JP2002089807A - 液状及びガス状燃料を燃焼する低窒素酸化物装置及び方法。 - Google Patents

液状及びガス状燃料を燃焼する低窒素酸化物装置及び方法。

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JP2002089807A JP2001210141A JP2001210141A JP2002089807A JP 2002089807 A JP2002089807 A JP 2002089807A JP 2001210141 A JP2001210141 A JP 2001210141A JP 2001210141 A JP2001210141 A JP 2001210141A JP 2002089807 A JP2002089807 A JP 2002089807A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状及びガス状燃料を燃焼する、改良された
低窒素酸化物装置及び方法を提供する。 【解決手段】 上記装置は基本的に、炉室24に取付け
られた開口吐出端14、34を有するハウジング12
と、調整された量の空気を該ハウジング内及び該炉室内
へ導入する手段と、ハウジング内に配置され、ハウジン
グ内及び開口吐出端内に導入された空気の一部を受け入
れる開口吸気端を有する一次燃焼ゾーンを形成する燃焼
区画室30と、ハウジングに取付けられ、液状燃料を一
次燃焼ゾーン内に吐出する液状燃料ノズルと、一次ガス
状燃料を一次燃焼ゾーン内に吐出する少なくとも一つの
一次ガス状燃料ノズル56と、二次ガス状燃料を炉室内
に吐出する二次ガス状燃料ノズル62とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低窒素酸化物生成
バーナー装置及び方法、特に、液状及びガス状燃料を別
々に又は同時に燃焼するこのような装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】政府当局及び政府機関により採択された
厳しい環境の排出物基準のために、燃料−空気混合物の
燃焼により生成された排気ガス内の窒素酸化物(N
)の形成を抑制するバーナー装置及び方法がこれま
で開発されてきた。例えば、炎の温度を低下させるため
に、液状又はガス状の燃料を化学量論的濃度以下の空気
で燃焼して熱窒素酸化物を低減するバーナー装置及び方
法が開発されてきた。すなわち、液状又はガス状燃料が
第一のゾーン内で空気が不足して燃焼され、それにより
窒素酸化物の形成を抑制する還元環境が生成され、空気
の残りが、該第一のゾーンの下流の、燃焼されていない
残りの燃料が燃焼される第二のゾーン内に導入される多
段式エアバーナーが開発されてきた。
【0003】全ての空気及び燃料の一部を、残りの燃料
を第二の下流のゾーン内で燃焼する状態で、第一のゾー
ン内で燃焼する多段式の液状又はガス状燃料バーナーも
また開発されてきた。このような多段式燃料バーナー装
置及び方法においては、上記第一のゾーン内の過剰な空
気は、燃焼ガスの温度を低下させる希釈剤として機能
し、それにより窒素酸化物の形成を低減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多段式エアバーナー装
置及び方法は、液状燃料を燃焼するために最も一般的に
使われてきた。と同時に、多段式燃料バーナー装置及び
方法は、ガス状燃料を燃焼するために最も一般的に使わ
れてきた。しかし、これまでに開発されてきた、液状燃
料又はガス状燃料燃焼するために、あるいは液状燃料及
びガス状燃料を同時に燃焼するために、選択的に利用で
きるバーナー装置及び方法は、窒素酸化物の排出物質を
低減するのに大きな成果は得られなかった。
【0005】従って、低窒素酸化物量の排気ガスを生成
する、液状及びガス状燃料を別々に又は同時に燃焼する
ための、改良されたバーナー装置及び方法に対する要求
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によって、上述の
要求を満たし、従来技術の欠点を克服する、液状及びガ
ス状燃料を別々に又は同時に燃焼する低窒素酸化物生成
バーナー装置及び方法が提供される。すなわち、本発明
によれば、液状及びガス状燃料を燃焼し、炉室に連結さ
れる低窒素酸化物形成バーナー装置が提供される。上記
バーナー装置は炉室に取付けられた開口吐出端及び反対
側の閉塞端を有するハウジングを含む。調整された量の
空気をハウジング内及び炉室内に導入する手段がハウジ
ングに取付けられている。燃焼区画室が、ハウジング内
に一次空気として導入された空気の一部を受入れる開口
吸気端とハウジングの開口端に隣接する開口吐出端とを
有する一次燃焼ゾーンを形成するためにハウジング内に
配置されている。燃焼区画室は、ハウジングよりも小さ
いことによりハウジング内に導入された空気の一部が区
画室の外部とハウジングの内部との間の環状空間を通
り、かつ該環状空間からハウジング及び区画室の吐出端
に二次空気として吐出される。液状燃料ノズルは、液状
燃料源への接続のために、及び液状燃料がその中の一次
空気と混合し、その中で燃焼され、炉室内に吐出された
二次空気と混合し、その中で燃焼される炉室内に吐出さ
れるように液状燃料を区画室の一次燃焼ゾーン内に吐出
するために、ハウジングに取付けられている。少なくと
も一つの一次ガス状燃料ノズルは、ガス状燃料源への接
続のために、及びガス状燃料がその中の一次空気と混合
し、その中で燃焼され、炉室内に吐出されるように一次
ガス状燃料を区画室内の一次燃焼ゾーン内に吐出するた
めに、ハウジングに取付けられている。少なくとも一つ
の二次ガス状燃料ノズルもまた、ガス状燃料源への接続
のために、及び二次空気と混合し、その中で燃焼される
二次ガス状燃料を炉室内に吐出するために、ハウジング
に取付けられている。
【0007】本発明の方法は基本的に以下のステップを
含む。一次空気の第一の部分と液状燃料とをバーナー内
の一次燃焼ゾーン内で混合して燃料が濃厚な混合物を生
成する。該燃料が濃厚な混合物を一次燃焼ゾーン内で燃
焼し、それにより低窒素酸化物量の排気ガスが生成さ
れ、排気ガス及び燃焼しなかった液状燃料を炉室内に吐
出する。一次空気の第二の部分とガス状燃料の第一の部
分とをバーナー内の一次燃焼ゾーン内で混合し、その結
果得られる空気−ガス状燃料混合物を一次燃焼ゾーン内
で燃焼し、それにより低窒素酸化物量の排気ガスが生成
されて炉室内に吐出される。ガス状燃料の第二の部分を
炉室内に吐出し、二次空気が炉室内の排気ガス、炉室内
に吐出されたガス状燃料及び炉室内に吐出された燃焼し
ていない液状燃料と混合するように、二次空気が炉室内
に吐出され、その結果として生ずる混合物が炉室内の二
次燃焼ゾーン内で燃焼され、それにより追加の低窒素酸
化物量の排気ガスが生成される。
【0008】従って、本発明の包括的な目的は、液状及
びガス状燃料を燃焼する、改良された低窒素酸化物装置
及び方法を提供することである。
【0009】本発明の他の目的、特徴及び効果は、当業
者には、好適な実施の形態及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照すると、本発明の低窒
素酸化物バーナー装置が符号10で図示されている。上
述したように、バーナー装置10は、低窒素酸化物の排
気で、液状及びガス状燃料を別々に又は同時に燃焼する
ことができる。バーナー10は、開口吐出端14及び反
対側の閉塞端16を有するハウジング12を有する。図
2に示すように、ハウジング12の開口端14は、(破
線で示す)炉の壁20内の開口18に連結されている。
炉壁18が一般に、断熱材22の内部層及び壁20を有
し、断熱材22が、燃料及び空気を燃焼して高温の排気
ガスを生成する炉室24を画成することは、当業者は理
解するであろう。
【0011】図1及び図3に示すように、エアーレジス
タ26が、制御された量の空気をハウジング12及び炉
室24内に導入するために、ハウジング12の側部の開
口27を覆って密閉的に連結されている。エアーレジス
タ26は、そこを通りハウジング12内に入る空気の流
量を制御するために調整することができるルーバ28を
有する。
【0012】円筒型の燃焼区画室30は、その中に一次
燃焼ゾーン31を形成するために、ハウジング12内に
配置されている。該区画室30は、開口吸気端32と、
ハウジング12の開口端14に隣接した開口吐出端34
とを有する。セラミック36は区画室30内に結合さ
れ、ベンチュリ・スロート38として形成された下部開
口端37、広がり側部40及び開口上部端42を有す
る。図2及び図3に最も良く示すように、バーナータイ
ル36は区画室30内に一次燃焼ゾーン31を形成す
る。
【0013】燃焼区画室30の外形はハウジング12の
内部より小さく、それにより環状吐出空間46が燃焼区
画室30とハウジング12との間に形成される。その結
果、エアーレジスタ26によってハウジング12の内部
に導入された空気の一部は、開口吸気端32によって燃
焼区画室30の内部に一次空気として入る。上記空気の
残りは、燃焼区画室30の外部とハウジング12の内部
との間の環状空間46に入り、そこから環状空間46を
経由して二次空気として吐出される。上記空気を、燃焼
区画室30内にタイル36によって形成された一次燃焼
ゾーン31内に正確に分配するために、準円筒形空気そ
らせ板48が、エアーレジスタ26と反対側の燃焼区画
室30の底部開口端32の側部に一体的に取付けられて
いる。図2および図3に最も良く示すそらせ板48は、
燃焼区画室30内及びタイル36内に均等に空気を分配
するように機能する。
【0014】液状燃料ノズル54を有する従来の液状燃
料噴霧器50は、ハウジング12及び燃焼区画室30内
に取付けられたブラケット52を通ってタイル36のベ
ンチュリ・スロート38の中心まで達する。液状燃料噴
霧器50は、霧化した液状燃料をノズル54によってタ
イル36内の燃焼ゾーン31内に吐出する。液状燃料噴
霧器50は、導管44によって液状燃料源に接続されて
いる。一次燃焼ゾーン31内に吐出された液状燃料は、
該ゾーン内で一次空気の一部と混合し、燃焼される。
【0015】図2に最も良く示すように、一対の一次ガ
ス状燃料ノズル56が液状燃料ノズル54と対向して、
タイル36のベンチュリ・スロート38内に配置されて
いる。ガス状燃料ノズル56は、導管58によって、バ
ーナー・ハウジング12の外側の下部に位置するガス状
燃料吸気ヘッダ60に連結されている。ガス状燃料ノズ
ル56は、ガス状燃料が噴霧器50のノズル54によっ
て吐出された液状燃料と一緒に一次空気と結合し、燃焼
され、炉室内24に吐出されるように、一次ガス状燃料
を燃焼区画室30内の一次燃焼ゾーン31内に吐出す
る。
【0016】図1に最も良く示すように、二次ガス状燃
料を炉室24内に吐出する4つの二次ガス状燃料ノズル
62が、燃焼区画室30の外部とハウジング12の内部
との間の環状空間46内のハウジング12の吐出端の周
囲に、離間して取付けられている。上記ノズル62は、
それぞれガス状燃料ヘッダ60に接続された導管64に
接続されている。4つの離間したエア・バッフル部材6
6は、燃料ノズル62を保護するため、及び該バッフル
部材66間に形成された開口67によって、環状空間4
6を通る二次空気の流れを炉室24内に吐出させるため
に、二次ガス状燃料ノズル62に隣接した環状空間46
内に配置されている。開口67の互い違いの配置及び二
次空気の炉室24内への吐出は、二次空気を燃焼ゾーン
内へ運ぶことを可能にし、それにより熱窒素酸化物を低
減する。ノズル62により吐出された二次ガス状燃料
は、炉室24内の排気ガス、一次燃焼ゾーン31から炉
室24内に吐出された燃焼していない液状燃料(液状燃
料がガス状燃料と同時に燃焼される場合)及びバッファ
66間のスペース67から吐出された二次空気とも混合
する。その結果生じる混合物は一次燃焼ゾーン31の下
流の、炉室24内の二次燃焼ゾーン内で燃焼される。
【0017】図1及び図3に示すように、パイロット炎
バーナー68はハウジング12内に取付け配置され、そ
れにより生成したパイロット炎は、タイル36内のベン
チュリ・スロート38に隣接した燃焼区画室30内に位
置することとなる。該パイロット炎バーナー68は、導
管70によってガス状燃料吸気ヘッダ60に接続されて
いる。
【0018】実質上化学量論的量の空気と共に液状及び
ガス状の燃料を燃焼するバーナー装置10の動作におい
て、ハウジング12内に導入された一次空気が一次燃焼
ゾーン31内で、液状燃料ノズル54から吐出された液
状燃料と混合されて燃料が濃厚な混合物が生成される。
上記燃料が濃厚な混合物は、一次燃焼ゾーン31内で燃
焼され、それにより低窒素酸化物量の排気ガスが生成さ
れ、該排気ガス及び燃焼しなかった液状燃料が炉室24
内に吐出される。一次空気はまた、一次燃焼ゾーン31
内で、一次ガス状燃料ノズル56によって吐出されたガ
ス状燃料の第一の部分と混合する。該一次空気−一次ガ
ス状燃料混合物は一次燃焼ゾーン31内で燃焼し、それ
により低窒素酸化物量の排気ガスが生成され、炉室24
内に吐出される。ガス状燃料の第二の部分は二次ガス状
燃料ノズル62によって炉室24内に吐出される。ハウ
ジング12内に導入された二次空気は、環状空間46及
びバッファ66間の開口67によって炉室内に吐出され
る。この吐出された二次空気は、炉室24内の排気ガ
ス、ノズル62により炉室24内に吐出された二次ガス
状燃料及び一次燃焼ゾーン31から炉室内に吐出された
燃焼していない液状燃料と混合し、その結果生じる混合
物は、炉室24内の二次燃焼ゾーン内で燃焼し、それに
より追加的な低窒素酸化物量の排気ガスが生成される。
【0019】液状燃料がバーナー装置10内で一旦燃焼
すると、及び液状及びガス状燃料が同時に燃焼すると、
該液状燃料は、窒素酸化物の形成を抑制する還元環境を
生成する一次燃焼ゾーン31内で空気が不足して燃焼さ
れる。ガス状燃料が一旦燃焼すると、ガス状燃料の第一
の部分は、一次燃焼ゾーン31内で空気が不足して、あ
るいは過剰な空気で燃焼する。すなわち、熱窒素酸化物
は、化学量論的燃焼を避けることにより低減され、一次
ゾーン内の燃焼は、二次ゾーンの燃焼を燃料の割合を少
なくした状態で、燃料を濃厚又は薄くすることができ
る。一次ゾーン内での燃焼が濃厚燃料の場合、ガス状燃
料の分配は、一次ゾーンでは約16体積%〜約35体積
%で、二次ゾーンでは約65体積%〜約84体積%であ
る。一次ゾーン内での燃焼が燃料の割合が薄い場合、上
記ガス状燃料の分配は、一次ゾーンでは約14体積%〜
約25体積%で、二次ゾーンでは約75体積%〜約86
体積%である。炉室24内に導入された二次ガス状燃料
は排気ガスで希釈され、低窒素酸化物量の追加的な排気
ガスを生成する二次空気と共に燃焼される。
【0020】従って、炉室に連結される、液状及びガス
状燃料を独立してあるいは同時に燃焼する、本発明の低
窒素酸化物生成バーナー装置は、基本的に以下の要素、
すなわち、炉室に取付けられた開口吐出端及び反対側の
閉塞端を有するハウジングと、調整された量の空気をハ
ウジング内と、ハウジングに取付けられた炉室内とに導
入する手段と、ハウジング内に配置され、ハウジング内
に一次空気として導入された空気の一部を受入れる開口
吸気端とハウジングの開口吐出端に隣接する開口吐出端
とを有する一次燃焼ゾーンを形成する燃焼区画室であっ
て、ハウジングよりも小さいことによりハウジング内に
導入された空気の一部が区画室の外部とハウジングの内
部との間の環状空間を通り、かつ環状空間からハウジン
グ及び区画室の吐出端に二次空気として吐出される燃焼
区画室と、ハウジングに取付けられ、液状燃料源への接
続のための、及び液状燃料がその中の一次空気と混合
し、その中で燃焼され、炉室内に吐出されるように液状
燃料を区画室の一次燃焼ゾーン内に吐出する液状燃料ノ
ズルと、ハウジングに取付けられ、ガス状燃料源への接
続のための、及びガス状燃料がその中の一次空気と混合
し、その中で燃焼され、炉室内に吐出されるように一次
ガス状燃料を区画室内の一次燃焼ゾーン内に吐出する少
なくとも一つの一次ガス状燃料ノズルと、ハウジングに
取付けられ、ガス状燃料源への接続のための、及び排気
ガス及び二次空気と混合し、その中で燃焼される二次ガ
ス状燃料を炉室内に吐出する少なくとも一つの二次ガス
状燃料ノズルとから成る。
【0021】上述の装置の燃焼区画室は、一次燃焼ゾー
ンの開口吸気端にベンチュリ・スロートを有し、液状燃
料ノズルがハウジング内に配置されていることにより、
液状燃料はベンチュリ・スロートの中心で一次燃焼ゾー
ン内に吐出される。2つの一次ガス状燃料ノズルが、一
次ガス状燃料を一次燃焼ゾーン内に吐出するために好ま
しくは用いられ、ハウジング内に取付けられている。上
記2つの一次ガス状燃料ノズルが好ましくは液状燃料ノ
ズルの反対側に配置され、一次ガス状燃料を一次燃焼ゾ
ーン内のベンチュリ・スロート内に吐出する。ハウジン
グ及び燃焼区画室の吐出端で環状空間の内部及び周囲に
等間隔に配置された4つの二次ガス状燃料ノズルが、二
次燃料を炉室内に吐出するために好ましくは用いられ
る。また、4つの離間したエア・バッフルが、燃料ノズ
ルを保護するため、及びその部材間の開口によって二次
空気を環状空間から吐出させるために、二次ガス状燃料
ノズルに隣接した環状空間内に好ましくは配置されてい
る。上記装置はまた、開口吸気端からハウジングの閉塞
端に達し、ハウジング内に空気を導入する手段の反対側
に配置され、燃焼区画室に取付けられた空気そらせ板を
好ましくは有する。さらに、ベンチュリ・スロートを上
記吸気端に有する燃焼ゾーンは、好ましくは、燃焼区画
室内に取付けられたセラミックタイルで形成されてお
り、また、パイロット炎バーナーが好ましくはハウジン
グに取付けられてその中に配置され、それにより生成さ
れたパイロット炎は上記セラミックタイル内のベンチュ
リ・スロートに隣接した燃焼区画室内に位置し、それに
よりパイロット炎は、該パイロット炎を安定させるタイ
ル表面を加熱する。
【0022】実質上化学量論的量の空気と共に液状及び
ガス状の燃料をバーナー内及びバーナーが取付けられた
炉室内で燃焼し、それにより排気ガスが低窒素酸化物量
を有する本発明の方法は、基本的に以下のステップ、す
なわち、(a)一次空気と液状燃料とをバーナー内の一
次燃焼ゾーン内で混合して燃料が濃厚な混合物を生成す
るステップと、(b)ステップ(a)の燃料が濃厚な混
合物を一次燃焼ゾーン内で燃焼し、それにより低窒素酸
化物量の排気ガスが生成され、該排気ガス及び燃焼しな
かった液状燃料が炉室内に吐出されるステップと、
(c)一次空気とガス状燃料の第一の部分とをバーナー
内の一次燃焼ゾーン内で混合するステップと、(d)ス
テップ(c)の一次空気−一次ガス状燃料混合物をバー
ナー内の一次燃焼ゾーン内で燃焼し、それにより低窒素
酸化物量の排気ガスが生成されて炉室内に吐出されるス
テップと、(e)ガス状燃料の第二の部分を炉室内に吐
出するステップと、(f)二次空気が炉室内の排気ガ
ス、ステップ(e)にしたがってそこに吐出された二次
ガス状燃料及びステップ(b)にしたがってその中に吐
出された燃焼していない液状燃料と混合するように、二
次空気が炉室内に吐出され、その結果として生ずる混合
物が炉室内の二次燃焼ゾーン内で燃焼され、それにより
追加の低窒素酸化物量の排気ガスが生成されるステップ
とから成る。
【0023】ステップ(a)及び(c)にしたがって液
状燃料と混合された一次空気及びガス状燃料と混合され
た一次空気は、好ましくは、バーナー及び炉室内に導入
された全空気量の約15%〜約30%の範囲で混合した
量の空気を含む。また、ステップ(c)にしたがって一
次空気と混合したガス状燃料の第一の部分は、好ましく
は、バーナー及び炉室内で燃焼したガス状燃料の総量の
約16%〜約35%の範囲の量である。
【0024】従って、本発明は、本願に固有の目的を実
行するために、および目的及び効果を達成するために、
適切に応用される。本発明の好適な実施の形態を本開示
のために説明してきたが、構成、部材の配置及びステッ
プにおける多数の変更が、当業者にとって、本発明の範
囲内で可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバーナー装置の平面図である。
【図2】炉室の壁に取付けられたバーナー装置を示す、
図1の2−2線の断面図である。
【図3】バーナー装置の図1の3−3線の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 バーナー装置 12 ハウジング 14、34 開口吐出端 24 炉室 26 エアーレジスタ 30 円筒形燃焼区画室 36 セラミックタイル 38 ベンチュリ・スロート 46 環状吐出空間 56 一次ガス状燃料ノズル 62 二次ガス状燃料ノズル 66 エアバッフル部材 68 パイロット炎バーナー
フロントページの続き (72)発明者 ジヨージフ・コランニーノ アメリカ合衆国、オクラホマ・74137、タ ルサ、サウス・ケベツク・8430 (72)発明者 クリストフ・ストラツプ ドイツ国、54298・イーゲル−リールスベ ルク、ミユーレンシユトラーセ・44 Fターム(参考) 3K065 RB02 TA01 TA19 TB09 TB13 TC04 TE02 TE07 TF03 TH04 TH10 TH17 TP02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状及びガス状燃料を燃焼し、炉室に連
    結される低窒素酸化物形成バーナー装置であって、 前記炉室に取付けられた開口吐出端及び反対側の閉塞端
    を有するハウジングと、 調整された量の空気を前記ハウジング内と、前記ハウジ
    ングに取付けられた前記炉室内とに導入する手段と、 前記ハウジング内に配置され、前記ハウジング内に一次
    空気として導入された空気の一部を受入れる開口吸気端
    と前記ハウジングの開口吐出端に隣接する開口吐出端と
    を有する一次燃焼ゾーンを形成する燃焼区画室であっ
    て、前記ハウジングよりも小さいことにより前記ハウジ
    ング内に導入された空気の一部が前記区画室の外部と前
    記ハウジングの内部との間の環状空間を通り、かつ前記
    環状空間から前記ハウジング及び前記区画室の吐出端に
    二次空気として吐出される燃焼区画室と、 前記ハウジングに取付けられ、液状燃料源への接続のた
    めの、及び前記液状燃料がその中の一次空気と混合し、
    その中で燃焼され、前記炉室内に吐出されるように液状
    燃料を前記区画室の一次燃焼ゾーン内に吐出する液状燃
    料ノズルと、 前記ハウジングに取付けられ、ガス状燃料源への接続の
    ための、及び前記ガス状燃料がその中の一次空気と混合
    し、その中で燃焼され、前記炉室内に吐出されるように
    一次ガス状燃料を前記区画室内の一次燃焼ゾーン内に吐
    出する少なくとも一つの一次ガス状燃料ノズルと、 前記ハウジングに取付けられ、ガス状燃料源への接続の
    ための、及び排気ガス及び前記二次空気と混合し、その
    中で燃焼される二次ガス状燃料を前記炉室内に吐出する
    少なくとも一つの二次ガス状燃料ノズルとを具備する装
    置。
  2. 【請求項2】 前記燃焼区画室が、前記一次燃焼ゾーン
    の開口吸気端にベンチュリ・スロートを有することを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記液状燃料ノズルが前記ハウジング内
    に配置されていることにより、前記液状燃料が前記ベン
    チュリ・スロートの中心で前記燃焼区画室及びその中の
    前記一次燃焼ゾーン内に吐出されることを特徴とする請
    求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 2つの一次ガス状燃料ノズルが、一次ガ
    ス状燃料を前記燃焼区画室内の前記一次燃焼ゾーン内に
    吐出するために前記ハウジング内に取付けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記一次ガス状燃料ノズルが前記液状燃
    料ノズルの反対側に配置され、一次ガス状燃料を前記ベ
    ンチュリ・スロート内に吐出することを特徴とする請求
    項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 4つの二次ガス状燃料ノズルが二次燃料
    を前記炉室内に吐出するために前記ハウジングに取付け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記4つの二次ガス状燃料ノズルが、前
    記ハウジング及び前記燃焼区画室の開口吐出端で、前記
    環状空間内に及び前記環状空間の周囲に等間隔で配置さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料ノズルを保護するため、及びそ
    の部材間の開口によって前記二次空気を前記環状空間か
    ら吐出させるために、前記二次ガス状燃料ノズルに隣接
    した前記環状空間内に配置された4つの離間したエア・
    バッフル部材をさらに具備することを特徴とする請求項
    7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記開口吸気端から前記ハウジングの閉
    塞端に達し、前記ハウジング内に空気を導入する手段の
    反対側に配置され、前記燃焼区画室に取付けられた空気
    そらせ板をさらに具備することを特徴とする請求項1に
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記一次燃焼ゾーン及び前記燃焼室内
    の前記ベンチュリ・スロートがバーナタイルで形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記ハウジングに取付けられ、その中
    に配置されたパイロット炎バーナーをさらに具備し、そ
    れにより生成されたパイロット炎が前記バーナタイル内
    の前記ベンチュリ・スロートに隣接した前記燃焼区画室
    内に位置することを特徴とする請求項10に記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 実質上化学量論的量の空気と共に液状
    及びガス状の燃料をバーナー内及びバーナーが取付けら
    れた炉室内で燃焼し、それにより低窒素酸化物量の排気
    ガスが生成される方法であって、(a)一次空気と液状
    燃料とを前記バーナー内の一次燃焼ゾーン内で混合して
    混合物を生成するステップと、(b)ステップ(a)の
    混合物を前記一次燃焼ゾーン内で燃焼し、それにより低
    窒素酸化物量の排気ガスが生成され、前記排気ガス及び
    燃焼しなかった液状燃料が前記炉室内に吐出されるステ
    ップと、(c)一次空気とガス状燃料の第一の部分とを
    前記バーナー内の前記一次燃焼ゾーン内で混合するステ
    ップと、(d)ステップ(c)の一次空気−一次ガス状
    燃料混合物を前記バーナー内の一次燃焼ゾーン内で燃焼
    し、それにより低窒素酸化物量の排気ガスが生成されて
    前記炉室内に吐出されるステップと、(e)前記ガス状
    燃料の第二の部分を前記炉室内に吐出するステップと、
    (f)二次空気が前記炉室内の排気ガス、ステップ
    (e)にしたがってそこに吐出された二次ガス状燃料及
    びステップ(b)にしたがってその中に吐出された燃焼
    していない液状燃料と混合するように、前記二次空気が
    前記炉室内に吐出され、その結果として生ずる混合物が
    前記炉室内の二次燃焼ゾーン内で燃焼され、それにより
    追加の低窒素酸化物量の排気ガスが生成されるステップ
    とを具備する方法。
  13. 【請求項13】 ステップ(a)の前記混合物は燃料が
    濃厚であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ステップ(c)の前記混合物は燃料の
    割合が少ないことを特徴とする請求項12に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 ステップ(c)の前記混合物は燃料が
    濃厚であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記液状燃料を液状燃料ノズルから前
    記一次燃焼ゾーン内に形成され、前記一次空気を前記一
    次燃焼ゾーン内に引き寄せ、前記液状燃料と混合するベ
    ンチュリ・スロート内に吐出することにより、ステップ
    (a)にしたがって前記一次空気を前記液状燃料と混合
    することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記ガス状燃料の第一の部分を2つの
    一次ガス状燃料ノズルから、前記空気を前記一次燃焼ゾ
    ーン内に引き寄せ、前記液状燃料と混合する前記ベンチ
    ュリ・スロート内に吐出することにより、ステップ
    (c)にしたがって前記一次空気を前記ガス状燃料の第
    一の部分と混合することを特徴とする請求項16に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 ステップ(e)にしたがって前記炉室
    内に吐出された二次ガス状燃料が4つの二次ガス状燃料
    吐出ノズルによって吐出されることを特徴とする請求項
    17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 ステップ(a)及び(c)にしたがっ
    て前記液状燃料と混合された前記一次空気及び前記ガス
    状燃料と混合された一次空気が、前記バーナー及び炉室
    内に導入された全空気量の約15%〜約30%の範囲で
    混合した量の空気を含むことを特徴とする請求項12に
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 ステップ(c)にしたがって空気と混
    合した前記ガス状燃料の第一の部分が、前記バーナー及
    び前記炉室内で燃焼したガス状燃料の総量の約14%〜
    約35%の範囲の量であることを特徴とする請求項12
    に記載の方法。
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