JP2002101310A - フィルタ処理装置及び方法 - Google Patents

フィルタ処理装置及び方法

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JP2002101310A
JP2002101310A JP2000287600A JP2000287600A JP2002101310A JP 2002101310 A JP2002101310 A JP 2002101310A JP 2000287600 A JP2000287600 A JP 2000287600A JP 2000287600 A JP2000287600 A JP 2000287600A JP 2002101310 A JP2002101310 A JP 2002101310A
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line
vertical
lines
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Tadayoshi Nakayama
忠義 中山
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Canon Inc
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーブレット逆変換処理により得られる2
ラインずつのデータの内、従来無駄になっていた1ライ
ン分のデータを有効に使用すること。 【解決手段】 フィルタ処理装置は、2ライン分のフィ
ルタ処理を並列に行う垂直ウェーブレット逆変換処理部
(603)と、前記垂直ウェーブレット逆変換処理部に
より並列に得られる2ライン分のデータ(611,61
3)の一方のラインのデータ(613)を記憶するライ
ンバッファ(623)と、前記垂直ウェーブレット逆変
換処理部から出力される他方のラインのデータ(61
1)と、前記ラインバッファから出力されるデータとを
交互に選択するセレクタ(631)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ウェーブレット係数を画像デ
ータに逆変換するフィルタ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像、特に多値画像は非常に多くの情報
を含んでおり、その画像を蓄積・伝送する際にはデータ
量が膨大であるという問題がある。このため画像の蓄積
・伝送に際しては、画像の持つ冗長性を除く、或いは画
質の劣化が視覚的に認識し難い程度で、画像の内容を変
更することによってデータ量を削減する高能率符号化が
用いられる。
【0003】例えば、静止画像の国際標準符号化方式と
してISOとITU−Tにより勧告されたJPEGで
は、画像データをブロック(8画素×8画素)ごとに離
散コサイン変換(DCT)して、DCT係数に変換した
後に、各係数を各々量子化し、さらにエントロピー符号
化することにより画像データを圧縮している。しかしこ
の方式では、ブロックごとにDCT、量子化を行なって
いるため、復号画像の各ブロックの境界で、所謂ブロッ
ク歪みが現れる場合がある。
【0004】一方、新しい静止画像の国際標準符号化方
式としてJPEG2000が検討されているが、JPE
G2000では、量子化の前に行う変換処理として、ウ
ェーブレット変換が提案されている。ウェーブレット変
換は、現行JPEGのようにブロック単位で処理を行う
のではなく、入力データを連続的に処理するので、復号
画像の劣化が視覚的に見えにくいといった特徴がある。
【0005】ウェーブレット変換はフィルタ処理の一種
であり、該変換を行なう代表的な処理方法として次の2
つが挙げられる。
【0006】(1)畳み込み演算
【0007】(2)リフティング演算
【0008】(1)の畳み込み演算による方法は、各フ
ィルタ係数を対応する入力データに掛け、乗算結果を加
算することでウェーブレット変換後の係数を得る方法で
ある。
【0009】フィルタ係数が対称の場合、同じ値の係数
が掛けられる入力データ同士を先に加算することにより
乗算回数を減らすことができる。
【0010】図19に、9タップの低域通過フィルタと
7タップの高域通過フィルタ(以下、9×7フィルタと
称す)を畳み込み演算方式で実装した場合の構成につい
て示す。係数は対称とする。
【0011】(2)のリフティング演算は、入力データ
を1サンプルづつ交互に2つのデータ系列に分け、該2
つのデータ系列間で、お互いに演算した値を加算し合う
ものである。
【0012】図20に順方向のリフティング機構、図2
1に逆方向のリフティング機構におけるシグナルフロー
を表わす図を示す。図の中のα、β、γ、δはリフティ
ング係数と呼ばれるものである。
【0013】まず、図20に示すリフティング機構の動
作について説明する。
【0014】入力画素を入力される順にX0、X1
2、X3、X4、X5、… のように順に表わす。該入力
画素は、分類ユニット201にて、偶数画素系列と奇数
画素系列とに分類され、分類ユニット201の一方の出
力端子(図20では上側)からは添字が偶数の画素
0、X2、X4、…(すなわちX2n)が、もう一方の出
力端子(図20では下側)からは添字が奇数の画素
1、X3、X5、…(すなわちX2n +1)が出力される。
【0015】初段のリフティング 処理では、偶数画素
系列に対しリフティング係数αを乗し、連続する2個の
偶数画素の乗算結果を、該2画素の中央に位置する奇数
画素系列中の画素に加算する。
【0016】これを一般化した式で表現すると、以下の
ようになる。 D2n+1 = X2n+1 + α・X2n+ α・X2n+2 …(1)
【0017】2段目のリフティング処理では、新たに得
られた奇数画素系列 D1、D3、D5、…に対しリフティ
ング係数βを乗算し、連続する2個の奇数画素の乗算結
果を、該2画素の中央に位置する偶数画素系列中の画素
に加算する。
【0018】これを一般化した式で表現すると、以下の
ようになる。 E2n+2 = X2n+2+ β・D2n+1+ β・D2n+3 …(2)
【0019】3段目のリフティング 処理では、リフテ
ィング係数γを用いて初段と同様に、また、4段目のリ
フティング処理では、リフティング係数δを用いて2段
目と同様に処理する。3段、4段目のリフティング処理
内容を表わす式は、それぞれ下記のようになる。 H2n+1 = D2n+1 + γ・E2n + γ・E2n+2 …(3) L2n+2 = E2n+2 + δ・H2n+1 + δ・H2n+3 …(4)
【0020】また、図20中、Kはウェーブレット係数
を正規化するものであるが、本発明の本質を説明するに
あたって特に関係ないことであるので、ここでは説明を
省略する。
【0021】正規化処理を無視すれば、3段、4段目の
リフティング処理によって得られる、Hn, Ln は各々
高域変換係数と低域変換係数に対応する。
【0022】次に、図21に示す逆方向のリフティング
機構のシグナルフローについて簡単に説明する。まず始
めに、順方向のリフティング機構における正規化処理に
対応して、逆の係数を掛けた後、4段のリフティング処
理を行なう。各段の処理内容を以下にまとめて式で表わ
す。
【0023】 (1段目) E2n+2 = L2n+2 − δ・H2n+1 − δ・H2n+3 …(5) (2段目) D2n+1 = H2n+1 − γ・E2n − γ・E2n+2 …(6) (3段目) X2n+2 = E2n+2 − β・D2n+1 − β・D2n+3 …(7) (4段目) X2n+1 = D2n+1 − α・X2n − α・X2n+2 (8) 上記(5)(6)(7)(8)式は、各々(4)(3)
(2)(1)式を移項することにより得られるものであ
る。
【0024】図20及び図21にに示すリフティング機
構を別の視点から表現したものが、図22及び図23に
示すリフティング格子構造である。同図において、□は
入力データを、〇は格子点(あるいは格子点データ演算
器)を表わし、〇から出ている矢印は格子点データの流
れを示す。これらの図はリフティング機構における基本
処理(前記(1)〜(8)式の処理)並びに該処理によ
って得られる新たなデータを1つの格子点に対応させた
ものである。
【0025】図22に示す順方向のリフティング格子構
造では、1つの格子点データは前記(1)〜(4)式の
いずれかを用いて計算される。
【0026】図23に示す逆方向のリフティング格子構
造では、1つの格子点データは前記(5)〜(8)式の
いずれかにより計算される。
【0027】普通のフィルタは、データが1つ入力され
るごとに1つの出力が計算されるが、図22のリフティ
ング格子構造から解かるように、リフティング演算処理
では、新たなデータが2つ用意されてはじめて、2つの
データ出力が可能になる。
【0028】例えば、X8までの入力データでは、出力
データとして L4、H5 まで演算できるだけである。次
に X9だけが新たに用意されても、新たに演算できる格
子点データは何も無い。しかし、 X10 が用意されるこ
とにより、新たに D9、E8、H7、L6 が演算可能にな
る。更に、X11、X12 の2つの入力データが用意され
て、はじめて出力データである H9、L8が演算可能に
なる。
【0029】このように、リフティング演算が可能なフ
ィルタ処理では、新たな2つの入力データが用意される
ごとに2つの出力(変換係数)が計算可能となる。図2
3に示す逆変換処理においても同様に、2つの変換係数
が用意されるごとに2つの復元データが計算可能になる
ことが解かる。
【0030】また、垂直方向の逆変換処理に当てはめて
見てみると、低域と高域の2種類の変換係数9ライン分
を水平スキャン順序で入力することにより、2ライン分
の復元データが水平スキャン順序で同時に計算され、出
力される。
【0031】この点が、リフティング演算によるフィル
タ処理(ウェーブレット変換)とそうでないフィルタ処
理との大きな違いである。
【0032】また、上記復元データの演算は、リフティ
ング演算を用いずに畳み込み演算を用いても実現するこ
とができるが、畳み込み演算では、演算し出力する2つ
のデータは互いに独立に計算できるため、通常は2ライ
ン同時ではなく、1ラインずつ計算し出力する。
【0033】よって、1ラインずつデータを受け取る画
像出力デバイスなどに復元データを出力するには、畳み
込み演算で処理した方が無駄なくデータを渡すことがで
きるため、従来は、リフティング演算が可能なフィルタ
処理であっても畳み込み演算で1ラインずつ処理してデ
ータを渡すのが一般的であった。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、畳み込み演算
を用いずにリフティング演算でフィルタ処理を行なう
と、2ラインのデータが並列に出力されるため、1ライ
ンずつデータを受け取る画像出力デバイスに演算後のデ
ータを出力する場合、2ライン分のデータの内の1ライ
ン分はそのまま出力できるが、残りの1ライン分は無駄
になってしまうという問題があった。
【0035】一方、インターフェース上の関係から1ラ
インずつデータを受け取る画像出力デバイスなどに復元
データを出力するために、1ラインずつ畳み込み演算処
理を行う場合、フィルタ処理に必要な演算量を増加させ
ると共に、該フィルタ処理の入力となる変換係数へのア
クセスも増加させることになるので、演算処理能力やデ
ータ転送能力の高いフィルタ処理装置が必要になるとい
う問題があった。
【0036】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、ウェーブレット逆変換処理により得られる2ラ
インずつのデータの内、従来無駄になっていた1ライン
分のデータを有効に使用することを第1の目的とする。
【0037】また、フィルタ処理に必要な演算量を削減
することができると共に、変換係数を得るためのメモリ
へのアクセス数を削減することを第2の目的とする。
【0038】また、フィルタ処理に要求される演算処理
能力やデータ転送能力を低く抑え、低コストなフィルタ
装置を実現することを第3の目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、本発明のフィルタ処理装置は画像デ
ータに対してフィルタ処理を2ラインずつ並列に行う垂
直フィルタ処理手段と、前記垂直フィルタ処理手段によ
り並列に得られる2ライン分のデータの一方のラインの
データを記憶する第1の格納手段と、前記垂直フィルタ
処理手段から出力される他方のラインのデータと、前記
第1の格納手段から出力されるデータとを1ライン毎に
交互に選択する選択手段とを有する。
【0040】また、本発明のフィルタ処理方法は、画像
データに対してフィルタ処理を2ラインずつ並列に行う
垂直フィルタ処理工程と、前記垂直フィルタ処理工程で
得られた2ラインのデータの一方のラインのデータを出
力する第1の出力工程と、前記垂直フィルタ処理工程に
より並列に得られる2ライン分のデータの他方のライン
のデータを記憶する第1の格納工程と、前記第1の格納
工程で格納された他方のラインのデータを出力する第2
の出力工程とを有する。
【0041】本発明の好適な一様態によれば、前記第1
の格納手段は、少なくとも1ライン分のデータを記憶可
能な容量を有する。
【0042】また好ましくは、前記フィルタ処理装置は
前記他方のラインのデータを格納する第2の格納手段を
更に有し、前記選択手段は、前記第1の格納手段から出
力されるデータと、前記第2の格納手段から出力される
データとを1ライン毎に交互に選択する。また、前記フ
ィルタ処理方法は、前記2ライン分のデータの一方のラ
インのデータを格納する第2の格納工程を更に有し、前
記第1の出力工程では、前記第2の格納工程で格納され
たデータを出力する。
【0043】なお、前記第2の格納手段は、最大で1ラ
イン分のデータ量の半分を記憶可能な容量を必要とす
る。
【0044】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記第1の格納手段に格納されたデータを前記垂直フィル
タ処理手段に供給し、前記垂直フィルタ処理手段は、前
記供給されたデータを利用してフィルタ処理を行い、前
記垂直フィルタ処理工程では、前の2ラインのフィルタ
処理を行った際に前記第1の格納工程で格納されたデー
タを利用して、次の2ラインのフィルタ処理を行う。
【0045】上記構成によれば、1ライン分のデータを
次のリフティング演算に再利用するために、演算速度を
向上することができる。
【0046】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、本発明の別の構成によれば、フィルタ処理装置
は、画像データに対してフィルタ処理を2ラインずつ並
列に行う垂直フィルタ処理手段と、前記垂直フィルタ処
理手段により並列に得られる2ライン分のデータの一方
のラインのデータを記憶し、前記垂直フィルタ処理手段
に供給する格納手段と、前記垂直フィルタ処理手段によ
るフィルタ処理を2ラインそれぞれの為にそれぞれ行
い、先の行のためのフィルタ処理で得られるデータの格
納手段への記憶を禁止し、後の行のためのフィルタ処理
で得られるデータを格納手段へ記憶するように制御する
制御手段と、前記垂直フィルタ処理手段から出力される
2ライン分のデータを1ライン毎に交互に選択する選択
手段とを有し、前記垂直フィルタ処理手段は、前記格納
手段から供給されたデータを利用してフィルタ処理を行
う。
【0047】更に、本発明の別のフィルタ処理方法は、
画像データに対してフィルタ処理を2ラインずつ並列に
行う第1の垂直フィルタ処理工程と、前記第1の垂直フ
ィルタ処理工程で得られた2ラインのデータの一方のラ
インのデータを出力する第1の出力工程と、前記第1の
垂直フィルタ処理工程を繰り返す第2のフィルタ処理工
程と、前記第2の垂直フィルタ処理工程で得られた2ラ
インのデータの他方のラインのデータを出力する第2の
出力工程と、前記他方のラインのデータを記憶する格納
工程とを有し、前記第1及び第2の垂直フィルタ処理工
程では、前の2ラインのフィルタ処理を行った際に前記
格納工程で格納されたデータを利用して、次の2ライン
のフィルタ処理を行う。
【0048】本発明の好適な一様態によれば、前記垂直
フィルタ処理手段で行うフィルタ処理は、リフティング
演算によるウェーブレット逆変換処理であり、前記垂直
フィルタ処理工程、前記第1及び第2の垂直フィルタ処
理工程で行うフィルタ処理は、リフティング演算による
ウェーブレット逆変換処理である。
【0049】更に、本発明の好適な一様態によれば、前
記フィルタ処理装置は前記リフティング演算で得られる
格子データを保存する複数の格子データ格納手段を更に
有し、前記複数の格子データ格納手段に格納された格子
データを前記垂直フィルタ処理手段に供給し、前記垂直
フィルタ処理手段は前記供給された格子データを更に利
用してフィルタ処理を行う。また、前記フィルタ処理方
法は、前記リフティング演算で得られる格子データを保
存する工程を更に有し、前記垂直フィルタ処理工程で
は、前記保存された格子データを更に利用してフィルタ
処理を行う。
【0050】また、本発明の好適な別の一様態によれば
前記垂直フィルタ処理手段で行うフィルタ処理は、畳み
込み演算によるウェーブレット逆変換処理であり、前記
垂直フィルタ処理工程で行うフィルタ処理は、畳み込み
演算によるウェーブレット逆変換処理である。
【0051】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記フィルタ処理装置は前記垂直フィルタ処理手段から前
記選択手段を介して出力される2ライン分のデータに対
して、順次フィルタ処理を行う水平フィルタ処理手段を
更に有し、前記フィルタ処理方法は、前記第1及び第2
の出力工程で出力される2ライン分のデータに対して、
順次フィルタ処理を行う水平フィルタ処理工程を更に有
する。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0053】本発明は、上述のリフティング演算による
フィルタ処理と一般のフィルタ処理の違いに着目したも
のである。まず、本発明の好適な実施の形態におけるシ
ステムについて簡単に説明する。
【0054】まず、ウェーブレット逆変換を行う装置
は、ウェーブレット変換係数を垂直方向の逆変換処理を
しながら水平方向にスキャンし、逆変換して得られた復
元データを1ラインずつデータを受け取るタイプ(いわ
ゆる、ラスタースキャン走査入力)の画像出力デバイス
に出力する。
【0055】出力デバイスとしては、電子写真方式の印
刷エンジンやCRT等の画像表示デバイスが考えられ
る。復号データはアナログ信号に変換され、印刷エンジ
ンではレーザー駆動回路に、CRTでは電子ビーム駆動
回路に送られる。
【0056】<第1の実施形態>本発明の第1の実施形
態におけるウェーブレット逆変換装置の構成を図1に示
す。同図において、601は複数のラインデータを供給
するバッファ、603は垂直方向の逆ウェーブレット逆
変換処理の一部を行なう逆変換処理部、611及び61
3は同時に計算される2行分のラインデータ、623は
ラインデータ613を格納するラインバッファ、631
はラインデータ611またはラインバッファ623の出
力のいずれかを選択するセレクタ、633はクロック変
換用のバッファを表わす。
【0057】画像は2次元のデータであるため、水平方
向のウェーブレット逆変換処理も当然必要であるが、不
図示の水平ウェーブレット逆変換処理部によって、従来
と同様の方法で水平方向のウェーブレット逆変換処理を
既に済ませたデータが、前記バッファ601に格納され
ているものとする。
【0058】また、クロック変換用バッファ633は、
例えば、FIFO(First In First O
ut)により実現することができる。
【0059】図2は、本第1の実施形態における垂直ウ
ェーブレット逆変換処理部603の詳細を示す図であ
る。図1のラインバッファ623から後述する所定のタ
イミングで読み出されたラインデータ613は、垂直ウ
ェーブレット逆変換処理部603の途中に入力される。
【0060】また、図3は逆変換処理部603で行われ
るリフティング格子構造を示す。図2においてラインバ
ッファ623から出力されるラインデータは、図3では
6に相当する。なお、図1及び図3において、図21
及び図23と同じ記号は同様のものを示すが、本第1の
実施形態では垂直方向の変換を説明するため、添え字2
n及び偶数の添え字は偶数行を、添え字2n+1及び奇
数の添え字は奇数行を示し、X2n、X2n+1の代わりにY
2n、Y2n+1が出力される。
【0061】本第1の実施形態では、図1〜図3に示す
ように、ウェーブレット逆変換処理後に得られる2ライ
ン分のデータの内、従来は無駄になっていた1ライン分
の復元データ(図3ではY8)をラインバッファ623
に一旦保存し、前のラインの復元データ(図3では
9)を画像出力デバイスに出力し終わった後に、ライ
ンバッファ623に保存された次の行の復元データを読
み出して画像出力デバイスに出力すると共に、ラインバ
ッファ623に保存された復元データを次の2行のため
のウェーブレット逆変換処理用のデータとして(図3で
はY6)用いる。
【0062】また、図4は、前記ラインバッファ623
へのデータ入出力のタイミングを示すタイミングチャー
トである。図中のHpd(n)は出力デバイスの1水平走査
期間(時間)を表わす。
【0063】以下、本第1の実施形態における逆変換処
理の動作を図1乃至図4を参照しながら、図5に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
【0064】まず、ステップS101においてラインバ
ッファ623を初期化する。
【0065】次にステップS102において、図4
(a)に示すタイミング(例えばHpd(1))で、バッフ
ァ601からは逆変換処理に必要な7つの係数データが
垂直ウェーブレット逆変換処理部603に出力され、2
行分の逆変換処理が行われ、ラインデータ611(図3
のY7に対応)及び613(図3のYに対応)が出力
される。なお、最初の2行分を逆変換処理するときに
は、初期化されたラインバッファ623からは初期化デ
ータが出力されることになり、このデータが図3のY 6
として使用される。更に、逆変換処理を行うと同時に、
セレクタ631の選択により一行分のラインデータ61
1をクロック変換バッファ633を介して外部出力装置
に出力し、もう一行分のラインデータ613をラインバ
ッファ623に一時保存する。
【0066】セレクタ631から出力されるラインデー
タは、ウェーブレット逆変換処理装置の動作クロックに
同期しているため、ラインデータを画像出力デバイスの
動作クロックに同期させるために、クロック変換用バッ
ファ633に一旦書きこみ、画像出力デバイスの動作ク
ロックに同期して読み出すことで同期クロックの変換処
理を行う。
【0067】ステップS102で2行分の逆変換処理を
終了すると、ステップS103において図4(b)に示
すタイミング(例えばHpd(2))でラインバッファ62
3に記憶されたラインデータ613を読み出す。図4
(b)のタイミングでは、セレクタ631はラインバッ
ファ623からの出力を選択し、これにより読み出され
たラインデータはクロック変換バッファ633を介して
画像出力デバイスに出力される。
【0068】ラインバッファ623からの読み出しが終
了すると、ステップS104において、全ライン分の逆
変換処理を終了したかどうかを確認する。全て終了して
いれば逆変換処理を終了し、終了していなければステッ
プS102に戻り、次の2行分の逆変換処理を行う。
【0069】次の2行分の以降の逆変換処理において
は、図4(a)に示すタイミング(例えばHpd(3))で
処理に必要なデータをバッファ601から垂直ウェーブ
レット逆変換処理部603に出力すると同時に、図4
(c)に示すタイミングでステップS102で保存した
ラインデータ613を逆変換処理に適切なタイミングで
ラインバッファ623から再び読み出して、垂直ウェー
ブレット逆変換処理部603に供給する。垂直ウェーブ
レット逆変換処理部603は、供給されたデータを利用
して、次の2行分の逆変換処理を行う。
【0070】上記説明したとおり、ウェーブレット変換
フィルタのタイプがこれまで説明した9×7フィルタと
すると、従来垂直ウェーブレット逆変換処理に必要なラ
インデータの数は9ラインであるが、本第1の実施形態
ではすでに変換を行ったあとのデータを再利用するた
め、新たに必要なラインデータの数は7ラインとなる。
【0071】また、従来は図3に示すY7を計算するに
は10個の格子点データを演算する必要があったが、本
発明ではY6が再利用されるため、Y7を演算するのに必
要な格子点データの演算は7回で済む。
【0072】このように、本発明の第1の実施形態によ
れば、同時に計算した2行分のラインデータを1ライン
ずつデータを受け取るタイプの画像出力デバイスに出力
する際に、従来は無駄になっていた1行分のラインデー
タをラインバッファに保存することにより無駄にせず、
有効に用いることができるようになると共に、該ライン
バッファに格納したラインデータをウェーブレット逆変
換処理に再利用することで処理部の規模を小さくするこ
とができ、更に処理速度を向上することができる。
【0073】<第2の実施形態>以下、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0074】上記第1の実施形態では、1水平走査期間
で2行分の逆変換処理が終了していたが、本第2の実施
形態では、逆変換処理に1水平期間以上、2水平期間以
内の時間を要する場合について説明する。
【0075】画像出力デバイスの1水平走査期間(時
間)をHpd、同時処理する2行分の逆変換処理にかかる
時間をT(Hpd <T ≦ 2Hpd)とする。これは2Hp
dを越えてしまうと、ラインバッファ621、623内
のデータが空になり、画像出力デバイスへ送るデータが
なくなってしまうからである。
【0076】本第2の実施形態における垂直ウェーブレ
ット逆変換処理装置の構成を図6に示す。図6におい
て、図1と同様の構成には同じ参照番号を付し、その説
明を省略する。第2の実施形態では、図1の構成に加え
てラインバッファ621を更に有し、上記条件に対応で
きるようにラインデータ611もラインバッファ621
に格納する。
【0077】図7は、前記ラインバッファ621及び6
23へのデータ入出力のタイミングを示すタイミングチ
ャートである。以下、本第2の実施形態における逆変換
処理の動作を図6及び図7を参照して、図8に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0078】まず、ステップS210においてラインバ
ッファ621及び623を初期化する。
【0079】次にステップS202において、図7
(a)に示す時間内に、2行分の逆変換処理を各画素毎
に行う。ここでの変換処理方法は、第1の実施形態で説
明した方法と同様であるため、説明を省略する。
【0080】ステップS202で2行分、各1画素のデ
ータ611及び613を得ると同時に、ステップS20
3において、それぞれラインバッファ621及び623
に保存する。
【0081】次にステップS204において、1水平走
査期間(Hpd)が経過したかどうかを判断する。この判
断は、各水平走査期間開始からの経過時間を計測しても
良いし、各水平走査期間の開始を示すクロック信号によ
り判断することもできる。経過していなければステップ
S206に進み、経過していればステップS205で図
7(b)に示すタイミングでラインバッファ621に保
存されたラインデータ611の読み出し及び出力を開始
することになる。図7(b)のタイミングでは、セレク
タ631はラインバッファ621の出力を選択する。
【0082】次にステップS206で、2行分の逆変換
処理が終了したかどうかを判断し、終了していればステ
ップS207に進み、終了していなければステップS2
02に戻って、ステップS206までの処理を繰り返
す。
【0083】ステップS207において、2水平走査期
間(Hpd)が経過するまで待ち、経過するとステップS
208に進んで、図7(c)のタイミングでラインバッ
ファ623に記憶されたラインデータ613を読み出
す。図7(c)のタイミングでは、セレクタ631はラ
インバッファ623の出力を選択する。このようなタイ
ミングで読み出すことにより、画像出力デバイスへ連続
して画像データを供給することができる。
【0084】ラインバッファ623からの読み出しが終
了すると、ステップS209で全ライン分の逆変換処理
を終了したかを確認し、終了するまで上記処理を繰り返
す。
【0085】なお、ラインデータ613を保持するライ
ンバッファ623に要求される容量は、逆変換処理に要
する時間Tがどのように変化しても、1ライン分の画像
データを格納できるだけの容量が必要である。これは、
図7(a)のタイミングで書き込み、1ライン分の画像
データの書き込みが終了してから図7(c)のタイミン
グで読み出すためである。
【0086】それに対し、先行して読み出されるライン
データ611を読み書きするラインバッファ621に要
求される容量は、図7(a)のタイミングで書き込みを
しながら図7(b)のタイミングで読み出しを行なうた
め、処理時間Tに依存して変わってくる。
【0087】処理時間Tが長ければ長いほど、図7
(a)の書き込み開始時間と図7(b)の読み出し開始
時間との差が広がり、その間に演算出力されるラインデ
ータ611を格納するのに十分なバッファ容量が必要と
なる。バッファ621内のラインデータ611の量は、
図7(b)の読み出し開始直前がピークとなり、読み出
しが始まると徐々にバッファ621内の画像データ量は
減少する。前記読み出し開始直前のバッファ621内の
画像データ量は、1ライン分の画像データ量をMで表わ
すと、 M ×(1−Hpd/T)
【0088】となり、最大M/2のバッファ容量が必要
となる。処理時間TがHpdに近づくほど、必要なバッフ
ァ容量は少なくなる。
【0089】上記の通り第2の実施形態によれば、逆変
換処理に必要な時間が1水平走査期間より長い場合で
も、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0090】<第3の実施形態>以下、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0091】図9は、本第3の実施形態における垂直ウ
ェーブレット逆変換処理装置の構成を示すブロック図で
ある。図9の構成は、図1の構成に更にラインバッファ
1101及び1103が追加されたもので、垂直ウェー
ブレット逆変換処理部603’はラインバッファ110
1及び1103から再入力されるデータを用いて演算を
行い、バッファ601’は各変換処理について3つの係
数データを垂直ウェーブレット逆変換処理部603’に
供給する。その他の構成は図1と同様であるため同一参
照番号を付し、その説明を省略する。
【0092】図9に示す垂直ウェーブレット逆変換処理
装置の動作について、図10を参照して説明する。
【0093】図10に示すとおり、第3の実施形態にお
いては、一度計算した格子点データの中で次の2行分の
ラインデータを演算する際に再計算が必要となるデータ
をラインバッファ1101、1103、623にそれぞ
れ格納しておき、再計算をする替わりに該データを読み
出すことで、格子点データの演算量を削減したものであ
る。
【0094】前記図3と違い、図10の構成では、ライ
ンバッファ1101、1103、623から読み出した
データは、◎の格子点データとして用いられる。それ以
外は図3と同様であり、□は入力データを、〇は格子点
データ演算器を表わし、〇や◎から出ている矢印は格子
点データの流れを示す。
【0095】上記の通り、本第3の実施形態によれば、
第1の実施形態よりも更に処理速度を向上することがで
きる。
【0096】なお、垂直ウェーブレット逆変換処理部6
03’を用いて、ラインバッファ623から読み出した
ラインデータを外部に出力するのでは無く、ラインバッ
ファ623に格納する前のラインデータを外部に出力す
る制御方法も考えられる。その場合は同じ入力データで
2回計算をすることになる。すなわち、出力するライン
データ毎に垂直ウェーブレット逆変換処理部603’を
動作させることが必要になる。
【0097】但しその場合、1回目の計算で3つのライ
ンバッファ1101、1103、623の内容を書き換
えてしまうと、2回目の計算結果が誤ったものになって
しまうので、1回目の計算ではラインバッファ110
1、1103、623の内容を書き換えず、2回目の計
算で書き換えるといった制御をする必要がある。
【0098】<第4の実施形態>以下、本発明の第4実
施形態について説明する。
【0099】図11は、本第4の実施形態における垂直
ウェーブレット逆変換処理装置の構成を示すブロック図
である。図11において、図1と同様の構成には同じ参
照番号を付し、その説明を省略する。図11と図1との
違いは、ラインバッファ623のデータを垂直ウェーブ
レット逆変換処理部603”に再入力しない点である。
従って、垂直ウェーブレット逆変換処理部603”は、
演算処理毎に9つの係数データを全てバッファ601”
から受け取り、演算を行う。
【0100】また、本第4の実施形態では、垂直ウェー
ブレット逆変換処理部603における処理方法は、畳み
込み演算あるいはリフティング演算のいずれでも構わな
い。いずれの処理方法であっても垂直2画素を同時に計
算して、2行分のラインデータ611、613を出力
し、ラインデータ613はラインバッファ623に一旦
保存する。
【0101】図12は、本第4の実施形態における前記
ラインバッファ623へのデータ入出力のタイミングを
示すタイミングチャートである。第1の実施形態で説明
した図4と異なり、図4(c)の逆変換処理の為のライ
ンバッファ623からの読み出しを必要としない点が異
なっている。図11に示す装置は、図5のフローチャー
トに示す手順とほぼ同様の手順で動作を行うが、上述の
通りラインバッファ623からのデータの供給がないた
めに、ステップS102では必要な全ての係数データが
バッファ601”から供給されることになる。
【0102】動作を簡単に説明すると、ステップS10
2で図12のHpd(2)のタイミングで2行分のラインデ
ータ611及び613の演算を行うと同時に、ラインデ
ータ611をセレクタ631及びクロック変換バッファ
633を介して画像出力デバイスに出力すると共に、ラ
インデータ613をラインバッファ623に保存する。
【0103】そしてステップS103でHpd(3)のタイ
ミングでラインバッファ623に保存されたラインデー
タ613を読み出し、セレクタ631及びクロック変換
バッファ633を介して画像出力デバイスに出力する。
以降、ステップS102及びS103の動作を1Hpd毎
に、全てのラインの処理が終了するまで繰り返す(ステ
ップS104)。
【0104】このように、本発明の第4の実施形態によ
れば、同時に計算した2行分のラインデータを1ライン
ずつデータを受け取るタイプの画像出力デバイスに出力
する際に、従来は無駄になっていた1行分のラインデー
タをラインバッファに保存することにより、無駄にせず
有効に用いることができる。
【0105】<第5の実施形態>以下、本発明の第5の
実施形態について説明する。
【0106】上記第4の実施形態では、1水平走査期間
で2行分の逆変換処理が終了していたが、本第2の実施
形態では、逆変換処理に1水平期間以上、2水平期間以
内の時間を要する場合について説明する。
【0107】上記第2の実施形態と同様に、画像出力デ
バイスの1水平走査期間(時間)をHpd、同時処理する
2行分の逆変換処理にかかる時間をT(Hpd < T ≦
2Hpd)とする。これは、Tが2Hpdを越えてしまう
と、ラインバッファ621、623内のデータが空にな
り、画像出力デバイスへ送るデータがなくなってしまう
からである。
【0108】また、第5の実施形態における垂直ウェー
ブレット逆変換処理装置の構成を図13に示す。図13
において、図11と同様の構成には同じ参照番号を付
し、その説明を省略する。第5の実施形態では、図11
の構成に加えてラインバッファ621を更に有し、上記
条件に対応できるようにラインデータ611もラインバ
ッファ621に格納する。
【0109】なお、本第5の実施形態においても、垂直
ウェーブレット逆変換処理部603における処理方法
は、畳み込み演算あるいはリフティング演算のいずれで
も構わない。いずれの処理方法であっても垂直2画素を
同時に計算して、2行分のラインデータ611、613
を出力し、ラインバッファ621及び623にそれぞれ
保存する。
【0110】図14は、本第5の実施形態における前記
ラインバッファ621及び623へのデータ入出力のタ
イミングを示すタイミングチャートである。第2の実施
形態で説明した図7と異なり、図4(c)の逆変換処理
の為のラインバッファ623からの読み出しを必要とし
ない点が異なっている。図13に示す装置は、図8のフ
ローチャートに示す手順とほぼ同様の手順で動作を行う
が、上述の通りラインバッファ623からのデータの供
給がないために、ステップS202では必要な全ての係
数データがバッファ601”から供給されることにな
る。
【0111】動作を簡単に説明すると、ステップS20
2及びS203で2行分のラインデータの逆変換処理及
びラインバッファ621及び623への保存を順次行
い、ステップS204で1水平走査期間(Hpd)の経過
を確認すると、ステップS205でまずラインバッファ
621からのラインデータの読み出し及び出力を開始す
る。2行分の逆変換処理及びラインバッファ621から
のデータ読み出し及び出力が終了すると、ステップS2
08でラインバッファ623からのラインデータの読み
出し及び出力を行う。そして、上記処理を全てのライン
の処理が終了するまで繰り返す(ステップS209)。
【0112】なお、ラインバッファ621として必要な
容量は第2の実施形態と同様に M ×(1−Hpd/T)
【0113】と表すことができ、処理時間TがHpdに近
づくほど、必要なバッファ容量は少なくなる。上記の通
り第5の実施形態によれば、逆変換処理に必要な時間が
1水平走査期間より長い場合でも、第4の実施形態と同
様の効果を得ることができる。
【0114】(変形例)なお、上記第4及び第5の実施
形態においては、水平方向のウェーブレット逆変換処理
を既に済ませたデータが、バッファ601”に格納され
ているものとしたが、水平方向の逆変換処理がまだ済ん
でいないデータがバッファ601”に格納されている場
合にも、次のようにして応用することができる。
【0115】すなわち、図15に示すように、バッファ
601”から垂直ウェーブレット逆変換部603”へ供
給する各ラインデータ毎に水平ウェーブレット逆変換処
理部803ー1〜9を挿入するようにする。
【0116】バッファ601”には水平及び垂直方向の
逆変換処理前のデータ、すなわち、LL,HL,LH,
HH成分が格納されており、該データを水平方向逆変換
処理部803ー1〜9に入力する。LLとHL成分を入
力したウェーブレット逆変換処理部803からはL成分
が、LHとHH成分を入力したウェーブレット逆変換処
理部803からはH成分が演算され、出力される。
【0117】L成分から成る複数のラインデータとH成
分から成る複数のラインデータを、垂直ウェーブレット
逆変換部603”に入力し変換処理すると復元されたラ
インデータを得ることができる。
【0118】更に、図16に示すような垂直ウェーブレ
ット逆変換処理部603”がCPUバス等に接続された
システムでは、CPU1201に管理されるメモリ12
03の一部が、前記ラインバッファ621、623の替
わりとして動作するので、該構成においても上記第5の
実施形態並びに変形例を応用することが可能である。更
に、図16に示すシステムは、同様に前記第1乃至第4
の実施形態にも応用できることは言うまでもない。
【0119】<第6の実施形態>前記第5の実施例で
は、前記処理単位である2ラインデータの処理時間Tを Hpd<T≦2×Hpd
【0120】としていたが、本第5の実施形態では、T
=2Hpdの条件に限定する。この条件は前記第5の実施
形態にも含まれるため、もちろん前記第5の実施形態の
構成で処理できることは言うまでも無く、第6の実施形
態では、該条件に限定したことにより可能となる構成に
ついて説明する。
【0121】また、T=2Hpdと言っても、厳密に等し
くなければならないわけでは無く、クロック変換用のバ
ッファ633や、CPUバスでデータ転送する時に用い
るバッファ等で吸収できる程度の時間差は許す、という
条件の緩いものである。
【0122】第6の実施形態における垂直ウェーブレッ
ト逆変換装置の構成を図17に示す。本実施形態と前記
第5の実施形態の構成との違いは、水平ウェーブレット
逆変換処理部803が、セレクタ631の後段に設けら
れていることである。その他の構成は、前記第5の実施
形態の構成を示す図13と同じである。
【0123】バッファ601”には、前記変形例と同
様、垂直及び水平方向共に逆変換処理前のデータ(L
L,HL,LH,HH成分)が格納されているものとす
る。垂直ウェーブレット逆変換処理部603”から2H
pd期間に出力されるデータ611、613それぞれの内
容は、前半のHpd期間が水平方向低域成分(L)であ
り、後半のHpd期間が水平方向高域成分(H)である。
なお、この順序は逆であってもよい。
【0124】それぞれの水平低域成分と高域成分とを用
いて水平ウェーブレット逆変換処理を施したものが復元
されたラインデータとなる。
【0125】図17の構成における各種信号の入出力タ
イミングを図18に示す。
【0126】図18(a−1)、(a−2)は、それぞ
れ出力データ611、613の内容を示し、図18(b
−1)、(b−2)は、それぞれラインバッファ62
1、623への書き込みデータを示す。また、図18
(c)はラインバッファ621からの読み出しデータを
示し、図18(d)はラインバッファ623からの読み
出しデータを示す。また、図18(e)は、水平ウェー
ブレット逆変換処理部803の処理タイミングを示す。
【0127】基本的に垂直ウェーブレット逆変換処理後
のデータ611、613はそれぞれラインバッファ62
1、623に書き込むが、データ611の後半Hpd期間
のデータ(水平方向の高域成分)のみはラインバッファ
621に書き込まず、セレクタ631経由で水平ウェー
ブレット逆変換処理部803に送る。
【0128】該高域成分がラインバッファ621を介さ
ず、水平ウェーブレット逆変換処理部803に直接入力
するタイミングに合わせて、該ラインバッファ621か
ら低域成分を図7(c)のタイミングで読み出し、両方
一緒にセレクタ631経由で水平ウェーブレット逆変換
処理部803に入力する。
【0129】該水平ウェーブレット逆変換処理部803
は入力された低域と高域の両成分を逆変換処理して元の
ラインデータを復元する。そのタイミングは図7(c)
に示されるデータ入力のタイミングに若干の遅延が加わ
るだけで、ほとんど後半のHpd期間に一致する(図18
(e))。
【0130】よって、該逆変換処理データはクロック変
換部633を経由して、画像出力デバイスへ出力するこ
とができる。
【0131】また、ラインバッファ623に格納された
データは、図18(d)に示すタイミングで次の2Hpd
期間のデータ書き込みより、わずかに先行して読み出さ
れる。読み出し速度は書き込み速度の2倍なので、格納
データは上書きされる前にすべて読み出すことができ
る。ラインバッファ623からは、前半のHpd期間に書
き込まれた低域成分と、後半のHpd期間に書き込まれた
高域成分、それぞれから1つずつデータを読み出し、2
つ合わせて、セレクタ631経由で水平ウェーブレット
逆変換処理部803に入力され、処理される。この処理
タイミングは図18(e)に示すように、次の2Hpd期
間の前半Hpd期間である。
【0132】よって、水平ウェーブレット逆変換後のラ
インデータはクロック変換部633を経由して、画像出
力デバイスへ出力することができる。
【0133】以降は、上記2ラインデータを出力した処
理が繰り返し行われる。
【0134】尚、図16に示すように、垂直ウェーブレ
ット逆変換処理部603”や水平ウェーブレット逆変換
処理部803がCPUバス等に接続されたシステムで
は、CPU1201に管理されるメモリ1203の一部
が、前記ラインバッファ621、623の替わりとして
動作するので、該構成においても本第6の実施形態は有
効である。
【0135】具体的には、図17のバッファメモリ60
1”やラインバッファ621、623に格納されていた
データは、図16に示す構成において、メモリ1203
に格納される。そして、セレクタ631の切り換え機能
は、CPU1201により実現される。
【0136】この構成では、各変換処理部のデータ入出
力部に小規模なFIFOが設けられ、各ユニット間のデ
ータ転送は、DMA(Direct Memory Access)転送され、
共通バスは時分割して使用されるが、垂直及び水平ウェ
ーブレット逆変換処理部の処理タイミングとして前記図
18のタイミングは有効である。
【0137】上述の通り、本第6の実施形態によれば、
水平方向の逆変換処理を垂直方向の逆変換処理の後に行
う場合にも、垂直方向の逆変換処理により得られた2行
分のデータを無駄にすることなく、有効に使用すること
ができる。
【0138】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、スキャナ、
ビデオカメラなど)から構成されるシステムに適用して
も、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファク
シミリ装置など)に適用してもよい。
【0139】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0141】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図5または図8に示すフ
ローチャートに対応するプログラムコードが格納される
ことになる。
【0142】
【発明の効果】上記の通り本発明によれば、ウェーブレ
ット逆変換処理においてリフティング演算により得られ
る2ラインずつのデータの内、従来無駄になっていた1
ライン分のデータを有効に使用することができる。
【0143】更に、1ライン分のデータを次のリフティ
ング演算に再利用するために、演算速度を向上すること
ができる。
【0144】また、2ラインずつウェーブレット逆変換
を行うので、フィルタ処理に必要な演算量を削減するこ
とができると共に、変換係数を得るためのメモリへのア
クセス数を削減することができる。
【0145】また、フィルタ処理に要求される演算処理
能力やデータ転送能力を低く抑えることができ、低コス
トなフィルタ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における垂直ウェーブ
レット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における垂直ウェーブ
レット逆変換処理部の詳細構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における逆フィルタ処
理のリフティング演算を表現するリフティング格子構造
を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における逆変換処理
と、ラインバッファへの書きこみ及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における逆変換処理の
流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態における垂直ウェーブ
レット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における逆変換処理
と、ラインバッファへの書きこみ及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における逆変換処理の
流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態における垂直ウェーブ
レット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における逆フィルタ
処理のリフティング演算を表現するリフティング格子構
造を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態における垂直ウェー
ブレット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における逆変換処理
と、ラインバッファへの書きこみ及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の第5の実施形態における垂直ウェー
ブレット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第5の実施形態における逆変換処理
と、ラインバッファへの書きこみ及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図15】本発明の変形例における垂直ウェーブレット
逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の変形例におけるシステムの構成を示
すブロック図である。
【図17】本発明の第6の実施形態における垂直ウェー
ブレット逆変換装置の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第5の実施形態における逆変換処理
と、ラインバッファへの書きこみ及び読み出しのタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図19】9×7フィルタ処理を畳み込み演算で実現す
る時の従来の構成を示す図である。
【図20】9×7フィルタ処理をリフティング演算で実
現する時の従来の構成を示す図である。
【図21】9×7逆フィルタ処理をリフティング演算で
実現する時の従来の構成を示す図である。
【図22】9×7フィルタ処理のリフティング演算を表
現するリフティング格子構造を示す図である。
【図23】9×7逆フィルタ処理のリフティング演算を
表現するリフティング格子構造を示す図である。
【符号の説明】
601、601’、601” バッファ 603、603’、603” 垂直ウェーブレット逆変
換処理部 621、623 ラインバッファ 631 セレクタ 633 クロック変換用バッファ 803 水平ウェーブレット逆変換処理部 1101、1103 ラインバッファ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに対してフィルタ処理を2ラ
    インずつ並列に行う垂直フィルタ処理手段と、 前記垂直フィルタ処理手段により並列に得られる2ライ
    ン分のデータの一方のラインのデータを記憶する第1の
    格納手段と、 前記垂直フィルタ処理手段から出力される他方のライン
    のデータと、前記第1の格納手段から出力されるデータ
    とを1ライン毎に交互に選択する選択手段とを有するこ
    とを特徴とするフィルタ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の格納手段は、少なくとも1ラ
    イン分のデータを記憶可能な容量を有することを特徴と
    する請求項1に記載のフィルタ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記他方のラインのデータを格納する第
    2の格納手段を更に有し、 前記選択手段は、前記第1の格納手段から出力されるデ
    ータと、前記第2の格納手段から出力されるデータとを
    1ライン毎に交互に選択することを特徴とする請求項1
    または2に記載のフィルタ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の格納手段は、最大で1ライン
    分のデータ量の半分を記憶可能な容量を必要とすること
    を特徴とする請求項3に記載のフィルタ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の格納手段に格納されたデータ
    を前記垂直フィルタ処理手段に供給し、前記垂直フィル
    タ処理手段は、前記供給されたデータを利用してフィル
    タ処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のフィルタ処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データに対してフィルタ処理を2ラ
    インずつ並列に行う垂直フィルタ処理手段と、 前記垂直フィルタ処理手段により並列に得られる2ライ
    ン分のデータの一方のラインのデータを記憶し、前記垂
    直フィルタ処理手段に供給する格納手段と、 前記垂直フィルタ処理手段によるフィルタ処理を2ライ
    ンそれぞれの為にそれぞれ行い、先の行のためのフィル
    タ処理で得られるデータの格納手段への記憶を禁止し、
    後の行のためのフィルタ処理で得られるデータを格納手
    段へ記憶するように制御する制御手段と、 前記垂直フィルタ処理手段から出力される2ライン分の
    データを1ライン毎に交互に選択する選択手段とを有
    し、 前記垂直フィルタ処理手段は、前記格納手段から供給さ
    れたデータを利用してフィルタ処理を行うことを特徴と
    するフィルタ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記垂直フィルタ処理手段で行うフィル
    タ処理は、リフティング演算によるウェーブレット逆変
    換処理であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のフィルタ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記リフティング演算で得られる格子デ
    ータを保存する複数の格子データ格納手段を更に有し、 前記複数の格子データ格納手段に格納された格子データ
    を前記垂直フィルタ処理手段に供給し、前記垂直フィル
    タ処理手段は前記供給された格子データを更に利用して
    フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の
    フィルタ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記垂直フィルタ処理手段で行うフィル
    タ処理は、畳み込み演算によるウェーブレット逆変換処
    理であることを特徴とする請求項1または3に記載のフ
    ィルタ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記垂直フィルタ処理手段から前記選
    択手段を介して出力される2ライン分のデータに対し
    て、順次フィルタ処理を行う水平フィルタ処理手段を更
    に有することを特徴とする請求項3に記載のフィルタ処
    理装置。
  11. 【請求項11】 画像データに対してフィルタ処理を2
    ラインずつ並列に行う垂直フィルタ処理工程と、 前記垂直フィルタ処理工程で得られた2ラインのデータ
    の一方のラインのデータを出力する第1の出力工程と、 前記垂直フィルタ処理工程により並列に得られる2ライ
    ン分のデータの他方のラインのデータを記憶する第1の
    格納工程と、 前記第1の格納工程で格納された他方のラインのデータ
    を出力する第2の出力工程とを有することを特徴とする
    フィルタ処理方法。
  12. 【請求項12】 前記2ライン分のデータの一方のライ
    ンのデータを格納する第2の格納工程を更に有し、 前記第1の出力工程では、前記第2の格納工程で格納さ
    れたデータを出力することを特徴とする請求項11に記
    載のフィルタ処理方法。
  13. 【請求項13】 前記垂直フィルタ処理工程では、前の
    2ラインのフィルタ処理を行った際に前記第1の格納工
    程で格納されたデータを利用して、次の2ラインのフィ
    ルタ処理を行うことを特徴とする請求項11または12
    に記載のフィルタ処理方法。
  14. 【請求項14】 前記垂直フィルタ処理工程で行うフィ
    ルタ処理は、リフティング演算によるウェーブレット逆
    変換処理であることを特徴とする請求項11乃至13の
    いずれかに記載のフィルタ処理方法。
  15. 【請求項15】 前記リフティング演算で得られる格子
    データを保存する工程を更に有し、 前記垂直フィルタ処理工程では、前記保存された格子デ
    ータを更に利用してフィルタ処理を行うことを特徴とす
    る請求項14に記載のフィルタ処理方法。
  16. 【請求項16】 画像データに対してフィルタ処理を2
    ラインずつ並列に行う第1の垂直フィルタ処理工程と、 前記第1の垂直フィルタ処理工程で得られた2ラインの
    データの一方のラインのデータを出力する第1の出力工
    程と、 前記第1の垂直フィルタ処理工程を繰り返す第2のフィ
    ルタ処理工程と、 前記第2の垂直フィルタ処理工程で得られた2ラインの
    データの他方のラインのデータを出力する第2の出力工
    程と、 前記他方のラインのデータを記憶する格納工程とを有
    し、 前記第1及び第2の垂直フィルタ処理工程では、前の2
    ラインのフィルタ処理を行った際に前記格納工程で格納
    されたデータを利用して、次の2ラインのフィルタ処理
    を行うことを特徴とするフィルタ処理方法。
  17. 【請求項17】 前記垂直フィルタ処理工程で行うフィ
    ルタ処理は、リフティング演算によるウェーブレット逆
    変換処理であり、前記リフティング演算で得られる格子
    データを保存する工程を更に有し、 前記第1及び第2の垂直フィルタ処理工程では、前記保
    存された格子データを更に利用してフィルタ処理を行う
    ことを特徴とする請求項16に記載のフィルタ処理方
    法。
  18. 【請求項18】 前記垂直フィルタ処理工程で行うフィ
    ルタ処理は、畳み込み演算によるウェーブレット逆変換
    処理であることを特徴とする請求項11または12に記
    載のフィルタ処理方法。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2の出力工程で出力さ
    れる2ライン分のデータに対して、順次フィルタ処理を
    行う水平フィルタ処理工程を更に有することを特徴とす
    る請求項12に記載のフィルタ処理方法。
  20. 【請求項20】 コンピュータ装置が実行可能なプログ
    ラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムを実
    行したコンピュータ装置を、請求項1乃至10のいずれ
    かに記載のフィルタ処理装置として機能させることを特
    徴とする記憶媒体。
  21. 【請求項21】 請求項11乃至19のいずれかに記載
    のフィルタ処理方法を実現するためのプログラムコード
    を保持する記憶媒体。
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