JP2002106461A - 大容量真空ピストンポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】大出力の原動機を使用することなく、大深度、
高低差、高揚程に対応できる、省エネルギー型の真空ピ
ストンポンプを提供する。 【解決手段】てこの原理を応用し天秤上の複数の油圧シ
リンダー６の往復で重し７を制御し、ピストンの上下運
動に替えることにより大量の水、等、を排水する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】揚水発電等における揚水ポン
プ。

【０００２】

【従来の技術】大深度、高揚程、高低差のある場所にお
ける揚水ポンプは、大出力のタービンポンプを使用して
いるため、多大なエネルギーが必要である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】例えば高低差が１００
Ｍある場合、毎１０ｔ／秒の落水を毎１０ｔ／秒の揚水
を可能にする、省エネルギー真空ピストンポンプであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】既存の油圧シリンダー、
プランジャー方式に、水、海水を使用するため、シー
ル、金属類には、さび、摩耗の少ない部材を使用する。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１〜図５、で示した通り、吸入
排出における水圧に自動逆止弁が的確に反応せねばなら
ないことと、シリンダーとピストンのシールが完全でな
ければならない。ピストン内部組み込みの油圧自動プラ
ジャーポンプで、シリンダーとピストンのすき間に加圧
し、水圧と同圧力とする。連続運転による各部所、シー
ルパッキン、油圧オイル等を定期的に交換せねばならな
い。

【０００６】

【実施例】以下、添付図面に従って一実施例を説明す
る。６、天秤上油圧シリンダー連結の７、重しを制御
し、ポンプの運転を開始する。ポンプの５、吸入室と
６、排出室をパイプによりつないでいるため、１、自動
逆止弁の働きにより、吸入排出が完全に行える。図５
は、天秤上に７、重しを固定し、天秤先端部の１５、滑
車を利用し原動機ウインチで巻き上げ巻き下げを行う方
式。（７、重しの重量は、吸入排出量に合わせそれぞれ
別重量とし、省エネルギー原動機ウインチを使用する）

【発明の効果】大気圧の影響を受ける従来のポンプは大
出力原動機が必要だが、本発明は、ピストン上下運動の
みでシリンダー室の容量分は完全に排水できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図 １】ポンプ本体の断面図

【図 ２】ポンプ全体の断面図

【図 ３】ピストン内部組み込み油圧プランジャーポン
プ位置図

【図 ４】ピストン内部組み込み油圧プランジャーポン
プの簡単な詳細図

【図 ５】天秤上に重しを固定、原動機ウインチによる
巻き上げ方式の断面図

【符号の説明】

１、自動逆止弁 ２、自動油圧ポランジャーポンプ ３、シール ４、排出室 ５、吸入室 ６、油圧シリンダー ７、重し ８、油圧オイル室 ９、油圧管 １０、油圧注入口 １１、ポンプ本体軸受ピース １２、吸入パイプ １３、排出パイプ １４、原動機ウインチ １５、滑車 １６、ワイヤ １７、連結シャフト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項 １】 本発明は、大深度、高揚程における省
   エネルギー真空ピストンポンプである。シリンダー内の
   ピストンの上下運動で吸入、排出を行うが、シリンダー
   内吸入室、排水室を逆止弁使用の別パイプで連結し、吸
   入と排出を同時に行う。ピストン内部に油圧自動プラン
   ジャーポンプを複数組み込みピストンの上下運動におけ
   る水圧で油圧プランジャーポンプを作動させ、水圧と油
   圧を常時一定化する。油圧によりシールパッキンの保
   護、ピストンシリンダーの摩擦、摩耗を少なくする。ピ
   ストンの上下運動で大量の水、等、を排水することが目
   的なため、既存の方法では大出力原動機を使用しなけれ
   ばならないが、てこの原理を応用し天秤上の複数の油圧
   シリンダーの往復で重しを制御しピストンの上下運動に
   替える。また、天秤上に重量の差のある重しを固定し、
   原動機ウインチで巻き上げ、重しにより揚げる方法等、
   省エネルギーを目的とする。