JP2002135208A - 単一光クロックパルス発生方法および回路 - Google Patents
単一光クロックパルス発生方法および回路Info
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Abstract
用効率を低減させることなく、簡易な回路構成にて、正
確なタイミングで、ジッタのない単一光クロックパルス
信号を発生させる。 【解決手段】 2分岐した光パルス列の内の一方の光パ
ルス列aの先頭の第1光パルスを入力してサンプルしホ
ールドした信号を発生するサンプル/ホールド回路1
と、前記2分岐した光パルス列の内の他方の光パルス列
dを入力し且つ前記サンプル/ホールド回路1から出力
する信号bにより制御されて前記他方の光パルス列dの
先頭の第1光パルスのみを透過させ単一光クロックパル
ス用とする光変調器2とを具備する。
Description
おいて、入力光パルス列信号を処理するために先頭の第
1光パルスに対応する単一の光クロックを抽出・発生す
る単一光クロックパルス発生方法および回路に関するも
のである。
る全光型パケットスイッチの同期方法として、各スイッ
チにおいて、到来したパケットの先頭のマーカパルスを
抽出し、その抽出した単一のパルスを元にスイッチ制御
用のローカルクロックやローカルアドレスを再構成する
自己同期法が有効である(例えば、IEEE J Lightwave T
echno1.,vo1.16,p.2068,1998)。自己同期法においては
極めて正確なタイミング同期が可能であり、超高速スイ
ッチに適している。しかし、これまでに提案・開発され
たクロック抽出・発生器には以下のような問題があっ
た。
されている従来型のクロック抽出・発生法として、入力
光パケットをO/E(光/電)変換した後、PLL(フ
ェーズロックドループ)回路や狭帯域フィルタなどの電
子回路を用いて、電気クロックとして抽出する方法があ
るが、この従来の方法は自己同期法には不適である。何
故ならば、(1)全光型パケットスイッチの1つの利点
は、電子回路で処理できないような超高速シリアル信号
を処理する点にあるが、電子回路により抽出・発生した
クロックのタイミングを、電子回路で処理できないよう
な超高速処理に適用できる程度に正確に調整する(ジッ
タをなくす)のは、技術的に難しい、(2)ローカルク
ロック再構成用の低繰り返し周期の信号列を光パケット
にプリアンブルする必要があるため、光パケットのビッ
ト利用効率が低下する、(3)電子回路により発生した
電気クロックを、再びE/O変換して光クロックとする
必要がある、すなわちO/E/O変換型のため、回路が
複雑になる、の3点の理由による。
ductor Optical Amplfier)非対称配置リング型干渉計を
用いた全光型の光パルス抽出法(例えば、IEEE Photon.
Technol.Lett.,vo1.11,p1310,1999)においては、O/
E/O変換に起因するジッタがなく、正確なタイミング
で先頭パルスを抽出することができるが、SOAの利得
飽和(相互利得変調)を利用するため、高消光比と高感
度の両立が難しく(例えば10dB以上の消光比を得るに
は約1pJ以上の入力光パルス強度が必要)、かつ、パル
ス間隔が広くなる程利得が回復し消光比が劣化してしま
う等、入力光パルス列のフォーマット(最適な入力強度
の設定、最適なパルス間隔の設定、最大ゼロ連続長に対
する制限、等)に対する制限が厳しいという問題があっ
た。
もので、その目的とするところは、光パケットのビット
利用効率を低減させることなく、かつ、強度やパルス間
隔等のフォーマットに対する厳しい制限がなく、簡易な
回路構成にて、正確なタイミングで、ジッタのない、単
一光クロックパルスを発生する方法および回路を提供す
ることである。
の第1光パルスが必ず「1」(High)と規定された入力
光パルス列を2分岐した光パルス列の一方を他方に対し
て遅延し、該他方の光パルス列の前記第1光パルスによ
り前記一方の光パルス列を変調し、前記一方の光パルス
列の前記第1光パルスのみを抽出し光クロック用とする
ことを特徴とする単一光クロックパルス発生方法とし
た。
必ず「1」(High)と規定された入力光パルス列を2分
岐した光パルス列の一方を他方に対して遅延し、該他方
の光パルス列の前記第1光パルスを検出することにより
1個の電気パルスを発生し、該発生した電気パルスによ
り前記一方の光パルス列を変調し、前記一方の光パルス
列の前記第1光パルスのみを抽出し光クロック用とする
ことを特徴とする光クロックパルス発生方法とした。
の一方の光パルス列の先頭の第1光パルスの入力により
所定の電圧値をサンプルしホールドした信号を発生する
サンプル/ホールド回路と、前記2分岐した光パルス列
の他方の光パルス列を入力し前記サンプル/ホールド回
路から出力する信号により制御されて前記他方の光パル
ス列の先頭の第1光パルスのみを透過させて抽出し光ク
ロック用とする光変調器と、を具備することを特徴とす
る単一光クロックパルス発生回路とした。
の一方の光パルス列の先頭の第1光パルスの入力により
所定の電圧値をサンプルしホールドした信号を発生する
サンプル/ホールド回路と、該サンプル/ホールド回路
の出力信号の立ち上がりを検出して1個の電気パルスを
発生するパルス化回路と、前記2分岐した光パルス列の
他方の光パルス列を入力し前記パルス化回路から出力す
る電気パルスにより制御されて前記他方の光パルス列の
先頭の第1光パルスのみを透過させて抽出し光クロック
用とする光変調器と、を具備することを特徴とする単一
光クロックパルス発生回路とした。
の単一光クロックパルス発生回路において、前記サンプ
ル/ホールド回路は、入力光パルス列を光−電流変換す
る受光素子と、該受光素子で発生した光電流を電荷とし
てホールドし出力電圧を発生するキャパシタとからなる
光伝導型のサンプル/ホールド回路であることを特徴と
する単一光クロックパルス発生回路とした。
の単一光クロックパルス発生回路において、前記パルス
化回路は、CR型の微分回路からなることを特徴とする
単一光クロックパルス発生回路とした。
の単一光クロックパルス発生回路において、前記パルス
化回路は、2分岐した入力電気信号の一方を論理反転す
るNOTゲートと、該NOTゲートの出力信号と前記2
分岐した入力電気信号の他方を入力する2入力型のAN
Dゲートと、該ANDゲートへの両入力に異なった遅延
を与える手段とから成ることを特徴とする単一光クロッ
クパルス発生回路とした。
実施形態の単一光クロックパルス発生回路を、図2にそ
のタイミングチャートを示す。本実施形態においては、
入力光パケットの第1光パルス(先頭パルス)を必ず
「1」(High)と規定し、かつ、次に続く第2光パルス
との間にΔT以上の時間間隔を設けることを約束事とす
るが、光パケットの本体部分(ヘッダを含む)である第
2光パルス以降は、ビットレートを含め任意として良
い。
頭の第1光パルスを入力することにより所定のバイアス
電圧値をサンプルしてホールドするサンプル/ホールド
回路、2はそのサンプル/ホールド回路1の出力信号b
により光の透過がON/OFF制御される光変調器、
3,4は入力光パルス列a、dに遅延を与えるための光
遅延線である。
路1への入力光パルス列aと光変調器2への入力光パル
ス列dに2分岐して入力する。サンプル/ホールド回路
1の出力信号bは、待機状態においてVOFFにリセット
されており、光パルス列の第1光パルスを受光した瞬間
に、バイアス電圧値をサンプリングし、VONにスイッチ
する。その後は、第2光パルス以降の光信号列の如何に
関わらず、リセットされるまで、一定のホールド出力V
ONを発生し続ける。
F(非透過)が出力信号bにより制御されるが、この出
力信号bがVOFFの時にON状態、VONの時にOFF状
態となるように、すなわちノーマリONの変調器となる
ように設定しておく。
ONからOFFに変化するのに要する時間より長く設定
されていれば、光パルス列a,dの入力タイミングを調
整することにより、光パルス列dの第1光パルスのみを
透過させ、第2光パルス以降を非透過とすることができ
る。すなわち、入力光パルス列dから、第1光パルスの
みを透過させた単一の出力光パルス信号eを抽出するこ
とができる。
は、その光パルス列a,dの入力ラインに挿入した光遅
延線3,4により容易に実現できる。このとき、光遅延
線3,4としてPLC(planar Lightwave Circuit)を
用いれば、図2にて時間τ1で表されるこの遅延量を、
長さ10μmの精度、すなわち0.05 psの時間精度で制御
することは容易である。
要する時間τ2は厳密に決定される量である。例えば、
ストライプ長100μmの導波路型半導体光変調器を用
いた場合、時間τ2は約1psの値を持つが、その時間的
変動はほとんど無視できる。従って、出力光パルス信号
eが抽出されるタイミング(光パルス列が入力してから
パルス信号eが発生するまでの遅延時間「τ1+τ
2」)は、超高速シリアル光信号処理用のローカルクロ
ックに適用するのに充分な正確さをもって決定される。
ま透過させて抽出する方法であるため、O/E/O変換
型と比較して、回路構成を簡易にすることができる。ま
た、O/E/O変換に伴うタイミングジッタは一切発生
しない。
決定され、例えば現存する40Gb/s級の光変調器を用
いた場合、ΔT>25psと設定すればよい。従って、将
来の200Gb/s級の超高速光パケットを対象とする場
合においても、およそ5ビット分の無駄にしかならず、
ビット利用効率の低下はほとんど無い。より広帯域な光
変調器の使用が可能となれば、ビット利用効率は更に向
上する。
トのマーカ領域をパケットの先頭に付加することによ
り、任意のビットレートの光パケットに対応可能な単一
光クロックパルス発生回路を、応答速度の遅い光変調素
子を用いて構成することができる。
・遅延・合波回路や光ループ線を用いてローカルクロッ
クやローカルアドレス用のパルス列とすることができ
る。
ル/ホールド回路1はこれを光伝導型とすることによ
り、0.1 pJ以下の高感度で動作し、かつ、第2光パルス
以降の信号列に全く影響されないため、SOAを用いた
方法と比較して、高感度、かつ、入力パケットのフォー
マットに対する制限を著しく緩和することができる。消
光比に関しても、SOAを用いた方法と比較して高く
(20dB以上は容易)、かつ、入力強度が変動した場合
にも安定に一定の値を得ることができる。
ケットにおけるビット利用効率を低減させることなく、
かつ、強度やパルス間隔等のフォーマットに対する厳し
い制限がなく、簡易な回路構成にて、正確なタイミング
で、ジッタの無い単一光クロックパルス信号を発生する
回路と方法が提供できる。
態の単一光クロックパルス発生回路を、図4にそのタイ
ミングチャートを示す。本実施形態においても、入力光
パケットの第1光パルス(先頭パルス)を必ず「1」
(high)と規定し、且つ次に続く第2光パルスとの間に
ΔT以上の時間間隔を設けることを約束事とするが、光
パケットの本体部分(ヘッダを含む)である第2光パル
ス以降は、ビットレートを含め任意である。
頭の第1光パルスを入力することにより所定のバイアス
電圧値をサンプルしてホールドするサンプル/ホールド
回路、3,4は入力光パルス列a,dに遅延を与えるた
めの光遅延線である。5はサンプル/ホールド回路1の
出力信号bを入力して1個のパルスを生成するパルス化
回路、6はサンプル/ホールド回路1とパルス化回路5
からなる単一パルス発生回路である。2’はその単一パ
ルス発生回路6の出力信号cにより光の透過がON/O
FF制御される光変調器である。
回路1への入力aと、光変調器2’への入力dに2分岐
して入力する。光パルス列aを受けるサンプル/ホール
ド回路1は、光パルス列入力のない待機状態において出
力bが一定の電圧VOFFとなるようリセットされてお
り、光パルス列aの第1光パルスを受光した瞬間に、バ
イアス電圧値をサンプリングし、VONにスイッチする。
その後は、第2光パルス以降の信号列の如何に関わら
ず、リセットされるまで一定のホールド出力電圧V ONを
発生し続ける。
力信号bの立ち上がりを検出してパルスを発生するた
め、各光パケットにつき1個ずつ、先頭ビットを検出し
た電気パルスcが得られる。
(光非透過)は、パルス化回路5から出力する電気パル
スcにより制御されるが、待機時にOFF状態となり、
電気パルスcが発生した時にON状態となるように、す
なわち、ノーマリOFFの変調器となるように設定して
おく。
がONからOFFに変化するのに要する時間より長く設
定されていれば、光パルス列aとdの入力タイミングを
調整することにより、光パルス列dの第1光パルスのみ
を透過させ、第2光パルス以降を非透過とすることがで
きる。すなわち、入力光パルス列dから、第1光パルス
のみを透過させた単一出力光パルスeを抽出することが
できる。
は、その光パルス列a,dの入力ラインに挿入した光遅
延線3,4により容易に実現できる。このとき、光遅延
線3,4としてPLC(planar Lightwave Circuit)を
用いれば、図4にて時間τ1で表されるこの遅延量を、
長さ10μmの精度、すなわち0.05 psの時間精度で制御
することは容易である。
に要する時間τ2は厳密に決定される量である。例え
ば、ストライプ長100μmの導波路型半導体光変調器
を用いた場合、時間τ2は約1 psの値を持つが、その
時間的変動はほとんど無視できる。従って、出力光パル
ス信号eが抽出されるタイミング(光パルス列が入力し
てからパルス信号eが発生するまでの遅延時間「τ1+
τ2」)は、超高速シリアル光信号処理用のローカルク
ロックに適用するのに充分な正確さをもって決定され
る。
ま透過させて抽出する方法であるため、O/E/O変換
型と比較して、回路構成を簡易にすることができる。ま
た、O/E/O変換に伴うタイミングジッタは一切発生
しない。
定され、例えば現存する40Gb/s級の光変調器を用い
た場合、ΔT>25 psと設定すればよい。従って、将
来の200Gb/s級の超高速光パケットを対象とする場
合においても、およそ5ビット分の無駄にしかならず、
ビット利用効率の低下はほとんど無い。より広帯域な光
変調器の使用が可能となれば、ビット利用効率は更に向
上する。
トのマーカ領域をパケットの先頭に付加することによ
り、任意のビットレートの光パケットに対応可能な単一
光クロックパルス発生回路を、応答速度の遅い光変調素
子を用いて構成することができる。
・遅延・合波回路や光ループ線を用いてローカルクロッ
クやローカルアドレス用のパルス列とすることができ
る。
ル/ホールド回路はこれを光伝導型とすることにより、
0.1 pJ以下の高感度で動作し、かつ、第2光パルス以降
の信号列に全く影響されないため、SOAを用いた方法
と比較して、高感度、かつ、入力パケットのフォーマッ
トに対する制限を著しく緩和することができる。消光比
に関しても、SOAを用いた方法と比較して高く(20
dB以上は容易)、かつ、入力強度が変動した場合にも安
定に一定の値を得ることができる。
ケットにおけるビット利用効率を低減させることなく、
かつ、強度やパルス間隔等のフォーマットに対する厳し
い制限がなく、簡易な回路構成にて、正確なタイミング
で、ジッタの無い単一光クロックパルス信号を発生する
回路と方法が提供できる。
としたサンプル/ホールド回路1の具体的回路図であ
る。このサンプル/ホールド回路は、入力パルス列aを
光−電流変換するMSM−PD(Metal-Semiconductor-
Metal Photodetector)から成る受光素子11を用い、
図5のように、電圧VON’とVOFF’の電源12,1
3、ホールド用のキャパシタ14、リセット用のスイッ
チ15、出力バッファ16により構成した。
し、InGaAsを光吸収層とするMSM−PDの受光
素子11、キャパシタ14、FET(Field Effect Tra
nsistor)から成るInP基板上のモノリシック集積回路
を作製した。FETはリセット用のスイッチ15、ホー
ルド電圧をチップ外に取り出すための出力バッファ回路
16を構成するのに用いた。
とんど発生しないため、MSM−PDの受光素子11の
容量とキャパシタ14と出力バッファ16の入力容量を
足しあわせたトータルの容量を、容易に50fF以下と
できる。このとき、受光素子11の光電変換効率を0.5
A/W=0.5 C/Jとすると、第1光パルスのエネルギーが0.
1 pJのとき、VOFF'にリセットされていたキャパシタ1
4の上部ノード17の電位は瞬時にVON'に向けて1V
分充電される。その結果、VOFFにリセットされていた
出力bはVONにセットされる。
力バッファ16を介して光変調器2への入力信号bとな
り、図3の回路では、出力バッファ16を介してパルス
化回路5への入力信号bとなるが、出力バッファ16と
して1Vの入力でフル振幅動作する回路を用いることに
より、出力信号bは第1光パルスの受光によりフル振幅
にスイッチし、第2光パルス以降の入射によりキャパシ
タ14が更に若干量充電された時にも一定のホールド電
圧bを光変調器2或いはパルス化回路5に供給し続け
る。
ルスのエネルギーが0.1 pJ以上の範囲で変動した場合に
も、同様の理由により維持される。また、MSM−PD
の受光素子11は入力偏波に無依存であるため、入力光
の偏波が変動した場合にも全く同じ動作が保証される。
モノリシック集積した光伝導型サンプル/ホールド回路
は、0.1 pJの高感度で入力光パルス列の先頭パルスを検
出し、パケットの最終ビットを受光後リセットされるま
で、一定のホールド電圧を発生し続ける。この時、唯
一、先頭パルスのエネルギーが0.1 pJ以上であるという
条件が満たされていれば、入力光パルス列の強度、偏
波、ビットレート(パルス間隔)が如何なる設定であろ
うと、また、如何に変動しようと、出力信号bは同一波
形となる。
タと抵抗)型の微分回路を用いて構成したパルス化回路
5の具体的回路図である。51はキャパシタ、52は抵
抗、53はVTの電源、54は出力バッファである。キ
ャパシタ51の容量Cと抵抗52の抵抗値Rは、CRの
積が所望の出力パルス時間幅となるように設定する。C
R回路を用いたパルス化回路においては、ホールド電圧
bの立ち上がり時とリセット(立ち下がり)時に逆極性
のパルス電圧が発生するが、立ち上がり時に発生する極
性のパルスのみ検出するように、出力バッファ54ヘの
待機時の入力電圧値となる電源53の電圧VT、およ
び、出力バッファ54のしきい値を設定することによ
り、リセット時のパルス発生がないようにする(リセッ
ト時の誤動作を防ぐ)。
のパルス化回路5の具体的回路図である。55,56は
電気遅延線、57はNOTゲート、58はANDゲー
ト、59は出力バッファである。ホールド電圧bを2分
岐した後、一方はNOTゲート57に接続し論理反転し
て信号gとし、他方は論理反転せずに信号fとし、かつ
それら信号g,fに互いに異なる遅延量を与えた上で、
2入力型のANDゲート58に入力する。
チャートを示す。この図8は、ホールド電圧bが論理
「high」となる時のものであり、この時は信号gが信号
fよりも遅れてANDゲート58に入力するように遅延
量を電気遅延線55,56により決定する。ANDゲー
ト58は、信号fとgが共に「high」となる時のみ「hi
gh」を出力するため、信号fとgの遅延差量に等しい時
間幅を持つパルス出力が得られる。このパルス出力を出
力バッファ59を経てチップ外に取り出し、図3の光変
調器2’の制御用のパルス信号cとする。ホールド電圧
bを論理「Low」とするときは、信号fが信号gよりも
遅れるよう遅延量を決定すればよい。この論理回路を用
いたパルス化回路5においては、CR回路を用いた図6
に示した回路と異なり、リセット時のパルスは発生しな
いため、出力バッファ59を無くすることも可能であ
る。
伝導型のサンプル/ホールド回路1と共にMSMとFE
Tのモノリシック集積技術を用いて集積化してもよい
し、別チップとしてもよい。
1.55μm波長帯用のInGaAs/InAlAsのMQ
W(Multiple Quantum We11)を吸収層とする電界吸収型
の導波路変調器を用いた。これによれば、駆動電圧2V
で20dBの消光比と20G b/sの変調帯域が得られ
る。ストライプの長さは100μmであり、光パルスが
変調器2,2’を通過するのに要する時間τ2は約1ps
の絶対値を持つが、その時間的変動は無視できる程小さ
くい。
いることにより、遅延時間τ1の変動も無視できる程小
さく、出力光パルス信号eのタイミングは0.1 ps以下の
正確さで制御することができる。これは、200G b/s
のシリアル光信号を処理するのに充分な正確さである。
m波長帯用の材料を用いた回路構成を示したが、他の波
長帯用の材料を用いた回路素子ももちろん使用可能であ
る。また、光変調器2,2’として、半導体の電界吸収
による変調器の例を挙げたが、屈折率変調を用いた半導
体変調器、LN(リチウムナイオベート)変調器その他
の変調器も、もちろん使用可能である。また、ホールド
用キャパシタ14の代わりに、出力バッファ16の入力
容量を使用し、そのキャパシタ14を省略することがで
きる。リセット用スイッチ15は、受光素子11と同様
なMSM−PDに置換し、入力光パルス列から作成した
リセット用光パルスによりスイッチングさせたり、ある
いは常時接続の固定抵抗に置換することができる。
から、パケットのビット利用効率を低減させることな
く、かつ、強度やパルス間隔等のフォーマットに対する
厳しい制限がなく、簡易な回路構成にて、正確なタイミ
ングで、ジッタのない単一光クロックパルス信号を発生
させることができる。
ーカ領域をパケットの先頭に付加することにより、任意
のビットレートの光パケットに対応可能な単一光クロッ
クパルス発生回路を、応答速度の遅い光変調素子を用い
て構成することができる。唯一、先頭パルスのエネルギ
ーが一定値以上であるという条件が満たされていれば、
入力光パルス列の強度、偏波、ビットレート(パルス間
隔)が如何なる設定であろうと、また、如何に変動しよ
うと、安定した単一光クロックパルス信号を発生させる
ことができる。
ルス発生回路の回路図である。
ルス発生回路の回路図である。
力信号、c:パルス化回路の出力信号、d:入力光パル
ス列、e:出力する単一光パルス、f:ANDゲートへ
の入力、g:ANDゲートへの論理反転された入力、Δ
T:第1光パルスと第2光パルスの間に設ける時間間
隔、τ1:制御された遅延量、τ2:光変調器を通過す
る時間 1:サンプル/ホールド回路、2,2’:光変調器、
3、4:光遅延線、5:パルス化回路、6:単一パルス
発生回路 11:MSM−PDからなる受光素子、12、13:電
源、14:ホールド用キャパシタ、15:リセット用ス
イッチ、16:出力バッファ、17:キャパシタ14の
上部ノード 51:キャパシタ、52:抵抗、53:電源、54:出
力バッファ 55、56:電気遅延線、57:NOTゲート、58:
ANDゲート、59:出力バッファ
Claims (7)
- 【請求項1】先頭の第1光パルスが必ず「1」(High)
と規定された入力光パルス列を2分岐した光パルス列の
一方を他方に対して遅延し、該他方の光パルス列の前記
第1光パルスにより前記一方の光パルス列を変調し、前
記一方の光パルス列の前記第1光パルスのみを抽出し光
クロック用とすることを特徴とする単一光クロックパル
ス発生方法。 - 【請求項2】先頭の第1光パルスが必ず「1」(High)
と規定された入力光パルス列を2分岐した光パルス列の
一方を他方に対して遅延し、該他方の光パルス列の前記
第1光パルスを検出することにより1個の電気パルスを
発生し、該発生した電気パルスにより前記一方の光パル
ス列を変調し、前記一方の光パルス列の前記第1光パル
スのみを抽出し光クロック用とすることを特徴とする光
クロックパルス発生方法。 - 【請求項3】2分岐した光パルス列の一方の光パルス列
の先頭の第1光パルスの入力により所定の電圧値をサン
プルしホールドした信号を発生するサンプル/ホールド
回路と、前記2分岐した光パルス列の他方の光パルス列
を入力し前記サンプル/ホールド回路から出力する信号
により制御されて前記他方の光パルス列の先頭の第1光
パルスのみを透過させて抽出し光クロック用とする光変
調器と、を具備することを特徴とする単一光クロックパ
ルス発生回路。 - 【請求項4】2分岐した光パルス列の一方の光パルス列
の先頭の第1光パルスの入力により所定の電圧値をサン
プルしホールドした信号を発生するサンプル/ホールド
回路と、該サンプル/ホールド回路の出力信号の立ち上
がりを検出して1個の電気パルスを発生するパルス化回
路と、前記2分岐した光パルス列の他方の光パルス列を
入力し前記パルス化回路から出力する電気パルスにより
制御されて前記他方の光パルス列の先頭の第1光パルス
のみを透過させて抽出し光クロック用とする光変調器
と、を具備することを特徴とする単一光クロックパルス
発生回路。 - 【請求項5】請求項3又は4に記載の単一光クロックパ
ルス発生回路において、 前記サンプル/ホールド回路は、入力光パルス列を光−
電流変換する受光素子と、該受光素子で発生した光電流
を電荷としてホールドし出力電圧を発生するキャパシタ
とからなる光伝導型のサンプル/ホールド回路であるこ
とを特徴とする単一光クロックパルス発生回路。 - 【請求項6】請求項4又は5に記載の単一光クロックパ
ルス発生回路において、 前記パルス化回路は、CR型の微分回路からなることを
特徴とする単一光クロックパルス発生回路。 - 【請求項7】請求項4又は5に記載の単一光クロックパ
ルス発生回路において、 前記パルス化回路は、2分岐した入力電気信号の一方を
論理反転するNOTゲートと、該NOTゲートの出力信
号と前記2分岐した入力電気信号の他方を入力する2入
力型のANDゲートと、該ANDゲートへの両入力に異
なった遅延を与える手段とから成ることを特徴とする単
一光クロックパルス発生回路。
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JP2005064870A (ja) * | 2003-08-12 | 2005-03-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光信号処理装置および光信号処理方法 |
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