JP2002135226A - 受信機の周波数同期確立方法、周波数同期確立装置、およびプログラム - Google Patents

受信機の周波数同期確立方法、周波数同期確立装置、およびプログラム

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JP2002135226A
JP2002135226A JP2000318151A JP2000318151A JP2002135226A JP 2002135226 A JP2002135226 A JP 2002135226A JP 2000318151 A JP2000318151 A JP 2000318151A JP 2000318151 A JP2000318151 A JP 2000318151A JP 2002135226 A JP2002135226 A JP 2002135226A
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Manabu Sawada
学 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM方式を用いてパケット通信を行う場
合の受信機の周波数同期において、周波数オフセット値
に生じる誤差を少なくし、その精度を高くする。 【解決手段】 パケットの先頭のプリアンブルにKサン
プル時間のガードインターバル(GI)とNサンプル時
間の2つの繰り返し信号(CE1、CE2)が連続して
含まれた受信信号をサンプリングしたサンプリング信号
に基づき、GIの先頭から(m−k)番目のサンプリン
グ信号の複素共役と、それからNサンプル時間遅れたサ
ンプリング信号との積を、m=0から(N−1)まで積
分することにより相関値を求める処理を、k=0からK
まで繰り返し、その積和から(K+1)個の相関値を求
め、(K+1)で除算して相関値の平均値を求め、その
平均値の虚数/実数の逆正接関数から位相差値Δθを求
め、この位相差値Δθを2π×Nで除算して周波数オフ
セット値Δfを求めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM方式を用
いてパケット通信を行う通信システムに用いられる受信
機の周波数同期確立方法、周波数同期確立装置、および
周波数同期確立処理をコンピュータに実行させるための
プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直交周波数分割多重(Orthogonal
Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式を
用いてパケット通信を行う通信システムでは、パケット
の先頭に付されたプリアンブルを用いて、受信パケット
毎に時間同期、周波数同期が確立される。周波数同期は
次のようにして行われる。
【0003】パケットのプリアンブルには、図10に示
すように、連続した2つの繰り返し信号(OFDMシン
ボル)CE1、CE2が含まれている。CE1、CE2
は、それぞれ送信機から同じ信号として送信されたNサ
ンプル時間の信号である。
【0004】受信したCE1、CE2をサンプリングし
たサンプリング信号から数式1によって位相差値(位相
角)Δθが求められる。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、dはパケット番号、mはサンプル
番号である。この数式1は、d番目のパケットにおい
て、CE1のm番目のOFDM信号rd+mの複素共役r*
d+mと、それからNサンプル時間遅れたCE2のOFD
M信号rd+m+Nとの積を、m=0から(N−1)まで積
分して、CE1、CE2間の相関値(実数と虚数からな
る)を求め、この相関値の虚数/実数の逆正接関数から
位相差値(位相角)Δθを求めることを示している。
【0007】この位相差値Δθから数式2を用いて周波
数オフセット値Δfが求められる。
【0008】
【数2】
【0009】ここで、TwはNサンプルを時間で表した
もの、すなわちN×(1サンプルあたりの時間)であ
る。このようにして求められた周波数オフセット値Δf
により受信信号の周波数同期が行われる。
【0010】図11に、上記した周波数同期を行う周波
数同期装置の具体的な構成を示す。受信機のベースバン
ド部において、受信信号Xおよび遅延部1によってNサ
ンプル時間遅延された受信信号Yが、マッチトフィルタ
(MF)2に入力される。
【0011】マッチトフィルタ2は、図12のように構
成されている。受信信号(複素数で表される信号)X
は、複素共役部21において複素共役がとられ、その出
力信号が遅延部22によって順次遅延される。また、遅
延部1によってNサンプル時間遅延された受信信号Yと
その信号を各遅延部23によって順次遅延させた信号に
よって、係数CN-1、CN-2、CN-3、CN-4、…、C2
1、C0が生成される。複素共役部21の出力信号と各
遅延部22の出力信号は、乗算部24において係数C
N-1、CN-2、CN-3、CN-4、…、C2、C1、C0とそれ
ぞれ乗算され、各乗算結果が加算部25において加算さ
れる。そして、加算部25から受信信号の相関値が出力
される。このマッチトフィルタ2は、図示しない時間同
期処理によって得られたCE1の受信タイミングから上
記した処理を開始し、プリアンブルにおけるCE1、C
E2の相関値を求める処理を行う。
【0012】マッチトフィルタ2から出力された相関値
は、逆正接関数部3に入力され、相関値の虚数/実数の
逆正接関数から位相差値Δθが求められる。さらに、位
相差値Δθは、除算部4に入力され、位相差値Δθを2
π×Nで除算して、位相差値Δθに対応する周波数オフ
セット値Δfが求められる。求められた周波数オフセッ
ト値Δfは周波数オフセット値更新制御部8に入力さ
れ、その周波数オフセット値更新制御部8では、時間同
期信号をもとに推定したCE1とCE2の相関タイミン
グで周波数オフセット値Δfを更新し、その値を数値制
御発振器(NCO)5に対して出力する。
【0013】数値制御発振器(NCO)5は、この周波
数オフセット値Δfだけ周波数シフトすることにより、
受信信号の周波数同期が確立される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成で
は、連続した2つのOFDMシンボルCE1、CE2を
用いCE1、CE2間の相関値から周波数オフセット値
Δfを求めている。しかしながら、受信信号に雑音(ノ
イズ)が混じった場合、それによって周波数オフセット
値Δfに誤差が生じ、周波数同期の精度が低下する。
【0015】本発明は上記問題に鑑みたもので、周波数
オフセット値に生じる誤差を少なくして、周波数同期を
精度よく行うことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、OFDM方式を用いて
パケット通信を行う通信システムに用いられる受信機の
周波数同期確立方法において、パケットの先頭のプリア
ンブルにKサンプル時間のガードインターバルとそれぞ
れがNサンプル時間の2つの繰り返し信号が連続して含
まれた受信信号をサンプリングしたサンプリング信号に
基づき、前記ガードインターバルの先頭から(m−k)
番目のサンプリング信号の複素共役と、それからNサン
プル時間遅れたサンプリング信号との積を、m=0から
(N−1)まで積分することにより相関値を求める処理
を、k=k1(0以上の数)からk2(k1より大きい
K以下の数)まで繰り返し、複数個の相関値を求めるス
テップと、前記複数個の相関値の平均値を求めるステッ
プと、前記複数個の相関値の平均値の虚数/実数の逆正
接関数から位相差値を求めるステップと、この位相差値
に対応する周波数オフセット値を求めるステップと、こ
の周波数オフセット値によって前記受信信号の周波数同
期を確立するステップとを有することを特徴としてい
る。
【0017】このようにガードインターバルを利用し、
相関値を複数個を求めて、その平均値により、周波数同
期の確立に用いる周波数オフセット値を求めるようにし
ているから、周波数オフセット値に生じる誤差を少なく
して、周波数同期を精度よく行うことができる。
【0018】また、請求項2に記載の発明では、OFD
M方式を用いてパケット通信を行う通信システムに用い
られる受信機の周波数同期確立方法において、パケット
の先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガードインタ
ーバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰り返し信
号が連続して含まれた受信信号をサンプリングしたサン
プリング信号に基づき、前記ガードインターバルの先頭
から(m−k)番目のサンプリング信号の複素共役と、
それからNサンプル時間遅れたサンプリング信号との積
を、m=0から(N−1)まで積分することにより相関
値を求める処理を、k=k1(0以上の数)からk2
(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複数個の
相関値を求めるステップと、それぞれの相関値の虚数/
実数の逆正接関数を求めるステップと、それぞれの逆正
接関数の平均値から位相差値を求めるステップと、この
位相差値に対応する周波数オフセット値を求めるステッ
プと、この周波数オフセット値によって受信信号の周波
数同期を確立するステップとを有することを特徴として
いる。
【0019】この発明においてもガードインターバルを
利用し、相関値の虚数/実数の逆正接関数を複数個を求
め、その平均値により、周波数同期の確立に用いる周波
数オフセット値Δfを求めるようにしているから、周波
数オフセット値に生じる誤差を少なくして、周波数同期
を精度よく行うことができる。
【0020】また、請求項3、4は、請求項1、2に記
載の周波数同期確立方法を実現する周波数同期確立装置
であり、請求項5、6は、請求項1、2に記載の周波数
同期確立方法をコンピュータで実現するためのプログラ
ムである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)この実施形態
は、OFDM方式を用いてパケット通信を行う通信シス
テムに適用したもので、送信機から送信されるパケット
の先頭のプリアンブルには、図1に示すように、ガード
インターバルGIと2つの繰り返し信号(OFDMシン
ボル)CE1、CE2とが連続して含まれている。な
お、CE1、CE2は送信機から同じ信号として送信さ
れるNサンプルの信号であり、ガードインターバルGI
は、OFDMシンボルCE1の後半部分(Kサンプル
分)をコピーしたものである。
【0022】この実施形態では、受信したGI、CE
1、CE2をサンプリングしたサンプリング信号から数
式3によって位相差値(位相角)Δθが求められる。
【0023】
【数3】
【0024】ここで、dはパケット番号、m、kはサン
プル番号である。この数式3は、d番目のパケットにお
いて、GIの先頭から(m−k)番目のOFDM信号r
d+m- kの複素共役r* d+mkと、それからNサンプル時間
遅れたOFDM信号rd+m+N-kとの積を、m=0から
(N−1)まで積分することにより相関値を求める処理
を、k=0からKまで繰り返し、(K+1)個の相関値
(実数と虚数からなる)の和を求め、それを(K+1)
で割ることにより平均値が算出され、その平均値の虚数
/実数の逆正接関数から位相差値(位相角)Δθを求め
ることを示している。
【0025】そして、この位相差値Δθから数式2を用
いて周波数オフセット値Δfが求められ、この周波数オ
フセット値Δfにより受信信号の周波数同期が行われ
る。
【0026】図2に、上記した周波数同期を行う周波数
同期装置の具体的な構成を示す。受信機のベースバンド
部において、受信信号Xおよび遅延部1によってNサン
プル時間遅延した受信信号Yが、マッチトフィルタ(M
F)2に入力される。
【0027】マッチトフィルタ2は、図12と同様の構
成のものであって、このマッチトフィルタ2からは、k
=0からKに至る(K+1)個の相関値が順に出力され
る。なお、このマッチトフィルタ2は、図示しない時間
同期処理によって得られたガードインターバルGIの受
信タイミングから処理を開始し、(K+1)個の相関値
を求める処理を行う。
【0028】マッチトフィルタ2から出力された(K+
1)個の相関値により、平均値算出部6において、それ
ぞれの相関値の和を(K+1)で除算することにより、
(K+1)個の相関値平均値が算出される。
【0029】図3に平均値算出部6の具体的な構成を示
す。マッチトフィルタ2から出力された相関値は、分離
部61にて実数と虚数に分離される。相関値の実数は、
遅延部62によって順次遅延され、(K+1)個の実数
が加算部63において加算され、さらに除算部64にお
いて(K+1)で除算されて、相関値の実数の平均値と
して出力される。また、相関値の虚数は、遅延部65に
よって順次遅延され、(K+1)個の実数が加算部66
において加算され、さらに除算部67において(K+
1)で除算されて、相関値の虚数の平均値として出力さ
れる。そして、相関値の実数の平均値と虚数の平均値が
合成部68で合成され、(K+1)個の相関値の平均値
として出力される。
【0030】この出力された相関値の平均値は、逆正接
関数部3に入力され、その虚数/実数の逆正接関数から
位相差値Δθが求められる。さらに、この位相差値Δθ
は、除算部4に入力され、位相差値Δθを2π×Nで除
算することにより周波数オフセット値Δfが求められ
る。求められた周波数オフセット値Δfは周波数オフセ
ット値更新制御部8に入力され、その周波数オフセット
値更新制御部8では、時間同期信号をもとに推定したC
E1とCE2の相関タイミングで周波数オフセット値Δ
fを更新し、その値を数値制御発振器(NCO)5に対
して出力する。この周波数オフセット値更新制御部8を
設けることにより、パケットの先頭のプリアンブルの部
分で推定した値を保持し、以降のデータ部分の周波数同
期をかけることができる。なお、時間同期信号はパケッ
トの特定の位置を受信側で確定する信号であり、例えば
図1に示されるパケットフォーマットで、時間同期信号
がパケットの先頭を示す信号であるとすると、その信号
からCE1の位置を推定することができる。
【0031】数値制御発振器(NCO)5は、この周波
数オフセット値Δfだけ周波数シフトすることにより、
受信信号の周波数同期が確立される。
【0032】図4に、この実施形態のものと従来技術で
示したものとの、CNR(搬送波信号電力と雑音電力の
比)に対するBER(ビットエラーレート)のシュミレ
ーション結果を示す。シュミレーション条件としては、
変調方式をQPSK、通信フォーマットを64OFDM
シンボル/パケットとし、パケットフォーマットとして
はCE1、CE2とも64サンプル、またこの実施形態
においてCE1の前に配置するガードインターバルを3
2サンプルとしている。なお、このシュミレーションに
おいては、20KHzの周波数オフセット量を与えるよ
うにしている。この図4に示すシュミレーション結果か
らわかるように、従来技術で示したものに比べこの実施
形態のものの方が、良好な受信特性となっている。
【0033】また、図5、図6に、この実施形態のもの
と従来技術で示したものとの、周波数オフセット量に対
するBERのシュミレーション結果を示す。シュミレー
ション条件としては、上記したものと同じであり、周波
数オフセット量を変化させたときのBERを求めてい
る。なお、図5の場合は、CNRを20dBとし、図6
の場合は、CNRを30dBとしている。図5、図6に
示すシュミレーション結果からわかるように、従来技術
で示したものに比べこの実施形態のものの方が、良好な
受信特性となっている。 (第2実施形態)上記した第1実施形態では、マッチト
フィルタ2から出力された(K+1)個の相関値の平均
値が平均値算出部6で算出された後、逆正接関数部3で
位相差値Δθを求めるものを示したが、マッチトフィル
タ2から出力された(K+1)個の相関値のそれぞれに
ついて逆正接関数部3で位相差値を求め、その平均値か
ら位相差値Δθを求めるようにしてもよい。以下、この
実施形態について、第1実施形態と相違する部分につい
て説明する。
【0034】図7に、この実施形態における周波数同期
装置の具体的な構成を示す。
【0035】マッチトフィルタ2から出力される(K+
1)個の相関値は、逆正接関数部3に入力され、この逆
正接関数部3で位相差値が求められる。逆正接関数部3
から出力された(K+1)個の位相差値は、平均値算出
部7においてそれぞれの位相差値の和を(K+1)で除
算することにより、平均値が算出される。
【0036】図8に、平均値算出部7の具体的な構成を
示す。逆正接関数部3から出力された位相差は、遅延部
71によって順次遅延され、(K+1)個の位相差値が
加算部72において加算され、さらに除算部73におい
て(K+1)で除算され、位相差値Δθとして出力され
る。
【0037】この位相差値Δθは、第1実施形態と同
様、除算部4に入力される。そして、除算部4において
位相差値Δθを2π×Nで除算することにより周波数オ
フセット値Δfが求められる。 (第3実施形態)上記した第1、第2実施形態では、ハ
ードウェア構成によって周波数同期を確立するものを示
したが、ソフトウェアによって実現するようにしてもよ
い。例えば、図1中の遅延部1、マッチトフィルタ2、
逆正接関数部3、除算部4の処理をコンピュータで実現
するようにしてもよい。図9に、そのコンピュータが実
行するプログラムを示す。このプログラムは、予めRO
Mに記憶されたものとすることの他、プログラムの配信
によって記録媒体に記憶されたものとすることができ
る。
【0038】この図9に示すプログラムによりコンピュ
ータが実行する処理について説明する。まず、ステップ
101では、受信信号を3つに分岐し、それぞれをS
1、S2、S3とする。次のステップ102では、受信
信号S1を数値制御発振器(NCO)5に受け渡す。次
のステップ103では、受信信号S3をNサンプル時間
遅延し、受信信号S3d(図1中の受信信号Yに相当)
とする。次のステップ104では、受信信号S2(図1
中の受信信号Xに相当)と受信信号S3dの相関値Co
を、上述したマッチトフィルタ2と同様の処理によって
算出する。この相関値Coは、(K+1)個算出され
る。次のステップ106では、過去のK個の相関値Co
と最後に算出された現在の相関値Coによる(K+1)
個のCoの平均値Coaveを算出する。次のステップ
106では、Coaveの虚数/実数の逆正接関数から
位相差値Δθを算出する。次のステップ107では、位
相差値Δθを2π×Nで除算して、位相差値Δθに対応
する周波数オフセット値foffを算出する。
【0039】次に、ステップ108で現在のCoが時間
同期信号をもとに推定したCE1とCE2の相関値であ
るか否かを判定する。その判定がYESになると、数値
制御発振器(NCO)5に渡す周波数オフセット値Δf
をfoffに更新する。このステップ108と109の
処理は、上述した周波数オフセット値更新制御部8の処
理に相当する。
【0040】数値制御発振器(NCO)5では、ステッ
プ102で受け渡された受信信号S1の周波数同期を、
それまでに渡されていた周波数オフセット値Δfによっ
て確立する。
【0041】なお、第2実施形態に対しても上記と同様
にして、ソフトウェアで実現することができる。具体的
には、図9のステップ105、106の代わりに、(K
+1)個の相関値Coのそれぞれについて相関値の虚数
/実数の逆正接関数を求めるステップと、それぞれの逆
正接関数の平均値から位相差値Δθを求めるステップを
設けるようにすればよい。
【0042】また、上記したいずれの実施形態において
も、相関値を求める処理を、k=0からKまで繰り返し
て(K+1)個の相関値を求めるものを示したが、ガー
ドインターバルの区間内で複数個の相関値を求めるよう
にすれば、従来のものより周波数オフセット値に生じる
誤差を少なくすることができるため、相関値を求める処
理を、k=k1(0以上の数)からk2(k1より大き
いK以下の数)まで繰り返し、複数個の相関値を求める
ようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る周波数同期処理を
説明するための説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る周波数同期装置の
構成を示す図である。
【図3】図2中の平均値算出部6の具体的な構成を示す
図である。
【図4】CNR(搬送波信号電力と雑音電力の比)に対
するBER(ビットエラーレート)のシュミレーション
結果を示す図である。
【図5】周波数オフセット量に対するBERのシュミレ
ーション結果を示す図である。
【図6】周波数オフセット量に対するBERのシュミレ
ーション結果を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る周波数同期装置の
具体的な構成を示す図である。
【図8】図7中の平均値算出部7の具体的な構成を示す
図である。
【図9】本発明の第3実施形態において、コンピュータ
を用いた周波数同期の処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】従来の周波数同期処理を説明するための説明
図である。
【図11】従来の周波数同期装置の構成を示す図であ
る。
【図12】マッチトフィルタ2の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…遅延部、2…マッチトフィルタ(MF)、3…逆正
接関数部、4…除算部、5…数値制御発振器(NC
O)、6、7…平均値算出部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OFDM方式を用いてパケット通信を行
    う通信システムに用いられる受信機の周波数同期確立方
    法において、 パケットの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガー
    ドインターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰
    り返し信号が連続して含まれた受信信号をサンプリング
    したサンプリング信号に基づき、前記ガードインターバ
    ルの先頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素
    共役と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信
    号との積を、m=0から(N−1)まで積分することに
    より相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)か
    らk2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複
    数個の相関値を求めるステップと、 前記複数個の相関値の平均値を求めるステップと、 前記複数個の相関値の平均値の虚数/実数の逆正接関数
    から位相差値を求めるステップと、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求めるス
    テップと、 この周波数オフセット値によって前記受信信号の周波数
    同期を確立するステップとを有することを特徴とする受
    信機の周波数同期確立方法。
  2. 【請求項2】 OFDM方式を用いてパケット通信を行
    う通信システムに用いられる受信機の周波数同期確立方
    法において、 パケットの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガー
    ドインターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰
    り返し信号が連続して含まれた受信信号をサンプリング
    したサンプリング信号に基づき、前記ガードインターバ
    ルの先頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素
    共役と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信
    号との積を、m=0から(N−1)まで積分することに
    より相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)か
    らk2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複
    数個の相関値を求めるステップと、 それぞれの相関値の虚数/実数の逆正接関数を求めるス
    テップと、 それぞれの逆正接関数の平均値から位相差値を求めるス
    テップと、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求めるス
    テップと、 この周波数オフセット値によって受信信号の周波数同期
    を確立するステップとを有することを特徴とする受信機
    の周波数同期確立方法。
  3. 【請求項3】 OFDM方式を用いてパケット通信を行
    う通信システムに用いられる受信機の周波数同期確立装
    置において、 パケットの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガー
    ドインターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰
    り返し信号が連続して含まれた受信信号をサンプリング
    したサンプリング信号に基づき、前記ガードインターバ
    ルの先頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素
    共役と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信
    号との積を、m=0から(N−1)まで積分することに
    より相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)か
    らk2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複
    数個の相関値を求める手段と、 前記複数個の相関値の平均値を求める手段と、 前記複数個の相関値の平均値の虚数/実数の逆正接関数
    から位相差値を求める手段と、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求める手
    段と、 この周波数オフセット値によって前記受信信号の周波数
    同期を確立する手段とを備えたことを特徴とする受信機
    の周波数同期確立装置。
  4. 【請求項4】 OFDM方式を用いてパケット通信を行
    う通信システムに用いられる受信機の周波数同期確立装
    置において、 パケットの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガー
    ドインターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰
    り返し信号が連続して含まれた受信信号をサンプリング
    したサンプリング信号に基づき、前記ガードインターバ
    ルの先頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素
    共役と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信
    号との積を、m=0から(N−1)まで積分することに
    より相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)か
    らk2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複
    数個の相関値を求める手段と、 それぞれの相関値の虚数/実数の逆正接関数を求める手
    段と、 それぞれの逆正接関数の平均値から位相差値を求める手
    段と、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求める手
    段と、 この周波数オフセット値によって受信信号の周波数同期
    を確立する手段とを備えたことを特徴とする受信機の周
    波数同期確立装置。
  5. 【請求項5】 OFDM方式を用いて送信されたパケッ
    トの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガードイン
    ターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰り返し
    信号が連続して含まれた受信信号をサンプリングしたサ
    ンプリング信号に基づき、前記ガードインターバルの先
    頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素共役
    と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信号と
    の積を、m=0から(N−1)まで積分することにより
    相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)からk
    2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複数個
    の相関値を求めるステップと、 前記複数個の相関値の平均値を求めるステップと、 前記複数個の相関値の平均値の虚数/実数の逆正接関数
    から位相差値を求めるステップと、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求め、こ
    の周波数オフセット値によって前記受信信号の周波数同
    期を確立させるステップとを、コンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  6. 【請求項6】 OFDM方式を用いて送信されたパケッ
    トの先頭のプリアンブルにKサンプル時間のガードイン
    ターバルとそれぞれがNサンプル時間の2つの繰り返し
    信号が連続して含まれた受信信号をサンプリングしたサ
    ンプリング信号に基づき、前記ガードインターバルの先
    頭から(m−k)番目のサンプリング信号の複素共役
    と、それからNサンプル時間遅れたサンプリング信号と
    の積を、m=0から(N−1)まで積分することにより
    相関値を求める処理を、k=k1(0以上の数)からk
    2(k1より大きいK以下の数)まで繰り返し、複数個
    の相関値を求めるステップと、 それぞれの相関値の虚数/実数の逆正接関数を求めるス
    テップと、 それぞれの逆正接関数の平均値から位相差値を求めるス
    テップと、 この位相差値に対応する周波数オフセット値を求め、こ
    の周波数オフセット値によって前記受信信号の周波数同
    期を確立させるステップとを、コンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
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