JP2002093695A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP2002093695A
JP2002093695A JP2001131189A JP2001131189A JP2002093695A JP 2002093695 A JP2002093695 A JP 2002093695A JP 2001131189 A JP2001131189 A JP 2001131189A JP 2001131189 A JP2001131189 A JP 2001131189A JP 2002093695 A JP2002093695 A JP 2002093695A
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projection optical
mask
projection
exposure apparatus
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Ryuichi Sato
隆一 佐藤
Akihiro Nakauchi
章博 中内
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/68Introducing or correcting distortion, e.g. in connection with oblique projection

Abstract

(57)【要約】 波面収差を計測するための機能を備えた投影露光装置を
提供する。 【課題】 【解決手段】この投影露光装置は、照明系と、基板にパ
ターンを投影する投影光学系と、前記照明系と前記投影
光学系との間に配置された第1の透過部を有する第1の
マスクと、前記投影光学系の像側焦点位置近傍に配置さ
れた第2の透過部を有する第2のマスクと、前記第2の
マスクを前記投影光学系の光軸に対して直交した面内で
駆動するアクチュエータとを備える。更に、この投影露
光装置は、前記アクチュエータにより前記第2のマスク
が駆動されている状態において、前記照明系から出射さ
れ、前記第1の透過部、前記投影光学系、前記第2の透
過部を通過した光の強度の変化を測定する測定器と、前
記計測器による測定結果に基づいて前記投影光学系の波
面収差を演算する演算器とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、マスク上
のパターンを投影光学系を介して感光性の基板に転写す
る露光装置に関する。このような露光装置は、たとえば
半導体素子を製造する際のリソグラフィ工程で使用され
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等をフォトリソグラフィ工程
で製造する際にレチクルやフォトマスク等の原版(以
下、レチクルと総称する)に形成された回路パターン等
を感光剤が塗布された半導体ウエハ等に転写する投影型
露光装置が使用されている。この種の露光装置では、レ
チクル上のパターンを所定の倍率(縮小率)で正確にウ
エハ上に転写することが要求されており、この要求に応
えるためには、結像性能のよい、収差を抑えた投影光学
系を用いることが重要である。特に近年、半導体デバイ
スの一層の微細化要求により、光学系の通常の結像性能
を超えるパターンを転写する場合が多くなってきてお
り、この結果、転写するパターンは、光学系の収差に対
して従来に比べて敏感になってきている。一方で、投影
光学系に対しては露光面積を拡大し、開口数(NA)を
高くすることが求められており、このため収差補正を一
層困難にしている。
【0003】こうした状況の中、露光装置に投影光学系
を搭載した状態、すなわち実際に露光に使用する状態
で、結像性能たとえば投影光学系の収差、中でも特に波
面収差を計測したいとの要求が強くある。これにより、
使用状態に則したより精密なレンズの調整や、収差の影
響を受けにくいデバイスの設計が可能となるためであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような要求に対
し、従来、露光装置に搭載した状態での結像性能を求め
る手段としては、ナイフエッジやスリットなどで像の強
度分布を測定するやり方がある。また、バーチャートな
ど特定の形状をしたパターンのコントラストを求めるや
り方などが行われている。
【0005】しかし、ナイフエッジやスリットなどで像
の強度分布を求める方法では、像の強度分布測定のS/
N比が、半導体のリソグラフィーにおける投影光学系で
は、106 以上程度は必要とされ、非常に難易度が高
い。
【0006】又、バーチャートを用いてコントラストを
求めるやりかたで、波面収差を求めるには、粗いピッチ
から解像限界を超えるピッチまで非常に多数のバーチャ
ートのコントラストを求める必要があり、バーチャート
の製作上、そして測定労力の点から実用的ではない。
【0007】又、これらの方法で、波面収差を求めるこ
とまでは行われていない。
【0008】又、波面収差を求める方法として干渉計を
用いる方法があるが、これは投影光学系の製造段階での
検査装置として用いられるのが一般的であり、露光装置
に搭載するには技術的にもコスト的にも壁が厚く、実用
には至っていない。というのも、干渉計による方法で
は、プリズム、ミラー、レンズなどからなる干渉計と、
干渉計用のコヒーレンスの良い照明系とを、レチクルス
テージやウエハーステージの近傍に配置しなければなら
ない。一般に、ウエハーステージやレチクルステージ近
傍の空間は限られており、干渉計やその照明系の大きさ
も制約を受けることになる。また、発熱や振動などの面
からも制約があり、実装上の難易度が高い。更に、近年
の露光波長の短波長化により、露光波長領域における干
渉計のためのコヒーレンスのよい光源は、存在しない
か、非常に高額である。このため干渉計方式の収差測定
装置を投影露光装置に搭載することは技術的にも、コス
ト的にも現実的なものがない。
【0009】本発明は、上記の背景に鑑みてなされたも
のであり、例えば、投影露光装置上で投影光学系の結像
性能、特に波面収差を計測するための機能を備えた投影
露光装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
投影露光装置に係り、基板にパターンを投影する投影光
学系と、前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素
子を保持する保持部と、前記投影光学系の像面若しくは
物体面又はそれらに対して共役な面の近傍に配置され
た、透過部を有するマスクと、前記投影光学系によって
形成される前記光学素子の像の面に沿って前記マスクを
駆動するアクチュエータと、前記マスクが駆動されてい
る状態において、前記光学素子から出射され、前記投影
光学系を通過し、更に前記マスクの透過部を通過した光
の強度を計測する計測器とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えるこ
とが好ましい。
【0012】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0013】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0014】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子は、前記投影光学系の物体面の近傍に配置さ
れ、前記マスクは、前記投影光学系の像面の近傍に配置
されることが好ましい。
【0015】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子は、透過部を有するマスクであり、前記光学素
子としてのマスクが照明系により照明されることにより
前記投影光学系に向けて光が出射されることが好まし
い。
【0016】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子は、前記投影光学系の像面の近傍に配置され、
前記マスクは、前記投影光学系の物体面の近傍に配置さ
れることが好ましい。
【0017】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子は、透過部を有するマスクであり、前記光学素
子としてのマスクが照明系により照明されることにより
前記投影光学系に向けて光が出射されることが好まし
い。
【0018】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は照明系を有し、前記光学素子は反射部材
であり、前記反射部材は、前記照明系から出射され、前
記投影光学系を介して前記反射部材に入射する光を、前
記投影光学系に向けて反射することが好ましい。
【0019】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記光学素子から出射され、前記投影
光学系を通過した光を偏向させて前記マスクに導く反射
鏡を更に備えることが好ましい。
【0020】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子は、前記投影光学系の物体面の近傍に配置さ
れ、前記マスクは、前記投影光学系の物体面に対して共
役な面の近傍に配置され、前記投影露光装置は、前記投
影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡と、前記第
1の反射鏡で反射され前記投影光学系を通過した光を前
記計測器に第2の反射鏡とを更に備え、前記光学素子か
ら出射された光は、前記投影光学系を通過し、前記第1
の反射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通過し、更
に前記第2の反射鏡で反射されて前記マスクに導かれる
ことが好ましい。
【0021】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子及び前記マスクは、前記投影光学系の物体面の
近傍に配置され、前記投影露光装置は、前記投影光学系
の像面側に配置された反射鏡を更に備え、前記光学素子
から出射された光は、前記投影光学系を通過し、前記反
射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通過し、前記マ
スクに導かれることが好ましい。
【0022】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
光学素子及び前記マスクは、前記投影光学系の像面の近
傍に配置され、前記投影露光装置は、前記投影光学系の
物体面側に配置された反射鏡を更に備え、前記光学素子
から出射された光は、前記投影光学系を通過し、前記反
射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通過し、前記マ
スクに導かれることが好ましい。
【0023】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影光学系の像面若しくは物体面の近傍の所定領域は、
前記投影光学系のアイソプラナティック領域内の大きさ
であることが好ましい。
【0024】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影光学系の像面若しくは物体面の近傍の所定領域から
出射された光が前記投影光学系の瞳を充分に覆うことが
好ましい。
【0025】本発明の第2の側面は、投影露光装置に係
り、照明系と、基板にパターンを投影する投影光学系
と、前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過
部を有する第1のマスクを保持する保持部と、前記投影
光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第2の透過
部を有する第2のマスクと、前記第2のマスクを前記投
影光学系の像面に沿って駆動するアクチュエータと、前
記第2のマスクが駆動されている状態において、前記照
明系から出射され、前記第1の透過部、前記投影光学
系、前記第2の透過部を通過した光の強度の変化を計測
する計測器とを備えることを特徴とする。
【0026】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えるこ
とが好ましい。
【0027】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0028】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0029】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記投影光学系の出射瞳を前記計測器
の計測面上に結像させる結像光学系を更に備えることが
好ましい。
【0030】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
アクチュエータは、前記第2のマスクと共に前記計測器
及び前記結像光学系を駆動することが好ましい。
【0031】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
第2のマスク、前記結像光学系及び前記計測器は一体化
された計測ユニットを構成し、前記アクチュエータは、
前記計測ユニットを前記投影光学系の像面に沿って駆動
することが好ましい。
【0032】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
第1のマスクには、複数の第1の透過部が形成されてい
ることが好ましい。
【0033】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
第1のマスクには、前記第1の透過部の他、基板に転写
すべき転写パターンが形成されていることが好ましい。
【0034】本発明の第3の側面は、投影露光装置に係
り、照明系と、基板にパターンを投影する投影光学系
と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の
透過部を有する第1のマスクを保持する第1の保持部
と、前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡
と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置され
た、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記照明系
から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光学系を
通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投影光
学系を通過した光を前記第2の透過部に向けて偏向させ
る第2の反射鏡と、前記第2のマスクを所定面内で駆動
するアクチュエータと、前記第2のマスクが駆動されて
いる状態において、前記照明系から出射され、前記第1
のマスクの第1の透過部及び前記投影光学系を通過し、
前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通
過し、前記第2の反射鏡で反射され、前記第2のマスク
の第2の透過部を通過した光の強度を計測する計測器と
を備えることを特徴とする。
【0035】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、計測器による計測結果に基づいて前記
投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えることが
好ましい。
【0036】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0037】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0038】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
第1の反射鏡は、球面鏡であることが好ましい。
【0039】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
第2の反射鏡は、ハーフミラーであり、前記照明系から
出射された光を通過させて前記投影光学系に通す一方
で、前記第1の反射鏡で反射され前記投影光学系を通過
した光を前記第2のマスクの第2の透過部に向けて反射
することが好ましい。
【0040】本発明の第4の側面は、投影露光装置に係
り、照明系と、基板にパターンを投影する投影光学系
と、前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過
部を有する第1のマスクを保持する保持部と、前記投影
光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透過部を有
する第2のマスクと、前記照明系から出射され、第1の
透過部及び前記投影光学系を通過してきた光を反射し
て、再び前記投影光学系を通過させて前記第2の透過部
に入射させる、前記投影光学系の像面側に配置された反
射鏡と、前記第2のマスクを前記投影光学系の物体面に
沿って駆動するアクチュエータと、前記第2のマスクが
駆動されている状態において、前記照明系から出射さ
れ、前記第1の透過部及び前記投影光学系を通過し、前
記反射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通過し、第
2の透過部を通過した光の強度を計測する計測器とを備
えることを特徴とする。
【0041】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、記計測器による計測結果に基づいて前
記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
が好ましい。
【0042】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0043】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0044】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
反射鏡は、球面鏡であることが好ましい。
【0045】本発明の第5の側面は、投影露光装置に係
り、基板ステージと、前記基板ステージ上の基板にパタ
ーンを投影する投影光学系と、前記投影光学系と前記基
板ステージの間に配置された、第1の透過部を有する第
1のマスクと、前記第1の透過部を照明する照明系と、
前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配置され
た、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記照明系
から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光学系を
通過してきた光を反射して、再び前記投影光学系を通過
させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影光学系
の物体側に配置された反射鏡と、前記第2のマスクを前
記投影光学系の像面に沿って駆動するアクチュエータ
と、前記第2のマスクが駆動されている状態において、
前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投
影光学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強度を
計測する計測器とを備えることを特徴とする。
【0046】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、記計測器による計測結果に基づいて前
記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
が好ましい。
【0047】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0048】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
投影露光装置は、前記計測器による計測結果に基づいて
前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
ることが好ましい。
【0049】本発明の好適な実施の形態によれば、前記
反射鏡は、球面鏡であることが好ましい。
【0050】本発明の第6の側面は、投影光学系を介し
て基板にパターンを投影する投影露光装置における該投
影光学系の収差を計測する計測方法に係り、前記投影露
光装置は、基板にパターンを投影する投影光学系と、前
記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を保持す
る保持部と、前記投影光学系の像面若しくは物体面又は
それらに対して共役な面の近傍に配置された、透過部を
有するマスクとを備え、前記方法は、前記投影光学系に
よって形成される前記光学素子の像の面に沿って前記マ
スクを駆動しながら、前記光学素子から出射され、前記
投影光学系を通過し、更に前記マスクの透過部を通過し
た光の強度を計測する計測工程と、前記計測工程で得ら
れた計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算す
る演算工程とを含むことを特徴とする。
【0051】本発明の第7の側面は、投影光学系を介し
て基板にパターンを投影する投影露光装置における該投
影光学系の収差を計測する計測方法に係り、前記投影露
光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影光
学系と、前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の
透過部を有する第1のマスクを保持する保持部と、前記
投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第2の
透過部を有する第2のマスクとを備え、前記方法は、前
記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動し
ながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部、
前記投影光学系、前記第2の透過部を通過した光の強度
の変化を計測する計測工程と、前記計測工程で得られた
計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算する演
算工程とを含むことを特徴とする。
【0052】本発明の第8の側面は、投影光学系を介し
て基板にパターンを投影する投影露光装置における該投
影光学系の収差を計測する計測方法に係り、前記投影露
光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影光
学系と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第
1の透過部を有する第1のマスクを保持する第1の保持
部と、前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射
鏡と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置さ
れた、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記照明
系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光学系
を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投影
光学系を通過した光を前記第2の透過部に向けて偏向さ
せる第2の反射鏡とを備え、前記方法は、前記第2のマ
スクを所定面内で駆動しながら、前記照明系から出射さ
れ、前記第1のマスクの第1の透過部及び前記投影光学
系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投
影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で反射され、前記
第2のマスクの第2の透過部を通過した光の強度を計測
する計測工程と、前記計測工程で得られた計測結果に基
づいて前記投影光学系の収差を演算する演算工程とを含
むことを特徴とする。
【0053】本発明の第9の側面は、投影光学系を介し
て基板にパターンを投影する投影露光装置における該投
影光学系の収差を計測する計測方法に係り、前記投影露
光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影光
学系と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第
1の透過部を有する第1のマスクを保持する保持部と、
前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透
過部を有する第2のマスクと、前記照明系から出射さ
れ、第1の透過部及び前記投影光学系を通過してきた光
を反射して、再び前記投影光学系を通過させて前記第2
の透過部に入射させる、前記投影光学系の像面側に配置
された反射鏡とを備え、前記方法は、前記第2のマスク
を前記投影光学系の物体面に沿って駆動しながら、前記
照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光
学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影光
学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強度を計測
する計測工程と、前記計測工程で得られた計測結果に基
づいて前記投影光学系の収差を演算する演算工程とを含
むことを特徴とする。
【0054】本発明の第10の側面は、投影光学系を介
して基板にパターンを投影する投影露光装置における該
投影光学系の収差を計測する計測方法に係り、前記投影
露光装置は、基板ステージと、前記基板ステージ上の基
板にパターンを投影する投影光学系と、前記投影光学系
と前記基板ステージの間に配置された、第1の透過部を
有する第1のマスクと、前記第1の透過部を照明する照
明系と、前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配
置された、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記
照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光学系
を通過してきた光を反射し、再び前記投影光学系を通過
させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影光学系
の物体側に配置された反射鏡とを備え、前記方法は、前
記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動し
ながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部及
び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再
び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過した光
の強度を計測する計測工程と、前記計測工程で得られた
計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算する演
算工程とを含むことを特徴とする。
【0055】本発明の第11の側面は、投影露光装置を
利用して基板にパターンを転写する転写方法であって、
前記投影露光装置は、基板にパターンを投影する投影光
学系と、前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素
子を保持する保持部と、前記投影光学系の像面若しくは
物体面又はそれらに対して共役な面の近傍に配置され
た、透過部を有するマスクとを備え、前記方法は、前記
投影光学系によって形成される前記光学素子の像の面に
沿って前記マスクを駆動しながら、前記光学素子から出
射され、前記投影光学系を通過し、更に前記マスクの透
過部を通過した光の強度を計測する計測工程と、前記計
測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光学系の
収差を演算する演算工程と、前記演算工程で得られた収
差に基づいて前記投影光学系を調整する調整工程と、前
記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用して
基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特徴
とする。
【0056】本発明の第12の側面は、投影露光装置を
利用して基板にパターンを転写する転写方法に係り、前
記投影露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影す
る投影光学系と、前記照明系と前記投影光学系との間
に、第1の透過部を有する第1のマスクを保持する保持
部と、前記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置され
た、第2の透過部を有する第2のマスクとを備え、前記
方法は、前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿
って駆動しながら、前記照明系から出射され、前記第1
の透過部、前記投影光学系、前記第2の透過部を通過し
た光の強度の変化を計測する計測工程と、前記計測工程
で得られた計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を
演算する演算工程と、前記演算工程で得られた収差に基
づいて前記投影光学系を調整する調整工程と、前記投影
光学系が調整された前記投影露光装置を利用して基板に
パターンを転写する転写工程とを含むことを特徴とす
る。
【0057】本発明の第13の側面は、投影露光装置を
利用して基板にパターンを転写する転写方法であって、
前記投影露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影
する投影光学系と、前記照明光学系と前記投影光学系と
の間に、第1の透過部を有する第1のマスクを保持する
第1の保持部と、前記投影光学系の像面側に配置された
第1の反射鏡と、前記照明光学系と前記投影光学系との
間に配置された、第2の透過部を有する第2のマスク
と、前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前
記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、
再び前記投影光学系を通過した光を前記第2の透過部に
向けて偏向させる第2の反射鏡とを備え、前記方法は、
前記第2のマスクを所定面内で駆動しながら、前記照明
系から出射され、前記第1のマスクの第1の透過部及び
前記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射さ
れ、再び前記投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で
反射され、前記第2のマスクの第2の透過部を通過した
光の強度を計測する計測工程と、前記計測工程で得られ
た計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算する
演算工程と、前記演算工程で得られた収差に基づいて前
記投影光学系を調整する調整工程と、前記投影光学系が
調整された前記投影露光装置を利用して基板にパターン
を転写する転写工程とを含むことを特徴とする。
【0058】本発明の第14の側面は、投影露光装置を
利用して基板にパターンを転写する転写方法に係り、前
記投影露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影す
る投影光学系と、前記照明光学系と前記投影光学系との
間に、第1の透過部を有する第1のマスクを保持する保
持部と、前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、
第2の透過部を有する第2のマスクと、前記照明系から
出射され、第1の透過部及び前記投影光学系を通過して
きた光を反射して、再び前記投影光学系を通過させて前
記第2の透過部に入射させる、前記投影光学系の像面側
に配置された反射鏡とを備え、前記方法は、前記第2の
マスクを前記投影光学系の物体面に沿って駆動しなが
ら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前
記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前
記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強
度を計測する計測工程と、前記計測工程で得られた計測
結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算する演算工
程と、前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影
光学系を調整する調整工程と、前記投影光学系が調整さ
れた前記投影露光装置を利用して基板にパターンを転写
する転写工程とを含むことを特徴とする。
【0059】本発明の第15の側面は、投影露光装置を
利用して基板にパターンを転写する転写方法に係り、前
記投影露光装置は、基板ステージと、前記基板ステージ
上の基板にパターンを投影する投影光学系と、前記投影
光学系と前記基板ステージの間に配置された、第1の透
過部を有する第1のマスクと、前記第1の透過部を照明
する照明系と、前記投影光学系と前記基板ステージとの
間に配置された、第2の透過部を有する第2のマスク
と、前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前
記投影光学系を通過してきた光を反射して、再び前記投
影光学系を通過させて前記第2の透過部に入射させる、
前記投影光学系の物体側に配置された反射鏡とを備え、
前記方法は、前記第2のマスクを前記投影光学系の像面
に沿って駆動しながら、前記照明系から出射され、前記
第1の透過部及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡
で反射され、再び前記投影光学系を通過し、第2の透過
部を通過した光の強度を計測する計測工程と、前記計測
工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光学系の収
差を演算する演算工程と、前記演算工程で得られた収差
に基づいて前記投影光学系を調整する調整工程と、前記
投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用して基
板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特徴と
する。
【0060】本発明の第16の側面は、投影露光装置を
利用してデバイスを製造する製造方法であって、前記投
影露光装置は、基板にパターンを投影する投影光学系
と、前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を
保持する保持部と、前記投影光学系の像面若しくは物体
面又はそれらに対して共役な面の近傍に配置された、透
過部を有するマスクとを備え、前記方法は、前記投影光
学系によって形成される前記光学素子の像の面に沿って
前記マスクを駆動しながら、前記光学素子から出射さ
れ、前記投影光学系を通過し、更に前記マスクの透過部
を通過した光の強度を計測する計測工程と、前記計測工
程で得られた計測結果に基づいて前記投影光学系の収差
を演算する演算工程と、前記演算工程で得られた収差に
基づいて前記投影光学系を調整する調整工程と、前記投
影光学系が調整された前記投影露光装置を利用して、感
光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転写する
転写工程と、パターンが転写された感光材を現像する現
像工程とを含むことを特徴とする。
【0061】本発明の第17の側面は、投影露光装置を
利用してデバイスを製造する製造方法に係り、前記投影
露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影
光学系と、前記照明系と前記投影光学系との間に、第1
の透過部を有する第1のマスクを保持する保持部と、前
記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第2
の透過部を有する第2のマスクとを備え、前記方法は、
前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
部、前記投影光学系、前記第2の透過部を通過した光の
強度の変化を計測する計測工程と、前記計測工程で得ら
れた計測結果に基づいて前記投影光学系の収差を演算す
る演算工程と、前記演算工程で得られた収差に基づいて
前記投影光学系を調整する調整工程と、前記投影光学系
が調整された前記投影露光装置を利用して、感光材が塗
布された基板の該感光材にパターンを転写する転写工程
と、パターンが転写された感光材を現像する現像工程と
を含むことを特徴とする。
【0062】本発明の第18の側面は、投影露光装置を
利用してデバイスを製造する製造方法に係り、前記投影
露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影
光学系と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に、
第1の透過部を有する第1のマスクを保持する第1の保
持部と、前記投影光学系の像面側に配置された第1の反
射鏡と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置
された、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記照
明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光学
系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投
影光学系を通過した光を前記第2の透過部に向けて偏向
させる第2の反射鏡とを備え、前記方法は、前記第2の
マスクを所定面内で駆動しながら、前記照明系から出射
され、前記第1のマスクの第1の透過部及び前記投影光
学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記
投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で反射され、前
記第2のマスクの第2の透過部を通過した光の強度を計
測する計測工程と、前記計測工程で得られた計測結果に
基づいて前記投影光学系の収差を演算する演算工程と、
前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
を調整する調整工程と、前記投影光学系が調整された前
記投影露光装置を利用して、感光材が塗布された基板の
該感光材にパターンを転写する転写工程と、パターンが
転写された感光材を現像する現像工程とを含むことを特
徴とする。
【0063】本発明の第19の側面は、投影露光装置を
利用してデバイスを製造する製造方法に係り、前記投影
露光装置は、照明系と、基板にパターンを投影する投影
光学系と、前記照明光学系と前記投影光学系との間に、
第1の透過部を有する第1のマスクを保持する保持部
と、前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2
の透過部を有する第2のマスクと、前記照明系から出射
され、第1の透過部及び前記投影光学系を通過してきた
光を反射して、再び前記投影光学系を通過させて前記第
2の透過部に入射させる、前記投影光学系の像面側に配
置された反射鏡とを備え、前記方法は、前記第2のマス
クを前記投影光学系の物体面に沿って駆動しながら、前
記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影
光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影
光学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強度を計
測する計測工程と、前記計測工程で得られた計測結果に
基づいて前記投影光学系の収差を演算する演算工程と、
前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
を調整する調整工程と、前記投影光学系が調整された前
記投影露光装置を利用して、感光材が塗布された基板の
該感光材にパターンを転写する転写工程と、パターンが
転写された感光材を現像する現像工程とを含むことを特
徴とする。
【0064】本発明の第20の側面は、投影露光装置を
利用してデバイスを製造する製造方法に係り、前記投影
露光装置は、基板ステージと、前記基板ステージ上の基
板にパターンを投影する投影光学系と、前記投影光学系
と前記基板ステージの間に配置された、第1の透過部を
有する第1のマスクと、前記第1の透過部を照明する照
明系と、前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配
置された、第2の透過部を有する第2のマスクと、前記
照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光
学系を通過してきた光を前記反射鏡で反射して、再び前
記投影光学系を通過させて前記第2の透過部に入射させ
る、前記投影光学系の物体側に配置された反射鏡とを備
え、前記方法は、前記第2のマスクを前記投影光学系の
像面に沿って駆動しながら、前記照明系から出射され、
前記第1の透過部及び前記投影光学系を通過し、前記反
射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通過し、第2の
透過部を通過した光の強度を計測する計測工程と、前記
計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光学系
の収差を演算する演算工程と、前記演算工程で得られた
収差に基づいて前記投影光学系を調整する調整工程と、
前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
写する転写工程と、パターンが転写された感光材を現像
する現像工程とを含むことを特徴とする。
【0065】
【発明の実施の形態】まず、本発明の原理を説明する。
本発明は、Foucault Test、Wire T
est、Phase Modulation Tes
t、Ronchi Test(例えば、Daniel
Malacara、“OpticalShop Tes
ting”、John Wiley & Sons、I
nc.231(1978)参照)などで行われている原
理に基礎を置いている。
【0066】一般に、収差が無い理想的な投影光学系の
場合、点物体からでた光束は結像点一点に収束するが、
収差があると一点には収束しない。
【0067】図1は、このような結像点近傍の光束の様
子を示している。図1において、照明系(不図示)から
出射され、第1のマスク(不図示)に形成された点物体
とみなせる第1の透過部(光学素子)を通過し、更に投
影光学系(不図示)を通過した光線Aは理想的な結像点
IPからはずれている。このような結像点近傍に、第2
の透過部17Tが形成された第2のマスク17Mと、該
透過部17Tを通過した光束の光強度分布測定を測定す
る光強度分布測定装置18が配置されている。
【0068】ここで、投影光学系の光軸(図示されてい
ないが、図面上で上下方向)に垂直な平面における第2
の透過部17Tの位置を座標(u、v)で表し、光強度
分布測定装置18の光強度測定面上の位置を座標(x、
y)で表すものとする。また、光強度分布測定装置18
の光強度測定面上の位置は投影光学系の射出瞳上の位置
と1対1の関係を有する。これは、例えば、光強度分布
測定装置18を、ある程度投影光学系の像側焦点位置か
ら離したり、光強度測定面上と投影光学系の射出瞳の位
置とを共役とするような光学系を置くこと等によって実
現できる。
【0069】図1において、光線Aが投影光学系の収差
のために、理想結像位置IPからずれ、第2のマスク1
7Mの不透過部で遮られている。この状態で、第2のマ
スク17Mの透過部17Tを通過した光束の光強度分布
測定装置18の測定面上での光強度分布は、光線Aに対
応する部分が暗い分布となる。
【0070】図2は、第2の透過部17Tを通過した光
の光強度分布測定装置18上の強度分布を示している。
o(u、v)は第2の透過部17Tの位置が(u、
v)の時における主光線Pに対応する部分の光強度を表
し、I(u、v)は第2の透過部17Tの位置が
(u、v)の時の光線Aに対応する部分の光強度をそれ
ぞれ表わす。I(u、v)は、光線Aが第2のマスク
17Mの不透過部で遮られるために、暗くなっている。
【0071】光線Aの光線収差を(ε、η)とすると、
第2の透過部17Tを(ε、η)だけ移動すると、光線
Aに対応する部分の光強度は、Io(u、v)と等し
い、すなわち、 Ia (u、v)=Io (u−ε、v−η) となる。したがって、第2の透過部17Mの位置(u、
v)を移動させながら、光強度分布測定装置18の各点
における光強度の変化をプロットすると、光線収差に相
当する量だけ位相のずれた分布(移動に伴う強度の変
化)が得られる。この位相ずれ量を求めることによっ
て、光線収差を決定できる。
【0072】図3は、第2の透過部17Tを有する第2
のマスク17Mを示す図であり、不透過基板に、第2の
透過部(光学素子)17Tとして正方形の開口が形成さ
れている。
【0073】図4Aは、u軸について光強度分布測定装
置18の測定面上の光強度Ia(u,v),Io(u,v)をプロット
した図であり、u軸方向の光線収差量εだけ両プロット
図の間で位相がずれていることを示している。
【0074】図4Bは、v軸について光強度分布測定装
置18の測定面上の光強度Ia(u,v),Io(u,v)をプロット
した図であり、v軸方向の光線収差量ηだけ両プロット
図の間で位相がずれていることを示している。
【0075】ここで、光強度分布測定装置18の光強度
測定面の各点(x、y)は、前述のように投影光学系の
射出瞳と1対1に対応するようにとっているから、光線
収差(ε、η)は射出瞳上の点(x、y)を通過した光
線の収差とみなすことができる。
【0076】以上、照明系と投影光学系との間に配置さ
れた第1の透過部(光学素子)が点物体とみなせる場合
について説明した。しかし、第1の透過部が、投影光学
系のアイソプラナティック領域より小さい物体であれ
ば、該透過部は点物体とみなせるほど微少な透過部であ
る必要はない。アイソプラナティック領域は収差が等し
いとみなせる領域であるから、第1の透過部の各点から
出射される同じ収差をもつ結像光束を重ねあわせたもの
が、第1の透過部の像となる。したがって、これを第2
の透過部17Tで走査して得られるプロット図は、前述
の第1の透過部が点物体とみなせる場合のプロット図を
第2のパターン像の大きさの分だけ重ねあわせた分布と
なる。
【0077】図5は、照明系と投影光学系との間に配置
される第1の透過部をアイソプラナティック領域内の正
方形開口とした場合の、投影光学系の結像点近傍の光束
の様子を示したものである。A′は前述の光線Aに対応
する光束、P′は前述の主光線Pに対応する光束であ
る。アイソプラナティック領域であるから、両光束の断
面は同じ大きさの正方形であり、光束A′は、光線Aの
収差(ε、η)だけ、光束P′からずれたものである。
ここで、I′o(u、v)を第2の透過部17Tの位置
が(u、v)の時の光束P’に対応する部分の光強度、
およびI′a (u、v)を光束Aに対応する部分の強度
とすると、図6A、図6Bからわかるように、 I′a (u、v)=I′o (u−ε、v−η) となる。
【0078】したがって、第2の透過部17Tの位置
(u、v)を移動させながら、光強度分布測定装置18
の光強度測定面の各点における光強度の変化をプロット
すると、光線収差に相当する量だけ位相のずれた分布
(移動に伴う変化)が得られる。この位相ずれ量を求め
ることによって、光線収差を決定できる。ここで、第2
の透過部17Tは、図3と同様である。
【0079】図6Aは、u軸について光強度分布測定装
置18の測定面上の光強度I'a(u,v),I'o(u,v)をプロッ
ト図であり、u軸方向の光線収差量εだけ両プロット図
の間で位相がずれていることを示している。
【0080】図6Bは、v軸について光強度分布測定装
置18の測定面上の光強度I'a(u,v),I'o(u,v)をプロッ
ト図であり、v軸方向の光線収差量ηだけ両プロット図
の間で位相がずれていることを示している。
【0081】以上のようにして、第1の透過部がアイソ
プラナティック領域内にあれば、点物体とみなせる場合
と同じように、光線収差(ε、η)を求めることができ
る。
【0082】さらに、波面収差φと光線収差(ε、η)
との関係として、R′を結像光束が参照球面と交わる位
置と結像面で交わる位置との間の光路長とすると、以下
の式(1)及び式(2)が成り立つ。
【0083】 ε(x,y)=R´・(∂φ/∂x) ……(1) η(x,y)=R´・(∂φ/∂y) ……(2) この関係から波面収差φを求めることができる。この関
係は、例えば、MaxBorn、Emill Wol
f、“Principles of Optics 6
th Edition”、Chapter V、199
3、Pergamon Pressに記載されている。
【0084】以上述べた方法によれば、投影露光装置用
として実用化されているナイフエッジやスリット、バー
チャートなどによる結像性能測定装置と同程度の規模で
波面収差測定装置を構成し、これを投影露光装置に組み
込むことが可能となる。
【0085】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
について説明する。
【0086】[実施形態1]図7に本発明の第1実施形
態に係る投影露光装置を示した。図7に示す投影露光装
置は、投影光学系10の結像性能を測定するためのマス
クとして、第1の透過部(光学素子)11を有するマス
ク12と、第2の透過部17Tを有するマスク17Mと
を有する。マスク12は、マスクホルダ12Hによって
保持される。また、この投影露光装置は、投影光学系1
0の結像性能を測定するための装置として、光強度分布
測定装置18を有する。この露光装置によりデバイス回
路パターンでウエハが露光され、その後、現像、エッチ
ングを受ける。投影光学系10の物体面には、半導体ウ
エハ等のフォトリソグラフィ工程においては、回路パタ
ーン等のマスクパターン12Pが形成されたマスク12
が保持される。この実施形態では、マスク12にマスク
パターン12Pと第1の透過部(光学素子)11の双方
が設けられている。しかし、マスクパターン12Pと第
1の透過部11は別個のマスクに設けられてもよい。
【0087】照明系16は、この例では、回路パターン
(マスクパターン)の照明系と、測定用パターンとして
の第1の透過部11の照明系とを兼ねている。照明系1
6から出射した光束は、投影光学系10の物体面(物体
側焦点位置)の近傍に配置された第1の透過部11が形
成されたマスク12を通過し、投影光学系10により、
第1の透過部11の像を投影光学系10の像側焦点位置
に結像する。この光束は、第1の透過部11の像の結像
位置近傍に配置された第2の透過部17Tを通過し、光
強度分布測定装置18の測定面に到達し、ここで光強度
分布が測定される。第2の透過部17Tを有する第2の
透過部17Mと、光強度分布測定装置18はウエハース
テージ14上に設けてあり、第2の透過部17Mは第1
の透過部11の像の結像位置近傍に位置合わせされる。
制御装置19は、アクチュエータ(図9の31)を制御
して、第2のマスク17M(第2の透過部17T)を投
影光学系10の光軸AXに垂直な面(像面)内で走査す
る。信号処理装置20は、光強度分布測定装置18で計
測された光強度分布(走査に伴う変化)の信号を処理し
て、投影光学系10の波面収差等の収差を求める。ウエ
ハステージ14上にはウエハチャック13が搭載されて
おり、ウエハステージ14は駆動装置15によって駆動
される。
【0088】照明系16から出射する光束は、第1の透
過部11を通過した光束が投影光学系10の入射瞳を充
分に覆うものであるとする。これは、例えば、照明系1
6を、その開口絞りを交換することにより、σ=1の照
明系とすることによって実現される。
【0089】第1の透過部11は、投影光学系10のア
イソプラナティック領域より小さいものとする。半導体
露光装置の投影系の場合、目安として画面サイズの数%
以内がアイソプラナティック領域とみなされる。したが
って、6″マスクを用いる半導体露光装置の場合、第1
の透過部11の大きさは、数ミリ以内が必要である。
【0090】図8は、第1の透過部11としての矩形開
口を、マスク12上に10×10のマトリクス状に配置
した例である。このように、第1の透過部11を複数個
配置し、それぞれの結像位置で結像性能を測定すること
により、投影光学系10の複数像点において結像性能が
計測できる。
【0091】図9は、第2の透過部17Tと光強度分布
測定装置18の部分を拡大図示したものである。第2の
透過部17T及び光強度分布測定装置18は、それらを
保持するウエハーステージ14により、第2の透過部1
7Tが第1の透過部11の像の結像位置近傍に配置され
るように位置合わせされる。また、光強度分布測定装置
18の光強度測定面(受光面)上の位置は、投影光学系
の射出瞳上の位置と1対1の関係を有する。これは、例
えば、光強度分布の検出装置18の光強度測定面を、あ
る程度投影光学系の結像位置から光軸AX方向へ離すこ
とによって実現できる。あるいは、投影光学系10の出
射瞳を光強度測定装置18の光強度測定面に結像させる
瞳結像光学系を使用することによっても実現できる。こ
こで、該瞳結像光学系の物体側焦点位置は第2の透過部
17Tの位置に一致し、像側焦点位置は光強度測定面に
一致する。光強度検出装置18は、例えば、多数の画素
が2次元配置された固体撮像素子を有する。該固体撮像
素子の撮像領域は、投影光学系10の瞳を充分にカバー
するように決定される。
【0092】このような状態で、第2の透過部17Tを
アクチュエータ31により光軸AXに垂直な平面に沿っ
て走査する。この時の、第2の透過部17Tの位置
(u,v)に対する光強度分布測定装置18の固体撮像
素子の各受光単位(画素)の光強度の変化を光強度分布
として信号処理装置20により検出することで、光線収
差(ε(x,y),η(x,y))が得られる。ただ
し、(x,y)は、光強度分布測定装置18の測定面上
の位置座標であり、かつ投影光学系10の射出瞳面の座
標と1対1に対応している。さらに、このようにして得
られた光線収差から、前述の式(1)、式(2)に基づ
いて信号処理装置20により、波面収差φ(x,y)が
求められる。
【0093】一般に、R′は、収差に依存する量であ
り、式(1),(2)より波面収差を求めるには複雑な
処理を必要とする。
【0094】以下、式(1),(2)により波面収差φ
を求めるための実用的な例を記す。
【0095】図10は、投影光学系10の射出瞳、結像
面、光強度分布測定面における波面と、光線の関係を説
明するための図である。ここに、XYZは、投影光学系
10の射出瞳の中心を原点、光軸AX方向をZ軸とする
座標系である。又、Wは、第1の透過部11から出射し
投影光学系10により形成される結像光束の波面で、射
出瞳の中心を通る波面である。又、Gは、参照球面であ
る。又、Cは、投影光学系10の結像面である。又、D
は、光強度分布測定装置18の強度分布測定面である。
又、O1 は、投影光学系10の射出瞳の中心である。
又、O2 は、参照球面の中心である。
【0096】更に、 P1 :第1の透過部11の結像光束が射出瞳面と交わる
点。
【0097】P2 :第1の透過部11の結像光束が結像
面Cと交わる点。
【0098】P3 :第1の透過部11の結像光束が光強
度分布測定装置18の強度分布測定面Dと交わる点。
【0099】Q0 :第1の透過部11の結像光束の最大
NA光束が参照球面と交わる点。
【0100】Q1 :第1の透過部11の結像光束が波面
Wと交わる点。
【0101】Q2 :第1の透過部11の結像光束が参照
球面と交わる点。
【0102】Q3 :直線Q2 2 が強度分布測定面Bと
交わる点。これは、無収差の場合第1の透過部11の結
像光束が強度分布測定面Bと交わる点となる。
【0103】Q4 :直線Q0 2 が強度分布測定面Bと
交わる点。これは、無収差の場合、第1パターン11の
最外結像光束が強度分布測定面Dと交わる点となる。
【0104】R:参照球面の半径 R′:距離Q2 2 L:距離Q2 3 L′:距離Q2 3 φ:投影光学系10の波面収差(光路長Q1 2 ) (ε,η):光線収差(線分O2 2 ) (α,β):強度分布測定面Bでの光線収差(線分Q3
3) H0 :投影光学系10の射出瞳最大半径 NA0 :投影光学系10の射出瞳最大半径に対応する開
口数NA0 =H0 /R xy座標:投影光学系10の射出瞳最大半径で規格化し
たXY座標 X=H0 ・x,Y=H0 ・y H′0 :投影光学系10の射出瞳から無収差ででた全光
束が強度分布測定面で交わる領域の最大半径 H′0 =NA0 ・(L−R) とする。
【0105】この時、前述の波面収差と光線収差の関係
から、
【0106】
【数1】 上式を瞳の最大半径H0 で規格化した座標で表わすと、
図15の式(3)、式(4)、式(5)、式(6)のよ
うになる。
【0107】又、第1の透過部11の結像光束が参照球
面と交わる点Q2 と、強度分布測定面Bと交わる点P3
との関係を求める。第1の透過部11の結像光束が参照
球面と交わる点Q2 (X,Y)から無収差で光束が出た
場合に該光束が強度分布測定面Bと交わる点をQ
3 (X′,Y′)、また、第1の透過部11の結像光束
が強度分布測定面Bと交わる点をP3(X″,Y″)と
すると、無収差の位置から収差の分だけずれているか
ら、図16の式(7)、式(8)が成り立つ。
【0108】第1の透過部11の結像光束が参照球面と
交わる点Q2 (X,Y)から無収差で光束が出た場合に
該光束が強度分布測定面Dと交わる点をQ3 (X′,
Y′)とすると、図10の規格化座標との関係から、図
16の式(9)、式(10)が成り立つ。
【0109】従って、式(7),(8),(9),(1
0)から、
【0110】
【数2】 従って、第1の透過部11の結像光束が参照球面と交わ
る点Q2 (x,y)、強度分布測定面Dと交わる点P3
(X″,Y″)との関係として、図16の式(11)、
式(12)が得られる。
【0111】以上の関係(3),(4),(5),
(6),(11),(12)より、図17の式(1
3)、式(14)、式(15)、式(16)が成り立つ
領域において、波面収差と光線収差との関係は、規格化
座標(x,y)で、図17の式(3’)、式(4’)に
よって表すことができる。
【0112】また、第1の透過部11の結像光束が参照
球面と交わる点Q2 の規格化座標(x,y)と、強度分
布測定面Bと交わる点をP3 (X″,Y″)との関係
は、図17の式(11’)、式(12’)で表される。
【0113】上式(9),(10),(11’),(1
2’)において、NA0 及びH0′は収差に存在しない
固定値であるから、通常の数値積分によって波面収差を
求めることができる。
【0114】半導体露光装置の投影光学系の場合、通常
【0115】
【数3】 とすることができるから、式(9),(10),(1
1′),(12′)により、波面収差を求めることは、
充分に実用的である。
【0116】[実施形態2]本発明の第2実施形態を図
11を用いて説明する。本実施形態は、レチクル12の
回路パターン(転写パターン)12Pの結像面上に第1
の透過部11を配置し、この第1の透過部11を所定の
照明条件で照明し、投影光学系10を介してレチクル1
2側に形成される第1の透過部の像の結像位置近傍に第
2の透過部17を配置した投影露光装置に関する。第1
の透過部11はウエハーステージ14上に配置され、ウ
エハーステージ14上に構成された第2照明系21で照
明される。第2照明系21は光源として、例えばファイ
バー型のライトガイドなどによる引き回し系22を介し
て第1照明系16から導かれる光を用いることができ
る。第1の透過部11及び第2照明系21は、ウエハー
ステージ14により第1の透過部11が転写パターン1
2Pの結像面上にの位置、すなわち収差を測定する位置
へ移動する。第1の透過部11から発した光束は、投影
光学系10により、投影光学系10のレチクル12側へ
結像される。この結像光束はミラー23により折り曲げ
られ、それによってできる結像位置近傍に、第2の透過
部17Tを有するマスク17Mが配置されている。マス
ク17Mは、制御装置19によって制御されるアクチュ
エータによって、投影光学系10の物体面(マスクパタ
ーン12Pが配置される面)と共役な面に沿って走査さ
れる。その他、図中の番号は、図7と同じものを示して
いる。
【0117】図12は、図11の第2照明系21の例で
ある。ファイバー型のライトガイドによる引き回し系2
2により第1照明系16から導かれた光束が、ファイバ
ー型のライトガイド端41から発し、集光レンズ42に
より投影光学系10に対してσ=1以上の光束に発散す
るように、第1の透過部11を有する11Mを照明す
る。
【0118】[実施形態3]図13は本発明による第3
実施形態である。本実施形態では、照明系16が投影光
学10を介して、第1実施形態の第1の透過部11に相
当する反射体(光学素子)110を照明し、該反射体1
10で散乱反射された光束を利用して投影光学系の波面
収差等を計測する。反射体110は、ウエハーステージ
14上に配置されており、ウエハーステージ14により
レチクルパターン12Pの結像面上の位置、すなわち収
差を測定するための位置へ、位置合わせされる。
【0119】この実施の形態では、転写パターン12P
を照明する照明系が反射体110を照明する照明系を兼
ねており、第1の反射体11と共役な部分に透過部を有
するマスク12、半透光性のミラー24、並びに投影光
学系10を介して、第1の反射体110を照明する。こ
こで、マスク12はなくともよい。反射体110で散乱
反射された光束は投影光学系10により、投影光学系1
0のレチクル側に結像する。この結像光束を半透過性の
ミラー24により反射して光路を折り曲げられ、それに
よってできる結像位置近傍に透過部17Tを配置した構
成である。マスク17Mは、制御装置19によって制御
されるアクチュエータによって、投影光学系10の物体
面(マスクパターン12Pが配置される面)と共役な面
に沿って走査される。その他、図中の番号は、図7と同
じものを示している。
【0120】[実施形態4]図14は本発明による第4
の実施形態である。本実施形態では、第2照明系25が
投影光学系10を介して反射体(光学素子)110を照
明する。すなわち、本実施形態では、転写パターン12
Pを照明する第1光源16とは別に、反射体110を照
明するための第2光源が設けられている。反射体110
はウエハーステージ14上に配置されており、ウエハー
ステージ14により、転写パターン12Pの結像面上の
収差を測定するための位置へ、位置合わせされる。
【0121】第2照明系25は、反射体110と共役な
部分に透過部を有するマスク12、半透光性のミラー2
4、並びに投影光学系10を介して反射体110を照明
する。ここで、マスク12はなくともよい。反射体11
0で散乱反射された光束は、投影光学系10により、投
影光学系10のマスク側に結像する。この結像光束は半
透過性ミラー24により折り曲げられ、それによってで
きる結像位置近傍にマスク17Mを配置した構成であ
る。マスク17Mは、制御装置19によって制御される
アクチュエータによって、投影光学系10の物体面(マ
スクパターン12Pが配置される面)と共役な面に沿っ
て走査される。その他、図中の番号は、図7と同じもの
を示している。
【0122】以上説明した実施形態1〜4の各投影露光
装置は、投影光学系10を構成する複数の光学素子のう
ち複数のレンズが光軸方向及び/又は光軸直交方向へ移
動可能に指示してあり、不図示の収差調節用の駆動系に
より、前述の方法と装置を用いて得た波面収差情報にも
とづいて、一つ又は複数のレンズを動かすことにより、
光学系10の一種または複数値の収差(とくにザイデル
の5収差)を補正したり、最適化したりすることができ
る。また、光学系10の収差を調整する手段としては、
可動レンズ以外に、可動ミラー(光学系がカタディオプ
トリック系のとき)や、傾動できる平行平面板や、圧力
制御可能な空間などさまざまな公知の系を用いるものが
適用できる。
【0123】[実施形態5]図18に本発明の第5実施
形態に係る投影露光装置を示す図である。照明系16か
ら出射された光束は、第1の透過部(光学素子)11が
形成されたマスク12を通過し、投影光学系10を通し
て、第1の透過部11の像を投影光学系10の像側焦点
位置に結像する。この光束は、第1の透過部11の結像
位置近傍に配置された第2の透過部17Tを通過し、光
強度分布測定装置18の測定面に到達し、ここで光強度
分布が測定される。第2の透過部17Tが形成された第
2のマスク17Mと、光強度分布測定装置18は、ウエ
ハステージ14上に搭載され、第1の透過部11の結像
位置近傍に位置合わせされる。制御装置19は、アクチ
ュエータ31を制御して、第2の透過部17Mを投影光
学系10の光軸AXに垂直な面内で走査する。信号処理
装置20は、光強度分布測定装置18で計測された光強
度分布(走査に伴う変化)の信号を処理して、投影光学
系10の波面収差を求める。
【0124】なお、第1の透過部11は、ウエハWに転
写すべき転写パターンが形成されたマスクに形成されて
もよい。第1の透過部11及び転写パターンを照明する
照明系は、共通に設けられてもよいし、別個に設けられ
てもよい。
【0125】照明系16から出射される光束は、第1の
透過部11を通過した光束が投影光学系10の入射瞳を
充分に覆うものであるとする。これは、例えば、照明系
16の開口数と投影光学系10のマスク12側の開口数
とを等しくすることによって実現される。
【0126】第1の透過部11は、投影光学系10のア
イソプラナティック領域より小さいものとする。半導体
露光装置の投影系の場合、目安として画面サイズの数%
以内がアイソプラナティック領域とみなされる。したが
って、6″マスクを用いる半導体露光装置の場合、第1
の透過部11の大きさは、数ミリ以内となる。
【0127】図8は、第1の透過部11としての矩形開
口を、マスク12上に10×10のマトリクス状に配置
した例である。このように、第1の透過部11を複数個
配置し、それぞれの結像位置で結像性能を測定すること
により、複数の像点において投影光学系10の結像性能
が計測できる。
【0128】図9は、第2の透過部17Tと光強度分布
測定装置18の部分を拡大図示したものである。第2の
透過部17Tと光強度分布測定装置18は、ウエハステ
ージ14により第2の透過部17Tが第1の透過部11
の結像位置(投影光学系10の像側の焦点位置)近傍と
なるように位置合わせされる。
【0129】また、光強度分布測定装置18の光強度測
定面上の位置は投影光学系10の射出瞳上の位置と1対
1の関係を有する。これは、例えば、光強度分布の検出
装置18を、ある程度投影光学系の結像位置から離すこ
とによって実現できる。あるいは、投影光学系10の出
射瞳を光強度分布測定装置18の光強度測定面に結像さ
せる瞳結像光学系を使用することによっても実現でき
る。ここで、該瞳結像光学系の物体側焦点位置は第2の
透過部17Tの位置に一致し、像側焦点位置は光強度測
定面に一致する。
【0130】光強度測定装置18は、例えば、多数の画
素が2次元配置された固体撮像素子を有する。該固体撮
像素子の撮像領域は、投影光学系10の瞳を充分にカバ
ーするように決定される。
【0131】このような状態で、第2の透過部17Tを
アクチュエータ31により光軸AXに垂直な平面を走査
する。この時の、第2の透過部17Tの位置(u,v)
に対する光強度分布測定装置18の固体撮像素子の各画
素によって検出される光強度の変化(光強度分布)を信
号処理装置20が取り込み、これを処理することによ
り、光線収差(ε(x、y)、η(x、y))が得られ
る。ただし、(x、y)は、光強度分布測定装置18の
測定面上の位置座標であり、投影光学系10の射出瞳面
の座標と1対1に対応している。さらに、このようにし
て得られた光線収差から、前述の式(1)式(2)に基
づいて信号処理装置20により、波面収差φ(x、y)
が求められる。
【0132】[実施形態6]図19は、本発明の第6の
実施例に係わる、投影光学系の結像性能を測定するため
の第1の透過部、第2の透過部、光強度分布測定装置と
を設けた、投影露光装置を示す図である。
【0133】照明系16は、転写パターン12P及び第
1の透過部11を照明する。転写パターン12P及び第
1の透過部11はマスク12に形成されている。ただ
し、両パターンは別個のマスクに形成されてもよい。
【0134】転写パターン12Pを基板に転写する際、
照明系16から出射された光束は、転写パターン12P
を通過し、投影光学系10を通して、転写パターン12
Pの像を投影光学系10の像側焦点位置、すなわち、ウ
エハステージ14上のウエハWに結像させる。
【0135】この実施例では、照明系16、第1の透過
部11、測定ユニット102により、投影光学系10の
波面収差が計測される。測定ユニット102は、第2の
透過部17Tと光強度分布測定装置104とが一体化さ
れた構造を有する。
【0136】図20は、測定ユニット102の詳細図で
ある。この測定ユニット102は、瞳結像光学系103
と、CCD等の2次元固体撮像素子105を有する光強
度分布測定装置104とを備えている。
【0137】照明系16から出射された光束は、図8に
示すような複数の第1の透過部11が形成されたマスク
12の該複数の透過部を通過し、投影光学系10を通過
して、第1の透過部11の像を投影光学系10の像側焦
点位置に結像する。この光束は、第1の透過部11の結
像位置近傍に配置された第2の透過部17Tを通過し、
瞳結像光学系103を介して、固体撮像素子105に到
達し、光強度分布が測定される。
【0138】アクチュエータとしてのウエハステージ1
4を駆動することにより測定ユニット102を投影光学
系10の光軸AXに垂直な面内で走査しながら、固体撮
像素子105上の光強度の変化を測定することにより、
上記の各実施形態と同様に投影光学系10の波面収差を
測定することができる。
【0139】瞳結像光学系103は、焦点距離fのコリ
メーターレンズであり、物体側焦点面が第2の透過部1
7Tの位置、像側焦点面が2次元固体撮像素子105の
受光面の位置となるように測定ユニット102内に構成
され、2次元固体撮像素子105は瞳結像光学系103
により投影光学系10の射出瞳と共役となっている。
【0140】図21は、測定ユニット102を図10の
x方向においてマイナスからプラス方向に走査したとき
の、測定ユニット102を基準とした座標系で観察した
結像の様子を示す。第2の透過部17Tは省略してあ
る。
【0141】測定ユニット102をx方向に走査する
と、最初Aの位置に合った結像点がAからB、そしてC
と移動するが、第1の透過部11の像は投影光学系10
により第2の透過部17Tの位置に結像していて、瞳結
像光学系103の物体側焦点面と第2の透過部17Tの
位置とが一致し、瞳結像光学系103の像側焦点面と2
次元固体撮像素子105の受光面の位置とが一致してい
るため、2次元固体撮像素子105上に結像される投影
光学系10の射出瞳の像の位置は、測定ユニット102
を走査しても移動せず、射出瞳の一点は常に2次元固体
撮像素子105上の一点に結像されることとなる。
【0142】この状態で、測定ユニット102を投影光
学系10の光軸AXと垂直方向に走査することで、上記
の各実施形態と同様に投影光学系10の波面収差を測定
することができる。
【0143】本発明の第6の実施形態によると、測定ユ
ニット102を使用することで、ウエハステージ14上
に配置する要素を簡素化することができ、装置実装上有
利である。
【0144】[実施形態7]次に、この発明に係る第7
の実施形態について、図22を参照しながら説明する。
【0145】図22は、第7の実施形態に係る投影露光
装置100を示すものであり、この投影露光装置100
には、結像性能を測定するための第1の透過部(光学素
子)11を有するマスク12と、補助照明系113と、
投影光学系114と、第2の透過部115を有するマス
ク115Aと、光強度分布測定装置116と、ウエハー
ステージ117とを備えている。
【0146】第1の透過部11は、マスク12に形成さ
れており、投影光学系114のアイソプラナティツク領
域より小さいものとする。半導体露光装置での投影系の
場合、目安として画面サイズの数%以内がアイソプラナ
ティツク領域とみなされる。したがって、6´´マスク
を用いる半導体露光装置の場合、第1の透過部11の大
きさは、数ミリ以内であることが必要である。なお、図
8は、第1の透過部11として、矩形開口を、マスク1
2上に10×10のマトリクス状に配置したものであ
る。このように、第1の透過部11を複数個配置し、そ
れぞれの結像位置で結像性能を測定することにより、複
数像点での結像性能が計測できる。
【0147】補助照明系113は、この実施形態では主
照明系を兼ねている。この補助照明系13から出射する
光束は、第1の透過部11を通過した光束が投影光学系
114の入射瞳を充分に覆うものであるとする。これ
は、例えば、補助照明系113をσ=1の照明系とする
ことによって実現される。
【0148】投影光学系114は、この補助照明系11
3から出射され第1の透過部11及びマスク12を通過
した光束を結像させるようになっている。また、この結
像光束は、第1の透過部11の結像位置近傍に配置され
た第2の透過部115を透過し、光強度分布測定装置1
16の測定面に到達し、ここで光強度分布が測定される
ようになっている。
【0149】第2の透過部115を設けたマスク115
Aと光強度分布検出装置116とは、ウエハーステージ
117に搭載されており、第1の透過部11の結像位置
近傍に位置合わせされている。また、この第2の透過部
115は、制御装置115Dによって制御されるアクチ
ュエータ115Cによって光軸Pに垂直な面内で走査さ
れるようになっている。また、光強度分布検出装置11
6には、光強度分布の信号処理装置116Aが接続され
ている。
【0150】ウエハーステージ117には、ウェハーチ
ャック117Aを備えおり、駆動装置117Bで駆動さ
れるようになっている。
【0151】次に、図23は、第2の透過部115と光
強度分布測定装置116の部分を拡大した説明図であ
る。
【0152】第2の透過部115と光強度分布測定装置
116は、ウェハーステージ117により第2の透過部
115が第1の透過部11の像の結像位置近傍となるよ
うに位置合わせされる。また、光強度分布測定装置11
6の光強度測定面上の位置は投影光学系114の射出瞳
上の位置と1対1の対応がとれる程度に広がりのある位
置に配置される。これは、たとえば、光強度分布測定装
置116を、ある程度投影光学系114の結像位置から
離すことによって実現できる。あるいは、瞳結像光学系
を使用することによっても実現できる。
【0153】光強度分布測定装置116は、例えば、2
次元固体撮像素子を用い各画素を受光単位とすることに
よって、個々の受光単位が補足する光束の断面積の合計
が前記投影光学系114の瞳上において瞳の面積を充分
に覆うように構成される。
【0154】次に、この実施形態に係る投影露光装置1
の作用について説明する。
【0155】第2の透過部115は、アクチュエータ1
15Cにより光軸Pに垂直な平面を走査する。この時の
透過部115の位置に対する光強度分布測定装置116
の各受光単位(画素)の光強度変化を、光強度分布の信
号処理装置116Aにより、前述した原理に基づき信号
処理をすることにより、光線収差(ε(x,y),η
(x,y))が得られる。ただし、(x,y)は、光強
度分布測定装置116の光強度測定面D上の位置座標で
あり、かつ投影光学系114の射出瞳面の座標でもあ
る。さらに、このようにして得られた光線収差から、前
述の式(1)、式(2)、即ち ε(x,y)=R´・(∂φ/∂x) ……(1) η(x,y)=R´・(∂φ/∂y) ……(2) に基づき、信号処理装置116Aにより波面収差φ
(x,y)が求められる。
【0156】[実施形態8]次に、この発明の第8の実
施形態について図24を参照しながら説明する。
【0157】図24は、この発明の第8の実施形態に係
る投影露光装置200を示すものであり、この投影露光
装置200では、結像性能を測定するための第1の透過
部221を有するマスク221Aと、補助照明系223
と、投影光学系224と、第2の透過部225を有する
マスク225Aと、光強度分布測定装置226と、ウエ
ハーステージ227との他に、折曲光学系228と、反
射光学系229とを備えている。
【0158】マスク221Aには、円形開口等の第1の
透過部(光学素子)221が形成されている。
【0159】補助照明系223は、ここから出射した光
束が、円形開口等の第1の透過部221が形成されたマ
スク221Aを通過するように構成されている。また、
この補助照明系223は、第1の透過部221を通過し
た光束が投影光学系224の入射瞳を充分に覆うような
照明状態となるように、例えばσ=1の照明系とされて
いる。
【0160】投影光学系224は、補助照明系223か
ら出射され折曲光学系228を透過してきた光束を、後
述する反射光学系229の曲率中心位置に結像させるよ
うになっている。
【0161】マスク225Aには、開口スリット等の第
2の透過部225が形成されている。この第2の透過部
225は、アクチュエータ225Cにより、折曲光学系
228で偏向された投影光学系224の光軸Pと垂直な
z方向及びy方向に沿って移動可能となっている。ま
た、アクチュエータ225Cは、アクチュエータ制御装
置225Dにより制御されており、アクチュエータ22
5Cの移動量をデータとして信号処理装置226Aに転
送するようになっている。
【0162】光強度分布測定装置226は、図25のよ
うに、瞳結像光学系226Bと固体撮像素子226Cと
を備えており、固体撮像素子226Cは瞳結像光学系2
26Bにより投影光学系224の入射瞳と共役関係とな
っている。
【0163】折曲光学系228は、半透性の部材(ハー
フミラー)で構成されている。また、この折曲光学系2
28は、次に説明する反射光学系229で折り返されて
再び投影光学系224を透過した光束の光路を変えるよ
うになっている。なお、この光束は、この折り曲げられ
た光路上で第1の透過部221の像を結像点に結び、こ
の像の近傍に配置されたマスク225Aの開口スリット
などの第2の透過部225を通過するようになってい
る。また、この第2の透過部225通過後の光束は、光
強度分布測定装置226の光強度測定面に到達し、そこ
で光強度が測定されるようになっている。
【0164】反射光学系229は、第1の透過部221
から出射されて投影光学系224を通って結像する光束
の結像位置と曲率中心が一致するように配置された球面
ミラーで構成されており、ここで折り返された後、再び
投影光学系224を透過して第2の透過部225近傍で
結像される。
【0165】次に、この第8の実施形態に係る投影露光
装置の作用について、図25を参照しながら説明する。
【0166】図25は第2の透過部225と光強度分布
測定装置226とについての部分拡大図である。
【0167】投影光学系224を2度透過した光(往復
した光)が第1の透過部221の像の理想結像点P0を
通過するように、第2の透過部225をアクチュエータ
225Cにより、図25の−z方向から+z方向に走査
する。この走査において、投影光学系224の瞳の中心
を透過してきた主光線Aoは、第2の透過部225とし
ての開口スリットの上側の端が理想結像位置Poを横切
ってから、下側の端が理想結像位置Poをよこぎるまで
の間、第2の透過部225を通過し、光強度分布測定装
置226でその光強度が観測される。
【0168】このときの、スリット走査に伴う光強度分
布を、横軸にスリット位置、縦軸に光強度をとってグラ
フにすると、図26の(B)のようになる。スリット位
置に対する光強度は、スリット幅Lと第2の透過部22
1の円形開口像の直径ρに対応する間だけ光強度を持っ
た形状となる。
【0169】同様に、図25において、z方向に横収差
εを持った光線Aについて考える。この光線Aは理想結
像面からz方向にε離れたP1の位置を通過するので、
光線Aは、第2の透過部225の開口スリットの上端が
P1を横切ってから下端がP1を横切るまでの間だけ、
開口スリットを通過することになる。この時の、スリッ
ト位置に対する光強度分布は、図26の(A)のよう
に、主光線Aoの光強度分布に対して、εだけ光強度形
状がシフトしたものとなる。
【0170】このように、主光線Aoに対する、光強度
形状のずれ量は横収差量に対応するため、光強度分布測
定装置226において、瞳各点に対応する受光単位につ
いて、第2の透過部225の位置に対する光強度変化の
様子を求め、主光線Aoと瞳各点の光強度形状のずれ量
を測定することで、瞳全面のz方向の横収差量が測定可
能である。同様にして、第2の透過部225をy方向に
走査すると、y方向の横収差ηを測定することが可能で
ある。ただしy方向に走査する場合の開口スリットは、
y方向に十分長いものとする。
【0171】このようにして得られたz方向とy方向の
横収差量(ε、η)は、レチクル側で測定されており、
光束が投影光学系224を2度透過してきているので、
投影光学系224の波面収差φとの間について、次式 ε=−(1/NAo)・[∂(2φ)/∂x] ……(17) η=−(1/NAo)・[∂(2φ)/∂y] ……(18) の関係が成立する。ここで、NAoは、投影光学系22
4のレチクル側の開口数で、x,yは入射瞳上の座標
で、瞳の径で規格化された値である。
【0172】次に、先の式(17),式(18)式を用
いて、瞳全面に関して、x方向,y方向の横収差量
(ε,η)の測定を行うことで、投影光学系224の波
面収差φを求めることが可能となる。
【0173】この第2の実施形態では、測定された横収
差量(ε,η)は、投影光学系224の波面収差φの影
響を2倍受け、レチクル側のNAはウエハー側のNAよ
り小さいので、第7の実施形態で測定される横収差より
も大きな値となる。
【0174】例えば投影光学系224の縮小倍率を5倍
とし、瞳上の同一点における、第7の実施形態により測
定される横収差量をε´、本実施形態による横収差量を
ε´とし、(1)式と(17)式を用いれば、これらの
比は、 ε/ε´=2・(NAi/NAo) =10倍 ……(19) となり、この実施形態の方が10倍大きな横収差量を観
測することとなり、波面収差φの測定精度が大幅に向上
することとなる。ここで、NAiは投影光学系224の
ウエハー側の開口数であり、(19)式の計算において
は、 (NAi/NAo)=5 が投影光学系224の縮小倍率であることを使用した。
また、この実施形態では、ウエハー側よりもレチクル側
の方が、同一瞳点を通過してきた光束の角度が小さいた
めに、光強度分布測定装置226内の瞳結像光学系22
6Bの構成が簡単になるという効果も得られる。
【0175】[実施形態9]次に、この発明の第9の実
施形態について図27及び図28を参照しながら説明す
る。
【0176】図27は、この発明の第9の実施形態に係
る投影露光装置300を示すものであり、この投影露光
装置300では、第8の実施形態のものと同様の、第1
の透過部331を有するマスク331Aと、補助照明系
333と、投影光学系334と、第2の透過部335を
有するマスク(例えば、331Aと共通)と、ウエハー
ステージ337と、反射光学系339との他に、光強度
分布測定装置336を備えている。
【0177】反射光学系339は、第8実施形態のもの
と同様の球面ミラーを使用しているが、この球面ミラー
の曲率中心位置を、第1の透過部331の結像位置近傍
にて、光軸Pとは垂直な方向に偏心させて配置し、ここ
で反射して再び投影露光系334を透過してきた第1透
過部331の像を、第1の透過部331に対して光軸P
とは垂直方向にずれた位置に結像させる。
【0178】光強度分布測定装置336は、図27の要
部拡大図である図28に示すように、瞳結像光学系33
6Bと、固体撮像素子336Cとの他に、反射鏡36D
を備えており、固体撮像素子336Cは瞳結像光学系3
36Bにより投影光学系334の入射瞳と共役関係とな
っている。
【0179】この実施形態でも、理想結像位置Poにお
いてスリット等の第2の透過部335を有する第2のマ
スクを走査し、光強度分布測定装置336で光強度分布
を測定する構成となっているが、本実施例の場合、第8
の実施形態と比較して、半透性の光軸折り曲げ光学系2
28がないので、その分、光量損失が少ないという利点
がある。
【0180】[実施形態10]次に、この発明の第10
の実施形態について図29を参照しながら説明する。
【0181】図29に示す第10の実施形態では、投影
露光装置400に、第1の透過部を有するマスク441
と、マスク441Aと、補助照明系443と、投影光学
系444と、第2の透過部(走査パターン)を有するマ
スク445と、光強度分布測定装置446と、ウエハー
ステージ447と、反射光学系449と、引回し光学系
440A及びこの引回し光学系440Aで伝播された光
を照射する光照射系440Bを備えている。
【0182】この実施形態では、ウェハーステージ44
7側に、円形開口等の第1の透過部を有する第1のマス
ク441と第2の透過部を有する第2のマスク445を
配置した構成となっている。また、反射光学系449
は、マスク441A近辺に曲率中心を有し、投影光学系
444の光軸に対して偏心して配置されている。
【0183】引回し光学系440Aは、補助照明系44
3からウェハー側に光を引回すためのものであり、光フ
ァイバーなどの光伝播手段を使用している。
【0184】また、光照射系440Bには、円形開口等
の第1の透過部を有するマスク441が設けられてお
り、引回し光学系440Aで引回してきた光を、該透過
部を通して、投影光学系444に照射するようになって
いる。
【0185】従って、この実施形態によれば、マスク4
41の透過部を通り投影光学系444を透過してきた光
は、反射光学系449にて反射する。そして、この反射
光学系449で反射した後に、再び投影光学系444を
透過した光は、投影光学系444の光軸に垂直で、第1
の透過部を有する第1のマスク441と同じ平面内に結
像する。結像した光は第2の透過部を有する第2のマス
ク445にて走査され、光強度分布測定装置446に
て、光強度分布が測定される。そして、第2のマスク4
45の第2の透過部の位置と光強度分布とを信号処理装
置446Aで処理することで、投影光学系444の収差
が測定される。
【0186】[半導体デバイスの製造方法]次に、以上
説明した投影露光装置を利用した半導体デバイスの製造
方法の実施例を説明する。
【0187】図30は,半導体デバイス(ICやLSI
等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の
製造を説明するためのフローチャートである。ステップ
1(回路設計)では、半導体デバイスの回路設計を行
う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パタ
ーンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)では、シリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は、前工程
と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ス
テップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チッ
プ化する工程であり,アッセンブリ工程(ダイシング、
ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等
の工程を含む。ステップ6(検査)では,ステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0188】図31は,図30のステップ4のウエハプ
ロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11
(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップ1
2(CVD)では、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ス
テップ13(電極形成)では、ウエハ上に電極を蒸着等
によって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)で
はウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト
処理)ではウエハに感光材を塗布する。ステップ16
(露光)では、上記説明した露光装置によってマスクの
回路パターンをウエハに露光する。ステップ17(現
像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エ
ッチング)では,現像したレジスト像以外の部部を削り
取る。ステップ19(レジスト剥離)では,エッチング
が済んで不要となったレジストを取り除く。これらのス
テップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に
回路パターンが形成される。
【0189】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高精度の半導体デバイスを製造すること
ができる。
【0190】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、実際に露
光に使用する状態での投影光学系の波面収差の測定が実
現され、投影光学系のより精密な調整や、収差の影響を
受けにくいデバイスの設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】収差のある光学系の理想結像点IPから外れた
光線Aの光路図である。
【図2】第2の透過部を通過した光の光強度分布測定装
置上の強度分布を示す図である。
【図3】第2の透過部が形成されたマスクの一例を示す
図である。
【図4A】、
【図4B】図に示す光線A及びPによる光強度分布測定
装置の測定面上におけるu軸方向、v軸方向の光強度分
布図である。
【図5】第2の透過部をアイソプラナティック領域内の
正方開口とした場合の結像点IP近傍の光束を説明する
図である。
【図6A】、
【図6B】図5に示す光束A’及びP’による光強度分
布測定装置の測定面上におけるu軸方向、v軸方向の光
強度分布図である。
【図7】本発明の第1実施形態の投影露光装置を示す図
である。
【図8】第1の透過部としての矩形開口をマトリクス状
に配置した例を示す図である。
【図9】第2の透過部と光強度分布測定装置の部分を拡
大した図である。
【図10】投影光学系の出射瞳、結像面、光強度分布測
定面における波面と光線と関係を説明するための図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態の投影露光装置の概念
図である。
【図12】図11の投影露光装置に用いる第2照明系の
概念図である。
【図13】本発明の第3実施形態の投影露光装置の概念
図である。
【図14】本発明の第4実施形態の投影露光装置の概念
図である。
【図15】数式(3)〜数式(6)を示す図である。
【図16】数式(7)〜数式(12)を示す図である。
【図17】数式(13)〜数式(16)、及び数式
(3’)、数式(4’)、数式(11’)、数式(1
2’)を示す図である。
【図18】本発明の第第5実施形態の投影露光装置の概
念図である。
【図19】本発明の第6実施形態の投影露光装置の概念
図である。
【図20】本発明の第6実施形態の投影露光装置におい
て用いられる測定ユニットの断面図である。
【図21】測定ユニットを走査したときの結像の様子を
説明するための図である。
【図22】本発明の第7実施形態の投影露光装置を示す
概略構成図である。
【図23】第2の透過部と光強度分布測定装置の部分を
拡大した説明図である。
【図24】本発明の第8実施形態の投影露光装置を示す
概略構成図である。
【図25】透過部と光強度分布測定装置とについての部
分拡大図である。
【図26】スリットを有するマスクの走査に伴なう光強
度分布を示すものであり、(A)は主光線の光強度、
(B)はスリット位置の光強度、をそれぞれ示すグラフ
である。
【図27】本発明の第9の実施形態に係る投影露光装置
を示す概略構成図である。
【図28】本発明の第9の実施形態に係る投影露光装置
の要部拡大図である。
【図29】本発明の第10の実施形態に係る投影露光装
置を示す概略構成図である。
【図30】半導体デバイス製造工程のフローチャート
【図31】ウエハプロセスのフローチャート

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影露光装置であって、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を保持
    する保持部と、 前記投影光学系の像面若しくは物体面又はそれらに対し
    て共役な面の近傍に配置された、透過部を有するマスク
    と、 前記投影光学系によって形成される前記光学素子の像の
    面に沿って前記マスクを駆動するアクチュエータと、 前記マスクが駆動されている状態において、前記光学素
    子から出射され、前記投影光学系を通過し、更に前記マ
    スクの透過部を通過した光の強度を計測する計測器と、 を備えることを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記光学素子は、前記投影光学系の物体
    面の近傍に配置され、前記マスクは、前記投影光学系の
    像面の近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記
    載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子は、透過部を有するマスク
    であり、前記光学素子としてのマスクが照明系により照
    明されることにより前記投影光学系に向けて光が出射さ
    れることを特徴とする請求項5に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記光学素子は、前記投影光学系の像面
    の近傍に配置され、前記マスクは、前記投影光学系の物
    体面の近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記
    載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記光学素子は、透過部を有するマスク
    であり、前記光学素子としてのマスクが照明系により照
    明されることにより前記投影光学系に向けて光が出射さ
    れることを特徴とする請求項7に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記投影露光装置は照明系を有し、 前記光学素子は反射部材であり、 前記反射部材は、前記照明系から出射され、前記投影光
    学系を介して前記反射部材に入射する光を、前記投影光
    学系に向けて反射することを特徴とする請求項7に記載
    の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記光学素子から出射され、前記投影
    光学系を通過した光を偏向させて前記マスクに導く反射
    鏡を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の投影
    露光装置。
  11. 【請求項11】 前記光学素子は、前記投影光学系の物
    体面の近傍に配置され、前記マスクは、前記投影光学系
    の物体面に対して共役な面の近傍に配置され、 前記投影露光装置は、前記投影光学系の像面側に配置さ
    れた第1の反射鏡と、前記第1の反射鏡で反射され前記
    投影光学系を通過した光を前記計測器に第2の反射鏡と
    を更に備え、 前記光学素子から出射された光は、前記投影光学系を通
    過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び前記投影光学
    系を通過し、更に前記第2の反射鏡で反射されて前記マ
    スクに導かれることを特徴とする請求項1に記載の投影
    露光装置。
  12. 【請求項12】 前記光学素子及び前記マスクは、前記
    投影光学系の物体面の近傍に配置され、 前記投影露光装置は、前記投影光学系の像面側に配置さ
    れた反射鏡を更に備え、 前記光学素子から出射された光は、前記投影光学系を通
    過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通
    過し、前記マスクに導かれることを特徴とする請求項1
    に記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記光学素子及び前記マスクは、前記
    投影光学系の像面の近傍に配置され、 前記投影露光装置は、前記投影光学系の物体面側に配置
    された反射鏡を更に備え、 前記光学素子から出射された光は、前記投影光学系を通
    過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影光学系を通
    過し、前記マスクに導かれることを特徴とする請求項1
    に記載の投影露光装置。
  14. 【請求項14】 前記投影光学系の像面若しくは物体面
    の近傍の所定領域は、前記投影光学系のアイソプラナテ
    ィック領域内の大きさであることを特徴とする請求項1
    に記載の投影露光装置。
  15. 【請求項15】 前記投影光学系の像面若しくは物体面
    の近傍の所定領域から出射された光が前記投影光学系の
    瞳を充分に覆うことを特徴とする請求項1に記載の投影
    露光装置。
  16. 【請求項16】 投影露光装置であって、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過部を
    有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第
    2の透過部を有する第2のマスクと、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    するアクチュエータと、 前記第2のマスクが駆動されている状態において、前記
    照明系から出射され、前記第1の透過部、前記投影光学
    系、前記第2の透過部を通過した光の強度の変化を計測
    する計測器と、 を備えることを特徴とする投影露光装置。
  17. 【請求項17】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の投影露光装置。
  18. 【請求項18】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項16に記載の投影露光装置。
  19. 【請求項19】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項16に記載の投影露光装置。
  20. 【請求項20】 前記投影光学系の出射瞳を前記計測器
    の計測面上に結像させる結像光学系を更に備えることを
    特徴とする請求項16に記載の投影露光装置。
  21. 【請求項21】 前記アクチュエータは、前記第2のマ
    スクと共に前記計測器及び前記結像光学系を駆動するこ
    とを特徴とする請求項20に記載の投影露光装置。
  22. 【請求項22】 前記第2のマスク、前記結像光学系及
    び前記計測器は一体化された計測ユニットを構成し、前
    記アクチュエータは、前記計測ユニットを前記投影光学
    系の像面に沿って駆動することを特徴とする請求項20
    に記載の投影露光装置。
  23. 【請求項23】 前記第1のマスクには、複数の第1の
    透過部が形成されていることを特徴とする請求項16に
    記載の投影露光装置。
  24. 【請求項24】 前記第1のマスクには、前記第1の透
    過部の他、基板に転写すべき転写パターンが形成されて
    いることを特徴とする請求項16に記載の投影露光装
    置。
  25. 【請求項25】 投影露光装置であって、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する第1の保持部と、 前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置された、
    第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び
    前記投影光学系を通過した光を前記第2の透過部に向け
    て偏向させる第2の反射鏡と、 前記第2のマスクを所定面内で駆動するアクチュエータ
    と、 前記第2のマスクが駆動されている状態において、前記
    照明系から出射され、前記第1のマスクの第1の透過部
    及び前記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射
    され、再び前記投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡
    で反射され、前記第2のマスクの第2の透過部を通過し
    た光の強度を計測する計測器と、 を備えることを特徴とする投影露光装置。
  26. 【請求項26】 記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
    を特徴とする請求項25に記載の投影露光装置。
  27. 【請求項27】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項25に記載の投影露光装置。
  28. 【請求項28】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項25に記載の投影露光装置。
  29. 【請求項29】 前記第1の反射鏡は、球面鏡であるこ
    とを特徴とする請求項25に記載の投影露光装置。
  30. 【請求項30】 前記第2の反射鏡は、ハーフミラーで
    あり、前記照明系から出射された光を通過させて前記投
    影光学系に通す一方で、前記第1の反射鏡で反射され前
    記投影光学系を通過した光を前記第2のマスクの第2の
    透過部に向けて反射することを特徴とする請求項25に
    記載の投影露光装置。
  31. 【請求項31】 投影露光装置であって、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過部を
    有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透
    過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光学系
    を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影
    光学系の像面側に配置された反射鏡と、 前記第2のマスクを前記投影光学系の物体面に沿って駆
    動するアクチュエータと、 前記第2のマスクが駆動されている状態において、前記
    照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影光
    学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強度を計測
    する計測器と、 を備えることを特徴とする投影露光装置。
  32. 【請求項32】 記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
    を特徴とする請求項31に記載の投影露光装置。
  33. 【請求項33】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項31に記載の投影露光装置。
  34. 【請求項34】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項31に記載の投影露光装置。
  35. 【請求項35】 前記反射鏡は、球面鏡であることを特
    徴とする請求項31に記載の投影露光装置。
  36. 【請求項36】 投影露光装置であって、 基板ステージと、 前記基板ステージ上の基板にパターンを投影する投影光
    学系と、 前記投影光学系と前記基板ステージの間に配置された、
    第1の透過部を有する第1のマスクと、 前記第1の透過部を照明する照明系と、 前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配置され
    た、第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光
    学系を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記
    投影光学系の物体側に配置された反射鏡と、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    するアクチュエータと、 前記第2のマスクが駆動されている状態において、前記
    照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過し、前記反射鏡で反射され、再び前記投影光
    学系を通過し、第2の透過部を通過した光の強度を計測
    する計測器と、を備えることを特徴とする投影露光装
    置。
  37. 【請求項37】 記計測器による計測結果に基づいて前
    記投影光学系の収差を演算する演算器を更に備えること
    を特徴とする請求項36に記載の投影露光装置。
  38. 【請求項38】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の光線収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項36に記載の投影露光装置。
  39. 【請求項39】 前記計測器による計測結果に基づいて
    前記投影光学系の波面収差を演算する演算器を更に備え
    ることを特徴とする請求項36に記載の投影露光装置。
  40. 【請求項40】 前記反射鏡は、球面鏡であることを特
    徴とする請求項36に記載の投影露光装置。
  41. 【請求項41】 投影光学系を介して基板にパターンを
    投影する投影露光装置における該投影光学系の収差を計
    測する計測方法であって、 前記投影露光装置は、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を保持
    する保持部と、 前記投影光学系の像面若しくは物体面又はそれらに対し
    て共役な面の近傍に配置された、透過部を有するマスク
    とを備え、 前記方法は、 前記投影光学系によって形成される前記光学素子の像の
    面に沿って前記マスクを駆動しながら、前記光学素子か
    ら出射され、前記投影光学系を通過し、更に前記マスク
    の透過部を通過した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る計測方法。
  42. 【請求項42】 投影光学系を介して基板にパターンを
    投影する投影露光装置における該投影光学系の収差を計
    測する計測方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過部を
    有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第
    2の透過部を有する第2のマスクとを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部、前記投影光学系、前記第2の透過部を通過した光の
    強度の変化を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る計測方法。
  43. 【請求項43】 投影光学系を介して基板にパターンを
    投影する投影露光装置における該投影光学系の収差を計
    測する計測方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する第1の保持部と、 前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置された、
    第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び
    前記投影光学系を通過した光を前記第2の透過部に向け
    て偏向させる第2の反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを所定面内で駆動しながら、前記照明
    系から出射され、前記第1のマスクの第1の透過部及び
    前記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で
    反射され、前記第2のマスクの第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る計測方法。
  44. 【請求項44】 投影光学系を介して基板にパターンを
    投影する投影露光装置における該投影光学系の収差を計
    測する計測方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透
    過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光学系
    を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影
    光学系の像面側に配置された反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の物体面に沿って駆
    動しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過
    した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る計測方法。
  45. 【請求項45】 投影光学系を介して基板にパターンを
    投影する投影露光装置における該投影光学系の収差を計
    測する計測方法であって、 前記投影露光装置は、 基板ステージと、 前記基板ステージ上の基板にパターンを投影する投影光
    学系と、 前記投影光学系と前記基板ステージの間に配置された、
    第1の透過部を有する第1のマスクと、 前記第1の透過部を照明する照明系と、 前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配置され
    た、第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過してきた光を反射し、再び前記投影光学系を
    通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影光
    学系の物体側に配置された反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部
    及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、
    再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程とを含むことを特徴とす
    る計測方法。
  46. 【請求項46】 投影露光装置を利用して基板にパター
    ンを転写する転写方法であって、 前記投影露光装置は、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を保持
    する保持部と、 前記投影光学系の像面若しくは物体面又はそれらに対し
    て共役な面の近傍に配置された、透過部を有するマスク
    とを備え、 前記方法は、 前記投影光学系によって形成される前記光学素子の像の
    面に沿って前記マスクを駆動しながら、前記光学素子か
    ら出射され、前記投影光学系を通過し、更に前記マスク
    の透過部を通過した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特
    徴とする転写方法。
  47. 【請求項47】 投影露光装置を利用して基板にパター
    ンを転写する転写方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過部を
    有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第
    2の透過部を有する第2のマスクとを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部、前記投影光学系、前記第2の透過部を通過した光の
    強度の変化を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特
    徴とする転写方法。
  48. 【請求項48】 投影露光装置を利用して基板にパター
    ンを転写する転写方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する第1の保持部と、 前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置された、
    第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び
    前記投影光学系を通過した光を前記第2の透過部に向け
    て偏向させる第2の反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを所定面内で駆動しながら、前記照明
    系から出射され、前記第1のマスクの第1の透過部及び
    前記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で
    反射され、前記第2のマスクの第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特
    徴とする転写方法。
  49. 【請求項49】 投影露光装置を利用して基板にパター
    ンを転写する転写方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透
    過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光学系
    を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影
    光学系の像面側に配置された反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の物体面に沿って駆
    動しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過
    した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特
    徴とする転写方法。
  50. 【請求項50】 投影露光装置を利用して基板にパター
    ンを転写する転写方法であって、 前記投影露光装置は、 基板ステージと、 前記基板ステージ上の基板にパターンを投影する投影光
    学系と、 前記投影光学系と前記基板ステージの間に配置された、
    第1の透過部を有する第1のマスクと、 前記第1の透過部を照明する照明系と、 前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配置され
    た、第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光
    学系を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記
    投影光学系の物体側に配置された反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部
    及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、
    再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て基板にパターンを転写する転写工程とを含むことを特
    徴とする転写方法。
  51. 【請求項51】 投影露光装置を利用してデバイスを製
    造する製造方法であって、 前記投影露光装置は、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記投影光学系に向けて光を進行させる光学素子を保持
    する保持部と、 前記投影光学系の像面若しくは物体面又はそれらに対し
    て共役な面の近傍に配置された、透過部を有するマスク
    とを備え、 前記方法は、 前記投影光学系によって形成される前記光学素子の像の
    面に沿って前記マスクを駆動しながら、前記光学素子か
    ら出射され、前記投影光学系を通過し、更に前記マスク
    の透過部を通過した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
    写する転写工程と、 パターンが転写された感光材を現像する現像工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
  52. 【請求項52】 投影露光装置を利用してデバイスを製
    造する製造方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明系と前記投影光学系との間に、第1の透過部を
    有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の像側焦点位置の近傍に配置された、第
    2の透過部を有する第2のマスクとを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部、前記投影光学系、前記第2の透過部を通過した光の
    強度の変化を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
    写する転写工程と、 パターンが転写された感光材を現像する現像工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
  53. 【請求項53】 投影露光装置を利用してデバイスを製
    造する製造方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する第1の保持部と、 前記投影光学系の像面側に配置された第1の反射鏡と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に配置された、
    第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射され、再び
    前記投影光学系を通過した光を前記第2の透過部に向け
    て偏向させる第2の反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを所定面内で駆動しながら、前記照明
    系から出射され、前記第1のマスクの第1の透過部及び
    前記投影光学系を通過し、前記第1の反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、前記第2の反射鏡で
    反射され、前記第2のマスクの第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
    写する転写工程と、 パターンが転写された感光材を現像する現像工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
  54. 【請求項54】 投影露光装置を利用してデバイスを製
    造する製造方法であって、 前記投影露光装置は、 照明系と、 基板にパターンを投影する投影光学系と、 前記照明光学系と前記投影光学系との間に、第1の透過
    部を有する第1のマスクを保持する保持部と、 前記投影光学系の物体面の近傍に配置された、第2の透
    過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、第1の透過部及び前記投影光
    学系を通過してきた光を反射して、再び前記投影光学系
    を通過させて前記第2の透過部に入射させる、前記投影
    光学系の像面側に配置された反射鏡とを備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の物体面に沿って駆
    動しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過
    部及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射さ
    れ、再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過
    した光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
    写する転写工程と、 パターンが転写された感光材を現像する現像工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
  55. 【請求項55】 投影露光装置を利用してデバイスを製
    造する製造方法であって、 前記投影露光装置は、 基板ステージと、 前記基板ステージ上の基板にパターンを投影する投影光
    学系と、 前記投影光学系と前記基板ステージの間に配置された、
    第1の透過部を有する第1のマスクと、 前記第1の透過部を照明する照明系と、 前記投影光学系と前記基板ステージとの間に配置され
    た、第2の透過部を有する第2のマスクと、 前記照明系から出射され、前記第1の透過部及び前記投
    影光学系を通過してきた光を前記反射鏡で反射して、再
    び前記投影光学系を通過させて前記第2の透過部に入射
    させる、前記投影光学系の物体側に配置された反射鏡と
    を備え、 前記方法は、 前記第2のマスクを前記投影光学系の像面に沿って駆動
    しながら、前記照明系から出射され、前記第1の透過部
    及び前記投影光学系を通過し、前記反射鏡で反射され、
    再び前記投影光学系を通過し、第2の透過部を通過した
    光の強度を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて前記投影光
    学系の収差を演算する演算工程と、 前記演算工程で得られた収差に基づいて前記投影光学系
    を調整する調整工程と、 前記投影光学系が調整された前記投影露光装置を利用し
    て、感光材が塗布された基板の該感光材にパターンを転
    写する転写工程と、 パターンが転写された感光材を現像する現像工程と、 を含むことを特徴とする製造方法。
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