JP2002119134A - きのこ生産方法、きのこ生産装置、ハーブ生産方法、ハーブ生産装置、植物種子栽培シート及び電球付き芳香ポット - Google Patents

きのこ生産方法、きのこ生産装置、ハーブ生産方法、ハーブ生産装置、植物種子栽培シート及び電球付き芳香ポット

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JP2002119134A
JP2002119134A JP2000314644A JP2000314644A JP2002119134A JP 2002119134 A JP2002119134 A JP 2002119134A JP 2000314644 A JP2000314644 A JP 2000314644A JP 2000314644 A JP2000314644 A JP 2000314644A JP 2002119134 A JP2002119134 A JP 2002119134A
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sawdust
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敏男 長瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業プラント内の焼却施設と、きのこの温度
管理促成栽培を結びつけ、相乗的な共存関係の構築を図
る。 【解決手段】 きのこ栽培に用いる栽培基おがくずを殺
菌する栽培基おがくず加圧殺菌室と、使用後のおがくず
を燃料に用いるべく乾燥する燃料おがくず減圧乾燥室
と、該減圧乾燥室と前記加圧殺菌室とを貫いて通る蒸気
管とを有し、該蒸気管は、蒸気を放出する蒸気放出逆止
弁を多数有し、前記加圧殺菌室を通過した後、前記減圧
乾燥室を通過するまでの間に蒸気の減圧が実行される。
ハーブ栽培に必要な栽培舎の温度管理、植物精油と芳香
蒸留水の取得に必要な蒸気、温水及び冷熱を工業プラン
トの排熱を利用して取得する。ハーブ栽培基となるシー
トとしてアルギン酸塩主成分の繊維の不織布シートを用
いる。電球付き芳香ポットを用いて芳香と光りの揺らぎ
を楽しめるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、きのこ生産方法
及び生産装置に関する。とりわけ温度及び湿度を管理し
て促成栽培を実施するきのこ生産方法及び生産装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】 従来から、工業プラント内に焼却施設
を設けている例が多く見られる。図24は、従来の工業
プラント内の焼却施設における熱及び燃料の流れを示す
概念図である。図24にしめすように、工業プラント内
にいくつかの生産施設とそれらを管理する管理棟があ
り、さらに、そのプラント内で発生するごみをそのプラ
ント内で処分するために焼却施設が設けられている。一
般にこのような工業プラント内の焼却施設は、行政によ
る規制などを満たすために、有害な化合物の発生が高い
レベルで抑制されており、クリーンな熱源であるといえ
る。また、ごみの焼却を有害なものを発生しないように
燃焼するためには、適当な燃料を補給する必要がある。
そして、燃焼により発生した熱は、外部に廃棄するのが
通例である。
【0003】 一方、きのこの促成栽培などには、温度
及び湿度を管理して培養、育成などを行う必要から、熱
を供給する必要があった。図25は、従来の熱利用生産
施設における熱及び燃料の流れを示す概念図である。図
25で熱供給は、温度管理のために必要な熱を供給する
ことを意味する。また、きのこ栽培では、おがくずを栽
培基として用いるが、その栽培基は、きのこ生産が終わ
ると廃棄される。
【0004】 図26を参照しつつ、従来のきのこ促成
栽培の生産方法及び生産装置について説明する。図26
は、従来のきのこ促成栽培の生産方法及び生産装置を示
す概念図である。この生産装置(生産施設)は、作業
室、加圧殺菌室、放冷室、種菌接種室、培養室、芽出
室、育成室をゆうする。作業室は、生産の初期段階で原
料、おがくず、コーン糠を加水混合攪拌して袋詰めをす
る作業及び生産の終わりの段階で収穫、包装、出荷作業
を実施する部屋である。加圧殺菌室は、栽培基を高圧蒸
気を用いて加圧殺菌する部屋である。放冷室は、加圧殺
菌後の栽培基を外気(又は強制的な冷房)によりさます
部屋である。種菌接種室は、クリーンルームからなる部
屋であり、雑菌などを排除した環境で栽培基にきのこの
種菌を植え付ける部屋である。培養室は、暗室からなる
部屋であり、菌の培養がなされる。芽出室は、芽出を行
う部屋であって、温度及び湿度を管理した状態に管理さ
れる。育成室は、芽が出た後の育成を行う部屋であっ
て、温度及び湿度の管理がなされる。このような構成を
有する生産装置において、図26に示すような手順でき
のこの促成栽培が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 従来の工業プラント
で発生し、廃棄される熱を有効利用できるみちはないか
と本発明の発明者は考えた。一方、きのこ栽培装置にお
いては、栽培後の栽培基は、乾燥させることにより燃料
としての再利用が可能ではないかと考え、さらに熱を発
生する工業プラントと、熱を利用する生産施設との間
で、相互の連携を深めることにより相乗的な運転をする
ことが可能ではないかと考えた。
【0006】 本発明の目的は、工業プラント内の焼却
施設と、きのこの温度管理促成栽培を結びつけ、相乗的
な共存関係の構築を図ることにある。また、ハーブ栽培
舎との連携をも図る。さらに、ハーブの有効利用をする
器具をも提供する。
【0007】
【課題を解決する手段】 斯かる課題を解決すべく、本
発明に係るきのこ生産方法は、おがくずを栽培基として
用いて温度及び湿度を管理してきのこを栽培するきのこ
栽培ステップと、該きのこ栽培ステップにて用いた使用
後のおがくずを焼却設備の燃料として供給するおがくず
燃焼ステップと、該おがくず燃焼ステップにて発生した
熱を用いて温度及び湿度を管理してきのこを栽培するき
のこ栽培ステップとを有するものである。
【0008】 また、焼却設備で発生した熱を取り出し
てきのこ生産設備に供給する熱供給ステップと、該熱供
給ステップにて供給された熱を利用して温度及び湿度を
管理し、おがくずを栽培基として用いてきのこを栽培す
るきのこ栽培ステップと、該きのこ栽培ステップにて使
用したおがくずを前記焼却設備の燃料として供給するお
がくず燃焼ステップとを有するものである。
【0009】 さらに、きのこ栽培設備から使用後のお
がくずを焼却設備の燃料として供給し、 該焼却設備か
ら熱をきのこ栽培設備に供給して、きのこ栽培設備と焼
却設備との間でこれら二つのステップを繰り返すことに
より相乗的な共存関係をもつものである。
【0010】 さらに、望ましくは、前記焼却設備で高
圧蒸気を発生させ、その高圧蒸気によりきのこ栽培に用
いる栽培基おがくずを殺菌する。
【0011】 また、前記焼却設備で高圧蒸気を発生さ
せ、その高圧蒸気を用いて乾燥室を昇温し、前記焼却設
備の燃料となる燃料おがくずをその乾燥室で乾燥する。
【0012】 本発明に係るきのこ生産装置は、きのこ
栽培に用いる栽培基おがくずを殺菌する栽培基おがくず
加圧殺菌室と、使用後のおがくずを燃料に用いるべく乾
燥する燃料おがくず減圧乾燥室と、該減圧乾燥室と前記
加圧殺菌室とを貫いて通る蒸気管とを有し、該蒸気管
は、蒸気を放出する蒸気放出逆止弁を多数有し、前記加
圧殺菌室を通過した後、前記減圧乾燥室を通過するまで
の間に蒸気の減圧が実行されるものである。
【0013】 前記蒸気管は、その内部に球状部材の経
路を有し、その球状部材の通過に伴い前記蒸気の減圧が
なされる。
【0014】 前記蒸気管は、回転ローラからなる継ぎ
目部分を有し、その継ぎ目部分を回転させることにより
前記球状部材の進行を調整する。
【0015】 さらに、 前記継ぎ目部分をモーターを
用いて回転させる。
【0016】 本発明に係るきのこ生産方法は、液化ガ
スの冷熱を用いてきのこ生産装置の冷房を行う冷熱利用
ステップと、該冷熱利用ステップにて使用した後の液化
ガスを燃料として用いる燃料利用ステップとを有する。
【0017】 本発明に係るきのこ生産方法は、液化ガ
スを燃料として用いる工業プラントからきのこ生産装置
までガス管にて液化ガスを導き、運んだ液化ガスを圧縮
してガス管を用いて前記工業プラントに返す手段を備え
たきのこ生産装置のきのこ生産方法であって、液化ガス
の冷熱を取り出す冷熱取得ステップと、該冷熱取得ステ
ップにて取得した冷熱を用いてきのこ生産装置内の必要
な冷房を実行する冷熱利用ステップとを有する。
【0018】 また、冷熱を利用して氷をつくり、一旦
氷の形態で蓄熱して冷熱を利用する。
【0019】 本発明に係るきのこ生産方法は、蒸気又
は温水伝熱媒体の形態で熱を排出する工業プラントから
きのこ生産装置まで管を用いて該伝熱媒体を導く手段を
備えたきのこ生産装置のきのこ生産方法であって、前記
伝熱媒体から熱を取り出す熱取得ステップと、該熱取得
ステップにて取得した熱を用いてきのこ生産装置内の必
要な暖房を実行する熱利用ステップとを有する。同様
に、ハーブ生産方法及びハーブ生産装置をも実現でき
る。さらに、ハーブを利用する電球付き芳香ポットをも
実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】 以下、図面を参照しつつ、本発
明の実施形態について説明する。
【0021】 図1は、本発明適用後の工業プラントの
焼却施設における燃料及び熱の流れを示す概念図であ
る。図1に示すように、本発明においては、工業プラン
トの焼却施設で発生する熱は、廃棄されるのではなく、
熱を利用する生産施設(きのこ生産装置)に供給され
る。また、工業プラントの焼却施設で必要となる燃料
は、そのプラントですべてを調達せずとも、きのこ生産
装置の廃材(使用後の栽培基おがくず)をそれにあてる
ことができる。上から下に向かう矢印で描いた「燃料補
給」は、その事を意味している。この場合、きのこ生産
装置は、工業プラントの外に置くことを前提にしている
ので、その場所まで配管をし、高圧水蒸気、温水などを
運ぶことによって熱を伝達する。
【0022】 図2は、焼却施設を有する工業プラント
内にきのこ生産装置を設けた場合の燃料及び熱の流れを
示す概念図である。この場合は、焼却施設の比較的近い
ところにきのこ生産装置を設置することができるので、
熱伝達効率も良く、熱供給と燃料供給がよりスムーズに
なされ得る。
【0023】 図3は、焼却施設と熱利用きのこ生産施
設との間の燃料と熱のやり取りを模式的に描いた模式図
である。図3に示すように、焼却施設から熱利用きのこ
生産施設に対しては、排熱が温水と蒸気を熱伝達媒体と
して供給される。熱利用きのこ生産施設からはその廃材
である使用後の栽培基おがくずが乾燥された状態で燃料
として焼却施設に供給される。なお、焼却施設の経営主
体と熱利用きのこ生産施設の経営主体とが異なる者であ
る場合には、両者の間で排熱購入費、燃料購入費の授受
がなされる。
【0024】 図4は、焼却施設と熱利用きのこ生産施
設との間の相乗効果のある共依存関係を示す説明図であ
る。図4に示すように焼却施設側は、燃料不足の改善に
より定量的な熱供給が行える、排熱エネルギーの有効利
用ができる、排熱売却による事業収支の安定などが得ら
れ、熱利用きのこ生産施設側は、安定した安価な熱利用
が可能になる。廃材の有効利用、燃料売却による事業収
支の安定などが得られる。
【0025】 図5は、本発明に係るきのこ促成栽培の
生産方法及び生産装置を示す概念図である。図26に示
した従来例にはなかった部屋がある。減圧乾燥室であ
る。これは、使用後の栽培基おがくずを乾燥し、焼却施
設での燃料として使えるようにするための部屋である。
加圧殺菌室と減圧乾燥室とは、近接して設けられ、両者
の間には、全熱交換器と圧力換気扇とが設けられる。焼
却施設から供給される高圧水蒸気はまず、加圧殺菌室に
供給され、次に減圧乾燥室に送られる。減圧乾燥室で
は、蒸気復水による減圧がなされる。また、放冷室では
液化ガスの冷熱による製氷と氷蓄熱による冷房を実行す
る。
【0026】 図6は、本発明に係るきのこ生産装置の
全体像を示す概略図である。焼却施設10からきのこ生
産施設20へは、焼却熱が供給されるが、その熱伝達媒
体は蒸気と温水との二系統である。蒸気は蒸気供給管3
0により供給され、きのこ生産施設20の中の加圧殺菌
室24と減圧乾燥室25を通過して温水返り管31によ
り焼却施設10に戻る。一方、焼却施設10の焼却熱を
きのこ生産施設20に伝達する温水は、温水供給管32
により、きのこ生産施設20内の芽出室21と育成室2
2に供給されそれぞれファンコイルユニット(FCU)
により熱交換されて、熱交換後の温水は、温水返り管3
3により焼却施設10に戻る。きのこ生産施設20内の
放冷室23の冷房は、氷蓄熱槽44に貯められた氷の冷
熱を冷媒管43を通じて放冷室23に送りファンコイル
ユニットにより熱交換して実行する。冷媒を送るために
ポンプ42が設けられている。また、氷蓄熱槽44に貯
める氷を作る製氷装置40は液化ガスの冷熱を利用して
運転する。LNGまたはLPG(液化ガス)は液化ガス
管47を通じて供給され三方弁45を通じて製氷装置4
0にその冷熱を供給し、製氷装置を通過後の液化ガス
は、圧縮ポンプ41で圧縮されて逆止弁46、三方弁4
5を介して液化ガスを燃料として用いる場所(焼却施設
10または他の工業プラント内の生産施設)まで運ばれ
る。製氷装置40で作られた氷は、氷蓄熱槽44にベル
トコンベアで運ばれる。また、製氷装置40には氷が作
られた分だけ水が補給される。なお、図6には、熱交換
と関係する部分だけを描いたが、きのこ生産施設20に
は、ほかに、作業室、種菌接種室、培養室などの部屋が
設けられていることは、図5に示した通りである。
【0027】 図7は、セラミックシリコンコーティン
グボール及びその蒸気供給管内の通り道を示す概念図で
ある。図6に記載した圧力換気扇34及び全熱交換器3
5の働きによっても加圧殺菌室24と減圧乾燥室25の
圧力差を設けることは可能であるが、さらに効率よく、
減圧を実行すべく加圧殺菌室24と減圧乾燥室25とを
貫いて設けた蒸気供給管の鉛直部分に回転管51を設け
て、それをその中心軸を中心として回転可能な構造とす
る。さらに、その内部に螺旋状に球状部材が通過できる
通路を設けて、その通路をセラミックシリコンコーティ
ングボール50を複数通過させる。セラミックシリコン
コーティングボールは、たとえば銅からなる球状部材の
表面をセラミックシリコンでコーティングしてなるもの
である。図7は、回転管51のごく一部分だけを模式的
に示したものである。実際はもっと長い部分にわたって
鉛直に伸びる管が回転管51である。
【0028】 図8は、回転管51をその回転中心軸の
方向(上部)から見た図である。回転管51の上部にボ
ール導入管54が設けられており、セラミックシリコン
コーティングボール50は、ボール導入管54に導かれ
て回転管51に進入する。回転管51は、前述したよう
にその回転軸を中心として回転可能となっており、その
内側に設けられたボールの通路が、回転管51の回転に
よりボール導入管54に合致したタイミングでセラミッ
クシリコンコーティングボール50が進入する。回転管
51の中心軸付近には内径隙間52が下まで見通せる吹
き抜け空間として存在している。そして、内径隙間52
とらせん状のボールの通り道との間には、いたるところ
に穴が空いている。その穴は、セラミックシリコンコー
ティングボール50は通過できないが、水蒸気が自由に
行き来できる大きさである。セラミックシリコンコーテ
ィングボール50の通り道と回転管外径との接する部分
には、図8に示すように、蒸気放出逆止弁53が多数設
けられている。この蒸気放出逆止弁53は、加圧殺菌室
24に設けられたものであって、回転管51の内部の蒸
気を外に逃がすが、逆流しないような働きをする。そし
て、減圧殺菌室25に設けられた逆止弁は、室内空気吸
い込み逆止弁55であって、蒸気放出逆止め弁53とは
逆向きの働きをし、外の空気を吸い込むが、逆流しない
ように働く。回転管51の内部の圧力及びセラミックシ
リコンコーティングボール50の蒸気放出逆止弁53の
当接の具合の相関関係に基づいてこの蒸気放出逆止弁5
3及び室内吸い込み逆止め弁55の開閉がなされる。
【0029】 図9は、回転管の回転方向とボール進行
方向との関係を示す図である。図9に示すように、セラ
ミックシリコンコーティングボール50は、回転管51
の内部に設けられたらせん状の通路にしたがって進行す
る。この向きはボールが重力にしたがって進行する向き
と一致する。また、回転管51は、その中心軸を回転軸
として回転可能となっており、その回転の向きは、回転
によって生じる加速度がボールの進行を助ける向きと一
致する。
【0030】 図10は、回転管と蒸気供給管の継ぎ目
を示す断面図である。図10に示すように、蒸気供給管
30と回転管51とは、この部分(加圧殺菌室24と減
圧乾燥室25とを貫く部分)においては、鉛直に伸びる
直線的な形状を有しており、蒸気供給管30は、固定さ
れており回転しないが、回転管51は前述したように回
転する。そのためにこれらをジョイントする構造が粘性
ダンパー60と回転ローラ61である。粘性ダンパー6
0の働きにより、上下左右方向の振動を低減することが
できる。この粘性ダンパーは、既存の一般的に用いられ
るものでかまわない。ボール導入管54は、蒸気供給管
30に設けられ、図10に示すように傾斜して設けら
れ、重力がボール進入を助ける。なお、このジョイント
部分は上の側だけを描いたが、同様の構造が下の側(減
圧乾燥室25の終わりの部分)にも設けられる。そし
て、下の側のジョイント部分で排出されたセラミックシ
リコンコーティングボールは、適当な動力手段、ベルト
コンベアーにより上まで持ち上げられボール導入管54
に再び導かれる。
【0031】 図11、12、13は、回転管51の加
圧殺菌室内に設けられた部分に関して、セラミックシリ
コンボールの位置と圧力の関係を説明するための図であ
る。図11は、内径隙間を通して蒸気圧力を伝達するサ
イクルを示す図である。図11に示すように、このサイ
クルにおいては、セラミックシリコンコーティングボー
ル50が蒸気放出逆止弁53をふさぐ位置にあるので、
蒸気放出は行われず、下方に向かって蒸気圧力を伝達す
るのみである。図12は、蒸気放出逆止弁から蒸気を放
出するサイクルを示す図である。このサイクルにおいて
は、セラミックシリコンコーティングボール50が蒸気
放出逆止弁53をふさがない位置にあるので、蒸気放出
が行われる。図13は、回転管のうち加圧殺菌室内の部
分における圧力変化を示す図である。このグラフにおい
て横軸は管内の蒸気圧を示し、縦軸は、管内の鉛直方向
の位置を示している。図に示すように、大局的には上部
から下方に向かって圧力が下がる傾向を有し、蒸気放出
逆止弁53のある位置において、波打つ。加圧殺菌室2
4の上部では3気圧から4気圧の高圧で、加圧殺菌室の
下方出口付近では2気圧から2,5気圧を目標にして、
調整をする。調整の方法としては、初期圧力の調整とボ
ール間隔の調節によりすることが可能である。
【0032】 図14、15,16は、回転管51の減
圧乾燥室内での、セラミックシリコンボールの位置と圧
力の関係を説明するための図である。図14は、下方に
向かって圧力伝達するサイクルを示す図である。図14
に示すように、このサイクルにおいては、セラミックシ
リコンコーティングボール50が室内空気吸い込み逆止
弁55をふさぐ位置にあるので、室内空気吸い込みは行
われず、下方に向かって蒸気圧力を伝達するのみであ
る。図15は、室内空気吸い込み逆止弁から室内空気を
吸い込むサイクルを示す図である。このサイクルにおい
ては、セラミックシリコンコーティングボール50が室
内空気吸い込み逆止弁55をふさがない位置にあるの
で、室内空気の吸い込みが行われる。図16は、回転管
のうち減圧乾燥室内の部分における圧力変化を示す図で
ある。このグラフにおいて横軸は管内の蒸気圧を示し、
縦軸は、管内の鉛直方向の位置を示している。図に示す
ように、大局的には上部から下方に向かって圧力が下が
る傾向を有し、室内空気吸い込み逆止弁55のある位置
において、波打つ。減圧乾燥室25の上部では1気圧程
度、減圧乾燥室の下方出口付近では0.6気圧を目標に
して、調整をする。調整の方法としては、初期圧力の調
整とボール間隔の調節によりすることが可能である。
【0033】 加圧殺菌室24の出口で2気圧程度であ
り、減圧乾燥室25の入り口で1気圧程度が目標である
が、その中間では冷却減圧をする。回転管51のその部
分(加圧殺菌室24の出口から減圧乾燥室25の入り口
までの部分)には蒸気放出も空気吸い込みも行わず、冷
熱供給による熱交換で冷却することにより減圧を実行す
る。たとえば氷蓄熱槽に貯めた冷熱を冷媒にて運び、フ
ァンコイルユニットにて熱交換することができる。
【0034】
【実施例】 上に述べた実施形態に対してバリエーショ
ンを加えた例をいくつか説明する。
【0035】 図17は、減圧乾燥室を通過した蒸気又
は温水を用いて芽出室及び育成室の加温を行う実施例を
示した図である。実施形態では、図6に示したように、
焼却施設10からの熱伝導媒体は高圧水蒸気と温水との
2系統を備えていたが、図17のように、減圧乾燥室を
通過した蒸気又は温水(蒸気が冷やされて温水となった
もの)を用いて芽出室21及び育成室24の加温を行う
こととすれば、焼却施設(またはボイラー施設)10か
らの熱伝導媒体は1系統で済ますことが可能である。
【0036】 また、図17では、減圧乾燥室25の下
部で回転管から出たシリコンボールがコンベアで運ばれ
て加圧殺菌室上部の導入管まで運ばれる様子が描かれて
いる。モータ70と動力伝達手段71を設けることによ
りこれが可能である。このモータの制御の仕方により、
シリコンボール50の回転管に進入する間隔を調整し、
ひいては高圧水蒸気の圧力を調整することが可能であ
る。
【0037】 図18は、本発明を汽力発電に応用した
実施例を示す図である。実施形態では、高圧水蒸気を発
生させるためのボイラーとして工業プラント内の焼却炉
を用いることとした。もしもこの工業プラントが汽力発
電所という特殊な事態を想定すれば、焼却炉の熱を利用
せずに発電に使った後の蒸気又は温水を利用することが
考えられる。図27は、従来の汽力発電の構成を示す概
念図である。汽力発電はボイラーで高圧水蒸気を発生さ
せ蒸気タービンを回すことにより発電を実行している。
そして、使用後の蒸気は海水を利用して冷却し、水に戻
してポンプによりボイラーに返す。このときエネルギー
効率で見ると、ボイラーで燃やす燃料を100パーセン
トとすると、ボイラーの排ガスで14パーセントを排出
し、発電機でエネルギーとして取り出せるのが40パー
セント、冷却水としての海水を温排水として排熱するの
が46パーセントとなっているのが現状である。つま
り、従来の汽力発電では、46パーセントの熱が無駄に
温水として排出されている。これを熱利用施設に供給す
ることでエネルギーの効率を上げることができる。な
お、ここで「汽力発電」としたのは、蒸気を発生させて
発電するタイプの発電一般をさすものであって、原子力
発電をも含む概念である。
【0038】 図19は、本発明をコンバインドサイク
ル発電(汽力発電+ガスタービン発電)に応用した実施
例を示す図である。この場合も、図28に示すように、
無駄になっている32パーセントのエネルギーを有効利
用すべく、蒸気タービンを通過後の蒸気又は温水をきの
こ生産装置に供給することが可能となる。
【0039】 図20は、本発明をACC発電、MAC
C発電に応用した実施例を示す図である。図29に示す
ような17パーセントの無駄に排出しているエネルギー
をきのこ生産装置に供給することで、エネルギーの有効
利用が可能となる。
【0040】 図21は、液化ガス自体を冷熱伝導媒体
として用いて製氷する実施例を示す図である。液化ガス
導管から流量調節弁、流量調節三方弁、ポンプを経て製
氷装置の冷却コイルに液化ガスを通す。そして、その後
圧縮機、逆止弁、逆止弁を経てもとの液化ガス導管に返
す。
【0041】 図22は、液化ガスから他の冷媒に熱交
換をして製氷する実施例を示す図である。この場合、液
化ガスは液化ガス導管から流量調節弁を経て熱交換コイ
ルを通り、圧縮機、逆止弁を経てもとの液化ガス導管に
帰る。一方、熱交換コイルのなかには冷媒が入ってお
り、その冷媒はポンプにより製氷装置の冷却コイルに供
給され、通過後の冷媒は、圧縮機を経て熱交換器コイル
に戻る。
【0042】 図23は、製氷装置の一例を示す図であ
る。この図は、鉛直方向の断面を示している。円筒状の
クローム鋼製鋼管の外側には冷媒鋼管がらせん状に張ら
れており、その外側を断熱材が被っている。一方、クロ
ーム鋼製鋼管の内側にはその内径にぴったり一致する大
きさのクローム鋼製らせん部材があり、それは回転軸を
中心にモータで回転する。クローム鋼製鋼管の内側にで
きた氷がクローム鋼製らせん部材の回転によって、上に
向かってかき出され、砕氷出口を通って氷蓄熱槽に貯ま
る。クローム鋼製鋼管の上部には製氷用補給水入り口が
あり、水の補給がなされる。冷媒鋼管内を液化ガス若し
くは冷媒が通過することにより水が冷やされ、砕氷が作
られる。氷蓄熱槽に貯えられた氷の冷熱はさらに別の冷
媒、熱交換コイル、ファンコイルユニットにより冷熱を
必要とする部屋の冷房運転(または蒸気管の冷却減圧)
に利用される。
【0043】 図30は、本発明を排熱を利用して栽培
したハーブより植物精油と芳香蒸留水を取り出す装置を
示す概念図である。ハーブからの植物精油と芳香蒸留水
を取り出す過程においても、排熱を利用できるので、図
に示すような工業プラントからの排熱を利用した装置を
実現できる。
【0044】 図31は、本発明のきのこ(またはハー
ブ)生産装置の他の実施例を示す図である。図6に示し
たきのこ生産装置に若干の変更を加えた実施例を示すも
のであって、圧力調整タンク、搬送ポンプ、各室への配
管などが図6よりも詳しく描かれている。
【0045】 図32は、 ハーブ種子の栽培基及び保
管・保存・搬送を容易にするアルギン酸塩主成分繊維キ
トサン配合シートを示した平面図である。ハーブ種子の
栽培基として用いるのに、アルギン酸塩を主成分とした
繊維にキトサンを配合したシートを2枚貼りあわせ、六
角形状の種子室を設けた。六角形状の縁の部分は接着し
て種子を閉じ込める。
【0046】 図33は、ハーブ種子の栽培基及び保管
・保存・搬送を容易にするアルギン酸塩主成分繊維キト
サン配合シートを示した見取り図である。この図に示す
ように、六角の縁の部分にミシン目を入れて切り取りが
可能なようにもできる。なお、種子シートは六角ではな
く、長方形、たとえば名刺形状としてもよい。
【0047】 図34は、水耕養培栽培トレーの中を示
した図である。栽培トレーには、ゼリー状養培を多数載
せてその上に種子シートをかぶせる。そして、その上か
ら潅水パイプで水(磁化活性水と養分)を与える。磁化
活性水は、磁性体粉末を加えた水を用いることができ
る。磁性体粉末は、たとえば溶鉱炉で発生するプライア
ッシュ等に固化する前に外部磁力をかけ磁束を一定方向
にそろえ、粉末状とすることにより得られる。不要な水
を栽培トレーに溜めないために左右上下方向に傾斜をつ
け排水する。
【0048】 図35は、ハーブ栽培舎の概念図であ
る。ハーブ栽培舎内での生産密度を上げるために栽培ト
レーを複数連結し、低速で斜め方向に各トレーに太陽光
を当てながら回転する装置を示している。この時、トレ
ーは、回転にもかかわらず常に平行を保ちつつ移動させ
る。
【0049】図36は、アロマポットライト(電球付き
芳香ポット)の断面図及び上部見取り図である。生産し
たハーブを活用する装置としてポットとライトとを一体
化したアロマポットライトを考案した。電源コード86
及びスイッチ87を介して家庭用電源を用い、電球88
及び電熱線89に電源を供給する。電球88は真上に向
けて光を放つ。電熱線89はステンレス伝熱体90を通
して耐熱ガラス製容器93を暖めるとともに植物精油取
り入れ口83から取り入れた植物精油(エッセンシャル
オイル)を加温芳香させる。電球88の真上の部分では
ステンレス電熱体90は穴が空いており、電球88から
出た光は耐熱ガラス製容器93の底部及び内容液(お
湯、お茶、コーヒーなどの飲み物)を通過して反射鏡付
きポット蓋82に至る。反射鏡付きポット蓋82は同心
円状の構造を有しており、内側に当たった光は反射鏡9
1により下方のさまざまな方向に反射される。外側に当
たった光は擦りガラス透過面94を通して上方に放射さ
れる。水温の温度上昇により気泡等が発生し水面変化が
起こり、光源装置から出る光に揺らぎが与えられる。ハ
ンカチ留め金具85は金属製フレームにてハンカチの上
部と下部とを留める構造になっている。シルクハンカチ
84は、使用者が自由に交換可能であり、好みによりデ
ザインできる。また、ハーブの芳香を染み込ませて使用
することもできる。シルクハンカチは、外套の役目を果
たし、光に柔らかい表情を与える。反射鏡91の形状
は、多角錐体の形状、球面、放物面などのさまざまな形
状のうちから選ぶことができる。また、電球88と反射
鏡91の位置を逆転させる変形実施例も可能である。電
球を上部の蓋に設けた場合は、取っ手を通じて電源を供
給すること、蓋に充電池を設けて電球の電源とすること
などが可能である。
【0050】 図37は、アロマポットライトの外観図
である。耐熱ガラス製容器93はポット取っ手81につ
ながっており、ポット取っ手81を上部に向かって使用
者が取り出すことによって、耐熱ガラス製容器93を取
り出しカップ等に飲み物を注ぐことができる。
【0051】
【効果】 本発明は、このような構成からなるので工業
プラント内の焼却炉ときのこ生産施設、ハーブ生産施設
との有機的な連関による相乗効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明適用後の工業プラントの焼却施設におけ
る燃料及び熱の流れを示す概念図である。
【図2】焼却施設を有する工業プラント内にきのこ生産
装置を設けた場合の燃料及び熱の流れを示す概念図であ
る。
【図3】焼却施設と熱利用きのこ生産施設との間の燃料
と熱のやり取りを模式的に描いた模式図である。
【図4】焼却施設と熱利用きのこ生産施設との間の相乗
効果のある共依存関係を示す説明図である。
【図5】本発明に係るきのこ促成栽培の生産方法及び生
産装置を示す概念図である。
【図6】本発明に係るきのこ生産装置の全体像を示す概
略図である。
【図7】セラミックシリコンコーティングボール及びそ
の蒸気供給管内の通り道を示す概念図である。
【図8】回転管をその回転中心軸の方向(上部)から見
た図である。
【図9】回転管の回転方向とボール進行方向との関係を
示す図である。
【図10】回転管と蒸気供給管の継ぎ目を示す断面図で
ある。
【図11】内径隙間を通して蒸気圧力を伝達するサイク
ルを示す図である。
【図12】蒸気放出逆止弁から蒸気を放出するサイクル
を示す図である。
【図13】回転管のうち加圧殺菌室内の部分における圧
力変化を示す図である。
【図14】下方に向かって圧力伝達するサイクルを示す
図である。
【図15】室内空気吸い込み逆止弁から室内空気を吸い
込むサイクルを示す図である。
【図16】回転管のうち減圧乾燥室内の部分における圧
力変化を示す図である。
【図17】減圧乾燥室を通過した蒸気又は温水を用いて
芽出室及び育成室の加温を行う実施例を示した図であ
る。
【図18】本発明を汽力発電に応用した実施例を示す図
である。
【図19】本発明をコンバインドサイクル発電(汽力発
電+ガスタービン発電)に応用した実施例を示す図であ
る。
【図20】本発明をACC発電、MACC発電に応用し
た実施例を示す図である。
【図21】液化ガス自体を冷熱伝導媒体として用いて製
氷する実施例を示す図である。
【図22】液化ガスから他の冷媒に熱交換をして製氷す
る実施例を示す図である。
【図23】製氷装置の一例を示す図である。
【図24】従来の工業プラント内の焼却施設における熱
及び燃料の流れを示す概念図である。
【図25】従来の熱利用生産施設(きのこ生産施設)に
おける熱及び燃料の流れを示す概念図である。
【図26】従来のきのこ促成栽培の生産方法及び生産装
置を示す概念図である。
【図27】従来の汽力発電の構成を示す概念図である。
【図28】従来のコンバインドサイクル発電(汽力発電
+ガスタービン発電)の構成を示す概念図である。
【図29】従来のACC発電、MACC発電の構成を示
す概念図である。
【図30】本発明を排熱を利用して栽培したハーブより
植物精油と芳香蒸留水を取り出す装置を示す概念図であ
る。
【図31】本発明のきのこ(またはハーブ)生産装置の
他の実施例を示す図である。
【図32】ハーブ種子の栽培基及び保管・保存・搬送を
容易にするアルギン酸塩主成分繊維キトサン配合シート
を示した平面図である。
【図33】ハーブ種子の栽培基及び保管・保存・搬送を
容易にするアルギン酸塩主成分繊維キトサン配合シート
を示した見取り図である。
【図34】水耕養培栽培トレーの中を示した図である。
【図35】ハーブ栽培舎の概念図である。
【図36】アロマポットライトの断面図及び上部見取り
図である。
【図37】アロマポットライトの外観図である。
【符号の説明】
10 焼却施設 20 きのこ生産施設 21 芽出室 22 育成室 23 放冷室 24 加圧殺菌室 25 減圧乾燥室 30 蒸気供給管 31、33 温水返り管 32 温水供給管 34 圧力換気扇 35 全熱交換器 40 製氷装置 41 圧縮ポンプ 42 ポンプ 43 冷媒管 44 氷蓄熱槽 45 三方弁 46 逆止弁 47 液化ガス管 50 セラミックシリコンコーティングボール 51 回転管 52 内径隙間 53 蒸気放出逆止弁 54 ボール導入管 55 室内空気吸い込み逆止弁 60 粘性ダンパー 61 回転ローラ 70 モータ 71 動力伝達手段 80 アロマポットライト 81 ポット取っ手 82 反射鏡付きポット蓋 83 植物精油入り口 84 シルクハンカチーフ 85 ハンカチ留め金具 86 電源コード 87 スイッチ 88 電球 89 電熱線 90 ステンレス伝熱体 91 反射鏡 92 水面 93 耐熱ガラス製容器 94 すりガラス透過面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A01N 43/16 A01N 43/16 A

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おがくずを栽培基として用いて温度及び
    湿度を管理してきのこを栽培するきのこ栽培ステップ
    と、 該きのこ栽培ステップにて用いた使用後のおがくずを焼
    却設備の燃料として供給するおがくず燃焼ステップと、 該おがくず燃焼ステップにて発生した熱を用いて温度及
    び湿度を管理してきのこを栽培するきのこ栽培ステップ
    とを有するきのこ生産方法。
  2. 【請求項2】 焼却設備で発生した熱を取り出してきの
    こ生産設備に供給する熱供給ステップと、 該熱供給ステップにて供給された熱を利用して温度及び
    湿度を管理し、おがくずを栽培基として用いてきのこを
    栽培するきのこ栽培ステップと、 該きのこ栽培ステップにて使用したおがくずを前記焼却
    設備の燃料として供給するおがくず燃焼ステップとを有
    するきのこ生産方法。
  3. 【請求項3】 きのこ栽培設備から使用後のおがくずを
    焼却設備の燃料として供給し、 該焼却設備から熱をきのこ栽培設備に供給して、 きのこ栽培設備と焼却設備との間でこれら二つのステッ
    プを繰り返すことにより相乗的な共存関係をもつきのこ
    栽培方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    きのこ栽培方法において、 前記焼却設備で高圧蒸気を発生させ、 その高圧蒸気によりきのこ栽培に用いる栽培基おがくず
    を殺菌することを特徴とするきのこ生産方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3のいずれかに記載の
    きのこ栽培方法において、 前記焼却設備で高圧蒸気を発生させ、 その高圧蒸気を用いて乾燥室を昇温し、 前記焼却設備の燃料となる燃料おがくずをその乾燥室で
    乾燥することを特徴とするきのこ栽培方法。
  6. 【請求項6】 きのこ栽培に用いる栽培基おがくずを殺
    菌する栽培基おがくず加圧殺菌室と、 使用後のおがくずを燃料に用いるべく乾燥する燃料おが
    くず減圧乾燥室と、 該減圧乾燥室と前記加圧殺菌室とを貫いて通る蒸気管と
    を有し、 該蒸気管は、蒸気を放出する蒸気放出逆止弁を多数有
    し、前記加圧殺菌室を通過した後、前記減圧乾燥室を通
    過するまでの間に蒸気の減圧が実行されることを特徴と
    するきのこ生産装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のきのこ生産装置におい
    て、 前記蒸気管は、その内部に球状部材の経路を有し、その
    球状部材の通過に伴い前記蒸気の減圧がなされることを
    特徴とするきのこ生産装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のきのこ生産装置におい
    て、 前記蒸気管は、回転ローラからなる継ぎ目部分を有し、
    その継ぎ目部分を回転させることにより前記球状部材の
    進行を調整することを特徴とするきのこ生産装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のきのこ生産装置におい
    て、 前記継ぎ目部分をモーターを用いて回転させることを特
    徴とするきのこ生産装置。
  10. 【請求項10】 液化ガスの冷熱を用いてきのこ生産装
    置の冷房を行う冷熱利用ステップと、 該冷熱利用ステップにて使用した後の液化ガスを燃料と
    して用いる燃料利用ステップと を有するきのこ生産方
    法。
  11. 【請求項11】 液化ガスを燃料として用いる工業プラ
    ントからきのこ生産装置までガス管にて液化ガスを導
    き、運んだ液化ガスを圧縮してガス管を用いて前記工業
    プラントに返す手段を備えたきのこ生産装置のきのこ生
    産方法であって、 液化ガスの冷熱を取り出す冷熱取得ステップと、 該冷熱取得ステップにて取得した冷熱を用いてきのこ生
    産装置内の必要な冷房を実行する冷熱利用ステップとを
    有するきのこ生産方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11のいずれかに記載
    のきのこ生産方法であって、 冷熱を利用して氷をつくり、一旦氷の形態で蓄熱して冷
    熱を利用することを特徴とするきのこ生産方法。
  13. 【請求項13】 蒸気又は温水伝熱媒体の形態で熱を排
    出する工業プラントからきのこ生産装置まで管を用いて
    該伝熱媒体を導く手段を備えたきのこ生産装置のきのこ
    生産方法であって、 前記伝熱媒体から熱を取り出す熱取得ステップと、 該熱取得ステップにて取得した熱を用いてきのこ生産装
    置内の必要な暖房を実行する熱利用ステップとを有する
    きのこ生産方法。
  14. 【請求項14】 工業プラントの排熱を利用して栽培舎
    の温度管理を行いハーブを栽培するハーブ栽培ステップ
    と、 該ハーブ栽培ステップで栽培したハーブから植物精油と
    芳香蒸留水を取り出すために前記工業プラントの廃熱を
    利用する植物精油取得ステップとを有するハーブ生産方
    法。
  15. 【請求項15】 工業プラントの排熱を利用して蒸気、
    温水又は冷熱をハーブ栽培舎まで供給する熱供給手段
    と、 該熱供給手段により供給された熱をハーブ栽培舎で利用
    すべく熱を交換する熱交換器と、 ハーブ栽培基を載せた栽培トレーを太陽光を当てながら
    低速で動かす自然採光装置とを有するハーブ生産装置。
  16. 【請求項16】 アルギン酸塩に抗菌剤としてキトサン
    を加えてなる繊維を用いた不織布シート2枚に植物種子
    を挟み込み固定した植物種子栽培シート。
  17. 【請求項17】 植物精油を加温芳香させる植物精油加
    温装置と、 透明容器に入れた液体を加温する液体加温装置と、 該液体加温装置が加温する透明容器を下方から照らす照
    明装置と、 を有する電球付き芳香ポット。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載した電球付き芳香ポ
    ットにおいて、 その周囲にハンカチ留め金具を設けた電球付き芳香ポッ
    ト。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載した電球付き芳香ポ
    ットにおいて、 前記透明容器の蓋の内側に反射鏡を設けた電球付き芳香
    ポット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103007308A (zh) * 2012-12-21 2013-04-03 菱花集团有限公司 赖氨酸发酵中连实消相结合的物料灭菌方法
CN104429609A (zh) * 2014-12-09 2015-03-25 刘召东 节能智能菇房
CN105359823A (zh) * 2015-10-28 2016-03-02 江苏久禾生物科技发展有限公司 一种蒸汽式出菇房供热系统及其应用方法
JP2018171047A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社北研 きのこ栽培用培地及びそれを用いたきのこ栽培方法
CN112715279A (zh) * 2021-02-07 2021-04-30 广东省农业科学院蔬菜研究所 基于料温精准调控的草菇高产栽培方法及装置
CN114287290A (zh) * 2022-01-28 2022-04-08 河北福路特农业技术开发有限公司 一种蛹虫草种植装置

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