JP2002097581A - 金属製部材の表面改質方法及び改質層を有する金属製部材 - Google Patents

金属製部材の表面改質方法及び改質層を有する金属製部材

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JP2002097581A
JP2002097581A JP2000284189A JP2000284189A JP2002097581A JP 2002097581 A JP2002097581 A JP 2002097581A JP 2000284189 A JP2000284189 A JP 2000284189A JP 2000284189 A JP2000284189 A JP 2000284189A JP 2002097581 A JP2002097581 A JP 2002097581A
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JP2000284189A
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Hiroyuki Kawaura
宏之 川浦
Hiroshi Kawahara
博 川原
Kazuaki Nishino
和彰 西野
Koji Obayashi
巧治 大林
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面改質が必要な部位に比較的安価な処理で
耐キャビテーション・エロージョン性に優れた改質層を
得ることができる金属製部材の表面改質方法及び改質層
を有する金属製部材を提供すること。 【解決手段】 金属製部材1の表面に,金属製部材1の
マトリックス相に固溶あるいはマトリックス相を構成す
る成分と共に分散相を形成する供給物質2が存在する状
態において,金属製部材1の表面に高密度エネルギービ
ーム5を照射することにより,供給物質2及び金属製部
材1の表面層を溶融して溶融部3を形成し,次いで溶融
部3を急冷することにより改質層4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,金属製部材の表面改質方法及び
改質層を有する金属製部材に関する。
【0002】
【従来技術】例えば自動車等の機械装置においては,そ
の高性能化,燃費向上等のため,部品の軽量化に対する
ニーズが増加している。このため,鉄系材料からアルミ
ニウム合金等の軽合金への材料置換が進展してきてい
る。これは,例えばオイルポンプのような自動車エンジ
ン用流体機器部品にも展開され始めている。オイルポン
プなどの流体機器部品では,高圧,高速化による高性能
化と小型軽量化への要求が強く,キャビテーションが発
生しやすい使用環境となり,材料の損傷が問題となる。
【0003】金属材料の耐キャビテーション・エロージ
ョン性に関しては,アルミニウム合金は鉄系材料や銅合
金に比べて,著しく劣る材料であることが分かってい
る。このため,アルミニウム合金を流体機器部品へ適用
するために,以下の2つの対策が検討されている。第1
には,部品の形状を変更することにより,損傷をできる
限り防止する。第2には,損傷が発生する部位にはでき
る限り高強度の材料を使用することである。
【0004】後者については,例えば,特開2000−
119835号公報において,NiとTiの混合粉末を
プラズマ溶射すると共に,レーザ照射し,耐エロージョ
ン性に優れた皮膜を形成することが開示されている。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の技
術では,プラズマ溶射とレーザ照射を同時に行なうた
め,溶融部の制御が大変難しい。そのため,表面層の厚
さ及び表面性状が,溶射条件あるいはレーザ照射処理条
件によって大きく変動する。それ故,表面処理後の製品
は寸法精度に劣るので,切削あるいは研削仕上げを行う
工程が必要となる。さらに,上記従来技術は製造コスト
が高いとの問題も指摘されている。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,表面改質が必要な部位に比較的安価な処
理で耐キャビテーション・エロージョン性に優れた改質
層を得ることができる金属製部材の表面改質方法及び改
質層を有する金属製部材を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,金属製部材の表
面に,該金属製部材のマトリックス相に固溶あるいは上
記マトリックス相を構成する成分と共に分散相を形成す
る供給物質が存在する状態において,上記金属製部材の
表面に高密度エネルギービームを照射することにより,
上記供給物質及び上記金属製部材の表面層を溶融して溶
融部を形成し,次いで該溶融部を急冷することにより改
質層を形成することを特徴とする金属製部材の表面改質
方法にある。
【0008】本発明において最も注目すべき点は,上記
供給物質を金属製部材の表面に存在させた状態において
上記高密度エネルギービームを照射して,上記溶融部を
形成し,次いで溶融部を急冷して上記改質層を形成する
ことである。
【0009】上記供給物質としては,上記金属製部材の
マトリックス相に固溶可能な物質,あるいは上記マトリ
ックス相を構成する成分と共に分散相を形成することが
できる物質を用いる。例えば金属製部材がAl合金であ
る場合には,これを構成するAlを主体とするマトリッ
クス相に固溶可能な物質,あるいは,上記マトリックス
相中に分散される分散相をAlと共に形成可能な物質を
用いる。
【0010】上記金属製部材の表面に供給物質が存在し
た状態とは,供給物質が固体,液体,気体のいずれであ
るかにかかわらず,これが金属製部材の表面上に供給さ
れた状態をいう。供給物質が固体の場合には,これを金
属製部材の表面に配置する方法が取れる。供給物質の配
置の方法としては,単に載置するだけの方法もあるし,
後述するごとく安定的に配置する種々の方法がある。上
記高密度エネルギービームとしては,例えば電子ビー
ム,レーザービーム,またビームではないが高周波加熱
などの高密度エネルギーがある。本発明では,これらを
総称して高密度エネルギービームという。
【0011】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては,上記供給物質が金属製部材の表面に
存在する状態で上記高密度エネルギービームを照射す
る。これにより,上記供給物質と金属製部材の表面層と
は,瞬時に溶融して混ざり合った状態の上記溶融部を形
成する。
【0012】この溶融部の形成は,上記のごとく高密度
エネルギービームによるものであるので,金属製部材の
極表面のみにおいて形成される。そのため,上記溶融部
は,自己放冷により容易に急速冷却することができる。
そして,この溶融部の急冷によって上記改質層を得るこ
とができる。
【0013】即ち,得られた改質層は,上記のごとく溶
融部の急冷によって形成されるので,組織の微細化等,
組織的に改善がなされた層となる。さらに,上記供給物
質は,上記のごとく金属製部材のマトリックス相に固溶
可能,あるいは分散相という第2相を形成しうる物質で
ある。そのため,得られた改質層は,上記供給物質を固
溶して固溶強化されたマトリックス相を有する組織,あ
るいは,上記マトリックス相の構成成分とにより形成さ
れた分散相により分散強化された組織を有するものとな
る。そして,この固溶強化あるいは分散強化によって,
金属製部材の耐キャビテーション・エロージョン性は格
段に向上する。
【0014】また,上記改質層は,溶融状態の溶融部が
形成された後これが凝固して形成されるので非常に平坦
な形状に仕上げられる。即ち,溶融状態にある間に,重
力や表面張力によって表面形状は平坦な状態に修正さ
れ,その後平坦形状を維持したまま凝固がなされる。そ
れ故,得られた改質層の表面形状は非常に平坦な形状と
なる。
【0015】さらに,上記改質層は,上記溶融部の再凝
固により形成されるので,基材である金属製部材との間
に剥離可能な界面を伴わない状態で形成される。そのた
め,塗装,めっき,溶射処理などの場合に認められるよ
うな基材との界面剥離の現象がありえない。それ故,実
用期間中に作用する温度変化,湿度変化,摩擦力あるい
は機械的衝撃などの環境面での外力によっても容易に剥
離あるいは脱落しないので,上記改質層の耐キャビテー
ション・エロージョン性を恒久的に確保することができ
る。また,上記改質層は,必要な部位にかつ簡便に形成
することができるため,基材の加工性,材料特性を悪化
させるおそれもない。
【0016】したがって,本発明によれば,表面改質が
必要な部位に比較的安価な処理で耐キャビテーション・
エロージョン性に優れた改質層を得ることができる金属
製部材の表面改質方法を提供することができる。
【0017】次に,請求項2の発明のように,上記金属
製部材は,軽合金により作製されていることが好まし
い。ここでいう軽合金とは,アルミニウム合金,マグネ
シウム合金,チタン合金,ベリリュウム合金などをい
う。この軽合金を基材とした場合には,比較的容易に固
溶強化あるいは析出強化を図ることができ,強固でかつ
軽量の部品を作製することができる。
【0018】次に,請求項3の発明のように,上記金属
製部材は,Al合金により作製されていることが好まし
い。上記軽合金の中でも,Al合金は最も多く存在する
金属であり,比較的安価で実用性が高い。かかるAl合
金をベースにしてその必要部分に上記改質層を設けるこ
とにより,Al合金製部材の普及を広げることができ
る。
【0019】また,請求項4の発明のように,上記供給
物質は,めっき処理,PVD法,CVD法あるいは溶射
により上記金属製部材の表面に配置することが好まし
い。この場合には,所望量の供給物質を略均一に上記金
属製部材の表面に配置することができ,得られる溶融部
および改質層の組成制御等を精度よく行うことができ
る。
【0020】また,請求項5の発明のように,上記供給
物質は,上記金属製部材の表面に,上記供給物質が存在
する状態において機械的エネルギーを付与することによ
り上記金属製部材の表面に配置することもできる。この
場合の供給物質の形態は,粉末状またはフィルム状の固
体,もしくは,気体あるいは液体であってもよい。
【0021】上記供給物質が粉末の場合には,粒径が3
00μm以下が望ましい。この粒径が300μmを超え
る場合には,機械的エネルギーを付与しても供給物質に
そのエネルギーが吸収され,金属製部材と供給物質との
間に塑性流動が起こりにくくなるという問題がある。ま
た,供給物質よりなる粉末は小さくて数が多いほどよ
い。これにより,機械的エネルギーを付与した時の金属
製部材と供給物質との接触面積が大きくなるので,供給
物質よりなる微粒子が均一に分散された表面状態を金属
製部材上に形成することができる。そのため,供給物質
が粉末の場合には,その粒径を100μm以下とするこ
とがより好ましい。
【0022】上記供給物質がフィルム状の場合には,厚
さが10μm以下であることが好ましい。この厚さが1
0μmを超える場合には,機械的エネルギーが供給物質
に吸収され,金属製部材を塑性変形させることが困難と
なるという問題がある。なお,フィルム状の供給物質を
形成させる手段としては,例えば,溶射,メッキ,CV
D,PVDなどの表面処理方法等を用いることができ
る。
【0023】次に,上記機械的エネルギーを付与する方
法には,種々の方法がある。いずれの方法においても,
金属製部材の表面と供給物質との間で塑性流動を発現さ
せるように機械的エネルギーを付与する。上記塑性流動
を効率よく発現させるためには,剪断応力の印加面積を
小さくして,その印加回数を多くすることが好ましい。
具体的には,1回当たりの応力の印加面積は0.5mm
2以下とし,1mm2当たりの応力の印加回数は50回以
上,好ましくは100回以上行うことが望ましい。これ
により,上記塑性流動を効率よく発現させることができ
る。
【0024】具体的な機械的エネルギーの付与方法とし
ては,例えば,粒子を高速で金属製部材に繰り返し衝突
させる方法がある。また,容器内に,上記金属製部材と
供給物質と,さらに硬質ボールを入れた状態で,上記容
器を回転させる方法を採ることもできる。あるいは,金
属製部材の表面に供給物質を配置しておき,剛性の高い
ブラシ状のもので金属製部材の表面を繰り返し叩く方法
を採ることもできる。
【0025】上記の粒子を高速で金属製部材に繰り返し
衝突させる方法においては,上記粒子としては,供給物
質よりなる粉末を利用してもよいし,他の剛性の高い粒
子を用いることもできる。上記供給物質よりなる粉末を
用いる場合には,その粉末の硬さは,上記金属製部材と
同等もしくはそれよりも高いことが好ましい。供給物質
粉末の硬さが金属製部材よりも低い場合には,金属製部
材の表面に供給物質が変形して付着するに止まり,金属
製部材との間で塑性流動を発現させることができないた
めである。
【0026】また,金属製部材よりも硬さが低い供給物
質の粉末を用いる場合には,金属製部材の表面に予め凹
凸を与えておき,上記粉末を高速で衝突させて付着させ
た後,他の方法により機械的エネルギーを付与すること
もできる。
【0027】供給物質の形態が気体や液体である場合に
は,その気体又は液体を,エネルギー付与粒子を搬送す
るための媒体として用いることができる。例えば,供給
物質の形態が気体である場合には,高速で金属製部材に
繰り返し衝突させる方法において,圧縮空気の代わりに
供給物質からなる気体を用いることができる。
【0028】また,上記機械的エネルギーの大きさは,
金属製部材の種類によって好適な範囲がある。具体的に
は,降伏点あるいは0.2%耐力よりも少なくとも50
%以上高い剪断応力を与えることが,塑性変形を起こす
ためには望ましい。また,この剪断応力の付与は,金属
製部材と供給物質との間の固相反応を促進させるために
繰り返し行うことが必須である。
【0029】次に,請求項6の発明のように,上記供給
物質は,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,N
b,Mo,Al,Cu,Zr,Zn,Sn,Mg,S
i,Hf,Ta,Wのうちいずれか1種以上を含有する
ことが好ましい。これらの物質は,上記軽合金中におい
て固溶強化あるいは分散強化に有効に作用する。
【0030】次に,請求項7の発明のように,上記金属
製部材がAl合金により作製されている場合には,上記
供給物質は,Cu,Fe,Ni,Siのうちいずれか1
種以上を含有することが好ましい。これらの物質は,い
ずれも,Al合金中において固溶強化あるいは分散強化
に有効な元素である。そのため,これらの元素を供給物
質として用いることにより,改質層を容易に耐キャビテ
ーション・エロージョン性に優れた層にすることができ
る。
【0031】次に,請求項8の発明は,金属製部材の表
面に,該金属製部材のマトリックス相に固溶あるいは上
記マトリックス相を構成する成分と共に分散相を形成す
る供給物質が存在する状態において,上記金属製部材の
表面に高密度エネルギービームを照射することにより,
上記供給物質及び上記金属製部材の表面層を溶融して溶
融部を形成し,次いで該溶融部を急冷することにより形
成した改質層を有することを特徴とする金属製部材にあ
る。
【0032】本発明の金属製部材は,上記供給物質を金
属製部材の表面に存在させた状態において上記高密度エ
ネルギービームを照射して,上記溶融部を形成し,次い
で溶融部を急冷して形成した上記改質層を有している。
そのため,この改質層は,上述したごとく,剥離界面を
有していないので恒久的に存在し,優れた耐キャビテー
ション・エロージョン性を恒久的に維持することができ
る。したがって,本発明によれば,表面改質が必要な部
位に比較的安価な処理で耐キャビテーション・エロージ
ョン性に優れた改質層を有する金属製部材を得ることが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる金属製部材の表面改質方法
及び改質層を有する金属製部材につき,図1〜図3を用
いて説明する。本例においては,上記金属製部材1とし
て,重力鋳造アルミ合金(AC4CH)を用いた例を示
す。本例では,図1〜図3に示すごとく,金属製部材1
の表面に,該金属製部材1のマトリックス相に固溶ある
いは上記マトリックス相を構成する成分と共に分散相を
形成する供給物質2が存在する状態において,上記金属
製部材1の表面に高密度エネルギービーム5を照射する
ことにより,上記供給物質2及び上記金属製部材1の表
面層を溶融して溶融部3を形成し,次いで該溶融部3を
急冷することにより改質層4を形成した。
【0034】以下,これを詳説する。本例では,上記金
属製部材1の表面での供給物質2が存在する状態を安定
的に形成するために,機械的エネルギーを付与すること
により上記金属製部材1の表面に供給物質2を配置し
た。
【0035】具体的には,図1に示すごとく,上記機械
的エネルギーを付与する手段としては,供給物質2より
なる粒子を高速で金属製部材1に繰り返し衝突させる方
法を用いた。具体的には,ショットブラスト装置7を用
いて,供給物質2よりなる粒子を圧縮空気8により高速
で噴出させ,これを金属製部材1の表面に衝突させた。
【0036】供給物質2としては,粒径20〜150μ
mの4種類の粉末,即ち,Si粉末,Fe−3wt%C
粉末,Cu粉末,Ni粉末を用いた。以下,適宜,Si
粉末を用いたものを本発明品E11,Fe−3wt%C
粉末を用いたものを本発明品E12,Cu粉末を用いた
ものを本発明品E13,Ni粉末を用いたものを本発明
品E14とする。
【0037】供給物質2の噴出は,0.4MPaの圧縮
空気を用いて,ノズル70から1分/cm2の時間で噴
出した。なお,ノズル先端70から金属製部材1までの
距離は100mmとした。この条件により,金属製部材
1の表面には,供給物質2が配置され,これが金属製部
材1の表面に分散した状態の,いわば微粒子分散体10
が形成された。
【0038】次に,図2(a)に示すように,微粒子分
散体10に対して,高密度エネルギービームとしての電
子ビーム5を照射した。電子ビーム5の照射は,出力
5.4kwのビームを電子銃50より330mmの距離
の金属製部材1に高速で偏向周波数7kHz,偏向幅7
mmの正方形範囲で照射しながら,10m/分のスピー
ドで移動させる条件で行った。
【0039】図2(a)(b)に示すごとく,電子ビー
ム5が照射された部分は,溶融して溶融部3となった。
この溶融部3は,上記微粒子分散体10の約10倍の厚
さまで形成された。また,溶融部3は形成直後に金属製
部材1の自己放冷により十分に冷却され再凝固し,改質
層4が得られた。
【0040】改質層4形成後の金属製部材1の断面組織
観察を行った。その結果の一例を倍率600倍の断面顕
微鏡組織の図面代用写真として図3に示す。同図には,
Cu粉末を用いた本発明品E13について示した。この
場合,改質層4は表面から約150μmの厚さを有する
層として形成されている。なお,同図に示された四角の
圧痕は,ビッカース硬さ測定時のビッカース圧痕であ
る。
【0041】次に,得られた金属製部材1における上記
改質層4の硬さを荷重10gfの条件で測定した。比較
のため,供給物質2を供給せずに上記と同様の電子ビー
ム照射を行った比較品C11を準備し,その硬度も測定
した。その結果を図4に示す。同図は,横軸に表面から
の距離を,縦軸に硬度をとったものである。そして,本
例の改質層4を設けたものを上記のごとく本発明品E1
1〜E14,上記比較品C11としてプロットした。
【0042】金属製部材1に対して供給物質を供給する
ことなく電子ビーム照射のみを行った比較品C1の硬さ
は,それぞれHV55〜72,HV73〜82であるの
に対して,本発明品E1例の改質層4はHV100〜1
12と高い硬さを示した。
【0043】次に,本発明品E11〜E14の耐キャビ
テーション・エロージョン性について,図5に示すよう
な対向型振動試験装置6を用いて,試験を行った。上記
対向型振動試験装置6は,同図に示すごとく,電磁攪拌
機61上に配置された冷水を循環可能な水槽61内にビ
ーカー62を配置している。ビーカー62内には,イオ
ン交換水よりなる試験液63を満たし,その中に試験片
69を浸漬する。試験片69の上方には,振動発生用の
ホーン64を配置し,振動を与えた。ホーン64と試験
片69との間隔は0.5mm,試験液63の温度は35
℃の条件とした。そして,評価は,1,3,5時間後の
体積減少量から求めた。
【0044】この試験では,上記本発明品E11〜E1
4および比較品C11の他に,金属製部材1そのもので
何ら処理を施していないものを比較品C12として用い
た。試験の結果を図6に示す。同図は,横軸に試料の種
類を,縦軸に体積減少率をとり,それぞれの試料に対し
て,1,3,5時間(h)の体積減少率の測定結果をプ
ロットしたものである。
【0045】同図より知られるごとく,比較品C12,
C11の5時間後の体積減少量は,それぞれ26.1c
c,17.9ccであるのに対して,本例の改質層4の
場合(本発明品E11〜E14)の体積減少量は,5.
5〜9.4ccであり,優れた耐キャビテーション・エ
ロージョン性を示した。
【0046】さらに,本発明品E11〜E14の耐キャ
ビテーション・エロージョン性について,ベースオイル
中で試験を行った。ホーン64と試験片69との間隔
は,2mm,試験液の温度は50℃の条件である。評価
は5,10時間後の体積減少量から求めた。この試験で
は,上記本発明品E11〜E14および比較品C11の
ほかに,金属製部材1そのもので処理をしていない比較
品C12を用いた。試験の結果を図7に示す。金属製部
材および電子ビーム照射のみの10時間後の体積減少量
は,それぞれ2.9cc,1ccであるのに対して,本
例の改質層4の体積減少量は,0.1〜0.6ccと低
下し,優れた耐キャビテーション・エロージョン性を示
した。
【0047】実施形態例2 本例は,実施形態例1におけるAC4CHに代えて,高
Si−Al合金(NH42,Al−15wt%Si−3
wt%Cu)を金属製部材に適用した例である。供給物
質2は実施例1と同様に粒径20〜150μmの4種類
のSi粉末,Fe−3wt%C粉末,Cu粉末,Ni粉
末を用いた。以下,適宜,Si粉末を用いたものを本発
明品E21,Fe−3wt%C粉末を用いたものを本発
明品E22,Cu粉末を用いたものを本発明品E23,
Ni粉末を用いたものを本発明品E24とする。本例で
は実施形態例1と同様の方法により,改質層4を形成し
た。
【0048】改質層4形成後の金属製部材1の断面組織
観察を行った。その結果の一例を倍率600倍の断面顕
微鏡組織の図面代用写真として図8に示す。同図には,
Cu粉末を用いた本発明品E23について示した。この
場合,改質層4は表面から約150μmの厚さを有する
層として形成されている。なお,同図に示された四角の
圧痕は,ビッカース硬さ測定時のビッカース圧痕であ
る。
【0049】次に,本例においても,実施形態例1と同
様に,得られた上記改質層4の硬さを測定した。比較の
ため,供給物質2を供給せずに上記と同様の電子ビーム
照射を行った比較品C21を準備し,その硬度も測定し
た。その結果を,図9に示す。同図は,横軸に表面から
の距離を,縦軸に硬度をとったものである。そして,本
例の改質層4を設けたものを上記のごとく本発明品E2
1〜E24,比較品C21としてプロットした。
【0050】供給物質2を供給せずに電子ビーム照射の
みを照射した比較品C21の硬さは,HV125〜12
9であるのに対して,本例の改質層4を有する本発明品
E21〜E24はHV144〜164と高い硬さを示し
た。
【0051】さらに,本例では,実施形態例1と同様
に,本発明品E21〜E24の耐キャビテーション・エ
ロージョン性について,対向型振動試験法により評価し
た。この試験では,上記本発明品E21〜E24および
比較品C21の他に,金属製部材1そのもので何ら処理
を施していないものを比較品C22として用いた。試験
の結果を図10に示す。同図は,横軸に試料の種類を,
縦軸に体積減少率をとり,それぞれの試料に対して,
1,3,5時間(h)の体積減少率の測定結果をプロッ
トしたものである。
【0052】同図より知られるごとく,比較品C22,
C21の5時間後の体積減少量は,それぞれ27.9c
c,6.9ccであるのに対して,本例の改質層4の場
合(本発明品E21〜E24)の体積減少量は,2.7
〜3.2ccであり,優れた耐キャビテーション・エロ
ージョン性を示した。
【0053】実施形態例3 本例は,実施形態例1におけるAC4CHに代えて,ダ
イカストAl合金(ADC12)を金属製部材に適用し
た例である。供給物質2は実施例1と同様に粒径20〜
150μmの4種類のSi粉末,Fe−3wt%C粉
末,Cu粉末,Ni粉末を用いた。以下,適宜,Si粉
末を用いたものを本発明品E31,Fe−3wt%C粉
末を用いたものを本発明品E32,Cu粉末を用いたも
のを本発明品E33,Ni粉末を用いたものを本発明品
E34とする。本例では実施形態例1と同様の方法によ
り,改質層4を形成した。
【0054】改質層4形成後の金属製部材1の断面組織
観察を行った。その結果,例えばCu粉末を用いた本発
明品E33については,改質層4は表面から約150μ
mの厚さを有する層として形成されている(図示略)。
【0055】次に,本例においても,実施形態例1と同
様に,得られた上記改質層4の硬さを測定した。比較の
ため,供給物質2を供給せずに上記と同様の電子ビーム
照射を行った比較品C31を準備し,その硬度も測定し
た。その結果を,図9に示す。同図は,横軸に表面から
の距離を,縦軸に硬度をとったものである。そして,本
例の改質層4を設けたものを上記のごとく本発明品E3
1〜E34とし,比較品C31と共にプロットした。
【0056】供給物質2を供給せずに電子ビーム照射の
みを照射した比較品C31の硬さは,HV102〜11
2であるのに対して,本例の改質層4を有する本発明品
E31〜E34はHV126〜133と高い硬さを示し
た。
【0057】さらに,本例では,実施形態例1と同様
に,本発明品E31〜E34の耐キャビテーション・エ
ロージョン性について,対向型振動試験法により評価し
た。この試験では,上記本発明品E31〜E34および
比較品C31の他に,金属製部材1そのもので何ら処理
を施していないものを比較品C32として用いた。試験
の結果を図12に示す。同図は,横軸に試料の種類を,
縦軸に体積減少率をとり,それぞれの試料に対して,
1,3,5時間(h)の体積減少率の測定結果をプロッ
トしたものである。
【0058】同図より知られるごとく,比較品C32,
C31の5時間後の体積減少量は,それぞれ8.9c
c,4.4ccであるのに対して,本例の改質層4の場
合(本発明品E31〜E34)の体積減少量は,2.4
〜2.6ccであり,優れた耐キャビテーション・エロ
ージョン性を示した。
【0059】実施形態例4 本例においては,上記金属製部材1として,アルミ合金
展伸材(A2024)を用いた例を示す。上記金属製部
材1に固溶強化あるいは分散強化を促進する供給物質2
としてはCuを用いた。本例の金属製部材1を製造する
にあたっては,まず供給物質2を金属製部材1の表面に
付着させる工程を行った。具体的には,電気メッキ法に
より,硫酸銅100g/リットルのめっき液を使用し
て,液温30℃,電流密度5A/dm2,処理時間10
秒の条件で処理した。これにより,めっき皮膜として金
属製部材1の表面に供給物質2を付着させた。
【0060】次に,前述した図2,図3と同様に,金属
製部材1の表面に高密度エネルギービーム5を照射し
て,表面を溶融して溶融部3を形成し,急冷することに
より改質層4を形成した。
【0061】次に,本例では,実施形態例1と同様に,
耐キャビテーション・エロージョン性について,対向型
振動試験法により評価した。この試験では,本例の金属
製部材1(発明品E4)の他に,供給物質2を供給せず
に上記と同様の電子ビーム照射を行った比較品C41
と,金属製部材1の基材そのもので何ら処理を施してい
ないものを比較品C42として用いた。
【0062】試験の結果を図13に示す。同図は,横軸
に試料の種類を,縦軸に体積減少率をとり,それぞれの
試料に対して,1時間(h)の体積減少率の測定結果を
プロットしたものである。同図より知られるごとく,比
較品C42,C41の1時間後の体積減少量は,それぞ
れ8.4cc,4.2ccであるのに対して,本例の改
質層4の場合(本発明品E4)の体積減少量は,2.6
ccであり,優れた耐キャビテーション・エロージョン
性を示した。
【0063】実施形態例5 本例においては,上記金属製部材1として,アルミ合金
展伸材(A2024)を用いた例を示す。上記金属製部
材1に固溶強化あるいは分散強化を促進する供給物質2
としてはNiを用いた。
【0064】供給物質2を金属製部材1の表面に付着さ
せる工程としては,実施形態例4と同様に電気メッキ法
により行った。具体的には,硫酸ニッケル250g/リ
ットル,ホウ酸30g/リットル,塩化ニッケル10g
/リットルのめっき液を使用して,液温50℃,電流密
度5A/dm2,処理時間10分の条件で処理した。次
に,金属製部材1の表面に高密度エネルギービーム5を
照射して,表面を溶融して溶融部3を形成し,急冷する
ことにより改質層4を形成した。
【0065】次に,本例では,実施形態例1と同様に本
例の金属製部材1(本発明品E5)の耐キャビテーショ
ン・エロージョン性について,対向型振動試験法により
評価した。その結果を図13に合わせて示す。本発明品
E5の改質層4の体積減少量は,2.6ccであり,優
れた耐キャビテーション・エロージョン性を示した。
【0066】実施形態例6 本例においては,上記金属製部材1として,アルミ合金
重力鋳造材(ADC12)を用いた例を示す。上記金属
製部材1に固溶強化あるいは分散強化を促進する物質と
してはCuを用いた。本発明の金属製部材を製造するに
あたっては,まず固溶強化あるいは分散強化を促進する
物質を付着させる工程を行った。具体的には,溶射法と
電気メッキ法により行った。
【0067】溶射法の場合には,Cuワイヤーを用いた
アーク溶射により,10μmあるいは50μm溶射層を
形成させた。一方,電気メッキ法ではピロリン酸銅めっ
き液を使用して,液温60℃,電流密度4A/dm2
処理時間20秒の条件で処理した。次に,金属製部材の
表面に高密度エネルギービーム5を照射して,表面を溶
融して溶融部3を形成し,急冷することにより改質層4
を形成した。
【0068】さらに,実施形態例1と同様に表面の硬さ
測定を行った結果を図14に,本発明品の耐キャビテー
ション・エロージョン性について,対向型振動試験法に
より評価した結果を図15に示す。金属製部材および電
子ビーム照射のみの5時間後の体積減少量は,それぞれ
25cc,15ccであるのに対して,本例の改質層4
の体積減少量は,2.6〜3.5ccと低下し,優れた
耐キャビテーション・エロージョン性を示した。
【0069】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,表面改
質が必要な部位に比較的安価な処理で耐キャビテーショ
ン・エロージョン性に優れた改質層を得ることができる
金属製部材の表面改質方法及び改質層を有する金属製部
材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1におけるショットブラスト処理を
示す説明図。
【図2】実施形態例1における,高密度エネルギービー
ム照射による工程を示す,(a)横断面方向からみた説
明図,(b)平面方向からみた説明図。
【図3】実施形態例1における,本発明品E13の高密
度高密度エネルギービーム照射後の,600倍の断面顕
微鏡組織を示す図面代用写真。
【図4】実施形態例1における,改質層形成による硬度
向上効果を示す説明図。
【図5】実施形態例1における,対向型振動試験装置の
構成を示す説明図。
【図6】実施形態例1における,改質層形成による耐キ
ャビテーション・エロージョン性の向上効果を示す説明
図。
【図7】実施形態例1における,改質層形成による耐キ
ャビテーション・エロージョン性の向上効果を示す説明
図。
【図8】実施形態例2における,本発明品E23の高密
度高密度エネルギービーム照射後の,600倍の断面顕
微鏡組織を示す図面代用写真。
【図9】実施形態例2における,改質層形成による硬度
向上効果を示す説明図。
【図10】実施形態例2における,改質層形成による耐
キャビテーション・エロージョン性の向上効果を示す説
明図。
【図11】実施形態例3における,改質層形成による硬
度向上効果を示す説明図。
【図12】実施形態例3における,改質層形成による耐
キャビテーション・エロージョン性の向上効果を示す説
明図。
【図13】実施形態例4,5における,改質層形成によ
る耐キャビテーション・エロージョン性の向上効果を示
す説明図。
【図14】実施形態例6における,改質層形成による硬
度向上効果を示す説明図。
【図15】実施形態例6における,改質層形成による耐
キャビテーション・エロージョン性の向上効果を示す説
明図。
【符号の説明】
1...金属製部材, 10...微粒子分散体, 2...供給物質, 3...溶融部, 4...改質層, 5...高密度エネルギービーム(電子ビーム), 7...ショットブラスト装置, 8...圧縮空気,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西野 和彰 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大林 巧治 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 4K044 AA06 BA02 BA04 BA06 BA19 BB01 BC02 BC06 CA42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製部材の表面に,該金属製部材のマ
    トリックス相に固溶あるいは上記マトリックス相を構成
    する成分と共に分散相を形成する供給物質が存在する状
    態において,上記金属製部材の表面に高密度エネルギー
    ビームを照射することにより,上記供給物質及び上記金
    属製部材の表面層を溶融して溶融部を形成し,次いで該
    溶融部を急冷することにより改質層を形成することを特
    徴とする金属製部材の表面改質方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記金属製部材は,
    軽合金により作製されていることを特徴とする金属製部
    材の表面改質方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記金属製部材は,
    Al合金により作製されていることを特徴とする金属製
    部材の表面改質方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において,上記供給物質は,め
    っき処理,PVD法,CVD法あるいは溶射により上記
    金属製部材の表面に配置することを特徴とする金属製部
    材の表面改質方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において,上記供給物質は,上
    記金属製部材の表面に,上記供給物質が存在する状態に
    おいて機械的エネルギーを付与することにより上記金属
    製部材の表面に配置することを特徴とする金属製部材の
    表面改質方法。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3において,上記供給物質
    は,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Nb,
    Mo,Al,Cu,Zr,Zn,Sn,Mg,Si,H
    f,Ta,Wのうちいずれか1種以上を含有することを
    特徴とする金属製部材の表面改質方法。
  7. 【請求項7】 請求項3において,上記供給物質は,C
    u,Fe,Ni,Siのうちいずれか1種以上を含有す
    ることを特徴とする金属製部材の表面改質方法。
  8. 【請求項8】 金属製部材の表面に,該金属製部材のマ
    トリックス相に固溶あるいは上記マトリックス相を構成
    する成分と共に分散相を形成する供給物質が存在する状
    態において,上記金属製部材の表面に高密度エネルギー
    ビームを照射することにより,上記供給物質及び上記金
    属製部材の表面層を溶融して溶融部を形成し,次いで該
    溶融部を急冷することにより形成した改質層を有するこ
    とを特徴とする金属製部材。
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