JP2002092586A - 画像解析装置、画像解析方法および画像解析処理をするための処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像解析装置、画像解析方法および画像解析処理をするための処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002092586A
JP2002092586A JP2000280873A JP2000280873A JP2002092586A JP 2002092586 A JP2002092586 A JP 2002092586A JP 2000280873 A JP2000280873 A JP 2000280873A JP 2000280873 A JP2000280873 A JP 2000280873A JP 2002092586 A JP2002092586 A JP 2002092586A
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Hitoshi Ueda
均 上田
Kazuji Hyakumura
和司 百村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い背景画像の除去を実現でき、しか
も最小自乗法の計算式が数学的に求められない任意の背
景近似モデルに対しても背景画像の除去を可能にした画
像解析装置、画像解析方法および画像解析処理をするた
めの処理プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 係数計算手段1により粒子原画像4から
背景モデル関数5の係数6を数値解析的に求め、これら
求められた係数6を背景モデル関数5に当てはめて背景
画像7を作成し、背景除去手段3により背景画像7を粒
子原画像4から差し引くことにより背景除去画像8を作
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像として、例
えば粒子画像の画像解析を行なう前処理として背景を除
去する機能を有する画像解析装置、画像解析方法および
画像解析処理をするための処理プログラムを記録した記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術の発展ととも
に、顕微鏡画像を電子画像として取り扱えるようにな
り、顕微鏡により取得した電子画像に対して画像解析を
行ない、所望する画像を得るようにしている。特に、光
学式のサイトメータにおいては、レーザ走査型顕微鏡よ
り取得した画像中に点在する細胞に対し粒子解析技術を
駆使して、個々の細胞の特徴量を検出し、統計量をオペ
レータに提示するようにしている。
【0003】しかし、このような光学式サイトメータに
より生成される粒子画像は、照射レーザのスポット位置
による光量ムラなどにより画像中に輝度ムラが発生し易
く、この輝度ムラが粒子抽出処理や粒子の特徴量(輝度
値の総和、ピーク値、面積、長径、短径、周囲長など)
に影響を及ぼし、統計量の精度を著しく低下させること
があった。
【0004】そこで、従来、これらの不都合を解決する
ものとして、画像の低周波成分をローパスフィルタなど
で抽出し、これを背景情報とし、この背景情報を原画像
から差し引くことにより、輝度ムラを削除するようにし
たもの、またはオペレータが指し示した粒子画像の背景
位置や、自動的にサンプリングした背景位置と、その輝
度情報から最小自乗法により2次曲面式を求め、この2
次曲線により計算される画像を背景情報として原画像か
ら差し引くことにより輝度ムラを削除するようにしたも
のなどが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者は、ロ
ーパスフィルタを用いて背景情報を抽出するようにして
いるが、このようにして抽出される背景情報は、ある程
度の画像情報も明るさのムラの情報として認識してしま
うため、かえって補正結果に不自然なムラが生じてしま
う。つまり、ローパスフィルタにより低周波成分を取り
出した際に、明るい粒子の影響が補正後に粒子の近傍に
ハローのような部分として観察されることがある。個々
の粒子の特徴量を計算する時に粒子近傍の背景データを
使用するため、粒子の周りにハローが発生すると、粒子
データの精度に対して悪影響を及ぼすという問題が生じ
る。
【0006】また、後者のオペレータが背景位置を指し
示すものは、1枚の画像に対する処理に適用する場合は
何ら問題にならないが、光学式のサイトメータのように
数百枚の粒子画像に対して適用する場合は、オペレータ
の作業量が膨大になってしまう上に、2次曲面の係数を
求めるためには、最小自乗法の計算式が数学的に求めら
れていることが前提とされているので、システムの光学
系によっては、最小自乗法の計算式が数学的に求められ
ない近似式f(x,y)も考えられ、このような数学的
に最小自乗法の式を求めることができない任意関数f
(x,y)に対しては適用できないという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、精度の高い背景画像の除去を実現でき、しかも最小
自乗法の計算式が数学的に求められない任意の背景近似
モデルに対しても背景除去を可能にした画像解析装置、
画像解析方法および画像解析処理をするための処理プロ
グラムを記録した記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像解析処理装置において、背景モデル関数の係数を数
値解析的に、原画像と前記背景モデル関数により作られ
る背景画像の自乗誤差が最小になる値を最適値として求
める係数計算手段と、この係数計算手段により求められ
た係数を前記背景モデル関数に当てはめて背景画像を作
成する背景画像作成手段と、この背景画像作成手段によ
り作成された背景画像で前記原画像を画像演算して背景
除去画像を作成する背景除去手段とを具備したことを特
徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記係数計算手段の数値解析には、ニュー
トンラプソン法を用いることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記係数計算手段の数値解析には、2分探
索法を用いることを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、画像解析処理方法
において、背景モデル関数の係数を数値解析的に、原画
像と前記背景モデル関数により作られる背景画像の自乗
誤差が最小になる値を最適値として求め、この求められ
た係数を前記背景モデル関数に当てはめて背景画像を作
成し、この作成された背景画像で前記原画像を画像演算
して背景除去画像を作成することを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、コンピュータによ
って画像解析処理をするための処理プログラムを記録し
た記録媒体であって、背景モデル関数の係数を数値解析
的に、原画像と前記背景モデル関数により作られる背景
画像の自乗誤差が最小になる値を最適値として求め、こ
の求められた係数を前記背景モデル関数に当てはめて背
景画像を作成し、この作成された背景画像で前記原画像
を画像演算して背景除去画像を作成する手段とを有する
ことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記係数計算手段の数値解析には、ニュー
トンラプソン法を用いることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記係数計算手段の数値解析には、2分探
索法を用いることを特徴としている。
【0015】この結果、本発明によれば、精度の高い背
景画像の除去を実現でき、しかも最小自乗法の計算式が
数学的に求められない任意の背景近似モデルに対しても
背景画像の除去を可能にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明が適
用される画像解析装置の概略構成を示している。図にお
いて、1は係数計算手段で、この係数計算手段1は、粒
子原画像4から背景モデル関数5の係数6を計算するも
のである。そして、背景画像作成手段2により係数計算
手段1での計算で求められた係数6を背景モデル関数5
に当てはめて背景画像7を作成し、背景除去手段3によ
り背景画像7を粒子原画像4から差し引き背景除去画像
8を得るようにしている。
【0018】なお本発明では、画像演算に減算を用いて
いるが、これに限られるものではなく、例えば粒子原画
像に対して特定の係数を加算した後、背景画像を減算す
るという画像演算であってもよい。
【0019】粒子解析では、粒子の周りの背景データ
は、粒子の特徴量を計算するために利用されるものであ
り、背景データが0になると必要な情報までもが少なく
なってしまうので正確な解析データが得られなくなる。
【0020】このため、上述したように粒子原画像に対
して特定の係数を加算した後、背景画像を減算するとい
う画像処理を行うことで、粒子の周りの背景データを0
にしないようにすることができる。
【0021】このような構成において、まず、背景モデ
ル関数5を決定する。この背景モデル関数5における係
数の値は、予め決められている必要はなく、システムの
光学系から予め求めておいてもよし、収集する粒子画像
の特性を考慮したモデルでもよい。また、数学的に最小
自乗近似式が求められなくてもよい。
【0022】例えば、以下のガウス式により背景画像を
生成する背景モデル関数が与えられている。
【0023】 f(x,y)=P0・exp{(P1・x)/(2・P3)}…(1) 次に、係数計算手段1により粒子原画像4から背景モデ
ル関数5の係数6(P0,P1,P2,…Pn)の最適
値(P0MIN,P1MIN,P2MIN,…,Pn
MIN)を求める。これら係数6の求め方は、後述する
係数計算手段1の説明で詳述する。
【0024】そして、これら求められた係数6(P0
MIN,P1MIN,P2MIN,…,PnMIN)を
背景画像作成手段2により背景モデル関数5に当てはめ
て背景画像7を作成し、その後、背景除去手段3により
背景画像7を粒子原画像4から差し引き背景除去画像8
を作成する。
【0025】次に、係数計算手段1について詳しく説明
する。この係数計算手段1は、背景モデル関数5の係数
6を求めるのに、解析的手法であるニュートンラプソン
法を採用している。図2は、ニュートンラプソン法を説
明するための図で、ここでは、係数P0を変化させた時
の原画像と背景モデル関数により作られる背景画像の自
乗誤差の変化を表すグラフを示している。このグラフで
は、横軸に係数P0を示し、F(P0)は原画像I
(x,y)とP0以外の係数(P1,P2,…,Pn)
を固定した(変化させない)時の背景モデル関数f
(x,y,P0,P1,P2,…,Pn)との自乗誤差
を求める評価関数を示している。そして、このときのF
(P0)は、以下の式で表されている。
【0026】
【数1】
【0027】次に、このようなF(P0)の1次微分を
数値解析的に求めた結果としてF’(P0)を得る。こ
のF’(P0)は、具体的には、以下の計算により求め
られる。
【0028】 F’(P0)={F(P0+ε)−F(P0−ε)}/2ε…(3) ただし、εは、微分値を求めるために必要な微少数。
【0029】この場合、F’(P0)は、正から負に変
化する点P0MINで、F(P0)が最小となり、この
P0MINが背景モデル関数5のP0において最適な係
数となる。このような最適係数を得るには、まず、初期
値P0におけるF’(P0 )の傾きF’’(P
)を解析的に求め、このF’(P0)を通る傾き
F’’(P0)の直線Lと横軸との交点P0を求
める。次に、P0におけるF’(P0)の傾き
F’’(P0)を解析的に求め、このF’(P0
を通る傾きF’’(P0)の直線Lと横軸との交点
P0を求め、以下、P0についても同様な処理を繰
り返し、F(P0)の値が最小になる時のP0 IN
背景モデル関数5のP0における最適な係数とする。
【0030】このような処理を他の係数(P1,P2,
…,Pn)に対しても同様に行なうことにより、背景モ
デル関数5の最適な係数(P0MIN,P1MIN,P
IN,…,PnMIN)が求められる。
【0031】次に、このようなニュートンラプソン法を
採用した係数計算手段1での具体的動作を図3のフロー
チャートにより説明する。
【0032】この場合、ステップ301で、背景モデル
関数5の係数(P0,P1,P2,…,Pn)に適当な
初期値(P0,P1,P2,…,Pn)を代入
する。この初期値の設定は、システムに対して最適値と
予測される値を設定している。ここでは、初期値の求め
方については、言及しない。
【0033】次に、ステップ302で、係数カウンタk
を0に初期化する。そして、ステップ303で、全ての
係数(P0,P1,P2,…,Pn)に対して処理が行
われたかを判断し、全ての係数について処理が行われて
いれば(k≦nでない場合)、処理を終了するが、それ
以外では、ステップ304に進む。
【0034】ステップ304以降では、係数Pkに対し
て最適値を計算するため、係数Pk以外の係数を固定し
た(変化させない)状態から、粒子原画像I(x,y)
と背景モデル関数f(x,y,P0,P1,P2,…,
Pn)により作られる背景画像との自乗誤差を求める評
価関数F(Pk)が最小になる係数を求める。この場合
の評価関数F(Pk)は、上述した(2)式より求めら
れる。
【0035】この状態から、ステップ304で、F(P
k)の1次微分値F’(Pk)を上述した(3)式によ
り数値解析的に求める。
【0036】次に、ステップ305で、|F’(Pk)
|<εであるか判断し、|F’(Pk)|<εが判断さ
れると、Pkが最適値PkMINと判断し、ステップ3
06に進み、係数カウンタをカウントアップしてステッ
プ303に戻って、次の係数Pk+1に対して同様な処
理を行なう。一方、ステップ305で、|F’(Pk)
|<εと判断されない場合は、ステップ307に進む。
【0037】ステップ307では、図2で述べたように
F’(Pk)の接線の傾きF’’(Pk)をF’(P
k)を求めたときと同様な処理により求め、ステップ3
08で、横軸と交差する傾きF’’(Pk)の直線Lを
求める。
【0038】この場合、直線Lは、直線の方程式y=a
x+bより、y=F’(Pk),a=F’’(Pk),
x=Pkなので、 F’(Pk)=F’’(Pk)・Pk+b b=F’(Pk)−F’’(Pk)・Pk となり、直線Lは、 y=F’’(Pk)・x+(F’(Pk)−F’’(P
k)・Pk) で与えられる。
【0039】次に、ステップ309で、直線Lと横軸と
の交点を求め、この交点にPkを代入する。
【0040】この場合、直線Lと横軸の交点は、y=0
として、 0=F’’(Pk)・x+(F’(Pk)−F’’(Pk)・Pk) F’’(Pk)・x=−(F’(Pk)−F’’(Pk)・Pk) x=(F’’(Pk)・Pk−F’(Pk))/F’’(Pk) =Pk−F’(Pk)/F’’(Pk) となり、この求められた交点にPkを代入し、ステップ
304に戻り、同様な処理を繰り返す。その後、ステッ
プ303で、全ての係数(P0,P1,P2,…,P
n)に対して処理が行われたと判断されると、係数計算
手段1での動作を終了すると同時に、背景モデル関数5
の最適な係数(P0MIN,P1MIN,P2MIN
…,PnMIN)が求められる。
【0041】そして、これら求められた係数6(P0
MIN,P1MIN,P2MIN,…,PnMIN
は、背景画像作成手段2により背景モデル関数5に当て
はめられ、背景画像7が作成される。このときの背景画
像7は、B(x,y)として下式で与えられる。
【0042】B(x,y)=f(x,y,P0MIN
P1MIN,P2MIN,…,PnMIN) その後、背景除去手段3により背景画像7が粒子原画像
4から差し引かれて背景除去画像8が作成される。この
ときの背景除去画像8は、S(x,y)として下式で与
えられる。
【0043】S(x,y)=I(x,y)−f(x,
y,P0MIN,P1MIN,P2 MIN,…,Pn
MIN) 従って、このようにすれば、背景モデル関数5の係数に
対して数値解析的に、粒子原画像4と前記背景モデル関
数5により作られる背景画像の自乗誤差が最小になる値
が最適値として求められ、これら求められた係数6を背
景モデル関数5に当てはめて背景画像7を作成し、背景
除去手段3により背景画像7を粒子原画像4から差し引
くことにより背景除去画像8を作成するようにしたの
で、従来のローパスフィルタを用いたものと比べ、精度
の高い背景画像の除去を実現でき、また、システムの光
学系によって、最小自乗法の計算式が数学的に求められ
ない任意の背景近似モデルに対しても粒子画像の背景画
像を除去することができる。
【0044】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態は、係数計算手段1に2分探索法を用いたもので、処
理のジェネラルフローは、第1の実施の形態で述べたも
のと同様なので、ここでは、係数計算手段1での2分探
索法について説明する。
【0045】図4は、2分探索法を説明するための図
で、ここでも、係数P0を変化させた時の原画像と背景
画像の自乗誤差の変化を表すグラフを示している。
【0046】この場合も、初期値を設定してから係数P
0に対して最適値を計算するために、係数P0以外の係
数を初期値(P1,P2,…Pn)に固定した状
態で、原画像I(x,y)と関数f(x,y,P0
P1,P2,…,Pn)との自乗誤差を求めるF
(P0)が最小になるときの係数P0MINを求めるよ
うになる。ここでは、F’(P0)×F’(P0
<0となるように符号が異なるP0とP0を選択し
ている。これらP0とP0の最初の選び方は、特に
言及しないが、ある点からP0とP0の差を広げる
ように値を変化させながら、F’(P0)×F’(P
)<0となる点を初期値にする方法が考えられる。
【0047】まず、最適値P0MINを挟むようなP0
とP0を設定し、次に、P0とP0の中間P0
でのF’(P0)を求める。F’(P0)は、
(P0 +P0)/2により求められる。ここで、
F’(P0)>0の場合は、P0とP0の間に最
適値P0MINが存在するので、P0にP0を代入
してからP0とP0の中間位置を計算し、この結果
をP0に代入する。また、F’(P0)<0の場合
は、P0とP0の間に最適値P0MINが存在する
ので、P0にP0を代入してからP0とP0
中間位置を計算し、この結果をP0に代入する。この
ような処理を繰り返し実行し、F’(P0)が0に近
い値になったとき(|F’(P0)|<ε、ただしε
は微小な値)、このP0が最適値P0MINとなる。
【0048】次に、このような2分探索法を採用した係
数計算手段1での具体的動作を図5のフローチャートに
より説明する。
【0049】この場合、ステップ501で、背景モデル
関数5の係数(P0,P1,P2,…,Pn)に適当な
初期値(P0,P1,P2,…,Pn)を代入
する。この初期値の設定は、システムに対して最適値と
予測される値を設定している。ここでも、初期値の求め
方については、言及しない。
【0050】次に、ステップ502で、係数カウンタk
を0に初期化する。そして、ステップ503で、全ての
係数(P0,P1,P2,…,Pn)に対して処理が行
われたかを判断し、全ての係数について処理が行われて
いれば(k≦nでない場合)、処理を終了するが、それ
以外では、ステップ504に進む。
【0051】ステップ504では、係数Pkに対して最
適値を計算するため、F’(Pk)×F’(Pk
<0となるようなPkとPkを選択する。ここで、
F’(Pk)を計算する数値微分については、第1の
実施の形態で述べたと同様であり、また、最初のPk
とPkの選択の仕方も上述した方法が用いられる。こ
れにより、最適値PkMINを挟むようなPkとPk
が設定される。。
【0052】次に、ステップ505で、PkとPk
の中間Pkを、(Pk+Pk)/2より求める。
そして、ステップ506で、数値微分によりF’(Pk
)を計算し、ステップ507で、|F’(Pk)|
<εかを判断する。ここで、|F’(Pk)|<εが
判断された場合は、このPkが最適値PkMINと判
断し、ステップ508に進み、係数カウンタをカウント
アップしてステップ503に戻って、次の係数Pk+1
に対して同様な処理を行なう。一方、ステップ507
で、|F’(Pk)|<εでないと判断された場合
は、ステップ509に進む。
【0053】ステップ509では、F’(Pk)>0
かを判断する。ここで、F’(Pk )>0が判断され
た場合は、PkとPkの間に最適値PkMINが存
在するので、ステップ510で、PkにPkを代入
してから、ステップ505に戻って、PkとPk
中間位置を計算し、この結果をPkに代入する。ま
た、F’(Pk)<0が判断された場合は、Pk
Pkの間に最適値Pk MINが存在するので、Pk
にPkを代入してから、ステップ505に戻って、P
とPkの中間位置を計算し、この結果をPk
代入する。
【0054】このような処理を繰り返し実行し、その
後、ステップ503で、全ての係数(P0,P1,P
2,…,Pn)に対して処理が行われたと判断される
と、係数計算手段1での動作を終了すると同時に、背景
モデル関数5の最適な係数(P0 IN,P1MIN
P2MIN,…,PnMIN)が求められる。
【0055】そして、これら係数6(P0MIN,P1
MIN,P2MIN,…,PnMI )は、背景画像作
成手段2により背景モデル関数5に当てはめられ、背景
画像7が作成され、その後、背景除去手段3により背景
画像7が粒子原画像4から差し引かれて背景除去画像8
が作成される。
【0056】従って、このようにすれば、粒子原画像4
から背景モデル関数5の係数6を、2分探索法を用いて
求めることができるので、この場合も、上述した第1の
実施の形態と同様な効果を期待することができる。
【0057】(第3の実施の形態)この第3の実施の形
態は、本発明をプログラム化して実施する場合の具体例
を示すものである。図6は、本発明のプログラムを記録
した記憶媒体を用いた装置のハードウェア構成を示して
いる。この場合、本装置はプログラムを保存するハード
ディスク、フロッピィーディスク、フラッシュメモリ等
の記憶媒体にアクセスするための記録装置73、プログ
ラムを実行するためのCPU71、CPU71が実行す
るプログラムを保持し、CPU71から直接アクセスで
きるメモリ72によって構成されている。また、これら
CPU71、メモリ72、記録装置73は、バス74に
よって接続されているが、メモリ72はバス74よりも
高速にCPU71からアクセスできるように、CPU7
1と直接接続されている。
【0058】このようなハードウェア構成において、図
1で述べた粒子原画像4、背景モデル関数5、係数6、
背景画像7、背景除去画像8は、記録媒体または、メモ
リ72に保存される。また、係数計算手段1、背景画像
作成手段2、背景除去手段3は、プログラムであり、初
期状態では記録媒体に保存されており、処理前に、記録
装置73を介してメモリ72に読み込まれCPU71に
よって逐次命令を解読・実行される。
【0059】これらのシステムは、例えば、Microsoft
のWindows等のオペレーティングシステムによって基本
的な動作がなされているが、オペレーティングシステム
が介在しなくとも、その動作と同等な機能をプログラム
に持たせることにより、本発明は実現可能である。ま
た、本発明は、通常のコンピュータ上でプログラムが実
行されるのと同様に、本発明のプログラムが記録された
記録媒体から記録装置73を介して、メモリ72にプロ
グラムを読み出して、CPU71がプログラム命令を逐
次解読・実行することによって、各手段が実行される。
このときに、利用される背景画像7や、背景モデル関数
5は本発明では言及しない画像取得手段や他の手段によ
って記憶媒体に保存されている。そして、各手段を実行
するときに、記憶媒体から画像やデータを記録装置73
を介して、メモリ72上に読み出され処理に利用され
る。このとき、処理過程や処理結果の画像やデータはメ
モリ72、または、記録装置73を介して記録媒体に保
存される。
【0060】このようなハードウェア構成において、上
述したように、予め必要な画像や、背景モデル関数5等
は、記録装置73に保存されており、処理開始時に、C
PU71が直接アクセスできるメモリに呼び出されて処
理される。また、処理中の画像や係数6等のデータは、
CPU71が直接アクセスできるメモリ72上に置かれ
て処理される。各手段は、本発明のプログラムが記録さ
れた記録媒体から記録装置73を介してCPU71が直
接アクセスできるメモリ72上にプログラムを読み出し
て、CPU71によって命令が逐次解読・実行されて処
理される。そして、処理結果の背景除去画像8は、CP
U71が直接アクセスできるメモリ72から図示しない
表示装置に表示され、また、記録装置73を介して記録
媒体に保存され他のシステムに利用される。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、精度
の高い背景画像の除去を実現でき、また、最小自乗法の
計算式が数学的に求められない任意の背景近似モデルに
対しても背景画像の除去を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に適用されたニュートンラプ
ソン法を説明するための図。
【図3】第1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に適用された2分探
索法を説明するための図。
【図5】第2の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図6】本発明の第3の実施の形態のプログラムを記録
した記憶媒体を用いた装置のハードウェア構成を示す
図。
【符号の説明】
1…係数計算手段 2…背景画像作成手段 3…背景除去手段 4…粒子原画像 5…背景モデル関数 6…係数 7…背景画像 8…背景除去画像 71…CPU 72…メモリ 73…記録装置 74…バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA30 AB02 DA04 DA06 5B057 AA20 BA02 CE02 CE11 CH08 5C077 PP25 PP43 PP48 PQ12 PQ17 PQ18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背景モデル関数の係数を数値解析的に、
    原画像と前記背景モデル関数により作られる背景画像の
    自乗誤差が最小になる値を最適値として求める係数計算
    手段と、 この係数計算手段により求められた係数を前記背景モデ
    ル関数に当てはめて背景画像を作成する背景画像作成手
    段と、 この背景画像作成手段により作成された背景画像で前記
    原画像を画像演算して背景除去画像を作成する背景除去
    手段とを具備したことを特徴とする画像解析装置。
  2. 【請求項2】 前記係数計算手段の数値解析には、ニュ
    ートンラプソン法を用いることを特徴とする請求項1記
    載の画像解析装置。
  3. 【請求項3】 前記係数計算手段の数値解析には、2分
    探索法を用いることを特徴とする請求項1記載の画像解
    析装置。
  4. 【請求項4】 背景モデル関数の係数を数値解析的に、
    原画像と前記背景モデル関数により作られる背景画像の
    自乗誤差が最小になる値を最適値として求め、この求め
    られた係数を前記背景モデル関数に当てはめて背景画像
    を作成し、この作成された背景画像で前記原画像を画像
    演算して背景除去画像を作成することを特徴とする画像
    解析方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータによって画像解析処理をす
    るための処理プログラムを記録した記録媒体であって、 背景モデル関数の係数を数値解析的に、原画像と前記背
    景モデル関数により作られる背景画像の自乗誤差が最小
    になる値を最適値として求め、この求められた係数を前
    記背景モデル関数に当てはめて背景画像を作成し、この
    作成された背景画像で前記原画像を画像演算して背景除
    去画像を作成することを特徴とする画像解析処理をする
    ための処理プログラムを記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記係数計算手段の数値解析には、ニュ
    ートンラプソン法を用いることを特徴とする請求項5記
    載の画像解析処理をするための処理プログラムを記録し
    た記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記係数計算手段の数値解析には、2分
    探索法を用いることを特徴とする請求項5記載の画像解
    析処理をするための処理プログラムを記録した記録媒
    体。
JP2000280873A 2000-09-14 2000-09-14 画像解析装置、画像解析方法および画像解析処理をするための処理プログラムを記録した記録媒体 Withdrawn JP2002092586A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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