JP2002117145A - 医療情報の管理方法およびこの方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

医療情報の管理方法およびこの方法のプログラムを記録した記録媒体

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JP2002117145A
JP2002117145A JP2000305662A JP2000305662A JP2002117145A JP 2002117145 A JP2002117145 A JP 2002117145A JP 2000305662 A JP2000305662 A JP 2000305662A JP 2000305662 A JP2000305662 A JP 2000305662A JP 2002117145 A JP2002117145 A JP 2002117145A
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medical
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Toshikazu Sakano
寿和 坂野
Takahiro Yamaguchi
高弘 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル化した多数の医療情報をデータベ
ースに一括保存・管理し、医療情報を要求する各クライ
アントシステム端末にネットワークを通して転送するの
では、情報量の大きさが転送や保存で問題となる。 【解決手段】 クライアントシステム端末2−1〜2−
3には、医療情報を表示できるディスプレイ装置および
医療画像情報を保存できるサブデータベース5−1〜5
−3をそれぞれ付随させておき、データベースサーバ1
は、各クライアントシステム端末に付随のサブデータベ
ースに医療画像が保存されたときにその保存場所情報お
よび医療画像の付随情報を保存しておき、クライアント
システム端末から医療情報表示の要求を受けたとき、保
存場所情報から当該医療情報を保存するクライアントシ
ステム端末のサブデータベースへ当該医療情報を当該ク
ライアントシステム端末へ転送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療情報をネット
ワークを介して効率的に管理するための医療情報の管理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】医療
現場では、様々な医療画像が診断に利用されている。た
とえば、胸部X線画像、胃部X線画像、超音波画像、内
視鏡画像、CT画像、MRI画像などである。これら医
療画像の中で最も一般的に利用されるのが各種X線画像
である。X線画像は通常、X線フィルムをシャーカステ
ンと呼ばれるライトボックス上にかざすことによって表
示される。
【0003】従来、フィルムベースで行われてきたこの
ような医療画像の表示、保存管理などを電子的に行う医
療画像の電子化が、最近注目されはじめている。これ
は、フイルム上に記録された医療画像をディジタルデー
タ化し、ディジタルデータとして各種保存媒体(半導体
メモリ、光磁気メモリなど)に保存・管理し、必要に応
じて読み出してCRTや液晶ディスプレイ上に表示して
観察しようというものである。画像を電子化して保存・
管理することによって、画像保存・管理、移動などを従
来に比べて大幅に効率化することができる。
【0004】医療画像をディジタル化し、CRT表示す
る際には、診断精度を低下させないために細心の注意を
払う必要がある。単純胸部X線フィルムと同等のディジ
タル画像を得るためには、画素数が4000×4000
以上、階調12ビット以上が必要であるといわれてい
る。少なくとも診断に耐える程度の画像品質を実現する
ためには画素数が2000×2000は必要とされてい
る。これは医療画像1枚のデータ量が8MB(400万
画素×2バイト)とフロッピー(登録商標)ディスク約
6枚分の記録容量に相当することを意味する。このよう
にディジタルデータ化された医療画像はそのデータ量が
膨大になる問題があった。
【0005】一方、これらの医療画像を初めとする医療
情報の電子化を契機として、医療画像およびディジタル
化された医療情報(電子カルテなど)を通信ネットワー
クを通して流通させたり、医療情報やビデオを遠隔地に
転送することにより患者と医師が遠隔地に居ながら診療
行為をする遠隔医療が注目され様々な実験が行われてい
る。ネットワークを利用することにより医療サービスに
おける時間と距離の制約を大幅に緩和することが可能と
なる。更に、従来は病院内に保存管理されていた医療情
報をネットワーク接続された外部のデータベースに保存
管理するといった従来医療施設が単独で行っていた業務
をアウトソーシングすることも可能となっている。
【0006】図6には、医療画像データベースと複数の
医療画像表示装置(クライアントシステム端末)とをネ
ットワーク接続した医療情報ネットワークによる管理方
法を示す。この管理システムは、データベースサーバ
1、複数の医療画像表示端末2−1〜2−3、およびこ
れらを相互接続するための通信ネットワーク3により構
成されている。データベースサーバ1には医療画像およ
び医療情報が保存管理されている。クライアントシステ
ム端末は通常、外来診察室や入院病棟、医局など医師が
医療画像を読影する場所に置かれている。医師はクライ
アントシステム端末2−1〜2−3からデータベースサ
ーバ1にアクセスし、必要な医療画像・情報を検索し、
その情報を通信ネットワーク3を介してクライアントシ
ステム端末2−1〜2−3に転送しディスプレイ上に表
示する。
【0007】以上のような医療情報ネットワークによる
システムでは、接続されているクライアントシステム端
末数が増大するとデータベースサーバへのアクセスが増
大する。データベースサーバではクライアントシステム
端末からの要求がある度に膨大な医療データをクライア
ントシステム端末に送信しなければならず、データの送
信処理に時間がかかるという問題がある。また、ネット
ワークがLANのように比較的高速(100Mbps・
1Gbps)であればネットワークはあまり問題とはな
らないが、データベースサーバが病院外に置かれ、低速
の通信回線で接続されている場合には、医療画像転送時
間が増大してしまい、転送時間中はデータベースサーバ
がそのプロセスに占有されてしまうので他からの要求を
受け付けられないという問題が生じる。
【0008】従って、従来例のような管理方法では、主
に医療画像のデータ量が大きいことに起因してクライア
ント数を増やすことができない、医師が画像をデータベ
ースから読み出して表示する際に表示時間がかかり、大
きなストレスを感じるという問題があった。さらに、表
示時間を短縮し医師にとって操作性の高い装置を実現し
ようとすると、ネットワーク全体を高速化する必要があ
り、そのため装置全体が高価になってしまうという問題
があった。
【0009】本発明の目的は、医療画像の読影に、医師
に違和感を与えることなく超高精細医療画像および医療
情報をネットワークを通して高速に流通、表示できる医
療情報の管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、各クライアン
トシステム端末には情報量が大きくなる医療画像を保存
するサブデータベースを付随させておき、データベース
サーバには各サブデータベースに保存される医療画像の
保存場所情報および患者名などの付随情報を保存してお
き、クライアントシステム端末で表示しようとする医療
情報がそれに付随するサブデータベースにない場合にデ
ータベースサーバに医療情報の要求をし、この要求でデ
ータベースサーバは当該医療情報の保存場所を検索して
クライアントシステム端末のサブデータベース間で医療
情報を転送させるようにしたもので以下の管理方法およ
び記録媒体を特徴とする。
【0011】(管理方法)ディジタル化した多数の医療
情報をデータベースに保存しておき、医療情報の表示要
求で前記データベースから該当する医療情報を読み出し
てディスプレイ装置の表示に供するための医療情報の管
理方法であって、医療情報を表示できるディスプレイ装
置および医療画像情報を保存できるサブデータベースを
それぞれ付随させておく複数のクライアントシステム端
末間でネットワークを介して医療情報の授受を可能に
し、かつ前記クライアントシステム端末とデータベース
サーバとの間でネットワークを介して医療情報の授受を
可能にし、前記データベースサーバは、前記各クライア
ントシステム端末に付随のサブデータベースに医療画像
が保存されたときにその保存場所情報および医療画像の
付随情報を保存しておき、前記クライアントシステム端
末から医療情報表示の要求を受けたとき、前記保存場所
情報から当該医療情報を保存するクライアントシステム
端末のサブデータベースへ当該医療情報を当該クライア
ントシステム端末へ転送する命令を送出することを特徴
とする医療情報の管理方法。
【0012】また、前記データベースサーバは、前記ク
ライアントシステム端末に付随するディスプレイ装置で
医療情報を表示したときに、当該医療画像情報を当該ク
ライアントシステム端末に付随するサブデータベースへ
保存させると共に、当該医療情報の保存場所情報を追加
保存することを特徴とする医療情報の管理方法。
【0013】また、前記データベースサーバは、前記ネ
ットワークの空き時間に、前記各クライアントシステム
端末に付随の各サブデータベースへ保存されている医療
情報を読み出して自サーバ内に保存しておくことを特徴
とする医療情報の管理方法。
【0014】(記録媒体)医療情報を表示できるディス
プレイ装置および医療画像情報を保存できるサブデータ
ベースをそれぞれ付随させておく複数のクライアントシ
ステム端末間でネットワークを介して医療情報の授受を
可能にし、かつ前記クライアントシステム端末とデータ
ベースサーバとの間でネットワークを介して医療情報の
授受を可能にし、前記データベースサーバは、前記各ク
ライアントシステム端末に付随のサブデータベースに医
療画像が保存されたときにその保存場所情報および医療
画像の付随情報を保存しておき、前記クライアントシス
テム端末から医療情報表示の要求を受けたとき、前記保
存場所情報から当該医療情報を保存するクライアントシ
ステム端末のサブデータベースへ当該医療情報を当該ク
ライアントシステム端末へ転送する命令を送出する医療
情報の管理方法を、コンピュータに実行させるためのプ
ログラムを、該コンピュータが読み取り可能な記録媒体
に記録したことを特徴とする記録媒体。
【0015】また、前記データベースサーバは、前記ク
ライアントシステム端末に付随するディスプレイ装置で
医療情報を表示したときに、当該医療画像情報を当該ク
ライアントシステム端末に付随するサブデータベースへ
保存させると共に、当該医療情報の保存場所情報を追加
保存する医療情報の管理方法を、記録したことを特徴と
する記録媒体。
【0016】また、前記データベースサーバは、前記ネ
ットワークの空き時間に、前記各クライアントシステム
端末に付随の各サブデータベースへ保存されている医療
情報を読み出して自サーバ内に保存しておく医療情報の
管理方法を、記録したことを特徴とする記録媒体。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1には本発
明第1の実施形態の構成を示している。本実施形態は図
6の従来例に較べて各クライアントシステム端末2−1
〜2−3の内部あるいはそれに付随してサブデータベー
ス5−1〜5−3を設ける。
【0018】図2には、サブデータベース5−1〜5−
3をクライアントシステム端末2−1〜2−3に付随し
て接続する際の構成例を示し、同図の(a)にはサブデ
ータベースの構成例を、(b)にはサブデータベースと
クライアントシステム端末の接続例を示している。
【0019】サブデータベースは、CPU11、ネット
ワークインターフェース12、メモリ13、ハードディ
スク14、バス15、電源16などから構成されてい
る。すなわち、通常のパソコンなどを用いることができ
る。サブデータベースはクライアントシステム端末とイ
ーサネット(登録商標)などLANで接続されている。
最近は通信速度が100Mbps〜1Gbpsのイーサ
ネット製品が市場に出回っており、図2の(b)のよう
な構成でもかなり高速にデータ転送ができる。
【0020】各クライアントシステム端末に置かれたサ
ブデータベース5−1〜5−3は、データベースサーバ
1と連携して医療情報の流通を行う。まず、医療情報の
取得手段になるX線検査装置4で撮影したX線画像をネ
ットワーク3を通して取得し、データベース登録する手
順から説明する。X線検査装置で取得されたX線画像は
ディジタルデータであるとする。これは検査装置から出
力される画像が旧来のフィルム画像の場合にはフィルム
スキャナなどによりフィルム画像をディジタルデータ化
すれば良いし、検査装置が最近普及しはじめているCR
(ComputedRadiology)装置やCT
(ComputedTomography)装置であれ
ば出力は元々ディジタルデータである。
【0021】さて、このようにして取得されたディジタ
ル医療画像は、要求した医師が画像検査を表示・観察す
るクライアントシステム端末に付随したサブデータベー
スへ保存される。X線検査をするということは医師が検
査要求をし、検査後にディスプレイ上で読影することが
前提となっている。すなわち、取得された画像を最初に
表示・観察する医師は決まっている。従って、その医師
が観察するクライアントシステム端末の最も近くに存在
するサブデータベースに医療画像を保存することにす
る。また、同時に患者名、患者ID、性別、生年月日、
検査年月日、病院名、担当医師名、検査部位などの医療
画像に付随する情報および画像データを保存したサブデ
ータベースのアドレス(リンク先:医療画像の保存場
所)は、データベースサーバ1の方へネットワークを経
由して登録される。本実施形態では以上の方法によりデ
ータベースサーバへの画像情報の登録が行われる。
【0022】次に、検査を依頼した医師が画像をデータ
ベースサーバ1から読み出してクライアントシステム端
末上に表示する手順を説明する。医師は、まずクライア
ントシステム端末2−1〜2−3からパスワードなどの
認証手段を用いてデータベースサーバにアクセスする。
そして所望の医療データを検索し、読み出し・表示命令
をデータベースサーバ1に対して送信する。データベー
スサーバ1は、対象画像が保存されているサブデータベ
ース5−1〜5−3に対して対象画像を要求があったク
ライナントシステム端末に転送し表示する命令を送出す
る。画像転送命令を受信したサブデータベース5−1〜
5−3は対象画像データを要求があったクライアントシ
ステム端末2−1〜2−3に転送する。クライアントシ
ステム端末が対象画像を受信すると、CRTモニタなど
表示デバイス上に画像表示を行う。
【0023】以上に説明した本実施形態によれば、デー
タベースサーバ1は、付随情報など少量のデータ(主に
テキストデータ)を登録するだけなので、画像登録時の
処理量を軽減することができる。すなわち、画像登録の
高速化を図ることができる。更に、画像データ検索・読
み出し時には、大容量の医療画像データ転送処理を伴わ
ず、単に画像データが保存されているサブデータベース
へ転送命令を送信するだけなので処理の単純化および高
速化を図ることができるという利点がある。
【0024】一方、画像を発生するX線検査装置と医師
が画像を観察するクライアントシステム端末とは、上に
述べた医師の検査要求→検査→画像取得→医師による読
影という手順から考えて距離的に近くに存在する。これ
は、検査装置とクライアントシステム端末間は高速なL
AN(ネットワーク)で容易に相互接続できることを意
味する。従って、検査装置において画像データが発生
し、ネットワークを介してこれをサブデータベースに保
存する際には高速回線を使うことになるので、ネットワ
ーク速度が小さいことに起因する転送遅延を伴わず、高
速にデータ転送・保存処理を実行することができるとい
う利点がある。更に、サブデータベースから画像データ
をクライアントシステム端末に転送する際にも高速回線
を容易に利用できるので高速転送が可能となるという利
点がある。
【0025】図3は、本実施形態において、別のクライ
アントシステム端末から画像表示要求があった場合の情
報転送手順を説明するための図である。同図は、クライ
アントシステム端末2−1内のサブデータベース5−1
に保存されている医療画像データをクライアントシステ
ム端末2−3が表示要求した場合を示している。この場
合、クライアントシステム端末2−3は、まずデータベ
ースサーバ1に画像表示要求を送信する。データベース
サーバでは対象画像の保存場所を確認し、画像データが
保存されているサブデータベース5−1に対して画像デ
ータを要求があったクライアントシステム端末2−3に
転送するように命令を送る。サブデータベース5−1は
命令を受けて保存されている画像データをクライアント
システム端末2−3に対して転送する、クライアントシ
ステム端末2−3は医療画像データを受取ると表示デバ
イスに画像を表示する、このように、サブデータベース
1の位置に関わらず他のクライアントシステム端末から
も画像データを読み出し、表示することができる。これ
は、例えば病院内で内科の医師がクライアントシステム
端末2−1を使って画像を読影したが、その後患者が胃
腸科に移ったので胃腸科の医師がクライアントシステム
端末2−3を使って画像を観察する場合などに相当して
いる。このようにサブデータベースに医療画像データを
保存した場合であってもネットワーク接続された複数の
クライアントシステム端末から画像転送・表示をするこ
とができる。このような場合であっても、データベース
サーバの負荷は小さく押さえることができるという利点
がある。
【0026】以上に説明した通り、本実施形態によれ
ば、画像登録時の画像データ転送時間を短縮でき、かつ
医師が画像表示要求を出してから表示されるまでの時間
を短縮できるという利点がある。医師にとってはサブデ
ータベースの存在を意識することなく、医療データの読
み出し表示ができるので操作が簡単になるという利点が
ある。また、データベースサーバにとっては、個々の画
像データ転送・表示要求に対する処理量が小さくなるの
で、単位時間当りにより多くの要求を受け付けることが
できるという利点がある。さらに、データベースサーバ
へ入出力されるデータ量が少なくなるのでクライアント
システム端末とデータベースサーバ間の通信速度を小さ
くすることができる。これによりデータベースサーバが
例えば病院外にあり、クライアントシステム端末とデー
タベースサーバ間を低速な電話回線で接続した場合でも
利用者にストレスを感じさせることなく画像表示ができ
ることになる。
【0027】(第2の実施形態)図4は本発明の第2の
実施形態を示す。本実施形態は、クライアントシステム
端末が一度転送表示した画像データは付随しているサブ
データベースにその画像データを保存する構成としてい
る。すなわち、図4において、クライアントシステム端
末2−3がクライアントシステム端末2−1のサブデー
タベース5−1から画像データを読み出し表示したと
き、同時にクライアントシステム端末2−3のサブデー
タベース5−3にも画像データを保存するものである。
このとき、データベースサーバ1は画像ごとのリンク先
(保存先)のリストを持つ。このリストはデータベース
サーバ1に画像表示要求がある度に更新される。
【0028】図4ではサブデータベース5−1および5
−3に同一の画像データが保存されており、クライアン
トシステム端末2−2がその画像を表示要求する例を示
している。まず、クライアントシステム端末2−2はデ
ータベースサーバ1に画像表示要求を送信する。データ
ベースサーバ1は対象画像のリンク先リストから、要求
があったクライアントシステム端末2−2に最も高速に
画像転送をできる保存先サブデータベースを選択する。
これはネットワーク構成や各サブデータベースの負荷状
況などを勘案の上決定される。そして、選択されたサブ
データベースに向けて画像転送命令が送信される。ま
た、データベースサーバ1は同時にクライアントシステ
ム端末2−2のサブデータベースを対象画像のリンク先
リストに加える。命令を受信したサブデータベース2−
3は、クライアントシステム端末2−2に向けて画像デ
ータを転送する。クライアントシステム端末2−2は画
像データを受信し画像表示を行うとともに自分のサブデ
ータベースに画像データを保存する。
【0029】以上に説明した本実施形態によれば、任意
のクライアントシステム端末から画像表示要求があった
場合に、最も高速に画像データを入手できるサブデータ
ベースから画像データが転送されるので高速な画像表示
が可能である。また、同一の画像データに複数のクライ
アントシステム端末から表示要求が発生した場合であっ
ても互いに異なるサブデータベースから画像を転送する
ようにデータベースサーバにおいて制御できるので全体
として負荷分散を図ることができるという利点がある。
また、クライアントシステム端末で一度表示した医療画
像は2回以上表示される確率が高いがそのような場合に
はクライアントシステム端末内に対象画像データが保存
されているので高速な表示が可能となるという利点もあ
る。
【0030】(第3の実施形態)図5には本発明の第3
の実施形態を示す。本実施形態では、トラフィックの空
き状況およびデータベースサーバの負荷状況などを勘案
してサブデータベースに保存されている画像データをデ
ータベースサーバへ転送し保存する。本発明において、
サブデータベースは各クライアントシステム端末に付随
して設置される。このため記憶容量や処理速度はデータ
ベースサーバに比べて小さい(その方がシステム全体を
経済的に構築できる)。
【0031】そこで、本実施形態では、サブデータベー
スは画像参照を効率的に行うための一時的なデータ保存
領域ととらえ、データベースサーバを長期に亙って医療
画像データを保存管理するための大容量データベースと
考える。以下に転送手順を示す。
【0032】まず、データベースサーバ1は、自分の負
荷状況、ネットワークの負荷状況、サブデータベースの
負荷状況などを勘案して、負荷が小さいか無いときにサ
ブデータベースから画像データを自身に取り込み、その
データベースに保存するとともに、リンク先リストに自
分のアドレスを加える。この操作を接続されているサブ
データベースごとに順次行う。この操作は負荷が少ない
深夜などにサブデータベースに順次アクセスし画像デー
タ転送を行うようにしても良い。
【0033】一方、データベースサーバ1は各サブデー
タベース5−1〜5−3の元々の記録容量と空き容量を
把握しており(これは、データベースサーバのリンク先
リストにそのサブデータベースが掲載されている画像の
画像データ容量を総和することで容易に知ることができ
る)、空き容量が少なくなったサブデータベースの画像
データでかつデータベースサーバに転送されている画像
データの内、参照される可能性が低い画像(登録から長
時間経過している画像、他のサブデータベースからコピ
ーした画像、診療が終了した患者の画像など)を削除す
る。これによって、サブデータベースの記録容量は小さ
くても効率的な画像保存管理を実現することができる。
サブデータベースから削除した画像の表示要求があった
場合にはデータベースサーバから転送してきて表示すれ
ば良い。
【0034】以上説明した本実施形態によれば、システ
ムの空き時間を利用してサブデータベースの画像データ
をデータベースサーバに転送して長期保存する構成とす
ることにより、システムを有効に利用することができる
という利点がある。また、データベースサーバに保存し
た画像をサブデータベースから消去することにより、サ
ブデータベースの所要記憶容量を小さくすることがで
き、システム全体を経済的に構築できるという利点があ
る。
【0035】以上説明してきた実施形態から、本発明で
は、全ての医療画像をデータベースサーバで一元管理す
るが、実際の画像保存を複数のサブデータベースと連携
して行っている。データベースサーバでの個々の処理は
画像データを直接処理することが少ないので高速化する
ことができる。また、データベースサーバから直接画像
データを転送するケースが少ないので、クライアントシ
ステム端末とデータベースサーバとの間のネットワーク
速度は高速でなくても、高速な画像転送・表示が可能と
なる。本発明による医療情報データベース装置は病院内
のデータベースサーバと病院内の多くのクライアントシ
ステム端末間の接続に適用することもできるし、病院外
部にデータベースサーバを設置し、データベースサーバ
と病院内ネットワークとは比較的低速かつ安価な通信回
線を用いて接続した場合にも適用できる。
【0036】本発明の医療情報データベース装置はすべ
てのデータを一元管理する。装置の信頼性を高めるため
にミラーデータベースサーバを設け、データベースサー
バの内容と同じ情報を常にミラーサーバにコピーしてお
くこともできる。その場合には装置全体の信頼性を高め
ることができるという利点がある。
【0037】なお、図1〜図5に示した方法の一部又は
全部をコンピュータプログラムで記載してそれを実行で
きるようにし、それをコンピュータが読み取り可能な記
録媒体、例えば、FD(フロッピーディスク)や、M
O、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブ
ルディスクなどに記録して提供し、配布することが可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明では、医療
画像を、蓄積保存するための医療画像の管理において、
データベースサーバと複数のサブデータベースとをネッ
トワーク接続し、これらのデータベースが互いに協調し
ながら医療情報の保存・管理を行うことにより、高速な
医療画像データベースを経済的に構築することができ
る。また、利用する医師にとっては、違和感のないデー
タベース利用が可能になるという効果がある。
【0039】また、医療画像を初めとする医療情報を管
理する方法に限らず、同じような問題を有する他の応用
分野へ適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するためのシス
テム構成図。
【図2】図1におけるサブデータベースの構成例。
【図3】本発明の第1の実施形態を説明するための処理
手順図。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明するための処理
手順図。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明するための処理
手順図。
【図6】医療情報の従来の管理方法を説明するためのシ
ステム構成図。
【符号の説明】
1…データベースサーバ 2−1〜2−3…クライアントシステム端末 3…ネットワーク 4…X線検査装置 5−1〜5−3…サブデータベース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル化した多数の医療情報をデー
    タベースに保存しておき、医療情報の表示要求で前記デ
    ータベースから該当する医療情報を読み出してディスプ
    レイ装置の表示に供するための医療情報の管理方法であ
    って、 医療情報を表示できるディスプレイ装置および医療画像
    情報を保存できるサブデータベースをそれぞれ付随させ
    ておく複数のクライアントシステム端末間でネットワー
    クを介して医療情報の授受を可能にし、かつ前記クライ
    アントシステム端末とデータベースサーバとの間でネッ
    トワークを介して医療情報の授受を可能にし、 前記データベースサーバは、 前記各クライアントシステム端末に付随のサブデータベ
    ースに医療画像が保存されたときにその保存場所情報お
    よび医療画像の付随情報を保存しておき、 前記クライアントシステム端末から医療情報表示の要求
    を受けたとき、前記保存場所情報から当該医療情報を保
    存するクライアントシステム端末のサブデータベースへ
    当該医療情報を当該クライアントシステム端末へ転送す
    る命令を送出することを特徴とする医療情報の管理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記データベースサーバは、前記クライ
    アントシステム端末に付随するディスプレイ装置で医療
    情報を表示したときに、当該医療画像情報を当該クライ
    アントシステム端末に付随するサブデータベースへ保存
    させると共に、当該医療情報の保存場所情報を追加保存
    することを特徴とする請求項1に記載の医療情報の管理
    方法。
  3. 【請求項3】 前記データベースサーバは、前記ネット
    ワークの空き時間に、前記各クライアントシステム端末
    に付随の各サブデータベースへ保存されている医療情報
    を読み出して自サーバ内に保存しておくことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の医療情報の管理方法。
  4. 【請求項4】 医療情報を表示できるディスプレイ装置
    および医療画像情報を保存できるサブデータベースをそ
    れぞれ付随させておく複数のクライアントシステム端末
    間でネットワークを介して医療情報の授受を可能にし、
    かつ前記クライアントシステム端末とデータベースサー
    バとの間でネットワークを介して医療情報の授受を可能
    にし、前記データベースサーバは、前記各クライアント
    システム端末に付随のサブデータベースに医療画像が保
    存されたときにその保存場所情報および医療画像の付随
    情報を保存しておき、前記クライアントシステム端末か
    ら医療情報表示の要求を受けたとき、前記保存場所情報
    から当該医療情報を保存するクライアントシステム端末
    のサブデータベースへ当該医療情報を当該クライアント
    システム端末へ転送する命令を送出する医療情報の管理
    方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム
    を、該コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記データベースサーバは、前記クライ
    アントシステム端末に付随するディスプレイ装置で医療
    情報を表示したときに、当該医療画像情報を当該クライ
    アントシステム端末に付随するサブデータベースへ保存
    させると共に、当該医療情報の保存場所情報を追加保存
    する医療情報の管理方法を、記録したことを特徴とする
    請求項4に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記データベースサーバは、前記ネット
    ワークの空き時間に、前記各クライアントシステム端末
    に付随の各サブデータベースへ保存されている医療情報
    を読み出して自サーバ内に保存しておく医療情報の管理
    方法を、記録したことを特徴とする請求項4または5に
    記載の記録媒体。
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