JP2002149339A - 情報処理装置、情報処理方法および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および記録媒体

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JP2002149339A
JP2002149339A JP2000341987A JP2000341987A JP2002149339A JP 2002149339 A JP2002149339 A JP 2002149339A JP 2000341987 A JP2000341987 A JP 2000341987A JP 2000341987 A JP2000341987 A JP 2000341987A JP 2002149339 A JP2002149339 A JP 2002149339A
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stimulus
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JP2000341987A
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English (en)
Inventor
Katsumi Sakamaki
克己 坂巻
Kazuyuki Tsukamoto
一之 塚本
Shin Takeuchi
伸 竹内
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 教育用途に用いるのに好適な情報処理装置お
よび方法を提供する。 【解決手段】 文字情報入力手段321は、キーボード
20により入力された文字情報を入力する。位置情報入
力手段322は、ポインティングデバイス10の位置指
定手段141により指定された位置の情報を入力する。
評価手段323は、文字情報入力手段321が入力した
文字情報および位置情報入力手段322が入力した位置
情報を受け取り、これら文字情報および位置情報を評価
する。そして、刺激出力手段324は、ポインティング
デバイス10の触刺激呈示手段151へ触刺激信号を出
力して、評価手段323による評価の結果に応じた触刺
激を可動部材112に呈示させる。触刺激呈示手段15
1による可動部材112を介しての触刺激の呈示は、位
置指定手段141により位置指定されたものが評価手段
323により評価された結果に応じてなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置を指定すると
ともに刺激を出力する入出力装置を用いて情報処理を行
う装置および方法、ならびに、この情報処理を実行させ
るためのプログラムを記録した記録媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等の情報処理装
置は、他の入出力装置とともに用いられる。入出力装置
としては、文字や画像を画面上に表示(出力)するディ
スプレイ、文字や画像を用紙上に印刷(出力)する印刷
装置、文字を入力するのに好適なキーボード、画面上の
位置を指定するのに好適なポインティングデバイス等が
挙げられる。また、ポインティングデバイスとして、マ
ウス、ジョイスティック、トラックボール等が挙げられ
る。基準面に対するポインティングデバイス本体の変位
が検出されて、この検出された変位に応じて、表示部の
画面上の位置を示すカーソルが移動する。
【0003】特に、画面上に表示される視覚情報に依存
するグラフィカルユーザインターフェースを有する情報
処理装置では、ポインティングデバイスは重要な役割を
果たす。例えば、画面に表示された複数のオブジェクト
のうちの何れかのオブジェクトを選択するには、ポイン
ティングデバイスを操作して、その選択しようとするオ
ブジェクトにカーソルを重ねさせ、ポインティングデバ
イスに付随しているボタンを押下することで、所望のオ
ブジェクトを容易に選択することができる。
【0004】このような入出力装置とともに情報処理装
置は教育用途にも用いられる。従来の通信教育では、教
師側と生徒側との間で教材・試験問題・解答などの書類
を送受信するに際して、郵便・宅配便・ファクシミリな
どが用いられてきた。しかし、上記のような情報処理装
置を用いれば、インターネットなどのネットワークによ
り教材などを電子データとして送受信することができ、
また、情報処理装置および入出力装置を用いて指導・学
習することができる。例えば、生徒は、情報処理装置の
画面に教材を表示させて学習し、情報処理装置の画面に
試験問題を表示させて入出力装置を用いて解答し、ま
た、この解答を教師側へ送る。一方、教師は、生徒側よ
り送られてきた解答を採点して、その採点結果や講評を
生徒側へ返す。
【0005】このように情報処理装置が教育用途に用い
られる場合にも、入出力装置(特にポインティングデバ
イス)は重要な役割を果たす。例えば、情報処理装置の
画面に表示された複数の選択肢のうちから何れかを選択
する場合や、文字の筆順を学習するときのように或る軌
跡を描く場合には、キーボードやポインティングデバイ
スが用いられ、特に後者の場合にはポインティングデバ
イスが好適に用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなポ
インティングデバイスの操作による画面上の位置の指定
および把握は、その画面上の視覚情報に依存しているこ
とから、弱視者にとっては容易でない。特に、画面上の
オブジェクトが小さい場合には、弱視者だけでなく晴眼
者にとっても、ポインティングデバイスの操作による画
面上の位置の指定および把握は容易でない。また、常に
画面を注視することを強いられることから、操作者の健
康に悪い影響(例えば眼精疲労やドライアイ等)を与え
ている。
【0007】また、情報処理装置が教育用途に用いられ
る場合には、生徒がポインティングデバイス等の入出力
装置を用いて操作するのみであって、教師と生徒との間
で双方向にリアルタイムで指導・学習を行うことができ
ない。したがって、実際に授業を受けているときのよう
な臨場感や面白さが得られず、生徒にとって学習は単調
なものとなり、継続するのに限界がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、教育用途に用いるのに好適な情報処理
装置および方法、ならびに、当該情報処理を実行させる
ためのプログラムを記録した記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報処理装
置は、位置を指定するとともに刺激を出力する入出力装
置を用いて情報処理を行う装置であって、入出力装置に
より指定された位置の情報を入力する位置情報入力手段
と、位置情報入力手段が入力した位置の情報を評価する
評価手段と、評価手段による評価の結果に応じた刺激を
入出力装置より出力させる刺激出力手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明に係る情報処理方法は、位置を指定
するとともに刺激を出力する入出力装置を用いて情報処
理を行う方法であって、入出力装置により指定された位
置の情報を入力する位置情報入力ステップと、位置情報
入力ステップにおいて入力した位置の情報を評価する評
価ステップと、評価ステップにおける評価の結果に応じ
た刺激を入出力装置より出力させる刺激出力ステップ
と、を備えることを特徴とする。
【0011】この情報処理装置(情報処理方法)によれ
ば、入出力装置により指定された位置の情報は、位置情
報入力手段により(位置情報入力ステップで)入力さ
れ、評価手段により(評価ステップで)評価される。そ
して、刺激出力手段により(刺激出力ステップで)、こ
の評価の結果に応じた刺激が入出力装置より出力され
る。
【0012】また、本発明に係る情報処理装置(情報処
理方法)では、位置情報入力手段は(位置情報入力ステ
ップでは)、入出力装置により指定された位置の情報を
一定期間に亘って入力して、評価手段は(評価ステップ
では)、位置情報入力手段が(位置情報入力ステップ
で)入力した一定期間に亘る位置の情報を評価するのが
好適である。また、本発明に係る情報処理装置(情報処
理方法)では、刺激出力手段は(刺激出力ステップで
は)、触覚刺激、力覚刺激、温度刺激、風刺激、臭覚刺
激のうちの何れかの刺激を前記入出力装置より出力させ
るのが好適である。
【0013】また、本発明に係る記録媒体は、以上のよ
うな情報処理をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0015】図1は、本実施形態に係る情報処理システ
ム1の外観図である。この情報処理システム1は、ポイ
ンティングデバイス10、キーボード20および情報処
理装置30を備えて構成される。また、情報処理装置3
0は、表示部31および本体32を備える。ポインティ
ングデバイス10は、情報処理装置30の表示部31の
画面上の位置を指定するとともに、操作者に対して触刺
激を呈示する。キーボード20は文字入力等に用いられ
る。情報処理装置30の表示部31は、画像311を表
示するとともに、ポインティングデバイス10により指
定された位置にカーソル312を表示し、また、キーボ
ード20により入力された文字を表示する。情報処理装
置30の本体32は、CPU(Central Processing Uni
t)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Ac
cess Memory)およびハードディスク等を含み、ポイン
ティングデバイス10、キーボード20および表示部3
1による各種の情報の入出力を制御・演算する。
【0016】図2は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10の断面図である。このポインティングデバ
イス10は、従来のマウスと略同様の形態を有してお
り、ボール101および第1の変位検出手段102を有
している。このボール101は、本体100の底部にあ
って回転が可能であり、基準面(例えば机上面やマウス
パッド)上を本体100が移動することによりボール1
01は回転する。第1の変位検出手段102は、このボ
ール101の回転方向および回転量をエンコーダにより
検出することで、基準面に対する本体100の2次元的
な変位(移動方向および移動量)を検出する。
【0017】また、ポインティングデバイス10は、固
定部材111、可動部材(変位検出部材)112および
支持部材121を有している。固定部材111は、弾性
撓みが可能な支持部材121を介して、本体100の上
部に固定されている。可動部材112は、固定部材11
1に対して移動可能である。
【0018】さらに、ポインティングデバイス10は、
スイッチ131および信号処理回路132を有してい
る。ポインティングデバイス10を操作する者の指など
が可動部材112を押下すると、固定部材111はスイ
ッチ131を押圧する。すなわち、スイッチ131は、
可動部材112が押下されたか否かを検出し、信号処理
回路132は、その押下されたか否かを示す信号を出力
する。
【0019】図3は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10のブロック図である。なお、この図で、固
定部材111および可動部材112については断面図が
示されている。固定部材111および可動部材112そ
れぞれは略平板状であって、固定部材111に対して可
動部材112は移動が可能である。可動部材112の移
動の方向は、固定部材111の面に平行な方向であり、
その面上で回転も可能である。第2の変位検出手段11
3は、位置検出センサ114とともに、固定部材111
に対する可動部材112の変位(移動方向および移動
量)を検出する。
【0020】位置指定手段141は、表示部31の画面
上に原点を有する局所座標系を設定し、第1の変位検出
手段102により検出された本体100の変位に応じて
局所座標系の原点を変位させ、第2の変位検出手段11
3により検出された可動部材112の変位に応じて局所
座標系の原点から変位した位置を指定する。触刺激呈示
手段151は、固定部材111に対して可動部材112
を移動させることにより、この可動部材112上に触れ
ている操作者の指などに触刺激を呈示する。また、触刺
激呈示手段151は、位置指定手段141により指定さ
れた表示部31の画面上の位置に応じた触刺激を呈示す
る。
【0021】なお、ポインティングデバイス10から情
報処理装置30の本体32へ、最終的に指定する位置の
情報を送信してもよいし、また、第1の変位検出手段1
02が検出した本体100の変位および第2の変位検出
手段113が検出した可動部材112の変位を送信して
もよい。後者の場合には、本実施形態に係るポインティ
ングデバイス10の位置指定手段141は、本体32内
に存在することになる。
【0022】図4は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10の固定部材111および可動部材111の
より詳細な構成図である。同図(a)は平面図であり、
同図(b)は同図(a)中におけるA−A線での断面図
である。ポインティングデバイス10は、側縁部が上方
に突出した略板状の固定部材111と、この固定部材1
11に対して所定平面に平行な方向に移動可能な可動部
材112と、固定部材111の側縁部と可動部材112
との間に両者を連結する弾性部材115A〜115Dと
を有する。弾性部材115A〜115Dそれぞれは、弾
性を有する樹脂やバネなどであり、可動部材112の周
囲の4個所に設けられており、一端が可動部材112に
接合され、他端が固定部材111の側縁部に接合されて
いる。
【0023】また、可動部材112には4つのコイル1
16A〜116Dが固定されている。同図(a)の平面
図において、中心を原点とし、右方向をX軸方向とし、
上方向をY軸方向とすると、コイル116AはX座標値
が正の領域にX軸をまたいで設けられており、コイル1
16BはX座標値が負の領域にX軸をまたいで設けられ
ており、コイル116CはY座標値が正の領域にY軸を
またいで設けられており、また、コイル116DはY座
標値が負の領域にY軸をまたいで設けられている。
【0024】図5は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10における触刺激呈示機構を説明する平面図
である。固定部材111には4つの磁石117A〜11
7Dが固定されている。磁石117Aは、X座標値が正
であってY座標値も正である領域に、その磁束がコイル
116Aおよび116Dの双方を貫くように設けられて
いる。磁石117Bは、X座標値が負であってY座標値
が正である領域に、その磁束がコイル116Bおよび1
16Dの双方を貫くように設けられている。磁石117
Cは、X座標値が負であってY座標値も負である領域
に、その磁束がコイル116Bおよび116Cの双方を
貫くように設けられている。また、磁石117Dは、X
座標値が正であってY座標値が負である領域に、その磁
束がコイル116Aおよび116Cの双方を貫くように
設けられている。これらのうち磁石117Aおよび11
7Cそれぞれは、可動部材112に対向する側がS極と
なるように配置され、磁石117Bおよび117Dそれ
ぞれは、可動部材112に対向する側がN極となるよう
に配置されている。
【0025】コイル116A〜116Dと磁石117A
〜117Dとの間の相対的な位置関係について換言すれ
ば以下のとおりである。コイル116Aは、磁石117
Aおよび117Dそれぞれが作る磁界に対して、X軸と
平行な方向に電流が横切るように設けられている。コイ
ル116Bは、磁石117Bおよび117Cそれぞれが
作る磁界に対して、X軸と平行な方向に電流が横切るよ
うに設けられている。コイル116Cは、磁石117C
および117Dそれぞれが作る磁界に対して、Y軸と平
行な方向に電流が横切るように設けられている。また、
コイル116Dは、磁石117Aおよび117Bそれぞ
れが作る磁界に対して、Y軸と平行な方向に電流が横切
るように設けられている。
【0026】コイル116A〜116Dそれぞれは、銅
線を用いてもよいし、また、軽量化のためにアルミニウ
ム線を用いてもよく、さらに、銅メッキされたアルミニ
ウム線を用いるのも好適である。磁石117A〜117
Dそれぞれは、保磁力および残留磁束密度が大きいもの
が好ましく、例えばネオジ磁石が好適である。
【0027】触刺激呈示手段151はコイル116A〜
116Dそれぞれに対して独立に電流を流すことができ
る。そして、コイル116A〜116Dそれぞれに流れ
る電流の大きさ及び方向と、磁石117A〜117Dそ
れぞれが作る磁界との間で、フレミングの左手の法則に
応じた相互作用が生じる。これに因り、コイル116A
〜116Dそれぞれに推力が生じて、これらの推力と弾
性部材115A〜115Dそれぞれの応力とに応じて、
固定部材111に対して可動部材112が移動する。そ
して、この可動部材112により、可動部材112上に
触れている操作者の指などに触刺激が呈示される。
【0028】図6は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10における固定部材111と可動部材112
との摺動機構を説明する断面図である。磁石117A〜
117Dが固定された固定部材111の下面、および、
コイル116A〜116Dが固定された可動部材112
の上面それぞれに、両者が互いに摺動可能なように、摺
動部材118Aおよび118Bが設けられている。摺動
部材118Aおよび118Bそれぞれは、摩擦係数が小
さいフッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレ
ン)、潤滑油が含浸された樹脂および金属などが好適に
用いられる。摺動部材118Aおよび118Bの間に、
潤滑油を塗布するのも好適であり、また、非磁性体の球
体を介在させて、この球体の転がりによって摺動させる
ようにしてもよい。
【0029】なお、図6には、摺動機構だけでなく、可
動部材112の上面にある表面層119、および、この
表面層119の中央付近に設けられた感圧部120も示
されている。図7は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10における感圧部120を説明する断面図で
ある。表面層119は、人の指や掌などの受容器官が接
離可能なように平坦に仕上げられている。感圧部120
は、表面層119に人の指などが触れたことを検出する
ものである。感圧部120は、シリコーンゴムおよび導
電性粉末を混合した材料を用いた感圧導電性ゴム120
Aを導電性プラスティック層120Bおよび120Cで
挟んだ構成となっている。そして、導電性プラスティッ
ク層120Bと導電性プラスティック層120Cとの間
に電圧を印加し、感圧部120に人の指などが触れたと
きの接触圧に因る電気抵抗値の変化を検出して、これに
より接触の有無を検出する。この感圧部120から出力
される接触検出信号は触刺激呈示手段151に送られ、
接触が確認されたときに可動部材112は触刺激呈示手
段151により駆動される。
【0030】この他、可動部材112に人の指などが接
触したことを検出する方法として以下のものがある。す
なわち、可動部材112に所定の電荷を蓄積して保持す
る電荷蓄積部を設け、人の指などが接触したときに電荷
蓄積部に保持されていた電荷を人の指などに流出させ、
電荷蓄積部に蓄積されている電荷の量の変化を検出する
ことで、可動部材112に人の指などが接触したことを
検出するのも好適である。また、可撓性を有する2つの
電極を相互間距離が一定となるように支持し、人の指な
どが接触したときに、これら2つの電極の相互間距離が
変化して両電極間に存在する静電容量が変化するのを検
出することで、可動部材112に人の指などが接触した
ことを検出するのも好適である。さらに、可動部材11
2の上面に受光素子を設けるとともに、固定部材111
の側縁部の上面にも受光素子を設け、各々の受光素子か
らの出力信号の値の変化に基づいて、可動部材112の
上面の受光素子からの出力信号の値が低下したことを検
出することで、可動部材112に人の指などが接触した
ことを検出するのも好適である。
【0031】図8は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10における位置検出センサ114を説明する
断面図である。位置検出センサ114は、固定部材11
1に固定された発光素子(例えば発光ダイオード)11
4Aおよび受光素子(例えばフォトダイオード)114
B、ならびに、可動部材112の下面に描かれた光学模
様(例えば、等間隔の濃淡模様、市松模様、など)11
4Cを含む。発光素子114Aから出射された光は光学
模様114C上に照射され、光学模様114Cで反射さ
れた光は受光素子114Bにより受光される。受光素子
114Bによる受光量は、発光素子114Aから出射さ
れた光が光学模様114C上に入射する位置における反
射率に応じたものである。
【0032】したがって、受光量に応じて受光素子11
4Bから出力される電気信号の変化に基づいて、固定部
材111に対する可動部材112の変位量を検出するこ
とができる。また、このような位置検出センサ114を
X軸方向およびY軸方向それぞれについて設けることに
より、固定部材111に対する可動部材112の2次元
的な変位量を検出することができる。この位置検出セン
サ114からの出力信号は第2の変位検出手段113に
送られ、第2の変位検出手段113において、可動部材
112の変位が検出される。
【0033】この他、可動部材112の変位を検出する
方法として以下のものがある。すなわち、可動部材11
2の下面に形成された細かい凹凸に対してレーザ光を照
射してスペックル模様を生じさせ、このスペックル模様
を2次元イメージセンサにより観察することで、固定部
材111に対する可動部材112の2次元的な変位量を
検出するのも好適である。また、可動部材112に接触
する回転体を設け、この回転体の回転量をエンコーダに
より検出することで、固定部材111に対する可動部材
112の変位量を検出するのも好適である。さらに、固
定部材111および可動部材112のうちの一方に発光
素子を設け他方に2次元光学的位置検出素子(PSD:
position sensitive detector)を設けることで、固定
部材111に対する可動部材112の2次元的な変位量
を検出するのも好適である。
【0034】次に、ポインティングデバイス10の触刺
激呈示動作について説明する。触刺激呈示手段151に
より駆動されてコイル116A〜116Dそれぞれに電
流が流れると、フレミングの左手の法則に従って、コイ
ル116A〜116Dそれぞれに推力が働き、これによ
り可動部材112が移動する。
【0035】先ず、コイル116Aおよび116Bそれ
ぞれについて考えると、固定部材111に垂直な方向で
あるZ軸方向に磁界が生じており、この磁界中にX軸方
向に電流が流れると、Y軸方向への推力が生じる。コイ
ル116Aに時計回りの方向に電流を流すと、コイル1
16Aには+Y軸方向の推力が働く。また、コイル11
6Bに反時計回りの方向に電流を流すと、コイル116
Bには+Y軸方向の推力が働く。電流が流れる方向を変
えることで推力が働く方向を変えることができ、また、
電流値を変えることで推力の大きさを変えることができ
る。
【0036】同様に、コイル116Cおよび116Dそ
れぞれについて考えると、固定部材111に垂直な方向
であるZ軸方向に磁界が生じており、この磁界中にY軸
方向に電流が流れると、X軸方向への推力が生じる。コ
イル116Cに時計回りの方向に電流を流すと、コイル
116Cには+X軸方向の推力が働く。また、コイル1
16Dに反時計回りの方向に電流を流すと、コイル11
6Dには+X軸方向の推力が働く。電流が流れる方向を
変えることで推力が働く方向を変えることができ、ま
た、電流値を変えることで推力の大きさを変えることが
できる。
【0037】固定部材111に対して可動部材112を
平行移動させるだけでよい場合には、コイル116Aお
よび116Bそれぞれを互いに結線して、コイル116
Aおよび116Bそれぞれに同一方向の推力を与え、ま
た、コイル116Cおよび116Dそれぞれを互いに結
線して、コイル116Cおよび116Dそれぞれに同一
方向の推力を与えればよい。
【0038】また、Z軸をほぼ中心として固定部材11
1に対して可動部材112を回転させる方向に推力を生
じさせることもできる。すなわち、コイル116Aおよ
びコイル116Bそれぞれに時計回りの方向に電流を流
すと、コイル116Aには+Y軸方向の推力が働き、コ
イル116Bには−Y軸方向の推力が働くので、固定部
材111に対して可動部材112を反時計回りの方向へ
回転させる回転モーメントが生じる。コイル116Aお
よびコイル116Bそれぞれに反時計回りの方向に電流
を流すと、コイル116Aには−Y軸方向の推力が働
き、コイル116Bには+Y軸方向の推力が働くので、
固定部材111に対して可動部材112を時計回りの方
向へ回転させる回転モーメントが生じる。また、コイル
116Aおよびコイル116Bそれぞれに流れる電流の
値の比を変えることで、回転中心を変えることができ
る。コイル116Cおよびコイル116Dそれぞれにつ
いても同様である。
【0039】以上のような可動部材112の移動は、触
刺激呈示手段151によりコイル116A〜116Dそ
れぞれに供給される電流により駆動される。また、この
際の制御に際しては、例えば、位置偏差と位置偏差の微
分量とに応じてなされるPD制御(比例・微分制御)が
用いられる。図9は、本実施形態に係るポインティング
デバイス10の可動部材112の動作例を説明する図で
ある。同図(a)に示すように、可動部材112は、全
体的には−Y軸方向に向かいつつ、左右に細かく振動し
ている。同図(b)に示すように、可動部材112は、
時計回り方向に平行移動で回転している。同図(c)に
示すように、可動部材112は、時計回り方向に平行移
動で回転しつ、その進行方向に対して左右に細かく振動
している。また、同図(d)に示すように、可動部材1
12は、平行移動で揺動している。さらに、可動部材1
12は、「8」や「W」などの文字を描くような動きも
可能である。また、可動部材112は、一定の速さの動
きだけでなく、加速または減速を伴う動きも可能であ
る。可動部材112の動きは、触刺激呈示手段151に
よりコイル116A〜116Dそれぞれに供給される電
流に応じたものであって、可動部材112に人の指が軽
く接触しているときには、その指は、この可動部材11
2の動きを感じ取ることができる。
【0040】次に、ポインティングデバイス10の位置
指定動作と情報処理装置30の表示部31におけるカー
ソル表示について図10を用いて説明する。表示部31
の画面上に表示されるカーソル312の形状は、矢印形
状のもの(同図(a))、指差形状のもの(同図
(b),(c))、十字形状のもの(同図(d))、お
よび、指先で掴む形状のもの(同図(e))、など、任
意でよい。矢印形状のカーソル(同図(a))は、その
矢印の先端で位置を示す。指差形状のカーソル(同図
(b),(c))は、その指差の先端で位置を示す。十
字形状のカーソル(同図(d))は、その十字の交点で
位置を示す。また、指先で掴む形状のカーソル(同図
(e))は、その掴む2本の指の中央で位置を示す。
【0041】このとき、操作者がポインティングデバイ
ス10の本体100を移動させると、その移動が第1の
変位検出手段101により検出され、この検出された移
動に応じて、表示部31の画面に設定される局所座標系
の原点は変位し、カーソルは、その局所座標系の原点へ
変位する。そして、操作者が本体100を固定したまま
可動部材112を移動させると、固定部材111に対し
て可動部材112が変位し、この変位が第2の変位検出
手段113により検出され、カーソルは、この検出され
た変位に応じた局所座標系上の位置へ更に変位する。
【0042】また、表示部31の画面上に表示されるカ
ーソル312の形状は、上記のものを組み合わせたもの
であるのが好適である。例えば、図10(f)に示すよ
うに、カーソル312の形状は、十字形状と指先で掴む
形状とを組み合わせた形状であてもよい。この場合、十
字形状の部分の十字の交点は、ポインティングデバイス
10の第1の変位検出手段101により検出された本体
100の変位に応じて表示部31の画面に設定される局
所座標系の原点を示す。また、指先で掴む形状の部分の
2本の指の中央は、ポインティングデバイス10の第2
の変位検出手段113により検出された可動部材112
の変位に応じて表示部31の画面に設定される局所座標
系上の位置を示す。
【0043】すなわち、操作者がポインティングデバイ
ス10の本体100を移動させると、その移動が第1の
変位検出手段101により検出され、この検出された移
動に応じて、表示部31の画面上でカーソルの十字形状
の部分は変位する。操作者が可動部材112を移動させ
ておらず、固定部材111に対して可動部材112が所
定の平衡位置にあれば、図10(f)に示すように、カ
ーソルの指先で掴む形状の部分の2本の指の中央は、十
字形状の部分の十字の交点と一致する。一方、操作者が
可動部材112を移動させると、固定部材111に対し
て可動部材112が変位し、この変位が第2の変位検出
手段113により検出され、この検出された変位に応じ
て、図10(g)に示すように、カーソルの指先で掴む
形状の部分の2本の指の中央は、十字形状の部分の十字
の交点に対して変位する。カーソルの指先で掴む形状の
部分の2本の指の中央の位置は、位置指定手段141に
より指定される。
【0044】なお、図10(a)〜(e)に示した単一
形状のカーソルの表示と、図10(f)および(g)に
示した2形状を組み合わせたカーソルの表示とは、操作
者の選択により切り替えが可能であるのが好適である。
【0045】また、可動部材112の変位量に対する局
所座標系の原点から指定位置への変位量の割合は、本体
100の変位量に対する局所座標系の原点の変位量の割
合より小さいのが好適である。この場合、本体100を
移動させることにより、表示部31の画面上の位置はマ
クロに変位し、可動部材112を移動させることによ
り、表示部31の画面上の位置はミクロに変位する。し
たがって、本体100の移動により表示部31の画面上
の位置を粗く指定し、可動部材112の移動により表示
部31の画面上の位置を細かく指定することができる。
【0046】次に、本実施形態に係る情報処理システム
1における位置指定動作および触刺激呈示動作について
更に詳細に説明する。図11は、本実施形態に係る情報
処理システム1のブロック図である。この図に示したポ
インティングデバイス10内の位置指定手段141およ
び触刺激呈示手段151それぞれは、既に図3等を用い
て説明したものである。情報処理装置30の本体32
は、文字情報入力手段321、位置情報入力手段32
2、評価手段323および刺激出力手段324を備えて
いる。文字情報入力手段321、位置情報入力手段32
2および刺激出力手段324それぞれは、ポインティン
グデバイス10またはキーボード20と間でデータ送受
信するためのハードウェア(データ入出力回路、ケーブ
ル、コネクタ、CPUなど)、および、ハードディスク
等の記憶媒体に格納されCPU上で動作するソフトウェ
アを含む。また、評価手段323は、ハードディスク等
の記憶媒体に格納されCPU上で動作するソフトウェア
を含む。
【0047】文字情報入力手段321は、キーボード2
0により入力された文字情報を入力する。位置情報入力
手段322は、ポインティングデバイス10の位置指定
手段141により指定された位置の情報(各時点におけ
る位置の情報、または、一定期間に亘る連続した位置の
情報)を入力する。評価手段323は、文字情報入力手
段321が入力した文字情報および位置情報入力手段3
22が入力した位置情報を受け取り、これら文字情報お
よび位置情報を評価する。そして、刺激出力手段324
は、ポインティングデバイス10の触刺激呈示手段15
1へ触刺激信号を出力して、評価手段323による評価
の結果に応じた触刺激を可動部材112に呈示させる。
すなわち、触刺激呈示手段151による可動部材112
を介しての触刺激の呈示は、位置指定手段141により
位置指定されたものが評価手段323により評価された
結果に応じてなされる。なお、このような情報処理を情
報処理装置30に実行させるためのプログラムは、コン
ピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、磁気ディス
ク、磁気テープ、CD-ROM、DVD-ROM、等)に
記録される。
【0048】本実施形態に係る情報処理システム1は、
以上のように構成されることで、教育用途に用いるのに
好適なものとなっている。以下では、本実施形態に係る
情報処理方法として、この情報処理システム1を用いた
教育方法について説明する。図12は、本実施形態に係
る情報処理システム1が教育用途に用いられる場合の情
報処理装置30の表示部31における画面表示の一例を
示す図である。なお、この図中に示した点線枠は、表示
部31の画面における部分領域A〜Fそれぞれを指し示
す為に便宜的に表示したものである。
【0049】この図に示した画面の左上の部分領域A
は、ポインティングデバイス10の操作により入力され
た文字や図形を表示する領域である。この図では部分領
域Aに「あ」という文字が表示されている。生徒がポイ
ンティングデバイス10を用いて文字等を入力するに際
しては、指で可動部材112を押下しながら本体100
を移動させてもよいが、指で可動部材112を押下しな
がら可動部材112を移動させるのが好適である。可動
部材112を押下しながら可動部材112を移動させる
と、その期間に指定された位置の情報(すなわち、可動
部材112の移動の軌跡)は、ポインティングデバイス
10の位置指定手段141から情報処理装置30の位置
情報入力手段322へ逐次送られ、情報処理装置30の
評価手段323により評価される。今の場合には、入力
された文字「あ」の形状と基準となる文字「あ」の形状
との一致度が評価される。そして、この評価結果に応じ
た刺激信号が情報処理装置30の刺激出力手段324か
らポインティングデバイス10の触刺激呈示手段151
へ送られ、この刺激信号に基づいて可動部材112より
指に対して触刺激が呈示される。例えば、入力された文
字「あ」が上手く書かれていれば可動部材112が円を
描くように動き、そうでなければ可動部材112が
「×」の文字を描くように動いて、評価結果を生徒に対
して通知する。或いは、入力された文字「あ」の評価に
応じた回数だけ可動部材112が円を描くように動いて
(すなわち、二重丸や三重丸などを描いて)、評価結果
を生徒に対して通知する。
【0050】画面の左中の部分領域Bでは、ポインティ
ングデバイス10の操作により「あ」、「い」および
「う」のうちの何れかを選択できるようになっている。
生徒は、ポインティングデバイス10の本体100また
は可動部材112を動かすことにより画面上のカーソル
を移動させ、可動部材112を押下することによりカー
ソル位置にある文字(例えば「あ」という文字)を選択
することができる。可動部材112が押下されたときに
指定された位置の情報は、ポインティングデバイス10
の位置指定手段141から情報処理装置30の位置情報
入力手段322へ送られ、情報処理装置30の評価手段
323により評価され、「あ」という文字が選択された
旨が判断される。そして、この評価結果に応じた刺激信
号が情報処理装置30の刺激出力手段324からポイン
ティングデバイス10の触刺激呈示手段151へ送ら
れ、この刺激信号に基づいて可動部材112より指に対
して触刺激が呈示される。このとき、可動部材112
は、「あ」という文字を描くように動く。生徒は、この
可動部材112の動きを指で感知することで、「あ」と
いう文字の筆順を学ぶことができる。
【0051】画面の左下の部分領域Cでは、ポインティ
ングデバイス10の操作により「かく」、「みる」およ
び「けす」の何れかを選択できるようになっている。
「かく」が選択されると、生徒は、ポインティングデバ
イス10の可動部材112の操作により文字や図形を入
力することができる。そして、その入力された文字等
は、部分領域Aに表示され、上述したように評価され
て、その評価結果が可動部材112に触刺激として呈示
される。また、「みる」が選択されると、上述のように
ポインティングデバイス10を操作して入力した文字等
が画面の部分領域Aに表示され、或いは、上述のように
可動部材112がその文字等を描くように動いて、生徒
は、入力した文字等を確認することができる。また、
「けす」が選択されると、これまでポインティングデバ
イス10を操作して入力した文字等が消去され、生徒
は、その後に新たにポインティングデバイス10を操作
して文字等を入力等することができる。
【0052】画面の中上の部分領域Dでは、生徒がポイ
ンティングデバイス10の操作により画面上のカーソル
を移動させると、そのカーソル位置に応じた触刺激が可
動部材112に呈示されるようになっている。具体的に
は、各時刻においてポインティングデバイス10により
指定された位置の情報は、ポインティングデバイス10
の位置指定手段141から情報処理装置30の位置情報
入力手段322へ逐次送られて、情報処理装置30の評
価手段323により評価されるとともに、これに基づい
て表示部31の画面上のカーソルが移動する。この評価
に際しては、部分領域Dに隠された図形(例えば円形)
上にカーソルが存在するか否かが判断される。そして、
この評価結果に応じた刺激信号が情報処理装置30の刺
激出力手段324からポインティングデバイス10の触
刺激呈示手段151へ送られ、この刺激信号に基づいて
可動部材112より指に対して触刺激が呈示される。例
えば、部分領域Dに隠された図形上にカーソルが存在す
るときには可動部材112は振動するが、そうでないと
きには可動部材112は振動しない。そして、生徒は、
ポインティングデバイス10の本体100または可動部
材112を移動させることで画面上のカーソルを移動さ
せて、可動部材112に呈示された刺激に基づいて、部
分領域Dに隠された図形を推測する。
【0053】画面の中下の部分領域Eでは、ポインティ
ングデバイス10の操作により「○」、「△」および
「□」のうちの何れかを選択できるようになっている。
生徒は、ポインティングデバイス10の本体100また
は可動部材112を動かすことにより画面上のカーソル
を移動させ、可動部材112を押下することによりカー
ソル位置にある記号(例えば「○」という記号)を選択
することができる。この選択に際しては、上述した部分
領域Dに隠された図形であると生徒が推測したものを選
択する。可動部材112が押下されたときに指定された
位置の情報は、ポインティングデバイス10の位置指定
手段141から情報処理装置30の位置情報入力手段3
22へ送られ、情報処理装置30の評価手段323によ
り評価され、「○」という記号が選択された旨が判断さ
れる。そして、この評価結果に応じた刺激信号が情報処
理装置30の刺激出力手段324からポインティングデ
バイス10の触刺激呈示手段151へ送られ、この刺激
信号に基づいて可動部材112より指に対して触刺激が
呈示される。このとき、生徒が選択した「○」記号は部
分領域Dに隠された図形と一致しているので、可動部材
112が円を描くように動く。もしそうでなければ可動
部材112が「×」の文字を描くように動いて、評価結
果を生徒に対して通知する。
【0054】画面の右の部分領域Fでは、表示された動
物等の名前(たとえば「あり」)を生徒が答えることが
できるようになっている。具体的には、生徒は、ポイン
ティングデバイス10の本体100または可動部材11
2を動かすことにより画面上のカーソルを移動させ、可
動部材112を押下することにより、カーソル位置にあ
る文字(例えば「あ」という文字)を選択し、さらに同
様にして他の文字(例えば「い」という文字)を選択す
る。可動部材112が押下されたときに指定された位置
の情報は、ポインティングデバイス10の位置指定手段
141から情報処理装置30の位置情報入力手段322
へ逐次送られ、情報処理装置30の評価手段323によ
り評価され、「あ」および「い」という文字が順に選択
された旨が判断される。そして、この評価結果に応じた
刺激信号が情報処理装置30の刺激出力手段324から
ポインティングデバイス10の触刺激呈示手段151へ
送られ、この刺激信号に基づいて可動部材112より指
に対して触刺激が呈示される。このとき、生徒が解答し
た「あり」は正解であるので、可動部材112が円を描
くように動く。もしそうでなければ可動部材112が
「×」の文字を描くように動いて、評価結果を生徒に対
して通知する。
【0055】また、この部分領域Fでは、ポインティン
グデバイス10の本体100または可動部材112によ
り指定された位置の情報は、ポインティングデバイス1
0の位置指定手段141から情報処理装置30の位置情
報入力手段322へ逐次送られ、情報処理装置30の評
価手段323により評価される。この評価では、画面上
のカーソル位置が所定の通り道(部分領域Fに描かれた
蟻の巣の通り道)にあるか否かが判断される。そして、
この評価結果に応じた刺激信号が情報処理装置30の刺
激出力手段324からポインティングデバイス10の触
刺激呈示手段151へ送られ、この刺激信号に基づいて
可動部材112より指に対して触刺激が呈示される。こ
のとき、画面上のカーソル位置が所定の通り道から外れ
ていれば可動部材112は振動するが、そうでないとき
には可動部材112は振動しない。
【0056】以上のように、本実施形態に係る情報処理
システム1では、例えば図12に示したような画面が情
報処理装置30の表示部31に表示され、操作者がポイ
ンティングデバイス10により指定した位置の情報は、
情報処理装置30の位置情報入力手段322に入力され
て評価手段323により評価される。そして、この評価
結果に応じた刺激信号が情報処理装置30の刺激出力手
段324からポインティングデバイス10の触刺激呈示
手段151へ送られ、この刺激信号に基づいて可動部材
112より指に対して触刺激が呈示される。
【0057】したがって、本実施形態に係る情報処理装
置10または情報処理方法によれば、画面上の視覚情報
への依存度が低減されることから、ポインティングデバ
イス10の操作による画面上のカーソル位置の指定およ
び把握が容易となり、操作者の健康への悪影響が低減さ
れる。また、操作者がポインティングデバイス10を用
いて行った操作が直ちに評価され、その評価結果に応じ
た触刺激がポインティングデバイス10の可動部材11
2に呈示されることから、操作者である生徒は教師との
間で双方向にリアルタイムで学習を行っているかのよう
な臨場感や面白さを得ることができて理解度が増し、本
実施形態に係る情報処理装置10または情報処理方法は
教育用途に用いるのに好適なものである。
【0058】なお、本実施形態に係る情報処理装置30
または情報処理方法は、上記図12を用いて説明したも
のだけでなく、他の教育用途にも用いられ得る。例え
ば、情報処理装置30の刺激出力手段324からポイン
ティングデバイス10の触刺激呈示手段151を介し
て、或る文字を描くように可動部材112を移動させ、
この移動に合わせて生徒は可動部材112を動かす。生
徒がポインティングデバイス10の可動部材112によ
り指定した位置の情報は、情報処理装置30の位置情報
入力手段322に入力されて評価手段323により評価
され、触刺激呈示手段151による可動部材112の移
動と生徒による可動部材112の移動とが評価手段22
3により比較される。そして、この比較結果に応じた刺
激信号が情報処理装置30の刺激出力手段324からポ
インティングデバイス10の触刺激呈示手段151へ送
られ、この刺激信号に基づいて可動部材112より指に
対して触刺激が呈示される。このとき可動部材112に
呈示される触刺激は、生徒による可動部材112の移動
を触刺激呈示手段151による可動部材112の移動に
合致させようとする力である。これにより、生徒は、触
刺激呈示手段151による可動部材112の移動により
描かれた文字の形および筆順を容易に学習することがで
きる。また、この学習は、表示部31を見ること無く可
能であるから、視力障害者にも好適である。
【0059】また、例えば、本実施形態に係る情報処理
装置30または情報処理方法を用いれば、機械や操作盤
の取り扱いも容易に学習することができる。この場合、
情報処理装置30の表示部31の画面に機械等が表示さ
れ、生徒はポインティングデバイス10を操作して機械
等を模擬的に操作する。その操作の内容は、情報処理装
置30の位置情報入力手段322に入力されて評価手段
323により評価され、生徒が誤った操作をしたか否か
が判断される。もし、生徒が誤った操作をしたと判断さ
れたときには、情報処理装置30の刺激出力手段324
からポインティングデバイス10の触刺激呈示手段15
1へ刺激信号が送られ、この刺激信号に基づいて可動部
材112より指に対して触刺激が呈示されて、誤った操
作をした旨が生徒に通知され、或いは、正しい操作をす
るよう生徒の指を誘導するように可動部材112が移動
する。なお、情報処理装置30が表示部を有していない
場合、画面に表示することが困難な手探り操作を学習す
る場合、および、生徒が視覚障害者であって画面を見る
のが困難である場合などにも、上記のように、生徒の操
作を誘導することにより、或いは、誤った操作をした旨
を生徒に通知することにより、学習が可能である。
【0060】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記の実施
形態のポインティングデバイス10は、マウス形状のも
のであって、基準面上のボール101の回転を検出する
ことで本体100の変位を検出する接触回転式のもので
あったが、基準面の光学的な濃淡の変化を検出すること
で本体100の変位を検出する非接触光学式のものであ
ってもよい。
【0061】また、マウス形状のものでなくてもよく、
ジョイスティック形状のものであってもよい。ジョイス
ティック形状のものである場合には、そのジョイスティ
ックの先端に可動部材を設けて、この可動部材に触刺激
を呈示するのが好適であり、このようにすることで、ジ
ョイスティックを握った手の親指でこの可動部材を移動
させることができ、この親指で触刺激を体感することが
できる。
【0062】また、上記実施形態は触刺激を呈示するも
のであったが、他の刺激を呈示してもよく、例えば、触
覚刺激や力覚刺激の他に、ユーザに厚さや寒さを感じさ
せる温度刺激を呈示してもよいし、ユーザに風を送って
風刺激を呈示してもよいし、ユーザに匂いを感じさせる
臭覚刺激を呈示してもよいし、その他の任意でよい。ま
た、これらの刺激を選択または併用して呈示するように
してもよい。
【0063】また、上記実施形態では教育用途への適用
の場合について説明したが、これに限られない。本発明
は、教育用途に適用されるのが好適であるが、その他に
例えばアミューズメント用途等に適用されるのも好適で
ある。アミューズメント用途の場合、ユーザが所定の狙
いに対して行った動作が入力されて評価され、その評価
の結果(例えば、狙いの動作と実際の動作との適合度)
に応じた刺激がユーザに呈示されることで、ゲーム性を
盛り上げることも可能である。
【0064】さらに、上記実施形態では、変位検出部材
は固定部材111に対して可動である可動部材112で
あって、第2の変位検出手段113は可動部材112の
変位を検出するものであったが、これに限られない。例
えば、ポインティングデバイス本体に対して変位検出部
材が固定されていて、第2の変位検出手段は、この変位
検出部材に接触する指等の変位を検出するようにしても
よい。具体的には、指等の接触に因る静電容量の変化に
基づいて指等の変位を検出するトラックパッドにより実
現することができる。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、入出力装置により指定された位置の情報は入力
されて評価され、この評価の結果に応じた刺激が入出力
装置より出力される。したがって、画面上の視覚情報へ
の依存度が低減されることから、入出力装置の操作によ
る画面上のカーソル位置の指定および把握が容易とな
り、操作者の健康への悪影響が低減される。また、操作
者が入出力装置を用いて行った操作が直ちに評価され、
その評価結果に応じた刺激が入出力装置に呈示されるこ
とから、操作者である生徒は教師との間で双方向にリア
ルタイムで学習を行っているかのような臨場感や面白さ
を得ることができて理解度が増す。すなわち、本発明に
係る情報処理装置または情報処理方法は教育用途に用い
るのに好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る情報処理システム1の外観図
である。
【図2】本実施形態に係るポインティングデバイス10
の断面図である。
【図3】本実施形態に係るポインティングデバイス10
のブロック図である。
【図4】本実施形態に係るポインティングデバイス10
の固定部材111および可動部材111の構成図であ
る。
【図5】本実施形態に係るポインティングデバイス10
における触刺激呈示機構を説明する平面図である。
【図6】本実施形態に係るポインティングデバイス10
における固定部材111と可動部材112との摺動機構
を説明する断面図である。
【図7】本実施形態に係るポインティングデバイス10
における感圧部120を説明する断面図である。
【図8】本実施形態に係るポインティングデバイス10
における位置検出センサ114を説明する断面図であ
る。
【図9】本実施形態に係るポインティングデバイス10
の可動部材112の動作例を説明する図である。
【図10】本実施形態に係るポインティングデバイス1
0の位置指定動作と表示部30におけるカーソル表示に
ついて説明する図である。
【図11】本実施形態に係る情報処理システム1のブロ
ック図である。
【図12】本実施形態に係る情報処理システム1が教育
用途に用いられる場合の情報処理装置30の表示部31
における画面表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…情報処理システム、10…ポインティングデバイ
ス、20…キーボード、30…画像処理装置、31…表
示部、32…本体、100…本体、101…ボール、1
02…第1の変位検出手段、111…固定部材、112
…可動部材、113…第2の変位検出手段、114…位
置検出センサ、115A〜115D…弾性部材、116
A〜116D…コイル、117A〜117D…磁石、1
18A,118B…摺動部材、119…表面層、120
…感圧部、121…支持部材、131…スイッチ、13
2…信号処理回路、141…位置指定手段、151…触
刺激呈示手段、321…文字情報入力手段、322…位
置情報入力手段、323…評価手段、324…刺激出力
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 伸 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B087 AA05 AA09 AB02 BB12 DD06 DE07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置を指定するとともに刺激を出力する
    入出力装置を用いて情報処理を行う装置であって、 前記入出力装置により指定された位置の情報を入力する
    位置情報入力手段と、 前記位置情報入力手段が入力した位置の情報を評価する
    評価手段と、 前記評価手段による評価の結果に応じた刺激を前記入出
    力装置より出力させる刺激出力手段と、 を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記位置情報入力手段は、前記入出力装
    置により指定された位置の情報を一定期間に亘って入力
    して、 前記評価手段は、前記位置情報入力手段が入力した前記
    一定期間に亘る位置の情報を評価する、 ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記刺激出力手段は、触覚刺激、力覚刺
    激、温度刺激、風刺激、臭覚刺激のうちの何れかの刺激
    を前記入出力装置より出力させる、ことを特徴とする請
    求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 位置を指定するとともに刺激を出力する
    入出力装置を用いて情報処理を行う方法であって、 前記入出力装置により指定された位置の情報を入力する
    位置情報入力ステップと、 前記位置情報入力ステップにおいて入力した位置の情報
    を評価する評価ステップと、 前記評価ステップにおける評価の結果に応じた刺激を前
    記入出力装置より出力させる刺激出力ステップと、 を備えることを特徴とする情報処理方法。
  5. 【請求項5】 前記位置情報入力ステップでは、前記入
    出力装置により指定された位置の情報を一定期間に亘っ
    て入力して、 前記評価ステップでは、前記位置情報入力ステップにお
    いて入力した前記一定期間に亘る位置の情報を評価す
    る、 ことを特徴とする請求項4記載の情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記刺激出力ステップでは、触覚刺激、
    力覚刺激、温度刺激、風刺激、臭覚刺激のうちの何れか
    の刺激を前記入出力装置より出力させる、ことを特徴と
    する請求項4記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 位置を指定するとともに刺激を出力する
    入出力装置を用いた情報処理を実行させるためのプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 前記入出力装置により指定された位置の情報を入力する
    位置情報入力ステップと、 前記位置情報入力ステップにおいて入力した位置の情報
    を評価する評価ステップと、 前記評価ステップにおける評価の結果に応じた刺激を前
    記入出力装置より出力させる刺激出力ステップと、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記位置情報入力ステップでは、前記入
    出力装置により指定された位置の情報を一定期間に亘っ
    て入力して、 前記評価ステップでは、前記位置情報入力ステップにお
    いて入力した前記一定期間に亘る位置の情報を評価す
    る、 ことを特徴とする請求項7記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記刺激出力ステップでは、触覚刺激、
    力覚刺激、温度刺激、風刺激、臭覚刺激のうちの何れか
    の刺激を前記入出力装置より出力させる、ことを特徴と
    する請求項7記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005251133A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Okayama Prefecture 触覚に訴える身体的引き込み方法及びシステム
JP2007097177A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Xerox Corp 触覚インタフェースを有する画像形成装置
JP2009026001A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Sharp Corp 操作装置及び電気機器
WO2015121971A1 (ja) * 2014-02-14 2015-08-20 富士通株式会社 触感提供装置、及び、システム

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