JP2002135917A - 送変電設備 - Google Patents

送変電設備

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博 小山
Midori Otsuki
みどり 大槻
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】超電導機器が設置される際の効率を高めるとと
もに、信頼性、冗長性を向上させる。 【解決手段】変電所10および開閉所にそれぞれ送変電
機器が設置された送変電設備において、前記送変電機器
の超電導機器を冷却するための低温冷媒を蓄える冷媒貯
留槽20と、この冷媒貯留槽20内の低温冷媒を冷却す
る低温冷凍機21とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所側の上位系
統から需要家側の下位系統に電力を送電するために電圧
変換する変電所、あるいは送電系の配分を行う開閉所に
それぞれ送変電機器が設置された送変電設備に係り、特
に送変電機器の少なくとも一つの機器を低温冷媒によっ
て冷却する送変電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導を応用する分野において、電力へ
の応用は期待されている分野の一つである。この基本的
なコンセプトは、抵抗ゼロで大電流を流せることにあ
る。実際、電力機器のように交流通電の場合には、超電
導導体内で交流損失を生ずる。その交流損失を除去する
ために必要な冷凍機の電気入力を考慮しても、従来の銅
などの常電導金属のオーミック損失よりも損失が低減さ
れる利点がある。この利点を活用した応用機器として
は、送電ケーブルや変圧器などが挙げられる。また、前
記利点以外に超電導状態から過電流により常電導に転移
した際の抵抗発生を利用した限流器なども超電導による
電力応用機器として挙げられる。
【0003】これら送電ケーブル、変圧器、限流器につ
いては、個々の機器についての検討や試作が進められて
いるが、これらの機器は未だ実用化レベルまで至ってい
ないのが現状である。すなわち、現用器を凌駕する実用
化レベルまで機器の性能を高めることが重要課題であ
る。そして、次の実用化段階としては、実際に各機器が
変電所などの電力設備として設置される際のことを十分
考慮する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、送電
ケーブル、変圧器、限流器について、現状では、機器と
して実用化レベルまで、すなわち現用器を凌駕するレベ
ルまで高めることが重要な課題である。その次の実用化
段階として、実際に各機器が変電所などの電力設備とし
て、設置される際のことを考慮する必要があり、具体的
に以下ような課題が挙げられる。
【0005】まず、第一に冷却の問題が挙げられる。変
電所などに複数の超電導機器が設置される際には、効
率、信頼性、冗長性が考慮された冷凍冷却設備が求めら
れる。
【0006】また、第二に超電導送電ケーブルの電気的
な保護の問題がある。送電ケーブルは、機器として単独
で考慮すべきではなく、定格電流に対する過電流の保護
を含めて考える必要がある。さらに、第三に超電導の導
入による他の付帯機器との整合性である。つまり、超電
導を導入した際に温度環境、絶縁環境などをいかに整合
あるいは共用させるかが課題である。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、超電導機器が設置される際の効率を高めるととも
に、信頼性、冗長性を向上させた送変電設備を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、発電所側の上位系統から
需要家側の下位系統に電力を送電するために電圧変換す
る変電所および送電系の配分を行う開閉所にそれぞれ送
変電機器が設置された送変電設備において、前記送変電
機器の超電導機器を冷却するための低温冷媒を蓄える冷
媒貯留槽と、この冷媒貯留槽内の低温冷媒を冷却する低
温冷凍機とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、送変電機器
の超電導機器を冷却するための低温冷媒を蓄える冷媒貯
留槽と、この冷媒貯留槽内の低温冷媒を冷却する低温冷
凍機とを備えたことにより、低温冷凍機が故障して停止
しても冷媒貯留槽から超電導機器に低温冷媒を供給する
ことができるので、冷却源としての信頼性および冗長性
を向上させることができる請求項2記載の発明では、請
求項1記載の送変電設備機器において、前記送変電機器
は、電圧変換用の変圧器、遮断器,断路器,母線で構成
される開閉器、相調整のための分路リアクトル、短絡電
流抑制のための限流器および上下位系統への送電ケーブ
ルから選択された少なくとも一種であることを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の送変電設備機器において、前記送変電機器は、
複数種が選択され、これら送変電機器間で前記低温冷凍
機および前記冷媒貯留槽を共用することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、複数種の送
変電機器を低温冷凍機および冷媒貯留槽で一括して冷却
することにより、冷却効率を高めることができる。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1または
2記載の送変電設備機器において、前記送電ケーブルが
超電導送電ケーブルであり、この超電導送電ケーブルに
前記冷媒貯留槽から低温冷媒を送り込む循環ポンプを複
数設けるとともに、前記低温冷凍機を複数設置したこと
を特徴する。
【0013】請求項4記載の発明によれば、循環ポンプ
および低温冷凍機を複数設置したことにより、少なくと
も1台を停止させることができる冗長性が得られるの
で、機器を停止することなくメンテナンスに対応するこ
とができる。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項1または
2記載の送変電設備機器において、前記限流器が整流器
ブリッジと直流リアクトルとで構成される整流型限流器
であり、前記整流器ブリッジを常温環境下に配置する一
方、前記直流リアクトルのみを低温冷媒により冷却する
ことを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、発熱が大で
ある直流リアクトルのみを低温冷却し、整流器ブリッジ
を常温環境下で使用することで、冷却を効率よく行うこ
とができる。
【0016】請求項6記載の発明では、請求項1または
2記載の送変電設備機器において、前記送電ケーブルが
超電導送電ケーブルであり、この超電導送電ケーブルの
長手方向に所定距離をおいて複数箇所に漏洩センサーを
配置し、この漏洩センサーの検出信号に基づいて冷媒の
漏洩を検出することを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明によれば、冷媒の漏洩
を検出することにより、冷却システムの異常の有無を容
易に判断することができる。
【0018】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
送変電設備機器において、前記超電導送電ケーブルに流
れる電流値を検出する電流検出器を設け、この電流検出
器および前記漏洩センサーとから得られる両者の検出信
号に基づいて低温冷媒の漏洩の有無およびその漏洩場所
を特定することを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明によれば、漏洩センサ
ーから得られる情報が異常値を示した場合、それが過負
荷電流によるものか、冷却システムの異常によるものか
を容易に判断することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】[第1実施形態]図1は本発明に係る送変
電設備の第1実施形態を示す構成図である。
【0022】図1に示すように、変電所10は、発電所
側の上位系統から送電ケーブル11を経て送電された電
力を需要家側の下位系統の送電ケーブル12に送電する
ために変圧器13により変電する。この変圧器13の上
位および下位系統側には、それぞれ開閉装置14a,1
4bおよび限流器15a,15bが設置される。そし
て、送電ケーブル11,12を超電導化することから、
事故電流から保護するための限流器15a,15bが接
続されている。また、変電所10には、相調整のための
分路リアクトル16も設置されている。
【0023】これら送電ケーブル11,12、変圧器1
3、開閉装置14a,14b、限流器15a,15bお
よび分路リアクトル16からなる送変電機器の一部は、
超電導化あるいは常電導であっても、低温冷媒を用いて
冷却されている。
【0024】すなわち、図1に示す実施形態では、送変
電機器の超電導機器である送電ケーブル12が循環ポン
プ17を介挿した冷却配管18aを経て冷却源19aに
接続されているとともに、送変電機器の超電導機器であ
る限流器15a,15bおよび分路リアクトル16がそ
れぞれ冷却配管18b,18cおよび18dを介して冷
却源19b,19cおよび19dに接続されている。こ
れら冷却源19a〜19dは、低温冷媒を蓄える冷媒貯
留槽としての冷媒バッファ槽20と、この冷媒バッファ
槽20内の低温冷凍機21とから構成されている。
【0025】上記低温冷媒としては、液化天然ガス,液
体酸素,液体窒素,液体アルゴン,液体ネオン,液体水
素,液体ヘリウムあるいはそれらと六弗化硫黄のうち2
種以上の混合流体が用いられている。ここで、それら液
体の飽和温度だけではなく、飽和温度よりも冷却された
サブクール温度によって冷却された冷媒を用いてもよ
く、また上記液体中に凝固した固体片を浸漬すること
で、融解熱分のエンタルピーを冷却に利用することがで
きる。
【0026】図2は本実施形態の冷媒バッファ槽20と
低温冷凍機21との接続形態を示す概略図である。図2
に示す接続形態は、限流器15a,15bおよび分路リ
アクトル16がそれぞれ冷却配管18b,18cおよび
18dを介して冷却源19b,19cおよび19dの冷
媒バッファ槽20に接続する際に用いる接続形態であ
る。
【0027】図3は本実施形態の冷媒バッファ槽20と
低温冷凍機21との他の接続形態を示す概略図である。
図3に示す接続形態は、送電ケーブル12が循環ポンプ
17を介挿した冷却配管18aを経て冷却源19aの冷
媒バッファ槽20に接続する際に用いる接続形態であ
る。この接続形態では、冷却配管18aに循環ポンプ1
7が介挿されていることから、冷媒バッファ槽20に戻
り配管22が接続されている。
【0028】図4は本実施形態の冷媒バッファ槽20と
低温冷凍機21とのさらに他の接続形態を示す概略図で
ある。図4に示す接続形態は、図3の接続形態に加え、
冷却配管18aおよび戻り配管22が冷媒バッファ槽2
0内において熱交換器23に接続された接続形態であ
る。なお、この接続形態においては、超電導機器との間
に循環ポンプが設置されてなくてもよい。
【0029】したがって、超電導機器である送電ケーブ
ル12は、冷却源19aからの低温冷媒を循環ポンプ1
7により循環させて強制冷却されるとともに、超電導機
器である限流器15a,15bおよび分路リアクトル1
6は、冷却配管18b,18cおよび18dを通して冷
却源19b,19cおよび19dにより冷却される。
【0030】このように本実施形態によれば、冷却源1
9a〜19dは、低温冷媒を蓄える冷媒バッファ槽20
と、この冷媒バッファ槽20内の低温冷凍機21とから
構成されていることから、低温冷凍機21が故障して停
止しても冷媒バッファ槽20から冷却配管18a〜18
dを経て超電導機器に低温冷媒を供給することができる
ので、冷却源19a〜19dの信頼性および冗長性を向
上させることができる。
【0031】なお、本実施形態では、変電所に適用した
場合について説明したが、送電系の配分を行う開閉所に
適用することも可能である。以下の各実施形態も同様で
ある。
【0032】[第2実施形態]図5は本発明に係る送変
電設備の第2実施形態を示す構成図である。なお、前記
第1実施形態と同一または対応する部分には同一の符号
を用いて説明する。以下の各実施形態も同様である。
【0033】図5に示すように、本実施形態では、複数
の送変電機器である送電ケーブル12、変圧器13、開
閉装置14a,14b、限流器15a,15bおよび分
路リアクトル16が冷却配管18を介して共用の冷却源
19に接続して冷却される。この共用の冷却源19は、
前記第1実施形態と同様に低温冷媒を蓄える冷媒バッフ
ァ槽20と、この冷媒バッファ槽20内の低温冷凍機2
1とから構成されている なお、本実施形態では、送電ケーブル12、変圧器1
3、開閉装置14a,14b、限流器15a,15bお
よび分路リアクトル16を低温冷媒により冷却するよう
にしたが、少なくとも二つ、つまり複数種の送変電機器
を冷却源19により冷却するようにすればよい。
【0034】このように本実施形態によれば、複数の送
変電機器である送電ケーブル12、変圧器13、開閉装
置14a,14b、限流器15a,15bおよび分路リ
アクトル16を共用の冷却源19により一括で冷却する
ことから、前記第1実施形態のように送変電機器ごとに
冷却源を配置するより高効率に冷却することができる。
【0035】[第3実施形態]図6は本発明に係る送変
電設備の第3実施形態を示す構成図である。
【0036】本実施形態では、図3に示すように低温冷
凍機および循環ポンプが複数機で構成されている。すな
わち、1つの冷媒バッファ槽20に対して3つの低温冷
凍機を21a〜21cが設置されるとともに、送電ケー
ブル12内に挿通された冷却配管24に対して3台並列
に循環ポンプ17a〜17cが設置されている。なお、
送電ケーブル12は、上記のように冷却配管24を挿通
させた超電導送電ケーブルであり、管路25内に挿通し
て設けられている。
【0037】したがって、低温冷媒は冷媒バッファ槽2
0から3台の循環ポンプ17a〜17cを経て送電ケー
ブル12内の冷却配管24に供給されて送電ケーブル1
2が冷却される。冷却した後の冷媒は、戻り配管22を
経て冷媒バッファ槽20に戻される。
【0038】このように、低温冷凍機21および循環ポ
ンプ17は必ずしも単独機である必要はない。単独機で
は、定期的なメンテナンスのたびに機器を停止する不具
合がある。本実施形態では、3つの低温冷凍機21a〜
21cが設置されるとともに、3台並列に循環ポンプ1
7a〜17cが設置されている。特に、必要されている
容量に対して、1/Nの容量を有する低温冷凍機21a
〜21cおよび循環ポンプ17a〜17cを(N+1)
台以上の並列運転とすれば、少なくとも1台を停止させ
ることができる冗長性が得られるので、機器を停止する
ことなくメンテナンスに対応することができる。
【0039】なお、本実施形態では、送電ケーブル12
に適用した場合について説明したが、送電ケーブル11
についても適用することもできる。また、以下の実施形
態において送電ケーブル12に適用した場合、送電ケー
ブル11にも適用可能であるとする。
【0040】[第4実施形態]図7は本発明に係る送変
電設備の第4実施形態を示す構成図である。
【0041】本実施形態では、図7に示すように冷媒バ
ッファ槽20に低温冷凍機21aが設置されるととも
に、変電所間を接続する超電導送電ケーブルである送電
ケーブル12の途中にも所定の距離をおいて低温冷凍機
21b,21cが配置されている。
【0042】このように本実施形態によれば、必要な冷
凍能力を複数の低温冷凍機21a〜21cに分散配置す
ることにより、循環ポンプ17の容量を低減させること
ができる。
【0043】なお、本実施形態では、低温冷凍機21a
〜21cを分散配置したが、これに限らず冷媒バッファ
槽20または循環ポンプ17を分散配置するようにして
もよい。また、低温冷凍機21,冷媒バッファ槽20、
循環ポンプ17の3者のうちの複数を分散配置すること
も可能である。
【0044】[第5実施形態]図8は本発明に係る送変
電設備の第5実施形態を示す構成図である。
【0045】本実施形態では、図8に示すように、低温
冷媒により冷却される低温機器としての限流器15に
は、電力導入部のブッシング26が2つ取り付けられ、
限流器15がこれらのブッシング26および接続線27
を介して常温で六弗化硫黄ガス環境下に設置された送変
電機器としての開閉装置14a,14bに電気的に接続
されている。
【0046】ブッシング26は、限流器15内の低温部
から限流器15外部の高温部にかけて大きな温度勾配を
有している。つまり、ブッシング26の高温部の温度を
摂氏−20度よりも高温に保つことにより、圧力0.6
MPaの六弗化硫黄ガスが液化しない範囲内となり、六
弗化硫黄ガスにより絶縁された常温環境下の開閉装置1
4a,14bを限流器15に直接接続することができ
る。
【0047】そして、限流器15は、低温冷凍機21に
より冷却された冷媒バッファ槽20からの低温冷媒によ
り冷却される。
【0048】このように本実施形態によれば、低温機器
として限流器15を常温環境下に配置される送変電機器
としての開閉装置14a,14bを接続する場合、低温
冷媒により冷却される限流器15の電力導入部に相当す
るブッシング26の高温側を摂氏−20度よりも高温に
保持したことにより、低温機器と常温環境下に配置され
る送変電機器とを直接接続することができる。
【0049】なお、本実施形態では、低温機器として限
流器15を、送変電機器として開閉装置14a,14b
をそれぞれ選択したが、これ以外の送変電機器を適宜選
択して用いてもよい。
【0050】[第6実施形態]図9は本発明に係る送変
電設備の第6実施形態を示す構成図である。
【0051】本実施形態では、図9に示すように開閉装
置30が主として遮断器31、断路器32、変成器3
3、避雷器34および接地装置35から構成されてい
る。そして、開閉装置30内の機器の少なくとも一部を
低温冷媒で絶縁するとともに、遮断器31の消弧媒体と
して低温冷媒が用いられている。
【0052】このように本実施形態によれば、開閉装置
30内の機器の少なくとも一部を低温冷媒で絶縁するこ
とで、低温機器との接続が容易になる。また、遮断器3
1の消弧媒体として低温冷媒を用いることにより、アー
クエネルギーを効率よく吸収することができ、遮断性能
を向上させることができる。その結果、脱六弗化硫黄化
を図ることができる。
【0053】[第7実施形態]図10は本発明に係る送
変電設備の第7実施形態を示す構成図である。
【0054】本実施形態では、図10に示すように短絡
電流抑制の限流器として整流型限流器37が適用され、
この整流型限流器37は整流器ブリッジ38と直流リア
クトル39とを有して構成されている。そして、この直
流リアクトル39は冷媒貯留槽としての低温容器40内
に収納されている。
【0055】すなわち、低温容器40内に収納された直
流リアクトル39は、低温容器40に設置されたブッシ
ング26および接続線27を介して整流器ブリッジ38
に電気的に接続されている。
【0056】このように本実施形態によれば、整流型限
流器37において、発熱が大である直流リアクトル39
のみを低温冷却し、整流器ブリッジ38を常温環境下で
使用することで、冷却を効率よく行うことができる。
【0057】[第8実施形態]図11は本発明に係る送
変電設備の第8実施形態を示す構成図である。
【0058】本実施形態では、図8に示すように超電導
送電ケーブルである送電ケーブル12内の長手方向に所
定距離をおいて複数箇所に漏洩センサー(あるいは温度
センサー)42が配置されている。そして、漏洩センサ
ー42は、信号線43を介して監視装置44に接続され
ている。
【0059】したがって、漏洩センサー42の検出信号
は、信号線43を経て監視装置44に送出され、この監
視装置44では、漏洩センサー42の検出信号に基づい
て送電ケーブル12の冷媒の漏洩を監視し、システムの
制御系へと反映させる。あるいは、漏洩箇所を特定し
て、復旧作業の手間を省くことも可能である。なお、漏
洩センサー42としては、例えば圧電素子型圧力センサ
ーが用いられる。
【0060】このように本実施形態によれば、送電ケー
ブル12内の長手方向に所定距離をおいて複数箇所に漏
洩センサー42を配置し、冷媒の漏洩を検出することに
より、冷却システムの異常の有無を容易に判断すること
ができる。
【0061】なお、本実施形態では、送電ケーブル12
内の長手方向に所定距離をおいて複数箇所に漏洩センサ
ー42を配置した例について説明したが、この漏洩セン
サー42に代えて温度センサーを配置するようにしても
よい。この場合、温度センサーとしては、抵抗型や熱電
対型が例として挙げられる。
【0062】[第9実施形態]図12は本発明に係る送
変電設備の第9実施形態を示す構成図である。
【0063】本実施形態では、図9に示すように図8の
実施形態と異なり、漏洩センサー42aを管路25内で
はあるが送電ケーブル12の外周側であって、その長手
方向に所定距離をおいて複数箇所に配置している。この
漏洩センサー42aとしては、例えばレーザー照射によ
り反射・屈折を測定するタイプが用いられる。
【0064】このように本実施形態によれば、漏洩セン
サー42aを送電ケーブル12の外周側であって、その
長手方向に所定距離をおいて複数箇所に配置したことに
より、漏洩センサー42aやその信号線の敷設作業を簡
素化することができる。
【0065】なお、本実施形態でも前記第8実施形態と
同様に、漏洩センサー42aに代えて温度センサーを配
置するようにしてもよい。この場合、温度センサーとし
ては、例えば水晶振動子をケーブル内に埋設し、その発
信信号を測定するタイプのもの挙げられる。
【0066】また、前記第8実施形態あるいは前記第9
実施形態においては、漏洩センサー42,42a(ある
いは温度センサー)を、同一箇所に2個ずつ配置させ、
それぞれの信号が信号線43を介して監視装置44に接
続する構成も考えられる。このように構成にすることに
より、センサーから得られる情報が異常値を示した場合
に、それがセンサー自体の異常によるものか、冷却シス
テムの異常であるかを容易に判断することが可能とな
る。
【0067】[第10実施形態]図13は本発明に係る
送変電設備の第10実施形態を示す構成図である。
【0068】本実施形態では、図13に示すように前記
第8実施形態の構成に加えて、送電ケーブル12に流れ
る電流の大きさを検出する電流検出器45を設置し、そ
の検出値信号を信号線43を介して監視装置44に送出
するようにしている。
【0069】この監視装置44では、漏洩センサー42
(あるいは温度センサー)から得られる信号と電流検出
器45から得られる信号を用いて冷却システムの異常を
検知する。
【0070】このように本実施形態によれば、漏洩セン
サー42から得られる情報が異常値を示した場合、それ
が過負荷電流によるものか、冷却システムの異常による
ものかを容易に判断することが可能となる。
【0071】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることなく、種々の変更が可能である。例えば、冷媒バ
ッファ槽20の位置を送電ケーブル12の最高地点より
高く設置することにより、低温冷凍機21あるいは循環
ポンプ17の停止時でも高低差圧により送電ケーブル1
2への冷媒の圧送が可能となる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記送変電機器の超電導機器を冷却するための低温冷媒を
蓄える冷媒貯留槽と、この冷媒貯留槽内の低温冷媒を冷
却する低温冷凍機とを備えたことにより、冷却源の信頼
性と冗長性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送変電設備の第1実施形態を示す
構成図。
【図2】第1実施形態の冷媒バッファ槽と低温冷凍機と
の接続形態を示す概略図。
【図3】第1実施形態の冷媒バッファ槽と低温冷凍機と
の他の接続形態を示す概略図。
【図4】第1実施形態の冷媒バッファ槽と低温冷凍機と
のさらに他の接続形態を示す概略図。
【図5】本発明に係る送変電設備の第2実施形態を示す
構成図。
【図6】本発明に係る送変電設備の第3実施形態を示す
構成図。
【図7】本発明に係る送変電設備の第4実施形態を示す
構成図。
【図8】本発明に係る送変電設備の第5実施形態を示す
構成図。
【図9】本発明に係る送変電設備の第6実施形態を示す
構成図。
【図10】本発明に係る送変電設備の第7実施形態を示
す構成図。
【図11】本発明に係る送変電設備の第8実施形態を示
す構成図。
【図12】本発明に係る送変電設備の第9実施形態を示
す構成図。
【図13】本発明に係る送変電設備の第10実施形態を
示す構成図。
【符号の説明】
10 変電所 11 送電ケーブル 12 送電ケーブル 13 変圧器 14a,14b 開閉装置 15,15a,15b 限流器 16 分路リアクトル 17,17a〜17c 循環ポンプ 18,18a〜18d 冷却配管 19,19a〜19d 冷却源 20 冷媒バッファ槽(冷媒貯留槽) 21,21a〜21c 低温冷凍機 22 戻り配管 23 熱交換器 24 冷却配管 25 管路 26 ブッシング 27 接続線 30 開閉装置 31 遮断器 32 断路器 33 変成器 34 避雷器 35 接地装置 37 整流型限流器 38 整流器ブリッジ 39 直流リアクトル 40 低温容器 42 漏洩センサー 43 信号線 44 監視装置 45 電流検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 博 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 大槻 みどり 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 野村 俊自 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5G013 AA01 AA04 BA01 CA18 CA20 5G321 BA01 CB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所側の上位系統から需要家側の下位
    系統に電力を送電するために電圧変換する変電所および
    送電系の配分を行う開閉所にそれぞれ送変電機器が設置
    された送変電設備において、前記送変電機器の超電導機
    器を冷却するための低温冷媒を蓄える冷媒貯留槽と、こ
    の冷媒貯留槽内の低温冷媒を冷却する低温冷凍機とを備
    えたことを特徴とする送変電設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の送変電設備機器におい
    て、前記送変電機器は、電圧変換用の変圧器、遮断器,
    断路器,母線で構成される開閉器、相調整のための分路
    リアクトル、短絡電流抑制のための限流器および上下位
    系統への送電ケーブルから選択された少なくとも一種で
    あることを特徴とする送変電機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の送変電設備機器
    において、前記送変電機器は、複数種が選択され、これ
    ら送変電機器間で前記低温冷凍機および前記冷媒貯留槽
    を共用することを特徴とする送変電設備。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の送変電設備機器
    において、前記送電ケーブルが超電導送電ケーブルであ
    り、この超電導送電ケーブルに前記冷媒貯留槽から低温
    冷媒を送り込む循環ポンプを複数設けるとともに、前記
    低温冷凍機を複数設置したことを特徴する送変電設備。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の送変電設備機器
    において、前記限流器が整流器ブリッジと直流リアクト
    ルとで構成される整流型限流器であり、前記整流器ブリ
    ッジを常温環境下に配置する一方、前記直流リアクトル
    のみを低温冷媒により冷却することを特徴とする送変電
    設備。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の送変電設備機器
    において、前記送電ケーブルが超電導送電ケーブルであ
    り、この超電導送電ケーブルの長手方向に所定距離をお
    いて複数箇所に漏洩センサーを配置し、この漏洩センサ
    ーの検出信号に基づいて冷媒の漏洩を検出することを特
    徴とする送変電設備。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の送変電設備機器におい
    て、前記超電導送電ケーブルに流れる電流値を検出する
    電流検出器を設け、この電流検出器および前記漏洩セン
    サーとから得られる両者の検出信号に基づいて低温冷媒
    の漏洩の有無およびその漏洩場所を特定することを特徴
    とする送変電設備。
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