JP2002118597A - 通信経路設定装置、通信経路設定方法、及び通信経路設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

通信経路設定装置、通信経路設定方法、及び通信経路設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

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JP2002118597A
JP2002118597A JP2001038544A JP2001038544A JP2002118597A JP 2002118597 A JP2002118597 A JP 2002118597A JP 2001038544 A JP2001038544 A JP 2001038544A JP 2001038544 A JP2001038544 A JP 2001038544A JP 2002118597 A JP2002118597 A JP 2002118597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンクの複数の通信特性レベル値を考慮し
て、複数ノード間の経路設計を行う。 【解決手段】 複数のリンクの各々に第一通信特性レベ
ル値(有効帯域に基づくコスト等)と第二通信特性レベ
ル値(遅延コード等)を設定し、第二通信特性レベル値
に基づいて各リンクの第一通信特性レベル値を分類して
複数のネットワークモデル2D4、2D5を作成し、第
二通信特性レベル値に対する要求(遅延コード5)に基
づいて複数のネットワークモデルから一つのネットワー
クモデル2D5を選択し、第一の通信特性レベル値に対
する要求(許容コスト4)を超えるリンクを選択したネ
ットワークモデル2D5より削除した後、最適経路の設
計を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
等のデータ通信のデータの経路を設定するルーチング装
置、ルーチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例1.インターネット標準の仕様化
を行う主要団体であるIETF(Internet E
ngineering Task Force)が発行
している、インターネット標準ドキュメントであるRF
C(Request for Comments)シリ
ーズの2676番であるQoS Routing Me
chanisms and OSPF Extensi
ons、通称QOSPFと呼ばれる、従来のルーチング
方式について、まず説明する。ここでQoSはQual
ity of Serviceすなわち通信品質、OS
PFはOpen Shortest Path Fir
stを指す。RFC2676は、既にインターネットで
広く使用されているルーチングプロトコルであるRFC
2383番のOSPFVersion 2において、経
路の通信品質を考慮できるようにしたOSPFの拡張方
式である。
【0003】図31は、ルーチングを行うネットワーク
の例である。図において、1はルーチングの対象となる
通信ネットワーク、11は通信信号の発着中継を行うル
ーターに代表されるノードNi(i=1,2,・・・,
9)、12はノードNiとNj間の物理接続回線である
リンク、各ノード11の円内に記載されている番号は各
々のノードの番号で、ノードNiの添字iがこれに対応
する。ここでノードNiとノードNj間のリンクには方
向性があるものとし、ノードNiからNjへ向かうリン
クをリンクLijと記す。一般にはリンクLijとリン
クLjiは異なるが、図31の例では、便宜上全てのリ
ンク12は両方向性とする。リンク12のそれぞれの有
効帯域が、リンク上に記してある。リンクLijの有効
帯域Cijとは、リンクLijの帯域のうち、使用可能
な帯域を示す。
【0004】各々のノード11には最適経路設計を行う
機能が設けられている。全てのノード11では、通信ネ
ットワーク1全体のトポロジー情報を、それぞれのノー
ド11のメモリーに保有している。このトポロジー情報
をあらわしたものが、図4に示すトポロジー帯域表TP
BWである。図において、i行j列の要素(i,j)
が、リンクLijの有効帯域Cijを示す。このルーチ
ング方式では、図4に示すトポロジー情報をもとに、各
ノード11につき、そのノードを発信源として通信ネッ
トワーク1内の全ての他のノード11を宛先とした最適
経路を設計する。この従来方式における最適経路とは、
下記の条件を満たす経路である。 (1)経由するノードの数が最小 (2)経路の有効帯域が要求帯域以上 発信源から宛先ノードまでに経由するノード数をホップ
数とも呼び、例えば3個のノードを経由した経路を3ホ
ップ経路と呼ぶことがある。また、経路の有効帯域と
は、経路中のリンクの有効帯域の最小値となる。
【0005】次に、この方式における最適経路設計の手
順を説明する。ここでは、ノードN1において、ノード
N1を発信源としてノードN2からN9を宛先とする経
路設計を行う場合の例について示す。他のノードにおけ
る経路設計も、同様に行うことができる。この最適経路
設計は、経路設計要求が発生する前に、あらかじめ行っ
ておく。図32、図33、図34は、最適経路設計に使
用するルーチング表である。ルーチング表は、図32の
ルーチング帯域表RBW、図33のルーチング進行ノー
ド表RNB、図34の変化ノードルーチング表RCHか
ら構成される。これらのルーチング表において、第i行
は通信ネットワーク1のノードNiに対応し、行数は通
信ネットワーク1の総ノード数nt=9となっている。
また、第j列は経路設計の更新周期tに対応している。
この方式では、原理的に、更新周期tはその更新周期で
得られる経路の最大ホップ数と等しくなっており、ルー
チング表の列数は、経路設計で許容する経路の最大ホッ
プ数と等しくなっている。これらのルーチング表の要素
(i,j)は、ノードN1からノードNiまでの、更新
周期j即ちホップ数j以下での、最適経路に関する値を
示す。第1行が*となっているのは、ノードN1は発信
源であり、第1行の値は意味を持たないためである。図
32のルーチング帯域表RBWの要素(i,j)はノー
ドNiの更新周期jでの最適経路の有効帯域、図33の
ルーチング進行ノード表RNBの要素(i,j)は上記
最適経路の進行ノードを示す。図34の変化ノードルー
チング表RCHの要素(i,j)は、更新周期jにノー
ドNiの最適経路が変化した場合に1となり、最適経路
算出の際に用いる。
【0006】次に、図35につき、この方式における最
適経路設計の手順を説明する。図35は、最適経路設計
の手順を示すフロー図である。図において、ステップS
P1からステップSP5は更新周期t=1の場合の初期
設定、ステップSP6からステップSP11は更新周期
tが規定された最大ホップ数Hになるまで繰り返される
手順である。初期設定では、まずステップSP1で更新
周期t=1とおく。次にステップSP2で、ルーチング
帯域表(図32)とルーチング進行ノード表(図33)
の各要素をゼロに初期化する。次にステップSP3で、
ルーチング帯域表第1列の発信源直結ノードの行に、直
結リンクの帯域を記入する。図32の例では、第1列の
第2行に8を、第4行に2000を記入する。次にステ
ップSP4で、ルーチング進行ノード表第1列の発信源
直結ノードの行に、発信源ノードを記入する。図33の
例では、第1列の第2行と第4行に1を記入する。次に
ステップSP5で、変化ノードルーチング表第1列の、
発信源直結ノードの行を1にする。図34の例では、第
1列の第2行と第4行を1にする。
【0007】次にステップSP6で、更新周期tを1だ
け増加して、次の更新周期の処理を開始する。次にステ
ップSP7で、ルーチング帯域表第t−1列を第t列に
コピーする。図32の例では、第2列に第1列の(*,
8,0,2000,0,0,0,0,0)をコピーす
る。次にステップSP8で、変化ノードルーチング表第
t−1列が1の行のノード(i=i1、i2、・・・)
に注目する。図34の例では、第1列が1のノードN2
とN4に注目する。次にステップSP9で、上記ノード
iに関して、ルーチング帯域表の(i,t−1)要素と
トポロジー帯域表の(i,j)要素の小さい方の値x
が、ルーチング帯域表の(j,t)要素yより大きい場
合には、yをxに書き換える。但しjはノードNiとリ
ンクLijで接続されている全ノードNjのノード番号
である。また、ルーチング進行ノード表の(j,t)要
素を、xの行番号iに更新する。
【0008】図32と図4の例では、まずi=2の場
合、jは1,3,4,5,6となるが、1は発信源であ
るので、除く。図32の(2,1)=8と、図4の
(2,3)=1800または(2,4)=1000また
は(2,5)=1700または(2,6)=400とを
それぞれ比較する。その結果j=3の場合の最小値xは
8であり、j=4の場合の最小値xは8であり、j=5
の場合の最小値xは8であり、j=6の場合の最小値x
は8であることがわかる。これらをそれぞれ図32の
(j,2)要素であるyと比較する。ステップSP7に
おいて説明したように、(j,2)には(*,8,0,
2000,0,0,0,0,0)が記入されているの
で、j=3の場合はy=(3,2)=0であり、j=4
の場合はy=(4,2)=2000であり、j=5の場
合はy=(5,2)=0であり、j=6の場合はy=
(6,2)=0である。図32に記されている値は更新
周期tが終了した時点の値であり、説明の現時点での値
は上記ステップSP7でコピーした値であって、両者は
異なるので、注意を要する。その結果、j=3の場合の
最大値はx=8であり、j=4の場合の最大値はy=2
000であり、j=5の場合の最大値はx=8であり、
j=6の場合の最大値はx=8であることがわかる。j
=3と5と6の場合は、図32の第2列の値を最大値で
あるxの値に書き換える。次にステップSP10で、ノ
ードjを書き換えた場合は、変化ノードルーチング表
(j,t)を1にする。ここでは、j=3と5と6の場
合について、図34の(3,2)と(5,2)と(6,
2)を1にする。次にステップSP11で、変化ノード
ルーチング表で(i,t−1)=1の全てのiにつき更
新完了したかの判断を行う。ここでは、i=4の場合の
更新を行う必要があるので、ステップSP8に戻る。
【0009】次に、図4に示されたi=4の場合に注目
すると、1は1,2,5,7となるが、jは発信源であ
るので、除く。j=2,5,7について、i=2の場合
と同様に更新を行う。更新後、ステップSP11で、i
=2とi=4の全てのiにつき更新完了したことを判断
し、次ステップに進む。次にステップSP12で、更新
周期tが規定の最大ホップ数に達したか否かの判断を行
う。最大ホップ数を特に規定しない場合は、原理上、全
ノード数ntとなる。この例では、更新周期t=2は全
ノード数nt=9に達していないので、ステップSP6
に戻って、nt=9まで更新を繰り返す。このようにし
て、図32、図33、図34のルーチング表を完成させ
る。この場合は、更新周期t=6以降は値が変化しない
ので、記載を省略してある。
【0010】以上のようにして図32、図33、図34
のルーチング表を完成させた。次に、実際にノードNs
からノードNdへの要求帯域Rの経路を抽出する手順を
述べる。図36はこの手順を示すフロー図である。まず
ステップSP21で、ルーチング帯域表(図32)の第
d行を、第1列、第2列…の順に右方向へ参照し、要素
(d,j1)がR以上の値となる要素を探す。例えば、
ノードNs=N1からNd=N6へ要求帯域R=100
の経路を抽出する場合は、まず図32の表RBWの第6
行を、第1列から順に右方向へ参照し、要素が100以
上の値となる(6,3)=400に到達する。次にステ
ップSP22で、ルーチング進行ノード表の(d,j
1)要素d2が、求める経路の一個手前のノード番号に
なる。上記の例では、図33の表RNBの(6,3)要
素2が、求める経路の一個手前のノード番号になる。次
にステップSP23で、ルーチング進行ノード表の、1
列左の(d2,j1−1)要素d3が、求める経路の更
に一個手前のノード番号になる。上記の例では、図33
の表RNBの(2,2)要素4が、求める経路の更に一
個手前のノード番号になる。次にステップSP24で、
ルーチング進行ノード表の、1列左の、前ステップで求
めた要素の列の要素が、求める経路の更に一個手前のノ
ード番号になる。上記の例では、図33の表RNBの
(1,4)要素1が、求める経路の更に一個手前のノー
ド番号になる。次にステップSP25で、ルーチング進
行ノード表の第1列、即ち求めたノード番号が発信源の
sか否かの判断を行い、発信源に達するまでステップS
P24を繰り返す。上記の例では、既に発信源1に達し
ているので、ここで終了となる。
【0011】従来例2.IETFのRFC2383番で
あるOSPF Version 2ルーチングプロトコ
ル(以下適宜、OSPFと略記する)において、通信ネ
ットワークのトポロジー情報を各ノードに通知するため
の、LAS(Link State Advertis
ements;リンク状態広告)と呼ばれる機能につい
て説明する。OSPFのルータ用LSAは図37に示す
様式を有する(RFC2383付録A)。図において、
第0行から第4行は、LSAに共通のヘッダであり、第
5行はルータ用LSAに特有のヘッダである。第0行の
第24から31ビットはLSAのタイプを示す場所で、
1はルータ用LSAとなる。第5行の第16から31ビ
ットの# linksは、当該ルータに接続されている
リンクの数を示す。第6行から第10行は、そのうちの
一つのリンクに関する情報を示す。第6行のLink
IDはリンクの識別子を示す。第7行のLink Da
taは、リンクのタイプに応じた特性を示す。リンクの
タイプは、第8行の第1から7ビットのTypeで示
す。第8行の第8から15ビットの# TOSでは、当
該リンクで提供される異なるサービスタイプの数(追加
分)を示す。サービスタイプが一個の場合は、# TO
Sはゼロとなる。第8行の第16から31ビットのme
tricは、当該リンクを特徴付ける属性(コスト)を
示す。第10行では、サービスタイプが1以上の場合
に、そのタイプのmetricなどを示す。第9行は、
サービスタイプの個数分だけ第10行が繰り返されるこ
とを示す。第11行以降は、次のリンクに対して第6か
ら10行の様式が繰り返される。OSPFバージョン2
では、古いバージョンのOSPFとの整合性のために複
数のサービスタイプをサポートする機能を有するが、実
際にはほとんど使用されていない。
【0012】次に、通信ネットワークのトポロジー情報
を更新する頻度、即ちLSAを送付する頻度について説
明する。OSPFにおけるパラメータは、プロトコルで
固定的に規定されている定数と、事情に応じて変更でき
る変数に分類できる。変数は、さらに、全体的に適用さ
れるグローバル変数、当該ルータ周辺のエリアに適用さ
れるエリア変数、当該ルータのインタフェースに適用さ
れるルータインタフェース変数等に分類される。OSP
Fにおいて、LSA送付の頻度を制御する代表的なパラ
メータは下記のとおりである。 定数 LSRefreshTime: あるLSAを再発生す
る最大間隔。30分に固定。 MaxAge: 1個のLSAの寿命。1時間に固定。 MinLSInterval: あるLSAを再発生す
る最小間隔。5秒に固定。 MinLSArrival: あるLSAを再受信する
最小間隔。1秒に固定。 CheckAge: LSAのチェックサムが検査され
る間隔。5分に固定。 MaxAgeDiff: あるLSAが受信される時間
差の最大値。15分に固定。 変数 RxmtInterval: LSA再送を行う場合の
待機時間。参考値は5秒。
【0013】従来例3.OSPFの上記のLSAの一つ
の拡張方法である、IETFのRFC2370番である
The Opaque LSA Option (以下
適宜、Opaque LSAと略記する)に示されるL
SAについて説明する。図38は、Opaque LS
AのLSAの様式を示す。図において、第0行から第4
行は、LSAに共通のヘッダである。第1行の第24か
ら31ビットはLSAのタイプを示す場所で、Opaq
ue LSAにおいては、LSAを広告する範囲を示
す。9はリンクローカル、10はエリアローカル、11
は自律システム全域となっている。第1行はIETFの
規定に沿って拡張性のために設けられた部分であり、現
在は使用していない。図の第5行以降のOpaque
Informationは、適用法に応じて使用するこ
とができる。図38のOpaque型LSAを用いるこ
とは、OSPFのハローパケットと呼ばれるパケットの
オプション部で示される。図39に通常のOSPFのハ
ローパケットのオプション部、図29にOpaque型
のハローパケットのオプション部を示す。図の第1ビッ
トにOビットがセットされている場合は、Opaque
型であることを示す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例1
のルーチング方式では、最適経路設計を行う際に、各リ
ンク12のコストを実質上1に固定し、経路全体のコス
トは、経由するノード数(ホップ数)のみを考慮してい
た。各リンクを特徴付ける値として有効帯域を使用して
いるが、設定経路内の各リンクの有効帯域と要求帯域の
大小比較を行うのみで、経路のコストには有効帯域の情
報は組み込まれていなかった。なお、リンクのコストと
は、一般に、距離、伝送品質、遅延等のリンクの属性を
示すパラメータを指す。また、従来例1のルーチング方
式では、各リンクを特徴付ける数値としてを有効帯域の
みを考慮しており、遅延等の他の属性の考慮の仕方は示
されていなかった。このため、ホップ数が少なく、かつ
要求帯域を上回る経路が存在する場合は、他の条件を鑑
みずにそれを選択してしまうという問題点があった。ま
た、従来例2においては、各リンクを特徴付けるメトリ
ックあるいはコストを記載する部分として、第8行の第
16から31ビットの16ビットしか割り当てられてい
なかった。このため、リンクの帯域等広範囲の値をとる
属性値を記載することが困難であった。
【0015】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、最適経路設計を行う際に、各リ
ンク12の有効帯域をそのリンクのコストに組み込み、
有効帯域が大きければ大きいほどそのリンク12を選択
したい度合いが強まるようにしたものである。また、リ
ンク12を特徴付ける数値として、有効帯域のみなら
ず、遅延を代表とする他の品質パラメータも考慮出来る
ようにしたものである。更に、従来例3に示すOpaq
ue型のLSAを使用して、OSPFを拡張することも
目的の一つとする。
【0016】また、上記のような従来例1のルーチング
方式を始めとする大部分のルーチング方式では、最適経
路計算をパソコンやワークステーションで行うことを前
提としており、最適経路計算に時間がかかる上、多数の
無線端末をネットワーク内に配置する場合に、各々の端
末に経路設計機能を組込むことは困難であるという問題
点があった。
【0017】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、最適経路設計をパソコンやワー
クステーション等の机上用コンピュータで行うのではな
く、ハードウェア論理回路に実装して行うことにより、
高速な経路計算を可能とするものである。また、ハード
ウェア論理回路で実現することにより、LSI化が容易
となり、小型化、低価格化により、経路設計装置を無線
インターネット内に多数配置される無線端末毎に組込む
ことを可能とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信経路
設定装置は、複数のノードと複数のリンクとを有するネ
ットワークに関して、前記複数のノード間の通信経路の
設定を行う通信経路設定装置において、前記複数のリン
クの各々のリンクを識別するリンク識別情報であって、
前記各々のリンクの第一の通信特性のレベルを示す第一
通信特性レベル値が前記各々のリンクごとに設定された
リンク識別情報である第一通信特性リンク情報を作成す
る第一通信特性リンク情報作成部と、前記複数のリンク
の各々のリンクを識別するリンク識別情報であって、前
記各々のリンクの第二の通信特性のレベルを示す第二通
信特性レベル値が前記各々のリンクごとに設定されたリ
ンク識別情報である第二通信特性リンク情報を作成する
第二通信特性リンク情報作成部と、前記第一通信特性リ
ンク情報作成部により作成された前記第一通信特性リン
ク情報に含まれる第一通信特性レベル値と前記第二通信
特性リンク情報作成部により作成された前記第二通信特
性リンク情報に含まれる第二通信特性レベル値とを前記
複数のリンクの各々のリンクについて関連づけ、前記第
一通信特性レベル値に関連づけられた前記第二通信特性
レベル値を用いて前記第一通信特性リンク情報を前記第
二通信特性レベル値ごとに分類し、前記第二通信特性レ
ベル値ごとに分類された複数の分類第一通信特性リンク
情報を作成する分類第一通信特性リンク情報作成部と、
前記分類第一通信特性リンク情報作成部により作成され
た前記複数の分類第一通信特性リンク情報のうち少なく
とも一つ以上の分類第一通信特性リンク情報を用いて前
記複数のノード間の前記通信経路を設定する通信経路設
定部とを有することを特徴とする。
【0019】前記通信経路設定装置は、更に、前記分類
第一通信特性リンク情報作成部により作成された前記複
数の分類第一通信特性リンク情報から、特定の分類第一
通信特性リンク情報を選択する分類第一通信特性リンク
情報選択部を有し、前記通信経路設定部は、前記分類第
一通信特性リンク情報選択部により選択された前記特定
の分類第一通信特性リンク情報を用いて前記複数のノー
ド間の前記通信経路を設定する通信経路設定部とを有す
ることを特徴とする。
【0020】前記通信経路設定装置は、更に、前記第二
通信特性レベル値についての要求値である要求第二通信
特性レベル値を取得する要求取得部を有し、前記分類第
一通信特性リンク情報選択部は、前記複数の分類第一通
信特性リンク情報から、前記要求取得部により取得され
た前記要求第二通信特性レベル値に合致する第二通信特
性レベル値に基づいて分類された分類第一通信特性リン
ク情報を選択することを特徴とする。
【0021】前記通信経路設定装置は、更に、前記第一
通信特性レベル値についての要求値である要求第一通信
特性レベル値を取得する要求取得部と、前記特定の分類
第一通信特性リンク情報に含まれる前記第一通信特性レ
ベル値のうち前記要求取得部により取得された前記要求
第一通信特性レベル値に合致しない第一通信特性レベル
値を無効とする第一通信特性レベル値無効部とを有し、
前記経路設定部は、前記第一通信特性レベル値無効部に
より無効にされた第一通信特性レベル値を含む前記特定
の分類第一通信特性リンク情報を用いて前記複数のノー
ド間の前記通信経路を設定することを特徴とする。
【0022】前記通信経路設定部は、前記分類第一通信
特性リンク情報作成部により作成された前記複数の分類
第一通信特性リンク情報の各々を用いて、前記複数の分
類第一通信特性リンク情報ごとに複数の通信経路を設定
し、前記通信経路設定装置は、更に、前記第二通信特性
レベル値についての要求値である要求第二通信特性レベ
ル値を取得する要求取得部と、前記通信経路設定部によ
り設定された前記複数の通信経路から、前記要求取得部
により取得された前記要求第二通信特性レベル値に合致
する第二通信特性レベル値に基づいて分類された分類第
一通信特性リンク情報を用いて設定された通信経路を選
択する通信経路選択部とを有することを特徴とする。
【0023】前記通信経路設定装置は、更に、前記複数
のリンクの各々に設定された第一通信特性レベル値と前
記第二通信特性レベル値とを前記複数のノードに通知す
る通知パケットであって、前記第一通信特性レベル値を
少なくとも32ビット以上の二進数で表し、前記第二通
信特性レベル値の各レベル値ごとに設けられた所定のビ
ットをセットすることにより前記第二通信特性レベル値
を表す通知パケットを作成する通知パケット作成部を有
することを特徴とする。
【0024】前記通信経路設定装置は、更に、前記通知
パケット作成部により作成された前記通知パケットを前
記複数のノードに送信する通知パケット送信部を有し、
前記通知パケット作成部は、前記通知パケット送信部に
よる前記通知パケットの送信の送信間隔を30分以下の
任意の時間に設定することを特徴とする。
【0025】この発明に係る通信経路設定方法は、複数
のノードと複数のリンクとを有するネットワークに関し
て、前記複数のノード間の通信経路の設定を行う通信経
路設定方法において、前記複数のリンクの各々のリンク
を識別するリンク識別情報であって、前記各々のリンク
の第一の通信特性のレベルを示す第一通信特性レベル値
が前記各々のリンクごとに設定されたリンク識別情報で
ある第一通信特性リンク情報を作成する第一通信特性リ
ンク情報作成ステップと、前記複数のリンクの各々のリ
ンクを識別するリンク識別情報であって、前記各々のリ
ンクの第二の通信特性のレベルを示す第二通信特性レベ
ル値が前記各々のリンクごとに設定されたリンク識別情
報である第二通信特性リンク情報を作成する第二通信特
性リンク情報作成ステップと、前記第一通信特性リンク
情報作成ステップにより作成された前記第一通信特性リ
ンク情報に含まれる第一通信特性レベル値と前記第二通
信特性リンク情報作成ステップにより作成された前記第
二通信特性リンク情報に含まれる第二通信特性レベル値
とを前記複数のリンクの各々のリンクについて関連づ
け、前記第一通信特性レベル値に関連づけられた前記第
二通信特性レベル値を用いて前記第一通信特性リンク情
報を前記第二通信特性レベル値ごとに分類し、前記第二
通信特性レベル値ごとに分類された複数の分類第一通信
特性リンク情報を作成する分類第一通信特性リンク情報
作成ステップと、前記分類第一通信特性リンク情報作成
ステップにより作成された前記複数の分類第一通信特性
リンク情報のうち少なくとも一つ以上の分類第一通信特
性リンク情報を用いて前記複数のノード間の前記通信経
路を設定する通信経路設定ステップとを有することを特
徴とする。
【0026】前記通信経路設定方法は、更に、前記分類
第一通信特性リンク情報作成ステップにより作成された
前記複数の分類第一通信特性リンク情報から、特定の分
類第一通信特性リンク情報を選択する分類第一通信特性
リンク情報選択ステップを有し、前記通信経路設定ステ
ップは、前記分類第一通信特性リンク情報選択ステップ
により選択された前記特定の分類第一通信特性リンク情
報を用いて前記複数のノード間の前記通信経路を設定す
る通信経路設定ステップとを有することを特徴とする。
【0027】前記通信経路設定方法は、更に、前記第二
通信特性レベル値についての要求値である要求第二通信
特性レベル値を取得する要求取得ステップを有し、前記
分類第一通信特性リンク情報選択ステップは、前記複数
の分類第一通信特性リンク情報から、前記要求取得ステ
ップにより取得された前記要求第二通信特性レベル値に
合致する第二通信特性レベル値に基づいて分類された分
類第一通信特性リンク情報を選択することを特徴とす
る。
【0028】前記通信経路設定方法は、更に、前記第一
通信特性レベル値についての要求値である要求第一通信
特性レベル値を取得する要求取得ステップと、前記特定
の分類第一通信特性リンク情報に含まれる前記第一通信
特性レベル値のうち前記要求取得ステップにより取得さ
れた前記要求第一通信特性レベル値に合致しない第一通
信特性レベル値を無効とする第一通信特性レベル値無効
ステップとを有し、前記経路設定ステップは、前記第一
通信特性レベル値無効ステップにより無効にされた第一
通信特性レベル値を含む前記特定の分類第一通信特性リ
ンク情報を用いて前記複数のノード間の前記通信経路を
設定することを特徴とする。
【0029】前記通信経路設定ステップは、前記分類第
一通信特性リンク情報作成ステップにより作成された前
記複数の分類第一通信特性リンク情報の各々を用いて、
前記複数の分類第一通信特性リンク情報ごとに複数の通
信経路を設定し、前記通信経路設定方法は、更に、前記
第二通信特性レベル値についての要求値である要求第二
通信特性レベル値を取得する要求取得ステップと、前記
通信経路設定ステップにより設定された前記複数の通信
経路から、前記要求取得ステップにより取得された前記
要求第二通信特性レベル値に合致する第二通信特性レベ
ル値に基づいて分類された分類第一通信特性リンク情報
を用いて設定された通信経路を選択する通信経路選択ス
テップとを有することを特徴とする。
【0030】前記通信経路設定方法は、更に、前記複数
のリンクの各々に設定された第一通信特性レベル値と前
記第二通信特性レベル値とを前記複数のノードに通知す
る通知パケットであって、前記第一通信特性レベル値を
少なくとも32ビット以上の二進数で表し、前記第二通
信特性レベル値の各レベル値ごとに設けられた所定のビ
ットをセットすることにより前記第二通信特性レベル値
を表す通知パケットを作成する通知パケット作成ステッ
プを有することを特徴とする。
【0031】前記通信経路設定方法は、更に、前記通知
パケット作成ステップにより作成された前記通知パケッ
トを前記複数のノードに送信する通知パケット送信ステ
ップを有し、前記通知パケット作成ステップは、前記通
知パケット送信ステップによる前記通知パケットの送信
の送信間隔を30分以下の任意の時間に設定することを
特徴とする。
【0032】本発明に係る通信経路設定方法をコンピュ
ータ実行させるためのプログラムは、複数のノードと複
数のリンクとを有するネットワークに関して、前記複数
のノード間の通信経路の設定を行う通信経路設定方法に
おいて、前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリ
ンク識別情報であって、前記各々のリンクの第一の通信
特性のレベルを示す第一通信特性レベル値が前記各々の
リンクごとに設定されたリンク識別情報である第一通信
特性リンク情報を作成する第一通信特性リンク情報作成
ステップと、前記複数のリンクの各々のリンクを識別す
るリンク識別情報であって、前記各々のリンクの第二の
通信特性のレベルを示す第二通信特性レベル値が前記各
々のリンクごとに設定されたリンク識別情報である第二
通信特性リンク情報を作成する第二通信特性リンク情報
作成ステップと、前記第一通信特性リンク情報作成ステ
ップにより作成された前記第一通信特性リンク情報に含
まれる第一通信特性レベル値と前記第二通信特性リンク
情報作成ステップにより作成された前記第二通信特性リ
ンク情報に含まれる第二通信特性レベル値とを前記複数
のリンクの各々のリンクについて関連づけ、前記第一通
信特性レベル値に関連づけられた前記第二通信特性レベ
ル値を用いて前記第一通信特性リンク情報を前記第二通
信特性レベル値ごとに分類し、前記第二通信特性レベル
値ごとに分類された複数の分類第一通信特性リンク情報
を作成する分類第一通信特性リンク情報作成ステップ
と、前記分類第一通信特性リンク情報作成ステップによ
り作成された前記複数の分類第一通信特性リンク情報の
うち少なくとも一つ以上の分類第一通信特性リンク情報
を用いて前記複数のノード間の前記通信経路を設定する
通信経路設定ステップとを有する通信経路設定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0033】本発明に係る無線通信ネットワークの通信
経路設定装置は、無線通信ネットワークの複数個の無線
ノードと無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノード
の隣接関係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノー
ドと着信無線ノードの無線ノード間の経路を設定する装
置であって、以下の要素を含むことを特徴とする。複数
個の無線ノードに対し、無線ノードの隣接関係と無線ノ
ード間の無線リンクの属性を予め記憶する記憶部;始点
ノードである発信無線ノード及び終点ノードである着信
無線ノードを指定するノード指定部;前記発信無線ノー
ド及び前記着信無線ノードのいずれか一方の無線ノード
に対し、二値からなる状態数のうちいずれか一方の値の
状態数を設定し、その他の各無線ノードに対して、他方
の値の状態数を設定する初期化部;前記一方の無線ノー
ドに設定された一方の値の状態数と、前記その他の各無
線ノードに設定された他方の値の状態数とを変化させず
に経時的に推移させて、状態数の経時的な推移を記録
し、前記一方の無線ノードに隣接する無線ノードから順
に、前記その他の各無線ノードと各無線ノードに隣接す
る無線ノードとの間の無線リンクの属性に基づいて、前
記その他の各無線ノードに隣接する無線ノードに対する
状態数の記録の中から無線リンクの属性に対応する一つ
の状態数の記録を参照し、参照した状態数の値が前記一
方の値である場合に、前記その他の各無線ノードの状態
数を前記他方の値から前記一方の値に変化させ、前記そ
の他の各無線ノードに設定された状態数の値を前記他方
の値から前記一方の値へ変化させる迄は前記他方の値に
て状態数を経時的に推移させて記録し、状態数を前記他
方の値から前記一方の値へ変化させた後は前記一方の値
にて状態数を経時的に推移させて記録する状態数変化
部;前記その他の各無線ノードに設定された状態数の前
記一方の値への変化を検出し、変化を誘引した隣接無線
ノードを検出する検出部;前記検出部における検出結果
に基づき、前記変化を誘引した隣接無線ノードを経路を
設定する無線ノードとして、逐次、着信無線ノード及び
発信無線ノードのうち一方の無線ノード側から他方の無
線ノード側に向かって選定する選定部。
【0034】前記選定部は、以下の第1の選定部と第2
の選定部とから構成されることを特徴とする。着信無線
ノード及び発信無線ノードのうち一方の無線ノードにつ
いて、隣接する無線ノードの状態数の前記一方の値への
変化に基づき、前記隣接する無線ノードの中から、前記
一方の無線ノードとの接続を設定する設定無線ノードを
選定する第1の選定部;設定無線ノードとして選定され
た無線ノードについて、前記検出部による検出結果に基
づき、隣接する無線ノードの中から自無線ノードとの接
続を設定する無線ノードを選定することを、着信無線ノ
ード及び発信無線ノードのうち他方の無線ノードが選定
される迄、逐次遂行する第2の選定部。
【0035】前記状態数変化部は、以下の状態数算出部
から構成されることを特徴とする。隣接無線ノードに対
する無線リンク属性に基づく時間前の状態数の値に基づ
き、状態数を算出する状態数算出部。
【0036】前記記憶部は、無線リンクの属性として無
線強度を記憶し、前記状態数変化部は、無線リンクの属
性として無線強度を用いることを特徴とする。
【0037】前記無線通信ネットワークの通信経路設定
装置は、前記状態数変化部と検出部とをハードウエア論
理回路で実現することを特徴とする。
【0038】前記状態数変化部と検出部は、記憶部に記
憶された各無線ノード毎に異なる無線ノードの隣接関係
と無線ノード間の無線リンク属性の利用を複数の同一の
ハードウエア回路で実現することを特徴とする。
【0039】本発明に係る無線通信ネットワークの通信
経路設定方法は、無線通信ネットワークの複数個の無線
ノードと無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノード
の隣接関係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノー
ドと着信無線ノードの無線ノード間の経路を設定する方
法であって、以下のステップを含むことを特徴とする。
複数個の無線ノードに対し、無線ノードの隣接関係と無
線ノード間の無線リンクの属性を予め記憶する記憶ステ
ップ;始点ノードである発信無線ノード及び終点ノード
である着信無線ノードを指定するノード指定ステップ;
前記発信無線ノード及び前記着信無線ノードのいずれか
一方の無線ノードに対し、二値からなる状態数のうちい
ずれか一方の値の状態数を設定し、その他の各無線ノー
ドに対して、他方の値の状態数を設定する初期化ステッ
プ;前記一方の無線ノードに設定された一方の値の状態
数と、前記その他の各無線ノードに設定された他方の値
の状態数とを変化させずに経時的に推移させて、状態数
の経時的な推移を記録し、前記一方の無線ノードに隣接
する無線ノードから順に、前記その他の各無線ノードと
各無線ノードに隣接する無線ノードとの間の無線リンク
の属性に基づいて、前記その他の各無線ノードに隣接す
る無線ノードに対する状態数の記録の中から無線リンク
の属性に対応する一つの状態数の記録を参照し、参照し
た状態数の値が前記一方の値である場合に、前記その他
の各無線ノードの状態数を前記他方の値から前記一方の
値に変化させ、前記その他の各無線ノードに設定された
状態数の値を前記他方の値から前記一方の値へ変化させ
る迄は前記他方の値にて状態数を経時的に推移させて記
録し、状態数を前記他方の値から前記一方の値へ変化さ
せた後は前記一方の値にて状態数を経時的に推移させて
記録する状態数変化ステップ;前記その他の各無線ノー
ドに設定された状態数の前記一方の値への変化を検出
し、変化を誘引した隣接無線ノードを検出する検出ステ
ップ;前記検出ステップにおける検出結果に基づき、前
記変化を誘引した隣接無線ノードを経路を設定する無線
ノードとして、逐次、着信無線ノード及び発信無線ノー
ドのうち一方の無線ノード側から他方の無線ノード側に
向かって選定する選定ステップ。
【0040】前記選定ステップは、以下の第1の選定ス
テップと第2の選定ステップとから構成されることを特
徴とする。着信無線ノード及び発信無線ノードのうち一
方の無線ノードについて、隣接する無線ノードの状態数
の前記一方の値への変化に基づき、前記隣接する無線ノ
ードの中から、前記一方の無線ノードとの接続を設定す
る設定無線ノードを選定する第1の選定ステップ;設定
無線ノードとして選定された無線ノードについて、前記
検出ステップによる検出結果に基づき、隣接する無線ノ
ードの中から自無線ノードとの接続を設定する無線ノー
ドを選定することを、着信無線ノード及び発信無線ノー
ドのうち他方の無線ノードが選定される迄、逐次遂行す
る第2の選定ステップ。
【0041】前記状態数変化ステップは、以下の状態数
算出ステップから構成されることを特徴とする。隣接無
線ノードに対する無線リンク属性に基づく時間前の状態
数の値に基づき、状態数を算出する状態数算出ステッ
プ。
【0042】前記記憶ステップは、無線リンクの属性と
して無線強度を記憶し、前記状態数変化ステップは、無
線リンクの属性として無線強度を用いることを特徴とす
る。
【0043】本発明に係る無線通信ネットワークの通信
経路設定方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムは、無線通信ネットワークの複数個の無線ノードと
無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノードの隣接関
係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノードと着信
無線ノードの無線ノード間の経路を設定する方法であっ
て、以下のステップを含む、無線通信ネットワークの通
信経路設定方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムである。複数個の無線ノードに対し、無線ノード
の隣接関係と無線ノード間の無線リンクの属性を予め記
憶する記憶ステップ;始点ノードである発信無線ノード
及び終点ノードである着信無線ノードを指定するノード
指定ステップ;前記発信無線ノード及び前記着信無線ノ
ードのいずれか一方の無線ノードに対し、二値からなる
状態数のうちいずれか一方の値の状態数を設定し、その
他の各無線ノードに対して、他方の値の状態数を設定す
る初期化ステップ;前記一方の無線ノードに設定された
一方の値の状態数と、前記その他の各無線ノードに設定
された他方の値の状態数とを変化させずに経時的に推移
させて、状態数の経時的な推移を記録し、前記一方の無
線ノードに隣接する無線ノードから順に、前記その他の
各無線ノードと各無線ノードに隣接する無線ノードとの
間の無線リンクの属性に基づいて、前記その他の各無線
ノードに隣接する無線ノードに対する状態数の記録の中
から無線リンクの属性に対応する一つの状態数の記録を
参照し、参照した状態数の値が前記一方の値である場合
に、前記その他の各無線ノードの状態数を前記他方の値
から前記一方の値に変化させ、前記その他の各無線ノー
ドに設定された状態数の値を前記他方の値から前記一方
の値へ変化させる迄は前記他方の値にて状態数を経時的
に推移させて記録し、状態数を前記他方の値から前記一
方の値へ変化させた後は前記一方の値にて状態数を経時
的に推移させて記録する状態数変化ステップ;前記その
他の各無線ノードに設定された状態数の前記一方の値へ
の変化を検出し、変化を誘引した隣接無線ノードを検出
する検出ステップ;前記検出ステップにおける検出結果
に基づき、前記変化を誘引した隣接無線ノードを経路を
設定する無線ノードとして、逐次、着信無線ノード及び
発信無線ノードのうち一方の無線ノード側から他方の無
線ノード側に向かって選定する選定ステップ。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明は、特開
平09−116573号および特開平11−55312
による最適経路設計方法を用いて、既にインターネット
で広く使用されているルーチングプロトコルであるRF
C2383番のOSPF Version 2におい
て、経路の通信品質を考慮できるようにしたOSPFの
拡張方式である。この発明の最適経路設計は、特開平0
9−116573号(特願平8−44865号)の実施
の形態7で示した最適経路設計法の応用で、発信ノード
sを基準にして経路設計を行う実施の形態10に示す方
法に基くものである。
【0045】図1はこの発明の実施の形態1に係る通信
経路設定装置がルーチングを行う通信ネットワークの例
である。図において、1はルーチングの対象となる通信
ネットワーク、11は通信信号の発着中継を行うルータ
ーに代表されるノードNi(i=1,2,・・・,
9)、12はノードNiとNj間の物理接続回線である
リンク、12SLはノードNiとNj間の衛星接続回線
である衛星回線リンク、各ノード11の円内に記載され
ている番号は各々のノードの番号で、ノードNiの添字
iがこれに対応する。ここでノードNiとノードNj間
のリンクには方向性があるものとし、ノードNiからN
j向かうリンクをリンクLijと記す。一般にはリンク
LijとリンクLjiは異なるが、図1の例では、便宜
上全てのリンク12は両方向性とする。各リンク12に
は、リンク12の通信特性の一つとしてそれぞれの有効
帯域が記されている。リンクLijの有効帯域Cijと
は、リンクLijの帯域のうち、使用可能な帯域を示
す。また、リンク12の別の通信特性である伝送遅延に
ついても、衛星回線リンク12SLと通常のリンク12
の伝送遅延の例を図3のリンクと遅延の対応表LKDL
に示す。衛星回線リンク12SLの遅延は300ミリ
秒、通常のリンク12の遅延は20ミリ秒と、衛星回線
リンクの遅延は非常に大きい。
【0046】図1において図示していないが、各々のノ
ード11には本実施の形態に係る通信経路設定装置10
0が設けられている。図2は、通信経路設定装置100
の機能ブロック図である。図2において、101は各ノ
ード11で発生する経路設定要求を取得する要求取得部
である。102は、通信ネットワーク1全体のトポロジ
ー情報を記録しているトポロジー情報記録部である。ト
ポロジー情報は、図4に示すトポロジー帯域表TPB
W、図5に示すトポロジー遅延表TPDL等から構成さ
れる。103は、第一通信特性リンク情報(例えば、図
8に示すトポロジーコスト表TPC)を作成する第一通
信特性リンク情報作成部である。なお、第一通信特性リ
ンク情報の詳細については後述する。104は、第二通
信特性リンク情報(例えば、図9に示すトポロジー遅延
コード表TPDLCD)を作成する第二通信特性リンク
情報作成部である。なお、第二通信特性リンク情報につ
いては後述する。105は、第一通信特性リンク情報
(例えば、図8に示すトポロジーコスト表TPC)を第
二通信特性レベル値(例えば、遅延コード)に基づいて
分類し、分類された複数の分類第一通信特性リンク情報
(例えば、図14のトポロジー遅延別コスト表(遅延コ
ード5以下)TPCD5又は図15のトポロジー遅延別
コスト表(遅延コード4以下)TPCD4)を作成する
分類第一通信特性リンク情報作成部である。分類第一通
信特性リンク情報の詳細についても後述する。106
は、複数の分類第一通信特性リンク情報から特定の分類
第一通信特性リンク情報を選択する分類第一通信特性リ
ンク情報選択部である。前出の例では、図14と図15
に示すトポロジー遅延別コスト表のうち、例えば、図1
4のトポロジー遅延別コスト表を選択する。107は、
分類第一通信特性リンク情報選択部により選択された分
類第一通信特性リンク情報に含まれるリンク情報を無効
にする第一通信特性レベル値無効部である。例えば、図
14のトポロジー遅延別コスト表に含まれる要素(4,
5)=1を無効にして(4,5)=∞にするといった処
理を行う。108は、ノード11間の最適経路設計を行
う通信経路設定部である。109は、通信ネットワーク
のトポロジー情報を他のノードに通知するための通知パ
ケットを作成する通知パケット作成部である。110
は、通知パケット作成部109において作成された通知
パケットを他のノード11に向けて送信する通知パケッ
ト送信部である。なお、これら101〜110の各機能
をコンピュータに実行させるためのプログラムとするこ
とが可能であり、また、これら101〜110の各機能
のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に記録することも可能である。
【0047】次に、図4及び図5に示すトポロジー情報
について説明する。図4のトポロジー帯域表TPBWで
は、リンクの第一の通信特性の例として有効帯域が示さ
れている。図4のトポロジー帯域表TPBWではi行j
列の要素(i,j)が、リンクLijの有効帯域Cij
を示す。図5のトポロジー遅延表TPDLでは、リンク
の第二の通信特性の例として遅延が示されている。図5
のトポロジー遅延表TPDLでは、i行j列の要素
(i,j)が、リンクLijの遅延Dijを示す(単位
はミリ秒)。例えば、リンクL12は通常のリンクなの
で、図3より遅延は20msとなり、図5のトポロジー
遅延表TPDLのD12は20となっている。一方、リ
ンクL45は衛星回線リンクなので、D45は300と
なっている。なお、本明細書では第一の通信特性の例と
して有効帯域を、第二の通信特性の例として遅延を扱っ
ているが、この他の通信特性についても同様に適用可能
である。
【0048】次に、第一通信特性リンク情報について説
明する。第一通信特性リンク情報とは、各リンクの第一
の通信特性(有効帯域)を所定のレベル値(第一通信特
性レベル値)に変換し、変換したレベル値(第一通信特
性レベル値)をリンクごとに表す情報であり、例えば、
図8に示すトポロジーコスト表TPCにおいて示される
情報である。図8のトポロジーコスト表TPCは、図4
のトポロジー帯域表TPBWの帯域を、図6の有効帯域
とコストの対応表BWCSTに従ってコストWijに変
換したものである。図8においては、コストWijが第
一通信特性レベル値である。そして、図8のトポロジー
コスト表TPCに対応するネットワーク図は図10であ
る。リンクのコストとは、一般に、距離、伝送品質、遅
延等のリンクの属性を示すパラメータで、その値の大き
さに比例して、当該リンクの選択を回避したい度合いが
高まるように設定する。この実施の形態におけるリンク
のコストは、その有効帯域に依存している。有効帯域
は、大きいほど、当該リンクを選択したい度合いが高い
ので、コストは増減が逆になるように設定する必要があ
る。即ち、有効帯域が大きい程コストは小さく、有効帯
域が小さい程コストは大きくなるように、コストを設定
する。コストを有効帯域の逆数としてもよいが、有効帯
域の細かい変動に敏感に対応するよりも、広範囲の有効
帯域をカバーすることを目的として、ここでは、コスト
を有効帯域の桁数の逆順になるようにとる。図8のトポ
ロジーコスト表TPCで無限大となっている要素は、実
際は、他の要素に比べて十分大きな数に設定することを
示す。なお、以下の説明では、コストを第一通信特性レ
ベル値として、図8のトポロジーコスト表を第一の通信
特性リンク情報として説明する。
【0049】次に、第二通信特性リンク情報とは、各リ
ンクの第二の通信特性(遅延)を所定のレベル値(第二
通信特性レベル値)に変換し、変換したレベル値(第二
通信特性レベル値)をリンクごとに表す情報であり、例
えば、図9のトポロジー遅延コード表TPDLCDにお
いて示される情報である。図9のトポロジー遅延コード
表TPDLCDは、図5のトポロジー遅延表TPDLの
遅延を、図7の遅延と遅延コードの対応表DLCDに従
ってコード化したものである。即ち、図9においては、
遅延DCijが第二通信特性レベル値である。リンクL
12の遅延D12は20msであり、図7の遅延コード
に置き換えると4となり、図9のトポロジー遅延コード
表TPDLCDのDC12には4が記入される。同様
に、リンクL45の遅延D12は300msであり、図
7の遅延コードに置き換えると5となり、図9のトポロ
ジー遅延コード表TPDLCDのDC12には5が記入
される。図7の遅延コード対応表DLCDでは、8段階
に渡って遅延を分類しているが、この分類表を部分的に
使用することや、分類方法を変更することも可能であ
る。なお、以下の説明では、遅延を第二通信特性レベル
値として、図9のトポロジー遅延コード表を第二の通信
特性リンク情報として説明する。
【0050】この通信経路設定装置100では、図4と
図5、及びこれらから作成した図8と図9に示すトポロ
ジー情報をもとに、各ノード11につき、そのノードを
発信源として通信ネットワーク1内の全ての他のノード
11を宛先とした最適経路を設計する。この発明におけ
る最適経路とは、下記の条件を満たす経路である。 (1)経路のコストが最小 (2)経路の有効帯域が要求帯域以上 (3)経路内の各リンクの遅延の最大値が要求遅延以下 但し、経路のコストとは、経路内のリンクおよびノード
のコストの総和である。ここでは便宜上、ノードのコス
トはゼロとするが、ノードのコストがゼロでない場合
は、ノードに隣接するリンクのコストにノードのコスト
を加算することで、容易に拡張できる。また、経路の有
効帯域とは、経路中の各リンクの有効帯域の最小値とな
る。また、(3)の条件は、経路内の全リンクの遅延の
総和が要求遅延以下ということではなく、経路内の各リ
ンクの遅延の最大値が要求帯域以下ということである。
【0051】次に、この実施の形態の通信経路設定装置
100の最適経路設計の流れを、図12および図13に
ついて説明する。図12は、この実施の形態における最
適経路設計において、個別の経路設計の要求に依存しな
い処理である。個別の経路設計が発生する前にあらかじ
め行っておくことができる。図12の通信ネットワーク
1は、図1の通信ネットワーク1と同じものであるが、
図12では簡単のため、ノードN1の周辺のみを示して
いる。図12の他のネットワーク図についても、同様に
一部分のみを示している。前述のように、図12の通信
ネットワーク1は、図4のトポロジー帯域表TPBWお
よび図5のトポロジー遅延表TPDLで特徴付けられて
いる。通信ネットワーク1の各リンクの帯域を、図6の
帯域コストの対応表BWCSTによってコストに変換し
たものが、ネットワークモデル2である。ネットワーク
モデル2は、図8のトポロジーコスト表TPCで特徴付
けられる。ネットワークモデル2の全体は、図10で示
される。また、図の表面には明示されないが、遅延特性
は図5のトポロジー遅延表TPDLで特徴付けられる。
【0052】ネットワークモデル2を、許容遅延によっ
て分類したのが、遅延コード別ネットワークモデル2D
4および2D5である。それぞれの図の全体は、図10
および図11で示される。遅延コードx以下のリンクに
よるネットワークモデル2Dxは、ネットワークモデル
2において、遅延コードがxを超えるリンクを削除し、
遅延コードがx以下のリンクのみを抽出したものであ
る。つまり、ネットワークモデル2D4とは、遅延コー
ドが4を超えるリンクを削除し、遅延コードが4以下の
リンクを抽出したものであり、ネットワークモデル2D
5とは、遅延コードが5を超えるリンクを削除し、遅延
コードが5以下のリンクを抽出したものである。ネット
ワークモデル2D4を示した図10とネットワークモデ
ル2D5を示した図11とを比較すると図10に表され
ているL45及びL78が図11では削除されている。
これは、L45及びL78の衛星回線12SLリンクは
遅延コードが5であるため、ネットワークモデル2D4
(図11)において削除されたためである。遅延コード
5以下のリンクによるネットワークモデル2D5は、複
数の分類第一通信特性リンク情報の一つである図14の
トポロジー遅延別コスト表で特徴付けられる。遅延コー
ド4以下のリンクによるネットワークモデル2D4は、
複数の分類第一通信特性リンク情報の別の一つである図
15のトポロジー遅延別コスト表で特徴付けられる。
【0053】図14のトポロジー遅延別コスト表TPC
D5及び図15のトポロジー遅延別コスト表TPCD4
は、分類第一通信特性リンク情報作成部105により作
成され、図8のトポロジーコスト表TPCと図9のトポ
ロジー遅延コード表TPDLCDに基づいて作成され
る。つまり、分類第一通信特性リンク情報作成部は、図
8のトポロジーコスト表に含まれるコストWijと図9
のトポロジー遅延コード表に含まれる遅延DCijを各
リンクごとに関連づけ、関連づけた遅延DCijの値ご
とに図8のトポロジーコスト表を分類して、図14のト
ポロジー遅延別コスト表TPCD5及び図15のトポロ
ジー遅延別コスト表TPCD4を作成する。まず、図1
5のトポロジー遅延別コスト表TPCD4の作成手順に
ついて説明する。図15のトポロジー遅延別コスト表T
PCD4では、図8のトポロジーコスト表に含まれる要
素のうち、図9のトポロジー遅延コード表において遅延
コードが4以下の要素については、図8の値をそのまま
用い、図9のトポロジー遅延コード表において遅延コー
ドが4以上となっている要素では、図8の値に代えて無
限大を記入する。図15のトポロジー遅延別コスト表T
PCD4では、リンクL45、リンクL78に対応する
(4,5)、(5,4)、及び(7,8)(8,7)が
無限大となっている。そして、この図15のトポロジー
遅延別コスト表TPCD4で特徴づけられるネットワー
クモデル2D4では、前述したようにリンクL45、L
78が削除されることになる。一方、図14において
は、図9のトポロジー遅延コード表において遅延コード
が5を超えるリンクが存在しないため、図8の各要素の
値がそのまま用いられ、結果として図8のトポロジーコ
スト表TPCと図14のトポロジー遅延別コスト表TP
CD5とは同じ内容となっている。
【0054】図12において説明したネットワークモデ
ルの遅延別分類の処理が行われた後、図13に示す処理
が行われる。図13は、この実施の形態における最適経
路設計において、個別の経路設計の要求に依存する処理
であり、個別の経路設計が発生してから行う。ここで
は、要求帯域R=5、要求遅延RD=500ミリ秒の経
路設計要求が発生したとする。図において、REQ1は
要求帯域R=5、要求遅延RD=500ミリ秒の経路設
計要求を模式的に示す。
【0055】要求取得部101は、経路設計要求REQ
1を取得し、更に経路設計要求REQ1に対し、図6の
帯域コスト対応表BWCSTを参照して要求帯域5を許
容コスト4に変換し、図7の遅延コード対応表DLCD
を参照して要求遅延500を遅延コード5に変換してコ
ード化された経路設計要求REQ1CDを用意する。こ
の要求を受けて、分類第一通信特性リンク情報選択部1
06が、遅延コード別に分類された遅延コード別ネット
ワークモデル2D4と2D5から、遅延コード5以下の
ネットワークモデル2D5を選択する。換言すると、分
類第一通信特性リンク情報選択部106は、分類第一通
信特性リンク情報である図14のトポロジー遅延別コス
ト表と図15のトポロジー遅延別コスト表のうち図14
のトポロジー遅延別コスト表を選択する。次に、第一通
信特性レベル値無効部が、遅延コード5以下のネットワ
ークモデル2D5から、許容コスト4を超えるリンクを
削除し(無効とし)、遅延コード5以下、許容コスト4
以下のリンクによる設計要求対応ネットワークモデル2
REQを求める。即ち、ネットワークモデル2D5を特
徴付ける図14のトポロジー遅延別コスト表TPCD5
において、許容コスト4を超えるリンクのコストを無限
大として、図16の設計要求対応トポロジーコスト表T
PCREQを求める。以上の処理により図16の設計要
求対応トポロジーコスト表TPCREQが求められた後
は、この設計要求対応トポロジーコスト表に基づいて通
信経路設定部108が最適経路設計を行う。なお、図1
3の例では、右上のネットワークモデル2D5と、左下
のネットワークモデル2REQは同じである。これは、
ネットワークモデル2D5には、リンクコストが4を超
えるリンクが存在しないためである。同様に、図14の
トポロジー遅延別コスト表と、図16の設計要求対応ト
ポロジーコスト表TPCREQも同じである。ここで、
ネットワークモデル2REQ、およびそれを特徴付ける
設計要求対応トポロジーコスト表TPCREQは、通信
経路設定部108による経路の設計が終了したのちは、
内容を保持しておく必要はない。
【0056】次に、図13の設計要求対応ネットワーク
モデル2REQ、およびこれを特徴付ける設計要求対応
トポロジーコスト表TPCREQ(図16)に対して、
通信経路設定部108が最適経路の設定を行い、水先案
内平面PPを求める手順を説明する。なお、この最適経
路設計の手順は、特開平09−116573号の実施の
形態7と同様の手順で行われる。ここで、水先案内平面
PPとは、水先案内ベクトルPi(s)の集合をいい、
水先案内ベクトルPi(s)とは、発信源sからノード
Niへの最適経路において、ノードNiの前に経由する
隣接ノードASiのノード番号である。ここで、隣接ノ
ードASiとは、ノードNiにリンクLjiが入ってい
る元のノードNjのノード番号jの集合を意味する。例
えば、ノードN1は、ノードN2およびノードN4と接
続されているので、AS1={2,4}となる。同様
に、AS2={1,3,4,5,6},AS3={2,
6,8},AS4={1,2,5,7},AS5{2,
4,6,7},AS6={2,3,5,7,8},AS
7={4,5,6,8,9},AS8={3,6,7,
9},A9={7,8}となる。隣接ノードASiは、
ネットワークの構成と一義的に対応しており、ネットワ
ークの構成が変化しない限りは固定である。
【0057】図19は、発信源s=1(ノードN1が発
信源)の場合の、水先案内ベクトルPi(1)および水
先案内平面PPの例を示している。ノードN1を発信源
としてN2〜N9の全てのノードに対する水先案内ベク
トルPi(1)が設定されれば、ノードN1に関する水
先案内平面PPが一面作成されたことになる。また、ノ
ードN2を発信源として同様な水先案内ベクトルが設定
されれば、ノードN2に関する水先案内ベクトルが一面
作成されたことになる。従って、ノードN1〜N9の通
信ネットワークにおいては、9面の水先案内ベクトル平
面を作成することができる。図19の水先案内平面を数
字で表現したものが、図20あるいは図21の水先案内
表PPTである。図20では、ノードNiの水先案内ベ
クトルPi(s)をi=1,2,・・・9について記し
てある。例えば、発信源N1(s=1)からノードN2
(i=2)への最適経路設計においては、水先案内ベク
トルP2(1)は、ノードN2の前に経由する隣接ノー
ドN4のノード番号である4となる。即ち、P2(1)
=4となる。図21では、ノードNiの水先案内ベクト
ルPi(s)がjであることを、要素(i,j)=1と
して表す。ここでは、図20を用いる。例えば、発信源
N1(s=1)からノードN2(i=2)への最適経路
設計においては、水先案内ベクトルP2(1)は、要素
(2,j)のうち、1が記述された(2,4)(j=
4)が該当し、P2(1)=4となる。
【0058】次に、この実施の形態における最適経路設
計において使用するパラメータ及びテーブルについて説
明する。水先案内ベクトルは、各ノードに設定された状
態値Xiをパラメータとして生成される。状態値Xiと
は、0と1の2値のみをとり、また時刻tに依存するパ
ラメータである。時刻依存性を明確にしたい場合はXi
(t)と記す。ここで時刻tは、離散的な値t=0,
1,2・・・をとる。時刻tは、更新周期tと同意味で
ある。現在の時刻t0の状態数Xi(t0)、1単位時
間前の時刻(t0−1)の状態数Xi(t0−1)、2
単位時間前の時刻(t0−2)の状態数Xi(t0−
2)と続いて、ネットワークモデル2のリンク12のコ
ストWijの最大値であるボリュームレベルVL単位時
間前の時刻(t0−VL)の状態数Xi(t0−VL)
まで保持しておく必要がある。これを表すのが、図17
の状態遷移表STCHである。
【0059】次に、状態値Xi(t)の変化および水先
案内ベクトルの生成の規則を述べる。状態値Xi(t)
は、次の規則1S,2Sに従って変化する。また、水先
案内ベクトルPi(s)決定の規則は,次の規則3Sの
ようになる。規則1S)時刻t=0では、発信ノードN
sの状態値Xs(0)=1、それ以外のノードNiにつ
いてはXi(0)=0とする。規則2S)コストWji
時刻前の状態値Xj(t−Wji)の値が1である隣接
ノードNjが存在する場合には(jはASiの要素)、
状態値Xi(t)は1とする。それ以外の場合は、状態
値Xi(t)は0とする。発信源の状態値は常にXs
(t)=1とする。規則3S)規則1S,2Sに従っ
て、状態Xi(t)の値が0から1に変化したとき、そ
の変化の原因となった隣接ノードNjのノード番号j
を、水先案内ベクトルPi(s)とする。なお、ここで
(t−Wji)が負の数となる場合の状態値はゼロとす
る。即ち、t<Wjiならば、Xi(t−Wji)=
0。ここで、上記規則1S,2Sに従って、全ての状態
値Xi(t)を0に初期化した後、一度1になって活性
化した状態値Xi(t)は1のまま変化しない。
【0060】次に、図22につき、この方式における最
適経路設計の手順を説明する。図22は、最適経路設計
の手順を示すフロー図である。ここでは、ノードN1に
おいて、ノードN1を発信源としてノードN2からN9
を宛先とする経路設計を行う場合の例について示す。他
のノードにおける経路設計も、同様に行うことができ
る。図において、ステップST1とステップST2は時
刻t=0の場合の初期設定、ステップST3からステッ
プST10は、全ノードの状態値Xi(t)が1になる
まで繰り返される手順である。初期設定では、まずステ
ップST1で時刻t=0とおく。次にステップST2
で、発信ノードNsの状態値Xs(0)=1、それ以外
のノードNiについてはXi(0)=0とし、図17の
状態遷移表STCHのt=0の列に記入する(状態17
01)。これは上記規則1Sに対応する。なお、従来例
では初期設定時刻をt=1としているのに対し、この実
施の形態ではt=0としているのは、説明の便宜上の問
題で、本質的な意味はない。
【0061】次に、ステップST3で、時刻tを1だけ
増加して、次の更新周期の処理を開始する。次に、ステ
ップST4で、発信ノードNsの状態値Xs(1)=1
とし、それ以外のノードNiについてはXi(1)=0
と初期化して、図17の状態遷移表STCHのt=1の
列に記入する(状態1702)。次に、ステップST5
で、状態遷移表のWji時刻前の状態値Xj(t−Wj
i)の値を読み出す。例えば、ノードN2の場合におい
ては、ノードNjはノードN1であり、i=2、j=
1、t=1となり、Xj(t−Wji)=X1(1−W
12)の値を呼び出す。同様にしてノードN4の場合で
は、ノードN1をノードWjとし、i=4、j=1、t
=1となり、Xj(t−Wji)=X1(1−W14)
の値を呼び出す。ここで、図10のネットワークモデル
2D5又は図16の設計要求対応トポロジーコスト表T
PCREQに記載されたコストWji(図16はWij
を記載しているが、Wij=Wjiである)を参照する
と、W12は4、W14は1である。従って、X1(1
−W12)=X1(1−4)、X1(1−W14)=X
1(1−1)となる。
【0062】次に、ステップST6で、読み出した値に
ついてXj(t−Wji)=1か否か判定する。前出の
例では、ノードN2については、X1(1−W12)=
X1(1−4)=X1(−3)であり、(t−Wji)
が負の数となるため、Xj(t−Wji)=0と判定さ
れる。一方、ノードN4については、X1(1−W1
4)=X1(1−1)=X1(0)となり、X1(0)
=1であることが分かる。このため、Xj(t−Wj
i)=1と判定される。Xj(t−Wji)が1の場合
はステップST7に進み、0の場合はステップST9に
進む。
【0063】ステップST7では、Xj(t−Wji)
=1であった場合に、Xi(t)=1として図17の状
態遷移表STCHに記入する。即ち、前出の例では、ノ
ードN4については、X1(1−W14)=X1(1−
1)=X1(0)=1であるため、X4(1)=1と記
入する(状態1703)。一方、ノードN2について
は、ステップST4において図17の状態遷移表は初期
化されているため、X2(1)=0を書き込む必要はな
くステップST9へ進む。次に、ステップST8で、X
j(t−Wji)=1なるjを水先案内ベクトルPiと
し、図20の水先案内表に記入する。これは上記規則3
Sに対応する。前出の例では、Xj(t−Wji)=X
1(1−W14)=1であるから、1を水先案内ベクト
ルP4として図20の水先案内表に記入する。次に、ス
テップST9で、ノードNiの全ての隣接ノードjにつ
いて検証済か否かを判定し、全ての隣接ノードjについ
て検証を終了するまで、ステップST5からステップS
T9を繰り返す。ここでjはノードNiの隣接ノードA
Siの要素である。次に、ステップST10で、全ノー
ドの状態値についてXi(t)=1か否かの判定を行
い、全ノードの状態値Xi(t)が1になるまで、ステ
ップST3からステップST9の更新を繰り返す(状態
1704〜状態1706)。
【0064】以上のようにして図17の状態遷移表ST
CHに状態値Xi(t)を記入しながら図20の水先案
内表PPTを完成させた。次に、実際に発信ノードNs
から着信ノードNdへの要求帯域Rの経路を抽出する手
順を述べる。図23はこの手順を示すフロー図である。
まずステップST21で、水先案内表PPTのPd
(s)=j1に注目する。これは求める経路の一個手前
のノード番号になる。例えば、s=1、d=7の場合
は、図20のP7=5が一個手前のノード番号になる。
次に、ステップST22で、水先案内表PPTのPj1
(s)=j2に注目する。これは求める経路の更に一個
手前のノード番号になる。上記d=7の例では、図20
のP5=4が更に一個手前のノード番号になる。次に、
ステップST23で、求めたノード番号が発信源sか否
かを判定し、sに達するまでステップST22を繰り返
す。上記d=7の例では、P4=1=sとなる。ゆえ
に、ノードN1からN7への経路は1、4、5、7とな
る。
【0065】ノードN1からN7へパケットを伝送する
ときに、経由する経路を明示的にパケットに記載する場
合もあるが、必ずしもその必要はない。ノードN1で
は、最適経路内の次のノード即ちノードN4にパケット
を送り出しさえすれば、ノードN4では自前でs=4、
d=7として最適経路設計した結果に基いて、ノードN
5にパケットを送出してくれ、最適経路を通ってノード
N7に達する。各ノードで別個に自ノードを発信源とし
て最適経路設計をした結果を使用しても、宛先が同じな
らば、原理的に、最適な経路となる。
【0066】なお、上記の説明では、有効帯域とコスト
の対応の例として図6の対応表BWCSTを使用した
が、この分類や対応を変化させてもよい。また、遅延と
遅延コードの対応表として図7のコード表DLCDを用
いたが、この分類や対応を変化させてもよい。
【0067】なお、上記の説明では、リンク12を特徴
付ける第一の通信特性として有効帯域を用いてコストに
組み込んだが、有効帯域の変わりに、距離、伝送品質の
他の特性をコストに組み込んでもよい。その場合、コス
トは、その値の大きさに比例して、当該リンクの選択を
回避したい度合いが高まるように、図6の対応表BWC
STに替わる対応表を設定する。
【0068】なお、上記の説明では、リンク12の第二
の通信特性として遅延に注目したが、遅延の変わりに、
距離、伝送品質の他の品質特性を使用してもよい。ま
た、第二の通信特性として複数の品質特性を同時に考慮
してもよい。それら場合は、品質の段階に応じて品質コ
ードが求められるように、図7のコード表DLCDに替
わるコード表を設定する。
【0069】なお、上記の説明では、処理の段階を明確
に示すために、図12および図13に示すように、各段
階の処理を分割したが、これらの複数の段階をまとめて
処理をおこなってもよい。
【0070】なお、上記の説明では、処理の段階を明確
に示すために、図12および図13に示すように、各段
階の処理を分割し、またそれぞれの段階に応じて別個に
トポロジー表を設けたが、これらの複数の段階をまとめ
て処理をおこなってもよい。
【0071】また、本実施の形態では、有線通信ネット
ワークについて説明を行ってきたが、本発明は無線通信
ネットワークに対しても適用することができる。
【0072】実施の形態2.実施の形態1に示した最適
経路設計法では、図13に示すように、許容コストを超
えるリンクを削除した設計要求対応ネットワークモデル
2REQ、およびこれを特徴付ける設計要求対応トポロ
ジーコスト表TPCREQ(図16)を求めてから、経
路設計を行っていた。しかし、図25に示すように、こ
の段階を省略して経路設計を行ってもよい(第1の
例)。有効帯域の情報は、図6の対応表BWCSTによ
って既にリンクコストに組み込まれているので、経路設
計の対象となるネットワークモデル2を許容コスト以下
のリンクに制限しなくても、許容コストを超えるリンク
を選択する度合いは小さくなる。許容コストを超えるリ
ンクを削除する段階を省略する目的のために、この度合
いが十分小さくなるように対応表BWCSTを設定する
こともできる。
【0073】許容コストを超えるリンクを削除する段階
を省略することによって、図13および図25に示す、
最適経路設計によって水先案内平面PPを求める段階の
処理を、経路設計要求が発生する前に、あらかじめ行っ
ておくこともできる(第2の例)。この第2の例を実現
するために、図24に示すように、通信経路設定装置1
00に通信経路選択部111を設ける。通信経路選択部
111による処理を図26および図27に示す。図12
の処理の後、図26に示すように、遅延コードに対応し
た複数のネットワークモデル(複数のトポロジー遅延別
コスト表)の各々について水先案内平面PPD4、PP
D5をあらかじめ求めておく。経路設計要求REQ1の
発生時には、図27に示すように、これらの水先案内平
面PPD4、PPD5の中から、通信経路選択部111
は、要求遅延コードに対応する面を選択する。この方法
では、経路設計要求REQ1が発生後の経路設計時間が
短縮できる。図28に水先案内平面PPD4の全体を示
す。
【0074】実施の形態3.この実施の形態3では、実
施の形態1に示した最適経路設計法を、IETFのRF
C2383番であるOSPF Version 2ルー
チングプロトコル(以下適宜、OSPFと略記する)に
搭載する際の一方法について述べる。OSPFでは、通
信ネットワークのトポロジー情報を各ノードに通知する
ためにLSA(Link State Adverti
sements;リンク状態広告)を用いる。従来例2
の図37に示すOSPFのルータ用LSAでは、各リン
クを特徴付けるメトリックあるいはコストを記載する部
分として、第8行の第16から31ビットの16ビット
しか割り当てられていなかった。このため、リンクの帯
域等広範囲の値をとる属性値を記載することが困難であ
った。このため、本実施の形態では、従来例3の図38
に示すOpaque型のLSAを使用する。Opaqu
e LSAは、OSPFの一つの拡張方法で、適用法に
応じてLSAを拡張することができる。Opaque型
LSAを用いることは、OSPFのハローパケットと呼
ばれるパケットのオプション部で示される。図29にO
paque型のハローパケットのオプション部を示す。
図29に示すように、第1ビットにOビットがセットさ
れている場合は、Opaque型であることを示す。
【0075】図2に示す通知パケット作成部109が本
実施の形態に係るLSAを作成する。また、図30に、
この実施の形態におけるLSAの様式を示す。図におい
て、第0行から第4行は、LSAに共通のヘッダであ
る。第1行の第24から31ビットはOpaque L
SAのタイプを示す場所で、Opaque LSAにお
いては、LSAを広告する範囲を示す。10はエリアロ
ーカルにLASを広告することを示す。第1行はIET
Fの規定に沿って拡張性のために設けられた部分であ
り、現在は使用していない。第5行から第7行は、図3
7に示すOSPFのルータ用LSAと同様の機能を持
つ。即ち、第5行の第16から31ビットの#link
sは、当該ルータに接続されているリンクの数を示す。
第6行から第10行は、そのうちの一つのリンクに関す
る情報を示す。第6行のLink IDはリンクの識別
子を示す。第7行のLink Dataは、リンクのタ
イプに応じた特性を示す。リンクのタイプは、第8行の
第1から7ビットのTypeで示す。
【0076】この実施の形態におけるLSAの特徴的な
部分は、第8行の第7ビット以降と、第9行にある。第
8行の第8から15ビットの# QOSでは、サービス
品質(Quality of Service、以下適
宜、QoSと略記)の種類の数(追加分)を示してい
る。実施の形態1の例では、QoSとして代表的な遅延
のみを考慮していた。ゆえに、実施の形態1の場合に
は、# QoSは0となる。第8行の第16から23ビ
ットのQOS2は、遅延以外のQoSを考慮する場合に
使用する。第8行の第24から31ビットのdelay
は、第一番めのQoSである遅延を記載する。これは8
ビットであるが、遅延を二進法で表現するのではなく、
実施の形態1の図7の表DLCDの例に示すように、対
応表でコード化した遅延により、対応するビットをセッ
トすることにより示す。即ち、図7の遅延コード表には
8つの値の遅延コードが表されており、この8つの値の
それぞれの値が8ビット内の各ビットに割り当てられて
いる。例えば遅延コードが4の場合には、遅延バイトの
LSB(Least Significant Bi
t;右端のビット)から4ビット目のビットのみをセッ
トする。遅延を二進数ではなく、対応表でコード化し
て、遅延コードと遅延バイトの各ビットを一対一に対応
させることにより、単純なハードウェアにより、当該リ
ンクの遅延コードを識別することが可能となる。
【0077】図30の第9行のavailable b
andwidthでは、有効帯域を32ビットの符号無
し整数で記載する。有効帯域の単位はキロビット/秒と
すると、2の32乗=4,294,967,296であ
るので、4テラビット/秒まで表現が可能となり、実用
上は十分と思われる。しかし、適宜これ以外の単位を用
いてもよい。図30の第10行以降は、次のリンクにつ
いて、第6行から第9行と同様の記述が繰り返される。
比較例として、従来例1に示したQOSPFでは、リン
クを特徴付けるメトリックとして、従来例2のOSPF
を踏襲した16ビットを用いており、技巧的なコード化
を行っている。
【0078】次に、通知パケット作成部109が通信ネ
ットワークのトポロジー情報を更新する頻度、即ちLS
Aを送付する頻度について説明する。LSA送付のタイ
ミングは、従来例2のOSPFで規定されているパラメ
ータに則る。特に、代表的なパラメータは、次の2定数
である。 LSRefreshTime: あるLSAを再発生す
る最大間隔。30分に固定。 MaxAge: 1個のLSAの寿命。1時間に固定。 この他に、この実施の形態では、当該ルータ周辺のエリ
アに適用されるエリア変数として、下記の可変パラメー
タを定義する。 LSUpdatePeriod: あるLSAを更新す
る最大間隔。 LSUpdatePeriodは、原理上、LSRef
reshTime(30分)以下である必要がある。ま
た、LSRefreshTimeによる更新と同期がと
れるように、30分の約数に設定する。参考値は6分と
する。LSUpdatePeriodは、きめ細やかな
トポロジー情報の更新のために、規定のLSRefre
shTime(30分)以下の時間であっても、エリア
の規模や変化の状況に応じて、その設定値を変化させる
ことができる。
【0079】従来例1に示したQOSPFでは、LSA
の更新は、従来例2のOSPFと同じく30分に固定さ
れているが、本実施の形態に係る通知パケット作成部1
09は、LSUpdatePeriodにおいて、30
分以下の任意の時間を設定し、設定した30分以下の任
意の時間ごとにLSAを更新することができる。
【0080】実施の形態4.本実施の形態における最適
経路設計は、特開平09−116573号および特開平
11−55312号による最適経路設計方法を用いて、
無線インターネットにおいて最適経路設計を行う方式で
ある。本実施の形態における最適経路設計は、特開平0
9−116573号(特願平8−44865号)の実施
の形態7で示した最適経路設計法の応用で、発信ノード
sを基準にして経路設計を行う実施の形態10に示す方
法に基くものである。ハードウェア論理回路による実現
は、実施の形態14に示す方法に基く。
【0081】IP(Internet Protoco
l)網は歴史的にはLANを中心に発展してきたが、携
帯電話の急速な増加にともない、ワイヤレスメディアで
も使用されるようになってきた。携帯端末でのインター
ネットへのアクセスは、既に日常的に行われている。I
P網の利便性を享受した人々は、更にIP網を拡大して
行こうと考えている。インターネットの専門家からは、
あらゆるものにIPアドレスを与えて、IP網で接続し
てしまおうという構想も出てきている。この場合、IP
接続のメディアは、必然的に無線と有線を併用したもの
となる。無線IPの利用法としては、無線LANのよう
に既に実用化されているものもあるが、センサーネット
ワークのように将来的なものもある。センサーネットワ
ークでは、オフィス等の一定の空間にセンサーをくまな
く配置し、これらを無線により接続して、状況変化の感
知情報等を送信する。無線LANにしてもセンサーネッ
トワークにしても、一定の空間をカバーするためには、
センサーあるいは無線装置を、無線の強度に応じた密度
で、くまなく配置する必要がある。これらの装置をIP
網で接続するのであるが、そのノード数は膨大なものと
なる。また、これらのノードのうち実際に使用されるノ
ードを予測するのは困難なため、接続経路は必要に応じ
て動的に設計する必要がある。このような場合のノード
間の最適経路の設定手法、ノード数の試算例、およびこ
の実施の形態の方式と従来例1の方式と最適経路設計時
間との比較を後述する。
【0082】図40はこの発明の実施の形態4でルーチ
ングを行う無線インターネットの例である。図におい
て、WNは無線インターネット網、WTは無線インター
ネット端末、WLは直接無線パケットの送受信が可能で
ある無線回線である。図41はネットワーク構成を模式
的に示す図である。図において、2は経路設計の対象と
なるネットワークモデルであり、図40の無線インター
ネット網WNに対応する。11は無線通信信号の発着中
継を行うノードNi(i=1,2,・・・,9)であ
り、図1の無線インターネット端末WTに対応する。な
お、本実施の形態においては、ノードNiを無線ノード
と呼ぶ。12はノードNiとNj間の接続回線であるリ
ンクであり、図40の無線経路WLに対応する。なお、
本実施の形態においては、リンクを無線リンクと呼ぶ。
各無線ノード11の円内に記載されている番号は各々の
無線ノードの番号で、無線ノードNiの添字iがこれに
対応する。ここで無線ノードNiと無線ノードNj間の
無線リンクには方向性があるものとし、無線ノードNi
からNjに向かう無線リンクを無線リンクLijと記
す。一般には無線リンクLijと無線リンクLjiは異
なるが、図41の例では、便宜上全ての無線リンク12
は両方向性とする。無線リンク12のそれぞれのコスト
が、無線リンク上に記してある。無線リンクLijのコ
ストWijは、無線リンクの受信強度に依存して決定さ
れる。
【0083】図40あるいは図41において図示してい
ないが、各々の無線インターネット端末WTあるいは各
々の無線ノード11には本実施の形態に係る通信経路設
定装置100が設けられている。図42は、通信経路設
定装置100の機能ブロック図である。図42におい
て、102は、無線通信ネットワーク全体のトポロジー
情報を記録しているトポロジー情報記録部である。トポ
ロジー情報は、実施の形態1において図8で示したトポ
ロジーコスト表TPC等から構成される。108は、無
線ノード11間の最適経路設計を行う通信経路設定部で
ある。110は、無線通信ネットワークのトポロジー情
報を他の無線ノードに通知するための通知パケットを他
の無線ノード11に向けて送信する通知パケット送信部
である。図41に示すネットワークモデルのトポロジー
情報は、通知パケットに載せて、通知パケット送信部1
10より、他の全無線ノードに向けて一定時間毎に送信
される。通知パケット送信のタイミングは、ネットワー
クの規模や混雑状況により決定するが、数分から数時間
のオーダーとする。
【0084】図43は、通信経路設定部108の構成を
示す図である。図において、1080は、最適経路設定
処理において、始点ノードである発信無線ノード又は終
点ノードである着信無線ノードを指定するノード指定部
である。1081は、状態遷移表STCHの状態数を初
期化する初期化部である。1082は、状態遷移表ST
CHの状態数を変化させていく状態数変化部である。1
083は、状態数変化部1082が状態数を変化させる
際に、一定の単位時間前の他の無線ノードの状態数に基
づいて特定の無線ノードの状態数を算出する状態数算出
部である。1084は、各無線ノードの状態数の変化を
検出し、状態数に変化があった場合に、その変化を誘引
した隣接無線ノードを検出する検出部である。1085
は、検出部1084により検出された隣接無線ノード
を、最適経路を構成する無線ノードとして選定する選定
部である。なお、これら102、108、110及び1
081〜1085の各機能をコンピュータに実行させる
ためのプログラムとすることが可能であり、また、これ
ら102、108、110及び1081〜1085の各
機能のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り
可能な記録媒体に記録することも可能である。
【0085】実施の形態1では、リンクのコストとして
有効帯域や遅延を用いたが、本実施の形態においては、
前述したように無線リンクの無線強度(無線回線の受信
強度)をコストとして用いることができる。受信強度の
変わりに、距離、伝送品質の他の特性をコストに組み込
んでもよい。その場合、コストは、その値の大きさに比
例して、当該リンクの選択を回避したい度合いが高まる
ように設定する。
【0086】また、本実施の形態における最適経路設計
の手順は、実施の形態1に示したものと同様であり、通
信経路設定部108が図22及び図23に示すフローに
従って最適経路設計を行う。
【0087】具体的には、初期設定で、ノード指定部1
080が発信無線ノード(又は着信無線ノード)を指定
し、初期化部1081が時刻t=1において、発信無線
ノードNsの状態値Xs(0)=1、それ以外の無線ノ
ードNiについてはXi(0)=0とし、図17に示す
ように状態遷移表STCHのt=0の列に記入する(ス
テップST1、ステップST2)。次にステップST3
で、時刻tを1だけ増加して、次の更新周期の処理を開
始する。次にステップST4で、状態数変化部1083
が発信無線ノードNsの状態値Xs(0)=1とし、そ
れ以外の無線ノードNiについてはXi(0)=0と初
期化して、状態遷移表STCHに記入する。次にステッ
プST5で、状態数算出部1083が、状態遷移表のW
ji時刻前の状態値Xj(t−Wji)の値を読み出
す。次にステップST6で、状態数変化部1082が、
読み出した値についてXj(t−Wji)=1か否か判
定する。これが1の場合はステップST7に進み、0の
場合はステップST9に進む。ステップST7では、X
i(t)=1とする。次にステップST8で、検出部1
084が、Xj(t−Wji)=1なるjを水先案内ベ
クトルPiとし、水先案内表に記入する。次にステップ
ST9で、状態数変化部1082が、無線ノードNiの
全ての隣接無線ノードについて検証済か否かを判定し、
全ての隣接無線ノードについて検証を終了するまで、ス
テップST5からステップST9を繰り返す。次にステ
ップST10で、全無線ノードの状態値についてXi
(t)=1か否かの判定を行い、全無線ノードの状態値
Xi(t)が1になるまで、ステップST3からステッ
プST9の更新を繰り返す。
【0088】以上のようにして状態遷移表STCHに状
態値Xi(t)を記入しながら図20の水先案内表PP
Tを完成させた後、選定部1085が、図23のフロー
に従って無線ノードNsから無線ノードNdへの最適経
路を抽出する。まずステップST21で、水先案内表P
PTのPd(s)=j1に注目する。これば求める経路
の一個手前の無線ノード番号になる。例えば、s=1、
d=7の場合は、図20のP7=5が一個手前の無線ノ
ード番号になる。次にステップST22で、水先案内表
PPTのPj1(s)=j2に注目する。これば求める
経路の更に一個手前の無線ノード番号になる。上記d=
7の例では、図20のP5=4が更に一個手前の無線ノ
ード番号になる。次にステップST23で、求めた無線
ノード番号が発信源sか否かを判定し、sに達するまで
ステップST22を繰り返す。上記d=7の例では、P
4=1=sとなる。ゆえに、無線ノードN1からN7へ
の経路は1、4、5、7となる。
【0089】なお、上記では、本発明に係る通信経路設
定装置について説明を行ってきたが、同様の処理手順に
より本発明に係る通信経路設定方法も実現することがで
きる。
【0090】次に、この実施の形態における最適経路設
計法を、ハードウェア論理回路を用いて実現する方法を
示す。この実施の形態における最適経路設計法は、状態
数Xi(t)が0と1の2値のみをとるので、ハードウ
ェア論理回路で容易に実現可能である。
【0091】図44は、図41に示すネットワークモデ
ル2において、実施の形態1において説明した規則1
S、2S、3Sをハードウェア論理回路で実現する例で
ある。図44において、DFFはD−フリップフロップ
を示し、基本クロックCLKに同期して、入力データを
出力する。これはLS74等の素子で実現できる。ま
た、SRFFはSR−フリップフロップを示し、LS1
12等の素子で実現できる.その他のANDゲート、O
Rゲート、XORゲートについても、一般的な論理積、
論理和、排他的論理和の素子で実現できる。図44にお
いて、X1、X2、...X9は、の無線ノードNiの
状態値Xiを示す。図44において、KAIRO2(X
2)は、規則2Sに従って、状態値X2を更新する回路
であり、KAIRO3(X2)は、規則3Sに従って、
水先案内行列PMj2を生成する回路である。水先案内
行列PMjiとは、水先案内平面PPを行列形式で表現
したものである。KAIRO1(X1)は規則1Sと2
Sに従って、発信元無線ノードの状態値X1(t)を1
に固定する回路である。但しこの場合の発信元はs=1
とする。
【0092】次に図44のKAIRO2(X2)が規則
2Sを実現しているしくみを説明する。図41のネット
ワークモデル2に示すように、無線ノードN2の隣接無
線ノード(とそのコスト)は、1(4)、3(1)、4
(1)、5(1)、6(2)となっている。一方、規則
2Sは、コストWji時刻前の状態数Xi(t−Wj
i)の値が1である隣接無線ノードNjが存在する場合
には、状態値Xi(t)は1とし、それ以外の場合には
0とする、というものである。故に無線ノードN2の場
合、X1(t−4)、X3(t−1)、X4(t−
1)、X5(t−1)、X6(t−2)のいずれかが1
であれば、Xi(t)は1となるということである。こ
れは、図44のKAIRO2で実現されている。即ち、
4時刻前のX1の値は、X1の値をフリップフロップD
FFで4回遅延されることによって得られ、1時刻前の
X3、X4、X5の値は、各々の値をフリップフロップ
DFFで1回遅延させることによって得られ、2時刻前
のX6の値は、X6の値をフリップフロップDFFで2
回遅延されることによって得られる。これらの値のいず
れかが1であった場合は、ORの出力が1となり、状態
数X2の値を保持するDFFがセットされ、状態数X2
の値が1となる。
【0093】次に図44のKAIRO3(X2)が規則
3Sを実現しているしくみを説明する。規則3Sは、状
態数Xi(t)の値が0から1に変化したとき、その変
化の原因となった隣接無線ノードNjの無線ノード番号
jの、水先案内行列PMji=1とするというものであ
る。図44のKAIRO3(X2)では、XORで状態
数X2の変化を検知し、信号CHANGE2で示す。こ
れにより、1時刻前に状態数が1であった隣接無線ノー
ドを調べ、その隣接無線ノードjの水先案内行列PMj
iを1にセットする。
【0094】図44のKAIRO2では、無線ノードN
iと無線ノードNjの隣接関係は、状態数X1からX9
の値を保持するDFFの出力線と固定的に結線されてお
り、コストWjiは遅延用フリップフロップDFFの個
数で、固定的に決められている。しかし図45に示すボ
リューム回路VOLUME等を用いることにより、KA
IRO2に汎用性を持たせることが可能となる。図45
のボリューム回路では、シフトレジスタSFTRGTを
用いて、図44の遅延用DFFによる遅延を代替してい
る。遅延する時間は、ボリューム信号VLjiにより指
定する。シフトレジスタSFTRGTは、LC164等
の素子で実現できる。図44のKAIRO2(X2)の
場合、X1は4段遅延されてX1Dとなるので、図45
のボリューム回路VOLUMEを用いる場合は、ボリュ
ーム信号VL12の1、2、3、をlow、4をhig
hにして、X1を4段遅延した信号がX1Dに出力され
るようにする。ここでボリューム信号VLjiは、図8
のトポロジーコスト表Wjiに等しい。図45の例で
は、ボリューム信号VLjiのレベルは4となっている
が、これはほかの数でも良い。同様にKAIRO3にお
いても、ボリューム信号VLjiを用いることにより、
柔軟な配線で水先案内行列の要素PMjiを求めること
ができる。図44のKAIRO3(X2)の場合、SR
FFに接続されている隣接無線ノードの状態数X1、X
3、X4、X5、X6は固定であるが、図45ではボリ
ューム信号VLjiの1から4までのどれかがhigh
の場合は、状態数XjをSRFFに接続してPMjiを
セットするようになっている。図45に示すボリューム
回路は、図44の状態値X1からX9の値を保持するD
FFの出力線と接続され、図8に示す表から得られるコ
ストをボリューム信号として入力することにより、遅延
された状態値と水先案内行列を出力する。このように、
ボリューム回路という汎用的なハードウェア回路に対し
てコスト(無線強度)に相当するボリューム信号をそれ
ぞれ入力することにより、無線ノードの隣接関係および
コスト(無線強度)という無線ノード間の無線リンク属
性を、共通のハードウェア回路を用いて実現することが
できる。
【0095】次に、無線インターネットのノード数の試
算例を示し、この実施の形態の方式と従来例1の方式と
の最適経路設計時間を比較する。無線インターネットの
ノード数の試算例を図46に示す。東京都心部で199
9年までに計画されて2003年に竣工予定の大規模オ
フィスビル一件当たりの平均面積は、96000平方メ
ートルとなっている(事務に可使用部のみの面積)。こ
れは1994年の2.5倍で、「近・新・大」の条件の
他、IT対応と耐震機能が無いオフィスビルは、淘汰さ
れていくと予想されている。文献(森ビル(株)「東京
23区の大規模オフィスビル供給量調査」、http:
//www.mori.co.jp/、1999年12
月)参照。この平均的な96000平方メートルの事務
所面を、正方形のアレイに区切り、そのアレイ一個毎に
無線装置を配置し、IP網で接続する場合を考える。図
47は、アレイの一辺の長さと、アレイの個数との関係
を示したものである。アレイの一辺の長さは、文献(門
洋一、大野雄一郎、行田弘一、大平孝、「各端末におい
て受信電力に基づき自立的に中継優先度を決定するルー
ティング方式」2000年電子情報通信学会総合大会B
−5−164、2000年9月)の2m、文献(山崎浩
輔、中川智尋、森川博之、青山友紀、「センサーネット
ワークにおける多対一経路制御手法」2000年電子情
報通信学会総合大会B−5−187、2000年9月)
の5.48m、Bluetooth(http://w
ww.bluetooth.com/)Class3の
14.1m(最大伝送距離10m)を参考にして、12
m以下の場合を示す。ノード数はアレイの個数と同等に
なる。図46におけるアレイ数すなわちノード数は、1
0の3乗から10の4乗のオーダーとなっている。
【0096】ネットワークモデルとして図47に示すメ
ッシュ型トポロジーを用いて、経路計算時間を評価し
た。メッシュ型トポロジーでは、一辺のリンク数を変数
とする。図48は一辺のリンク数が2、ノード数が9の
例である。ノード数は、(一辺のリンク数+1)の2乗
となる。メッシュの一辺のリンク数が1から63、すな
わち、ノード数が4から4096の場合について、最適
経路一面の計算時間を求めたものを、図48に示す。図
のノード1を発信元として、他の全ノードまでの最適経
路を求めるのに要する時間を評価した。図では、リンク
コストの段階数が4,8,16,64の場合について示
してある。本発明に係る方式をハードウェアディジタル
論理回路で実現した場合に、最適経路一面を求めるのに
要する時間は、基準クロックごとに状態値Xi(t)と
荷重Wjiの更新を行うとすると、原理的に(リンクコ
ストの段階数 × 全ノード数 × 基準クロック時
間)を超えない。ここで、基準クロックは200MHz
(5ns)とする。
【0097】図48には、従来例1(QOSPF)のア
ルゴリズムで、ノード1を発信源としたルーチングテー
ブル一式を求めるのに要する時間も示してある。ノード
数400以下の実線部はパソコンでシミュレーション時
間を実測であるが、破線部は、実線部のシミュレーショ
ン結果を延長した参考値である。この実施の形態の方式
では、リンクコストの段階数に比例して計算時間は増加
するが、従来例1(QOSPF)の場合に比べて、4け
たから5けた小さくなっている。ノード数が10の3乗
のオーダーになると、本実施の形態に係る方式の計算時
間は10のマイナス4乗から10のマイナス3乗で、実
時間制御に耐えるものであるが、従来例1(QOSP
F)の場合は数十秒となり、実時間制御は不可能とな
る。また、本実施の形態に係る方式はワンチップLSI
化が容易であり、価格は数千円程度にできるため、アレ
イ毎に配置される無線装置に実装することも容易である
が、パソコンやワークステーションでの計算を前提とし
ている従来例1の方式(QOSPF)は、小型化、低価
格化の面でアレイ毎装置への実装は非常に困難である。
【0098】ここで、これまで説明してきた本発明の特
徴をまとめると以下のようになる。ネットワークの複数
個のノード間を接続するリンクの接続情報およびリンク
の特性を示す情報を用いて最適経路を設計して通信の経
路を設定するルーチング方式において、下記の処理を備
えたことを特徴とする。有効帯域等のリンクの特性を当
該リンクのコストに対応付ける処理、遅延等のリンクの
品質を表す特性を品質コードに対応付ける処理、品質コ
ード別にネットワークモデルを構成する処理、経路設計
要求発生時に、許容コスト以下のリンクによるネットワ
ークモデルを作成する処理、ネットワークモデルの発信
ノードから他の全ノード宛に、経路内のリンクのコスト
を最小にするように最適経路群を設計する処理、設計し
た最適経路群から特定の宛先ノードに向けた経路を抽出
する処理。
【0099】上記の最適経路群を設計する処理におい
て、下記の処理を備えたことを特徴とする。経路設計対
象ネットワーク内のノードに対し、ノードの接続関係と
ノード間のリンクの属性を記憶する処理、経路の発信ノ
ードを指定して、各ノードの状態値を初期化する処理、
自ノードと接続するノードの状態値および接続リンクの
属性に基づいて、経時的に状態値を更新する処理、状態
値の経時的変化を観察し、変化を誘引した接続ノードを
検出する処理。
【0100】上記のルーチング方式において、経路設計
要求発生時に、許容コスト以下のリンクによるネットワ
ークモデルを作成する処理を行わずに、最適経路群を設
計することを特徴とする。
【0101】上記のルーチング方式において、品質コー
ド別にネットワークモデルを構成する処理に続いて、各
ネットワークモデルを対象に、あらかじめ最適経路群を
設計しておき、経路設計要求発生時に、要求する品質コ
ードに応じた最適経路群を選択することを特徴とする。
【0102】ネットワークのノード間の接続情報および
リンクの特性を示すトポロジー情報をパケットに搭載し
てネットワーク内のノードに通知する方法において、下
記の処理を備えたことを特徴とする。有効帯域等のリン
クの特性を32ビットの整数で表現する処理、遅延等の
リンクの品質を表す特性を、品質コード毎に1ビットを
割り当てて表現する処理、トポロジー情報を搭載したパ
ケットの送出間隔を、独自のパラメータを定義して制御
する処理。
【0103】オフィス等の一定の空間内のあらゆる場所
において有効な無線強度が得られるように、一定の空間
内に多数の無線端末装置をくまなく配置し、それらにI
Pアドレスを付与して無線回線で接続した無線ネットワ
ーク内の、各無線端末装置に装備し、無線端末装置間の
経路設計を行う通信経路設計装置において、無線端末を
ノード、直接無線パケットの送受信が可能である無線回
線をリンク、無線強度等の無線回線の属性をリンクのコ
ストとし、これらのトポロジー情報を保持するトポロジ
ー情報記録部と、トポロジー情報をパケットに搭載して
一定時間毎に他のノードに送信する通知パケット送信部
と、トポロジー情報に基き無線端末装置間の通信経路を
設計するにあたり、ネットワーク全体を模擬したネット
ワークモデルを作成し、このネットワークモデル内でコ
ストを最小にする最適経路設計を行う通信経路設定部を
備えたことを特徴とする。
【0104】前記通信経路設定部は、更に、ネットワー
クモデル内の各ノードに、時刻に依存して変化する二値
の状態値を割り当て、各状態値を二値のうちの第一の値
に初期化するステップ、発信ノードである自ノードに対
応するノードのみを二値のうちの第二の値とし、これを
保持するステップ、発信ノード以外のノードでは、次の
規則に従って状態値を更新するステップ、当該ノードと
隣接ノードとの間の、リンクのコストだけ前の時刻の隣
接ノードの状態値が、第二の値である隣接ノードが存在
する場合には、当該ノードの状態値は、第二の値に更新
され、それ以外の場合は、第一の値のままとするステッ
プ、状態値が第一の値から第二の値に変化したとき、そ
の原因となった隣接ノードを記憶しておき、この記憶し
た隣接ノードを、発信ノードから当該ノードへの最適経
路の、当該ノードの前のノードとするステップから構成
されることを特徴とする。
【0105】前記通信経路設定部は、前記通信経路設定
部の各処理の、状態値の第一の値と第二の値を電位の高
低に対応付け、リンクコストの数だけ遅延させた隣接ノ
ードの状態値の論理和をとることにより、当該ノードの
状態値を更新し、当該ノードの値が変化した場合は、そ
の原因となった隣接ノードを排他的論理和素子により検
出して、最適経路内の当該ノードの前のノードを検出し
て記憶する最適経路設計回路から構成されることを特徴
とする。
【0106】
【発明の効果】この発明によれば、複数の通信特性レベ
ル値を考慮して経路設計を行うことができるので、各経
路の状況を正確に把握して最適な経路設計を行うことが
でき、通信サービスの品質の向上が図れるという効果が
ある。
【0107】また、この発明によれば、経路設計要求に
含まれる通信特性に対する要求を考慮して経路設計を行
うことができるので、経路設計要求に則した最適な経路
設計を行うことができ、通信サービスの品質の向上が図
れるという効果がある。
【0108】また、この発明によれば、要求第一通信特
性レベル値に合致しない第一通信特性レベル値を無効と
する処理を省略しても適切な経路設計が可能であるた
め、経路設計要求の発生後の処理時間を短縮することが
できるという効果がある。
【0109】更に、この発明によれば、複数の分類第一
通信特性リンク情報の各々について経路設計を予め行っ
ておくことが可能なので、経路設計要求の発生後の処理
時間を短縮することができるという効果がある。
【0110】また、本発明によれば、通知パケットにお
いて、第一の通信特性レベル値を少なくとも32ビット
以上の二進数で表すことができるため、リンクの帯域等
の広範囲の値をとる属性値も記載できるという効果があ
る。更に、第二の通信特性レベル値を対応する所定ビッ
トをセットすることで表すことができるため、単純なハ
ードウェアにより、リンクの特性レベル値を識別するこ
とができるという効果がある。
【0111】また、本発明によれば、通知パケットの送
信間隔について、30分以下の任意の時間を設定するこ
とができるため、きめ細やかなトポロジー情報の更新を
実現できるという効果がある。
【0112】また、本発明によれば、センサーネットワ
ーク等の無線通信ネットワークにおける最適経路設計処
理の高速化を図ることができる。
【0113】また、本発明によれば、無線通信ネットワ
ークの最適経路設計処理をハードウェア機器により実現
することができ、このため装置の小型化、低価格化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の通信ネットワーク
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の通信経路設定装置
の機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のリンクと遅延の対
応表である。
【図4】 この発明の実施の形態1のトポロジー帯域表
である。
【図5】 この発明の実施の形態1のトポロジー遅延表
である。
【図6】 この発明の実施の形態1の有効帯域とコスト
の対応表である。
【図7】 この発明の実施の形態1の遅延と遅延コード
の対応表である。
【図8】 この発明の実施の形態1のトポロジーコスト
表である。
【図9】 この発明の実施の形態1のトポロジー遅延コ
ード表である。
【図10】 この発明の実施の形態1のネットワークモ
デルを示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1のネットワークモ
デルを示す図(遅延コード4以下)である。
【図12】 この発明の実施の形態1における最適経路
設計の流れを示す図(個別の経路設計の要求に依存しな
い処理)である。
【図13】 この発明の実施の形態1における最適経路
設計の流れを示す図(個別の経路設計の要求に依存する
処理)である。
【図14】 この発明の実施の形態1のトポロジー遅延
別コスト表(遅延コード5以下)である。
【図15】 この発明の実施の形態1のトポロジー遅延
別コスト表(遅延コード4以下)である。
【図16】 この発明の実施の形態1の設計要求対応ト
ポロジーコスト表である。
【図17】 この発明の実施の形態1の状態遷移表であ
る。
【図18】 この発明の実施の形態1の状態遷移表であ
る。
【図19】 この発明の実施の形態1の水先案内平面
(遅延コード5以下のリンクによる)である。
【図20】 この発明の実施の形態1の水先案内表(遅
延コード5以下のリンクによる)である。
【図21】 この発明の実施の形態1の水先案内表(遅
延コード5以下のリンクによる)である。
【図22】 この発明の実施の形態1の最適経路設計の
手順を示すフロー図である。
【図23】 この発明の実施の形態1で、ノードNsか
らノードNdへの要求帯域Rの経路を抽出する手順を示
すフロー図である。
【図24】 この発明の実施の形態2の通信経路設定装
置の機能ブロック図である。
【図25】 この発明の実施の形態2の第1の例におけ
る最適経路設計の流れを示す図(個別の経路設計の要求
に依存する処理)である。
【図26】 この発明の実施の形態2の第2の例におけ
る最適経路設計の流れを示す図(個別の経路設計の要求
に依存しない処理)である。
【図27】 この発明の実施の形態2の第2の例におけ
る最適経路設計の流れを示す図(個別の経路設計の要求
に依存する処理)である。
【図28】 この発明の実施の形態2の水先案内平面
(遅延コード4以下のリンクによる)である。
【図29】 この発明の実施の形態3のOpaque型
のハローパケットのオプション部である。
【図30】 この発明の実施の形態3におけるLSAの
様式である。
【図31】 従来例1の通信ネットワーク図である。
【図32】 従来例1のルーチング帯域表である。
【図33】 従来例1のルーチング進行ノード表であ
る。
【図34】 従来例1の変化ノードルーチング表であ
る。
【図35】 従来例1の最適経路設計の手順を示すフロ
ー図である。
【図36】 従来例1のノードNsからノードNdへの
要求帯域Rの経路を抽出する手順を示すフロー図であ
る。
【図37】 従来例2のOSPFのルータ用LSAの様
式を示す図である。
【図38】 従来例3のOpaque LSAのLSA
の様式を示す図である。
【図39】 従来例3の通常のOSPFのハローパケッ
トのオプション部である。
【図40】 この発明の実施の形態4の通信ネットワー
ク図である。
【図41】 この発明の実施の形態4のネットワークモ
デルを示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態4の通信経路設定装
置の機能ブロック図である。
【図43】 通信経路設定部の構成を示す図である。
【図44】 この発明の実施の形態4の最適経路設計を
ハードウェア論理回路で実現する例である。
【図45】 この発明の実施の形態4のハードウェアに
よるボリューム回路例である。
【図46】オフィス空間に配置するアレイサイズとアレ
イ数。
【図47】 経路計算時間評価のメッシュ型トポロジー
を示す図である。
【図48】 この発明の実施の形態4と従来例1の経路
設計時間の比較を示す図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク、2 ネットワークモデル、11 ノ
ード、12 リンク、100 通信経路設定装置、10
1 要求取得部、102 トポロジー情報記録部、10
3 第一通信特性リンク情報作成部、104 第二通信
特性リンク情報作成部、105 分類第一通信特性リン
ク情報作成部、106 分類第一通信特性リンク情報選
択部、107 第一通信特性レベル値無効部、108
通信経路設定部、109 通知パケット作成部、110
通知パケット送信部、111通信経路選択部。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードと複数のリンクとを有する
    ネットワークに関して、前記複数のノード間の通信経路
    の設定を行う通信経路設定装置において、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第一の通信特性のレ
    ベルを示す第一通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第一通信特性リン
    ク情報を作成する第一通信特性リンク情報作成部と、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第二の通信特性のレ
    ベルを示す第二通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第二通信特性リン
    ク情報を作成する第二通信特性リンク情報作成部と、 前記第一通信特性リンク情報作成部により作成された前
    記第一通信特性リンク情報に含まれる第一通信特性レベ
    ル値と前記第二通信特性リンク情報作成部により作成さ
    れた前記第二通信特性リンク情報に含まれる第二通信特
    性レベル値とを前記複数のリンクの各々のリンクについ
    て関連づけ、前記第一通信特性レベル値に関連づけられ
    た前記第二通信特性レベル値を用いて前記第一通信特性
    リンク情報を前記第二通信特性レベル値ごとに分類し、
    前記第二通信特性レベル値ごとに分類された複数の分類
    第一通信特性リンク情報を作成する分類第一通信特性リ
    ンク情報作成部と、 前記分類第一通信特性リンク情報作成部により作成され
    た前記複数の分類第一通信特性リンク情報のうち少なく
    とも一つ以上の分類第一通信特性リンク情報を用いて前
    記複数のノード間の前記通信経路を設定する通信経路設
    定部とを有することを特徴とする通信経路設定装置。
  2. 【請求項2】 前記通信経路設定装置は、更に、 前記分類第一通信特性リンク情報作成部により作成され
    た前記複数の分類第一通信特性リンク情報から、特定の
    分類第一通信特性リンク情報を選択する分類第一通信特
    性リンク情報選択部を有し、 前記通信経路設定部は、前記分類第一通信特性リンク情
    報選択部により選択された前記特定の分類第一通信特性
    リンク情報を用いて前記複数のノード間の前記通信経路
    を設定する通信経路設定部とを有することを特徴とする
    請求項1に記載の通信経路設定装置。
  3. 【請求項3】 前記通信経路設定装置は、更に、 前記第二通信特性レベル値についての要求値である要求
    第二通信特性レベル値を取得する要求取得部を有し、 前記分類第一通信特性リンク情報選択部は、前記複数の
    分類第一通信特性リンク情報から、前記要求取得部によ
    り取得された前記要求第二通信特性レベル値に合致する
    第二通信特性レベル値に基づいて分類された分類第一通
    信特性リンク情報を選択することを特徴とする請求項2
    に記載の通信経路設定装置。
  4. 【請求項4】 前記通信経路設定装置は、更に、 前記第一通信特性レベル値についての要求値である要求
    第一通信特性レベル値を取得する要求取得部と、 前記特定の分類第一通信特性リンク情報に含まれる前記
    第一通信特性レベル値のうち前記要求取得部により取得
    された前記要求第一通信特性レベル値に合致しない第一
    通信特性レベル値を無効とする第一通信特性レベル値無
    効部とを有し、 前記経路設定部は、前記第一通信特性レベル値無効部に
    より無効にされた第一通信特性レベル値を含む前記特定
    の分類第一通信特性リンク情報を用いて前記複数のノー
    ド間の前記通信経路を設定することを特徴とする請求項
    2に記載の通信経路設定装置。
  5. 【請求項5】 前記通信経路設定部は、前記分類第一通
    信特性リンク情報作成部により作成された前記複数の分
    類第一通信特性リンク情報の各々を用いて、前記複数の
    分類第一通信特性リンク情報ごとに複数の通信経路を設
    定し、 前記通信経路設定装置は、更に、 前記第二通信特性レベル値についての要求値である要求
    第二通信特性レベル値を取得する要求取得部と、 前記通信経路設定部により設定された前記複数の通信経
    路から、前記要求取得部により取得された前記要求第二
    通信特性レベル値に合致する第二通信特性レベル値に基
    づいて分類された分類第一通信特性リンク情報を用いて
    設定された通信経路を選択する通信経路選択部とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の通信経路設定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記通信経路設定装置は、更に、 前記複数のリンクの各々に設定された第一通信特性レベ
    ル値と前記第二通信特性レベル値とを前記複数のノード
    に通知する通知パケットであって、前記第一通信特性レ
    ベル値を少なくとも32ビット以上の二進数で表し、前
    記第二通信特性レベル値の各レベル値ごとに設けられた
    所定のビットをセットすることにより前記第二通信特性
    レベル値を表す通知パケットを作成する通知パケット作
    成部を有することを特徴とする請求項1に記載の通信経
    路設定装置。
  7. 【請求項7】 前記通信経路設定装置は、更に、前記通
    知パケット作成部により作成された前記通知パケットを
    前記複数のノードに送信する通知パケット送信部を有
    し、 前記通知パケット作成部は、前記通知パケット送信部に
    よる前記通知パケットの送信の送信間隔を30分以下の
    任意の時間に設定することを特徴とする請求項6に記載
    の通信経路設定装置。
  8. 【請求項8】 複数のノードと複数のリンクとを有する
    ネットワークに関して、前記複数のノード間の通信経路
    の設定を行う通信経路設定方法において、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第一の通信特性のレ
    ベルを示す第一通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第一通信特性リン
    ク情報を作成する第一通信特性リンク情報作成ステップ
    と、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第二の通信特性のレ
    ベルを示す第二通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第二通信特性リン
    ク情報を作成する第二通信特性リンク情報作成ステップ
    と、 前記第一通信特性リンク情報作成ステップにより作成さ
    れた前記第一通信特性リンク情報に含まれる第一通信特
    性レベル値と前記第二通信特性リンク情報作成ステップ
    により作成された前記第二通信特性リンク情報に含まれ
    る第二通信特性レベル値とを前記複数のリンクの各々の
    リンクについて関連づけ、前記第一通信特性レベル値に
    関連づけられた前記第二通信特性レベル値を用いて前記
    第一通信特性リンク情報を前記第二通信特性レベル値ご
    とに分類し、前記第二通信特性レベル値ごとに分類され
    た複数の分類第一通信特性リンク情報を作成する分類第
    一通信特性リンク情報作成ステップと、 前記分類第一通信特性リンク情報作成ステップにより作
    成された前記複数の分類第一通信特性リンク情報のうち
    少なくとも一つ以上の分類第一通信特性リンク情報を用
    いて前記複数のノード間の前記通信経路を設定する通信
    経路設定ステップとを有することを特徴とする通信経路
    設定方法。
  9. 【請求項9】 前記通信経路設定方法は、更に、 前記分類第一通信特性リンク情報作成ステップにより作
    成された前記複数の分類第一通信特性リンク情報から、
    特定の分類第一通信特性リンク情報を選択する分類第一
    通信特性リンク情報選択ステップを有し、 前記通信経路設定ステップは、前記分類第一通信特性リ
    ンク情報選択ステップにより選択された前記特定の分類
    第一通信特性リンク情報を用いて前記複数のノード間の
    前記通信経路を設定する通信経路設定ステップとを有す
    ることを特徴とする請求項8に記載の通信経路設定方
    法。
  10. 【請求項10】 前記通信経路設定方法は、更に、 前記第二通信特性レベル値についての要求値である要求
    第二通信特性レベル値を取得する要求取得ステップを有
    し、 前記分類第一通信特性リンク情報選択ステップは、前記
    複数の分類第一通信特性リンク情報から、前記要求取得
    ステップにより取得された前記要求第二通信特性レベル
    値に合致する第二通信特性レベル値に基づいて分類され
    た分類第一通信特性リンク情報を選択することを特徴と
    する請求項9に記載の通信経路設定方法。
  11. 【請求項11】 前記通信経路設定方法は、更に、 前記第一通信特性レベル値についての要求値である要求
    第一通信特性レベル値を取得する要求取得ステップと、 前記特定の分類第一通信特性リンク情報に含まれる前記
    第一通信特性レベル値のうち前記要求取得ステップによ
    り取得された前記要求第一通信特性レベル値に合致しな
    い第一通信特性レベル値を無効とする第一通信特性レベ
    ル値無効ステップとを有し、 前記経路設定ステップは、前記第一通信特性レベル値無
    効ステップにより無効にされた第一通信特性レベル値を
    含む前記特定の分類第一通信特性リンク情報を用いて前
    記複数のノード間の前記通信経路を設定することを特徴
    とする請求項9に記載の通信経路設定方法。
  12. 【請求項12】 前記通信経路設定ステップは、前記分
    類第一通信特性リンク情報作成ステップにより作成され
    た前記複数の分類第一通信特性リンク情報の各々を用い
    て、前記複数の分類第一通信特性リンク情報ごとに複数
    の通信経路を設定し、 前記通信経路設定方法は、更に、 前記第二通信特性レベル値についての要求値である要求
    第二通信特性レベル値を取得する要求取得ステップと、 前記通信経路設定ステップにより設定された前記複数の
    通信経路から、前記要求取得ステップにより取得された
    前記要求第二通信特性レベル値に合致する第二通信特性
    レベル値に基づいて分類された分類第一通信特性リンク
    情報を用いて設定された通信経路を選択する通信経路選
    択ステップとを有することを特徴とする請求項8に記載
    の通信経路設定方法。
  13. 【請求項13】 前記通信経路設定方法は、更に、 前記複数のリンクの各々に設定された第一通信特性レベ
    ル値と前記第二通信特性レベル値とを前記複数のノード
    に通知する通知パケットであって、前記第一通信特性レ
    ベル値を少なくとも32ビット以上の二進数で表し、前
    記第二通信特性レベル値の各レベル値ごとに設けられた
    所定のビットをセットすることにより前記第二通信特性
    レベル値を表す通知パケットを作成する通知パケット作
    成ステップを有することを特徴とする請求項8に記載の
    通信経路設定方法。
  14. 【請求項14】 前記通信経路設定方法は、更に、前記
    通知パケット作成ステップにより作成された前記通知パ
    ケットを前記複数のノードに送信する通知パケット送信
    ステップを有し、 前記通知パケット作成ステップは、前記通知パケット送
    信ステップによる前記通知パケットの送信の送信間隔を
    30分以下の任意の時間に設定することを特徴とする請
    求項13に記載の通信経路設定方法。
  15. 【請求項15】 複数のノードと複数のリンクとを有す
    るネットワークに関して、前記複数のノード間の通信経
    路の設定を行う通信経路設定方法において、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第一の通信特性のレ
    ベルを示す第一通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第一通信特性リン
    ク情報を作成する第一通信特性リンク情報作成ステップ
    と、 前記複数のリンクの各々のリンクを識別するリンク識別
    情報であって、前記各々のリンクの第二の通信特性のレ
    ベルを示す第二通信特性レベル値が前記各々のリンクご
    とに設定されたリンク識別情報である第二通信特性リン
    ク情報を作成する第二通信特性リンク情報作成ステップ
    と、 前記第一通信特性リンク情報作成ステップにより作成さ
    れた前記第一通信特性リンク情報に含まれる第一通信特
    性レベル値と前記第二通信特性リンク情報作成ステップ
    により作成された前記第二通信特性リンク情報に含まれ
    る第二通信特性レベル値とを前記複数のリンクの各々の
    リンクについて関連づけ、前記第一通信特性レベル値に
    関連づけられた前記第二通信特性レベル値を用いて前記
    第一通信特性リンク情報を前記第二通信特性レベル値ご
    とに分類し、前記第二通信特性レベル値ごとに分類され
    た複数の分類第一通信特性リンク情報を作成する分類第
    一通信特性リンク情報作成ステップと、 前記分類第一通信特性リンク情報作成ステップにより作
    成された前記複数の分類第一通信特性リンク情報のうち
    少なくとも一つ以上の分類第一通信特性リンク情報を用
    いて前記複数のノード間の前記通信経路を設定する通信
    経路設定ステップとを有する通信経路設定方法をコンピ
    ュータに実行させるためのプログラム。
  16. 【請求項16】 無線通信ネットワークの複数個の無線
    ノードと無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノード
    の隣接関係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノー
    ドと着信無線ノードの無線ノード間の経路を設定する装
    置であって、以下の要素を含む、無線通信ネットワーク
    の通信経路設定装置 複数個の無線ノードに対し、無線ノードの隣接関係と無
    線ノード間の無線リンクの属性を予め記憶する記憶部;
    始点ノードである発信無線ノード及び終点ノードである
    着信無線ノードを指定するノード指定部;前記発信無線
    ノード及び前記着信無線ノードのいずれか一方の無線ノ
    ードに対し、二値からなる状態数のうちいずれか一方の
    値の状態数を設定し、その他の各無線ノードに対して、
    他方の値の状態数を設定する初期化部;前記一方の無線
    ノードに設定された一方の値の状態数と、前記その他の
    各無線ノードに設定された他方の値の状態数とを変化さ
    せずに経時的に推移させて、状態数の経時的な推移を記
    録し、 前記一方の無線ノードに隣接する無線ノードから順に、
    前記その他の各無線ノードと各無線ノードに隣接する無
    線ノードとの間の無線リンクの属性に基づいて、前記そ
    の他の各無線ノードに隣接する無線ノードに対する状態
    数の記録の中から無線リンクの属性に対応する一つの状
    態数の記録を参照し、参照した状態数の値が前記一方の
    値である場合に、前記その他の各無線ノードの状態数を
    前記他方の値から前記一方の値に変化させ、 前記その他の各無線ノードに設定された状態数の値を前
    記他方の値から前記一方の値へ変化させる迄は前記他方
    の値にて状態数を経時的に推移させて記録し、状態数を
    前記他方の値から前記一方の値へ変化させた後は前記一
    方の値にて状態数を経時的に推移させて記録する状態数
    変化部;前記その他の各無線ノードに設定された状態数
    の前記一方の値への変化を検出し、変化を誘引した隣接
    無線ノードを検出する検出部;前記検出部における検出
    結果に基づき、前記変化を誘引した隣接無線ノードを経
    路を設定する無線ノードとして、逐次、着信無線ノード
    及び発信無線ノードのうち一方の無線ノード側から他方
    の無線ノード側に向かって選定する選定部。
  17. 【請求項17】 前記選定部は、以下の第1の選定部と
    第2の選定部とから構成されることを特徴とする請求項
    16に記載の無線通信ネットワークの通信経路設定装置 着信無線ノード及び発信無線ノードのうち一方の無線ノ
    ードについて、隣接する無線ノードの状態数の前記一方
    の値への変化に基づき、前記隣接する無線ノードの中か
    ら、前記一方の無線ノードとの接続を設定する設定無線
    ノードを選定する第1の選定部;設定無線ノードとして
    選定された無線ノードについて、前記検出部による検出
    結果に基づき、隣接する無線ノードの中から自無線ノー
    ドとの接続を設定する無線ノードを選定することを、着
    信無線ノード及び発信無線ノードのうち他方の無線ノー
    ドが選定される迄、逐次遂行する第2の選定部。
  18. 【請求項18】 前記状態数変化部は、以下の状態数算
    出部から構成されることを特徴とする請求項16または
    請求項17に記載の無線通信ネットワークの通信経路設
    定装置隣接無線ノードに対する無線リンク属性に基づく
    時間前の状態数の値に基づき、状態数を算出する状態数
    算出部。
  19. 【請求項19】 前記記憶部は、無線リンクの属性とし
    て無線強度を記憶し、 前記状態数変化部は、無線リンクの属性として無線強度
    を用いることを特徴とする請求項16に記載の無線通信
    ネットワークの通信経路設定装置。
  20. 【請求項20】 前記状態数変化部と検出部とをハード
    ウエア論理回路で実現することを特徴とする請求項16
    〜19のいずれかに記載の無線通信ネットワークの通信
    経路設定装置。
  21. 【請求項21】 前記状態数変化部と検出部は、記憶部
    に記憶された各無線ノード毎に異なる無線ノードの隣接
    関係と無線ノード間の無線リンク属性の利用を複数の同
    一のハードウエア回路で実現することを特徴とする請求
    項20に記載の無線通信ネットワークの通信経路設定装
    置。
  22. 【請求項22】 無線通信ネットワークの複数個の無線
    ノードと無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノード
    の隣接関係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノー
    ドと着信無線ノードの無線ノード間の経路を設定する方
    法であって、以下のステップを含む、無線通信ネットワ
    ークの通信経路設定方法 複数個の無線ノードに対し、無線ノードの隣接関係と無
    線ノード間の無線リンクの属性を予め記憶する記憶ステ
    ップ;始点ノードである発信無線ノード及び終点ノード
    である着信無線ノードを指定するノード指定ステップ;
    前記発信無線ノード及び前記着信無線ノードのいずれか
    一方の無線ノードに対し、二値からなる状態数のうちい
    ずれか一方の値の状態数を設定し、その他の各無線ノー
    ドに対して、他方の値の状態数を設定する初期化ステッ
    プ;前記一方の無線ノードに設定された一方の値の状態
    数と、前記その他の各無線ノードに設定された他方の値
    の状態数とを変化させずに経時的に推移させて、状態数
    の経時的な推移を記録し、前記一方の無線ノードに隣接
    する無線ノードから順に、前記その他の各無線ノードと
    各無線ノードに隣接する無線ノードとの間の無線リンク
    の属性に基づいて、前記その他の各無線ノードに隣接す
    る無線ノードに対する状態数の記録の中から無線リンク
    の属性に対応する一つの状態数の記録を参照し、参照し
    た状態数の値が前記一方の値である場合に、前記その他
    の各無線ノードの状態数を前記他方の値から前記一方の
    値に変化させ、前記その他の各無線ノードに設定された
    状態数の値を前記他方の値から前記一方の値へ変化させ
    る迄は前記他方の値にて状態数を経時的に推移させて記
    録し、状態数を前記他方の値から前記一方の値へ変化さ
    せた後は前記一方の値にて状態数を経時的に推移させて
    記録する状態数変化ステップ;前記その他の各無線ノー
    ドに設定された状態数の前記一方の値への変化を検出
    し、変化を誘引した隣接無線ノードを検出する検出ステ
    ップ;前記検出ステップにおける検出結果に基づき、前
    記変化を誘引した隣接無線ノードを経路を設定する無線
    ノードとして、逐次、着信無線ノード及び発信無線ノー
    ドのうち一方の無線ノード側から他方の無線ノード側に
    向かって選定する選定ステップ。
  23. 【請求項23】 前記選定ステップは、以下の第1の選
    定ステップと第2の選定ステップとから構成されること
    を特徴とする請求項22に記載の無線通信ネットワーク
    の通信経路設定方法 着信無線ノード及び発信無線ノードのうち一方の無線ノ
    ードについて、隣接する無線ノードの状態数の前記一方
    の値への変化に基づき、前記隣接する無線ノードの中か
    ら、前記一方の無線ノードとの接続を設定する設定無線
    ノードを選定する第1の選定ステップ;設定無線ノード
    として選定された無線ノードについて、前記検出ステッ
    プによる検出結果に基づき、隣接する無線ノードの中か
    ら自無線ノードとの接続を設定する無線ノードを選定す
    ることを、着信無線ノード及び発信無線ノードのうち他
    方の無線ノードが選定される迄、逐次遂行する第2の選
    定ステップ。
  24. 【請求項24】 前記状態数変化ステップは、以下の状
    態数算出ステップから構成されることを特徴とする請求
    項22または請求項23に記載の無線通信ネットワーク
    の通信経路設定方法 隣接無線ノードに対する無線リンク属性に基づく時間前
    の状態数の値に基づき、状態数を算出する状態数算出ス
    テップ。
  25. 【請求項25】 前記記憶ステップは、無線リンクの属
    性として無線強度を記憶し、 前記状態数変化ステップは、無線リンクの属性として無
    線強度を用いることを特徴とする請求項22に記載の無
    線通信ネットワークの通信経路設定方法。
  26. 【請求項26】 無線通信ネットワークの複数個の無線
    ノードと無線ノード間の無線リンクに関し、無線ノード
    の隣接関係と無線リンクの属性を用いて、発信無線ノー
    ドと着信無線ノードの無線ノード間の経路を設定する方
    法であって、以下のステップを含む、無線通信ネットワ
    ークの通信経路設定方法をコンピュータに実行させるた
    めのプログラム 複数個の無線ノードに対し、無線ノードの隣接関係と無
    線ノード間の無線リンクの属性を予め記憶する記憶ステ
    ップ;始点ノードである発信無線ノード及び終点ノード
    である着信無線ノードを指定するノード指定ステップ;
    前記発信無線ノード及び前記着信無線ノードのいずれか
    一方の無線ノードに対し、二値からなる状態数のうちい
    ずれか一方の値の状態数を設定し、その他の各無線ノー
    ドに対して、他方の値の状態数を設定する初期化ステッ
    プ;前記一方の無線ノードに設定された一方の値の状態
    数と、前記その他の各無線ノードに設定された他方の値
    の状態数とを変化させずに経時的に推移させて、状態数
    の経時的な推移を記録し、 前記一方の無線ノードに隣接する無線ノードから順に、
    前記その他の各無線ノードと各無線ノードに隣接する無
    線ノードとの間の無線リンクの属性に基づいて、前記そ
    の他の各無線ノードに隣接する無線ノードに対する状態
    数の記録の中から無線リンクの属性に対応する一つの状
    態数の記録を参照し、参照した状態数の値が前記一方の
    値である場合に、前記その他の各無線ノードの状態数を
    前記他方の値から前記一方の値に変化させ、 前記その他の各無線ノードに設定された状態数の値を前
    記他方の値から前記一方の値へ変化させる迄は前記他方
    の値にて状態数を経時的に推移させて記録し、状態数を
    前記他方の値から前記一方の値へ変化させた後は前記一
    方の値にて状態数を経時的に推移させて記録する状態数
    変化ステップ;前記その他の各無線ノードに設定された
    状態数の前記一方の値への変化を検出し、変化を誘引し
    た隣接無線ノードを検出する検出ステップ;前記検出ス
    テップにおける検出結果に基づき、前記変化を誘引した
    隣接無線ノードを経路を設定する無線ノードとして、逐
    次、着信無線ノード及び発信無線ノードのうち一方の無
    線ノード側から他方の無線ノード側に向かって選定する
    選定ステップ。
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