JP2002143130A - 個人認証方法、および個人認証装置、およびこの装置を搭載した情報通信装置、および個人認証システム - Google Patents

個人認証方法、および個人認証装置、およびこの装置を搭載した情報通信装置、および個人認証システム

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JP2002143130A
JP2002143130A JP2000340007A JP2000340007A JP2002143130A JP 2002143130 A JP2002143130 A JP 2002143130A JP 2000340007 A JP2000340007 A JP 2000340007A JP 2000340007 A JP2000340007 A JP 2000340007A JP 2002143130 A JP2002143130 A JP 2002143130A
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Makoto Kato
真 加藤
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/30Individual registration on entry or exit not involving the use of a pass
    • G07C9/32Individual registration on entry or exit not involving the use of a pass in combination with an identity check
    • G07C9/37Individual registration on entry or exit not involving the use of a pass in combination with an identity check using biometric data, e.g. fingerprints, iris scans or voice recognition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな装置を用いず、捏造される可能性
が低く、健康状態や経年変化に左右されにくく、生理的
な拒否反応も概して少なく、人間誰もが持っている聴覚
器官を用いて、簡便な個人認証方法および個人認証装置
を実現することを目的とする。 【解決手段】 音の受発信部11(15)と、受発信す
る音の情報を信号処理する信号処理部14と、聴覚器官
の音響特性情報を記憶しておく記憶部18と、音の受発
信の制御とともに音響特性情報の保存や比較判別を行う
信号処理部14とを有し、予め採取しておいた聴覚器官
の音響特性情報と、被認証者において計測された聴覚器
官の音響特性情報とを比較することで、被認証者が認証
対象者であるか否かを判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人認証方法およ
び個人認証装置、およびこの装置を搭載した情報通信装
置、および個人認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、個人を認証する方式として、その
個人特有の物理的特性、例えば指紋、網膜パタン、筆
跡、顔画像、音声などが用いられてきた。特開平10−
283472号公報には、人の顔画像データから顔画像
の特徴点を抽出し、これを個人認証に用いる個人認証シ
ステムが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した公報
記載の発明は、顔画像取り込みに用いるカメラ、取り込
んだ画像を2値化するための演算装置など、装置が大が
かりなものとなってしまうという問題があった。また、
指紋、筆跡を用いる個人認証には、捏造の可能性を拭い
きれないという問題があった。また、顔画像、音声を用
いる個人認証には、個人の健康状態や経年変化により精
度が大きく左右されるという問題があった。また、網膜
パタンを用いる個人認証には、眼を装置に近づけるとい
う人間が生理的に受け入れ難い原理を用いているという
問題があった。
【0004】また、近年、情報通信装置の所有者以外に
よる不正使用が目立つようになってきた。これまでは所
有者以外による不正使用では、本人に由来しない通話料
が当人に課せられてしまう程度の問題であったが、今
後、情報通信装置を経由したオンラインショッピングや
オンラインバンキング等が広く一般的に利用されること
が予想され、その際に現在の話者あるいは操作者がその
情報通信装置の所有者と一致しているかどうかの認証を
行うことが不可欠となる。
【0005】以上に鑑み、本発明の目的は、大がかりな
装置を用いず、捏造される可能性が低く、健康状態や経
年変化に左右されにくく、生理的な拒否反応も概して少
なく、人間誰もが持っている聴覚器官を用いて簡便に個
人認証を行う方法および装置を提供すること、ならびに
この個人認証装置を特に効果的に活用できる情報通信装
置を提供すること、そして現在の話者あるいは操作者が
その情報通信装置の所有者であるかどうかの認証を簡便
に行える個人認証システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、聴覚器官の音響特性を用いて行う個人認証
方法であり、認証にあたっては予め採取した音響特性情
報と計測した音響特性情報とを比較して行うのが好適で
あって、特に上記音響特性が音響インピーダンスあるい
は反射波特性情報であるのが良い。
【0007】あるいは本発明は、音の受発信部と、受発
信する音の情報を信号処理する信号処理部とを有する聴
覚器官の音響特性情報を計測する手段と、予め採取した
聴覚器官の音響特性情報を記憶させておく記憶部と、こ
の記憶された音響特性情報と計測した音響特性情報とを
比較する信号処理部とを用いて個人を認証する手段とを
具備するものであり、上記音の受発信部は、音の発信部
と音の受信部の別個の部位により構成されてもよく、ま
た特に上記音響特性が音響インピーダンスであってもよ
く、さらには音の受発信部、および音の発信部および/
または音の受信部が圧電素子、またはボイスコイルであ
っても良い。
【0008】または本発明は、音の発信部と、音の情報
を信号処理する信号処理部とを有する聴覚器官の音響特
性情報を計測する手段と、予め採取した聴覚器官の音響
特性情報を記憶させておく記憶部と、この記憶された音
響特性情報と計測した音響特性情報とを比較する信号処
理部とを有する個人を認証する手段とを具備するもので
あり、また特に上記音響特性が音響インピーダンスであ
ってもよく、さらには音の発信部が圧電素子、またはボ
イスコイルであっても良い。
【0009】また、本発明は、音を受発信するスピーカ
ーと、受発信する音の情報を信号処理する信号処理部と
を有する聴覚器官の音響特性情報を計測する手段と、予
め採取した聴覚器官の音響特性情報を記憶させておく記
憶部と、この記憶された音響特性情報と計測された音響
特性情報とを比較する信号処理部とを有する個人を認証
する手段とを具備した個人認証装置を搭載した情報通信
装置であり、または、音を発信するスピーカーと、音を
受信するマイクロホンと、受発信する音の情報を信号処
理する信号処理部とを有する聴覚器官の音響特性情報を
計測する手段と、予め採取した聴覚器官の音響特性情報
を記憶させておく記憶部と、この記憶された音響特性情
報と計測された音響特性情報とを比較する信号処理部と
を有する個人を認証する手段とを具備した個人認証装置
を搭載した情報通信装置であり、あるいは、音を発信す
るスピーカーと、音の情報を信号処理する信号処理部と
を有する聴覚器官の音響特性情報を計測する手段と、予
め採取した聴覚器官の音響特性情報を記憶させておく記
憶部と、この記憶された音響特性情報と計測された音響
特性情報とを比較する信号処理部とを有する個人を認証
する手段とを具備した個人認証装置を搭載した情報通信
装置であり、特に上記音響特性が音響インピーダンスで
あっても良く、またスピーカーおよび/またはマイクロ
ホンが圧電素子を用いてなっていてもボイスコイルを用
いてなっていてもよく、さらにはスピーカーから発信さ
れる音が音声でも、個人を呼び出すための呼び出し音で
も、個人を認証するために用いられる専用音であっても
よい。
【0010】または、本発明は、音の発信機能と音の受
信機能と受発信する音の信号処理部とを有する聴覚器官
の音響特性情報を計測する手段を被認証者が持ち、予め
採取された認証対象者の聴覚器官の音響特性情報を認証
を行うものが持ち、上記聴覚器官の音響特性情報を計測
する手段を用いて計測した上記被認証者の聴覚器官の音
響特性情報と上記予め採取された認証対象者の聴覚器官
の音響特性情報とを比較して行う個人認証を、上記認証
を行うものが実施する個人認証システムであり、また
は、音の発信機能と音の信号処理部とを有する聴覚器官
の音響特性情報を計測する手段を被認証者が持ち、予め
採取された認証対象者の聴覚器官の音響特性情報を認証
を行うものが持ち、上記聴覚器官の音響特性情報を計測
する手段を用いて計測した上記被認証者の聴覚器官の音
響特性情報と上記予め採取された認証対象者の聴覚器官
の音響特性情報とを比較して行う個人認証を、上記認証
を行うものが実施する個人認証システムである。
【0011】これら本発明により、簡便な個人認証方法
および個人認証装置、およびこの装置を搭載した情報通
信装置、および個人認証システムが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】(実施の形態1)図1に人間の聴覚器官の
模式図を示す。図1において、1は外耳、2は中耳、3
は内耳、4は鼓膜、5は聴小骨、6は三半規管、7は蝸
牛をそれぞれ示す。聴覚器官は外耳1、中耳2、内耳3
から構成されており、その音響特性情報は、個人毎に各
々固有の特性を示す。このような、個々人固有の特性を
用いれば、任意の個人の認証を行うことが可能となる。
【0014】具体的な例としては、認証の対象となる個
人、すなわち認証対象者の聴覚器官の音響特性情報を予
め採取しておき、認証が必要な時点で実際にその場で被
認証者における聴覚器官の音響特性情報を計測し、予め
採取しておいた音響特性情報と、実際に被認証者におい
て計測された聴覚器官の音響特性情報とを比較すること
によって、被認証者が認証対象者であるかどうかを判断
することができる。
【0015】したがって、採取・計測する音響特性情報
に応じて適切な測定手段を用意し、それらの情報を比較
・判別する手段を設けることで、被認証者が認証対象者
であるかどうかを判断することができる。
【0016】また、音響特性情報の比較・判別により個
人認証を行う方法は、ソフトウェアプログラムにより実
施することも可能であり、このようなプログラムを記録
媒体に保存しておき、必要に応じて比較・判別する手段
に読み込んで実施してもよく、あるいは、無線通信やイ
ンターネット等の何らかの通信手段により、必要に応じ
て外部からこのプログラムをダウンロードして比較・判
別する手段に読み込んで実施してもよい。
【0017】なお、音響特性情報を得るために用いる音
は、可聴音である比較的低周波の音波であっても、非可
聴音である超音波のような比較的高周波の音波であって
も良い。
【0018】ここで、判別に用いる音響特性情報として
は、実際の採取・計測が容易で、測定手段として小型軽
量なものが作製可能であること等を考慮すると、音響イ
ンピーダンスあるいは反射波特性情報を用いるのが好適
である。すなわち、音響インピーダンスは、回路の電圧
や電流を測定することで求められる電気的インピーダン
スを用いて容易に求めることが可能であり、また、反射
波特性情報としては、例えば聴覚器官内の各所で反射さ
れた各反射波の時間軸上における位置や振幅を用いるこ
とが可能である。
【0019】(実施の形態2)本実施の形態では、(実
施の形態1)で示した認証方法を、より具体的に説明す
る。
【0020】図2に音響特性情報の計測を示す模式図を
示す。図2(a)は音を発信する場合の、(b)は音を
受信する場合の模式図をそれぞれ示している。図2
(a)において、11は音の発信部、12は被認証者の
聴覚器官、13は発信された音、14は信号処理部をそ
れぞれ示す。図2(b)において、15は音の受信部、
16は反射された音、17は被認証者の音響特性情報、
18は音響特性情報を記憶しておく記憶部をそれぞれ示
す。
【0021】図2(a)に示すように、信号処理部14
の制御のもと、音の発信部11から発信された音13
は、聴覚器官12内を進んでいく。発信された音13は
聴覚器官12において一部は吸収されるが、その残りは
図2(b)に示すように、聴覚器官12内の各所で反射
され、反射された音16は音の受信部15により受信さ
れる。
【0022】受信された音は電気信号に変換されて信号
処理部14において演算が施され、結果として被認証者
の音響特性情報17が出力され、この音響特性情報17
は記憶部18に記憶される。
【0023】図3に個人の認証を示すダイアグラムを示
す。図3において、19は予め採取しておいた認証対象
者の音響特性情報を示す。記憶部18には、予め採取し
ておいた認証対象者の音響特性情報19と、直前に計測
した被認証者の音響特性情報17とが記憶されており、
信号処理部14は、これら2つの情報を記憶部18から
読み出し、比較を行う。この比較の結果が一致していた
場合は、被認証者が認証対象者本人であると同定された
ことになり、比較の結果が一致していない場合は、被認
証者が認証対象者本人ではないと同定されたことにな
り、個人の認証が完了する。
【0024】なお、上記のように反射された音(反射
波)16を用いる場合には、分解能を高めるために、高
周波音波を用いるのが好適である。具体的に数値を用い
て概算すると、例えば1MHzの音を用いるとした場
合、簡単のため空気中の音速を300m/sと仮定する
と、波長は約0.3mmであり、外耳1の入口から鼓膜
4までの往復距離を6cmとすると、往復に必要な時間
は200μsとなる。1MHzの音の周期は1μsなの
で、発信する音の長さを数周期から数十周期程度にすれ
ば、鼓膜4からの反射波、聴小骨5からの反射波、蝸牛
7からの反射波等を時間軸上で個別に受信することが可
能となる。
【0025】聴覚器官内の各部位の位置や大きさには個
人差があり、各部位からの反射波特性にも個人差がある
ため、上記のような反射波の時間的特徴を個人認証に使
用することができる。また、上記のような反射波の時間
的特徴のほか、各反射波の大きさ(受信強度)等も用い
れば、認証の精度を向上することが可能となる。
【0026】なお、図2においては音の発信部11と音
の受信部15とを別々の部品であるとして説明を行った
が、これらは音の発信機能も受信機能も併せ持つ同一部
品が各々の役割をこなしてもいっこうにかまわない。
【0027】また、音の発信部11、音の受信部15、
音の送受信機能を併せ持つ図示していない部品は、PZ
T等で代表される圧電素子であることが好適であるが、
ボイスコイルに代表される動電型素子やコンデンサタイ
プのものに代表される静電型素子を用いてもいっこうに
かまわない。
【0028】また、図3においては、記憶部18から被
認証者の音響特性情報17と認証対象者の音響特性情報
19とを読み出しているが、それぞれの情報を記憶して
おく手段は別々に離れていても良く、必要に応じてそれ
ぞれ必要なところから読み出してきても構わない。
【0029】また、音響特性情報の比較・判別により個
人認証を行う方法は、ソフトウェアプログラムにより実
施することも可能であり、このようなプログラムを記録
媒体に保存しておき、必要に応じて比較・判別する手段
に読み込んで実施してもよく、あるいは、無線通信やイ
ンターネット等の何らかの通信手段により、必要に応じ
て外部からこのプログラムをダウンロードして比較・判
別する手段に読み込んで実施してもよい。
【0030】(実施の形態3)本実施の形態では、(実
施の形態2)に記載した個人認証装置において、音の受
信部15を有していない場合の個人認証について具体的
に述べる。
【0031】図4に音の発信部の電気的インピーダンス
変化を示す模式図を示す。21は電源、22は音の発信
部、23は聴覚器官をそれぞれ示している。
【0032】図4(a)は、音の発信部22が開空間に
音を発信している状態を示しており、図4(b)は、音
の発信部22と聴覚器官23とが隣接した状態をそれぞ
れ示している。
【0033】図4(a)のように、音の発信部22が開
空間に音を発信している場合の音の発信部22の電気的
インピーダンスをZとする。図4(b)のように音の発
信部22に聴覚器官23を隣接させると、聴覚器官23
の持つ音響インピーダンスによって、音の発信部22の
電気的インピーダンスは、ZからZ’へと変化する。
【0034】聴覚器官23の持つ音響インピーダンスに
は個人差があり、音響インピーダンスに応じて電気的イ
ンピーダンスも変化するため、結果として電気的インピ
ーダンスZ’にも個人差が生ずる。すなわち音響特性情
報である電気的インピーダンスZ’を用いることで、個
人認証を実施することができる。
【0035】等価回路を用いて、さらに詳細に説明す
る。
【0036】図5(a)には図4(a)すなわち音の発
信部22が開空間に音を発信している場合の電気系・音
響系の等価回路図を、そして図5(b)には図4(b)
すなわち音の発信部22と聴覚器官23とが隣接した状
態で音を発信している場合の電気系・音響系の等価回路
図をそれぞれ示す。21は電源、24はz1の値を持つ
電気的インピーダンス、25は電気系と音響系とを結び
つける変成器(主に空気により形成される)、26は定
常的にz2の値を持つ音響インピーダンス、そして27
は聴覚器官23を音の発信部22に隣接した場合に現れ
る、値z3を持つ音響インピーダンスをそれぞれ示して
いる。
【0037】図5に示した等価回路は、変成器25を境
とした左側すなわち一次回路が電気系回路であり、右側
すなわち二次回路が音響系回路である。
【0038】図5(a)の等価回路において、二次回路
の音響インピーダンス26は、一次回路側から見ると、
変成器25を介して電気的インピーダンスztと捉えら
れ、変成器25の変成比を一次側:二次側=1:qとす
ると、zt=z2/(q×q)という値となる。すなわ
ち、等価回路中のA−A’から右側の電気的合成インピ
ーダンスZは電気的インピーダンス24の持つ値z1
と、上記ztとの和で示され、Z=z1+zt=z1+
z2/(q×q)となる。この値Zは、図4(a)に示
した音の発信部22が持つ電気的インピーダンスに他な
らない。
【0039】一方、図5(b)の等価回路においては、
二次回路の音響インピーダンス26と27は一次回路側
から見ると、電気的インピーダンスzt’=(z2+z
3)/(q×q)と捉えられる。すなわちB−B’から
右側の電気的合成インピーダンスZ’は、Z’=z1+
zt’=z1+(z2+z3)/(q×q)となる。図
5(a)の場合と同様、値Z’は図4(b)に示した音
の発信部22が持つ電気的インピーダンスに他ならな
い。
【0040】次に、電気的インピーダンスの値の変化を
考える。聴覚器官23を音の発信部22に隣接すること
により変化した電気的インピーダンス差ΔZはΔZ=
Z’−Zで示され、これまでの説明からΔZ=z3/
(q×q)であることがわかる。z3は、聴覚器官23
を音の発信部22に隣接した場合に現れる音響インピー
ダンス27であるが、この値は個人により異なる。すな
わち、この違いを用いて個人認証を実施することができ
る。
【0041】さて、電気的インピーダンスは回路の電圧
と電流とを測定することで容易に求められ、通常は振幅
と位相とにより表現される。ここで、振幅・位相ともそ
れぞれの測定分解能が256であったと仮定する。この
時の理論上での最大認証可能人数は256×256、す
なわち65536人である。これよりも認証可能人数を
増やしたい場合には、音の発信部22から発信する音の
周波数の種類を増やせばよい。例えば、100Hzから
100Hz毎に1000Hzまで11種類の周波数を用
いれば、65536×11、すなわち720896人が
理論上の最大認証可能人数となる。
【0042】また、多数の周波数を用いることは、最大
認証可能人数を増やすだけでなく、認証の精度を上げる
点でも効果的であることは言うまでもない。
【0043】(実施の形態4)本実施の形態は、(実施
の形態2)に記載した個人認証装置を搭載した情報通信
装置について述べる。ここでは情報通信装置の代表例と
して携帯電話を取りあげて説明するが、PHS、固定回
線電話用受話器、PDAやノートPC等の通信機能を持
つ携帯端末装置に接続されたヘッドホンやイアホンであ
っても無論好適に用いられる。
【0044】携帯電話には音声を聞くためのスピーカー
が内蔵されている。このスピーカーを図2(a)中の音
の発信部11として用いる。また、音の受信部15とし
て携帯電話のスピーカー近傍にマイクロホンを設置して
もかまわないが、電気信号を音に変換するスピーカーは
一般的に音を電気信号に変換することも可能であるの
で、スピーカーを音の発信部11かつ音の受信部15と
して活用することは真に好都合である。
【0045】さらに、携帯電話には、信号処理部14、
記憶部18が具備されており、(実施の形態2)に記載
した個人認証手段を実施するには大変好適である。
【0046】次に携帯電話の所有者が実際に個人認証装
置を機能させ、携帯電話所有者以外の不正使用を防止す
る例を具体的に述べる。
【0047】携帯電話の所有者は、予め自分の、すなわ
ち認証対象者の聴覚器官の音響特性を測定し、この情報
19を記憶部18に記憶させておく。そして、電話がか
かってきた場合には個人認証をパスしないと、すなわち
被認証者の音響特性情報17と認証対象者の音響特性情
報19とが一致しないと回線を開かないように設定して
おく。
【0048】この際、個人認証に用いる発信された音1
3は、音の発信部11がスピーカーであることから、人
間の音声を用いることが自然であるが、電話の着信を知
らせる呼び出し音であっても好適であるし、また、個人
認証のための専用音であってもまた好適である。このよ
うに個人認証を用いることで、携帯電話所有者以外の不
正使用を防止することができる。
【0049】なお、信号処理部14や記憶部18を内蔵
しない固定回線電話用受話器の場合には、計測した被認
証者の音響特性情報を固定回線経由でサーバ等に送信し
て記憶や信号処理を行えば、携帯電話やPHSと同等の
個人認証を行えるのは言うまでもない。
【0050】また、音響特性情報の比較・判別により個
人認証を行う方法は、ソフトウェアプログラムにより実
施することも可能であり、このようなプログラムを記録
媒体に保存しておき、必要に応じて比較・判別する手段
に読み込んで実施してもよく、あるいは、無線通信やイ
ンターネット等の何らかの通信手段により、必要に応じ
て外部からこのプログラムをダウンロードして比較・判
別する手段に読み込んで実施してもよい。
【0051】また、(実施の形態3)に記載した電気的
インピーダンスの変化を利用する個人認証装置を搭載し
ても何ら差し支えないことは言うまでもない。
【0052】(実施の形態5)本実施の形態は、音響特
性の計測手段を説明した図2に代表される機能を被認証
者が持ち、個人の認証手段を説明した図3に代表される
機能を、認証を行うものが持つことで可能となる個人認
証システムについて説明する。
【0053】ある個人が、携帯電話で個人認証を行うシ
ステムを有するオンラインショッピングを利用すると
し、携帯電話には、図2に示したような、音響特性の計
測手段が組み込まれているものとする。
【0054】まず準備として、上記個人は自分の、すな
わち認証対象者の音響特性情報19を、携帯電話の音響
特性計測手段を用いて計測し、認証を行うものすなわち
オンラインショッピング主催者に伝えておく。
【0055】上記主催者は、上記音響特性情報17をサ
ーバ等の記憶部18に記憶させておく。
【0056】次に、上記個人が実際にショッピングを行
ったものとし、その場合の決済を想定する。上記個人
が、電話、ファックス、インターネット等によりある物
品購入の意志を伝え、上記主催者は、上記個人に対して
購入意志の再確認を、上記個人所有の携帯電話に音声ま
たは電子メールで連絡する。
【0057】ここで購入意志の再確認の証として、上記
個人はその場で計測した自分の、すなわち被認証者の音
響特性情報17を上記主催者に返信する。上記主催者は
予め登録されている認証対象者の音響特性情報19と購
入意志再確認の証として返信されてきた被認証者の音響
特性情報17とを比較し、一致した場合に上記主催者は
上記個人に物品を配送する手配を開始する。
【0058】このような認証システムを用いることで、
携帯電話所有者以外の不正使用を防止することができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、聴覚器
官の音響特性を用いることで、大がかりな装置を用い
ず、捏造される可能性が低く、健康状態や経年変化に左
右されにくく、生理的な拒否反応も概して少なく、人間
誰もが持っている聴覚器官を用いて、簡便な個人認証方
式を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による聴覚器官の模式図
【図2】本発明の一実施の形態による音響特性の計測を
示す模式図
【図3】本発明の一実施の形態による個人の認証を示す
模式図
【図4】本発明の一実施の形態による音の発信部の電気
的インピーダンス変化を示す模式図
【図5】本発明の一実施の形態による電気系・音響系の
等価回路図
【符号の説明】
1 外耳 2 中耳 3 内耳 4 鼓膜 5 聴小骨 6 三半規管 7 蝸牛 11 音の発信部 12 聴覚器官 13 発信された音 14 信号処理部 15 音の受信部 16 反射された音 17 被認証者の音響特性情報 18 記憶部 19 認証対象者の音響特性情報 21 電源 22 音の発信部 23 聴覚器官 24 電気的インピーダンス 25 変成器 26 音響インピーダンス 27 音響インピーダンス

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 聴覚器官の音響特性を用いて個人認証を
    行う個人認証方法。
  2. 【請求項2】 予め採取した音響特性情報と計測した音
    響特性情報とを比較して個人認証を行う請求項1記載の
    個人認証方法。
  3. 【請求項3】 音響特性情報が音響インピーダンスであ
    る請求項1または請求項2記載の個人認証方法。
  4. 【請求項4】 音声特性情報が反射波特性情報である請
    求項1または請求項2記載の個人認証方法。
  5. 【請求項5】 音の受発信部と、受発信する音の情報を
    信号処理する信号処理部とを有する聴覚器官の音響特性
    情報を計測する手段と、予め採取した聴覚器官の音響特
    性情報を記憶させておく記憶部と、この記憶された音響
    特性情報と計測した音響特性情報とを比較する信号処理
    部とを用いて個人を認証する手段とを具備する個人認証
    装置。
  6. 【請求項6】 音の受発信部が、音の発信部と音の受信
    部の別個の部位により構成される請求項5記載の個人認
    証装置。
  7. 【請求項7】 音の発信部と、音の情報を信号処理する
    信号処理部とを有する聴覚器官の音響特性情報を計測す
    る手段と、予め採取した聴覚器官の音響特性情報を記憶
    させておく記憶部と、この記憶された音響特性情報と計
    測した音響特性情報とを比較する信号処理部とからなる
    個人を認証する手段とを具備する個人認証装置。
  8. 【請求項8】 音響特性情報が音響インピーダンスであ
    る請求項5から請求項7のいずれか記載の個人認証装
    置。
  9. 【請求項9】 音響特性情報が反射波特性情報である請
    求項5から請求項7のいずれか記載の個人認証装置。
  10. 【請求項10】 音の受発信部、および音の発信部およ
    び/または音の受信部が圧電素子である請求項5から請
    求項9のいずれか記載の個人認証装置。
  11. 【請求項11】 音の受発信部、および音の発信部およ
    び/または音の受信部がボイスコイルである請求項5か
    ら請求項9のいずれか記載の個人認証装置。
  12. 【請求項12】 音を受発信するスピーカーと、受発信
    する音の情報を信号処理する信号処理部とを有する聴覚
    器官の音響特性情報を計測する手段と、予め採取した聴
    覚器官の音響特性情報を記憶させておく記憶部と、この
    記憶された音響特性情報と計測された音響特性情報とを
    比較する信号処理部とを用いて個人を認証する手段とを
    具備した個人認証装置を搭載した情報通信装置。
  13. 【請求項13】 音を発信するスピーカーと、音を受信
    するマイクロホンと、受発信する音の情報を信号処理す
    る信号処理部とを有する聴覚器官の音響特性情報を計測
    する手段と、予め採取した聴覚器官の音響特性情報を記
    憶させておく記憶部と、この記憶された音響特性情報と
    計測された音響特性情報とを比較する信号処理部とを用
    いて個人を認証する手段とを具備した個人認証装置を搭
    載した情報通信装置。
  14. 【請求項14】 音を発信するスピーカーと、音の情報
    を信号処理する信号処理部とを有する聴覚器官の音響特
    性情報を計測する手段と、予め採取した聴覚器官の音響
    特性情報を記憶させておく記憶部と、この記憶された音
    響特性情報と計測された音響特性情報とを比較する信号
    処理部とを用いて個人を認証する手段とを具備した個人
    認証装置を搭載した情報通信装置。
  15. 【請求項15】 音響特性情報が音響インピーダンスで
    ある請求項12から請求項14のいずれか記載の情報通
    信装置。
  16. 【請求項16】 音響特性情報が反射波特性情報である
    請求項12から請求項14のいずれか記載の情報通信装
    置。
  17. 【請求項17】 スピーカーおよび/またはマイクロホ
    ンが圧電素子を用いてなる請求項12から請求項16の
    いずれか記載の情報通信装置。
  18. 【請求項18】 スピーカーおよび/またはマイクロホ
    ンがボイスコイルを用いてなる請求項12から請求項1
    6のいずれか記載の情報通信装置。
  19. 【請求項19】 スピーカーから発信される音が音声で
    ある請求項12から請求項18のいずれか記載の情報通
    信装置。
  20. 【請求項20】 スピーカーから発信される音が個人を
    呼び出すために用いられる呼び出し音である請求項12
    から請求項18のいずれか記載の情報通信装置。
  21. 【請求項21】 スピーカーから発信される音が個人を
    認証するために用いられる専用音である請求項12から
    請求項18のいずれか記載の情報通信装置。
  22. 【請求項22】 音の発信機能と音の受信機能と受発信
    する音の信号処理部とを有する聴覚器官の音響特性情報
    を計測する手段を被認証者が持ち、予め採取された認証
    対象者の聴覚器官の音響特性情報を認証を行うものが持
    ち、上記聴覚器官の音響特性情報を計測する手段を用い
    て計測した上記被認証者の聴覚器官の音響特性情報と上
    記予め採取された認証対象者の聴覚器官の音響特性情報
    とを比較して行う個人認証を、上記認証を行うものが実
    施する個人認証システム。
  23. 【請求項23】 音の発信機能と音の信号処理部とを有
    する聴覚器官の音響特性情報を計測する手段を被認証者
    が持ち、予め採取された認証対象者の聴覚器官の音響特
    性情報を認証を行うものが持ち、上記聴覚器官の音響特
    性情報を計測する手段を用いて計測した上記被認証者の
    聴覚器官の音響特性情報と上記予め採取された認証対象
    者の聴覚器官の音響特性情報とを比較して行う個人認証
    を、上記認証を行うものが実施する個人認証システム。
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