JP2002090731A - 液晶装置及び該液晶装置を備えた電子機器 - Google Patents

液晶装置及び該液晶装置を備えた電子機器

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JP2002090731A
JP2002090731A JP2000284162A JP2000284162A JP2002090731A JP 2002090731 A JP2002090731 A JP 2002090731A JP 2000284162 A JP2000284162 A JP 2000284162A JP 2000284162 A JP2000284162 A JP 2000284162A JP 2002090731 A JP2002090731 A JP 2002090731A
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polarized light
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Kazuhiro Tanaka
千浩 田中
Tadashi Tsuyuki
正 露木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察側の基板に設けた金属面において反射す
る光が外部に漏れることを防止する。 【解決手段】 画素電極205及び金属配線206が配
設される上側の基板201と金属配線との間に1/4波
長板210を設ける。1/4波長板210を設けた反射
型液晶装置200に外光が入射されると、偏光板207
によって、特定方位の直線偏光成分のみが選択的に1/
4波長板210を透過する。偏光板207を透過した直
線偏光は、1/4波長板210に入射し、該1/4波長
板210によって偏光状態が変化し、左回りの円偏光と
なる。左回りの円偏光が金属配線206によって反射さ
れることにより、光の進行方向が変わると共に、該左回
りの円偏光が右回りの円偏光に変換され、偏光板207
によって吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置、特に観
察側から液晶層に入射した光を反射層で反射させて表示
する反射型液晶装置及び該液晶装置を備えた電子機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カラーディスプレイ等において
は、薄型、軽量等の特徴を有する液晶装置が多用されて
いる。このカラーディスプレイ等に用いられる液晶装置
は、バックライト等の光源を用いた透過型液晶装置が主
流となっており、各種分野に用途が拡大している。
【0003】この透過型液晶装置に対して、反射型液晶
装置は、バックライト等の光源を必要としないため光源
用電力の削減が可能であり、またバックライト等のスペ
ース及び重量が節約できる等の特徴を有している。この
ような特徴を有する反射型液晶装置は、軽量薄型を目的
とする携帯用電子機器分野に広く普及しているが、コン
トラスト比や視覚依存性、反射率等の向上が望まれてい
る。ここで、従来の反射型液晶装置のうち、例えばツイ
ステッドネマティック(以下、TNと略す)型液晶装置
及びスーパーツイスト(以下、STと略す)型液晶装置
は、偏光板を2枚用いた構成を有しており、コントラス
ト比の特性に優れるが、視覚依存性の特性や反射率は必
然的に低くなるという問題があった。
【0004】このような問題を解消すべく、偏光板を用
いない、もしくは偏光板を1枚のみ用いたゲストホスト
(以下、GHと略す)型液晶装置(液晶(Host)に色素
(Guest)を添加したもの)の開発も進められてきた
が、液晶に色素を添加しているため信頼性に欠け、また
染料による光吸収により十分な反射率が得られないとい
う問題があった。これらの背景をもとに、近年1枚の偏
光板と反射板を組み合わせた反射型液晶装置の開発が進
められている。
【0005】図11は、1枚の偏光板と反射板を組み合
わせた従来の反射型液晶装置の構成を示す図である。
【0006】同図に示す反射型表示装置100は、TF
D(Thin Film Diode)素子に代表される二端子型スイッ
チング素子を用いたノーマリホワイトモード(電圧無印
加時に白を表示)の液晶装置である。
【0007】この反射型表示装置100では、それぞれ
透明性及び絶縁性を有する上側の基板101と下側の基
板102との間に、液晶層103が枠状のシール材(図
示略)によって封止され、これにより液晶セル110が
形成されている。
【0008】ここで、上側の基板101の内面上には、
ITOなどの透明性を有する矩形上の画素電極111が
複数形成され、図示せぬスイッチング素子を介して金属
配線112に接続されている。一方、基板101の外面
上には、偏光板120が配置されている。
【0009】また、下側の基板102の内面上には、上
側の基板101から入射された光を反射する反射膜12
1、光を遮蔽する遮光膜(Black Matrix:以下、BMと略
す)122が配置されている。なお、反射型液晶装置を
構成するその他の各部材(例えば、着色層、配向膜、保
護膜等)は、図示及び説明を省略している。
【0010】このような構成を有する電圧無印加状態の
反射型液晶装置100に外光が入射されると、外光は偏
光板120→基板101→画素電極111→液晶層10
3という経路を介して反射膜121に至り、反射した光
が前記経路を逆に辿って偏光板120から観察側に出射
し、白表示が行われる(図11に示す、経路a)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した反
射型液晶装置100の下側の基板102には、光を遮蔽
し、コントラストの低下を防ぐBM122が金属配線1
12に対応して設けられている。しかしながら、図11
に示すように観察側からBM122へ向かって入射して
くる光の一部は、金属配線112で反射する。この金属
配線112で反射した光が偏光板120を介して観察側
に漏れてしまい(図11に示す、経路b)、これにより
コントラストが低下してしまう等の問題が生じていた。
【0012】本発明は、上述した事情を鑑みてなされた
ものであり、金属面において反射された光が外部に漏れ
ることを防止することができる液晶装置及び該液晶装置
を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては、第1基板と、第2基板との間に
液晶層を挟持してなる液晶装置であって、前記第1基板
における前記液晶層側の面に形成される金属膜と、前記
第1基板における前記液晶層とは異なる側の面に配置さ
れ、前記第1基板側から入射される外光のうち特定方位
の偏光成分のみを選択的に透過する偏光素子と、前記偏
光素子と前記第1基板との間に介挿され、前記偏光素子
を透過した外光における2つの異なった方向の偏光成分
に位相差を与える一方、前記金属膜によって反射した光
における2つの異なった方向の偏光成分に位相差を与え
る光学素子とを具備することを特徴としている。
【0014】かかる構成によれば、第1基板における前
記液晶層側の面に形成される金属膜に向かって外光が入
射された場合であっても、当該外光は前記光学素子によ
り偏光状態が変化するため、金属膜において反射した光
が第1基板側に漏れることはない。このため、反射光の
漏れによるコントラストの低下等を抑制することができ
る。また、前記光学素子として、所定波長の光のうち2
つの方向が異なった偏光成分に1/4波長の位相差を与
える位相差板を使用しても良い。このような位相差板を
光学素子として用いることにより、位相差板を透過した
所定波長の光は円偏光に変換され、変換された円偏光は
前記偏光素子によって完全に吸収されるため、さらにコ
ントラストの低下を抑制することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0016】A:本実施形態 図1は、本実施形態に係る反射型液晶装置200の概略
構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示す反射型液
晶装置200のA−A’線視断面図である。
【0017】図1及び図2に示す反射型液晶装置200
は、前掲図11に示す反射型液晶装置100に1/4波
長板210を設けたものであり、当該1/4波長板21
0により、金属配線112において反射した光が観察側
へ漏れることを防止している(図2に示す、経路A参
照)。
【0018】なお、本実施形態に係る反射型液晶装置2
00は、TFD(Thin Film Diode)素子に代表される二
端子型スイッチング素子を用いたアクティブマトリクス
方式の液晶装置を想定しているが、これに限定する趣旨
ではなく、TFT(Thin FilmTransistor)素子に代表さ
れる3端子型スイッチング素子を用いたアクティブマト
リクス方式の液晶装置、あるいはパッシブマトリクス方
式の液晶装置にも適用可能である。
【0019】図1及び図2に示されるように、この反射
型表示装置200では、それぞれ透明性及び絶縁性を有
する上側の基板(第1基板)201と下側の基板(第2
基板)202との間に、所定のツイスト角を有するネマ
チック液晶である液晶層203が枠状のシール材(図示
略)によって封止され、これにより液晶セル204が形
成されている。
【0020】ここで、上側の基板201の内面上には、
ITOなどの透明性を有する矩形上の画素電極205が
複数形成され、複数形成された各画素電極205は二端
子型スイッチング素子(TFD)209を介して金属配
線206に接続されている。一方、基板201の外面上
には、紙面上側から順に、偏光板207及び1/4波長
板210が配置されている。
【0021】偏光板207は、観察側から入射される光
(例えば、あらゆる方向に偏波面を有する自然光等)の
うち、特定の方位の直線偏光成分のみを選択的に透過す
る機能を有している。1/4波長板210は、ポリカー
ボネート系高分子、ポリビニール系高分子等の一軸延伸
フィルムにより構成され、所定波長λ(例えば、波長5
50nm等)の光のうち、2つの方向が異なった偏光成
分に1/4波長の位相差を与える機能を有している。
【0022】また、下側の基板202の内面上には、反
射膜221、BM222、着色層223、電極224が
順次形成されている。
【0023】電極224は、上側の基板201に形成さ
れる画素電極205と同一材料、すなわちITO等の透
明性を有する導電層からなり、各画素電極205と交差
(紙面左右方向)するように、ストライプ状に複数形成
されている。
【0024】着色層223は、例えばR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色が所定パターンで配列(デルタ
配列等)されたものである。BM222は、クロム及び
酸化クロム等の遮光性材料からなり、入射光を遮蔽する
役割を担っている。このBM222は、金属配線206
と対向する位置に設けられている。反射膜221は、例
えばアルミニウムや銀などの反射性を有する金属層から
なり、上側の基板201から入射した光を反射する。
【0025】反射型液晶装置200の主要構成は、以上
説明したとおりである。この他にも、反射型液晶装置2
00には、例えば所定方向にラビング処理が施された配
向膜、電極224及び着色層223を保護する保護膜等
が設けられているが、本願発明の趣旨とは関係がないた
め、説明を省略する。
【0026】次に、このような構成の反射型液晶装置2
00に外光が入射した場合の各光学素子の作用について
説明する。 (1)入射光が金属配線206において反射する場合 図3は、ノーマリホワイトモードの反射型液晶装置20
0に外光が入射された場合の各部における光の偏光状態
を模式的に示した図であり、図4〜図8は、該入射光が
金属配線206において反射した場合を説明するための
図である。
【0027】まず、観察側から金属配線112に向かっ
て外光が入射されると(図2に示す経路A)、外光のう
ち特定方位の直線偏光成分のみが偏光板207を透過す
る(図4参照)。偏光板207を透過した直線偏光は、
1/4波長板210に入射し、該1/4波長板210に
よって偏光状態が変化して円偏光となる。
【0028】図5は、偏光板207を透過した直線偏光
のY軸方位成分及びZ軸方位成分を示した図である。こ
こで、図5に示すY軸及びZ軸は、それぞれ1/4波長
板210における進相軸(位相が進む方位)及び遅相軸
(位相が遅れる方位)を示しており、偏光板207の透
過軸方位と1/4波長板210の進相軸(Y軸)方位の
なす角度、及び偏光板207の透過軸方位と1/4波長
板210の遅相軸(Z軸)方位のなす角度は、それぞれ
θ1及びθ2となっている。
【0029】このような直線偏光が1/4波長板210
を通過することにより、進相軸を透過する光と遅相軸を
透過する光の間に1/4波長の位相差(リタデーショ
ン)が生じ、この結果、図6に示すように1/4波長板
210に入射された直線偏光は左回りの円偏光となる。
なお、以下の説明では、光が遠ざかっていく方向から見
た場合の光の回転方向を円偏光の回転方向として定義す
る。
【0030】1/4波長板210を通過することによっ
て変換された左回りの円偏光が上側の基板201に配設
された金属配線206に到達すると、左回りの円偏光は
金属配線206において鏡面反射し、該左回りの円偏光
が右回りの円偏光に変換される(図7参照)。この右回
りの円偏光が、再び1/4波長板210を通過すること
により、進相軸を透過する光と遅相軸を透過する光の間
に合計1/2波長のリタデーションを生ずることとな
る。この結果、右回りの円偏光は偏光板207の透過軸
方位とは異なる特定方位の直線偏光に変換され、これに
より変換後の直線偏光が偏光板207によって吸収され
る。さらに詳述すると、外光は、まず1/4波長板21
0を表から入射する。当該外光が金属配線206に到達
し、金属配線206において反射されると、反射光は1
/4波長板210を裏から入射する。従って、右回りの
円偏光は、偏光板207の透過軸方位とは異なる特定方
位の直線偏光に変換され、これにより変換後の直線偏光
が偏光板207によって吸収される。このように、偏光
板207と上側の基板201との間に設けた1/4波長
板210により、金属配線206において反射された光
は偏光板207によって吸収される。 (2)入射光が反射膜221において反射する場合 a)黒表示(電圧無印加)の場合 ノーマリホワイトモードの反射型液晶装置200に電圧
が印可されると、液晶層203を構成する液晶分子は電
界に沿って垂直方向に立ち上がる。このような反射型液
晶装置200における金属配線206のない領域に外光
が入射されると(図2に示す経路B)、上述した場合と
同様、外光のうち特定方位の直線偏光成分のみが偏光板
207を透過し、1/4波長板210によって左回りの
円偏光となる。1/4波長板210によって左回りの円
偏光に変換された光は、液晶層203に入射されるので
あるが、液晶分子は電界に沿って垂直方向に並んでいる
ため、液晶層に入射された光は偏光状態を変えることな
く左回りの円偏光のまま反射膜221に到達する。
【0031】そして、左回りの円偏光が下側の基板20
2の反射膜221に到達すると、左回りの円偏光は金属
配線206において鏡面反射し、該左回りの円偏光が右
回りの円偏光に変換され、再び1/4波長板210を通
過することにより進相軸を透過する光と遅相軸を透過す
る光の間に合計1/2波長のリタデーションを生ずるこ
ととなる。この結果、右回りの円偏光は偏光板207の
透過軸方位とは異なる特定方位の直線偏光に変換され、
変換後の直線偏光が偏光板207によって吸収される。
入射した光が反射膜221において反射する場合も前述
した場合と同様、外光は、まず1/4波長板210を表
から入射する。当該外光が反射膜221に到達し、反射
膜221において反射されると、反射光は1/4波長板
210を裏から入射する。従って、右回りの円偏光は、
偏光板207の透過軸方位とは異なる特定方位の直線偏
光に変換され、これにより変換後の直線偏光が偏光板2
07によって吸収される。このように、電圧が印可され
た反射型液晶装置200に入射された光は、反射膜22
1において反射した後、偏光板207によって吸収さ
れ、これにより黒の表示が行われる。
【0032】b)白表示(電圧無印加)の場合 電圧無印加時において、シール材によって封止された液
晶層は所定のツイスト角(例えば、90°)を有してい
る。このような反射型液晶装置200における金属配線
206のない領域に外光が入射されると(図2に示す経
路B)、上述した場合と同様、外光のうち特定方位の直
線偏光成分のみが偏光板207を透過し、1/4波長板
210によって左回りの円偏光となる。1/4波長板2
10によって左回りの円偏光に変換された光は、液晶層
203に入射されるのであるが、電圧無印加時における
液晶分子の複屈折異方性により、Y軸を透過する光とZ
軸を透過する光の間に生じていたリタデーションはキャ
ンセルされ、液晶層203に入射された光は偏光板20
7を透過した直線偏光と同方位の直線偏光に変換され
る。そして、液晶層203を透過した光は反射膜221
に到達した後、該反射膜221において鏡面反射し、偏
光状態を変えずに再び液晶層203に入射する。
【0033】液晶層203に入射した直線偏光は、該液
晶層203を通過する際、液晶分子の複屈折異方性によ
りZ軸(ここでは、進相軸)を透過する光とY軸(ここ
では、遅相軸)を透過する光との間に1/4波長の位相
差(リタデーション)が生じ、この結果、左回りの円偏
光になる。
【0034】この左回りの円偏光が、再び1/4波長板
210を通過することにより、Z軸を透過する光とY軸
を透過する光の間に生じていたリタデーションはキャン
セルされ、この結果、左回りの円偏光は偏光板207の
透過軸方位と同じ方位の直線偏光に変換され、変換後の
直線偏光が偏光板207を透過する。
【0035】このように、電圧が印可されていない反射
型液晶装置200に入射された光は、反射膜221にお
いて反射した後、偏光板207を透過して観察側に出射
し、これにより白の表示が行われる。
【0036】以上説明したように、偏光板207と上側
の基板201との間に設けた1/4波長板210によ
り、金属配線206において反射された光は偏光板20
7によって吸収される。このため、当該反射光が観察側
に漏れ、コントラストの低下を招くといった問題を未然
に防ぐことができる。
【0037】B:実施形態の応用・変形例 以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実
施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対して
は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種種の応用・変
形が可能である。
【0038】上述した本実施形態にあっては、1/4波
長板210を通過する光の波長を限定することなく説明
を行ったが、反射型液晶装置200に設ける1/4波長
板210は、ユーザが使用用途等に応じて特定波長の光
に対して1/4波長だけ位相差を与えることができる位
相差板(例えば、波長400nmの光に対して1/4波
長の位相差を与えることができる位相差板等)を適宜選
択することができる。ただし、特定波長の光とは異なる
波長の光(例えば、波長500nmの光等)がこのよう
な位相差板を透過する場合には、円偏光ではなく楕円偏
光になってしまう。この結果、金属配線206において
反射した光は偏光板207において完全に吸収しきれ
ず、僅かに光が漏れてしまう。このような場合には、1
/4波長板として、例えば特開平5−100114号公
報に開示されている1/2波長板と1/4波長板を積層
した広帯域円偏光板を用いることができる。この広帯域
円偏光板は、全可視光域(例えば、380nm〜780
nm)の光を円偏光に変換することができるため、金属
配線206において反射した光は偏光板207において
完全に吸収され、観察側に光が漏れることもない。
【0039】また、本実施形態においては、金属配線2
06において反射する光が観察側に漏れることを防止す
る手段として、1/4波長板210を例に説明を行った
が、これは入射光の往路及び復路において生じる位相差
の合計をλ/2の奇数倍とするための一手段にすぎず、
1/4波長板以外であっても入射光の往路及び経路にお
いて生じる位相差の合計をλ/2の奇数倍とするもので
あれば、どの様な位相差板を用いても良い。
【0040】また、上述したように、特定波長の光とは
異なる波長の光(例えば、波長500nmの光等)が、
特定波長の光に対して1/4波長の位相差を与える位相
差板を透過する場合には、金属配線206において反射
した光は偏光板207において完全に吸収しきれず、観
察側に僅かな光が漏れてしまう。しかしながら、このよ
うな位相差板であっても金属配線206において反射し
た光が観察側に漏れる光を低減する効果は認められるた
め、金属配線206における反射光が観察側に漏れるこ
とを防止する手段として、このような位相差板を用いて
も良い。なお、このようにして位相差板を用いる場合に
は、1/4波長の位相差を与える位相差板に限定され
ず、種々の位相差を与える位相差板を用いることができ
る。
【0041】<電子機器>次に、実施形態に係る反射型
液晶装置200を各種電子機器における表示装置として
適用する場合について説明する。この場合、電子機器
は、図9に示すように、主に表示情報出力源1000、
表示情報処理回路1002、電源回路1004、タイミ
ングジェネレータ1006、反射型液晶装置200、及
び駆動回路120により構成される。このうち、表示情
報出力源1000は、RAM(RandomAccess Memory)な
どのメモリ、各種ディスクなどのスレージユニット、デ
ィジタル画像信号を同調出力する同調回路などを備え、
タイミングジェネレータ1006により生成される。各
種のクロック信号に基づいて、所定フォーマット画像信
号などの表示情報を表示情報処理回路1002に供給す
るものである。次に、表示情報処理回路1002は、増
幅・反転回路や、ローテーション回路、ガンマ補正回
路、クランプ回路等周知回路を多数備え、入力した表示
情報の処理を実行して、その画像信号をクロック信号C
LKとともに駆動回路120に供給するものである。こ
こで、駆動回路120は、走査線駆動回路(図示略)や
データ線駆動回路(図示略)とともに、検査回路などを
総称したものである。また、電源回路1004は、各構
成要素に所定の電源を供給するものである。
【0042】次に、実施形態に係る反射型液晶装置20
0を具体的な電子機器に用いた例について説明する。
【0043】<モバイル型コンピュータ>まず、この反
射型液晶装置をモバイル型のパーソナルコンピュータに
適用して例について説明する。図10は、このパーソナ
ルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図におい
て、パーソナルコンピュータ1200は、キーボード1
202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1
206とから構成されている。この液晶表示ユニット1
206は、上述した反射型表示装置200を備えてい
る。なお、図10を参照して説明した電子機器の他に
も、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型の
ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、携帯
電話、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、
ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチ
パネルを備えた装置等が挙げられる。なお、これら各種
電子機器においても同様に、反射型液晶装置を適用する
ことができることは、言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
観察側の基板に設けた金属面において反射した光が外部
に漏れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る反射型液晶装
置200の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A’線視断面図である。
【図3】 同実施形態における反射型液晶装置200に
外光が入射された場合の光の偏光状態を模式的に示した
図である。
【図4】 同実施形態における反射型液晶装置200の
光学的作用を説明するための図である。
【図5】 同実施形態における反射型液晶装置200の
光学的作用を説明するための図である。
【図6】 同実施形態における反射型液晶装置200の
光学的作用を説明するための図である。
【図7】 同実施形態における反射型液晶装置200の
光学的作用を説明するための図である。
【図8】 同実施形態における反射型液晶装置200の
光学的作用を説明するための図である。
【図9】 同実施形態における反射型液晶装置200を
電子機器に適用した例を説明するための図である。
【図10】 同実施形態における反射型液晶装置200
を電子機器に適用した例を説明するための図である。
【図11】 従来の反射型液晶装置100の構成を示す
図である。
【符号の説明】
200…反射型液晶装置 207…偏光板 210…1/4波長板 201、202…基板 205…画素電極 224…電極 222…BM 221…反射膜 203…液晶層 206…金属配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA07 BA25 BB03 BB43 BB44 BC22 2H091 FA02Y FA08X FA11X FA14Z FA34Y FD10 GA13 HA07 HA10 LA16 2H092 JA05 JA24 NA02 PA08 PA09 PA11 QA07 QA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、第2基板との間に液晶層を
    挟持してなる液晶装置であって、 前記第1基板における前記液晶層側の面に形成される金
    属膜と、 前記第1基板における前記液晶層とは異なる側の面に配
    置され、前記第1基板側から入射される外光のうち特定
    方位の偏光成分のみを選択的に透過する偏光素子と、 前記偏光素子と前記第1基板との間に介挿され、前記偏
    光素子を透過した外光における2つの異なった方向の偏
    光成分に位相差を与える一方、前記金属膜によって反射
    した光における2つの異なった方向の偏光成分に位相差
    を与える光学素子とを具備することを特徴とする液晶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1基板には第1の透明電極が形成
    され、 前記第2基板には第2の透明電極が形成され、 前記第1基板における前記液晶層側の面には、アクティ
    ブ素子と、当該アクティブ素子と前記第1の透明電極を
    接続する金属膜たる金属配線とが形成されることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記第2基板における液晶層側の面に形
    成されるとともに、少なくとも前記第1基板に形成され
    た金属配線に対応した部分を遮光領域とする遮光膜をさ
    らに具備し、 前記第1基板側から外光が入射された場合、前記遮光膜
    に到達した光は当該遮光領域において吸収され、遮光領
    域に達することなく前記金属配線において反射した光は
    前記光学素子を介して前記偏光板において吸収されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記第1基板側から入射される外光の波
    長をλとした場合、前記光学素子は、前記偏光素子を透
    過した外光における2つの異なった方向の偏光成分に与
    える位相差と、前記金属膜によって反射した光における
    2つの異なった方向の偏光成分に与える位相差の合計
    を、λ/2の奇数倍とする位相差板であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の液晶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位相差板は、前記偏光素子を透過し
    た外光における2つの異なった方向の偏光成分に与える
    位相差及び前記金属膜によって反射した光における2つ
    の異なった方向の偏光成分に与える位相差を、それぞれ
    λ/4とする位相差板であることを特徴とする請求項4
    に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1基板側から入射される外光の波
    長λは、380nm〜780nm内に含まれる波長であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の液晶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1の請求項に記
    載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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