JP2002149740A - 信頼性検証用ライブラリ作成方法 - Google Patents

信頼性検証用ライブラリ作成方法

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JP2002149740A JP2000345419A JP2000345419A JP2002149740A JP 2002149740 A JP2002149740 A JP 2002149740A JP 2000345419 A JP2000345419 A JP 2000345419A JP 2000345419 A JP2000345419 A JP 2000345419A JP 2002149740 A JP2002149740 A JP 2002149740A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】EM要素、HC要素のライブラリ精度を向上さ
せた信頼性検証用ライブラリ作成方法を提供する。 【解決手段】LSIの信頼性検証時に、エレクトロマイ
グレーション(EM)要素のライブラリおよびホットキ
ャリア(HC)要素のライブラリを生成し、これらライ
ブラリをマージしてEM要素+HC要素の周波数制限テ
ーブルを作成する信頼性検証用ライブラリ作成方法にお
いて、前記EM要素のライブラリ生成時に、前記LSI
のセル内部のEM要素に関わる全てのコンタクト素子を
考慮してライブラリを生成することを特徴とし、またH
C要素のライブラリ生成時に、前記LSIのセル内部の
HC要素に関わる全てのNMOSトランジスタを考慮し
てライブラリを生成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIの信頼性検
証時に使用するライブラリの作成方法に関し、特にAS
IC等における信頼性検証に用いるライブラリの作成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LSIのASIC等における信
頼性検証の要素には大きく分けて2種類あり、1つはエ
レクトロマイグレーション要素(EM要素)、もう1つ
はホットキャリア要素(HC要素)である。従って、ラ
イブラリ作成フローはこれら2つの要素を考慮したもの
となっている。
【0003】従来、LSIの信頼性検証のプロセスにお
いては、EM要素及びHC要素による信頼性問題があま
り顕著ではなく、又、セル内部においてEM要素、HC
要素的に問題となる個所をある程度特定する事が出来て
いた。例えば、EM要素的に問題となる素子には、コン
タクト、VIAが挙げられるが、従来のプロセスにおい
ては、配線幅、コンタクタサイズ等がEM耐圧としてネ
ックになるようなレベルではなく、かつ、セル内のレイ
アウトの作り方によってはセル内部の素子にEM的な限
界がこないように設計することが可能であった。つま
り、セル内部のコンサクトよりもセル外のVIAにEM
的な制限がかかるようにレイアウトを作成する等の対処
が可能であった。これら事情より、セル単位のEM要
素、HC要素の制限ライブラリは、ある程度簡略化した
ライブラリとする事が可能だった。具体的には、従来は
セル内部の限定したある素子に関してのみの制限ライブ
ラリとしていた。
【0004】しかし、現状の微細プロセスで設計される
論理LSIにおいては、配線に流れる電流の高周波化と
配線幅の微細化、あるいはトランジスタ自体の微細化に
よりEM耐圧及びHC劣化が顕著になってきている為、
これら信頼性検証用ライブラリの精度向上が要求されて
きている。又、高集積化を期待すべくセル自体のサイズ
も小さくなってきており、同時にLSI設計の自動配線
時のセル内部端子へのアクセス性(配線性)も考慮しな
ければならず、従来のようなレイアウト手法によるEM
緩和の対処が難しくなっている。これは、具体的にはコ
ンタクトの複数打ちを行うセル内のスペースが無い為
に、電流を分散させる経路の確保等が難しくなっている
事を示している。これらプロセスの進化により、現状、
信頼性検証用のライブラリ精度の向上が必須となってき
ている。
【0005】最新の公知技術として、特開2000−0
11027号公報(以下公知例という)があるが、この
技術は信頼性検証の効率化に関するものであり、信頼性
ライブラリ作成手法とは異なる観点での技術である。そ
こで、図11に示す従来の一般的な信頼性検証用ライブ
ラリの作成フロー図を基に説明を行う。
【0006】従来は、図11のように、EM要素を検証
する為の制限ライブラリと、HC要素を検証する為の制
限ライブラリとを個々に生成し、これらをマージする事
でEM要素とHC要素とを同時に検証できる周波数制限
ライブラリを作成していた。
【0007】図11におけるステップS51〜S53の
ステップ枠S60は、EM要素の制限ライブラリ作成フ
ローである。ステップS51において、セル内部でEM要
素的に弱いと思われる代表素子を選択し、ステップS5
2において、セルへの入力波形鈍りと出力負荷容量を考
慮した場合に、ステップS51で選択した素子へ流れる
電流値(電荷量)を測定する。この処理により、入力波
形鈍りと出力負荷容量毎の電荷量テーブル10cが生成
される。次のステップS53において、抽出した電荷量
を周波数へ変換し、EM要素に関する周波数制限テーブ
ル12cのライブラリを抽出する。
【0008】図11のステップS54,S55のステッ
プ枠S61は、HC要素の制限ライブラリ作成フローで
ある。EM要素のライブラリ作成フローと同様に、ステ
ップS54において、セル内部でHC要素的に弱いと思
われる代表NMOSトランジスタ(以下Trという)素
子を選択し、ステップS55において、HCの計算式を
用いて、NMOSTr素子のサイズ、セルへの入力波形
鈍り、出力負荷容量、その他の係数をパラメータとして
計算を行い、HC要素に関する周波数制限テーブル14
cを生成する。
【0009】次のステップS56において、ステップ枠
S60、61により抽出したEM要素の周波数制限テー
ブル12cと、HC要素の周波数制限テーブル14cの
ワースト(Worst;最悪)値の抽出によるマージ処
理を行い、最終的に信頼性検証ステップS57で用いる
EM要素とHC要素を考慮した周波数制限テーブル16
cのライブラリを抽出している。
【0010】これらの処理を駆動能力別に選出した代表
セルに対して行ない、各代表セル毎に周波数制限のライ
ブラリを抽出する。その後、駆動能力別に区分けをした
その他のセルへ代表ブロックの周波数制限ライブラリを
コピーして全セルのライブラリを作成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
信頼性検証用ライブラリの作成方法では、図11のステ
ップS51、54に示すように、セル内部の限定したあ
る素子に関してのみの制限ライブラリとしていた事がわ
かる。しかし、先にも説明したように、現状の微細プロ
セスにおいてはEM耐圧、HC劣化による影響が顕著に
なってきており、従来のような固定観測点によるライブ
ラリ作成方法では充分な信頼性検証が出来なくなってき
ている。
【0012】従来の場合には、図11の信頼性検証のス
テップS57において、図12に示すように、エラーが
発生した場合、ステップS75のように、エラー素子の
特定ができず、ステップS76のように、動作周波数の
抑制、再自動配置配線による負荷容量の低減等による対
処を行っていた。
【0013】従って、EM要素の場合においては、セル
への入力波形鈍り、出力負荷容量によってセル内部の、
どのコンタクトにEMの制限がきてもおかしくない状況
にきているのである。又、先にも述べたトランジスタの
微細化、高集積化によるセルサイズの縮小化に伴い、従
来のようなレイアウト方法におけるEM対策も難しくな
ってくると言える。
【0014】又、HC要素の場合も同様であり、従来は
セル内部の初段、または最終段のNMOSTr素子に関
してのみの制限ライブラリを作成していたが、現状プロ
セスにおいては、セル内部のどのNMOSTr素子にH
C要素の限界がきてもおかしくない状況にきている。
又、現状のHC劣化はEM要素以上に顕著な現象となっ
てきていると言える。このHC劣化の飛躍は、プロセス
進化におけるトランジスタの微細化による駆動能力の低
下と、それによるセルの出力波形鈍りの増加が大きく起
因していると言える。HC劣化はNMOSTrのWサイ
ズが小さい程顕著に起こり、又、NMOSTr素子のゲ
ートの波形鈍りが大きい程、NMOSTr素子の出力負
荷容量が大きい程影響を受ける。従って、今後のプロセ
ス進化に対し、従来のライブラリ作成手法では信頼性検
証として十分なライブラリとは言えず、同時にセル内部
ノードの波形鈍り、容量値を正確に考慮しなければ信頼
性検証の観点で致命的となる恐れがある。
【0015】以上の背景から、現状プロセスにおける信
頼性検証としては、EM要素、HC要素の制限ライブラ
リの精度をもっと向上させる必要があるという認識が強
まってきている。なお、従来技術において精度向上を考
えた場合、全素子(コンタクト,NMOSTr)に関す
るテーブルを複数準備する必要があった為、ライブラリ
データの増加、及び、設計TAT、検証TATの増加を
招くという問題点も生ずる。
【0016】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
EM要素、HC要素のライブラリ精度を向上させた信頼
性検証用ライブラリ作成方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、LSI
の信頼性検証時に、エレクトロマイグレーション(E
M)要素のライブラリおよびホットキャリア(HC)要
素のライブラリを生成し、これらライブラリをマージし
てEM要素+HC要素の周波数制限テーブルを作成する
信頼性検証用ライブラリ作成方法において、前記EM要
素のライブラリ生成時に、前記LSIのセル内部のEM
要素に関わる全てのコンタクト素子を考慮してライブラ
リを生成することを特徴とする。
【0018】本発明において、EM要素のライブラリ
は、EM要素に関わるコンタクト素子に流れる電荷量
(電流値)を測定し、そのワースト値とその値に対応す
る素子名の各テーブルを作成し、その電荷量値を周波数
値に変換してEM要素の周波数制限テーブルを作成する
ことができる。
【0019】本発明の他の構成は、LSIの信頼性検証
時に、EM要素のライブラリおよびHC要素のライブラ
リを生成し、これらライブラリをマージしてEM要素+
HC要素の周波数制限テーブルを作成する信頼性検証用
ライブラリ作成方法において、前記HC要素のライブラ
リ生成時に、前記LSIのセル内部のHC要素に関わる
全てのNMOSトランジスタを考慮してライブラリを生
成することを特徴とする。
【0020】本発明において、HC要素のライブラリ
は、HC要素に関わるWサイズを抽出し、各NMOSト
ランジスタに関する周波数制限値を測定し、この周波数
制限値のワースト値とその値に対応する素子名の各テー
ブルを作成し、その周波数制限値からHC要素の周波数
制限テーブルを作成することができる。
【0021】また、本発明において、EM要素またはH
C要素のライブラリ生成時に、2次元テーブルのパラメ
ータ毎の内部ノードの波形鈍り、内部ノードの負荷容量
値を正確に考慮して、その2次元テーブルを作成するよ
うにでき、また、複数のライブラリテーブルから2次元
配列毎にワースト値の抽出を行うように、各素子のテー
ブルのパラメータ毎にワーストとなる値を抽出して複数
のテーブルを1つにする仕組みを持つ事により、そのラ
イブラリ精度を落とすことなく、ライブラリデータ数の
削減を行うようにできる。
【0022】さらに、ワーストとなる値の抽出を、1番
目のワースト値および2番目のワースト値の抽出により
行い、これら2つの抽出値をEM要素、HC要素および
EM要素+HC要素それぞれの各テーブルにすることも
でき、また、複数のライブラリテーブルから2次元配列
毎にワースト値の抽出を行う際に、同時にワーストとな
る素子名の抽出も行う事で、信頼性検証時にエラー個所
を特定できるようにできる。さらにまた、信頼性検証時
のライブラリ補間精度をチェックする際に、マージした
周波数制限テーブルの精度チェックを行うこともでき
る。
【0023】さらに、本発明において、マージした周波
数制限テーブルに対し、補間精度が悪いテーブルポイン
トを見つけ、また、補間精度向上の為の新規テーブルポ
イントの追加を行う仕組みを持つ事により、信頼性検証
時の ライブラリ補間精度を向上させることもできる。
【0024】本発明の信頼性検証時に使用するライブラ
リの作成方法によれば、セル内部の全ての素子に関して
データ収集を行い、その中からワーストとなる値を抽出
してテーブル化する事により、ライブラリ数を増加する
ことなく精度の良いライブラリ生成ができる。
【0025】なお、前述の抽出したライブラリは、周波
数制限のテーブルとなっているが、このテーブルの各周
波数制限値で制限がかかるセル内部の素子名テーブルも
同時に抽出する事で、信頼性検証時にエラーとなる個所
を特定し易くなり、さらに、補間精度を考慮したライブ
ラリ生成の仕組みを持つことにより、信頼性検証時にラ
イブラリ補間精度が向上できるという特徴もある。
【0026】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を図面によ
り説明する。図1は本発明の一実施形態の信頼性検証用
ライブラリ生成方法のフロー図である。前述のように、
信頼性検証の要素には、エレクトロマイグレーション要
素(EM要素)とホットキャリア要素(HC要素)があ
るので、ライブラリ作成フローはこれら2つの要素を考
慮したものとなっている。
【0027】図1におけるステップS1〜S7のステッ
プ枠S8はEM要素のライブラリ作成フローであり、ス
テップS11〜S17のステップ枠S18はHC要素の
ライブラリ作成フローである。ステップS8のEM要素
のライブラリ作成フローにおいては、ステップS1でセ
ル内の全素子の抽出を行い、ステップS2でセル内部の
全素子に流れる電流(電荷量)を抽出し、ステップS3
でワーストとなる電荷量と素子名を抽出したテーブルデ
ータを生成する。
【0028】ステップS4において、ステップS3で抽
出したテーブルの補間精度チェックを行い、ステップS
5で判定し、その補間精度に問題があった場合は、テー
ブルパラメータの追加ステップS6を行う事によりライ
ブラリの精度を向上させている。ステップS5でその補
間精度に問題なければ、ステップS7において電荷量テ
ーブル10を周波数テーブルへ変換し、EM要素のライ
ブラリテーブル12を生成する。なお、ステップS5の
判定により、テーブル補間精度に問題がなくなった時点
で、抽出した周波数制限テーブル12にリンクしたセル
内で制限がかかる素子名テーブル11も同時に生成す
る。
【0029】ステップ枠S18のHC要素のライブラリ
生成に関しても基本フローとしては同様な方法により行
う。まず、ステップS11は各セル内部ノードの波形鈍
り、容量値を抽出し、ステップS12で全NMOSTr
のWサイズを抽出し、ステップS13で各NMOSTr
に関し周波数制限値の計算を行い、ステップS14で各
NMOSTrのワースト周波数制限値、該素子名の抽出
をし、ステップS15でテーブルの補間精度をチェック
し、ステップS16で補間精度の判定を行い、そしてス
テップS17でテーブルパラメータの追加をする。
【0030】最終的にステップS20、21においてE
M要素とHC要素の周波数制限テーブル12,14又
は、制限素子名テーブル10,13のマージ処理を行
い、信頼性検証用のライブラリテーブル15、16を生
成し、信頼性検証ステップS22へと進む。
【0031】以上のような方法で信頼性検証用ライブラ
リを生成する事により、ライブラリデータを増やすこと
なく精度を向上させることができ、又、同時に制限素子
名テーブルライブラリも生成する事で信頼性検証時にエ
ラー箇所の特定がし易くなるという効果を得ることが出
来る。
【0032】先に説明したように、信頼性検証の要素に
は、EM要素とHC要素の2種類があるため、ライブラ
リ作成フローはまずこれら2つの要素のライブラリ生成
を個別に行い、最終的に2種類のライブラリをマージし
て信頼性検証用のライブラリを抽出するようになってい
る。まず、ステップ枠S8におけるEM要素のライブラ
リ作成フローに関する構成を説明する。
【0033】EM要素のライブラリはセル内部のコンタ
クト、メタル、VIA素子がエレクトロマイグレーショ
ンにより破壊されないように制限を設ける為のものであ
る。従って、これら各素子に流れる電流値(電荷量)の
測定を行い、例えば、I=cvf式(Iは許容電流、c
vは電荷量、fは周波数を表す)よりT50(50%故
障時間)を満足できる限界の周波数値を抽出する事で、
信頼性検証時に周波数によるEM制限が出来るようなラ
イブラリ抽出を行っている。
【0034】まず、ステップS1でセル内部のEM的に
関係する全素子名を抽出し、ステップS2でステップS
1で抽出した各素子に流れる電荷量を抽出し、ステップ
S3で、ステップS2により抽出された各素子の電荷量
からワーストの電荷量値、及びワーストの電荷量が発生
する素子名を抽出し、ステップS4でステップS3で抽
出したワースト電荷量のライブラリテーブルに関し補間
精度をチェックする。このチェック後には判定処理のス
テップにおいて電荷量テーブルの精度向上可否の判断が
下される。
【0035】ステップS6は、ステップS5において補
間精度に問題があると判断された場合に、電荷量テーブ
ルの補間精度を向上させる処理を加える。補間精度に問
題が無かった場合は、最終的な電荷量テーブル10及び
素子名テーブル11の抽出が行われる。ステップS8
は、電荷量テーブル10をI=cvfの式により周波数
テーブルへ変換するステップであり、これにより、EM
要素の周波数制限テーブル11を抽出できる。
【0036】次に、ステップ枠S18におけるHC要素
のライブラリ作成フローに関する構成を説明する。まず
ホットキャリア劣化とは、MOSTrが動作中にチャネ
ル領域で加速されたキャリアがドレイン近傍で衝突電離
を起こし、その時に発生するキャリアがMOSTrのゲ
ート酸化膜に吸収される事により起こる。この現象によ
り、MOSTrの閾値の増加、駆動能力の減少などのT
r劣化を起こしてしまい、最悪の場合、Trが誤動作を
引き起こす結果となる。ホットキャリア劣化はNMOS
Trで顕著に起こり易く、又、劣化の度合いは、NMO
STrのWサイズ、NMOSTrゲートの波形鈍り、N
MOSTrドレインの容量値により決まる。 従って、
本発明においてはNMOSTrを代表として記述を行っ
ているが、PMOSTrにおいても本発明の適用は可能
である。
【0037】HC要素のライブラリは、NMOSTrの
劣化要素であるWサイズ、波形鈍り、容量値と、以下の
式(1)を用いて、HC制限が出来るようなライブラリ
抽出を行っている。抽出するライブラリはEM要素同
様、周波数制限テーブルとし、次の(1)式から各パラ
メータを用いて周波数値の算出を行う。
【0038】 CMAX =NMOSTrのWサイズ×係数A(Trf)×周波数係数B(Trf) …………(1) この式(1)はホットキャリア劣化基準式であり、ある
動作周波数(MHz)の時に負荷できるNMOSTrの
最大のドレイン負荷容量値CMAX(pF)を抽出する式
であり、係数A、B(Trf)は各プロセス毎に定められ
ホットキャリア劣化基準により決まるゲート波形鈍り毎
の係数値で、WサイズとはNMOSTrのゲートW(μ
m)てある。
【0039】まず、ステップS11で、セルの内部ノー
ドの波形鈍り、内部ノードの容量値の抽出を行い、ステ
ップS12で、セル内部の全NMOSTrのWサイズを
抽出する。ステップS11,S12より抽出したパラメ
ータ、及び、計算に使用する係数A、Bを用いて、ステ
ップS13において、各NMOSTr毎に周波数制限値
の計算を行い、ステップS14で、ステップS13によ
り計算された各NMOSTrの周波数値からワーストの
周波数値、及び、ワーストの周波数により壊れるNMO
STr名を抽出し、ステップS15で、ステップS14
で抽出したワースト周波数のライブラリテーブルに関し
補間精度をチェックし、そのチェック後には判定処理の
ステップS16において周波数テーブルの精度向上可否
の判断が下される。ステップS17は、ステップS16
において補間精度に問題があると判断された場合に、周
波数テーブルの補間精度を向上させる処理を加え、補間
精度に問題が無かった場合は、最終的なHC要素の周波
数制限テーブル14、及び、ワーストの素子名テーブル
13の抽出が行われる。
【0040】以上のステップ枠S8、18のフローによ
り、EM要素とHC要素の2種類の周波数制限テーブル
12,14の抽出と、2種類の素子名テーブル10,1
3の抽出が出来るが、ここで言うテーブルというのは、
セルへの入力波形鈍り、出力負荷容量のパラメータを持
つ2次元配列の事である。
【0041】ステップS20は、抽出したEM要素とHC要
素の周波数制限テーブル12,14からワースト値の抽
出を行い、2種類のテーブルをマージした最終的な周波
数制限テーブル23を抽出する。又、ステップS21
は、EM要素とHC要素の素子名テーブル11,13か
らステップS22と同様のテーブルマージを行い、最終
的な素子名テーブル15を抽出するステップであり、ス
テップS22は、EM、HC要素マージ後の周波数制限
テーブル16と素子名テーブル15を用いて信頼性検証
を行う。
【0042】次に、ステップ枠S8におけるEM要素のラ
イブラリ作成フローに関する具体例について説明する。
この実施形態では、セル内部における全ての素子に関し
てデータ収集を行い、各条件(入力波形鈍りTrf、及
び、出力負荷容量CL )毎にワーストとなる値を抽出し
てライブラリ生成を行っている。まず、ステップS1に
おいて、例えばセル内部の全コンタクト素子を抽出し、
ステップS2において、抽出したセル内部の各コンタク
ト素子に流れる電荷量の測定をセルへの入力波形鈍り、
出力負荷容量をパラメータとして行う。この時、セル外
に配置されるVIA素子に流れる電荷量の測定も行って
おく事により、LSI設計の自動配線時にセル端子へ接
続されるVIA素子のEM要素をライブラリへ反映させる
事ができる。ステップS3において、複数存在する各素
子の測定結果から入力波形鈍り、出力負荷容量の2次元
配列毎にワーストとなる電荷量の抽出を行う。同時に、
ワースト値の抽出を行った素子名(コンタクト、素子
名、又は、VIA名)テーブルの抽出も行う。このステ
ップS3における処理により、従来よりライブラリデー
タ数を削減する事が可能となる。
【0043】ここでステップS1からステップS3につ
いて、図2を用いてワースト値抽出によるテーブル作成
方法を説明する。図2(a)に示すセルAの回路素子3
0の回路において、セル内に存在する全てのコンタクト
素子1から5の抽出(ステップS1)を行い、抽出した
5つのコンタクト素子、及びセル外に接続されるであろ
うVIA素子に流れる電流値(電荷量)の測定を行なう
(ステップS2)。
【0044】これら処理により、図2(b)に示すよう
な、各素子毎の入力波形鈍りTrfと出力負荷容量CL の
2次元テーブル31を抽出できる。しかし、回路素子3
0が大規模なものであった場合、当然、セル内部に持つ
コンタクト数も膨大となる為、抽出されるテーブル数が
膨大となる事が予想される。従って、ここでテーブル数
を削減する処理を行なう必要が出てくる。そこで、図1
のステップS3において、各素子のテーブルから入力波
形鈍りTrf,出力負荷容量CL のポイント毎にワースト
となる値の抽出を行ない、複数のテーブルを1つにする
処理を行なっている。
【0045】実際には、例えば、図2(b)に示すよう
な素子毎の複数テーブル31において、丸で囲んだ領域
32の入力波形鈍り1ns、出力負荷容量1pFのテー
ブルポイントに着目した場合、1番ワーストとなる電荷
量がコンタクト1のテーブルのApCだったとする。そ
の場合、図2(c)に示すワースト値抽出後テーブル3
3の入力波形鈍り1ns、出力負荷容量1pFのポイン
トには、ApCの値が格納される事になる。又、この時
のテーブルポイントにおいてワーストとなった素子のコ
ンタクト1の素子名が、図2(d)に示すような素子名
テーブル34に格納される。
【0046】以上のような処理により、複数存在する素
子毎の入力波形鈍りと出力負荷容量の2次元テーブルを
1つにする事が出来る為、精度を悪くする事なくライブ
ラリ数を削減する事が出来るという効果を得られる。な
お、信頼性が悪い部分の素子名テーブルを抽出する事に
より、信頼性検証時にエラー個所の特定がし易くなると
いう効果も得られる。
【0047】次に図1のフローに戻り、ステップS4以
降の処理に関して説明を行なう。ステップS4におい
て、ステップS3により抽出した電荷量テーブルの補間
精度チェックを行う。ステップS5の判定処理において
テーブルの補間精度が悪いと判断された場合は、ステッ
プS6においてテーブルのパラメータ(入力波形鈍り、
出力負荷容量)を追加し、再度、ステップS1に戻り、
追加したパラメータの電流測定を行う。又、ステップS
5の判定処理においてテーブルの補間精度に問題が無い
と判断された場合は、最終的な電荷量テーブル10、及
び、素子名テーブル11の抽出が行われる。
【0048】次に、本発明の第2の特徴となるステップ
S4からステップS6に関して、図3から図5を用いて
補間精度チェック、テーブルパラメータの追加方法を説
明する。
【0049】図3は、ステップS3において、例えばコ
ンタクト素子とVIA素子の各テーブルからワーストと
なる電荷量を抽出した図である。図3に示すような2つ
のテーブルから2次元配列毎にワースト値の抽出を行う
場合、点線で囲まれた部分の電荷量に着目すると、図4
に示すようなグラフに表すことが出来る。図4のように
コンタクトとVIAのテーブルが交差する場合、ワース
ト値を抽出してテーブル作成を行うと、信頼性検証を行
う際のテーブルからの補間時に最終的に図4の点線のよ
うな補間を行なってしまい、精度が悪くなってしまう。
【0050】図5にはワースト値抽出後のテーブルのグ
ラフを示しており、点線で示されているのがワースト値
抽出直後のテーブル、実線で示しているのが精度の高い
理想テーブルである。図5において、コンタクトとVI
Aのテーブルの交点であるApFの負荷容量に着目した
場合、点線部と実線部において電荷量に差が見られるの
がわかる。この差が小さい場合は問題とならないが、大
きい場合は、必要以上にライブラリを厳しく作ってしま
う事になる為、精度が良いとは言えない。
【0051】そこで、この交点となるApFの負荷容量
ポイントをテーブルパラメータへ追加し(図1のステッ
プS6)、再度電荷量の抽出を行うことでライブラリの
精度向上を図るようにする。交点の抽出は各テーブルの
直線近似により抽出する事が可能である。これら仕組み
を持つ事により、必要最小限のテーブルパラメータで補
間精度の良いテーブルを生成する事が可能となる。仮
に、この仕組みを用いずに補間精度の良いテーブルを生
成する場合は、図1のステップS2で電荷量の測定を行
う際にテーブルのパラメータ(入力波形鈍り、出力負荷
容量)を複数考慮する必要がある為、ライブラリ設計T
ATが長くなり、かつ、テーブルデータ量が膨大となる
恐れがある。
【0052】又、補間精度向上の仕組みにおけるテーブ
ルパラメータ追加の判定基準は、図5に示すQQの差で
決定し、この判定を図1のステップS5で行っている。
図5に示したQQは任意に設定を行い、例えば、信頼性
検証を行う製品の動作周波数の10%等のように設定
し、QQの差が10%以上であればパラメータを追加す
るというような方法をとっても良い。
【0053】以上、追加を行うテーブルパラメータに関
しては、セルの負荷容量を対象とした説明であったが、
もちろん、パラメータの追加にあたっては、入力波形鈍
りのパラメータにおいても同様である。
【0054】こうして生成された図1の補間精度向上後
の電荷量テーブル10、図1のステップS7により周波
数テーブルへ変換し、最終的に、EM要素に関する周波
数制限テーブル12の抽出を行う。なお、この時、同時
に最終の素子名テーブル11の抽出も行う。
【0055】次に、図1のステップS11〜S16のス
テップ枠S18に示すHC要素のライブラリ生成フロー
に関して説明する。HC要素のライブラリは、NMOS
TrのWサイズ、及び入力波形鈍り、出力容量値、その
他係数を用いて計算式により抽出を行うが、従来は限定
されたあるNMOSTrに関してのみのライブラリとし
ており、かつその前後の波形鈍り、容量値に関しては、
固定値あるいは換算値を用いていた。
【0056】これに対し本発明においては、図1のステ
ップS11において、予め条件毎(入力波形鈍り、出力
負荷容量)にセル内部の全ノードの波形鈍り、容量値の
抽出を行い、ステップS12では各NMOSTrのWサ
イズの抽出を行い、抽出したこれら値を用いて、ステッ
プS13において計算式(図6)により、各NMOST
r毎のHC周波数制限テーブルを算出する。この時に生
成するテーブルは、EM要素同様、入力波形鈍りと出力
負荷容量の2次元テーブルとする。
【0057】次にステップS14において、EM要素の
ライブラリ作成時と同様に、複数存在する各NMOST
r毎の計算結果から入力波形鈍り、出力負荷容量の2次
元配列毎にワーストとなる周波数の抽出を行う。また同
時にワースト値の抽出を行った素子名(NMOSTr素
子名)テーブルも抽出する。
【0058】ステップS15からステップS17におい
ても、EM要素のライブラリ作成時(図1のステップ4
からステップ6のフローに対応)と同様に、HCのライ
ブラリ補間精度を向上させ、最終的なHC要素に関する
周波数制限テーブル14と、NMOSTrに関する素子
名テーブル13を抽出する。
【0059】以上により、EM要素に関する周波数制限
テーブル12と、HC要素に関する周波数制限テーブル
14を抽出できた事になる。次に図1のステップS21
において、EM要素とHC要素の2種類の周波数制限テ
ーブルのマージ処理を行う。ここではステップS3、S
14と同様な方法で入力波形鈍り、出力負荷容量の2次
元配列毎にワーストとなる周波数値の抽出を行ってお
り、最終的なEM要素とHC要素を併せ持つ周波数制限
テーブル16を抽出する。又、ステップS20において
も、EM要素のライブラリ作成フロー(枠S8)とHC
要素のライブラリ作成フロー(枠18)よりそれぞれ抽
出した素子名テーブル11と素子名テーブル13のマー
ジ処理を行い、最終的なEM要素とHC要素を併せ持つ
素子名テーブル15を抽出する。
【0060】図6(a)(b)は周波数制限テーブル1
6と素子名テーブル15の具体例の図を示す。まず、周
波数制限テーブル16に着目すると、縦軸がセルの入力
波形鈍り、横軸が出力負荷容量の2次元テーブルとなっ
ている。40に示すEEは、例えば入力波形鈍りが1n
s、出力負荷容量が5pFの時の周波数制限値であり、
EM要素からくる周波数制限値であり、これに対して、
41に示すeeは、例えば入力波形鈍りが4ns、出力
負荷容量が1pFの時の周波数制限値であり、HC要素
からくる周波数制限値である。
【0061】次に、図6(b)の素子名テーブルに着目
すると、これも周波数制限テーブル同様、2次元形式の
テーブルとなっている。42に示すV:1は、入力波形
鈍りが1ns、出力負荷容量が5pFの時に制限がかか
った素子名であり、EM要素からくるVIA:1で制限
がかかっている事を示している。これに対して、43に
示すN:1は、入力波形鈍りが4ns、出力負荷容量が
1pFの時に制限がかかった素子名であり、HC要素か
らくるNMOSTr:1で制限がかかっている事を示し
ている。
【0062】つまり、40と42、41と43のテーブ
ルの相関から入力波形鈍りが1ns、出力負荷容量が5
pFの時のEE(MHz)で制限のかかる素子は、VI
A:1であると言え、又、入力波形鈍りが4ns、出力
負荷容量が1pFの時のee(MHz)で制限のかかる
素子は、NMOSTr:1であると言える。
【0063】図1の説明に戻り、最終的に抽出された信
頼性検証用ライブラリである周波数制限テーブル16と
素子名テーブル15を入力データとして、ステップS2
2により信頼性検証が行われる事となる。なお、この周
波数制限テーブル16と素子名テーブル15をリンクさ
せる事により、信頼性検証S22においてエラーとなっ
たレーイアウト内のポイントを特定する事が可能とな
る。
【0064】素子名テーブル15を抽出する事による効
果の具体例を以下に説明する。従来は、図1の信頼性検
証のステップ22において、エラーが発生した場合、動
作周波数の抑制、再自動配置配線による負荷容量の低減
等による対処を行っていた。しかし、本実施形態による
図1(図7)のようなEM要素,HC要素的に限界とな
る素子名が記述されているテーブル15を用意する事に
より、信頼性検証のステップ22において、先に述べた
ようなレイアウト的に問題となる素子の特定が可能とな
る為、その部分のレイアウト修正のみによる対処が可能
となる。つまり、修正TATの削減が可能となる。
【0065】例えば、図8に示すように、図1のステッ
プS22において、trf=1ns、CL=1pFのテー
ブル値100MHzにおいてエラーとなった場合、リン
ク情報より、C:3の素子が問題である事が特定でき
る。このエラー素子情報の抽出(ステップS71)によ
り、レイアウトの修正が行える。この時のレイアウト修
正の方法として、エラー素子情報を元に対象個所の手修
正を行う処理(ステップS72)、又は、既存のレイア
ウト自動修正ツールへエラー素子情報を入力し、自動修
正を行なう処理(ステップS73)のどちらの方法を行
っても良い。
【0066】図5のApFの場合の負荷容量で考える
と、従来のライブラリでは1.2pC、本実施形態では
0.85pCという開きがある。例えば、これを素子の
許容電流0.132mAとしてI=cvfの式により周
波数値に換算すると、従来110MHz(1.2pC)
で制限がかけられていたのに対し、本実施形態では15
5MHz(0.85pC)まで周波数制限が緩和できる
事になり、約30%精度が向上できる。
【0067】次に、本発明の他の実施例について図9を
参照して説明する。図9は本発明の第2の実施形態を示
すフロー図である。この図9のフローは、図1に示され
る第1の実施形態に対し、ステップ枠S8のEM要素ラ
イブラリ抽出フローにおける補間精度チェック後のステ
ップS5の代りに、ステップS30におけるクロスポイ
ント判定処理、及び、ステップS31に示すテーブルパ
ラメータの追加方法と、ステップ枠S18のHC要素ラ
イブラリ抽出フローにおける補間精度チェック後のステ
ップS16の代りに、ステップS32におけるクロスポ
イント判定処理、及び、ステップS33に示すテーブル
パラメータの追加方法が異なるものとなっている。
【0068】先に述べた図1に示す場合では、ステップ
S5の判定処理においてテーブルの補間精度が悪いと判
断された場合は、ステップS6において精度が悪いポイ
ントをテーブルのパラメータ(入力波形鈍り、出力負荷
容量)へ追加し、再度、ステップS1に戻り、追加した
パラメータの電流測定を行うフローとなっているが、第
2の実施形態では、図9のステップ枠S8のEM要素ラ
イブラリ抽出フローの場合、ステップS30、S31に
示すテーブルパラメータの追加処理フローにおいて、次
のような処理を行う。
【0069】例えば、図3に示すようなテーブルのワー
スト値抽出が行われた場合、図4に示すように各テーブ
ルデータがクロスするApFの部分の補間精度が悪い事
がわかる。従って、まず、図9のステップS30におい
て、ワースト値抽出前の各テーブルデータの傾きからテ
ーブル同士がクロスするポイントがあるかどうかの判定
を行ない、もし、クロスするポイントがあった場合は全
てのクロスポイントの抽出を行なう。次に、ステップS
31において、クロスポイントにおける電荷量の算出を
行ない、その値を直接、電荷量テーブル10へ追加す
る。又、同時に素子名テーブル11への追加も行う。
【0070】なお、追加する素子名はクロスする2つの
テーブル分あるので、両方の素子を抽出して追加を行
う。以上の仕組みを用いて、図9のステップ枠S18の
HC要素ライブラリ抽出フローの場合も同様に、ステッ
プS32のクロスポイント判定により、クロスポイント
の抽出を行ない、ステップS31によりテーブルパラメ
ータの追加を行なう事で、ライブラリテーブルの補間精
度を向上させる。
【0071】この場合、マージした周波数制限テーブル
に対し、補間精度が悪いテーブルポイントを見つけ、さ
らに、補間精度向上の為の新規テーブルポイントの追加
を行う仕組みを持つ事により、信頼性検証時の ライブ
ラリ補間精度を向上できるようになる。
【0072】図9のその他ステップに関しては、第1の
実施形態と同様であるので、省略する。本実施形態で
は、図9のステップS30、S31において計算により
追加する電荷量、周波数値を求めているので、多少の誤
差を生じる可能性はあるが、第1の実施形態のように、
再度ステップS1へ戻り、電荷量の測定を行なう必要が
ない為、ライブラリ生成TATの短縮が望めるという効
果を得る事が出来る。
【0073】図10は本発明のさらに他に第3の実施形
態を示すフロー図である。この図10のフローは、図9
に示される第2の実施形態に対し、ステップ枠S8のE
M要素ライブラリ抽出フローにより抽出されたEM要素
の周波数制限テーブル9と、ステップ枠S18のHC要
素ライブラリ抽出フローにより抽出されたHC要素の周
波数制限テーブル14のマージ処理を行なうステップS
21の直後において、再度、補間精度のチェックを行な
うステップS40を有す点が異なっている。
【0074】先に述べた図1の第1の実施形態、又は図
9の第2の実施形態では、EM要素とHC要素のテーブ
ルのマージ後にはテーブルの補間精度の確認は行なって
いない。しかし、今後の信頼性検証の精度向上の為に、
より精度の良いライブラリ生成が必要な場合は、図10
のステップS40に示すような第1の実施形態と同様の
補間精度チェック、及び、第2の実施形態と同様のステ
ップS41に示すクロスポイント判定、ステップS42
に示すテーブルパラメータの追加処理を、ステップS2
1のEM要素とHC要素の周波数制限テーブルのマージ
処理後に行なう事によって、よりライブラリ精度の向上
が図られる。
【0075】本実施形態は、今後のプロセスの進化に伴
い、多少、ライブラリテーブルの2次元配列が増加して
も精度を優先したライブラリが必要とされてきた場合に
有効である。
【0076】図10は本発明の第4の実施形態を示すフ
ロー図である。本実施形態のフローは、図1に示される
第1の実施形態に対し、ステップ枠S8のEM要素ライ
ブラリ抽出フローにおいて、ステップS2より抽出する
複数のテーブルからワースト1とワースト2の値を抽出
するステップS3aの仕組みと、ステップ枠S18のH
C要素ライブラリ抽出フローにおいて、ステップ13よ
り抽出される複数のテーブルからワースト1とワースト
2の値を抽出するステップS14aの仕組みを有する点
が異なっている。
【0077】先に述べた図1の第1の実施形態では、ス
テップS3及びステップS14のワースト値抽出処理に
おいて、いずれも1番ワーストとなる値のみを抽出し、
1つずつのテーブルを出力する仕組みとなっている。従
って、最終的に抽出されるライブラリは、EM要素+H
C要素の周波数制限テーブル16と、EM要素+HC要
素の素子名テーブル15の計2つのテーブルであり、こ
れらテーブルを使って信頼性検証(S22)が行なわれ
る。この際に、検証結果でエラーと判断された個所の修
正を行ない、再度、修正データに対して信頼性検証を行
なった場合、また別の個所でエラーが発生してしまう可
能性が考えられる。
【0078】そこで、もう少し効率よくエラーの収束が
出来るように、本発明の第4の実施形態では、予め2番
目にワーストとなる値を抽出したテーブルを生成してお
き、信頼性検証後のエラー修正時に1番目にワーストと
なる素子と一緒に、2番目にワーストとなる素子の修正
も行なえるようにしたものである。
【0079】図10のステップ枠S8bのEM要素ライ
ブラリ抽出フローにおけるステップS3aは、ステップ
S2より抽出する複数のテーブルから1番ワーストとな
る電荷量と2番目にワーストとなる電荷値の2つのテー
ブルを抽出するステップであり、この処理により、1番
ワーストとなる電荷量テーブル10と2番目にワースト
となる電荷量テーブル10aの2つの電荷量テーブル
と、1番ワーストとなる素子名テーブル11と2番目に
ワーストとなる素子名テーブル11aの2つの素子名テ
ーブルを抽出する。
【0080】その後第1の実施形態と同様に、ステップ
S7の処理により、電荷量テーブル10、10aをEM
要素に関する周波数制限テーブル12、12aへ変換す
る。又、HC要素ライブラリ抽出フローにおいても同様
に、ステップS14aの処理により、ステップS13よ
り抽出される複数のテーブルから1番ワーストとなる周
波数と2番目にワーストとなる周波数の2つのテーブル
を抽出し、1番ワーストとなる周波数制限テーブル14
と2番目にワーストとなる周波数制限テーブル14aの
2つの周波数テーブルと、1番ワーストとなる素子名テ
ーブル13と、2番目にワーストとなる素子名テーブル
13aの2つの素子名テーブルを抽出する。
【0081】その後、第1の実施形態と同様の処理を行
なう事で、最終的な信頼性検証用の1番ワーストとなる
周波数制限テーブル16と2番目にワーストとなる周波
数制限テーブル16a、及び1番ワーストとなる素子名
テーブル15と2番目にワーストとなる素子名テーブル
15aを抽出する。
【0082】本実施形態の方法により抽出した4つのラ
イブラリテーブルデータ(15,15a,16、16
a)を信頼性検証(S22)で用いる事により、初期の
エラー発生時に1番ワーストとなる素子と、2番目にワ
ーストとなる素子を同時に修正できるようになるので、
効率よくエラーを収束させる事が出来るという効果を得
る事が出来る。
【0083】なお、今後のプロセスのさらなる進化に伴
い、信頼性検証におけるエラーが多発する事が予想され
る場合は、3番目にワーストとなるテーブル、4番目に
ワーストとなるテーブル……、といったように生成する
テーブル数を増加しても良いことは明らかである。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、EM要素に関しては全てのコンタクト素子、HC要
素に関しても全てのNMOSTr、全ての内部ノードの
波形鈍り、内部ノードの容量値を考慮した検証が出来る
ため、信頼性検証用ライブラリの精度が向上し、現状の
微細プロセスにおける信頼性検証が満足に行えるように
なる。
【0085】また、精度向上の為に複数のテーブルを準
備しなければならなかった従来に対し、本発明では、ワ
ースト値抽出によるライブラリテーブルのマージ処理を
行う事で、ライブラリ数を増加せずに精度を向上させる
事が可能となり、従来と同じライブラリ数で精度が向上
できる。また、信頼性検証用ライブラリとして、周波数
制限テーブル及びこれにリンクした素子名テーブルを持
つことにより、検証時に発生したレイアウト内のエラー
個所の特定が出来るようになり、検証結果のバックアノ
テーションとして、問題素子に対して最小限のレイアウ
ト修正が可能となる。
【0086】さらに、従来技術におけるライブラリテー
ブルに対し、補間時の精度向上を考慮したライブラリテ
ーブルを生成する仕組みを持った事により、信頼性検証
時の補間精度も向上できる。例えば、あるLSIの動作
周波数が150MHzだった場合、従来のライブラリで
は再度の自動配置配線等でレイアウト修正TATが発生
していたが、本発明の方法により作成したライブラリで
はこのような修正が少なくなるという効果がある。
【0087】また、今後の微細化レイアウトにおいて
は、EM的に制限される個所が一義的に決まらなくなる
事が予想されるが、本発明のライブラリ生成方法を用い
ることで、全ての制限箇所を網羅した信頼性検証が行え
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信頼性検証用ライブラリ作成方法の第
1の実施形態を説明するフローチャート。
【図2】(a)〜(d)は本実施形態のワースト値抽出
によるテーブル作成方法を示すための一例の回路図、電
荷量テーブル図、素子名テーブル図。
【図3】本実施形態の補間精度向上の方法を説明するワ
ースト値抽出テーブルの具体例を示す図。
【図4】本実施形態の補間精度向上の方法を説明する電
荷量と負荷容量のグラフ。
【図5】本実施形態の補間精度の向上可否の判定方法を
説明する電荷量と負荷容量のグラフ。
【図6】(a)(b)は本実施形態のマージ後の周波数
制限テーブルとマージ後の素子名テーブルを示す具体例
のパターン図。
【図7】本発明における信頼性検証用ライブラリを用い
た信頼性検証後のエラー修正方法を示すフローチャー
ト。
【図8】本発明の信頼性検証用ライブラリ作成の第2の
実施形態を説明するフローチャート。
【図9】本発明の信頼性検証用ライブラリ作成の第3の
実施形態を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明による信頼性検証用ライブラリ作成の
第4の実施例を説明するためのフローチャート。
【図11】従来例における信頼性検証用ライブラリ作成
方法を説明するフローチャート。
【図12】図11における信頼性検証ステップの処理方
法を示すフローチャート。
【符号の説明】
10,10a 電荷量テーブル 11,11a,13,13a 素子名テーブル 12,12a,12b EM要素に関する周波数制限
テーブル 14,14a,14b HC要素に関する周波数制限
テーブル 15,15a EM要素+HC要素の素子名テーブル 16,16a,16b EM要素+HC要素の周波数
制限テーブル 10b 2番目にワーストとなる電荷量テーブル 11b,13b 2番目にワーストとなる素子名テー
ブル 12b 2番目にワーストとなるEM要素に関する周
波数制限値テーブル 14b 2番目にワーストとなるHC要素に関する周
波数制限値テーブル 15b 2番目にワーストとなるEM要素+HC要素
の素子名テーブル 16b 2番目にワーストとなるEM要素+HC要素
の周波数制限テーブル 30 セルAの回路素子 31 各素子毎の入力波形鈍りTrfと出力負荷容量CL
の2次元テーブル 32 入力波形鈍り1ns、出力負荷容量1pFのテ
ーブル ポイント 33 ワースト値抽出後の電荷量テーブル 34 ワースト値抽出後の素子名テーブル 40 入力波形鈍り1ns、出力負荷容量5pFの時
の周波数制限値 41 入力波形鈍り4ns、出力負荷容量1pFの時
の周波数制限値 42 入力波形鈍り1ns、出力負荷容量5pFの時
に制限がある素子名 43 入力波形鈍り4ns、出力負荷容量1pFの時
に制限がある素子名 S1〜S76 処理ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 (72)発明者 和田 将威 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 JA01 KA06 5F064 BB35 CC09 DD50 EE02 EE27 EE60 HH06 HH10 HH12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIの信頼性検証時に、エレクトロマ
    イグレーション(EM)要素のライブラリおよびホット
    キャリア(HC)要素のライブラリを生成し、これらラ
    イブラリをマージしてEM要素+HC要素の周波数制限
    テーブルを作成する信頼性検証用ライブラリ作成方法に
    おいて、前記EM要素のライブラリ生成時に、前記LS
    Iのセル内部のEM要素に関わる全てのコンタクト素子
    を考慮してライブラリを生成することを特徴とする信頼
    性検証用ライブラリ作成方法。
  2. 【請求項2】 EM要素のライブラリは、EM要素に関
    わるコンタクト素子に流れる電荷量(電流値)を測定
    し、そのワースト値とその値に対応する素子名の各テー
    ブルを作成し、その電荷量値を周波数値に変換してEM
    要素の周波数制限テーブルを作成する請求項1記載の信
    頼性検証用ライブラリ作成方法。
  3. 【請求項3】 LSIの信頼性検証時に、EM要素のラ
    イブラリおよびHC要素のライブラリを生成し、これら
    ライブラリをマージしてEM要素+HC要素の周波数制
    限テーブルを作成する信頼性検証用ライブラリ作成方法
    において、前記HC要素のライブラリ生成時に、前記L
    SIのセル内部のHC要素に関わる全てのNMOSトラ
    ンジスタを考慮してライブラリを生成することを特徴と
    する信頼性検証用ライブラリ作成方法。
  4. 【請求項4】 HC要素のライブラリは、HC要素に関
    わるWサイズを抽出し、各NMOSトランジスタに関す
    る周波数制限値を測定し、この周波数制限値のワースト
    値とその値に対応する素子名の各テーブルを作成し、そ
    の周波数制限値からHC要素の周波数制限テーブルを作
    成する請求項3記載の信頼性検証用ライブラリ作成方
    法。
  5. 【請求項5】 EM要素またはHC要素のライブラリ生
    成時に、2次元テーブルのパラメータ毎の内部ノードの
    波形鈍り、内部ノードの負荷容量値を正確に考慮して、
    その2次元テーブルを作成するようにした請求項1,
    2,3または4記載の信頼性検証用ライブラリ作成方
    法。
  6. 【請求項6】 複数のライブラリテーブルから2次元配
    列毎にワースト値の抽出を行うように、各素子のテーブ
    ルのパラメータ毎にワーストとなる値を抽出して複数の
    テーブルを1つにする仕組みを持つ事により、そのライ
    ブラリ精度を落とすことなく、ライブラリデータ数の削
    減を行うようにした請求項5記載の信頼性検証用ライブ
    ラリ作成方法。
  7. 【請求項7】 ワーストとなる値の抽出を、1番目のワ
    ースト値および2番目のワースト値の抽出により行い、
    これら2つの抽出値をEM要素、HC要素およびEM要
    素+HC要素それぞれの各テーブルにする請求項6記載
    の信頼性検証用ライブラリ作成方法。
  8. 【請求項8】 複数のライブラリテーブルから2次元配
    列毎にワースト値の抽出を行う際に、同時にワーストと
    なる素子名の抽出も行う事で、信頼性検証時にエラー個
    所を特定できるようにした請求項6または7記載の信頼
    性検証用ライブラリ作成方法。
  9. 【請求項9】 信頼性検証時のライブラリ補間精度をチ
    ェックする際に、マージした周波数制限テーブルの精度
    チェックを行う請求項1乃至8のうちの1項に記載の信
    頼性検証用ライブラリ作成方法。
  10. 【請求項10】 マージした周波数制限テーブルに対
    し、補間精度が悪いテーブルポイントを見つけ、さら
    に、補間精度向上の為の新規テーブルポイントの追加を
    行う仕組みを持つ事により、信頼性検証時の ライブラ
    リ補間精度を向上できるようにした請求項1乃至9のう
    ちの1項に記載の信頼性検証用ライブラリ作成方法。
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