JP2002101912A - 靴の製造方法 - Google Patents

靴の製造方法

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JP2002101912A
JP2002101912A JP2000296753A JP2000296753A JP2002101912A JP 2002101912 A JP2002101912 A JP 2002101912A JP 2000296753 A JP2000296753 A JP 2000296753A JP 2000296753 A JP2000296753 A JP 2000296753A JP 2002101912 A JP2002101912 A JP 2002101912A
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JP
Japan
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foot
size
last mold
shoe
mold
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JP2000296753A
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English (en)
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Masao Tamura
昌雄 田村
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手造りや射出成形などによる靴全般におい
て、或る1つの足長サイズ・足幅サイズの靴について、
足囲サイズを容易に変更することのできる靴の製造方法
を提供する。 【解決手段】 底面2C形状がラストモールド1の胛部
の上面形状に沿い、上面2A形状が製品靴のアッパー内
面に沿った湾曲形状をなし、周囲2Dにテーパー加工を
施した当て物2を、ラストモールド1の胛部に取り付
け、このラストモールドにアッパーを吊り込んで、底付
けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手造りや射出成形
などによる靴全般において、或る1つの足長(レング
ス)サイズ、足幅(ボールガース:親指《母趾》と小指
《第5趾》の付け根を結んだ線)サイズの靴について、
足囲(ワイズ:足の踏み付け部の親指と小指のそれぞれ
の付け根を取り巻く長さ)サイズを容易に変更すること
のできる靴の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】最
近、足と靴との相性が健康に影響を及ぼすといわれるよ
うになり、足に合わない靴を連続的に装着することによ
って外反母趾などの足の病気、ひいてはそれに起因して
全身の病気を引き起こすことが話題になっている。靴の
サイズはJIS S 5037において、男子用、女子
用、子供用としてその足長サイズと足囲サイズにより区
分され、足囲サイズとしては、統計的に多い「E」、
「2E」、「3E」が市場に多く出回っている。
【0003】しかし、従来の規格では、或る1つの足長
サイズの靴について、足囲サイズが「E」、「2E」、
「3E」の製品を実際に工業的に製造する際は、複数種
の足囲サイズを有するラストモールドを用意する必要が
あり、ラストモールドのコストが嵩む上、1つの足長サ
イズに対して異なる足囲サイズの靴を製造するために
は、逐一異なる足囲サイズのラストモールドに取り替え
る手間もかかるという問題があった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、或る一つの足長サイズ、足幅サイ
ズの靴の製造において、足囲サイズを変更して製造する
際に生じるラストモールドのコスト上昇や、ラストモー
ルドの取り替え手間などの問題を解決し、より簡易に、
かつ低コストにて、複数種の足囲サイズを有する靴を製
造することができる方法を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々検討を行った結果、従来用いられ
ているラストモールドに当て物を取り付けて靴の製造を
行うことにより、上記目的を達成することができること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明の靴の製造方法は、射出
成形靴あるいは手造り靴であって、底面形状がラストモ
ールドの胛部の上面形状に沿い、上面形状が製品靴のア
ッパー内面に沿った湾曲形状をなし、周囲にテーパー加
工を施した当て物を、ラストモールドの胛部に取り付
け、このラストモールドにアッパーを吊り込んで、底付
けを行うことを特徴とし、同一デザイン、同一足長・同
一足幅サイズにおいて、足囲サイズを自在に大きく変更
することができるものである。
【0007】一般に、射出成形による靴の製造は、ラス
トモールドにアッパーを吊り込み、このラストモールド
に、ボトムモールド、およびサイドモールドをセットし
て形成されるキャビティー内に、加熱溶融した合成樹脂
を射出することにより靴底(ボトム)部を成形すること
からなる。また、手造り靴の場合は、ラストモールドに
アッパーを吊り込み、このアッパーに、別途成形した靴
底を、接着剤による貼着や、縫製などにより取り付ける
ことからなる。
【0008】本発明の靴の製造方法は、上記の製造方法
で用いるラストモールドの、足囲サイズに影響を及ぼす
部分に、当て物を取り付けることによって、異なる足囲
サイズ毎にラストモールド一体を用意することなく、足
囲サイズを自在に大きく変更することができる。したが
って、或る1つの足長サイズ、足幅サイズの靴の製造に
おいて、一番小さい足囲サイズに合わせてラストモール
ドを設計し作製し、またこのラストモールドに合わせ
て、足囲サイズが順次大きくなるように複数サイズの当
て物を設計し作製しておき、このラストモールドに、こ
れらの当て物を順次取り付けることにより、足囲サイズ
を種々変化に富ませて変更していくという手段を取る。
【0009】一方、アッパー素材については、或る1つ
の足長サイズ、足幅サイズの靴について、変更しようと
する足囲サイズに合うように、作製しておく。このアッ
パー素材を、当て物を取り付けたラストモールドに、こ
れまでの靴の製造方法と同様にして吊り込み、上記のよ
うな底付け作業(すなわち、射出成形の場合は、ボトム
モールドおよびサイドモールドをセットして形成される
キャビティ内に、加熱溶融した合成樹脂を射出して靴底
を成形し、手作りの場合は、別途作製した靴底を、接着
剤による貼着や、縫製などにより取り付ける)を行うこ
とにより、所望する足囲サイズの靴を得ることができ
る。
【0010】本発明の製造方法は、手作りの長靴などに
も用いることができ、この場合は、当て物に起因するラ
インが製品の表面に出ないように、当て物とラストモー
ルドとの境界線が目立たないように、当て物に、より厳
密なテーパー加工を施したり、あるいは長靴自体のデザ
インをこれらの境界線を生かすようなものにするなどす
れば、美観が損なわれることはない。
【0011】本発明において、当て物の材料は、アルミ
ニウムなどの金属や合金製、各種のプラスティック製、
木製などのいずれをも使用することができる。ただし、
射出成形靴の場合は、射出する合成樹脂によっては、ラ
ストモールド部分が高温となる場合もあるため、高温に
耐え得る材料を選択して使用することが重要となる。
【0012】当て物の形状は、底面形状がラストモール
ドの胛部の上面形状に沿い、上面形状が製品靴のアッパ
ー内寸に沿った湾曲形状をなし、周囲にテーパー加工を
施した形状を有するものを使用する。
【0013】また、当て物は、形状、厚みなどの寸法に
ついて種々取り揃え、製造する靴の足囲サイズを変える
都度取り替えることにより、製造する靴の足囲サイズを
種々変更することができる。
【0014】さらに、本発明において、当て物は、ラス
トモールド一体について一つとは限らず、複数取り付け
ることもできる。すなわち、一つの当て物を取り付けた
上にさらに重ねて当て物を取り付けることにより、その
部分についてより大きい寸法の靴を製造することもでき
るし、あるいは一つの足囲サイズの当て物を分割タイプ
とし、複数部材を組み込む方式とすることもできる。
【0015】なお、当て物をラストモールドに取り付け
る際は、両面接着テープなどのような着脱の容易な接着
剤、あるいは磁石やネジなどを用いる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は通常のラストモールド1
の側面図、図2はこのラストモールド1を使用して製品
靴の足囲サイズを変更するための当て物2の側面図、図
3は図1のラストモールド1に当て物2を取り付けた状
態を示す側面図、図4は図3のa−a’線断面矢視図、
図5(A),(B)はそれぞれ寸法を変えた当て物2
1,22の実施形態例を示す横断面図である。
【0017】例えば、或るデザインの足長23cmに対
する、足囲「E」のラストモールドの足囲サイズは、通
常210mmであるが、これを足囲「2E」のサイズ2
16mmに変更するものとして作製したアッパー素材
(図示省略)を用意する。上記デザインの靴を製造する
際に通常使用されている図1に示すラストモールド1
に、足囲サイズが216mmとなるように設計された図
2に示す当て物2を、両面接着テープ(図示省略)にて
取り付けて、図3および図4に示す状態のラストモール
ドにする。
【0018】このラストモールド1は、図4に示すよう
に、足幅Bは、足長サイズ23cmにおける通常の足囲
「E」の足幅サイズに設計されており、足囲サイズ(ラ
ストモールド1の胛部Cの周寸法)も、足長23cmに
おける通常の足囲「E」に設計されているものである。
【0019】このラストモールド1に取り付ける当て物
2は、図4に示すように、底面2Cが、ラストモールド
1の胛部Cの上面に沿った形状をなし、上面2Aが、図
示省略の製品靴のアッパーの内面に沿った湾曲形状をな
し、周囲2Dにテーパー加工が施されてラストモールド
1に取り付けられた際にラストモールド1の上面(胛部
C)形状と一体となるようにされている。
【0020】図5(A),(B)に示す当て物21,2
2は、図2〜図4に示す当て物2の寸法、本例では大き
さや厚みを変えたものであって、図5(A)に示す当て
物21は、図2〜図4に示す当て物2よりも大きさと厚
みをやや小さくしたもの、図5(B)に示す当て物22
は、図2〜図4に示す当て物2よりも大きさと厚みをや
やを大きくしたものである。したがって、当て物21の
底面21C形状や上面21A形状は当て物2のこれらの
形状よりやや小さくなっており、当て物22の底面22
C形状や上面22A形状は当て物2のこれらの形状とや
や大きくなっており、これら当て物21,22のテーパ
ー形状は当て物2のテーパー形状とはやや異なる形状を
呈している。
【0021】上記のように作製した図3,図4に示す態
様の当て物2付きラストモールド3に、上記のアッパー
素材(図示省略)を吊り込み、射出成形の場合は、サイ
ドモールド(図示省略)とボトムモールド(図示省略)
をセットし、これにより形成されるキャビティ(図示省
略)内に靴底部を射出成形して、足囲サイズを変更した
靴を製造する。手作りの場合は、サイドモールドとボト
ムモールドのセットは行わず、図3,図4に示す当て物
2付きラストモールド3にアッパー素材を吊り込んだ
後、直ちに底付け作業を行う。
【0022】以上のようにして、本発明の靴の製造方法
を実施することにより、アッパーの足囲サイズが変更さ
れた射出成形靴あるいは手作り靴を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の靴の製造方法によれば、或る1
つの足長サイズ・足幅サイズの靴の製造において、足囲
サイズを変更する際に生じるラストモールドの設計変更
にかかるコストを大幅に削減でき、なおかつ靴の製造を
行う一設備に対して10〜30からなるラストモールド
を逐一取り替える必要がない。したがって、或る1つの
足長サイズ・足幅サイズの靴について、足囲サイズを簡
易に変更して製造することができ、多量少品種ではな
く、少量多品種の製造を低コストにて行うことができる
ため、靴のサイズを容易かつ低コストで豊富化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法において使用される通常のラ
ストモールドを示す側面図である。
【図2】本発明の製造方法において使用される、足囲サ
イズを変更するための当て物を示す側面図である。
【図3】図2に示す当て物を、図1のラストモールドに
取り付けた状態を示す説明図である。
【図4】図3のa−a’線断面矢視図である。
【図5】寸法を変えた当て物の実施形態を示す横断面図
であり、(A)は、(B)に比べて肉厚が薄く、したが
って(B)よりも足囲サイズが小さい靴を製造する際に
使用されるものである。
【符号の説明】
1 ラストモールド 2,21,22 足囲サイズを変更する当て物 3 当て物を取り付けたラストモールド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面形状がラストモールドの胛部の上面
    形状に沿い、上面形状が製品靴のアッパー内面に沿った
    湾曲形状をなし、周囲にテーパー加工を施した当て物
    を、ラストモールドの胛部に取り付け、このラストモー
    ルドにアッパーを吊り込んで、底付けを行うことを特徴
    とする靴の製造方法。
JP2000296753A 2000-09-28 2000-09-28 靴の製造方法 Pending JP2002101912A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011200560A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Oshima Shoji:Kk 製靴型の製造方法及び靴の製造方法
WO2017205951A1 (pt) * 2016-06-01 2017-12-07 Pletsch Schaefer Gabriel Gaspar Processo para fabricação de forma para calçados com ou sem articulação
WO2019171426A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 悦子 田村 靴スペーサー設計システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011200560A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Oshima Shoji:Kk 製靴型の製造方法及び靴の製造方法
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WO2019171426A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 悦子 田村 靴スペーサー設計システム
JPWO2019171426A1 (ja) * 2018-03-05 2020-04-16 悦子 田村 靴スペーサー設計システム

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