JP2002126077A - 点滴装置及び薬液残量監視装置 - Google Patents

点滴装置及び薬液残量監視装置

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JP2002126077A
JP2002126077A JP2000329795A JP2000329795A JP2002126077A JP 2002126077 A JP2002126077 A JP 2002126077A JP 2000329795 A JP2000329795 A JP 2000329795A JP 2000329795 A JP2000329795 A JP 2000329795A JP 2002126077 A JP2002126077 A JP 2002126077A
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JP2000329795A
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English (en)
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Kensaku Minowa
憲作 箕輪
Yutaka Takada
豊 高田
Takashi Kinokuni
敬 紀伊國
Kiyonori Saotome
清典 五月女
Osamu Goto
修 後藤
Masayoshi Yoneda
昌義 米田
Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで且つ簡易な構成で薬液の残量を検
知できる点滴装置を提供する。 【解決手段】薬液残量監視装置60は、一定量の薬液6
2aを一時的に貯蔵しておく貯蔵容器62を有する。貯
蔵容器62の内壁面64には、頂角θが90°の直角プ
リズム66が固定されている。内壁面64とは反対側の
外壁面68には光センサ70が固定されている。光セン
サ70は、プリズム66に向けて光を射出する発光部7
2と、発光部72から射出されてプリズム66の内部で
反射された光が入射される受光部74とを備えている。
発光部72と受光部74は鉛直方向に一直線上に配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液容器に収容さ
れた薬液を滴下させながら人体などの目的物に注入する
点滴装置、及び薬液容器に収容された薬液の残量を監視
する薬液残量監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から医療等の分野では、薬液容器
(点滴瓶)に収容された薬液を滴下させながら人体等に
注入するための点滴装置が広く使用されている。この点
滴装置を用いて例えば人体(患者)に点滴する場合は、
点滴瓶に点滴チューブの一端部を接続して他端部に注射
器を接続し、この注射器の注射針を人体に刺す。点滴を
開始して所定時間経過すると点滴瓶内の薬液が少なくな
る。このときは、患者もしくはその周辺の者が薬液残量
を目視で確認して医療担当者に口頭で報告する。
【0003】ところが、患者が居眠りなどをした場合は
この報告を怠ることがある。この場合、点滴瓶内の薬液
は使い切られて点滴瓶は空になる。点滴瓶が空になると
患者の血圧で患者の血液が点滴チューブを逆流し、注射
針内で血液が凝固することがある。複数個の点滴瓶を使
って連続的に点滴する場合、注射針内で血液が凝固した
ときは注射針を交換して点滴を続ける。このような事態
が生じると、患者には肉体的、精神的な苦痛が与えら
れ、一方、医療担当者にとっては、点滴のための作業が
増える。
【0004】そこで、ばねを利用して点滴薬液の重量変
化を検出し、薬液残量を検知する点滴装置が提案された
(特開平10−295809号参照)。また、光センサ
を利用して点滴薬液の残量を検知する点滴装置も提案さ
れている(特開平11−47270号参照)。
【0005】上記したばねを利用した点滴装置では、薬
液を収容した点滴瓶が、この点滴瓶の重量を検出する重
量検出器に接続されている。重量検出器には、ばねとこ
のばねに取り付けられた金属製の基準部材とが設けられ
ている。また、重量検出器には、基準部材が接触するこ
とにより電流が通じる金属板も設けられている。
【0006】上記の点滴装置では、点滴瓶内の薬液が減
少すると点滴瓶が軽くなるので、ばねが伸びるか縮むか
して基準部材が移動する。基準部材が所定位置にまで移
動すると、基準部材が金属板に接触する。この結果、電
流が通じて薬液が減少したことが検知される。
【0007】また、上記した光センサを利用した点滴装
置では、薬液を検知するための被検知部として点滴瓶や
点滴チューブのうちのいずれかの部分が予め決められて
おり、この被検知部を挟むように発光器と受光器が配置
されている。発光器としては、水にほとんど吸収されな
い波長の光(基準光)を射出する第1の発光器と、水に
容易に吸収される波長の光(測定光)を射出する第2の
発光器とが配置されている。また、受光器としても、第
1の発光器から射出された光が入射される第1の受光器
と、第2の発光器から射出された光が入射される第2の
受光器とが配置されている。このように2種類の発光器
と受光器を配置しておくことにより、薬液の種類によっ
て光の吸収量が変化しても薬液を検知する際の誤測定を
防止できる。
【0008】光センサを利用した点滴装置において薬液
を検知する際には、第1の発光器から被検知部に向けて
基準光を射出すると共に第2の発光器からも被検知部に
向けて測定光を射出する。被検知部に薬液が有るときと
無いときとでは、受光部が受光する光の強度(光量)に
差が生じる。この光量の差は、点滴装置に備えられた変
換器で電気信号に変換される。変換器で得られた電気信
号は警告装置に送信され、警告装置では、受信した電気
信号に基づいて被検知部に薬液が有るか無いかを判定
し、薬液が無いと判定したときは警告を発する。これに
より、被検知部には薬液が無いことがわかり、薬液が減
少したことが検知される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した2つの点滴装
置のうち、ばねを利用して薬液の重量変化を検知する点
滴装置では、この点滴装置が設置された床などが振動し
た場合は点滴装置も振動するので、薬液の重量変化を誤
検知するおそれがある。また、薬液の種類によって点滴
瓶と薬液の重量が異なるので、薬液が異なる度に重量検
出器の設定を変更するなどが必要となって煩雑な作業と
なる。さらに、ばねや基準部材などを利用した重量検出
器は大型で高価なものとなる。
【0010】一方、光センサを利用した点滴装置では、
被検知部を挟んで発光器と受光器を配置するので複雑な
装置になってしまう。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、コンパクトで
且つ簡易な構成で薬液の残量を検知できる点滴装置、及
びコンパクトで且つ簡易な構成で薬液の残量を監視でき
る薬液残量監視装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の点滴装置は、薬液容器に収容された薬
液を滴下させながら所定の目的物に注入するための点滴
装置において、(1)滴下された薬液を前記目的物に注
入する前に一時的に貯めておく貯蔵容器と、(2)該貯
蔵容器の内壁面に固定されたプリズムと、(3)該プリ
ズムに向けて光を射出する発光部と、(4)該発光部か
ら射出されて前記プリズムの内部で反射された光が入射
される受光部とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の点滴装置は、薬液容器に収容された薬液を滴下さ
せながら所定の目的物に注入するための点滴装置におい
て、(5)前記薬液容器の内壁面に固定されたプリズム
と、(6)該プリズムに向けて光を射出する発光部と、
(7)該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反
射された光を受光する受光部とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0014】ここで、第1及び第2の点滴装置は、
(8)前記発光部からプリズムに発光された光を前記受
光部が受光したときに所定の警報信号を発生する警報信
号発生手段を備えてもよい。
【0015】さらに、第1及び第2の点滴装置は、
(9)前記プリズムが固定された内壁面とは反対側の外
壁面に固定された、前記発光部及び前記受光部を着脱自
在に固定する固定具を備えてもよい。
【0016】さらにまた、前記プリズムは、(10)前
記内壁面と一体的に形成されたものであってもよい。
【0017】さらにまた、(11)前記プリズムは、前
記内壁面に垂直方向に複数個並んで固定されたものであ
り、(12)前記固定具は、前記複数個のプリズムそれ
ぞれに対応して配置されたものであってもよい。
【0018】さらにまた、(13)前記プリズムは、該
プリズムが固定された内壁面に垂直方向に延びる三角柱
状のものであり、(14)前記固定具は、前記三角柱状
のプリズムの高さ方向に配置された複数のものであって
もよい。
【0019】さらにまた、(15)第1及び第2の点滴
装置は、(15−1)前記薬液容器に収容された薬液が
所定量にまで減少したことを所定の場所に連絡するため
に押される押しボタンと、(15−2)該押しボタンと
前記所定の場所とを電気的に接続するための電線コード
と、(15−3)該電線コードに配置された、前記押し
ボタンが電気的に接続された接続手段とを備え、(1
6)前記警報信号発生手段は、前記接続手段に電気的に
接続されたものであってもよい。
【0020】また、上記目的を達成するための本発明の
第1の薬液残量監視装置は、薬液容器に収容された薬液
の残量を監視する薬液残量監視装置において、(17)
前記薬液容器から排出された薬液を一時的に貯めておく
貯蔵容器と、(18)該貯蔵容器の内壁面に固定された
プリズムと、(19)該プリズムに向けて光を射出する
発光部と、(20)該発光部から射出されて前記プリズ
ムの内部で反射された光を受光する受光部とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0021】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の薬液残量監視装置は、薬液容器に収容された薬液
の残量を監視する薬液残量監視装置において、(21)
前記薬液容器の内壁面に固定されたプリズムと、(2
2)該プリズムに向けて光を射出する発光部と、(2
3)該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反射
された光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0022】ここで、上記第1及び第2の薬液残量監視
装置は、(24)前記発光部からプリズムに発光された
光を前記受光部が受光したときに、該受光を担持した警
報信号を発生する警報信号発生手段を備えてもよい。
【0023】さらに、上記第1及び第2の薬液残量監視
装置は、(25)前記プリズムが固定された内壁面とは
反対側の外壁面に固定された、前記発光部及び前記受光
部を着脱自在に固定する固定具を備えてもよい。
【0024】さらにまた、(26)前記プリズムは、前
記内壁面と一体的に形成されたものであってもよい。
【0025】さらにまた、(27)前記プリズムは、前
記内壁面に垂直方向に複数個並んで固定されたものであ
り、(28)前記固定具は、前記複数個のプリズムそれ
ぞれに対応して配置された複数のものであってもよい。
【0026】さらにまた、(29)前記プリズムは、該
プリズムが固定された内壁面に垂直方向に延びる三角柱
状のものであり、(30)前記固定具は、前記三角柱状
のプリズムの高さ方向に配置された複数のものであって
もよい。
【0027】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。
【0028】図1を参照して、本発明の点滴装置の一例
を説明する。
【0029】図1は、本発明の点滴装置の一例を示す模
式図である。
【0030】点滴装置20は、移動自在なガードル台1
0に吊り下げられている。ガードル台10は、キャスタ
12a付きで鉛直方向に延びる支柱12と、この支柱1
2の上端部に固定されて水平方向に延びる支持腕14と
を有する。支持腕14の長手方向一端部に点滴装置20
の薬液容器(点滴瓶)22が直接に掛けられて吊り下げ
られている。
【0031】薬液容器22には点滴用の薬液22aが収
容されている。この薬液22aは薬液容器22の下端部
から滴下される。薬液容器22の真下には、滴下された
薬液22aを受け止めるドリップチャンバ24が配置さ
れている。ドリップチャンバ24は、薬液容器22から
滴下している薬液22aの滴下状態を目視するためのも
のである。
【0032】ドリップチャンバ24の真下には、薬液容
器22に収容された薬液22aの残量を監視する薬液残
量監視装置60が配置されている。ドリップチャンバ2
4に貯められた薬液24aは管26を通って薬液残量監
視装置60の貯蔵容器62に流れ込み、一定量の薬液6
2aが貯蔵容器62に一時的に貯められる。薬液残量監
視装置60の詳細については後述する。
【0033】貯蔵容器62に貯められた薬液62aは管
28を通って、貯蔵容器62の真下に位置するローラク
ランプ30に流れ込む。ローラクランプ30は、薬液容
器22から滴下される薬液22aの流量(滴下量)を調
節するものである。ローラクランプ30に形成された摘
み32を適宜に回すことにより薬液22aの滴下量が変
わる。なお、ローラクランプ30を通過した薬液62a
は、管34や注射針(図示せず)を通って人体(図示せ
ず)に注入される。
【0034】また、上記の薬液残量監視装置60は電線
コード(ケーブル)36を介して警報信号発生装置38
(本発明にいう警報信号発生手段の一例である)に接続
されている。警報信号発生装置38では、薬液残量監視
装置60が監視している薬液の監視結果に基づいて警報
信号を発生するか否かが判定される。警報信号を発生す
ると判定された場合は警報信号発生装置38から警報信
号が発生される。発生した警報信号は、電線コード4
0、コネクタ42(本発明にいう接続手段の一例であ
る)、及び電線コード44を通ってナースセンター(本
発明にいう所定の場所の一例であり図示せず)などに到
達する。なお、コネクタ42には電線コード46の一端
部が接続されており、この他端部は、薬液22aの残量
が少なくなったときや、患者からナースセンターへ連絡
する際に押される押しボタン48に接続されている。
【0035】図2を参照して、薬液残量監視装置60に
ついて説明する。
【0036】図2は薬液残量監視装置を示す、(a)は
多量の薬液が残っているときの模式図であり、(b)は
少量の薬液しか残っていないときの模式図である。図2
では、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の
符号が付されている。
【0037】薬液残量監視装置60は、上述したよう
に、一定量の薬液62aを一時的に貯蔵しておく貯蔵容
器62を有する。貯蔵容器62の内壁面64には、頂角
θが90°の直角プリズム66が固定されている。図2
では、プリズム66は二等辺三角形になっている。な
お、プリズム66は内壁面64と一体的に形成されてお
り、このため、貯蔵容器62は簡易な構造になってい
る。
【0038】内壁面64とは反対側の外壁面68には光
センサ70が固定されている。光センサ70は、貯蔵容
器62に貯められた薬液62aの残量が一定値以下にな
ったか否かを検知するためのものである。光センサ70
は、プリズム66に向けて光を射出する発光部72と、
発光部72から射出されてプリズム66の内部で反射さ
れた光が入射される受光部74とを備えている。発光部
72と受光部74は鉛直方向に一直線上に配置されてい
る。
【0039】図2(a)に示すように、プリズム66の
周囲に薬液62aが存在するときは、発光部72から射
出された光はプリズム66の傾斜面66aを通過して空
中に入射する。従って、受光部74には光が入射され
ず、これにより、多量の薬液62aが残っていることが
判断できる。一方、図2(b)に示すように、プリズム
66の周囲に薬液62aが存在しないときは、発光部7
2から射出された光はプリズム66の傾斜面66a,6
6bを反射して受光部74に入射する。従って、受光部
74には光が入射し、これにより、薬液62aが少量し
か残っていないことが判断できる。
【0040】ここで、空気の屈折率をn0とし、プリズ
ム66の素材の絶対屈折率をn1とし、薬液62aの絶
対屈折率をn2とする。また、発光部72から射出され
た光がプリズム66の内部から傾斜面66aを通過して
空気中に出るときの出射角をθ0とし、この光がプリズ
ム66の傾斜面66aに入射するときの入射角をθ1と
し、この光がプリズム66の内部から傾斜面66aを通
過して薬液62aの内部に出るときの出射角をθ2とす
る。
【0041】上記のように屈折率と出射角を決めた場
合、図2(b)に示すように、プリズム66の傾斜面6
6a,66bに空気が接しているとき(プリズム66の
周囲に薬液62aが無いとき)は、スネルの法則から下
式が成立する。 (n0)×sin(θ0)=(n1)×sin(θ1) 一方、図2(a)に示すように、プリズム66の傾斜面
66a,66bに薬液62aが接しているとき(プリズ
ム66の周囲に薬液66aが存在しているとき)は、ス
ネルの法則から下式が成立する。 (n2)×sin(θ2)=(n1)×sin(θ1) ここで、θ0またはθ2が90°となるようなθ1を屈
折の「臨界角」と呼ぶ。入射角が臨界角を超えた場合、
入射光は全反射する。従って、プリズム66の周囲に薬
液62aが存在している場合は、発光部72から射出さ
れた光が傾斜面66aを通過して薬液62aに入射し、
受光部74に入射されない(戻ってこない)ように、薬
液62aの屈折率に応じて、プリズム66の素材と傾斜
面66a,66bの傾斜角、及び発光部72から発光さ
れた光が傾斜面66aに入射する入射角を適切に設定し
ておく。
【0042】この設定により、プリズム66の周囲に薬
液62aが存在しない場合は、発光部72から射出され
た光が傾斜面66a,66bで全反射され、受光部74
に入射される(戻って来る)。従って、受光部74に光
が入射されたか否かを判定することにより、貯蔵容器6
2に所定量の薬液62aが存在しているか否かを判定で
きる。この結果、薬液容器22(図1参照)に所定量の
薬液22aが残っているか否かを判定できることとな
る。
【0043】図2に示した例では、上述したように、頂
角θが90°、傾斜面66a,66bの角度が45°の
直角プリズム66が使用されている。また、図2に示し
た例では、発光部72から射出された光が入射角45°
でプリズム66の傾斜面66aに入射した場合が示され
ている。
【0044】ここで、具体的に数値を挙げて説明する。
【0045】薬液62aが水又は水を溶媒としたもので
あり、その屈折率を1.32とし、プリズム66の素材
がポリプロピレンであり、その屈折率を1.50とす
る。この場合、プリズム66の傾斜面66aから空気に
入射する入射光ではその臨界角が41.8°となり、傾
斜面66aから薬液62aに入射する入射光ではその臨
界角が62.0°となる。
【0046】上記の場合、入射角45°は臨界角41.
8°よりも大きいので、プリズム66の周囲に薬液62
aが存在しないときは、図2(b)に示されるように、
発光部72から射出された光は傾斜面66a,66bで
全反射される。全反射された光は、射出された光に平行
になって受光部74に入射され、受光部74では反射光
が検出される。
【0047】一方、入射角45°は臨界角62.0°よ
りも小さいので、プリズム66の周囲に薬液62aが存
在するときは、図2(a)に示されるように、発光部7
2から射出された光は傾斜面66aで全反射しない。こ
のため、受光部74では反射光がほとんど検出されな
い。
【0048】上記のように、発光部72から射出された
光がプリズム66の傾斜面66a,66bで反射されて
受光部74に入射されるか否かにより所定量の薬液62
aが残っているか否かを判断できるので、コンパクトで
且つ簡易な構成の薬液残量監視装置60が得られる。な
お、受光部74に入射された光の量は受光部74で電気
信号に変換されて警報信号発生装置38(図1参照)に
送信される。警報信号発生装置38では、受信した電気
信号に基づいて薬液62aの残量が少ないと判断し、上
述したように、警報信号を発生する。この警報信号によ
って、薬液22には薬液22aが少ししか残っていない
ことがナースステーションなどに知らされる。
【0049】ところで光センサ70は、貯蔵容器62の
外壁面68に固定された固定具(ソケット)80に着脱
自在に装着される。図3と図4を参照して固定具80と
光センサ70について説明する。
【0050】図3(a)は、光センサを取り外した固定
具を示す斜視図であり、(b)は、光センサが装着され
た固定具を示す斜視図である。図4(a)は、光センサ
が装着され始めた固定具を示す斜視図であり、(b)
は、光センサが半分程度装着された固定具を示す斜視図
である。
【0051】光センサ70は直方体状のものであり、固
定具80は、その内部に直方体状の光センサ70を嵌め
込める形状である。固定具80は射出成型等によって形
成された樹脂製のものである。
【0052】固定具80には、互いに対向する一対の壁
82,82が形成されている。この一対の壁82,82
の間に光センサ70が嵌め込まれて挟まれる。一対の壁
82,82は接続バー84で接続されている。接続バー
84の長手方向中央部からは一対の壁82,82の上部
に沿ってアーム86が延びている。このアーム86は可
撓性のものであり、その先端部には爪88が形成されて
いる。この爪88は光センサ70を固定するためのもの
である。この爪88の先端部には緩やかな傾斜面が形成
されており、一方、後端部には急な傾斜面が形成されて
いる。
【0053】図3(a)に示すように光センサ70が固
定具80から取り外された状態から、図3(b)に示す
ように光センサ70を固定具80に装着するためには、
図3(a)の矢印A方向に光センサ70を移動させる。
この移動によって、図4(a)に示すように、光センサ
70が爪88に突き当たる。光センサ70を矢印A方向
に更に移動させると、図4(b)に示すように、アーム
86が弾性変形して上方に撓み、爪88が光センサ70
の上面70aに載る。光センサ70を矢印A方向に更に
移動させると、図3(b)に示すように、光センサ70
が貯蔵容器62(図2参照)に突き当たって停止する。
この状態では、光センサ70は、固定具80の一対の壁
82,82、アーム86、爪88、及び貯蔵容器62に
よって位置決めされている。この状態では爪88の急な
傾斜面が光センサ70に当接しているので、光センサ7
0は固定具80から抜け出ない。
【0054】光センサ70を固定具80から取り外すた
めには、図3(b)の状態において爪88をやや持ち上
げ、光センサ70を矢印A方向とは反対の方向に移動さ
せる。これにより、光センサ70が固定具80から取り
外される。
【0055】上述したように光センサ70を固定具80
から取り外すことにより何度も使用できて再利用でき
る。従って、その分、点滴装置20のコストを低減でき
る。
【0056】図5、図6、及び図7を参照して、光セン
サと固定具の他の例を説明する。
【0057】図5(a)は、固定具と光センサを示す斜
視図であり、(b)は、固定具を示す正面図であり、
(c)は、光センサを示す正面図である。図6(a)
は、光センサが固定された固定具を示す斜視図であり、
(b)は、光センサが途中まで嵌め込まれた固定具を示
す斜視図である。図7は図5(b)の固定具をB−B線
で切断して示す、(a)は、光センサと固定具が離れた
状態を示す断面図であり、(b)は、光センサが途中ま
で嵌め込まれた固定具を示す断面図であり、(c)は、
光センサが固定された固定具を示す断面図である。
【0058】光センサ90は直方体状のものであり、固
定具100は、その内部に直方体状の光センサ90を嵌
め込める形状である。固定具100は射出成型等によっ
て形成された樹脂製のものである。
【0059】光センサ90の2つの側壁92,92には
それぞれ突起92aが形成されている。2つの突起92
aは、光センサ90を固定具100に固定させるための
ものである。
【0060】固定具100には、互いに対向する一対の
側壁102,102が形成されている。この一対の側壁
102,102の内壁面にはそれぞれ、嵌合方向(矢印
A方向)に延びる溝104,104が形成されている。
溝104,104の長手方向中央部にはそれぞれ突起1
06,106が形成されている。これらの突起106,
106は、光センサ90を固定具100に固定させるた
めのものである。
【0061】一対の側壁102,102の内壁面から内
壁面までの距離L1,L2,L3は互いに異なる。図5
(b)や図7(a)に示すように、固定具100の入口
部分における距離L1は、突起106,106が形成さ
れた部分における距離L2よりも長い。また、固定具1
00の奥における距離L3は距離L1よりも短いが、距
離L2よりも長い。即ち、図7(a)に示すように、L
1>L3>L2となる。また、光センサ90の側壁92
から側壁92までの距離L5は、光センサ90の突起9
2aから突起92aまでの距離L4よりも短い。即ち、
L4>L5である。さらに、距離L4は距離L1よりも
やや短い。即ち、L1>L4である。L4はL2よりも
やや長い。即ち、L1>L4>L2である。
【0062】図5(a)や図7(a)に示すように光セ
ンサ90が固定具100から取り外された状態から、図
6(a)に示すように光センサ90を固定具100に装
着するためには、図5(a)の矢印A方向に光センサ9
0を移動させる。上記のように距離L1>距離L4なの
でこの移動の際には、図6(b)に示すように、光セン
サ90の突起92a,92aが溝104,104に無理
なく容易に嵌め込まれる。
【0063】図6(b)に示す状態から光センサ90を
固定具100の更に奥に移動させると、光センサ90の
突起92aが溝104に案内されて、溝104の突起1
06に到達する。上記したようにL4>L2であるがこ
の差は僅かであるので、大きな力で光センサ90を移動
させる(押し込む)と光センサ90も固定具100も弾
性変形する。この弾性変形の結果、図7(b)に示すよ
うに、距離L4と距離L2が距離L41と距離L21と
になり、L41=L21となる。
【0064】図7(b)に示す状態から光センサ90を
固定具100の更に奥に移動させると、光センサ90の
突起92aが溝104の突起106よりも更に奥に移動
する。この結果、光センサ90の突起92aが溝104
の奥に嵌り込み、光センサ90が固定具100に完全に
固定される。なお、距離L4と距離L3はほぼ等しいの
で、光センサ90は固定具100の側壁102,102
等によって位置決めされている。
【0065】光センサ90を固定具100から取り外す
ためには、上記とは逆の手順で光センサ90を矢印A方
向とは反対の方向に移動させる。これにより、光センサ
90が固定具100から取り外される。
【0066】上述したように光センサ90を固定具10
0から取り外すことにより何度も使用できて再利用でき
る。従って、点滴装置20のコストを低減できる。
【0067】上記した例では、貯蔵容器62をドリップ
チャンバ24の下方に配置したが、貯蔵容器62を薬液
容器22とドリップチャンバ24の間に配置してもよ
い。また、プリズム66が固定された貯蔵容器62を用
いたが、薬液容器22の内壁面にプリズム66を形成し
て外壁面に固定具80(100)を固定してもよい。こ
の場合は貯蔵容器62を用いないので、その分だけ部品
点数が少なくなり、いっそう簡易な構成の点滴装置20
が得られる。なお、薬液容器22が円筒状であり、その
外壁の肉厚が厚い場合は、光センサ70の発光部72と
受光部74を水平方向に並べたとき、発光部72から射
出された光や受光部74に入射される光が外壁によって
屈折して薬液残量を誤検知するおそれがある。従って、
発光部72と受光部74を鉛直方向(上下方向)に並べ
る方が望ましい。
【0068】図8を参照して、固定具とプリズムの他の
例を説明する。
【0069】図8は、複数のプリズムを用いる例を模式
的に示す斜視図である。
【0070】貯蔵容器110は四角柱状のものであり、
その内壁面には複数個(図では3個)のプリズム11
2,114,116が垂直方向に並んで固定されてい
る。また、各プリズム112,114,116それぞれ
に対応する固定具122,124,126が貯蔵容器1
10の外壁面に固定されている。これらの固定具12
2,124,126は一体的に形成されている。
【0071】上記の貯蔵容器110では、複数個並んだ
プリズム112,114,116のうちのどのプリズム
に合わせて光センサ70を配置するかによって、検知さ
れる薬液残量が変動する。例えば薬液残量が多目のとき
に薬液残量を検知したい場合は、高い位置にあるプリズ
ム112に合わせて固定具122に光センサ70を固定
する。この逆に、薬液残量がかなり少なくなったときに
薬液残量を検知したい場合は、低い位置にあるプリズム
116に合わせて固定具126に光センサ70を固定す
る。この結果、光センサ70の位置を変更するだけで、
検知できる薬液残量を変更できるので、使い勝手の良い
点滴装置が得られる。
【0072】図9を参照して、固定具とプリズムの更に
他の例を説明する。
【0073】図9は、三角柱状のプリズムを用いる例を
模式的に示す斜視図である。
【0074】貯蔵容器130は四角柱状のものであり、
その内壁面には、垂直方向(上下方向)に延びる三角柱
状のプリズム140が固定されている。また、複数の固
定具142,144,146,148(図では4個)が
プリズム140の高さ方向(垂直方向)に並んで貯蔵容
器130の外壁面に固定されている。これらの固定具1
42,144,146,148は一体的に形成されてい
る。
【0075】上記の貯蔵容器130では、三角柱状のプ
リズム140のうち高さ方向のどの部分に合わせて光セ
ンサ70を配置するかによって、検知される薬液残量が
変動する。例えば薬液残量が多目のときに薬液残量を検
知したい場合は、プリズム140の高い位置にある固定
具142に光センサ70を固定する。この逆に、薬液残
量がかなり少なくなったときに薬液残量を検知したい場
合は、プリズム140の低い位置にある固定具148に
光センサ70を固定する。この結果、光センサ70の位
置を変更するだけで、検知できる薬液残量を変更できる
ので、使い勝手の良い点滴装置が得られる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の点滴
装置では、プリズムの周囲に薬液が存在するときは、発
光部が射出した光はプリズムを通過して薬液に進入す
る。しかし、プリズムの周囲に薬液が存在せずに空気が
存在するときは、発光部が射出した光はプリズムの内部
で反射されて受光部に入射される(受光される)。この
ため、発光部が射出した光を受光部が受光しなかったと
きはプリズムの周囲に薬液が存在し、一方、この光を受
光部が受光したときはプリズムの周囲に薬液が存在しな
い、と判断できる。従って、貯蔵容器の底に近い位置に
プリズムを配置しておくことにより、プリズム、発光
部、及び受光部によって薬液の残量が少ないことを検知
できる。この結果、コンパクトで且つ簡易な構成で薬液
の残量を検知できる点滴装置が得られる。
【0077】また、本発明の第2の点滴装置では、プリ
ズムの周囲に薬液が存在するときは、発光部が射出した
光はプリズムを通過して薬液に進入する。しかし、プリ
ズムの周囲に薬液が存在せずに空気が存在するときは、
発光部が射出した光はプリズムの内部で反射されて受光
部に入射される(受光される)。このため、発光部が射
出した光を受光部が受光しなかったときはプリズムの周
囲に薬液が存在し、一方、この光を受光部が受光したと
きはプリズムの周囲に薬液が存在しない、と判断でき
る。従って、薬液容器の底に近い位置にプリズムを配置
しておくことにより、プリズム、発光部、及び受光部に
よって薬液の残量が少ないことを検知できる。この結
果、コンパクトで且つ簡易な構成で薬液の残量を検知で
きる点滴装置が得られる。
【0078】ここで、前記発光部からプリズムに発光さ
れた光を前記受光部が受光したときに所定の警報信号を
発生する警報信号発生手段を点滴装置が備えた場合は、
プリズムの周囲に薬液が存在しないことが警報信号発生
手段によって容易に知らされる。
【0079】さらに、前記プリズムが固定された内壁面
とは反対側の外壁面に固定された、前記発光部及び前記
受光部を着脱自在に固定する固定具を点滴装置が備えた
場合は、発光部と受光部を固定具から取り外して再び何
度でも使用できるので、発光部と受光部を再利用でき、
その分、コストを低減できる。
【0080】さらにまた、前記プリズムは、前記内壁面
と一体的に形成されたものである場合は、いっそう簡易
な構造の点滴装置が得られる。
【0081】さらにまた、前記プリズムは、前記内壁面
に垂直方向に複数個並んで固定されたものであり、前記
固定具は、前記複数個のプリズムそれぞれに対応して配
置されたものである場合は、複数個並んだプリズムのう
ちのどのプリズムに合わせて発光部と受光部を配置する
かによって、検知される薬液残量が変動する。例えば薬
液残量が多目のときに薬液残量を検知したい場合は、複
数個並んだプリズムのうち高い位置にあるプリズムに合
わせて発光部と受光部を配置する。この逆に、薬液残量
がかなり少なくなったときに薬液残量を検知したい場合
は、複数個並んだプリズムのうち低い位置にあるプリズ
ムに合わせて発光部と受光部を配置する。この結果、発
光部と受光部の位置を変更するだけで、検知できる薬液
残量を変更できるので、使い勝手の良い点滴装置が得ら
れる。
【0082】さらにまた、前記プリズムは、該プリズム
が固定された内壁面に垂直方向に延びる三角柱状のもの
であり、前記固定具は、前記三角柱状のプリズムの高さ
方向に配置された複数のものである場合は、三角柱状の
プリズムのうち高さ方向のどの部分にプリズムに合わせ
て発光部と受光部を配置するかによって、検知される薬
液残量が変動する。例えば薬液残量が多目のときに薬液
残量を検知したい場合は、三角柱状のプリズムのうち高
い位置にある部分に合わせて発光部と受光部を配置す
る。この逆に、薬液残量がかなり少なくなったときに薬
液残量を検知したい場合は、三角柱状のプリズムのうち
低い位置にある部分に合わせて発光部と受光部を配置す
る。この結果、発光部と受光部の位置を変更するだけ
で、検知できる薬液残量を変更できるので、使い勝手の
良い点滴装置が得られる。
【0083】さらにまた、前記薬液容器に収容された薬
液が所定量にまで減少したことを所定の場所に連絡する
ために押される押しボタンと、該押しボタンと前記所定
の場所とを電気的に接続するための電線コードと、該電
線コードに配置された、前記押しボタンが電気的に接続
された接続手段とを点滴装置が備え、前記警報信号発生
手段は、前記接続手段に電気的に接続されたものである
場合は、警報信号発生手段が警報信号を発生したとき
に、薬液容器に収容された薬液が所定量にまで減少した
ことがわかるので、押しボタンを押し忘れても、もしく
は押しボタンを押さなくても、薬液残量が少なくなった
ことが所定の場所に知らされる。
【0084】また、本発明の第1の薬液残量監視装置で
は、プリズムの周囲に薬液が存在するときは、発光部が
射出した光はプリズムを通過して薬液に進入する。しか
し、プリズムの周囲に薬液が存在せずに空気が存在する
ときは、発光部が射出した光はプリズムの内部で反射さ
れて受光部に受光される。このため、発光部が射出した
光を受光部が受光しなかったときはプリズムの周囲に薬
液が存在し、一方、この光を受光部が受光したときはプ
リズムの周囲に薬液が存在しない、と判断できる。従っ
て、貯蔵容器の底に近い位置にプリズムを配置しておく
ことにより、プリズム、発光部、及び受光部によって薬
液の残量を監視できる。この結果、コンパクトで且つ簡
易な構成で薬液残量を監視できる薬液残量監視装置が得
られる。また、本発明の第2の薬液残量監視装置では、
プリズムの周囲に薬液が存在するときは、発光部が射出
した光はプリズムを通過して薬液に進入する。しかし、
プリズムの周囲に薬液が存在せずに空気が存在するとき
は、発光部が射出した光はプリズムの内部で反射されて
受光部に受光される。このため、発光部が射出した光を
受光部が受光しなかったときはプリズムの周囲に薬液が
存在し、一方、この光を受光部が受光したときはプリズ
ムの周囲に薬液が存在しない、と判断できる。従って、
薬液容器の底に近い位置にプリズムを配置しておくこと
により、プリズム、発光部、及び受光部によって薬液の
残量を監視できる。この結果、コンパクトで且つ簡易な
構成で薬液の残量を監視できる薬液残量監視装置が得ら
れる。
【0085】ここで、前記発光部からプリズムに発光さ
れた光を前記受光部が受光したときに、該受光を担持し
た警報信号を発生する警報信号発生手段を薬液残量監視
装置が備えた場合は、プリズムの周囲に薬液が存在しな
いことが警報信号発生手段によって容易に知らされる。
【0086】さらに、前記プリズムが固定された内壁面
とは反対側の外壁面に固定された、前記発光部及び前記
受光部を着脱自在に固定する固定具を薬液残量監視装置
が備えた場合は、発光部と受光部を固定具から取り外し
て再び何度でも使用できるので、発光部と受光部の再利
用が可能となり、その分、コストを低減できる。
【0087】さらにまた、前記プリズムは、前記内壁面
と一体的に形成されたものである場合は、いっそう簡易
な構造の薬液残量監視装置が得られる。
【0088】さらにまた、前記プリズムは、前記内壁面
に垂直方向に複数個並んで固定されたものであり、前記
固定具は、前記複数個のプリズムそれぞれに対応して配
置された複数のものである場合は、複数個並んだプリズ
ムのうちのどのプリズムに合わせて発光部と受光部を配
置するかによって、薬液残量が変動する。薬液残量を監
視してこの残量が多目のときに検知したい場合は、複数
個並んだプリズムのうち高い位置にあるプリズムに合わ
せて発光部と受光部を配置する。この逆に、薬液残量を
監視してこの残量がかなり少なくなったときに検知した
い場合は、複数個並んだプリズムのうち低い位置にある
プリズムに合わせて発光部と受光部を配置する。この結
果、発光部と受光部の位置を変更するだけで、監視でき
る薬液残量を変更できるので、使い勝手の良い薬液残量
監視装置が得られる。
【0089】さらにまた、前記プリズムは、該プリズム
が固定された内壁面に垂直方向に延びる三角柱状のもの
であり、前記固定具は、前記三角柱状のプリズムの高さ
方向に配置された複数のものである場合は、三角柱状の
プリズムのうち高さ方向のどの部分にプリズムに合わせ
て発光部と受光部を配置するかによって、監視されて検
知される薬液残量が変動する。例えば薬液残量が多目の
ときに薬液残量を検知したい場合は、三角柱状のプリズ
ムのうち高い位置にある部分に合わせて発光部と受光部
を配置する。この逆に、薬液残量がかなり少なくなった
ときに薬液残量を検知したい場合は、三角柱状のプリズ
ムのうち低い位置にある部分に合わせて発光部と受光部
を配置する。この結果、発光部と受光部の位置を変更す
るだけで、検知できる薬液残量を変更できるので、使い
勝手の良い薬液残量監視装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点滴装置の一例を示す模式図である。
【図2】薬液残量監視装置を示す、(a)は多量の薬液
が残っているときの模式図であり、(b)は少量の薬液
しか残っていないときの模式図である。
【図3】(a)は、光センサを取り外した固定具を示す
斜視図であり、(b)は、光センサが装着された固定具
を示す斜視図である。
【図4】(a)は、光センサが装着され始めた固定具を
示す斜視図であり、(b)は、光センサが半分程度装着
された固定具を示す斜視図である。
【図5】(a)は、固定具と光センサを示す斜視図であ
り、(b)は、固定具を示す正面図であり、(c)は、
光センサを示す正面図である。
【図6】(a)は、光センサが固定された固定具を示す
斜視図であり、(b)は、光センサが途中まで嵌め込ま
れた固定具を示す斜視図である。
【図7】図5(b)の固定具をB−B線で切断して示
す、(a)は、光センサと固定具が離れた状態を示す断
面図であり、(b)は、光センサが途中まで嵌め込まれ
た固定具を示す断面図であり、(c)は、光センサが固
定された固定具を示す断面図である。
【図8】複数のプリズムを用いる例を模式的に示す斜視
図である。
【図9】三角柱状のプリズムを用いる例を模式的に示す
斜視図である。
【符号の説明】
20 点滴装置 22 薬液容器 22a 薬液 38 警報信号発生装置 42 コネクタ 60 薬液残量監視装置 62,110,130 貯蔵容器 66,112,114,116,140 プリズム 70,90 光センサ 72 発光部 74 受光部 80,100,122,124,126,142,14
4,146,148 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紀伊國 敬 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 五月女 清典 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 後藤 修 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 米田 昌義 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 鈴木 竜馬 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 Fターム(参考) 4C066 AA09 BB02 CC01 DD01 FF04 GG20 HH07 QQ15 QQ42 QQ52 QQ73 QQ77 QQ80

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器に収容された薬液を滴下させな
    がら所定の目的物に注入するための点滴装置において、 滴下された薬液を前記目的物に注入する前に一時的に貯
    めておく貯蔵容器と、 該貯蔵容器の内壁面に固定されたプリズムと、 該プリズムに向けて光を射出する発光部と、 該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反射され
    た光が入射される受光部とを備えたことを特徴とする点
    滴装置。
  2. 【請求項2】 薬液容器に収容された薬液を滴下させな
    がら所定の目的物に注入するための点滴装置において、 前記薬液容器の内壁面に固定されたプリズムと、 該プリズムに向けて光を射出する発光部と、 該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反射され
    た光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする点滴
    装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部からプリズムに発光された光
    を前記受光部が受光したときに所定の警報信号を発生す
    る警報信号発生手段を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の点滴装置。
  4. 【請求項4】 前記プリズムが固定された内壁面とは反
    対側の外壁面に固定された、前記発光部及び前記受光部
    を着脱自在に固定する固定具を備えたことを特徴とする
    請求項1,2,又は3に記載の点滴装置。
  5. 【請求項5】 前記プリズムは、 前記内壁面と一体的に形成されたものであることを特徴
    とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載
    の点滴装置。
  6. 【請求項6】 前記プリズムは、 前記内壁面に垂直方向に複数個並んで固定されたもので
    あり、 前記固定具は、 前記複数個のプリズムそれぞれに対応して配置されたも
    のであることを特徴とする請求項4又は5に記載の点滴
    装置。
  7. 【請求項7】 前記プリズムは、 該プリズムが固定された内壁面に垂直方向に延びる三角
    柱状のものであり、 前記固定具は、 前記三角柱状のプリズムの高さ方向に配置された複数の
    ものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の点
    滴装置。
  8. 【請求項8】 前記薬液容器に収容された薬液が所定量
    にまで減少したことを所定の場所に連絡するために押さ
    れる押しボタンと、 該押しボタンと前記所定の場所とを電気的に接続するた
    めの電線コードと、 該電線コードに配置された、前記押しボタンが電気的に
    接続された接続手段とを備え、 前記警報信号発生手段は、 前記接続手段に電気的に接続されたものであることを特
    徴とする請求項3から7までのうちのいずれか一項に記
    載の点滴装置。
  9. 【請求項9】 薬液容器に収容された薬液の残量を監視
    する薬液残量監視装置において、 前記薬液容器から排出された薬液を一時的に貯めておく
    貯蔵容器と、 該貯蔵容器の内壁面に固定されたプリズムと、 該プリズムに向けて光を射出する発光部と、 該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反射され
    た光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする薬液
    残量監視装置。
  10. 【請求項10】 薬液容器に収容された薬液の残量を監
    視する薬液残量監視装置において、 前記薬液容器の内壁面に固定されたプリズムと、 該プリズムに向けて光を射出する発光部と、 該発光部から射出されて前記プリズムの内部で反射され
    た光を受光する受光部とを備えたことを特徴とする薬液
    残量監視装置。
  11. 【請求項11】 前記発光部からプリズムに発光された
    光を前記受光部が受光したときに、該受光を担持した警
    報信号を発生する警報信号発生手段を備えたことを特徴
    とする請求項9又は10に記載の薬液残量監視装置。
  12. 【請求項12】 前記プリズムが固定された内壁面とは
    反対側の外壁面に固定された、前記発光部及び前記受光
    部を着脱自在に固定する固定具を備えたことを特徴とす
    る請求項9,10,又は11に記載の薬液残量監視装
    置。
  13. 【請求項13】 前記プリズムは、 前記内壁面と一体的に形成されたものであることを特徴
    とする請求項9から12までのうちのいずれか一項に記
    載の薬液残量監視装置。
  14. 【請求項14】 前記プリズムは、 前記内壁面に垂直方向に複数個並んで固定されたもので
    あり、 前記固定具は、 前記複数個のプリズムそれぞれに対応して配置された複
    数のものであることを特徴とする請求項12又は13に
    記載の薬液残量監視装置。
  15. 【請求項15】 前記プリズムは、 該プリズムが固定された内壁面に垂直方向に延びる三角
    柱状のものであり、 前記固定具は、 前記三角柱状のプリズムの高さ方向に配置された複数の
    ものであることを特徴とする請求項12又は13に記載
    の点滴装置。
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