JP2002145198A - フラップの試験装置 - Google Patents

フラップの試験装置

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JP2002145198A JP2000344230A JP2000344230A JP2002145198A JP 2002145198 A JP2002145198 A JP 2002145198A JP 2000344230 A JP2000344230 A JP 2000344230A JP 2000344230 A JP2000344230 A JP 2000344230A JP 2002145198 A JP2002145198 A JP 2002145198A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静荷重試験、動荷重試験および耐久試験を1
台のフラップの試験装置で精密に行えるようにする。 【解決手段】 第1シリンダ17が予め設定したシーケ
ンスでフラップ12を所定の下げ位置に駆動するととも
に、第2シリンダ21が予め設定したシーケンスでフラ
ップ12に前記下げ位置に応じた荷重を加え、この状態
で歪みゲージ56がフラップ12の各部の歪みを検出す
るので、フラップ12の静荷重試験、動荷重試験および
耐久試験を自動で行うことを可能にして労力および時間
を大幅に節減することができる。しかも歪みゲージ56
で検出したフラップ12の各部の実歪みを予め設定した
基準歪みと実歪みとを比較し、実歪みが基準歪みを超過
した場合に第1、第2シリンダ17,21の作動を停止
させるので、フラップ12や試験装置の損傷を未然に防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行機の主翼に設
けられたフラップに荷重を加えて強度を試験するフラッ
プの試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】飛行機の主翼にスパン方向に分布する荷
重を入力して荷重負荷試験を行う装置が、特開平8−1
59938号公報により公知である。このものは、主翼
の下面側に上下動可能な多数の可動電磁石プローブをス
パン方向に整列して配置するとともに、主翼の上面側に
前記各々の可動電磁石プローブに対応する多数の固定電
磁石プローブを配置し、固定電磁石プローブに吸引され
た可動電磁石プローブで主翼の下面を上向きに押圧して
スパン方向に任意の荷重分布を与えるようになってい
る。
【0003】また従来のフラップの静荷重試験は、フラ
ップの上に砂袋等のウエイトを載置して空力荷重を模し
た荷重を与え、フラップの各部の歪みを歪みゲージで測
定することにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
フラップの静荷重試験方法は、作業者の人力によりフラ
ップ状態(格納、離陸、巡航、着陸)の変更と、それに
応じた空力荷重用のウエイトの着脱とを行わなければな
らないので大きな労力が必要であるばかりか、荷重の微
調整が難しいために試験中にフラップが破壊に至ってし
まう可能性があった。またウエイトの着脱を人力で行う
ために、飛行機の離陸時や着陸時にフラップが受ける空
力荷重をシミュレートする動荷重試験や、荷重を繰り返
し受けた場合のフラップの耐久性を検証する耐久試験を
行うことは、あまりにも多くの時間と労力を必要とする
ために実質的に不可能であった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、静荷重試験、動荷重試験および耐久試験を1台のフ
ラップの試験装置で精密に行えるようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、飛行機の主翼
に設けられたフラップに荷重を加えて強度を試験するフ
ラップの試験装置であって、フラップを所定の下げ位置
に駆動するフラップ作動手段と、フラップに所定の荷重
を入力する荷重入力手段と、フラップを予め設定したシ
ーケンスで作動させるべくフラップ作動手段の作動を制
御するとともに、フラップにその下げ位置に応じた荷重
を加えるべく荷重入力手段の作動を制御する第1の制御
手段と、フラップの下げ位置に応じた各部の実歪みを検
出する歪み検出手段と、フラップの下げ位置に応じて予
め設定した各部の基準歪みと実歪みとを比較し、実歪み
が基準歪みを超過した場合に、フラップ作動手段および
荷重入力手段の作動を停止する第2の制御手段とを備え
たことを特徴とするフラップの試験装置が提案される。
【0007】上記構成によれば、フラップ作動手段が予
め設定したシーケンスでフラップを所定の下げ位置に駆
動するとともに、荷重入力手段が予め設定したシーケン
スでフラップに前記下げ位置に応じた荷重を加えた状態
で歪み検出手段がフラップの各部の歪みを検出するの
で、フラップの静荷重試験、動荷重試験および耐久試験
を自動で行うことを可能にして労力および作業時間を大
幅に節減することができる。しかも歪み検出手段で検出
したフラップの各部の実歪みを予め設定した基準歪みと
比較し、実歪みが基準歪みを超過した場合にフラップ作
動手段および荷重入力手段の作動を停止させるので、フ
ラップや試験装置の損傷を未然に防止することができ
る。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、フラップの下げ位置に追従す
るように荷重入力手段を移動させる移動手段と、前記フ
ラップの下げ位置に追従する移動手段の実変位を検出す
る変位検出手段とを備え、第2の制御手段は、前記フラ
ップの下げ位置に追従するように予め設定した移動手段
の基準変位を前記実変位と比較し、実変位が基準変位を
超過した場合に移動手段の作動を停止することを特徴と
するフラップの試験装置が提案される。
【0009】上記構成によれば、フラップの下げ位置に
追従するように予め設定した移動手段の基準変位を、移
動手段の実変位が超過した場合に該移動手段の作動を停
止するので、フラップや試験装置の損傷を未然に防止す
ることができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、フラップ作動
手段および荷重入力手段の実荷重および実変位をそれぞ
れ検出する荷重検出手段および変位検出手段を備え、第
2の制御手段は、予め設定した基準歪みに対応する基準
荷重および基準変位を、それぞれ前記実荷重および実変
位と比較し、実荷重が基準荷重を超過し、あるいは実変
位が基準変位を超過した場合にフラップ作動手段および
荷重入力手段の作動を停止することを特徴とするフラッ
プの試験装置が提案される。
【0011】上記構成によれば、フラップ作動手段およ
び荷重入力手段の実荷重および実変位が、予め設定した
基準歪みに対応する基準荷重および基準変位を超過した
場合に、フラップ作動手段および荷重入力手段の作動を
停止するので、フラップや試験装置の損傷を未然に防止
することができる。
【0012】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、フラ
ップの下げ位置に追従するように荷重入力手段を移動さ
せる移動手段の作動を制御する第3の制御手段を備え、
第1の制御手段は、フラップ作動手段および荷重入力手
段の実荷重および実変位が、前記基準歪みに対応する基
準荷重および基準変位よりも高く設定された限界荷重お
よび限界変位を上回ったとき、フラップ作動手段および
荷重入力手段の作動を停止するとともに、第3の制御手
段は、移動手段の実変位が基準変位よりも高く設定され
た限界変位を上回ったとき、移動手段の作動を停止する
ことを特徴とするフラップの試験装置が提案される。
【0013】上記構成によれば、フラップ作動手段およ
び荷重入力手段の実荷重および実変位が、基準荷重およ
び基準変位よりも高く設定された限界荷重および限界変
位を上回ると、第1の制御手段がフラップ作動手段およ
び荷重入力手段の作動を停止させ、また移動手段の実変
位が基準変位よりも高く設定された限界変位を上回る
と、第3の制御手段が移動手段の作動を停止させるの
で、フラップや試験装置の損傷を未然に防止することが
できる。
【0014】尚、実施例の第1油圧シリンダ17は本発
明のフラップ作動手段に対応し、実施例のXYテーブル
19は本発明の移動手段に対応し、実施例の第2油圧シ
リンダ21は本発明の荷重入力手段に対応し、実施例の
第1油圧制御装置37および第2油圧制御装置38は本
発明の第1の制御手段に対応し、実施例のXYテーブル
制御装置39は本発明の第3の制御手段に対応し、実施
例の変位計42,45,49,50は本発明の変位検出
手段に対応し、実施例のロードセル43,46は本発明
の荷重検出手段に対応し、実施例の計測用コンピュータ
52は本発明の第2の制御手段に対応し、実施例の歪み
ゲージ56は本発明の歪み検出手段に対応する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0016】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はフラップ試験装置の全体構成を示す図、図2
は図1の2方向矢視図、図3はフラップ試験装置の制御
系のブロック図である。
【0017】図1および図2には、飛行機の主翼11の
後縁に設けられたスロッテッドフラップ12の静荷重試
験、動荷重試験および耐久試験を行うためのフラップ試
験装置が示される。フラップ12は架台13に支持され
た飛行機の主翼11の後縁に3個のリンク機構14,1
5,16を介して支持されており、第1油圧シリンダ1
7によって後下方に向かって展開するようになってい
る。フラップ12は、例えば下げ角が0°の格納位置
と、下げ角が20°の離陸位置と、下げ角が35°の着
陸位置とにおいて停止可能である。尚、図1では第1油
圧シリンダ17がフラップ12から離れた位置に示され
ているが、実際には第1油圧シリンダ17はフラップ1
2の近傍の主翼11内に設けられている。
【0018】架台13の上方を囲む門型のフレーム18
に設けられたXYテーブル19は、X軸方向(主翼11
の翼弦方向)およびY軸方向(上下方向)に移動自在な
第2油圧シリンダ支持部20を備えており、この第2油
圧シリンダ支持部20に第2油圧シリンダ21がピン2
2を介して枢支される。第2油圧シリンダ21の出力ロ
ッド21aをフラップ12に連結するトーナメントバー
23は、出力ロッド21aに接続された第1バー24
と、第1バー24の一端にロッド25を介して接続され
た第2バー26と、第1バー24の他端にロッド27を
介して接続された第3バー28と、第2バー26の両端
をフラップ12に接続する2本のロッド29,30と、
第3バー28の両端をフラップ12に接続する2本のロ
ッド31,32とから構成される。
【0019】制御用コンピュータ33はCPU34と、
D/Aコンバータ35と、A/Dコンバータ36とを備
えており、CPU34はD/Aコンバータ35を介して
第1油圧シリンダ17の第1油圧制御装置37と、第2
油圧シリンダ21の第2油圧制御装置38と、XYテー
ブル19のXYテーブル制御装置39とに接続される。
【0020】油圧ポンプ40と第1油圧シリンダ17と
が電磁弁41を介して接続されており、電磁弁41の作
動が第1油圧制御装置37により制御される。第1油圧
シリンダ17に設けた変位計42およびロードセル43
からの信号が、第1油圧制御装置37およびA/Dコン
バータ36を経て制御用コンピュータ33のCPU34
に入力される。油圧ポンプ40と第2油圧シリンダ21
とが電磁弁44を介して接続されており、電磁弁44の
作動が第2油圧制御装置38により制御される。第2油
圧シリンダ21に設けた変位計45およびロードセル4
6からの信号が、第2油圧制御装置38およびA/Dコ
ンバータ36を経て制御用コンピュータ33のCPU3
4に入力される。
【0021】XYテーブル制御装置39はXYテーブル
19のX軸駆動モータ47およびY軸駆動モータ48の
作動を制御し、X軸方向の変位計49およびY軸方向の
変位計50からの信号がXYテーブル制御装置39およ
びA/Dコンバータ36を経て制御用コンピュータ33
のCPU34に入力される。また制御用コンピュータ3
3にはプリンター51が接続される。
【0022】制御用コンピュータ33のCPU34に接
続された計測用コンピュータ52はCPU53とSCS
I54とを備える。歪み測定器55にはフラップ12の
各部材に取り付けられた歪みゲージ56からの信号がブ
リッジボックス57を介して入力され、歪み測定器55
の出力はSCSI54を介して計測用コンピュータ52
のCPU53に入力される。
【0023】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用について説明する。
【0024】図1および図3に示すように、制御用コン
ピュータ33にはフラップ12の作動シーケンスと、フ
ラップ12の各作動位置において加えられる荷重の大き
さと、フラップ12の各作動位置に対応したXYテーブ
ル19の位置(前記荷重の入力方向)とが予め記憶され
ている。制御用コンピュータ33からの指令で第1油圧
制御装置37が電磁弁41を制御すると、油圧ポンプ4
0からの作動油が第1油圧シリンダ17に供給され、フ
ラップ12が所定の下げ位置に移動する。これと同時に
制御用コンピュータ33からの指令でXYテーブル19
が作動して第2油圧シリンダ21の位置を移動させ、第
2油圧シリンダ21からフラップ12に入力する荷重の
方向を設定するとともに、第2油圧シリンダ21が作動
してフラップ12に所定の荷重を入力する。第2油圧シ
リンダ21の出力はトーナメントバー23(図2参照)
を介してフラップ12のスパン方向の4か所に入力され
るが、第1、第2および第3バー24,26,28のア
ーム比を適宜設定することにより、飛行中にフラップ1
2に加わる実際の空力荷重を模した荷重分布を再現する
ことができる。
【0025】静荷重試験を行うには、第1油圧シリンダ
17で予め設定した所定の下げ角にフラップ12を作動
させて停止させ、XYテーブル19および第2油圧シリ
ンダ21によって予め設定した所定の方向および大きさ
の荷重をフラップ12に入力する。そしてフラップ12
の各部の変形に伴う複数の歪みゲージ56の出力をブリ
ッジボックス57を介して歪み測定器55に入力し、歪
み測定器55で算出したフラップ12の各部の歪みを計
測用コンピュータ52に入力する。
【0026】動荷重試験を行うには、第1油圧シリンダ
17で予め設定したシーケンスに応じてフラップ12を
所定の下げ角に作動させながら、XYテーブル19およ
び第2油圧シリンダ21によって予め設定したシーケン
スに応じて所定の方向および大きさの荷重をフラップ1
2に入力し、前記荷重によって発生する歪みゲージ56
の出力をブリッジボックス57を介して歪み測定器55
に入力する。
【0027】耐久試験を行うには、フラップの格納(無
負荷)、離陸、巡航、着陸、フラップの格納(無負荷)
を1サイクルとするシーケンスで第1油圧シリンダ17
によりフラップ12を駆動する。例えば、離陸時にフラ
ップは格納位置から下げ角20°の位置まで下げられ、
離陸の終了後に格納位置に戻されて巡航に移行し、着陸
時に下げ角35°の位置まで下げられ、着陸の終了後に
格納位置に戻される。上記シーケンスの過程でXYテー
ブル19および第2油圧シリンダ21によって予め設定
した方向および大きさの荷重をフラップ12に入力し、
前記荷重によって発生する歪みゲージ56の出力を歪み
測定器55に入力する。
【0028】歪み測定器55が出力するフラップ12の
歪みデータに加えて、変位計42,45で検出した第
1、第2油圧シリンダ17,21の変位データと、ロー
ドセル43,46で検出した第1、第2油圧シリンダ1
7,21の荷重データと、変位計49,50で検出した
XYテーブル19の変位データとは、計測用コンピュー
タ52においてリアルタイムでグラフ化され、制御用コ
ンピュータ33に接続されたプリンター51からプリン
トアウトされる。
【0029】以上のように、1台のフラップ試験装置に
おいてフラップ12の静荷重試験、動荷重試験および耐
久試験を自動で行うことができるので、作業者の労力を
大幅に軽減することができる。特に、動荷重試験および
耐久試験において、フラップ12の下げ位置や飛行状態
に応じて変化する空力荷重の大きさおよび方向を、時間
の経過に応じた任意のシーケンスでフラップ12に入力
することができるので、実際の飛行状態を精密にシミュ
レートして精度の高い試験を行うことができる。
【0030】上述した各試験の実行中に以下の,,
,の何れかの事態が発生した場合には、計測用コン
ピュータ52から制御用コンピュータ33を経て第1油
圧制御装置37、第2油圧制御装置38およびXYテー
ブル制御装置39に停止命令が送られ、XYテーブル1
9がそのときの位置で停止するとともに、第1油圧シリ
ンダ17および第2油圧シリンダ21への油圧の供給が
停止する。これにより、フラップ12やフラップ試験装
置が過剰な負荷により損傷するのを未然に回避すること
ができる。 歪みゲージ56で検出したフラップ12の各部の実
歪みが、計測用コンピュータ52に予め記憶した基準歪
みを越えた場合 変位計42で検出した第1油圧シリンダ17の変位
あるいはロードセル43で検出した第1油圧シリンダ1
7の荷重が、計測用コンピュータ52に予め記憶した基
準変位あるいは基準荷重を越えた場合 変位計45で検出した第2油圧シリンダ21の変位
あるいはロードセル46で検出した第2油圧シリンダ2
1の荷重が、計測用コンピュータ52に予め記憶した基
準変位あるいは基準荷重を越えた場合 変位計49,50で検出したXYテーブル19の変
位が計測用コンピュータ52に予め記憶した基準変位を
越えた場合 上記,,,の異常事態以外にも、以下のような
場合に第1油圧シリンダ17、第2油圧シリンダ21の
作動およびXYテーブル19の作動が停止する。即ち、
第1油圧制御装置37、第2油圧制御装置38およびX
Yテーブル制御装置39にはリミッターが設けられてお
り、これらのリミッターの何れかが作動すると第1油圧
シリンダ17、第2油圧シリンダ21およびXYテーブ
ル19の作動が強制的に停止して2重の安全装置が構成
される。
【0031】例えば、第1油圧制御装置37、第2油圧
制御装置38にはフラップの前記基準歪みに対応する第
1油圧シリンダ17および第2油圧シリンダ21の基準
荷重および基準変位と、これら基準荷重および基準変位
よりも高く設定された限界荷重および限界変位とが記憶
されており、第1油圧シリンダ17および第2油圧シリ
ンダ21の実荷重および実変位の少なくとも一方が前記
限界荷重および限界変位を越えると、第1油圧制御装置
37、第2油圧制御装置38によって第1油圧シリンダ
17および第2油圧シリンダ21の作動が強制的に停止
する。
【0032】同様に、XYテーブル制御装置39にはフ
ラップに追従するように予め記憶されたXYテーブル1
9の基準変位よりも高く設定された限界変位が記憶され
ており、XYテーブル19の実変位が前記限界変位を越
えると、XYテーブル制御装置39によってXYテーブ
ル19の作動が強制的に停止する。
【0033】従って、前記,,,による停止命
令が何らかの理由で作動しないような場合でも、第1油
圧制御装置37、第2油圧制御装置38あるいはXYテ
ーブル制御装置39に設けられた停止装置の何れかが作
動すれば第1油圧シリンダ17、第2油圧シリンダ21
およびXYテーブル19の作動を強制的に停止させるこ
とができ、安全性が向上する。
【0034】尚、本発明のフラップ試験装置において、
計測用コンピュータ52から制御用コンピュータ33を
介して第1油圧制御装置37、第2油圧制御装置38お
よびXYテーブル制御装置39に保持命令を出し、第1
油圧シリンダ17および第2油圧シリンダ21の油圧を
保持し、またXYテーブル19をその位置で停止させる
ことも可能である。この場合、フラップ12やフラップ
試験装置の変形、損傷等の異常の有無を確認した後、異
常がなければ試験を再開して続行することができる。
【0035】以上のように、フラップ12に人手で砂袋
を乗せて荷重を加える等の面倒な作業を必要とすること
なく、静荷重試験、動荷重試験および耐久試験を共通の
フラップ試験装置を用いて自動で行うことができるの
で、作業性が大幅に向上するだけでなく精度の高い試験
を行うことができ、しかもフラップ12やフラップ試験
装置が破損する前に試験を中断することができるので、
それらを繰り返し使用することが可能となってコストの
削減に寄与することができる。特に、従来は困難であっ
た動荷重試験および耐久試験が可能になったので、離陸
時や着陸時にフラップ12に作用する空力荷重の経時的
変化を精密にシミュレートすることができるだけでな
く、多数の飛行回数に対する耐久性を少ない労力で短時
間で評価することができる。その結果、フラップ12の
強度を不必要に高めることなく必要な強度を確保し、機
体重量を軽減して飛行性能を高めるとともに燃料消費量
の節減に寄与することができる。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0037】例えば、実施例では制御用コンピュータ3
3および計測用コンピュータ52を別個に設けている
が、それらを1台のコンピュータに統合することも可能
である。また実施例では、リンク機構14,15,16
に支持されて後退しながら下降するスロッテッドフラッ
プを例示したが、本発明は単純フラップ、スプリットフ
ラップ、ファウラーフラップ、ザップフラップ、クルー
ガフラップ等の他種のフラップに対しても適用すること
ができる。
【0038】また、前記基準変位、基準荷重、限界変
位、限界荷重等は、第1油圧シリンダ17、第2油圧シ
リンダ18およびXYテーブル19の各々について同一
である必要はなく、それぞれ別個にかつ任意に設定可能
である。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、フラップ作動手段が予め設定したシーケンス
でフラップを所定の下げ位置に駆動するとともに、荷重
入力手段が予め設定したシーケンスでフラップに前記下
げ位置に応じた荷重を加えた状態で歪み検出手段がフラ
ップの各部の歪みを検出するので、フラップの静荷重試
験、動荷重試験および耐久試験を自動で行うことを可能
にして労力および作業時間を大幅に節減することができ
る。しかも歪み検出手段で検出したフラップの各部の実
歪みを予め設定した基準歪みと比較し、実歪みが基準歪
みを超過した場合にフラップ作動手段および荷重入力手
段の作動を停止させるので、フラップや試験装置の損傷
を未然に防止することができる。
【0040】また請求項2に記載された発明によれば、
フラップの下げ位置に追従するように予め設定した移動
手段の基準変位を、移動手段の実変位が超過した場合に
該移動手段の作動を停止するので、フラップや試験装置
の損傷を未然に防止することができる。
【0041】また請求項3に記載された発明によれば、
フラップ作動手段および荷重入力手段の実荷重および実
変位が、予め設定した基準歪みに対応する基準荷重およ
び基準変位を超過した場合に、フラップ作動手段および
荷重入力手段の作動を停止するので、フラップや試験装
置の損傷を未然に防止することができる。
【0042】また請求項4に記載された発明によれば、
フラップ作動手段および荷重入力手段の実荷重および実
変位が、基準荷重および基準変位よりも高く設定された
限界荷重および限界変位を上回ると、第1の制御手段が
フラップ作動手段および荷重入力手段の作動を停止さ
せ、また移動手段の実変位が基準変位よりも高く設定さ
れた限界変位を上回ると、第3の制御手段が移動手段の
作動を停止させるので、フラップや試験装置の損傷を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラップの試験装置の全体構成を示す図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】フラップの試験装置の制御系のブロック図
【符号の説明】
11 主翼 12 フラップ 17 第1油圧シリンダ(フラップ作動手段) 19 XYテーブル(移動手段) 21 第2油圧シリンダ(荷重入力手段) 37 第1油圧制御装置(第1の制御手段) 38 第2油圧制御装置(第1の制御手段) 39 XYテーブル制御装置(第3の制御手段) 42 変位計(変位検出手段) 43 ロードセル(荷重検出手段) 45 変位計(変位検出手段) 46 ロードセル(荷重検出手段) 49 変位計(変位検出手段) 50 変位計(変位検出手段) 52 計測用コンピュータ(第2の制御手段) 56 歪みゲージ(歪み検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 矢田 渉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 多田 勝俊 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛行機の主翼(11)に設けられたフラ
    ップ(12)に荷重を加えて強度を試験するフラップの
    試験装置であって、 フラップ(12)を所定の下げ位置に駆動するフラップ
    作動手段(17)と、 フラップ(12)に所定の荷重を入力する荷重入力手段
    (21)と、 フラップ(12)を予め設定したシーケンスで作動させ
    るべくフラップ作動手段(17)の作動を制御するとと
    もに、フラップ(12)にその下げ位置に応じた荷重を
    加えるべく荷重入力手段(21)の作動を制御する第1
    の制御手段(37,38)と、 フラップ(12)の下げ位置に応じた各部の実歪みを検
    出する歪み検出手段(56)と、 フラップ(12)の下げ位置に応じて予め設定した各部
    の基準歪みと実歪みとを比較し、実歪みが基準歪みを超
    過した場合に、フラップ作動手段(17)および荷重入
    力手段(21)の作動を停止する第2の制御手段(5
    2)と、を備えたことを特徴とするフラップの試験装
    置。
  2. 【請求項2】 フラップ(12)の下げ位置に追従する
    ように荷重入力手段(21)を移動させる移動手段(1
    9)と、 前記フラップ(12)の下げ位置に追従する移動手段
    (19)の実変位を検出する変位検出手段(49,5
    0)と、を備え、 第2の制御手段(52)は、前記フラップ(12)の下
    げ位置に追従するように予め設定した移動手段(19)
    の基準変位を前記実変位と比較し、実変位が基準変位を
    超過した場合に移動手段(19)の作動を停止すること
    を特徴とする、請求項1に記載のフラップの試験装置。
  3. 【請求項3】 フラップ作動手段(17)および荷重入
    力手段(21)の実荷重および実変位をそれぞれ検出す
    る荷重検出手段(43,46)および変位検出手段(4
    2,45)を備え、 第2の制御手段(52)は、予め設定した基準歪みに対
    応する基準荷重および基準変位を、それぞれ前記実荷重
    および実変位と比較し、実荷重が基準荷重を超過し、あ
    るいは実変位が基準変位を超過した場合にフラップ作動
    手段(17)および荷重入力手段(21)の作動を停止
    することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載
    のフラップの試験装置。
  4. 【請求項4】 フラップ(12)の下げ位置に追従する
    ように荷重入力手段(21)を移動させる移動手段(1
    9)の作動を制御する第3の制御手段(39)を備え、 第1の制御手段(37,38)は、フラップ作動手段
    (17)および荷重入力手段(21)の実荷重および実
    変位が、前記基準歪みに対応する基準荷重および基準変
    位よりも高く設定された限界荷重および限界変位を上回
    ったとき、フラップ作動手段(17)および荷重入力手
    段(21)の作動を停止するとともに、 第3の制御手段(39)は、移動手段(19)の実変位
    が基準変位よりも高く設定された限界変位を上回ったと
    き、移動手段(19)の作動を停止することを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のフラップ
    の試験装置。
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