JP2002134536A - 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置 - Google Patents

半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置

Info

Publication number
JP2002134536A
JP2002134536A JP2000319246A JP2000319246A JP2002134536A JP 2002134536 A JP2002134536 A JP 2002134536A JP 2000319246 A JP2000319246 A JP 2000319246A JP 2000319246 A JP2000319246 A JP 2000319246A JP 2002134536 A JP2002134536 A JP 2002134536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
thin plate
resin sealing
sealing device
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000319246A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Sakakibara
純二 榊原
Seiji Kato
清治 加藤
Toru Ueno
透 上野
Hiromichi Yamada
弘道 山田
Tetsuya Hirose
哲也 広瀬
Yoshiyuki Mishima
由幸 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority to JP2000319246A priority Critical patent/JP2002134536A/ja
Publication of JP2002134536A publication Critical patent/JP2002134536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティ底面に配した薄板を真空および圧
空で自在に変形させることにより、多様な形状および樹
脂のパッケージに対応する半導体装置の樹脂封止装置を
提供する。 【解決手段】 半導体装置の樹脂封止装置は、上型のキ
ャビティブロックと下型のキャビティブロックとで構成
される半導体装置の樹脂封止装置であって、上型のキャ
ビティブロックと下型のキャビティブロックは、いずれ
も圧縮気体を通すまたは真空吸着を行う経路と、キャビ
ティの側面部分を構成するキャビティインサートと、キ
ャビティの底面部分を構成する薄板とを備え、圧縮気体
による力及び真空吸着による力を前記経路を介して前記
薄板に作用させ、前記薄板を任意の形状に変形させるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム上
に搭載され、かつボンディングワイヤー等により接続さ
れている半導体素子をモールド樹脂によって封止する際
に用いる半導体装置の樹脂封止装置に関するものであ
り、さらにその半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導
体装置の製造方法および半導体装置の離型方法、またさ
らに半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の半導体装置の樹脂封止装
置におけるモールド金型を示す断面図、図13は従来の
半導体装置の樹脂封止装置におけるモールド金型の離型
動作の状態を示す断面図である。図12及び図13に示
されているように、このモールド金型は、上型キャビテ
ィブロック47と下型キャビティブロック43とで構成
されている。
【0003】上型キャビティブロック47は、上型キャ
ビティ49とランナー48を有する。上型エジェクター
ピン50は、上型キャビティブロック47を貫通し、図
示しない上型エジェクター部に連結している。下型キャ
ビティブロック43は、下型キャビティ44とチャンバ
ー14を有する。エジェクターピン13は、下型キャビ
ティブロック43を貫通し、図示しないエジェクター部
に連結している。
【0004】半導体樹脂パッケージ60は、リードフレ
ーム40に半導体素子41を搭載しており、例えばプラ
ンジャー46上にセットされたモールド樹脂45により
封止されたものである。リードフレーム40と半導体素
子41は、ボンディング ワイヤ42によって接続され
ている。
【0005】つぎに、従来の半導体装置の樹脂封止装置
の動作について説明する。まず、下型キャビティブロッ
ク43の下型キャビティ44の部分に、半導体素子41
やボンディングワイヤ42とともに構成されるリードフ
レーム40を整列して配置し、チャンバー14内にモー
ルド樹脂45を投入する。このとき、下型キャビティブ
ロック43や上型キャビティブロック47等は、図示し
ないヒーターにより高温に保たれている。その後クラン
プ動作により、上型キャビティ44と下型キャビティ4
9とがリードフレーム40を挟み込み、チャンバー14
内で溶融したモールド樹脂45をプランジャー46の上
昇によりランナー48を経て上型キャビティ44と下型
キャビティ49に注入されることで半導体樹脂パッケー
ジ60が形成される。
【0006】そのまま、上型キャビティ44と下型キャ
ビティ49とでリードフレーム40を挟みこむ状態を一
定の時間経過させて、モールド樹脂45が硬化した後、
上型キャビティブロック47と下型キャビティブロック
43を開くと同時に半導体樹脂パッケージ60の離型動
作が始まる。このとき、半導体樹脂パッケージ60は、
樹脂の接着力により下型キャビティ44及び上型キャビ
ティ49に固着し、外れにくくなっている。
【0007】そのため、従来の半導体装置の樹脂封止装
置では、下型キャビティブロック43及び上型キャビテ
ィブロック47にそれぞれ下型エジェクターピン13と
上型エジェクターピン50を配置しており図示しない上
下それぞれのエジェクター部による上下方向の動きによ
り、半導体樹脂パッケージ60を突き出すことで下型キ
ャビティ44および上型キャビティ49より離型させる
構造をとっている。
【0008】なお、樹脂封止装置と関連する技術が、特
開平02−134219号公報、特開昭63−1622
13号公報、特開平03−193427号公報に開示さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置の樹
脂封止装置は、以上のように構成されているが、キャビ
ティの表面形状が成形加工されているため、例えば成形
後の半導体樹脂パッケージの冷却による反りや変形に対
しては、最初から反りを見込んでキャビティを加工する
必要があった。また、半導体樹脂パッケージの反りは、
使用する樹脂のタイプ等や成形条件により異なるため、
それらにあった形状の高価で高精度なキャビティインサ
ートをそろえる必要があった。このキャビティインサー
トは、キャビティの側面部分を形成するものである。
【0010】また、例えば光感知式の素子を内蔵する透
明パッケージにおいては、パッケージ面をレンズ代わり
に使用することがある。パッケージに内蔵した素子に集
光する場合、生産ロットによって素子の厚みが変わる
と、所望のポイントに集光できないため、それに応じた
高価で高精度なキャビティインサートをそろえる必要が
あった。
【0011】また、例えば同一外形寸法のパッケージで
も、品種によってはリードフレームの一部が露出したパ
ッケージを混在させて生産する場合があり、それぞれに
対応したキャビティインサートをそろえる必要があっ
た。
【0012】また、近年の多列化に対応して高精度を要
するエジェクターピンが多数必要となっている。エジェ
クターピンは、高精度の穴加工、ピン外径加工に膨大な
時間を要するために、半導体装置の樹脂封止装置の製造
コストの増大と、製造期間の延長をもたらすという問題
があった。
【0013】本発明の目的は、上記のような問題点を解
消することであり、キャビティ底面に配した薄板を真空
および圧空で自在に変形させることにより、多様な形状
および樹脂のパッケージに対応することである。
【0014】さらに、本発明の目的は、同一外形寸法で
表面の形状のみが異なるパッケージに対して、必要部品
のみを交換することで、共用部品を増やし安価に対応す
ることである。
【0015】さらに、本発明の目的は、多数のエジェク
ターピンを廃止することにより、半導体装置の樹脂封止
装置の製造コストの削減と、製造期間の短縮を図ること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂封止装置
は、上型のキャビティブロックと下型のキャビティブロ
ックとで構成される半導体装置の樹脂封止装置におい
て、上型のキャビティブロックと下型のキャビティブロ
ックは、いずれも圧縮気体を通すまたは真空吸着を行う
第1経路と、キャビティの側面部分を構成するキャビテ
ィインサートと、キャビティの底面部分を構成する薄板
とを備え、圧縮気体による力及び真空吸着による力を前
記第1経路を介して前記薄板に作用させ、前記薄板を任
意の形状に変形させることを特徴とするものである。
【0017】本願の第2の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板を圧縮気体による力で任意
の形状に変形させるため、圧力調整機能付き圧縮気体源
を備えることを特徴とするものである。
【0018】本願の第3の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板を真空吸着による力で任意
の形状に変形させるため、圧力調整機能付き真空源を備
えることを特徴とするものである。
【0019】本願の第4の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板を圧縮気体による力で任意
の形状に変形させるため、圧力調整機能付き圧縮気体源
と、前記薄板を真空吸着による力で任意の形状に変形さ
せるため、圧力調整機能付き真空源と、前記第1経路の
途中に切替バルブとを備え、前記切替バルブは、前記圧
力調整機能付き圧縮気体源と前記圧力調整機能付き真空
源のいずれかを、前記第1経路に接続するように切替え
ることができることを特徴とするものである。
【0020】本願の第5の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板に変形を感知する変形感知
装置を設けたことを特徴とするものである。
【0021】本願の第6の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第4の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板に変形を感知する変形感知
装置と、前記変形感知装置と前記圧力調整機能付き圧縮
気体源と圧力調整機能付き真空源と切替バルブと接続さ
れているコントローラとを備え、前記コントローラが前
記薄板の変形量を制御することを特徴とするものであ
る。
【0022】本願の第7の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板に刻印を設けたことを特徴
とするものである。
【0023】本願の第8の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板を任意の形状に曲げたこと
を特徴とするものである。
【0024】本願の第9の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置において、前記薄板の厚みを部分的に変えたこ
とを特徴とするものである。
【0025】本願の第10の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置において、前記薄板を鏡面加工としたことを
特徴とするものである。
【0026】本願の第11の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第7の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置において、刻印を設けられた前記薄板が、複
数のキャビティにわたり一体で成形されていることを特
徴とするものである。
【0027】本願の第12の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第8の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置において、任意の形状に曲げられた前記薄板
が、複数のキャビティにわたり一体で成形されているこ
とを特徴とするものである。
【0028】本願の第13の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第9の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置において、厚みを部分的に変えられた前記薄
板が、複数のキャビティにわたり一体で成形されている
ことを特徴とするものである。
【0029】本願の第14の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第10の発明に係る半導体装置の
樹脂封止装置において、鏡面加工とした前記薄板を複数
のキャビティにわたり一体で成形されていることを特徴
とするものである。
【0030】本願の第15の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第1の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置において、共用定盤を有することを特徴とす
るものである。
【0031】本願の第16の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第15の発明に係る半導体装置の
樹脂封止装置において、前記共用定盤は、圧縮気体を通
す第2経路を備え、上型のキャビティブロックまたは下
型のキャビティブロックを前記共用定盤に取り付ける
と、前記第1経路と前記第2経路は連通することを特徴
とするものである。
【0032】本願の第17の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置は、本願の第15の発明に係る半導体装置の
樹脂封止装置において、前記共用定盤は、真空吸着を行
う第2経路を備え、上型のキャビティブロックまたは下
型のキャビティブロックを前記共用定盤に取り付ける
と、前記第1経路と前記第2経路は連通することを特徴
とするものである。
【0033】本願の第18の発明に係る半導体装置の製
造方法は、本願の第1ないし第17のいずれか1つに係
る半導体装置の樹脂封止装置を用いたものである。
【0034】本願の第19の発明に係る半導体装置の離
型方法は、本願の第1に係る半導体装置の樹脂封止装置
を用いたものである。
【0035】本願の第20の発明に係る半導体装置は、
本願の第1ないし第17のいずれか1つに係る半導体装
置の樹脂封止装置を用いて製造したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1について図面を参照して説明する。図1は、
実施の形態1にかかる半導体装置の樹脂封止装置を示す
断面図である。半導体装置の樹脂封止装置の上型につい
て説明する。図1に示されているように、この上型は、
キャビティブロック1aと、共用定盤6aとで構成され
ている。
【0037】キャビティブロック1aは、キャビティ2
aと、キャビティ2aの底面部分を構成する薄板3a
と、圧空を通すまたは真空吸着を行う経路4aと、薄板
3aを支える上型の第1キャビティインサート26a
と、キャビティ2aの側面部分を構成する上型の第2キ
ャビティインサート27aと、ランナー48とで構成さ
れている。薄板3aは、圧空や真空により変形するよう
に弾性を有している。
【0038】共用定盤6aは、経路4aと連通する経路
7aと、圧空源11aと、圧空源11aの圧力を調整す
る圧空圧力調整装置8aと、真空源12aと、真空源1
2aの圧力を調整する真空圧力調整装置9aと、圧空源
11aと真空源12aのいずれかを経路7aに接続する
ように切替える切替バルブ10aと、キャビティブロッ
ク1aを固定するクランパ17aとシール18aとを備
える定盤19aとで構成されている。クランパ21a
は、共用定盤6aを駆動プレス20aに固定している。
【0039】上型のキャビティブロック1aの共用定盤
6aへの取り付けは、クランパ17aによって行うが、
このとき、経路4aと共用定盤の経路7aとを連通する
ように配置しておけばシール18aによりシールされ、
経路は自動的に連通する。
【0040】同じく、半導体装置の樹脂封止装置の下型
について説明する。図1に示されているように、この下
型は、キャビティブロック1bと、共用定盤6bとで構
成されている。
【0041】キャビティブロック1bは、キャビティ2
bと、キャビティ2bの底面部分を構成する薄板3b
と、圧空を通すまたは真空吸着を行う経路4bと、キャ
ビティブロック1bを貫通しているチャンバー14と、
薄板3bを支える下型の第1キャビティインサート26
bと、キャビティ2bの側面部分を構成する下型の第2
キャビティインサート27bとで構成されている。薄板
3bは、圧空や真空により変形するように弾性を有して
いる。チャンバー14内には、プランジャー46と、プ
ランジャー46上にあるモールド樹脂45とがある。
【0042】共用定盤6bは、経路4bと連通する経路
7bと、圧空源11bと、圧空源11bの圧力を調整す
る圧空圧力調整装置8bと、真空源12bと、真空源1
2bの圧力を調整する真空圧力調整装置9bと、圧空源
11bと真空源12bのいずれかを経路7bに接続する
ように切替える切替バルブ10bと、キャビティブロッ
ク1bを固定するクランパ17bとシール18bとを備
える定盤19bと、定盤19bを貫通しているチャンバ
ー46とで構成されている。クランパ21bは、共用定
盤6bを駆動プレス20bに固定している。
【0043】下型のキャビティブロック1bの共用定盤
6bへの取り付けは、クランパ17bによって行うが、
このとき、経路4bと共用定盤の経路7bとを連通する
ように配置しておけばシール18bによりシールされ、
経路は自動的に連通する。
【0044】キャビティ2b、薄板3b、経路4b、共
用定盤6b、経路7b、圧空圧力調整装置8b、真空圧
力調整装置9b、切替バルブ10b、圧空源11b、真
空源12b、クランパ17b、シール18b、定盤19
b、駆動プレス20b、第1キャビティインサート26
b、第2キャビティインサート27bについては、上型
の2a〜4a、6a〜12a、17a〜20a、26
a、27aと同一構造、同一機能を呈するので重複を避
けるために説明を省略する。なお、図1中のチャンバー
14、モールド樹脂45、プランジャー46、ランナー
48は上記従来装置と同一のものである。
【0045】図2は、半導体樹脂パッケージと下型キャ
ビティブロックの一部を示す断面図である。図2は、圧
空または真空で変形した薄板3bの形状にしたがってパ
ッケージ下面60aが凸形となっていることを示す。
【0046】図3は、半導体樹脂パッケージと下型キャ
ビティブロックの一部を示す断面図である。図3は、圧
空または真空で変形した薄板3bの形状にしたがってパ
ッケージ下面60aが凹形となっていることを示す。
【0047】図4は、圧空圧力と真空圧力の調整を説明
するための概念図である。図4において、他の図面にお
いて図示されている部品と同一の参照番号がつけられて
いる部品は、同じ部品である。なお、図4において、電
気的接続は、一点破線で示されている。
【0048】図4において、ゲージ24a、24bは、
薄板3a、3bの変形量を感知し、電気信号に変える。
コントローラ25は、ゲージ24a、24bと、切替バ
ルブ10a、10bと、圧空圧力調整装置8a、8b
と、真空圧力調整装置9a、9bと、電気的に接続され
ており、ゲージ24a、24bの変形量をモニタリング
し、所望の変形量を保つように、切替バルブ10a、1
0b、圧空圧力調整装置8a、8b、および真空圧力調
整装置9a、9bを制御する。コントローラ25は、プ
ランジャー駆動源90にも電気的に接続されており、所
定の圧力でプランジャー46を上げ下げするように、プ
ランジャー駆動源90を制御する。
【0049】図1〜図4を参照して、実施の形態1にか
かる半導体装置の樹脂封止装置の動作について説明す
る。図1に示されているように、半導体装置の樹脂封止
装置の上型のキャビティブロック1aと下型のキャビテ
ィブロック1bが合わさった状態において、図示されて
いないヒーターにより溶解したモールド樹脂45は、プ
ランジャー46によりランナー48を経てキャビティ2
a、2bに注入される。図1には図示されていないが、
半導体素子41を搭載し、ボンディングワイヤ42によ
って半導体素子41と接続されているリードフレーム4
0は、キャビティブロック1aとキャビティブロック1
bとの間に挟まれている。
【0050】例えば図2に示されているようなパッケー
ジの下面60aが凸形である半導体樹脂パッケージを成
形する場合、モールド樹脂45を注入する際に、コント
ローラ25は、切替バルブ10bを真空源12b側に切
替える。切替バルブ10bが真空源12b側に切替わる
ことによって、経路4b内が真空となり、薄板3bは下
側へ凸となるように変形する。コントローラ25は、ゲ
ージ24bで感知した薄板3bの変形量を電気信号とし
て受信し、その信号に応じて真空調整装置9bを制御す
ることで、薄板3bの変形量を所望の値に保持する。
【0051】また、例えば図3に示されているようなパ
ッケージの下面60aが凹形である半導体樹脂パッケー
ジを成形する場合、モールド樹脂45を注入する際に、
コントローラ25は、切替バルブ10bを圧空源11b
側に切替える。切替バルブ10bが圧空源11b側に切
替わることによって、経路4b内が圧空で満たされ、薄
板3bは上側へ凸となるように変形する。コントローラ
25は、ゲージ24bで感知した薄板3bの変形量を電
気信号として受信し、その信号に応じて圧空調整装置8
bを制御することで、薄板3bの変形量を所望の値に保
持する。
【0052】ここで、コントローラ25は、薄板3bの
変形を圧空圧力および真空圧力で制御しているが、プラ
ンジャー駆動源90を制御することによって、薄板3b
の変形をモールド樹脂45の注入圧力まで含めて制御す
ることが可能である。また、薄板3bの表面は、鏡面加
工されていてもよい。薄板3bの表面が鏡面であれば、
光感知素子を内蔵した半導体樹脂パッケージの成形に適
している。
【0053】モールド樹脂45の注入後、一定時間経過
した後に、上型のキャビティブロック1aと下型のキャ
ビティブロック1bを開き、半導体樹脂パッケージ60
の離型を行う。この離型の際に、コントローラ25は、
切替バルブ10bを圧空源11b側に切替える。切替バ
ルブ10bが圧空源11b側に切替わることによって、
経路4b内が圧空で満たされ、薄板3bは、パッケージ
側に凸となるように変形し、半導体樹脂パッケージ60
は容易に離型する。このときも、コントローラ25は、
ゲージ24bで感知した薄板3bの変形量に応じて、圧
空調整装置8bを制御する。半導体樹脂パッケージ60
の表面が図3に示されているような凹形に成形した場合
には、離型時に、半導体樹脂パッケージ60の成形時以
上の圧空圧力を薄板3bに加える。
【0054】このようにして、半導体樹脂パッケージ6
0を成形し、この半導体装置の樹脂封止装置から半導体
樹脂パッケージ60を離型する。なお、リードフレーム
40に半導体素子41を搭載する工程やボンディングワ
イヤ42で接続する工程等のその他の半導体装置の製造
工程は、従来の半導体装置の製造工程と同一である。
【0055】なお、この実施の形態1において、薄板の
変形について、下型のキャビティブロック1bのみにつ
いて説明したが、上型のキャビティブロック1aについ
ても下型のキャビティブロック1bと同様に薄板を変形
することが可能である。また、圧空源11a、11bお
よび真空源12a、12bから薄板3a、3bまでの経
路は、キャビティブロック1a、1b内部と共用定盤6
a、6b内部を通っているが、共用定盤6a、6b内部
を通らず、キャビティブロック1a、1b内部のみを通
るようにしてもよい。圧空は、圧縮空気に限定されず、
圧縮気体であってもよい。
【0056】また、図2、3において、半導体樹脂パッ
ケージ60が1個であるように示されているが、図1
2、13のように、リードフレーム40をキャビティブ
ロックに複数枚配置して複数個の半導体樹脂パッケージ
60を同時に製造してもよい。さらに、リードフレーム
40上の半導体素子41は、1個であるように説明した
が、例えば複数の半導体素子41を重ねたり、リードフ
レーム40の下面に半導体素子41を配置してもよい。
さらに、半導体素子を樹脂封止するパッケージとして、
ワイヤーレスパッケージ(CSPパッケージ等)や、樹
脂リードフレームタイプパッケージ、片面パッケージ等
であってもよい。
【0057】以上のように、実施の形態1にかかる半導
体装置の樹脂封止装置によれば、薄板を変形することに
よって、キャビティ底面の形状を任意に変えることがで
き、反りや表面の形状などそれぞれの半導体樹脂パッケ
ージの特徴に細かく対応でき、生産条件の僅かな変更に
対して最小限の部品交換で対応できるために、設備数が
少なくて済み、製造コストが少ない。さらに、半導体樹
脂パッケージの精度が上がり品質が向上する。
【0058】また、光感知素子を内蔵する半導体樹脂パ
ッケージを成形する場合、薄板の表面に鏡面加工が施さ
れていることにより、パッケージのレンズ効果が得られ
ると共に、素子厚が微妙に変わっても、パッケージ表面
の曲率を変えることで焦点距離を変えることができるた
め、品質の向上を図ることができる。さらに、設備数が
少なくて済み、製造コストが少ない。
【0059】また、共用定盤を設けることで、共用部品
が増え、交換が必要な場合でもキャビティブロックを交
換するだけで済むために、コストが少なく、さらに交換
時間も短縮できる。
【0060】実施の形態2.以下、図面を参照して本発
明の実施の形態2について説明する。実施の形態2にか
かる半導体装置の樹脂封止装置の構成は、実施の形態1
にかかる半導体装置の樹脂封止装置とほぼ同一であり、
薄板の形状が異なるだけである。したがって、以下では
説明の重複を避けるため、実施の形態2にかかる半導体
装置の樹脂封止装置における薄板のみを説明する。
【0061】図5は、リードフレームの一部が半導体樹
脂パッケージから露出した一例を示す断面図である。図
5は、リードフレーム40aの一部が半導体樹脂パッケ
ージ60aから露出していることを示す。半導体樹脂パ
ッケージ60aは、リードフレーム40に半導体素子4
1を搭載しており、モールド樹脂45により封止されて
いる。リードフレーム40と半導体素子41は、ボンデ
ィングワイヤ42によって接続されている。
【0062】図6は、実施の形態2にかかる半導体装置
の樹脂封止装置の構成の一部を示す断面図である。図6
は、図5の半導体樹脂パッケージ60aを成形するよう
に曲げを施した薄板31bを有するキャビティブロック
1bを示す。薄板31bは、中央において、半導体樹脂
パッケージ60a側に凸である凸部を有する。
【0063】図7は、図6の半導体装置の樹脂封止装置
における半導体樹脂パッケージの離型状態を示す断面図
である。図7は、図6の薄板31bが変形し、半導体樹
脂パッケージ60aを離型する状態を示す。
【0064】次に、図面を参照して半導体装置の樹脂封
止装置の動作について説明する。まず、図5に示されて
いるような下側に凸であるように変形しているリードフ
レーム40aを上型のキャビティブロック1aと下型の
キャビティブロック1bとの間に挟みこむ。このとき、
リードフレーム40aは半導体素子41を搭載し、ボン
ディングワイヤ42は、リードフレーム40aと半導体
素子41を接続している。さらに、このときリードフレ
ーム40aの裏面は、薄板31bの凸部と接触してい
る。この状態で、実施の形態1と同様に、モールド樹脂
45を注入することによって、薄板31bの凸部と接触
しているリードフレーム40aの裏面が露出している半
導体樹脂パッケージ60aを成形することができる。
【0065】半導体樹脂パッケージ60aの成形後、上
型のキャビティブロック1aと下型のキャビティブロッ
ク1bを開き、半導体樹脂パッケージ60aの離型を行
う。まず、コントローラ25は、切替バルブ10bを圧
空源11b側に切替える。切替バルブ10bが圧空源1
1b側に切替わることによって、経路4b内は圧空で満
たされ、図7に示されているように、薄板31bは変形
し、半導体樹脂パッケージ60aは容易に離型する。こ
のとき、薄板31bはゲージ24bを備えており、コン
トローラ25は、ゲージ24bで感知した薄板31bの
変化量に応じて、圧空調整装置8bを制御してもよい。
【0066】なお、薄板の変形について、下型のキャビ
ティブロック1bのみについて説明したが、上型のキャ
ビティブロック1aについても下型のキャビティブロッ
ク1bと同様に薄板を変形することが可能である。ま
た、実施の形態1と同様に、圧空の圧力または真空の圧
力により曲げ加工を施された薄板を変形させて、任意の
形状のパッケージを成形してもよい。さらにリードフレ
ームの一部が露出したパッケージに対応して半導体樹脂
パッケージ側に凸であるように曲げ加工された薄板を例
として説明したが、曲げの方向や形状は任意でよく、例
えば波形の薄板でもよい。
【0067】以上のように、実施の形態2にかかる半導
体装置の樹脂封止装置によれば、薄板に曲げ加工を施す
ことによって、さまざまな形状の半導体樹脂パッケージ
を成形できる。薄板に曲げ加工を施すことによって、同
一サイズで形状の異なるパッケージに対応できるため、
その都度高価なキャビティブロック(またはキャビティ
インサート)を製作する必要がなく、製造コストが少な
くなる。
【0068】実施の形態3.以下、図面を参照して本発
明の実施の形態3について説明する。実施の形態3にか
かる半導体装置の樹脂封止装置の構成は、実施の形態
1、2にかかる半導体装置の樹脂封止装置とほぼ同一で
あり、薄板の形状が異なるだけである。したがって、以
下では説明の重複を避けるため、実施の形態3にかかる
半導体装置の樹脂封止装置における薄板のみを説明す
る。
【0069】図8は、本発明の実施の形態3にかかる半
導体装置の樹脂封止装置の構成の一部を示す断面図であ
る。図8は、突起を有する薄板32bを含むキャビティ
ブロック1bと、突起の形に従って、下面に小さな凹み
をもつ半導体樹脂パッケージ60bとを示す。
【0070】図8に示されているように、薄板32bの
表面の形状に従って、半導体樹脂パッケージ60bの表
面の形状が決定される。なお、この突起は、微小凹みで
もよく、波形等形状も任意でもよい。実施の形態2にお
いて、薄板31bを成形する際に、曲げ加工を行ってい
るが、例えば薄板の板厚より微小な凹みを半導体樹脂パ
ッケージに設けたい場合、薄板を曲げて加工することは
非常に困難である。しかし、薄板の表面に微小な凸部を
形成することによって薄板の板厚より微小な凹みを有す
る半導体樹脂パッケージを成形できる。このように、所
望の半導体樹脂パッケージの形状に合わせて、表面に所
定の形状を有する薄板を使用すればよい。
【0071】なお、薄板の変形について、下型のキャビ
ティブロック1bのみについて説明したが、上型のキャ
ビティブロック1aについても下型のキャビティブロッ
ク1bと同様に薄板を変形することが可能である。ま
た、実施の形態1と同様に、圧空の圧力または真空の圧
力により微小な凹凸を設ける薄板を変形させて、任意の
形状のパッケージを成形してもよい。
【0072】以上のように、実施の形態3にかかる半導
体装置の樹脂封止装置によれば、薄板の表面に微小な凹
凸を設けることによってさまざまな形状の半導体樹脂パ
ッケージを成形できる。薄板の表面に凹凸を設けること
によって、同一サイズで形状の異なるパッケージに対応
できるため、その都度高価なキャビティブロック(また
はキャビティインサート)を製作する必要がなく、製造
コストが少なくなる。
【0073】実施の形態4.以下、図面を参照して本発
明の実施の形態4を説明する。実施の形態4にかかる半
導体装置の樹脂封止装置の構成は、実施の形態1〜3に
かかる半導体装置の樹脂封止装置とほぼ同一であり、薄
板の形状が異なるだけである。したがって、以下では説
明の重複を避けるため、実施の形態4にかかる半導体装
置の樹脂封止装置における薄板のみを説明する。
【0074】図9は、本発明の実施の形態4にかかる半
導体装置の樹脂封止装置の構成の一部を示す平面図であ
る。図9は、薄板33bの表面に刻印34を施したもの
を示す。薄板33bが表面に刻印34を有することで、
半導体樹脂パッケージ60を成形する際に、自動的に刻
印が転写される。これにより、半導体樹脂パッケージ6
0の成形と刻印を施す作業を別々に行う必要がない。さ
らに、例えばキャビティインサートに刻印が施されてい
る場合は、刻印等が樹脂により磨耗すると、キャビティ
インサート全てを交換する必要があるが、薄板の表面に
刻印が施されている場合は、刻印等が磨耗しても薄板の
みを交換するだけでよいので安価に対応することができ
る。
【0075】なお、薄板の変形について、下型のキャビ
ティブロック1bのみについて説明したが、上型のキャ
ビティブロック1aについても下型のキャビティブロッ
ク1bと同様に薄板を変形することが可能である。ま
た、実施の形態1と同様に、圧空の圧力または真空の圧
力により刻印を施された薄板を変形させて、任意の形状
のパッケージを成形してもよい。薄板に刻印を施すこと
によって、同一サイズで刻印の異なるパッケージに対応
できるため、その都度高価なキャビティブロック(また
はキャビティインサート)を製作する必要がないため、
製造コストが少なくなる。
【0076】実施の形態5.以下、図面を参照して本発
明の実施の形態5を説明する。実施の形態5にかかる半
導体装置の樹脂封止装置の構成は、実施の形態1〜4に
かかる半導体装置の樹脂封止装置とほぼ同一であり、薄
板の形状が異なるだけである。したがって、以下では説
明の重複を避けるため、実施の形態5にかかる半導体装
置の樹脂封止装置における薄板のみを説明する。
【0077】図10、11は、本発明の実施の形態5に
おける薄板の平面図である。図10は、曲げを施した薄
板31bが複数のキャビティ2bにわたって連続して配
置される状態を示す。このように、曲げを施した薄板3
1bが、複数のキャビティ2bにわたり一体で成形され
ているために、薄板31bの生産性が向上すると共に、
薄板31bの交換の作業時間も短縮することができる。
【0078】図11は、表面に突起を有する薄板32b
が複数のキャビティ2bにわたって連続して配置される
状態を示す。このように、表面に突起を有する薄板32
bが、複数のキャビティ2bにわたり一体で成形されて
いるために、薄板32bの生産性が向上すると共に、薄
板32bの交換の作業時間も短縮することができる。
【0079】なお、複数のキャビティ2bにわたり一体
で成形されるものは、曲げを施した薄板31bや表面に
突起を有する薄板32bに限定されるわけではなく、表
面に任意の形状を有する薄板でもよく、例えば表面が鏡
面である薄板でもよく、刻印を施した薄板でもよい。さ
らに、薄板について、下型のキャビティブロック1bの
みについて説明したが、上型のキャビティブロック1a
についても下型のキャビティブロック1bと同様に薄板
を一体で成形することが可能である。
【0080】
【発明の効果】本願の第1の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、キャビティの底面部分を構成する
薄板を真空および圧縮気体で自在に変形することによっ
て、さまざまな形状の樹脂封止された半導体装置および
さまざまな樹脂の樹脂封止された半導体装置に対応でき
る。エジェクターピンを使用することなく、樹脂封止さ
れた半導体装置を離型することができるので、製造コス
トの削減と、製造期間の短縮を図ることができる。
【0081】本願の第2の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、キャビティの底面部分を構成する薄
板を圧縮気体で自在に変形することによって、さまざま
な形状の樹脂封止された半導体装置およびさまざまな樹
脂の樹脂封止された半導体装置に対応できる。エジェク
ターピンを使用することなく、樹脂封止された半導体装
置を離型することができるので、製造コストの削減と、
製造期間の短縮を図ることができる。
【0082】本願の第3の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、キャビティの底面部分を構成する薄
板を真空で自在に変形することによって、さまざまな形
状の樹脂封止された半導体装置およびさまざまな樹脂の
樹脂封止された半導体装置に対応できる。エジェクター
ピンを使用することなく、樹脂封止された半導体装置を
離型することができるので、製造コストの削減と、製造
期間の短縮を図ることができる。
【0083】本願の第4の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、キャビティの底面部分を構成する薄
板を真空および圧縮気体で自在に変形することによっ
て、さまざまな形状の樹脂封止された半導体装置および
さまざまな樹脂の樹脂封止された半導体装置に対応でき
る。エジェクターピンを使用することなく、樹脂封止さ
れた半導体装置を離型することができるので、製造コス
トの削減と、製造期間の短縮を図ることができる。
【0084】本願の第5の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加えて、
薄板の変形量を感知することができるので、薄板の形状
を感知することができる。
【0085】本願の第6の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加えて、
薄板の変形量を感知し、薄板の形状を制御することがで
きる。
【0086】本願の第7の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加えて、
樹脂封止された半導体装置に刻印を設けることができ
る。
【0087】本願の第8の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加えて、
薄板の形状に合わせてさまざまな形の樹脂封止された半
導体装置を成形することができる。
【0088】本願の第9の発明に係る半導体装置の樹脂
封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加えて、
薄板の厚みに合わせてさまざまな形の樹脂封止された半
導体装置を成形することができる。
【0089】本願の第10の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第1の発明の効果に加え
て、鏡面を有する樹脂封止された半導体装置を成形する
ことができる。
【0090】本願の第11の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第7の発明の効果に加え
て、薄板を複数のキャビティにわたり一体成形とするこ
とで、薄板自体の生産効率が上がるため、安価になり、
さらに部品点数を減らせるため、交換時間を短縮でき
る。
【0091】本願の第12の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第8の発明の効果に加え
て、薄板を複数のキャビティにわたり一体成形とするこ
とで、薄板自体の生産効率が上がるため、安価になり、
さらに部品点数を減らせるため、交換時間を短縮でき
る。
【0092】本願の第13の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第9の発明の効果に加え
て、薄板を複数のキャビティにわたり一体成形とするこ
とで、薄板自体の生産効率が上がるため、安価になり、
さらに部品点数を減らせるため、交換時間を短縮でき
る。
【0093】本願の第14の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第10の発明の効果に加え
て、薄板を複数のキャビティにわたり一体成形とするこ
とで、薄板自体の生産効率が上がるため、安価になり、
さらに部品点数を減らせるため、交換時間を短縮でき
る。
【0094】本願の第15の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、共用定盤を有することにより、共
用部品が増え、交換が必要な場合でも、交換する部品が
少なく済み、交換コストが少ない。
【0095】本願の第16の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第15の発明の効果に加え
て、第1経路と第2経路が容易に連通するという効果が
ある。
【0096】本願の第17の発明に係る半導体装置の樹
脂封止装置によれば、本願の第15の発明の効果に加え
て、第1経路と第2経路が容易に連通するという効果が
ある。
【0097】本願の第18の発明に係る半導体装置の製
造方法によれば、キャビティの底面部分を構成する薄板
を真空および圧縮気体で自在に変形することによって、
さまざまな形状の樹脂封止された半導体装置およびさま
ざまな樹脂の樹脂封止された半導体装置に対応できる。
【0098】本願の第19の発明に係る半導体装置の離
型方法によれば、エジェクターピンを使用することな
く、半導体装置を離型することができる。
【0099】本願の第20の発明に係る半導体装置によ
れば、さまざまな形状を有する樹脂封止された半導体装
置であることも可能であり、表面にさまざまな加工が施
された樹脂封止された半導体装置であることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる半導体装置の樹脂封止
装置を示す断面図である。
【図2】 半導体樹脂パッケージと下型キャビティブロ
ックの一部を示す断面図である。
【図3】 半導体樹脂パッケージと下型キャビティブロ
ックの一部を示す断面図である。
【図4】 圧空圧力と真空圧力の調整を説明するための
概念図である。
【図5】 リードフレームの一部がパッケージから露出
した一例を示す断面図。
【図6】 実施の形態2にかかる半導体装置の樹脂封止
装置の構成の一部を示す断面図である。
【図7】 図6の半導体装置の樹脂封止装置における半
導体樹脂パッケージの離型状態を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の
樹脂封止装置の構成の一部を示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の
樹脂封止装置の構成の一部を示す平面図である。
【図10】 本発明の実施の形態5における薄板の平面
図である。
【図11】 本発明の実施の形態5における薄板の平面
図である。
【図12】 従来の半導体装置の樹脂封止装置における
モールド金型を示す断面図である。
【図13】 従来の半導体装置の樹脂封止装置における
モールド金型の離型動作の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1a、1b キャビティブロック、 2a、2b キャ
ビティ、 3a、3b薄板、 4a、4b 経路、 6
a、6b 共用定盤、 7a、7b 経路、8a、8b
圧空圧力調整装置、 9a、9b 真空圧力調整装
置、 10a、10b 切替バルブ、 11a、11b
圧空源、 12a、12b 真空源、 14 チャン
バー、 17a、17b クランパ、 18a、18b
シール、 19a、19b 定盤、 20a、20b
駆動プレス、 21a、21b クランパ、 24
a、24b ゲージ、 25 コントローラ、 26
a、26b 第1キャビティインサート、 27a、2
7b 第2キャビティインサート、 31b、32b、
33b 薄板、 34 刻印、 45 モールド樹脂、
46 プランジャー、 48 ランナー、 60、6
0a、60b 半導体樹脂パッケージ、 90 プラン
ジャー駆動源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:20 B29K 105:20 (72)発明者 加藤 清治 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 上野 透 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山田 弘道 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 広瀬 哲也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 三島 由幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AH37 AR02 CA12 CB01 CB17 CK12 CK28 CK43 CK74 CK89 CP06 4F206 AH37 AR024 JA02 JB17 JL02 JN25 JP18 JQ81 5F061 AA01 BA01 CA21 DA06 DA08 DA15 DB01 GA01 (54)【発明の名称】 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半 導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を 用いて製造した半導体装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型のキャビティブロックと下型のキャ
    ビティブロックとで構成される半導体装置の樹脂封止装
    置において、 上型のキャビティブロックと下型のキャビティブロック
    は、いずれも圧縮気体を通すまたは真空吸着を行う第1
    経路と、 キャビティの側面部分を構成するキャビティインサート
    と、 キャビティの底面部分を構成する薄板とを備え、 圧縮気体による力及び真空吸着による力を前記第1経路
    を介して前記薄板に作用させ、前記薄板を任意の形状に
    変形させることを特徴とする半導体装置の樹脂封止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記薄板を圧縮気体による力で任意の形
    状に変形させるため、圧力調整機能付き圧縮気体源を備
    えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の樹脂
    封止装置。
  3. 【請求項3】 前記薄板を真空吸着による力で任意の形
    状に変形させるため、圧力調整機能付き真空源を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の樹脂封止
    装置。
  4. 【請求項4】 前記薄板を圧縮気体による力で任意の形
    状に変形させるため、圧力調整機能付き圧縮気体源と、 前記薄板を真空吸着による力で任意の形状に変形させる
    ため、圧力調整機能付き真空源と、 前記第1経路の途中に切替バルブとを備え、 前記切替バルブは、前記圧力調整機能付き圧縮気体源と
    前記圧力調整機能付き真空源のいずれかを、前記第1経
    路に接続するように切替えることができることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  5. 【請求項5】 前記薄板に変形を感知する変形感知装置
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    樹脂封止装置。
  6. 【請求項6】 前記薄板に変形を感知する変形感知装置
    と、 前記変形感知装置と前記圧力調整機能付き圧縮気体源と
    圧力調整機能付き真空源と切替バルブと接続されている
    コントローラとを備え、 前記コントローラが前記薄板の変形量を制御することを
    特徴とする請求項4記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  7. 【請求項7】 前記薄板に刻印を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  8. 【請求項8】 前記薄板を任意の形状に曲げたことを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  9. 【請求項9】 前記薄板の厚みを部分的に変えたことを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  10. 【請求項10】 前記薄板を鏡面加工としたことを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  11. 【請求項11】 刻印を設けられた前記薄板が、複数の
    キャビティにわたり一体で成形されていることを特徴と
    する請求項7記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  12. 【請求項12】 任意の形状に曲げられた前記薄板が、
    複数のキャビティにわたり一体で成形されていることを
    特徴とする請求項8記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  13. 【請求項13】 厚みを部分的に変えられた前記薄板
    が、複数のキャビティにわたり一体で成形されているこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体装置の樹脂封止装
    置。
  14. 【請求項14】 鏡面加工とした前記薄板を複数のキャ
    ビティにわたり一体で成形されていることを特徴とする
    請求項10記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  15. 【請求項15】 共用定盤を有することを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  16. 【請求項16】 前記共用定盤は、圧縮気体を通す第2
    経路を備え、上型のキャビティブロックまたは下型のキ
    ャビティブロックを前記共用定盤に取り付けると、前記
    第1経路と前記第2経路は連通することを特徴とする請
    求項15記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  17. 【請求項17】 前記共用定盤は、真空吸着を行う第2
    経路を備え、上型のキャビティブロックまたは下型のキ
    ャビティブロックを前記共用定盤に取り付けると、前記
    第1経路と前記第2経路は連通することを特徴とする請
    求項15記載の半導体装置の樹脂封止装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれか1つに
    記載の半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1の半導体装置の樹脂封止装置
    を用いた半導体装置の離型方法。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし17のいずれか1つに
    記載の半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導
    体装置。
JP2000319246A 2000-10-19 2000-10-19 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置 Pending JP2002134536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319246A JP2002134536A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319246A JP2002134536A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002134536A true JP2002134536A (ja) 2002-05-10

Family

ID=18797739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000319246A Pending JP2002134536A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002134536A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2547894B2 (ja) 半導体樹脂封止用金型機構
WO2017038254A1 (ja) 樹脂成形装置及び樹脂成形品製造方法
US10018909B2 (en) Imprint apparatus and method of manufacturing article
JP5419070B2 (ja) 樹脂封止装置
JP5055225B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP2002134536A (ja) 半導体装置の樹脂封止装置、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の製造方法、該半導体装置の樹脂封止装置を用いた半導体装置の離型方法、および該半導体装置の樹脂封止装置を用いて製造した半導体装置
JP5218573B2 (ja) 樹脂成形装置
JP6723177B2 (ja) 樹脂成形装置、樹脂成形方法、及び樹脂成形品の製造方法
WO2018139631A1 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
KR102288168B1 (ko) 수지 성형 장치 및 수지 성형품의 제조 방법
JP2009148933A (ja) 樹脂封止装置
CN109702944B (zh) 树脂成形品的制造装置及制造方法、以及树脂成形系统
JP2011224911A (ja) 圧縮成形装置及び圧縮成形方法
JP5225609B2 (ja) 圧縮成形装置
TW201713495A (zh) 沖壓機構、沖壓方法、壓縮成形裝置以及壓縮成形方法
JP2006156796A (ja) 半導体チップの樹脂封止成形方法、及び、装置
JP2001079901A (ja) 半導体封止装置及び半導体装置の製造方法
JP2014039065A (ja) 樹脂封止装置
CN111483103B (zh) 树脂成形装置以及树脂成形品的制造方法
JP2010232578A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2012139821A (ja) 圧縮成形金型および圧縮成形方法
CN111483089B (zh) 树脂成形装置以及树脂成形品的制造方法
JPH08139117A (ja) 半導体装置の外囲器の形成方法
CN116209554A (zh) 树脂成形品的制造方法
JP2003137566A (ja) ガラスレンズの成形装置と成形方法