JP2002107396A - 疑似人体とそれを用いた測定方法 - Google Patents

疑似人体とそれを用いた測定方法

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JP2002107396A
JP2002107396A JP2000300050A JP2000300050A JP2002107396A JP 2002107396 A JP2002107396 A JP 2002107396A JP 2000300050 A JP2000300050 A JP 2000300050A JP 2000300050 A JP2000300050 A JP 2000300050A JP 2002107396 A JP2002107396 A JP 2002107396A
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wireless device
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arm
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Hiroshi Iwai
岩井  浩
Toshimitsu Matsuyoshi
俊満 松吉
Koichi Ogawa
晃一 小川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話端末機に備えられたアンテナと人体
特に耳との位置関係による特性の変化を精度良く評価す
ることが困難であった。 【解決手段】 耳部を備えた頭部、胴体部、左手部、可
動手段により構成された疑似人体の腕部を可動とした。
これにより人体に近接した場合の特性を精度よく評価す
る事が可能となる上、無線装置と人体との位置関係を容
易に調整することが可能となる。また、無線装置を保持
位置による特性の変化を精度よく評価する事が期待でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として無線装置
のアンテナ特性評価に使用する疑似人体とそれを用いた
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などの移動通信が急速に
発達している。一般的に携帯電話は人体に近接して使用
されるため、人体装着時の特性を精度良く評価すること
が重要である。これまでは、人体装着時の評価は被験者
が姿勢を保持することが困難なために再現性が低下した
り、被験者による個体差が大きいため測定結果の相対比
較が難しいなどの課題があるため、擬似人体を用いた評
価が行われてきた。従来の擬似人体の構成例を図20に
示す。
【0003】図20において、2001は頭部、200
2は肩部、2003は手先部、2004は手先部固定治
具、2005は台座である。頭部2001は円筒形、肩
部2002は台形、手先部2003はコの字形をしてお
り、各構成要素は樹脂容器内部に人体の電気定数に近い
媒質(たとえば生理食塩水など)が充填されている。人
体装着時における無線装置の放射特性を評価する場合に
は、手先部2003と肩部2002との間に挿入される
手先部固定治具2004により、手先部2003に保持
した無線装置と頭部2001との位置関係を調整するこ
とで、再現性の高い評価が期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の構成
では再現性の良い評価ができるものの、擬似人体と携帯
電話との位置関係を調整することが困難なことに加え、
簡易な形状であるため、耳の影響を評価できないという
課題があった。携帯電話端末機は近年、著しい小形化競
争によりますます薄型化が進んでおり、このため携帯電
話端末機に備えられたアンテナと人体特に耳との位置関
係による特性の変化を精度良く評価することの重要性が
増加してきている。しかしながら、従来の擬似人体では
精度の高い測定が困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明の擬似人体は、耳を備えた頭、胴体、腕、可動
手段等により構成されており、腕が可動となるように可
動手段により胴体部と接続したものである。これによ
り、擬似人体と無線装置との位置関係を調整することが
可能となるため、無線装置を握る場所を変えた場合の評
価が可能となるなど、耳の影響や、手の影響を精度良く
測定することが期待できる。
【0006】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
【0007】図1は本発明の実施の形態1の擬似人体の
構成例であり、無線装置を左耳に近接した状態で左手で
保持した場合の上半身モデルを示したものである。図1
において、101は頭部、101aは左耳部、102は
胴体部、103は左腕部、103aは掌部、104は台
座、105は頭部溶液注入口、106は無線装置であ
る。頭部101、胴体部102、左腕部103はその表
面が厚さ2〜8mmの樹脂(例えばFRP)で形成され
ており、頭部101と左腕部103はそれぞれ胴体部1
02と一体形成されている。また、胴体部102は台座
104上に備えられている。頭部101、胴体部102
および左腕部103の内部には人体等価材料として人体
の電気定数に近い媒質(例えば生理食塩水)が充填され
ている。左耳部101aおよび頭部溶液注入口105は
頭部101に設けられている。
【0008】以下の実施の形態では、無線装置106の
一例として図2に示すような携帯電話端末機を想定して
いる。図2において、201は携帯端末機、201aは
外部アンテナ、201bは外部アンテナ収納部である。
ただし、これはあくまでも一例であって図2に限定され
るものではない。また、無線装置としては、携帯電話端
末機に限ることなく、無線通信を行う携帯型の端末すべ
てを想定したものである。
【0009】なお、統計データによる成人男性の標準寸
法に基づいて頭部101、胴体部102および左腕部1
03の内壁の寸法を設計することにより、より一般性の
ある評価を行うことが可能となる。
【0010】以上のように構成された疑似人体に関して
以下に説明を加える。
【0011】頭部溶液注入口105は頭頂部に備えられ
ていることが重要であり、これにより擬似人体内部に溶
液を注入する際に空気が混入することを防止できる。な
お、本実施の形態では溶液注入口は1つとしたが、2つ
以上の溶液注入口を設けることにより、内部に充填した
溶液を容易に排出することが可能となる。この場合に
は、評価結果に影響を与えない位置に溶液注入口を設け
ることが重要である。すなわち、無線装置と溶液注入口
との間に溶液が存在するような位置関係である。このよ
うな場所の一例として、例えば図1の右腕の付け根部
や、左腕部103の肘付近が考えられる。
【0012】また、頭部101は耳を備えていることが
重要である。耳は携帯電話端末機のアンテナと最も距離
が接近するために特性に与える影響が大きい。耳の影響
を精度よく評価するためには、実際の形状に近い耳を用
いることと、耳を構成している樹脂をできる限り薄くす
ることが望ましい。これにより、測定結果に対する樹脂
の影響を回避することが可能となる上、実使用時の状況
に近づけることが可能となるため、左耳部101aと無
線装置106との距離を近接させた場合の人体の影響を
精度よく評価できる。
【0013】なお、耳の形状は個体差が大きいため、統
計データに基づいた標準寸法とすることが望ましい、こ
れ以外にも、標準寸法より大きい寸法の耳あるいは小さ
い寸法の耳を頭部101に形成して評価することで個体
差による特性の変化を調べることが可能となることは言
うまでもない。
【0014】なお、以下の実施の形態では左手で無線装
置106を保持する疑似人体の一例を示したが、これに
限定されるものではなく、右手で無線装置106を保持
する構成や、両腕を備えている構成も十分考えられる。
【0015】なお、台座104はなくともよい。
【0016】なお、以下の実施の形態では疑似人体は上
半身としたが、これに限定されるものではなく、少なく
とも本実施例で示した構成要素を含んでいれば全身立位
モデルあるいは全身座位モデルであっても同等の効果が
期待できる。この場合、台座104はなくともよい。
【0017】なお、以下の実施の形態では容器の内部に
人体の電気定数に近い媒質を注入する液体ファントムを
想定して説明しているが、固体ファントムを用いること
も十分考えられる。この場合にも同等の効果が期待でき
ることは言うまでもない。ただしこの場合には液体注入
口が不要としてよいことは当然のことである。
【0018】なお、以下の実施の形態では疑似人体の寸
法を統計データに基づいた成人男性の標準寸法とするこ
とを想定しているが、これに限定されるものではなく、
成人女性の標準寸法や、年齢別の平均寸法に基づいて構
成することができることは当然のことである。このよう
に、さまざまな寸法の疑似人体を用いることで個体差に
よる特性の変化を精度よく評価することが期待できる。
【0019】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、図面を参照しながら説明する。
【0020】図3から図5は本発明の実施の形態2の擬
似人体の構成例を示したものである。図3は正面図、図
4は側面図、図5は上面図である。実施の形態1と同じ
部分には同一番号を付し説明を省略する。図3から図5
において、301は腕部可動手段であるスライド機構、
302は胴体部溶液注入口、303は腕部溶液注入口で
ある。胴体部溶液注入口302は胴体部102の右腕付
け根部に設けられており、腕部溶液注入口303は左腕
部103の肘部に設けられている。この場合、胴体部1
02と左腕部103は左腕の付け根の部分で分離された
構造となっている。
【0021】次に、スライド機構301の詳細図面を図
6に示す。図6において、601はL字型スライド部、
602は胴体側スライド部、603は腕側スライド部、
604は横方向調整ねじ、605は縦方向調整ねじであ
る。胴体部102はスライド機構301の胴体側スライ
ド部602に接続されており、左腕部103はスライド
機構301の腕側スライド部603と接続されている。
このとき、L字型スライド部601は胴体側スライド部
602に対して左右方向に可動であって、横方向調整ね
じ604によりL字型スライド部601と胴胴体側スラ
イド部602は接続されている。この場合、横方向調整
ねじ604により左腕部103の水平位置を調節可能で
ある。さらに、腕側スライド部603はL字型スライド
部601に対して上下方向に可動であって、縦方向調整
ねじ605によりL字型スライド部601と腕側スライ
ド部603は接続されている。この場合、縦方向調整ね
じ605により左腕部103の垂直位置を調整可能であ
る。
【0022】以上のように構成された疑似人体に関して
以下にさらに説明を加える。
【0023】実施の形態1では腕は固定されているため
に、無線装置と耳との位置を変えることができない上、
無線装置のサイズが異なる場合などに無線装置と耳との
位置がずれてしまうという課題があった。そこで、本実
施の形態においては、スライド機構301により、左腕
部103を横方向および縦方向にスライド可能とした。
まず、横方向に左腕部103をスライド可能とすること
で左耳部101aと無線装置106との距離をパラメー
タとした人体近接時の特性を精度よく評価することが可
能となる。また、縦方向に左腕部103をスライド可能
とすることで無線装置106のサイズが異なる場合など
に無線装置106と左耳部101aとの位置関係を調整
することが可能となり、より実状に則した評価が可能と
なる。
【0024】なお、本実施の形態では各溶液注入口はね
じ式のふたとしている。これを図7に示す。図7におい
て、701はキャップ、702は溶液注入口である。ま
た、本実施の形態では溶液注入口は頭部101と胴体部
102にそれぞれ1つずつ備えた構成となっており、こ
れにより、内部に充填した溶液を容易に排出することが
可能となる。この場合、溶液を注入する際には頭部溶液
注入口105を使用し、排出する際には胴体部溶液注入
口302を使用する。
【0025】また、図9に示すようにキャップ801の
先端を盛り上げた形状とすることにより、溶液を注入し
た際に空気が混入することを防ぐことが期待できる。な
お、溶液注入口の形状はこれに限定されるものではな
い。
【0026】なお、本実施の形態では左腕部103を横
方向と縦方向の2方向に可動とする構成例を示したが、
あくまでも一例であり、少なくとも縦方向、横方向、奥
行き方向のいずれかに可動である可動手段を構成要素と
して含んでいればよく、上記構成に限定されるものでは
ない。また、奥行き方向への可動も同様の可動手段を用
いることにより構成可能であることは言うまでもない。
【0027】なお、本実施の形態では左腕についてのみ
説明しているが、右腕の場合でも同様の構成により同等
の効果が期待できることは言うまでもない。
【0028】(実施の形態3)以下本発明の実施の形態
3について、図面を参照しながら説明する。
【0029】図9(a)、(b)は本発明の実施の形態
3の擬似人体を用いた測定方法の構成例であり、無線装
置を左耳に近接した状態で左手で保持した場合の上半身
モデルを示したものである。
【0030】また、図21はアンテナ測定装置全体の構
成の一例を示しており、2101は電波暗室、2102
は表示部、2103は被測定アンテナ部、2104はタ
ーンテーブル、2105は擬似人体、2106は無線装
置、2107は受信アンテナ、2108はモータ、21
09は受信機、2110はCPU、2111は回転制御
部である。この場合、ターンテーブル2104に擬似人
体2105の台座を固定することを想定している。ま
た、擬似人体2105として、本実施例では図9
(a)、(b)に示す擬似人体を用いている。
【0031】図9(a)では、スライド機構301によ
って耳部101aと無線装置106との距離が密着する
ように調整されている状態を示している。また図9
(b)では、同じく耳部101aと無線装置106との
距離を一定値となるよう調整されている状態を示してい
る。このように、耳と無線装置との距離をパラメータと
して無線装置の放射特性あるいはインピーダンス特性を
測定することにより、人体頭部の無線装置への影響を精
度よく評価することが可能となる。この場合、放射特性
とは任意のカット面に対する指向性電力利得特性を意味
しているがこれに限定されるものではなく、指向性電力
利得特性から算出される放射効率、実行利得等あるいは
ダイバーシチアンテナ利得、位相情報を含む複素指向性
利得特性、相関係数等も含まれていることはいうまでも
ない。
【0032】なお、図9(a)、(b)に示した耳と無
線装置との位置関係はほんの一例であり、これに限定さ
れるものではない。
【0033】なお、本実施の形態では、耳と無線装置と
の距離をパラメータとしたが、頭部と無線装置との距離
をパラメータとしてもまったく同様の効果が期待でき
る。特に、耳部を備えていない擬似人体の場合には、有
効である。
【0034】なお、本実施の形態では左腕についてのみ
説明しているが、右腕の場合でも同様の構成により同等
の効果が期待できることは言うまでもない。
【0035】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4について、図面を参照しながら説明する。
【0036】図10は本発明の実施の形態4の擬似人体
における腕部の構成例であり、1001は左手部、10
02は左上腕部、1003はねじからなる腕部可動手段
を備えた左腕の構成例である。図11(a)、(b)は
同じく擬似人体を用いた測定方法の構成例であり、無線
装置を左耳に近接した状態で左手で保持した場合の上半
身モデルを示したものである。本実施の形態において
は、図21に示した測定方法において、擬似人体210
5として、図11(a)、(b)に示す擬似人体を用い
ている。
【0037】図11(a)では、スライド機構301と
ねじ1003によって無線装置106が仰角で約30度
となるよう調整されている状態を示している。また、図
11b)では、同じく無線装置106が仰角で約0度と
なるよう調整されている状態を示している。このよう
に、無線装置の仰角をパラメータとして無線装置の放射
特性あるいはインピーダンス特性を測定することによ
り、人体頭部の無線装置への影響を精度よく評価するこ
とが可能となる上、個人差によって無線装置の保持角度
が異なることを考慮した、保持角度と無線装置の特性と
の関係を精度よく評価することが可能となる。
【0038】なお、図10に示した腕部可動手段はほん
の一例であり、これに限定されるものではなく、少なく
とも擬似人体の頭部に対して無線装置の角度を可変でき
る機構を備えていればよい。また、この機構は肘位置に
限定されることはなく、例えば肩でもよい。
【0039】なお、本実施の形態では左腕についてのみ
説明しているが、右腕の場合でも同様の構成により同等
の効果が期待できることは言うまでもない。
【0040】なお、本実施の形態では、無線装置の仰角
をパラメータとして放射特性あるいはインピーダンス特
性を測定する構成例を示したが、SAR評価時の擬似人
体と無線装置との位置関係に対応させることにより、S
AR特性と放射特性あるいはインピーダンス特性とを対
応して評価することが可能となることは言うまでもな
い。
【0041】(実施の形態5)以下、本発明の実施の形
態5について、図面を参照しながら説明する。
【0042】図12(a)、(b)は本発明の実施の形
態5の擬似人体を用いた測定方法の構成例であり、無線
装置を左耳に近接した状態で左手で保持した場合の上半
身モデルを示したものである。図12において、120
1は左手部、1202は左上腕部、1203は腕部スラ
イド機構である。左手部1201は腕部スライド機構1
203により左腕上部1202と接続されている。ま
た、本実施の形態においては、図21に示した測定方法
において、擬似人体2105として、図12(a)、
(b)に示す擬似人体を用いている。
【0043】以上のように構成された疑似人体に関して
以下に説明を加える。
【0044】図12(a)、(b)に示すように、腕部
スライド機構1203により、左手部1201を前後方
向すなわち図12(a)では紙面に対して横方向にスラ
イドすることが可能となる。無線装置106を保持する
場合、個人差により様々な握り方が考えられる。この場
合、握り方によらず無線装置と耳あるいは頭部との位置
関係を一定に保つことが重要となる。
【0045】図12(a)では、スライド機構301と
腕部スライド機構1203によって耳部101aに近接
した無線装置106の上部あるいは全体を左手部120
1で保持するよう調節されている状態を示している。ま
た、図12(b)では、同じく無線装置106の下部を
左手部1201で保持するよう調整されている状態を示
している。このように、無線装置の保持位置をパラメー
タとして無線装置の放射特性あるいはインピーダンス特
性を測定することにより、人体頭部の無線装置への影響
を精度よく評価することが可能となる上、個人差によっ
て無線装置の保持位置が異なることを考慮した、保持位
置と無線装置の特性との関係を精度よく評価することが
期待できる。
【0046】なお、図12に示した腕部スライド機構は
ほんの一例であり、これに限定されるものではなく、少
なくとも頭部あるいは耳部と無線装置との位置関係を一
定に保った状態で、無線装置の保持位置を可変できる機
構を備えていればよい。
【0047】なお、本実施の形態では左腕についてのみ
説明しているが、右腕の場合でも同様の構成により同等
の効果が期待できることは言うまでもない。
【0048】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図13は本発明の実施の形態6の擬似人体
の構成例を示したものである。図13において1301
は頭部スライド機構である。本実施の形態では頭部スラ
イド機構1301により、頭部101を前後に可動とす
る一例を示しているが、これに限定されるものではな
い。また、実施の形態2から5に示した構成と組み合わ
せることが可能であることは言うまでもない。
【0050】このように、頭部101を可動とすること
によって耳部101aと無線装置106との位置関係を
調整することが可能となる。これは周波数が比較的低
く、腕の長さが特性に影響する場合に特に有効である。
また、本実施の形態では頭部をスライド可能とする構成
の一例を示したが、実施の形態4に示した回転機構と同
等の機能を持たせることで頭部を回転可能とすることが
可能であることは言うまでもない。この場合には、携帯
電話で話をしながら横を向いているというような状況を
精度良く評価することが可能となる。
【0051】(実施の形態7)以下、本発明の実施の形
態7について、図面を参照しながら説明する。
【0052】図14から図19は本発明の実施の形態7
の擬似人体の手先部の構成例であり、左手で無線装置を
保持する場合の一例を示したものである。
【0053】図14は無線装置を握り締めた形状の手先
部であって、1401は手先部である。無線装置106
を握りしめた形状の手先部1401とすることにより、
実使用時の状況に近づけることが可能となり、より精度
の高い評価が期待できる。また、腕を備えた手先部14
01とすることによってより人体と近い特性を得ること
が期待できる。
【0054】図15は無線装置を握り締めた手先部の指
先の一部あるいはすべてを切り落とした場合の一例であ
って、1501は手先部であり、1501aは切り落と
し部である。内部に溶液を充填した擬似人体の場合に
は、手先部は実際の手と比べて容器の厚み分だけ大きく
なるため、無線装置を握る形状にした場合に耳と無線装
置との間に指先が存在し、両者の距離を密着させること
が困難な場合が生じる。そのような場合には、図15に
示すような切り落とし部1501aを設けることによっ
て耳と無線装置106との距離を接近させることが可能
となり、より実際に即した評価を行うことが期待でき
る。また、腕を備えた手先部1501とすることによっ
てより人体と近い特性を得ることが期待できる。
【0055】図16は手先部の形状をコの字形とした場
合の一例であって、1601は手先部である。このよう
に、手先の形状をコの字とすることで無線装置106と
掌との密着度が改善され、無線装置106の筐体電流の
影響を精度良く評価することが可能となる。また、サイ
ズの異なる無線装置に対しても共通の手先部1601を
使用することが可能となる。さらに、手先部1601は
コの字形状の手先と直方体の腕を備えた構成となってお
り、従来例と比較して、より人体と近い特性を得ること
が期待できる。
【0056】図17はコの字形の手先部に掘り込みを設
けた一例であって、1701は手先部であり、1701
aは掘り込み部である。無線装置106が例えば図2の
ような構成の場合、外部アンテナ収納部201bが突出
した形状となっているため、図15に示すような手先部
の場合には携帯端末機201と掌との密着度が劣化し、
無線装置106の筐体電流の影響を評価することができ
なくなってしまうため、このような場合には、掘り込み
部1701aを設けることで無線装置201と掌との密
着性のさらなる改善が期待できる。また、手先部170
1はコの字形状の手先と直方体の腕を備えた構成となっ
ており、従来例と比較して、より人体と近い特性を得る
ことが期待できる。
【0057】なお、図18、図19に示すように図14
から図17の構成を組み合わせることにより、手先部の
形状をより実使用時の状況に近づけることができる上
に、掌と無線装置との密着性を向上し、耳と無線装置と
の位置関係を調整可能とすることができる。
【0058】なお、これ以外にも、例えば携帯電話端末
機201を外部の信号発生器により励振する場合には、
使用するケーブル等の形状に応じて、掌部の形状を凹凸
をもたせることで携帯電話端末機と掌の密着性を保つこ
とができることは言うまでもない。
【0059】なお、本実施の形態に示す手先部を例えば
上記実施の形態1から6で示した擬似人体の手先部とし
て使用することができるのは言うまでもない。
【0060】また、前述した実施の形態1〜6では、そ
れぞれ独立したパラメータを用いてアンテナ特性を評価
することを示したが、実施の形態1から6に示した構成
をそれぞえ組み合わせても特性評価をすることが可能で
あることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は頭部に耳
を備えたことで、無線装置を人体に近接させた場合の特
性を精度よく評価することが期待できる。また、可動手
段により腕あるいは頭を可動とすることで、無線装置と
耳との位置関係を調整することが可能となる。これによ
り、無線装置を握る位置による特性の変化を精度よく評
価することが期待できる。
【0062】さらに、手先を無線装置を握りしめた形状
とすることにより、実際の状況に則した評価を行うこと
が可能となる。また、無線装置の形状に合わせた掌の形
状とすることにより、無線装置と掌との密着性が向上
し、無線装置の筐体電流による特性の変化を精度よく評
価することが可能となる。また、溶液注入口を複数個備
えることにより、溶液の排出が容易となる。疑似人体の
寸法を統計データに基づく平均的寸法とすることで、よ
り現実に近い評価が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の疑似人体の構成例を示
す図
【図2】無線装置の一例を示す図
【図3】実施の形態2の疑似人体の構成例(正面写真)
を示す図
【図4】実施の形態2の疑似人体の構成例(側面写真)
を示す図
【図5】実施の形態2の疑似人体の構成例(上面写真)
を示す図
【図6】実施の形態2のスライド機構の構成例を示す図
【図7】溶液注入口の構成例を示す図
【図8】溶液注入口の構成例を示す図
【図9】実施の形態3の擬似人体の構成例を示す図
【図10】実施の形態4の疑似人体における腕部の構成
例を示す図
【図11】実施の形態4の疑似人体の構成例を示す図
【図12】実施の形態5の疑似人体の構成例を示す図
【図13】実施の形態6の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図14】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図15】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図16】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図17】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図18】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図19】実施の形態7の擬似人体の手先部構成例を示
す図
【図20】従来の疑似人体の構成例を示す図
【図21】アンテナ測定装置全体の構成例を示す図
【符号の説明】
101 頭部 101a 左耳部 102 胴体部 103 左腕部 103a 掌部 104 台座 105 頭部溶液注入口 106 無線装置 201 携帯端末機 201a 外部アンテナ 201b 外部アンテナ収納部 301 スライド機構 302 胴体部溶液注入口 303 腕部溶液注入口 601 L字型スライド部 602 胴体側スライド部 603 腕側スライド部 604 横方向調整ねじ 605 縦方向調整ねじ 701 キャップ 702 溶液注入口 801 キャップ 1001 左手部 1002 左腕上部 1003 ねじ 1201 左手部 1202 左腕上部 1203 腕部スライド機構 1301 頭部スライド機構 1401 手先部 1501 手先部 1501a 切り落とし部 1601 手先部 1701 手先部 1701a 彫りこみ部 1801 手先部 1801a 掌部 1901 手先部 1901a 掌部 1901b 彫りこみ部 1901c 切り落とし部 2001 頭部 2002 肩部 2003 手先部 2004 手先部固定治具 2005 台座 2101 電波暗室 2102 表示部 2103 被測定アンテナ部 2104 ターンテーブル 2105 擬似人体 2106 無線装置 2107 受信アンテナ 2108 モータ 2109 受信機 2110 CPU 2111 回転制御部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と、胴体部と、少なくとも1つの腕
    部とを備え、前記頭部、胴体部、腕部は人体等価材料で
    構成されているか、もしくは内部に人体等価材料を充填
    したことを特徴とする疑似人体。
  2. 【請求項2】 前記頭部は耳部を構成要素としたことを
    特徴とする請求項1に記載の疑似人体。
  3. 【請求項3】 前記腕部における手先部は無線装置を保
    持した形状であることを特徴とする請求項1または2の
    いずれかに記載の疑似人体。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの腕部可動手段を備え、
    前記腕部可動手段により前記腕部と前記胴体部とが接続
    されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の擬似人体。
  5. 【請求項5】 前記腕部は手先部と、肘および上腕部
    と、少なくとも1つの手先部可動手段とを備え、前記手
    先部可動手段により前記手先部と前記肘および上腕部と
    が接続されたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の疑似人体。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの頭部可動手段を備え、
    前記頭部可動手段により前記頭部と前記胴体部とが接続
    されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載の擬似人体。
  7. 【請求項7】 前記腕部可動手段は縦方向、横方向、奥
    行き方向の少なくともいずれかに可動であるスライド機
    構を構成要素とすることを特徴とする請求項4に記載の
    疑似人体。
  8. 【請求項8】 前記手先部可動手段は縦方向、横方向、
    奥行き方向の少なくともいずれかに可動である手先部ス
    ライド機構を構成要素とすることを特徴とする請求項5
    に記載の疑似人体。
  9. 【請求項9】 前記手先部可動手段は肘位置を支点とし
    て前記手先部を回転可能とする手先部回転機構であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の擬似人体。
  10. 【請求項10】 前記頭部可動手段は縦方向、横方向、
    奥行き方向の少なくともいずれかに可動である頭部スラ
    イド機構を構成要素とすることを特徴とする請求項6に
    記載の疑似人体。
  11. 【請求項11】 前記頭部可動手段は前記頭部を回転可
    能とする頭部回転機構であることを特徴とする請求項6
    に記載の擬似人体。
  12. 【請求項12】 前記手先部における掌部は平面形状で
    あることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記
    載の擬似人体。
  13. 【請求項13】 前記手先部における指の長さが前記無
    線装置の厚みより長くならないことを特徴とする請求項
    1から12のいずれかに記載の擬似人体。
  14. 【請求項14】 無線装置の特性評価のために使用され
    ることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載
    の擬似人体。
  15. 【請求項15】 アンテナの放射特性を評価する測定方
    法であって、請求項4から6のいずれかに記載の擬似人
    体における手先部に無線装置を装着し、前記無線装置と
    前記擬似人体の頭部あるいは耳部との距離をパラメータ
    とすることを特徴とする測定方法。
  16. 【請求項16】 アンテナの放射特性を評価する測定方
    法であって、請求項4から6のいずれかに記載の擬似人
    体における手先部に無線装置を装着し、前記擬似人体の
    頭部あるいは耳部に対する前記無線装置の角度をパラメ
    ータとすることを特徴とする測定方法。
  17. 【請求項17】 アンテナの放射特性を評価する測定方
    法であって、請求項4から6のいずれかに記載の擬似人
    体における手先部に無線装置を装着し、前記無線装置を
    保持する位置をパラメータとすることを特徴とする測定
    方法。
  18. 【請求項18】 可動手段を稼動させることにより、そ
    れぞれのパラメータを測定することを特徴とする請求項
    15〜17のいずれかに記載の測定方法。
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