JP2002089975A - 熱源器 - Google Patents

熱源器

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JP2002089975A
JP2002089975A JP2000286771A JP2000286771A JP2002089975A JP 2002089975 A JP2002089975 A JP 2002089975A JP 2000286771 A JP2000286771 A JP 2000286771A JP 2000286771 A JP2000286771 A JP 2000286771A JP 2002089975 A JP2002089975 A JP 2002089975A
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heat
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Masayoshi Yabe
昌義 矢部
Noboru To
昇 陶
Osamu Oshima
治 大島
Tatsuyuki Tsukui
達之 津久井
Motonori Tamada
源典 玉田
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Plastics Inc
Mitsubishi Chemical Engineering Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Plastics Inc
Mitsubishi Chemical Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スカイラジエーター及び/又はソーラーコレク
ターとして使用される熱源器であって、優れた放射冷却
能を有し且つ長期使用に耐える熱源器を提供する。 【解決手段】熱媒体循環路を備えた電磁波の放射吸収体
(2)と、当該が放射吸収体を収容するケース(3)
と、当該ケースの上面に配置され且つ電磁波の透過可能
なカバー(4)とから主として成り、上記のカバーの表
面は紫外線吸収剤含有樹脂で構成されている熱源器
(1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源器に関し、詳
しくは、スカイラジエーター及び/又はソーラーコレク
ターとして使用される熱源器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止の観点から、夜間
における放射冷却現象(物体から放射された電磁波(遠
赤外光)が大気圏外へ排出されて戻ってこないことによ
って、物体自体が外気温以下に冷却される現象)を積極
的に利用した冷熱発生装置(スカイラジエーター)が注
目されている。
【0003】例えば「第36回日本伝熱シンポジウム講
演論文集」(1999−5)には、熱媒体循環路を備え
た電磁波の放射吸収体と、当該が放射吸収体を収容する
ケースと、当該ケースの上面に配置され且つ電磁波の透
過可能なカバーとから主として成るスカイラジエーター
が記載されている。このスカイラジエーターの場合は、
電磁波の放射吸収体が熱媒体循環路を形成する伝熱管で
構成され、当該伝熱管の下部には楕円状断面を備えた樋
状体の電磁波反射体が配置され、CPC(Compound Par
abolic Concentrator)型と呼ばれている。そして、カ
バーには8〜13μmの波長を有する赤外線を透過し易
いポリエチレンが使用されている。
【0004】一方、昼間は、太陽熱を集熱して給湯や暖
房に利用したりする、ソーラーコレクターを使用するシ
ステムも試みられている(「太陽エネルギー」Vol.
23,No.6,21〜27p,1997)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スカイ
ラジエーターは、未だ研究段階にあり、特にスカイラジ
エーター及びソーラーコレクターとして使用する目的に
合った実用化のためには各要素の詳細を検討しなければ
ならない状況にある。例えば、前記のスカイラジエータ
ーの場合は、カバーのポリエチレンの耐候性や耐熱性が
十分でないため、長期間の使用によりカバーが破損し又
は変形して実用の問題がある。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、スカイラジエーター及び/又はソー
ラーコレクター、特にこれら両用として使用される熱源
器であって、優れた放射冷却能を有し且つ長期使用に耐
える熱源器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、スカイラジエーター及び/又はソーラーコレクター
として使用される熱源器であって、熱媒体循環路を備え
た電磁波の放射吸収体と、当該が放射吸収体を収容する
ケースと、当該ケースの上面に配置され且つ電磁波の透
過可能なカバーとから主として成り、上記のカバーの表
面は紫外線吸収剤含有樹脂で構成されていることを特徴
とする熱源器に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明の熱源器の一例の一部
破断の説明図である。
【0009】本発明の熱源器(1)は、熱媒体循環路を
備えた電磁波の放射吸収体(2)と、当該が放射吸収体
を収容するケース(3)と、当該ケースの上面に配置さ
れ且つ電磁波の透過可能なカバー(4)とから主として
成る。本発明の熱源器は、通常、屋外(屋根上や屋上な
ど)に略上向きに設置され、そして、スカイラジエータ
ー及び/又はソーラーコレクター、特にスカイラジエー
ター及びソーラーコレクターとして使用される。
【0010】スカイラジエーターとして利用される場
合、熱媒体が熱媒体駆動手段によって放射吸収体(2)
と熱的に接続された熱媒体流路に導かれ、熱媒体から熱
を受けた放射吸収体(2)から電磁波(主に8〜13μ
mの赤外光)が放射される。放射された電磁波は、カバ
ー(4)を通過して、宇宙空間へ向けて排出される。熱
媒体は放射吸収体(2)によって奪われた熱エネルギー
の分だけ冷却される。このとき、局所的に冷却された放
射吸収体(2)は、カバー(4)によって外気と遮断さ
れているため、冷熱を外気によって奪われ難くなってい
る。冷却された熱媒体は、熱媒体駆動手段によって利用
側ユニットや蓄熱槽などへ送給され、利用される。
【0011】一方、ソーラーコレクターとして利用され
る場合、熱媒体が熱媒体駆動手段によって放射吸収体
(2)と熱的に接続された熱媒体流路に導かれ、カバー
(4)を通過してきた電磁波(太陽光)によって加熱さ
れた放射吸収体(2)から熱を受け取り、その分だけ加
熱される。このとき、局所的に加熱された放射吸収体
(2)は、カバー(4)によって外気と遮断されている
ため、温熱を外気によって奪われ難くなっている。加熱
された熱媒体は、熱媒体駆動手段によって利用側ユニッ
トや蓄熱槽などへ送給され、利用される。
【0012】上記の熱媒体流路は、放射吸収面と熱的に
接続された、通常知られる形式の流路であれば特に制限
はないが、通常は、放射吸収体(5)を兼ねた構造とす
るのが好ましい。なお、流路は一経路または複数に分岐
した形式とすることが可能であり、複数に分岐させる場
合は、ヘッダー、フッダー、分散管などの整流手段を適
宜利用できる。熱媒体としては、特に制限がないが、
水、エチレングリコール水溶液、エタノール水溶液、空
気、窒素、アルゴン等が挙げられ、比熱が大きく且つ耐
熱性に優れている点で水またはエチレングリコール水溶
液が好ましい。
【0013】図1に示す熱源器は、構造的には、前述の
CPC型と呼ばれるスカイラジエーターと同様であり、
電磁波の放射吸収体(2)が熱媒体循環路を形成する伝
熱管で構成され、当該伝熱管の下部には電磁波の反射体
(5)が配置されている。放射吸収体(2)は連結管
(図示せず)によって互いに連結されており、この中を
熱媒体が流通可能な構成となっている。
【0014】放射吸収体(2)の形状および構造は図示
したチューブ型に限定されず、例えば、フィンチューブ
型、プレート型、フィンプレート型などでもよい。ま
た、反射体(5)の形状および構造も図示したCPC型
に限定されず、板状、筒状などでもよい。性能の観点か
ら、図示した態様の放射吸収体(2)及び反射体(5)
が最も好ましい。
【0015】放射吸収体(2)の材料としては、電磁波
(特に8〜13μmの波長を有する赤外光)を宇宙空間
に向けて放射し、また、宇宙空間から降り注ぐ電磁波
(特に太陽光)を吸収可能なものであれば特に制限され
ないが、熱伝導性に優れた材料、具体的には、銅、アル
ミ、SUS、鉄、キュプロニッケル等の金属材料が好ま
しい。また、放射吸収体(2)の表面は、電磁波を吸収
し又は放射し易くするため、黒色の膜でコーティングす
る等して、黒色化するのが好ましい。この際のコーティ
ング手法としては、スパッタリング、スプレーコート、
ディップコート、刷毛塗り、スピンコート等の通常のコ
ーティング手法を適宜利用できる。
【0016】反射体(5)は、放射吸収体(2)から全
方位に放射される電磁波を反射して進行方向を変え、出
来るだけ宇宙空間に対して垂直に向かわせるようにする
ため、または、宇宙空間から降り注ぐ電磁波(太陽光な
ど)を反射して進行方向を変え、出来るだけ多くの電磁
波を放射吸収体(2)に集める作用を有する。反射体
(5)の材料としては、SUS、銀、金、ニッケル、
銅、アルミニウム、鉄などを適宜選択し得るが、各種電
磁波、特に8〜13μmの赤外光を反射する能力の高い
アルミニウム又はアルミニウム表面を樹脂コートしたラ
ミネートフィルムが好ましい。また、必要に応じて、表
面に酸化チタン膜などをコートして耐久性を強化するこ
とが可能である。
【0017】ケース(3)は、放射吸収体(2)及び反
射体(5)を実質的に囲んで保護可能な構造を有する限
り、その材質や形状は特に制限されないが、断熱性の観
点から、実質的に外気が自在に流通し得ない構造である
のが好ましい。但し、ケース(3)の下側には、万一、
熱媒体が熱媒体流路から漏洩したときのために、ドレイ
ン口を設けておくことも可能である。
【0018】局所的に低温または高温になる放射吸収体
(2)の冷熱または温熱を放熱ロスから守るためにケー
ス(3)の内側および反射体(5)下側には断熱材を充
填するのが好ましい。断熱材としては、例えば、グラス
ウール、ウレタンフォーム、発泡ポリスチレン、ロック
ウール、真空断熱材、木屑などが挙げられる。
【0019】カバー(4)の固定手段としては、反射体
(5)及び伝熱管(2)と直接接触しない手段であれば
何ら制限はないが、好ましくは、枠体で挟み込む方法、
ネジ止め、バネ止め、接着剤、目止め材などが例示でき
る。
【0020】本発明の熱源器(1)の特徴は、カバー
(4)の表面が紫外線吸収剤含有樹脂で構成されている
点にある。カバー(4)の表面は、紫外線吸収剤塗布層
または紫外線吸収剤含有樹脂層によって構成される。特
に紫外線吸収剤含有樹脂を使用したラミネート構造が好
ましい。斯かる複合フイルム又はシートは、任意の既知
の製造法により製造可能であり、また、任意の数の層を
積層することが可能である。つまり、本発明の熱源器
(1)は、表層部で耐候性を付与し、下層にて強度や耐
熱性を発現させる点に特徴がある。更に、電磁波透過性
を損なわないためには、以下に示す様な要素も重要であ
る。
【0021】カバー(4)を構成する樹脂としては、電
磁波を通し易く且つ強度および耐熱性に優れた樹脂層で
あれば特に制限されないが、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、架橋ポリエ
チレン等のポリエチレン類、ポリプロピレン、プロピレ
ン・エチレン共重合体などのポリプロピレン類、ポリイ
ソブチレン、ポリブタジエン、ポリ−4−メチルペンテ
ン−1等のポリオレフィン類;ポリメチル(メタ)アク
リレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、架橋ポリ
メチル(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリレ
ート類;ポリアクリルアミド類;ポリ(メタ)アクリル
酸類;ポリフェニレンエーテル等のポリエーテル類;ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル類;ポリカーボネート類;ポリオキ
シメチレン;ポリフェニレンスルフィド;メラミン樹脂
類;エポキシ樹脂類;ジメチルポリシロキサン等の珪素
樹脂類;ポリビニルピロリドン類;ポリアミド6、ポリ
アミド10、ポリアミド12、ポリアミド6/6、ポリ
アミド4/6、ポリアミド6/10、ポリアミド6/1
1、芳香族ポリアミド等のポリアミド類;ポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−エチレン共
重合体、テトラフルオロエチレン−プロペン共重合体、
ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂類;ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、クロロプレンなどの塩素系樹
脂;ポリビニルメチルエーテル等のポリビニルエーテル
類;ポリスチレン類;ポリアクリロニトリル類;ポリビ
ニルアルコール、フォルマール化ポリビニルアルコー
ル、アセタール化ポリビニルアルコール、ブチラール化
ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類;ポ
リ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共重合体などのポ
リ酢酸ビニル類などが例示される。
【0022】カバー(4)が複合フイルム又はシートで
構成される場合、最外層の樹脂は、特に耐候性と成膜性
に優れている、ポリ(メタ)アクリレート類、ポリ−4
−メチルペンテン−1、エポキシ樹脂類、メラミン樹脂
類、ポリエーテル類、フッ素樹脂、塩素系樹脂、ポリア
クリロニトリルがより好ましく、ポリ(メタ)アクリレ
ート類、いわゆるアクリル樹脂が最も好ましく例示でき
る。また、下層の樹脂は、8〜13μmの波長を有する
電磁波を良く通すことから、ポリエチレン類、ポリ−4
−メチルペンテン−1、ポリカーボネート類、ポリイソ
ブチレン、ポリプロピレン類、ポリテトラフルオロエチ
レン類が好ましく、ポリエチレン類が特に好ましい。
【0023】最外層の厚さは、紫外線および/または酸
素を透過し難くする目的に合致する範囲内で、任意の厚
さを選択可能だが、通常0.1μm〜0.5mm、好ま
しくは0.5μm〜0.3mm、更に好ましくは1μm
〜0.2mmである。厚さが0.1μm未満だと、紫外
線および/または酸素を透過し難くする性質が著しく低
下し、厚さが0.5mmを超えると、電磁波透過性が著
しく低下する。下層の合計厚さは、電磁波の透過性を著
しく損なわない範囲であれば、特に制限されないが、通
常0.1〜2mm、好ましくは0.2〜1.5mm、更
にましくは0.3〜1mmである。厚さが0.1mm未
満だと強度が著しく低下し、厚さが2mmを超えると電
磁波透過性が低下する。
【0024】紫外線吸収剤としては、特に制限されず、
例えば、シアノアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系などの従来公知の紫外線吸収剤を任
意に使用することが出来る。シアノアクリレート系紫外
線吸収剤としては、2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3,3′−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シア
ノ−3,3′−ジフェニルアクリレート等が挙げられ
る。
【0025】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2,2′
−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベンゾフ
ェノン、ビス−(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−
ベンゾイルフェニル)メタン等が挙げられる。
【0026】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は、2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)−5−カルボン酸ブチルエステルベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
−5−エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′
−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−アミノフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジメチルフェニル)−5−メト
キシベンゾトリアゾール、2−(2′−メチル−4′−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ステアリルオキシ−3′,5′−ジメチルフェニル)
−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5−カルボン酸フェニル)ベンゾトリアゾールエ
チルエステル、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メチル
−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′
ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−シクロヘキシルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′,
5′−ジメチルフェニル)−5−カルボン酸ベンゾトリ
アゾールブチルエステル、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジクロルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジメチルフェニル)−5−エチルスルホン
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−
オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−メトキシフェニル)−5−メチル
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
メチルフェニル)−5−カルボン酸エステルベンゾトリ
アゾール、2−(2′−アセトキシ−5′−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0027】カバー(4)が複合フイルム又はシートで
構成される場合、最外層に使用される樹脂紫外線吸収剤
の量は、樹脂100重量部当たり、通常0.01〜5重
量部、 好ましくは0.05〜3重量部の範囲から選択
される。なお、カバー(4)には、電磁波透過性を著し
く損なわない範囲において、紫外線吸収剤の他に、酸化
防止剤、難燃化剤などの添加剤を任意に添加することが
出来る。
【0028】また、カバー(4)は、積雪や降雹による
破損や変形を防止する観点から、繊維状またはワイヤー
状補強材を備えている構造とするのが好ましい。斯かる
構造は、カバー(4)の構成樹脂マトリックス中に繊維
状またはワイヤー状補強材を埋設する方法、または、カ
バー(4)の構成樹脂層に繊維状補強材またはワイヤー
状を貼合する方法によって実現することが出来るが、後
者の方法が好ましい。
【0029】前記補強材の材質は、特に制限されない
が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナ
イロン、ポリイミド等の樹脂材料、ガラス材料、SU
S、鉄、銅などの金属材料である。中でも、成形性や樹
脂層との接着性の観点から、樹脂材料がより好ましい。
前記補強材の直径は、通常0.01〜2mm、好ましく
は0.05〜1.5mm、更に好ましくは0.1〜1m
mの範囲である。前記補強材の直径が0.01mm未満
の場合は十分な強度が得られず、2mmを超える場合は
カバー(4)の厚さが大きくなり電磁波の透過性が低下
する。
【0030】カバー(4)の樹脂層に前記補強材を貼合
する場合、成形性および強度の観点から、前記補強材は
ネット状(編み目構造)で使用するのが好ましい。この
場合、ネット状の前記補強材は、樹脂層の間に中間層と
して配置するのが好ましい。本発明におけるカバー
(4)の層構成の一例は次の通りである。
【0031】(a)紫外線吸収剤含有アクリル樹脂層/
ポリカーボネート樹脂層 (b)紫外線吸収剤含有テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体層/変性ポリフェニレンエーテル樹脂層 (c)紫外線吸収剤含有アクリル樹脂層/高密度ポリエ
チレン樹脂層/ポリカーボネート樹脂層 (d)紫外線吸収剤含有ポリ−4−メチルペンテン−1
樹脂層/ポリエステル製ネット層/ポリ−4−メチルペ
ンテン−1樹脂層 (e)紫外線吸収剤含有アクリル樹脂層/ポリカーボネ
ート樹脂層/SUS製ネット層/ポリカーボネート樹脂
層 (f)紫外線吸収剤含有テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体層/ガラス製ネット層
【0032】カバー(4)は、汚れや腐食から放射吸収
体(2)を保護するが、その表面側で耐候性を保持し、
内側で電磁波透過性、耐熱性、強度を保持するため、耐
久性に優れており、破損したり、変形したりしないた
め、長期使用に耐え得る。
【0033】
【発明の効果】以上説明した本発明の熱源器は、その改
良されたカバーにより長期使用に耐えることが出来、従
って、発明の熱源器によれば、地球環境への負荷が極め
て小さい空調システムの構築が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱源器の一例の一部破断の説明図
【符号の説明】
1:熱源器 2:放射吸収体 3:ケース 4:カバー 5:反射体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 昌義 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 (72)発明者 陶 昇 東京都港区芝五丁目34番6号 三菱化学エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大島 治 東京都港区芝五丁目34番6号 三菱化学エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 津久井 達之 東京都港区芝五丁目34番6号 三菱化学エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 玉田 源典 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 三 菱樹脂株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカイラジエーター及び/又はソーラー
    コレクターとして使用される熱源器であって、熱媒体循
    環路を備えた電磁波の放射吸収体と、当該放射吸収体を
    収容するケースと、当該ケースの上面に配置され且つ電
    磁波の透過可能なカバーとから主として成り、上記のカ
    バーの表面は紫外線吸収剤含有樹脂で構成されているこ
    とを特徴とする熱源器。
  2. 【請求項2】 電磁波の放射吸収体が熱媒体循環路を形
    成する伝熱管で構成され、当該伝熱管の下部には電磁波
    の反射体が配置されている請求項1に記載の熱源器。
  3. 【請求項3】 カバーが樹脂の積層構造を有している請
    求項1又は2に記載の熱源器。
  4. 【請求項4】 カバーが繊維状補強材を備えている請求
    項1又は2に記載の熱源器。
  5. 【請求項5】 繊維状補強材が樹脂、ガラス又は金属か
    ら構成されていてる請求項4に記載の熱源器。
  6. 【請求項6】 カバーの構成樹脂マトリックス中に繊維
    状補強材が埋設されている請求項4又は5に記載の熱源
    器。
  7. 【請求項7】 カバーの構成樹脂層に繊維状補強材が貼
    合されている請求項4又は5に記載の熱源器。
  8. 【請求項8】 繊維状補強材がネット状である請求項7
    に記載の熱源器。
  9. 【請求項9】 カバーが紫外線吸収剤含有樹脂層が最外
    層に配置された積層構造からなり、最外層の厚さが0.
    1μm〜0.5mm、下層の合計厚さが0.1〜2m
    m、そして、中間層としてネット状の繊維状補強材層を
    備えている請求項1に記載の熱源器。
  10. 【請求項10】最外層が、ポリ(メタ)アクリレート
    類、ポリ−4−メチルペンテン−1、エポキシ樹脂類、
    メラミン樹脂類、ポリエーテル類、フッ素樹脂、塩素系
    樹脂、ポリアクリロニトリルの群から選択される樹脂に
    て構成され、下層が、ポリエチレン類、ポリ−4−メチ
    ルペンテン−1、ポリカーボネート類、ポリイソブチレ
    ン、ポリプロピレン類、ポリテトラフルオロエチレン類
    の群から選択される樹脂にて構成されている請求項9に
    記載の熱源器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008067697A1 (fr) * 2006-12-08 2008-06-12 Shiliang Wang Procédé d'absorption et de conversion d'énergie différentielle dans l'espace et son système
JP2009520174A (ja) * 2005-12-16 2009-05-21 ミッドウエスト リサーチ インスティテュート 太陽反射鏡における使用のための新型uv耐性銀鏡

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