JP2002116702A - 表示装置取付け位置決め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】メジャーによる寸法測定、計算、水準器を使用
した調整等の必要なく、直ちに表示装置設置用アダプタ
の位置決めが可能な表示装置取付け位置決め装置を提供
する。 【解決手段】取付けられる表示装置と同外形を有し、折
畳み可能な装置本体１０に表示装置設置用アダプタの絵
１２を描くと共に表示装置表示部の垂直中心線１５Ｖを
描き、該垂直中心線の所要位置から垂直表示手段２１を
垂下可能とし、前記装置本体に少なくともアダプタ取付
け孔用位置決め孔１３、装置本体仮止め用孔１６，１８
を穿設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は表示装置を壁面等垂
直面に取付ける場合の位置決め装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、プラズマディスプレイ装置、液晶
表示装置等、薄型平板状の大型表示装置が普及しつつあ
り、表示場所も壁面等垂直面に設置する場合が多くなっ
ている。

【０００３】従来、斯かる表示装置を壁面等垂直面に取
付ける場合は、設置アダプタを壁面の設置位置に位置決
めし、該設置アダプタに表示装置を取付けている。

【０００４】図４、図５により従来の表示装置取付け方
法について説明する。

【０００５】表示装置１、特に該表示装置１が大型にな
ると、複数人による作業となる等取扱い性が悪くなると
共に重量も大きくなって人手で支持しながら、位置決
め、更に取付けることは著しく作業性が悪い。この為、
先ず小型軽量の設置アダプタ２を壁面３に取付け、前記
設置アダプタ２に前記表示装置１を取付けている。

【０００６】更に、前記設置アダプタ２を前記壁面３に
取付ける準備作業として、設置位置の決定、前記設置ア
ダプタ２取付け用の取付け孔４の位置決めが行われる。

【０００７】前記設置アダプタ２に対する表示装置１の
位置関係、大きさは、該表示装置１の仕様、取付け位置
等から分かる既知の情報であり、この情報からメジャー
で前記壁面３に前記表示装置１の大きさを示す等して該
表示装置１の表示中心を決定することができる。又、決
定された該表示装置１の中心から逆算して、前記設置ア
ダプタ２の取付け位置、該設置アダプタ２の取付け孔４
の位置が計算により決定される。

【０００８】計算により得られた位置をメジャーで測定
し、前記壁面３にマーキングする。マーキングされた位
置にアンカー５を打込み、該アンカー５にボルトを介し
前記設置アダプタ２を取付けていた。

【０００９】前記設置アダプタ２の取付けで、前記表示
装置１の位置、姿勢が確定してしまうので、前記設置ア
ダプタ２の取付けは、水準器を使用し、水平位となる様
調整しつつ行われる。更に、最終的な取付けが完了する
と該設置アダプタ２に対しメジャーで取付け位置の寸法
が確認される。確認された寸法が予定寸法に合致してい
ると、前記表示装置１の設置アダプタ２への取付けが行
われる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の表示装置１
の取付け方法であると、メジャーによる寸法測定、計算
等を行いながらの作業となり、勘違い、注意力の低下等
により測定ミス、計算ミス等の単純ミスが発生し易い。
又、設置アダプタ２を取付けた後も、水準器による調
整、寸法の最終確認等作業が繁雑であり、作業が長時間
となるという問題があった。

【００１１】本発明は斯かる実情に鑑み、メジャーによ
る寸法測定、計算、水準器を使用した調整等必要なく、
直ちに設置アダプタ２の位置決めが可能な表示装置取付
け位置決め装置を提供するものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、取付けられる
表示装置と同外形を有し、折畳み可能な装置本体に表示
装置設置用アダプタの絵を描くと共に表示装置表示部の
垂直中心線を描き、該垂直中心線の所要位置から垂直表
示手段を垂下可能とし、前記装置本体に少なくともアダ
プタ取付け孔用位置決め孔、装置本体仮止め用孔を穿設
した表示装置取付け位置決め装置に係るものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。

【００１４】図１、図２に於いて、装置本体１０は２箇
所の折畳み線１１ａ，１１ｂを中心に左開閉部１０ｂ、
右開閉部１０ｃが中央部１０ａに対して折畳み可能であ
り、展開した状態の外形形状は、取付ける予定の表示装
置１（図４、図５参照）と一致している。前記装置本体
１０の材質は硬質の紙材、プラスチック、或はアルミ材
等取扱い易い様に軽量のものが採用される。

【００１５】又、前記本体の中央部１０ａには、前記表
示装置１と設置アダプタ２との位置関係が分かる様に設
置アダプタの絵１２が描かれている。又、前記設置アダ
プタ２と対応する様に、前記設置アダプタの絵１２のア
ダプタ取付け孔の位置にはアダプタ取付け孔用位置決め
孔１３、前記設置アダプタの絵１２の上２隅にはアダプ
タ位置決め用孔１４が穿設されている。

【００１６】前記アダプタ取付け孔用位置決め孔１３は
アンカー５の打込み位置をマーキングするものであり、
打込み作業が行い易い様に、即ちドリルの孔明け時にも
マーキングが残っている様な大きさとする。前記アダプ
タ位置決め用孔１４は前記設置アダプタ２の取付け位
置、姿勢を決定するものであり、位置合わせにバラツキ
がない様点がマーキングできる様にする。

【００１７】又、前記装置本体１０には前記設置アダプ
タの絵１２に重合させて、表示画面の水平中心線１５
Ｈ、垂直中心線１５Ｖが描かれている。該垂直中心線１
５Ｖ上の上端近傍には第１仮止め用孔１６が穿設され、
前記垂直中心線１５Ｖ上、前記第１仮止め用孔１６の下
側に分銅固定ピン１７が立設され、前記中央部１０ａの
上２隅には第２仮止め用孔１８が穿設されている。

【００１８】以下、本実施の形態での表示装置取付け位
置決め手順について説明する。

【００１９】尚、設置アダプタ２と壁面３との関係は従
来と同一であるので、図４、図５を参照して説明する。

【００２０】前記装置本体１０を展開した状態とする。
展開した状態では、該装置本体１０は前記表示装置１の
形状を示しており、前記装置本体１０を壁面３の設置予
定位置に当て、周囲とのバランスを見ながら、前記表示
装置１の取付け位置を決定、即ち前記装置本体１０の位
置決めをする。或は、予め前記表示装置１の設置位置が
決まっている場合は、床面と前記装置本体１０下端迄の
距離、該装置本体１０の側端と壁面の端迄の距離を測定
する等して該装置本体１０の位置決めを行う。

【００２１】前記第１仮止め用孔１６を通して、第１仮
決めピン２０を壁面に立設し、該第１仮決めピン２０に
より前記装置本体１０を回転自在に壁面３に仮止めす
る。

【００２２】前記分銅固定ピン１７から吊り糸２２を介
して分銅２１を垂下させ、該分銅２１の下端が前記水平
中心線１５Ｈと一致しているかどうかを判断する。一致
していない場合は、前記装置本体１０を前記分銅固定ピ
ン１７を中心に回転し、前記分銅２１の下端と前記水平
中心線１５Ｈとを一致させる。

【００２３】前記第２仮止め用孔１８に第２仮止めピン
２３を挿通して前記壁面３に立設し、前記装置本体１０
を前記壁面３に固定する。

【００２４】前記アダプタ取付け孔用位置決め孔１３を
利用し、前記壁面３にアダプタ取付け孔位置をマーキン
グし、又前記アダプタ位置決め用孔１４を利用して前記
設置アダプタ２の上両角の位置をマーキングする。

【００２５】前記第１仮決めピン２０、第２仮止めピン
２３を抜去し、前記装置本体１０を取外し、マーキング
したアダプタ取付け孔位置で前記壁面３に穴開けし、前
記アンカー５を打込む。

【００２６】アダプタ位置決め用のマーキングに前記設
置アダプタ２を合わせ、ボルトにより前記アンカー５を
介して前記設置アダプタ２を前記壁面３に固定する。
尚、前記アダプタ取付け孔用位置決め孔１３によるマー
キングで前記設置アダプタ２の位置決めが行える場合
は、前記アダプタ位置決め用孔１４は省略され、前記設
置アダプタ２とアンカー５との間で取付け誤差が予想さ
れる場合は、前記アダプタ位置決め用孔１４を併用す
る。

【００２７】前記装置本体１０を運搬する場合は、図３
の様に、左開閉部１０ｂ、右開閉部１０ｃを折畳む。

【００２８】尚、前記表示装置１が然程大きくない場合
は、中央で２つ折りとしてもよく、更に大型の場合は、
４つ折り、５つ折りとしてもよい。

【００２９】又、前記装置本体１０を壁面に仮止め、或
は固定する手段としては壁がコンクリートの場合は、粘
着テープ、両面テープ、壁が木、石膏ボードの場合は、
画鋲を使用する。尚、専用のピンを別途用意しても勿論
よい。更に、前記分銅固定ピン１７は予め立設しても、
その都度立設してもよい、或は垂直表示手段としては前
記分銅２１に代え下端を尖端としたプレート、位置合わ
せ用の孔を穿設した短冊状のプレートであってもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、取付け
られる表示装置と同外形を有しているので、全体のレイ
アウトが把握でき、折畳み可能であるので運搬が容易で
あり、垂直表示手段を有しているので、水準器を必要と
せず水平垂直が簡単に出せ、アダプタ取付け孔用位置決
め孔、装置本体仮止め用孔を具備しているので、位置決
め作業が簡単に行え、作業性が向上すると共に、一人で
の位置決め作業も可能となる等の優れた効果を発揮す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す展開斜視図である。

【図２】図１のＡ部拡大図である。

【図３】同前実施の形態を示す折畳んだ斜視図である。

【図４】従来例を示す正面図である。

【図５】従来例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 表示装置 ２ 設置アダプタ ３ 壁面 ５ アンカー １０ 装置本体 １２ 設置アダプタの絵 １３ アダプタ取付け孔用位置決め孔 １４ アダプタ位置決め用孔 １５Ｈ 水平中心線 １５Ｖ 垂直中心線 １６ 第１仮止め用孔 １７ 分銅固定ピン １８ 第２仮止め用孔 ２１ 分銅

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付けられる表示装置と同外形を有し、
   折畳み可能な装置本体に表示装置設置用アダプタの絵を
   描くと共に表示装置表示部の垂直中心線を描き、該垂直
   中心線の所要位置から垂直表示手段を垂下可能とし、前
   記装置本体に少なくともアダプタ取付け孔用位置決め
   孔、装置本体仮止め用孔を穿設したことを特徴とする表
   示装置取付け位置決め装置。