る買取査定価格算出シ
ステムにあっては、請求項２１記載のように、前記処理
手段は、入力された実走行距離と、購入経過期間の規定
走行距離との差に応じて、実走行距離査定価格を算出す
るよう構成されていることが好ましい。

【００４８】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、例えばその購入車の実走行距離が、購入経
過期間の規定走行距離よりも多い場合には、買取査定価
格を低くする等を行うことができ、また、購入車の種類
に応じてその規定走行距離を定める等により、的確な買
取査定価格を算出することが可能となる。

【００４９】また、上記構成からなる買取査定価格算出
システムにあっては、請求項２２記載のように、前記処
理手段は、記憶手段から抽出される購入時期からの購入
経過期間を算出するよう構成されていることが好まし
い。

【００５０】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、記憶手段には購入データとしてその購入車
の購入時期が記憶され、例えば買取査定価格算出システ
ムに購入特定情報が入力されると、その処理手段が、そ
の購入特定情報に基づいて記憶手段の購入データを抽出
して、その購入データの購入時期に基づき購入経過期間
を算出することができる。そして、この購入経過期間に
応じて上述したような規定走行距離を算出又は抽出し
て、これに基づいて実走行距離査定価格を算出すること
が可能となる。特に、このように、規定走行距離を定め
るための購入時期は記憶手段に記憶されたデータを用い
るので、例えば購入者の記憶違い等による買取査定価格
の計算ミス等を的確に防止できる利点を有する。

【００５１】また、本願請求項２１又は２２記載の発明
に係る買取査定価格算出システムにあっては、請求項２
３記載のように、記憶手段には、その購入車に関する購
入データが記憶される購入データマスタが設けられてお
り、該購入データマスタには、購入経過期間に対応した
規定走行距離データ又はその計算式に関するデータが記
憶されており、前記処理手段は、前記購入データマスタ
におけるデータに基づいて、購入経過期間に対応する規
定走行距離を抽出又は算出するよう構成されていること
が好ましい。

【００５２】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、各購入車ごとにその購入データが購入デー
タマスタにおいて管理しておくことができ、しかもこの
購入データマスタには、購入経過期間に対応した規定走
行距離データ又はその計算式に関するデータが記憶され
ているので、処理手段によって実走行距離査定価格の抽
出又は算出、さらには買取査定価格の算出を容易に行う
ことが可能となる。

【００５３】また、本願発明に係る買取査定価格算出シ
ステムにあっては、請求項２４記載のように、前記処理
手段は、故障修理データに基づく故障修理査定金額を、
前記車体基本価格と実走行距離価格とに加味して買取査
定価格を算出するよう構成されていることが好ましい。

【００５４】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、上述の購入経過期間に応じた車体基本価格
や実走行距離に応じた実走行距離査定価格のほか、その
購入車の故障や修理に関するデータを加味して、処理手
段によってその買取査定価格が算出されるので、的確な
買取査定価格を算出することが可能となる。

【００５５】また、上記構成からなる買取査定価格算出
システムにあっては、請求項２５記載のように、記憶手
段には、その購入車に関する故障修理データが記憶され
るように設けられており、前記処理手段は、該記憶手段
の故障修理データを抽出して、買取査定価格を算出する
よう構成されていることが好ましい。

【００５６】上記構成からなる買取査定価格算出システ
ムによれば、記憶手段の故障修理データを利用して、買
取査定価格を算出することができ、例えば故障修理デー
タの入力ミス等による買取査定価格の算出ミスを防止で
き、また複数回（例えば異なる時期にそれぞれ）上述の
ような買取査定価格の算出を行う場合に再度故障修理デ
ータを入力する必要がないという利点を有する。

【００５７】また、上記構成からなる買取査定価格算出
システムにあっては、請求項２６記載のように、処理手
段は、前記抽出された故障修理データの故障修理点数に
故障修理係数を乗算して故障修理査定金額を算出するよ
う構成されていることが好ましい。

【００５８】上記構成からなる買取査定価格算出方法に
よれば、故障修理データを点数制にしているので、記憶
手段における記憶容量を減らすことができるとともに、
処理手段による算出も故障修理係数を乗算することによ
り容易に故障修理査定金額を計算することができる。

【００５９】

【発明の実施の形態】以下、本願発明に係る買取査定価
格算出システムＳ及びその買取査定価格算出システムＳ
の動作方法の一実施の形態について、図１乃至図５を参
酌しつつ説明する。なお、図１は、本実施形態の全体構
成を説明するための概略説明図であり、図２は、本実施
形態のシステムＳの概要を説明するための概略説明図で
ある。図３は、同システムＳのデータベース１２０にお
けるデータを説明するための概略説明図である。図４
は、同実施形態において作成される契約書の例を示す概
要図である。図５は、同実施形態のシステムＳの動作方
法のフローチャートである。

【００６０】まず、本実施形態の全体構成について説明
すると、図１に示すように、本実施形態のローン設定補
助システムＳのサーバ１００、該サーバ１００にネット
を介して接続される同システムＳのクライアントコンピ
ュータ２００、及び、購入者等が用いる端末３００から
構成される。

【００６１】上記買取査定価格算出システムＳのサーバ
１００は、各種情報が記憶されたデータベース１２０
(記憶手段)、該データベース１２０の情報について抽出
等の処理を行う処理手段１１０、該サーバ１００に情報
を作業者が入力するための入力手段、及び、外部からの
情報を受信したり外部へ情報を送信するための送受信手
段を備えるものである。また、ローン設定補助システム
Ｓのクライアントコンピュータ２００も、各種情報が記
憶されたデータベース２２０(記憶手段)、該データベー
ス２２０の情報について抽出等の処理を行う処理手段２
１０、該クライアントコンピュータ２００に情報を作業
者が入力するための入力手段、及び、外部からの情報を
受信したり外部へ情報を送信するための送受信手段を備
えるものである。なお、上記クライアントコンピュータ
２００は、例えば営業所等に設置されており、上記サー
バ１００とクライアントコンピュータ２００とは、公知
の種々の回線によって接続されており、例えば電話回線
やインターネットや専用回線等を適宜採用することが可
能である。また、サーバ１００、クライアントコンピュ
ータ２００、及び、端末３００のそれぞれは、前述した
ような送受信手段（送信手段及び受信手段）によってデ
ータを送信又は受信できるように設けられており、前記
購入者が利用する端末３００からローン設定補助システ
ムＳ（サーバ１００又はクライアントコンピュータ２０
０）に対しては例えばインターネット４００を介して接
続（データの送受信）が可能に設けられている。なお、
端末３００としては、例えばインターネット４００に接
続可能なコンピュータ等から構成することが可能であ
り、端末３００はデータを購入者が入力するための入力
手段（図示省略）が設けられている。なお、上記送受信
手段は、例えばモデム、ターミナルアダプター等、入力
手段は、キーボード、マウス等の公知のものが利用でき
る。

【００６２】前記買取査定価格算出システムＳのサーバ
１００のデータベース１２０には、新車に関するデータ
が記憶されている。ここで、新車に関するデータとして
は、例えば、その新車の車体識別コード、その新車の名
称、その新車の製造元、その新車の販売価格等が記憶さ
れるほか、さらにはその新車の販売価格の全価格につい
て所定の期間（７２ヶ月）に返済するローン計画が記憶
されている。これらの新車に関するデータは、データベ
ース１２０の新車データファイル１２１において記憶・
管理されている。（図２参照）なお、この新車に関する
データは、ローン設定補助システムＳのクライアントコ
ンピュータ２００のデータベース１２０（記憶手段）に
記憶されるように設けることも可能である。

【００６３】上記新車に関するローン計画は、所定期間
（７２ヶ月）内に金利の見直し等のローンの組み直しは
行われずに、全価格について所定期間（７２ヶ月）に一
定金利で返済するローン計画とされている。具体的に
は、例えば、１００万円の新車を購入した場合には、月
々１２，０００円程度返済するようなローン計画が組ま
れている。

【００６４】また、前記サーバ１００のデータベース１
２０には、新車が販売された後に、買取査定の基本とな
る購入経過期間に応じた車体基本価格が記憶されてお
り、これは前記車体識別コードに対応させて記憶されて
いる。この車体基本価格は、所定期間（３６ヶ月）以降
で設定されており、購入経過期間が長期に亘るにつれ
て、低くなるように設定されている。より具体的には、
例えば新車の車体価格が１００万円の場合には、３６ヶ
月経過時に５５万円、４８ヶ月経過時に４２万円、６０
ヶ月経過時に３５万円、７２ヶ月経過時に２８万円とな
るように設定される。なお、この金額等は車両等に応じ
て適宜設計変更される。

【００６５】さらに、前記サーバ１００のデータベース
１２０には、各新車についてその購入後の経過期間に応
じた規定走行距離のデータが記憶されている。この規定
走行距離は、購入経過期間が長期に亘るにつれて、大き
くなるように設定されている。より具体的には、例え
ば、６ヶ月ごとに６０００ｋｍごと増加するように設定
することが可能である。

【００６６】なお、上記車体基本価格及び規定走行距離
が、本実施形態においては、新車データファイル１２１
に記憶されており、前記ローン計画を抽出する際にこれ
らのデータも抽出できるように設けられている。（図２
参照）

【００６７】また、サーバ１００のデータベース１２０
には、購入された車について購入データが記憶されてい
る。ここで、購入データとしては、その購入データを特
定するための購入特定情報やその購入車の購入時期（例
えば購入月）に関するデータが含まれる。また、その新
車を購入した者の氏名や住所等も含めることも可能であ
る。また、この購入データは、データベース１２０に設
けられた購入データファイル１２３に記憶・管理されて
いる。

【００６８】上記購入データとしての購入特定情報とし
ては、その購入特定コード及びパスワードからなり、こ
の購入特定コードやパスワードは、購入時に通知され
る、或はその後に各購入者が特定する方法等によって、
各購入者にその購入特定情報は開示されている。また、
購入特定コードとしては、その購入車に関する番号を利
用することもでき、また例えば複数の数字や英文字等か
らなる文字列とすることができる。またパスワードも例
えば複数の数字や英文字等からなる文字列とすることが
できる。さらに、この購入特定コードとパスワードとを
一連の文字列等とすることも可能である。

【００６９】また、サーバ１００のデータベース１２０
に記憶される購入データとしては、その購入車について
の前述したような購入経過期間に応じた車体基本価格が
記憶されるとともに、その購入車についての前述したよ
うな購入経過期間に応じた規定走行距離が記憶されてい
る。

【００７０】前記サーバ１００のデータベース１２０に
は、各購入データごとに、購入経過期間に応じた車体基
本価格及び規定走行距離が記憶される購入データマスタ
が設けられている。この購入データマスタは、前記購入
特定情報に対応して記憶されており、購入特定情報に基
づいて、その購入車に関する購入データマスタが抽出さ
れるように設けられている。

【００７１】ここで、この購入データマスタには、その
購入車の実質的な走行距離と規定走行距離との差による
実走行距離査定価格の単位あたりの金額も記憶されてい
る。具体的には、図２においては、１ｋｍあたり５円と
設定されている。

【００７２】さらに、この購入データマスタには、その
購入経過期間及び実走行距離データに基づいて実走行距
離査定価格が算出される計算式が記憶されており、具体
的には次式による。実走行距離査定価格（円）＝（規定走行距離（Ｋｍ）−実走行距離（Ｋｍ））× Ａ（円／Ｋｍ）・・・（式１）ここで、Ａは、例えば５円とされている。

【００７３】また、この購入データマスタには、その購
入車に関する故障修理データが記憶されており、この故
障修理データは、その購入車の故障や修理の程度に応じ
て付される故障修理点数として記憶されている。また、
この購入データマスタには、その故障修理点数に応じた
金額も記憶されており、具体的には、１点あたり５００
０円と設定されている。

【００７４】さらに、購入データマスタには、その故障
修理査定金額を算出する計算式が記憶されており、具体
的には次式による。故障修理査定価格（円）＝積算故障修理点数（点）×Ｂ（円／点）・・・（式２）ここで、Ｂは、例えば５０００円とされている。

【００７５】また、購入データマスタには、上記購入車
に関する種々のデータに基づいて、その購入車の買取算
出価格を計算する計算式が記憶されており、具体的には
次式による。買取算出価格＝車体基本価格＋実走行距離査定価格−故障修理査定価格・・・（式３）

【００７６】また、上述の各購入データは、図示例にお
いては、購入データファイル１２３に記憶・管理されて
いるが、例えば、購入特定情報及び購入者の氏名等の書
誌的事項を別ファイルとして記憶したり、購入データマ
スタを別ファイルとして記憶することは適宜設計変更可
能な事項である。

【００７７】また、データベース１２０には、上記各購
入データマスタの元となる購入データマスタフォームが
記憶されている。この購入データマスタフォームは、前
記車体識別コードに対応して記憶されており、データベ
ース１２０に設けられたフォームファイル１２５におい
て管理・記憶されている。この購入データマスタフォー
ムは、各車種、グレード等に応じて設けられており、前
記購入データマスタの項目のうち共通利用できる項目
（例えば規定走行距離や計算式等）が記憶されている。
そして、購入データを入力する際等において、該購入デ
ータマスタフォームを利用して、その購入に関して上述
したような各購入データの購入データマスタが作成され
て、データベース１２０に保存されることになる。

【００７８】また、データベース１２０には、その購入
車についてのローンの返済状況等のローン残高情報（返
済状況）が記憶されている。このローン残高情報は、デ
ータベース１２０に前記購入特定情報に対応して記憶さ
れている。

【００７９】また、データベース１２０には、その購入
に関する契約書フォームが記載されている。この契約書
フォームは、車種等を問わずに共通する項目について作
成されているものであり、例えば、買取保証価格等につ
いては空欄とされているものである。この契約書フォー
ムは、車体識別コードに対応して記憶されており、デー
タベース１２０の契約フォームファイル（図示省略）に
記憶・管理されている。

【００８０】なお、上記サーバ１００のデータベース１
２０に記憶される各データは、例えばサーバ１００の入
力手段によって入力されるほか、例えばクライアントコ
ンピュータ２００の入力手段によって入力する等の方法
を適宜採用することが可能である。また、上記サーバ１
００のデータベース１２０に記憶される各データは、ク
ライアントコンピュータ２００のデータベース１２０
（記憶手段）に記憶されるように設けることも可能であ
る。

【００８１】上記ローン設定補助システムＳにおいて
は、車体識別コードや購入特定情報や実走行距離データ
や故障修理データ等が入力（受信）できるように設けら
れている。具体的には、例えば、ローン設定補助システ
ムＳのクライアントコンピュータ２００の入力手段から
上記各データを入力したり、また、購入者の端末３００
において入力されて送信された上記各データを受信手段
によって受信できるように設けられている。

【００８２】前記ローン設定補助システムＳのサーバ１
００の処理手段１１０は、車体識別コードを含むローン
計画要求信号を受信すると、記憶手段１２０における車
体識別コードに対応したローン計画を抽出できるように
設けられている。また、このようにして抽出したローン
計画を、例えば送信元であるクライアントコンピュータ
２００や購入（希望）者の端末３００に送信手段に送信
させるように設けられている。

【００８３】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
例えば購入者が新車を購入してクライアントコンピュー
タ２００の入力手段によって購入データの入力・送信等
がなされた際に、つまりは、処理手段１１０に、その購
入データをサーバ１００のデータベース１２０への登録
の要求が行われた際に、その購入データをデータベース
１２０へ記憶するように設けられている。具体的には、
その購入を特定するための購入特定情報がデータベース
１２０に記憶されるとともに、その購入特定情報に対応
して、前述の購入データマスタを作成してデータベース
１２０に記憶することになる。なお、この購入データマ
スタの作成にあたっては、前述の購入データマスタフォ
ームが利用されるが、これは入力される車体識別コード
を基に、データベース１２０内の前記フォームを処理手
段１１０が抽出して、それを利用する。なお、この利用
に際して、特段の事情等が存在する場合には、規定走行
距離や各種係数のデータを変更して、購入データマスタ
を作成することも可能である。

【００８４】また、サーバ１００の処理手段１１０（若
しくはクライアントコンピュータ２００の処理手段１１
０）は、新車についての購入が決定した際に、データベ
ース１２０内の契約書フォームを抽出して、その契約特
有の必要項目を入力して契約書を作成するように設けら
れている。具体的には、図３に示すように、契約ごとに
（購入ごとに）その経過期間に応じた車体基本価格、規
定走行距離、規定走行距離に関する係数、故障修理係数
等の必要項目が処理手段１１０によって入力されるよう
に設けられており、データベース１２０への入力事項と
同一データがこの契約書の入力に用いられている。

【００８５】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
例えば購入者が新車を購入してクライアントコンピュー
タ２００の入力手段によってその購入車の故障修理デー
タの入力・送信等がなされた際に、つまりは、処理手段
１１０に、その購入車の故障修理データをサーバ１００
のデータベース１２０への登録の要求が行われた際に、
その故障修理データをその購入データに対応させてデー
タベース１２０へ記憶するように設けられている。具体
的には、その購入を特定するための購入特定情報に基づ
いてその購入データマスタが特定されて、その購入デー
タマスタにその故障修理データ（故障修理点数）が記憶
されるよう設けられている。

【００８６】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
例えば購入者が端末３００から或はクライアントコンピ
ュータ２００から購入特定情報を送信した際、つまり
は、該処理手段１１０に、その購入特定情報が入力され
た際に、その入力されたデータベース１２０内の登録情
報との整合性を確かめるように設けられている。具体的
には、入力（送信）された購入特定コード及びパスワー
ドと、データベース１２０に登録されている購入特定コ
ード及びパスワードとの整合性を、処理手段１１０が確
かめるように設けられている。

【００８７】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように購入特定情報が入力された際に、その購入
データをデータベース１２０から抽出するように設けら
れている。

【００８８】さらに、サーバ１００の処理手段１１０
は、このようにして抽出した購入データの購入時期と、
サーバ１００が保有等するデータである現在時期との差
（経過期間）を算出するように設けられている。なお、
この現在時期以外に将来の時期（例えば半年後）を、端
末３００等から送信、つまりは処理手段１１０に入力可
能に設けて、この将来の時期と購入時期との差（購入経
過期間）を算出するように設けることも可能である。

【００８９】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように算出された購入経過期間に基づいて、その
購入経過期間に応じた車体基本価格をデータベース１２
０から抽出（又は算出）できるように設けられている。
具体的には、処理手段１１０は、上述のような購入特定
情報に基づいて特定の購入データマスタを抽出して、こ
の購入データマスタにおいてその購入期間に応じた車体
基本価格を抽出するよう設けられている。

【００９０】さらに、サーバ１００の処理手段１１０
は、上述のように算出された購入経過期間に基づいて、
その購入経過期間に応じた規定走行距離をデータベース
１２０から抽出（又は算出）できるように設けられてい
る。具体的には、処理手段１１０は、上述のような購入
特定情報に基づいて特定の購入データマスタを抽出し
て、この購入データマスタにおいてその購入期間に応じ
た規定走行距離を抽出するよう設けられている。

【００９１】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように抽出（又は算出）された規定走行距離、及
び、端末３００から送信される等によって入力される実
走行距離データに基づいて、実走行距離査定価格を算出
できるように設けられている。具体的には、処理手段１
１０は、上述のように抽出された規定走行距離と、入力
される実走行距離データとの差を計算して、それに係数
を乗算して、実走行距離査定価格を算出するよう設けら
れている、つまりは、上記式（１）を計算するように設
けられている。

【００９２】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように特定される購入データに関してその購入車
の故障修理査定価格を算出するように設けられている。
具体的には、サーバ１００の処理手段１１０は、上述の
ように購入特定情報が入力されて、購入データマスタを
抽出した後に、その購入データマスタの故障修理点数を
積算して、それに故障修理係数を乗算するよう設けられ
ている。つまりは、上記式（２）を計算するように設け
られている。なお、上記式（２）のような計算にあって
は、購入データマスタの各故障修理点数に故障修理係数
を乗算して、この金額を積算することも適宜設計変更可
能な事項である。

【００９３】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように算出等された車体基本価格や実走行距離査
定価格に基づいて買取査定価格を算出するように設けら
れている。具体的には、上述の車体基本価格、実走行距
離査定価格、及び、故障修理査定価格を積算することに
より、その購入経過期間や実走行距離や故障修理経験に
応じたその購入車の買取査定価格を算出する。具体的に
は、上記式（３）を処理手段１１０は計算するように設
けられているものである。

【００９４】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように算出された買取査定価格について、例えば
送信元であるクライアントコンピュータ２００や購入
（希望）者の端末３００に送信手段に送信させるように
設けられている。

【００９５】また、サーバ１００は、例えばクライアン
トコンピュータ２００や端末３００からの購入特定情報
が入力・送信される等により、購入特定情報を含むロー
ン残高要求信号を受信すると、その処理手段１１０は、
データベース１２０内のその購入特定情報に対応した購
入車についてのローンの返済状況等のローン残高情報
（返済状況）を抽出するよう設けられている。そして、
このローン残高情報も、前述と同様に、例えば送信元で
あるクライアントコンピュータ２００や購入（希望）者
の端末３００に送信手段に送信させるように設けられて
いる。

【００９６】また、サーバ１００の処理手段１１０は、
上述のように抽出したローン残高情報と、前記算出した
買取査定価格との差額を算出するように設けられてい
る。そして、このローン残高と買取査定価格との差額
も、前述と同様に、例えば送信元であるクライアントコ
ンピュータ２００や購入（希望）者の端末３００に送信
手段に送信させるように設けられている。

【００９７】また、クライアントコンピュータ２００や
端末３００は、上述のように送信されるデータ（買取査
定価格や前述のローン計画やローン残高情報等）を受信
手段によって受信し、それを表示するように設けられて
いる。

【００９８】本実施形態のシステムＳは上記構成からな
るが、次に本実施形態のシステムＳの動作方法を説明す
る。

【００９９】まず、上記システムＳを用いたローン設定
方法について説明すると、例えば新車の購入を希望する
購入希望者は、クライアントコンピュータ２００又は端
末３００を用いてその車体識別コードを入力して、この
車体識別情報を含むローン計画要求信号を送信すること
になる。そして、その入力された車体識別コードが該シ
ステムＳの（サーバ１００の）処理手段１１０に入力さ
れると、該処理手段１１０は、その車体識別コードに対
応する新車に関する情報を抽出する。そして、該処理手
段１１０は、その新車に関するローン計画を送信元であ
るクライアントコンピュータ２００等に送信して、この
ローン計画がクライアントコンピュータ２００等に表示
されることになる。このため、購入希望者等は容易にそ
の新車購入に際してのローン計画を知ることができる。
特に、このローン計画は、所定期間（７２ヶ月）内に金
利の見直し等のローンの組み直しは行われずに、全価格
について所定期間（７２ヶ月）に一定金利で返済するロ
ーン計画とされているので、購入希望者は安心して上記
ローン計画をもとに新車を購入することが可能となる。

【０１００】また、上記ローン計画のもとに新車が購入
された場合には、例えばクライアントコンピュータ２０
０によって購入データの入力及びサーバ１００への送信
がなされることになる。そして、この購入データが、シ
ステムＳの（サーバ１００の）データベース１２０に記
憶されることになる。ここで、この購入データは、サー
バ１００の処理手段１１０によって、その購入を特定す
るための購入特定情報がデータベース１２０に記憶され
るとともに、その購入特定情報は、書面等の方法によっ
て購入者に通知される。

【０１０１】また、上記購入データの記憶に際しては、
前記購入特定情報に対応して、処理手段１１０によって
前述の購入データマスタが作成され、データベース１２
０に記憶されることになる。具体的には、処理手段１１
０は、入力される車体識別コードを基に、データベース
１２０内の前記フォームを処理手段１１０を抽出して、
それに基づいて購入データマスタが作成されることにな
り、この購入データマスタは前述の購入特定情報に対応
せしめられてデータベース１２０内に記憶されることに
なる。

【０１０２】また、購入車に故障・修理等が発生した場
合には、その故障修理データがサーバ１００の処理手段
１１０によってデータベース１２０に記憶されることに
なる。この故障修理データの記憶に際しては、まずその
故障・修理等に付される点数を人が決定して、その点数
を記憶させる。なお、典型的な故障・修理等に関して
は、その故障等の名称等を入力することにより、処理手
段１１０がその点数を決定するように設けることも可能
である。上記故障修理データの記憶に関しては、より具
体的に説明すると、まずその故障修理データを記憶させ
たい購入車を特定するために購入特定情報が入力され
て、処理手段１１０によって、その購入車の購入データ
マスタが特定され、その購入データマスタにその故障修
理データ（故障修理点数）が記憶されることになる。

【０１０３】次に、本システムＳを用いた査定価格算出
における手順について説明する（図５参照）。なお、こ
こでは主としてその現状における買取査定価格を算出す
ることを説明するが、例えば将来において想定される情
報（例えば実走行距離や購入経過期間等）に基づいて将
来の買取査定価格を算出することも可能である。

【０１０４】まず、購入者等は、端末３００又はクライ
アントコンピュータ２００によって、購入特定情報及び
実走行距離データを入力して、システムＳ（サーバ１０
０）に送信する（Ｓ１００）。なお、この送信は、購入
特定情報を送信した後に、実走行距離データの入力・送
信を行う等の方法も採用することも可能である。

【０１０５】上述のよう送信された購入特定情報を受信
したシステムＳ（サーバ１００）は、その処理手段１１
０が、この受信した購入特定情報と、データベース１２
０内の購入特定情報との整合性を確かめる（Ｓ２０
０）。具体的には、入力（送信）された購入特定コード
及びパスワードと、データベース１２０に登録されてい
る購入特定コード及びパスワードとの整合性を、処理手
段１１０が確かめることになる。そして、整合性が確か
められた場合には、サーバ１００の処理手段１１０は、
その購入データをデータベース１２０から抽出する（Ｓ
２１０）。なお、整合性が確かめられなかった場合に
は、エラー表示等を行うように設けることも可能であ
る。

【０１０６】そして、上記のように抽出した購入データ
の購入時期と、サーバ１００が保有等するデータである
現在時期との差（経過期間）が処理手段１１０によって
算出される（Ｓ２２０）。

【０１０７】そして、上述のように算出された購入経過
期間に基づいて、処理手段１１０によって、その購入経
過期間に応じた車体基本価格をデータベース１２０から
抽出（又は算出）される（Ｓ２３０）。具体的には、処
理手段１１０によって、購入特定情報に基づいて特定の
購入データマスタを抽出して、この購入データマスタに
おいてその購入経過期間に応じた車体基本価格を抽出す
る。

【０１０８】また、上記購入経過期間に基づいて、サー
バ１００の処理手段１１０は、その購入経過期間に応じ
た規定走行距離をデータベース１２０から抽出（又は算
出）する（Ｓ２４０）。具体的には、処理手段１１０に
よって、購入特定情報に基づいて特定の購入データマス
タを抽出して、この購入データマスタにおいてその購入
経過期間に応じた規定走行距離を抽出する。そして、サ
ーバ１００の処理手段１１０によって、上述のように抽
出（又は算出）された規定走行距離、及び、端末３００
から送信される等によって入力される実走行距離データ
に基づいて、実走行距離査定価格が算出される（Ｓ２５
０）。この算出は、上記式（１）に基づいてなされてい
る。

【０１０９】また、サーバ１００の処理手段１１０によ
って、購入特定情報に基づいてその購入車の故障修理査
定価格を算出する（Ｓ２６０）。具体的には、上述のよ
うに購入特定情報によって特定の購入データマスタを抽
出して、この購入データマスタの情報を利用して処理手
段１１０によって故障修理査定価格が算出されることに
なる。この算出は、上記式（２）に基づいてなされてい
る。つまり、故障修理データとしては、故障修理点数が
用いられている。

【０１１０】そして、上述のように算出等された車体基
本価格や実走行距離査定価格に基づいて、処理手段１１
０によって買取査定価格が算出される（Ｓ２７０）。具
体的には、上述の車体基本価格、実走行距離査定価格、
及び、故障修理査定価格を積算している。この算出は、
上記式（３）に基づいてなされている。

【０１１１】また、上述のように算出された買取査定価
格について、例えば送信元であるクライアントコンピュ
ータ２００や購入（希望）者の端末３００に送信手段に
よって送信される（Ｓ２８０）。そして、これを受信し
たクライアントコンピュータ２００等は、その買取査定
価格を表示することになる（Ｓ１１０）。このため、購
入者等は、自らの購入者についての現状における買取査
定価格を的確に知ることができる。特に、この買取査定
価格は、実走行距離をも加味したものであり、また故障
修理データをも加味しているものであるので、購入者
は、実際の買取価格に極めて近い価格を知ることができ
ることになる。

【０１１２】さらに、購入特定情報に基づいてデータベ
ース１２０内のローン返済状況（ローン残高）も処理手
段１１０によって抽出され、さらにこのローン残高と上
記買取査定価格との差額も算出されることになるので、
購入者は極めて容易にその購入者の下取りについて決定
を下せることになる。

【０１１３】なお、本願発明は、上記実施形態の構成に
限定されるものではなく、本願発明の範囲内において適
宜設計変更可能である。

【０１１４】また、システムＳのサーバ１００の処理手
段１１０によって各データの抽出及び算出を行なうもの
について説明したが、これらの処理を例えばクライアン
トコンピュータ２００の処理手段２１０が行なうように
設けることも可能であり、例えば、ローン計画をクライ
アントコンピュータ２００のデータベース２２０に記憶
させておき、該処理手段２１０によってローン計画を抽
出できるように設けること等は適宜設計変更可能な事項
である。

【０１１５】また、前記実施形態においては、サーバ１
００から算出された買取査定価格等を端末３００等に送
信するものについて説明したが、例えば、上記実施形態
の購入データマスタをクライアントコンピュータ２００
や端末３００に送信するように設けることも適宜設計変
更可能な事項である。

【０１１６】また、上記各処理を行なうシステムＳの処
理手段については、上記実施形態の説明においては、サ
ーバ１００の処理手段１１０が物理的に一つのものを図
示しているが、物理的に複数の処理手段を設け、それぞ
れが種々の処理を行なうように設けることも可能であ
る。また、同様にデータベースも物理的に複数のモノを
用いることも適宜設計変更可能な事項である。

【０１１７】また、上記実施形態及び本願発明のような
買取価格算出方法（処理）をコンピュータに行なわせる
プログラムを、端末３００等に送信する、または、上記
実施形態及び本願発明のような買取価格算出方法（処
理）をコンピュータに行なわせるプログラムを記録した
媒体を、購入者や販売店に送付する等も可能である。ま
た、上記実施形態及び本願各請求項記載の発明のような
買取価格算出方法（処理）をコンピュータに行なわせる
プログラムや、そのプログラムが記録された記録媒体も
本願発明の意図する範囲内である。なお、記録媒体と
は、コンピュータに読み取り可能な状態でプログラムが
記録される種々の媒体を含む。

【０１１８】

【発明の効果】上述のように、本願発明は上記構成から
なるため、購入者がその購入した車の買取査定価格を容
易に知ることができ、このため、購入者は現状のローン
残高等と買取査定価格とを比較して、買取時期の決定
や、その後の走行距離の調整等を行うことができ、さら
には、上記利点に基づいて購入希望者は安心して車を購
入することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の一実施の形態の全体構成を説明する
ための概略説明図である。

【図２】同実施形態のシステムのサーバのデータベース
のデータを説明するための概略説明図である。

【図３】同実施形態において用いられる購入データマス
タの概要図である。

【図４】同実施形態において作成される契約書の例を示
す概要図である。

【図５】同実施形態のシステムの動作方法のフローチャ
ートである。

【符号の説明】

Ｓシステム１００サーバ１１０処理手段１２０データベース（記憶手段）２００クライアントコンピュータ２１０処理手段２２０データベース（記憶手段）３００端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ３０２Ｇ０６Ｆ 17/60 ３０２Ａ３１８３１８Ａ (72)発明者藤井将人京都市南区久世中久町699−３エフシステム株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも購入車の購入時期に関するデ
ータを含む購入データを買取査定価格算出システムの記
憶手段に記憶させておき、購入者等が端末を用いて、前
記購入データを特定する購入特定情報を、買取査定価格
算出システムに送信する手順、買取査定価格算出システ
ムが前記購入特定情報を受信して、買取査定価格算出シ
ステムの処理手段が、該購入特定情報に基づいて記憶手
段の購入データを抽出する手順、この抽出された購入デ
ータの購入時期に基づいて、買取査定価格算出システム
の処理手段が、車体基本価格を算出する手順、購入者等
が端末を用いて、実走行距離データを、買取査定価格算
出システムに送信する手順、買取査定価格算出システム
が前記実走行距離データを受信して、買取査定価格算出
システムの処理手段が、該実走行距離データに基づいて
実走行距離査定価格を算出する手順、前記車体基本価格
と実走行距離査定価格とに基づいて、買取査定価格を算
出する手順とを具備することを特徴とする買取査定価格
算出方法。
【請求項２】請求項１記載の買取査定価格算出方法で
あって、前記買取査定価格算出システムが、算出した買
取査定価格に関するデータを、購入特定情報及び実走行
距離データの送信元である端末が受信すべく、送信する
手順と、該端末が買取査定価格に関するデータを受信し
て、それを表示する手順とを備えていることを特徴とす
る買取査定価格算出方法。
【請求項３】請求項１又は２記載の買取査定価格算出
方法であって、前記購入特定情報として購入者に開示さ
れた購入特定コード及び暗証番号であり、前記記憶手段
には、該購入特定コード及び暗証番号を記憶せしめてお
き、購入者等が端末を用いて、購入特定情報としての購
入特定コード及び暗証番号を、買取査定価格算出システ
ムに送信し、前記買取査定価格算出システムがこの購入
特定コード及び暗証番号を受信した際に、買取査定価格
算出システムの処理手段が、受信した購入特定コード及
び暗証番号と記憶手段に記憶される購入特定コード及び
暗証番号との整合性を確かめることを特徴とする買取査
定価格算出方法。
【請求項４】買取査定価格算出システムの処理手段
が、購入車の購入時期からの経過期間に基づいて、車体
基本価格を算出するとともに、入力された実走行距離デ
ータに基づいて実走行距離査定価格を算出して、前記車
体基本価格と実走行距離査定価格とに基づいて、買取査
定価格を算出することを特徴とする買取査定価格算出方
法。
【請求項５】少なくとも購入車の購入時期に関するデ
ータを含む購入データを買取査定価格算出システムの記
憶手段に記憶させておき、買取査定価格算出システムの
処理手段が、入力された購入データを特定するための購
入特定情報に基づいて記憶手段の購入データを抽出し、
この抽出された購入データの購入時期に基づいて、車体
基本価格を算出するとともに、入力された実走行距離デ
ータに基づいて実走行距離査定価格を算出して、前記車
体基本価格と実走行距離査定価格とに基づいて、買取査
定価格を算出することを特徴とする買取査定価格算出方
法。
【請求項６】請求項１乃至５の何れかに記載の買取査
定価格算出方法であって、前記車体基本価格の算出に際
して、購入車の購入時期から購入経過期間を算出して、
この購入経過期間に基づいて車体基本価格を算出するこ
とを特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項７】請求項６記載の買取査定価格算出方法で
あって、買取査定価格算出システムの記憶手段に、その
購入車に関する購入データが記憶される購入データマス
タを設け、該購入データマスタに、購入経過期間に対応
した車体基本価格データ又はその計算式に関するデータ
を記憶せしめ、前記車体基本価格の算出に際して、買取
査定価格算出システムの処理手段は、前記購入データマ
スタにおけるデータに基づいて、前記算出された購入経
過期間に対応する車体基本価格を抽出又は算出すること
を特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項８】請求項１乃至７の何れかに記載の買取査
定価格算出方法であって、実走行距離査定価格を算出す
るに際して、買取査定価格算出システムの処理手段は、
入力された実走行距離と、購入経過期間の規定走行距離
との差に応じて、実走行距離査定価格を算出することを
特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項９】請求項８記載の買取査定価格算出方法で
あって、前記実走行距離査定価格の算出に際して、買取
査定価格算出システムの処理手段は、買取査定価格算出
システムの記憶手段から抽出された購入時期からの購入
経過期間を算出することを特徴とする買取査定価格算出
方法。
【請求項１０】請求項８又は９記載の買取査定価格算
出方法であって、買取査定価格算出システムの記憶手段
に、その購入車に関する購入データが記憶される購入デ
ータマスタを設け、該購入データマスタに、購入経過期
間に対応した規定走行距離データ又はその計算式に関す
るデータを記憶しておき、前記実走行距離査定価格の算
出に際して、買取査定価格算出システムの処理手段は、
前記購入データマスタにおけるデータに基づいて、購入
経過期間に対応する規定走行距離を抽出又は算出するこ
とを特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項１１】請求項１乃至１０の何れかに記載の買
取査定価格算出方法であって、前記買取査定価格の算出
に際して、買取査定価格算出システムの処理手段は、故
障修理データに基づく故障修理査定金額を、前記車体基
本価格と実走行距離査定価格とに加味して買取査定価格
を算出することを特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項１２】請求項１１記載の買取査定価格算出方
法であって、買取査定価格算出システムの記憶手段に
は、その購入車に関する故障修理データが記憶されるよ
うに設けられており、買取査定価格算出システムの処理
手段は、前記記憶手段の該故障修理データを抽出して、
その故障修理データに基づいて前記買取査定価格の算出
を行うことを特徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項１３】請求項１２記載の買取査定価格算出方
法であって、買取査定価格算出システムの処理手段は、
前記抽出された故障修理データの故障修理点数に故障修
理係数を乗算して故障修理査定金額を算出することを特
徴とする買取査定価格算出方法。
【請求項１４】少なくとも購入車の購入時期に関する
データを含む購入データが記憶される記憶手段と、この
記憶手段のデータを抽出等する処理手段と、購入者等が
端末を用いて送信する、前記購入データを特定する購入
特定情報及び実走行距離データを受信する受信手段とを
備え、前記処理手段は、受信手段が受信した購入データ
を特定するための購入特定情報に基づいて記憶手段の購
入データを抽出し、この抽出された購入データの購入時
期からの購入経過期間に基づいて、車体基本価格を算出
するとともに、受信手段が受信した実走行距離データに
基づいて実走行距離査定価格を算出して、前記車体基本
価格と実走行距離査定価格とに基づいて、買取査定価格
を算出するよう構成されていることを特徴とする買取査
定価格算出システム。
【請求項１５】請求項１４記載の買取査定価格算出シ
ステムであって、処理手段が算出した買取査定価格に関
するデータを、購入特定情報及び実走行距離データの送
信元である端末が受信すべく、送信する送信手段を備え
ていることを特徴とする買取査定価格算出システム。
【請求項１６】請求項１４又は１５記載の買取査定価
格算出システムであって、前記購入特定情報として購入
者に開示された購入特定コード及び暗証番号であり、前
記記憶手段には、該購入特定コード及び暗証番号が記憶
されており、購入者等が端末を用いて送信する購入特定
情報としての購入特定コード及び暗証番号を、受信手段
は受信し、前記処理手段は、この受信手段が受信した購
入特定コード及び暗証番号と、記憶手段に記憶される購
入特定コード及び暗証番号との整合性を確かめることを
特徴とする買取査定価格算出システム。
【請求項１７】購入車の買取査定価格を算出する処理
手段を有しており、該処理手段は、購入車の購入時期か
らの経過期間に基づいて、車体基本価格を算出するとと
もに、入力された実走行距離データに基づいて実走行距
離査定価格を算出して、前記車体基本価格と実走行距離
査定価格とに基づいて、買取査定価格を算出するよう構
成されていることを特徴とする買取査定価格算出システ
ム。
【請求項１８】少なくとも購入車の購入時期に関する
データを含む購入データが記憶される記憶手段と、この
記憶手段のデータを抽出等する処理手段とを備え、前記
処理手段は、入力された購入データを特定するための購
入特定情報に基づいて記憶手段の購入データを抽出し、
この抽出された購入データの購入時期からの購入経過期
間に基づいて、車体基本価格を算出するとともに、入力
された実走行距離データに基づいて実走行距離査定価格
を算出して、前記車体基本価格と実走行距離査定価格と
に基づいて、買取査定価格を算出するよう構成されてい
ることを特徴とする買取査定価格算出システム。
【請求項１９】請求項１４乃至１８の何れかに記載の
買取査定価格算出システムであって、前記処理手段は、
記憶手段から抽出される購入データの購入時期から購入
経過期間を算出して、この購入経過期間に基づいて実走
行査定価格を算出するように構成されていることを特徴
とする買取査定価格算出システム。
【請求項２０】請求項１９記載の買取査定価格算出シ
ステムであって、前記記憶手段には、その購入車に関す
る購入データが記憶される購入データマスタが設けられ
ており、該購入データマスタには、購入経過期間に対応
した車体基本価格データ又はその計算式に関するデータ
が記憶されており、前記処理手段は、前記購入データマ
スタにおけるデータに基づいて、前記算出された購入経
過期間に対応する車体基本価格を抽出又は算出するよう
構成されていることを特徴とする買取査定価格算出シス
テム。
【請求項２１】請求項１４乃至２０の何れかに記載の
買取査定価格算出システムであって、前記処理手段は、
入力された実走行距離と、購入経過期間の規定走行距離
との差に応じて、実走行距離査定価格を算出するよう構
成されていることを特徴とする買取査定価格算出システ
ム。
【請求項２２】請求項２１記載の買取査定価格算出シ
ステムであって、前記処理手段は、記憶手段から抽出さ
れる購入時期からの購入経過期間を算出して、この購入
経過期間に基づいて前記実走行距離査定価格を算出する
よう構成されていることを特徴とする買取査定価格算出
方法。
【請求項２３】請求項２１又は２３記載の買取査定価
格算出システムであって、記憶手段には、その購入車に
関する購入データが記憶される購入データマスタが設け
られており、該購入データマスタには、購入経過期間に
対応した規定走行距離データ又はその計算式に関するデ
ータが記憶されており、前記処理手段は、前記購入デー
タマスタにおけるデータに基づいて、購入経過期間に対
応する規定走行距離を抽出又は算出するよう構成されて
いることを特徴とする買取査定価格算出システム。
【請求項２４】請求項１４乃至２２の何れかに記載の
買取査定価格算出システムであって、前記処理手段は、
故障修理データに基づく故障修理査定金額を、前記車体
基本価格と実走行距離査定価格とに加味して買取査定価
格を算出するよう構成されていることを特徴とする買取
査定価格算出システム。
【請求項２５】請求項２４記載の買取査定価格算出シ
ステムであって、記憶手段には、その購入車に関する故
障修理データが記憶されるように設けられており、前記
処理手段は、該記憶手段の故障修理データを抽出して、
買取査定価格を算出するよう構成されていることを特徴
とする買取査定価格算出システム。
【請求項２６】請求項２５記載の買取査定価格算出シ
ステムであって、前記処理手段は、前記抽出された故障
修理データの故障修理点数に故障修理係数を乗算して故
障修理査定金額を算出するよう構成されていることを特
徴とする買取査定価格算出システム。
【請求項２７】購入車の買取査定価格を算出する処理
をコンピュータに行なわせるための買取査定価格算出プ
ログラムであって、コンピュータの処理手段に対して、
購入車の購入時期からの経過期間に基づいて、車体基本
価格を算出するとともに、入力された実走行距離データ
に基づいて実走行距離査定価格を算出して、前記車体基
本価格と実走行距離査定価格とに基づいて、買取査定価
格を算出する処理を行なわせるよう構成されていること
を特徴とする買取査定価格算出プログラム。
【請求項２８】請求項２７記載の買取査定価格算出プ
ログラムであつて、コンピュータの処理手段に対して、
入力された購入データを特定するための購入特定情報に
基づいてコンピュータの記憶手段に記憶された購入デー
タを抽出して、この抽出された購入データの購入時期か
らの購入経過期間に基づいて、前記車体基本価格を算出
する処理を行なわせるよう構成されていることを特徴と
する買取査定価格算出プログラム。
【請求項２９】前記請求項２６又は２７記載のコンピ
ュータプログラムが記載されたことを特徴とするコンピ
ュータが読み取り可能な記録媒体。