JP2002104294A - 投下物収納コンテナ装置 - Google Patents

投下物収納コンテナ装置

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JP2002104294A JP2000293014A JP2000293014A JP2002104294A JP 2002104294 A JP2002104294 A JP 2002104294A JP 2000293014 A JP2000293014 A JP 2000293014A JP 2000293014 A JP2000293014 A JP 2000293014A JP 2002104294 A JP2002104294 A JP 2002104294A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空中を飛行する航空機等の投下母機から海面
又は湖面等の水面や陸上等に、ポイント標識や海象計測
装置等の機能を発揮する投下物を収納して空中投下され
る投下物収納コンテナ装置を提供する。 【解決手段】 縦二つ割り式に分離され一端部がヒンジ
で結合されて他端部が両側に解放可能とされ、内部に所
定の機能を発揮する投下物を収納して投下母機から空中
投下される筒状のコンテナ本体1と、このコンテナ本体
1の他端部にて該他端部が解放しないように結合する本
体結合手段2と、この本体結合手段2の結合を解除して
上記他端部を解放させる本体解放手段3と、この本体解
放手段3を作動させるため上記コンテナ本体1の一端部
から延びて投下母機に掛止される自動展張索4と、を備
えて成るものである。これにより、投下母機から投下後
の軌跡を略一定とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中を飛行する航
空機等の投下母機から海面又は湖面等の水面や陸上等
に、ポイント標識や海象計測装置等の機能を発揮する投
下物を収納して空中投下される投下物収納コンテナ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機等の投下母機から海面又は
湖面等の水面や陸上等に投下物を投下するには、その投
下物をそのまま空中に放出して投下していた。しかし、
高速で飛行する航空機から放出される投下物には、放出
直後に大きな空力的負荷が掛かるものであった。したが
って、投下物の強度を大きくする必要があった。また、
上記航空機から放出後の投下物の軌跡は、投下母機周辺
の気流と、該投下母機及び投下物の間の空力干渉とが影
響して一定とならないことがあった。したがって、投下
物の軌跡が乱れた場合は、放出後の投下物が投下母機に
接触するおそれがあり、それを避けるために多大な労力
を投入して試験、保証をする必要があった。
【0003】これに対処して、投下物を適宜の形状をし
たコンテナに収納し、このコンテナ毎航空機に搭載して
目標ポイントの上空まで飛行し、上記コンテナ毎投下物
を空中に投下することが行われていた。そして、上記航
空機から投下した直後にコンテナが開いて内部に収納さ
れた投下物が空中に放出され、或いは、コンテナに内蔵
された高度計(気圧計)により或る一定高度になった
ら、コンテナが開いて内部に収納された投下物が空中に
放出されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のコンテナによる投下物の投下においては、航空機か
ら投下した直後にコンテナが開いて内部に収納された投
下物が空中に放出されてしまうので、前述の投下物をそ
のまま空中に放出して投下するのと殆ど同様に、該投下
物には放出直後に大きな空力的負荷が掛かるものであっ
た。したがって、投下物が壊れることがあったり、投下
物が所要の機能を発揮できないことがあった。このた
め、投下物の強度を大きくする必要があった。或いは、
コンテナに内蔵された高度計(気圧計)により或る一定
高度になったら、コンテナが開いて内部に収納された投
下物が空中に放出されてしまうので、まだ上記コンテナ
の投下速度が一定の速度まで減速する前に投下物を空中
に放出することがあり、上記と同様に投下物に大きな空
力的負荷が掛かるものであった。したがって、上記と同
様に、投下物の強度を大きくする必要があった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、投下母機から投下後の軌跡を略一定とし、投下後
に飛行速度を一定の速度まで減速して内部の投下物を放
出する投下物収納コンテナ装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による投下物収納コンテナ装置は、縦二つ割
り式に分離され一端部がヒンジで結合されて他端部が両
側に解放可能とされ、内部に所定の機能を発揮する投下
物を収納して投下母機から空中投下される筒状のコンテ
ナ本体と、このコンテナ本体の他端部にて該他端部が解
放しないように結合する本体結合手段と、この本体結合
手段の結合を解除して上記他端部を解放させる本体解放
手段と、この本体解放手段を作動させるため上記コンテ
ナ本体の一端部から延びて投下母機に掛止される自動展
張索と、を備えて成るものである。
【0007】このような構成により、縦二つ割り式に分
離され一端部がヒンジで結合されて他端部が両側に解放
可能とされた筒状のコンテナ本体により、内部に所定の
機能を発揮する投下物を収納して投下母機から空中投下
し、上記コンテナ本体の一端部から延びて投下母機に掛
止される自動展張索で本体解放手段を作動させ、この本
体解放手段により上記コンテナ本体の他端部にて該他端
部が解放しないように結合する本体結合手段の結合を解
除して上記他端部を解放させるように動作する。これに
より、筒状のコンテナ本体内に投下物を収納した状態で
投下母機から投下後の軌跡を略一定とする。
【0008】そして、上記本体結合手段は、コンテナ本
体の他端部にてその外周面に巻き付けられたテープ部材
である。これにより、簡単な部材でコンテナ本体の他端
部が解放しないように結合する。
【0009】また、上記本体解放手段は、上記自動展張
索に連結されて該自動展張索の展張により本体結合手段
を切断するひも状部材である。これにより、簡単な構成
で本体結合手段の結合を解除してコンテナ本体の他端部
を解放させる。
【0010】さらに、上記本体結合手段は、コンテナ本
体の他端部にて縦二つ割り式に分離された本体部材を互
いに引き寄せて結び付け所定の加熱温度で溶融し切断す
る糸状部材であってもよい。これにより、簡単な部材で
コンテナ本体の他端部が解放しないように結合する。
【0011】さらにまた、上記本体解放手段は、上記自
動展張索の展張により作動開始して本体結合手段を加熱
溶融し切断する加熱部材であってもよい。これにより、
投下後に加熱部材で本体結合手段を加熱溶融し切断する
までの一定時間の間に、コンテナ本体の飛行速度が一定
の速度まで減速してコンテナ本体の他端部を解放させ、
内部の投下物を放出するように動作する。
【0012】また、上記本体解放手段は、上記加熱部材
により本体結合手段を加熱溶融し切断するまでの時間を
調節する調節器を備えたものである。これにより、投下
後に飛行速度を一定の速度まで減速して内部の投下物を
放出するまでの時間を調節する。
【0013】さらに、上記コンテナ本体の内部の所定箇
所には、投下母機から空中投下後の軌跡を調整するため
の一つ又は複数の重錘を内蔵したものである。これによ
り、投下物を含んだコンテナ本体の全体の重量、重心、
慣性モーメントが投下母機との投下適合性に合致するよ
うに調整可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による投
下物収納コンテナ装置の実施の形態を示す斜視図であ
る。この投下物収納コンテナ装置は、空中を飛行する航
空機等の投下母機から海面又は湖面等の水面や陸上等
に、ポイント標識や海象計測装置等の機能を発揮する投
下物を収納して空中投下されるもので、コンテナ本体1
と、本体結合手段2と、本体解放手段3と、自動展張索
4と、重錘5とを備えて成る。
【0015】図1において、コンテナ本体1は、内部に
所定の機能を発揮する投下物を収納して図示外の投下母
機から空中投下されるもので、例えば厚手の紙又はプラ
スチック、金属等の板で円形又は多角形断面の筒状に形
成され、本体部材が中心から縦二つ割り式に分離(1
a,1b)されると共に、図3に示すように、一端部
(上端部)がヒンジ6で結合されて他端部(下端部)が
両側に矢印A,Bのように解放可能とされている。そし
て、具体的な形状としては、図1に示すように、例えば
外径が約120mmで全長が約1000mm程度の円筒状に形成さ
れており、その側面に縦二つ割り式に分離された本体部
材1a,1bの分離線7が現れている。
【0016】上記コンテナ本体1の下端部近傍の他端部
には、本体結合手段2が設けられている。この本体結合
手段2は、上記コンテナ本体1の他端部が解放しないよ
うに結合しておくもので、一例としてコンテナ本体1の
他端部にてその外周面に巻き付けられたテープ部材から
成る。具体的には、例えば幅約100mm×長さ約220mm程度
の粘着テープを、コンテナ本体1の他端部の外周面に巻
き付けている。そして、このテープ部材から成る本体結
合手段2は、後述のひも状部材で切断可能とされてい
る。
【0017】上記コンテナ本体1の両側面部には、本体
解放手段3が組み付けられている。この本体解放手段3
は、上記本体結合手段2の結合を解除してコンテナ本体
1の他端部を解放させるもので、一例として後述の自動
展張索4に連結されて該自動展張索4の展張により本体
結合手段2としてのテープ部材を切断するひも状部材か
ら成る。具体的には、上記本体解放手段3としてのひも
状部材としては、例えば釣りに使われる強靭な糸で「テ
グス」と呼ばれる糸を用いる。なお、このひも状部材
(3)は、上記テグスに限らず、化学繊維製又は金属製
等の線材であってもよい。
【0018】そして、図1及び図2に示すように、前記
コンテナ本体1の両側面部の分離線7に沿わせるように
してひも状部材(3)を、コンテナ本体1の内側及び外
側を通して細長い輪状に配置し、該輪状のひも状部材
(3)の下端部をテープ部材(2)の下縁に引っ掛ける
と共に、その上端部を後述の自動展張索4に連結してい
る。これにより、自動展張索4の展張により上記ひも状
部材(3)が上方に引っ張られて前記テープ部材(2)
を切断するようになっている。なお、このとき上記テー
プ部材(2)に手切れ性のよいテープを用い、その下縁
に切り込みを入れ、この切り込みに輪状のひも状部材
(3)の下端部を引っ掛けると切断が容易となる。
【0019】上記コンテナ本体1の一端部(上端部)に
は、自動展張索4が連結されている。この自動展張索4
は、上記本体解放手段3を作動させるためのもので、コ
ンテナ本体1の上端部から延びて図示外の投下母機に掛
止されるようになっており、例えば柔軟性を有するロー
プ部材から成り、その先端には投下母機としての航空機
等の一部に引っ掛けるリング8が取り付けられている。
したがって、このリング8を航空機等の一部に掛止して
コンテナ装置の全体を空中に投下すると、自動展張索4
が自動的に展張して上記本体解放手段3を作動させるこ
とができる。
【0020】上記コンテナ本体1の内部には、重錘5が
内蔵されている。この重錘5は、投下物収納コンテナ装
置9の全体が投下母機から空中投下後に降下する軌跡を
調整するためのもので、コンテナ本体1の内部の所定箇
所、例えば上端部又は中間部等に必要に応じて一つ又は
複数設けられている。これにより、投下物を含んだコン
テナ本体1の全体の重量、重心、慣性モーメントが投下
母機との投下適合性に合致するように調整可能となる。
なお、投下物を含んだコンテナ本体1の全体の重量、重
心等から、重錘5を内蔵する必要がない場合は、該重錘
5を設けなくてもよい。
【0021】次に、このように構成された投下物収納コ
ンテナ装置9の使用及び動作について、図1〜図3を参
照して説明する。まず、図1及び図2において、コンテ
ナ本体1の縦二つ割り式に分離された本体部材1a,1
bの下端部が開放可能な状態で、該本体部材1a,1b
の下端部を左右に開き、コンテナ本体1の内部に例えば
ポイント標識や海象計測装置等の機能を発揮する投下物
を収納する。
【0022】その後、上記本体部材1a,1bの下端部
を閉じ、図1及び図2に示すように、その下端部の外周
面に本体結合手段2としてのテープ部材を巻き付けて、
上記コンテナ本体1の下端部が開放しないように結合す
る。このとき、図2に示すように、上記テープ部材
(2)の内側及び外側に本体開放手段3としてのひも状
部材を輪状にして引っ掛けると共に、その上端部を自動
展張索4に連結する。これにより、コンテナ本体1の内
部に投下物が収納される。
【0023】次に、上記のように内部に投下物が収納さ
れた投下物収納コンテナ装置9を投下母機としての航空
機に搭載する。そして、上記投下物収納コンテナ装置9
を搭載した航空機は、所定の地域又は海域の上空まで飛
行し、例えば遭難救助訓練又は捜索訓練等のポンイトに
到達したら、機上の操作員が自動展張索4のリング8を
航空機の一部に掛止し、ドア又はハッチを開いてコンテ
ナ装置9の全体を空中に投下する。すると、上記投下物
収納コンテナ装置9はそのまま自由落下するが、筒状の
コンテナ形状及び重錘5等により、投下母機から投下後
の軌跡は略一定となる。
【0024】この状態で、リング8が航空機の一部に掛
止された自動展張索4は所定長さまで自動的に展張し、
該自動展張索4が伸び切ったところで上記ひも状部材
(3)を引っ張り、このひも状部材(3)で上記テープ
部材(2)を切断する。これにより、コンテナ本体1の
下端部の結合が解除されるので、図3に示すように、降
下時の空気圧で本体部材1a,1bがヒンジ6を回動中
心として矢印A,Bのように開き、内部に収納された投
下物10が放出され、矢印Cのように落下する。
【0025】その後、上記投下物10は、空中を自由落
下又はパラシュート等で降下して、所定の地域又は海域
の陸上や水面等に着地又は着水し、ポイント標識や海象
計測装置等の機能を発揮する。
【0026】図4は、上記本体結合手段2及び本体開放
手段3の他の実施形態を示す説明図である。図4は、図
1に示すコンテナ本体1の下端部底面の構造を示すもの
で、この実施形態においては、本体結合手段2′として
縦二つ割り式に分離された本体部材1a,1bを互いに
引き寄せて結び付け所定の加熱温度で溶融し切断する糸
状部材を用い、本体開放手段3′として前記自動展張索
4の展張により作動開始して上記本体結合手段2′を加
熱溶融し切断する加熱部材を用いたものである。
【0027】上記本体結合手段2′としての糸状部材
は、例えば釣りに使われる強靭な糸で「テグス」と呼ば
れる糸を用いる。そして、上記コンテナ本体1の本体部
材1a,1bの下端部に、外側から内側に向けて対向さ
せてフック11,11を取り付け、このフック11,1
1の間に糸状部材(2′)を複数回巻き付けて上記本体
部材1a,1bを互いに引き寄せるように緊縛してい
る。なお、この糸状部材(2′)の緊縛の度合いを調整
するため、上記フック11,11を取り付けるビス12
等をドライバで回転操作して、該フック11,11間の
距離を調整するようにしてもよい。また、上記糸状部材
(2′)は、所定の加熱温度で溶融し切断するものであ
るならば、上記テグスに限らず、化学繊維製又は金属製
等の線材であってもよい。
【0028】上記本体開放手段3′としての加熱部材
は、例えば適宜の抵抗値のニクロム線を用いる。そし
て、上記フック11,11間に巻き付けられた糸状部材
(2′)の一部に、図4に示すように加熱部材(3′)
を巻き付け、この加熱部材(3′)にリード線13を介
して図示外の電池から電力を供給するようになってい
る。なお、図4において、符号14は、上記フック1
1,11の近傍に設けられたフックカバーを示してお
り、上記コンテナ本体1の底板ともなる。
【0029】図5は、上記本体開放手段3′としての加
熱部材を加熱するための加熱制御回路を示す回路図であ
る。この加熱制御回路は、電池Eと、ニクロム線から成
る加熱部材(3′)と、時間調節器15と、主スイッチ
16と、電池試験用のテストスイッチ17と、電池試験
用のランプ(例えば発光ダイオード)18とを備て成
る。
【0030】上記時間調節器15は、加熱部材(3′)
により本体結合手段としての糸状部材(2′)を加熱溶
融し切断するまでの時間を調節するもので、所定の遅延
時間を与える抵抗器から成り、可変抵抗器であってもよ
い。また、主スイッチ16は、上記電池Eからの電力を
加熱部材(3′)に供給するのをオン、オフするもの
で、そのスイッチ片は図1及び図2に示す自動展張索4
の展張により作動してオン、オフするようになってい
る。すなわち、上記主スイッチ16は、通常はオフとな
っており、投下母機に掛止された自動展張索4が展張す
ることにより作動してオンとなる。
【0031】次に、図4及び図5に示す本体結合手段
2′及び本体開放手段3′の動作について説明する。ま
ず、コンテナ本体1の内部に例えばポイント標識や海象
計測装置等の機能を発揮する投下物10を収納するの
は、前述の実施形態の場合と全く同様に行う。そして、
コンテナ本体1の本体部材1a,1bの下端部を閉じた
状態で、対向設置されたフック11,11の間に糸状部
材(2′)を複数回巻き付けて上記本体部材1a,1b
を互いに引き寄せるように緊縛して、上記コンテナ本体
1の下端部が開放しないように結合する。
【0032】次に、上記フック11,11間に巻き付け
られた糸状部材(2′)の一部に加熱部材(3′)を巻
き付け、この加熱部材(3′)にリード線13を介し
て、図5に示す電池Eを接続する。このとき、図5に示
す主スイッチ16のスイッチ片の作動部分を、図1及び
図2に示す自動展張索4に連結する。これにより、コン
テナ本体1の内部に投下物10が収納される。
【0033】次に、上記のように内部に投下物10が収
納された投下物収納コンテナ装置9を投下母機としての
航空機に搭載する。そして、前述と同様に、投下物収納
コンテナ装置9を搭載した航空機が所定の地域又は海域
の上空まで飛行し、機上の操作員が自動展張索4のリン
グ8を航空機の一部に掛止し、ドア又はハッチを開いて
コンテナ装置9の全体を空中に投下する。
【0034】この状態で、リング8が航空機の一部に掛
止された自動展張索4は所定長さまで自動的に展張し、
該自動展張索4が伸び切ったところで上記主スイッチ1
6のスイッチ片を作動させ、該主スイッチ16をオンと
する。これにより、電池Eから電力が加熱部材(3′)
に送られ、時間調節器15で決まる遅延時間後に加熱部
材(3′)が所定の加熱温度まで昇温する。
【0035】すると、この加熱部材(3′)の温度によ
り糸状部材(2′)が溶融して切断される。これによ
り、コンテナ本体1の下端部の結合が解除されるので、
図3に示すように、降下時の空気圧で本体部材1a,1
bがヒンジ6を回動中心として矢印A,Bのように開
き、内部に収納された投下物10が放出され、矢印Cの
ように落下する。その後、上記投下物10は、空中を自
由落下又はパラシュート等で降下して、所定の地域又は
海域の陸上や水面等に着地又は着水し、ポイント標識や
海象計測装置等の機能を発揮する。
【0036】なお、図4の実施形態においても、図1及
び図2に示すと同様に、コンテナ本体1の下端部に本体
結合手段2としてのテープ部材を巻き付けてもよい。こ
の場合は、投下物収納コンテナ装置9が航空機から空中
に投下され、自動展張索4が所定長さまで自動的に展張
して伸び切ったところで上記テープ部材(2)を切断す
ると共に、上記主スイッチ16のスイッチ片を作動させ
て該主スイッチ16をオンとする。そして、所定の遅延
時間後に糸状部材(2′)が溶融して切断され、コンテ
ナ本体1の下端部の結合が解除されて矢印A,Bのよう
に開き、内部に収納された投下物10が放出されること
となる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係る発明によれば、縦二つ割り式に分離され
一端部がヒンジで結合されて他端部が両側に解放可能と
された筒状のコンテナ本体により、内部に所定の機能を
発揮する投下物を収納して投下母機から空中投下し、上
記コンテナ本体の一端部から延びて投下母機に掛止され
る自動展張索で本体解放手段を作動させ、この本体解放
手段により上記コンテナ本体の他端部にて該他端部が解
放しないように結合する本体結合手段の結合を解除して
上記他端部を解放させることができる。これにより、投
下母機から投下物を直接放出することなく、投下直後に
大きな空力的負荷が投下物に掛かるのを防止することが
できる。したがって、投下物の強度を過度に大きくする
必要はない。また、筒状のコンテナ本体内に投下物を収
納した状態で投下母機から投下後の軌跡を略一定とする
ことができる。
【0038】また、請求項2に係る発明によれば、上記
本体結合手段は、コンテナ本体の他端部にてその外周面
に巻き付けられたテープ部材としたことにより、簡単な
部材でコンテナ本体の他端部が解放しないように結合す
ることができる。
【0039】さらに、請求項3に係る発明によれば、上
記本体解放手段は、上記自動展張索に連結されて該自動
展張索の展張により本体結合手段を切断するひも状部材
としたことにより、簡単な構成で本体結合手段の結合を
解除してコンテナ本体の他端部を解放させることができ
る。
【0040】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、上記本体結合手段は、コンテナ本体の他端部にて縦
二つ割り式に分離された本体部材を互いに引き寄せて結
び付け所定の加熱温度で溶融し切断する糸状部材とした
ことにより、簡単な部材でコンテナ本体の他端部が解放
しないように結合することができる。
【0041】また、請求項5に係る発明によれば、上記
本体解放手段は、上記自動展張索の展張により作動開始
して本体結合手段を加熱溶融し切断する加熱部材とした
ことにより、投下後に加熱部材で本体結合手段を加熱溶
融し切断するまでの一定時間の間に、コンテナ本体の飛
行速度が一定の速度まで減速してコンテナ本体の他端部
を解放させ、内部の投下物を放出することができる。し
たがって、投下物に大きな空力的負荷が掛かるのを防止
することができ、投下物の強度を過度に大きくする必要
はない。
【0042】さらに、請求項6に係る発明によれば、上
記本体解放手段は、上記加熱部材により本体結合手段を
加熱溶融し切断するまでの時間を調節する調節器を備え
たことにより、投下後に飛行速度を一定の速度まで減速
して内部の投下物を放出するまでの時間を調節すること
ができる。したがって、投下物の構造、機能等に応じて
投下物放出時間を調節して、該投下物に大きな空力的負
荷が掛かるのを防止することができる。
【0043】さらにまた、請求項7に係る発明によれ
ば、上記コンテナ本体の内部の所定箇所には、投下母機
から空中投下後の軌跡を調整するための一つ又は複数の
重錘を内蔵したことにより、投下物を含んだコンテナ本
体の全体の重量、重心、慣性モーメントが投下母機との
投下適合性に合致するように調整可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による投下物収納コンテナ装置の実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】 上記投下物収納コンテナ装置の実施の形態を
示す正面図である。
【図3】 上記投下物収納コンテナ装置の使用状態を示
す説明図である。
【図4】 上記投下物収納コンテナ装置の本体結合手段
及び本体開放手段の他の実施形態を示す説明図である。
【図5】 図4に示す本体開放手段としての加熱部材を
加熱するための加熱制御回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1…コンテナ本体 1a,1b…本体部材 2,2′…本体結合手段 3,3′…本体解放手段 4…自動展張索 5…重錘 6…ヒンジ 8…リング 9…投下物収納コンテナ装置 10…投下物 15…時間調節器 16…主スイッチ E…電池

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦二つ割り式に分離され一端部がヒンジで
    結合されて他端部が両側に解放可能とされ、内部に所定
    の機能を発揮する投下物を収納して投下母機から空中投
    下される筒状のコンテナ本体と、このコンテナ本体の他
    端部にて該他端部が解放しないように結合する本体結合
    手段と、この本体結合手段の結合を解除して上記他端部
    を解放させる本体解放手段と、この本体解放手段を作動
    させるため上記コンテナ本体の一端部から延びて投下母
    機に掛止される自動展張索と、を備えて成ることを特徴
    とする投下物収納コンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記本体結合手段は、コンテナ本体の他端
    部にてその外周面に巻き付けられたテープ部材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の投下物収納コンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】上記本体解放手段は、上記自動展張索に連
    結されて該自動展張索の展張により本体結合手段を切断
    するひも状部材であることを特徴とする請求項2記載の
    投下物収納コンテナ装置。
  4. 【請求項4】上記本体結合手段は、コンテナ本体の他端
    部にて縦二つ割り式に分離された本体部材を互いに引き
    寄せて結び付け所定の加熱温度で溶融し切断する糸状部
    材であることを特徴とする請求項1記載の投下物収納コ
    ンテナ装置。
  5. 【請求項5】上記本体解放手段は、上記自動展張索の展
    張により作動開始して本体結合手段を加熱溶融し切断す
    る加熱部材であることを特徴とする請求項4記載の投下
    物収納コンテナ装置。
  6. 【請求項6】上記本体解放手段は、上記加熱部材により
    本体結合手段を加熱溶融し切断するまでの時間を調節す
    る調節器を備えたことを特徴とする請求項5記載の投下
    物収納コンテナ装置。
  7. 【請求項7】上記コンテナ本体の内部の所定箇所には、
    投下母機から空中投下後の軌跡を調整するための一つ又
    は複数の重錘を内蔵したことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の投下物収納コンテナ装置。
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