JP2002112221A - データ伝送方法及び装置、データ伝送システム、伝送媒体 - Google Patents

データ伝送方法及び装置、データ伝送システム、伝送媒体

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JP2002112221A
JP2002112221A JP2000301395A JP2000301395A JP2002112221A JP 2002112221 A JP2002112221 A JP 2002112221A JP 2000301395 A JP2000301395 A JP 2000301395A JP 2000301395 A JP2000301395 A JP 2000301395A JP 2002112221 A JP2002112221 A JP 2002112221A
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JP2000301395A
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Shinji Negishi
愼治 根岸
Hideki Koyanagi
秀樹 小柳
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ケ崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊再生の種類や状態等をOSDにより復号
端末側で表示するようなことを、OSD用に特別な構成
を設けること無しに実現可能とする。 【解決手段】 サーバ10は、受信側の復号端末12通
常の再生処理により再生される通常再生用データと、当
該通常再生用データと同じ符号化方法及び符号化パラメ
ータにより符号化されたOSD代用データとを、切り替
えて出力するデータ変換切替部8を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画像、動画像
等のビデオデータ、オーディオデータ、テキストデータ
やグラフィックデータなどから成るマルチメディアデー
タをネットワークを用いて配信し、その配信されたマル
チメディアデータを復号端末において受信し、復号して
表示するようなデータ配信システムにおいて特殊再生を
行う場合に、その特殊再生の状態や種類等を表す情報を
配信するのに最適な、データ伝送方法及び装置、データ
伝送システム、伝送媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画や動画の画像信号を圧縮して蓄積
したビデオデータ等を、伝送媒体を介して配信し、復号
端末において受信し、復号して表示するような従来のデ
ータ配信システムの構成例を図22に示す。なお、以下
の説明では、ビデオデータ等を例えばISO(Internat
ioal Organization for Standardization)/IEC(I
nternational Electrotechnical Comission)1381
8−1(いわゆるMPEG−2 Systems)で規定されて
いるトランスポートストリーム(Transport stream、以
下、単にTSとする)へパケット化して配信する場合を
例に挙げている。
【0003】図22において、サーバ200は、ビデオ
データ等を記憶する記憶部209を備えている。上記記
憶部209から読み出されたデータは、多重化部204
にてTSへパケット化され、さらに送信部205にて配
信データ211となされて伝送媒体210へ出力され、
例えば復号端末212へ配信される。このとき、上記T
Sの配信データ211は、伝送媒体210で使用される
プロトコルを使用して伝送されることになる。例えばI
SO/IEC13818−1の規定を満たすTSは、I
EC61883の「Digital Interface for consumer a
udio/video equipment」に定められた方法で、例えばI
EEE(Institute of Electrical andElectronics Eng
ineers)1394規格の伝送媒体を使用して伝送するこ
とが可能である。なお、多重化部204と送信部205
は一体の構成であっても構わない。
【0004】復号端末212では、受信部213により
上記配信データ211を受信し、分離部214に送る。
分離部214では、上記TSにパケット化されている各
データ等を分離し、それぞれのデータに対応した復号部
2151〜215nに送る。復号部2151〜215n
は、それぞれ符号化されているデータを復号する。
【0005】ここで、これら復号された複数のデータか
らシーンを合成して表示等する場合には、上記各復号部
2151〜215nから出力されたデータがシーン合成部
231に送られる。シーン合成部231では、各データ
を合成してシーンを構成する。なお、シーン合成とは、
例えばビデオデータの復号出力上に、字幕用のテキスト
データの復号出力を重ねて表示するような処理を言う。
なお、テレビジョン放送のように、ビデオデータを暗黙
に全画面で表示するような場合には、シーン合成部23
1は不要となる。
【0006】上述の各復号部2151〜215nの出力、
若しくはシーン合成が行われた場合のシーン合成部23
1の出力は、後述するOSD合成部232を介して表示
放音部233へ送られ、映像の表示或いは音声の放音が
なされる。なお、表示放音部233とは、例えばテレビ
ジョンモニタやスピーカなどから構成されている。
【0007】また、このようなデータ配信システムにお
いて、例えば、早送り再生やコマ送り再生などの特殊再
生表示を行う場合には、例えばユーザによる端末フロン
トパネル或いはリモートコントローラ等の操作に応じた
特殊再生指定信号(早送り再生やコマ送り再生などの指
示信号)206が、当該復号端末212の特殊再生制御
部216へ入力されることになる。このときの復号端末
212の特殊再生制御部216は、特殊再生指定信号2
06にて指定された種類の特殊再生用のビデオデータを
サーバ200に対して要求するための特殊再生要求信号
220を発生し、その特殊再生要求信号220を前記伝
送媒体210を介してサーバ200の特殊再生制御部2
01へ送信する。
【0008】この特殊再生要求信号220を受け取った
サーバ200の特殊再生制御部201は、その要求に応
じたコントロール信号202aを発生し、多重化部20
4へ送る。多重化部204は、コントロール信号202
aによる特殊再生制御部201の制御の元で、記憶部2
09から、上記ユーザが指定した種類の特殊再生を復号
端末212にて可能とするための特殊再生用のデータ
(ビデオデータ等)を読み出す。また、多重化部204
では、その当該特殊再生用データをTSへパケット化
し、送信部205へ送る。送信部205は、その特殊再
生用データのパケットを配信データ211として復号端
末212に配信する。
【0009】当該特殊再生用データからなる配信データ
211が供給されたときの復号端末212では、上記特
殊再生指定信号206に応じた特殊再生制御を行うため
のコントロール信号217a,217b,217c1
217cnが上記特殊再生制御部216から出力され、
それぞれ対応する受信部213,分離部214復号号部
2151〜215nへ送られる。受信部213は、このコ
ントロール信号217aによる特殊再生制御部216の
制御の元で、上記特殊再生用のビデオデータからなる配
信データ211を受信し、分離部214へ送る。分離部
214では、コントロール信号217bによる特殊再生
制御部216の制御の元で、上記TSのパケットから上
記特殊再生用データを分離し、復号部215へ送る。復
号部215では、コントロール信号217c1〜217
nによる特殊再生制御部216の制御の元で、特殊再
生用データの復号を行う。これにより、後段の表示放音
部233には、早送り再生やコマ送り再生などの特殊再
生表示等がなされることになる。
【0010】なお、ISO/IEC13818−2に規
定されているビデオフレームの符号化方法には、フレー
ム内データのみから符号化するIピクチャ(Intra-code
d picture:イントラ符号化画像)と、フレーム間の予
測を利用して符号化するBピクチャ(Bidirectionally
predictive-coded picture:両方向予測符号化画像)お
よびPピクチャ(Predictive-coded picture:前方予測
符号化画像)があり、前述の図22に示したデータ配信
システムでは、上記記憶部209から読み出される上記
特殊再生用のビデオデータとして、上記ビデオフレーム
間の予測処理を使用しないIピクチャが用いられてい
る。すなわち、通常再生用のビデオデータ中にはランダ
ムアクセスを可能にするために定期的にIピクチャが含
まれおり、そのIピクチャを抽出して特殊再生用のビデ
オデータを構成している。このように、図22に示した
従来のデータ配信システムでは、復号端末212におい
て例えば早送り等の特殊再生が行われる場合、ISO/
IEC13818−2のIピクチャのみからなるビデオ
データのような特殊再生用のビデオデータを、サーバ2
00から復号端末212へ配信するようになされてい
る。
【0011】その一方で、上述したデータ配信システム
のように、例えばISO/IEC13818−2(いわ
ゆるMPEG−2 video)に準拠した圧縮ビデオデータ
を配信する場合、当該ISO/IEC13818−2に
規定される圧縮ビデオデータは、デコーダバッファをオ
ーバーフローおよびアンダーフローしないように符号化
されていなければならない。なお、デコーダバッファと
は、復号部215が備える図示しない入力バッファに相
当するものである。このISO/IEC13818−2
に規定されているバッファのサイズを超えてデータを入
力すると、上記デコーダバッファはオーバーフローとな
り、一方、復号すべき時刻において復号に必要なデータ
が到着していなければアンダーフローとなる。
【0012】しかしながら、上述の特殊再生用のビデオ
データのように、Iピクチャのみからなるビデオデータ
はデータ量が多くなり、デコーダバッファをオーバーフ
ローもしくはアンダーフローさせてしまうことがある。
このため、従来のデータ配信システムでは、デコーダバ
ッファをオーバーフロー若しくはアンダーフローさせる
ことなく、且つ特殊再生をも可能とするような、通常再
生用とは異なる特殊再生用の特別なデータを予め用意し
ておき、復号端末において特殊再生を行う際に、その特
殊再生用の特別なデータを配信するようになされてい
る。また、復号端末側においても、その特殊再生用の特
別なデータに対応した、通常の特殊再生処理とは異なる
特別な特殊再生処理が行えるような、特別な端末が用い
られている。
【0013】すなわち、従来のデータ配信システムによ
れば、デコーダバッファをオーバーフローもしくはアン
ダーフローさせることなく、特殊再生を実現するため
に、上述したIピクチャのみからなる特殊再生用のビデ
オデータとは異なる特殊再生用の特別なデータを予め用
意し、特殊再生時にその特別なデータを配信するように
なされている。同じく、復号端末は、その特殊再生用の
特別なデータに対応可能な特別な各復号部215を備え
た端末が用いられており、また、特殊再生制御部216
では、受信部213、分離部214、各復号部215
を、特殊再生用データ処理のためにコントロールするよ
うになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、V
TR(ビデオテープレコーダ)のように、データの配信
を行わず、当該VTRに直接接続された表示モニタによ
って、ビデオテープを再生し視聴するようなシステムの
場合は、VTRの筐体自体に設けられている表示パネル
上に特殊再生の状態を表示することができる。また、V
TRの場合は、当該VTRに接続された表示モニタに、
特殊再生の映像と共に当該特殊再生の状態を表す文字等
を重ね合わせて表示することにより、ユーザが特殊再生
の状態を確認可能としたものも存在する。なお、このよ
うに文字データなどを表示モニタの画面上に映像と重ね
合わせて表示させることは、OSD(On Screen Displa
y)と呼ばれている。すなわちVTRにおいて上記OS
Dを実現する場合には、ビデオテープから再生したベー
スバンドの画像データに上記OSDデータを重ねた画像
データを作成し、当該OSDデータが重ねられた画像デ
ータを、表示モニタへ出力するようなことが一般的に行
われている。
【0015】これに対し、上記図22に示したデータ配
信システムの場合、上記復号端末212側において、上
記特殊再生指定信号206の入力に応じて実際に特殊再
生が行われた場合、ユーザが当該特殊再生の状態を確認
することが出来るのは、前記表示放音部233に表示等
される内容からのみである。すなわち、ユーザは、復号
端末212に接続された表示放音部233上の表示等の
内容を見ることによってしか、実際に特殊再生が行われ
ている状態を確認することができない。また例えば、サ
ーバ200が上記VTRの場合と同様な表示パネルを備
えていたとしても、図22に示したデータ配信システム
の場合は、復号端末212がサーバ200から物理的に
は離れているため、上記サーバ200の表示パネル上の
表示を、復号端末212のユーザが確認するようなこと
は出来ない。
【0016】また、図22に示したようなデータ配信シ
ステムの場合は、一般に伝送容量を節約するために、上
記復号端末212へ送られる配信データは、例えばMP
EG2 videoで規定されている符号化方法等を用いて圧
縮した符号化データとなされている。このような配信シ
ステムにおいて、例えば特殊再生の状態を上記OSDに
より表示放音部233へ表示させるようなことを実現す
るためには、前記サーバ200にOSD挿入部203を
設け、特殊再生制御部201によるコントロール信号2
02cの制御の元で、当該OSD挿入部203により、
上記特殊再生の状態を表すOSDデータを配信データへ
挿入する必要がある。
【0017】このときの復号端末211側では、上記配
信データ中に挿入されているOSDデータを分離部21
4にて分離し、当該分離されたOSDデータを専用のO
SD復号部230にて復号し、さらにこの復号されたO
SDデータを、OSD合成部232によって上記表示放
音部233への出力データと合成すること(前記シーン
合成部231でのシーン合成が行われている場合はその
合成データにOSDデータを合成すること)が行われ
る。これにより、表示放音部233には、上記配信され
て復号された画像と共に、上記OSDデータによる文字
等が表示されることになる。
【0018】図23には、上記シーン合成の出力に応じ
た画像G1とOSDデータの復号出力に応じた文字画像
G2とを、OSD合成部232により合成することによ
り得られる合成画像G3の一例を示している。すなわち
この図23の例では、上記OSDデータに応じた文字画
像G2として、特殊再生の状態(例えば「早送り再
生」)やタイムカウンタ(例えば「00:15:3
0」)を表す文字が、画像G1と合成され、それによっ
て合成画像G3が形成された例(表示放音部233の画
面例)を表している。
【0019】以上説明したように、従来のデータ配信シ
ステムにおいて、復号端末212側で特殊再生の種類や
状態等をOSDにより表示可能とするためには、サーバ
200側から配信された上記特殊再生の種類や状態等を
表すOSDデータを復号するための専用のOSD復号部
230が必要となる。また、復号端末212には、ビデ
オデータに上記OSDデータを合成するための専用のO
SD合成部232も必要となる。さらに、複数の復号端
末が接続されるようなデータ配信システムでは、全ての
復号端末がそれぞれ共通のOSD復号部およびOSD合
成部を備えなければならない。このように、従来のデー
タ配信システムにおいて、特殊再生の種類や状態等をO
SDにより復号端末212側で表示するようなことを実
現するためには、上記OSDデータを扱うための構成が
復号端末側に必要となり、装置構成の複雑化、大型化、
高価格化が避けられない。
【0020】したがって、従来より、復号端末側にOS
D用の特別な構成を設けること無しに、特殊再生の種類
や状態等を当該復号端末側で表示可能とする事が望まれ
ているが、従来の技術では未だそれを実現できていな
い。
【0021】そこで、本発明はこのような実情に鑑みて
なされたものであり、特殊再生の種類や状態等をOSD
により復号端末側で表示するようなことを、OSD用に
特別な構成を設けること無しに実現可能とする、データ
伝送方法及び装置、データ伝送システム、伝送媒体を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ伝送方法
は、受信側にて通常の再生処理により再生される通常再
生用データと、上記通常再生用データと同じ処理方法に
より再現される所定の表示用データとを、切り替えて出
力することにより、上述した課題を解決する。
【0023】また、本発明のデータ伝送装置は、受信側
にて通常の再生処理により再生される通常再生用データ
と、上記通常再生用データと同じ処理方法により再現さ
れる所定の表示用データとを、切り替えて出力するデー
タ切替手段を有することにより、上述した課題を解決す
る。
【0024】次に、本発明のデータ伝送システムは、デ
ータを送信する送信装置と、上記データを受信する受信
装置とを有するデータ伝送システムであり、上記送信装
置は、上記受信装置にて通常の再生処理により再生され
る通常再生用データと、上記通常再生用データと同じ処
理方法により再現される所定の表示用データとを、切り
替えて出力するデータ切替手段を有することにより、上
述した課題を解決する。
【0025】次に、本発明の伝送媒体は、送信装置から
出力されたデータを受信装置へ伝送する伝送媒体であ
り、受信装置にて通常の再生処理により再生される通常
再生用データと、上記通常再生用データと同じ処理方法
により再現される所定の表示用データとが切り替えられ
たデータを伝送することにより、上述した課題を解決す
る。
【0026】すなわち本発明によれば、送信側のサーバ
が、受信側(復号端末側)での例えば特殊再生に応じて
データを切り替えるデータ切替手段を備え、上記特殊再
生中においては、一部のデータを特殊再生の種類や状態
等を表す所定の表示用データ(OSD代用データ)に切
り替えてから配信する。ここで、特殊再生中には再生さ
れないオーディオデータや字幕用のテキストデータ、静
止画像、ビデオデータなどを、特殊再生の種類や状態等
を表すOSD代用データに切り替えることにより、OS
D用に特別な構成を必要とせずに、特殊再生の種類や状
態等を復号端末側で表示することを可能としている。復
号端末では、通常再生に使用されるデータの復号部にお
いてOSD代用データが復号されるため、OSD専用の
特別な構成は一切不要となり、また、特別なOSDデー
タに依存した処理が不要となる。このため、複数の復号
端末が接続されるデータ配信システムでも、各復号端末
が通常再生用のデータを復号可能な端末であれば、それ
ら復号端末において特殊再生の種類や状態を表示するこ
とが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】静止画像や動画像等のビデオデータ、オー
ディオデータ、テキストデータやグラフィックデータな
どのマルチメディアデータ等を、伝送媒体を介して配信
し、復号端末において受信し、復号して表示するよう
な、本発明実施の形態のデータ配信システムの構成例を
図1に示す。なお、以下の説明では、ビデオデータ等を
例えばISO(Internatioal Organization for Standa
rdization)/IEC(International Electrotechnica
l Comission)13818−1(いわゆるMPEG−2
Systems)で規定されているトランスポートストリーム
(Transport stream:TS)へパケット化して配信する
場合を例に挙げている。
【0029】図1において、サーバ10は、ビデオデー
タ、オーディオデータ、テキストデータ、グラフィック
データなどのマルチメディアデータや、必要ならば後述
するOSD代用データ等をも記憶する記憶部9を備えて
いる。当該記憶部9から必要に応じて読み出されたデー
タ等は、後述するデータ変換切替部8を介して多重化部
4へ送られる。多重化部4では、データ変換切替部8か
ら出力されたデータを、必要に応じてTSへパケット化
する。このTSパケットは、さらに送信部5にて配信デ
ータ22となされて伝送媒体21へ出力され、例えば復
号端末12へ配信される。このとき、上記TSの配信デ
ータ22は、伝送媒体21で使用されるプロトコルを使
用して伝送されることになる。例えばISO/IEC1
3818−1の規定を満たすTSは、IEC61883
の「Digital Interface for consumer audio/video equ
ipment」に定められた方法で、例えばIEEE(Instit
ute of Electrical and Electronics Engineers)13
94規格の伝送媒体を使用して伝送することが可能であ
る。なお、多重化部4と送信部5は一体の構成であって
も構わない。また、復号端末12は複数接続されていて
も良い。
【0030】復号端末12では、受信部13により上記
配信データ22を受信し、分離部14に送る。分離部1
4では、上記TSのパケットからデータを分離し、複数
の復号部151〜15nのうち所望の復号部15に送る。
復号部15では、供給されたデータを復号、すなわち符
号化されているデータを復号する。
【0031】ここで、上記復号された複数のデータから
シーンを合成して表示等する場合には、上記各復号部1
1〜15nから出力されたデータがシーン合成部31に
送られる。シーン合成部31では、各データを合成して
シーンを構成する。なお、テレビジョン放送のように、
ビデオデータを暗黙に全画面で表示するような場合に
は、シーン合成部31は不要となる。
【0032】上述の各復号部151〜15nの出力、若し
くはシーン合成が行われた場合のシーン合成部31の出
力は、表示放音部33へ送られ、映像の表示或いは音声
の放音がなされる。なお、表示放音部33とは、例えば
テレビジョンモニタやスピーカなどから構成されてい
る。
【0033】また、このデータ配信システムにおいて、
例えば、早送り再生やコマ送り再生などの特殊再生表示
を行う場合には、例えばユーザによる端末フロントパネ
ル或いはリモートコントローラ等の操作に応じた特殊再
生指定信号(早送り再生やコマ送り再生などの指示信
号)6が、当該復号端末12の特殊再生制御部16へ入
力されることになる。このときの復号端末12の特殊再
生制御部16は、特殊再生指定信号6にて指定された種
類の特殊再生用のビデオデータをサーバ10に対して要
求するための特殊再生要求信号20を発生し、その特殊
再生要求信号20を前記伝送媒体21を介してサーバ1
0の特殊再生制御部1へ送信する。
【0034】この特殊再生要求信号20を受け取ったサ
ーバ10の特殊再生制御部1は、その特殊再生要求信号
20の要求に応じて、特殊再生の種類、ビデオデータの
指定を含む特殊再生制御用のコントロール信号2(2
a,2b,2c)を発生し、コントロール信号2a,2
bをデータ変換切替部8へ送り、また、コントロール信
号2cを多重化部4へ送る。多重化部4は、データ変換
切替部8から出力されたデータを、コントロール信号2
cによる特殊再生制御部1の制御の元で、必要に応じて
多重化してTSへパケット化する。また、送信部5は、
そのパケットを配信データ22として復号端末12に配
信する。
【0035】なお、上記特殊再生要求信号20は、上記
配信データ22が伝送される伝送媒体21とは別の伝送
媒体を使用してサーバ10の特殊再生制御部1に伝送さ
れてもよい。また、復号端末12を介さずに、上記特殊
再生指定信号6が直接、サーバ10の特殊再生制御部1
へ入力される構成であってもよい。特殊再生指定信号6
が直接入力される場合の特殊再生制御部1は、上記特殊
再生指定信号6に基づいて上記コントロール信号2を発
生し、それぞれ対応するデータ変換切替部8、多重化部
4へ送る。
【0036】以下に、上記データ変換切替部8の構成及
び動作を説明する。
【0037】図2には、データ変換切替部8の詳細な構
成を示す。なお、図2にはデータ変換切替部8以外のサ
ーバ10内の構成も同時に示している。
【0038】このデータ変換切替部8は、大別してデー
タ変換部3と7により構成されている。なお、図2の例
では、データ変換部3と7を1つのブロック内の構成と
して表しているが、もちろんこれらは独立した別構成で
あっても良い。
【0039】データ変換部3は、コントロール信号2a
による特殊再生制御部1の制御の元で、記憶部9から所
望のビデオデータを読み出す。さらに、データ変換部3
は、記憶部9から読み出したビデオデータを用い、コン
トロール信号2aにて指定される種類の特殊再生を行っ
た結果のデータを、例えばISO/IEC13818−
2の規定を満足するビデオデータとして生成及び出力す
る。すなわち、このときデータ変換部3は、復号端末1
2の復号部15において通常再生時と同様に復号を行っ
た時に、早送り再生や巻き戻し再生、コマ送り再生等の
特殊再生(ユーザにより指定された特殊再生)が実現さ
れるビデオデータへ、記憶部9から読み出したビデオデ
ータを変換する。このデータ変換部3にて変換処理され
た特殊再生用のビデオデータ(以下、適宜、変換データ
と呼ぶことにする。)は、前述同様に多重化部4以降の
構成を介して復号端末12へ配信されることになる。な
お、データ変換部3のように、記憶部9から読み出した
ビデオデータを用いて特殊再生を行った結果のデータを
例えばISO/IEC13818−2の規定を満足する
ビデオデータとして生成及び出力するような技術につい
て、本件出願人は、特許願2000−178999号や
特許願2000−179000号により既に提案してい
る。当該データ変換部3の詳細な構成及び動作の一例に
ついては後述する。
【0040】このように、本実施の形態によれば、サー
バ10において、記憶部9から読み出されたビデオデー
タを用い、特殊再生指定信号6(コントロール信号2
a)にて指定される種類の特殊再生を行った結果のデー
タを、ISO/IEC13818−2の規定を満足する
ビデオデータとして生成し、そのビデオデータ(変換デ
ータ)を復号端末12へ配信することにより、前述の従
来技術で説明したような特殊再生用の特別な配信データ
を使用及び予め用意する必要が無く、また、復号端末1
2はその特殊再生用の特別な配信データに対応可能な特
別な端末を必要としない簡易な構成とすることが可能と
なっている。
【0041】一方、データ変換部7は、コントロール信
号2bによる特殊再生制御部1の制御の元で、記憶部9
から所望のデータ(通常再生時用のデータ)を読み出す
読み出し部46と、特殊再生の種類や状態等を表す後述
するOSD代用データを生成し、さらに必要ならば符号
化を行うOSD代用データ生成部47と、読み出し部4
6からのデータとOSD代用データ生成部47からのO
SD代用データとの切り替えを行う切り替え部48とを
有している。
【0042】上記OSD代用データ生成部47は、コン
トロール信号2bによる特殊再生制御部1の制御の元、
通常再生時におけるデータの符号化方法及び符号化パラ
メータを用いて、上記特殊再生の種類や状態等を表すO
SDの代用データを生成する。なお、上記符号化方法と
は、例えばオーディオデータならばISO/IEC11
172−3で規定されているMPEG1 Audioや、IS
O/IEC13818−3で規定されているMPEG2
Audio等の符号化方法であり、上記符号化パラメータと
はサンプリング周波数やビットレートなどである。すな
わち、当該OSD代用データ生成部47が生成するOS
D代用データとは、復号端末12の復号部15が通常再
生用データと同じ形式のデータであって、当該通常再生
用データの場合と同様に復号処理することが可能なデー
タであり、当該復号処理により一般的なOSDデータと
同様なデータが得られることになるデータである。
【0043】したがって、後段の切り替え部48にて上
記OSD代用データが選択され、復号端末12に当該O
SD代用データが送られた場合、復号端末12の復号部
15では、当該OSD代用データを、通常再生時のデー
タと区別することなく同一の復号処理で復号することが
可能となる。このため、本実施の形態システムの復号端
末12には、前述した従来システムの復号端末212の
ように、OSD専用の復号部230を設ける必要がなく
なる。また、本実施の形態によれば、復号端末12にて
シーン合成が行われる場合も、上記OSD代用データの
復号データを通常再生時のデータを用いたシーン合成と
同様にして合成処理することが可能となる。このため、
本実施の形態システムの復号端末12には、前述した従
来システムの復号端末212のように、OSD専用の合
成部232を設ける必要がなくなる。
【0044】図2の説明に戻り、上記切り替え部48
は、上記特殊再生制御部1からのコントロール信号2b
により特殊再生への移行(復号端末12で特殊再生を実
現するためのデータ変換処理状態への移行)が命じられ
ると、被切替端子bを選択してOSD代用データが出力
されるように切り替え、一方、通常再生への復帰が命じ
られると、被切替端子aを選択して読み出し部46から
のデータの出力を再開する。
【0045】さらに、この図2の例のデータ変換部7に
は、時間情報書き換え部49も設けられている。この時
間情報書き換え部49は、出力データ中にデータ到着時
間、表示開始時刻、表示終了時刻、表示時間もしくは復
号時刻等の時刻情報を符号化して付加するような場合
に、それら時間情報を符号化して出力データに付加す
る。なお、オーディオデータの場合、これら各時間情報
は、実際には放音に関する時間であるが、画像の表示と
音声の放音は関連しているため、上述のように表示開始
時刻、表示終了時刻、表示時間等の表現を用いている。
以下の説明でも同様である。
【0046】また、データ変換部7が複数在るような場
合、データ変換部7中の読み出し部46は、全てのデー
タ変換部7で共通の構成としても良い。さらに、データ
変換部7中の切り替え部48は、後段の多重化部4と一
体の構成としても構わない。これらにより構成の小型化
とコストの低減が可能となる。
【0047】他の例として、OSD代用データは記憶部
9に記憶しておくことも可能である。OSD代用データ
が記憶部9に記憶されている場合には、図2の例のよう
な独立した構成としてのOSD代用データ生成部47は
不要となり、この場合のデータ変換部7では、切り替え
部48としての機能をも備えた読み出し部46が、通常
再生用のデータとOSD代用データを記憶部9から切り
替えて読み出すようにすればよい。なおこの場合は、切
り替え部48も不要になる。
【0048】但し、一般に、特殊再生が行われる時間長
は既知ではなく一定しないため、特殊再生中に途切れる
ことなくOSD代用データを配信可能とするためには、
あらゆる時間長に対応可能な長さのOSD代用データが
必要になる。しかし、このようにあらゆる時間長に対応
可能な長さのOSD代用データを記憶部9上に格納して
おくことは、記憶部9の記憶容量を圧迫するため好まし
くない。そこで、本実施の形態では、短い時間長のOS
D代用データを記憶部9上に用意しておき、特殊再生中
には当該短い時間長のOSD代用データを繰り返し読み
出して配信することにより、OSD代用データによる記
憶部9の記憶容量の圧迫を軽減し、且つ、特殊再生中に
途切れることなくOSD代用データを配信可能とする。
【0049】なお、上記他の例のように予め記憶部9に
OSD代用データを用意しておく場合と比べ、前記図2
の構成のようにOSD代用データを生成するOSD代用
データ生成部47を設けるようにした場合は、現在の再
生位置を表すタイムコードや現在時刻等の情報をOSD
代用データとして配信するようなことが容易になる利点
がある。すなわち、記憶部9に用意しておくOSD代用
データは予め生成されちるものであるため、上述のよう
な現在の再生位置を表すタイムコードや現在時刻等の情
報を予め生成して記憶させておくようなことは出来ない
が、上記OSD代用データ生成部47の場合は、それら
現在の再生位置を表すタイムコードや現在時刻等の情報
をその時点で生成可能である。
【0050】次に、図3を用いて、本実施の形態のサー
バ10において例えばビデオデータとオーディオデータ
を配信している場合に、通常再生から特殊再生への切り
替え、及び、特殊再生から通常再生への復帰が行われる
ときの、データ変換部3及び7の一動作例を説明する。
【0051】図3中のD10は、通常再生の場合に上記
データ変換部3から出力されて配信されることになるビ
デオデータの配信タイミング(表示タイミング)を表し
ている。なお、MPEG−2 video等の一部の符号化方
法では、表示順番と、データがビットストリーム中に符
号化される順番とが異なる場合があるが、図3の例では
説明を分かり易くするため表示順番に合わせて示してい
る。また、図中の1表示単位は、ビデオデータにおける
ビデオフレームに相当し、データの符号化は通常この表
示単位(AU)毎に行われる。1AUの表示時間は、一
般に符号化方法によって異なる。また、図中のD11
は、通常再生の場合に上記データ変換部7から出力され
て配信されることになるオーディオデータの配信タイミ
ングを表している。
【0052】一方、図3中のD12は、データ変換部3
において、特殊再生制御部1により特殊再生のためのコ
ントロールが行われ、特殊再生を開始直前のAU6以降
を、異なる2つの種類の特殊再生に対応した変換データ
D18(D18a,D18b)で順次置き換え、その
後、通常再生へ戻る際にAU7から通常再生用データへ
戻るような処理が行われた場合の配信タイミングを表し
ている。この場合の復号端末12では、AU6の表示終
了時刻T1以降から変換データD18aに応じた特殊再
生の表示がなされ、時刻T2以降から変換データD18
bに応じた特殊再生の表示がなされ、AU7の表示開始
時刻T3以降は再び通常再生の表示がなされることにな
る。また、図中のD13は、データ変換部3にて上記の
ような特殊再生区間a,bの変換データの出力がなされ
るときに、データ変換部7が前記オーディオデータに代
えて、上記変換データD18aに応じた特殊再生の種類
や状態等を表すOSD代用データD19aと、上記変換
データD18bに応じた特殊再生の種類や状態等を表す
OSD代用データD19bを出力するようにした場合の
配信タイミングを表している。
【0053】ここで、特殊再生として例えば倍速再生や
スロー再生等を例に挙げた場合において、特殊再生のた
めの変換処理がなされていない場合(すなわち通常再生
の場合)の時間tと、当該特殊再生のための変換処理が
なされた場合の時間t’との関係は、当該特殊再生を行
う毎に変化することになる。一方で、特殊再生区間a及
びbから時刻T3で通常再生区間へ復帰する際には、デ
ータD10のAU7に相当するデータから表示を再開し
なければならない。このため、データ変換部3では、特
殊再生のためのデータ変換処理を行った場合でも、特殊
再生の終了時刻T3に相当するAU7を選択可能となさ
れている。また、変換処理がなされていない場合の時間
tと、変換処理がなされた場合の時間t’との対応付け
は、変換処理がなされた場合の時間t’上の特殊再生終
了時刻T3から、変換処理がなされていない場合の時間
t上におけるAU7の表示時刻を減算した値をオフセッ
トとすることで算出できる。したがって、データ変換部
7において、変換処理がなされた場合の時間t’上での
データD13中のAU10の表示時刻は、変換処理がな
されていない場合の時間t上でのデータD11中のAU
10の表示時刻に、上記オフセットを加算することで求
められる。
【0054】このようなことを実現するため、特殊再生
制御部1は、特殊再生開始時刻T1,時刻T2,特殊再
生終了時刻T3をデータ変換部7へ通知し、また、上記
オフセットをデータ変換部3から直接もしくは特殊再生
制御部1経由でデータ変換部7へ通知する。なお、特殊
再生の開始及び終了タイミングは一般にビデオデータの
表示タイミングに基づいて決定され、1AUの表示時間
は符号化方法によって異なるため、上記データ変換部7
におけるOSD代用データの切り替えは、上記特殊再生
制御部1によって指示される時刻の近傍の表示開始時刻
を持つAUにおいて行えばよい。
【0055】さらに、データ変換部7は、変換処理がな
された場合において、入力データ中からAUを選択する
際には、上記変換処理がなされていない場合の時間t上
でのAUの表示時刻に基づいた選択を行い、また、出力
するデータ中にデータ到着時間、表示開始時刻、表示終
了時刻、表示時間もしくは復号時刻等の時刻情報を符号
化する際には、時間情報書き換え部49において上記変
換処理がなされた場合の時間t’上に上記オフセットを
加えた値を符号化する。
【0056】なお、表示開始時刻および表示終了時刻も
しくは表示時間等の時間情報が入力データ自体に符号化
される場合、データ変換部7の時間情報書き換え部49
は、それら表示開始時刻、表示終了時刻もしくは表示時
間を上記変換後の値に書き換えて出力する。或いは、そ
れら時間情報が多重化部4によりデータへ付加される場
合には、データ変換部7から多重化部4へそれら時間情
報の変更を通知し、多重化部4が変更後の時間情報を付
加することもできる。或いは、時間情報が送信部5によ
りデータへ付加される場合には、データ変換部7から同
様にそれら時間情報の変更を送信部5へ通知し、送信部
5が変更後の時間情報をデータへ付加することもでき
る。
【0057】上述のように、特殊再生開始時刻T1や特
殊再生終了時刻T3を知ることにより、データ変換部7
は、通常再生から特殊再生に切り替わるときの切り替え
タイミングと、特殊再生時に図中のデータD13のよう
なOSD代用データD19a,D19bを切り替え挿入
すること、及び、特殊再生から通常再生へ復帰する際の
切り替えタイミングとを実現している。
【0058】上述の実施の形態の説明では、配信するデ
ータとしてビデオデータとオーディオデータを例に挙げ
たが、本発明はそれらビデオデータやオーディオデータ
といったデータの種類や符号化方法に依存しない。例え
ば、字幕などに使用されるテキストデータを、特殊再生
中には当該特殊再生の種類や状態を表すテキストデータ
に切り替えてサーバ10から配信するようなことを行え
ば、復号端末12のユーザは、その時点での特殊再生の
種類や状態をテキストデータの復号及び表示結果として
確認することが可能になる。すなわちこの例の場合、O
SD代用データは、通常再生中にテキストデータ(字幕
のテキストデータ)を復号していた復号部によって復号
されるため、OSDデータ専用の特別な復号部を設ける
必要はない。このように、本発明は、動画像、静止画像
等のビデオデータや、オーディオデータ、テキスト、コ
ンピュータグラフィックスデータ等、あらゆるデータの
種類や符号化方法において適用可能である。
【0059】また、OSD代用データの内容は、一時停
止、ジャンプ、早送り再生、巻き戻し再生、スロー再
生、逆転再生、コマ送り等の特殊再生の種類を表すデー
タだけでなく、例えば、再生速度のように特殊再生の状
態を表す情報や、現在の再生位置を表すタイムコード、
現在時刻を表示するための情報などにも使用できる。
【0060】また、本発明にかかる特殊再生は、早送り
再生などの再生方法に限らない。すなわち、特殊再生の
種類として、例えば、番組情報を表示するモードを用意
しておくことにより、早送り再生などの再生方法の変更
の場合と同様に、当該番組情報をOSD代用データとし
て配信することが出来る。なお、番組情報とは、配信さ
れる番組のタイトルや内容などを表す情報であり、現在
配信中の番組以外の番組表などを含むことも出来る。さ
らに、本発明においては、特殊再生に直接関係しない情
報もOSD代用データとして切り替えて配信することが
可能である。この場合も、復号端末12においてOSD
専用の特別な構成を必要とせずに、番組情報等を表示す
ることが可能となる。
【0061】以上説明したように、本実施の形態のデー
タ配信システムによれば、復号端末12において例えば
特殊再生が行われる場合に、サーバ10からは、通常再
生に使用される配信データの一部、つまり特殊再生時に
は復号端末12にて使用されないオーディオデータやテ
キストデータ、ビデオデータ等を、特殊再生の種類や状
態等を表し且つ通常再生用データと等しい符号化方法お
よび符号化パラメータを用いて生成されたOSD代用デ
ータに置き換えて配信している。このため、復号端末1
2では、当該OSD代用データを、通常再生用のデータ
の復号に使用される復号部15を用いて復号可能であ
り、従来のシステムのようなOSDデータ専用の復号部
を設ける必要が無い。したがって、復号端末12のユー
ザは、当該OSD代用データの復号及び表示結果から、
特殊再生の状態等を容易に確認することが可能である。
【0062】また、本実施の形態のデータ配信システム
によれば、上記OSD代用データが通常再生のデータの
復号に使用する復号部15により復号されているため、
各復号部15の出力をシーン合成するような場合に、通
常再生用のデータを合成するシーン合成部31を用いて
上記OSD代用データを合成することができ、従来のシ
ステムのようなOSDデータを合成するための専用の合
成部を設ける必要がない。
【0063】次に、例えばビデオデータに対する変換処
理を行うデータ変換部3の詳細な構成及び動作の一例に
ついて以下に説明する。
【0064】データ変換部3は、図4に示すように、記
憶部9からビデオデータ及び挿入データを読み出す読み
出し部101と、vbvディレイ検出部102、スタッ
フィング挿入部103、切換出力部105を備えて構成
されている。なお、記憶部9に記憶されている挿入デー
タとは、例えばMPEG2規格に準拠したリピートピク
チャが挙げられる。このリピートピクチャとは、全ての
マクロブロックがスキップマクロブロックで構成される
ことにより、予測元ビデオデータを繰り返すことを示す
ピクチャである。ここで、挿入データとしてはリピート
データと呼ばれ予測元と同じであることを示すデータが
あり、特にビデオデータの場合にはリピートピクチャと
呼ばれている。本例では、記憶部9にビデオデータ及び
挿入データのみが記憶されている場合について説明する
が、静止画像データ、オーディオデータ、テキストデー
タ、及びグラフィックデータ等のマルチメディアデータ
であっても良い。
【0065】読み出し部101は、特殊再生制御部1か
らのコントロール信号2aに従って、指定されたビデオ
データを記憶部9から読み出すとともに、挿入データを
記憶部9から読み出す処理をする。読み出し部101
は、コントロール信号2aに含まれる特殊再生の種類に
応じて、指定されたビデオデータのうち、特殊再生に必
要なビデオデータのみを選択して読み出す。読み出し部
101は、読み出したビデオデータ110をvbvディ
レイ検出部102に出力するとともに、読み出した挿入
データ111をスタッフィング挿入部105に出力す
る。
【0066】vbvディレイ検出部102は、ビデオデ
ータ毎に符号化されているvbvバッファのビット占有
量の軌跡を表す情報であるvbvディレイを検出する。
このvbvディレイ検出部102は、読み出し部101
からのビデオデータを切換出力部105に出力するとと
もに、検出したvbvディレイをスタッフィング挿入部
103に供給する。
【0067】スタッフィング挿入部103は、vbvデ
ィレイ検出部102からのvbvディレイに基づいて、
vbvバッファのビット占有量の軌跡を連続させるため
に、挿入データのデータサイズを調整する。このスタッ
フィング挿入部103は、挿入データにスタッフィング
データを挿入することにより挿入データのデータサイズ
を調整する。スタッフィング挿入部103は、データサ
イズを調整した後の挿入データを切換出力部105に出
力する。
【0068】例えば挿入データが上述のリピートデータ
である場合、スタッフィング挿入部103は、リピート
データのデータサイズがIピクチャと比較して小さいた
め、リピートデータにスタッフィングデータを加えるこ
とでvbvバッファを破綻させないために望ましいデー
タサイズとすることが可能である。ビデオデータを接続
するときのリピートピクチャのデータサイズは、編集に
使用するビデオデータのvbvディレイ参照することで
決定される。なお、挿入データは、複数のリピートピク
チャから構成されていても良い。
【0069】切換出力部105は、vbvディレイ検出
部102からのビデオデータと、スタッフィング挿入部
103からの挿入データを切り換えて、特殊再生制御部
1からのコントロール信号2aに従った特殊再生用の前
記変換データとして多重化部4に出力する。切換出力部
105は、被切換端子bからビデオデータを入力して共
通端子aから出力するとともに、被切換端子cから挿入
データを入力して共通端子aから出力することで、ビデ
オデータ或いは挿入データを変換データとして多重化部
4に出力する。
【0070】つぎに、上述したデータ変換部3におい
て、特殊再生用の変換データを出力するときに、ビデオ
データを切換出力部105によりビデオデータAからビ
デオデータBに切り換え出力するときの挿入データの挿
入手法について説明する。
【0071】図5にビデオデータAのvbvバッファの
ビット占有量の軌跡を示し、図6にビデオデータBのv
bvバッファのビット占有量の軌跡を示す。ここで、ビ
デオデータA中のフレームn以降のデータを、ビデオデ
ータBのフレームm以降のデータに切り換えて出力する
一例について説明する。すなわち、ビデオデータAのフ
レームn−1がアウトフレームであるときにはフレーム
n−1の終了点がアウト点となり、ビデオデータBのフ
レームmがインフレームであるときにはフレームmの開
始点がイン点となる。
【0072】図5及び図6によれば、フレームnのvb
vディレイと、フレームmのvbvディレイとが異なっ
ているため、切換出力部105により切換を行うと、図
7に示すようにvbvバッファのビット占有量の軌跡は
整合がとれずにvbvバッファのバッファサイズをオー
バーフローしたり、若しくはアンダーフローを発生させ
たりする。
【0073】これに対し、データ変換部3では、ビデオ
データの切り換えを行うに際して、vbvバッファのビ
ット占有量の軌跡の整合性を保つ目的で、図8に示すよ
うにフレームnとフレームmとの間に挿入データを挿入
して、ビデオデータの切換前後においてvbvバッファ
を破綻させない処理をする。
【0074】すなわち、vbvディレイ検出部102
は、ビデオデータの切り換えを切換出力部105で行う
に際して、vbvバッファのビット占有量の軌跡を連続
させるために、切り換え前後のビデオデータのvbvデ
ィレイを検出する。これに対し、スタッフィング挿入部
103は、vbvバッファのビット占有量の軌跡を連続
させるためにリピートピクチャにスタッフィングデータ
を挿入し、挿入データのデータサイズを調整する。そし
て、切換出力部105は、ビデオデータAとビデオデー
タBとの間に挿入する挿入データを構成するリピートピ
クチャのピクチャタイプ、リピートピクチャの枚数を調
整するように切り換え処理をすることで、ビデオデータ
AとビデオデータBとの間に挿入する挿入データのデー
タサイズを決定する。これにより、切換出力部105
は、vbvバッファを破綻させることのない特殊再生用
の変換データを多重化部4に出力する。
【0075】つぎに、特殊再生の種類として一時停止を
指定する特殊再生指定信号6が特殊再生制御部1に入力
されたときのデータ変換部3の処理について説明する。
【0076】データ変換部3は、特殊再生の種類として
一時停止をするコントロール信号2aが特殊再生制御部
1から入力されたときには、図9に示すようにアウトフ
レーム以降に挿入データを挿入し、一時停止を解除する
ときにはアウトフレーム以降のビデオデータに戻る。
【0077】このような処理を行うときのデータ変換部
3の処理手順を図10に示す。図10によれば、読み出
し部101により通常再生用のビデオデータを読み出し
て、復号端末12に伝送データを伝送している最中に一
時停止をする旨のコントロール信号2aが入力されたと
きには(ステップST11)、先ず、アウトフレームを
決定する処理をする(ステップST12)。このとき、
読み出し部101は、アウトフレームのピクチャタイプ
がIピクチャ、或いはIピクチャ以降に連続しているB
ピクチャのビデオデータを選択することが望ましい。こ
れにより、読み出し部101は、一時停止中の画質を高
くすることができる。
【0078】次に、データ変換部3は、一時停止に相当
する時間だけ挿入データの挿入をし(ステップST1
3)、一時停止を解除するコントロール信号2aが入力
されるまで挿入データを挿入する処理を繰り返す(ステ
ップST14)。
【0079】このとき、読み出し部101は、一時停止
中に復号端末12側に表示させるデータとして、挿入デ
ータとしてリピートピクチャを記憶部9から読み出して
スタッフィング挿入部103に出力する。スタッフィン
グ挿入部103は、vbvバッファの破綻を防止すべ
く、ビデオデータのレートにビデオフレームの表示間隔
時間を乗じたデータサイズとするように読み出し部10
1からのリピートピクチャにスタッフィングデータを付
加して切換出力部105に出力する。切換出力部105
は、一時停止をしている最中には、スタッフィング挿入
部103からのリピートピクチャを多重化部4に出力す
る。
【0080】ここで、スタッフィング挿入部103は、
アウトフレーム以降に連続するBピクチャの枚数が一時
停止を行わなかった通常再生時と同じ枚数となるよう
に、リピートピクチャのピクチャタイプを決定すること
により、アウトフレーム以前のピクチャの表示順序を保
つことができる。
【0081】一時停止が解除されたとき、データ変換部
3の読み出し部101は、インフレーム以降の先頭のピ
クチャのピクチャタイプを判定し(ステップST1
5)、Bピクチャでないと判定したときにはそのまま通
常再生に戻り(ステップST17)、処理を終了する。
読み出し部101は、Bピクチャと判定したときには補
正処理(ステップST16)を行い、インフレーム以降
の先頭のピクチャのピクチャタイプがBピクチャでなく
なったら、通常再生に戻って(ステップST17)、処
理を終了する。
【0082】上記補正処理を、図11の(a)に示すよ
うな符号化順序、表示順序の通常再生用ビデオデータに
一時停止の処理をしたときの一例を挙げて説明する。な
お、以下の説明では、図中の矢印を動き予測方向、矢印
が指し示すフレームを予測先ピクチャ、矢印の開始元を
予測元ピクチャとする。
【0083】図11の(a)に示す通常再生用ビデオデ
ータは、フレームI6(表示順番が6番目のIピクチ
ャ)をアウトフレーム、フレームB4をインフレームと
したデータである。ここで、通常再生用ビデオデータ
は、インフレーム直後のフレームがBピクチャとなり、
フレームB4、フレームB5はフレームI6、フレームP9
からの予測を用いて符号化されている。
【0084】切換出力部105によりフレームI6とフ
レームB4との間にリピートピクチャR(B1)〜リピー
トピクチャR(P9)を挿入して図11の(b)に示す
特殊再生用の変換データとして切換出力部105から多
重化部4に出力したときには、フレームB4及びフレー
ムB5は、リピートピクチャR(P6)及びリピートピク
チャR(P9)からの予測を用いて復号端末12で復号
されることになる。このような場合、リピートピクチャ
R(P9)の復号結果はフレームI6と等しくなるが、フ
レームP3の復号結果はリピートピクチャR(P6)とは
異なるため、フレームB4、フレームB5は正しく復号で
きないことになる。
【0085】これに対し、補正処理において、読み出し
部105は、図11の(b)に示すようにインフレーム
以降の表示順の先頭に続くBピクチャであるフレームB
4、フレームB5を、後方予測のみを用いたリピートBピ
クチャで置き換えるように補正用のリピートピクチャを
挿入することにより正しく復号させる。読み出し部10
1は、図11の(c)に示すようにリピートピクチャR
(P9)からの予測のみを使用したリピートピクチャR
(B7)、リピートピクチャR(B8)でフレームB4
フレームB5を差し替えるように挿入データを記憶部9
から読み出す処理をする。これにより、復号端末12で
は、フレームB4、フレームB5を正確に復号することが
できる。また、スタッフィング挿入部103は、補正用
に差し替えたリピートピクチャR(B7)、リピートピ
クチャR(B8)にスタッフィングデータを挿入するこ
とにより、vbvバッファを破綻させないことを保証す
ることができる。
【0086】なお、ISO/IEC14496−2(M
PEG−4video)で規定されている符号化方式の
ようにピクチャの表示間隔を可変とすることが可能な符
号化方式により符号化されているビデオデータを伝送す
るときには、リピートピクチャを挿入する代わりに、ピ
クチャの表示時間を変更することで、特殊再生における
ピクチャの繰り返しを行い、一時停止を実現することが
できる。
【0087】つぎに、特殊再生の種類として早送り再生
を指定する特殊再生指定信号6が特殊再生制御部1に入
力されたときのデータ変換部3の処理について説明す
る。
【0088】データ変換部3は、特殊再生の種類として
早送り再生をするコントロール信号2aが特殊再生制御
部1から入力されたときには、図12に示すようにアウ
トフレーム以降から適当なIピクチャを選択して記憶部
9から読み出すように読み出し部101を動作させ、v
bvバッファを破綻させないように挿入データを挿入
し、早送り再生を解除するときにはインフレーム以降の
ビデオデータに戻る。
【0089】このような処理を行うときのデータ変換部
3の処理手順を図13に示す。図13によれば、読み出
し部101により通常再生用のビデオデータを読み出し
て、復号端末12に伝送データを伝送している最中に早
送り再生をする旨のコントロール信号2aが入力された
ときには(ステップST21)、先ず、アウトフレーム
を決定する処理をする(ステップST22)。このと
き、読み出し部21は、アウトフレームのピクチャタイ
プがIピクチャのビデオデータを選択することが望まし
い。これにより、読み出し部21は、早送り再生直後の
画質を高くすることができる。
【0090】次に、読み出し部102は、記憶部9に記
憶されている通常再生用のビデオデータから、早送り再
生に使用するIピクチャ若しくはPピクチャを選択して
読み出す(ステップST23)。ここで、読み出し部1
02は、Iピクチャを選択することにより、早送り再生
をしているときの画質を高くすることができる。また、
読み出し部102は、特殊再生制御部1からのコントロ
ール信号2aにより早送り再生の速度が指定されたとき
には、選択するピクチャ間の間隔を調整することで、早
送り再生の速度調整をする。
【0091】次に、vbvディレイ検出部102はステ
ップST23で読み出されたビデオデータが読み出し部
102から供給され、スタッフィング挿入部103は、
読み出し部102で読み出したリピートピクチャ(挿入
データ)が供給される。vbvディレイ検出部102は
ビデオデータを用いてvbvディレイを検出し、スタッ
フィング挿入部103によりvbvディレイに基づいて
vbvバッファのビット占有量の軌跡が連続するように
リピートピクチャにスタッフィングデータを挿入し、切
換出力部105に出力する。これにより、切換出力部1
05は、図12に示すようにビデオデータにリピートピ
クチャ及びスタッフィングデータを入する(ステップS
T24)。
【0092】次に、データ変換部3は、早送り再生の解
除を示すコントロール信号2aが入力されて早送り再生
を解除すると判定するまで、上述のステップST23に
おける処理及びステップST24における処理を繰り返
して、早送り再生を解除するときには次の処理に進む
(ステップST25)。
【0093】早送り再生が解除されたときには、読み出
し部102は、インフレームとするIピクチャを選択し
て記憶部9から読み出す処理をし(ステップST2
6)、vbvディレイ検出部102に供給する。
【0094】次に、vbvディレイ検出部102は読み
出し部102からのインフレームとなるビデオデータの
vbvディレイを検出し、スタッフィング挿入部103
はvbvディレイに基づいてvbvバッファを破綻させ
ないようにスタッフィングデータを挿入してリピートピ
クチャを切換出力部105に出力する(ステップST2
7)。
【0095】次に、読み出し部102は、選択したイン
フレームとなるビデオデータがクローズドGOPの符号
化順序における先頭であるか否かを判定する(ステップ
ST28)。
【0096】読み出し部102は、インフレームとなる
ビデオデータがクローズドGOPの符号化順序における
先頭となるビデオデータであるときには、通常再生用の
ビデオデータを読み出す処理に戻り(ステップST3
0)、処理を終了する。
【0097】具体的には、図14の(a)に示すような
クローズドGOPの先頭であるフレームI2をインフレ
ームとして早送り再生を解除するときには、図14の
(b)に示すようにリピートピクチャを挿入することな
く復号端末12側で復号することができる。
【0098】一方、読み出し部102は、インフレーム
となるビデオデータがクローズドGOPの符号化順序に
おける先頭となるビデオデータで無いときには同じデー
タサイズのリピートピクチャで置き換える補正処理をし
(ステップST29)、通常再生用のビデオデータを読
み出す処理に戻り(ステップST30)、処理を終了す
る。
【0099】具体的には、図15の(a)に示すような
クローズドGOPの先頭でないフレームI2をインフレ
ームとして早送り再生を解除するときには、図15の
(b)に示すようにインフレーム直後の表示順における
先頭から連続するBピクチャが予測元ピクチャが特殊再
生用に切り換えられているため、正しく復号することが
できない。ここで、読み出し部102は、インフレーム
直後のBピクチャを後方予測のみを用いたリピートピク
チャR(B0)、R(B1)で置き換える補正処理をする
ことにより正確に復号端末12側で復号処理をさせる。
また、スタッフィング挿入部103は、vbvバッファ
の破綻を防止するために、置き換える前のピクチャ
0、ピクチャB1と、置き換えた後のリピートピクチャ
R(B0)、R(B1)とのデータサイズが等しくなるよ
うにスタッフィングデータを挿入する。
【0100】なお、早送り再生をするときにおいて、デ
ータ変換部3は、インフレームが必ずクローズドGOP
を選択するといったように、ステップST26において
決定するインフレームの条件に、ステップST23にお
いて選択するピクチャの条件と特に違いを設けている場
合以外は、ステップST26及びステップST27での
処理をそれぞれステップST23及びステップST24
で行っても良い。
【0101】また、データ変換部3は、逆方向での早送
り再生をするときには、ステップST23で選択するI
ピクチャの時間方向を逆方向に配列する処理をする。
【0102】つぎに、特殊再生の種類としてスロー再生
を指定する特殊再生指定信号6が特殊再生制御部1に入
力されたときのデータ変換部3の処理について説明す
る。
【0103】データ変換部3は、特殊再生の種類として
スロー再生をするコントロール信号2aが特殊再生制御
部1から入力されたときには、図16に示すようにアウ
トフレーム以降から通常再生用ビデオデータのフレーム
間にリピートピクチャを挿入する処理をし、スロー再生
を解除するときにはインフレーム以降のビデオデータに
戻る。
【0104】このような処理を行うときのデータ変換部
3の処理手順を図17に示す。図17によれば、読み出
し部102により通常再生用のビデオデータを読み出し
て、復号端末12に伝送データを伝送している最中にス
ロー再生をする旨のコントロール信号2aが入力された
ときには(ステップST41)、先ず、アウトフレーム
を決定する処理をする(ステップST42)。
【0105】ここで、通常再生用のビデオデータがIS
O/IEC13818−1で規定されているTSである
場合、Iピクチャ若しくはPピクチャの表示時刻情報
を、ピクチャデータに先立って符号化して送出すること
があり、リピートピクチャを挿入するとIピクチャ及び
Pピクチャの表示時刻が変化するため、表示時刻を符号
化するときには、アウトフレームをIピクチャ若しくは
Pピクチャから選択する。
【0106】次に、読み出し部102は、現在のIピク
チャ若しくはPピクチャの表示時刻を求めるために、ス
ロー再生を開始してから、次のIピクチャ又はPピクチ
ャまでに挿入するリピートピクチャの枚数を決定する
(ステップST43)。読み出し部102は、上記表示
時刻を符号化しなくても良い場合には予め挿入枚数を決
定しておく必要はない。読み出し部102は、挿入する
ピクチャの枚数によりスロー再生の速度を制御する。
【0107】次に、切換出力部105は、通常再生用の
ビデオデータのピクチャ間に、Bピクチャであるリピー
トピクチャを挿入する処理をし(ステップST44)、
スロー再生として復号される特殊再生用の変換データを
多重化部4に出力する。このとき、スタッフィング挿入
部103は、挿入するリピートピクチャのデータサイズ
を、ビデオデータのレートにビデオフレームの表示間隔
時間を乗じたデータサイズとするようにスタッフィング
データを使用して、vbvバッファを破綻させないこと
を保証する。ここで、切換出力部105は、表示時刻を
符号化している場合には、ステップST43で決定した
枚数分のリピートピクチャを挿入するまでの間、スロー
再生を解除しない制御をすることで、符号化した表示時
刻の正確性を保持する。
【0108】次に、データ変換部3は、特殊再生制御部
1からスロー再生を解除するコントロール信号2aが入
力されたか否かを判定し(ステップST45)、スロー
再生を解除するときには通常再生用データを読み出すよ
うに読み出し部102で動作して(ステップST4
6)、処理を終了し、スロー再生を解除しないときには
上述のステップST43、ステップST44の処理を繰
り返す。
【0109】つぎに、特殊再生の種類としてジャンプ再
生を指定する特殊再生指定信号が特殊再生制御部1に入
力されたときのデータ変換部3の処理について説明す
る。
【0110】データ変換部3は、特殊再生の種類として
ジャンプ再生をするコントロール信号2aが特殊再生制
御部1から入力されたときには、図18に示すようにア
ウトフレーム以降から通常再生用ビデオデータのフレー
ム間にリピートピクチャを挿入する処理をし、インフレ
ーム以降のビデオデータに戻る。すなわち、サーバ10
は、通常再生用ビデオデータの送信中に、通常再生用ビ
デオデータの異なるフレームから再生を続ける。
【0111】このような処理を行うときのデータ変換部
3の処理手順を図19に示す。図19によれば、読み出
し部102により通常再生用のビデオデータを読み出し
て、復号端末12に伝送データを伝送している最中にジ
ャンプ再生をする旨のコントロール信号2aが入力され
たときには(ステップST51)、先ず、アウトフレー
ム直後のフレームとインフレームのvbvディレイを検
出するようにvbvディレイ検出部102を動作させ
る。このとき、読み出し部102は、アウトフレーム直
後のフレームと、インフレームのビデオデータを記憶部
9から読み出してvbvディレイ検出部102に供給す
るとともに、リピートピクチャを記憶部9から読み出し
てスタッフィング挿入部103に供給する。
【0112】次に、スタッフィング挿入部103は、検
出したvbvディレイに基づいてvbvバッファを破綻
させないようにスタッフィングデータを挿入すること
で、リピートピクチャのデータサイズを調整する(ステ
ップST52)。
【0113】また、サーバ10は、アウトフレーム以前
の表示時刻情報をビデオデータに先立って符号化して復
号端末12に送出している場合には、アウトフレーム以
降に連続するBピクチャの枚数が、ジャンプ再生を行わ
なかった場合と同様の枚数となるように、リピートピク
チャのピクチャタイプを決定することにより、アウトフ
レーム以前のピクチャの表示順番を保持する。
【0114】次に、読み出し部102は、前のステップ
で読み出したインフレームのビデオデータがクローズド
GOPの先頭であるか否かを判定する(ステップST5
3)。読み出し部102は、インフレームのビデオデー
タがクローズドGOPの先頭でないと判定したときに
は、上述のステップST29と同様に同じデータサイズ
のリピートピクチャで置き換える補正処理をし(ステッ
プST54)、通常再生用のビデオデータを読み出す処
理に戻り(ステップST55)、処理を終了する。これ
により、サーバ10は、ジャンプ再生をしたときでも、
正確に復号端末12側で復号処理をさせるとともに、v
bvバッファの破綻を防止する。
【0115】一方、読み出し部102は、インフレーム
のビデオデータがクローズドGOPの先頭であると判定
したときには、通常再生用のビデオデータを読み出す処
理に戻り(ステップST55)、処理を終了する。
【0116】つぎに、特殊再生の種類としてコマ送りを
指定する特殊再生指定信号が特殊再生制御部1に入力さ
れたときのデータ変換部3の処理について説明する。
【0117】データ変換部3は、特殊再生の種類として
コマ送り再生をするコントロール信号2aが特殊再生制
御部1から入力されたときには、図20に示すようにア
ウトフレーム以降から適当な間隔のIピクチャ若しくは
Pピクチャを選択し、選択したピクチャ間をリピートピ
クチャで置き換える処理をし、インフレーム以降のビデ
オデータに戻る。
【0118】このような処理を行うときのデータ変換部
3の処理手順を図21に示す。図21によれば、読み出
し部102により通常再生用のビデオデータを読み出し
て、復号端末12に伝送データを伝送している最中にコ
マ送り再生をする旨のコントロール信号2aが入力され
たときには(ステップST61)、先ず、読み出し部1
02は、アウトフレームを決定する処理をする(ステッ
プST62)。ここで、読み出し部102は、通常再生
用ビデオデータ中の任意のピクチャをアウトフレームと
して選択することができる。読み出し部102は、アウ
トフレームとしてIピクチャを選択することによりイン
フレームにおける画質を高くすることができる。
【0119】次に、読み出し部102は、通常再生用ビ
デオデータ中から、次に抽出するIピクチャ又はPピク
チャ(コマ送り再生用ビデオデータ)を選択する(ステ
ップST63)。ここで、読み出し部102は、コマ送
り再生用ビデオデータとしてPピクチャを選択する場合
には、Pピクチャの予測元となるピクチャがリピートピ
クチャで差し替えられていると、復号端末12側で正し
く復号することができないため、選択するPピクチャの
直前のIピクチャ又はPピクチャが、リピートピクチャ
で差し替えられていないという条件を満たすように記憶
部9からコマ送り再生用ビデオデータを読み出す処理を
する。また、読み出し部102は、コマ送り再生中の画
質を高くするためには、コマ送り再生用ビデオデータと
してIピクチャを選択する。
【0120】また、読み出し部102は、リピートピク
チャを記憶部9から読み出す処理をする。このとき、読
み出し部102は、リピートピクチャの枚数を選択する
ことにより、各コマ送り再生用ビデオデータ間の間隔を
調整し、各ピクチャごとに進む時間長を制御する。
【0121】読み出し部102は、この処理で読み出し
たコマ送り再生用のビデオデータをvbvディレイ検出
部102に供給するとともに、リピートピクチャをスタ
ッフィング挿入部103に供給する。
【0122】次に、データ変換部3は、前のステップで
選択したコマ送り再生用ビデオデータ間を全てリピート
ピクチャで差し替える処理をする(ステップST6
4)。読み出し部102は、通常再生用ビデオデータの
元のピクチャがIピクチャ又はPピクチャの場合にはP
ピクチャからなるリピートピクチャで差し替えるように
読み出し部102からリピートピクチャを読み出し、元
のピクチャがBピクチャの場合にはBピクチャからなる
リピートピクチャで差し替えるように読み出し部102
からリピートピクチャを読み出す。これにより、データ
変換部3は、ピクチャタイプごとの表示順序を保持する
ことが可能となる。また、スタッフィング挿入部103
は、vbvバッファを破綻させないことを保証するため
に、リピートピクチャのデータサイズを差し替え前のピ
クチャと等しくするようにリピートピクチャにスタッフ
ィングデータを付加する。
【0123】次に、データ変換部3は、コマ送り再生の
解除を示すコントロール信号2aが入力されてコマ送り
再生を解除すると判定するまで、上述のステップST6
3における処理及びステップST64における処理を繰
り返して、コマ送り再生を解除するときには次の処理に
進む(ステップST65)。
【0124】コマ送り再生が解除されたときには、読み
出し部102は、インフレームの直前のIピクチャ又は
Pピクチャがリピートピクチャにより差し替えたか否か
を判定し(ステップST66)、差し替えていないとき
には、通常再生用のビデオデータを読み出す処理に戻り
(ステップST69)、処理を終了する。
【0125】一方、読み出し部102は、差し替えたと
判定したときには、上述のステップST28及びステッ
プST29と同様の処理をする。すなわち、読み出し部
102は、選択したインフレームとなるビデオデータが
クローズドGOPの符号化順序における先頭であるか否
かを判定し(ステップST67)、インフレームとなる
ビデオデータがクローズドGOPの符号化順序における
先頭であると判定したときには通常再生用のビデオデー
タを読み出す処理に戻り(ステップST69)、処理を
終了する。また、読み出し部102は、インフレームと
なるビデオデータがクローズドGOPの符号化順序にお
ける先頭となるビデオデータで無いときには同じデータ
サイズのリピートピクチャで置き換える補正処理をし
(ステップST68)、通常再生用のビデオデータを読
み出す処理に戻り(ステップST69)、処理を終了す
る。
【0126】なお、データ変換部3は、コマ送り再生の
速度が等倍速以外のコマ送り再生を行う旨のコントロー
ル信号2aが入力されたときには、ステップST63で
選択するIピクチャ又はPピクチャの間隔を広げるよう
にリピートピクチャの枚数を調整する。このとき、デー
タ変換部3は、ステップST64で差し替えたリピート
ピクチャを間引く処理又はリピートピクチャを更に挿入
する処理をする。また、データ変換部3は、リピートピ
クチャのデータサイズを、上述のステップST24で説
明した場合と同様にして決定する。
【0127】また、データ変換部3は、逆方向のコマ送
り再生を行う旨のコントロール信号2aが入力されたと
きには、ステップST63で選択するIピクチャの時間
方向を逆方向に並べる処理をする。
【0128】このようなサーバ10では、特殊再生用の
変換データを復号端末12に伝送するときでも、特殊再
生の種類に応じて枚数、データサイズを調整してリピー
トピクチャを挿入するので、通常再生用ビデオデータと
変わらないデータ形式の特殊再生用の変換データを作成
することができる。
【0129】このようなデータ配信システムによれば、
特殊再生を行うときであっても、データ変換部3により
変換した特殊再生用の変換データを、通常再生の場合と
同様のビデオデータの形式に変換しているので、復号端
末12側で特殊再生のための特別な受信処理や復号処理
を必要とすることがなく、更には復号端末12側に特殊
再生用の制御装置も必要とすることはない。
【0130】また、上述のデータ配信システムによれ
ば、例えばISO/IEC13818−2を使用してい
る場合、データ変換部3により特殊再生を行うための特
殊再生用のデータに変換しているときにvbvバッファ
を破綻させない特殊再生用の変換データを出力する制御
処理を行うことにより、復号端末12を、特殊再生のた
めの特別な処理を必要としない簡易な構成とすることが
できる。
【0131】更に、データ変換部3を備えたサーバ10
によれば、特殊再生を行うときにも、通常再生を行う場
合と同様のビデオデータの形式に変換しているために、
特殊再生のための特別なデータ形式とする機能を持つ必
要がない。サーバ10は、例えば、ISO/IEC13
818−1で規定されているTSをIEC61883で
定められた手法で、IEEE1394ケーブルを伝送媒
体20としてデータ伝送をする場合であっても、vbv
バッファを破綻させないビデオデータに変換されている
ため、ISO/IEC13818−1の規定を満たすT
Sに多重化することが可能であり、IEC61883の
規定を満たすデータ形式でデータ伝送をすることができ
る。
【0132】したがって、データ配信システムによれ
ば、特殊再生をするためのデータを伝送するときに、特
別なサーバと復号端末を組み合わせなくても良い。
【0133】更に、このデータ配信システムによれば、
サーバ10によりビデオデータを送出するときに、デコ
ード及び再エンコードを行う必要がないので、データ変
換部3の構成を簡単とすることができ、送出時の処理遅
延を小さくすることができ、更には画質の劣化を発生さ
せることがない。
【0134】なお、本発明は、静止画像、動画像等のビ
デオデータ、オーディオデータ、テキストデータおよび
グラフィックデータなどのデータのタイプによらず、且
つあらゆるデータの符号化方法に対して有効である。ま
た、本発明は、ハードウェアによってもソフトウェアに
よっても実現可能である。
【0135】
【発明の効果】本発明においては、受信側にて通常の再
生処理により再生される通常再生用データと、上記通常
再生用データと同じ処理方法により再現される所定の表
示用データ(OSD代用データ)とを、切り替えて出力
することにより、例えば特殊再生の種類や状態等をOS
Dにより復号端末側で表示するようなことを、OSD用
に特別な構成を設けること無しに実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のデータ配信システムの構成
例を示すブロック図である。
【図2】データ変換切替部の構成説明に用いるブロック
図である。
【図3】特殊再生から通常再生、通常再生から特殊再生
に切り替えられる際の、切り替えのタイミングとOSD
代用データの挿入の一例についての説明に用いる図であ
る。
【図4】ビデオデータ用のデータ変換部の一構成例を示
すブロック図である。
【図5】ビデオデータAについてのvbvバッファのビ
ット占有量の軌跡を示す図である。
【図6】ビデオデータBについてのvbvバッファのビ
ット占有量の軌跡を示す図である。
【図7】ビデオデータAからビデオデータBに切り換え
たときのvbvバッファのビット占有量の軌跡を示す図
である。
【図8】ビデオデータAとビデオデータBとの間にリピ
ートピクチャを挿入したときのvbvバッファのビット
占有量の軌跡を示す図である。
【図9】ビデオデータ用のデータ変換部により一時停止
を行うときの処理を説明するための図である。
【図10】ビデオデータ用のデータ変換部により一時停
止を行うときの処理手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図11】ビデオデータ用のデータ変換部により一時停
止を行うときの補正処理を説明するための図である。
【図12】ビデオデータ用のデータ変換部により早送り
再生を行うときの処理を説明するための図である。
【図13】ビデオデータ用のデータ変換部により早送り
再生を行うときの処理手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】ビデオデータ用のデータ変換部により早送り
再生を行うときの一例について説明するための図であ
る。
【図15】ビデオデータ用のデータ変換部により早送り
再生を行うときの補正処理について説明するための図で
ある。
【図16】ビデオデータ用のデータ変換部によりスロー
再生を行うときの処理を説明するための図である。
【図17】ビデオデータ用のデータ変換部によりスロー
再生を行うときの処理手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図18】ビデオデータ用のデータ変換部によりジャン
プを行うときの処理を説明するための図である。
【図19】ビデオデータ用のデータ変換部によりジャン
プを行うときの処理手順を説明するためのフローチャー
トである。
【図20】ビデオデータ用のデータ変換部によりコマ送
り再生を行うときの処理を説明するための図である。
【図21】ビデオデータ用のデータ変換部によりコマ送
り再生を行うときの処理手順を説明するためのフローチ
ャートである。
【図22】従来のデータ配信システムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図23】画像とOSDデータによる文字画像とを合成
することにより得られる合成画像の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 特殊再生制御部、 3,7 データ変換部、 4
多重化部、 5 送信部、 8 データ変換切替部、
9 記憶部、 10 サーバ、 12 復号端末、 1
3 受信部、 14 分離部、 15 復号部、 46
読み出し部、47 OSD代用データ生成部、 48
切り替え部、 49 時間情報書き換え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢ケ崎 陽一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C053 FA07 FA20 GB04 GB05 GB12 HA21 JA07 LA06 LA15 5C059 KK35 MA00 PP05 PP06 PP07 PP12 PP20 RA01 RB02 RC04 RC24 RC32 RC34 RE02 RE03 RE16 SS06 SS16 UA38 5C064 BA01 BC18 BC23 BD02 BD05 BD08 BD09 BD14 5K034 AA10 CC01 CC02 CC05 DD02 FF12

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを伝送するデータ伝送方法におい
    て、 受信側にて通常の再生処理により再生される通常再生用
    データと、上記通常再生用データと同じ処理方法により
    再現される所定の表示用データとを、切り替えて出力す
    ることを特徴とするデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 予め記憶された上記所定の表示用データ
    を読み出し、或いは、上記所定の表示用データを新たに
    生成して、上記切り替えて出力することを特徴とする請
    求項1記載のデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 上記通常再生用データと同じ符号化方法
    及び符号化パラメータで符号化処理された上記所定の表
    示用データを、上記切り替えて出力することを特徴とす
    る請求項1記載のデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】 上記所定の表示用データを、上記受信側
    での略々特殊再生の間だけ、上記切り替えて出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 上記所定の表示用データを、上記略々特
    殊再生の間だけ、繰り返し出力することを特徴とする請
    求項4記載のデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 上記所定の表示用データの内容は、上記
    受信側での特殊再生の種類、再生速度、再生位置を表す
    タイムコード、現在時刻、番組情報の何れか1つ、若し
    くは組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の
    データ伝送方法。
  7. 【請求項7】 上記所定の表示用データは、オーディオ
    データ、テキストデータ、画像データ、コンピュータグ
    ラフィックスデータの何れか1つのデータ形式のデータ
    であることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方
    法。
  8. 【請求項8】 データを伝送するデータ伝送装置におい
    て、 受信側にて通常の再生処理により再生される通常再生用
    データと、上記通常再生用データと同じ処理方法により
    再現される所定の表示用データとを、切り替えて出力す
    るデータ切替手段を有することを特徴とするデータ伝送
    装置。
  9. 【請求項9】 上記所定の表示用データを予め記憶して
    いる記憶手段を備え、 上記データ切替手段は、上記記憶手段に予め記憶された
    上記所定の表示用データを読み出して出力することを特
    徴とする請求項8記載のデータ伝送装置。
  10. 【請求項10】 上記所定の表示用データを生成するデ
    ータ生成手段を備え、 上記データ切替手段は、上記データ生成手段により新た
    に生成された上記所定の表示用データを出力することを
    特徴とする請求項8記載のデータ伝送装置。
  11. 【請求項11】 上記データ切替手段は、上記通常再生
    用データと同じ符号化方法及び符号化パラメータで符号
    化処理された上記所定の表示用データを、上記切り替え
    て出力することを特徴とする請求項8記載のデータ伝送
    装置。
  12. 【請求項12】 上記データ切替手段は、上記所定の表
    示用データを、上記受信側での略々特殊再生の間だけ、
    上記切り替えて出力することを特徴とする請求項8記載
    のデータ伝送装置。
  13. 【請求項13】 上記データ切替手段は、上記所定の表
    示用データを、上記略々特殊再生の間だけ、繰り返し出
    力することを特徴とする請求項12記載のデータ伝送装
    置。
  14. 【請求項14】 上記所定の表示用データの内容は、上
    記受信側での特殊再生の種類、再生速度、再生位置を表
    すタイムコード、現在時刻、番組情報の何れか1つ、若
    しくは組み合わせであることを特徴とする請求項8記載
    のデータ伝送装置。
  15. 【請求項15】 上記所定の表示用データは、オーディ
    オデータ、テキストデータ、画像データ、コンピュータ
    グラフィックスデータの何れか1つのデータ形式のデー
    タであることを特徴とする請求項8記載のデータ伝送装
    置。
  16. 【請求項16】 データを送信する送信装置と、上記デ
    ータを受信する受信装置とを有するデータ伝送システム
    において、 上記送信装置は、上記受信装置にて通常の再生処理によ
    り再生される通常再生用データと、上記通常再生用デー
    タと同じ処理方法により再現される所定の表示用データ
    とを、切り替えて出力するデータ切替手段を有すること
    を特徴とするデータ伝送システム。
  17. 【請求項17】 上記送信装置は、上記所定の表示用デ
    ータを予め記憶している記憶手段を備え、 上記データ切替手段は、上記記憶手段に予め記憶された
    上記所定の表示用データを読み出して出力することを特
    徴とする請求項16記載のデータ伝送システム。
  18. 【請求項18】 上記送信装置は、上記所定の表示用デ
    ータを生成するデータ生成手段を備え、 上記データ切替手段は、上記データ生成手段により新た
    に生成された上記所定の表示用データを出力することを
    特徴とする請求項16記載のデータ伝送システム。
  19. 【請求項19】 上記データ切替手段は、上記通常再生
    用データと同じ符号化方法及び符号化パラメータで符号
    化処理された上記所定の表示用データを、上記切り替え
    て出力することを特徴とする請求項16記載のデータ伝
    送システム。
  20. 【請求項20】 上記データ切替手段は、上記所定の表
    示用データを、上記受信装置での略々特殊再生の間だ
    け、上記切り替えて出力することを特徴とする請求項1
    6記載のデータ伝送システム。
  21. 【請求項21】 上記データ切替手段は、上記所定の表
    示用データを、上記略々特殊再生の間だけ、繰り返し出
    力することを特徴とする請求項20記載のデータ伝送シ
    ステム。
  22. 【請求項22】 上記所定の表示用データの内容は、上
    記受信装置での特殊再生の種類、再生速度、再生位置を
    表すタイムコード、現在時刻、番組情報の何れか1つ、
    若しくは組み合わせであることを特徴とする請求項16
    記載のデータ伝送システム。
  23. 【請求項23】 上記所定の表示用データは、オーディ
    オデータ、テキストデータ、画像データ、コンピュータ
    グラフィックスデータの何れか1つのデータ形式のデー
    タであることを特徴とする請求項16記載のデータ伝送
    システム。
  24. 【請求項24】 送信装置から出力されたデータを受信
    装置へ伝送する伝送媒体において、 受信装置にて通常の再生処理により再生される通常再生
    用データと、上記通常再生用データと同じ処理方法によ
    り再現される所定の表示用データとが切り替えられたデ
    ータを伝送することを特徴とする伝送媒体。
JP2000301395A 2000-09-29 2000-09-29 データ伝送方法及び装置、データ伝送システム、伝送媒体 Withdrawn JP2002112221A (ja)

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