JP2002142641A - ゴキブリ捕獲器及びゴキブリ取り出し体 - Google Patents

ゴキブリ捕獲器及びゴキブリ取り出し体

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JP2002142641A
JP2002142641A JP2000341417A JP2000341417A JP2002142641A JP 2002142641 A JP2002142641 A JP 2002142641A JP 2000341417 A JP2000341417 A JP 2000341417A JP 2000341417 A JP2000341417 A JP 2000341417A JP 2002142641 A JP2002142641 A JP 2002142641A
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哲夫 吹田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴキブリを効率良く捕獲できて、ゴキブリの
出没量の多少に適切に対応でき、捕獲したゴキブリを簡
単に取り出して処分することのできるゴキブリ捕獲器を
提供することである。 【構成】 略平板状の捕獲体16と、略平板状の取り出
し体18とが、互いに隣接してケース20内に収容され
ていて、ケース20にはゴキブリの進入口32が設けら
れ、取り出し体18がケース20から抜き差し自在とさ
れた捕獲器であって、捕獲体16には、その周辺から内
部に向かいゴキブリの通路となる溝12と、溝12に続
くゴキブリの集合室14とが設けられており、取り出し
体18の側面には、集合室14の開放された側面に対向
して粘着部が設けられている、ゴキブリ捕獲器10とさ
れることである。そして特に、捕獲体16を暖めるため
の発熱体が備えられることであり、粘着部が取り出し体
18の側面を窪めて設けられることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴキブリ捕獲器に関
し、より詳しくは、ゴキブリが暗く、そして狭くて温か
い場所に集まるという、ゴキブリの習性を利用したゴキ
ブリ捕獲器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴキブリは暗くて、狭く、そして
温かい場所に集合するという習性を有して居り、家庭の
台所や飲食店の厨房等の、冷蔵庫、その他器具のコンプ
レサーやモーター部等、浴槽の裏等の温かい場所に集ま
り、またそうした場所間を好んで移動している。
【0003】又、ゴキブリは昼間の明るいときには上記
のような暗い場所に隠れ、夜間になると食堂や居間など
に出没し、食卓の上などを歩き廻り、非衛生的であるた
め、従来から種々のゴキブリ捕獲器が提案されている。
【0004】しかし、従来から提案されているゴキブリ
捕獲器は、粘着材や毒餌を容器の中に入れた形式のもの
や、基台中央に発熱体を組み込み、その上にゴキブリ捕
獲器を載置し、この捕獲器を温めてゴキブリを捕獲しよ
うとした形式のものであり、これら捕獲器をゴキブリの
出没しそうな場所に設置して使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような粘着材や毒餌を容器の中に入れた形式のゴキブリ
捕獲器では、容器の中が広くて明るく、ゴキブリが休息
し住み着く場所がないため、ゴキブリが容器の中に入ら
ず捕獲率が低いという課題があった。
【0006】このため、飲食店などでは、ゴキブリ駆除
のための薬剤散布を定期的に行っており、費用もかか
り、又そのために一時営業を休業しなければならず、経
済的にも経営的にも大きな負担が生じていた。
【0007】これに対し本発明者は、暗く、そして狭く
て温かい場所に集まるという、ゴキブリの習性を利用し
たユニット式のゴキブリ捕獲器を先に提案した(特開2
000−139315)。すなわち、図14に示される
ような、ゴキブリの通路となる溝102とゴキブリが集
合する集合穴104とを備えた捕獲体106を用意し、
この捕獲体106を、図15に示されるような、ゴキブ
リの進入口108を備えた収納容器110に入れて捕獲
ユニット112を形成する。そして、この捕獲ユニット
112を、図16に例示されるようにして、組込箱11
4内に収容してユニット式のゴキブリ捕獲器100とす
るのである。組込箱114には発熱体116も収容され
ていて、ゴキブリの好む温度にゴキブリ捕獲器100が
温められるようにされている。
【0008】このゴキブリ捕獲器100によれば、ゴキ
ブリは、組込箱114に設けられたスリット状の進入口
(図中省略)、及び、収納容器110に設けられた進入
口108を経て捕獲体106に達し、溝102を通って
捕獲体106の中央部に設けられた集合穴104に集ま
る。そして、集合穴104に集まったゴキブリは、捕獲
体106を収容容器110から抜き出して、袋内などに
振り落とすことによって捕獲される。
【0009】本ゴキブリ捕獲器100は、ゴキブリの習
性を巧みに利用していて、溝102はゴキブリが進入し
やすいように狭小にされており、集合穴104は暗くて
ゴキブリの好む温度に温められている。このため、多く
のゴキブリを効率良く捕獲できて非常に有用である。
【0010】しかしながら、捕獲したゴキブリの処理に
関し、一つの改善点が指摘されるようになった。それ
は、動ける状態で捕獲したゴキブリを、袋や、熱湯を入
れた容器などに振り落とす作業が、ゴキブリを苦手とす
る女性や子供にとっては、かなり苦になるということで
あった。
【0011】そこで本発明者は、先に提案した捕獲器と
同様、ゴキブリの習性を巧みに利用した優れた捕獲性能
を有し、かつ、捕獲したゴキブリの処理作業が改善され
たゴキブリ捕獲器について、鋭意研究を重ねた結果本発
明に至ったのである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるゴキブリ
捕獲器の要旨とするところは、ゴキブリの進入口と、ゴ
キブリの集合室と、進入口から集合室につながる狭小な
溝とが設けられており、集合室の内壁の少なくとも一部
が粘着面とされたことにある。
【0013】また、本発明に係わるゴキブリ捕獲器の別
の要旨とするところは、略平板状の捕獲体と略平板状の
取り出し体とが、互いに層状に隣接してケース内に収容
されていて、ケースにはゴキブリの進入口が設けられ、
取り出し体がケースから抜き差し自在とされたゴキブリ
捕獲器であって、捕獲体には、その周辺から内部に向い
ゴキブリの通路となる溝と、溝に続くゴキブリの集合室
とが設けられており、この集合室の開放された側面に対
向して、取り出し体の側面に粘着部が設けられたことに
ある。
【0014】さらに、かかるゴキブリ捕獲器において、
粘着部が取り出し体の側面を窪めて設けられたことにあ
る。
【0015】さらにまた、かかるゴキブリ捕獲器が、捕
獲体2個の間に取り出し体1個が挟まれて構成されたこ
とにある。
【0016】さらにまた、かかるゴキブリ捕獲器におい
て、捕獲体2個の間に取り出し体1個が挟まれた構成の
捕獲ユニットが、ケース内に並んで収容されたことにあ
る。
【0017】そして特に、これらのゴキブリ捕獲器にお
いて、捕獲体を温めるための発熱体が備えられたことに
ある。
【0018】また、本発明に係わるゴキブリ取り出し体
の要旨とするところは、ゴキブリ捕獲器の中に抜き差し
自在に挿入される部材であって、ゴキブリ捕獲器内に隠
れる部分の少なくとも一部に粘着部が設けられたことに
ある。
【0019】そして特に、略方形の平板状とされ、少な
くともその一側面に粘着面が設けられたことにある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るゴキブリ捕獲
器及びゴキブリ取り出し体の実施形態を、図面に基づい
て詳しく説明する。
【0021】図1と図2は、2個の捕獲体16と1個の
取り出し体18とを含んで構成されたゴキブリ捕獲器1
0の一例を示し、図1(a)は中央部を側方から見た断面
図、図1(b)は正面から見たA―A断面図である。ま
た、図2は全体を分解して示す斜視図である。本例のゴ
キブリ捕獲器10では、取り出し体18が2個の捕獲体
16で挟まれた状態でケース20内に収容されている。
捕獲体16は、ケース部20の内壁の両側に設けられた
突起30に、その肩部31を乗せることで宙吊りにさ
れ、ケース20の床面との間に底部間隙28が形成され
ている。また、ケース20の内側面との間に側方間隙3
4が形成されている。そして取り出し体18は、2個の
捕獲体16が背中合わせとされて形成された挿入口36
に挿入されることでケース20内に収められている。
【0022】略平板状の捕獲体16は、図3に示される
ように、背面の左右の縁38が厚くされており、2個の
捕獲体16を背中合わせに重ねることで、取り出し体1
8が挿入されるための角柱状スペースを形成するように
されている。そして、表裏それぞれに、底部間隙28に
向かって開口する3本の溝12と、側方間隙34に向か
って開口する4本の溝13が放射状に設けられている。
また、捕獲体16の中央部には、溝12、溝13に続い
て、表裏を貫く方形のゴキブリの集合室14が設けられ
ている。
【0023】取り出し体18は、平板状の挿入部40と
頭部26とからなり、挿入部40の中央部には四角い窪
み22が設けられて粘着面24とされている。この粘着
面24は、取り出し体18がケース20に収められる
と、捕獲体16に設けられたゴキブリの集合室14の開
放された側面に対向する。鍔状に広げられた頭部26
は、捕獲体16の上面に引っ掛って取り出し体18を宙
吊りに固定する役目を果たし、その結果、取り出し体1
8は抜き差し自在となるし、ケース20の底部に底部間
隙28が確保される。また、挿入口36付近の間隙を覆
うことによって、集合室14内に光が漏入ることを防ぐ
効果がある。
【0024】ケース20の底部両側には、底部間隙28
につながるゴキブリの進入口32が設けられている。し
たがって、進入口32から底部間隙28に侵入したゴキ
ブリは、底部間隙28に向かって開口した溝12を通っ
て集合室14に集まる。または、底部間隙28から側方
間隙34に移動し、溝13を通って集合室14に集ま
る。
【0025】底部間隙28や側方間隙34の間隙幅は特
に限定されないが、例えば、5mm〜15mm位とされ
るのが好ましい。また、溝12や溝13の寸法も特に限
定されないが、例えば、高さ2mm〜10mm、幅10
mm〜30mm位とされるのが好ましく、特に好ましく
は、高さ2mm〜5mm、幅10mm〜20mm位に狭
小とされる。
【0026】本例のゴキブリ捕獲器によれば、底部間隙
28、側方間隙34、溝12,溝13などが、ゴキブリ
の好むように比較的狭くされており、集合室14はほぼ
完全に遮光されていて暗い。このため、ゴキブリはその
習性により、進入口32から入って集合室14に多量に
集まる。そして、集まったゴキブリは、集合室14側に
露出した粘着面24に触れて付着し動けないようにな
る。
【0027】粘着面24に捕らえられたゴキブリの処分
は、ゴキブリの付着した取り出し体18をケース20か
ら抜き出し、そのまま廃棄してもよい。あるいは、粘着
面24を両面粘着テープを貼ることで形成し、ゴキブリ
が付着したこの両面粘着テープを剥がして廃棄すること
もできる。前者の処分方法では取り出し体18は使い捨
てとなるし、後者の処分方法では、両面粘着テープを貼
り直すことによって取り出し体18を再使用できる。
【0028】図1に示されるのとほぼ同様のゴキブリ捕
獲器は、図4に示される構成とされても製作できる。す
なわち、捕獲体16の背面の縁を厚くしていないため、
図2中に示される、取り出し体18への挿入口36は形
成できないのであるが、取り出し体18の横幅を捕獲体
16の横幅と同じになるまで広げ、2個の捕獲体16の
間に割り込ませてケース20内に挿入すればよい。本構
成のゴキブリ捕獲器では、捕獲体16の形状が単純化す
るメリットがある反面、捕獲体16が動きやすくなっ
て、取り出し体18の抜き差し時に捕獲体16と接触し、
作業性が低下する恐れが生じる。
【0029】図5に例示されるゴキブリ捕獲器10で
は、ケース20と捕獲体16の上端を覆って蓋42が設
けられている。蓋42は、ケースと捕獲体16との間に
生じる隙間から漏れる光が集合室14に達するのを抑止
するのに有効である。
【0030】捕獲体16に設けられる溝の配置は、図1
に示されるように、側方及び下方に伸びるものだけに限
定されず、種々の組み合わせが可能である。図6に幾つ
かの例が示されているが、同図(a)に示される捕獲体1
6では、集合室14から四方に放射状に伸びる溝15群
と、四縁を繋いでロの字形に設けた溝17とが配設され
ている。ゴキブリは、溝17内を自由に移動して、四方
のどの溝15からも集合室14に達することができる。
また、同図(b)に示される捕獲体16では側方に伸びる
溝15だけが配設され、同図(c)に示される捕獲体16
では下方に伸びる溝15だけが配設されている。
【0031】図7にも捕獲体16の幾つかの例が示され
ている。すなわち、同図(a)に示される捕獲体16で
は、両側面が開放された集合室14と、表裏両面に溝1
5が対称的に設けられ、同図(b)に示される捕獲体16
では片面だけに溝15が設けられている。また同図(c)
に示される捕獲体16では、一側面だけが開放された集
合室14が設けられており、この開放された側の片面だ
けに溝15が設けられている。一方、同図(d)に示され
る捕獲体16では、捕獲体16の表面に沿った溝ではな
く、捕獲体16を貫通して上下左右から集合室14に至
る溝15が設けられている。また同図(e)に示される捕
獲体16では、溝15が片面だけに設けられ、溝15側
から末広に広がる形状の集合室14が設けられている。
【0032】図1中に示された取り出し体18では、挿
入部40の表裏両面に窪み22が設けられて粘着面24
とされていた。しかしながら、粘着部は必ずしも両面に
設けられる必要はなく片面だけでもよい。例えば、図8
(a)に示される取り出し体18では、隣接する捕獲体1
6と対向する片側だけに窪み22が設けられて粘着面2
4とされている。捕獲体16と取り出し体18とが1対
1で組み合わされるゴキブリ捕獲器に適している。
【0033】粘着面24を窪み22に設ける目的は、取
り出し体18をケース20から抜き出す時に、粘着面2
4に付着したゴキブリが、捕獲体16の上端や蓋42に
触って掻き落されるのを防ぐことにある。したがって、
窪み22の深さは、ゴキブリの背丈より大きいことが好
ましく、少なくとも3mm位とされる。
【0034】しかしながら本発明は、粘着部を窪みに設
けることに限定されない。図8(b)に示される取り出し
体18では、窪みではなくずんどうな平板部に粘着面2
4が設けられている。そして、粘着面24と捕獲体16
との間と、挿入口36の幅を広げることで、取り出し体
18を抜き出す時に、粘着面24に付着したゴキブリが
捕獲体16に接触して落下することを防いでいる。
【0035】ゴキブリは5℃から25℃位の温かい場所
を特に好み、冷蔵庫の裏などに集まりやすい。したがっ
て、本発明の特に有用な実施態様では、集合室14を暖
めるための発熱体44が備えられる。図9(a)に示され
るゴキブリ捕獲器10では、ケース20の内側面に、捕
獲体16と接するようにして2枚の板状の発熱体44が
備えられている。この発熱体44を用いてゴキブリ捕獲
器10を上記の適当な温度に暖めれば、さらに効率良く
ゴキブリを集め捕獲することができる。発熱体44とし
ては、電気ヒーター、温水循環器、化学的又は物理的発
熱を利用した発熱体等々が用いられる。
【0036】一方、図9(b)に示されるゴキブリ捕獲器
10では、取り出し体18の内部に発熱体44が備えら
れている。粘着面24に近い場所に発熱体44があるの
で、粘着面24の温度をより精度良く調節できる特徴が
ある。なお、支持部材29は、捕獲体16と取り出し体
18の位置を定める役目を果たしている。
【0037】以上、2個の捕獲体16と1個の取り出し
体18とからなるゴキブリ捕獲器10を例として詳細に
説明してきたが、本発明に係わるゴキブリ捕獲器10
は、3個以上の捕獲体16や2個以上の取り出し体18
を含んで構成されてもよい。
【0038】図10に例示されるゴキブリ捕獲器10
は、捕獲体16と取り出し体18とが交互に並べられて
おり、底部間隙28の下側のケース20内壁に沿って発
熱体44が備えられている。ケース20内にある捕獲体
16と取り出し体18は、下方にある発熱体44によっ
て効率良く一様に暖められる。ケース20にはゴキブリ
の進入口(図中省略)が設けられており、進入口から進
入したゴキブリは、底部間隙28と溝15を通って集合
室14に入る。そして、集合室14の開放された両側面
が粘着面24で覆われているので、集合室14に入って
きたゴキブリは、両側にある粘着面24のどちらかと接
触して確実に捕獲される。本例のゴキブリ捕獲器10で
は、使用場所の実態に合わせて捕獲体16と取り出し体
18の数を調整できるので、多量のゴキブリに悩む食堂
やレストランなどでの使用に適している。
【0039】似たような構成であるが、図11に示され
るゴキブリ捕獲器10では、互いに隣接する2個の捕獲
体16と1個の取り出し体18とが交互に並べられてい
る。本例のゴキブリ捕獲器10では、取り出し機能より
捕獲機能の方がより重視されている。
【0040】多数の捕獲体16及び取り出し体18をケ
ース20内に収容するやり方としては、上述したよう
に、捕獲体16と取り出し体18を直接ケース20内に
投入してもよいが、幾つかの捕獲体16と取り出し体1
8とを組み合わせた捕獲ユニットを予め形成し、これを
ケース20内に投入することもできる。図12に示され
るゴキブリ捕獲器10は、2個の捕獲体16と1個の取
り出し体18とをユニットケース46内に収めた捕獲ユ
ニット48を予め組み立てておき、これをケース20内
に並べたものである。本例では、2個の捕獲ユニット4
8に対し1個の発熱体44が交互に配設されていて、捕
獲体16と取り出し体18の全てを一様に暖められるよ
うにされている。発熱体44の配設位置は本例に限ら
ず、図10や図11に示されるように、ケース20の底
面に沿って配置することもできる。ケース20及びユニ
ットケース46のそれぞれにはゴキブリの進入口(図中
省略)が設けられているので、ゴキブリはこれらの進入
口を経て底部間隙28に入り、溝(図中省略)を通って集
合室(図中省略)に集まる。
【0041】図13に示されるゴキブリ捕獲器10は、
ケース20を用いないで構成された簡単な構造となって
いる。すなわち、2個の捕獲体16を結合して中央部に
略角柱状の空間を形成し、この角柱状空間内に取り出し
体18を挿入した構造とされている。捕獲体16は、図
3に示される捕獲体16と同様に、2個を背中合わせす
ることにより、取り出し体18の挿入口36を形成でき
るようにされた形状であって、図7(c)に示されるよう
に、背面だけが開放された集合室14を備えている。そ
して、取り出し体18が挿入口36から挿入されれば、
集合室14の開放されていた背面は取り出し体18に設
けられた粘着面24で塞がれる。なお、2個の捕獲体1
6どうしの結合は、互いの背面に設けられた凸部と凹部
(図中省略)との嵌合によってなされている。
【0042】本例のゴキブリ捕獲器10によれば、ゴキ
ブリは、床面54と捕獲体16の底部とで形成される空
間52内にまずもぐりこみ、溝15を通って集合室14
に入る。そして、粘着面24に付着して捕獲され、取り
出し体18を抜き出すことで処分される。図面から明ら
かなように、本例のゴキブリ捕獲器10は、2個の捕獲
体16と1個の取り出し体18とからだけで構成されて
いる。このため、材料費や加工費や組み立て費用が格別
に低減されて低コストで製造され、使い捨て製品として
も市場に展開可能である。
【0043】捕獲体16、取り出し体18、ケース2
0、ユニットケース46などの材質は特に限定されな
い。しかしながら、原料コスト、加工性、軽さ、耐久性
などに優れるプラスチックが特に好ましく用いられる。
また、安価で焼却処分できる紙製のダンボールなども好
ましく用いられる。発泡プラスチックも、安価で加工し
やすく断熱性に優れているので、発熱体44を備えたゴ
キブリ捕獲器10での使用に特に適している。
【0044】取り出し体18の側面に粘着部を形成する
には、粘着剤を塗布したり粘着シートを貼りつけたりす
る。両面粘着シートを用いれば、付着したゴキブリと一
緒に剥がして廃棄できるので、捕獲したゴキブリの処分
が容易であり、また粘着シートを貼り直せば、取り出し
体18を繰り返し使用できるので大変便利である。特
に、片面が弱粘着性で剥がしやすい両面粘着シートを用
い、この弱粘着性面を取り出し体18に貼って用いれ
ば、容易に剥がせるようになるので、ゴキブリの廃棄処
分がさらに楽になる。
【0045】なお、本発明に係わるゴキブリ取り出し体
は、本発明のゴキブリ捕獲器に用いられる略平板状のも
のだけに限定されない。粘着部を備えてゴキブリ捕獲器
内に抜き差し自在に挿入されるものであればよく、使用
されるゴキブリ捕獲器の性状に応じて種々の形状が選択
される。捕獲されたゴキブリを粘着部に付着させ、取り
出し体を抜き出してそのまま廃棄したり、あるいは取り
出し体から粘着部を剥がして廃棄したりできるので大変
便利である。
【0046】以上、本発明に係るゴキブリ捕獲器及びゴ
キブリ取り出し体の実施形態を種々説明したが、本発明
は上述の例示・引用に限定されるものではなく、ゴキブ
リ捕獲器の構成や組み立て手段、捕獲体や取り出し体や
ケースの材質や形状、集合室や溝や進入口の形状、発熱
体の種類などにつき、その趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加え
た態様で実施し得るものである。
【0047】
【発明の効果】本発明に係るゴキブリ捕獲器によれば、
ゴキブリの好む比較的狭い通路と暗い集合室を備えてい
るので、多量のゴキブリが効率よく集合室に集まり、集
合室の内壁の一部に設けられた粘着面に付着して確実に
捕獲される。そして、粘着面に付着したゴキブリは動け
ないので、ゴキブリを苦手とする人でも安心して処分で
きる。
【0048】また、粘着部を備えた取り出し体が、抜き
差し自在に設けられたゴキブリ捕獲器では、取り出し体
を抜き出すことにより、粘着部に付着したゴキブリを簡
単に処分できる。
【0049】そして特に、発熱体が備えられたゴキブリ
捕獲器とされて、ゴキブリの好む温度に暖められれば、
さらに捕獲の効率が向上する。
【0050】また、取り出し体の側面を窪めて粘着部が
設けられれば、取り出し体を抜き出す時に、粘着部に付
着したゴキブリが抜き出し口に触れて掻き落されること
が防止されて、確実に処分できるようになる。
【0051】また、捕獲体2個と取り出し体1個からな
るゴキブリ捕獲器は、小型で狭い場所にも設置できるの
で、一般家庭で使用するのに大変便利である。
【0052】また、捕獲体2個と取り出し体1個からな
る捕獲ユニットが、ケース内に並べて収容されたゴキブ
リ捕獲器によれば、使用場所のゴキブリの多少に合わせ
て捕獲ユニットの数を調節したり、使用場所の温度を考
慮して発熱体の数を調節できるので、家庭用の小型から
レストランなど向けの大型まで、広い範囲の客の要請に
速やかに対応できる。
【0053】また、本発明のゴキブリ取り出し体によれ
ば、ゴキブリ捕獲器で捕獲されたゴキブリをその粘着部
に付着させて動けないようにし、ゴキブリ捕獲器から抜
き出して簡単に廃棄処分できるので、ゴキブリの苦手な
女性などでも楽に取り扱えるようになる。
【0054】また、ゴキブリ取り出し体を用いれば、捕
獲したゴキブリを逐次取り除きながらゴキブリ捕獲器を
繰り返し使用できる。このため、ゴキブリ捕獲器内にゴ
キブリや糞の臭いが蓄積され、この臭いを好んでますま
すゴキブリが集まるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴキブリ捕獲器の一例を示し、同
図(a)は中央部の側方断面図、同図(b)は正面から
みたA―A断面図である。
【図2】本発明に係り、図1に示されるゴキブリ捕獲器
の構成例を、分解して示す斜視図である。
【図3】本発明に係り、図1に示されるゴキブリ捕獲器
で用いられた捕獲体を示す斜視図であり、同図(a)は
背面、同図(b)は正面を示す
【図4】本発明に係り、図1に示されるゴキブリ捕獲器
の他の構成例を、分解して示す斜視図である。
【図5】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の一例を示す
側方断面図である。
【図6】本発明に係り、捕獲体を例示する正面図であ
り、同図(a)は溝が四方に設けられた例、同図(b)
は溝が左右だけに設けられた例、、同図(c)は溝が下
方だけに設けられた例である。
【図7】本発明に係り、捕獲体の他の例を示す側方断面
図であり、同図(a)では両側面が開放された集合室
と、両面に溝を備え、同図(b)では両側面が開放され
た集合室と、片面に溝を備え、同図(c)では一側面が
開放された集合室と、片面に溝を備え、同図(d)では
両側面が開放された集合室と、捕獲体を貫通する溝を備
え、同図(e)では末広がりで両側面が開放された集合
室と、片面に溝を備えた例を示す。
【図8】本発明に係り、取り出し体の他の例を示す側方
断面図であり、同図(a)は片側の窪みに粘着部が設け
られた例、同図(b)は両側の平面部に粘着部が設けら
れた例である。
【図9】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の例を示す側
方断面図であり、同図(a)は発熱体がケースの内側に
設けられた例、同図(b)は発熱体が取り出し体の中に
設けられた例である。
【図10】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の一例を示
す側方断面図である。
【図11】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の一例を示
す側方断面図である。
【図12】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の一例を示
す側方断面図である。
【図13】本発明に係るゴキブリ捕獲器の他の一例を示
し、同図(a)は側方断面図、同図(b)は斜視図であ
る。
【図14】従来例に係わり、捕獲体の一例を示す斜視図
である。
【図15】従来例に係わり、収納容器の一例を示す斜視
図である。
【図16】従来例に係わるゴキブリ捕獲器の一例を示す
正面図である。
【符号の説明】
10、100 :ゴキブリ捕獲器 12、13,15,17,102 :溝 14 :集合室 16、106 :捕獲体 18 :取り出し体 20 :ケース 22 :窪み 24 :粘着面 26 :頭部 28 :底部間隙 29 :支持部材 30 :突起 31 :肩部 32、108 :進入口 34 :側方間隙 36 :挿入口 38 :縁 40 :挿入部 42 :蓋 44、116 :発熱体 46 :ユニットケース 48、112 :捕獲ユニット 50 :脚 52 :空間 54 :床面 104 :集合穴 110 :収納容器 114 :組み込み箱

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴキブリの進入口と、ゴキブリの集合室
    と、該進入口から該集合室につながる狭小な溝とが設け
    られており、集合室の内壁の少なくとも一部が粘着面と
    されたことを特徴するゴキブリ捕獲器。
  2. 【請求項2】 略平板状の捕獲体と略平板状の取り出し
    体とが、互いに層状に隣接してケース内に収容されてい
    て、該ケースにはゴキブリの進入口が設けられ、該取り
    出し体が該ケースから抜き差し自在とされたゴキブリ捕
    獲器であって、該捕獲体には、その周辺から内部に向い
    ゴキブリの通路となる溝と、該溝に続くゴキブリの集合
    室とが設けられており、該集合室の開放された側面に対
    向して、該取り出し体の側面に粘着部が設けられたこと
    を特徴とするゴキブリ捕獲器。
  3. 【請求項3】 前記集合室を温めるための発熱体が備え
    られたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    ゴキブリ捕獲器。
  4. 【請求項4】 前記粘着部が、取り出し体の側面を窪め
    て設けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に
    記載のゴキブリ捕獲器。
  5. 【請求項5】 前記捕獲体2個の間に前記取り出し体1
    個が挟まれて構成されたことを特徴とする請求項2乃至
    請求項4のいずれかに記載のゴキブリ捕獲器。
  6. 【請求項6】 前記捕獲体2個の間に前記取り出し体1
    個が挟まれた構成の捕獲ユニットが、ケース内に並んで
    収容されたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のい
    ずれかに記載のゴキブリ捕獲器。
  7. 【請求項7】 ゴキブリ捕獲器の中に抜き差し自在に挿
    入される部材であって、ゴキブリ捕獲器内に隠れる部分
    の少なくとも一部に粘着部が設けられたことを特徴とす
    るゴキブリ取り出し体。
  8. 【請求項8】 略方形の平板状とされ、少なくともその
    一側面に粘着面が設けられたことを特徴とする請求項7
    に記載のゴキブリ取り出し体。
JP2000341417A 2000-11-09 2000-11-09 ゴキブリ捕獲器及びゴキブリ取り出し体 Withdrawn JP2002142641A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7491179B2 (ja) 2020-10-12 2024-05-28 株式会社ジェイテクト 飼育装置
JP7491178B2 (ja) 2020-10-12 2024-05-28 株式会社ジェイテクト 飼育装置
JP7501324B2 (ja) 2020-11-26 2024-06-18 株式会社ジェイテクト 飼育装置

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JP7491179B2 (ja) 2020-10-12 2024-05-28 株式会社ジェイテクト 飼育装置
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