JP2002092320A - 電子決済システム、電子決済方法、および電子決済機能付き携帯電話 - Google Patents

電子決済システム、電子決済方法、および電子決済機能付き携帯電話

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JP2002092320A
JP2002092320A JP2000279583A JP2000279583A JP2002092320A JP 2002092320 A JP2002092320 A JP 2002092320A JP 2000279583 A JP2000279583 A JP 2000279583A JP 2000279583 A JP2000279583 A JP 2000279583A JP 2002092320 A JP2002092320 A JP 2002092320A
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JP2000279583A
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Keiichiro Tokunaga
慶一郎 徳永
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NTT Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は決済可否の判断に指紋照合の結果を
利用する電子決済システムに関し、セキュリティレベル
の高い電子決済の仕組みを提供することを目的とする。 【解決手段】 ユーザーにより特定された購入商品の情
報を携帯電話10に送信する商品情報処理装置20を備
える。携帯電話10は、商品の売買情報を表示するディ
スプレイと、ユーザーの指紋が登録されたメモリ14
と、指紋センサ12と、指紋センサ12により検出され
た指紋とメモリ14に登録されている指紋とを照合する
一致判定部16と、両者が一致する場合に決済許可信号
を送信可能な状態とする決済許可部18とを備える。金
融機関34は携帯電話から発せられた決済許可信号を受
信すると商品24の販売店にその代金を振り込み、その
振り込みが終了したことを商品情報処理装置20に送信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子決済システ
ム、電子決済方法、および電子決済機能付き携帯電話に
係り、特に、決済可否の判断に指紋照合の結果を利用す
る電子決済システムおよび電子決済方法、並びにそれら
のシステムや方法に利用し得る携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、店頭での商品購入の際、或いはイ
ンターネット上でオンラインショッピングを利用する際
に、キャッシュカードやクレジットカードを利用した決
済システムが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年では、偽
造カードの不正使用や、盗難カードの悪用などの被害が
発生している。また、暗証番号を併用するシステムで
は、店頭で暗証番号を入力する際に、その情報が盗まれ
易いという問題が生ずる。このため、電子商取引の利用
分野が拡大するに連れて、キャッシュカードやクレジッ
トカード、或いは暗証番号に頼らない新たな電子決済シ
ステムの構築が望まれている。
【0004】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、指紋照合機能を有する携帯電話を
利用することでセキュリティレベルの高い電子決済を可
能とする電子決済システム提供することを第1の目的と
する。また、本発明は、指紋照合機能を有する携帯電話
を利用することでセキュリティレベルの高い電子決済を
可能とする電子決済方法を提供することを第2の目的と
する。更に、本発明は、指紋照合機能を有し、上記のシ
ステムおよび方法での利用に適した携帯電話を提供する
ことを第3の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の目的を達成するため、ユーザー所有の携帯電
話を利用する電子決済システムであって、前記携帯電話
は、商品の売買情報を表示するディスプレイと、前記ユ
ーザーに固有の身体的特徴が登録されたメモリと、前記
身体的特徴を読み込むためのセンサと、前記センサが検
出した身体的特徴と前記メモリに登録されている身体的
特徴とを照合し、両者が一致する場合に決済許可信号を
送信可能な状態とする決済情報処理部と、前記決済許可
信号を含む決済情報を所定の金融機関に送信する送受信
機と、を備え、更に、前記ユーザーにより特定された購
入商品の情報を含む売買情報を、前記携帯電話に送信す
る商品情報処理装置と、前記決済許可信号を受けて前記
購入商品の代金を振り込む金融機関と、を含むことを特
徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子決済システムであって、前記商品情報処理装置は、前
記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得する
ための電話番号入力部と、前記番号または電子メールア
ドレスで特定される回線を接続し、携帯電話回線を介し
て前記売買情報を前記携帯電話に送信する情報送受信部
と、を備えることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の電
子決済システムであって、前記携帯電話および前記商品
情報処理装置は、それぞれ無線通信によりデータを授受
する近距離通信ユニットを備え、前記電話番号入力部
は、前記近距離通信ユニットにより前記携帯電話の番号
または電子メールアドレスを取得することを特徴とす
る。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2記載の電
子決済システムであって、前記携帯電話および前記商品
情報処理装置は、互いに有線通信によりデータを授受す
る有線通信ユニットを備え、前記電話番号入力部は、前
記有線通信ユニットにより前記携帯電話の番号または電
子メールアドレスを取得することを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか1項記載の電子決済システムであって、前記携帯
電話および前記商品情報処理装置は、それぞれ無線通信
によりデータを授受する近距離通信ユニットを備え、前
記売買情報は、前記近距離通信ユニットにより前記商品
情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴
とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか1項記載の電子決済システムであって、前記携帯
電話および前記商品情報処理装置は、互いに有線無線通
信によりデータを授受する有線通信ユニットを備え、前
記売買情報は、前記有線通信ユニットにより前記商品情
報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴と
する。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
何れか1項記載の電子決済システムであって、前記身体
的特徴は前記ユーザーの指紋であり、前記センサは指紋
センサであることを特徴とする。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の
何れか1項記載の電子決済システムであって、前記身体
的特徴は前記ユーザーの声紋であり、前記センサはマイ
クであることを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1乃至6の
何れか1項記載の電子決済システムであって、前記身体
的特徴は前記ユーザーの虹彩であり、前記センサはカメ
ラであることを特徴とする。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
の何れか1項記載の電子決済システムであって、前記携
帯電話は、外部から供給される所定の信号を受けて前記
身体的特徴を前記メモリに登録することを特徴とする。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0記載の電子決済システムであって、前記携帯電話は、
前記身体的特徴が前記メモリに適正に登録されると、以
後、その書き換えが不可能な状態となることを特徴とす
る。
【0016】請求項12記載の発明は、上記第2の目的
を達成するため、ユーザー所有の携帯電話を利用する電
子決済方法であって、商品情報処理装置に購入商品を特
定するための商品情報を入力するステップと、前記商品
情報を含む売買情報を前記商品情報処理装置から前記携
帯電話に送信するステップと、前記携帯電話に送信され
てきた売買情報が正しい場合に、前記ユーザーが、前記
携帯電話に、自己固有の身体的特徴を入力するステップ
と、前記携帯電話の内部で登録済みの前記身体的特徴
と、入力された前記身体的特徴とを照合するステップ
と、前記照合の結果、両者が一致すると判別された場合
に、携帯電話から所定の金融機関に決済許可信号を含む
決済情報を送信するステップと、前記決済許可信号を受
けた前記金融機関が、前記購入商品の代金を振り込むス
テップと、を含むことを特徴とする。
【0017】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の電子決済方法であって、前記商品情報処理装置に、前
記携帯電話の番号または電子メールアドレスを入力する
ステップを更に含み、前記売買情報は、携帯電話回線を
介して前記商品情報処理装置から前記携帯電話に送信さ
れることを特徴とする。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の電子決済方法であって、前記携帯電話および前記商品
情報処理装置は、それぞれ無線通信によりデータを授受
する近距離通信ユニットを備え、前記電話番号入力部
は、前記近距離通信ユニットにより前記携帯電話の番号
または電子メールアドレスを取得することを特徴とす
る。
【0019】請求項15記載の発明は、請求項13記載
の電子決済方法であって、前記携帯電話および前記商品
情報処理装置は、互いに有線通信によりデータを授受す
る有線通信ユニットを備え、前記電話番号入力部は、前
記有線通信ユニットにより前記携帯電話の番号または電
子メールアドレスを取得することを特徴とする。
【0020】請求項16記載の発明は、請求項12乃至
15の何れか1項記載の電子決済方法であって、前記携
帯電話および前記商品情報処理装置は、それぞれ無線通
信によりデータを授受する近距離通信ユニットを備え、
前記売買情報は、前記近距離通信ユニットにより前記商
品情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特
徴とする。
【0021】請求項17記載の発明は、請求項12乃至
15の何れか1項記載の電子決済方法であって、前記携
帯電話および前記商品情報処理装置は、互いに有線無線
通信によりデータを授受する有線通信ユニットを備え、
前記売買情報は、前記有線通信ユニットにより前記商品
情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴
とする。
【0022】請求項18記載の発明は、請求項12乃至
17の何れか1項記載の電子決済方法であって、前記身
体的特徴は前記ユーザーの指紋であることを特徴とす
る。
【0023】請求項19記載の発明は、請求項12乃至
17の何れか1項記載の電子決済方法であって、前記身
体的特徴は前記ユーザーの声紋であることを特徴とす
る。
【0024】請求項20記載の発明は、請求項12乃至
17の何れか1項記載の電子決済方法であって、前記身
体的特徴は前記ユーザーの虹彩であることを特徴とす
る。
【0025】請求項21記載の発明は、請求項12乃至
20の何れか1項記載の電子決済システムであって、前
記携帯電話は、外部から供給される所定の信号を受けて
前記身体的特徴を前記メモリに登録することを特徴とす
る。
【0026】請求項22記載の発明は、請求項12乃至
21記載の電子決済システムであって、前記携帯電話
は、前記身体的特徴が前記メモリに適正に登録される
と、以後、その書き換えが不可能な状態となることを特
徴とする。
【0027】請求項23記載の発明は、上記第3の目的
を達成するため、電子決済機能に利用可能な携帯電話で
あって、ユーザーの特定した購入商品の情報を含み所定
の形式で送信されてくる売買情報を表示するディスプレ
イと、前記ユーザーに固有の身体的特徴が登録されたメ
モリと、前記身体的特徴を読み込むためのセンサと、前
記センサが検出した身体的特徴と前記メモリに登録され
ている身体的特徴とを照合し、両者が一致する場合に決
済許可信号を送信可能な状態とする決済情報処理部と、
前記決済許可信号を含む決済情報を所定の金融機関に送
信する送受信機と、を備えることを特徴とする。
【0028】請求項24記載の発明は、請求項23記載
の携帯電話であって、自己の電話番号または電子メール
アドレスを、前記売買情報の送信元である商品情報処理
装置に対して無線送信することのできる近距離通信ユニ
ットを備えることを特徴とする。
【0029】請求項25記載の発明は、請求項23記載
の携帯電話であって、自己の電話番号または電子メール
アドレスを、前記売買情報の送信元である商品情報処理
装置に対して有線送信することのできる有線通信ユニッ
トを備えることを特徴とする。
【0030】請求項26記載の発明は、請求項23乃至
25記載の携帯電話であって、商品情報処理装置から無
線送信される前記売買情報を受信することのできる近距
離通信ユニットを備えることを特徴とする。
【0031】請求項27記載の発明は、請求項23乃至
25記載の電子決済システム前記携帯電話であって、商
品情報処理装置から有線送信される前記売買情報を受信
することのできる有線通信ユニットを備えることを特徴
とする。
【0032】請求項28記載の発明は、請求項23乃至
27の何れか1項記載の携帯電話であって、前記身体的
特徴は前記ユーザーの指紋であり、前記センサは指紋セ
ンサであることを特徴とする。
【0033】請求項29記載の発明は、請求項23乃至
27の何れか1項記載の携帯電話であって、前記身体的
特徴は前記ユーザーの声紋であり、前記センサはマイク
であることを特徴とする。
【0034】請求項30記載の発明は、請求項23乃至
27の何れか1項記載の携帯電話であって、前記身体的
特徴は前記ユーザーの虹彩であり、前記センサはカメラ
であることを特徴とする。
【0035】請求項31記載の発明は、請求項23乃至
30の何れか1項記載の携帯電話であって、外部から供
給される所定の信号を受けて前記身体的特徴を前記メモ
リに登録する登録機構を更に備えることを特徴とする。
【0036】請求項32記載の発明は、請求項23乃至
31記載の携帯電話であって、前記身体的特徴が前記メ
モリに適正に登録された場合に、以後、その書き換えを
不可能とする書き換え禁止機構を更に備えることを特徴
とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0038】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1の電子決済システムの概要を説明するための図を示
す。図1に示すように、本実施形態のシステムでは、個
々のユーザーが所持する携帯電話10が利用される。携
帯電話10は、通常の通話機能などの他に指紋を照合し
て決済許可信号を送信する機能を有している。
【0039】上述した決済許可機能を実現するため、携
帯電話10には、ユーザーの指紋を読み取るための指紋
センサ12、ユーザーの指紋を登録しておくためのメモ
リ14、指紋の一致を判定する一致判定部16、および
指紋の一致が判定される場合に決済許可信号を送信可能
な状態とする決済許可部18が内蔵されている。尚、携
帯電話10の構造および機能は、後に詳細に説明する。
【0040】また、本実施形態のシステムでは、個々の
店舗に配置される商品情報処理装置20が用いられる。
商品情報処理装置20は、店員22が、販売する商品2
4の情報(例えば、商品の種別や価格)を入力するため
の商品情報入力部26(例えば、バーコードリーダやキ
ーボード)、その情報を処理するための商品情報処理部
28、商品情報処理部28に対して携帯電話の電話番号
を入力するための電話番号入力部30(例えばテンキ
ー)を備えている。尚、商品情報処理装置30の構成お
よび機能も、後に詳細に説明する。
【0041】図1において、符号32を付して表す図形
は、携帯電話の回線を提供する会社を模式的に表したも
のである。以下、符号32は「携帯電話回線」を表して
いるものとする。また、符号34を付して表す図形は、
ユーザーに代わって商品の代金を店舗の支払う機能を果
たす金融機関(クレジットカード会社や銀行など)であ
る。本実施形態において、商品情報処理装置20は、携
帯電話回線32を介して携帯電話10に、購入商品の情
報や販売店舗の情報を含む売買情報(A)を送信すること
ができる。また、携帯電話10は、携帯電話回線32を
介して金融機関34に決済許可信号(C)を送信すること
ができる。更に、金融機関34は決済許可信号(C)を受
けて、店舗に商品代金を振り込み、通信回線を介して、
その振り込み情報(D)を商品情報処理装置20に送信す
ることができる。
【0042】以下、本実施形態の電子決済システムを利
用した決済の典型的な流れについて説明する。 (ステップ1)携帯電話10のユーザーは、本実施形態
のシステムの利用に先立って、携帯電話10に指紋を登
録する必要がある。その登録は、例えば携帯電話10の
購入時に、販売店に設置されている指紋登録装置を用い
て行うことができる。
【0043】(ステップ2)指紋登録の済んだ携帯電話
10を所持するユーザーは、店頭にて購入希望の商品2
4を店員22に手渡し、携帯電話10で決済する旨を表
示する。 (ステップ3)これを受けて、店員24は、商品情報入
力部26を用いて商品情報を入力する。 (ステップ4)次いで、ユーザーは、自己の携帯電話1
0の番号を電話番号入力部30より入力する。電話番号
は、秘密性のない情報であるから、暗証番号の場合と異
なり、店頭で入力操作を行ってもセキュリティ上何ら問
題は生じない。
【0044】(ステップ5)店員22が所定の操作を行
うことにより、商品情報処理装置20から、携帯電話回
線32を介して、携帯電話10へ売買情報(商品の価
格、種別、販売店舗名など)が送信される。 (ステップ6)ユーザーは、携帯電話10に表示される
売買情報を確認し、その内容が正しい場合は携帯電話1
0の指紋センサ12に指紋を押し当てる。 (ステップ7)携帯電話10は、指紋センサ12が読み
取った指紋と、登録済みの指紋データとを照合し、両者
が一致する場合は決済許可信号を送信可能な状態とす
る。
【0045】(ステップ8)ユーザーが所定の処理を行
うことにより、携帯電話10から金融機関34に、売買
情報と共に決済許可信号が送信される。 (ステップ9)この信号を受けた金融機関34は、売買
情報に含まれる店舗に対して商品24の代金を振り込
み、その処理の完了を商品情報処理装置20へ送信す
る。 (ステップ10)店員22は、代金振り込み完了の情報
が商品情報処理装置20に受信されたことを確認した
後、商品24をユーザーに手渡す。
【0046】上記の如く、本実施形態のシステムによれ
ば、ユーザーが個々に所持する携帯電話10に指紋を登
録しておき、個々の携帯電話10の内部で指紋照合を行
うことにより、電子商取引に必要な決済機能を実現する
ことができる。
【0047】電子決済に指紋照合を利用する態様として
は、個人の指紋を予め金融機関等に登録しておき、携帯
電話10から指紋データを送信して金融機関側でその照
合を行う手法が考えられる。図2は、そのような態様を
実現するための電子決済システムの概念図を示す。以
下、本実施形態の電子決済システムのセキュリティレベ
ルの高さを説明するため、図2に示すシステム(以下、
「比較例」と称す)の構成および機能を説明する。
【0048】図2に示す比較例は、携帯電話10が売買
情報と共に指紋データを電話回線32に送信する点、お
よび、金融機関34が、ユーザーの指紋データを記録し
たデータベース36、指紋の一致を判定する一致判定部
38、および指紋の一致が判定される場合に決済を許可
する決済許可部40を有する点を除き、実施の形態1の
システムと同様である。
【0049】比較例の場合、電子商取引を決済するため
には、携帯電話回線32上に、個人の指紋データを送信
することが必要となる。携帯電話回線32は開かれた回
線であるから、その上に指紋データが送信されると、そ
のデータが不正に盗用される危険が生ずる(課題1)。
また、比較例の場合は、多数のユーザーの指紋を金融機
関34のデータベース36に登録しておく必要がある。
この場合、秘密データが1カ所に集中することにより、
データの盗用や悪用が起こりやすくなる(課題2)。更
に、自己の指紋を外部機関に登録することに抵抗を感ず
るユーザーも少なくないと予想される(課題3)。
【0050】これに対して、本実施形態のシステムで
は、携帯電話10から送信されるデータは決済許可信号
であるから、その回線上での指紋データの盗用を有効に
防止することができる(課題1を解決)。また、ユーザ
ーの指紋は、個人の所有する携帯電話10に個別に登録
されているため、1カ所のデータベースに不正にアクセ
スすることで多量の秘密データが不正流出する危険を回
避することができる(課題2の解決)。更に、外部の機
関に対して指紋を登録する必要がなく、指紋を自己の所
有する携帯電話10の内部にのみ記録しておけば足りる
点で、指紋の登録に対するユーザーの抵抗感を排除する
ことができる(課題3の解決)。
【0051】このように、本実施形態の電子決済システ
ムによれば、比較例のシステムに内在する多くの課題を
解決することができ、セキュリティレベルの高い電子決
済システムを実現することができる。
【0052】次に、図3乃至7を参照して、本実施形態
の電子決済システムに利用される携帯電話10の構造お
よび機能を詳細に説明する。図3は、本実施形態におけ
る携帯電話10の特徴部分を表すブロック図である。図
3に示すように、携帯電話10は、通話などの基本的機
能を実現するためのブロック(図示せず)に加えて、決
済情報処理部42を備えている。上記図1に示す一致判
定部16および決済許可部18は、この決済情報処理部
42により実現される。
【0053】決済情報処理部42には、上述した指紋セ
ンサ12やメモリ14と共に、売買情報を表示するため
のディスプレイ44、および外部機器との接続を得るた
めの入出力インターフェース(I/O)46が接続され
ている。I/O46は、携帯電話の販売店などに設置さ
れた指紋登録装置48を携帯電話10に接続する場合な
どに用いられる。
【0054】本実施形態において、指紋センサ12は、
半導体容量センサやCCDセンサなどを用いて実現する
ことができる。図4(A)は、指紋センサ12として用
いうる典型的な半導体容量センサ50の断面図であり、
また、図4(B)はその平面図である。図4(B)に示
すように、半導体容量センサ50は、2次元的に配列さ
れた複数のセンサプレート52を備えている。個々のセ
ンサプレート52には、図4(A)に示すように増幅器
54が接続されている。また、半導体容量センサ50の
全面は、保護膜56により被われている。
【0055】図4(A)中に符号58を付して表す波線
は、半導体容量センサ50の上に置かれた指の凹凸、す
なわち、指紋の凹凸を模式的に表したものである。半導
体容量センサ50の上にユーザーの指が置かれると、図
示されるように、指紋の凸部は保護膜56に密着し、指
紋の凹部は保護膜56から離間する。この場合、指紋の
凸部と、これに対向するセンサプレート52との間には
大きな容量が生じ、一方、指紋の凹部と、これに対向す
るセンサプレート52との間には実質的な容量は生じな
い。このため、半導体容量センサ50によれば、個々の
センサプレート52に生ずる容量の大きさに基づいて、
その上に置かれた指紋の様子を精度良く検出することが
できる。
【0056】図5は、CCDセンサを用いた指紋センサ
12の典型的な構造を説明するための図である。このタ
イプの指紋センサ12は、CCDセンサ60と共に、光
透過性の検査面62と光源64とを備えている。光源6
4は、検査面の上に置かれた指を照らすことができるよ
うに配置されている。また、CCDセンサ60は、光源
64により照らされた指の画像、すなわち、指紋の画像
を検出し得るように配置されている。CCDセンサ60
を用いた指紋センサ12が用いられる場合は、その画像
のデータを解析することで指紋の様子を検出することが
できる。
【0057】上述の如く、本実施形態においては、電子
決済システムを利用するに先だって、携帯電話10にユ
ーザーの指紋を登録する必要がある。また、その登録
は、例えば携帯電話10の購入時等に、販売店舗などに
おいて指紋登録装置48を用いて行う必要がある。
【0058】指紋登録装置48は、指紋の登録が要求さ
れる場合に、携帯電話10に組み込まれている指紋セン
サ12から、或いは自らが有する指紋センサ(図示せ
ず)から、登録すべき指紋のデータを読み取って、その
データを所定の書き込み形式で携帯電話10に供給す
る。携帯電話10は、このようにして指紋登録装置48
から供給されるデータを用いてメモリ14に指紋データ
を記録する。
【0059】このように、携帯電話10が、指紋登録装
置48から供給される指紋データをメモリ14に書き込
む場合、携帯電話10だけを入手して解析することによ
っては、指紋データの書き込み形式を解明することがで
きない。このため、本実施形態のシステムによれば、指
紋データの不正な書き換えに対して、高い安全性を確保
することができる。
【0060】図6は、上述した指紋の登録の際に、携帯
電話10の内部(決済情報処理部42)で実行される一
連の処理のフローチャートを示す。図6に示すルーチン
では、先ず、指紋データの書き込みが要求されているか
否かが判別される(ステップ100)。
【0061】その結果、書き込みが要求されている場合
は、次に、指紋データの書き込みが禁止されていないか
が判別される(ステップ102)。本実施形態では、指
紋データの不正な書き換えを防止するため、指紋の登録
は一度だけしかできないこととしており、後述の如く、
一度適正に指紋が登録されると以後指紋データの書き込
みが禁止される。上記ステップ102では、その機能に
よってデータの書き込みが禁止されているか否かが判別
される。そして、その結果データの書き込みが禁止され
ていると判別される場合は、以後、指紋データの書き込
み処理がキャンセルされる。
【0062】一方、指紋データの書き込みが禁止されて
いないと判別された場合は、次に、指紋登録装置48か
ら供給される指紋データが読み込まれる(ステップ10
4)。
【0063】指紋の登録過程では、上記の如く指紋登録
装置48からの指紋データが携帯電話10に読み込まれ
た後、その指紋データが指紋照合に用い得るか否かが確
認される。具体的には、上記の如く読み込まれた指紋デ
ータと、指紋センサ12から別個に取り込んだ指紋デー
タとを比較して、適正な照合結果が得られるかが確認さ
れる。その結果、適正な照合結果が得られない場合は、
指紋データの書き直しが要求され、一方、適正な照合結
果が得られた場合はその指紋の登録が要求される(ステ
ップ106)。
【0064】上記ステップ106で指紋データの書き直
しが要求された場合は、再び上記ステップ100以降の
処理が実行される。一方、指紋の登録が要求された場合
は、その指紋データがメモリ14に書き込まれると共
に、以後のデータの書き換えを禁止するための処理が実
行される(ステップ108)。
【0065】上述の如く、本実施形態のシステムでは、
指紋データの書き込みが、携帯電話10とは別個の指紋
登録装置48を用いて行われると共に、一度指紋が登録
されると、以後の指紋データの書き換えが禁止される。
このため、本実施形態のシステムによれば、指紋データ
の不正な書き換えを確実に防止して、高いセキュリティ
レベルを実現することができる。
【0066】尚、本実施形態において、上述した指紋の
登録処理は、複数の指についてそれぞれ行われる。複数
の指について指紋が登録されていると、指紋照合に通常
用いられる指がけがや火傷で用い得ない場合にも、登録
済みの予備の指を用いて指紋照合を行うことができるた
め、ユーザーの利便性を高めることができる。
【0067】図7は、携帯電話10が決済を許可するた
めに実行する一連の処理のフローチャートである。図7
に示すルーチンでは、先ず、店舗に置かれた商品情報処
理装置20から売買情報が送信されてきたか否かが判別
される(ステップ110)。売買情報の送信を受けてい
る場合は、その売買情報がディスプレイ44に表示され
る(ステップ112)。次に、指紋センサ12から照合
の対象となる指紋データが読み込まれたか否かが判別さ
れる(ステップ114)。そして、指紋データが込まれ
ると、そのデータから認識される指紋が、登録されてい
る指紋と一致するかが判別される(ステップ116)。
【0068】その結果、両者が一致しないと判別される
場合は、決済不許可とするための処理が実行された後
(ステップ118)、図7に示す決済処理がキャンセル
される。一方、両者が一致すると判別された場合は、次
に、決済許可信号を送信可能とする処理が実行される
(ステップ120)。決済許可信号が送信可能な状態と
なると、以後、金融機関34に通じる回線が接続される
のを待って(ステップ122)、決済許可信号や売買情
報を含む決済情報が、携帯電話10から金融機関34へ
送信される(ステップ124)。
【0069】このように、本実施形態において、携帯電
話10は、指紋センサ12により認識した指紋が登録さ
れた指紋と一致する場合にのみ、決済許可信号を金融機
関34に送信する。この場合、暗証番号やクレジットカ
ード情報、或いは指紋データなどの秘密データを電話回
線上に送信することなく、商品の購入者が携帯電話10
の所有者本人でなければ決済が許可されないことを保証
することができる。従って、本実施形態によれば、電子
決済に関して高いセキュリティレベルを確立することが
できる。
【0070】次に、図8および図9を参照して、本実施
形態の電子決済システムに利用される商品情報処理装置
20の構造および機能を詳細に説明する。図8は、本実
施形態における商品情報処理装置20の特徴部分を表す
ブロック図である。図8に示すように、商品情報処理装
置20は、商品情報入力部26、電話番号入力部30、
および商品情報処理部28に加えて、電話回線を介して
情報を送受信するための情報送受信部66を備えてい
る。
【0071】図9は、本実施形態において、商品情報処
理部28が、携帯電話10に売買情報を送信し、また、
商品代金の振り込み情報を取得するために実行する一連
の処理のフローチャートである。図9に示すルーチンで
は、先ず、バーコードリーダやキーボードなどの商品情
報入力部26によって商品24の情報が入力されたか否
かが判別される(ステップ130)。
【0072】商品情報が入力されると、次に、テンキー
などの電話番号入力部30によって携帯電話10の番号
が入力されたか否かが判別される(ステップ132)。
【0073】その結果、携帯電話10の番号が入力され
たと判別されると、情報送受信部66によりその番号に
電話がかけられ、回線が通じるのを待って(ステップ1
34)、携帯電話10に対して売買情報(商品の価格、
種別、店舗名など)が送信される(ステップ136)。
【0074】上記の処理が終了した後、商品情報処理部
28は、金融機関34から振り込み情報が送信されてく
るのを待機する状態となる(ステップ138)。そし
て、振り込み情報を受信すると、その情報をディスプレ
イに表示する(ステップ140)。店員22は、表示さ
れた振り込み情報により、代金が適正に振り込まれたか
否かを判断することができ、代金が適正に振り込まれて
いる場合に、商品24をユーザーに手渡す。
【0075】ところで、上述した実施の形態1のシステ
ムでは、テンキーなどの電話番号入力部30を用いて携
帯電話10の番号を商品情報処理装置20に入力するこ
ととしているが、その番号の入力方法はこれに限定され
るものではない。例えば、携帯電話10と商品情報処理
装置20の双方に、近距離間でデータを無線通信する機
能(近距離通信機能)を搭載し、その機能を使って電話
番号の入力を行うこととしてもよい。更には、商品情報
処理装置20に、携帯電話10のI/O46と接続する
端子を設けて、電話番号のデータを携帯電話10から商
品情報処理装置20へ有線送信することとしてもよい。
【0076】また、上述した実施の形態1のシステムで
は、売買情報が、携帯電話回線32を介して携帯電話1
0に送信されることとしているが、売買情報の送信手法
はこれに限定されるものではない。すなわち、売買情報
は、上述した近距離通信の機能や、データの有線送信の
機能を使って商品情報処理装置20から携帯電話10へ
送信することとしてもよい。
【0077】また、上述した実施の形態1のシステムで
は、商品情報処理装置20が、携帯電話回線32を介し
て、携帯電話10に直接電話をかけて売買情報を送信す
ることとしているが、売買情報は、必ずしも携帯電話1
0に直接送信する必要はない。すなわち、その売買情報
は最終的に携帯電話10で受信することができればよ
く、携帯電話10からアクセス可能なインターネット上
のメールボックスなどを売買情報の送信先としてもよ
い。
【0078】更に、上述した実施の形態のシステムで
は、電子決済の可否を判断するために指紋の照合を行う
こととしているが、その判断のための照合に用いうる対
象は指紋に限定されるものではない。すなわち、照合の
対象は、個々のユーザーの身体に固有の特徴であればよ
く、例えば声紋や虹彩などを照合の対象としてもよい。
【0079】実施の形態2.次に、図10および図11
を参照して、本発明の実施の形態の電子決済システムに
ついて説明する。図10は、本発明の実施の形態2の電
子決済システムの概要を説明するための図を示す。本実
施形態のシステムは、インターネット上のオンラインシ
ョッピングにおいて実施の形態1の場合と同様の決済許
可機能を実現するものである。図10は、ユーザーがパ
ーソナルコンピュータ70を使ってホストコンピュータ
72が提供するショッピングサイトにアクセスしている
状態を示している。
【0080】以下、本実施形態のシステムにおける決済
の流れについて説明する。 (ステップ11)実施の形態1の場合と同様に、携帯電
話10のユーザーは、本実施形態の電子決済システムを
利用する前に自己の指紋を携帯電話10に登録する。
【0081】(ステップ12)指紋登録の済んだ携帯電
話10を所持するユーザーは、パーソナルコンピュータ
70を使ってショッピングサイトにアクセスし、キーボ
ードやマウスを用いて購入希望の商品を特定し、更に、
携帯電話10で決済する旨を入力する。
【0082】(ステップ13)次いで、ユーザーは、自
己の携帯電話10の番号を入力する。電話番号は、秘密
性のない情報であるから、クレジットカード番号や暗証
番号などと異なり、インターネット回線上に送信されて
もセキュリティ上何ら問題は生じない。
【0083】(ステップ14)これを受けて、ホストコ
ンピュータ72は、ユーザーによって特定された商品の
価格や種別、或いはショッピングサイトの名称などを含
む売買情報を、携帯電話回線32を介して携帯電話10
に送信する。
【0084】以後、実施の形態1の場合と同様の手順
で、携帯電話10の指紋照合機能を利用した電子決済が
実行され、金融機関34からホストコンピュータ72
に、適正な代金の振り込みを証する信号が送信される
と、商品の売買が成立する。
【0085】上述の如く、本実施形態の電子決済システ
ムによれば、インターネット回線上に送信すべき個人情
報を携帯電話10の番号だけとすることができる。更
に、本実施形態のシステムでも、実施の形態1の場合と
同様に、大量の指紋データが1カ所に集中するのを防止
し、かつ、携帯電話回線32に秘密情報(指紋情報)が
送信されるのを回避することができる。このため、本実
施形態によれば、インターネットのオンラインショッピ
ングに利用することができ、かつ、十分にセキュリティ
レベルの高い電子決済システムを実現することができ
る。
【0086】ところで、上述した実施の形態2では、ユ
ーザーがパーソナルコンピュータ70を使ってショッピ
ングサイトにアクセスする場合を例示しているが、ショ
ッピングサイトにアクセスする手法はこれに限定される
ものではない。すなわち、携帯電話10がインターネッ
トにアクセス可能である場合は、携帯電話10からアク
セスしたショッピングサイトの決済に、上述した指紋照
合の機能を利用することとしてもよい。
【0087】尚、上述した実施の形態2においては、シ
ョッピングサイトを提供するホストコンピュータ72が
前記請求項1記載の「商品情報処理装置」に相当すると
共に、ホストコンピュータ72がユーザーの入力する電
話番号を取得し、その番号に電話をかけて売買情報を送
信することにより、前記請求項2記載の「電話番号入力
部」および「情報送受信部」が実現されている。
【0088】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、個々の携
帯電話の内部で行われる指紋照合の結果を金融機関に送
信することにより商品代金の決済処理をすることができ
る。この場合、指紋データそのもの、ユーザーの暗証番
号、或いはクレジットカード情報などの秘密情報を公衆
の面前にさらす必要がなく、また、それらを電話回線上
に送信する必要もないため、秘密情報の盗用や悪用を有
効に防止することができる。更に、一カ所に多数の指紋
データを集中させる必要がないので、不正行為によって
多量の指紋データが流出する危険も回避することができ
る。加えて、個人の指紋データは、個人の所有する携帯
電話の中に記録されるだけであり、指紋登録に対するユ
ーザーの抵抗も和らげることができる。従って、本発明
によれば、セキュリティレベルが高く、ユーザーにとっ
ても受け入れやすい電子決済の仕組みを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の電子決済システムの
概要を説明するための図である。
【図2】 実施の形態1の電子決済システムと比較する
ための比較例の概要を説明するための図である。
【図3】 実施の形態1の電子決済システムに利用可能
な携帯電話の特徴部を表すブロック図である。
【図4】 図3に示す携帯電話の指紋センサとして利用
し得る半導体容量センサの断面図および平面図である。
【図5】 図3に示す携帯電話の指紋センサとして利用
し得るCCD式の指紋センサの構成を説明するための図
である。
【図6】 図3に示す携帯電話が指紋の登録時に実行す
る一連の処理のフローチャートである。
【図7】 図3に示す携帯電話が決済情報を送信するた
めの実行する一連の処理のフローチャートである。
【図8】 実施の形態1の電子決済システムに利用可能
な商品情報処理装置の概要を説明するためのブロック図
である。
【図9】 図8に示す商品情報処理装置が商品の売買を
完結させるための実行する一連の処理のフローチャート
である。
【図10】 本発明の実施の形態2の電子決済システム
の概要を説明するための図である。
【符号の説明】
10 携帯電話 12 指紋センサ 14 メモリ 16 一致判定部 18 決済許可部 20 商品情報処理装置 26 商品情報入力部 28 商品情報処理部 30 電話番号入力部 32 携帯電話回線(携帯電話会社) 34 金融機関 70 パーソナルコンピュータ 72 ホストコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/38 H04B 7/26 109R Fターム(参考) 5B049 AA05 BB11 CC36 EE10 FF04 GG02 GG03 GG06 5B055 BB12 CB09 HB01 HB02 HB03 JJ03 5K067 AA32 BB04 BB21 DD17 DD51 EE02 EE10 EE12 FF02 FF23 HH22 HH23

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザー所有の携帯電話を利用する電子
    決済システムであって、 前記携帯電話は、 商品の売買情報を表示するディスプレイと、 前記ユーザーに固有の身体的特徴が登録されたメモリ
    と、 前記身体的特徴を読み込むためのセンサと、 前記センサが検出した身体的特徴と前記メモリに登録さ
    れている身体的特徴とを照合し、両者が一致する場合に
    決済許可信号を送信可能な状態とする決済情報処理部
    と、 前記決済許可信号を含む決済情報を所定の金融機関に送
    信する送受信機と、 を備え、更に、 前記ユーザーにより特定された購入商品の情報を含む売
    買情報を、前記携帯電話に送信する商品情報処理装置
    と、 前記決済許可信号を受けて前記購入商品の代金を振り込
    む金融機関と、 を含むことを特徴とする電子決済システム。
  2. 【請求項2】 前記商品情報処理装置は、 前記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得す
    るための電話番号入力部と、 前記番号または電子メールアドレスで特定される回線を
    接続し、携帯電話回線を介して前記売買情報を前記携帯
    電話に送信する情報送受信部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の電子決済シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記携帯電話および前記商品情報処理装
    置は、それぞれ無線通信によりデータを授受する近距離
    通信ユニットを備え、 前記電話番号入力部は、前記近距離通信ユニットにより
    前記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得す
    ることを特徴とする請求項2記載の電子決済システム。
  4. 【請求項4】 前記携帯電話および前記商品情報処理装
    置は、互いに有線通信によりデータを授受する有線通信
    ユニットを備え、 前記電話番号入力部は、前記有線通信ユニットにより前
    記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得する
    ことを特徴とする請求項2記載の電子決済システム。
  5. 【請求項5】 前記携帯電話および前記商品情報処理装
    置は、それぞれ無線通信によりデータを授受する近距離
    通信ユニットを備え、 前記売買情報は、前記近距離通信ユニットにより前記商
    品情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特
    徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の電子決済シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記携帯電話および前記商品情報処理装
    置は、互いに有線無線通信によりデータを授受する有線
    通信ユニットを備え、 前記売買情報は、前記有線通信ユニットにより前記商品
    情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れか1項記載の電子決済シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記身体的特徴は前記ユーザーの指紋で
    あり、前記センサは指紋センサであることを特徴とする
    請求項1乃至6の何れか1項記載の電子決済システム。
  8. 【請求項8】 前記身体的特徴は前記ユーザーの声紋で
    あり、前記センサはマイクであることを特徴とする請求
    項1乃至6の何れか1項記載の電子決済システム。
  9. 【請求項9】 前記身体的特徴は前記ユーザーの虹彩で
    あり、前記センサはカメラであることを特徴とする請求
    項1乃至6の何れか1項記載の電子決済システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯電話は、外部から供給される
    所定の信号を受けて前記身体的特徴を前記メモリに登録
    することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載
    の電子決済システム。
  11. 【請求項11】 前記携帯電話は、前記身体的特徴が前
    記メモリに適正に登録されると、以後、その書き換えが
    不可能な状態となることを特徴とする請求項1乃至10
    記載の電子決済システム。
  12. 【請求項12】 ユーザー所有の携帯電話を利用する電
    子決済方法であって、 商品情報処理装置に購入商品を特定するための商品情報
    を入力するステップと、 前記商品情報を含む売買情報を前記商品情報処理装置か
    ら前記携帯電話に送信するステップと、 前記携帯電話に送信されてきた売買情報が正しい場合
    に、前記ユーザーが、前記携帯電話に、自己固有の身体
    的特徴を入力するステップと、 前記携帯電話の内部で登録済みの前記身体的特徴と、入
    力された前記身体的特徴とを照合するステップと、 前記照合の結果、両者が一致すると判別された場合に、
    携帯電話から所定の金融機関に決済許可信号を含む決済
    情報を送信するステップと、 前記決済許可信号を受けた前記金融機関が、前記購入商
    品の代金を振り込むステップと、 を含むことを特徴とする電子決済方法。
  13. 【請求項13】 前記商品情報処理装置に、前記携帯電
    話の番号または電子メールアドレスを入力するステップ
    を更に含み、 前記売買情報は、携帯電話回線を介して前記商品情報処
    理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴とする
    請求項12記載の電子決済方法。
  14. 【請求項14】 前記携帯電話および前記商品情報処理
    装置は、それぞれ無線通信によりデータを授受する近距
    離通信ユニットを備え、 前記電話番号入力部は、前記近距離通信ユニットにより
    前記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得す
    ることを特徴とする請求項13記載の電子決済方法。
  15. 【請求項15】 前記携帯電話および前記商品情報処理
    装置は、互いに有線通信によりデータを授受する有線通
    信ユニットを備え、 前記電話番号入力部は、前記有線通信ユニットにより前
    記携帯電話の番号または電子メールアドレスを取得する
    ことを特徴とする請求項13記載の電子決済方法。
  16. 【請求項16】 前記携帯電話および前記商品情報処理
    装置は、それぞれ無線通信によりデータを授受する近距
    離通信ユニットを備え、 前記売買情報は、前記近距離通信ユニットにより前記商
    品情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特
    徴とする請求項12乃至15の何れか1項記載の電子決
    済方法。
  17. 【請求項17】 前記携帯電話および前記商品情報処理
    装置は、互いに有線無線通信によりデータを授受する有
    線通信ユニットを備え、 前記売買情報は、前記有線通信ユニットにより前記商品
    情報処理装置から前記携帯電話に送信されることを特徴
    とする請求項12乃至15の何れか1項記載の電子決済
    方法。
  18. 【請求項18】 前記身体的特徴は前記ユーザーの指紋
    であることを特徴とする請求項12乃至17の何れか1
    項記載の電子決済方法。
  19. 【請求項19】 前記身体的特徴は前記ユーザーの声紋
    であることを特徴とする請求項12乃至17の何れか1
    項記載の電子決済方法。
  20. 【請求項20】 前記身体的特徴は前記ユーザーの虹彩
    であることを特徴とする請求項12乃至17の何れか1
    項記載の電子決済方法。
  21. 【請求項21】 前記携帯電話は、外部から供給される
    所定の信号を受けて前記身体的特徴を前記メモリに登録
    することを特徴とする請求項12乃至20の何れか1項
    記載の電子決済システム。
  22. 【請求項22】 前記携帯電話は、前記身体的特徴が前
    記メモリに適正に登録されると、以後、その書き換えが
    不可能な状態となることを特徴とする請求項12乃至2
    1記載の電子決済システム。
  23. 【請求項23】 電子決済機能に利用可能な携帯電話で
    あって、 ユーザーの特定した購入商品の情報を含み所定の形式で
    送信されてくる売買情報を表示するディスプレイと、 前記ユーザーに固有の身体的特徴が登録されたメモリ
    と、 前記身体的特徴を読み込むためのセンサと、 前記センサが検出した身体的特徴と前記メモリに登録さ
    れている身体的特徴とを照合し、両者が一致する場合に
    決済許可信号を送信可能な状態とする決済情報処理部
    と、 前記決済許可信号を含む決済情報を所定の金融機関に送
    信する送受信機と、 を備えることを特徴とする携帯電話。
  24. 【請求項24】 自己の電話番号または電子メールアド
    レスを、前記売買情報の送信元である商品情報処理装置
    に対して無線送信することのできる近距離通信ユニット
    を備えることを特徴とする請求項23記載の携帯電話。
  25. 【請求項25】 自己の電話番号または電子メールアド
    レスを、前記売買情報の送信元である商品情報処理装置
    に対して有線送信することのできる有線通信ユニットを
    備えることを特徴とする請求項23記載の携帯電話。
  26. 【請求項26】 商品情報処理装置から無線送信される
    前記売買情報を受信することのできる近距離通信ユニッ
    トを備えることを特徴とする請求項23乃至25記載の
    携帯電話。
  27. 【請求項27】 商品情報処理装置から有線送信される
    前記売買情報を受信することのできる有線通信ユニット
    を備えることを特徴とする請求項23乃至25記載の電
    子決済システム前記携帯電話。
  28. 【請求項28】 前記身体的特徴は前記ユーザーの指紋
    であり、前記センサは指紋センサであることを特徴とす
    る請求項23乃至27の何れか1項記載の携帯電話。
  29. 【請求項29】 前記身体的特徴は前記ユーザーの声紋
    であり、前記センサはマイクであることを特徴とする請
    求項23乃至27の何れか1項記載の携帯電話。
  30. 【請求項30】 前記身体的特徴は前記ユーザーの虹彩
    であり、前記センサはカメラであることを特徴とする請
    求項23乃至27の何れか1項記載の携帯電話。
  31. 【請求項31】 外部から供給される所定の信号を受け
    て前記身体的特徴を前記メモリに登録する登録機構を更
    に備えることを特徴とする請求項23乃至30の何れか
    1項記載の携帯電話。
  32. 【請求項32】 前記身体的特徴が前記メモリに適正に
    登録された場合に、以後、その書き換えを不可能とする
    書き換え禁止機構を更に備えることを特徴とする請求項
    23乃至31記載の携帯電話。
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