JP2002099413A - 監視制御システムの構築方法 - Google Patents
監視制御システムの構築方法Info
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Abstract
る監視制御システムにおいて、ベンダ間の業務ソフトウ
ェアの再利用性を確保しながら、業務ソフトウェア単位
でのマルチベンダ化によるシステム構築の低コスト化を
図る。 【解決手段】 複数のベンダが提供する複数の業務ソフ
トウェアを組合わせて監視制御システムを構築する場合
において、各ベンダが利用するミドルウェアのAPIを
規定し、異なるミドルウェアを利用して作成される業務
ソフトウェアを、このAPIを用いて作成させる。ま
た、業務ソフトウェアの一定の機能を実現する機能モジ
ュールが有すべき処理と、これらの処理のミドルウェア
に分担させる範囲を規定し、この規定により各ベンダに
業務ソフトウェアを開発させることにより、業務ソフト
ウェア単位でマルチベンダ化する。
Description
よる監視制御システムの構築方法に関する。
統運用の高度化・複雑化、機能の高度化により、ソフト
ウェアの開発量が増大しつつある。これに伴い開発費用
や運用管理費用の増大が大きな問題となってきた。ま
た、これによるシステム規模の拡大によって新規開発の
コストも増大している。
びシステム規模の拡大に対し、従来は図4の右側部分に
示すように、サーバ単位のマルチベンダ化により対応し
ていた。監視業務毎に設けられた各サーバで実行され、
業務に対して具体的な処理を行う業務ソフトウェア(ア
プリケーションプログラム)は、そのサーバを開発する
ベンダによって提供され、異ベンダ(サーバ)間の通信
は、LAN回線を通じ、TCP/IP通信プロトコルによって
行われていた。
テムのソフトウェアは、図1に示すように、OS、ミド
ルウェア(MW)、前記業務ソフトウェアから構成され
ている。この内で、ミドルウェアは、OS上で動作し業
務ソフトウェアに対してOSよりも高度で具体的な機能
を提供するもので、業務ソフトウェアのプラットフォー
ムからの独立性、移植性、生産性向上などの観点からベ
ンダのノウハウに基づき設計されている。
ソフトウェアを開発するに当って、対象システムで必ず
必要とされるような機能を持つミドルウェアを用意し、
それが提供するAPI(Application Programming Inte
rface:ミドルウェアの機能を利用するためのコマンド
や関数群)を使って業務ソフトウェアを開発する。
なっていると、果たすべき機能は同じであっても、業務
ソフトウェアの構造は異なるものになっている。これを
図2に示す。同図はX社とY社が機能A,B,Cを実現
するために、複数の処理からなる機能モジュールA,
B,Cを設計したことを示している。X社とY社では使
用するミドルウェアが異なるので、X社ではミドルウェ
アに組み込まれていない処理aと処理fを業務ソフトウ
ェア内に作成し、Y社はミドルウェアに組み込まれてい
ない処理dを業務ソフトウェア内に作成している。ま
た、機能モジュールAを比較すれば分かるように、X社
とY社では同一の機能を実現するときでも含まれる処理
が異なる場合がある。これは、機能Aが例えば故障機器
の一覧を表示するものとしたとき、X社では、これをプ
リンタで印刷する処理aを含めているのに対し、Y社で
は、機能モジュールA自体には印刷を行う処理が含まれ
ず、その代わりに他の機能モジュールに印刷を依頼する
通信処理dを加えているような場合である。
発した業務ソフトウェアを他のベンダのシステムでは利
用できないことになる。これは、一方のベンダでミドル
ウェアの関数読出しにより実現していた処理が、この関
数を持たない他のベンダのミドルウェア上ではコンパイ
ルすることができないという問題と、他の機能に依頼す
る処理を持つ機能モジュールは、その処理を受けて実行
する機能モジュールと同時に使用しなければならないと
いう制約のためである。
トウェアで優れたものがあっても、これを利用できない
ため、新規開発する必要が生じ重複開発によるコストの
増大が起こる。
標準化することも考えられる。この場合は、特定のベン
ダに標準化作業を行わせることになる。しかし、現在の
情報技術は日々進化しており、ハードウェアからOSに
至る技術革新はめざましく、これらの技術変化の全てに
特定のベンダが絶えず追従してミドルウェアを更新する
ことは難しく、対応が遅れることも考えられる。また、
公益性が高い電力事業では開発及び保守体制を安定化さ
せる必要があり、特定のベンダに限定される状態は好ま
しくない。
ーバ単位のマルチベンダ化では、ベンダ間の業務ソフト
ウェアの再利用が十分に図れず、低コスト化の障害とな
る。
雑化し、規模が拡大する監視制御システムにおいて、ベ
ンダ間の業務ソフトウェアの再利用性を確保しながら、
機能(業務ソフトウェア)単位でのマルチベンダ化を図
り、システム構築を低コスト化に行うことを目的とす
る。
る監視制御システムの構築方法は、複数の機器と、これ
を監視制御する複数のコンピュータを通信線で結んだ監
視制御システムを、複数のベンダが提供する複数の業務
ソフトウェアを組合わせて構築する場合において、各ベ
ンダが業務ソフトウェアを作成する際に独自に用意する
ミドルウェアのAPIを規定し、各ベンダの業務ソフト
ウェアの作成を、このAPIを用いて行わせることを特
徴とする。本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1
記載の監視制御システムの構築方法において、業務ソフ
トウェアの一定の機能を実現する機能モジュールが有す
べき処理と、これらの処理のミドルウェアに分担させる
範囲を規定し、この規定により各ベンダに業務ソフトウ
ェアを作成させることにより、業務ソフトウェア単位で
マルチベンダ化したことを特徴とする。
ンダ化とは、サイト又はコンピュータ毎に業務ソフトウ
ェアを提供するベンダが決まっているという状態をなく
し、どのサイトのどのコンピュータでも、複数のベンダ
が提供する複数の業務ソフトウェアを共存させて実行で
きるようにすることを意味する。
ムを対象範囲としてAPIの標準化を行う(以下このA
PIを標準APIということにする)。標準APIを規
定するにあたっては、各社既存のミドルウェアを調査
し、業務ソフトウェアと直接インタフェースする可能性
のあるものを整理し、その結果、下記の4機能のミドル
ウェアに関するAPIを標準化の対象とした。
きるように、各社既存の技術や資産を最大限に利用でき
るかどうかを十分検討しながら、標準APIの規定を進
めていった。
ドルウェアに対して詳細機能を検討し、これらのミドル
ウェアの機能を利用できる、標準APIの関数を規定し
た。各APIの概要を以下に述べる。
参照や更新を行うために用いられるものであり、メーカ
独自に設計されたデータベースを意識せずにアクセスす
ることを可能にする。
機)、運転モードなどの構成制御情報をミドル内に隠蔽
し、業務ソフトウェアには、これらの情報を意識させな
いインタフェースとした。
するために、プロセスは複数に分割して設計し、各計算
機に分散配置する。
れば、プロセスの生成・起動・通信する場合に他プロセ
スの所在(どの計算機で動作するか)を意識しなくてよく
なる。また実行の優先度などのプロセス特性も容易に変
更が可能となる。
インターフェース機能を実現する部分とのインタフェー
スを管理するものである。
図3に示すように3社の業務ソフトウェアを組み合わせ
たプロトタイプシステムを製作し、動作の検証と性能の
測定を行い、実用性を確認した。
務ソフトウェアがマルチベンダ環境でも確実に動作し、
所定の性能が期待されることが検証され、実用化に向け
大きな一歩を踏み出すことができた。
く、図4の左側部分に示すように、主立った機能単位
(機能グループ)でマルチベンダ化する。これは、業務
ソフトウェアの一定の機能を実現する機能モジュールが
有すべき処理と、これらの処理のミドルウェアに分担さ
せる範囲を規定することにより行う。これは、この規定
が、例えば図2におけるX社の機能モジュールA,B,
Cの設計と一致しているとき、他のベンダ(Y社)でも
機能モジュールA,B,Cの設計をX社と同一にすると
いうことである。
に作成された業務ソフトウェアは、異なるベンダのミド
ルウェア上でもリコンパイルでき、他のサイトでも無条
件に実行できる。
制御システムでは、1つのサイトにおけるオンライン系
の業務機能を実現する複数の業務ソフトウェアを、複数
のベンダが分担して供給することになる。この場合の異
ベンダ間の通信は機能単位で接続することになる。これ
は同一サイト内でのLAN回線等による通信、又は同一
コンピュータ内でのプロセス間通信によって行う。
ついて行ったが、本発明は、水処理施設の監視制御シス
テム、交通監視制御システム、ビル管理監視制御システ
ム灯についても同様に適用できるものである。
ば、規定されたミドルウェアの標準APIを用いて業務
ソフトウェアを作成するので、一度開発した業務ソフト
ウェアをどのサイトでも利用することが可能となり新規
開発費用が大幅に削減できる。また、他のサイトでも利
用できて適応範囲が広く、1機能あたりの開発コストが
割安となる。さらに、複数ベンダ間の相互利用により業
務ソフトウェアの開示性が高まり、障害対応などの運用
管理コストが低減され、保守性が向上する。
フトウェアである機能モジュールが有すべき処理と、そ
の処理のミドルウェアの分担範囲を規定したので、業務
ソフトウェア単位でマルチベンダ化が図れ、特に、1つ
のサイトにおいて、より良い業務ソフトウェアを組み合
わせて構築することができる。
図。
(右側)を対比して示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の機器と、これを監視制御する複数
のコンピュータを通信線で結んだ監視制御システムを、
複数のベンダが提供する複数の業務ソフトウェアを組合
わせて構築する場合において、 各ベンダが業務ソフトウェアを作成する際に独自に用意
するミドルウェアのAPIを規定し、各ベンダの業務ソ
フトウェアの作成を、このAPIを用いて行わせること
を特徴とする監視制御システムの構築方法。 - 【請求項2】 業務ソフトウェアの一定の機能を実現す
る機能モジュールが有すべき処理と、これらの処理のミ
ドルウェアに分担させる範囲を規定し、この規定により
各ベンダに業務ソフトウェアを作成させることを特徴と
する請求項1記載の監視制御システムの構築方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000287502A JP2002099413A (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 監視制御システムの構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002099413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009512058A (ja) * | 2005-10-12 | 2009-03-19 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | メタデータを用いるマルチメディアミドルウェア装置とその制御方法及び記憶媒体 |
-
2000
- 2000-09-21 JP JP2000287502A patent/JP2002099413A/ja active Pending
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
CSND199800061003, 好川 哲人, "LAN技術総合入門", OPEN DESIGN No.12 第3版, 19971015, 第56頁, JP, CQ出版株式会社 * |
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JPN6010071660, 太田、外7名著, "電力系統監視・制御用コンピュータのネットワーク通信規約の開発", 電気学会論文誌B, 19950520, 第115−B巻、第6号, 第638−647頁, JP, 社団法人電気学会 * |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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