JP2002139320A - 河川観測システム - Google Patents

河川観測システム

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JP2002139320A JP2000334508A JP2000334508A JP2002139320A JP 2002139320 A JP2002139320 A JP 2002139320A JP 2000334508 A JP2000334508 A JP 2000334508A JP 2000334508 A JP2000334508 A JP 2000334508A JP 2002139320 A JP2002139320 A JP 2002139320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 河川に堆積する土砂を観測できるようにす
る。 【解決手段】 河川1の水位を計測する超音波水位計
4,5と、河川1に堆積した土砂を河川上方位置から撮
像する土砂撮像カメラ6とを設け、観測装置10の画像
処理部13で、異なる水位ごとに得られた画像データか
ら土砂と水を区画して土砂面積を算出し、制御部19の
推定手段19Aで、これら水位ごとの土砂面積に基づき
土砂の堆積変化量ΔV、あるいは土砂堆積量Vを推定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川観測システム
に関し、特に大雨による土石流や河川の氾濫などの災害
に備えて、河川に堆積する土砂を観測する河川観測シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川に堆積する土砂は、その堆積量や堆
積位置によって災害発生に大きな影響を与えるため、土
砂の堆積変化量、堆積量さらにはその堆積位置を観測す
る必要性が指摘されている。また、大水や土石流が発生
した場合の土砂の移動を観測することは、その下流で河
川構造物を設計し建設する上で重要となる。従来、この
ような河川の土砂を観測する場合、係員が現地へ出向い
て河原の大きさを測定し、堆積した土砂の量を観測する
ものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように係員が現地で観測する方法では、その作業負担が
大きいため容易に観測することができず、また水位が増
加している場合は事故の危険性もあるため、天候が安定
しているときに限定され、土砂堆積量が大きく変化する
ような水位増加の際など、必要に応じて観測できず、ま
たリアルタイムで観測データか得られないという問題点
があった。なお、堰の下流に升を設置し、その升に堆積
した砂利の量から土砂流量を推定する方法も考えられる
が、この方法では土砂がどこにどれだけ堆積したかどの
ように堆積量が変化したかを観測することができない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、
河川に堆積する土砂を観測でき、また必要なときに観測
でき、リアルタイムで観測データが得られる河川観測シ
ステムを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる河川観測システムは、河川の
水位を計測する水位計測手段と、河川に堆積した土砂を
河川上方位置から撮像する土砂撮像手段と、この土砂撮
像手段により撮像された画像データから土砂と水を区画
し、土砂面積を算出する画像処理手段と、土砂の堆積変
化量を推定する推定手段とを設け、この推定手段によ
り、水位計測手段および画像処理手段で得られた複数の
異なる水位ごとの土砂面積に基づき土砂の堆積変化量を
推定するようにしたものである。
【0005】推定手段では、2つの異なる水位の差とそ
れぞれの水位における土砂面積の差との積を求めること
により、これら水位間での土砂堆積変化量を推定するよ
うにしてもよく、さらにこれら2つの異なる水位の差と
これら両方の水位で存在しうる土砂の面積との積に、土
砂堆積変化量を加算することにより、これら水位間での
土砂堆積量を推定するようにしてもよい。実際の処理を
開始するタイミングとしては、水位計測手段で、常時、
河川の水位を観測し、その水位の急増に応じて土砂撮像
手段での撮像、画像処理手段での土砂面積の算出、およ
び推定手段での土砂堆積変化量を推定を開始するように
してもよい。水位計測手段としては、水位撮像手段で河
川に立設したマーカと水面とを撮像し、この水位撮像手
段で得られた画像データから水位算出手段で水位を算出
するようにしてもよい。
【0006】また、通信回線を介して接続された遠隔地
の管理センタと通信を行う通信手段を設け、この通信手
段で受信された管理センタからの観測開始指示に応じ
て、土砂撮像手段での撮像、画像処理手段での土砂面積
の算出、および推定手段での土砂堆積変化量の推定を開
始するようにしてもよい。観測装置で得られた観測デー
タについては、少なくとも推定手段で推定された推定結
果を含む観測データを、通信回線を介して接続された遠
隔地の管理センタへ通信手段により送信するようにして
もよい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態にかかる河川観測システムを示すブロック図、図
2は図1の河川観測システムの配置例である。この河川
観測システムには、河川1の水位を計測する超音波水位
計4,5と、河川1に堆積する土砂を河川1の上方位置
から撮像する土砂撮像カメラ6と、この土砂撮像カメラ
6により撮像された画像データから土砂と水を区画して
土砂面積を算出し、複数の異なる水位ごとに得られた土
砂面積に基づき土砂の堆積変化量ゆ堆積量を推定する観
測装置10とが設けられている。
【0008】図2に示すように、超音波水位計(水位計
測手段)4,5は、河川1の岸2に立設されたポール4
A,5Aにより、河川1の上方位置に突出して支持され
ている。この超音波水位計4,5では、超音波を河川1
の水面に送出し、その反射波の遅れ時間により水面との
距離を算出して水位を計測する。超音波水位計は1つで
もよいが、複数設けることにより、それぞれの位置での
水位を正確に計測できる。土砂撮像カメラ6は、河川1
の岸2とその対岸3にそれぞれ立設されたポール2A,
3Aと、これらポール2A,3Aに架設されたワイヤ
(またはアーム)6Aにより河川1の上方位置に支持さ
れている。この土砂撮像カメラ6はワイヤ6Aに吊り下
げられており、河川1の平面画像を撮像する。
【0009】観測装置10は、岸2側に設置されてお
り、超音波水位計4,5からの水位データや土砂撮像カ
メラ6で撮像された画像データを取り込んで、河川1内
に堆積する土砂の堆積量やその変化を観測する。観測装
置10には、超音波水位計4,5からの水位データを取
り込む水位取込部11、土砂撮像カメラ6で撮像された
画像データを取り込む画像取込部12、土砂撮像カメラ
6により撮像された画像データから土砂と水を区画して
土砂面積を算出する画像処理部13、取り込んだ水位デ
ータや画像データを蓄積する蓄積部14、各種処理に必
要なデータを記憶する記憶部15、時間を計測する計時
部16、取り込んだ水位データや画像データさらには推
定した土砂の堆積量を表示する表示部17、通信回線1
8Aを介して接続された遠隔地にある河川観測センタな
どの管理センタと通信を行う通信部18が設けられてい
る。
【0010】また観測装置10には、観測装置10の各
部を制御する制御部19が設けられている。制御部19
には、機能処理手段として、複数の異なる水位ごとに得
られた土砂面積に基づき土砂の堆積量を推定する推定手
段19Aが設けられている。制御部19は、演算処理装
置(CPU)などから構成されており、必要に応じて蓄
積部14に予め蓄積されているプログラムを読み出して
実行することにより、推定手段19Aとしのて機能を提
供する。画像処理部13については、デジタル信号処理
装置(DSP:Digital SignalProcessor)を用いても
よく、制御部19の機能処理手段としてプログラム実行
により実現してもよい。
【0011】次に、図3を参照して、河川観測システム
の動作を説明する。図3は土砂観測処理を示すフローチ
ャートであり、(a)はデータ取込処理、(b)は土砂
堆積量推定処理である。観測装置10の制御部19で
は、常時、図3(a)に示すようなデータ取込処理を実
行している。まず、水位取込部11を介して超音波水位
計4,5からの水位データを取り込み、河川1の水位に
異常がないかチェックする。
【0012】ここで、水位が急増している場合は(ステ
ップ100:YES)、計時部16で計時される所定時
間間隔で土砂撮像カメラ6からの画像データを画像取込
部12を介して取り込むとともに、水位取込部11を介
して超音波水位計4,5からそのときの水位データを取
り込み(ステップ101)、蓄積部14へ蓄積する(ス
テップ102)。水位が急増しているかどうかの判断と
しては、水位が記憶部15に予め設定されている所定の
しきい値を上回った場合に水位急増と判断してもよく、
単位時間当たりの水位変化量が所定のしきい値を上回っ
た場合に水位急増と判断してもよい。なお、水面の波立
ちなども考慮して、複数回測定した水位を統計処理、例
えば平均化したものを水位データとして蓄積してもよ
い。この後、通常水位まで低下したことを確認して(ス
テップ103:YES)、一連のデータ取込処理を終了
する。
【0013】制御部10では、このようなデータ取込処
理と並行して、図3(b)に示すような土砂堆積量推定
処理を実行する。以下では、異なる2つの水位Ha,H
bにおける画像データを用いて土砂の堆積量を推定する
場合を例として説明する。まず、蓄積部14から異なる
2つの水位Ha,Hbにおける画像データをそれぞれ読
み出す(ステップ110)。そして、これら画像データ
ごとに画像処理部13で、水と土砂とを区画する処理を
行い(ステップ111)、堆積している土砂の面積Sa
を算出する(ステップ112)。例えば、水と土砂と
は、画像データの画素濃淡の違いから、微分処理などの
公知の画像処理技術を用いて区画できる。また土砂の面
積は、画像データ上の面積と実際の面積との比を予め設
定しておけばよい。
【0014】このようにして、画像処理部13におい
て、図4に示すように、水位Haにおける土砂の面積S
aが得られる。この処理を水位Haより高い水位Hbに
おける画像データについても実行し、図5に示すよう
に、水位Hbにおける土砂の面積Sbを得る。制御部1
9の推定手段19Aでは、得られた異なる2つの水位H
a,Hbにおける土砂面積Sa,Sbを用いて、土砂の
堆積量を推定する(ステップ113)。
【0015】図6に土砂堆積量の推定方法を示す。河川
1の水位が水位Haから水位Hb(Ha<Hb)まで上
昇する間に、土砂の堆積量が増加した場合、土砂の面積
がSaからSb(Sa<Sb)へ大きくなる。この土砂
の堆積変化量をΔVとすると、水位Hbのときの面積S
a’はわからないが、少なくともSb分の土砂が高さH
b−Haだけ堆積していることから、堆積変化量ΔV
は、SaとSbの面積の差と水位の差との積で推定でき
る。 ΔV=(Hb−Ha)×(Sb−Sa)
【0016】さらに、Sa分の土砂についても、少なく
とも高さHb−Haだけ堆積していることからSbと高
さHb−Haの積で推定でき、これにΔVを加算すれ
ば、水位Hbにおける土砂堆積量Vを推定できる。 V=(Hb−Ha)×Sa+ΔV 推定した堆積変化量ΔVや土砂堆積量V、さらには水位
データ、観測日時、および土砂の堆積位置を含む画像デ
ータについては、表示部17で表示出力してもよく、通
信部18を介して遠隔地の河川観測センタへ送信するよ
うにしもよい。
【0017】このように、河川1の水位を計測する超音
波水位計4,5と、河川1に堆積した土砂を河川上方位
置から撮像する土砂撮像カメラ6とを設け、観測装置1
0の画像処理部13で、異なる水位ごとに得られた画像
データから土砂と水を区画して土砂面積を算出し、制御
部19の推定手段19Aで、これら水位ごとの土砂面積
に基づき土砂の堆積変化量ΔV、あるいは土砂堆積量V
を推定するようにしたので、従来のように、係員が実測
することなく、土砂が河川のどこにどれだけ堆積したか
を観測することができ、河川増水時でも事故の危険性を
犯すことなく容易に観測できる。
【0018】また、河川1の水位を常時観測しておき、
その水位急増に応じて画像データを取り込むようにした
ので、警戒を要するときに自動的に土砂を観測すること
ができる。したがって、係員が常に河川の状況をモニタ
する必要がなくなる。このことは、河川1の水位が通常
水位まで低下した場合に土砂の観測を停止するようにし
た場合にもあてはまる。制御部19の動作としては、図
3のデータ取込処理と土砂堆積量推定処理とを並列的に
実行する場合を例として説明したが、例えば2つの異な
る画像データが取り込まれるごとに土砂堆積量を推定す
るように、データ取込処理と土砂堆積量推定処理とを直
列的に実行するようにしてもよい。
【0019】前述した図6の推定方法では、土砂が柱状
に堆積している状態を想定して、堆積変化量ΔVや土砂
堆積量Vを推定していることになり誤差が含まれるが、
水位Ha,Hbの差を小さくすることにより、その誤差
を低減できる。以上の説明では、河川1の水位が上昇す
る場合であって、さらに土砂堆積量が変化する場合を例
として説明したが、水位が低下する場合にも適用でき
る。この場合には土砂堆積量はあまり変化しないことか
ら、比較的精度よく土砂堆積量Vを推定できる。
【0020】水位低下時など、水位変化に応じて土砂堆
積量があまり変化しない場合には、土砂面積形状が水位
の増加に応じて相似的に変化すると仮定して、堆積した
土砂の傾斜部分を含む堆積量を推定できる。例えば、図
6において、水位がHbからHaへ低下し、土砂面積が
SbからSa’へ増加した場合を想定する。このときS
a’をSbまで画像データ上で徐々に縮小して複数の縮
小画像を生成し、それら画像ごとに算出した土砂面積と
これら縮小画像数で分割した水位の単位変化量との積を
合計する。これにより、結果として縮小画像を単位とし
て土砂堆積量を積分することができ、堆積した土砂の傾
斜部分を含む堆積量を精度よく推定できる。Sa’を縮
小する代わりにSbを拡大してもよい。
【0021】次に、図7,8を参照して、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図7は第2の実施の形
態にかかる河川観測システムを示すブロック図、図8は
図7の河川観測システムを示す配置例である。同図にお
いて、前述の説明(図1,2)と同じまたは同等部分に
は同一符号を付してある。本実施の形態では、河川1の
水位を計測する手段として、超音波水位計4,5の代わ
りに、河川1内に立設された複数のマーカ8と、これら
マーカ8と水位との関係を撮像する水位撮像カメラ(水
位撮像手段)7と、この水位撮像カメラ7で撮像された
画像データから水位を算出する水位算出手段19Bとが
設けられている。なお、水位算出部19Bは推定手段1
9Aと同様にプログラムの実行により機能する制御部1
9の機能処理手段である。
【0022】水位撮像カメラ7は、河川1の岸2側に設
置されており、水平からわずかな角度をなして、河川1
内のマーカと水位とを含む画角を撮像している。マーカ
8は、画像データ上で画素濃淡が明確に表現される2つ
の色を縞模様状に塗布した柱部材から構成されている。
実際に水位を計測する場合には、観測装置10の画像取
込部12を介して、水位撮像カメラ7から画像データを
取り込み、画像処理部13でマーカ8をパターン認識
し、制御部19の水位算出部19Bで、マーカ8の下端
位置と基準水位とから水位を算出する。以下、堆積変化
量ΔVや土砂堆積量Vの推定処理については、前述と同
様であり、ここでの説明は省略する。
【0023】図9に水位撮像カメラで撮像した画像デー
タ例を示す。河川1内に堆積した土砂9の水位9Aは、
その付近に位置するマーカ8での水位8Aとほぼ同じで
あり、予めマーカ8ごとに基準水位を設定しておくこと
により、水位9Aを算出できる。マーカ8については、
柱部材に限定されるものではなく、対岸3の護岸ブロッ
クや橋桁に縞模様を塗布したものでもよく、護岸ブロッ
クの代わりに河川1内に存在する大きな岩石に縞模様を
塗布したものでもよい。
【0024】このように、マーカ8と水位撮像カメラ7
とで河川1の水位を算出するようにしたので、超音波水
位計など高価な設備を要することなく水位を算出でき、
システムを安価で実現でき、土石流などによりたびたび
被害が生じるような観測地点に適する。なお、本実施の
形態では、1つの水位撮像カメラを用いた場合を例とし
て説明したが、水位撮像カメラの台数を制限するもので
はなく、川幅の広い河川での観測や、画角の狭いカメラ
を採用した際には、水位撮像カメラを複数台設けてもよ
く、前述と同様にして水位を算出できる。
【0025】以上では、河川観測処理を開始するタイミ
ングとして、水位の急増を契機とする場合について説明
したが(図3参照)、通信回線18Aを介して接続され
た遠隔地の管理センタからの観測開始指示を通信部18
で受信し、その観測開始指示に応じて、制御部19での
河川観測処理、すなわち土砂撮像カメラ6での撮像、画
像処理部13での土砂面積の算出、および推定手段19
Aでの土砂堆積変化量の推定を開始するようにしてもよ
い。これにより、遠隔地の管理センタから、必要に応じ
た任意のタイミングで河川観測を行うことができ、より
綿密で有効な河川管理業務を実現できる。
【0026】また、以上のような河川観測に基づいて推
定手段19Aで推定された推定結果、すなわち土砂堆積
変化量や土砂堆積量は、観測データとして、通信部18
により、通信回線18Aを介して接続された遠隔地の管
理センタ(図示せず)へ送信される。送信する観測デー
タとしては、推定結果に加えて、土砂撮像カメラ6や水
位撮像カメラ7により河川を撮像して得られた画像デー
タや、超音波水位計4,5や水位撮像カメラ7の画像デ
ータから得られた水位を送信してもよい。これにより遠
隔地の管理センタで、現地の河川状況をリアルタイムで
適切に把握できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、河川の
水位を計測する水位計測手段と、河川に堆積した土砂を
河川上方位置から撮像する土砂撮像手段とを設け、この
土砂撮像手段により撮像された画像データから土砂と水
を区画して土砂面積を算出し、水位計測手段および画像
処理手段で得られた複数の異なる水位ごとの土砂面積に
基づき土砂の堆積変化量を推定するようにしたので、従
来のように、係員が実測することなく、土砂が河川のど
こにどれだけ堆積したかを観測することができ、河川増
水時でも事故の危険性を犯すことなく容易にかつリアル
タイムで観測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかる河川観測
システムを示すブロック図である。
【図2】 図1の河川観測システムの配置例である。
【図3】 土砂観測処理を示すフローチャートである。
【図4】 土砂面積算出時の画像データ例(水位Ha)
である。
【図5】 土砂面積算出時の画像データ例(水位Hb)
である。
【図6】 土砂観測処理例を示す説明図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態にかかる河川観測
システムを示すブロック図である。
【図8】 図2の河川観測システムの配置例である。
【図9】 水位算出時の画像データ例である。
【符号の説明】
1…河川、2…岸、3…対岸、4,5…超音波水位計、
6…土砂撮像カメラ、7…水位撮像カメラ、8…マー
カ、9…土砂、10…観測装置、11…水位取込部、1
2…画像取込部、13…画像処理部、14…蓄積部、1
5…記憶部、16…計時部、17…表示部、18…通信
部、19…制御部、19A…推定手段、19B…水位算
出手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川の水位を計測する水位計測手段と、 河川に堆積した土砂を河川上方位置から撮像する土砂撮
    像手段と、 この土砂撮像手段により撮像された画像データから土砂
    と水を区画し、土砂面積を算出する画像処理手段と、 前記水位計測手段および画像処理手段で得られた複数の
    異なる水位ごとの土砂面積に基づき土砂の堆積変化量を
    推定する推定手段とを備えることを特徴とする河川観測
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の河川観測システムにおい
    て、 前記推定手段は、2つの異なる水位の差とそれぞれの水
    位における土砂面積の差との積を求めることにより、こ
    れら水位間での土砂堆積変化量を推定することを特徴と
    する河川観測システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の河川観測システムにおい
    て、 前記推定手段は、前記2つの異なる水位の差とこれら両
    方の水位で存在しうる土砂の面積との積に、前記土砂堆
    積変化量を加算することにより、これら水位間での土砂
    堆積量を推定することを特徴とする河川観測システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の河川観測システムにおい
    て、 前記水位計測手段で、常時、河川の水位を観測し、その
    水位の急増に応じて前記土砂撮像手段での撮像、前記画
    像処理手段での土砂面積の算出、および前記推定手段で
    の土砂堆積変化量の推定を開始する制御手段をさらに備
    えることを特徴とする河川観測システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の河川観測システムにおい
    て、 前記水位計測手段は、河川に立設したマーカと水面とを
    撮像する水位撮像手段と、この水位撮像手段で得られた
    画像データから水位を算出する水位算出手段からなるこ
    とを特徴とする河川観測システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の河川観測システムにおい
    て、 通信回線を介して接続された遠隔地の管理センタと通信
    を行う通信手段と、 前記通信手段で受信された前記管理センタからの観測開
    始指示に応じて、前記土砂撮像手段での撮像、前記画像
    処理手段での土砂面積の算出、および前記推定手段での
    土砂堆積変化量の推定を開始する制御手段とをさらに備
    えることを特徴とする河川観測システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の河川観測システムにおい
    て、 少なくとも前記推定手段で推定された推定結果を含む観
    測データを、通信回線を介して接続された遠隔地の管理
    センタへ送信する通信手段をさらに備えることを特徴と
    する河川観測システム。
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