JP2002149361A - 印刷データ処理装置および方法 - Google Patents

印刷データ処理装置および方法

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JP2002149361A
JP2002149361A JP2000340862A JP2000340862A JP2002149361A JP 2002149361 A JP2002149361 A JP 2002149361A JP 2000340862 A JP2000340862 A JP 2000340862A JP 2000340862 A JP2000340862 A JP 2000340862A JP 2002149361 A JP2002149361 A JP 2002149361A
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JP2000340862A
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Toshiya Mihashi
俊哉 三橋
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過去の印刷条件等に基づきユーザに最適な印
刷の動作モードを実現する印刷データ処理装置を提供す
ることである。 【解決手段】ユーザが印刷条件を指定した画像データに
対し画像データから特定のPDL(Printer Descriptio
n Language)に依存しない中間画像データを生成し、中
間画像データを解析し、その解析の結果に基づいて最適
な印刷条件を決定するホスト・コンピュータなどの情報
処理装置において、それまでユーザが指定した印刷条件
や最適な印刷条件等を格納しておき、それらの印刷条件
の偏りを検出する手段を設け、以後の印刷において、格
納されたそのユーザの印刷条件に偏りが検出された場合
に、その偏りのあった印刷条件を印刷するための最適印
刷条件としてユーザに通知したり、またはその条件を印
刷するための最適条件に置き換えたりする構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
からの描画コマンドに対応して印刷処理を行う印刷デー
タ処理装置および印刷データ処理方法およびコンピュー
タが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷データ処理システムにおける
印刷処理(具体的には、プリンタ・ドライバの処理)に
おいては、プリンタに複数の印刷条件(動作モード)、
例えばPDLモードとイメージ・モードを備えている場
合に、印刷時に使用される印刷モードの選択は、利用者
が行い、利用者がプリント設定画面上で選択した印刷条
件(動作モード)に基づいて印刷を行っていた。また、
印刷条件の選択については、従来技術として、特開平1
1−129583公報における印刷モードの自動選択機
能を有するものが知られている。
【0003】従来のこの2つのタイプは、明示的に中間
的なスプール・ファイルを生成するかどうかという観点
で大別することが可能である。つまり、利用者が印刷条
件(動作モード)を明示的に選択する場合は、意図して
中間的なスプール・ファイルを生成しなくても処理が可
能であり、ユーザにとっては煩雑な印刷条件(動作モー
ド)の選択作業をさせない場合は、明示的に中間的なス
プール・ファイルを生成し、そのスプール内容を解析す
ることにより最適な印刷条件(動作モード)を判断する
処理を自動的に行うというものである。
【0004】前述した2つの形式での処理のうち、スプ
ールする形式のプリンタ・ドライバはスプール・データ
の解析により最適な印刷条件(動作モード)が決定可能
という反面、明示的に中間的なスプール・ファイルを生
成することによって処理速度の低下を招くことが知られ
ていた。また、ユーザにとっては煩雑な印刷プロパティ
の設定をしないで済むが、印刷速度の観点からすると、
一旦スプールする分、ユーザが直接動作モードを選択す
るもう一つの形式のプリンタ・ドライバに比べ劣ること
も知られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
が印刷条件(動作モード)を直接設定するには、ユーザ
が印刷するドキュメントの特性とそれに最適な印刷条件
(動作モード)の組み合わせをユーザが理解している必
要があるため、印刷処理に関心の無いごく一般的なユー
ザは、煩雑な操作から解放される後者のタイプのプリン
タ・ドライバを一般的に使うこととなり、そのようなユ
ーザにとっては、必ずしも最適な印刷環境が与えられて
いるとは言えないという問題がある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、過去の印刷条件等に基
づきユーザに最適な印刷の動作モードをアドバイスする
ことで、プリンタや印刷処理に関して特別な知識が無く
とも良好な条件で印刷が可能な印刷データ処理装置およ
び方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、ユーザが印刷条件を指定した画像データ
に対し所定の処理を行って印刷装置に出力する印刷デー
タ処理装置において、前記画像データから特定のPDL
(Printer Description Language)に依存しない中間画
像データを生成して保持する中間データ生成手段と、前
記保持された中間画像データを解析する解析手段と、前
記解析の結果に基づき最適な印刷条件を決定する最適条
件決定手段と、前記ユーザが指定した印刷条件、および
/または、前記最適な印刷条件を保持する保持手段と、
前記保持手段が保持する印刷条件の偏りを検出する偏り
検出手段とを有する構成とした。以下、第1の発明とい
う。
【0008】また、他の発明は、前記第1の発明におい
て、前記最適条件決定手段が、前記偏り検出手段が印刷
条件の偏りを検出した場合に、前記偏りを検出した印刷
条件を前記印刷装置で印刷するための最適条件とする手
段である構成とした。以下、第2の発明という。
【0009】また、他の発明は、前記第2の発明におい
て、前記最適条件決定手段が、前記偏り検出手段が印刷
条件の偏りを検出した場合に、前記偏りを検出した印刷
条件を最適条件として前記印刷装置で印刷することをユ
ーザに通知する手段を更に有する構成とした。以下、第
3の発明という。
【0010】また、他の発明は、前記第1の発明におい
て、前記印刷データ処理装置が、前記偏り検出手段が印
刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏りが検出された
ことをユーザに通知する手段を更に有する構成とした。
以下、第4の発明という。
【0011】
【発明の実施形態】[第1の実施形態]以下、本発明を
適用するのに好適である実施形態について説明を行う。
【0012】図1は、本発明を適用可能な印刷データ処
理装置を含むホスト側コンピュータの構成を示すブロッ
ク図である。
【0013】図1において、ROM3のプログラム用R
OMあるいは外部メモリ11に記憶された文書処理プロ
グラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算
等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を
備え、システムバス4に接続される各デバイスをCPU
1が総括的に制御する。また、このROM3あるいは外
部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオ
ペレーティング・システム(以下、OSという)、上記
文書処理の際に使用するフォント・データやその他の各
種データ等を記憶する。2はRAMで、CPU1の主メ
モリ、ワークメモリ等として機能する。5はキーボード
・コントローラ(KBC)で、キーボード(KB)9や
不図示のマウス等のポインティング・デバイスからの入
力を制御する。
【0014】6はCRTコントローラ(CRTC)で、
CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。
7はディスク・コントローラ(DKC)で、ブートプロ
グラム、各種のアプリケーション、フォント・データ、
ユーザ・ファイル、編集ファイル、印刷データ生成処理
プログラム(以下、プリンタ・ドライバ)等を記憶する
ハード・ディスク(HD)、フロッピー(登録商標)・
ディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制
御する。8はプリンタ・コントローラ(PRTC)で、
所定の双方向性インタフェース(インタフェース)21
を介してプリンタ100に接続され通信制御処理を実行
する。なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定され
た表示情報RAMへのアウトライン・フォントの展開
(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWY
SIWYGを可能としている。
【0015】また、CPU1は、CRT10上の不図示
のマウス・カーソル等で指示されたコマンドに基づいて
登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理
を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に
関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モー
ドの選択を含むプリンタ・ドライバに対する印刷処理方
法の設定を行う。
【0016】図2および図3は、図1に示した印刷デー
タ処理装置の構成における印刷データの流れを示すブロ
ック図であり、プリンタ等の印刷装置が直接接続されて
いるか、あるいはネットワーク経由で接続されているホ
スト・コンピュータまたは専用のプリント・サーバにお
ける一般的な印刷データ生成処理の構成を示したもので
ある。
【0017】図2において、アプリケーション201、
グラフィック・エンジン202、プリンタ・ドライバ2
03、およびシステム・スプーラ204は、CD−RO
Mやハード・ディスク等の外部メモリ11に保存された
ファイルとして存在し、実行される場合にOSやそのモ
ジュールを利用するモジュールによってRAM2にロー
ドされ実行されるプログラム・モジュールである。
【0018】また、アプリケーション201およびプリ
ンタ・ドライバ203は、FDやCD−ROM、あるい
は不図示のネットワークを経由してハード・ディスク等
の外部メモリ11に追加することが可能となっている。
外部メモリ11に保存されているアプリケーション20
1はRAM2にロードされて実行されるが、このアプリ
ケーション201がカラー・プリンタ100に対して印
刷を行う際は、同様にRAM2にロードされ実行可能と
なっているグラフィック・エンジン202を利用して出
力(描画)を行う。
【0019】グラフィック・エンジン202は印刷装置
ごとに用意されたプリンタ・ドライバ203を同様に外
部メモリからRAM2にロードし、アプリケーション2
01の出力を、プリンタ・ドライバ203を用いてプリ
ンタの制御コマンドに変換する。変換されたプリンタ制
御コマンドはOSによってRAM2にロードされたシス
テム・スプーラ204を経由し、インタフェース21を
経由してプリンタ100へ出力される仕組みとなってい
る。
【0020】図3に示す印刷データ処理装置は、図2に
示す印刷データ処理装置を拡張したもので、グラフィッ
ク・エンジン202カラー・プリンタ・ドライバ203
へ印刷命令を送る際に、一旦中間コードからなるスプー
ル・ファイル303を生成する構成をとる。
【0021】すなわち、図2に示す印刷データ処理装置
では、アプリケーション201が印刷処理から開放され
るのは、プリンタ・ドライバ203がグラフィック・エ
ンジン202からのすべての印刷命令をプリンタの制御
コマンドへ変換し終った時点であるのに対し、図3に示
す印刷データ処理装置では、スプーラ302がすべての
印刷命令を中間コード・データに変換し、スプール・フ
ァイル303に出力した時点である。通常、アプリケー
ションの解放(RTA: Return To Application)という観
点では、後者の方が短時間で済む。しかしながら、印刷
装置からの印刷結果の出力完了までの時間で見ると、ス
プール・ファイルを生成する時間分後者の方が遅くなる
傾向にある。これらの関係を図示したものが図4であ
る。図4は、図2に示した形式のドライバの動きと図3
に示した形式のドライバの動きを時系列に従い模式的に
比べたものである。
【0022】図3に示す印刷データ処理装置において
は、スプール・ファイル303を生成する過程におい
て、ページ内の描画情報の分析を行うことや、生成され
たスプール・ファイル303の内容に対してデータを加
工することが可能であり、これによりアプリケーション
201からの印刷データに対して、最適な動作モードの
自動選択や、拡大縮小や、複数ページを1ページに縮小
して印刷するいわゆるN−up印刷等の一般的なアプリ
ケーションが持たない付加的な印刷機能を実現すること
ができる。
【0023】これらの目的のために、図2に示す印刷デ
ータ処理装置に対し、図3に示す印刷データ処理装置の
ように中間コード・データでスプールするようシステム
の拡張がなされてきている。なお、最適な動作モードの
自動選択や印刷データの加工を行うためには、通常のプ
リンタ・ドライバ203が提供するウインドウから設定
を行い、プリンタ・ドライバ203がその設定内容をR
AM2上あるいは外部メモリ11上に保管し、その値を
スプール・ファイル・マネージャ304やデスプーラ3
05が参照し処理を実現する。
【0024】以下、図3の構成について更に詳細に説明
する。
【0025】図3に示す印刷データ処理装置では、グラ
フィック・エンジン202からの印刷命令をディスパッ
チャ301が受け取る。ディスパッチャ301がグラフ
ィック・エンジン202から受け取った印刷命令がアプ
リケーション201からグラフィック・エンジン202
へ発行された印刷命令の場合には、ディスパッチャ30
1は外部メモリ11に格納されているスプーラ302を
RAMにロードし、プリンタ・ドライバ203ではなく
スプーラ302へ印刷命令を送付する。スプーラ302
は受け取った印刷命令を中間コードに変換してスプール
・ファイル303に出力する。スプール・ファイル30
3は一つのファイルで構成されているのでなく、いくつ
かのファイルの総称である。
【0026】スプーラ302において中間コードに変換
する際に、どのような印刷命令か、その印刷命令がプリ
ンタ側でどのような負荷になるのかといった情報を詳細
に解析する。この解析処理は、最適な動作モードの自動
選択のためになされるものである。そして、その解析処
理の結果を別のスプール・ファイルとしてスプール・フ
ァイル303に保存する。また、プリンタ・ドライバ2
03に対して設定されている印刷データに関する加工設
定情報をスプーラ302はプリンタ・ドライバ203か
ら取得しスプール・ファイル303に保存する。なお、
スプール・ファイル303は外部メモリ11上にファイ
ルとして生成するが、RAM2上に生成することも可能
である。更にスプーラ302は外部メモリ11に格納さ
れているスプール・ファイル・マネージャ304をRA
M2にロードし、スプール・ファイル・マネージャ30
4に対してスプール・ファイル303の生成状況を通知
する。
【0027】その後、スプール・ファイル・マネージャ
304は、スプール・ファイル303に保存された印刷
データに関する加工設定情報の内容に従い、再度グラフ
ィック・エンジン202を利用して印刷を行えると判断
した際には、外部メモリ11に格納されているデスプー
ラ305をRAM2にロードし、デスプーラ305に対
して、スプール・ファイル303に記述された中間コー
ドの印刷処理を行うように指示する。
【0028】デスプーラ305はスプール・ファイル3
03に含まれる中間コードをスプール・ファイル303
に含まれる最適な動作モードの解析結果の情報や加工設
定情報の内容に従って処理し、必要に応じてデスプーラ
内に持つレンダラ306によって中間コードを高速に印
刷イメージに展開する。中間コードを印刷イメージに展
開するかどうかの判断は、スプーラ302において行わ
れた解析処理の結果のファイルをデスプーラ305内の
最適化判断処理部が読み出し、設定されている加工設定
情報などの情報と合わせて総合的に判断する。この判断
はページ単位で行われて良いし、各描画オブジェクト単
位で行ってもかまわない。いずれにせよ、デスプーラ3
05は、スプール・ファイル303から中間コードを読
み出し、グラフィック・エンジン202のAPI(Appl
ication Programming Interface)に適合するような形
に変換し、再度グラフィック・エンジン202経由で出
力を行う。
【0029】ディスパッチャ301がグラフィック・エ
ンジン202から受け取った印刷命令がデスプーラ30
5からグラフィック・エンジン202へ発行された印刷
命令の場合には、ディスパッチャ301はスプーラ30
2ではなく、プリンタ・ドライバ203に処理を切り替
え、プリンタ・ドライバ203はプリンタ制御コマンド
を生成し、システム・スプーラ204経由でプリンタ1
00に出力がなされる。
【0030】図5は、図1に示したホスト・コンピュー
タ200内のRAM2でのメモリ・マップの一例を示す
図であり、本実施形態における一連の印刷データ生成処
理プログラムを含む印刷関連モジュール504、アプリ
ケーション501、関連データ503、OS505、B
IOS506がホスト・コンピュータ200上のRAM
2へロードされ、実行可能となった状態のメモリ・マッ
プを示している。なお、502は空きメモリである。
【0031】以上、本発明を適用する実施形態として印
刷データ処理装置の基本的な構成について説明したが、
次に最適な動作モードの自動選択処理について説明す
る。処理の説明をする前に、そもそも、なぜこのような
自動選択機能が必要なのかについて簡単に触れる。
【0032】従来、印刷処理において、レンダリング処
理をホスト側、印刷装置側のどちらで行うかの違いによ
って、2つのタイプのプリンタ・ドライバが存在した。
ホスト側で印刷イメージのレンダリング処理まで行うタ
イプのものをイメージ・ドライバと呼び、印刷装置側に
搭載するPDL(Printer Description Language)を利
用し、印刷装置側でレンダリングを行うタイプのプリン
タ・ドライバをPDLドライバと呼んでいる。それぞれ
には、以下のような一長一短が存在する。
【0033】《PDLドライバの利点》: ・負荷の軽いページの処理は高速(エンジン・スループ
ットで出力可能)文字印字やストレッチの効くイメージ
の描画など。
【0034】・階調アップで極端なデータ・サイズ(処
理速度)の変化なし。
【0035】《PDLドライバの弱点》: ・RGB系論理演算処理の不正出力(カラー・プリンタ
はYMCK系で逆UCR処理を行うと低速になってしま
う。) ・転送データ・サイズに上限なし→プリンタ処理速度低
下を招く可能性あり。
【0036】PDLデータに上限はないので、大量の描
画オブジェクトが来てメモリが満杯になると一度画像メ
モリに展開し、階調または解像度を落として処理を続行
するため処理速度が低下する可能性あり。
【0037】《イメージ・ドライバの利点》: ・1ページ当たりのデータ・サイズに上限あり ・ホスト側の方が、搭載メモリ、CPUスピードが高
速。結果的に高解像度イメージの高速描画が可能。
【0038】《イメージ・ドライバの弱点》: ・文字は毎文字イメージとして展開するため、文字コー
ドで処理するPDLに比べデータ量と処理時間がかか
る。
【0039】・印刷装置側に搭載しているような専用の
ハードウェア・アクセラレータを活用できない。
【0040】このような一長一短があり、それぞれが排
他的に利用されているのが現状であるため、ユーザが最
適な動作モードの設定を行わないと、極端に印刷時間が
かかってしまったり、画質低下が発生したりする可能性
があった。具体的には、図6に示すようなプリンタ・ド
ライバの設定画面において、自分がこれから印刷すべき
文書のタイプを、事前に用意されたいくつかのアイコン
の中から最も適切であると思われるものをユーザ自身が
選択し印刷を行う必要があった。あるユーザは、ワード
・プロセッシングのアプリケーション・ソフトウェアで
作成した文書なので、"文書/表" というアイコンを選
択して印刷したが、そのユーザの作成した文書には、高
解像度のイメージ・データが添付されており、実は、イ
メージ・ドライバとして処理を行う "イメージ1" とい
うアイコンを選択した方が高速処理可能だったというこ
とは良くある話しである。
【0041】そこで、それぞれの良いとこ取りをしたプ
リンタ・ドライバが考案された。このような新しいタイ
プのプリンタ・ドライバでは、以下の3つの大きな特徴
を持つ。
【0042】1.安定した速度性能を実現する。
【0043】プリンタ側処理とホスト側処理の動的切り
替え機構を持ち、一般的なページはPDLモードでデー
タ生成をしてエンジン・スループットを実現し、プリン
タにとって処理の重いページはホストでラスタ展開する
ことで印刷時間が極端にかかることをなくす。
【0044】2.正常印刷処理系を自動選択する。
【0045】不正印字予測によって、正確な出力処理系
を自動選択する。
【0046】PDL/イメージ・モードのそれぞれの制
限を事前にチェックし回避する。
【0047】3.イージー・オペレーションを提供する
手段である。
【0048】最適な印刷モードをユーザに代わって自動
選択。オートマチック車感覚。
【0049】つまり、アプリケーション・ソフトウェア
からの印刷処理を行う際に、特定のPDLに依存しない
中間状態の印刷情報を生成し一時的に記憶手段に蓄え、
その蓄えられた印刷データを解析し最適な動作モードを
自動的に決定することによって、前述したPDLドライ
バ、イメージ・ドライバのそれぞれの長所のみを活用可
能なプリンタ・ドライバとして作用するものである。
【0050】このようなプリンタ・ドライバにおいて、
最適な動作モードの自動選択処理は例えば次のように行
われている。
【0051】図7のような、写真付き文書をカラーLB
Pに印刷する場合を例にとって説明する。
【0052】一見、通常の文書データなので、一般ユー
ザであれば、プリンタ・ドライバの設定画面に図6のよ
うな "文書/表" という設定があれば、それを選択して
印刷してしまう。この設定では、PDLプリンタ・ドラ
イバとして動作する。しかしながら、この写真部分は非
常に高解像度でかつ高階調のイメージ・データ(具体的
には、600dpi等倍、RGB各色8bit)であるため、実
は、"イメージ1" という設定をし、イメージ・ドライ
バで処理した方が高速である。これは、高解像度でかつ
高階調のイメージ・データをPDLコマンドとして変換
すると、高解像度でかつ高階調のままイメージ・データ
がプリンタに送られることになる。つまり画像の幅ピク
セル×高さピクセル×階調(Bit数)×プレーン数(R
GB形式:3) の大きさのイメージ・データがプリンタ
に送られることになる。しかしなから、例えば、本実施
形態に係るカラーLBP内ではカラー画像をRGB形式
でなくYMCK形式で処理している上、階調も8bitでな
く、2bitまでしかサポートしていないため、プリンタが
印刷可能な画質に比べ冗長な画像情報がプリンタ・ドラ
イバから送出されることになる。更に、プリンタが搭載
しているメモリ量は限られているため、高解像度でかつ
高階調のイメージ・データが大きなサイズでプリンタに
送られてくると、プリンタ内のページ・バッファに保持
できず、その内容を描画プレーンに展開して、ページ・
バッファの領域を空けようとする。この動作のため、プ
リンタ内の印刷処理は遅くなる。
【0053】このような問題は、事前にプリンタに送る
イメージ・データ量がわかれば防止できる問題で、本実
施形態において述べる図3の形式のプリンタ・ドライバ
では、アプリケーション・ソフトウェアからの印刷処理
を行う際に、特定のPDLに依存しない中間状態の印刷
情報を生成するが、その際に、イメージ・データを含む
中間状態の印刷情報から、そのイメージ・データをPD
Lコマンドにすると何バイトになるか、ホスト側レンダ
ラにおいてプリンタ側の出力解像度、出力階調に合わせ
て事前に印刷イメージを展開すると何バイトになるかと
いった2つの値を予測する。この予測結果を比較し、値
の小さい方で描画することで、高速に印刷処理を行うこ
とが可能である。したがって、本実施例におけるプリン
タ・ドライバでは、図7のような印刷データを処理する
場合、最適な動作モードとしてホスト側でイメージ展開
処理するような動作を自動的に選択することになる。以
上のような処理によって、最適な動作モードの自動選択
処理は行われるが、このような自動選択処理が必ずしも
すべてのユーザにとって最適な解とはなり得ない場合も
存在する。つまり、印刷データの内容に大きな偏りが存
在する場合は、あらかじめ動作モードを選択して印刷処
理を行った方が高速な場合があるからである。例えば、
プレーンなテキストしか印刷しないユーザにとっては、
最適な動作モードの自動選択処理は冗長な処理となって
しまい、印刷時間の観点でも余計な時間を費やしてしま
う可能性がある。
【0054】本発明は、この点に着目してなされたもの
で、ユーザの印刷処理内容に明らかな偏りが存在する場
合に、その偏りを検出し最適なアドバイスをユーザに促
す処理を行うものである。本実施形態において、本発明
は次の各手段によって構成され実現される。
【0055】アプリケーション・ソフトウェアからの印
刷処理を行う際に、特定のPDLに依存しない中間状態
の印刷情報を生成し一時的に記憶手段に蓄え、その蓄え
られた印刷データを解析し最適な動作モードを自動的に
決定し印刷処理を行うプリンタ・ドライバは、図3に示
す構成において実現される。
【0056】図3のスプーラにおいて、各中間状態の印
刷情報を生成する際に、図9に示すような最適な動作モ
ードの決定に必要な判別情報の収集も行い、印刷情報の
内容とあわせて記録される。図9に示す判別情報につい
て補足すると、印刷ジョブに関する全般的な情報と、各
ページの描画内容に関する情報に大別される。前者は、
印刷日時、印刷者、印刷すべきファイルのファイル名、
そのファイルの作成日および更新日、印刷を行ったアプ
リケーションソフトの名称およびそのバージョン番号、
印刷時のプリンタ・ドライバのUIの設定(ドライバ動
作状態)、印刷ジョブの総ページ数などを記録する。
【0057】また、各ページの描画内容に関する情報と
しては、テキスト、グラフィックス、イメージという3
つの大きな描画オブジェクトに分類し、それぞれについ
て判別に必要とされる情報を収集する。例えば、テキス
トについては、そのページ内での文字サイズの最大ポイ
ント数を収集し記録する。またグラフィックについて
は、そのページ内に存在するグラフィック・オブジェク
トの総数や、描画時に論理描画の指定(ROP)がされ
ているかどうかといった情報を収集する。イメージにつ
いても同様で、更に描画すべきイメージの解像度等も収
集する。収集したこれらの判別情報を元に最適な動作モ
ードの決定を行う。具体的には、テキストの情報につい
ては、最大ポイント・サイズとある閾値の値を比較し、
閾値より大きい場合は、ホスト側でのレンダリング処
理、小さい場合は、プリンタ側でのレンダリング処理と
判断する。
【0058】また、グラフィックスについても、オブジ
ェクト数とある閾値の値を比較し、閾値より大きい場合
は、ホスト側でのレンダリング処理、小さい場合は、プ
リンタ側でのレンダリング処理と判断する。また、イメ
ージについては、解像度、階調、描画領域の情報よりP
DLコマンドとしてプリンタに送出データ量を予測し、
その値がホスト側でレンダリングしてハーフ・トーニン
グ処理までした場合のイメージ・サイズと比べて大きい
場合は、ホスト側でのレンダリング処理、小さい場合
は、プリンタ側でのレンダリング処理と判断する。ま
た、ROPについては、プリンタ側でサポートしていな
いROP番号が指定されていれば、ホスト側でのレンダ
リング処理、そうでない場合は、プリンタ側でのレンダ
リング処理と判断する。
【0059】以上のような判別結果を図8のような情報
として、各ページにスプール・ファイル303の一つと
して保存する。具体的には、各ページの解析結果は、"
T,G,I" という項目にわけて管理する。これはそれぞ
れ、Text, Graphics, Image の頭文字で、それぞれにつ
いて解析結果として、"H" or "P" という判別を行う。"
H"は、Host Side Rendering を意味し、ホスト側で処理
した方が効率的と判断されたときの印であり、"P" は、
Printer Side Rendering を意味し、PDLコマンドに
よってプリンタ側で処理した方が効率的と判断されたと
きの印である。
【0060】次に図11のフローチャートを用いて、本
発明における印刷データ生成処理の流れを説明する。ま
ず、ユーザがアプリケーション・ソフトウェアから印刷
操作を行うことによって印刷データ生成処理が開始され
る。ステップS1101で、図8に示したような動作モ
ードの自動判別結果の記録がN個以上あるかどうかをチ
ェックする。
【0061】これは、本発明が過去の記録よりアドバイ
スを決定するという仕組みであり、過去のサンプル数が
少ないと正しいアドバイスにならない可能性があるの
で、ある閾値を決め、この値以下の場合は、本発明のア
ドバイス機能は動作しないものとする。ステップS11
01で、N個以上の記録があると判断された場合は、ス
テップS1102に進み記録内容の分析処理を行う。記
録内容分析処理については、図12のフローチャートを
用いて後述する。記録内容分析処理は数値で分析結果が
得られ、例えば、戻り値が0の場合は印刷内容に明らか
な偏りは確認できないということになり、戻り値が0以
上の数値の場合は印刷内容に明らかな偏りが確認される
ということになる。ステップS1103では、この戻り
値から明らかな偏りがあるか否かを判断する。印刷内容
に明らかな偏りが確認された場合は、その戻り値が意味
を持ち、それを3桁の数値として表現し、各桁が Tex
t、Graphics、Image に対応する。
【0062】また、各桁の数値は、0がオブジェクト無
し、1がホスト側で処理、2がプリンタ側(PDL)で
処理という意味を持つ。例えば、202という値の場合
は、テキストとイメージはプリンタ側(PDL)側で処
理した方が良いという判断結果が得られたことを意味
し、かつ過去の印刷結果からこのユーザの印刷内容は常
にその傾向があることを示すことになる。ステップS1
103で、明らかな偏りがあると判断された場合はステ
ップS1104に移り、記録内容分析結果から、画面に
図10のようなメッセージを出力する処理を行い、ユー
ザにアドバイスを与える。この部分が本発明の最も特徴
的な部分である。図10は、図6に示したプリンタ・ド
ライバの設定画面における動作モードのアイコンを使っ
て表示を行う。
【0063】こうすることで、ユーザは、これまでの設
定を改め、より適した設定に切り替えることが容易に行
えるようになる。ステップS1104では、メッセージ
の表示をしてユーザに最適な動作モードの設定を促すだ
けで、処理はステップS1105に進む。ステップS1
105からは、図3に示した構成における通常の印刷デ
ータ生成処理である。ステップS1105の処理の詳細
については、図13、14、15を用いて後述する。
【0064】次に図12のフローチャートを用いて図1
1のステップS1102で示した記録内容分析処理につ
いて説明する。本処理は、図8に示した動作モードにお
ける自動判別結果のファイルの所在を引数として処理を
開始する。ステップS1201で、記録内容の登録数を
Sという変数に代入する。例えば、図8の場合なら、5
個記録されているので、S=5となる。次に、ステップ
S1202で、S番目の記録内容をバッファに読み出
す。最初に、ステップS1203で、記録内容のうち印
刷者という項目についてチェックする。つまり、同じユ
ーザの印刷でないと偏りが異なる可能性が高いため、同
じユーザの記録結果のみを分析対象とする。次に、ステ
ップS1204で、S番目の記録レコードに登録されて
いる総ページ数をPという変数にセットする。そして、
ステップS1205で、Pページ目の内容と(P−1)
ページ目の内容の比較を行う。各ページの内容は前述し
たように3桁の数値として記録されている。比較の結
果、同一である場合は、ステップS1206で、Pの値
を−1(ディクリメント)して再びステップS1204
からの処理を繰り返す。また、ステップS1206で
は、Pが0になった否かをも判断し、すべてのページに
ついてステップS1204からの処理を繰り返す。また
ある記録レコード内の全ページの処理が完了したら、ス
テップS1208に進み、Sの値を−1(ディクリメン
ト)し、Sが0か否かを判断し、0でない場合は再びス
テップS1202からの処理を繰り返し、0の場合はス
テップS1209に進む。つまり、次のレコードがあれ
ば次のレコードについて上記の処理を行い、そうでなれ
ければ次に処理を進める。このようにして、すべてのペ
ージ、すべての記録レコードについてページ内容の情報
を調べる。途中で不一致があれば、ステップS1207
で、戻り値用の変数Rに0を代入し処理を終了する。ま
た、すべての比較処理を終えてすべての内容が一致した
場合は、ステップS1209で、Rにページの内容の3
桁のコードをセットし、処理を終了する。
【0065】以上、記録内容分析処理の処理の流れにつ
いて説明したが、次に図11のステップS1105にお
ける印刷データ生成処理の詳細について説明する。図1
3、14、15は、図3の構成における印刷処理を説明
するためのフローチャートである。図13の処理フロー
は、図3におけるスプーラの処理を示し、図14の処理
フローは、図3におけるデスプーラの処理を示し、図1
5の処理フローは、図3におけるプリンタ・ドライバの
処理を示す。
【0066】図13のフローチャートにおいて、処理開
始において各種初期化が行われ印刷処理が開始される
と、グラフィック・エンジンより印刷情報が渡される。
ステップS1301では、その内容を特定のPDLに依
存しない中間的な印刷情報としてファイルとしてスプー
ルする。ステップS1302で、図9に示した判別情報
の収集もあわせて行う。ステップS1303では、1頁
分完了したか否かを判断し、完了していない場合はステ
ップS1301に戻り、完了している場合はステップS
1304に進む。つまり、ステップS1301とステッ
プS1302での処理をページ内のデータについてすべ
て行う。1ページ分の処理が完了した時点で、ステップ
S1304において判別情報より最適な動作状態の判別
を行い、その結果をファイルとしてスプールする。これ
でスプーラがスループする1ページ分の情報は完了する
ので、この時点で、ステップS1305において別プロ
セスとして動作するデスプーラを起動する。
【0067】ただし、この時点ですでにデスプーラが起
動していたら、ステップS1305では何もしない。デ
スプーラは別プロセスとして別の時系列で動作するた
め、デスプーラの処理については別途図14を用いて説
明する。ステップS1306では、すべてのページ分の
処理が完了したかどうかをチェックし、完了していない
場合は、ステップS1301からの処理を再び繰り返
す。すべてのページの処理が完了すると本処理は終了す
る。
【0068】次に図14のフローチャートを用いて、デ
スプーラの処理の流れを説明する。処理開始において各
種初期化が行われデスプール処理が開始されると、図8
に示した動作モードの自動判別結果のファイルを読み出
し、各ページの判別結果を読み出す。次に、ステップS
1401で、判別結果が"P"、すなわち、プリンタ側で
処理すべきページか、または、"H"、すなわち、ホスト
側で処理すべきページを判断する。プリンタ側(PD
L)で処理すべきページの場合は、ステップS1402
に移り、ホスト側で処理すべきページの場合は、ステッ
プS1405に進む。ステップS1402では、描画デ
ータや各種描画属性の内容をスプールしたファイルを開
き、先頭から内容を読み出す。ステップS1403で
は、スプールされている中間状態の印刷情報の形態か
ら、グラフィック・エンジンが提供しているAPIの形
に変換処理を行い、グラフィック・エンジンの機能を使
って再度印刷処理を行う。1ページ分の印刷情報を再生
したかどうかのチェックをステップS1404で行い、
再生されていない場合はステップS1402からの処理
を繰り返す。
【0069】一方、ページ毎の判別によってホスト側で
レンダリングを行った方が良いと判断されたページにつ
いては、ステップS1405に進み、描画データや各種
描画属性の内容をスプールしたファイルを開き、先頭か
ら内容を読み出す。ステップS1406では、スプール
されている中間状態の印刷情報の形態から、レンダラが
提供しているAPIの形に変換処理を行い、各印刷情報
を印刷イメージとなるようにレンダリング処理を行う。
レンダリング結果はイメージとなるが、ステップS14
07で、このイメージをグラフィック・エンジンが提供
しているAPIの形に変換し、グラフィック・エンジン
の機能を使って再度印刷処理を行う。そして、ステップ
S1408で、1ページ分の情報について処理が完了し
たか否かを判断し、完了していない場合は、ステップS
1405からの処理を繰り返し、処理が完了している場
合は、ステップS1409で全ページ分の処理が済んだ
かどうかをチェックする。ステップS1409で、未処
理のページ・データがある場合は、ステップS1401
からの処理を再度繰り返す。すべてのページの処理が完
了すると本処理は終了する。
【0070】本処理の流れにおいて、グラフィック・エ
ンジンのAPIコールによって描画処理を行っている
が、この処理は、また別のプロセスとして処理が実行さ
れる。具体的には、グラフィック・エンジンがプリンタ
・ドライバを動的にリンクして印刷処理を実行すること
になる。プリンタ・ドライバの処理フローについて、図
15を用いて説明する。図15は、本発明に係る印刷制
御装置における印刷データ処理手順の一例を示すフロー
チャートである。まず、ステップS1501で、プリン
タ・ドライバ203はグラフィック・エンジン202を
介したアプリケーション201からの描画命令を受け付
け、ステップS1502で、各々の描画命令(例えば、
線の描画等)に対応したプリンタ制御(描画)コマンド
・データを変換生成し、ステップS1503で、RAM
2または外部メモリ11等へシステム・スプーラ204
によりスプールされる。
【0071】次に、ステップS1504で、アプリケー
ション201およびグラフィック・エンジン202によ
る描画処理が終了したかどうかを判定し、Noならばス
テップS1501に戻り、同様の処理を繰り返す。一
方、ステップS1504で描画処理が終了したと判定さ
れた場合は、ステップS1505で、システム・スプー
ラ204によりスプールされていたプリンタ制御コマン
ド・データがプリンタ100に対して送信され、処理を
終了する。
【0072】なお、プリンタ・ドライバ203によって
実行される本プリンタ制御コマンド生成手法(以下、ベ
クタ・グラフィックス印刷モード)の特徴は、線等とい
ったベクタ・グラフィックスに対応した幾何学的な表現
がなされるプリンタ制御(描画)コマンドをプリンタ1
00へ送信するので、プリンタ100内の描画処理系お
よびプログラムによって、印刷イメージの生成(ラスタ
ライズ)が行われることになる。この場合には、プリン
タ100における印刷処理に要する時間は、オブジェク
トの種類とその数量によって決定される。
【0073】以上、図11、12、13、14、15を
用いて、本発明の実施形態における処理の流れを説明し
た。
【0074】図16は、本発明に係る印刷制御装置を適
用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処理
プログラムを格納する記憶媒体のメモリ・マップを説明
する図である。
【0075】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報、作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0076】更に、各種プログラムに従属するデータも
上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログ
ラムをコンピュータにインストールするためのプログラ
ムや、インストールするプログラムが圧縮されている場
合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0077】[第2の実施形態]本発明の第1の実施形
態においては、印刷データ生成処理を開始する直前に記
録内容分析処理を行い、アドバイスを出し、アドバイス
を出した後は、処理を続行しているが、アドバイスを出
した後、現在の設定とアドバイスの内容に差があった場
合は、処理を継続するか一旦中断して再度適切な動作モ
ードに設定しなおしてから印刷を行うかを選択するよう
にすることも可能である。また、現在の設定とアドバイ
スの内容が同一であった場合は、何もしないように構成
されている。
【0078】また、アドバイスを明示的に出さず、記録
内容分析処理の結果に応じて自動的に次回以降の印刷処
理の動作状態を変更することも可能である。この場合
は、記録内容分析結果を一旦RAM2などの記憶手段に
記憶し、印刷処理のはじめにおいて、その記憶内容に応
じて処理をするよう構成することで実現可能となる。ま
た、この際に、自動的に印刷処理の動作状態が変更にな
ったことを図10に示すようなメッセージ画面を用いて
ユーザに通知することも可能である。
【0079】[他の実施形態]本実施形態における図1
1、12、13、14、15に示す処理が外部からイン
ストールされるプログラムによって、ホスト・コンピュ
ータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、
CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体に
より、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体か
ら、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場
合でも本発明は適用されるものである。
【0080】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウェアのプログラム・コードを記録した
記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシス
テムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラム・コードを読出
し実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0081】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラム・コード自体が本発明の新規な機能を実現するこ
とになり、そのプログラム・コードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラム・コードを
供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー
・ディスク、ハード・ディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスク、DVD、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性
のメモリカード、ROM、EEPROM等を用いること
ができる。
【0082】また、コンピュータが読み出したプログラ
ム・コードを実行することにより、前述した実施形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラム・コード
の指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS
(オペレーティング・システム)等が実際の処理の一部
または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。更に、記憶媒体から読み出されたプログラム・コー
ドが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ
に書き込まれた後、そのプログラム・コードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザの印刷内容に極端な偏りがあるような場合で直接
動作モードを選択した方が良い場合に対し、過去の印刷
状況からそのようなケースを自動的に抽出し、ユーザに
最適な動作モードをアドバイスすることで、ユーザは、
プリンタや印刷処理に関して特別な知識が無くともより
良い印刷結果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施形態に係る印刷デー
タ処理装置のホスト・コンピュータ側の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】従来の印刷データ処理装置における印刷データ
の流れを示すブロック図である。
【図3】第1、第2の実施形態に係る印刷データ処理装
置における印刷データの流れを示すブロック図である。
【図4】図2に示す形態のドライバの動きと図3に示す
形態のドライバの動きを時系列に従い模式的に示した図
である。
【図5】図1に示すホスト・コンピュータにおけるRA
M上のメモリ・マップの一例を示す図である。
【図6】従来のプリンタ・ドライバにおける動作モード
設定画面の一例を示す図である。
【図7】動作モードの設定を間違えやすい印字サンプル
の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係る動作モードの自動判別結
果を示す図である。
【図9】第1、第2の実施形態に係る収集すべき判別情
報の一例を示す図である。
【図10】第1の実施形態に係るユーザへのアドバイス
を示すメッセージ画面の一例を示す図である。
【図11】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置に
おける印刷データ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図12】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置に
おける印刷データ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図13】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置に
おける印刷データ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図14】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置に
おける印刷データ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図15】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置に
おける印刷データ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図16】第1、第2の実施形態に係る印刷制御装置を
適用可能な印刷システムで読み出し可能な各種データ処
理プログラムを格納する記憶媒体のメモリ・マップの一
例を示す図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザが印刷条件を指定した画像データ
    に対し所定の処理を行って印刷装置に出力する印刷デー
    タ処理装置において、 前記画像データから特定のPDL(Printer Descriptio
    n Language)に依存しない中間画像データを生成して保
    持する中間データ生成手段と、 前記保持された中間画像データを解析する解析手段と、 前記解析の結果に基づき最適な印刷条件を決定する最適
    条件決定手段と、 前記ユーザが指定した印刷条件、および/または、前記
    最適な印刷条件を保持する保持手段と、 前記保持手段が保持する印刷条件の偏りを検出する偏り
    検出手段と、 を有することを特徴とする印刷データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記最適条件決定手段は、前記偏り検出
    手段が印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏りを検
    出した印刷条件を前記印刷装置で印刷するための最適条
    件とする手段であることを特徴とする請求項1に記載の
    印刷データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記最適条件決定手段は、前記偏り検出
    手段が印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏りを検
    出した印刷条件を最適条件として前記印刷装置で印刷す
    ることをユーザに通知する手段を更に有することを特徴
    とする請求項2に記載の印刷データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷データ処理装置は、前記偏り検
    出手段が印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏りが
    検出されたことをユーザに通知する手段を更に有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の印刷データ処理装置。
  5. 【請求項5】 ユーザが印刷条件を指定した画像データ
    に対し所定の処理を行って印刷装置に出力する印刷デー
    タ処理方法において、 前記画像データから特定のPDL(Printer Descriptio
    n Language)に依存しない中間画像データを生成して保
    持する中間データ生成ステップと、 前記保持された中間画像データを解析する解析ステップ
    と、 前記解析の結果に基づき最適な印刷条件を決定する最適
    条件決定ステップと、 前記ユーザが指定した印刷条件、および/または、前記
    最適な印刷条件を保持する保持ステップと、 前記保持ステップが保持する印刷条件の偏りを検出する
    偏り検出ステップと、 を有することを特徴とする印刷データ処理方法。
  6. 【請求項6】 前記最適条件決定ステップは、前記偏り
    検出ステップが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記
    偏りを検出した印刷条件を前記印刷装置で印刷するため
    の最適条件とするステップであることを特徴とする請求
    項5に記載の印刷データ処理方法。
  7. 【請求項7】 前記最適条件決定ステップは、前記偏り
    検出ステップが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記
    偏りを検出した印刷条件を最適条件として前記印刷装置
    で印刷することをユーザに通知するステップを更に有す
    ることを特徴とする請求項6に記載の印刷データ処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記印刷データ処理方法は、前記偏り検
    出ステップが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏
    りが検出されたことをユーザに通知するステップを更に
    有することを特徴とする請求項5に記載の印刷データ処
    理方法。
  9. 【請求項9】 ユーザが印刷条件を指定した画像データ
    に対し所定の処理を行って印刷装置に出力するデータ処
    理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読メ
    モリであって、 前記画像データから特定のPDL(Printer Descriptio
    n Language)に依存しない中間画像データを生成して保
    持する中間データ生成ステップを実行するためのコード
    と、 前記保持された中間画像データを解析する解析ステップ
    を実行するためのコードと、 前記解析の結果に基づき最適な印刷条件を決定する最適
    条件決定ステップを実行するためのコードと、 前記ユーザが指定した印刷条件、および/または、前記
    最適な印刷条件を保持する保持ステップを実行するため
    のコードと、 前記保持ステップが保持する印刷条件の偏りを検出する
    偏り検出ステップを実行するためのコードと、 を有することを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
  10. 【請求項10】 前記最適条件決定ステップを実行する
    ためのコードは、前記偏り検出ステップを実行するため
    のコードが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏り
    を検出した印刷条件を前記印刷装置で印刷するための最
    適条件とするステップを実行するためのコードであるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読メモ
    リ。
  11. 【請求項11】 前記最適条件決定ステップを実行する
    ためのコードは、前記偏り検出ステップを実行するため
    のコードが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏り
    を検出した印刷条件を最適条件として前記印刷装置で印
    刷することをユーザに通知するステップを実行するため
    のコードを更に有することを特徴とする請求項10に記
    載のコンピュータ可読メモリ。
  12. 【請求項12】 前記偏り検出ステップを実行するため
    のコードが印刷条件の偏りを検出した場合に、前記偏り
    が検出されたことをユーザに通知するステップを実行す
    るためのコードを更に有することを特徴とする請求項9
    に記載のコンピュータ可読メモリ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134884A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Oki Data Corp 画像形成システム

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