JP2002149646A - 翻訳システム - Google Patents

翻訳システム

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JP2002149646A
JP2002149646A JP2000339590A JP2000339590A JP2002149646A JP 2002149646 A JP2002149646 A JP 2002149646A JP 2000339590 A JP2000339590 A JP 2000339590A JP 2000339590 A JP2000339590 A JP 2000339590A JP 2002149646 A JP2002149646 A JP 2002149646A
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Akihiro Yamada
晃弘 山田
Atsushi Maeda
篤志 前田
Tsugufumi Matsuoka
継文 松岡
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在の電子辞書や翻訳ソフトは、その目的か
ら当然ではあるが、真の意味でのコミュニケーションツ
ールにはなっていない。 【解決手段】 エントランスサーバ20はユーザの発話
をユーザ発話集に照らして特定する。翻訳サーバ24は
その特定された発話を辞書ファイルに照らして他言語に
よる対応表記を得る。エントランスサーバ20と翻訳サ
ーバ24はネットワークノードとして別個に構成されて
おり、ユーザ発話の特定と翻訳の作業を分散処理で実施
する。翻訳システム16はいろいろなネットワークサー
ビスの中へ組み込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は翻訳技術に関し、
とくに、サーバ・クライアントシステムその他のシステ
ムを利用した電子的な翻訳技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電卓程度の大きさの電子辞書とよばれる
装置が以前から知られている。この装置は、ユーザがあ
る単語を入力すると、それに対応する英単語その他の言
語の単語を表示してくれる。通常の紙の辞書は、非常に
重たいか、逆に軽いものは非常に文字が小さいなど、概
して出先での利用に不向きであった。しかし、電子辞書
は海外旅行に携帯しても苦にならず、また自宅で利用す
る場合も場所をとらない等、一部のユーザに高い支持を
得ている。
【0003】こうした辞書専用装置のほかに、最近では
汎用のPCソフトとして各種辞書が発売されており、こ
ちらは携帯面はPCの形状自体に依存するものの、使い
やすさにはいろいろな工夫がされている。このため、外
国語で書類を書くユーザはもちろん、最近ではプロの翻
訳者でも利用する者が増えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした装置やソフト
は、おもに単語を単位とする用途を考えて設計されてい
る。もともと、紙媒体の辞書をそのまま電子化したもの
であり、辞書が単語をベースとして編集されているため
である。
【0005】しかしながら、プロの翻訳者や外国語を日
常的に利用するユーザならともかく、一般のユーザは単
語単位で外国語を調べても、これを文章に組み立てた
り、会話の形に落とすことは非常に困難である。その意
味で現在の電子辞書やソフトは、その目的からして当然
ではあるが、真の意味でのコミュニケーションツールに
はなっていない。
【0006】本発明はこうした状況においてなされたも
のであり、その目的は、利便性と性能に優れたコミュニ
ケーションツールとしての翻訳システムを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の翻訳システムの
ある態様は、ユーザの発話を想定して作成された電子的
なユーザ発話集を有し、前記ユーザから発話が入力され
たときその内容を特定する第1のブロックと、前記発話
の翻訳を目的として作成された電子的な辞書ファイルを
有し、前記発話の他言語による対応表記を前記ユーザへ
提供する第2のブロックとを含む。また、前記第1およ
び第2のブロックをそれぞれ異なるノードとしてネット
ワークに接続し、前記ユーザ発話集と前記辞書ファイル
を分散して配している。第1のブロックはユーザの発話
を受け付けることから「エントランスサーバ」とも呼ぶ
べき構成であり、第2のブロックは実際に翻訳を担当す
ることから「翻訳サーバ」とも呼ぶべき構成である。こ
の翻訳サーバは、さらに複数のサーバに分かれていても
よく、それらのサーバがそれぞれ専門分野に対応しても
よい。例えば、科学技術、日常会話、政治経済など、ユ
ーザが発しそうなテーマ別に構成することもでき、エン
トランスサーバがユーザの発話内容に応じていずれの分
野の翻訳サーバに担当させるか判断してもよい。
【0008】ユーザの発話の特定と、特定された発話の
翻訳は、それぞれある程度負荷を伴う。そのため、第1
および第2のブロックを異なるネットワークノードに配
し、処理を分散させている。第1および第2のブロック
は、それぞれユーザ端末をクライアントとするサーバと
して構成してもよい。分散処理による処理の高速化のほ
か、ユーザ発話集および辞書ファイルのメンテナンスを
個別に行うことが容易になり、システム全体の継続的改
良を進めやすい。この場合も、前述のごとく専門分野ご
とに翻訳サーバを分けておけば、分野別にメンテナンス
することができる。
【0009】なお「発話」は必ずしも音声によるものに
限らず、広く単語や文章を指し、テキストベースで入力
されるものも含む。これは本明細書で一貫した解釈とす
る。「対応表記」は例えば日本語の発話「おはよう」に
対する英語の「Good morning」をいう。ユーザは翻訳先
の言語(以下「目的言語」という)を指定できてもよ
く、本システムはその指定を受け付ける目的言語設定部
を有してもよい。
【0010】前記第1のブロックは、前記ユーザの発話
を前記ユーザ発話集の中で検索する発話検索部と、前記
ユーザの発話が前記ユーザ発話集の中に見い出されなか
ったとき、その旨をシステム管理者(以下、単に管理者
という)へ通知する通知部とを含んでもよい。その場
合、管理者がユーザに別途対応したり、ユーザ発話集、
および場合により辞書ファイルを改訂したりすることが
できる。
【0011】本発明の翻訳システムの別の態様は、ユー
ザの発話を想定して作成された電子的なユーザ発話集
と、前記発話が入力されたとき前記ユーザ発話集を用い
てその内容を特定する発話検索部と、前記ユーザの発話
を想定して作成され、その発話の複数言語間の対応を記
述する辞書ファイルと、前記ユーザに所定のサービスを
なす機能ブロックと、前記サービスを受けるべく仮想的
に集合した任意数のユーザが利用する言語(以下表記の
便宜のため「母国語」というが、それに限る必要はな
い)を翻訳の目的言語として設定する目的言語設定部
と、前記ユーザのいずれかによってなされた発話につい
て前記発話検索部によって特定された内容を前記辞書フ
ァイルに照合し、前記目的言語によるその発話の対応表
記を特定する対応表記検索部とを含み、前記機能ブロッ
クは、前記対応表記を前記サービスに組み込んで提供す
る。
【0012】「所定のサービス」は異言語間の翻訳が役
立ちうるすべてのサービスをいう。「仮想的に集合した
任意数のユーザ」の最小単位は1名であるが、チャット
ルームへ入った人々の集合のように、サービスを軸とし
て共通点のある複数ユーザでもよい。「集合」とは、そ
のサービスを受けるために、例えば所定のウェブページ
へアクセスするなど、サービス提供の場へ到達している
ことをいう。
【0013】この態様では、あるユーザが発話をする
と、それが目的言語による対応表記へ翻訳され、サービ
スへ組み込まれる。したがって各ユーザは、たとえ最初
の発話が知らない言語でなされても、母国語による対応
表記が得られるので、サービスの内容を理解することが
できる。いろいろな言語の人々によるチャットルーム
や、多数国のユーザがそれぞれ登場人物に扮してなされ
る大規模なネットワークRPG(ロールプレイングゲー
ム)などが本システムにより実現する。なお、ユーザが
1名しかいない場合でも、例えば外国語でなされるオン
ラインショッピングやチケット予約サービスなどの場で
本システムは奏効する。
【0014】前記機能ブロックは、前記ユーザのそれぞ
れに対し、前記対応表記のうち、そのユーザの母国語に
よる表記をそのユーザのためのサービスに組み込むこと
により、前記目的言語を単位としてサービスをカスタマ
イズしてもよい。たとえば、ユーザが多国籍で、合計5
種類の言語を利用する場合、対応表記も、オリジナルの
発話の言語を含め、5種類になる。しかし、ひとりのユ
ーザについてはその母国語による対応表記だけで十分で
ある。したがって、英語を母国語とするユーザには、少
なくとも前記発話の英語による対応表記がなされたサー
ビスを提供し、以下言語ごとに同様の措置をとる。
【0015】本システムでは、前記ユーザ発話集と前記
辞書ファイルを異なるネットワークノードに配し、前記
ユーザからネットワークを介してなされる前記サービス
の要求に対し、前記発話の内容の特定と前記対応表記の
特定を分散して処理してもよい。これも既述のごとく、
処理の高速化とメンテナンス効率の改善に寄与する。
【0016】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明の各態様を方法、装置、記録媒体などで表現したも
のもまた、本発明の態様として有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、実施の形態1に係る翻訳システム16を含むネ
ットワークシステム10の全体構成を示す。ここでは、
ユーザ端末12と翻訳システム16がインターネット1
4を介して接続されている。ユーザ端末12はPC(パ
ーソナルコンピュータ)、PDA、インターネット14
へ接続可能な携帯電話、その他任意のハードウエアであ
る。
【0018】翻訳システム16は、エントランスサーバ
20と翻訳サーバ24を含む。エントランスサーバ20
と翻訳サーバ24はひとつのサイト内で一体に構成され
てもよいが、別個に設けてもよい。別個に設ける場合、
処理の分散による負荷の平滑化または最適化ができ、ま
たシステムメンテナンス上のメリットもある。一体に構
成する場合、利用するトータルのハードウエア資産が少
なくて済む可能性がある。いずれを選択するかは、シス
テムの設計および運営方針による。
【0019】図中、エントランスサーバ20、翻訳サー
バ24のネットワークアドレスをそれぞれURLa、U
RLbと記述している。ユーザは翻訳サービスを受ける
ために、まずエントランスサーバ20へアクセスする。
エントランスサーバ20はユーザの発話を受け取り、そ
の内容を特定する。内容が特定されたとき、エントラン
スサーバ20はユーザ端末12へ翻訳サーバ24のアド
レスURLbを設定し、ユーザ端末12のアクセス先を
翻訳サーバ24へ変更する。翻訳サーバ24は、特定さ
れた発話の内容を翻訳し、ユーザへ返すとともに、つぎ
の発話を受け付けてこれをエントランスサーバ20へ送
付する。また、ユーザ端末12にエントランスサーバ2
0のアドレスURLaを設定し、ユーザのアクセス先を
エントランスサーバ20へ戻す。以下、エントランスサ
ーバ20と翻訳サーバ24の処理を繰り返す。
【0020】図2は、エントランスサーバ20の構成を
示す。この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピ
ュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、
ソフトウエア的にはメモリのロードされた発話特定機能
のあるプログラムなどによって実現されるが、ここでは
それらの連携によって実現される機能ブロックを描いて
いる。したがって、これらの機能ブロックがハードウエ
アのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによ
っていろいろな形で実現できることは、当業者には理解
されるところである。
【0021】エントランスサーバ20は、例えばWeb
サーバその他インターネット上のサービス主体でもよ
く、その場合、エントランスサーバ20の各機能はCG
I(Common Gateway Interface)のようにサーバ側に処
理の主たる機能が残るもの、Java(商標)アプレッ
トのようにクライアント側に処理の主たる機能が移動す
るもの、API(Application Program Interface)型
でサーバとクライアントの両方に処理の主たる機能であ
るJavaアプリケーションなどを配するものなど、い
ろいろな態様で実現できる。これは翻訳サーバ24でも
同様である。なお、図2において、「H」は発話、「T
L」は翻訳の目的言語、「R」はデータベースのレコー
ド、「UW」は内容が判明しなかった発話(以下、不明
発話という)をそれぞれ指す。
【0022】エントランスサーバ20の通信部30は、
インターネット14を介してユーザ端末12、翻訳サー
バ24等と連絡する。発話取得部32はユーザが入力し
た発話を取得し、これを発話検索部34へ送付する。発
話検索部34はその発話をユーザ発話集38へ照合し、
発話の内容を特定する。特定は、ユーザの発話一文全体
として一致するものを見つけることで行われる。特定さ
れた発話はレコード番号Rの形で翻訳サーバ24へ送付
され、翻訳サーバ24に内蔵された辞書ファイルの該当
レコードが読み出される。発話検索部34は発話の特定
後、ユーザ端末12へ翻訳サーバ24のアドレスURL
bを設定する。
【0023】ユーザの発話と完全に一致するものがユー
ザ発話集38に格納されているときは問題がないが、と
くにユーザ発話集38の充実化の過程では、そうならな
いことも多い。その場合、発話検索部34は既知の方法
でユーザの発話を形態素に分解し、それらのうち名詞の
論理積をとって再検索をかけるなどの処理により、最も
確からしい発話をユーザ発話集38から見いだす。再検
索の対象となった発話、および、そうした再検索を通し
ても判明しなかった発話は、ともに不明発話として不明
発話ファイル40に記録され、これが通知部42を通じ
て翻訳システム16の管理者へ電子メール等により通報
される。管理者はその発話とその対応表記をユーザ発話
集38と辞書ファイルへ新規登録し、システムを改善す
る。このメンテナンスによれば、なんら困難なプロセス
なく、不明発話をそのままユーザ発話集38に追加して
いくことができるため、システムの充実は非常に容易で
ある。
【0024】目的言語設定部44は、ユーザが翻訳先と
して指定する言語、すなわち目的言語を取得し、これを
翻訳サーバ24へ伝える。これにより、翻訳サーバ24
は多数の言語の中からユーザが望む言語による翻訳を実
行する。
【0025】図3はユーザ発話集38の内部構成を示
す。ユーザ発話集38は第1文字欄50、ユーザ発話欄
52、レコード欄54を有する。第1文字欄50には5
0音が記入され、ユーザ発話欄52にはユーザの想定発
話が50音順に記入されている。ユーザの発話は「あ
さ」のような一語の単語でもよく、その他会話文や任意
の文章が想定されている。レコード欄54には、後述の
翻訳サーバ24の辞書ファイルのレコード番号Rが記述
されており、したがってこれが辞書を引く際のインデッ
クスとなる。同図では、例えばユーザ発話「ありがと
う」のインデックスが「R112」と記入されている。
【0026】図4は翻訳サーバ24の内部構成を示す。
通信部60はインターネット14を介してユーザ端末1
2、エントランスサーバ20等と連絡する。エントラン
スサーバ20の発話検索部34によって特定されたレコ
ード番号Rは、通信部60を経てレコード取得部62で
受信され、対応表記検索部64へ通知される。一方、エ
ントランスサーバ20の目的言語設定部44で取得され
た目的言語も対応表記検索部64へ通知される。対応表
記検索部64は、これらの情報をもとに辞書ファイル6
6内からユーザ発話の対応表記(図中SR)を読み出
し、これを整形部68へ送付する。整形部68は対応表
記をWebページまたは電子メールなど(図中P)の形
に整形し、通信部60を介してユーザ端末12へ送信す
る。指示取得部70はユーザの次の発話を取得してこれ
をエントランスサーバ20へ伝達したり、対応表記が複
数存在するとき、ユーザによる選択を受け付けたり、対
応表記をユーザが編集中の文書データや電子メールの中
へ貼付するための指示を受け付けるなど、任意の処理を
なす。指示取得部70は、つぎの発話を特定するため
に、ユーザ端末12のアクセス先をエントランスサーバ
20、すなわちURLaへ戻すことで処理を締めくく
る。
【0027】図5は辞書ファイル66の構成を示す。辞
書ファイル66は、レコード欄54、英語欄80、仏語
欄82、その他の言語による対応表記の欄(図示せず)
を含む。ここでは、レコード番号R112のユーザ発話
である「ありがとう」に対して、その英語訳と仏語訳が
例示されており、それぞれふたつの候補が記述されてい
る。例えば英語の場合、通常の表現として「Thank yo
u.」、よりていねいな表現として「Thank you very muc
h.」その他がリストされ、ケースバイケースでユーザが
選択できるよう配慮されている。
【0028】以上の構成による翻訳サービスの流れを説
明する。図6は翻訳サービスを受けるためにユーザがエ
ントランスサーバ20へアクセスしたとき最初に表示さ
れる画面である。サービスのタイトル「VIRTUAL TRANSL
ATOR」の下に、ユーザが翻訳先言語、すなわち目的言語
を指定する領域90があり、ここでは英語が選択されて
いる。その下に、「翻訳したい文章(単語)を入力して
下さい。」と表記され、発話入力領域92が設けられて
いる。ユーザはここに「ありがとう」を入力し、送信ボ
タン94を押す。このアクションにより、エントランス
サーバ20による一連の処理が実行され、目的言語であ
る「英語」およびレコード番号R112が翻訳サーバ2
4へ送られる。また、ユーザ端末12のアクセス先が翻
訳サーバ24へ移る。
【0029】図7は、ユーザが翻訳サーバ24へアクセ
スしたときに表示される画面を示す。翻訳サーバ24は
レコード番号R112をもとに「ありがとう」の対応表
記レコードを特定し、さらにエントランスサーバ20か
ら送られた目的言語「英語」をもとに最終的にユーザの
求める翻訳を提供する。ここでは、既述のごとく「あり
がとう」に対応するふたつの訳96が簡単な説明ととも
に表示されている。ここで仮に、ユーザがいずれかの訳
をクリック等して選択すると、翻訳サーバ24の指示取
得部70により、その訳が編集中の電子メールへ貼付さ
れるなど、いろいろな展開が可能である。
【0030】図8は以上の処理をまとめて示すフローチ
ャートである。処理はユーザによる目的言語の設定(S
10)、発話取得部32による発話の取得(S12)、
発話検索部34による発話の検索(S14)と進み、ユ
ーザの発話がユーザ発話集38に発見された場合(S1
6のY)、翻訳サーバ24による翻訳(S18)、整形
(S20)を経てユーザ端末12へ提供される(S2
2)。一方、ユーザの発話がユーザ発話集38に発見で
きず、また形態素解析等によってもその内容が特定でき
なかったとき(S16のN)、この発話を不明発話ファ
イル40へ記録する(S24)とともに、管理者へ通知
がなされる(S26)。以上、実施の形態1によれば、
システム全体の応答性とメンテナンス容易性を高めつ
つ、ユーザの求めに応じた翻訳が実現する。
【0031】実施の形態2 本発明の翻訳システムは、ユーザが複数存在する各種用
途にも適用できる。図9は多数国のユーザが一堂に会す
るチャットルームを実現するためのエントランスサーバ
20を示す。同図において図2と同等の構成には同一の
符号を与え、適宜その説明を省略する。
【0032】チャット機能ブロック102は従来一般的
なチャットルーム実現のための機能を提供する。すなわ
ち、ユーザのニックネーム等の登録と入室の受付、入室
者の管理、発話の取得とその同報的な送信等である。チ
ャット機能ブロック102は、内部に図示しないユーザ
属性取得部を有し、これが通常のユーザ情報のほかに、
ユーザの母国語を示す情報(以下、母国語情報という)
を取得する。母国語情報はユーザに入力させてもよい
し、ユーザがWebページの表示を何語でしているかを
検出してもよいし、ユーザ端末12のOSなど端末側の
情報をもとに判定してもよい。チャットルームに入室し
たすべてのユーザ(以下、メンバーという)の属性情報
(図中UI)、とくにユーザの母国語情報は母国語特定
部106へ送られる。母国語特定部106は、メンバー
の母国語情報をもとに、すべての目的言語(図中TL)
を特定し、これを翻訳サーバ24へ送る。
【0033】チャット機能ブロック102はその基本機
能として、通信部30を介して各メンバーの発話(図中
H)を取得し、これを発話検索部34へ送る。すなわ
ち、実施の形態1の発話取得部32の機能はチャット機
能ブロック102内部で実現される。発話検索部34に
よってレコード番号(図中R)が特定されると、これが
翻訳サーバ24へ送られる。整形部104は翻訳サーバ
24から翻訳の結果を受けとり、メンバーの属性情報U
Iを参照してメンバーごとにその母国語による対応表記
を選択し、ページを整形してチャット機能ブロック10
2へ戻す。チャット機能ブロック102は、その新たな
機能としてメンバーの言語単位で異なるページを生成
し、これを各メンバーへ同報的に、すなわち同じタイミ
ングで送信する。
【0034】実施の形態2における翻訳サーバ24は、
実施の形態1におけるそれと基本的に同等でよいが、図
9のごとく、実施の形態2ではエントランスサーバ20
の側に整形部104が移っている。したがって、実施の
形態2の翻訳サーバ24は整形部68をもたず、辞書フ
ァイル66から出力された検索の結果、すなわち翻訳の
結果はエントランスサーバ20の整形部104へ送ら
れ、そこで整形される。
【0035】図10は、実施の形態2による多国籍メン
バーによるチャットルームの様子を示している。ここで
は、「tom」をはじめとするメンバーが入室者表示領
域122に示され、それらの会話がメイン領域120で
展開されている。また、メンバーが発話を入力するため
の領域124、および入力した発話を送信するボタン1
26が画面下に設けられている。さらに、「他の言語
へ」ボタン128が新設されている。
【0036】いま、メイン領域120では「ken_1
23」をはじめとする数名のメンバーがチャットをして
いる。チャットはすべて日本語でなされているため、外
見上はメンバーがすべて日本人に思える。しかし、ここ
では「taro」は日本人、「tom」は米国人、「p
ierre」はフランス人であるとし、他のメンバーも
それらのいずれかの国に属するとする。また、図10の
画面は「taro」のユーザ端末12に表示されている
とする。
【0037】この条件では、母国語特定部106が目的
言語として「日本語、英語、仏語」を特定する。いま、
あるメンバーの発話が日本語であれば、まずその内容が
エントランスサーバ20の発話検索部34で特定され、
レコード番号Rが翻訳サーバ24へ送られる。翻訳サー
バ24の対応表記検索部64はレコード番号Rと目的言
語「日本語、英語、仏語」をもとに、日本語でなされた
発話の英語表記と仏語表記を特定し、これらがエントラ
ンスサーバ20の整形部104へ送られる。整形部10
4は各メンバーの母国語情報をもとに、「taro」を
はじめとする日本人メンバーに図10のページ画面を送
信する。
【0038】一方、整形部104は「tom」をはじめ
とする米国人のメンバーに対して図11のページ画面を
送信する。図11は図10の日本語部分をすべて英語に
翻訳したものに相当し、「tom」からはすべてのメン
バーが英語圏の人間に見えている。同様に、図示しない
が、「pierre」からはすべてのメンバーが仏語を
話しているように見えている。
【0039】図10には「他の言語へ」ボタン128が
設けられ、図11にはそれに対応する「OTHER LANGUAGE
S」ボタン128が設けられている。これらのボタン
は、各メンバーがその母国語以外による画面表示を希望
するときに利用するもので、例えば図10において「t
aro」がそのボタンを押すことにより、例えば図11
のような英語によるサービスを受けることができる。
【0040】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
た。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成
要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可
能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあるこ
とは当業者に理解されるところである。そうした例を挙
げる。
【0041】実施の形態1、2では、ユーザの発話はテ
キストベースで行われたが、これは当然音声認識で行っ
てもよい。その場合、本発明を通訳ツールとして利用す
ることもできる。
【0042】不明発話は、ユーザ発話集38において特
定できなかった発話と考えたが、ユーザ発話集38では
特定できても、翻訳の結果が不完全だったか、または芳
しくなかった場合に、その発話を不明発話とよんでもよ
い。その場合もその旨を管理者へ通知し、辞書ファイル
66の改訂等による対応が可能である。
【0043】翻訳の結果、図7のように複数の候補が見
つかったとき、ユーザの属性をもとに整形部68等が適
当なものを選択してもよい。例えば、ユーザが女性の場
合、比較的柔らかい表現を選択してもよいし、ユーザが
年輩の場合も、よりていねいな表現を選択してもよい。
【0044】さらに別の方法として、ユーザが翻訳の基
調を指定するための構成を設けてもよい。たとえば、
「非常にていねいに」「友人調で」などを予め指定する
ことにより、整形部68等で適切なものを選択してもよ
い。
【0045】実施の形態では、最初のユーザ発話が日本
語である前提でユーザ発話集38の構成を説明したが、
当然ユーザ発話集38はいろいろな言語用に作ることが
できる。それらのいずれを利用するかは、既述のごと
く、ユーザの母国語を判定する過程を経て決定すること
ができる。
【0046】実施の形態の翻訳システムは、ユーザ支援
装置に組み込むことができる。その装置は例えば、ユー
ザからの質問に応答するエージェントをもち、ユーザの
発話がそのエージェントの処理可能な言語でない場合、
実施の形態による翻訳プロセスを間挿して対応すること
ができる。逆に、そのエージェントによるユーザへの応
答発話集もいろいろな言語で作成しておくことで、ユー
ザのさまざまな母国語に対応できる。エージェントの発
話を多言語対応にしておいても、エージェントの動作フ
ァイル、画像ファイル等、発話以外のデータは共用でき
るため、言語数の拡張はさして困難な作業ではない。
【0047】実施の形態では、異なる言語間の翻訳を採
り上げたが、本発明は当然ながら同一言語内の方言、古
語、世代間で異なる話し方などについても適用できる。
【0048】本発明の用途としてさらに、異なる言語間
で行われる電話における会話、会議の発言などをリアル
タイムで翻訳するサービスへの展開が可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、電子的な翻訳技術の利
便性、性能の向上が比較的容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1、2に係る翻訳システムを含む
ネットワークシステムの全体構成図である。
【図2】 実施の形態1に係る第1のブロックであるエ
ントランスサーバの構成図である。
【図3】 エントランスサーバに内蔵されるユーザ発話
集の構成図である。
【図4】 実施の形態1、2に係る第2のブロックであ
る翻訳サーバの構成図である。
【図5】 翻訳サービスに内蔵される辞書ファイルの構
成図である。
【図6】 実施の形態1による翻訳の流れの前半を示す
図である。
【図7】 実施の形態1による翻訳の流れの後半を示す
図である。
【図8】 実施の形態1による翻訳手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】 実施の形態2に係るエントランスサーバの構
成図である。
【図10】 実施の形態2による多国籍チャットの日本
語版画面を示す図である。
【図11】 実施の形態2による多国籍チャットの英語
版画面を示す図である。
【符号の説明】
12 ユーザ端末、 16 翻訳システム、 20 エ
ントランスサーバ、24 翻訳サーバ、 32 発話取
得部、 34 発話検索部、 38 ユーザ発話集、
42 通知部、 44 目的言語設定部、 62 レコ
ード取得部、64 対応表記検索部、 66 辞書ファ
イル、 68 整形部、 102チャット機能ブロッ
ク、 104 整形部、 106 母国語特定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 継文 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5B091 AA01 BA04 CB24 CC01 CC15 CD03 CD10 DA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの発話を想定して作成された電子
    的なユーザ発話集を有し、前記ユーザから発話が入力さ
    れたときその内容を特定する第1のブロックと、 前記発話の翻訳を目的として作成された電子的な辞書フ
    ァイルを有し、前記発話の他言語による対応表記を前記
    ユーザへ提供する第2のブロックとを含み、 前記第1および第2のブロックをそれぞれ異なるノード
    としてネットワークに接続し、前記ユーザ発話集と前記
    辞書ファイルを分散して配したことを特徴とする翻訳シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記第1のブロックは、 前記ユーザの発話を前記ユーザ発話集の中で検索する発
    話検索部と、 前記ユーザの発話が前記ユーザ発話集の中に見い出され
    なかったとき、その旨をシステム管理者へ通知する通知
    部と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の翻訳システ
    ム。
  3. 【請求項3】 ユーザの発話を想定して作成された電子
    的なユーザ発話集と、 前記発話が入力されたとき前記ユーザ発話集を用いてそ
    の内容を特定する発話検索部と、 前記ユーザの発話を想定して作成され、その発話の複数
    言語間の対応を記述する辞書ファイルと、 前記ユーザに所定のサービスをなす機能ブロックと、 前記サービスを受けるべく仮想的に集合した任意数のユ
    ーザが利用する言語を翻訳の目的言語として設定する目
    的言語設定部と、 前記ユーザのいずれかによってなされた発話について前
    記発話検索部によって特定された内容を前記辞書ファイ
    ルに照合し、前記目的言語によるその発話の対応表記を
    特定する対応表記検索部とを含み、 前記機能ブロックは、前記対応表記を前記サービスに組
    み込んで提供することを特徴とする翻訳システム。
  4. 【請求項4】 前記機能ブロックは、前記ユーザのそれ
    ぞれに対し、前記対応表記のうち、そのユーザが利用す
    る言語による表記をそのユーザのためのサービスに組み
    込むことにより、前記目的言語を単位としてサービスを
    カスタマイズすることを特徴とする請求項3に記載の翻
    訳システム。
  5. 【請求項5】 前記ユーザ発話集と前記辞書ファイルを
    異なるネットワークノードに配し、前記ユーザからネッ
    トワークを介してなされる前記サービスの要求に対し、
    前記発話の内容の特定と前記対応表記の特定を分散して
    処理することを特徴とする請求項3、4のいずれかに記
    載の翻訳システム。
JP2000339590A 2000-10-24 2000-11-07 翻訳システム Pending JP2002149646A (ja)

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