JP2002107072A - セラミック熱交換器構成部品 - Google Patents

セラミック熱交換器構成部品

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JP2002107072A
JP2002107072A JP2000294745A JP2000294745A JP2002107072A JP 2002107072 A JP2002107072 A JP 2002107072A JP 2000294745 A JP2000294745 A JP 2000294745A JP 2000294745 A JP2000294745 A JP 2000294745A JP 2002107072 A JP2002107072 A JP 2002107072A
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ceramic heat
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Kiko Hiura
規光 日浦
Koichi Tanaka
広一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温でも使用可能で、熱交換率が高く、信頼性
の高いセラミック熱交換器構成部品を容易に提供する。 【解決手段】外枠1と、該外枠1の内部に高温流体及び
低温流体を互いに対向して流すために設けられた複数の
流体通路4、5と、該流体通路4、5を分離する隔壁2
とを具備し、該隔壁2と前記外枠1とが一体的に焼成さ
れてなるセラミックスであり、かつ高温流体及び低温流
体との熱交換が前記隔壁2を介して行われることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器に関し、
特に化学プラント、燃料電池プラント、ガスタービン又
はマイクロガスタービン等の高温で長時間繰り返し使用
する場合に好適な格子型熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、省資源、環境に対する負荷の軽減な
どを考慮して、廃熱の回収など熱エネルギーの有効利用
が重要視されてきており、そのために熱交換器の役割が
増大している。従来からも、比較的低温の条件下に使用
される熱交換器においては、耐熱性等の性能上の制約が
少ないため、種々の材料が広く使用されており、熱交換
器自体も広く普及している。
【0003】この熱交換器の内部構造は例えば、特開平
7−167580号公報では、図3に示すように、低温
流体通路と高温流体通路を分離する平板31と、伝熱を
促進するためのフィン32が交互に積層されている。ま
た、スペーサーバー33が両側面に配置されている。そ
して、フィン32から平板31への伝熱を高めるため、
フィン32と平板31とは溶接によって接続され、積層
されて熱交換器構成部品が構成されている。
【0004】ここで、プレートフィン型熱交換器のフィ
ンは、平板と流体との熱交換を促進し、伝熱面積を拡大
するために設けられており、ステンレス鋼などからなる
耐熱合金からなり、その形状は種々あり、一般には波板
状のものが用いられている。
【0005】また、セラミック材料を用いた熱交換器
は、図4に示すように、一方向に複数の流体通路が設け
た直方体形状の第1の方向層41と第2の方向層42と
が積層され、第1の方向層41と第2の方向層42とが
直交して積層され、積層した成形体の層間のシールを行
ってから焼成して得られることが、特開平7−1514
78号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流体の
高温化が進んでおり、特にガスタービン等のように80
0℃以上の高温流体を扱う熱交換器において、特開平7
−167580号公報に記載されたプレートフィン型熱
交換器のフィン及びスペーサーバー等の熱交換器を構成
する部品が金属であるため、軟化したり、接合部の強度
が低下して剥離するという問題があった。
【0007】また、上記の構造では、熱交換器の昇温と
降温の繰り返しによりフィン部分は圧縮あるいは座屈と
引張が繰り返されているため、フィン及び平板との接合
部には疲労による損傷が蓄積され、さらに高温時にはク
リープ損傷も加わり、長期間運転を継続していくうちに
コアのフィン及び平板との接合部の損傷が大きくなり、
ついには亀裂を生じる問題があった。
【0008】さらに、セラミックスは高温に耐える材料
ではあるが、上記のプレートフィン型熱交換器は波板状
のフィンが平板に溶接されており、このような複雑構造
をセラミックスで構成することは困難であるという問題
があった。
【0009】また、特開平7−151478号公報に記
載の熱交換器の熱交換器構成部品は、複数の方向層の成
形体を作製し、それらを積層してセラミックセメントで
接着を行った後に焼成しても、方向層間の熱伝達が十分
ではなく、高い熱交換率が得られないという問題があっ
た。
【0010】さらに、積層体を作製するため、工程が複
雑であると共に、直方体形状であるため、作業中に成形
体の欠損が特に端部で生じやすく、そのために高い歩留
まりを得ることが難しいという問題があった。
【0011】したがって本発明は、高温でも使用可能
で、熱交換率が高く、信頼性の高いセラミック熱交換器
構成部品を容易に提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の熱交換器構成部
品は、構造をセラミック材料に最適化し、高温流体と低
温流体との流れの向きを互いに相対向するように流れる
向流とし、隔壁を介して行わせることにより、高温にお
いても高効率で、機械的信頼性の高い熱交換器が実現で
きるという知見に基づくものである。
【0013】すなわち、本発明のセラミック熱交換器構
成部品は、外枠と、該外枠の内部に高温流体及び低温流
体を互いに対向して流すために設けられた複数の流体通
路と、該流体通路を分離する隔壁とを具備し、該隔壁と
前記外枠とが一体的に焼成されてなるセラミックスから
成り、かつ前記高温流体及び前記低温流体との熱交換が
前記隔壁を介して行われることを特徴とするものであ
る。
【0014】この構成にすることによって、セラミック
ス同士の接合の必要が無いため、剥離や亀裂の問題を回
避でき、またそれに伴う伝熱ロスを低減し、向流とする
ことで熱変換効率を高めることができ、さらにセラミッ
クスの製造も容易となって、量産性向上が実現可能な熱
交換器用セラミックスを提供できる。
【0015】特に、全体の外形形状が円柱であって、該
円柱の軸方向に流体通路が設けられていることが好まし
い。これにより外枠の強度が向上し、熱交換器の組立
時、移動時又は動作時の欠損などによる故障率を低下す
ることができ、信頼性を高める効果がある。
【0016】また、前記セラミックスが、金属の酸化
物、窒化物、炭化物及び硼化物のうち少なくとも1種を
主体とするセラミックスからなることが望ましい。特
に、前記セラミックスが、アルミナ、窒化アルミニウ
ム、窒化珪素、炭化珪素、炭化硼素及びジルコニアのう
ち少なくとも1種を主体とするセラミックスからなるこ
とが好ましい。これにより、熱的、化学的な安定性が高
く、また高温での機械特性、熱伝導率に優れた熱交換器
構成部品を提供することが可能となる。
【0017】さらにまた、前記セラミックスの相対密度
が97%以上であることが好ましい。これにより、気孔
量が減少し、強度及び熱伝導率を高めるとともに、流体
中の微生物や塵等が付着しにくくなるため、メンテナン
スや部品交換の回数を低減することができる。
【0018】また、前記セラミックスの熱伝導率が15
W/mK以上であることが好ましい。これにより、熱交
換率を高めることが可能となる。
【0019】さらに、前記セラミックスの破壊靭性が
5.0MPa・m1/2以上であることが好ましい。これ
により、欠損を防止し、製品の信頼性を高めることがで
きる。
【0020】さらにまた、前記セラミックスの強度が2
50MPa以上であることが好ましい。これにより、流
体の圧力に耐えると共に、熱交換器の組立時、移動時又
は動作時の衝撃等に対して破壊する確率を低下すること
ができる。
【0021】また、前記セラミックスが、300℃以上
の熱衝撃に耐えることが好ましい。これにより、熱交換
器の故障率、特に始動時と停止時の故障率を低下するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のセラミック熱交
換器構成部品の構造を示す概略図である。本発明の熱交
換器構成部品によれば、図1に示すように、外枠1と隔
壁2とが一体的に成形され、かつ焼成されたセラミック
スからなることが重要であり、このような構成のセラミ
ック熱交換器構成部品3は、隔壁2によって複数の低温
流体通路4と複数の高温流体通路5とが形成され、低温
流体通路4と高温流体通路5との間の隔壁2を介して熱
交換が行われる。なお、流体の流れを図1中に矢印で図
示した。
【0023】これにより、従来のプレートフィン型熱交
換器は平板とフィンを接合していたが、本発明の熱交換
器構成部品では一切接合の必要が無く、伝熱ロスを低減
できると共に、平板とフィンとの接合部剥離の問題を回
避できる。また、形状が比較的単純であるため、金属に
比べて靭性の低いセラミックスにとって好適な構造であ
り、また製造が容易である。
【0024】また、図2は本発明の熱交換器構成部品の
他の構造を示すもので、円柱形状の熱交換部品を示して
いる。即ち、外枠11と隔壁12とが一体的に成形さ
れ、かつ焼成されたセラミックスからなり、隔壁12に
よって低温流体通路14と高温流体通路15とが形成さ
れ、低温流体通路14と高温流体通路15との間の隔壁
12を介して熱交換が行われる。
【0025】このように、外形形状が円柱で、円柱の軸
方向に流体通路が設けられている場合、外枠の強度が向
上し、熱交換器の組立時、移動時又は動作時の欠損など
による故障率を低下することができ、信頼性を高める効
果がある。また、外周が角を持たないため、チッピング
等の欠損が起こりにくい。なお、角柱の場合には外枠の
端部を丸めたり、C面を取ることが欠損をさらに避ける
ために好ましい。
【0026】さらに、高い熱交換率を得るため、低温流
体通路は、隣接する通路の少なくとも一つが高温流体通
路であることが好ましく、同様に高温流体通路も隣接す
る通路の少なくとも一つが低温流体通路であることが好
ましい。
【0027】なお、外枠11とは、隔壁12、低温流体
経路14及び高温流体経路15を機械的に保護するため
のもので、その厚みが形状全体にわたって均一である必
要はなく、図2のように、流体通路の位置により厚みが
異なっていても何ら差し支えない。また、低温流体経路
14及び高温流体経路15の断面形状は、特に正方形で
ある必要はなく、三角形、平行四辺形又は六角形でもよ
く、これらの組合せでも良い。
【0028】本発明の外枠及び隔壁に使用されるセラミ
ックスは金属の酸化物、窒化物、炭化物及び硼化物のう
ち少なくとも1種を主体とするセラミックスからなるこ
とが好ましく、特に、アルミナ、窒化アルミニウム、窒
化珪素、炭化珪素、炭化硼素及びジルコニアのうち少な
くとも1種を主体とするセラミックスからなることが好
ましい。これらの材料は、熱的及び化学的な安定性が高
いため、腐食性の流体を使用することも可能となり、ま
た、高温での機械特性に優れるため、ガスタービン等の
高温での使用に適する。
【0029】そして、これらのうち、窒化珪素、窒化ア
ルミニウム、炭化珪素が高い熱伝導率を有するため、高
い熱交換率が得られやすいという観点で好適に使用でき
る。特に、窒化珪素は、破壊靭性が高く、製品寿命の点
で最も好適である。
【0030】さらに、前記セラミックスの熱伝導率が1
5W/mK以上、特に25W/mK以上、さらには35
W/mK以上、より好適には45W/mK以上であるこ
とが好ましい。本発明の熱交換器構成部品は隔壁を介し
て熱交換が行われるため、隔壁を構成するセラミックス
の熱伝導率が高くなると、熱交換率がさらに高められ、
性能の優れた熱交換器を実現することが可能となる。
【0031】さらにまた、前記セラミックスの強度が2
50MPa以上、特に350MPa以上、さらには45
0MPa以上であることが好ましい。これにより、流体
の圧力に耐え、特に異常事態が発生して高圧力が隔壁に
加わったとしても、その圧力で破壊することが避けるこ
とが可能となり、また、熱交換器の組立時、移動時又は
動作時の故障率を低下することができる。
【0032】また、本発明のセラミック熱交換器構成部
品に使用されるセラミックスは、破壊靭性が5.0MP
a・m1/2以上、特に5.5MPa・m1/2以上、さらに
は6.0MPa・m1/2以上であることがこのましい。
破壊靭性を高くすることにより、セラミックスの製造時
や製品の組立時等において、欠けやクラックの発生を抑
制することが可能となり、歩留まりを高める上で好まし
い。
【0033】さらに、本発明のセラミック熱交換器構成
部品に使用されるセラミックスの相対密度は97%以
上、特に98%以上、さらには99%以上、より好適に
は99.5%以上が好ましい。この相対密度は気孔率と
関連し、相対密度が高くなると気孔量が減少し、強度及
び熱伝導率を高めるとともに、流体中の微生物や塵等が
付着しにくくなるため、メンテナンス回数を低減するこ
とができる。
【0034】また、前記セラミックスが、300℃以
上、特に400℃以上、さらには500℃以上の熱衝撃
に耐えることが好ましい。これにより、熱交換器の故障
率が低下するとともに、特に始動時と停止時の故障率を
低下することができる。さらに、不慮の事故等により高
温流体の供給が停止した場合でも壊れにくく、安全な熱
交換器構成部品を実現できる。
【0035】なお、本発明のセラミック熱交換器構成部
品を容器に組み込み、高温流体出入口及び低温流体出入
口を設けて熱交換モジュールとして使用する場合、セラ
ミック熱交換器構成部品を流れる2種類の流体を分離す
る必要がある。そのため、例えば、端面に分離用の治具
を設ければよい。
【0036】以上のように構成された本発明のセラミッ
ク熱交換器構成部品は、外枠と隔壁とが一体的に焼成さ
れてなるセラミックスで構成される、即ち、セラミック
格子構造が一体的に焼成されてなり、特定の材料を使用
することにより、高温において使用でき、しかも、熱交
換器構成部品を一体化することにより接合の必要が無い
ため信頼性が高く、かつ伝熱ロスを低減し、熱交換率を
高めることができる。
【0037】次に、上記のセラミック熱交換器構成部品
を作製する方法について窒化珪素を例として説明する。
【0038】窒化珪素原料として、平均粒径が0.3〜
3μm好ましくは0.5〜1.0μmの窒化珪素粉末を
準備する。この原料粉末は、不純物酸素量0.5〜5.
0重量%であればα型、β型のいずれでも使用できる。
なお、所望により、窒化珪素の一部あるいは全部を平均
粒径10μm以下の珪素に置き換え、1000〜150
0℃、窒素ガス雰囲気中で熱処理することにより、窒化
珪素に変換させ、使用することもできる。
【0039】上記原料の粒径を規定したのは窒化珪素粉
末の平均粒径が0.3μm未満であると焼成時に収縮し
やすく変形が生じ、研削量が増加する。また窒化珪素粉
末の粒径が3μm以上もしくは珪素粉末の粒径が10μ
mより大きいと緻密化が抑制され、焼結体のボイド径も
大きくなりやすいためである。
【0040】そして、焼結助剤としてY23、Yb23
及びEr23等の希土類元素酸化物等の粉末を準備す
る。希土類元素とは、周期律表第3族元素のことであ
り、Y、Yb及びErの他にLa、Ce、Nd、Sm及
びLu等の原子番号57〜71までの元素を指す。これ
らの中で入手のしやすさでY、低価格の点でCe、取扱
い安さでYb及びEr、高い熱伝導率が得られる点でL
uが好ましい。
【0041】窒化珪素粉末を70〜99重量%、好まし
くは75〜95重量%、特に80〜93重量%と、焼結
助剤として酸化物を1〜30重量%、好ましくは5〜2
5重量%、特に7〜20重量%の割合で混合する。
【0042】窒化珪素粉末と珪素粉末とを上記のような
混合組成にすることにより、低温焼成によっても緻密化
が促進されやすい。また、、窒化珪素の場合には強度を
450MPa以上、破壊靭性を6MPa・m1/2以上に
することが容易であり、組成と焼成条件を制御すれば、
さらに強度を600MPa以上、特に800MPa以
上、破壊靭性は6.5MPa・m1/2以上、特に7MP
a・m1/2以上にすることも可能である。
【0043】さらに、窒化珪素焼結体の熱伝導率を15
W/mK以上、特に25W/mK以上にでき、さらには
焼成条件により35W/mK以上、あるいは原料を厳選
することで45W/mK以上が可能となり、熱変換効率
が高く、信頼性の高い熱交換器構成部品を実現すること
が容易になる。
【0044】次に、成形体の作製には、上記組成を満足
するように配合された混合粉末をボールミルなどにより
十分混合粉砕した後、所望の成形手段、例えば、金型プ
レス、鋳込成形、冷間静水圧成形、射出成形、押出成形
等の手法により成形することができる。
【0045】特に、これらの成形法の中で、射出成形及
び押出成形が複雑形状を容易に得られる点で好ましく、
コストを考えると押出成形が望ましい。押出成形を行う
ときには、上記原料粉末と有機結合剤とを攪拌、混錬
し、押出成形により外枠と隔壁とを一体的に成形体を形
成する。かかる方法では、円柱、角柱等、押出金型の形
状により様々な形の成形体を容易に成形できる。
【0046】これらの成形体を1100〜2000℃、
好適には1200〜1900℃の温度域で、窒素を含む
不活性雰囲気中において窒化および焼成することにより
焼結体が得られる。焼成温度が1100℃より低いと窒
化及び緻密化が十分でなく、2000℃より高いと硬
度、靭性が高くなり、研削性が劣化する。焼成方法とし
ては、例えば、ホットプレス方法、常圧焼成、窒素ガス
圧力焼成、さらには、これらの焼成後、さらに緻密化を
促進するために、500〜2000気圧のArガスや窒
素ガスを用いて、1500〜1900℃で熱間静水圧焼
成することもできる。
【0047】
【実施例】α型窒化珪素で、珪素以外の金属不純物が
0.5重量%、平均粒径0.5μmの窒化珪素粉末18
kg、純度99.5%、粒子径1.0μmのY23粉末
2kg、窒化珪素ボール20kg、メタノール20kg
を秤量し、バレルミルで30時間混合粉砕した。
【0048】その後、有機結合剤を原料に対して10重
量%添加して攪拌、混錬し、押出成形法により一体的に
円柱型の成形体を作製した。
【0049】ここで、隔壁厚さは高温流体通路と隣接す
る高温流体通路との隔壁の厚みを0.6mm、低温流体
通路と隣接する低温流体通路との隔壁の厚みが0.6m
m、高温流体通路と隣接する低温流体通路との隔壁の厚
みが1mm、高温流体通路及び低温流体通路の寸法は縦
1.5mm、横1.5mmであり、熱交換器構成部材は
寸法が直径100mm、長さ300mmの円柱形状であ
った。
【0050】次に、この成形体を、窒素中500℃で2
0時間熱処理して脱脂した後、窒素中1900℃の温度
で焼成し、セラミック熱交換器構成部品を作製した。得
られた円柱形状の焼結体の両端部に治具を装着して低温
流体と高温流体を分離し、低温流体と高温流体を対向し
て流す構造を具備する熱交換器を作製した。
【0051】作製した熱交換器に低温流体が25℃の空
気、高温流体が800℃の空気を用いて、動作確認を行
った。製造段階においても、動作段階においても装置の
異常は見られず、温度効率は90%であった。
【0052】なお、上記で用いた温度効率は、低温流体
の入口温度をTLow(in)、低温流体の出口温度をT
Low(out)、及び高温流体の入口温度をTHigh(in)とした
ときに、(TLow(out)−TLow(in))/(THigh(in)
Low(in))で与えられる。
【0053】
【発明の効果】本発明の熱交換器構成部品は、構造をセ
ラミックス用に最適化することによって、高温でも使用
可能で、熱交換率が高く、信頼性の高いセラミック熱交
換器構成部品を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック熱交換器構成部品の構造を
示す概略図である。
【図2】本発明のセラミック熱交換器構成部品の他の構
造の概略を示す斜視図である。
【図3】従来のセラミック熱交換器構成部品の構造を示
す概略図である。
【図4】従来のセラミック熱交換器構成部品の他の構造
の概略を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11・・・外枠 2、12・・・隔壁 3、13・・・熱交換器構成部品 4、14・・・低温流体通路 5、15・・・高温流体通路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外枠と、該外枠の内部に高温流体及び低温
    流体を互いに対向して流すために設けられた複数の流体
    通路と、該流体通路を分離する隔壁とを具備し、該隔壁
    と前記外枠とが一体的に焼成されてなるセラミックスか
    らなり、かつ前記高温流体及び前記低温流体との熱交換
    が前記隔壁を介して行われることを特徴とするセラミッ
    ク熱交換器構成部品。
  2. 【請求項2】全体の外形形状が円柱であって、該円柱の
    軸方向に前記流体通路が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のセラミック熱交換器構成部品。
  3. 【請求項3】前記セラミックスが、金属の酸化物、窒化
    物、炭化物及び硼化物のうち少なくとも1種を主体とす
    るセラミックスからなることを特徴とする請求項1又は
    2記載のセラミック熱交換器構成部品。
  4. 【請求項4】前記セラミックスが、アルミナ、窒化アル
    ミニウム、窒化珪素、炭化珪素、炭化硼素及びジルコニ
    アのうち少なくとも1種を主体とするセラミックスから
    なることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに
    記載のセラミック熱交換器構成部品。
  5. 【請求項5】前記セラミックスの相対密度が97%以上
    であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか
    に記載のセラミック熱交換器構成部品。
  6. 【請求項6】前記セラミックスの熱伝導率が15W/m
    K以上であることを特徴とする請求項1乃至5のうちい
    ずれかに記載のセラミック熱交換器構成部品。
  7. 【請求項7】前記セラミックスの破壊靭性が5.0MP
    a・m1/2以上であることを特徴とする請求項1乃至6
    のうちいずれかに記載のセラミック熱交換器構成部品。
  8. 【請求項8】前記セラミックスの強度が250MPa以
    上であることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれ
    かに記載のセラミック熱交換器構成部品。
  9. 【請求項9】前記セラミックスが、300℃以上の熱衝
    撃に耐えることを特徴とする請求項1乃至8のうちいず
    れかに記載のセラミック熱交換器構成部品。
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