JP2002135044A - 円偏波アンテナ及び円偏波アレーアンテナ - Google Patents

円偏波アンテナ及び円偏波アレーアンテナ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広角に渡って円偏波軸比を向上で
き、また、円偏波軸比が良好な状態でビームチルトが可
能で偏波識別度が向上する円偏波アンテナ及び円偏波ア
レーアンテナを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の誘電体基板40上に形成されたプ
リントダイポールアンテナ32と、前記第1の誘電体基
板とほぼ直交する第2の誘電体基板30上に形成されプ
リントダイポールアンテナ42の偏波に対して偏波が直
交するように配置されたマイクロストリップパッチアン
テナ32とを90度の位相差を設けて励振することによ
り、互いにほぼ等しい指向特性のマイクロストリップア
ンテナ32のE面指向特性と、プリントダイポールアン
テナ42のH面指向特性とを組み合わせて広角に渡って
円偏波軸比を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円偏波アンテナ及び
円偏波アレーアンテナに関し、特に、マイクロ波の送受
信に使用する円偏波アンテナ及び円偏波アレーアンテナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、マイクロ波のアンテナとし
て、例えば[王丸:「プリントアンテナ」,テレビジョ
ン学会誌Vol.41,No1,pp98〜102(1
987)]に記載された1点給電型や2点給電型のマイ
クロストリップパッチの円偏波アンテナがある。
【0003】図4に従来の2点給電型の円偏波マイクロ
ストリップパッチアンテナの平面図を示す。同図中、正
方形パッチ10はマイクロストリップライン12により
給電点14および給電点16の2点で給電している。給
電点14は給電点16に比べ位相が90度遅れるように
マイクロストリップライン12の線路が長くされてい
る。これにより、給電点16で励振されたy’軸方向の
偏波に対して、給電点14で励振されたx’軸方向の偏
波が90度遅れ、右旋の円偏波アンテナが構成されてい
る。
【0004】また、従来より、図5(A)に斜視図を示
すように、円偏波アンテナ素子20を複数個配列した円
偏波アレーアンテナがある。この円偏波アンテナ素子2
0としては、図4に示す2点給電型の円偏波アンテナ素
子や、1点給電型の円偏波アンテナ素子を使用する。こ
の場合、すべての円偏波アンテナ素子20を同相で励振
すれば、図5(B)に破線23で示すようにアンテナ基
板22に対して垂直な方向(Z軸方向)に最大の円偏波
の電力が放射される。
【0005】また、図5(B)に実線24で示すように
Z軸方向から最大放射方向を+θ度傾ける場合には、例
えば[羽石、他:「円偏波ペア素子を用いるSHF帯ビ
ームチルト型平面アンテナ」,テレビジョン学会誌Vo
l.41,No7,pp642〜647(1987)]
に記載があるように、それぞれのアンテナ素子20から
の放射位相が+θ度方向で同相となるように、給電線路
長を変える等の方法で行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す円偏波アン
テナは、給電点14および給電点16から励振され、そ
れぞれx' 方向およびy' 方向の互いに独立する直交し
た電界分布が発生する。この際、x’方向の電界を90
度遅延させることで右旋の円偏波、y' 方向を90度遅
延させることで左旋の円偏波を放射あるいは受信でき
る。
【0007】このとき、x’z’面の指向特性は、給電
点14から励振したときのE面放射パターン(電界ベク
トルと最大放射方向を含む面)と給電点16から励振し
たときのH面放射パターン(磁界ベクトルと最大放射方
向を含む面)の合成パターンとなる。また、y’z’面
の指向特性は給電点14から励振したときのH面放射パ
ターン(磁界ベクトルと最大放射方向を含む面)と給電
点16から励振したときのE面放射パターン(電界ベク
トルと最大放射方向を含む面)の合成パターンとなる。
【0008】マイクロストリップアンテナのE面および
H面の放射指向特性の実測値の一例を図6に示す。この
図は、[アンテナ工学ハンドブック,P.109,オー
ム社,1980]に記載されている。図6に示されてい
るように、0度方向(図4におけるz’軸方向に相当)
から約30度方向まではE面とH面の放射電力は等しい
ものの、30度を超えるとE面とH面の放射電力は異な
ってくる。これにより、0度方向の円偏波軸比は良好と
なるが、30度を超えるとE面とH面の放射電力が異な
るため、円偏波軸比が急激に劣化する。
【0009】このため、例えば角度θが40度や5 0 度
方向などから到来する円偏波の電波を受信する場合は充
分な円偏波軸比が得られず、偏波識別度が劣化して目的
とする電波を受信あるいは送信することができないおそ
れがある。
【0010】また、円偏波アンテナ素子を多数配列した
円偏波アレーアンテナを衛星放送受信用平面アンテナと
して使用し、大地に垂直な家屋の壁に密着させて取り付
けてビームチルトさせて衛星放送波を受信する場合、例
えば東京の緯度では38度だけビームを水平方向から天
空方向に傾ける必要がある。この場合も、角度θが30
度を超え各円偏波アンテナ素子の円偏波軸比が劣化して
しまうためにアレー化しても円偏波軸比が劣化し、この
円偏波アレーアンテナは充分な偏波識別度が得られない
という問題があった。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、広角に渡って円偏波軸比を向上でき、また、円偏波
軸比が良好な状態でビームチルトが可能で偏波識別度が
向上する円偏波アンテナ及び円偏波アレーアンテナを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の誘電体基板上に形成されたプリントダイポー
ルアンテナと、前記第1の誘電体基板とほぼ直交する第
2の誘電体基板上に形成され前記プリントダイポールア
ンテナの偏波に対して偏波が直交するように配置された
マイクロストリップパッチアンテナとを有し、前記プリ
ントダイポールアンテナと前記マイクロストリップパッ
チアンテナとを90度の位相差を設けて励振することに
より、互いにほぼ等しい指向特性のマイクロストリップ
アンテナのE面指向特性と、プリントダイポールアンテ
ナのH面指向特性とを組み合わせて広角に渡って円偏波
軸比を向上できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、第1の誘電体基
板上に形成されたプリントダイポールアンテナと、前記
第1の誘電体基板とほぼ直交する第2の誘電体基板上に
形成され前記プリントダイポールアンテナの偏波に対し
て偏波が直交するように配置されたマイクロストリップ
パッチアンテナとからなり前記プリントダイポールアン
テナと前記マイクロストリップパッチアンテナとを90
度の位相差を設けて励振される複数の円偏波アンテナ素
子を同一面上に配列してなり、空間のある一定方向に対
する各円偏波アンテナ素子からの放射位相が同相になる
よう各円偏波アンテナ素子に所定の位相差をつけて励振
することにより、各円偏波アンテナ素子の円偏波軸比を
向上でき、アンテナ面に垂直な方向から斜め方向にビー
ムチルトさせた場合でも良好な円偏波軸比を得ることが
でき偏波識別度が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の円偏波アンテナは、マイ
クロストリップアンテナのE面放射パターンとプリント
ダイポールアンテナのH面放射パターンを組み合わせる
ことにより発生させる。
【0015】マイクロストリップアンテナとしては、矩
形のパッチアンテナや円形のパッチアンテナを1点給電
により直線偏波で励振させる。一方、プリントダイポー
ルアンテナとしては、例えば[B.Edward an
d D.Rees,「A Broadband Pri
nted Dipole with Integrat
ed Balun」,Microwave Journ
al,pp.339〜344,May 1987]に記
載のものを使うことができる。プリントダイポールアン
テナのH面指向性は、図7(上記文献pp.344から
抜粋)に示すようにH面に指向性が広く、図6に示した
マイクロストリップアンテナのE面の指向特性と広角に
渡ってほぼ等しい指向特性である。すなわち、マイクロ
ストリップアンテナのE面指向特性と、プリントダイポ
ールアンテナのH面指向特性とを組み合わせて円偏波を
作ることにより、広角に渡って良好な軸比の円偏波を得
ることができる。
【0016】図1は、本発明の円偏波アンテナの第1実
施例の斜視図を示す。同図中、誘電体基板30上にマイ
クロストリップアンテナ32が形成されている。マイク
ロストリップアンテナ32は給電点34からx軸方向の
偏波で励振される。誘電体基板30のマイクロストリッ
プアンテナ32形成面に対し裏面は、接地された導体面
36とされている。
【0017】一方、誘電体基板30に対してほぼ直交す
る誘電体基板40上にはプリントダイポールアンテナ4
2が形成されている。プリントダイポールアンテナ42
は給電線44によりy軸方向の偏波で励振される。この
給電線44は、誘電体基板40のプリントダイポールア
ンテナ形成面に対し裏面側に設けられている。また、誘
電体基板40のプリントダイポールアンテナ形成面は誘
電体基板30により二分され、一方にプリントダイポー
ルアンテナ42が形成され、他方は接地された導体面4
6とされている。
【0018】マイクロストリップアンテナ32とプリン
トダイポールアンテナ42とはy軸方向位置を一致させ
て近接配置し、なおかつ、給電点34と給電線44から
給電する高周波信号の位相を90度異ならせ、マイクロ
ストリップアンテナ32とプリントダイポールアンテナ
42とを90度の位相差を設けて励振することにより、
マイクロストリップアンテナ32のE面放射パターンと
プリントダイポールアンテナ42のH面放射パターンが
組み合わせられ右旋または左旋の円偏波で送信あるいは
受信することができる。
【0019】この円偏波アンテナは、マイクロストリッ
プアンテナのE面指向特性と、プリントダイポールアン
テナのH面指向特性とが広角に渡ってほぼ等しい指向特
性であるため、広角に渡って良好な軸比の円偏波を得る
ことができる。
【0020】図2(A),(B),(C)は、本発明の
円偏波アレーアンテナの第1実施例の平面図、正面図、
背面図を示す。この実施例はマイクロストリップアンテ
ナとプリントダイポールアンテナとで円偏波アンテナ素
子を構成し、複数の円偏波アンテナ素子をx,y軸方向
に配列したものである。
【0021】図2(A),(B),(C)において、誘
電体基板50上に複数のマイクロストリップアンテナ5
2が形成されている。各マイクロストリップアンテナ5
2は給電点54からx軸方向の偏波で励振される。誘電
体基板50のマイクロストリップアンテナ52形成面に
対し裏面は、接地された導体面とされている。なお、y
軸方向に隣接するマイクロストリップアンテナ52の給
電点54の間隔は所定距離L1とされており、x軸方向
に隣接するマイクロストリップアンテナ52の給電点5
4の間隔は所定距離L2とされている。
【0022】一方、誘電体基板50には複数の誘電体基
板60がx軸方向に所定距離L2だけ離間してほぼ垂直
に立設されている。各誘電体基板60上には、複数のプ
リントダイポールアンテナ62がy軸方向に所定距離L
1だけ離間して形成されている。各プリントダイポール
アンテナ62は給電線64によりy軸方向の偏波で励振
される。この給電線64は、誘電体基板60のプリント
ダイポールアンテナ形成面に対し裏面側に設けられてい
る。また、誘電体基板60のプリントダイポールアンテ
ナ形成面は各誘電体基板50により二分され、一方にプ
リントダイポールアンテナ62が形成され、他方は接地
された導体面66とされている。
【0023】なお、送受信するマイクロ波の波長をλa
として、一般的に所定距離L1,L2はλa未満とす
る。アンテナの正面方向(z軸方向)に最も大きな電力
で放射する指向特性としたい場合は所定距離L1,L2
共に0.8λa程度とするが、yz面で正面方向からビ
ームを傾けたい場合には、傾ける角度にもよるが所定距
離L1を0.5λa程度とする。所定距離L1,L2は
上記の値以外であってもアンテナとしての動作は行うが
特性は劣化する。
【0024】y軸方向に並んだ複数のマイクロストリッ
プアンテナ52と、これとほぼ角度90度で対向する誘
電体基板60上にy軸方向に並んだ複数のプリントダイ
ポールアンテナ62とはサブアレー70を構成してお
り、サブアレー70内で隣接するマイクロストリップア
ンテナ52とプリントダイポールアンテナ62とはy軸
方向に所定距離L3(L3=L1/2)だけずらした状
態で近接配置されて円偏波アンテナ素子を構成してい
る。なおかつ、給電点54と給電線64から給電する高
周波信号の位相を90度異ならせることにより、マイク
ロストリップアンテナ52のE面放射パターンとプリン
トダイポールアンテナ62のH面放射パターンが組み合
わせられ、各円偏波アンテナ素子は右旋または左旋の円
偏波を送信あるいは受信することができる。
【0025】また、x軸方向に隣接するサブアレー70
間で円偏波アンテナ素子の相対位相を所定角度ずつ順次
ずらすことにより、x軸方向にビームチルトさせること
が可能となる。また、複数のサブアレー70間の位相を
等しくし、かつ、y軸方向に隣接する円偏波アンテナ素
子間で相対位相を所定角度ずつ順次ずらすことにより、
y軸方向にビームチルトさせることができる。もちろ
ん、アレーを構成する円偏波アンテナ素子を個別に位相
変化させることにより任意の方向にビーム形成すること
もできる。
【0026】この実施例では、マイクロストリップアン
テナ52およびプリントダイポールアンテナ62が交互
に配列されて両者が近付き過ぎないため、お互いの放射
パターンが乱されることなく良好な指向特性を得ること
ができる。
【0027】図3は、本発明の円偏波アレーアンテナの
第2実施例の平面図を示す。この実施例はマイクロスト
リップアンテナとして円形パッチアンテナを使用しプリ
ントダイポールアンテナとで円偏波アンテナ素子を構成
し、複数の円偏波アンテナ素子をx,y軸方向に配列し
たものである。
【0028】同図中、誘電体基板80上に複数対のマイ
クロストリップアンテナ82A,82Bが形成されてい
る。各対のマイクロストリップアンテナ82A,82B
は給電点84からマイクロストリップライン86を通し
てx軸方向の偏波で励振される。誘電体基板80のマイ
クロストリップアンテナ形成面に対し裏面は、接地され
た導体面とされている。なお、y軸方向に隣接するマイ
クロストリップアンテナ82A,82Bの間隔は所定距
離L4とされており、x軸方向に隣接するマイクロスト
リップアンテナ82A,82Bの間隔は所定距離L5と
されている。
【0029】一方、誘電体基板80には複数の誘電体基
板90が所定距離L5だけ離間してほぼ垂直に立設され
ている。各誘電体基板90上には、複数のプリントダイ
ポールアンテナ92A,92Bが所定距離L1だけ離間
して形成されている。各プリントダイポールアンテナ9
2A,92Bは給電線94A,94Bによりy軸方向の
偏波で励振される。この給電線94は、誘電体基板90
のプリントダイポールアンテナ形成面に対し裏面側に設
けられている。また、誘電体基板90のプリントダイポ
ールアンテナ形成面は、各誘電体基板80により二分さ
れ、一方にプリントダイポールアンテナ92A,92B
が形成され、他方は接地された導体面とされている。
【0030】y軸方向に並んだ複数のマイクロストリッ
プアンテナ82A,82Bと、これとほぼ角度90度で
対向する誘電体基板90上にy軸方向に並んだ複数のプ
リントダイポールアンテナ92A,92Bとはサブアレ
ー100を構成しており、サブアレー100内で隣接す
るマイクロストリップアンテナ82A,82Bとプリン
トダイポールアンテナ92A,92Bとはy軸方向位置
を一致させて近接配置されることにより円偏波アンテナ
素子を構成している。なおかつ、給電点84と、給電線
94A及び94Bから給電する高周波信号の位相を90
度異ならせることにより、各円偏波アンテナ素子は右旋
または左旋の円偏波を送信あるいは受信することができ
る。
【0031】この実施例でも、x軸方向に隣接するサブ
アレー100間で円偏波アンテナ素子の相対位相を所定
角度ずつ順次ずらすことにより、x軸方向にビームチル
トさせることが可能となる。また、複数のサブアレー1
00間の位相を等しくし、かつ、y軸方向に隣接する円
偏波アンテナ素子間で相対位相を所定角度ずつ順次ずら
すことにより、y軸方向にビームチルトさせることがで
きる。もちろん、アレーを構成する円偏波アンテナ素子
を個別に位相変化させることにより任意の方向にビーム
形成することもできる。
【0032】また、誘電体基板80上にマイクロストリ
ップアンテナ82A,82Bとマイクロストリップライ
ン86を同時に形成するため、固定長の給電線(マイク
ロストリップライン86)の作成が簡単になり、ビーム
を傾ける角度が決まっている場合に好適である。これに
対して、図2の実施例では各マイクロストリップアンテ
ナ52に誘電体基板50の背面から給電するために給電
線が複雑になるおそれがあるが、それぞれに移相器を設
けて各マイクロストリップアンテナ52の給電位相を変
化させ、ビームを傾ける角度を自在に変化させることが
できる。
【0033】なお、誘電体基板40,60,90が請求
項記載の第1の誘電体基板に対応し、誘電体基板30,
50,80が第2の誘電体基板に対応する。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
第1の誘電体基板上に形成されたプリントダイポールア
ンテナと、前記第1の誘電体基板とほぼ直交する第2の
誘電体基板上に形成されプリントダイポールアンテナの
偏波に対して偏波が直交するように配置されたマイクロ
ストリップパッチアンテナとを90度の位相差を設けて
励振することにより、互いにほぼ等しい指向特性のマイ
クロストリップアンテナのE面指向特性と、プリントダ
イポールアンテナのH面指向特性とを組み合わせて広角
に渡って円偏波軸比を向上できる。
【0035】また、請求項2に記載の発明は、第1の誘
電体基板上に形成されたプリントダイポールアンテナ
と、前記第1の誘電体基板とほぼ直交する第2の誘電体
基板上に形成されプリントダイポールアンテナの偏波に
対して偏波が直交するように配置されたマイクロストリ
ップパッチアンテナとを90度の位相差を設けて励振さ
れる円偏波アンテナ素子を同一面上に複数配列し、空間
のある一定方向に対する各円偏波アンテナ素子からの放
射位相が同相になるよう各円偏波アンテナ素子に所定の
位相差をつけて励振することにより、各円偏波アンテナ
素子の円偏波軸比を向上でき、アンテナ面に垂直な方向
から斜め方向にビームチルトさせた場合でも良好な円偏
波軸比を得ることができ偏波識別度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円偏波アンテナの第1実施例の斜視図
である。
【図2】本発明の円偏波アレーアンテナの第1実施例の
平面図、正面図、背面図である。
【図3】本発明の円偏波アレーアンテナの第2実施例の
平面図である。
【図4】従来の2点給電型の円偏波マイクロストリップ
パッチアンテナの平面図である。
【図5】従来のアレーアンテナの斜視図及び指向特性図
である。
【図6】マイクロストリップアンテナのE面およびH面
の放射指向特図である。
【図7】プリントダイポールアンテナのE面およびH面
の放射指向特図である。
【符号の説明】
30,40,50,60,80,90 誘電体基板 32,52,82A,82B マイクロストリップアン
テナ 34,54,84 給電点 36,46,66 導体面 42,62,92A,92B プリントダイポールアン
テナ 44,64,94A,94B 給電線 70,100 サブアレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の誘電体基板上に形成されたプリン
    トダイポールアンテナと、 前記第1の誘電体基板とほぼ直交する第2の誘電体基板
    上に形成され前記プリントダイポールアンテナの偏波に
    対して偏波が直交するように配置されたマイクロストリ
    ップパッチアンテナとを有し、 前記プリントダイポールアンテナと前記マイクロストリ
    ップパッチアンテナとを90度の位相差を設けて励振す
    ることを特徴とする円偏波アンテナ。
  2. 【請求項2】 第1の誘電体基板上に形成されたプリン
    トダイポールアンテナと、前記第1の誘電体基板とほぼ
    直交する第2の誘電体基板上に形成され前記プリントダ
    イポールアンテナの偏波に対して偏波が直交するように
    配置されたマイクロストリップパッチアンテナとからな
    り前記プリントダイポールアンテナと前記マイクロスト
    リップパッチアンテナとを90度の位相差を設けて励振
    される複数の円偏波アンテナ素子を同一面上に配列して
    なり、 空間のある一定方向に対する各円偏波アンテナ素子から
    の放射位相が同相になるよう各円偏波アンテナ素子に所
    定の位相差をつけて励振することを特徴とする円偏波ア
    レーアンテナ。
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