JP2002149753A - 飲料受注生産方法及び装置 - Google Patents

飲料受注生産方法及び装置

Info

Publication number
JP2002149753A
JP2002149753A JP2000339074A JP2000339074A JP2002149753A JP 2002149753 A JP2002149753 A JP 2002149753A JP 2000339074 A JP2000339074 A JP 2000339074A JP 2000339074 A JP2000339074 A JP 2000339074A JP 2002149753 A JP2002149753 A JP 2002149753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
user
sake
sensory
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000339074A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HONKE MATSURA SHUZOJO KK
HONKE MATSUURA SHUZOJO KK
Original Assignee
HONKE MATSURA SHUZOJO KK
HONKE MATSUURA SHUZOJO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HONKE MATSURA SHUZOJO KK, HONKE MATSUURA SHUZOJO KK filed Critical HONKE MATSURA SHUZOJO KK
Priority to JP2000339074A priority Critical patent/JP2002149753A/ja
Publication of JP2002149753A publication Critical patent/JP2002149753A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量生産によって飲料に対する消費者
の多様な希望に応えようとすると,飲料の生産や販売を
行う者の負担が大きくなり,また利用者が自身の希望に
沿った飲料を注文しようとしてもそれが困難な場合もあ
った。 【解決手段】 本発明は,利用者が注文する飲料の感覚
的な希望を取得し,前記感覚的な希望に基づいて,利用
者が注文する飲料の成分を決定し,前記飲料の成分に基
づいて,予め用意された互いに成分の異なる複数の原飲
料の調合を決定することにより,利用者が,自身の望む
飲料を簡単に注文することができ,またその注文を受け
る受注側の負担を抑えることを図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば日本酒など
の飲料を受注生産するための方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】市場に存在する飲料の味や香り,色など
を定めているのは,基本的にその飲料の生産や販売を行
う者である。消費者の希望は,市場調査などを通じて,
飲料の生産や販売を行う者に取り込まれる。多数の消費
者から希望があり大きな需要が見込まれる場合には,飲
料の生産や販売を行う者によって,そのような希望に沿
った味や香り,色などを備えた飲料が市場で販売される
可能性も高くなる。また,対象となる消費者をある程度
絞った飲料も販売されている。消費者は,それらの中か
らいずれかを選択して購入することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】消費者の希望は飲料の
種類よりも多様であり,少し甘すぎるとか,香りが好き
ではないとか,複数の消費者の希望を満たそうとした飲
料では,ある消費者の希望に応えられないところも生ま
れる。ある消費者の希望をほぼ満たすためには,消費者
の希望に沿った多品種少量生産を行うことが必要にな
る。しかしながら,飲料の種類を増やすとそれに伴って
必要な資材も増加するから,多品種生産を行う場合,飲
料の生産や販売を行う者の負担が大きくなる。また,飲
料を生産するためには,飲料の性質(飲料の成分やプロ
ファイル)を定める必要があるが,多くの消費者は飲料
(の性質)について深い知識を有しているわけではない
から,自身の希望であっても,その希望に沿った飲料を
注文することには困難さがある。本発明は,このような
従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり,
利用者が自身の望む飲料を簡単に注文することのでき,
またその注文を受ける受注側の負担を抑えることのでき
る飲料受注生産方法及び装置を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの発明の一つは,利用者が注文する飲料の感覚的な希
望を取得し,前記感覚的な希望に基づいて,利用者が注
文する飲料の性質を決定し,前記飲料の性質に基づい
て,予め用意された互いに性質の異なる複数の原飲料の
調合を決定してなる飲料受注生産方法として構成されて
いる。本発明に係る飲料受注生産方法では,例えばネッ
トワークを通じて,利用者が注文する飲料の感覚的な希
望が取得され,前記感覚的な希望に基づいて,利用者が
注文する飲料の成分などの性質が決定され,そして前記
飲料の性質に基づいて,予め用意された互いに性質の異
なる複数の原飲料の調合が決定される。このため,利用
者が,自身の望む飲料を簡単に注文することができ,ま
たその注文を受ける受注側の負担を抑えることができ
る。ただし,利用者本人が感覚的に希望した通りの飲料
が仕上がったとしても,実際に利用者がその飲料を飲ん
でみると,あまり利用者が好まない飲料になっている可
能性もある。特に利用者がそれまで飲んだことのないよ
うな飲料を感覚的に希望した場合には,その可能性は十
分にある。また,注文した飲料を誰かに贈る場合に,贈
った者の反応を利用者が想像することが難しい場合もあ
る。
【0005】そこで,利用者が飲料を注文するにあたっ
て,飲料の性質と飲料を飲んだ飲者の反応との関係を,
飲者の属性及び嗜好に従った飲者分類別に予め定めてお
き,飲料を注文する利用者又は当該利用者が指定した指
定者の属性及び嗜好に関するデータを取得して,当該利
用者又は指定者がいずれの飲者分類に属するかを判定
し,当該利用者又は指定者が属する飲者分類に対応した
飲料の性質と飲者の反応との関係を定め,定めた前記関
係に基づいて,前記飲料の性質に対する当該利用者又は
指定者の反応を推定し,推定した当該利用者又は指定者
の反応を当該利用者に伝えるようにしてもよい。性質が
同じ飲料であっても,飲料を飲んだ飲者の反応には相違
があるが,この相違は飲者の属性や嗜好に大きな影響を
受ける。逆に,飲者の属性や嗜好が,利用者や利用者が
指定した指定者(飲料を贈る相手など)が近ければ,あ
る性質の飲料に対する利用者や指定者の反応をある程度
推定することができる。推定された利用者又は指定者の
反応が利用者に伝えられれば,利用者はそれを希望を決
める際の基準に用いることができる。これによって,利
用者自身や指定者の反応が利用者に想像し難い場合で
も,利用者は,利用者自身や指定者が好む飲料をより簡
単に注文することができるようになる。また,上述の目
的を達成するための他の発明は,利用者が注文する飲料
の感覚的な希望を取得する感覚的希望取得手段と,前記
感覚的希望取得手段により取得された前記感覚的な希望
に基づいて,利用者が注文する飲料の性質を決定する飲
料性質決定手段と,前記飲料性質決定手段により決定さ
れた前記飲料の性質に基づいて,予め用意された互いに
性質の異なる複数の原飲料の調合を決定する調合決定手
段と,を具備してなる飲料受注生産装置である。本発明
に係る飲料受注生産装置によれば,利用者が,自身の望
む飲料を簡単に注文することができ,またその注文を受
ける受注側の負担を抑えることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
なお,以下の実施の形態は,本発明の具体的な例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。本発明の実施の形態に係る飲料受注生産装置は,日
本酒を受注生産するための日本酒受注生産用装置であ
る。図1に示す如く,前記日本酒受注生産用装置1は,
感覚的希望取得手段101,日本酒成分決定手段(飲料
性質決定手段に対応)102,及び調合決定手段103
を具備する。前記感覚的希望取得手段101は,利用者
が注文する日本酒に対する感覚的な希望を取得する処理
を行うものであり,例えばウェブサーバが動作している
コンピュータ1aにより具現化される。前記コンピュー
タ1aには,利用者が日本酒を注文するのに使用する端
末3とインターネット4などのネットワークや公衆回線
などを介して接続され,前記コンピュータ1a上で動作
しているウェブサーバが,前記端末3上で動作している
ウェブクライアントと通信を行って,前記コンピュータ
1aに利用者が注文する日本酒の感覚的な希望を取得す
る。前記感覚的な希望は,利用者が,注文する日本酒か
ら味覚や嗅覚などの感覚を通じて得る甘辛,アルコー
ル,酸味,香り,旨みなどについての度合いの希望であ
る。前記度合いは数値や,例えば甘い,やや甘いといっ
た言語的表現により与えられる。前記日本酒成分決定手
段102は,前記感覚的希望取得手段101により取得
された前記感覚的な希望に基づいて,利用者が注文する
日本酒の成分(性質の具体例)を決定する処理を行うも
のであり,例えば前記コンピュータ1a及び調合装置2
に接続されたコンピュータ1bにより具現化される。前
記コンピュータ1b上では,前記日本酒成分決定手段1
02が行う処理に対応した飲料成分決定プログラムが動
作し,前記日本酒成分決定プログラムの制御に従って,
前記コンピュータ1bのマイクロプロセッサが,前記コ
ンピュータ1aから供給された前記感覚的な希望から,
利用者が注文する日本酒の成分を定める処理を行う。例
えば甘辛や,アルコール,酸味,香り,旨みなどについ
ての度合いが,日本酒度,アルコール濃度,滴定酸度,
(酢酸イソアミル+カプロン酸エチル)/定数,滴定ア
ミノ酸度などの化学的な定量値,滴定値にそれぞれ変換
される。前記度合いが数値により与えられた場合には,
この変換は,単に比例計算を行うだけでもよいし,両者
の間により複雑な変換関数を定めて行ってもよい。ま
た,前記度合いが,やや甘いなどの言語的表現により与
えられている場合には,メンバーシップ関数を用いるな
どして定量化し,それを化学的な数値に変換するように
してもよい。
【0007】前記コンピュータ1bに接続される前記調
合装置2は,予め用意された互いに成分の異なる複数の
原酒(原飲料)を調合する装置である。図1に示す如
く,前記調合装置2は,複数の原酒タンク201と,複
数の原酒を調合するための調合タンク202とを備え
る。各原酒タンク201に貯蔵される原酒の成分は,前
述の日本酒度,アルコール濃度,滴定酸度,(酢酸イソ
アミル+カプロン酸エチル)/定数,滴定アミノ酸度な
どの化学的な定量値,滴定値によって評価され,それぞ
れの原酒はこれらの値が異なる。これらの原酒を調合し
て利用者が注文する日本酒を生産するのであるが,利用
者の希望をより広い範囲で実現するには,成分濃度がか
なり高いものや低いものが必要となる。各原酒は前記調
合装置2の上流工程において生成され,原酒タンク20
1に貯蔵されるが,例えばアルコール濃度がかなり高い
又は低い原酒を生成する場合には,前記調合装置2の上
流工程において,特開平10−295358号公報に記
載されているような装置を用いることができる。各原酒
タンク201と調合タンク202とを接続するための接
続管には,原酒の流量を調整するためのバルブ203
と,原酒の流量を計測するための流量計204とが設け
られており,前記調合装置2は,流量計204により計
測された原酒の流量に基づいて,与えられた複数の原酒
の調合を実現するように,各バルブ203の開度を制御
するコントローラ205も備える。また,前記調合決定
手段103は,前記日本酒成分決定手段102により決
定された前記日本酒の成分に基づいて,予め用意された
互いに成分の異なる複数の原酒の調合(各原酒の抜き取
り量)を決定する処理を行うものであり,前記調合装置
2のコントローラ205に前記原酒の調合を与える。前
記調合決定手段103も,前記コンピュータ1bにより
具現化される。前記コンピュータ1b上では,前記調合
決定手段103が行う処理に対応した調合決定プログラ
ムも動作しており,前記調合決定プログラムの制御に従
って,前記コンピュータ1bのマイクロプロセッサが,
原酒の調合を決定し,前記調合装置2のコントローラ2
05に供給する。利用者が注文する日本酒を実現する複
数の原酒の調合を行うにあたって,各原酒の抜き取り量
の最適な組合せを選択するために,例えば遺伝的アルゴ
リズムが用いられる。遺伝的アルゴリズムにより,前記
日本酒成分決定手段102により決定された日本酒の成
分と,複数の原酒を調合した日本酒の成分との差が極小
となるような各原酒の抜き取り量が定められる。前記調
合装置2のコントローラ205は,前記コンピュータ1
bから各原酒の抜き取り量が与えられると,その抜き取
り量を実現するように,前記バルブ203の開度を制御
する。
【0008】本発明の実施の形態に係る飲料受注生産方
法は,例えば前記実施の形態に係る飲料受注生産装置を
用いて実施される。ここで,図2は本発明の実施の形態
に係る飲料受注生産方法を説明するためのフローチャー
トである。本発明の実施の形態に係る飲料受注生産方法
は,日本酒を受注生産するための日本酒受注生産用方法
であり,図2に示す如く,利用者が注文する日本酒(飲
料の具体例)の感覚的な希望を例えばインターネット4
などのネットワークや公衆回線などを通じて利用者の端
末3から前記日本酒受注生産用装置1(の感覚的希望取
得手段101)により取得し(S1),前記日本酒受注
生産用装置1(の日本酒成分決定手段102)により前
記感覚的な希望に基づいて,利用者が注文する日本酒の
成分を決定し(S2),前記日本酒受注生産用装置1
(の調合決定手段103)により前記日本酒の成分に基
づいて,予め用意された互いに成分の異なる複数の原飲
料の調合を決定する(S3)ものである。
【0009】以下,前記日本酒受注生産用装置1及び日
本酒受注生産用方法の詳細について説明する。まず,注
文する日本酒に対する感覚的な希望を伝えようとする利
用者が,自身の利用している前記端末3を操作すること
によって,前記端末3上のウェブクライアントから,前
記コンピュータ1a上のウェブサーバに要求があると,
例えば図3に示すようなウェブページW1が,前記コン
ピュータ1a上のウェブサーバから前記端末3上のウェ
ブクライアントに送信され,当該ウェブページW1が表
示される。図3のウェブページW1には,甘辛,アルコ
ール,酸味,香り,旨みの5つについて,それぞれ利用
者が数値的に度合いを指定することが可能なゲージ30
1が設けられている。前記ゲージ301にはその長手方
向に沿って数値が連続的に割り当てられており,利用者
は,前記ゲージ301のバー302を前記ゲージ301
に沿って仮想的に移動させることにより,前記度合いの
数値を指定する。利用者が,甘辛,アルコール,酸味,
香り,旨みの全てについて前記度合い(の数値)を指定
した後,「設定」と題されたボタン303を仮想的に押
す操作を行うと,甘辛,アルコール,酸味,香り,旨み
についての前記度合いが,前記ウェブクライアントから
送信され,前記ウェブサーバにより受信される。このよ
うにして,前記感覚的希望取得手段101により利用者
が注文する日本酒の感覚的な希望が取得される(S
1)。前記コンピュータ1aにより取得された前記度合
いは,前記コンピュータ1bに送信され,前記コンピュ
ータ1bの図示しない記憶手段に,注文識別情報や利用
者などに関連付けられて記憶される。また,前記記憶手
段には,利用者が注文する日本酒の瓶の容量と注文本数
も,注文識別情報や利用者などと関連付けられて記憶さ
れる。これらもウェブページを用いて利用者に指定させ
るようにしておけばよい。次に,前記日本酒成分決定手
段102により前記度合いが,利用者の注文する日本酒
の成分に変換される(S2)。この場合,前記度合い
は,数値により与えられており,前記日本酒成分決定プ
ログラムの制御に従って前記コンピュータ1bにより行
われる処理は,所定の変換関数を用いた数値変換処理と
なる。次に,前記日本酒成分決定手段102により決定
された前記日本酒の成分,各原酒タンク201の原酒の
成分,生産する日本酒の容量に基づいて,各原酒タンク
201から抜き取る原酒の量(原酒の調合)が,前記調
合決定手段103により決定される(S3)。各原酒タ
ンク201の原酒の成分は,予め前記コンピュータ1b
に記憶されており,また生産する日本酒の容量は,前記
記憶手段から当該注文に関する注文識別情報を用いて読
み出された瓶の容量と注文本数に基づいて定められる。
【0010】遺伝的アリゴリズムを用いて前記原酒の調
合を決定する場合には,例えば図4に示すような手順に
従う。まず,前記日本酒成分決定手段102により決定
された前記日本酒の成分,各原酒タンク201の原酒の
成分,生産する日本酒の容量が設定され,求めようとす
る各原酒の抜き取り量が初期化される(S301)。次
に,前記日本酒成分決定手段102により決定された前
記日本酒の成分に対する成分変更許容範囲が初期設定さ
れる(S302)。初期設定された前記成分変更許容範
囲は,各原酒別に与えられる。次に,染色体中の遺伝子
が初期化される(S303)。次に,初期化された遺伝
子を用いて各染色体の成分変更許容範囲の合計値が計算
される(S304)。次に,設定された各原酒タンク2
01の原酒の成分を用いて各原酒タンク201の原酒の
成分を表す行列が初期化されると共に,生産する日本酒
の成分と成分変更許容範囲との和で表される変数が初期
化される(S305)。次に,前記変数,及び前記原酒
の成分を表す行列からなる式に対して,例えばガウスの
消去法を用い,各原酒タンク201からの原酒の抜き取
り量が算出される(S306)。次に,負となった前記
抜き取り量の合計値が算出される(S307)。また,
各染色体の成分変更許容範囲の合計値と前記変数の和に
基づいた適応度が求められる。次に,各遺伝子について
複製,突然変異,交叉などの操作が行われる(S30
8)。次に,染色体の数だけ世代数を更新して(S30
9),上述の手順S304からS308が繰り返され,
染色体の適応度,負となった前記抜き取り量の合計値,
成分変更許容範囲の合計値が順次算出される。この手順
が,最終世代まで行われ,成分変更許容範囲の合計値と
負となった前記抜き取り量の合計値の荷重和が最小とな
る最適染色体(の遺伝子)が決定される(310)。次
に,最適染色体の遺伝子により最適な成分変更許容範囲
が決定される(S311)。そして,最適な前記成分変
更許容範囲に基づいて定められた前記変数と各原酒タン
ク201の原酒の成分に対して,ガウスの消去法を用い
て,各原酒タンク201の原酒の最適な抜き取り量が求
められる(S312)。上述のようにして前記日本酒受
注生産用装置1により定められた,各原酒タンク201
からの原酒の抜き取り量は,前記調合装置2のコントロ
ーラ205に供給され,前記コントローラ205の制御
によって,前記原酒タンク201から原酒が前記調合タ
ンク202に抜き取られ,前記調合タンク202におい
て調合される。前記調合タンク202における調合によ
って生成された日本酒は,前記調合タンク202から抜
き取られ,前記調合装置2の下流工程において,瓶に注
入される。このように,本発明の実施の形態に係る飲料
受注生産方法及び装置によれば,利用者が注文する日本
酒の感覚的な希望が取得され,前記感覚的な希望に基づ
いて,利用者が注文する日本酒の成分が決定され,そし
て前記日本酒の成分に基づいて,予め用意された互いに
成分の異なる複数の原酒の調合が決定されるため,利用
者が,自身の望む日本酒を簡単に注文することができ
る。また,受注する側は原酒の数をある程度用意してお
けば,資材をそれほど増加させることなく,利用者の多
様な要求に応えることができ,受注する側の負担を抑え
ることができる。
【0011】ところで,利用者本人が感覚的に希望した
通りの日本酒が仕上がったとしても,実際に利用者がそ
の日本酒を飲んでみると,あまり利用者が好まない日本
酒になっている可能性もある。特に利用者がそれまで飲
んだことのないような日本酒を感覚的に希望した場合に
は,その可能性は十分にある。また,注文した日本酒を
誰かに贈る場合に,贈った者の反応を利用者が想像する
ことが難しい場合もある。そこで,利用者が日本酒を実
際に注文する前に,例えば図5に示すような手順に従っ
て,利用者や利用者が指定した者(例えば注文する日本
酒を贈る相手)の反応(好む,好まない,普通)を推定
し,その反応を表情として図象化して表したウェブペー
ジを利用者に送信して伝えておく。まず,前記反応を確
認した利用者が前記端末3を操作して前記端末3上のウ
ェブクライアントから前記コンピュータ1a上のウェブ
サーバに,その旨の要求を送出させると,前記反応を確
認する対象者(利用者,又は指定者)の年齢(年代),
性別,出身地などの属性に関するデータを入力するため
の入力欄が設けられたウェブページが,前記ウェブサー
バから前記ウェブクライアントに送信される。前記入力
欄に属性に関するデータが入力され,利用者の操作によ
って前記端末3上の前記ウェブクライアントから前記対
象者の属性に関するデータを含む要求が送信され,前記
コンピュータ1a上のウェブサーバにより受信される
と,前記対象者を識別する識別情報に関連付けられて前
記属性に関するデータが記憶される。また,前記ウェブ
サーバにより前記ウェブクライアントへ,前記対象者の
好みの料理,飲み物,色彩,様式など,前記対象者の嗜
好に関するデータを入力するための入力欄が設けられた
ウェブページが送信される。次に,予め記憶されている
場合には,前記コンピュータ1aにより前記対象者の日
本酒の過去の購買履歴が読み出される。これにより,前
記対象者の属性及び嗜好に関するデータが取得される
(S501)。前記コンピュータ1aには,日本酒の成
分と日本酒を飲んだ飲者の反応との関係が,飲者の属性
及び嗜好に従った飲者分類別に予め記憶されており,次
に,前記対象者の属性及び嗜好に関するデータに基づい
て,前記コンピュータ1aにより前記対象者が前記飲者
分類のいずれに属するかが判定される(S502)。こ
の判定は,例えば前記対象者の属性及び嗜好に関する各
データからなるベクトルと,各飲者分類の属性及び嗜好
に関する各データからなるベクトルとの距離を計算し,
最も距離が小さい前記飲者分類に前記対象者が属するも
のとして行えばよい。前記対象者が属する飲者分類が定
められることによって,前記対象者に適した日本酒の成
分と飲者の反応との関係も定められ(S503),当該
関係が読み出される。次に,利用者が前記対象者に対し
て注文しようとする日本酒の成分(予め前記日本酒成分
決定手段102により決定されたもの)に対する前記対
象者の反応が,前記読み出された関係に基づいて推定さ
れる(S504)。例えば前記対象者に適した前記関係
では,日本酒度(甘辛に対応)が大きいときに,好む反
応を表すことが示されている場合に,利用者が前記対象
者に対して注文しようとする日本酒の日本酒度が大きけ
れば,前記対象者に対して好む反応が推定され,日本酒
度が低ければ,前記対象者に対して好まない反応が推定
され,日本酒度が中間であれば,前記対象者に対して普
通の反応が推定される。次に,例えば前記対象者の性別
に対応した顔が選択され,当該顔の表情が前記推定され
た反応に従って定められる。男性の場合の顔及び表情の
具体例を図6(a)乃至(c)に,女性の場合の顔及び
表情の具体例を図6(d)乃至(f)に示す。図6
(a)及び(d)が男性及び女性の普通の反応に対応
し,図6(b)及び(e)が男性及び女性の好む反応に
対応し,図6(c)及び(f)が男性及び女性の好まな
い反応に対応する。そして,図6の例のような前記反応
を表情として図象化して表したウェブページが前記コン
ピュータ1a上のウェブサーバからネットワークなどを
通じて前記端末3上のウェブクライアントに送信され表
示される(S505)。利用者が,利用者が好まない表
情や普通の表情を確認して前記感覚的な希望の変更の必
要性を感じ,前記ウェブページW1を用いて利用者の前
記感覚的な希望が変更された場合には,その変更内容に
応じて,前記表情を変更するようにするとよい。これに
よって,利用者自身や指定者の反応が利用者に想像し難
い場合でも,利用者は,利用者自身や指定者が好む飲料
をより簡単に注文することができるようになる。なお,
前記実施の形態では,前記日本酒受注生産用装置1を2
台のコンピュータ1a,1bにより具現化したが,これ
に限られるものではなく,1台又は3台以上のコンピュ
ータにより具現化することも可能であるし,専用のハー
ドウェアを構成することも可能である。また,前記実施
の形態では,飲料として日本酒を例にしたが,これに限
られるものではなく,ワインやその他の飲料にも本発明
を適用することは可能である。また,前記実施の形態に
おける飲者の反応は,好む,好まない,その中間の普通
の3種類であったが,これに限られるものではなく,例
えば好む,やや好む,普通,やや好まない,好まないな
ど5類の反応を用意してもよい。また,表情ではなく,
これらの文字を利用者に送信して,利用者に伝えるよう
にしてもよい。この場合,好むなどの文字は,喜ぶなど
の他の表現に代わる場合もある。また,前記実施の形態
では,利用者が注文する日本酒(飲料)及び原酒(原飲
料)の性質を飲料の成分によって表現したが,これに限
られるものではなく,プロファイルなどによって飲料の
性質を表現してもよい。プロファイルは,ワインで言え
ば,ソムリエなどがそのワインについて,コクがどれく
らいあるとか,味の切れがどれくらいあるかなど,飲料
の専門家がその飲料を飲んで得た感覚的な評価(の数
値)である。予め互いにプロファイルが異なる複数の原
飲料を用意しておき,利用者の感覚的な希望に基づい
て,利用者が注文する飲料のプロファイルを決定し,そ
の決定したプロファイルを実現する複数の原飲料(のプ
ロファイル)の調合を決定する。この場合,利用者の感
覚的な希望を,化学的な成分に置き換えるのではなく,
専門家の感覚的な評価に置き換えることになる。この置
き換えは,化学的な成分の場合と同様,比例関数などの
変換関数により行えばよい。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り,本発明の実施の形態
に係る飲料受注生産方法及び装置によれば,利用者が注
文する飲料の感覚的な希望が取得され,前記感覚的な希
望に基づいて,利用者が注文する飲料の成分が決定さ
れ,そして前記飲料の成分に基づいて,予め用意された
互いに成分の異なる複数の原飲料の調合が決定されるた
め,利用者が,自身の望む飲料を簡単に注文することが
でき,またその注文を受ける受注側の負担を抑えること
ができる。さらに,前記飲料受注生産方法において,例
えば飲料の成分と飲料を飲んだ飲者の反応との関係を,
飲者の属性及び嗜好に従った飲者分類別に予め定めてお
き,飲料を注文する利用者又は当該利用者が指定した指
定者の属性及び嗜好に関するデータを取得して,当該利
用者又は指定者がいずれの飲者分類に属するかを判定
し,当該利用者又は指定者が属する飲者分類に対応した
飲料の成分と飲者の反応との関係を定め,定めた前記関
係に基づいて,前記飲料の成分に対する当該利用者又は
指定者の反応を推定し,推定した当該利用者又は指定者
の反応を当該利用者に伝えれば,利用者自身や指定者の
反応が利用者に想像し難い場合でも,利用者は,利用者
自身や指定者が好む飲料をより簡単に注文することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る飲料受注生産装置
の概略構成を示す図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る飲料受注生産方法
を説明するためのフローチャート。
【図3】 利用者の感覚的な希望を入力するためのウェ
ブページの具体例を示す図。
【図4】 複数の原酒の調合を定める具体的な手順を説
明するためのフローチャート。
【図5】 注文する飲料に対する利用者などの反応を推
定し利用者に伝える手順を説明するためのフローチャー
ト。
【図6】 利用者などの反応を図象化した顔及び表情の
具体例を示す図。
【符号の説明】
1…日本酒受注生産用装置 2…調合装置 3…端末 4…インターネット 101…感覚的希望取得手段 102…日本酒成分決定手段 103…調合決定手段 S1…利用者の注文する日本酒に対する感覚的な希望を
取得する手順 S2…感覚的な希望から日本酒の成分を決定する手順 S3…日本酒の成分に基づいて複数の原酒の調合を決定
する手順 S501…対象者の属性及び嗜好に関するデータの取得 S502…対象者の属する飲者分類の判定 S503…成分と飲者の反応との関係 S504…対象者の反応の推定 S505…対象者の反応を利用者に送信

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が注文する飲料の感覚的な希望を
    取得し,前記感覚的な希望に基づいて,利用者が注文す
    る飲料の性質を決定し,前記飲料の性質に基づいて,予
    め用意された互いに性質の異なる複数の原飲料の調合を
    決定してなる飲料受注生産方法。
  2. 【請求項2】 ネットワークを通じて前記感覚的な希望
    を取得してなる請求項1記載の飲料受注生産方法。
  3. 【請求項3】 飲料の性質と飲料を飲んだ飲者の反応と
    の関係が,飲者の属性及び嗜好に従った飲者分類別に予
    め定められており,飲料を注文する利用者又は当該利用
    者が指定した指定者の属性及び嗜好に関するデータを取
    得して,当該利用者又は指定者がいずれの飲者分類に属
    するかを判定し,当該利用者又は指定者が属する飲者分
    類に対応した飲料の性質と飲者の反応との関係を定め,
    定めた前記関係に基づいて,前記飲料の性質に対する当
    該利用者又は指定者の反応を推定し,推定した当該利用
    者又は指定者の反応を当該利用者に伝えてなる請求項1
    記載の飲料受注生産方法。
  4. 【請求項4】 利用者が注文する飲料の感覚的な希望を
    取得する感覚的希望取得手段と,前記感覚的希望取得手
    段により取得された前記感覚的な希望に基づいて,利用
    者が注文する飲料の性質を決定する飲料性質決定手段
    と,前記飲料性質決定手段により決定された前記飲料の
    性質に基づいて,予め用意された互いに性質の異なる複
    数の原飲料の調合を決定する調合決定手段と,を具備し
    てなる飲料受注生産装置。
JP2000339074A 2000-11-07 2000-11-07 飲料受注生産方法及び装置 Pending JP2002149753A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339074A JP2002149753A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 飲料受注生産方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339074A JP2002149753A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 飲料受注生産方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002149753A true JP2002149753A (ja) 2002-05-24

Family

ID=18814190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339074A Pending JP2002149753A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 飲料受注生産方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002149753A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007097423A1 (ja) * 2006-02-27 2007-08-30 Sapporo Breweries Limited 製造方法決定支援システム
JP2019040507A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 キッコーマン株式会社 ワイン生成システム及びワイン情報提供システム
JP2022008885A (ja) * 2015-11-24 2022-01-14 ザ ボトルフライ,インコーポレイテッド 消費者味覚好みを追跡するシステム及び方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007097423A1 (ja) * 2006-02-27 2007-08-30 Sapporo Breweries Limited 製造方法決定支援システム
JP4999834B2 (ja) * 2006-02-27 2012-08-15 サッポロビール株式会社 製造方法決定支援システム
JP2022008885A (ja) * 2015-11-24 2022-01-14 ザ ボトルフライ,インコーポレイテッド 消費者味覚好みを追跡するシステム及び方法
JP7228655B2 (ja) 2015-11-24 2023-02-24 ザ ボトルフライ,インコーポレイテッド 消費者味覚好みを追跡するシステム及び方法
JP2019040507A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 キッコーマン株式会社 ワイン生成システム及びワイン情報提供システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kupiec et al. Speciality and artisanal cheeses today: the product and the consumer
WO2013017430A2 (en) System and method for tailoring food or beverage products to consumer requirements
EP4016433A1 (en) System for recommending user-customized beverage through genetic test, and method for driving same
Smith et al. Examining the craft brew industry: Identifying research needs
Paxson The ‘art’and ‘science’of handcrafting cheese in the United States
CN107729527A (zh) 基于程序云的全年龄智能配奶机的控制方法和系统
Lovely et al. Comparison of preference mapping techniques for the optimization of strawberry yogurt
JP2002149753A (ja) 飲料受注生産方法及び装置
US6801816B2 (en) Customer controlled manufacturing process and user interface
JP2021077269A (ja) レコメンド装置及びレコメンド方法
Gere et al. Comparison of preference mapping methods: a case study on flavored kefirs
Bord et al. Impact of heating on sensory properties of French Protected Designation of Origin (PDO) blue cheeses. Relationships with physicochemical parameters
US20180276181A1 (en) Blending evaluation device and blending device
US20130030951A1 (en) System and method for tailoring food or beverage products to consumer requirements
US20210008514A1 (en) Providing blended consumer goods
KR102208623B1 (ko) 개인 맞춤형 혼합주 제조 시스템
KR20220032330A (ko) 사용자 맞춤형 커피원두 제공시스템
CN110766262A (zh) 评估多个水配方的方法以及选择水配方的方法
Sommer et al. Proposal of the head-heart-base technique as an innovative method to describe and evaluate the aroma profile of wine and cider
KR20220113286A (ko) 레시피 개발 및 공유 시스템 및 이를 이용한 레시피 개발 및 공유 방법
US20230029220A1 (en) Method and machine for dispensing an individual formulation of a beverage
JP7427158B2 (ja) 複数の水製法を評価する方法及び水製法を選択する方法
KR20230167739A (ko) 맛 분석 데이터 기반 블렌딩 와인 제조 방법 이를 이용한 와인 블렌딩 레시피 제공 시스템 및 그 제공 방법
Miskiyyah et al. The Role of Product Knowledge, Lifestyle, and Halal Awareness in Shopping Intentions to Buy Halal Products
Ellitan The influence of perceived authenticity towards purchase intention from the restaurant image and positive emotion in zangrandi cafe in surabaya

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040914