JP2002123798A - セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法 - Google Patents

セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法

Info

Publication number
JP2002123798A
JP2002123798A JP2000316410A JP2000316410A JP2002123798A JP 2002123798 A JP2002123798 A JP 2002123798A JP 2000316410 A JP2000316410 A JP 2000316410A JP 2000316410 A JP2000316410 A JP 2000316410A JP 2002123798 A JP2002123798 A JP 2002123798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
security
light
authentication
cpu
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000316410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4461602B2 (ja
Inventor
Takahiro Oda
高広 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000316410A priority Critical patent/JP4461602B2/ja
Publication of JP2002123798A publication Critical patent/JP2002123798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461602B2 publication Critical patent/JP4461602B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の身体的特徴を利用せず、且つ、認証
情報の不正なコピーが困難な認証技術を提供する。 【解決手段】 照明素子121aの光は、第1の偏光板
122、透明のセキュリティカード200、第2の偏光
板123を透過し、レンズ124aを介してCCD素子
124cに投影される。これにより、セキュリティカー
ド200の光学特性ムラに基づく光学的模様を、CCD
素子124cで撮像することができる。画像入力部12
5は、CCD素子124cからの入力信号を用いて認証
情報を生成する。CPU131は、この認証情報を画像
入力部125から入力し、予めメモリ132に登録され
た認証情報と照合することにより、セキュリティカード
200の真偽を判断する。セキュリティカード200の
光学特性ムラは、カードの成型時に意図的に歪みや厚さ
ムラ等を発生させることによって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セキュリティ証
明具から認証情報を読み取って、セキュリティの認証を
行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セキュリティのために正当利用者
を認証する技術としては、例えば磁気カードやIC(Int
egrated Circuit)カード等の認証カードを使用するもの
が知られている。
【0003】例えば、金融機関のATM(Automatic Tel
lers Machine) 等では、一般に、利用者の認証に磁気カ
ードが使用される。この装置では、磁気カードと暗証番
号とによって、当該利用者の正当性を認証する。
【0004】また、電子ロックシステムには、磁気カー
ドやICカード等を鍵の代わりに使用するものがある。
すなわち、このシステムでは、建物や部屋への不正進入
を防止するために、磁気カードやICカード等を用いた
認証を行う。
【0005】さらに、近年では、パーソナルコンピュー
タに保存されたデータの盗難やインターネットへの不正
アクセスを防止するために、認証カードを用いて認証を
行う装置が登場している。この装置を用いたコンピュー
タシステムでは、利用者の正当性を認証されなかった場
合には、パーソナルコンピュータの起動やインターネッ
トへの接続が、禁止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
認証カード、すなわち磁気カードやICカードには、以
下のような理由により、偽造を行いやすいという欠点が
あった。
【0007】磁気カードやICカードでは、磁気ストラ
イプや内蔵ICに電子データを記憶し、この電子データ
を用いて認証を行っている。すなわち、磁気カードやI
Cカードを認証装置にセットして電子データを読み取ら
せ、この電子データが認証装置に登録された電子データ
と一致した場合に、利用者等が正当であると認証してい
る。しかし、電子データは、簡単な装置で、磁気カード
やICカードから容易に読み取ることができ、且つ、他
の磁気カードやICカードに容易にコピーすることがで
きる。このため、第三者は、正当利用者の磁気カードや
ICカードを一時的に持ち出すこと等により、容易に偽
造カードを作成することができる。したがって、磁気カ
ードやICカード等を用いた認証技術には、セキュリテ
ィの信頼性が低いという欠点がある。
【0008】これに対して、近年では、利用者の身体的
特徴を認証情報として利用した認証技術が登場してい
る。例えば、指紋、虹彩(アイリス)、網膜、顔貌等を
認証情報として使用する技術が知られている。これらの
身体的特徴は、個人によって微妙に異なり、全く同じで
あることはないので、信頼性の高い認証情報になる。特
に、指紋による認証は、装置が小型且つ低価格で製造で
きるため、上述の電子ロックシステムやパーソナルコン
ピュータシステムの認証装置として、既に商品化されて
いる。
【0009】しかし、身体的特徴を用いた認証技術に
は、不慮の事故等でその身体部分を損なった場合に認証
を受けることができないという欠点や、身体的な障害を
持つ人にとって利用し難いという欠点がある。また、第
三者が正当利用者を脅迫或いは殺害して認証を受けよう
とする可能性が予想され、重大な犯罪に結びつくおそれ
がある。さらに、自分の身体的特徴を予め登録すること
に対して、利用者の不安・反発が生じるおそれもある。
加えて、例えば虹彩や網膜等を利用する場合等、身体的
特徴を装置に検出させる際の衛生管理が問題となるおそ
れもある。
【0010】このような理由から、利用者の身体的特徴
を利用せず、且つ、認証情報の不正なコピーが困難な、
認証技術が嘱望されていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明は、セ
キュリティ証明具から認証情報を読み取って、セキュリ
ティの認証を行うセキュリティ認証装置に関する。
【0012】そして、セキュリティ証明具に設けられた
透光部の製造時に生じた光学特性ムラに基づく光学的模
様を、認証情報として読み取る画像認識手段と、この画
像認識手段が読み取った光学的模様を、予め登録された
光学的模様と比較することにより、セキュリティの認証
を行う認証手段とを備える。
【0013】(2)第2の発明は、セキュリティ認証装
置にセキュリティの認証を行わせるための認証情報を有
するセキュリティ証明具に関する。
【0014】そして、認証情報が、透光部の製造時に生
じた光学特性ムラに基づく光学的模様であることを特徴
とする。
【0015】(3)第3の発明は、セキュリティ認証装
置にセキュリティの認証を行わせるための認証情報を有
するセキュリティ証明具の製造方法に関する。
【0016】そして、成形型に、1または複数の材料投
入口から透光性材料を投入するとともに、1または複数
の材料排出口から前記透光性材料を排出することによっ
て、透光部を成形する成形工程を備え、この成形工程に
おける、前記透光性材料の投入速度、投入圧力および排
出速度の少なくともいずれかを制御することにより、成
形される前記透光部に歪みまたは厚さムラを発生させる
ことを特徴とする。
【0017】(4)第1、第2の発明によれば、製造時
に発生した透光部の光学特性ムラに基づく光学的模様を
認証情報として使用するので、第三者がセキュリティ証
明具を偽造して不正に認証を受けることを有効に防止で
きる。また、第3の発明によれば、このセキュリティ認
証具を、簡単且つ安価に製造することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、本発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明
する数値的条件は単なる例示にすぎない。
【0019】第1の実施の形態 以下、この発明の第1の実施の形態について、説明す
る。
【0020】図1は、この実施の形態に係るセキュリテ
ィ認証装置の構成を概略的に示す概念図である。
【0021】図1に示したように、このセキュリティ認
証装置100の筐体101内には、カード受入部11
0、撮像部120、認証制御部130、表示部140お
よび電源部150が設けられている。
【0022】カード受入部110は、セキュリティ証明
具としてのセキュリティカード200を受け入れるため
の機構であり、挿入口111、走行ガイド112および
光センサ113を備えている。
【0023】ここで、挿入口111は、セキュリティカ
ード200を挿入するために使用される。
【0024】また、走行ガイド112は、挿入口111
から挿入されたセキュリティカード200の先端を、光
センサ113の位置に導く。
【0025】光センサ113は、セキュリティカード2
00の先端が走行ガイド112の背面部まで達したか否
かを検出し、検出結果信号を、認証制御部130のCP
U(Central Processing Unit) 131(後述)に送る。
【0026】撮像部120は、セキュリティカード20
0に設けられた透光部202(後述)の光学的模様を認
証情報として読み取るための機構であり、照明器12
1、第1の偏光板122、第2の偏光板123、カメラ
124および画像入力部125を備えている。
【0027】ここで、照明器121は、セキュリティカ
ード200の透光部202へ照射する光を生成する機構
であり、照明素子121a、反射板121b、拡散板1
21cおよび照明制御基板121dを備えている。照明
素子121aは、照明制御基板121dに保持されてお
り、この照明制御基板121dの制御にしたがって点灯
する。反射板121bと、この反射板121bに保持さ
れた拡散板121cとは、照明素子121aが発した光
を反射・拡散して、透光部202に照射される光を均一
化する。照明制御基板121dは、走行ガイド112に
支持されており、照明素子121aの点灯/消灯を制御
する。
【0028】第1の偏光板122は、照明器121から
の光を偏光する。偏光板122で偏光された光は、セキ
ュリティカード200の、透光部202を含む領域に照
射される。
【0029】第2の偏光板123は、透光部202を透
過した光を偏光する。偏光板123で偏光された光は、
カメラ124に入射される。
【0030】カメラ124は、偏光板123で偏光され
た光を電気信号に変換する機構であり、レンズ124
a、レンズ台座124b、CCD(Charge Coupled Devi
ce) 素子124cおよびカメラ制御基板124dを備え
ている。
【0031】レンズ124aは、偏光板123で偏光さ
れた光を集光して、CCD素子124cに導く。レンズ
台座124bは、レンズ124aを保持する。CCD素
子123cは、レンズ124aを介して受光した光を、
電気信号に変換して、画像入力部125に送る。カメラ
制御基板124dは、CCD素子123cの駆動制御を
行う。
【0032】画像入力部125は、CCD素子124c
から入力された電気信号を用いて、上述の光学的模様を
示す認証情報を生成し、認証制御部130のCPU13
1(後述)に送る。
【0033】認証制御部130は、画像入力部125か
ら入力した認証情報を用いてセキュリティの認証を行う
とともに、セキュリティ認証装置100全体を制御す
る。この認証制御部130は、CPU131と、メモリ
132と、インタフェース部133とを備えている。
【0034】CPU131は、光センサ113から信号
を入力し、また、照明制御基板121dおよびカメラ制
御基板124dを制御する。さらに、CPU131は、
画像入力部125から入力された認証情報とメモリ13
2から読み出された認証情報とを比較することにより、
セキュリティカード200の認証を行う。
【0035】メモリ132は、比較用の認証情報を記憶
する。
【0036】インタフェース部133は、CPU131
から入力された認識結果を、外部装置(図示せず)に送
る。外部装置とは、例えば、ATMの本体、電子ロック
装置、パーソナルコンピュータ等である。
【0037】表示部140は、第1、第2のLED(Lin
ght Emitting Diode) 141,142と、LED制御基
板143,144とを備えている。LED制御基板14
3,144は、CPU131の制御にしたがって、第
1、第2のLED141,142の点灯/消灯/点滅を
制御する。第1、第2のLED141,142として
は、異なる発光色のものを使用することが望ましい。
【0038】電源部150は、装置100内の各部12
0,130,140等に、駆動電力を供給する。
【0039】図2は、この実施の形態でセキュリティ証
明具として使用される、セキュリティカード200の平
面図である。
【0040】図2に示したように、このセキュリティカ
ード200は、基板201と、透光部202と、方向識
別穴203とを備えている。
【0041】基板201としては、透光性(透明または
半透明)の基板が使用される。この基板201は、例え
ば、アクリロニトリル・ブタジェン・スチレンやポリカ
ーボネートなどのプラスチック材料で形成することがで
きるが、他の材料で形成することも可能である。基板2
01には、製造時に光学特性ムラを発生させることによ
り、光学的模様が形成される。基板201に光学特性ム
ラを持たせるためには、例えば、適当な大きさの厚さム
ラやひずみ等が発生するように、この基板201を製造
すればよい。適当な大きさの厚さムラやひずみ等を形成
することにより、目視では認識し難いが、偏光板を用い
た光学系(図1参照)を使用すれば容易に認識できるよ
うな、光学的模様を得ることができる。さらに、製造時
に発生する光学特性ムラは製造ばらつきの影響が非常に
大きいので、光学的模様が全く同じになるように製造す
ることは実質的に不可能であり、偽造防止の上で有効で
ある。
【0042】透光部202は、基板201のうち、認証
情報として使用される光学的模様を有する部分である。
すなわち、光学的模様は基板201の全面に形成される
が、このうち透光部202の部分だけが、認証情報とし
て使用される。したがって、基板201のうち、透光部
202以外の部分については、光学的模様を読み取る必
要はないので、非透光性の膜やシールなどで覆ったり文
字や模様などの印字を行ったりしてもよい。図2では基
板201の中央に透光部202を配したが、透光部20
2の位置は限定されるものではなく、任意の位置に配置
することができる。
【0043】方向識別穴203は、カード受入部110
(図1参照)に挿入されるときに、セキュリティカード
200の表裏前後を間違わないようにするための、目印
である。
【0044】次に、セキュリティ認証装置100の動作
原理について説明する。
【0045】最初に、セキュリティカード200の認証
情報(すなわち透光部202の光学的模様)をセキュリ
ティ認証装置100に登録する処理について、図3、図
4のフローチャートを用いて説明する。
【0046】まず、CPU131は、光センサ113の
オン/オフを所定周期でチェックする(S301)。セ
キュリティカード200がカード受入部110に挿入さ
れて光センサ113がオンすると、CPU131は、撮
像部120の電源をオンする(S302)。続いて、C
PU131は、照明制御基板121dを制御して照明素
子121aを点灯させるとともに、LED制御基板14
3を制御して第1のLED141を点灯させる(S30
3)。第1のLED141の点灯により、使用者は、セ
キュリティカード200が正しく挿入されたことを知る
ことができる。したがって、セキュリティカード200
をカード受入部110に挿入しても第1のLED141
が点灯しない場合には、使用者は、セキュリティカード
200を、一旦抜き取ってから再挿入すればよい。
【0047】照明素子121aの光は、反射板121b
および拡散板121cで均一化され、第1の偏光板12
2で偏光される。すなわち、第1の偏光板122は、偏
光器の偏光子として使用される。そして、この偏光は、
セキュリティカード200の透光部202を透過した
後、第2の偏光板123に達する。ここで、第2の偏光
板123は、偏光器の検光子として使用される。したが
って、第2の偏光板123の透過光には、透光部202
の光学特性ムラに応じた光強度ムラが発生する。この光
強度ムラが、透光部202の光学的模様を形成する。な
お、偏光器を用いて検査対象物の光学特性ムラを観察す
る技術は公知であるので、原理的な説明は省略する。こ
の光学的模様は、レンズ124aを介して、CCD素子
124cに投影される。CPU131は、カメラ制御基
板124dを制御することにより、この光学的模様をC
CD素子124cに撮像させる(S304)。この撮像
によって得られた画像信号は、CCD素子124cか
ら、画像入力部125に送られる。
【0048】その後、CPU131は、照明制御基板1
21dを制御して、照明素子121aを消灯させる(S
305)。
【0049】次に、CPU131は、画像入力部125
に、CCD素子124cから入力された画像信号を処理
させる(S306)。この処理により、上述の光学的模
様から、認証情報としての画像情報が生成される。CP
U131は、この認証情報を、画像入力部125から入
力する(S307)。そして、CPU131は、この認
証情報を、メモリ132に格納する(S308)。認証
情報がメモリ132に格納されることにより、この認証
情報がセキュリティ認証装置100に登録されたことに
なる。
【0050】続いて、CPU131は、LED制御基板
143を制御して、第1のLED141を消灯させる
(S401)。これにより、使用者は、認証情報の登録
作業が終了したことを知ることができる。
【0051】CPU131は、監視時間Tに「0」を代
入した後(S402)、光センサ113のオン/オフの
チェック、すなわちセキュリティカード200が抜き取
られたか否かのチェックを開始する(S403)。そし
て、光センサ113がオン(セキュリティカード200
が挿入されたままの状態)の場合は、監視時間Tと監視
時間リミットt0 とを比較する(S404)。そして、
T≦t0 であれば、CPU131は、LED制御基板1
43,144を制御して第1、第2のLED141,1
42を点滅させた後(S405)、ステップS403以
降を再度実行する。第1、第2のLED141,142
を点滅させることにより、使用者は、セキュリティカー
ド200の抜き取りが催促されていることを認識でき
る。ステップS403で光センサ113がオフ(セキュ
リティカード200が抜き取られた状態)であった場
合、CPU131は、LED制御基板143,144を
制御して第1、第2のLED141,142を消灯させ
た後(S406)、撮像部120の電源をオフして(S
407)、登録処理を終了する。同様に、ステップS4
04でT>t0 であった場合も、CPU131は、LE
D制御基板143,144を制御して第1、第2のLE
D141,142を消灯させた後(S406)、撮像部
120の電源をオフして(S407)、登録処理を終了
する。
【0052】次に、キュリティカード200の認証を行
う処理について、図5、図6のフローチャートを用いて
説明する。
【0053】登録処理で説明したように、CPU131
は、光センサ113のオン/オフを所定周期でチェック
している(S501)。ここで、セキュリティカード2
00がカード受入部110に挿入されて光センサ113
がオンすると、CPU131は、まず、撮像部120の
電源をオンする(S502)。続いて、CPU131
は、登録処理の場合と同様、照明制御基板121dを制
御して照明素子121aを点灯させるとともに、LED
制御基板143を制御して第1のLED141を点灯さ
せる(S503)。
【0054】照明素子121aの光は、登録処理の場合
と同様、反射板121bおよび拡散板121cで均一化
された後、第1の偏光板122で偏光され、透光部20
2、第2の偏光板123およびレンズ124aを透過し
て、CCD素子124cに投影される。CPU131
は、カメラ制御基板124dを制御することにより、こ
の光学的模様をCCD素子124cに撮像させる(S5
04)。そして、この撮像によって得られた画像信号
が、CCD素子124cから、画像入力部125に送ら
れる。その後、CPU131は、照明制御基板121d
を制御して、照明素子121aを消灯させる(S50
5)。
【0055】次に、CPU131は、画像入力部125
に、CCD素子124cから入力された画像信号を処理
させる(S506)。この処理により、上述の光学的模
様から、認証情報が生成される。CPU131は、この
認証情報を、画像入力部125から入力する(S50
7)。続いて、CPU131は、LED制御基板143
を制御して、第1のLED141の点滅を開始させる
(S508)。これにより、使用者は、セキュリティカ
ード200の抜き取りが催促されていることを認識でき
る。
【0056】次に、CPU131は、メモリ132に格
納された認証情報(上述の登録処理で格納された認証情
報)を順次読み出して、これらの認証情報を、画像入力
部125から読み出された認証情報と照合する(S50
9)。そして、CPU131は、セキュリティカード2
00から読み出した認証情報と一致する認証情報がメモ
リ132内に格納されているか否かを判定する(S60
1)。一致する認証情報が格納されている場合、CPU
131は、LED制御基板143を制御して、第1のL
ED141を点灯させる(S602)。これにより、利
用者は、セキュリティカード200の正当性が認証され
たことを、認識できる。一方、S601において、一致
する認証情報が格納されていないと判断された場合、C
PU131は、LED制御基板143を制御して第1の
LED141を消灯させるとともに(S603)、LE
D制御基板144を制御して第2のLED142を点灯
させる(S604)。これにより、利用者は、セキュリ
ティカード200が不当であると判定されたことを、認
識できる。
【0057】続いて、CPU131は、監視時間Tに
「0」を代入して(S605)、光センサ113のオン
/オフのチェックする(S606)。そして、光センサ
113がオン(セキュリティカード200が挿入された
ままの状態)の場合は、監視時間Tと監視時間リミット
0 とを比較する(S607)。そして、T≦t0 であ
れば、CPU131は、LED制御基板143,144
を制御して第1、第2のLED141,142を点滅さ
せることによって、利用者にカードの抜き取りを催促し
(S608)、さらに、ステップS606以降を再度実
行する。一方、ステップS606で光センサ113がオ
フの場合およびステップS607でT>t 0 であった場
合、CPU131は、LED制御基板143,144を
制御して第1、第2のLED141,142を消灯させ
た後(S609)、撮像部120の電源をオフして(S
610)、認証処理を終了する。
【0058】次に、セキュリティカード200の製造方
法の一例について説明する。図7は、セキュリティカー
ド200の製造装置の概念図である。
【0059】図7に示したように、この製造装置700
は、カード成形型710と、材料投入部721,72
2,723,724と、材料投入口731,732,7
33,734と、材料排出口741,742とを備えて
いる。
【0060】この装置700では、4個の材料投入部7
21,722,723,724からカード成形型710
に、材料投入口731,732,733,734を介し
て、カード成形材料が投入される。そして、余分なカー
ド成形材料は、材料排出口741,742から外部に排
出される。これにより、カード成形型710で、セキュ
リティカード200を成形化することができる。また、
この装置700では、4個の材料投入口731,73
2,733,734における投入速度や投入圧力を、そ
れぞれ個別に制御することができる。同様に、2個の材
料排出口741,742における排出速度も、個別に制
御することができる。
【0061】このような構造の装置では、カード成形材
料の投入速度、投入圧力または排出速度の一種類以上を
制御することにより、カード成形型710の中央部付近
でのカード成形材料の流れを変化させることができる。
そして、カード成形材料の流れを制御することにより、
セキュリティカード200に、厚さムラやひずみ等によ
る光学特性ムラを、適当な大きさで発生させることがで
きる。上述したように、適当な大きさの厚さムラやひず
み等を形成することにより、目視では認識し難いが、偏
光板を用いた光学系(図1参照)を使用すれば容易に認
識できるような、光学的模様を得ることができる。さら
に、製造時に発生する光学特性ムラは製造ばらつきの影
響が非常に大きいので、光学的模様が全く同じになるセ
キュリティカード200を製造することは実質的に不可
能であり、偽造防止の上で有効である。
【0062】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、セキュリティカード200に設けられた透光部2
02の光学的模様を用いて、セキュリティの認証を行う
ことができる。上述したように、この光学的模様を正確
に再現することは実質的に不可能なので、人間の指紋等
の身体的特徴と同様、全く同一のものは存在しないとい
う前提でセキュリティの認証を行うことができる。その
一方で、重大な犯罪の誘発等の、身体的特徴をセキュリ
ティの認証に使用する場合の欠点(上述)を回避するこ
とが可能である。
【0063】第2の実施の形態 次に、この発明の第2の実施の形態について、説明す
る。
【0064】上述したように、第1の実施の形態に係る
セキュリティカードでは、全く同一の光学的模様のもの
を製造することは、できない。しかし、不正使用しよう
とする者は、他人のセキュリティカードを持ち出して、
この光学的模様を偏光器などで読み取り、これと同一の
模様を透光板の表面に印字する等して、セキュリティカ
ードを偽造する場合が考えられる。そして、このような
偽造セキュリティカードが非常に精巧に作製された場合
には、セキュリティ認証装置が正当なセキュリティカー
ドであると誤認識するおそれがある。この実施の形態
は、このようして作製された偽造セキュリティカードを
正当でないと認識できるセキュリティ認証装置の例であ
る。
【0065】図8は、この実施の形態に係るセキュリテ
ィ認証装置の構成を概略的に示す概念図である。図8に
おいて、図1と同じ符号を付した構成要素は、それぞ
れ、図1の場合と同じものを示している。
【0066】図8に示したように、このセキュリティ認
証装置800は、円筒型ギア801、モータギア80
2、モータ803、エンコーダ804、原点穴805、
光センサ806、エンコーダ制御部807およびモータ
駆動部808を備えている。
【0067】円筒型ギア801は、第1の偏光板122
を回転させる。この円筒型ギア801は、モータギア8
02によって、駆動される。
【0068】モータギア802は、モータ803の回転
軸に固定されており、この回転軸の回転を、円筒形ギア
801に伝達する。
【0069】モータ803は、モータ駆動部808の制
御にしたがって、回転軸を回転させる。
【0070】エンコーダ804は、モータ803の回転
軸の回転角度を検出するために使用される。
【0071】原点穴805は、円筒形ギア801に設け
られている。この原点穴805からは、照明素子121
aの光が漏れる。この原点穴805は、円筒型ギア80
1の、回転に対する原点を画定するために使用される。
【0072】光センサ806と原点穴805との間のフ
レームには、貫通穴が設けられている。光センサ806
と原点穴805とが対向位置にあるときに、原点穴から
漏れた光が、この貫通穴を通過して光センサ806に検
出される。後述するように、この光センサ806が光を
検出したときの位置が、円筒形ギア801の原点であ
る。
【0073】エンコーダ制御部807は、エンコーダ8
07の検出結果に基づいてモータ803の回転軸の回転
角度を判断し、この回転角度をCPU131に送る。
【0074】モータ駆動部808は、CPU131の制
御にしたがって、モータ803の駆動制御を行う。
【0075】なお、この実施の形態に係るセキュリティ
カードとしては、第1の実施の形態に係るセキュリティ
カード200(図2参照)を、そのまま使用することが
できる。
【0076】次に、セキュリティ認証装置800の動作
について説明する。
【0077】最初に、セキュリティカード200の認証
情報(すなわち透光部202の光学的模様)をセキュリ
ティ認証装置800に登録する処理について、図9〜図
11のフローチャートを用いて説明する。
【0078】CPU131は、第1の実施の形態の場合
と同様、光センサ113のオン/オフを所定周期でチェ
ックしている(S901)。セキュリティカード200
がカード受入部110に挿入されて光センサ113がオ
ンすると、CPU131は、撮像部120の電源をオン
する(S902)。続いて、CPU131は、LED制
御基板143を制御して、第1のLED141を点灯さ
せる(S903)。第1のLED141の点灯により、
使用者は、セキュリティカード200が正しく挿入され
たことを知ることができる。したがって、セキュリティ
カード200をカード受入部110に挿入しても第1の
LED141が点灯しない場合には、使用者は、セキュ
リティカード200を、一旦抜き取ってから再挿入すれ
ばよい。その後、CPU131は、照明制御基板121
dを制御して、照明素子121aを点灯させる(S90
4)。
【0079】続いて、CPU131は、第1の偏光板1
22の位置を初期化する(S905)。すなわち、CP
U131は、モータ803を用いて第1の偏光板122
を回転させ、原点穴805から漏れた光を光センサ80
6が検出すると、このモータ803を停止させる。
【0080】次に、CPU131は、登録番号を示す変
数Pに、初期値「1」を代入する(S906)。さら
に、CPU131は、登録数の設定値Mに、所定の自然
数を代入する(S907)。Mに代入する数値は、例え
ば、予め装置内に登録しておけばよい。
【0081】次に、CPU131は、第1の実施の形態
の場合と同様にしてカメラ制御基板124dを制御する
ことにより、CCD素子124cに光学的模様を撮像さ
せる(S1001)。さらに、CPU131は、画像入
力部125に、CCD素子124cから入力された画像
信号を処理させる(S1002)。この処理により、上
述の光学的模様から、認証情報としての画像情報が生成
される。CPU131は、この認証情報を、画像入力部
125から入力する(S1003)。そして、CPU1
31は、この認証情報を、登録番号Pとともに、メモリ
132に格納する(S1004)。認証情報および登録
番号Pがメモリ132に格納されることにより、この認
証情報がセキュリティ認証装置800に登録されたこと
になる。
【0082】続いて、CPU131は、登録番号Pを、
設定値Mと比較する(S1005)。そして、P<Mの
場合(すなわち、登録の実行回数がM回に達していない
場合)、CPU131は、第1の偏光板122を、所定
角度だけ回転させる(S1006)。この所定角度は、
例えば、360゜/Mとすればよい。CPU131が、
モータ駆動部808を制御してモータ803の回転軸を
回転させることにより、円筒形ギア801を回転させる
ことができ、したがって、第1の偏光板122が回転す
る。このときの回転角度は、エンコーダ804が読み取
った目盛をエンコーダ制御部807で判定することによ
って、検出される。第1の偏光板122が所定角度だけ
回転すると、CPU131は回転を停止させ、実行回数
Pを「1」だけ増数した後(S1007)、ステップS
1001以降を再度実行する。ステップS1001から
ステップS1007までの処理は、ステップS1005
において、P=Mになるまで(すなわち、登録実行回数
がM回に達するまで)、繰り返される。これにより、第
1の偏光板122を所定角度ずつ回転させながら、M種
類の光学的模様を撮像し、認証情報として登録すること
ができる。光学特性ムラに基づく光学的模様は、2枚の
偏光板122,123の重ね合わせ角度に応じて、輝
度、柄、色彩が変換する。したがって、これらのM種類
の光学的模様は、互いに相違する。すなわち、この実施
の形態では、1枚のセキュリティカード200からM種
類の認証情報を読み出して、登録する。
【0083】ステップS1005においてP=Mである
場合、CPU131は、上述のステップS905と同様
にして、第1の偏光板122の位置を初期化する(S1
008)。第1の偏光板122の位置が初期化される
と、続いてCPU131は、照明素子121aおよび第
1のLED141を消灯させる(S1009)。第1の
LED141の消灯により、使用者は、認証情報の登録
処理が終了したことを知ることができる。
【0084】次に、CPU131は、監視時間Tに
「0」を代入した後(S1101)、光センサ113の
オン/オフのチェック、すなわちセキュリティカード2
00が抜き取られたか否かのチェックを開始する(S1
102)。そして、光センサ113がオン(セキュリテ
ィカード200が挿入されたままの状態)の場合は、監
視時間Tと監視時間リミットt0 とを比較する(S11
03)。ここで、T≦t0であれば、CPU131は、
LED制御基板143,144を制御して、第1、第2
のLED141,142の点滅を開始させ(S110
4)、その後、ステップS1102以降を再度実行す
る。第1、第2のLED141,142を点滅させるこ
とにより、使用者は、セキュリティカード200の抜き
取りが催促されていることを認識できる。ステップS1
102で光センサ113がオフ(セキュリティカード2
00が抜き取られた状態)であった場合、CPU131
は、LED制御基板143,144を制御して第1、第
2のLED141,142を消灯させた後(S110
5)、撮像部120の電源をオフして(S1106)、
登録処理を終了する。同様に、ステップS1103でT
>t0 であった場合も、CPU131は、LED制御基
板143,144を制御して第1、第2のLED14
1,142を消灯させた後(S1105)、撮像部12
0の電源をオフして(S1106)、登録処理を終了す
る。
【0085】次に、セキュリティカード200の認証を
行う処理について、図12〜図15のフローチャートを
用いて説明する。
【0086】登録処理で説明したように、CPU131
は、光センサ113のオン/オフを所定周期でチェック
している(S1201)。ここで、セキュリティカード
200がカード受入部110に挿入されて光センサ11
3がオンすると、CPU131は、まず、撮像部120
の電源をオンする(S1202)。続いて、CPU13
1は、登録処理の場合と同様、照明素子121aおよび
第1のLED141を点灯させる(S1203,S12
04)。
【0087】続いて、CPU131は、登録処理の場合
と同様にして、第1の偏光板122の位置を初期化する
(S1205)。
【0088】次に、CPU131は、読み出しの実行回
数を示す変数Pに、初期値「1」を代入する(S120
6)。さらに、CPU131は、設定値Mに、所定の自
然数を代入する(S1207)。この設定値Mには、上
述の登録処理で使用した数値と同じ数値が代入される。
【0089】次に、CPU131は、第1の実施の形態
の場合と同様にしてカメラ制御基板124dを制御する
ことにより、CCD素子124cに光学的模様を撮像さ
せる(S1301)。さらに、CPU131は、画像入
力部125に、CCD素子124cから入力された画像
信号を処理させる(S1302)。この処理により、上
述の光学的模様から、認証情報としての画像情報が生成
される。
【0090】CPU131は、この認証情報を、画像入
力部125から入力して(S1303)、メモリ132
に一時的に格納する(S1304)。続いて、CPU1
31は、登録番号Pを、設定値Mと比較する(S130
5)。そして、P<Mの場合(すなわち、読み出し実行
回数がM回に達していない場合)、CPU131は、登
録処理の場合と同様にして、第1の偏光板122を、所
定角度だけ回転させる(S1306)。このときの回転
角度は、登録処理のときと同一である。第1の偏光板1
22が所定角度だけ回転すると、CPU131は回転を
停止させ、実行回数Pを「1」だけ増数した後(S13
07)、ステップS1301以降を再度実行する。ステ
ップS1301からステップS1307までの処理は、
ステップS1305において、P=Mになるまで(すな
わち、読み出し実行回数がM回に達するまで)、繰り返
される。これにより、第1の偏光板122を所定角度ず
つ回転させながら、M種類の光学的模様を、認証情報と
して読み出すことができる。
【0091】ステップS1305においてP=Mである
場合、CPU131は、再び第1の偏光板122の位置
を初期化する(S1308)。第1の偏光板122の位
置が初期化されると、続いてCPU131は、照明素子
121aを消灯させるとともに(S1309)、第1の
LED141を点滅させる(S1310)。第1のLE
D141の点滅により、使用者は、認証情報の登録作業
が終了したことを知ることができる。
【0092】続いて、CPU131は、照合番号を示す
変数Qに、初期値「1」を代入する(S1401)。そ
して、上述の登録処理で登録されたQ番目の認証情報
(上記S1004参照)と、この認証処理で読み取られ
たQ番目の認証情報(上記S1304参照)とメモリ1
32から読み出して、照合する(S1402)。そし
て、CPU131は、これらの認証情報が一致するか否
かを判定する(S1403)。認証情報が一致する場
合、CPU131は、照合番号Qを上述の設定値Mと比
較する(S1404)。そして、Q≠Mの場合(すなわ
ち、照合回数がM回に達していない場合)、CPU13
1は、照合番号Qを「1」だけ増数して(S140
5)、ステップS1402以降を再度実行する。ステッ
プS1402からステップS1405までの処理は、ス
テップS1403において認証情報が一致しないと判断
されるか、ステップS1404においてQ=Mになるま
で、繰り返される。
【0093】ステップS1404においてQ=Mである
と判断された場合、CPU131は、第1のLED14
1を点灯させる(S1406)。これにより、利用者
は、セキュリティカード200の正当性が認証されたこ
とを、認識できる。一方、S1403において認証情報
が一致しない場合、CPU131は、第1のLED14
1を消灯させるとともに(S1407)、第2のLED
142を点灯させる(S1408)。これにより、利用
者は、セキュリティカード200が不当であると判定さ
れたことを、認識できる。
【0094】上述のように、この実施の形態の係るセキ
ュリティカード200を使用する場合、M種類の光学的
模様は互いに相違する。これに対して、透光板の表面に
模様を印字することなどによって偽造されたセキュリテ
ィカードの場合、第1の偏光板122を回転させても、
光学的模様は変化しない。したがって、セキュリティ認
証装置800は、M種類の認証情報をすべて比較するこ
とにより、セキュリティカード200の真偽を高精度に
判別することができる。
【0095】続いて、CPU131は、監視時間Tに
「0」を代入した後(S1501)、光センサ113の
オン/オフのチェック、すなわちセキュリティカード2
00が抜き取られたか否かのチェックを開始する(S1
502)。そして、光センサ113がオン(セキュリテ
ィカード200が挿入されたままの状態)の場合は、監
視時間Tと監視時間リミットt0 とを比較する(S15
03)。そして、T≦t 0 であれば、CPU131は、
LED制御基板143,144を制御して第1、第2の
LED141,142の点滅を開始させた後(S150
4)、ステップS1502以降を再度実行する。第1、
第2のLED141,142を点滅させることにより、
使用者は、セキュリティカード200の抜き取りが催促
されていることを認識できる。ステップS1502で光
センサ113がオフ(セキュリティカード200が抜き
取られた状態)であった場合、CPU131は、第1、
第2のLED141,142を消灯させた後(S150
5)、メモリ132内に一時的に格納された認証情報
(上記ステップS1304参照)を消去し(S150
6)、さらに撮像部120の電源をオフして(S150
7)、登録処理を終了する。同様に、ステップS150
3でT>t0 であった場合も、CPU131は、第1、
第2のLED141,142の消灯(S1505)、メ
モリ132内に一時的に格納された認証情報の消去(S
1506)および撮像部120の電源断(S1507)
を行って、登録処理を終了する。
【0096】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、第1の実施の形態と同様、セキュリティカード2
00に設けられた透光部202の光学的模様を用いて、
セキュリティの認証を行うことができる。
【0097】さらに、この実施の形態では、第1の偏光
板122を回転させることによって得られる認証情報を
使用するので、第1の実施の形態の場合よりも、さら
に、認証の信頼性を向上させることができる。
【0098】なお、この実施の形態では、第1の偏光板
122を回転させる場合を説明したが、第2の偏光板1
23を回転させることによっても、同様の効果を得るこ
とができる。
【0099】また、この実施の形態では、第1の偏光板
122を回転させることによって得られた複数種類の認
証情報を使用することとしたが、光学的模様の画像デー
タを登録するときの回転角度を固定しないことにすれ
ば、1種類の認証情報のみを使用することとしても、第
1の実施の形態の場合よりも信頼性の高い認証を行うこ
とができる。例えば、登録処理時および認証処理時の回
転角度を装置毎に違う値に設定し且つ利用者等に対して
秘匿すれば、不正使用しようとするセキュリティ認証装
置で設定されている回転角度を知得しない限りセキュリ
ティカードを偽造できない。また、登録処理時にアット
ランダムに回転角度が決定されることにして、この回転
角度を認証情報とともに登録することによっても、同様
の効果を得ることができる。
【0100】第3の実施の形態 次に、この発明の第3の実施の形態について、説明す
る。
【0101】この実施の形態は、撮像のための機構の一
部(光源側の機構)を、セキュリティ証明具側に設ける
ことにより、セキュリティ認証装置の小型化を図った例
である。
【0102】図16は、この実施の形態に係るセキュリ
ティ認証装置の構成を概略的に示す概念図である。
【0103】図16に示したように、このセキュリティ
認証装置1600の、パネル1601の内側には、キー
受入部1610、撮像部1620、認証制御部163
0、表示部1640および電源部1650が設けられて
いる。
【0104】キー受入部1610は、セキュリティ証明
具としてのセキュリティキー1700(図17参照)を
受け入れるための機構であり、挿入キャップ1611
と、光センサ1612と、センサ制御部1613とを備
えている。
【0105】挿入キャップ1611は、キー溝1611
aを備えている。このキー溝1611aの内側に、セキ
ュリティキー1700が挿入される。
【0106】光センサ1612は、このセキュリティ認
証装置1600の近くに人物が居るときにオンする。
【0107】センサ制御部1613は、光センサ161
2のオン/オフをチェックすることにより、セキュリテ
ィ認証装置1600に人物が近寄ったことを検知する。
【0108】撮像部1620は、保護ガラス1621、
第2の偏光板1622、カメラ1623および画像入力
部1624を備えている。なお、後述するように、第1
の偏光板や光源部等は、セキュリティキー1700内に
設けられる。
【0109】保護ガラス1621は、第2の偏光板16
22を、外部の塵や衝撃から保護するためのガラスであ
る。
【0110】第2の偏光板1622は、保護ガラス16
21を介してセキュリティキー1700から受光した光
を偏光する。この偏光板1622で偏光された光は、カ
メラ1623に入射される。
【0111】カメラ1623は、第2の偏光板1621
で偏光された光を電気信号に変換する機構であり、レン
ズ1623a、レンズ台座1623b、CCD素子16
23cおよびカメラ制御基板1623dを備えている。
レンズ1623aは、第2の偏光板1622で偏光され
た光を集光して、CCD素子1623cに導く。レンズ
台座1623bは、レンズ1623aを保持する。CC
D素子1623cは、レンズ1623aを介して受光し
た光を、電気信号に変換して、画像入力部1624に送
る。カメラ制御基板1623dは、CCD素子1623
cの駆動制御を行う。
【0112】画像入力部1624は、CCD素子162
3cから入力された電気信号を用いて、認証情報を生成
し、認証制御部1630のCPU1631(後述)に送
る。
【0113】認証制御部1630は、画像入力部162
4から入力した認証情報を用いてセキュリティの認証を
行うとともに、セキュリティ認証装置1600全体を制
御する。この認証制御部1630は、CPU1631
と、メモリ1632と、インタフェース部1633とを
備えている。
【0114】CPU1631は、センサ制御部1613
から信号を入力し、また、カメラ制御基板1623dを
制御する。さらに、CPU1631は、画像入力部16
24から入力された認証情報とメモリ1632から読み
出された認証情報とを比較することにより、セキュリテ
ィキー1700の認証を行う。
【0115】メモリ1632は、予め登録された認証情
報を記憶する。
【0116】インタフェース部1633は、CPU16
31から入力された認識結果を、外部装置(図示せず)
に送る。
【0117】表示部1640は、第1、第2のLED1
641,1642と、LED制御基板1643,164
4とを備えている。LED制御基板1643,1644
は、CPU1631の制御にしたがって、第1、第2の
LED1641,1642を点灯させる。第1、第2の
LED1641,1642としては、異なる発光色のも
のを使用することが望ましい。
【0118】電源部1650は、装置1600内の各部
1610,1620,1630,1640等に、駆動電
力を供給する。
【0119】図17は、セキュリティ証明具としてのセ
キュリティキー1700の構造を示す図であり、(A)
は正面図、(B)は(A)に示されたスイッチ部の部分
拡大図、(C)はスイッチ部の底面図である。
【0120】図17(A)に示したように、このセキュ
リティキー1700の筐体1701は、フレーム170
1aとキャップ1701bとを有している。フレーム1
701aとキャップ1701bとは、挿脱自在に結合さ
れる。筐体1701内には、第1の偏光板1702、透
光板1703、保護ガラス1704、照明器1710お
よび電源部1720が設けられている。
【0121】第1の偏光板1702は、照明器1710
の光を偏光する。偏光板1702で偏光された光は、透
光部1703に照射される。
【0122】透光板1703としては、透光性(透明ま
たは半透明)の円盤形基板が使用される。この基板17
03は、例えば、アクリロニトリル・ブタジェン・スチ
レンやポリカーボネートなどのプラスチック材料で形成
ことができるが、他の材料で形成することも可能であ
る。透光板1703には、第1の実施の形態のセキュリ
ティカード200と同様、製造時に適当な大きさの光学
特性ムラを発生させることにより、光学的模様が形成さ
れる。
【0123】保護ガラス1704は、第1の偏光板17
02を、外部の塵や衝撃から保護するためのガラスであ
る。
【0124】照明器1710は、透光板1703へ照射
する光を生成する機構であり、照明素子1710a、反
射板1710b、拡散板1710cおよび照明基板17
10dを備えている。照明素子1710aは、照明基板
1710dに保持されており、この照明基板1710d
から供給された電力で点灯する。反射板1710bと、
この反射板1710bに保持された拡散板1710cと
は、キャップ1701bに固定されており、照明素子1
710aが発した光を反射・拡散して、透光板1703
に照射される光を均一化する。照明基板1710dは、
フレーム1701aに固定されており、電源部1720
から供給された電力を、照明素子1710aに伝える。
【0125】電源部1720は、照明器1710に電力
を供給するための機構であり、スイッチ部1711、ス
プリング1715および絶縁ケース1716を備えてい
る。また、フレーム1701a内には、電源としての電
池1717が収容される。
【0126】スイッチ部1711は、照明素子1710
aを点灯/消灯するためのスイッチであり、図17
(B)、(C)に示したように、ボタン1712、導電
片1713およびスイッチ基板1714を備えている。
ボタン1712は、スイッチ部1711のオン/オフを
切り換えるために使用される。このボタン1712は、
適当な硬さの非導電性弾性部材で形成されており、押下
部1712aと足部1712bとを有している。押下部
1712aは、照明素子1710aを点灯させたいとき
に、利用者が押し下げる部分である。足部1712b
は、このボタン1712をスイッチ基板1714上に保
持する。導電片1713は、スイッチ基板1714より
も小さく作られ、押下部1712aの下面に接着されて
いる。導電片1713は、通常の状態ではスイッチ基板
1714と非接触であるが、利用者が押下部1712a
を押し下げたときにスイッチ基板1714と接触する。
スイッチ基板1714は、第1の導電パターン1714
aと第2の導電パターン1714bとを有している。第
1の導電パターン1714aは照明素子1710aの一
方の端子(図示せず)と導通しており、第2の導電パタ
ーン1714bはスプリング1715と導通している。
第1の導電パターン1714aと第2の導電パターン1
714bとは、通常の状態では非導通であるが、押下部
1712が押し下げられて導電片1713とスイッチ基
板1714とが接触することにより、導通する。
【0127】スプリング1715は、電池1717を押
圧することにより、電池1717と照明基板1710d
の端子(図示せず)とを導通させる。さらに、スプリン
グ1715は、第2の導電パターン1714bと電池1
717とを導通させる。
【0128】絶縁ケース1716は、フレーム1701
aの内壁面を覆うように設けられており、照明基板17
10とフレーム1701aとの導通を防止するととも
に、電池1717の位置ずれを抑える。
【0129】次に、セキュリティ認証装置1600およ
びセキュリティキー1700の動作について説明する。
【0130】最初に、セキュリティキー1700の認証
情報(すなわち透光板1702の光学的模様)をセキュ
リティ認証装置1600に登録する処理について、図1
8のフローチャートを用いて説明する。
【0131】まず、CPU1631は、光センサ161
2のオン/オフをチェックすることにより、装置160
0の近くに人物が居るか否かを判別する(S180
1)。利用者が装置1600に近づいて光センサ161
2がオンすると、CPU1631は、撮像部1620の
電源をオンする(S1802)。
【0132】続いて、CPU1631は、CCD素子1
623cの受光光量をチェックする(S1803)。利
用者が、セキュリティキー1700を挿入キャップ16
11に嵌め込んでボタン1712を押した場合は、照明
素子1710aが点灯して、CCD素子1623cの受
光光量が所定値よりも大きくなる。したがって、この受
光光量が所定値よりも小さい場合、CPU1631は、
セキュリティキー1700の嵌合および照明素子171
0aの点灯がなされていないと判断して、再び光センサ
1612のオン/オフをチェックする(S1804)。
そして、光センサ1612がオンしている場合は、装置
1600の近くに人物が居ると判断されるので、ステッ
プS1803に戻る。一方、ステップS1804で光セ
ンサ1612がオフしている場合は、装置1600から
人物が離れたと判断して撮像部1620の電源をオフし
(S1805)、ステップS1801に戻る。
【0133】ステップS1803で受光光量が所定値よ
りも大きいかった場合、CPU1631は、LED制御
基板1643を制御して、第1のLED1641を点灯
させる(S1806)。第1のLED1641の点灯に
より、使用者は、セキュリティキー1700と挿入キャ
ップ1611とが正しく嵌合されたことを知ることがで
きる。したがって、セキュリティキーを挿入キャップ1
611に挿入してボタン1722を押しても第1のLE
D1641が点灯しない場合には、使用者は、セキュリ
ティキー1700を、一旦抜き取ってから再挿入すれば
よい。
【0134】利用者がボタン1712を押すことによっ
て照明素子1710aが点灯すると、この光は、反射板
1710bおよび拡散板1710cで均一化された後、
第1の偏光板1702で偏光され、透光板1703を透
過した後、保護ガラス1704を介して、セキュリティ
認証装置1600に入射される。そして、この入射光
は、保護ガラス1621を透過した後、第2の偏光板1
622で偏光され、レンズ1623aを介して、CCD
素子1623cに投影される。CPU1631は、カメ
ラ制御基板1623dを制御することにより、この光学
的模様をCCD素子1623cに撮像させる(S180
7)。この撮像によって得られた画像信号は、CCD素
子1623cから、画像入力部1624に送られる。
【0135】続いて、CPU1631は、画像入力部1
624に、CCD素子1623cから入力された画像信
号を処理させる(S1808)。この処理により、認証
情報が生成される。CPU1631は、この認証情報
を、画像入力部1624から入力する(S1809)。
そして、CPU1631は、この認証情報を、メモリ1
632に格納する(S1810)。認証情報がメモリ1
632に格納されることにより、この認証情報がセキュ
リティ認証装置1600に登録されたことになる。
【0136】続いて、CPU1631は、LED制御基
板1643を制御して、第1のLED1641を消灯さ
せる(S1811)。これにより、使用者は、認証情報
の登録作業が終了したことを知ることができる。
【0137】最後に、CPU1631は、撮像部162
0の電源をオフして(S1812)、登録処理を終了す
る。
【0138】次に、キュリティキー1700の認証を行
う処理について、図19、図20のフローチャートを用
いて説明する。
【0139】登録処理で説明したように、CPU163
1は、光センサ1612のオン/オフを所定周期でチェ
ックしている(S1901)。そして、光センサ161
2がオンしたときは、利用者が装置1600の近くに居
ると判断して、撮像部1620の電源をオンする(S1
902)。
【0140】続いて、CPU1631は、CCD素子1
623cの受光光量をチェックする(S1903)。こ
の受光光量が所定値よりも小さい場合、CPU1631
は、セキュリティキー1700の嵌合および照明素子1
710aの点灯がなされていないと判断して、再び光セ
ンサ1612のオン/オフをチェックする(S190
4)。そして、光センサ1612がオンしている場合
は、装置1600の近くに人物が居ると判断されるの
で、ステップS1903に戻る。一方、ステップS19
04で光センサ1612がオフしている場合は、装置1
600から人物が離れたと判断して撮像部1620の電
源をオフし(S1905)、ステップS1901に戻
る。
【0141】ステップS1903で受光光量が所定値よ
りも大きいかった場合、CPU1631は、LED制御
基板1643を制御して、第1のLED1641を点灯
させる(S1906)。これにより、使用者は、セキュ
リティキー1700と挿入キャップ1611とが正しく
嵌合されたことを知ることができる。
【0142】上述の登録処理の場合と同様、照明素子1
710aが点灯すると、CCD素子1623cに光学的
模様が投影される。CPU1631は、カメラ制御基板
1623dを制御することにより、この光学的模様をC
CD素子1623cに撮像させる(S1907)。
【0143】続いて、CPU1631は、画像入力部1
624に、CCD素子1623cから入力された画像信
号を処理させる(S1908)。この処理により、上述
の光学的模様から、認証情報としての画像情報が生成さ
れる。CPU1631は、この認証情報を、画像入力部
1624から入力する(S1909)。
【0144】次に、CPU1631は、LED制御基板
1643を制御して、第1のLED1641を点滅させ
る(S2001)。これにより、使用者は、ボタン17
12の押下を止めてセキュリティキー1700を抜き取
るように催促されていることを、認識できる。
【0145】さらに、CPU1631は、メモリ163
2に格納された認証情報(上述の登録処理で格納された
認証情報)を順次読み出して、これらの認証情報を、画
像入力部1624から入力された認証情報と照合する
(S2002)。そして、CPU1631は、セキュリ
ティキー1700から読み出した認証情報と一致する認
証情報がメモリ1632内に格納されているか否かを判
定する(S2003)。一致する認証情報が格納されて
いる場合、CPU1631は、LED制御基板1643
を制御して、第1のLED1641を点灯させる(S2
004)。これにより、利用者は、セキュリティキー1
700の正当性が認証されたことを、認識できる。一
方、S2003において、一致する認証情報が格納され
ていない場合、CPU1631は、LED制御基板16
43を制御して第1のLED1641を消灯させるとと
もに(S2005)、LED制御基板1644を制御し
て第2のLED1642を点灯させる(S2006)。
これにより、利用者は、セキュリティキー1700が不
当であると判定されたことを、認識できる。
【0146】続いて、CPU1631は、光センサ16
12のオン/オフのチェックを一定周期で繰り返す(S
2007)。そして、この光センサ1612がオフにな
った場合は、利用者が装置1600の近くを離れたと判
断して、第1、第2のLED1641,1642を消灯
させた後(S2008)、撮像部1620の電源をオフ
して(S2009)、登録処理を終了する。
【0147】次に、透光板1703の製造方法の一例に
ついて説明する。図21は、透光板1703の製造装置
の概念図である。
【0148】図21に示したように、この製造装置21
00は、透光板成形型2110と、材料投入部212
1,2122,2123と、材料投入口2131,21
32,2133と、材料排出口2141,2142,2
143とを備えている。
【0149】この装置2100では、3個の材料投入部
2121,2122,2123から透光板成形型211
0に、材料投入口2131,2132,2133を介し
て、透光板成形材料が投入される。そして、余分な透光
板成形材料は、材料排出口2141,2142,214
3から外部に排出される。これにより、透光板成形型2
110で、透光板1703を成形化することができる。
また、この装置2100では、3個の材料投入口213
1,2132,2133における投入速度や投入圧力
を、それぞれ個別に制御することができる。同様に、3
個の材料排出口2141,2142,2143における
排出速度も、個別に制御することができる。
【0150】このような構造の装置では、透光板成形材
料の投入速度、投入圧力または排出速度の一種類以上を
制御することにより、透光板成形型2110の中央部付
近での透光板成形材料の流れを変化させることができ
る。そして、透光板成形材料の流れを制御することによ
り、透光板1703に、厚さムラやひずみ等による光学
特性ムラを、適当な大きさで発生させることができ、し
たがって、第1の実施の形態の透光板202と同様の光
学的模様を得ることができる。
【0151】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、セキュリティキー1700に設けられた透光板1
703の光学的模様を用いて、セキュリティの認証を行
うことができる。
【0152】また、照明機構をセキュリティキー170
0内に設けたので、セキュリティ認証装置1600を小
型化することができる。
【0153】第4の実施の形態 次に、この発明の第4の実施の形態について、説明す
る。この実施の形態は、第2の偏光板を回転させて光学
的模様を読み取る機構を備えている点等が、上述の第3
の実施の形態と異なる。
【0154】図22は、この実施の形態に係るセキュリ
ティ認証装置の構成を概略的に示す概念図である。図2
2において、図17と同じ符号を付した構成要素は、そ
れぞれ、図17の場合と同じものを示している。
【0155】図22に示したように、このセキュリティ
認証装置2200は、円筒型ギア2201、モータギア
2202、モータ2203、エンコーダ2204、反射
板2205、フォトカプラ2206、エンコーダ制御部
2207およびモータ駆動部2208を備えている。
【0156】円筒型ギア2201は、第2の偏光板16
22を回転させる。この円筒型ギア2201は、モータ
ギア2202によって駆動される。この円筒型ギア22
01は、表面の反射率が反射板2205の反射率よりも
低くなるように作製される。
【0157】モータギア2202は、モータ2203の
回転軸に固定されており、この回転軸の回転を、円筒形
ギア2201に伝達する。
【0158】モータ2203は、モータ駆動部2208
の制御にしたがって、回転軸を回転させる。
【0159】エンコーダ2204は、モータ2203の
回転軸の回転角度を検出するために使用される。
【0160】反射板2205は、円筒形ギア2201の
表面に配置され、フォトカプラ2206の発光素子22
06a(後述)の光を反射する。この反射板2205
は、円筒型ギア2201の、回転に対する原点を画定す
るために使用される。
【0161】フォトカプラ2206は、発光素子220
6aと受光素子2206bとを備えている。発光素子2
206aの出射光の一部は、この円筒型ギア2201の
表面または反射板2205で反射して、受光素子220
6bに受光される。上述のように、反射板2205の反
射率は円筒型ギア2201の表面の反射率よりも高いの
で、受光素子2206bの受光光量は、反射板2205
で反射するときの方が大きくなる。この実施の形態で
は、受光素子2206bの受光光量が所定値よりも大き
くなる位置(すなわち、反射板2205がフォトカプラ
2206に対向するような位置)を、円筒形ギア220
1の原点とする。
【0162】エンコーダ制御部2207は、エンコーダ
2207の検出結果に基づいてモータ2203の回転軸
の回転角度を判断し、この回転角度をCPU1631に
送る。
【0163】モータ駆動部2208は、CPU1631
の制御にしたがって、モータ2203の駆動制御を行
う。
【0164】なお、この実施の形態に係るセキュリティ
キーとしては、第3の実施の形態に係るセキュリティキ
ー1700(図17参照)を、そのまま使用することが
できる。
【0165】次に、セキュリティ認証装置2200の動
作について説明する。
【0166】最初に、セキュリティキー1700の認証
情報(すなわち透光板1703の光学的模様)をセキュ
リティ認証装置2200に登録する処理について、図2
3および図24のフローチャートを用いて説明する。
【0167】まず、CPU1631は、光センサ161
2のオン/オフをチェックすることにより、装置220
0の近くに人物が居るか否かを判別する(S230
1)。利用者が装置2200に近づいて光センサ161
2がオンすると、CPU1631は、撮像部1620の
電源をオンする(S2302)。
【0168】次に、CPU1631は、第2の偏光板1
622の位置を初期化する(S2303)。すなわち、
CPU1631は、モータ2203を用いて第2の偏光
板1622を回転させ、受光素子2206bの受光光量
が所定値よりも大きくなったときに(すなわち、反射板
2205がフォトカプラ2206に対向する位置に達し
たときに)、このモータ2203を停止させる。
【0169】続いて、CPU1631は、CCD素子1
623cの受光光量をチェックする(S2304)。利
用者が、セキュリティキー1700(図17参照)を挿
入キャップ1611に嵌め込んでボタン1712を押し
た場合は、照明素子1710aが点灯して、CCD素子
1623cの受光光量が所定値よりも大きくなる。した
がって、この受光光量が所定値よりも小さい場合、CP
U1631は、セキュリティキー1700の嵌合および
照明素子1710aの点灯がなされていないと判断し
て、再び光センサ1612のオン/オフをチェックする
(S2305)。そして、光センサ1612がオンして
いる場合は、装置2200の近くに人物が居ると判断さ
れるので、ステップS2304に戻る。一方、ステップ
S2305で光センサ1612がオフしている場合は、
装置2200から人物が離れたと判断して撮像部162
0の電源をオフし(S2306)、ステップS2301
に戻る。
【0170】ステップS2304で受光光量が所定値よ
りも大きいかった場合、CPU1631は、LED制御
基板1643を制御して、第1のLED1641を点灯
させる(S2307)。第1のLED1641の点灯に
より、使用者は、セキュリティキー1700と挿入キャ
ップ1611とが正しく嵌合されたことを知ることがで
きる。
【0171】次に、CPU1631は、登録番号を示す
変数Pに、初期値「1」を代入する(S2308)。さ
らに、CPU1631は、登録数の設定値Mに、所定の
自然数を代入する(S2309)。Mに代入する数値
は、例えば、予め装置内の登録しておけばよい。
【0172】その後、CPU1631は、第3の実施の
形態の場合と同様にして、CCD素子1623cに光学
的模様を撮像させる(S2401)。さらに、CPU1
631は、画像入力部1624に、CCD素子1623
cから入力された画像信号を処理させる(S240
2)。この処理により、上述の光学的模様から、認証情
報が生成される。CPU1631は、この認証情報を、
画像入力部1624から入力する(S2403)。そし
て、CPU1631は、この認証情報を、登録番号Pと
ともに、メモリ1632に格納する(S2404)。認
証情報および登録番号Pがメモリ1632に格納される
ことにより、この認証情報がセキュリティ認証装置22
00に登録されたことになる。
【0173】続いて、CPU1631は、登録番号P
を、設定値Mと比較する(S2405)。そして、P<
Mの場合(すなわち、登録の実行回数がM回に達してい
ない場合)、CPU1631は、第2の偏光板1622
を、所定角度だけ回転させる(S2406)。この所定
角度は、例えば、360゜/Mとすればよい。CPU1
631が、モータ駆動部2208を制御してモータ22
03の回転軸を回転させることにより、円筒形ギア22
01を回転させることができ、したがって、第2の偏光
板1622が回転する。このときの回転角度は、エンコ
ーダ2204が読み取った目盛をエンコーダ制御部22
07で判定することによって、検出される。第2の偏光
板1622が所定角度だけ回転すると、CPU1631
は回転を停止させ、実行回数Pを「1」だけ増数した後
(S2407)、ステップS2401以降を再度実行す
る。ステップS2401からステップS2407までの
処理は、ステップS2405において、P=Mになるま
で(すなわち、登録実行回数がM回に達するまで)、繰
り返される。これにより、第2の偏光板1622を所定
角度ずつ回転させながら、M種類の光学的模様を撮像
し、認証情報として登録することができる。光学特性ム
ラに基づく光学的模様は、2枚の偏光板1622,17
02の重ね合わせ角度に応じて、輝度、柄、色彩が変換
する。したがって、これらのM種類の光学的模様は、互
いに相違する。すなわち、この実施の形態では、1枚の
透光板1703からM種類の認証情報を読み出して、登
録する。
【0174】ステップS2405においてP=Mである
場合、CPU1631は、上述のステップS2303と
同様にして、第2の偏光板1622の位置を初期化する
(S2408)。第2の偏光板1622の位置が初期化
されると、続いてCPU1631は、第1のLED16
41を消灯させる(S2409)。第1のLED164
1の消灯により、使用者は、認証情報の登録作業が終了
したことを知ることができる。
【0175】最後に、CPU1631は、撮像部162
0の電源をオフして(S2410)、登録処理を終了す
る。
【0176】次に、セキュリティキー1700の認証を
行う処理について、図25〜図27のフローチャートを
用いて説明する。
【0177】登録処理で説明したように、CPU163
1は、光センサ1612のオン/オフを所定周期でチェ
ックしている(S2501)。そして、光センサ161
2がオンしたときは、利用者が装置2200の近くに居
ると判断して、撮像部1620の電源をオンする(S2
502)。
【0178】次に、CPU1631は、第2の偏光板1
622の位置を初期化する(S2503)。すなわち、
CPU1631は、モータ2203を用いて第2の偏光
板1622を回転させ、受光素子2206bの受光光量
が所定値よりも大きくなったときに、このモータ220
3を停止させる。
【0179】続いて、CPU1631は、CCD素子1
623cの受光光量をチェックする(S2504)。こ
の受光光量が所定値よりも小さい場合、CPU1631
は、セキュリティキー1700の嵌合および照明素子1
710aの点灯がなされていないと判断して、再び光セ
ンサ1612のオン/オフをチェックする(S250
5)。そして、光センサ1612がオンしている場合
は、装置2200の近くに人物が居ると判断されるの
で、ステップS2504に戻る。一方、ステップS25
05で光センサ1612がオフしている場合は、装置2
200から人物が離れたと判断して撮像部1620の電
源をオフし(S2506)、ステップS2501に戻
る。
【0180】ステップS2504で受光光量が所定値よ
りも大きいかった場合、CPU1631は、LED制御
基板1643を制御して、第1のLED1641を点灯
させる(S2507)。第1のLED1641の点灯に
より、使用者は、セキュリティキー1700と挿入キャ
ップ1611とが正しく嵌合されたことを知ることがで
きる。
【0181】次に、CPU1631は、登録番号を示す
変数Pに、初期値「1」を代入する(S2508)。さ
らに、CPU1631は、登録数の設定値Mに、所定の
自然数を代入する(S2509)。Mに代入する数値
は、上述の登録処理時の設定値Mと同じとする。
【0182】その後、CPU1631は、第3の実施の
形態の場合と同様にして、CCD素子1623cに光学
的模様を撮像させ(S2601)、さらに、画像入力部
1624にCCD素子1623cから入力された画像信
号を処理させる(S2602)。この処理により、上述
の光学的模様から、認証情報が生成される。
【0183】CPU1631は、この認証情報を、画像
入力部1624から入力して(S2603)、メモリ1
632に一時的に格納する(S2604)。続いて、C
PU1631は、登録番号Pを、設定値Mと比較する
(S2605)。そして、P<Mの場合(すなわち、読
み出し実行回数PがM回に達していない場合)、CPU
1631は、登録処理の場合と同様にして、第2の偏光
板1622を、所定角度だけ回転させる(S260
6)。このときの回転角度は、登録処理のときと同一で
ある。第1の偏光板1622が所定角度だけ回転する
と、CPU1631は回転を停止させ、実行回数Pを
「1」だけ増数した後(S2607)、ステップS26
01以降を再度実行する。ステップS2601からステ
ップS2607までの処理は、ステップS2605にお
いて、P=Mになるまで繰り返される。これにより、第
2の偏光板1622を所定角度ずつ回転させながら、M
種類の光学的模様を、認証情報として読み出すことがで
きる。
【0184】ステップS2605においてP=Mである
場合、CPU1631は、第2の偏光板1622の位置
を初期化する(S2608)。第2の偏光板1622の
位置が初期化されると、続いてCPU1631は、第1
のLED1641を点滅させる(S2609)。第1の
LED1641の点滅により、使用者は、認証情報の読
み出し処理が終了したことを知ることができる。
【0185】続いて、CPU1631は、照合番号を示
す変数Qに、初期値「1」を代入する(S2701)。
そして、上述の登録処理で登録されたQ番目の認証情報
(上記S2404参照)と、この認証処理で読み取られ
たQ番目の認証情報(上記S2604参照)とメモリ1
632から読み出して、照合する(S2702)。そし
て、CPU1631は、これらの認証情報が一致するか
否かを判定する(S2703)。認証情報が一致する場
合、CPU1631は、照合番号Qを上述の設定値Mと
比較する(S2704)。そして、Q≠Mの場合(すな
わち、照合回数QがM回に達していない場合)、CPU
1631は、照合番号Qを「1」だけ増数して(S27
05)、ステップS2702以降を再度実行する。ステ
ップS2702からステップS2705までの処理は、
ステップS2703において認証情報が一致しないと判
断されるか、ステップS2704においてQ=Mになる
まで、繰り返される。
【0186】ステップS2704においてQ=Mである
と判断された場合、CPU1631は、第1のLED1
641を点灯させる(S2706)。これにより、利用
者は、セキュリティキー1700の正当性が認証された
ことを、認識できる。一方、S2703において認証情
報が一致しない場合、CPU1631は、第1のLED
1641を消灯させるとともに(S2707)、第2の
LED1642を点灯させる(S2708)。これによ
り、利用者は、セキュリティキー1700が不当である
と判定されたことを、認識できる。
【0187】続いて、CPU1631は、光センサ16
12のオン/オフのチェックを一定周期で繰り返す(S
2709)。そして、この光センサ1612がオフにな
った場合は、利用者が装置2200の近くを離れたと判
断して、第1、第2のLED1641,1642を消灯
させた後(S2710)、ステップS2604でメモリ
1632に一時的に登録した画像データを消去し(S2
711)、さらに、撮像部1620の電源をオフして
(S2712)、登録処理を終了する。
【0188】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、第3の実施の形態と同様、透光板1703の光学
的模様を用いてセキュリティの認証を行うことができ、
且つ、セキュリティ認証装置2200を小型化すること
ができる。
【0189】加えて、この実施の形態では、M種類の光
学的模様を使用して認証を行うので、第2の実施の形態
と同じ理由により、セキュリティキー1700の真偽を
高精度に判別することができる。
【0190】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、利用者の身体的特徴を利用せずに、信頼性の高い
認証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の構造示す概念図である。
【図2】第1の実施の形態に係るセキュリティカードの
構造を示す平面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の登録処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の登録処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の認証処理を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の認証処理を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態に係るセキュリティカード製
造装置の概念図である。
【図8】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の構造示す概念図である。
【図9】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装置
の登録処理を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の登録処理を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の登録処理を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の構造示す概念図である。
【図17】第3の実施の形態に係るセキュリティキーの
構造を示す平面図である。
【図18】第3の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の登録処理を示すフローチャートである。
【図19】第3の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図20】第3の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図21】第3の実施の形態に係る透光板製造装置の概
念図である。
【図22】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の構造示す概念図である。
【図23】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の登録処理を示すフローチャートである。
【図24】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の登録処理を示すフローチャートである。
【図25】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図26】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【図27】第4の実施の形態に係るセキュリティ認証装
置の認証処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 セキュリティ認証装置 101 筐体 110 カード受入部 111 挿入口 112 走行ガイド 113 光センサ 120 撮像部 121 照明器 121a 照明素子 121b 反射板 121c 拡散板 121d 照明制御基板 122 第1の偏光板 123 第2の偏光板 124 カメラ 124a レンズ 124b レンズ台座 124c CCD素子 124d カメラ制御基板 125 画像入力部 130 認証制御部 131 CPU 132 メモリ 133 インタフェース部 140 表示部 141,142 LED 143,144 LED制御基板 150 電源部 200 セキュリティカード 201 基板 202 透光部 203 方向識別穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/06 G06T 1/00 400Z G06T 1/00 400 G07D 7/20 G07D 7/20 G06K 19/00 C Fターム(参考) 2C005 HA02 JA19 KA03 LA06 LB15 LB34 LB42 MA03 PA04 RA07 SA06 SA07 TA03 3E041 AA01 BA11 BB02 BC01 CB08 DB01 EA02 EA04 5B035 AA15 BB03 BC00 5B047 AA30 BA02 BB01 BC04 BC05 BC07 BC11 BC14 CA17 CA19 EA01 5B058 CA33 KA02 KA04 KA32 YA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セキュリティ証明具から認証情報を読み
    取って、セキュリティの認証を行うセキュリティ認証装
    置において、 前記セキュリティ証明具に設けられた透光部の光学特性
    ムラに基づく光学的模様を、前記認証情報として読み取
    る画像認識手段と、 この画像認識手段が読み取った前記光学的模様を、予め
    登録された前記光学的模様と比較することにより、前記
    セキュリティの認証を行う認証手段と、 を備えることを特徴とするセキュリティ認証装置。
  2. 【請求項2】 前記画像認識手段が、 前記セキュリティ証明具の前記透光部へ照射する光を生
    成する照明手段と、 この照明手段から前記透光部に照射される光を偏光する
    第1の偏光手段と、 前記透光部を透過した光を偏光する第2の偏光手段と、 この第2の偏光手段で偏光された光を撮像して前記光学
    的模様を読み取る撮像手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載のセキュリテ
    ィ認証装置。
  3. 【請求項3】 前記画像認識手段が、前記第1の偏光手
    段または前記第2の偏光手段の少なくとも一方を回転さ
    せる回転駆動手段をさらに備え、 前記撮像手段が、1種類または複数種類の回転角におけ
    る前記光学的模様を読み取り、且つ、 前記認証手段が、前記撮像手段が読み取った1種類また
    は複数種類の前記光学的模様を、予め登録された当該回
    転角における前記光学的模様とそれぞれ比較することに
    より、前記セキュリティの認証を行う、 ことを特徴とする請求項2に記載のセキュリティ認証装
    置。
  4. 【請求項4】 前記画像認識手段が、 照明手段から出射され、第1の偏光手段で偏光された後
    で前記透光部を透過した光を、前記セキュリティ証明具
    から入力して偏光する、第2の偏光手段と、 この第2の偏光手段で偏光された光を撮像して前記光学
    的模様を読み取る撮像手段と、 を備えることを特徴とする請求項1に記載のセキュリテ
    ィ認証装置。
  5. 【請求項5】 前記画像認識手段が、前記第2の偏光手
    段を回転させる回転駆動手段をさらに備え、 前記撮像手段が、1種類または複数種類の回転角におけ
    る前記光学的模様を読み取り、且つ、 前記認証手段が、前記撮像手段が読み取った1種類また
    は複数種類の前記光学的模様を、予め登録された当該回
    転角における前記光学的模様とそれぞれ比較することに
    より、前記セキュリティの認証を行う、 ことを特徴とする請求項4に記載のセキュリティ認証装
    置。
  6. 【請求項6】 セキュリティ認証装置にセキュリティの
    認証を行わせるための認証情報を有するセキュリティ証
    明具において、 前記認証情報が、透光部の製造時に生じた光学特性ムラ
    に基づく光学的模様であることを特徴とするセキュリテ
    ィ証明具。
  7. 【請求項7】 前記光学的模様を有するカード状の透光
    性樹脂基板を備え、この樹脂基板の一部または全部を前
    記透光部としたことを特徴とする請求項6に記載のセキ
    ュリティ証明具。
  8. 【請求項8】 前記透光部としての、前記光学的模様を
    有する透光性樹脂基板と、 前記透光性樹脂基板へ照射する光を生成する照明手段
    と、 この照明手段から前記透光性樹脂基板に照射される光を
    偏光する第1の偏光手段と、 を備えることを特徴とする請求項6に記載のセキュリテ
    ィ証明具。
  9. 【請求項9】 前記光学特性ムラが、前記透光部の成形
    時に発生した歪みまたは厚さムラによる光学特性ムラで
    あることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の
    セキュリティ証明具。
  10. 【請求項10】 セキュリティ認証装置にセキュリティ
    の認証を行わせるための認証情報を有するセキュリティ
    証明具の製造方法において、 成形型に、1または複数の材料投入口から透光性材料を
    投入するとともに、1または複数の材料排出口から前記
    透光性材料を排出することによって、透光部を成形する
    成形工程を備え、 この成形工程における、前記透光性材料の投入速度、投
    入圧力または排出速度の一種類以上を制御することによ
    り、成形される透光性材料に歪みまたは厚さムラを発生
    させることを特徴とするセキュリティ証明具の製造方
    法。
JP2000316410A 2000-10-17 2000-10-17 セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法 Expired - Fee Related JP4461602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316410A JP4461602B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000316410A JP4461602B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002123798A true JP2002123798A (ja) 2002-04-26
JP4461602B2 JP4461602B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=18795364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000316410A Expired - Fee Related JP4461602B2 (ja) 2000-10-17 2000-10-17 セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461602B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276444A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 識別装置および識別媒体
JP2009265964A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fujifilm Corp 複屈折パターン認証装置、及び物品認証システム
JP2013030889A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 個体識別装置、個体識別対象物、個体識別方法、及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007276444A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Ricoh Co Ltd 識別装置および識別媒体
JP2009265964A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Fujifilm Corp 複屈折パターン認証装置、及び物品認証システム
JP2013030889A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 個体識別装置、個体識別対象物、個体識別方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4461602B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Van der Putte et al. Biometrical fingerprint recognition: don’t get your fingers burned
US8432251B2 (en) Secure biometric device
AU776356B2 (en) User authentication apparatus which uses biometrics and user authentication method for use with user authentication apparatus
US6950540B2 (en) Fingerprint apparatus and method
US8326004B2 (en) Fingerprint recognition device and user authentication method for card including the fingerprint recognition device
US6901154B2 (en) Method of detecting authorised biometric information sensor
WO2010099356A1 (en) Method and apparatus to combine biometric sensing and other functionality
CN1462410A (zh) 具有基于生物测定学的验证能力的便携式装置
CN110062933A (zh) 指纹识别卡及利用指纹识别卡的电源运行方法
US20140284382A1 (en) Random-type multilayer identification, and system using same
Barral et al. Fake fingers in fingerprint recognition: Glycerin supersedes gelatin
KR20180117690A (ko) 공격 방지 바이오메트릭 인증 장치
WO2005112009A2 (en) Method and apparatus for optical authentication
Matyáš et al. Biometric authentication systems
WO1998025227A1 (en) Biometric security encryption system
JP2002123798A (ja) セキュリティ認証装置、セキュリティ証明具およびセキュリティ証明具の製造方法
JP2000076412A (ja) 指紋認証付電子カード及びその方法
CN115162854B (zh) 一种手指锁和解锁方法
US7889893B2 (en) Method and device for verifying the authenticity of a captured biometric characteristic
KR102118961B1 (ko) 모바일 단말기에 연결하여 사용하는 휴대용 광학식 지문입력장치
KR100324130B1 (ko) 접촉발광소자를이용한신원확인장치
Agrawal et al. Fingerprint recognition based electronic voting machine
USRE41198E1 (en) Method of detecting authorised biometric information sensor
KR20110011108A (ko) 식별입자 인식장치 및 이를 이용한 시스템
JP3790153B2 (ja) Icカード認証システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees