JP2002111664A - ネットワーク制御装置及びネットワーク管理システム - Google Patents

ネットワーク制御装置及びネットワーク管理システム

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JP2002111664A
JP2002111664A JP2000292988A JP2000292988A JP2002111664A JP 2002111664 A JP2002111664 A JP 2002111664A JP 2000292988 A JP2000292988 A JP 2000292988A JP 2000292988 A JP2000292988 A JP 2000292988A JP 2002111664 A JP2002111664 A JP 2002111664A
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network control
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JP2000292988A
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Shunsuke Kikuchi
俊介 菊地
Shinya Kano
慎也 加納
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上で回線設定要求及び該回線設
定要求に対する回線設定情報の集中が生じても、ネット
ワーク内のリンクの帯域の圧迫を避けることが可能なネ
ットワーク制御装置及びネットワーク管理システムを提
供する。 【解決手段】 ネットワークに関する情報を格納したデ
バイス情報データベースを基に、回線設定要求又は回線
設定要求に対応する設定情報を受けて、回線の設定を行
なうネットワーク制御装置において、該デバイス情報デ
ータベースに格納したネットワークの状態情報を基に、
ネットワーク内で現在管理している管理範囲の管理を継
続することが適性か否かを判断すると共に、少なくと
も、現在管理している管理範囲を管理しうるネットワー
ク制御装置に対して、管理機能を論理的に移動する位置
情報処理ブロックを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信にかかわる通
信端末、中継装置が存在するネットワーク上に同時に存
在し、回線設定及び回線管理を行なうネットワーク制御
装置及び該ネットワーク制御装置を階層的に配置してネ
ットワーク管理を行なうネットワーク管理システムに係
り、特に、ネットワーク上での回線設定を中心とする制
御情報の発生及び終端に集中が生じても、ネットワーク
内のリンクの帯域の圧迫を避けることが可能なネットワ
ーク制御装置及びネットワーク管理システムに関する。
【0002】図25は、ネットワークの構成イメージで
ある。
【0003】図25において、1は、ネットワークを構
成する部分ネットワークであるエリア101を管理する
ネットワーク制御装置、2は、エリア201を管理する
ネットワーク制御装置、3はエリア301を管理するネ
ットワーク制御装置、4は、エリアを直接管理するネッ
トワーク制御装置1乃至3を管理するネットワーク制御
装置、5は、エリアを直接管理する他のネットワーク制
御装置を管理するネットワーク制御装置、6は、ネット
ワーク制御装置4及び5を管理するネットワーク制御装
置である。
【0004】そして、エリア101を例に説明すると、
エリア101には、ネットワークのユーザが通信に使用
する通信端末103及び103aと、複数の通信端末を
収容すると共に、通信情報及び制御情報を中継する中継
装置102乃至102cが存在し、ネットワーク制御装
置1によって管理されている。エリア201及びエリア
301についても同様である。
【0005】従って、ネットワーク制御装置1はエリア
101内に存在し、ネットワーク制御装置2はエリア2
01内に存在し、ネットワーク制御装置3はエリア30
1内に存在するのが通常である。
【0006】一方、ネットワーク制御装置4はネットワ
ーク制御装置1乃至3を管理するネットワーク制御装置
であるので、少なくともエリア101乃至301のいず
れかに存在すればよい。図25では、ネットワーク制御
装置4はエリア101に存在することを想定して示して
いる。同様に、ネットワーク制御装置5はその管理下の
エリアのいずれかに存在すればよい。又、ネットワーク
制御装置6は、ネットワーク制御装置4及び5の管理下
のいずれかのエリアに存在すればよい。
【0007】ここで、本明細書の中でしばしば使う言葉
の定義をしておく。
【0008】まず、ネットワーク制御装置は独立に存在
してもよいし、中継装置の中に制御機能として存在して
もよい。これに対して、通信端末及び中継装置は必ずハ
ードとして存在する。この意味で、通信端末と中継装置
間を結ぶ経路をリンクと呼び、中継装置とネットワーク
制御装置間の経路と2つのネットワーク制御装置間の経
路を論理的リンクと呼ぶことにし、図25でも実線と破
線で区別している。
【0009】又、ネットワーク制御装置1乃至3のよう
にエリアを直接管理するネットワーク制御装置を下位の
ネットワーク制御装置、ネットワーク制御装置4及び5
のように下位のネットワーク制御装置を管理するネット
ワーク制御装置を中位のネットワーク制御装置、ネット
ワーク制御装置6のように中位のネットワーク制御装置
を管理するネットワーク制御装置を上位のネットワーク
制御装置と呼ぶことにする。
【0010】そして、いずれの階層でもよいが、2つの
階層のネットワーク制御装置の関係について記載する時
には、管理される側のネットワーク制御装置を下位のネ
ットワーク制御装置、管理する側のネットワーク制御装
置を上位のネットワーク制御装置というように、相対的
な呼び方をすることもある。
【0011】更に、通信端末、中継装置及びネットワー
ク制御装置を区別する必要がない時には、通信端末、中
継装置及びネットワーク制御装置を統一的にネットワー
ク・デバイスと呼ぶことにする。
【0012】さて、通信端末は通信を開始したい時にい
ずれの通信端末と接続をして欲しいかの設定要求を発す
る。該設定要求は中継装置を経由して下位のネットワー
ク制御装置に転送される。下位のネットワーク制御装置
は、当該設定要求が管理下のエリアで完結するものなら
該設定要求に対応する設定情報を作成して回線を設定す
る。一方、該設定要求が管理下のエリアで完結しない、
エリア間に跨がるものであれば、中位のネットワーク制
御装置に設定要求を転送する。中位のネットワーク制御
装置も当該設定要求が管理範囲内で完結するものか否か
で同様に処理する。このように、階層を構成する複数の
ネットワーク制御装置が協調して回線設定を行ない、上
位側のネットワーク制御装置での回線設定に係る設定情
報は下位側のネットワーク制御装置に転送され、最終的
に設定要求を発した通信端末と接続を要求された通信端
末とが必要な帯域を確保して接続され、通信が可能にな
る。
【0013】このほか、ネットワーク制御装置は、中継
装置及び中継装置間のリンクの状態を監視しており、故
障や輻輳が乗じた場合には迂回処理をしている。これも
回線設定処理の一部であるが、本質的には通信端末から
の設定要求に伴う処理と区別する必要がなく、又、特に
故障の発生頻度は低いので、本明細書では通信端末から
の設定要求とそれに伴う設定情報の処理についてのみ取
り扱うことにする。
【0014】上記のような設定要求と設定情報の処理に
おいて、ネットワーク上での制御情報の発生及び終端に
集中が生じても、ネットワーク内のリンクの帯域の圧迫
を避けることが可能なネットワーク制御装置及びネット
ワーク管理システムの実現が重要で、特に、ネットワー
ク上で自律的に回線設定を行なう通信システムにおいて
は必須な技術となる。
【0015】
【従来の技術】図22は、従来のネットワーク制御装置
の機能構成である。
【0016】図22において、11は、管理下のネット
ワーク・デバイスからの設定要求又は上位のネットワー
ク制御装置からの設定情報を受信する設定要求受信部、
12aは、設定要求受信部11から転送を受けた設定要
求が管理範囲内で完結するか否かを判断する設定範囲判
断部、13aは、設定範囲判断部12aが管理範囲内で
完結しないとして転送する設定要求を固定的に設定され
ている上位のネットワーク制御装置に送信する設定要求
送信部で、設定要求受信部11、設定範囲判断部12a
及び設定要求送信部13aによって設定要求処理ブロッ
クが構成される。
【0017】21aは、設定範囲判断部12aが管理範
囲内で完結するものと判断した設定要求と設定情報の転
送を受けて、管理範囲内での設定情報を作成する設定判
断部、22は、設定判断部21aが作成した設定情報を
管理下のネットワーク・デバイスに送信する設定情報送
信部、23は、設定判断部21aが設定情報を作成する
に当たり必要な経路情報を検索する経路算出部で、設定
判断部21a、設定情報送信部22及び経路算出部23
によって経路設定処理ブロックが構成される。
【0018】31は、管理下のネットワーク・デバイス
からネットワークのトポロジー、リンクの帯域を含む網
情報を受信する網情報受信部、32は、網情報受信部3
1が受信した網情報を必要に応じて簡略化する網情報加
工部、33aは、網情報加工部32から転送された網情
報を固定的に設定されている上位のネットワーク制御装
置に転送する網情報送信部で、網情報受信部31、網情
報加工部32及び網情報送信部33aによって網情報処
理ブロックが構成される。
【0019】51bは、ネットワークのトポロジー、該
トポロジーを構成するノードとリンク及びリンクの帯域
などネットワーク管理上必要な全ての情報を格納するデ
バイス情報データベースで、設定要求が管理範囲内で完
結するか否かを設定範囲判断部12aが判断する時と、
経路算出部23が経路情報を検索する時に参照されるデ
ータベースである。
【0020】図22の構成は、おおむね下記のように動
作する。
【0021】管理下のネットワーク・デバイスからの設
定要求と上位のネットワーク制御装置からの設定情報を
受信すると、設定要求受信部11は設定範囲判断部12
aに転送する。
【0022】転送を受けた設定範囲判断部12aは、設
定要求と設定情報が管理範囲内で完結するか否かを判定
し、管理範囲内で完結する場合には設定判断部21aに
転送し、管理範囲内で完結しない場合には設定要求送信
部13aに転送する。尚、設定情報は後述するように管
理範囲内で完結するものであるが、設定要求と設定情報
のフォーマットを統一してある場合には形式上管理範囲
内で完結するか否かを判断する必要がある。
【0023】設定要求送信部13aは、設定範囲判断部
12aから転送を受けた設定要求を固定的に設定されて
いる上位のネットワーク制御装置に送信する。
【0024】一方、設定範囲判断部12aから管理範囲
内で完結する設定要求と設定情報の転送を受けた設定判
断部21aは、設定要求又は設定情報から情報を抽出し
て、経路算出部23から取得した経路情報を基に管理範
囲内の経路を決定する設定情報を作成し、設定情報送信
部22に転送する。
【0025】転送を受けた設定情報送信部22は、管理
下のネットワーク・デバイスに設定情報を送信する。
【0026】上記のような設定要求処理ブロックと経路
設定処理ブロックの動作によって、他のネットワーク制
御装置と協調しながら、通信端末が発した設定要求に対
応する設定情報を作成して、要求通りの通信端末に接続
することができる。
【0027】更に、網情報受信部31は、管理下のネッ
トワーク・デバイスから網情報を受信すると、該網情報
を基にデバイス情報データベース51bの格納内容を更
新すると共に、該網情報を網情報加工部32に転送す
る。
【0028】転送を受けた網情報加工部32は、必要に
応じて該網情報を簡略化して網情報送信部33aに転送
する。
【0029】転送を受けた網情報送信部33aは、該網
情報を固定的に設定された上位ネットワーク制御装置に
対して送信する。
【0030】このような網情報処理ブロックの動作によ
って、デバイス情報データベースの格納内容を最新の状
態に更新することができ、回線設定の信頼度を確保する
ことができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】さて、図25に示した
ネットワークの構成イメージにおいて、下位のネットワ
ーク制御装置は直接管理するエリアに存在し、中位以上
のネットワーク制御装置は管理下の複数のエリアのいず
れかに存在すればよいと説明したが、従来のネットワー
クにおいては、中位以上のネットワーク制御装置は管理
下の複数のエリアのいずれかに固定的に存在している。
このため、下記のような問題が生ずる恐れが大きい。
【0032】図23は、設定要求の発生頻度に偏りがあ
る場合を示す図である。
【0033】尚、図23に示すネットワークは図25に
示したネットワークと全く同じであり、同じ符号を付し
てあるので、ネットワークの構成については説明を省略
する。
【0034】ここで、図23が表現しているのは、エリ
ア301で発生してエリア301内の中継装置を経由し
て下位のネットワーク制御装置3に転送される設定要求
が、他のエリアで発生する設定要求より非常に多く、そ
の設定要求の多くがエリア間に跨がるものであるという
ことである。
【0035】エリア301で発生した設定要求がエリア
間に跨がるということは、ネットワーク制御装置3から
ネットワーク制御装置4に設定要求が転送されることで
あり、図23のネットワークではネットワーク制御装置
4はエリア101に存在していることを想定しているの
で、エリア301中の中継装置302とエリア101内
の中継装置102aを結ぶリンク上を上記設定要求が転
送されることを意味している。従って、当然のことなが
ら、当該リンクの帯域は上記設定要求のトラヒックによ
って圧迫される。
【0036】これは、特に、当該リンクを転送される設
定要求がエリア201内の通信端末への接続を要求する
ものである場合に深刻な影響を与える。当該設定要求の
トラヒックによってエリア101とエリア301の間
の、当該設定要求とは無関係な通信のトラヒックが影響
を受けるからである。
【0037】このような状態は、エリア301内で搬送
能力が大きい交通機関の事故が発生し、当該交通機関の
利用者がエリア201内に通勤しているようなケースに
引き起こされる。
【0038】図24は、設定情報の終端頻度に偏りがあ
る場合を示す図である。
【0039】図24も図25の構成と同じで、同じ符号
を付してあるので、構成の説明は省略する。
【0040】ここで、図24が表現しているのは、エリ
ア301の特定の中継装置(ここでは中継装置302
b)に収容されている通信端末宛の設定要求が他に比較
して圧倒的に多いということである。このような状態
は、当該通信端末を所有するユーザが特別のイベントの
開催者で、広範囲のユーザが当該通信端末への設定要求
を発するようなケースに引き起こされる。
【0041】上記設定要求は、エリア101乃至301
を管理する中位のネットワーク制御装置4がエリア10
1内に存在しているから、全てエリア101内の中継装
置102aとエリア301内の中継装置302を結ぶリ
ンクを通ってエリア301を管理するネットワーク制御
装置3に転送される。即ち、エリア201内で発生する
設定要求までが当該リンクを経由してエリア301に転
送されるので、当該リンクを経由すべきエリア101か
らエリア301への通信のトラヒックに対する影響が大
きい。
【0042】図23及び図24によって説明した上記の
例は、どちらかというと突発的に設定要求の発生頻度と
設定情報の終端頻度が集中するケースであるが、日常的
な設定要求の発生頻度と設定情報の終端頻度の集中もあ
る。即ち、昼と夜による集中の程度の差、平日と休日に
よる集中の程度の差などである。つまり、ネットワーク
においては設定要求の発生頻度や設定情報の終端頻度は
ダイナミックに変動するものと考えなければならない。
【0043】しかし、従来のネットワークにおいては、
ネットワーク制御装置をエリアに固定的に配置している
ので、特定のエリアで設定要求の発生頻度や設定情報の
終端頻度に集中が生じても、即座な対応は困難である。
1つ対応可能な手段といえば、そういう設定要求の発生
や設定情報の終端の集中を見越して、特に、エリア間の
リンクの帯域に大きな余裕を持たせてネットワークを構
成することであるが、これは、リンクを構成するケーブ
ルと該ケーブルを敷設する洞道などのリソースの肥大化
につながるので好ましくない。
【0044】本発明は、かかる問題点に鑑み、通信にか
かわる通信端末、中継装置が存在するネットワーク上に
同時に存在し、回線設定及び回線管理を行なうネットワ
ーク制御装置及び該ネットワーク制御装置を階層的に配
置してネットワーク管理を行なうネットワーク管理シス
テムに係り、特に、ネットワーク上での回線設定の制御
情報の発生頻度及び終端頻度に集中が生じても、ネット
ワーク内のリンクの帯域の圧迫を避けることが可能なネ
ットワーク制御装置及びネットワーク管理システムを提
供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、ネットワ
ークに関する情報を格納したデバイス情報データベース
を基に、管理下の下位のネットワーク・デバイスからの
設定要求又は管理を受けている上位のネットワーク制御
装置からの設定情報を受けて、回線の設定を行なうネッ
トワーク制御装置において、該デバイス情報データベー
スに格納したネットワークの状態情報を基に、ネットワ
ーク内で現在管理している管理範囲が適性か否かを判断
すると共に、少なくとも、現在管理している管理範囲を
管理しうるネットワーク制御装置に対して、管理機能を
論理的に移動する位置情報処理ブロックを備えるネット
ワーク制御装置である。
【0046】第一の発明によれば、現在管理している管
理範囲が適性か否かを判断すると共に、少なくとも、現
在管理している管理範囲を管理しうるネットワーク制御
装置に対して、管理機能を論理的に移動することが可能
になるので、管理機能の論理的な移動の迅速化が可能
で、ネットワークの状態に合わせたネットワークの管理
を高度化させることができる。
【0047】第二の発明は、第一の発明のネットワーク
制御装置において、外部のネットワーク制御装置に対し
てデバイス情報データベースの格納内容を転送し、又、
外部のネットワーク制御装置からデバイス情報データベ
ースの格納内容の転送を受けるネットワーク制御装置で
ある。
【0048】第二の発明によれば、現在管理している管
理範囲が適性か否かを判断し、又、少なくとも、現在管
理している管理範囲を管理しうるネットワーク制御装置
に対して、管理機能を論理的に移動する位置情報処理ブ
ロックを備えると共に、外部のネットワーク制御装置に
対してデバイス情報データベースの格納内容を転送し、
又、外部のネットワーク制御装置からデバイス情報デー
タベースの格納内容の転送を受けることができるので、
ネットワーク制御装置の管理機能の移動後に移動を受け
たネットワーク制御装置が新たにデバイス情報データベ
ースの格納内容を収集する必要がなくなり、移動後に回
線設定動作を開始するまでの時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0049】第三の発明は、第一の発明又は第二の発明
のネットワーク制御装置において、上記デバイス情報デ
ータベースに格納したネットワークの状態情報は、ネッ
トワークを構成する特定のエリアから発生する回線設定
要求の発生頻度、及び、回線設定要求に対応する回線設
定情報が特定のエリアに終端する終端頻度であるネット
ワーク制御装置である。
【0050】第三の発明によれば、ネットワーク・デバ
イス毎の該設定要求の要求頻度及び該設定情報による設
定頻度を計数し、該デバイス情報データベースに格納す
ることができる。これにより、設定要求の発生や設定情
報の終端に集中が生じた場合、管理機能の論理的な移動
の迅速化が可能で、ネットワークの輻輳状態を直接反映
する情報に基づいてネットワークの管理を行なうことが
できる。
【0051】第四の発明は、第一の発明乃至第三の発明
のいずれかのネットワーク制御装置をネットワーク上に
階層的に配置するネットワーク管理システムである。
【0052】第四の発明によれば、ネットワークの状態
情報を上記デバイス情報データベースに格納して、ネッ
トワークに輻輳状態が生じた場合、ネットワーク制御装
置が自律的に現在管理している管理範囲が適性か否かを
判断すると共に適正でない場合には移動先のネットワー
ク制御装置を自動的に決定して管理機能を論理的に移動
することが可能なネットワーク管理システム、又は、現
在管理している管理範囲が適性か否かを判断し、又、少
なくとも、現在管理している管理範囲を管理しうるネッ
トワーク制御装置に対して管理機能を論理的に移動する
と共に、外部のネットワーク制御装置に対してデバイス
情報データベースの格納内容を転送し、又、外部のネッ
トワーク制御装置からデバイス情報データベースの格納
内容の転送を受けることができるので、ネットワーク制
御装置の管理機能の移動後に移動を受けたネットワーク
制御装置が新たにデバイス情報データベースの格納内容
を収集する必要がないネットワーク管理システムを実現
することができる。
【0053】即ち、ネットワーク制御装置の機能が高度
化されてネットワーク管理の信頼度の向上及びネットワ
ーク管理の迅速化が図られる。
【0054】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のネットワーク制
御装置の機能構成(その1)で、ネットワーク制御装置
の管理機能の論理的な移動に関する処理を行なう位置情
報処理ブロックを備える機能構成である。
【0055】この、ネットワーク制御装置の管理機能の
論理的な移動に関する処理が本発明において最も重要で
あるので、本発明のネットワーク制御装置の機能構成
(その1)の説明に先立ってネットワーク制御装置の管
理機能の論理的な移動に関する説明をして、理解の一助
とする。
【0056】図2は、ネットワーク制御装置の移動と位
置情報の送受信を説明する図である。
【0057】図2に記載されているものは全てネットワ
ーク制御装置であり、1乃至3がエリアを直接管理する
下位のネットワーク制御装置、4が下位のネットワーク
制御装置1乃至3を管理する中位のネットワーク制御装
置、4’は下位のネットワーク制御装置1乃至3を管理
しうる中位のネットワーク制御装置、6は中位のネット
ワーク制御装置4及び4’を管理する上位のネットワー
ク制御装置である。
【0058】そして、当初中位のネットワーク制御装置
4が稼働状態にあって下位のネットワーク制御装置1乃
至3を管理しており、中位のネットワーク制御装置4’
は休止状態にあり、現状の管理範囲が適切ではないと判
断した場合に中位のネットワーク制御装置4が中位のネ
ットワーク制御装置4’を起動して管理機能を移動する
場合を例に説明する。
【0059】尚、ここでいう「移動」とはネットワーク
制御装置というハードウェアが空間的に移動するという
ことではなく、ネットワーク制御装置の管理機能が論理
的に移動するという意味である。
【0060】各々のネットワーク制御装置は、管理下の
ネットワーク・デバイス毎に設定要求の発生頻度と設定
情報の終端頻度を計数して格納している。図23又は図
24の例では、発生する設定要求がエリア301に集中
し、又、終端する設定情報がエリア301に集中してい
るという状態である。即ち、この状態を図23又は図2
4の中位のネットワーク制御装置4が計数して格納して
いる。
【0061】図2のネットワーク制御装置の階層構成は
図23又は図24のネットワークに対応するもので、中
位のネットワーク制御装置4はエリア101に存在し、
もう1つの中位のネットワーク制御装置4’はエリア3
01に存在しているものと想定する。
【0062】そして、中位のネットワーク制御装置4
は、設定要求の発生頻度又は設定情報の終端頻度に偏り
が生じ、それがエリア301に集中していると判断した
時には、エリア101乃至301を管理するネットワー
ク制御装置になりうる、エリア301に存在するネット
ワーク制御装置4’を起動(図2の起動情報)して管理
機能を論理的に移動し、下位のネットワーク制御装置に
は管理元のネットワーク制御装置が交替したことを通知
(図2の管理元切替情報)して、自身は管理機能を休止
状態にする。尚、管理機能の停止前に、上位のネットワ
ーク制御装置に中位のネットワーク制御装置の管理機能
を移動した旨通知(図2の移動先情報)してもよい。
【0063】又、管理機能の移動を受けた中位のネット
ワーク制御装置4’が、上位のネットワーク制御装置6
に管理機能の移動を受けた旨通知(図2の移動先確認情
報)したり、下位のネットワーク制御装置が管理元のネ
ットワーク制御装置が交替したという情報をネットワー
ク制御装置4から受信した旨を中位のネットワーク制御
装置4’に通知(図2の管理元切替確認情報)してもよ
い。
【0064】更に、2つの中位のネットワーク制御装置
4及び4’の一方が必ず休止状態でなければならないと
いうことはなく、一方が現用のネットワーク制御装置と
して稼働し、もう一方が予備のネットワーク制御装置と
して稼働するというように並列的に稼働していもよい。
【0065】これで、ネットワーク制御装置の制御機能
の移動に関する処理の概要を説明したので、図1の本発
明のネットワーク制御装置の機能構成(その1)につい
て順次詳細に説明する。
【0066】図1において、11は、管理下のネットワ
ーク・デバイスからの設定要求又は上位のネットワーク
制御装置からの設定情報を受信する設定要求受信部、1
2は、設定要求受信部11から転送を受けた設定要求が
当該ネットワーク制御装置の管理範囲内で完結するか否
かを判断すると共に、ネットワーク・デバイス毎に設定
要求の発生頻度を計数する設定範囲判断部、13は、設
定範囲判断部12が管理範囲内で完結しないとして転送
する設定要求を、位置情報処理ブロックからアダプティ
ブに設定されるアドレスに従って上位のネットワーク制
御装置に送信する設定要求送信部で、設定要求受信部1
1、設定範囲判断部12及び設定要求送信部13によっ
て設定要求処理ブロックが構成される。
【0067】21は、設定範囲判断部12が管理範囲内
で完結すると判断した設定要求と設定情報の転送を受け
て、管理範囲内での設定情報を作成すると共に、ネット
ワーク・デバイス毎に作成した設定情報の終端頻度を計
数する設定判断部、22は、設定判断部21が作成した
設定情報を管理下のネットワーク・デバイスに送信する
設定情報送信部、23は、設定判断部21が設定情報の
作成に当たり必要な経路情報を検索する経路算出部で、
設定判断部21、設定情報送信部22及び経路算出部2
3によって経路設定処理ブロックが構成される。
【0068】31は、管理下のネットワーク・デバイス
からネットワークのトポロジー、リンクの帯域を含む網
情報を受信する網情報受信部、32は、網情報受信部3
1が受信した網情報を必要に応じて簡略化する網情報加
工部、33は、網情報加工部32から転送された網情報
を位置情報処理ブロックからアダプティブに設定される
アドレスに従って上位のネットワーク制御装置に転送す
る網情報送信部で、網情報受信部31、網情報加工部3
2及び網情報送信部33によって網情報処理ブロックが
構成される。
【0069】51aは、ネットワークのトポロジー、該
トポロジーを構成するノードとリンク及びリンクの帯域
などネットワーク管理上必要な全ての情報を格納すると
共に、設定範囲判断部12が計数したネットワーク・デ
バイス毎の設定要求の発生頻度及び設定判断部21が計
数したネットワーク・デバイス毎の設定情報の終端頻度
を格納するデバイス情報データベースで、設定要求が管
理範囲内で完結するか否かを設定範囲判断部12が判断
する時と、経路算出部23が経路情報を検索する時など
に参照されるデータベースである。
【0070】41は、外部のネットワーク制御装置か
ら、起動情報、管理元切替情報、管理元切替確認情報、
移動先情報又は移動先確認情報の位置情報を受信し、当
該ネットワーク制御装置が休止状態にあった時には当該
ネットワーク制御装置内部に起動信号を出力する位置情
報受信部、42は、当該ネットワーク制御装置の現在の
管理範囲の適否を判断し、現在の管理範囲が適性でない
場合には管理機能の移動先となるネットワーク制御装置
を決定し、位置情報受信部41が受信した位置情報や自
身が決定した移動先のネットワーク制御装置の情報によ
ってデバイス情報データベース51aを更新すると共
に、設定要求送信部13と網情報送信部33に最新の上
位ネットワーク制御装置のアドレスをアダプティブに設
定する位置判断部、43は、位置判断部42から転送さ
れる位置情報を管理下のネットワーク・デバイス又は上
位のネットワーク制御装置に送信する位置情報送信部、
44は、位置判断部42の依頼を受けてデバイス情報デ
ータベース51aから設定要求の発生頻度と設定情報の
終端頻度を読み出して、位置判断部42に引き渡す位置
算出部で、位置情報受信部41、位置判断部42、位置
情報送信部43及び位置算出部44によって位置情報処
理ブロックが構成される。
【0071】図1の構成は、おおむね下記のように動作
する。
【0072】管理下のネットワーク・デバイスからの設
定要求と上位のネットワーク制御装置からの設定情報を
受信すると、設定要求受信部11は設定範囲判断部12
に転送する。
【0073】転送を受けた設定範囲判断部12は、設定
要求と設定情報が管理範囲内で完結するか否かを判定
し、管理範囲内で完結する場合には設定判断部21に転
送し、管理範囲内で完結しない場合には設定要求送信部
13に転送する。尚、設定情報は後述するように管理範
囲内で完結するものであるが、設定要求とフォーマット
を統一してある場合には、設定情報についても形式上管
理範囲内で完結するか否かを判断する必要がある。
【0074】又、設定範囲判断部12は、受信した設定
要求の発生元のアドレスを認識し、当該アドレスからの
発生頻度をデバイス情報データベース51aから読み出
して加算し、再びデバイス情報データベース51aに格
納する。
【0075】設定要求送信部13は、設定範囲判断部1
2から転送を受けた設定要求を、位置判断部42からア
ダプティブに設定されるアドレスに従って上位のネット
ワーク制御装置に送信する。
【0076】一方、設定範囲判断部12から管理範囲内
で完結する設定要求と設定情報の転送を受けた設定判断
部21は、設定要求又は設定情報から情報を抽出して、
経路算出部23から取得した経路情報を基に管理範囲内
の経路を決定して設定情報を作成し、設定情報送信部2
2に転送する。
【0077】又、設定判断部21は、設定情報の終端先
のアドレスを認識し、当該アドレスへの終端頻度をデバ
イス情報データベース51aから読み出して加算し、再
びデバイス情報データベース51aに格納する。
【0078】設定判断部21から設定情報の転送を受け
た設定情報送信部22は、管理下のネットワーク・デバ
イスに設定情報を送信する。
【0079】上記のような設定要求処理ブロックと経路
設定処理ブロックの動作によって、他のネットワーク制
御装置と協調しながら、通信端末が発した設定要求に対
応する設定情報を作成して、要求通りの通信端末に要求
通りの帯域を確保して接続すると共に、ネットワーク制
御装置の移動処理の基になるデータをデバイス情報デー
タベースに格納することができる。
【0080】更に、網情報受信部31は、管理下のネッ
トワーク・デバイスから網情報を受信すると、該網情報
を基にデバイス情報データベース51aの格納内容を更
新すると共に、該網情報を網情報加工部32に転送す
る。
【0081】転送を受けた網情報加工部32は、必要に
応じて該網情報を簡略化して網情報送信部33に転送す
る。
【0082】転送を受けた網情報送信部33は、該網情
報を、位置判断部42からアダプティブに設定されるア
ドレスに従って上位のネットワーク制御装置に対して送
信する。
【0083】このような網情報処理ブロックの動作によ
って、デバイス情報データベース51aの格納内容を最
新の状態に更新することができ、回線設定の信頼度を確
保することができる。
【0084】位置情報受信部41は、休止状態にあって
起動情報を受けた場合には当該ネットワーク制御装置の
各部に起動信号を出力し、稼働状態にあって移動先情
報、移動先確認情報、管理元切替情報、管理元切替確認
情報の位置情報を受信した時には位置判断部42に転送
する。
【0085】該位置情報の転送を受けた位置判断部42
は、該位置情報を基にデバイス情報データベース51a
を更新する。
【0086】又、位置判断部42は、位置算出部44と
協調して、現在の管理範囲の適否を判断して、適性でな
いと判断した時には適切なネットワーク制御装置を決定
し、それをデバイス情報データベースに格納すると共に
上記位置情報を位置情報送信部43に転送し、転送を受
けた位置情報送信部43は該位置情報を管理下のネット
ワーク・デバイス又は上位のネットワーク制御装置に送
信する。
【0087】このような位置情報処理ブロックの動作に
よって、その時のネットワークの状態に合った管理範囲
を判断することができ、且つ、他のネットワーク制御装
置と協調してネットワークをその時の状態に応じて管理
することができる。
【0088】以上で、本発明のネットワーク制御装置の
機能構成の詳細と動作の概要を説明したので、以降は、
本発明のネットワーク制御装置の動作の詳細を順次説明
してゆく。
【0089】その内容は、 1.設定要求又は設定情報受信後の処理 2.網情報受信後の処理 3.ネットワーク制御装置の移動に関する処理 である。
【0090】1.設定要求又は設定情報受信後の処理 本発明のネットワーク制御装置は、管理下のネットワー
ク・デバイスが発生する設定要求を受けて、該設定要求
が自身の管理範囲内で完結する場合には管理範囲内での
経路を決定して設定情報を作成し、該設定要求が自身の
管理範囲内で完結しない場合には該設定要求を上位のネ
ットワーク制御装置に転送して回線設定を依頼する。回
線設定依頼を受けた上位のネットワーク制御装置は、作
成した設定情報を下位のネットワーク制御装置に転送
し、下位のネットワーク制御装置で該設定情報を解析し
て最終的に通信の宛先となる通信端末との間の経路を決
定する。
【0091】このように、階層をなす、多数のネットワ
ーク・デバイス間で設定要求及び設定情報がやりとりさ
れるので、異なる階層間で転送される設定要求及び設定
情報の内容が異なる。しかし、本発明では、内容が異な
っても設定要求及び設定情報の基本的なフォーマットを
統一している。
【0092】図4は、設定要求、設定情報のフォーマッ
トである。
【0093】図4(イ)は、設定要求、設定情報の基本
的フォーマットで、経路の始点となるネットワーク・デ
バイスのアドレス即ち始点アドレス、経路の終点となる
ネットワーク・デバイスのアドレス即ち終点アドレス、
通信をしたい通信端末を指定する通信の宛先アドレス及
び通信に必要な要求帯域とで構成される。尚、通信の宛
先アドレスと要求帯域は如何なる階層間の設定要求及び
設定情報でも同じであるので、以下では、経路の始点ア
ドレスと経路の終点アドレスについてのみ言及する。
【0094】図4(ロ)は、通信端末が下位ネットワー
ク制御装置に送信する設定要求である。
【0095】この場合には、経路の始点アドレスは送信
元通信端末のアドレスであり、経路の終点アドレスは通
信の宛先アドレスである。
【0096】図4(ハ)は、中継装置が下位ネットワー
ク制御装置に送信する設定要求である。
【0097】この場合には、経路の始点アドレスは送信
元中継装置のアドレスであり、経路の終点アドレスは通
信の宛先アドレスである。
【0098】図4(ニ)は、下位ネットワーク制御装置
が中位ネットワーク制御装置に送信する設定要求であ
る。
【0099】この場合には、経路の始点アドレスは送信
元中継装置のアドレスであり、経路の終点アドレスは通
信の宛先アドレスである。
【0100】図4(ホ)は、中位ネットワーク制御装置
が下位ネットワーク制御装置に送信する設定情報であ
る。
【0101】この場合には、通信の宛先アドレスが下位
ネットワーク制御装置の管理エリア内にあるか否かで異
なる。先ず、前者の場合には、経路の始点アドレスは当
該下位ネットワーク制御装置の管理エリアの入口の中継
装置のアドレスであり、経路の終点アドレスは当該通信
の宛先アドレスであり、次いで、後者の場合には、経路
の始点アドレスは当該下位ネットワーク制御装置の管理
エリアの入口の中継装置のアドレスであり、経路の終点
アドレスは当該下位ネットワーク制御装置の管理エリア
の出口の中継装置のアドレスである。尚、当該下位ネッ
トワーク制御装置の管理エリアの出口の中継装置は、隣
接エリアの入口の中継装置とエリア間の特定のリンクで
接続されているので、当該下位ネットワーク制御装置の
管理エリアの出口の中継装置のアドレスの代わりに隣接
エリアの入口の中継装置のアドレスを指定してもよい。
【0102】図4(へ)は、下位ネットワーク制御装置
が中継装置に送信する設定情報である。
【0103】この場合には、経路の始点アドレスは管理
下の中継装置のアドレスであり、経路の終点アドレスは
その中継装置に隣接する中継装置のアドレスである。
【0104】尚、上位のネットワーク制御装置が中位の
ネットワーク制御装置に送信する設定情報でも、通信の
宛先アドレスが中位ネットワーク制御装置の管理範囲内
にあるか否かで異なる。先ず、前者の場合には、経路の
始点アドレスは当該中位ネットワーク制御装置の管理範
囲の入口の中継装置のアドレスであり、経路の終点アド
レスは当該通信の宛先アドレスであり、次いで、後者の
場合には、経路の始点アドレスは当該中位ネットワーク
制御装置の管理範囲の入口の中継装置のアドレスであ
り、経路の終点アドレスは当該中位ネットワーク制御装
置の管理範囲の出口の中継装置のアドレスである。尚、
当該中位ネットワーク制御装置の管理範囲の出口の中継
装置は、隣接する中位ネットワーク制御装置の管理範囲
の入口の中継装置とエリア間の特定のリンクで接続され
ているので、当該中位ネットワーク制御装置の管理範囲
の出口の中継装置のアドレスの代わりに隣接する中位ネ
ットワーク制御装置の管理範囲の入口の中継装置のアド
レスを指定してもよい。
【0105】又、中位のネットワーク制御装置が上位の
ネットワーク制御装置に送信する設定要求では、経路の
始点アドレスは送信元中継装置のアドレスであり、経路
の終点アドレスは通信の宛先アドレスである。従って、
この場合の設定要求は図4(ニ)と同じである。
【0106】従って、設定要求と設定情報については、
図4(ロ)以降図4(ヘ)に示した内容に限定して考え
ることができる。
【0107】さて、先に設定情報はそれを受信したネッ
トワーク制御装置の管理範囲内で完結すると記載した。
この意味を、図4(ホ)及び図4(へ)を参照して説明
する。
【0108】先ず、中位のネットワーク制御装置が下位
のネットワーク制御装置に送信する設定情報で、通信の
宛先アドレスが下位ネットワーク制御装置の管理エリア
内で完結する場合と、下位ネットワーク制御装置が中継
装置に設定情報を送信する場合には、通信の宛先アドレ
スも含めて設定情報を受信するネットワーク制御装置の
管理範囲内で完結することは当然である。
【0109】問題は、中位のネットワーク制御装置が下
位のネットワーク制御装置に送信する設定情報で、通信
の宛先アドレスが下位ネットワーク制御装置の管理エリ
ア内にない場合であるが、この場合、始点アドレスは管
理エリアの入口の中継装置のアドレスであり、終点アド
レスは管理エリアの出口の中継装置のアドレスであっ
て、下位ネットワーク制御装置の管理範囲内にある。つ
まり、当該下位ネットワーク制御装置は指定されたアド
レスの管理エリア内の中継装置間のリンクを選択して回
線設定する。その先の経路については、中位のネットワ
ーク制御装置が当該下位ネットワーク制御装置の管理エ
リアに隣接するエリアを管理する下位のネットワーク制
御装置に指定する入口の中継装置のアドレスと出口の中
継装置のアドレスによって隣接エリアを管理する下位ネ
ットワーク制御装置は管理エリア内でリンクを選択して
回線設定をするという動作の繰り返しにより、必ず下位
ネットワーク制御装置が中継装置に設定情報を送信する
までに階層が下がって、通信の宛先アドレスの通信端末
に行き着くことができる。
【0110】従って、上位のネットワーク制御装置から
受信した設定情報は、下位のネットワーク制御装置の管
理範囲内にあると考えてもよいのである。
【0111】設定要求と設定情報のフォーマットは図4
に示したようになるので、設定要求又は設定情報に対応
する処理には図4(ロ)から図4(へ)に対応する5通
りがある。
【0112】更に、本質的なことを考えると、図1の構
成の設定範囲判断部12で、受信した設定要求又は設定
情報が管理範囲内にあると判断して設定判断部に転送す
るか、管理範囲内では完結しないと判断して設定要求送
信部に転送するかで処理に分岐ができるだけで、上記5
通りのケースに分けて考える必要がないことが判る。従
って、以降では上記5通りのケースを統一的に説明す
る。
【0113】図3は、設定要求又は設定情報受信後の処
理手順である。以降、図1も参照しながら、図3の符号
に沿って設定要求又は設定情報受信後の処理手順を説明
する。
【0114】S1.設定要求受信部11は、設定要求又
は設定情報を受信したか否か監視している。
【0115】ここで、フローチャートの中では単に「設
定要求」だけを記載しており、上記説明では「設定要求
又は設定情報」と記載しているが、本質的には両者を区
別する必要がないからである。しかし、区別しておいた
方が正確に説明することができることを考慮して、煩雑
にならない限り区別して記載することにする。
【0116】設定要求又は設定情報を受信しなかった場
合(No)には、上記監視を継続する。
【0117】S2.設定要求受信部11は、設定要求又
は設定情報を受信した場合(Yes)には、受信した設
定要求又は設定情報を設定範囲判断部12に転送する。
【0118】S3.設定範囲判断部12は、受信した設
定要求の始点アドレスから送信元のネットワーク・デバ
イスを特定し、 S4.デバイス情報データベース51aから当該ネット
ワーク・デバイスの設定要求の発生頻度を読み出してイ
ンクリメントし、 S5.再び、デバイス情報データベース51aに格納す
る。
【0119】S6.又、設定範囲判断部12は、転送さ
れた設定要求又は設定情報から経路の始点アドレスと終
点アドレスを抽出し、デバイス情報データベース51a
の格納内容を参照して、転送された設定要求又は設定情
報が当該ネットワーク制御装置の管理範囲内で完結する
か否かを判断する。
【0120】転送された設定要求又は設定情報が管理範
囲内で完結する場合(Yes)には、ステップS7に移
行し、転送された設定要求が管理範囲内で完結しない場
合(No)には、ステップS15に移行する。
【0121】尚、設定情報の場合には管理範囲内で完結
するように作成されているが、図4に示したように、設
定要求と設定情報のフォーマットを統一している場合に
は、設定情報についても上記判断をする必要がある。も
し、設定情報と設定要求を例えばフラグで区別するよう
にすれば、設定情報については上記判断をする必要がな
くなる。
【0122】S7.ステップS6で、転送された設定要
求又は設定情報が管理範囲内で完結すると判断された場
合(Yes)には、当該設定要求又は設定情報は設定判
断部21に転送される。
【0123】S8.設定判断部21は、経路の始点アド
レス、終点アドレスと要求帯域を経路算出部23に通知
する。
【0124】S9.経路算出部23は、経路の始点アド
レス、終点アドレスと要求帯域をキーにデバイス情報デ
ータベースを参照して、経路が通過するネットワーク・
デバイスを検索して設定判断部21に回答する。
【0125】S10.設定判断部21は、経路算出部2
3の回答を基に、設定情報を作成する。
【0126】S11.作成した設定情報の経路の終点ア
ドレスから設定情報を終端するネットワーク・デバイス
を認識し、デバイス情報データベース51aから当該ネ
ットワーク・デバイスの終端頻度を読み出してインクリ
メントし、 S12.再び、デバイス情報データベース51aに格納
する。
【0127】S13.又、設定判断部21は、作成した
設定情報を設定情報送信部22に転送する。
【0128】S14.設定情報送信部22は、転送され
た設定情報を管理下のネットワーク・デバイスに送信し
て、一連の処理を終了する。
【0129】尚、「一連の処理を終了する」とは、動作
を終了して休止するという意味ではなく、「先に受信し
た設定要求又は設定情報に対応する回線設定を終了し
て、次の設定要求又は設定情報の受信に備える」と記載
する方が正確である。このことは、ステップS16にお
いても同様である。
【0130】S15.一方、ステップS6で、設定範囲
判断部12が転送された設定要求が管理範囲内で完結し
ないと判断した場合(No)には、当該設定要求を設定
要求送信部13に転送する。
【0131】S16.転送を受けた設定要求送信部13
は、位置判断部42が位置情報から知りえてアダプティ
ブに転送してきているネットワーク制御装置のアドレス
に従って、転送された設定要求を上位のネットワーク制
御装置に送信して一連の処理を終了する。
【0132】さて、上記のフローチャートの説明では、
デバイス情報データベース51aにある設定要求の発生
頻度、設定情報の終端頻度記憶部の構造について何等説
明していなかったので、これについて言及しておく。
【0133】図5は、デバイス情報データベースの発生
頻度記憶部及び終端頻度記憶部の構造である。
【0134】図5のように、ネットワーク・デバイスの
リスト、設定要求の発生頻度、設定情報の終端頻度で構
成されている。ネットワーク・デバイスのリストには、
当該ネットワーク制御装置の管理範囲内の全てのネット
ワーク・デバイスのノード・アドレスが格納されてお
り、ネットワーク・デバイス毎に設定要求の発生頻度と
設定情報の終端頻度が格納される構造になっている。
【0135】尚、ノード・アドレスは、ネットワーク・
デバイスの種別を区別する部分と種別毎の通し番号で構
成してもよいし、通し番号だけで構成してもよい。本発
明のデバイス情報データベースにおいては、ネットワー
クのトポロジーを格納することを想定しているので、後
者のアドレシングによって全てのネットワーク・デバイ
スを特定することができる。
【0136】2.網情報受信後の処理 網情報とは、管理下のネットワーク・デバイスから送信
される、ネットワーク構成に関する情報を基に各々のネ
ットワーク・デバイスが編集した情報で、リンク情報と
デバイス情報とがある。
【0137】図7は、網情報のフォーマットである。
【0138】図7(イ)はリンク情報で、管理下のネッ
トワーク・デバイスのノード・アドレス毎に、全ての隣
接ノード・アドレスと、隣接ノードとの間のリンクの帯
域が格納されている。例えば、ノード・アドレス#1の
ネットワーク・デバイスについては、隣接ノードのアド
レス#11から#1mと、隣接ノードとの間のリンクの
帯域#11から#1mまでが格納されている。他のネッ
トワーク・デバイスについても同様である。これで、ネ
ットワーク・トポロジーと該ネットワーク・トポロジー
上のリンクの帯域が全て判るようになっている。そし
て、これは、管理下のネットワーク・デバイスが送信し
てくる周囲のネットワーク・デバイスとの関係の情報、
即ち、隣接ノードのアドレスと隣接ノードとの間のリン
クの帯域の情報から編集される。つまり、ノード・アド
レス#1のネットワーク・デバイスは、隣接ノード・ア
ドレス#11から#1mまでと、リンクの帯域#11か
ら#1mまでの情報を保持して、送信してくる。
【0139】図7(ロ)は、デバイス情報で、管理下の
ネットワーク・デバイスのアドレス全ての一覧表であ
る。このアドレスは通し番号でよいことは既に説明し
た。
【0140】尚、中継装置以下のネットワーク・デバイ
スは管理下のネットワーク・デバイスを持たないので、
デバイス情報を保持している必要はない。
【0141】さて、図6は、網情報受信後の処理手順で
ある。以降、図1も参照しながら、図6の符号に沿って
網情報受信後の処理手順を説明する。
【0142】S21.網情報受信部31は、網情報を受
信したか否か監視している。
【0143】網情報を受信しなかった場合(No)に
は、上記監視を継続する。
【0144】S22.網情報受信部31は、網情報を受
信した場合(Yes)には、デバイス情報データベース
51aの関連する網情報を更新する。
【0145】S23.網情報受信部31は、上位のネッ
トワーク制御装置に当該網情報を送信する必要があるか
否か判断する。
【0146】これは、運用者による設定によってもよい
し、網情報受信の頻度によって判断してもよい。
【0147】上位のネットワーク制御装置に送信する必
要がないと判断した場合(No)には、一連の処理を終
了する。ここで、「終了」とは正確には、「次の網情報
の受信の待ち受け状態に入る。」という意味である。こ
れは、ステップS28においても同様である。
【0148】S24.ステップS23で、網情報受信部
31が上位のネットワーク制御装置に当該網情報を送信
する必要がある判断した場合(Yes)には、受信した
網情報を網情報加工部32に転送する。
【0149】S25.網情報加工部32は、転送を受け
た網情報を加工する必要があるか否か判断する。
【0150】S26.ステップS25で、網情報加工部
32が加工する必要があると判断した場合(Yes)に
は、網情報の加工を実施する。
【0151】尚、網情報の加工については後述する。
【0152】S27.ステップS26で網情報を加工し
た後、又は、ステップS25で網情報の加工が必要ない
と判断された場合(No)には、加工された網情報又は
元の網情報を網情報送信部33に転送する。
【0153】S28.網情報送信部33は、転送された
網情報を、位置判断部42が位置情報から知りえてアダ
プティブに転送してきている上位のネットワーク制御装
置のアドレスに従って、転送された網情報を上位のネッ
トワーク制御装置に送信して一連の処理を終了する。
【0154】では、上記では説明を割愛していた網情報
の加工について説明する。
【0155】図8は、網情報の加工を説明する図であ
る。
【0156】図8(イ)は、実際のネットワークを構成
である。
【0157】図8(イ)において、401はネットワー
クを構成する1つのエリアで、エリア401には中継装
置402乃至402dが存在している。このうち、中継
装置402、402a及び402bは、エリア401の
外部のエリアの中継装置と接続するリンクを終端する中
継装置で、境界中継装置と呼ぶことにする。一方、中継
装置402c及び402dは、エリア401内のリンク
だけを終端する中継装置で、これを単に中継装置と呼ぶ
ことにする。
【0158】そして、いちいちは説明しないが、各々の
中継装置間には図8(イ)の如き帯域のリンクが張られ
ている。
【0159】さて、エリア401を直接管理する下位の
ネットワーク制御装置は、エリア内での回線設定のため
に、網情報として図4(イ)の情報を正確に記憶してい
る必要がある。
【0160】一方、エリア401を管理する下位のネッ
トワーク制御装置を管理する中位以上のネットワーク制
御装置は、必ずしも図8(イ)の如き正確な網情報を知
っている必要はない。特に、上位のネットワーク制御装
置は中位のネットワーク制御装置に対して特定のエリア
の入口の中継装置と出口の中継装置を指定すればよいこ
とが多いので、正確な網情報を知っている必要はない。
【0161】網情報の加工とは、正確な網情報を、境界
中継装置からエリアの中を覗き込んだ時に見える、簡略
化された又はサマライズされた網情報に変換することを
意味する。
【0162】これは、1つの例によって説明すると、下
記の手順で行なう。
【0163】まず、エリア内の2つの境界中継装置間の
最短経路を見つけて、その経路の帯域を求めるという処
理を全ての境界中継装置について行なう。図8の場合、
境界中継装置402と境界中継装置402aの間の最短
経路は両者を直接結ぶ帯域10Mb/sのリンクであ
る。又、境界中継装置402と境界中継装置402bの
間の最短経路は両者を直接結ぶ帯域30Mb/sのリン
クである。更に、境界中継装置402aと境界中継装置
402bとの間の最短経路は中継装置402dを経由す
る帯域100Mb/sの2つのリンクで構成される経路
である。
【0164】これを図示すると、図8(ロ)の如くな
る。
【0165】次いで、エリア内の2つの境界中継装置間
の最短経路に1ホップを加えた経路を見つけて、その経
路の帯域を求めるという処理を全ての境界中継装置につ
いて行なう。図8の場合、境界中継装置402と境界中
継装置402aの間の最短経路に1ホップ加えた経路は
中継装置402dを経由する帯域50Mb/sのリンク
と帯域100Mb/sのリンクとからなる経路である。
この経路の帯域は50Mb/sで決まるので、先の10
Mb/sに50Mb/sを加算する。又、境界中継装置
402と境界中継装置402bの間の最短経路に1ホッ
プ加えた経路は中継装置402dを経由する帯域50M
b/sのリンクと帯域100Mb/sのリンクで構成さ
れる経路である。この経路の帯域は50Mb/sで決ま
るので、先の30Mb/sに50Mb/sを加算する。
更に、境界中継装置402aと境界中継装置402bと
の間の最短経路に1ホップ加えた経路は、中継装置40
2c及び中継装置402dを経由する帯域10Mb/s
の2つのリンクと帯域100Mb/sのリンクで構成さ
れる経路と、境界中継装置402と中継装置402dを
経由する帯域10Mb/sのリンクと帯域50Mb/s
のリンクと帯域100Mb/sのリンクで構成される経
路である。形式的には、この2つの経路の帯域はそれぞ
10Mb/sになるが、中継装置402dと境界中継装
置402bの間の帯域100Mb/sのリンクが既に選
択されているので、同一リンクの帯域を重複して加算す
ることを避けるために、上記2つの経路の帯域は加算し
ない。
【0166】この結果を図示すると、図8(ハ)のよう
になる。
【0167】このように網情報を加工すれば、図8のよ
うな簡単なネットワーク構成のエリアにおいても7リン
クを3リンクに縮退することができるので、実在の複雑
なエリアでは網情報の加工の効果は、中位以上のネット
ワーク制御装置において非常に大きいものとなる。
【0168】3.ネットワーク制御装置の移動に関する
処理 既に、図2によって概要を説明したように、ネットワー
ク制御装置の移動に関する処理には、管理範囲が適性か
否かを判断する処理と、管理範囲が適性なネットワーク
制御装置に管理機能を移動する処理と、上下のネットワ
ーク制御装置に特定の管理範囲の管理機能を移動した旨
を通知する処理とがある。
【0169】図2によって説明した如く、ネットワーク
制御装置の移動に関する処理は、 (1) エリアを直接管理する下位のネットワーク制御装置
を管理する中位のネットワーク制御装置の管理機能が他
の中位のネットワーク制御装置に移動する場合の、移動
元のネットワーク制御装置の処理 (2) エリアを直接管理する下位のネットワーク制御装置
を管理する中位のネットワーク制御装置の管理機能が他
の中位のネットワーク制御装置に移動する場合の、移動
先のネットワーク制御装置の処理 (3) 中位のネットワーク制御装置の管理機能が移動する
場合の、下位のネットワーク制御装置の処理 (4) 中位のネットワーク制御装置の管理機能が移動する
場合の、上位のネットワーク制御装置の処理 に分けて考えられる。
【0170】上記処理において送受信される位置情報に
は、起動情報、管理元切替情報、管元切替確認情報、移
動先情報及び移動先確認情報とがあると説明したが、上
記位置情報の内容について言及しておく。
【0171】図13は、位置情報のフォーマットであ
る。
【0172】図13(イ)は、下位のネットワーク制御
装置に送信する管理元切替情報で、旧管理元ネットワー
ク制御装置のアドレスと、新管理元ネットワーク制御装
置のアドレスを含んでいればよい。尚、管理元切替確認
情報は、図示をしないが、上記アドレスの他に管理元切
替確認情報を送信した下位ネットワーク制御装置のアド
レスが追加されていればよい。
【0173】図13(ロ)は、新たに管理元になるネッ
トワーク制御装置を起動するための起動情報で、少なく
とも新たに管理元になるネットワーク制御装置の上位ネ
ットワーク制御装置のアドレス、即ち、移動元ネットワ
ーク制御装置を管理するネットワーク制御装置のアドレ
スを含んでいればよい。
【0174】図13(ハ)は、上位のネットワーク制御
装置に送信する移動先情報で、新管理元ネットワーク制
御装置のアドレスと、旧管理元ネットワーク制御装置の
アドレスを含んでいればよい。移動先確認情報も同一内
容でよい。
【0175】ところで、ネットワーク制御装置の階層を
認識するのが可能なので、階層を認識しながらマッチし
た処理を選択して行なうようにフローチャートを統合的
に作成して説明してもよいが、ここではフローチャート
の煩雑化を回避するために、上記区分に沿って説明して
ゆくことにする。
【0176】図9は、ネットワーク制御装置の移動処理
の手順(その1)で、上記(1) エリアを直接管理する下
位のネットワーク制御装置を管理する中位のネットワー
ク制御装置の管理機能が他の中位のネットワーク制御装
置に移動する場合の、移動元のネットワーク制御装置の
処理である。以降、図1も参照しながら、図9の符号に
沿って説明する。
【0177】S31.位置判断部42は、デバイス情報
データベース51aを利用する位置算出部44と協調し
て、ネットワーク・デバイス毎の設定要求の発生頻度と
設定情報の終端頻度を解析する。
【0178】S32.位置判断部42は、ステップS3
1の解析を基に、管理範囲の移動が妥当か否か判断す
る。
【0179】判断するタイミングについては特別の制限
はないが、例えば定期的に位置算出部44にポーリング
をかける方法がある。
【0180】又、管理範囲の移動が妥当か否か判断する
基準は、例えば、エリア毎の設定要求の発生頻度と設定
情報の終端頻度の比が所定値を超えるか否かということ
でよい。
【0181】管理範囲の移動が妥当でないと判断した場
合(No)には、ステップS31にジャンプして解析を
継続する。
【0182】S33.ステップS32で、管理範囲の移
動が妥当であると判断した場合(Yes)には、位置判
断部42は移動先ネットワーク制御装置を決定する。
【0183】この決定は、デバイス情報データベース内
に全てのネットワーク・デバイスに関するリンク情報が
格納されているので、位置算出部44にそれを参照させ
ればよい。そして、図23又は図24の例では、エリア
301に集中がおこっているので、エリア301を管理
可能な中位のネットワーク制御装置を検索して移動先と
すればよい。
【0184】S34.移動先のネットワーク制御装置を
決定した後、位置判断部42は、管理下の下位のネット
ワーク制御装置に対して送信する管理元切替情報を作成
する。
【0185】S35.位置判断部42は、新たに管理元
になるネットワーク制御装置を起動するための起動情報
を生成する。
【0186】起動情報を受けて新たに管理元のネットワ
ーク制御装置になるためには、当該ネットワーク制御装
置において少なくとも位置情報受信部41は常に起動情
報を受信できなければならない。又、ネットワーク制御
装置内部の他の部位も、位置情報受信部41が出力する
起動信号だけは受信できる状態になければならない。
尚、特定の情報又は信号の受信だけが可能にし、他の機
能を停止しておく技術は既に実用化されている技術であ
る。
【0187】S36.位置判断部42は、移動先情報の
生成が必要か否か判断する。
【0188】必要ないと判断した場合(No)には、ス
テップS38にジャンプする。
【0189】S37.ステップS36で、移動先情報の
生成が必要であると判断した場合(Yes)には、位置
判断部42は移動先情報を生成する。
【0190】S38.位置判断部42は、これまでに生
成した位置情報を位置情報送信部43に転送し、位置情
報送信部43は転送された位置情報を所定のネットワー
ク制御装置に送信する。
【0191】S39.位置判断部42は、位置情報送信
部43が位置情報を送信した後に、当該ネットワーク制
御装置の機能を休止状態にして一連の処理を終了する。
【0192】尚、上記では移動先情報の生成をオプショ
ンとしたが、移動先情報をオプションにできるのは、ネ
ットワーク・デバイス間で網情報の送受信が行なわれて
いるので、上位ネットワーク制御装置に移動先情報が伝
わるのに時間がかかってもよい場合には必ずしも送信す
ることはないからである。一方、管理元切替情報の生成
はオプションとすることはできない。
【0193】又、管理機能を他のネットワーク制御装置
に移動した後で当該ネットワーク制御装置の管理機能を
休止する例を説明したが、予備のネットワーク制御装置
として動作する場合もありうる。この場合には管理機能
を他のネットワーク制御装置に移動した後で当該ネット
ワーク制御装置の管理機能を休止してはならない。
【0194】図10は、ネットワーク制御装置の移動処
理の手順(その2)で、上記(2) エリアを直接管理する
下位のネットワーク制御装置を管理する中位のネットワ
ーク制御装置の管理機能が他の中位のネットワーク制御
装置に移動する場合の、移動先のネットワーク制御装置
の処理である。以降、図1も参照しながら、図10の符
号に沿って説明する。
【0195】この場合、当該ネットワーク制御装置は当
初休止状態にあって、位置情報受信部41だけが起動情
報を受信可能な状態にあるものと想定して説明する。
【0196】S51.位置情報受信部41は、起動情報
を受信したか否か監視している。
【0197】起動情報を受信しなかったと判断した場合
(No)には、上記監視を継続する。
【0198】S52.ステップS51で、位置情報受信
部41が位置情報を受信した場合(Yes)には、当該
ネットワーク制御装置の他の部位に起動信号を出力し
て、当該ネットワーク制御装置を稼働状態にし、受信し
た起動情報を位置判断部42に転送する。
【0199】S53.位置判断部42は、転送された起
動情報から、当該ネットワーク制御装置を管理するネッ
トワーク制御装置のアドレスを抽出し、 S54.抽出した当該ネットワーク制御装置を管理する
ネットワーク制御装置のアドレスをデバイス情報データ
ベース51aに格納する。
【0200】S55.位置判断部42は、ステップS5
3において抽出した当該ネットワーク制御装置を管理す
るネットワーク制御装置のアドレスを、設定要求送信部
13及び網情報送信部33に転送し、設定要求送信部1
3及び網情報送信部33に格納されている当該ネットワ
ーク制御装置を管理するネットワーク制御装置のアドレ
スを更新する。
【0201】これにより、次の機会には、設定要求送信
部13又は網情報送信部33は更新された上位ネットワ
ーク制御装置のアドレスに従って、設定要求の送信又は
網情報の送信を行なうことができる。以前、「アダプテ
ィブに設定する」という意味のことを記載したが、「ア
ダプティブ」とは上記のことを意味する。
【0202】S56.位置判断部42は、移動先確認情
報の送信が必要か否か判断する。
【0203】必要がないと判断した場合(No)には、
一連の処理を終了する。ここでいう「終了」の意味は、
既に複数下位説明したことと同じであり、スレショルド
電圧S58についても同様である。
【0204】S57.ステップS56で、移動先確認情
報の送信が必要であると判断した場合(Yes)には、
位置判断部42は移動先確認情報を作成して、位置情報
送信部43に転送する。
【0205】S58.位置情報送信部43は、転送され
た移動先確認情報を上位のネットワーク制御装置に送信
して一連の処理を終了する。
【0206】尚、ここでは当該ネットワーク制御装置が
休止状態から起動を受けるケースを説明したが、当該ネ
ットワーク制御装置が予備のネットワーク制御装置とし
て稼働していて、現用のネットワーク制御装置に切り替
えられるというケースもありうる。
【0207】図11は、ネットワーク制御装置の移動処
理の手順(その3)で、上記(3) 中位のネットワーク制
御装置の管理機能が移動する場合の、下位のネットワー
ク制御装置の処理である。以降、図1も参照しながら、
図11の符号に沿って説明する。
【0208】S71.下位ネットワーク制御装置におい
て、位置情報受信部41は管理元切替情報を受信したか
否か監視している。
【0209】管理元切替情報を受信しなかった場合(N
o)には、上記監視を継続する。
【0210】S72.管理元切替情報を受信した場合
(Yes)には、位置情報受信部41は受信した管理元
切替情報を位置判断部42に転送し、位置判断部42は
転送された管理元切替情報から新たに当該ネットワーク
制御装置の管理元になったネットワーク制御装置のアド
レスを抽出して、 S73.デバイス情報データベース51aに格納すると
共に、 S74.設定要求送信部13及び網情報送信部33に転
送し、設定要求送信部13及び網情報送信部33に格納
されている当該ネットワーク制御装置を管理するネット
ワーク制御装置のアドレスを更新する。
【0211】こうすることにより、次の機会には、設定
要求送信部13又は網情報送信部33は更新された上位
ネットワーク制御装置のアドレスに従って、設定要求の
送信又は網情報の送信を行なうことができるようにな
る。
【0212】S75.位置判断部42は、管理元切替確
認情報の送信が必要か否か判断する。
【0213】必要がないと判断した場合(No)には、
一連の処理を終了する。「終了」の意味は既に複数下位
説明したことと同じである。これは、ステップS77に
おいても同様である。
【0214】S76.ステップS75で、管理元切替確
認情報の送信が必要であると判断した場合(Yes)に
は、位置判断部42は管理元切替確認情報を作成して、
位置情報送信部43に転送する。
【0215】S77.位置情報送信部43は、転送され
た管理元切替確認情報を中位のネットワーク制御装置に
送信して一連の処理を終了する。
【0216】図12は、ネットワーク制御装置の移動処
理の手順(その4)で、上記(4) 中位のネットワーク制
御装置の管理機能が移動する場合の、上位のネットワー
ク制御装置の処理である。以降、図1も参照しながら、
図12の符号に沿って説明する。
【0217】S81.上位のネットワーク制御装置にお
いて、位置情報受信部41は、移動先情報を受信したか
否か監視している。
【0218】移動先情報を受信しなかった場合(No)
には、上記監視を継続する。
【0219】S82.移動先情報を受信した場合(Ye
s)には、位置情報受信部41は受信した移動先情報を
位置判断部42に転送し、転送を受けた位置判断部42
は、転送された移動先情報から新たに当該上位ネットワ
ーク制御装置の管理下に入ったネットワーク制御装置の
アドレスを抽出し、 S83.デバイス情報データベース51aに格納すると
共に、 S84.設定要求送信部13及び網情報送信部33に転
送し、設定要求送信部13及び網情報送信部33に格納
されている当該ネットワーク制御装置を管理するネット
ワーク制御装置のアドレスを更新して一連の処理を終了
する。
【0220】これで、次の機会には、設定要求送信部1
3又は網情報送信部33は更新された上位ネットワーク
制御装置のアドレスに従って、設定要求の送信又は網情
報の送信を行なうことができるようになる。
【0221】上記のようにして、ネットワーク制御装置
は管理範囲の適否を判断して適切なネットワーク制御装
置に管理機能を移動し、移動に伴う位置情報を上下のネ
ットワーク制御装置に転送して、新たな管理、被管理の
関係を明確にする。
【0222】これによって、設定要求の発生頻度又は設
定情報の終端頻度が特定のエリアに集中することがあっ
ても、又、その集中がどのようなパターンで発生しよう
とも、回線設定に伴う制御情報によってネットワーク内
の当該制御情報とは無関係なリンクの帯域が圧迫される
ことがなくなる。
【0223】図14は、発生頻度が高いエリアに移動し
た場合を示す図で、図23に対応するものである。
【0224】即ち、エリア301で設定要求の発生頻度
が集中した場合、当初はエリア101に存在していた中
位のネットワーク制御装置4が、エリア301に存在す
るネットワーク制御装置4’に管理機能を移動させるの
で、下位のネットワーク制御装置3が中位のネットワー
ク制御装置4に送信していた設定要求が中継装置102
aと中継装置302との間のリンクの帯域を圧迫するこ
とがなくなる。
【0225】図15は、終端頻度が高いエリアに移動し
た場合を示す図で、図24に対応する図である。
【0226】即ち、エリア301の特定の中継装置に設
定情報の終端頻度が集中した場合、当初はエリア101
に存在していた中位のネットワーク制御装置4が、エリ
ア301に存在するネットワーク制御装置4’に管理機
能を移動させるので、中位のネットワーク制御装置4が
下位のネットワーク制御装置3に送信していた設定情報
が中継装置102aと中継装置302との間のリンクの
帯域を圧迫することがなくなる。
【0227】さて、上記では、設定要求の発生頻度及び
設定情報の終端頻度を計数して、該発生頻度又は終端頻
度の特定エリアへの集中を検出した時にネットワーク制
御装置の管理機能を移動する例を以て、本発明のネット
ワーク制御装置の管理機能の移動について説明したが、
ネットワーク制御装置の管理機能の移動のトリガは上記
には限定されない。
【0228】第一の代替手段は、活性状態にある通信端
末数を認識していて、特定のエリアにおいて活性状態に
ある通信端末数が他のエリアにおいて活性状態にある通
信端末数より遙に多いこと、又は、特定のエリアにおい
て活性状態にある通信端末数が限界数として設定されて
いる通信端末数を超えたことを検出した時にネットワー
ク制御装置の管理機能を移動する技術である。
【0229】これを実現するには、元々ネットワーク制
御装置が備えているリンクの監視機能を使用して活性状
態にある通信端末数を認識し、活性状態にある通信端末
を示すフラグをデバイス情報データベース内のリンク情
報又はデバイス情報の当該通信端末に付しておき、上記
データを利用して位置判断部42と位置算出部44が協
調して移動の判断をすればよい。
【0230】第二の代替手段は、活性状態にある通信端
末数を認識していて、特定のエリアにおいて活性状態に
ある通信端末数の増加率が限界数として設定されている
値より大きくなったことを検出した時にネットワーク制
御装置の管理機能を移動する技術である。
【0231】これを実現するには、元々ネットワーク制
御装置が備えているリンクの監視機能を使用して活性状
態にある通信端末数の増加率を認識し、上記データをデ
バイス情報データベース内に格納し、上記データを利用
して数の増加率データをデバイス情報データベースに格
納しておき、位置判断部42と位置算出部44が協調し
て移動の判断をすればよい。
【0232】第三の代替手段は、予約されている帯域の
総量が特定のエリアに集中していることを検出して、ネ
ットワーク制御装置の管理機能を移動する技術である。
【0233】これを実現するには、回線設定のデータと
してデバイス情報データベースに格納されている帯域情
報を監視して、位置判断部42と位置算出部44が協調
して移動の判断をすればよい。
【0234】即ち、本発明においては、ネットワーク制
御装置の管理機能の移動の判断要因は、設定要求の発生
頻度及び設定情報の終端頻度の集中の検出に限定され
ず、一般的にネットワーク状態能の偏りの検出であると
言うことができる。そして、このことは以降に説明する
ネットワーク制御装置の構成についても同様である。
【0235】図16は、本発明のネットワーク制御装置
の機能構成(その2)で、ネットワーク制御装置の管理
機能の論理的な移動に関する処理を行なう位置情報処理
ブロックを備えると共に、デバイス情報データベースの
格納内容を送受信するデバイス情報データベース送受信
ブロックを備える機能構成である。
【0236】図16の構成は、図1の構成にデバイス情
報データベース送受信ブロックを付加したものである
が、図1の構成を説明したのはかなり以前であるので、
敢えて構成全てを説明する。
【0237】図16において、11は、管理下のネット
ワーク・デバイスからの設定要求又は上位のネットワー
ク制御装置からの設定情報を受信する設定要求受信部、
12は、設定要求受信部11から転送を受けた設定要求
が管理範囲内で完結するか否かを判断すると共に、ネッ
トワーク・デバイス毎に設定要求の発生頻度を計数する
設定範囲判断部、13は、設定範囲判断部12が管理範
囲内で完結しないとして転送する設定要求を、位置情報
処理ブロックからアダプティブに設定されるアドレスに
従って上位のネットワーク制御装置に送信する設定要求
送信部で、設定要求受信部11、設定範囲判断部12及
び設定要求送信部13によって設定要求処理ブロックが
構成される。
【0238】21は、設定範囲判断部12が管理範囲内
で完結すると判断した設定要求と設定情報の転送を受け
て、管理範囲内での設定情報を作成すると共に、ネット
ワーク・デバイス毎に作成した設定情報の終端頻度を計
数する設定判断部、22は、設定判断部21が作成した
設定情報を管理下のネットワーク・デバイスに送信する
設定情報送信部、23は、設定判断部21が設定情報の
作成に当たり必要な経路情報を検索する経路算出部で、
設定判断部21、設定情報送信部22及び経路算出部2
3によって経路設定処理ブロックが構成される。
【0239】31は、管理下のネットワーク・デバイス
からネットワークのトポロジー、リンクの帯域を含む網
情報を受信する網情報受信部、32は、網情報受信部3
1が受信した網情報を必要に応じて簡略化する網情報加
工部、33は、網情報加工部32から転送された網情報
を位置情報処理ブロックからアダプティブに設定される
アドレスに従って上位のネットワーク制御装置に転送す
る網情報送信部で、網情報受信部31、網情報加工部3
2及び網情報送信部33によって網情報処理ブロックが
構成される。
【0240】51は、ネットワークのトポロジー、該ト
ポロジーを構成するノードとリンク及びリンクの帯域な
どネットワーク管理上必要な全ての情報を格納すると共
に、設定範囲判断部が計数したネットワーク・デバイス
毎の設定要求の発生頻度及び設定判断部21が計数した
ネットワーク・デバイス毎の設定情報の終端頻度を格納
するデバイス情報データベースで、格納内容を後述する
デバイス情報データベース受信部によって更新可能にな
っており、且つ、格納内容をデバイス情報データベース
送信部に供給可能になっている。そして、設定要求が管
理範囲内で完結するか否かを設定範囲判断部が判断する
時と、経路算出部23が経路情報を検索する時などに参
照されるデータベースである。
【0241】41は、外部のネットワーク制御装置か
ら、起動情報、管理元切替情報、管理元切替確認情報、
移動先情報又は移動先確認情報の位置情報を受信し、当
該ネットワーク制御装置が休止状態にあった時には当該
ネットワーク制御装置内部に起動信号を出力する位置情
報受信部、42は、当該ネットワーク制御装置の現在の
管理範囲の適否を判断し、現在の管理範囲が適性でない
場合には管理機能の移動先となるネットワーク制御装置
を決定し、位置情報受信部が受信した位置情報や自身が
決定したネットワーク制御装置の情報によってデバイス
情報データベース51を更新すると共に、設定要求送信
部13と網情報送信部33に最新の上位ネットワーク制
御装置のアドレスをアダプティブに設定する位置判断
部、43は、位置判断部42から転送される位置情報を
管理下のネットワーク・デバイス又は上位のネットワー
ク制御装置に送信する位置情報送信部、44は、位置判
断部42の依頼を受けてデバイス情報データベース51
から設定要求の発生頻度と設定情報の終端頻度を読み出
して、位置判断部42に引き渡す位置算出部で、位置情
報受信部41、位置判断部42、位置情報送信部43及
び位置算出部44によって位置情報処理ブロックが構成
される。
【0242】最後に、61は、ネットワーク制御装置の
移動に際して管理機能の移動先となるネットワーク制御
装置が管理機能の移動元になるネットワーク制御装置か
らデバイス情報データベースの格納内容を受信するデバ
イス情報データベース受信部、62は、ネットワーク制
御装置の移動に際して管理機能の移動元となるネットワ
ーク制御装置が管理機能の移動先になるネットワーク制
御装置にデバイス情報データベースの格納内容を送信す
るデバイス情報データベース送信部で、デバイス情報デ
ータベース受信部61及びデバイス情報データベース送
信部62によってデバイス情報データベース送受信ブロ
ックが構成される。
【0243】図16の構成の動作の概要であるが、既に
図1の構成の動作の概要とフローチャートを用いた動作
の詳細を詳述しているので、ここでは、デバイス情報デ
ータベース送受信ブロックだけに限定して概要を説明す
る。
【0244】ネットワーク制御装置の管理機能の移動を
行なう場合、移動先となるネットワーク制御装置は移動
元のネットワーク制御装置が保有していたデバイス情報
データベース51の格納内容の移管を受けることが好ま
しい。ここで、「好ましい」と記載したのは、移動先の
ネットワーク制御装置が管理下に入ったネットワーク・
デバイスから網情報を受信すればデバイス情報データベ
ースを再構築できるという意味で、デバイス情報データ
ベース51の格納内容の移管は必須ではないという意味
である。しかし、デバイス情報データベース51を再構
築するのでは時間がかかるので、デバイス情報データベ
ース51の格納内容の移管は重要な技術である。
【0245】即ち、特定の範囲を管理していたネットワ
ーク制御装置の管理機能の移動先になったネットワーク
制御装置が、移動元になったネットワーク制御装置のデ
バイス情報データベース51の格納内容を受信し、特定
の範囲の管理機能の移動元になったネットワーク制御装
置が、自身が保有するデバイス情報データベース51の
格納内容を移動先になったネットワーク制御装置に送信
することを可能にするために設けたのがデバイス情報デ
ータベース送受信部である。
【0246】図19は、転送するデバイス情報データベ
ースの格納内容である。
【0247】図19の転送するデバイス情報データベー
スの格納内容と図7のリンク情報を比較すれば明らかな
ように、転送するデバイス情報データベースの格納内容
はリンク情報に設定済の経路の情報、即ち、設定済の経
路の始点アドレス、終点アドレス及び帯域が付加されて
いる。設定済の経路の始点アドレス、終点アドレス及び
帯域が付加されているので、特定の範囲を管理するネッ
トワーク制御装置の管理機能の移動先になったネットワ
ーク制御装置は、移動後直ちに移動元になったネットワ
ーク制御装置に代わって回線設定を開始することができ
る。
【0248】図17は、ネットワーク制御装置の移動処
理の手順(その1’)で、上記(1)エリアを直接管理す
る下位のネットワーク制御装置を管理する中位のネット
ワーク制御装置の管理機能が他の中位のネットワーク制
御装置に移動する場合の、移動元のネットワーク制御装
置の処理である。以降、図16も参照しながら、図17
の符号に沿って説明する。
【0249】S31.位置判断部42は、デバイス情報
データベース51を利用する位置算出部44と協調し
て、ネットワーク・デバイス毎の設定要求の発生頻度と
設定情報の終端頻度を解析する。
【0250】S32.位置判断部42は、ステップS3
1の解析を基に、管理範囲の移動が妥当か否か判断す
る。
【0251】判断するタイミングについては特別の制限
はないが、例えば定期的に位置算出部44にポーリング
をかける方法がある。
【0252】管理範囲の移動が妥当でないと判断した場
合(No)には、上記解析を継続する。
【0253】S33.ステップS32で、管理範囲の移
動が妥当であると判断した場合(Yes)には、位置判
断部42は移動先ネットワーク制御装置を決定する。
【0254】この決定は、デバイス情報データベース内
に全てのネットワーク・デバイスに関するリンク情報が
格納されているので、位置算出部44にそれを参照させ
ればよい。そして、図23又は図24の例では、エリア
301に集中が起こっているので、エリア301を管理
可能な中位のネットワーク制御装置を検索して移動先と
すればよい。
【0255】S34.移動先のネットワーク制御装置を
決定した後、位置判断部42は、管理下の下位のネット
ワーク制御装置に対して送信する管理元切替情報を作成
する。
【0256】S35.位置判断部42は、新たに管理元
になるネットワーク制御装置を起動するための起動情報
を生成する。
【0257】起動情報を受けて新たに管理元のネットワ
ーク制御装置になるためには、当該ネットワーク制御装
置において少なくとも位置情報受信部41は常に起動情
報を受信できなければならない。又、ネットワーク制御
装置内部の他の部位も、位置情報受信部41が出力する
起動情報だけは受信できる状態になければならない。
【0258】S36.位置判断部42は、移動先情報の
生成が必要か否か判断する。
【0259】必要ないと判断した場合(No)には、ス
テップS38にジャンプする。
【0260】S37.ステップS36で、移動先情報の
生成が必要であると判断した場合(Yes)には、位置
判断部42は移動先情報を生成する。
【0261】S38.位置判断部42は、これまでに生
成した位置情報を位置情報送信部43に転送し、位置情
報送信部43は転送された位置情報を所定のネットワー
ク制御装置に送信する。
【0262】S40.位置判断部42は、デバイス情報
データベース送信部62に指示して、移動先となったネ
ットワーク制御装置に送信するデバイス情報データベー
スを生成する。
【0263】S41、デバイス情報データベース送信部
62は、生成されたデバイス情報データベースを移動先
となったネットワーク制御装置に送信する。
【0264】S39.位置判断部42は、位置情報送信
部41が位置情報を送信し、デバイス情報データベース
送信部62がデバイス情報データベースを送信した後
に、当該ネットワーク制御装置の機能を休止状態にして
一連の処理を終了する。
【0265】尚、上記では移動先情報の生成をオプショ
ンとしたが、移動先情報の生成及び送信をオプションに
できるのは、ネットワーク・デバイス間で網情報の送受
信が行なわれているので、上位ネットワーク制御装置に
移動先情報が伝わるのに時間がかかってもよい場合には
必ずしも送信することはないからである。一方、管理元
切替情報の生成と送信はオプションとすることができな
い。
【0266】又、管理機能を他のネットワーク制御装置
に移動した後で当該ネットワーク制御装置の管理機能を
休止する例を説明したが、予備のネットワーク制御装置
として動作する場合には管理機能を休止してはならな
い。
【0267】図18は、ネットワーク制御装置の移動処
理(その2’)で、上記(2) エリアを直接管理する下位
のネットワーク制御装置を管理する中位のネットワーク
制御装置の管理機能が他の中位のネットワーク制御装置
に移動する場合の、移動先のネットワーク制御装置の処
理である。以降、図1も参照しながら、図10の符号に
沿って説明する。
【0268】この場合、当該ネットワーク制御装置は休
止状態にあって、位置情報受信部41だけが起動情報を
受信可能な状態にあるものと想定して説明する。
【0269】S51.位置情報受信部41は、起動情報
を受信したか否か監視している。
【0270】起動情報を受信しなかったと判断した場合
(No)には、上記監視を継続する。
【0271】S52.ステップS51で、位置情報受信
部41が位置情報を受信した場合(Yes)には、当該
ネットワーク制御装置の他の部位に起動信号を出力し
て、当該ネットワーク制御装置を稼働状態にし、受信し
た起動情報を位置判断部42に転送する。
【0272】S53.位置判断部42は、転送された起
動情報から、当該ネットワーク制御装置を管理するネッ
トワーク制御装置のアドレスを抽出し、 S54.抽出した当該ネットワーク制御装置を管理する
ネットワーク制御装置のアドレスをデバイス情報データ
ベース51に格納する。
【0273】S55.位置判断部42は、ステップS5
3において抽出した当該ネットワーク制御装置を管理す
るネットワーク制御装置のアドレスを、設定要求送信部
13及び網情報送信部33に転送し、設定要求送信部1
3及び網情報送信部33に格納されている当該ネットワ
ーク制御装置を管理するネットワーク制御装置のアドレ
スを更新する。
【0274】これにより、次の機会には、設定要求送信
部13又は網情報送信部33は更新された上位ネットワ
ーク制御装置のアドレスに従って、設定要求の送信又は
網情報の送信を行なうことができるようになる。
【0275】S59.移動元になったネットワーク制御
装置からデバイス情報データベースの格納内容を受信す
る。
【0276】S60.受信したデバイス情報データベー
スの格納内容を自身のデバイス情報データベース51に
格納して、移動元になったネットワーク制御装置のデバ
イス情報データベースを構築する。
【0277】S56.位置判断部42は、移動先確認情
報の送信が必要か否か判断する。
【0278】必要がないと判断した場合(No)には、
一連の処理を終了する。ここで、終了の君は既に複数下
位説明したのと同じである。又、ステップS58におい
ても同様である。
【0279】S57.ステップS56で、移動先確認情
報の送信が必要であると判断した場合(Yes)には、
位置判断部42は移動先確認情報を作成して、位置情報
送信部43に転送する。
【0280】S58.位置情報送信部43は、転送され
た移動先確認情報を中位のネットワーク制御装置に送信
して一連の処理を終了する。
【0281】さて、図1の構成は、設定要求の発生頻度
と設定情報の終端頻度を計数する機能、該発生頻度と終
端頻度から現在の管理範囲が適正でない場合には適正な
ネットワーク制御装置を決定する機能、及び、上下のネ
ットワーク制御装置にネットワーク制御装置の移動に関
する情報を転送する機能を持つもので、本発明の主要な
機能を持っている。又、図16の構成は、図1の構成に
対して更にネットワーク制御装置の移動を行なう20の
ネットワーク制御装置の間でデバイス情報データベース
の交換を行なう機能を付加したもので、本発明の全ての
機能を持っている。
【0282】つまり、図1の構成に至るまでにもっと基
本的な機能を有する構成がある。以降、それらについて
説明する。
【0283】図20は、本発明のネットワーク制御装置
の機能構成(その3)で、本発明のネットワーク制御装
置の最も基本的な構成である。
【0284】図20において、11は、管理下のネット
ワーク・デバイスからの設定要求又は上位のネットワー
ク制御装置からの設定情報を受信する設定要求受信部、
12は、設定要求受信部から転送を受けた設定要求が管
理範囲内で完結するか否かを判断する共に、管理下のネ
ットワーク・デバイス毎に設定要求の発生頻度を計数す
る設定範囲判断部、13aは、設定範囲判断部12が管
理範囲内で完結しないとして転送する設定要求を上位の
ネットワーク制御装置に送信する設定要求送信部で、設
定要求受信部11、設定範囲判断部12及び設定要求送
信部13aによって設定要求処理ブロックが構成され
る。
【0285】21は、設定範囲判断部12が管理範囲内
で完結すると判断した設定要求と設定情報の転送を受け
て、管理範囲内での設定情報を作成すると共に、管理下
のネットワーク・デバイス毎に作成した設定情報の終端
頻度を計数する設定判断部、22は、設定判断部21が
作成した設定情報を管理下のネットワーク・デバイスに
送信する設定情報送信部、23は、設定判断部21が設
定情報の作成に当たり必要な経路情報を検索する経路算
出部で、設定判断部21、設定情報送信部22及び経路
算出部23によって経路設定処理ブロックが構成され
る。
【0286】31は、管理下のネットワーク・デバイス
からトポロジー、リンクの帯域を含む網情報を受信する
網情報受信部、32は、網情報受信部が受信した網情報
を必要に応じて簡略化する網情報加工部、33aは、網
情報加工部から転送された網情報を固定的に設定されて
いる上位のネットワーク制御装置に転送する網情報送信
部で、網情報受信部31、網情報加工部32及び網情報
送信部33aによって網情報処理ブロックが構成され
る。
【0287】51aは、ネットワークのトポロジー、該
トポロジーを構成するノードとリンク及びリンクの帯域
などネットワーク管理上必要な全ての情報を格納すると
共に、設定範囲判断部12及び設定判断部21が計数し
た設定要求の発生頻度及び設定情報の終端頻度を格納す
るデバイス情報データベースで、設定要求が管理範囲内
で完結するか否かを設定範囲判断部が判断する時と、経
路算出部23が経路情報を検索する時に参照されると共
に、格納した設定要求の発生頻度及び設定情報の終端頻
度を表示するデータベースである。
【0288】図20の構成の全ての動作の説明を行なう
ことはしないが、図20の構成の特徴は、受信した設定
要求の発生頻度と設定情報の終端頻度を計数、格納して
表示することである。
【0289】これにより、ネットワークの運用者に設定
要求の発生頻度又は設定情報の終端頻度が特定のエリア
に集中していることと、該エリアを管理しているネット
ワーク制御装置が適正な位置に存在するか否かの判断を
促すことが可能になり、運用者にネットワーク制御装置
の制御機能の存在位置の適否の検討を促すことができる
ので、ネットワークの状態に合わせたネットワークの管
理が可能になる。
【0290】図21は、本発明のネットワーク制御装置
の機能構成(その4)で、図20の構成にネットワーク
制御装置の適正位置の判断機能を付加したものである。
【0291】図21において、11は、管理下のネット
ワーク・デバイスからの設定要求又は上位のネットワー
ク制御装置からの設定情報を受信する設定要求受信部、
12は、設定要求受信部から転送を受けた設定要求が管
理範囲内で完結するか否かを判断すると共に、ネットワ
ーク・デバイス毎に設定要求の発生頻度を計数する設定
範囲判断部、13は、設定範囲判断部12aが管理範囲
内で完結しないとして転送する設定要求を、アダプティ
ブに設定されるアドレスに従って上位のネットワーク制
御装置に送信する設定要求送信部で、設定要求受信部1
1、設定範囲判断部12及び設定要求送信部13によっ
て設定要求処理ブロックが構成される。
【0292】21は、設定範囲判断部12が管理範囲内
で完結すると判断した設定要求と設定情報の転送を受け
て、管理範囲内での設定情報を作成すると共に、ネット
ワーク・デバイス毎に作成した設定情報の終端頻度を計
数する設定判断部、22は、設定判断部21が作成した
設定情報を管理下のネットワーク・デバイスに送信する
設定情報送信部、23は、設定判断部21が設定情報の
作成に当たり必要な経路情報を検索する経路算出部で、
設定判断部21、設定情報送信部22及び経路算出部2
3によって経路設定処理ブロックが構成される。
【0293】31は、管理下のネットワーク・デバイス
からトポロジー、リンクの帯域を含む網情報を受信する
網情報受信部、32は、網情報受信部31が受信した網
情報を必要に応じて簡略化する網情報加工部、33は、
網情報加工部32から転送された網情報をアダプティブ
に設定されるアドレスに従って上位のネットワーク制御
装置に転送する網情報送信部で、網情報受信部31、網
情報加工部32及び網情報送信部33によって網情報処
理ブロックが構成される。
【0294】51aは、ネットワークのトポロジー、該
トポロジーを構成するノードとリンク及びリンクの帯域
などネットワーク管理上必要な全ての情報を格納すると
共に、設定範囲判断部が計数したネットワーク・デバイ
ス毎の設定要求の発生頻度及び設定判断部21が計数し
たネットワーク・デバイス毎の設定情報の終端頻度を格
納するデバイス情報データベースで、設定要求が管理範
囲内で完結するか否かを設定範囲判断部が判断する時
と、経路算出部23が経路情報を検索する時などに参照
されるデータベースである。
【0295】42は、当該ネットワーク制御装置の現在
の管理範囲の適否を判断し、現在の管理範囲が適性でな
い場合には管理機能の移動先となるネットワーク制御装
置を決定し、位置情報受信部が受信した位置情報や自身
が決定したネットワーク制御装置の情報によってデバイ
ス情報データベース51aを更新すると共に、設定要求
送信部13と網情報送信部33に最新の上位ネットワー
ク制御装置のアドレスをアダプティブに設定する位置判
断部、44は、位置判断部42の依頼を受けてデバイス
情報データベース51aから設定要求の発生頻度と設定
情報の終端頻度を読み出して、位置判断部42に引き渡
す位置算出部で、位置判断部42、及び位置算出部44
によって位置情報処理ブロックが構成される。
【0296】図21の構成の動作の全ては説明しない
が、図21の構成によって当該ネットワーク制御装置の
現在の管理範囲が適正か否かを自動的に判断できると共
に、適正でない場合には移動先のネットワーク制御装置
を自動的に決定することができるので、ネットワーク制
御装置の制御機能の移動の適否を正確に判断することが
でき、ネットワークの状態に合わせたネットワークの管
理を高度化させることができる。
【0297】ところで、上記ではネットワーク制御装置
の各々が1つだけの階層での管理機能を持つケースを想
定して説明してきたが、これは混乱なく説明するためだ
けのことであり、1つのネットワーク制御装置が複数の
階層での管理機能を持つことも可能である。
【0298】即ち、ネットワーク制御装置の構成が階層
とは関係なく統一されていることと、デバイス情報デー
タベースに格納されている情報の範囲が管理範囲を決め
ることから、1つのネットワーク制御装置が複数の階層
での管理機能を持つことも可能である。
【0299】これで、本発明のネットワーク制御装置の
4つの実施の形態について説明した。最後に、本発明の
ネットワーク制御装置を適用するネットワーク管理シス
テムについて説明する。
【0300】改めて図示はしないが、本発明のネットワ
ーク制御装置は図25のネットワーク構成におけるネッ
トワーク制御装置に適用することができる。
【0301】本発明のネットワーク制御装置を適用すれ
ば、ネットワーク・デバイス毎の該設定要求の要求頻度
及び該設定情報による設定頻度を計数し、該デバイス情
報データベースに格納して、設定要求の発生や設定情報
の終端に集中が生じた場合、その状態を速やかに運用者
に知らせることが可能なネットワーク管理システム、又
は、ネットワーク制御装置が自律的に現在管理している
管理範囲が適性か否かを判断すると共に適正でない場合
には移動先のネットワーク制御装置を自動的に決定こと
が可能になるので、ネットワーク制御装置の制御機能の
移動の適否を正確に判断することが可能なネットワーク
管理システム、又は、現在管理している管理範囲が適性
か否かを判断すると共に、少なくとも、現在管理してい
る管理範囲を管理しうるネットワーク制御装置に対し
て、管理機能を論理的に移動することが可能なネットワ
ーク管理システム、又は、現在管理している管理範囲が
適性か否かを判断し、又、少なくとも、現在管理してい
る管理範囲を管理しうるネットワーク制御装置に対し
て、管理機能を論理的に移動すると共に、外部のネット
ワーク制御装置にデバイス情報データベースの格納内容
を転送し、又、外部のネットワーク制御装置からデバイ
ス情報データベースの格納内容の転送を受けることがで
きるので、ネットワーク制御装置の管理機能の移動後に
移動を受けたネットワーク制御装置が新たにデバイス情
報データベースの格納内容を収集する必要がないネット
ワーク管理システムを実現することができる。
【0302】即ち、ネットワーク制御装置の機能が高度
化された結果、ネットワーク管理の信頼度の向上及びネ
ットワーク管理の迅速化が図られる。
【0303】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明によれば、
ネットワーク制御装置の機能が高度化され、ネットワー
ク管理の信頼度の向上及びネットワーク管理の迅速化が
図られる。
【0304】即ち、第一の発明によれば、現在管理して
いる管理範囲が適性か否かを判断すると共に、少なくと
も、現在管理している管理範囲を管理しうるネットワー
ク制御装置に対して、管理機能を論理的に移動すること
が可能になるので、管理機能の論理的な移動の迅速化が
可能で、ネットワークの状態に合わせたネットワークの
管理を高度化させることができる。
【0305】第二の発明によれば、現在管理している管
理範囲が適性か否かを判断し、又、少なくとも、現在管
理している管理範囲を管理しうるネットワーク制御装置
に対して、管理機能を論理的に移動する位置情報処理ブ
ロックを備えると共に、外部のネットワーク制御装置に
対してデバイス情報データベースの格納内容を転送し、
又、外部のネットワーク制御装置からデバイス情報デー
タベースの格納内容の転送を受けることができるので、
ネットワーク制御装置の管理機能の移動後に移動を受け
たネットワーク制御装置が新たにデバイス情報データベ
ースの格納内容を収集する必要がなくなり、移動後に回
線設定動作を開始するまでの時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0306】第三の発明によれば、ネットワーク・デバ
イス毎の該設定要求の要求頻度及び該設定情報による設
定頻度を計数し、該デバイス情報データベースに格納す
ることができる。これにより、設定要求の発生や設定情
報の終端に集中が生じた場合、管理機能の論理的な移動
の迅速化が可能で、ネットワークの輻輳状態を直接反映
する情報に基づいてネットワークの管理を行なうことが
できる。
【0307】第四の発明によれば、ネットワークの状態
情報を上記デバイス情報データベースに格納して、ネッ
トワークに輻輳状態が生じた場合、ネットワーク制御装
置が自律的に現在管理している管理範囲が適性か否かを
判断すると共に適正でない場合には移動先のネットワー
ク制御装置を自動的に決定して管理機能を論理的に移動
することが可能なネットワーク管理システム、又は、現
在管理している管理範囲が適性か否かを判断し、又、少
なくとも、現在管理している管理範囲を管理しうるネッ
トワーク制御装置に対して管理機能を論理的に移動する
と共に、外部のネットワーク制御装置に対してデバイス
情報データベースの格納内容を転送し、又、外部のネッ
トワーク制御装置からデバイス情報データベースの格納
内容の転送を受けることができるので、ネットワーク制
御装置の管理機能の移動後に移動を受けたネットワーク
制御装置が新たにデバイス情報データベースの格納内容
を収集する必要がないネットワーク管理システムを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワーク制御装置の機能構成
(その1)。
【図2】 ネットワーク制御装置の移動と位置情報の送
受信を説明する図。
【図3】 設定要求又は設定情報順後の処理手順。
【図4】 設定要求、設定情報のフォーマット。
【図5】 設定要求の発生頻度、設定情報の終端頻度記
憶部の構造。
【図6】 網情報受信後の処理手順。
【図7】 網情報のフォーマット。
【図8】 網情報の加工を説明する図。
【図9】 移動処理の処理手順(その1)。
【図10】 移動処理の処理手順(その2)。
【図11】 移動処理の処理手順(その3)。
【図12】 移動処理の処理手順(その4)。
【図13】 位置情報のフォーマット。
【図14】 発生頻度が高いエリアに移動した場合を示
す図。
【図15】 終端頻度が高いエリアに移動した場合を示
す図。
【図16】 本発明のネットワーク制御装置の機能構成
(その2)。
【図17】 移動処理の処理手順(その1’)。
【図18】 移動処理の処理手順(その2’)。
【図19】 転送するデバイス情報データベースの格納
内容。
【図20】 本発明のネットワーク制御装置の機能構成
(その3)。
【図21】 本発明のネットワーク制御装置の機能構成
(その4)。
【図22】 従来のネットワーク制御装置の機能構成。
【図23】 発生頻度に偏りがある場合を示す図。
【図24】 終端頻度に偏りがある場合を示す図。
【図25】 ネットワークの構成イメージ。
【符号の説明】
1 ネットワーク制御装置(下位のネットワーク制御装
置) 2 ネットワーク制御装置(下位のネットワーク制御装
置) 3 ネットワーク制御装置(下位のネットワーク制御装
置) 4 ネットワーク制御装置(中位のネットワーク制御装
置) 4’ ネットワーク制御装置(中位のネットワーク制御
装置) 6 ネットワーク制御装置(上位のネットワーク制御装
置) 11 設定要求受信部 12 設定範囲判断部 12a 設定範囲判断部 13 設定要求送信部 13a 設定要求送信部 21 設定判断部 21a 設定判断部 22 設定情報送信部 23 経路算出部 31 網情報受信部 32 網情報加工部 33 網情報送信部 33a 網情報送信部 41 位置情報受信部 42 位置判断部 43 位置情報送信部 44 位置算出部 51 デバイス情報データベース 51a デバイス情報データベース 51b デバイス情報データベース 61 デバイス情報データベース受信部(デバイス情報
DB受信部) 62 デバイス情報データベース送信部(デバイス情報
DB送信部) 101 エリア 201 エリア 301 エリア 401 エリア 102 中継装置 102a 中継装置 102b 中継装置 102c 中継装置 102d 中継装置 202 中継装置 202a 中継装置 202b 中継装置 202c 中継装置 202d 中継装置 302 中継装置 302a 中継装置 302b 中継装置 302c 中継装置 302d 中継装置 402 中継装置 402a 中継装置 402b 中継装置 402c 中継装置 402d 中継装置 103 通信端末 103a 通信端末 203 通信端末 203a 通信端末 303 通信端末 303a 通信端末

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに関する情報を格納したデ
    バイス情報データベースを基に、管理下の下位のネット
    ワーク・デバイスからの設定要求又は管理を受けている
    上位のネットワーク制御装置からの設定情報を受けて、
    回線の設定を行なうネットワーク制御装置において、 該デバイス情報データベースに格納したネットワークの
    状態情報を基に、ネットワーク内で現在管理している管
    理範囲の管理を継続することが適性か否かを判断すると
    共に、少なくとも、現在管理している管理範囲を管理し
    うるネットワーク制御装置に対して、管理機能を論理的
    に移動する位置情報処理ブロックを備えることを特徴と
    するネットワーク制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のネットワーク制御装置に
    おいて、 外部のネットワーク制御装置に対して上記デバイス情報
    データベースの格納内容を転送し、又、外部のネットワ
    ーク制御装置から該デバイス情報データベースの格納内
    容の転送を受ける構成を備えることを特徴とするネット
    ワーク制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のネットワー
    ク制御装置において、 上記デバイス情報データベースに格納したネットワーク
    の状態情報は、ネットワークを構成する特定のエリアか
    ら発生する回線設定要求の発生頻度、及び、回線設定要
    求に対応する回線設定情報が特定のエリアに終端する終
    端頻度であることを特徴とするネットワーク制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のネットワーク制御装置をネットワーク内に配置して、
    階層的に配置されたネットワーク制御装置間に論理的な
    リンクを形成することを特徴とするネットワーク管理シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012020782A1 (ja) * 2010-08-11 2012-02-16 日本電気株式会社 ネットワーク情報処理システム、ネットワーク情報処理装置、および情報処理方法

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