JP2002117668A - 構成変更可能なカートリッジ処理モジュールおよびカートリッジ収納装置取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ記憶システムの体積を増やさずにカー
トリッジ保管容量を増加させる。 【解決手段】 データ記憶システム内の構成変更可能な
カートリッジ処理モジュール（１０）は、第１および第
２の構成態様（１２，１４）を定めるように複数組の取
付け場所（２８、３０、３２）が設けられたフレーム
（１８）を備える。第１の構成態様は、フレーム内の第
１の位置（３８）に配置されるように、フレーム上に設
けられた第１の組の取付け場所（２８）に第１のカート
リッジ収納装置（３４）が取り付けられる。フレーム内
の第２の位置（４０）に配置されるように、フレーム上
に設けられた第２の組の取付け場所（３０）に第２のカ
ートリッジ収納装置（３６）が取り付けられる。第２の
構成態様では、第３のカートリッジ収納装置（４６）が
第１のおよび第２のカートリッジ収納装置に代わって、
フレーム上に設けられた第３の組の取付け場所（３２）
に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は全般にカートリッジ
保管システムに関し、より詳細には、構成を変更可能な
カートリッジ処理モジュールを有するカートリッジ保管
システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】多数の異なるタイプのデータ記憶システ
ムが現存しており、データカートリッジに対してデータ
の書込みあるいは読出しを行うことができるように、既
知の場所にデータカートリッジを格納し、かつその保管
場所からそのデータカートリッジを取り出すために用い
られている。

【０００３】典型的なデータ記憶システムは、種々のデ
ータカートリッジを保持するための１つあるいは複数の
カートリッジ収納装置を備える場合がある。例えば、１
つのタイプのカートリッジ収納装置は、カートリッジ保
管ラックすなわち「マガジン」を備える場合があり、一
方、別のタイプのカートリッジ収納装置は、カートリッ
ジ読出し／書込み装置を備える場合がある。カートリッ
ジ読出し／書込み装置は、全幅カートリッジ読出し／書
込み装置、および最近では、半幅カートリッジ読出し／
書込み装置を含む種々のサイズで売られている。

【０００４】またデータ記憶システムは、種々のカート
リッジ収納装置に含まれる種々のデータカートリッジに
アクセスするためのカートリッジアクセス装置を設けら
れる場合がある。また、データ記憶システムは、カート
リッジアクセス装置と協動するカートリッジ位置出し
（ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ）システムも備える場合があ
る。カートリッジ位置出しシステムを用いて、種々のカ
ートリッジ収納装置の間でカートリッジアクセス装置を
移動させ、それによって、種々のカートリッジアクセス
装置に収納されているであろうデータカートリッジにカ
ートリッジアクセス装置がアクセスできるようにする。
典型的には、特定のデータカートリッジに含まれるある
データが所望のとき、ホストコンピュータシステムが、
データ記憶システムに関連する制御システムにコマンド
を発行するであろう。その後、制御システムは、カート
リッジ位置出しシステムを作動させ、カートリッジ位置
出しシステムは、カートリッジアクセス装置が所望のデ
ータカートリッジの近傍に配置されるまで、カートリッ
ジ保管マガジンに沿ってカートリッジアクセス装置を移
動させる。その後、カートリッジアクセス装置は、カー
トリッジ保管マガジンからデータカートリッジを取り出
し、それをカートリッジ読出し／書込み装置に搬送す
る。その後、カートリッジアクセス装置は、選択された
データカートリッジをカートリッジ読出し／書込み装置
に挿入し、選択されたデータカートリッジに対してホス
トコンピュータがデータを読み出したり、データを書き
込んだりできるようにする。読出し／書込み動作が完了
した後、カートリッジアクセス装置は、カートリッジ読
出し／書込み装置からデータカートリッジを取り出し、
それをカートリッジ保管マガジン内の適切な場所に返却
することができる。

【０００５】上記のタイプのデータ記憶システムは良好
に動作し、現時点で使用されているが、データカートリ
ッジの数が常に増加し続けても保管する必要が継続する
ことによって、データ記憶システムに著しい制限が加わ
るようになる。例えば、上記のタイプのデータ記憶シス
テムでは、データカートリッジを、単一のカートリッジ
アクセス面を定める（ｄｅｆｉｎｅ）１つあるいは複数
の垂直方向の列あるいはスタック（階層）状に並べて格
納することができる。そのようなシステムのデータ記憶
容量は、垂直方向の列に格納されるデータカートリッジ
の数を増やすことによって増加させることができるが、
任意の列に格納することができるデータカートリッジの
数には制限がある。すなわち、その列が高くなる（すな
わち、その列に格納されるデータカートリッジが増え
る）と、カートリッジアクセス装置が所与のデータカー
トリッジにアクセスするのにかかる時間が長くなる。こ
のことは、特にデータカートリッジが列の最端に配置さ
れる場合に顕著となる。高さの低い列を数多く設けるこ
ともできるが、任意の列あるいはスタックに沿って垂直
方向に、かつ格納列の種々の行に沿って水平方向にカー
トリッジアクセスシステムを移動させることができる位
置出しシステムを設けることは、コストがかかるばかり
でなく、困難である。どのアプローチを用いようと、デ
ータ記憶システムの全体的なサイズを大きくしなければ
データカートリッジ保管容量を拡大させることはでき
ず、サイズを最小化することと記憶容量を最大化するこ
ととの間のトレードオフが必要となる。

【０００６】データ記憶システムの別の設計基準は、３
次元空間を有効に利用して最小化することである。必ず
しもそうではないが、多くの場合に、データカートリッ
ジを格納するために必要とされる３次元空間が広くなる
と、データ記憶システムのコストが高くなる。同様に重
要な設計基準は、カートリッジアクセス装置が所与のデ
ータカートリッジにアクセスするのにかかる時間を最小
にすることである。

【０００７】１つには、データカートリッジ保管容量を
増やしていこうとして、２つの個別のカートリッジアク
セス面を定める２つの個別のスタックあるいは列に並べ
てデータカートリッジを格納するデータ記憶システムが
開発された。例えば、データカートリッジは、カートリ
ッジアクセス装置の相対する両側に配置される一対の列
に並べて配列することができる。しかしながら、この配
列を用いる場合には、カートリッジアクセス装置に、２
つの個別のスタック状に格納されるデータカートリッジ
にアクセスすることができる「受渡し（ｐａｓｓ ｔｈ
ｒｏｕｇｈ）」カートリッジ関係付け（ｅｎｇａｇｉｎ
ｇ）アセンブリすなわち「ピッカー」を設ける必要があ
る。他の選択肢としては、両方のスタックに格納された
データカートリッジにアクセスするために、「反転（フ
リップ）式」あるいは回転式のピッカーシステムをその
ようなシステムに設けることができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】この「多面」データ記
憶システムは現時点で用いられているが、カートリッジ
アクセス装置に必要とされる受渡し、フリップ式、ある
いは回転式ピッカーアセンブリは比較的複雑であり、主
にそのようなピッカーアセンブリに関連する比較的複雑
な機械システムの結果として、製造するためのコストが
かかり、信頼性が低下するという欠点がある。

【０００９】別のタイプのデータ記憶システムは、回転
式のマガジンスタック上にデータカートリッジを配列す
ることによって、保管容量を増加させている。回転式マ
ガジンスタックは通常、受渡し、フリップ式、あるいは
回転式ピッカーをカートリッジアクセス装置に設ける必
要を無くすが、上記の「多面」データ記憶システムのピ
ッカーアセンブリのように、回転式マガジンラックが機
械的に複雑であるため、製造コストが上昇し、信頼性が
低下するようになる。

【００１０】従って、データ記憶システムに全く付加的
な３次元空間を加えずにデータ記憶システムのカートリ
ッジ保管容量を増加させることが引き続き必要である。
それゆえ、本発明の目的は、データ記憶システムにおい
て、データ記憶システムを全体的に複雑にすることなく
（すなわち、受渡し、フリップ式あるいは回転式ピッカ
ーアセンブリ、もしくは回転式カートリッジマガジンラ
ックを加えることなく）、かつカートリッジアクセスシ
ステムがデータカートリッジにアクセスするのにかかる
時間を増加させることなく、カートリッジ保管容量を与
えることができるデータ記憶装置を提供することであ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】データ記憶システムにお
いて用いられる、構成変更可能なカートリッジ処理モジ
ュールは、第１の構成態様と第２の構成態様とを定める
ように複数組の取付け場所が設けられたフレームを備え
る。前記第１の構成態様では、前記フレーム内の第１の
位置に配置されるように、前記フレーム上に設けられた
前記複数組の取付け場所のうちの第１の組の取付け場所
に第１のカートリッジ収納装置が取り付けられる。前記
フレーム内の第２の位置に配置されるように、前記フレ
ーム上に設けられた前記複数組の取付け場所のうちの第
２の組の取付け場所に第２のカートリッジ収納装置が取
り付けられる。前記第２の構成態様では、前記フレーム
上に設けられた前記複数組の取付け場所のうちの第３の
組の取付け場所に第３のカートリッジ収納装置が取り付
けられる。

【００１２】また、データ記憶システムにおいて用いる
ための、構成を変更可能なカートリッジ処理モジュール
を設ける方法が開示される。１つのステップはフレーム
を準備するステップを含み、フレーム上には複数組の取
付け場所が設けられる。別のステップは、フレーム上に
設けられる第１の組の複数組の取付け場所に第１のカー
トリッジ収納装置を取り付け、かつ、第２のカートリッ
ジ収納装置が第１のカートリッジ収納装置の近傍に配置
されるように、フレーム上に設けられた第２の組の複数
組の取付け場所に第２のカートリッジ収納装置を取り付
けることによって、第１の構成態様を定めることを含
む。あるいは他の選択肢として、フレーム上に設けられ
た第３の組の複数組の取付け場所に第３のカートリッジ
収納装置を取り付けることによって、第２の構成態様を
定めることを含む。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明に関する例示的で、現時点
で好ましい実施形態が、添付の図面に示される。

【００１４】本発明の１つの好ましい実施形態による、
構成を変更可能な（再構成可能な）カートリッジ処理モ
ジュール１０が、図１では第１の構成態様１２の状態
で、図２では第２の構成態様（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ ｃ
ｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）１４の状態で示される。本
明細書では、構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０が、当技術分野においてよく知られているタイプ
のデータ記憶システム（図示せず）とともに用いること
ができるものとして図示および記載される。その他に
も、以下に説明するように、他の使用法が可能である。
構成変更可能なカートリッジ処理モジュール１０は、上
側プレート２０（図１、図２および図５）と、下側プレ
ート２２（図３および図６）と、２つの相対する側面あ
るいは表面２４（図４）および２６（図４および図８）
とを有するフレーム１８を備える場合がある。複数組の
取付け場所（すなわち２８、３０、３２）が、種々の構
成部品、例えばフレーム１８のプレート２０、２２、表
面２４、２６のうちの任意の部品上に設けられる場合が
あり、フレーム１８が、第１の構成態様１２および第２
の構成態様１４を定めることができるようにする。

【００１５】ここで主に図１を参照すると、第１の構成
態様１２は、フレーム１８の上側および下側プレート２
０および２２上に設けられた複数組の取付け場所のうち
のそれぞれ第１の組および第２の組２８および３０に取
り付けられた第１および第２のカートリッジ収納装置３
４および３６を備える場合がある。第１の構成態様１２
では、第１および第２の装置３４および３６は、フレー
ム１８内の、それぞれ第１および第２の位置３８および
４０に配置される。第１および第２の位置３８および４
０は、互いに横方向に（横並びに）隣接して配置され
る。すなわち、ここに図示および記載される実施形態で
は、第２の位置４０は、第１の位置３８の横方向に隣接
して配置され、第２の装置３６が第１の装置３４の横方
向に隣接して配置されるようにする。従って、第１のカ
ートリッジ収納装置３４のカートリッジ挿入スロット４
２は、第２のカートリッジ収納装置３６のカートリッジ
挿入スロット４４の横方向に隣接して配置される。第１
および第２のカートリッジ収納装置３４および３６は、
上側プレート２０と下側プレート２２との間に、かつフ
レーム１８の左側２４と右側２６との間に嵌合するよう
にサイズが設定される。

【００１６】ここで図２を参照すると、第２の構成態様
１４は、第１および第２のカートリッジ収納装置３４お
よび３６の代わりに用いられる第３のカートリッジ収納
装置４６を備える場合がある。第３のカートリッジ収納
装置４６は、フレーム１８の上側および下側プレート２
０および２２上に設けられる複数組の取付け場所のうち
の第３の組３２に取り付けられる。第３のカートリッジ
収納装置４６は、上側プレート２０と下側プレート２２
との間に、かつフレーム１８の左側面２４と右側面２６
との間を占める（ｅｘｔｅｎｄ）かもしれない。

【００１７】種々のカートリッジ収納装置３４、３６お
よび４６は、当技術分野において知られているカートリ
ッジ収納装置の幅広い異なるタイプの任意の装置を含ん
でも良い。例えば、カートリッジ収納装置３４、３６お
よび４６は、カートリッジ保管マガジンあるいはカート
リッジ読出し／書込み装置を含んでも良い。ここに図示
および記載される実施形態では、第１のカートリッジ収
納装置３４は、いわゆる「ハーフハイト（半高）」カー
トリッジ読出し／書込み装置を備え、一方、第２のカー
トリッジ収納装置３６はカートリッジ保管マガジンを備
える。第３のカートリッジ収納装置４６は、いわゆる
「フルハイト（全高）」カートリッジ読出し／書込み装
置を備える。

【００１８】説明を続ける前に、用語「フルハイト」お
よび「ハーフハイト」は、フルハイト装置の場合のよう
に標準的な形状係数（ｆｏｒｍ ｆａｃｔｏｒ）と同じ
高さを有するか、ハーフハイト装置の場合のように標準
的な形状係数の約半分の高さを有するディスクあるいは
テープドライブユニットを表すために、当業者によって
一般的に用いられることに留意されたい。しかしなが
ら、ここで図示および記載されるドライブユニットは横
向きに、すなわちおおむね垂直に取り付けられており、
垂直に取り付けられている構成では、高さが幅になるの
で、本明細書の別の言い方では、ハーフハイトドライブ
３４は「半幅」ドライブと呼ばれる場合もある。同様
に、本明細書の別の言い方では、フルハイトドライブ４
６は「全幅」ドライブと呼ばれる場合もある。

【００１９】図１と図２とを比較すると最もよくわかる
ように、構成変更可能なカートリッジ処理モジュール１
０によって、半幅（すなわちハーフハイト）カートリッ
ジ読出し／書込み装置３４およびカートリッジ保管マガ
ジン３６が、フレーム１８に、すなわち実質的に上側プ
レート２０と下側プレート２２との間に、かつ実質的に
フレーム１８の右側２４および左側２６との間に取り付
けられるようにできるか、あるいは別形態では、全幅
（すなわちフルハイト）カートリッジ読出し／書込み装
置４６が、フレーム１８に取り付けられるようにでき
る。別の言い方をすると、本発明は、半幅カートリッジ
読出し／書込み装置３４およびカートリッジ保管マガジ
ン３６が、全幅カートリッジ読出し／書込み装置４６と
同じ３次元空間内に取り付けられるようにできる、空間
が効率的に利用される構成を提供する。従って、全幅
（すなわちフルハイト）カートリッジ読出し／書込み装
置４６を、半幅（すなわちハーフハイト）カートリッジ
読出し／書込み装置３４およびカートリッジ保管マガジ
ン３６と単に置き換えることによって、さらに３次元空
間を追加することなく、データ記憶システムのデータカ
ートリッジ保管容量を増加させることができる。

【００２０】第１の構成態様１２から第２の構成態様１
４に、あるいはその逆にモジュール１０の構成を変更す
るためにユーザが行わなければならないことは、不要な
装置を取り外し、所望の装置を取り付けるだけである。
構成変更可能なカートリッジ処理モジュール１０に機械
的な変更を施す必要はない。さらに、データ記憶システ
ムに関連する同じカートリッジアクセス装置（図示せ
ず）およびカートリッジ位置出し装置（同じく図示せ
ず）を、いずれの構成態様１２、１４においても用いる
ことができる。

【００２１】構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０から、ある装置（例えば、３４、３６あるいは４
６）を取り除くためには、その装置がカートリッジ読出
し／書込み装置（例えば３４あるいは４６）である場合
には、最初に、データ記憶システム（図示せず）に関連
する電気システム（図示せず）から切り離されなければ
ならない。除去プロセスの次のステップは、フレーム１
８に装置（例えば、３４、３６あるいは４６）を固定す
るために用いられるであろう留め具５２を取り外す、あ
るいは結合を解くことである。留め具５２を取り外すこ
とによって、装置（例えば、３４、３６あるいは４６）
が、フレーム１８から取り除けるようになる。その後、
１つあるいは複数の装置を、構成変更可能なカートリッ
ジ処理モジュール１０から取り外すことができる。

【００２２】構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０に装置（例えば、３４、３６あるいは４６）を導
入することも、最初に、装置（例えば、３４、３６ある
いは４６）を構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０を挿入するという点で同様に簡便である。次に、
装置は留め具５２によってフレーム１８に固定される。
その装置は、カートリッジ読出し／書込み装置（例えば
３４あるいは４６）である場合には、その後、データ記
憶システム（図示せず）に設けられる電気システム（図
示せず）に電気的に接続される。

【００２３】必ずしも必要ではないが、一般に、第２の
カートリッジ収納装置３６のカートリッジ挿入スロット
４４が第１のカートリッジ収納装置３４のカートリッジ
挿入スロット４２に並んで隣り合って配置されるように
装置３４および３６がフレーム１８内に取り付けられる
ことが好ましい。装置３４および３６をそのように配置
することによって、各カートリッジ挿入スロット４２お
よび４４が互いに並置され、カートリッジアクセス装置
（図示せず）が、第１あるいは第２のカートリッジ収納
装置３４あるいは３６のいずれかに収納されるデータカ
ートリッジ５６を取り出し、そしてデータカートリッジ
５６を他方の装置に挿入するのにかかる時間が短縮され
る。また、必ずしも必要ではないが、カートリッジ読出
し／書込み装置４６は、そのカートリッジ挿入スロット
５４がカートリッジ収納装置３４あるいは３６のカート
リッジ挿入スロット４２あるいは４４のいずれかと同じ
位置に配置されることが好ましい。そのような構成によ
って、カートリッジアクセス装置（図示せず）は、第１
の構成態様１２（図１）であれ第２の構成態様１４（図
２）であれ、より容易に対応できるようになる。

【００２４】本発明の顕著な利点とは、本発明によっ
て、データ記憶システムに付加的な３次元空間を全く追
加することなく、データ記憶システム（図示せず）のデ
ータカートリッジ保管容量を増加させることができるこ
とである。半幅（すなわちハーフハイト）カートリッジ
読出し／書込み装置（例えば、３４）およびカートリッ
ジ保管マガジン（例えば、３６）を取り付けるために空
間効率的に利用される構成を実現することによって、全
幅（すなわち、フルハイト）カートリッジ収納装置を、
半幅（すなわちハーフハイト）カートリッジ読出し／書
込み装置およびカートリッジ保管マガジンに置き換える
ことが必要だったならば用いることができなかったであ
ろうデータ記憶システムを、本発明によれば、３次元空
間を以前ほどには必要とせずに選択できるようになる。
一方、付加的な空間を、データ記憶システムに他の装置
を設けるために利用できる場合がある。

【００２５】本発明の別の著しい利点は、本発明によっ
て、全幅カートリッジ読出し／書込み装置（例えば、４
６）を収納するような大きさに設計されたカートリッジ
処理モジュール１０が、モジュール１０に対する機械的
な変更を必要とすることなく、半幅カートリッジ読出し
／書込み装置（例えば、３４）および隣接するカートリ
ッジ保管マガジン（例えば、３６）を含む構成に改変さ
れ得ることである。この他に、カートリッジ処理モジュ
ール１０が半幅カートリッジ読出し／書込み装置３４お
よび隣接するカートリッジ保管マガジン３６を収納する
ように最初に構成することができる。

【００２６】本発明のさらに別の利点は、第１の構成態
様１２から第２の構成態様１４に、あるいはその逆にモ
ジュール１０の構成を容易に変更できることである。先
に記載したように、装置を取り付けるプロセスおよび取
り外すプロセスは簡単で、便利である。さらに、本発明
は、第１および第２の構成態様１２および１４を切り替
える際に、構成変更可能なカートリッジ処理モジュール
１０への機械的な変更を全く必要としない。それゆえ、
ユーザは、第１の構成態様１２と第２の構成態様１４と
の間で容易に、モジュール１０の構成を切り替える、す
なわち変更することができる。

【００２７】本発明のさらに別の利点は、データ記憶シ
ステムを全体的にさらに複雑にすることなく、付加的な
カートリッジ保管マガジンを設けることができることで
ある。実際には、構成変更可能なカートリッジ処理モジ
ュール１０の構成態様に関係なく、同じカートリッジア
クセス装置（図示せず）およびカートリッジ位置出し装
置（図示せず）を用いることができる。さらに、第１お
よび第２のカートリッジ収納装置３４および３６の各カ
ートリッジ挿入スロット４２および４４は、ここに図示
および記載される実施形態では、互いに横方向に隣接し
て配置されるため、カートリッジアクセス装置（図示せ
ず）が装置３４および３６のうちの１つからデータカー
トリッジ５６を取り出すのにかかる時間、および他の装
置にデータカートリッジを挿入するのにかかる時間は最
小化される。

【００２８】構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０、およびその著しい特徴および利点のいくつかを
簡潔に説明してきたが、ここで、本発明による構成変更
可能な処理モジュールの種々の実施形態が以下に詳細に
記載されるであろう。しかしながら、説明を進める前
に、構成変更可能なカートリッジ処理モジュール１０
は、ここでは、全幅（すなわち、フルハイト）カートリ
ッジ読出し／書込み装置４６か、あるいは半幅（すなわ
ち、ハーフハイト）カートリッジ読出し／書込み装置３
４およびカートリッジ保管マガジン３６のいずれかに対
応するために用いることができるものとして図示および
記載されるが、構成変更可能なカートリッジ処理モジュ
ール１０が他のタイプの装置に対応する場合もあること
に留意されたい。また、ここでは、構成変更可能なカー
トリッジ処理モジュール１０は、半幅カートリッジ読出
し／書込み装置３４と、その横方向に隣接するカートリ
ッジ保管マガジン３６に対応するために用いることがで
きるものとして図示および記載されるが、他の構成（す
なわち、垂直方向に重ねられた構成）を用いることもで
き、そのことは、本発明の教示を熟知した当業者には明
らかになることにも留意されたい。さらに、ここでは、
カートリッジ収納装置３４および３６は、各カートリッ
ジ挿入スロット４２、４４および５４が垂直方向に向け
られるように、すなわち各高さ５８、６０および６２が
各幅６４、６６および６８より大きくなるように配置さ
れるものとして図示されている。この代わりに他の取付
け方向を採用する場合もあり、そのことは、本発明の教
示を熟知した当業者には明らかになるであろう。従っ
て、本発明は、ここに図示および記載される特定の装
置、構成要素、用途および構成態様に限定されるものと
見なされるべきではない。

【００２９】上記の説明を考慮して、本発明の１つの好
ましい実施形態による構成変更可能なカートリッジ処理
モジュール１０が、図１には第１の構成態様１２で、図
２には第２の構成態様１４で示される。構成変更可能な
モジュール１０は、ここでは、現時点で当分野において
知られているか、あるいは将来開発される可能性がある
任意のタイプのデータ記憶システム（図示せず）ととも
に用いることができるものとして記載される。

【００３０】構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル１０が用いられるであろうデータ記憶システム（図示
せず）は、種々の各装置３４、３６あるいは４６のカー
トリッジ挿入スロット４２、４４および５４に収納され
るであろうデータカートリッジ（例えば、カートリッジ
５６）にアクセスするためのカートリッジアクセス装置
（図示せず）を備える場合がある。またデータ記憶シス
テムは、カートリッジアクセス装置を特定のカートリッ
ジ収納装置３４、３６あるいは４６に移動させるための
カートリッジ位置出し装置（図示せず）を備える場合も
ある。データ記憶システムは、そのシステム内に含まれ
る制御システム（図示せず）にコマンドを発行するホス
トコンピュータ（図示せず）に接続される場合がある。
制御システムはカートリッジ位置出し装置を作動させる
ことができる。

【００３１】上記のタイプのデータ記憶システムは当分
野においてよく知られており、本発明の教示を熟知した
当業者によって容易に実現できるため、本発明の１つの
好ましい実施形態において用いられるデータ記憶システ
ムの構成部品およびシステム（例えば、カートリッジア
クセス装置、カートリッジ位置出し装置、制御システ
ム、ホストコンピュータ等）は、ここでは詳細には説明
されない。

【００３２】ここで主に図１〜図６を参照すると、構成
変更可能なカートリッジ処理モジュール１０は、上側プ
レート２０（図１、図２および図５）と、下側プレート
２２（図３および図６）と、左あるいは第１の側面２４
（図４）と、右あるいは第２の側面２６（図４および図
８）とを含むフレーム１８を設けられる場合がある。フ
レーム１８が第１の構成態様１２（図１に示される）
と、第２の構成態様１４（図２に示される）とを定める
ように、複数組の取付け場所（すなわち、２８、３０、
３２）がフレーム１８の構成部品のうちの任意の部品に
設けられる。ここに図示および記載される実施形態で
は、第１の組２８、第２の組３０および第３の組３２の
取付け場所が、フレーム１８の上側プレート２０および
下側プレート２２上に設けられる。あるいは、その取付
け場所がフレーム１８の他の要素（例えば左側面２４お
よび右側面２６）に設けられる場合がある。

【００３３】ここで主に図１および図２を参照すると、
フレーム１８の上側プレート２０および下側プレート２
２は、互いにおおむね平行に、間隔が空けられて配置さ
れる。また、左側面２４および右側面２６も、互いにお
おむね平行に、間隔が空けられて離れた状態で配置され
る。上側プレート２０および下側プレート２２は、装置
３４、３６および４６の各高さ５８、６０および６２の
うちの最も高い高さより大きいかあるいは少なくとも同
じ大きさの離間された距離７４だけ離れて配置される。
左側面２４および右側面２６は、第３の装置４６の幅６
８か、あるいは第１および第２の装置３４および３６の
各幅６４および６６を足した幅のうちの大きいほうの幅
より大きいか、あるいは少なくとも同じ大きさの離間さ
れた距離７６のぶん離れて配置される。ここで図示およ
び記載される実施形態では、離間される距離７４および
７６は、第３のカートリッジ収納装置４６の高さ６２お
よび幅６８にそれぞれおおむね等しい。図２を参照され
たい。

【００３４】ここで図６および図７を参照すると、フレ
ーム１８は、背面プレートすなわちパネル７８も設けら
れる場合がある。背面プレート７８は、構成変更可能な
カートリッジ処理モジュール１０に対して空気が流入あ
るいは流出できるようにするための通風路８０を有する
場合がある。空気によって、構成変更可能なカートリッ
ジ処理モジュール１０を含む装置（例えば、３４、３６
あるいは４６）を冷却できるようになる。通風路８０
は、必ずしも必要ではないが、送風機アセンブリ８２を
設けられる場合がある。１つの好ましい実施形態では、
送風機アセンブリ８２は、当分野においてよく知られて
おり容易に購入することができる種々の送風機のうちの
任意の送風機を備えることができる。しかしながら、そ
のような送風機アセンブリは当分野においてよく知られ
ており、送風機アセンブリ８２の細部は本発明を理解し
かつ実施するために必要ではないため、本発明の１つの
好ましい実施形態において用いられる特定の送風機アセ
ンブリは、これ以上詳細には記載されない。

【００３５】フレーム１８の種々の構成部品は、所期の
用途に適している、金属あるいはプラスチックのよう
な、種々の材料のうちの任意の材料から形成することが
できる。例として、フレーム１８の種々の側面２０、２
２、２４、２６、７８はシートメタルから形成される場
合がある。この他に、他の材料および／または形成技術
が用いられる場合があり、そのことは本発明の教示を熟
知した当業者には明らかであろう。

【００３６】上記のように、フレーム１８上に設けられ
た第１、第２および第３の組の取付け場所２８、３０お
よび３２は、フレーム１８のための種々の構成態様（例
えば、１２および１４）を定める。より具体的には、第
１および第２の組の取付け場所２８および３０はとも
に、図１に示される第１の構成態様１２を定めるのに対
して、第３の組の取付け場所３２は、それ自体で、図２
に示される第２の構成態様１４を定める。当然、所与の
組の取付け場所を含む個々の取付け場所のうちのいくつ
かあるいは全てを、他の組の取付け場所のために用いる
ことができる。すなわち、個々の取付け場所のいくつか
は、種々の組の取付け場所の間で共有される場合があ
る。例えば、第３の組の取付け場所３２は、第１の組の
取付け場所２８の１つあるいは複数の個々の取付け場所
と、第２の組の取付け場所３０の１つあるいは複数の個
々の取付け場所とを含む場合がある。一方では、各組の
取付け場所２８、３０および３２は、専用の個々の取付
け点あるいは場所の組を有する場合がある。

【００３７】ここで主に図１を参照すると、第１の構成
態様１２は、第１のカートリッジ収納装置３４と、第２
のカートリッジ収納装置３６とを備える場合がある。第
１のカートリッジ収納装置３４は、装置３４内に含まれ
る場合がある種々のシステムあるいは構成要素（図示せ
ず）を保持するのに適したシャーシすなわちハウジング
８４を設けられる。第１のカートリッジ収納装置３４
は、現時点で当分野において知られているか、あるいは
将来開発される可能性のある、幅広い種々の異なるタイ
プのカートリッジ収納装置のうちの任意の装置を備える
ことができる。ここで図示および記載される実施形態で
は、第１のカートリッジ収納装置３４は、当分野におい
てよく知られており、容易に購入することができるタイ
プの半幅（すなわち、ハーフハイト）カートリッジ読出
し／書込み装置を備える。

【００３８】ここで図示および記載される実施形態で
は、第１のカートリッジ収納装置３４のハウジング８４
は、上側表面８８と、下側表面９０と、２つの相対する
側面あるいは表面９２、９４とを有するおおむね矩形の
形状を有する構造体を有することができる。ハウジング
８４の上側表面８８および下側表面９０は、互いにおお
むね平行に、互いに離間されており、第１の装置３４の
高さ５８（図４）におおむね等しい離間距離だけ離れて
配置されるであろう。また、ハウジング８４の左側面９
２および右側面９４も、互いにおおむね平行に、距離を
空けられて離され、第１の装置３４の幅６４におおむね
等しい離間距離だけ離れて配置されるであろう。図４を
参照されたい。一方、当然、他の構成も実現可能であ
り、そのことは、本発明の教示を熟知した当業者には明
らかであろう。

【００３９】第１のカートリッジ収納装置３４のハウジ
ング８４は、所期の用途に適した、金属あるいはプラス
チックのような、種々の材料のうちの任意の材料から形
成することができる。例として、ハウジング８４の種々
の側面８８、９０、９２および９４はシートメタルから
形成することができる。他の選択肢として他の材料およ
び／または形成技術を用いることができ、そのことは、
本発明の教示を熟知した当業者には明らかであろう。

【００４０】ハウジング８４は、必ずしも必要ではない
が、ハウジング８４をフレーム１８に取り付けられるよ
うにするために、１つあるいは複数の取付け用ボスある
いは外延部１０４を設けられる場合がある。外延部１０
４は、ハウジング８４の上側表面８８あるいは下側表面
９０のいずれか一方、あるいは他の選択肢として、ハウ
ジング８４の両表面８８および９０に取り付けられるこ
とができる。外延部１０４は、外延部１０４が取り付け
られた各表面８８および／または９０から、フレーム１
８のそれぞれ上側プレート２０および下側プレート２２
上に設けられた第１の組の取付け場所２８まで延在する
場合がある。ここで図示および記載される実施形態で
は、第１のカートリッジ収納装置３４の高さ５８（図
４）は、上側プレート２０および下側プレート２２を隔
てる離間距離７４より低いので、外延部１０４はハウジ
ング８４の上側表面８８に取り付けられ、上側表面８８
から、フレーム１８の上側プレート２０上に設けられた
第１の組の取付け場所２８（図５）まで延在する。他
に、外延部１０４は、上側表面８８の代わりに、下側表
面９０に取り付けられるか、あるいは上側表面８８およ
び下側表面９０の両方に取り付けられ得る。さらに別の
構成では、装置３４が上側プレート２０および下側プレ
ート２２を隔てる離間距離７４に等しい高さ５８を有す
るフルハイト装置である場合には、外延部１０４は全く
必要とされないかもしれない。

【００４１】第１のカートリッジ収納装置３４は、第１
の装置３４がフレーム１８内の第１の位置３８に配置さ
れるように、フレーム１８の上側プレート２０および下
側プレート２２上に設けられる第１の組の取付け場所２
８に取り付けられる場合がある。必ずしも必要ではない
が、一般に、第１のカートリッジ収納装置３４はフレー
ム１８に固定されることが好ましい。例えば、第１のカ
ートリッジ収納装置３４は、第１の組の取付け場所２８
において、フレーム１８のそれぞれ上側プレート２０お
よび下側プレート２２に、留め具５２を用いて固定され
得る。留め具５２は、所期の用途に適した、種々の固定
システムあるいは固定装置（例えば、ボルトおよびナッ
トアセンブリ、ピン、ねじ、リベット、接着剤、成形金
具およびフック、ブラケット等）のうちの任意のものを
含む場合がある。ここに図示および記載される実施形態
では、ハウジング８４の外延部１０４は一対の留め具５
２（図５）によって上側プレート２０に固定され、一
方、ハウジング８４の下側表面９０は一対の留め具５２
によって下側プレート２２に固定され、ここではその１
つのみが示されている。また、必ずしも必要ではない
が、一般に、第１の装置３４は、そのカートリッジ挿入
スロット４２が垂直方向に向けられるように、フレーム
１８内に取り付けられる（すなわち、第１の装置３４の
高さ５８がその幅６４よりも長くなるように取り付けら
れる）ことが好ましい。図４を参照されたい。

【００４２】また、第２のカートリッジ収納装置３６
も、装置３６内に収納される場合がある種々のシステム
あるいは構成要素（図示せず）を保持するのに適したシ
ャーシすなわちハウジング８６を設けられる。例とし
て、第２のカートリッジ収納装置３６は、カートリッジ
保管マガジンを備えても良い。他の方法では、カートリ
ッジ収納装置３６は、現時点で当分野において知られて
いるか、あるいは将来開発される可能性のある幅広い種
々の異なるタイプのカートリッジ収納装置から任意の装
置を広範に選択して備えることができる。

【００４３】ここに図示および記載される実施形態で
は、第２のカートリッジ収納装置３６（例えば、カート
リッジ保管マガジン）のハウジング８６は、上側表面９
６と、下側表面９８と、２つの相対する側面すなわち表
面１００および１０２とを有するおおむね矩形の形状の
構造体を有する。ハウジング８６の上側表面９６および
下側表面９８は、互いにおおむね平行に、互いの間隔が
空けられて、第２の装置３６の高さ６０におおむね等し
い離間距離だけ離れて配置される。図４を参照された
い。また、ハウジング８６の左側面１００および右側面
１０２も、互いにおおむね平行に、互いの間隔が空けら
れて、第２の装置３６の幅６６におおむね等しい離間距
離だけ離れて配置される。一方、他の構成も当然実現可
能である。

【００４４】第２のカートリッジ収納装置３６のハウジ
ング８６は、所期の用途に適した、金属あるいはプラス
チックのような、種々の材料のうちの任意の材料から形
成することができる。例として、ハウジング８６の種々
の側面９６、９８、１００および１０２はシートメタル
から形成することができる。他の選択肢として、他の材
料および／または形成技術を用いることができ、そのこ
とは、本発明の教示に熟知した後であれば、当業者には
明らかであろう。

【００４５】第２の装置３６のハウジング８６は、一対
の脚部すなわち外延部１０６を設けられる場合がある。
外延部１０６は、ハウジング８６の上側表面９６あるい
は下側表面９８のいずれか一方、あるいは他の場合に
は、ハウジング８６の両表面９６および９８に取り付け
られる。外延部１０６は、各表面９６および／または９
８から、それぞれ上側プレート２０および下側プレート
２２上に設けられた第２の組の取付け場所３０まで延在
する場合がある。ここで図示および記載される実施形態
では、第２のカートリッジ収納装置３６の高さ６０は、
上側プレート２０および下側プレート２２を隔てる離間
距離７４より低い。それゆえ、外延部１０６がハウジン
グ８６の下側表面９８に取り付けられ、下側表面９８か
ら、下側プレート２２上に設けられた第２の組の取付け
場所３０まで延在する。外延部１０６を取り付けられた
ハウジング８６は、フレーム１８の上側プレート２０と
下側プレート２２との間に嵌合する。一方、装置３６が
上側プレート２０および下側プレート２２を隔てる離間
距離７４に等しい高さ６０を有するフルハイト装置であ
る場合には、外延部１０６を必要無しで済ますことも可
能である。

【００４６】第２のカートリッジ収納装置３６は、第２
の装置３６がフレーム１８内の第２の位置４０に配置さ
れるように、フレーム１８の上側プレート２０および下
側プレート２２上に設けられる第２の組の取付け場所３
０に取り付けられる。必ずしも必要ではないが、一般に
は、第２のカートリッジ収納装置３６の上側表面９６
は、取付け用ブラケット３１を介してフレーム１８に固
定されることが好ましい。取付け用ブラケット３１は、
一対の留め具５２によって、上側プレート２０上に設け
られた取付け場所３０に固定することができる。これに
関しては、上側プレート２０上の一対の取付け場所３０
は、上側プレート２０に半幅装置３４を固定するために
用いられる、上側プレート２０上の一対の取付け場所２
８と同じである。このような構成の代わりに、ブラケッ
ト３１を、上側プレート２０上に設けられる個別の一対
の取付け場所（図示せず）に固定することができる。カ
ートリッジマガジン３６は、留め具５２によって、取付
け用ブラケット３１に固定することができる。マガジン
３６上に設けられる外延部１０６は、一対の留め具５２
（図３および図４には１つの留め具５２のみが示され
る）によって、下側プレート２２上に設けられる一対の
取付け場所２０に固定することができる。既に述べたよ
うに、必ずしも必要ではないが、一般に、図４に最もわ
かりやすく示されるように、第２の装置３６は、そのカ
ートリッジ挿入スロット４４が垂直方向に向けられるよ
うにフレーム１８内に取り付けられる（すなわち、第２
の装置３６の高さ６０がその幅６６よりも長くなるよう
に取り付けられる）ことが好ましい。

【００４７】上記のように、第１および第２の装置３４
および３６は、フレーム１８内のそれぞれ第１および第
２の位置３８および４０に配置され得る。フレーム１８
内の第１および第２の位置３８および４０は、互いに隣
接して配置されるであろう。また、第１および第２の位
置３８および４０は、互いに横に並んで配置される場合
もある。図４に最もわかりやすく示されるように、ここ
に図示および記載される実施形態では、第２の位置４０
は、第２のカートリッジ収納装置３６が第１のカートリ
ッジ収納装置３４の横に隣接して配置されるように、第
１の位置３８に横方向に隣接して配置される。言い換え
ると、第１のカートリッジ収納装置３４のカートリッジ
挿入スロット４２は、第２のカートリッジ収納装置３６
のカートリッジ挿入スロット４４の横に隣接して配置さ
れることが好ましいが、そのような構成は必ずしも必要
ではない。そのように、互いに横に並べてカートリッジ
挿入スロット４２および４４を配置することによって、
カートリッジアクセス装置（図示せず）が、第１あるい
は第２のカートリッジ収納装置３４あるいは３６のいず
れかに収納されるデータカートリッジ５６を抜き出すの
にかかる時間、および他の装置にデータカートリッジ５
６を挿入するのにかかる時間が短縮される。一方では、
他の構成を用いることができ、そのことは、本発明の教
示を熟知した当業者には明らかになるであろう。例え
ば、第１および第２のカートリッジ収納装置３４および
３６は、カートリッジ挿入スロット４２および４４がお
おむね水平に向けられるように、垂直方向に、すなわち
順次積み重ねられ得る（図示せず）。

【００４８】ここで図２を参照すると、第２の構成態様
１４は、フレーム１８内第３のカートリッジ収納装置４
６を配置される場合がある。例えば、第３のカートリッ
ジ収納装置４６は全幅カートリッジ読出し／書込み装置
を備える。一方、現時点で当分野において知られている
か、あるいは将来開発される可能性がある種々の異なる
タイプのカートリッジ収納装置のうちの任意の装置を広
範に選択して第３のカートリッジ収納装置４６に用いる
ことが可能である。

【００４９】第３のカートリッジ収納装置４６は、装置
４６内に含まれる場合がある種々のシステムおよび構成
要素（図示せず）を保持するのに適したシャーシすなわ
ちハウジング１０８を設けられる場合がある。ここに図
示および記載される実施形態では、ハウジング１０８
は、上側表面１１０と、下側表面１１２と、左側面１１
４と、右側面１１６とを有するおおむね矩形の構造体を
有し得る。ハウジング１０８の左側面１１４および右側
面１１６は、互いにおおむね平行に、間隔が空けられ
て、第３の装置４６の幅６８におおむね等しい離間距離
だけ離れて配置され得る。また、ハウジング１０８の上
側表面１１０および下側表面１１２も、互いにおおむね
平行に、間隔を空けられて、第３の装置４６の高さ６２
におおむね等しい離間距離だけ離れて配置され得る。第
３の装置４６の高さ６２は、第３の装置４６がフレーム
１８の上側プレート２０と下側プレート２２との間に嵌
合するように、上側プレート２０と下側プレート２２と
を離間している離間距離７４におおむね等しくすること
ができる。一方、他の構成も当然実現可能である。

【００５０】例えば、第３の装置４６の高さ６２は、離
間距離７４より低くすることができ、その場合には、そ
れぞれ第１および第２の装置３４および３６のための外
延部１０４および１０６に類似の外延部（図示せず）
が、ハウジング１０８の上側表面１１０あるいは下側表
面１１２のいずれか一方に、もしくは他の選択肢として
その両方の表面１１０および１１２に、取り付けられる
必要がある。

【００５１】ハウジング１０８は、所期の用途に適し
た、金属あるいはプラスチックのような、種々の材料の
うちの任意の材料から形成することができる。例とし
て、ハウジン１０８の種々の側面１１０、１１２、１１
４および１１６はシートメタルから形成することができ
る。他の選択肢として、他の材料および／または形成技
術を用いることができ、そのことは、本発明の教示に熟
知した当業者には明らかであろう。

【００５２】第３のカートリッジ収納装置４６は、フレ
ーム１８の上側プレート２０および下側プレート２２上
に設けられた第３の組の取付け場所３２に取り付けられ
ることができる。上記のように、第３の組の取付け場所
３２を含む種々の個々の取付け場所は、他の組の取付け
場所２８および３０を含む個々の取付け場所を含まない
か、あるいはそのうちのいくつかまたは全てを含む場合
がある。ここに図示および記載される実施形態では、第
３の組の取付け場所３２は、フレーム１８の上側プレー
ト２０上に設けられる一対の取付け場所３２と、フレー
ム１８の下側プレート２２上に設けられる一対の取付け
場所３２とを含む。図２を参照されたい。一方、第３の
組の取付け場所３２を含めて、個々の取付け場所を説明
した以外の形態で配列したり構成したりすることも当然
実現可能であり、そのことは、本発明の教示を熟知した
当業者には明らかになるであろう。従って、本発明は、
ここに図示および記載される、種々の組の取付け場所２
８、３０および３２を含む個々の取付け場所の配列およ
び構成に限定されるものと見なされるべきではない。

【００５３】必ずしも必要ではないが、一般に、第３の
カートリッジ収納装置４６は、１つあるいは複数の留め
具５２を用いてフレーム１８に固定されることが好まし
い。例えば、ここに図示および記載される実施形態で
は、カートリッジ収納装置４６は、一対の留め具５２に
よって、上側プレート２０上に設けられる一対の取付け
場所３２に固定される。同様に、カートリッジ収納装置
４６は、一対の留め具５２（図２には示されない）によ
って、下側プレート２２上に設けられる一対の取付け場
所３２に固定される。

【００５４】上に記載したように、必ずしも必要ではな
いが、一般に、第３の装置４６は、そのカートリッジ挿
入スロット５４が垂直方向に向けられるように（すなわ
ち、第３の装置４６の高さ６２がその幅６８よりも長く
なるように）、かつスロット５４が、カートリッジ収納
装置３４あるいは３６のカートリッジ挿入スロット４２
あるいは４４のいずれか一方の位置とおおむね同じ位置
に配置されるように、フレーム１８内に取り付けられ
る。

【００５５】図１を図２と比較することによって最もわ
かりやすく示されるように、構成変更可能なカートリッ
ジ処理モジュール１０については、半幅（すはわち、ハ
ーフハイト）カートリッジ読出し／書込み装置３４およ
びカートリッジ保管マガジン３６、あるいは構成要素の
他のいくつかの組み合わせがフレーム１８に取り付けら
れることが考慮されている。一方では、カートリッジ処
理モジュール１０は、フレーム１８内に全幅（すなわ
ち、フルハイト）カートリッジ読出し／書込み装置４６
を収納するように構成を変更することができる。カート
リッジ処理モジュール１０は装置３４および３６を含む
が、第１の構成態様１２は、装置４６を含む第２の構成
態様１４によって必要とされる空間と同じ３次元空間し
か必要としない。それゆえ、データ記憶システムのデー
タカートリッジ保管容量を、データ記憶システムに付加
的な３次元空間を全く加えることなく、第２の構成態様
１４から第１の構成態様１２にモジュール１０を変更す
ることによって増加させることができる。

【００５６】先に説明したように、モジュール１０は、
単に不要な装置を取り外し、所望の装置を取り付けるこ
とによって、第１の構成態様１２から第２の構成態様１
４に、あるいはその逆に、構成を変更することができ
る。構成変更可能なカートリッジ処理モジュール１０か
ら装置（例えば、３４、３６あるいは４６）を取り外す
ためには、その装置がカートリッジ読出し／書込み装置
である場合には、ユーザは最初に、データ記憶システム
（図示せず）に関連する電気システム（図示せず）から
その装置を切り離さなければならない。次に、ユーザ
は、フレーム１８に装置（例えば、３４、３６あるいは
４６）を固定している留め具５２を取り外す、または係
合を解く。その後、１つあるいは複数の装置を、構成変
更可能なカートリッジ処理モジュール１０から取り外す
ことができる。

【００５７】所望の装置（例えば、３４、３６あるいは
４６）を取り付けるためには、ユーザは最初に、装置
（例えば、３４、３６あるいは４６）を構成変更可能な
カートリッジ処理モジュール１０に挿入する。次に、留
め具５２によって、装置はフレーム１８に固定される。
その装置が、カートリッジ読出し／書込み装置（例え
ば、３４あるいは４６）である場合には、データ記憶シ
ステム（図示せず）に設けられる電気システム（図示せ
ず）に電気的に接続される。

【００５８】ここに記載される本発明の概念は、別の態
様で様々に具現することができることは理解されよう。
従来技術によって制限される場合を除いて、添付の請求
の範囲は、本発明の別の実施形態を含むものと解釈され
ることを意図している。

【００５９】（実施の態様１）本発明の第１の実施の態
様は、データ記憶システムにおいて用いられる、構成変
更可能なカートリッジ処理モジュール（１０）であっ
て、第１の構成態様（１２）と第２の構成態様（１４）
とを定めるように複数組の取付け場所（２８、３０、３
２）が設けられたフレーム（１８）を備え、前記第１の
構成態様（１２）は、前記フレーム（１８）内の第１の
位置（３８）に配置されるように、前記フレーム（１
８）上に設けられた前記複数組の取付け場所（２８、３
０、３２）のうちの第１の組の取付け場所（２８）に取
り付けられた第１のカートリッジ収納装置（３４）と、
前記フレーム（１８）内の第２の位置（４０）に配置さ
れるように、前記フレーム（１８）上に設けられた前記
複数組の取付け場所（２８、３０、３２）のうちの第２
の組の取付け場所（３０）に取り付けられた第２のカー
トリッジ収納装置（３６）とを備え、前記第２の構成態
様（１４）は、前記フレーム（１８）上に設けられた前
記複数組の取付け場所（２８、３０、３２）のうちの第
３の組の取付け場所（３２）に取り付けられた第３のカ
ートリッジ収納装置（４６）を備える構成変更可能なカ
ートリッジ処理モジュール。

【００６０】（実施の態様２）本発明の第２の実施の態
様は、前記第１のカートリッジ収納装置（３４）は、半
幅カートリッジ読出し／書込み装置を含む前記実施の態
様１に記載の構成変更可能なカートリッジ処理モジュー
ル。

【００６１】（実施の態様３）本発明の第３の実施の態
様は、前記第２のカートリッジ収納装置（３６）は、カ
ートリッジ保管マガジンを含む前記実施の態様１または
前記実施の態様２に記載の構成変更可能なカートリッジ
処理モジュール。

【００６２】（実施の態様４）本発明の第４の実施の態
様は、前記第３のカートリッジ収納装置（４６）は全幅
カートリッジ読出し／書込み装置を含む前記実施の態様
１ないし前記実施の態様３のいずれか一項に記載の構成
変更可能なカートリッジ処理モジュール。

【００６３】（実施の態様５）本発明の第５の実施の態
様は、前記フレーム（１８）が前記第１の構成態様（１
２）であるときに前記第２のカートリッジ収納装置（３
６）が前記第１のカートリッジ収納装置（３４）の近傍
に配置されるように、前記第２の位置（４０）が前記第
１の位置（３８）の近傍に配置される前記実施の態様１
ないし前記実施の態様４のいずれか一項に記載の構成変
更可能なカートリッジ処理モジュール。

【００６４】（実施の態様６）本発明の第６の実施の態
様は、前記フレーム（１８）が前記第１の構成態様（１
２）であるときに前記第２のカートリッジ収納装置（３
６）が前記第１のカートリッジ収納装置（３４）の横に
並んで配置されるように、前記第２の位置（４０）が前
記第１の位置（３８）の横に配置される前記実施の態様
１ないし前記実施の態様５のいずれか一項に記載の構成
変更可能なカートリッジ処理モジュール。

【００６５】（実施の態様７）本発明の第７の実施の態
様は、前記フレーム（１８）は下側プレート（２２）お
よび上側プレート（２０）を有し、前記下側プレート
（２２）および前記上側プレート（２０）は、おおむね
平行に、間隔を空けられて配置され、前記複数組の取付
け場所（２８、３０、３２）は、前記フレーム（１８）
の前記下側プレート（２２）および前記上側プレート
（２０）上に設けられる前記実施の態様１ないし前記実
施の態様６にいずれか一項に記載の構成変更可能なカー
トリッジ処理モジュール。

【００６６】（実施の態様８）本発明の第８の実施の態
様は、前記第１のカートリッジ収納装置（３４）および
第２のカートリッジ収納装置（３６）は、前記フレーム
（１８）が前記第１の構成態様（１２）であるときに、
実質的に前記フレーム（１８）の前記上側プレート（２
０）と前記下側プレート（２２）との間に配置される前
記実施の態様１ないし前記実施の態様７のいずれか一項
に記載の構成変更可能なカートリッジ処理モジュール。

【００６７】（実施の態様９）本発明の第９の実施の態
様は、前記第３のカートリッジ収納装置（４６）は、前
記フレーム（１８）が前記第２の構成態様（１４）であ
るときに、実質的に前記フレーム（１８）の前記上側プ
レート（２０）と前記下側プレート（２２）との間に配
置される前記実施の態様１ないし前記実施の態様８のい
ずれか一項に記載の構成変更可能なカートリッジ処理モ
ジュール。

【００６８】（実施の態様１０）本発明の第１０の実施
の態様は、複数組の取付け場所（２８、３０、３２）を
設けられたフレーム（１８）を準備するステップと、第
２のカートリッジ収納装置（３６）が第１のカートリッ
ジ収納装置（３４）の近傍に配置されるように、前記第
１のカートリッジ収納装置（３４）を、前記フレーム
（１８）上に設けられた前記複数組の取付け場所（２
８、３０、３２）のうちの第１の組の取付け場所（２
８）に取り付けることによって、かつ、前記第２のカー
トリッジ収納装置（３６）を、前記フレーム（１８）上
に設けられた前記複数組の取付け場所（２８、３０、３
２）のうちの第２の組の取付け場所（３０）に取り付け
ることによって第１の構成態様（１２）を定めるステッ
プと、前記第１の構成態様（１２）を定めるステップの
代わりに、第３のカートリッジ収納装置（４６）を、前
記フレーム（１８）上に設けられた前記複数組の取付け
場所（２８、３０、３２）のうちの第３の組の取付け場
所（３２）に取り付けることによって、前記第２の構成
態様（１４）を定めるステップとを有するカートリッジ
収納装置取付方法。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の１つの好ましい実施形態による第１
の構成態様である、構成を変更可能なカートリッジ処理
モジュールの斜視図である。

【図２】 本発明の１つの好ましい実施形態による第２
の構成態様である、構成を変更可能なカートリッジ処理
モジュールの斜視図である。

【図３】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの下側プレートの斜視図である。

【図４】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの正面立面図である。

【図５】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの上側プレートの上面図である。

【図６】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの背面プレートおよび下側プレートの斜視図である。

【図７】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの背面プレートの背面立面図である。

【図８】 構成を変更可能なカートリッジ処理モジュー
ルの側面立面図である。

【符号の説明】

１０ 構成変更可能なカートリッジ処理モジュール １２ 第１の構成態様 １４ 第２の構成態様 １８ フレーム ２０ 上側プレート ２２ 下側プレート ２８ 第１の組の取付け場所 ３０ 第２の組の取付け場所 ３２ 第３の組の取付け場所 ３４ 第１のカートリッジ収納装置 ３６ 第２のカートリッジ収納装置 ３８ 第１の位置 ４０ 第２の位置 ４６ 第３のカートリッジ収納装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレッグ エス シュミッケ アメリカ合衆国 コロラド80524 フォー トコリンズ キッチェルウェイ 4607 (72)発明者 ロバート ダブル ラッフェル アメリカ合衆国 コロラド80634 コート グリーリー 42番アベニュー 1520

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ記憶システムにおいて用いられ
   る、構成変更可能なカートリッジ処理モジュール（１
   ０）であって、 第１の構成態様（１２）と第２の構成態様（１４）とを
   定めるように複数組の取付け場所（２８、３０、３２）
   が設けられたフレーム（１８）を備え、 前記第１の構成態様（１２）は、 前記フレーム（１８）内の第１の位置（３８）に配置さ
   れるように、前記フレーム（１８）上に設けられた前記
   複数組の取付け場所（２８、３０、３２）のうちの第１
   の組の取付け場所（２８）に取り付けられた第１のカー
   トリッジ収納装置（３４）と、 前記フレーム（１８）内の第２の位置（４０）に配置さ
   れるように、前記フレーム（１８）上に設けられた前記
   複数組の取付け場所（２８、３０、３２）のうちの第２
   の組の取付け場所（３０）に取り付けられた第２のカー
   トリッジ収納装置（３６）とを備え、 前記第２の構成態様（１４）は、前記フレーム（１８）
   上に設けられた前記複数組の取付け場所（２８、３０、
   ３２）のうちの第３の組の取付け場所（３２）に取り付
   けられた第３のカートリッジ収納装置（４６）を備える
   構成変更可能なカートリッジ処理モジュール。