JP2002130198A - 圧電ファン - Google Patents
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Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 さらなる風量の増加及び冷却性能の向上を図
る。 【解決手段】 一対の圧電素子4の間に弾性板5の基端
部側を挟み込むとともに当該弾性板5の他端部側に振動
板6が取り付けられてなるファン2と、弾性板5の基端
部側を片持ち支持しながら振動板6を振動可能な状態で
ファン2を内部に収納するケース3とを備える。そし
て、ケース3は、少なくとも弾性板5の基端部と対向す
る側面と、振動板6の先端部と対向する側面と、振動板
6の主面と対向する上面とにそれぞれ開口部11a,1
1b,11cを有し、上面の開口部11cのうち、少な
くとも振動板6の先端部と対向する側面から当該振動板
6の主面の50%以下を覆う領域を遮蔽板8により遮蔽
する。
る。 【解決手段】 一対の圧電素子4の間に弾性板5の基端
部側を挟み込むとともに当該弾性板5の他端部側に振動
板6が取り付けられてなるファン2と、弾性板5の基端
部側を片持ち支持しながら振動板6を振動可能な状態で
ファン2を内部に収納するケース3とを備える。そし
て、ケース3は、少なくとも弾性板5の基端部と対向す
る側面と、振動板6の先端部と対向する側面と、振動板
6の主面と対向する上面とにそれぞれ開口部11a,1
1b,11cを有し、上面の開口部11cのうち、少な
くとも振動板6の先端部と対向する側面から当該振動板
6の主面の50%以下を覆う領域を遮蔽板8により遮蔽
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧電セラミ
ック等からなる圧電素子の伸縮を利用した圧電ファンに
関する。
ック等からなる圧電素子の伸縮を利用した圧電ファンに
関する。
【0002】
【従来の技術】圧電ファンは、例えば圧電セラミック等
からなる圧電素子の伸縮を利用したものであり、図22
に示すような構造を有している。
からなる圧電素子の伸縮を利用したものであり、図22
に示すような構造を有している。
【0003】この圧電ファン200は、一対の圧電素子
201の間に弾性板202の基端部側を挟持するととも
に、この弾性板202の他端部側に振動板203が取り
付けられてなるファン204と、一対の圧電素子201
の間に挟持された弾性板202の基端部側を固定板20
5により固定し片持ち支持しながら、振動板203を振
動可能な状態で上記ファン204を内部に収納する略箱
状に形成されたファンケース206とを備えている。ま
た、ファンケース206には、弾性板202の基端部と
対向する側面に、空気を吸入するための吸入口207
と、この吸入口207と対向する側面、すなわち振動板
203の先端部と対向する側面に、吸入口207から吸
入された空気を排出するための排出口208とが設けら
れており、このファンケース206の上面は、ファンカ
バー209により封止されている。
201の間に弾性板202の基端部側を挟持するととも
に、この弾性板202の他端部側に振動板203が取り
付けられてなるファン204と、一対の圧電素子201
の間に挟持された弾性板202の基端部側を固定板20
5により固定し片持ち支持しながら、振動板203を振
動可能な状態で上記ファン204を内部に収納する略箱
状に形成されたファンケース206とを備えている。ま
た、ファンケース206には、弾性板202の基端部と
対向する側面に、空気を吸入するための吸入口207
と、この吸入口207と対向する側面、すなわち振動板
203の先端部と対向する側面に、吸入口207から吸
入された空気を排出するための排出口208とが設けら
れており、このファンケース206の上面は、ファンカ
バー209により封止されている。
【0004】この圧電ファン200では、ファン204
の一対の圧電素子201に対して交流電圧を印加するこ
とにより、一対の圧電素子201が伸縮し、この一対の
圧電素子201の間に挟持された弾性板202を介して
振動板203が振動することとなる。そして、この振動
板203がファンケース206の内部にて振動すること
により、ファンケース206の吸入口207から空気が
吸入され、この吸入口207から吸入された空気がファ
ンケース206の排出口208から排出されることとな
る。これにより、圧電ファン200は、図22中矢印方
向に空気を送り出す(送風する)ことができる。
の一対の圧電素子201に対して交流電圧を印加するこ
とにより、一対の圧電素子201が伸縮し、この一対の
圧電素子201の間に挟持された弾性板202を介して
振動板203が振動することとなる。そして、この振動
板203がファンケース206の内部にて振動すること
により、ファンケース206の吸入口207から空気が
吸入され、この吸入口207から吸入された空気がファ
ンケース206の排出口208から排出されることとな
る。これにより、圧電ファン200は、図22中矢印方
向に空気を送り出す(送風する)ことができる。
【0005】この圧電ファン200は、例えば携帯型パ
ーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載され、機器内
部で発生した熱を外部に排出したり、機器内部の熱源の
冷却等に用いられる。
ーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載され、機器内
部で発生した熱を外部に排出したり、機器内部の熱源の
冷却等に用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した圧
電ファン200では、さらなる風量の増加と冷却性能の
向上が求められている。
電ファン200では、さらなる風量の増加と冷却性能の
向上が求められている。
【0007】ここで、圧電ファン200によって発生す
る風量は、基本的に振動板203の振動幅及び振動周波
数、並びに振動板203による排除体積が影響してい
る。
る風量は、基本的に振動板203の振動幅及び振動周波
数、並びに振動板203による排除体積が影響してい
る。
【0008】このうち、振動幅及び振動周波数は、振動
板203の振動方向の移動速度を決定するパラメータで
ある。すなわち、振動板6の振動方向の移動速度は、同
一周波数にてファン204が駆動される場合、この振動
板6の振動幅に比例する。このため、振動板203の振
動方向の移動速度が大きいほど、この振動板203の振
動により生じる空気の流れも速くなる。また、ベルヌー
イの定理によれば、流体の速度が大きくなると、圧力が
低下するので、振動板203の振動方向の移動速度が大
きいほど、周辺の空気を引き込みやすくなる。その結
果、この圧電ファン200の風量を増加させることがで
きる。
板203の振動方向の移動速度を決定するパラメータで
ある。すなわち、振動板6の振動方向の移動速度は、同
一周波数にてファン204が駆動される場合、この振動
板6の振動幅に比例する。このため、振動板203の振
動方向の移動速度が大きいほど、この振動板203の振
動により生じる空気の流れも速くなる。また、ベルヌー
イの定理によれば、流体の速度が大きくなると、圧力が
低下するので、振動板203の振動方向の移動速度が大
きいほど、周辺の空気を引き込みやすくなる。その結
果、この圧電ファン200の風量を増加させることがで
きる。
【0009】一方、排除体積は、振動板203の振動に
より移動する空気の体積であり、振動板203の表面積
及び振動幅をパラメータとして決定されるものである。
そして、この排除体積が大きいほど、空気の輸送量、す
なわちこの圧電ファン200の風量を増加させることが
できる。
より移動する空気の体積であり、振動板203の表面積
及び振動幅をパラメータとして決定されるものである。
そして、この排除体積が大きいほど、空気の輸送量、す
なわちこの圧電ファン200の風量を増加させることが
できる。
【0010】このように、圧電ファン200の風量を増
加させるためには、振動板203の周辺における空気の
流れを把握し、この圧電ファン200における空気の吸
入・排出を効率良く行う必要がある。
加させるためには、振動板203の周辺における空気の
流れを把握し、この圧電ファン200における空気の吸
入・排出を効率良く行う必要がある。
【0011】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、さらなる風量の増加を可
能とし、冷却性能の大幅な向上を可能とした圧電ファン
を提供することを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、さらなる風量の増加を可
能とし、冷却性能の大幅な向上を可能とした圧電ファン
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係る圧電ファンは、一対の圧電素子の間に弾性板の
基端部側を挟み込むとともに当該弾性板の他端部側に振
動板が取り付けられてなるファンと、弾性板の基端部側
を片持ち支持しながら振動板を振動可能な状態でファン
を内部に収納するケースとを備える。そして、ケース
は、少なくとも弾性板の基端部と対向する側面と、振動
板の先端部と対向する側面と、振動板の主面と対向する
上面とにそれぞれ開口部を有し、上面の開口部のうち、
少なくとも振動板の先端部と対向する側面から当該振動
板の主面の50%以下を覆う領域を遮蔽板により遮蔽し
ていることを特徴としている。
明に係る圧電ファンは、一対の圧電素子の間に弾性板の
基端部側を挟み込むとともに当該弾性板の他端部側に振
動板が取り付けられてなるファンと、弾性板の基端部側
を片持ち支持しながら振動板を振動可能な状態でファン
を内部に収納するケースとを備える。そして、ケース
は、少なくとも弾性板の基端部と対向する側面と、振動
板の先端部と対向する側面と、振動板の主面と対向する
上面とにそれぞれ開口部を有し、上面の開口部のうち、
少なくとも振動板の先端部と対向する側面から当該振動
板の主面の50%以下を覆う領域を遮蔽板により遮蔽し
ていることを特徴としている。
【0013】この圧電ファンでは、弾性板の基端部と対
向するケースの側面及び振動板の主面と対向するケース
の上面に設けられた開口部が空気が吸入される吸入口と
なり、振動板の先端部と対向するケースの側面に設けら
れた開口部が吸入口から吸入された空気が排出される排
出口となる。
向するケースの側面及び振動板の主面と対向するケース
の上面に設けられた開口部が空気が吸入される吸入口と
なり、振動板の先端部と対向するケースの側面に設けら
れた開口部が吸入口から吸入された空気が排出される排
出口となる。
【0014】そして、この圧電ファンでは、ケースの上
面の開口部のうち、少なくとも振動板の先端部と対向す
る側面から当該振動板の主面の50%以下を覆う領域を
遮蔽板により遮蔽することで、排出口から排出される空
気の風量を増加させることができる。
面の開口部のうち、少なくとも振動板の先端部と対向す
る側面から当該振動板の主面の50%以下を覆う領域を
遮蔽板により遮蔽することで、排出口から排出される空
気の風量を増加させることができる。
【0015】また、この圧電ファンにおいて、ケース
は、上面の開口部のうち、弾性板の基端部と対向する側
面から当該弾性板を間に挟み込む一対の圧電素子の固定
部分の少なくとも一部を覆う領域を放熱板により遮蔽し
ていることが望ましい。
は、上面の開口部のうち、弾性板の基端部と対向する側
面から当該弾性板を間に挟み込む一対の圧電素子の固定
部分の少なくとも一部を覆う領域を放熱板により遮蔽し
ていることが望ましい。
【0016】これにより、排出口から排出される空気の
風量を減少させることなく、放熱板により熱を放熱させ
ることができ、この圧電ファンの冷却性能を向上させる
ことができる。
風量を減少させることなく、放熱板により熱を放熱させ
ることができ、この圧電ファンの冷却性能を向上させる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】本発明を適用した圧電ファンの一構成例を
図1及び図2に示す。なお、図1は、この圧電ファン1
の構成を示す透視斜視図であり、図2は、この圧電ファ
ン1の構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2に示す。なお、図1は、この圧電ファン1
の構成を示す透視斜視図であり、図2は、この圧電ファ
ン1の構成を示す分解斜視図である。
【0019】この圧電ファン1は、ファン2と、このフ
ァン2を内部に収納するファンケース3とを備える。
ァン2を内部に収納するファンケース3とを備える。
【0020】ファン2は、一対の圧電素子4の間に弾性
板5の基端部側を挟み込むとともに、この弾性板5の他
端部側に振動板6が取り付けられた構造を有している。
板5の基端部側を挟み込むとともに、この弾性板5の他
端部側に振動板6が取り付けられた構造を有している。
【0021】一対の圧電素子4は、例えば略矩形平板状
の圧電セラミックからなる。また、この一対の圧電素子
4には、図3に示すように、それぞれ両主面の全面に電
極が形成されており、これら一対の圧電素子4が弾性板
5の基端部を挟み込みながら、この一対の圧電素子4の
外側の主面に形成された電極と電源回路7の一端とが電
気的に接続され、弾性板5と電源回路7の他端とが電気
的に接続されている。そして、この電源回路7が交流電
圧を印加することにより、一対の圧電素子4から弾性板
5、或いは、弾性板5から一対の圧電素子4へと電流が
流れるようになされている。また、一対の圧電素子4
は、図4に示すように、その主面に対して垂直な方向に
分極処理が施されており、その分極方向が互いに同一方
向とされている。すなわち、一対の圧電素子4は、一方
の圧電素子4が収縮するとき、他方の圧電素子4が伸長
するような分極処理が施されている。
の圧電セラミックからなる。また、この一対の圧電素子
4には、図3に示すように、それぞれ両主面の全面に電
極が形成されており、これら一対の圧電素子4が弾性板
5の基端部を挟み込みながら、この一対の圧電素子4の
外側の主面に形成された電極と電源回路7の一端とが電
気的に接続され、弾性板5と電源回路7の他端とが電気
的に接続されている。そして、この電源回路7が交流電
圧を印加することにより、一対の圧電素子4から弾性板
5、或いは、弾性板5から一対の圧電素子4へと電流が
流れるようになされている。また、一対の圧電素子4
は、図4に示すように、その主面に対して垂直な方向に
分極処理が施されており、その分極方向が互いに同一方
向とされている。すなわち、一対の圧電素子4は、一方
の圧電素子4が収縮するとき、他方の圧電素子4が伸長
するような分極処理が施されている。
【0022】なお、図3は、ファン2の構成を示す側面
図であり、図4は、図3中に示す囲み部分Aを拡大して
示す図であり、図4中に示す矢印は、これら一対の圧電
素子4の分極方向を示している。
図であり、図4は、図3中に示す囲み部分Aを拡大して
示す図であり、図4中に示す矢印は、これら一対の圧電
素子4の分極方向を示している。
【0023】なお、この一対の圧電素子4は、弾性板5
の基端部に対してそれぞれ適宜な位置に接着される。こ
の場合、一対の圧電素子4と弾性板5とが強固に接着さ
れる必要があり、例えばエポキシ樹脂からなる接着剤等
が用いられる。
の基端部に対してそれぞれ適宜な位置に接着される。こ
の場合、一対の圧電素子4と弾性板5とが強固に接着さ
れる必要があり、例えばエポキシ樹脂からなる接着剤等
が用いられる。
【0024】弾性板5は、図1及び図2に示すように、
例えばリン青銅等のバネ材やステンレス等の金属材料が
略矩形平板状に成形されてなる。また、この弾性板5の
材料としては、カーボン繊維やアラミド繊維等の複合樹
脂材料や、ポリイミド等のプラスチック系材料等を用い
ることができる。なお、この弾性板5の厚みは、上述し
た材料のヤング率や比重等といった機械的特性に応じて
適宜決定されるものであり、また形状についても同様に
決定されるものである。
例えばリン青銅等のバネ材やステンレス等の金属材料が
略矩形平板状に成形されてなる。また、この弾性板5の
材料としては、カーボン繊維やアラミド繊維等の複合樹
脂材料や、ポリイミド等のプラスチック系材料等を用い
ることができる。なお、この弾性板5の厚みは、上述し
た材料のヤング率や比重等といった機械的特性に応じて
適宜決定されるものであり、また形状についても同様に
決定されるものである。
【0025】振動板6は、上記弾性板5と同様に、例え
ばリン青銅等のバネ材やステンレス等の金属材料が略矩
形平板状に成形されてなる。また、この振動板6の材料
としては、カーボン繊維やアラミド繊維等の複合樹脂材
料や、ポリイミド等のプラスチック系材料等を用いるこ
とができる。なお、この弾性板5の厚みは、上述した材
料のヤング率や比重等といった機械的特性に応じて適宜
決定されるものであり、また形状についても同様に決定
されるものである。
ばリン青銅等のバネ材やステンレス等の金属材料が略矩
形平板状に成形されてなる。また、この振動板6の材料
としては、カーボン繊維やアラミド繊維等の複合樹脂材
料や、ポリイミド等のプラスチック系材料等を用いるこ
とができる。なお、この弾性板5の厚みは、上述した材
料のヤング率や比重等といった機械的特性に応じて適宜
決定されるものであり、また形状についても同様に決定
されるものである。
【0026】なお、これら弾性板5と振動板6とは、強
固に接着される必要があり、例えばエポキシ樹脂からな
る接着剤等が用いられる。また、場合によっては、これ
ら弾性板5と振動板6とを一体に成形してもよい。
固に接着される必要があり、例えばエポキシ樹脂からな
る接着剤等が用いられる。また、場合によっては、これ
ら弾性板5と振動板6とを一体に成形してもよい。
【0027】このファン2では、図3に示すように、電
源回路7により交流電圧が印加されると、一対の圧電素
子4のうち、一方の圧電素子4が収縮し、他方の圧電素
子4が伸長することになる。これにより、この一対の圧
電素子4に挟み込まれた弾性板5が電圧の極性に応じ
て、図中矢印B方向に屈曲振動することとなる。また、
この弾性板5を介して振動板6の先端部に図中矢印C方
向の振動が生じることとなる。このとき、振動板6の固
有振動数と一対の圧電素子4に印加される交流電圧の振
動周波数とが一致すると、振動板6は共振により先端部
(自由端)が大きく振動することになる。これにより、
ファン2は、弾性板5の基端部側から振動板6の先端部
側に向かって空気を送り出す(送風する)ことができ
る。
源回路7により交流電圧が印加されると、一対の圧電素
子4のうち、一方の圧電素子4が収縮し、他方の圧電素
子4が伸長することになる。これにより、この一対の圧
電素子4に挟み込まれた弾性板5が電圧の極性に応じ
て、図中矢印B方向に屈曲振動することとなる。また、
この弾性板5を介して振動板6の先端部に図中矢印C方
向の振動が生じることとなる。このとき、振動板6の固
有振動数と一対の圧電素子4に印加される交流電圧の振
動周波数とが一致すると、振動板6は共振により先端部
(自由端)が大きく振動することになる。これにより、
ファン2は、弾性板5の基端部側から振動板6の先端部
側に向かって空気を送り出す(送風する)ことができ
る。
【0028】一方、ファンケース3は、図1及び図2に
示すように、略箱状に形成されており、上述したファン
2を内部に収納しながら、上面がファンカバー8により
封止されている。
示すように、略箱状に形成されており、上述したファン
2を内部に収納しながら、上面がファンカバー8により
封止されている。
【0029】ここで、ファンケース3は、一対の圧電素
子4の間に挟み込まれた弾性板5の基端部側を片持ち支
持しながら、振動板6を振動可能な状態でファン2を内
部に収納している。具体的に、ファンケース3は、図1
及び図5に示すように、一対の圧電素子4の間に挟み込
まれた弾性板5の基端部側を、このファンケース3の一
側に設けられた支持台9と固定板10とにより固定支持
している。なお、支持台9と固定板10とは、弾性板5
の基端部側を挟み込む一対の圧電素子4を挟持しなが
ら、接着やネジ止め等により固定されている。
子4の間に挟み込まれた弾性板5の基端部側を片持ち支
持しながら、振動板6を振動可能な状態でファン2を内
部に収納している。具体的に、ファンケース3は、図1
及び図5に示すように、一対の圧電素子4の間に挟み込
まれた弾性板5の基端部側を、このファンケース3の一
側に設けられた支持台9と固定板10とにより固定支持
している。なお、支持台9と固定板10とは、弾性板5
の基端部側を挟み込む一対の圧電素子4を挟持しなが
ら、接着やネジ止め等により固定されている。
【0030】また、ファンケース3には、弾性板5の基
端部と対向する側面に、空気を吸入するための開口部
(以下、第1の吸入口という。)11aと、この第1の
吸入口11aと対向する側面、すなわち振動板6の先端
部と対向する側面に、第1の吸入口11aから吸入され
た空気を排出するための開口部(以下、排出口とい
う。)11bとが設けられている。
端部と対向する側面に、空気を吸入するための開口部
(以下、第1の吸入口という。)11aと、この第1の
吸入口11aと対向する側面、すなわち振動板6の先端
部と対向する側面に、第1の吸入口11aから吸入され
た空気を排出するための開口部(以下、排出口とい
う。)11bとが設けられている。
【0031】なお、ファンケース3には、この圧電ファ
ン1を例えば冷却が必要な他の部材に取り付けるための
処置が施されている。特に冷却を目的とする場合には、
熱伝導率の高い材料、例えばアルミニウム等が用いら
れ、同時に表面の熱放射を高めるための表面処理、例え
ばアルマイト処理や、黒染め処理、サンドブラスト処理
等が施されている。また、この圧電ファン1の取付面、
すなわちファンケース3の下面についても、被冷却部材
との密着性を良好に保つような面精度を有することが望
ましい。なお、ファンケース3は、圧電素子4や電源回
路7の取付等が行えるように、適宜形状を決定するもの
とする。
ン1を例えば冷却が必要な他の部材に取り付けるための
処置が施されている。特に冷却を目的とする場合には、
熱伝導率の高い材料、例えばアルミニウム等が用いら
れ、同時に表面の熱放射を高めるための表面処理、例え
ばアルマイト処理や、黒染め処理、サンドブラスト処理
等が施されている。また、この圧電ファン1の取付面、
すなわちファンケース3の下面についても、被冷却部材
との密着性を良好に保つような面精度を有することが望
ましい。なお、ファンケース3は、圧電素子4や電源回
路7の取付等が行えるように、適宜形状を決定するもの
とする。
【0032】ファンカバー8は、例えばアルミニウム等
が略矩形平板状に成形されてなり、その表面の熱放射を
高めるための表面処理、例えばアルマイト処理や、黒染
め処理、サンドブラスト処理等が施されている。このフ
ァンカバー8は、ファンケース3に対して接着やネジ止
め等により固定され、このファンケース3の上面を封止
している。
が略矩形平板状に成形されてなり、その表面の熱放射を
高めるための表面処理、例えばアルマイト処理や、黒染
め処理、サンドブラスト処理等が施されている。このフ
ァンカバー8は、ファンケース3に対して接着やネジ止
め等により固定され、このファンケース3の上面を封止
している。
【0033】また、このファンカバー8には、空気を吸
入するための開口部(以下、第2の吸入口という。)1
1cが設けられている。この第2の吸入口11cは、振
動板6の先端部と対向する側面から所定の領域Sを除い
て開口しており、上述した第1の吸入口11aと連続し
た開口部を形成している。換言すると、このファンカバ
ー8は、ファンケース3の上面の開口部11cのうち、
振動板6の先端部と対向する側面から所定の領域Sを覆
う遮蔽板としての機能を有している。
入するための開口部(以下、第2の吸入口という。)1
1cが設けられている。この第2の吸入口11cは、振
動板6の先端部と対向する側面から所定の領域Sを除い
て開口しており、上述した第1の吸入口11aと連続し
た開口部を形成している。換言すると、このファンカバ
ー8は、ファンケース3の上面の開口部11cのうち、
振動板6の先端部と対向する側面から所定の領域Sを覆
う遮蔽板としての機能を有している。
【0034】以上のように構成される圧電ファン1で
は、図6に示すように、上述したファン2がファンケー
ス3の内部にて振動することになる。このとき、振動板
6の振動によって、ファンケース3の内部にて空気が移
動する。
は、図6に示すように、上述したファン2がファンケー
ス3の内部にて振動することになる。このとき、振動板
6の振動によって、ファンケース3の内部にて空気が移
動する。
【0035】この場合、ファン2は、同一周波数にて駆
動されることから、振動板6の振動方向の移動速度は、
この振動板6の振動幅に比例する。したがって、振動板
6の振動により生じる空気の移動も、この振動板6の振
動幅の最大変位となる先端部近傍にて最大となる。ま
た、ベルヌーイの定理によれば、流体の速度が大きくな
ると、圧力が低下するので、振動板6の圧力は、基端部
(固定端)側から先端部(自由端)側に向かって低下
し、先端部にて最小となる。
動されることから、振動板6の振動方向の移動速度は、
この振動板6の振動幅に比例する。したがって、振動板
6の振動により生じる空気の移動も、この振動板6の振
動幅の最大変位となる先端部近傍にて最大となる。ま
た、ベルヌーイの定理によれば、流体の速度が大きくな
ると、圧力が低下するので、振動板6の圧力は、基端部
(固定端)側から先端部(自由端)側に向かって低下
し、先端部にて最小となる。
【0036】このことから、ファンケース3の内部の空
気は、ファン2により弾性板5の基端部側から振動板6
の先端部側に向かって移動する(送風する)ことにな
る。
気は、ファン2により弾性板5の基端部側から振動板6
の先端部側に向かって移動する(送風する)ことにな
る。
【0037】なお、図6において、振動板6の振幅方向
の矢印は、この振動板6の振動幅を示すものであり、振
動板6の振幅方向と略直交する方向の矢印は、この振動
板6による空気の移動速度の方向及び大きさを模式的に
示すものである。なお、以下に示す図7乃至図10にお
いても、図中に示す矢印により空気の流れを模式的に示
すものとする。
の矢印は、この振動板6の振動幅を示すものであり、振
動板6の振幅方向と略直交する方向の矢印は、この振動
板6による空気の移動速度の方向及び大きさを模式的に
示すものである。なお、以下に示す図7乃至図10にお
いても、図中に示す矢印により空気の流れを模式的に示
すものとする。
【0038】ここで、図7に示すように、振動板6の振
動により生じる空気の流れは、振動板6の基端部側から
先端部側に向かって移動する流れとは別に、実際には振
動板6に対して上下方向の流れを含んだ放射状の流れと
なっている。また、ファンケース3の下面に向かう空気
の流れは、この下面で反射されて上方に向かう流れとな
る。そして、上方に向かう空気の流れは、ファンケース
3の上部を開放した場合に、障害物がないため、そのま
ま上方に向かって移動することとなる。
動により生じる空気の流れは、振動板6の基端部側から
先端部側に向かって移動する流れとは別に、実際には振
動板6に対して上下方向の流れを含んだ放射状の流れと
なっている。また、ファンケース3の下面に向かう空気
の流れは、この下面で反射されて上方に向かう流れとな
る。そして、上方に向かう空気の流れは、ファンケース
3の上部を開放した場合に、障害物がないため、そのま
ま上方に向かって移動することとなる。
【0039】また、例えば携帯型パーソナルコンピュー
タ等の電子機器では、図8に示すように、機器本体10
0の側面に、冷却のための空気を吸入する吸入口101
と、この機器本体100の内部に設けられた熱源102
a,102bから発生した熱を、圧電ファン103によ
り外部へと排出する排出口104とが設けられており、
圧電ファン103は、その排出口が機器本体100の排
出口104と相対向するように配置されることで、この
機器本体100の内部に発生した熱を外部に排出するよ
うになされている。
タ等の電子機器では、図8に示すように、機器本体10
0の側面に、冷却のための空気を吸入する吸入口101
と、この機器本体100の内部に設けられた熱源102
a,102bから発生した熱を、圧電ファン103によ
り外部へと排出する排出口104とが設けられており、
圧電ファン103は、その排出口が機器本体100の排
出口104と相対向するように配置されることで、この
機器本体100の内部に発生した熱を外部に排出するよ
うになされている。
【0040】ところで、図9に示すように、圧電ファン
103において、ファン105の上部を開放した場合に
は、このファン105の振動により生じる上方に向かう
空気の流れは、機器本体100の排出口104ではな
く、この機器本体100の内部に向かって流れることと
なる。この場合、機器本体100の内部に発生した熱を
効率良く外部に排出することはできない。
103において、ファン105の上部を開放した場合に
は、このファン105の振動により生じる上方に向かう
空気の流れは、機器本体100の排出口104ではな
く、この機器本体100の内部に向かって流れることと
なる。この場合、機器本体100の内部に発生した熱を
効率良く外部に排出することはできない。
【0041】一方、圧電ファン103において、図10
に示すように、ファン105の上部を完全に塞いだ場合
には、このファン105により生じる上方に向かう空気
の流れを遮断できるものの、圧電ファン103の吸入口
から吸入される空気の流れの損失(圧力損失)が増加し
てしまい、結果として機器本体100の排出口104か
ら排出される空気の流れ(空気排出量)を低下させてし
まう。
に示すように、ファン105の上部を完全に塞いだ場合
には、このファン105により生じる上方に向かう空気
の流れを遮断できるものの、圧電ファン103の吸入口
から吸入される空気の流れの損失(圧力損失)が増加し
てしまい、結果として機器本体100の排出口104か
ら排出される空気の流れ(空気排出量)を低下させてし
まう。
【0042】そこで、本発明を適用した圧電ファン1で
は、上述したように、ファンケース3の上面の開口部1
1cのうち、振動板6の先端部と対向する側面から所定
の領域Sをファンカバー8により遮蔽している。
は、上述したように、ファンケース3の上面の開口部1
1cのうち、振動板6の先端部と対向する側面から所定
の領域Sをファンカバー8により遮蔽している。
【0043】具体的には、この圧電ファン1において、
図11乃至図13に示すように、ファンケース3の上面
の開口部11cのうち、ファンカバー8により遮蔽され
る領域Sは、振動板6の先端部と対向する側面から当該
振動板6の主面の50%以下を覆う領域とすることが望
ましい。
図11乃至図13に示すように、ファンケース3の上面
の開口部11cのうち、ファンカバー8により遮蔽され
る領域Sは、振動板6の先端部と対向する側面から当該
振動板6の主面の50%以下を覆う領域とすることが望
ましい。
【0044】なお、図11は、この圧電ファン1を上面
から見た平面図であり、図12は、図11中線分X−
X’による断面図であり、図13は、図11中矢印Y方
向から見た矢視図である。
から見た平面図であり、図12は、図11中線分X−
X’による断面図であり、図13は、図11中矢印Y方
向から見た矢視図である。
【0045】ここで、上述した領域Sを変化させた際
に、ファンケース3の排出口11bから排出される空気
の風速を測定した結果を図14及び図15に示す。
に、ファンケース3の排出口11bから排出される空気
の風速を測定した結果を図14及び図15に示す。
【0046】なお、領域Sは、図12に示す振動板6の
先端部と対向する側面から当該振動板6の先端部を覆う
領域Dと、この振動板6の先端部から当該振動板6の主
面を覆う領域Kとの和で表すことができる。そして、図
14は、この領域Kをパラメータとする風速の変化を示
すグラフであり、図15は、振動板6の先端部から当該
振動板6の基端部を覆う領域Lとしたとき、割合K/L
(%)をパラメータとする風速の変化を示すグラフであ
る。すなわち、K/Lは、振動板6の主面をファンカバ
ー8で覆う割合を示している。
先端部と対向する側面から当該振動板6の先端部を覆う
領域Dと、この振動板6の先端部から当該振動板6の主
面を覆う領域Kとの和で表すことができる。そして、図
14は、この領域Kをパラメータとする風速の変化を示
すグラフであり、図15は、振動板6の先端部から当該
振動板6の基端部を覆う領域Lとしたとき、割合K/L
(%)をパラメータとする風速の変化を示すグラフであ
る。すなわち、K/Lは、振動板6の主面をファンカバ
ー8で覆う割合を示している。
【0047】また、図13及び図14に示すグラフの各
点における風速の測定結果を以下の表1に示す。
点における風速の測定結果を以下の表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】図14及び図15に示すグラフから、領域
Kが増加するに従って、風速は大きくなり、K/Lが8
%〜16%のときに風速が最大となるのがわかる。ま
た、これを超えると、風速は次第に小さくなり、K/L
が56%〜73%のときに風速が最小となるのがわか
る。さらに、これを超えると、風速は再び大きくなり、
領域Kが領域Lとなる付近で極大となった後に、風速が
急速に小さくなっていくことがわかる。なお、圧電ファ
ン1では、例えば振動板6の領域Lや、幅、振動周波
数、さらには第1の吸入口11aの大きさや位置等によ
って、測定した風速に若干の誤差が生じると思われる。
Kが増加するに従って、風速は大きくなり、K/Lが8
%〜16%のときに風速が最大となるのがわかる。ま
た、これを超えると、風速は次第に小さくなり、K/L
が56%〜73%のときに風速が最小となるのがわか
る。さらに、これを超えると、風速は再び大きくなり、
領域Kが領域Lとなる付近で極大となった後に、風速が
急速に小さくなっていくことがわかる。なお、圧電ファ
ン1では、例えば振動板6の領域Lや、幅、振動周波
数、さらには第1の吸入口11aの大きさや位置等によ
って、測定した風速に若干の誤差が生じると思われる。
【0050】したがって、グラフ全体から見れば、K/
Lが0%〜50%となる領域が、他の領域と比べて風速
が大きくなっていることがわかる。
Lが0%〜50%となる領域が、他の領域と比べて風速
が大きくなっていることがわかる。
【0051】このことから、圧電ファン1では、ファン
ケース3の上面の開口部11cのうち、振動板6の先端
部と対向する側面から当該振動板6の主面の50%以下
を覆う領域Sをファンカバー8により遮蔽することが望
ましく、これにより、風量を従来よりも増加させること
ができる。
ケース3の上面の開口部11cのうち、振動板6の先端
部と対向する側面から当該振動板6の主面の50%以下
を覆う領域Sをファンカバー8により遮蔽することが望
ましく、これにより、風量を従来よりも増加させること
ができる。
【0052】以上のように、本発明を適用した圧電ファ
ン1によれば、一対の圧電素子4の性能向上等によらず
に、振動板6の周辺における空気の流れを最適化するこ
とにより、この振動板6の振動により生じる空気の流れ
をファンケース3の排出口11bの方向へと揃えること
ができる。したがって、この圧電ファン1では、空気の
吸入・排出を効率良く行うことができ、排出口11cか
ら排出される空気の風量を増加させることができる。
ン1によれば、一対の圧電素子4の性能向上等によらず
に、振動板6の周辺における空気の流れを最適化するこ
とにより、この振動板6の振動により生じる空気の流れ
をファンケース3の排出口11bの方向へと揃えること
ができる。したがって、この圧電ファン1では、空気の
吸入・排出を効率良く行うことができ、排出口11cか
ら排出される空気の風量を増加させることができる。
【0053】また、この圧電ファン1では、図16及び
図17に示すように、ファンケース3の上面の開口部1
1cのうち、弾性板5の基端部と対向する側面から所定
の領域Tを放熱板12により遮蔽する構成としてもよ
い。
図17に示すように、ファンケース3の上面の開口部1
1cのうち、弾性板5の基端部と対向する側面から所定
の領域Tを放熱板12により遮蔽する構成としてもよ
い。
【0054】具体的には、この圧電ファン1において、
ファンケース3の上面の開口部11cのうち、放熱板1
2により遮蔽される領域Tは、弾性板5の基端部と対向
する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一対の圧電素
子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域とすること
が望ましい。
ファンケース3の上面の開口部11cのうち、放熱板1
2により遮蔽される領域Tは、弾性板5の基端部と対向
する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一対の圧電素
子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域とすること
が望ましい。
【0055】なお、図16は、この放熱板12が設けら
れた圧電ファン1を上面から見た平面図であり、図17
は、図16中線分Z−Z’による断面図である。
れた圧電ファン1を上面から見た平面図であり、図17
は、図16中線分Z−Z’による断面図である。
【0056】ここで、上述した領域Tを変化させた際
に、ファンケース3の排出口11bから排出される空気
の風速を測定した結果を図18に示す。
に、ファンケース3の排出口11bから排出される空気
の風速を測定した結果を図18に示す。
【0057】なお、図18に示すグラフは、この領域T
を、図17に示す弾性板5の基端部と対向する側面から
当該弾性板5を間に挟み込む一対の圧電素子4の固定部
分を覆う領域Mと、この一対の圧電素子4の固定部分か
ら弾性板5の先端部を覆う領域Nと、この弾性板5の先
端部から振動板6の基端部を覆う領域Pと、この振動板
6の基端部から当該振動板6の先端部を覆う領域Lとに
亘って変化させ、その風速の変化を測定したものであ
る。
を、図17に示す弾性板5の基端部と対向する側面から
当該弾性板5を間に挟み込む一対の圧電素子4の固定部
分を覆う領域Mと、この一対の圧電素子4の固定部分か
ら弾性板5の先端部を覆う領域Nと、この弾性板5の先
端部から振動板6の基端部を覆う領域Pと、この振動板
6の基端部から当該振動板6の先端部を覆う領域Lとに
亘って変化させ、その風速の変化を測定したものであ
る。
【0058】また、図18に示すグラフの各点における
風速の測定結果を以下の表2に示す。
風速の測定結果を以下の表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】図18に示すグラフから、領域Tが大きく
なるに従って、領域Mまでは風速は低下しないものの、
領域N,P,Lまで大きくなると、風速が次第に低下し
ていくことがわかる。
なるに従って、領域Mまでは風速は低下しないものの、
領域N,P,Lまで大きくなると、風速が次第に低下し
ていくことがわかる。
【0061】このことから、放熱板12により遮蔽され
る領域Tは、ファンケース3の上面の開口部11cのう
ち、弾性板5の基端部と対向する側面から当該弾性板5
を間に挟み込む一対の圧電素子4の固定部分の少なくと
も一部を覆う領域Mの範囲までは、風量に影響を与えな
いことがわかる。
る領域Tは、ファンケース3の上面の開口部11cのう
ち、弾性板5の基端部と対向する側面から当該弾性板5
を間に挟み込む一対の圧電素子4の固定部分の少なくと
も一部を覆う領域Mの範囲までは、風量に影響を与えな
いことがわかる。
【0062】ところで、放熱板12は、図19に示すよ
うに、機器内部で発生した熱を、この機器内部を流れる
空気に、より多く放熱させるためのものであり、熱伝導
率の高い材料により形成されている。また、放熱板12
は、ファンケース3から伝わる熱をより多く空気に吸収
させるために、吸入される空気の通り道に配置されるこ
とが望ましい。なお、図19において、鎖線で示す矢印
は、ファンケース3から放熱板12に熱が伝わる様子を
模式的に示すものであり、実線で示す矢印は、吸入され
る空気の流れを模式的に示すものである。
うに、機器内部で発生した熱を、この機器内部を流れる
空気に、より多く放熱させるためのものであり、熱伝導
率の高い材料により形成されている。また、放熱板12
は、ファンケース3から伝わる熱をより多く空気に吸収
させるために、吸入される空気の通り道に配置されるこ
とが望ましい。なお、図19において、鎖線で示す矢印
は、ファンケース3から放熱板12に熱が伝わる様子を
模式的に示すものであり、実線で示す矢印は、吸入され
る空気の流れを模式的に示すものである。
【0063】また、放熱板12は、特に圧電ファン1を
冷却の目的で使用する場合には、上述した領域Tを完全
に遮蔽する以外に、放熱効果を高める目的でその主面に
スリットや孔等の開口部を設けることにより、冷却効果
を高めることができる。
冷却の目的で使用する場合には、上述した領域Tを完全
に遮蔽する以外に、放熱効果を高める目的でその主面に
スリットや孔等の開口部を設けることにより、冷却効果
を高めることができる。
【0064】ここで、放熱板12に形成される開口部の
形状としては、いくつかの形状が考えられるが、例え
ば、図20(a)に示す開口部13aは、吸入される空
気の流れに対して略直交する方向に複数並んで形成され
たスリットであり、図20(b)に示す開口部13b
は、吸入される空気の流れに略平行な方向に複数並んで
形成されたスリットであり、図20(c)に示す開口部
13cは、所定の間隔にて複数形成された丸孔13cで
ある。
形状としては、いくつかの形状が考えられるが、例え
ば、図20(a)に示す開口部13aは、吸入される空
気の流れに対して略直交する方向に複数並んで形成され
たスリットであり、図20(b)に示す開口部13b
は、吸入される空気の流れに略平行な方向に複数並んで
形成されたスリットであり、図20(c)に示す開口部
13cは、所定の間隔にて複数形成された丸孔13cで
ある。
【0065】このように、圧電ファン1では、ファンケ
ース3の上面の開口部11cのうち、弾性板5の基端部
と対向する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一対の
圧電素子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域T
を、上述した放熱板12により遮蔽することにより、フ
ァンケース3の排出口11bから排出される空気の風量
を減少させることなく、放熱板12により熱を放熱させ
ることができ、この圧電ファン1の冷却性能を大幅に向
上させることができる。
ース3の上面の開口部11cのうち、弾性板5の基端部
と対向する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一対の
圧電素子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域T
を、上述した放熱板12により遮蔽することにより、フ
ァンケース3の排出口11bから排出される空気の風量
を減少させることなく、放熱板12により熱を放熱させ
ることができ、この圧電ファン1の冷却性能を大幅に向
上させることができる。
【0066】なお、放熱板12は、上述したファンカバ
ー8と一体に成形されてもよい。この場合、ファンカバ
ー8は、ファンケース3の上面の開口部11cのうち、
上述した振動板6の先端部と対向する側面から当該振動
板6の主面の50%以下を覆う領域Sと、弾性板5の基
端部と対向する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一
対の圧電素子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域
Tとを遮蔽することになる。
ー8と一体に成形されてもよい。この場合、ファンカバ
ー8は、ファンケース3の上面の開口部11cのうち、
上述した振動板6の先端部と対向する側面から当該振動
板6の主面の50%以下を覆う領域Sと、弾性板5の基
端部と対向する側面から当該弾性板5を間に挟み込む一
対の圧電素子4の固定部分の少なくとも一部を覆う領域
Tとを遮蔽することになる。
【0067】また、この圧電ファン1では、図21に示
すように、ファンケース3の振動板6の両側端部と対向
する側面に、それぞれ空気を吸入するための開口部(以
下、第3の吸入口という。)11dが設けられた構成で
あってもよい。
すように、ファンケース3の振動板6の両側端部と対向
する側面に、それぞれ空気を吸入するための開口部(以
下、第3の吸入口という。)11dが設けられた構成で
あってもよい。
【0068】この場合、圧電ファン1では、ファン2が
ファンケース3の内部にて振動することにより、空気が
第1及び第2の吸入口11a,11cに加えて第3の吸
入口11dからファンケース3の内部に吸入され、この
吸入された空気が排出口11bから排出されることとな
る。
ファンケース3の内部にて振動することにより、空気が
第1及び第2の吸入口11a,11cに加えて第3の吸
入口11dからファンケース3の内部に吸入され、この
吸入された空気が排出口11bから排出されることとな
る。
【0069】これにより、この圧電ファン1では、ファ
ンケース3の内部に吸入される空気の吸入面積を従来よ
りも大きくすることができ、且つ、広い範囲に亘って空
気を吸入することができる。
ンケース3の内部に吸入される空気の吸入面積を従来よ
りも大きくすることができ、且つ、広い範囲に亘って空
気を吸入することができる。
【0070】なお、図21に示す圧電ファン1では、振
動板6の両側端部と対向するファンケース3の両側面
に、それぞれ空気を吸入するための第3の吸入口11d
が設けられた構成とされるが、この振動板6の両側端部
のうち、少なくとも一方の側端部と対向する側面に、第
3の吸入口11dが設けられた構成であればよい。すな
わち、圧電ファン1では、必要に応じて振動板6の一方
の側端部と対向する側面のみに、第3の吸入口11dが
設けられた構成とすることも可能であり、搭載される機
器内部の熱源の配置や発熱量等に応じて、大きさや位置
等を任意に調節することが可能である。
動板6の両側端部と対向するファンケース3の両側面
に、それぞれ空気を吸入するための第3の吸入口11d
が設けられた構成とされるが、この振動板6の両側端部
のうち、少なくとも一方の側端部と対向する側面に、第
3の吸入口11dが設けられた構成であればよい。すな
わち、圧電ファン1では、必要に応じて振動板6の一方
の側端部と対向する側面のみに、第3の吸入口11dが
設けられた構成とすることも可能であり、搭載される機
器内部の熱源の配置や発熱量等に応じて、大きさや位置
等を任意に調節することが可能である。
【0071】以上のように、本発明を適用した圧電ファ
ン1によれば、従来よりも空気の吸入・排出を効率良く
行うことができ、風量の増加と冷却性能の大幅な向上を
図ることができる。
ン1によれば、従来よりも空気の吸入・排出を効率良く
行うことができ、風量の増加と冷却性能の大幅な向上を
図ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る圧電ファンによれば、従来よりも空気の吸入・排出を
効率良く行うことができ、風量の増加と冷却性能の大幅
な向上を図ることが可能である。
る圧電ファンによれば、従来よりも空気の吸入・排出を
効率良く行うことができ、風量の増加と冷却性能の大幅
な向上を図ることが可能である。
【図1】本発明を適用した圧電ファンの構成を示す透視
斜視図である。
斜視図である。
【図2】上記圧電ファンの構成を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図3】ファンの構成を示す概略側面図である。
【図4】図3中囲み部分Aを拡大して示す要部側面図で
ある。
ある。
【図5】上記圧電ファンの構成を示す断面図である。
【図6】上記圧電ファンの振動状態を示す断面図であ
る。
る。
【図7】上記圧電ファンの振動板の振動により生じる空
気の流れを模式的に示す断面図である。
気の流れを模式的に示す断面図である。
【図8】機器本体の内部に実装された熱源と圧電ファン
の配置の一例を示す概略断面図である。
の配置の一例を示す概略断面図である。
【図9】ファンの上部を開放した状態を示す要部断面図
である。
である。
【図10】ファンの上部を塞いだ状態を示す要部断面図
である。
である。
【図11】上記圧電ファンを上方から見た平面図であ
る。
る。
【図12】図11中線分X−X’による断面図である。
【図13】図11中矢印Y方向から見た矢視図である。
【図14】領域Kと風速との関係を示すグラフである。
【図15】割合K/Lと風速との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図16】放熱板が設けられた上記圧電ファンを上面か
ら見た平面図である。
ら見た平面図である。
【図17】図16中線分X−X’による断面図である。
【図18】領域Tと風速との関係を示すグラフである。
【図19】ファンケースから放熱板に熱が伝わる様子を
模式的に示す要部斜視図である。
模式的に示す要部斜視図である。
【図20】放熱板に形成された開口部の形状を示す要部
平面図であり、(a)は、吸入される空気の流れに対し
て略直交する方向に複数並んで形成されたスリットを示
し、(b)は、吸入される空気の流れに略平行な方向に
複数並んで形成されたスリットを示し、(c)は、所定
の間隔にて複数形成された丸孔を示す。
平面図であり、(a)は、吸入される空気の流れに対し
て略直交する方向に複数並んで形成されたスリットを示
し、(b)は、吸入される空気の流れに略平行な方向に
複数並んで形成されたスリットを示し、(c)は、所定
の間隔にて複数形成された丸孔を示す。
【図21】上記圧電素子1の他の構成を示す透視斜視図
である。
である。
【図22】従来の圧電素子の構成を示す透視斜視図であ
る。
る。
1 圧電ファン、2 ファン、3 ファンケース、4
圧電素子、5 弾性板、6 振動板、7 電源回路、8
ファンカバー、9 支持台、10 固定板、11a
開口部(第1の吸入口)、11b 開口部(排出口)、
11c 開口部(第2の吸入口)、11d 開口部(第
3の吸入口)、12 放熱板、13 開口部
圧電素子、5 弾性板、6 振動板、7 電源回路、8
ファンカバー、9 支持台、10 固定板、11a
開口部(第1の吸入口)、11b 開口部(排出口)、
11c 開口部(第2の吸入口)、11d 開口部(第
3の吸入口)、12 放熱板、13 開口部
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の圧電素子の間に弾性板の基端部側
を挟み込むとともに、当該弾性板の他端部側に振動板が
取り付けられてなるファンと、 上記弾性板の基端部側を片持ち支持しながら、上記振動
板を振動可能な状態で上記ファンを内部に収納するケー
スとを備え、 上記ケースは、少なくとも上記弾性板の基端部と対向す
る側面と、上記振動板の先端部と対向する側面と、上記
振動板の主面と対向する上面とに、それぞれ開口部を有
し、 上記上面の開口部のうち、少なくとも上記振動板の先端
部と対向する側面から当該振動板の主面の50%以下を
覆う領域を遮蔽板により遮蔽していることを特徴とする
圧電ファン。 - 【請求項2】 上記ケースは、上記上面の開口部のう
ち、上記弾性板の基端部と対向する側面から当該弾性板
を間に挟み込む上記一対の圧電素子の固定部分の少なく
とも一部を覆う領域を放熱板により遮蔽していることを
特徴とする請求項1記載の圧電ファン。 - 【請求項3】 上記放熱板には、開口部が設けられてい
ることを特徴とする請求項2記載の圧電ファン。 - 【請求項4】 上記ケースは、上記振動板の両側端部の
うち、少なくとも一方の側端部と対向する側面に開口部
を有することを特徴とする請求項1記載の圧電ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319770A JP2002130198A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 圧電ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319770A JP2002130198A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 圧電ファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002130198A true JP2002130198A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18798171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000319770A Withdrawn JP2002130198A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 圧電ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002130198A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012213311A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-11-01 | Panasonic Corp | 電子機器の冷却装置 |
JP2022534745A (ja) * | 2019-12-06 | 2022-08-03 | フロー・システムズ・インコーポレーテッド | Memsアクティブ冷却装置で利用可能な改良アクチュエータ |
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US11765863B2 (en) | 2020-10-02 | 2023-09-19 | Frore Systems Inc. | Active heat sink |
US11796262B2 (en) | 2019-12-06 | 2023-10-24 | Frore Systems Inc. | Top chamber cavities for center-pinned actuators |
US11802554B2 (en) | 2019-10-30 | 2023-10-31 | Frore Systems Inc. | MEMS-based airflow system having a vibrating fan element arrangement |
US12029005B2 (en) | 2019-12-17 | 2024-07-02 | Frore Systems Inc. | MEMS-based cooling systems for closed and open devices |
US12033917B2 (en) | 2019-12-17 | 2024-07-09 | Frore Systems Inc. | Airflow control in active cooling systems |
US12089374B2 (en) | 2018-08-10 | 2024-09-10 | Frore Systems Inc. | MEMS-based active cooling systems |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000319770A patent/JP2002130198A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8998590B2 (en) | 2011-03-23 | 2015-04-07 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Cooling apparatus for electronic device |
US12089374B2 (en) | 2018-08-10 | 2024-09-10 | Frore Systems Inc. | MEMS-based active cooling systems |
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US11710678B2 (en) | 2018-08-10 | 2023-07-25 | Frore Systems Inc. | Combined architecture for cooling devices |
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US11830789B2 (en) | 2018-08-10 | 2023-11-28 | Frore Systems Inc. | Mobile phone and other compute device cooling architecture |
US11784109B2 (en) | 2018-08-10 | 2023-10-10 | Frore Systems Inc. | Method and system for driving piezoelectric MEMS-based active cooling devices |
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JP7397101B2 (ja) | 2019-12-06 | 2023-12-12 | フロー・システムズ・インコーポレーテッド | アクチュエータ、冷却システムおよび熱発生構造を冷却する方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080108 |