JP2002085717A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002085717A
JP2002085717A JP2001239800A JP2001239800A JP2002085717A JP 2002085717 A JP2002085717 A JP 2002085717A JP 2001239800 A JP2001239800 A JP 2001239800A JP 2001239800 A JP2001239800 A JP 2001239800A JP 2002085717 A JP2002085717 A JP 2002085717A
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JP2001239800A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主制御手段から図柄変動制御手段に送信する
信号を簡略化できるようにする。 【解決手段】 図柄始動手段14の遊技球の検出を条件に
主制御手段26からの信号により図柄変動表示手段21の図
柄を所定時間変動させて停止させる図柄変動制御手段36
を備え、主制御手段26は、条件に応じて複数種類の変動
命令信号の何れか1の変動命令信号を送信可能であり、
図柄変動制御手段36は、複数種類の変動パターンを所定
順列で時系列的に組み合わせて成る図柄変動パターン順
列を複数種類の変動命令信号に対応して複数種類記憶す
る機能と、主制御手段26からの1の変動命令信号に応じ
て乱数処理により、1の変動命令信号に対応する1の図
柄変動パターン順列を選択して、その1の図柄変動パタ
ーン順列に従って図柄変動表示手段21の図柄を変動制御
する機能とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤
に図柄始動手段、図柄変動表示手段、大入賞手段等を配
置して、図柄始動手段が遊技球を検出することを条件
に、図柄変動表示手段の図柄が所定時間スクロール変動
して停止し、その停止図柄が大当たり図柄となったとき
に、所謂大当たりとして大入賞手段を所定時間開放する
等、遊技者に有利となる利益状態を発生させるようにな
っている。
【0003】図柄変動表示手段は1又は複数個、例えば
3個の図柄表示部を備え、図柄始動手段が遊技球を検出
したときに、その3個の図柄表示部の各図柄を高速、中
速、低速等の変動パターンで所定時間変動させるが、従
来の弾球遊技機では、主制御手段側で全ての処理を行
い、図柄変動表示手段の変動動作中、主制御手段から図
柄変動表示手段の図柄変動制御手段へと常時信号を送り
ながら、図柄変動表示手段の図柄を制御している。
【0004】例えば図柄変動表示手段の図柄を高速、中
速、低速等の変動パターンでその順列通りに所定時間ず
つ変動させる場合には、高速、中速、低速等の変動パタ
ーンで図柄が変動動作を開始する都度、主制御手段から
図柄変動制御手段へと制御信号を送り、その制御信号に
より図柄変動表示手段の図柄を所定の順列で変動制御し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は主として遊技盤
側の遊技動作を制御する主制御手段において、大当たり
判定、その他の図柄変動表示手段に関連する処理の全て
を行い、その結果に従って主制御手段から図柄変動制御
手段へと制御信号を送信して図柄変動表示手段の図柄を
制御している。このため図柄の変動パターンの多様化を
図る場合、或いは複数種類の変動パターンを所定の順列
で組み合わせて図柄を複雑に変動させる場合には、主制
御手段から図柄変動制御手段へと送信する制御信号のデ
ータ量が非常に多くなる欠点がある。従って、従来の制
御方式では、図柄変動表示手段の図柄の変動パターンの
多様化等を図る場合にも、自ずから限界がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、主制御手段から図柄変動制御手段に送信する信号を
簡略化できると共に、図柄変動表示手段の図柄変動の多
様化を容易に促進できる弾球遊技機を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図柄始動手段
14と、遊技動作を制御する主制御手段26と、1又は複数
個の図柄を変動表示する図柄変動表示手段21と、前記図
柄始動手段14が遊技球を検出することを条件に前記主制
御手段26からの信号により前記図柄変動表示手段21の図
柄を所定時間変動させて停止させる図柄変動制御手段36
とを備えた弾球遊技機において、前記図柄変動表示手段
21は液晶表示手段13の液晶表示部20の一部で構成し、前
記主制御手段26は、条件に応じて複数種類の変動命令信
号の何れか1の変動命令信号を送信可能であり、前記図
柄変動制御手段36は、複数種類の変動パターンを所定順
列で時系列的に組み合わせて成る図柄変動パターン順列
を前記複数種類の変動命令信号に対応して複数種類記憶
する機能と、前記主制御手段26からの前記1の変動命令
信号に応じて乱数処理により、該1の変動命令信号に対
応する1の前記図柄変動パターン順列を選択して、その
前記1の図柄変動パターン順列に従って前記図柄変動表
示手段21の図柄を変動制御する機能とを備えたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図面は本発明の一実施形態を例示
し、図1において、1 は遊技機本体で、開閉自在に枢着
された前枠2 を有する。前枠2 には、その窓孔3 に対応
して遊技盤4 が裏側から着脱自在に装着され、この遊技
盤4 の前側にガラス扉5 と前面板6 とが開閉自在に配置
されている。前面板6 には、発射用の遊技球を貯留する
上皿7 が装着されている。
【0009】前枠2 の下部には、余剰球を貯留する下皿
8 と、発射手段9 の発射ハンドル10とが夫々設けられて
いる。発射手段9 は、遊技者が発射ハンドル10を把持し
て操作したときに打撃槌駆動用の発射モータが作動し、
上皿7 から1個ずつ発射レール上に供給される遊技球を
打撃槌により打撃して遊技盤4 側に発射させるようにな
っている。
【0010】遊技盤4 には、図2に示すように、ガイド
レール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール
11の内側の遊技領域12に液晶表示手段13、第1図柄始動
手段14、可変入賞手段15、第2図柄始動手段16、普通入
賞手段17〜19等の複数個の遊技部品が配置されている。
【0011】液晶表示手段13は、液晶表示部20に第1図
柄変動表示手段21を備え、その液晶表示部20の上側に第
2図柄変動表示手段22が配置されている。第1図柄変動
表示手段21は1個又は複数個、例えば3個の図柄表示部
を左右方向に備え、その各図柄表示部に例えば「0」〜
「9」までの10種類の数字図柄(第1図柄)を発光表
示するようになっている。液晶表示部20の第1図柄変動
表示手段21となる部分を除く領域は、キャラクター、そ
の他の背景画像、デモンストレーション画像等を表示す
るようになっている。
【0012】なお、第1図柄変動表示手段21は、第1図
柄始動手段14が入賞した遊技球を検出することを条件
に、第1図柄が乱数制御により所定時間(例えば5〜3
0秒程度)変動して、複数種類の図柄変動パターンの何
れかを経て停止するように構成されている。
【0013】第2図柄変動表示手段22は1個の図柄表示
部を有し、その図柄表示部に「0」〜「9」までの10
種類の数字図柄(第2図柄)を発光表示するようになっ
ている。なお、第2図柄変動表示手段22は、第2図柄始
動手段16が遊技球を検出することを条件に、その第2図
柄が乱数制御により所定時間(例えば10〜30秒程
度)変動して停止するように構成されている。
【0014】第1図柄始動手段14は、開閉自在な左右一
対の開閉爪23を備えた電動式チューリップ等の可変作動
式の可変入賞口により構成され、第2図柄変動表示手段
22の変動後の停止図柄が当たり図柄となったときに、開
閉爪23が所定時間(例えば0.5秒程度)開放するよう
になっている。第2図柄始動手段16は遊技球が通過する
通過ゲートにより構成されている。
【0015】可変入賞手段15は、下部側の横軸廻りに入
賞口を開閉する開閉板24と、この開閉板24を遊技者に有
利な開状態(第1状態)と不利な閉状態(第2状態)と
に変換駆動するソレノイド等を備えた電動開閉式であっ
て、第1図柄変動表示手段21の変動後の停止図柄が例え
ば「7・7・7」等の大当たり図柄を表示したときに、
開閉板24が前側に開放するようになっている。可変入賞
手段15内には特定領域25が設けられており、この特定領
域25を遊技球が通過したときに、所謂大当たりによる利
益状態を継続させるようになっている。
【0016】可変入賞手段15は、開放後に所定時間が経
過したとき、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入
賞したときに開閉板24が閉じると共に、遊技球が特定領
域25を通過することを条件に、最大所定回数(例えば1
6回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。可変
入賞手段15の左右両側には、例えば2個の普通入賞手段
18,19 が夫々設けられている。
【0017】図3は制御系を例示するブロック図であ
る。26は主として遊技盤4 側の遊技動作をプログラム制
御する主制御手段で、CPU、ROM、RAM等が装着
された主制御基板により構成され、遊技盤4 の裏側に着
脱自在に設けられている。主制御手段26は、第1図柄変
動表示手段21及びこれに関連する処理を行う第1処理系
27と、第2図柄変動表示手段22及びこれに関連する処理
を行う第2処理系28と、その他の各種の制御を行う各種
制御系29とにより構成されている。
【0018】第2処理系28は、当たり判定処理手段30と
第2図柄変動制御手段31と開閉制御手段32とを備えてい
る。当たり判定処理手段30は、第2図柄始動手段16が遊
技球を検出することを条件に第2図柄変動表示手段22の
停止図柄が当たり図柄を表示するか否かを乱数処理にて
判定するもので、第2図柄始動手段16が遊技球を検出し
たときに、所定周期で繰り返し発生する当たり・外れ決
定用の当たり乱数の乱数値を抽出し、それが当たり判定
値であれば当たりと判定するようになっている。
【0019】第2図柄変動制御手段31は、第2図柄始動
手段16が遊技球を検出することを条件に、第2図柄変動
表示手段22の第2図柄を所定時間変動させる機能と、当
たり判定処理手段30が当たりと判定することを条件に、
第2図柄変動表示手段22の第2図柄を所定の当たり図柄
(例えば奇数図柄)で停止させるように制御する機能と
を有する。開閉制御手段32は、第2図柄変動表示手段22
の停止図柄が当たり図柄を表示することを条件に第1図
柄始動手段14の開閉爪23を所定時間(例えば0.5秒程
度)開放させるようになっている。
【0020】第1処理系27は、大当たり判定処理手段33
と変動命令信号発生手段34と利益状態発生手段35とを備
えている。大当たり判定処理手段33は、第1図柄始動手
段14が遊技球を検出することを条件に、第1図柄変動表
示手段21の停止図柄に大当たり図柄を表示させるか否か
を乱数処理により判定するもので、例えば1〜300の
大当たり乱数を発生させておき、第1図柄始動手段14が
遊技球を検出したときに、その大当たり乱数の乱数値を
抽出し、その乱数値が大当たり判定値のときに大当たり
と判定し、大当たり判定値以外のときに外れと判定する
ようになっている。
【0021】変動命令信号発生手段34は、大当たり判定
処理手段33での処理結果を条件として複数種類の変動命
令信号が設定されており、ある特定の処理結果が出たと
きに、その処理結果に対応する変動命令信号を第1図柄
変動制御手段36へと送信するようになっている。
【0022】この変動命令信号発生手段34には、例えば
図4に示すように、大当たり判定処理手段33で抽出する
乱数値等に応じて、大当たり図柄用の第1変動命令信号
34a、外れ図柄用の第2〜第5変動命令信号34b 〜34e
等が設定されており、第1図柄始動手段14が遊技球を検
出したときの大当たり判定処理手段33の乱数の抽出結果
に応じて、その第1〜第5変動命令信号34a 〜34e の内
の1の変動命令信号を択一的に送信するように構成され
ている。なお、第1〜第5変動命令信号34a 〜34e は、
2進数のデジタル信号により符号化されている。
【0023】利益状態発生手段35は、第1図柄変動表示
手段21の停止図柄が「7・7・7」等の大当たり図柄を
表示することを条件に遊技者に有利な利益状態を発生さ
せるためのものである。この利益状態発生手段35は、第
1図柄変動表示手段21が大当たり図柄で停止する大当た
りの発生を条件に可変入賞手段15の開閉板24を開放する
制御機能の他に、開閉板24の開放から所定時間が経過し
たとき、又は可変入賞手段15に所定数の遊技球が入賞し
たときに開閉板24を閉じ、また開放中に入賞した遊技球
が特定領域25を通過することを条件に、最大所定回数ま
で開閉動作を継続させるように制御する機能を有する。
【0024】第1図柄変動制御手段36は、液晶表示手段
13の第1図柄変動表示手段21を含む液晶表示部20を駆動
する液晶駆動部37の他に、パターン順列記憶部38と表示
図柄記憶部39と変動制御部40とを備えている。なお、第
1図柄変動制御手段36は図柄変動制御基板に装着された
CPU、ROM、RAM、その他の電気部品により構成
され、液晶表示手段13の裏側等に装着されている。
【0025】パターン順列記憶部38は、複数種類の変動
パターンを所定順列で時系列的に組み合わせて成る図柄
変動パターン順列を記憶するためのもので、このパター
ン順列記憶部38はROM等により構成され、第1〜第5
変動命令信号34a 〜34e に対応して第1〜第5パターン
順列38a 〜38e の5種類の図柄変動パターン順列のデー
タが予めプログラム等により記憶されている。
【0026】例えば、第1図柄変動表示手段21の第1図
柄の変動パターンには、その第1図柄を高速でスクロー
ル変動させる高速パターン、中速でスクロール変動させ
る中速パターン、低速でスクロール変動させる低速パタ
ーン、及び第1図柄を上下又は左右方向に揺らせる揺れ
パターンの4種類(複数種類)の図柄変動パターンがあ
る。
【0027】そして第1〜第5パターン順列38a 〜38e
は、4種類(複数種類)の図柄変動パターンを所定順序
で時系列的に組み合わせて構成されている。例えば、図
4に示すように、第1パターン順列38a は高速・中速・
低速・揺れの各変動パターンを、第2パターン順列38b
は高速・中速・揺れ・低速の各変動パターンを、第3パ
ターン順列38c は高速・揺れ・中速・低速の各変動パタ
ーンを、第4パターン順列38d は高速・低速・中速・揺
れの各変動パターンを、第5パターン順列38eは高速・
揺れ・低速・揺れの各変動パターンを夫々その順列で組
み合わせて構成されている。
【0028】表示図柄記憶部39は、第1図柄変動表示手
段21の第1図柄を高速パターン、中速パターン、低速パ
ターン、揺れパターンの各図柄変動パターンで変動させ
る際に、その第1図柄に表示する複数種類の図柄、停止
図柄等の図柄データがプログラムされている。
【0029】変動制御部40は、第1図柄始動手段14が遊
技球を検出することを条件に主制御手段26の変動命令信
号発生手段34から択一的に送信される変動命令信号に基
づいて、その変動命令信号に対応する図柄変動パターン
順列をパターン順列記憶部38から読み出す機能と、表示
図柄記憶部39に記憶された複数種類の図柄、停止図柄等
の図柄データの中から、そのときに第1図柄変動表示手
段21に実際に表示される第1図柄の図柄データを乱数処
理等により抽出し読み出す機能と、図柄変動パターン順
列及び図柄データに従って液晶表示手段13の第1図柄変
動表示手段21の第1図柄が所定時間変動し停止するよう
に制御する機能と、液晶表示手段13の液晶表示部20の背
景画像、デモンストレーション画像等を制御する機能と
を備えている。
【0030】なお、第1図柄変動制御手段36は、第1図
柄変動表示手段21の変動動作中に第1図柄始動手段14が
遊技球の入賞を検出したときに、所定個数(例えば4
個)までの入賞を記憶し、その記憶個数の範囲内で第1
図柄変動表示手段21の変動終了後に変動・停止を継続さ
せるようになっている。
【0031】次に上記弾球遊技機における動作について
説明する。上皿7 に遊技球がある状態で発射手段9 の発
射ハンドル10を操作すると、上皿7 の遊技球が発射手段
9 の発射動作に連動して発射部に1個づつ供給され、そ
の遊技球を打撃槌で打撃してガイドレール11に沿って順
次遊技盤4 側へと発射させて行く。
【0032】遊技盤4 の上部側に発射された遊技球が遊
技盤4 の盤面に沿って落下する間に、その遊技球が第2
図柄始動手段16を通過すると、第2図柄変動制御手段31
が働いて第2図柄変動表示手段22の第2図柄を所定時間
変動させる。一方、第2図柄始動手段16が遊技球を検出
したときに、当たり判定処理手段30がその当たり乱数の
乱数値を抽出して当たり判定値か否かにより当たり判定
を行い、当たりであれば第2図柄変動表示手段22の停止
図柄が所定の当たり図柄を表示するように停止させる。
【0033】第2図柄変動表示手段22の停止図柄が当た
り図柄となると、開閉制御手段32が働いて第1図柄始動
手段14の一対の開閉爪23が開放する。このため第1図柄
始動手段14に遊技球が入賞し易くなり、それだけ第1図
柄変動表示手段21の第1図柄が変動し易くなる。
【0034】第1図柄始動手段14の開閉爪23が開放して
遊技球が入賞すると、大当たり判定処理手段33が大当た
り判定処理を行い、第1図柄変動表示手段21の変動後に
その第1図柄を大当たり図柄で停止させるか否かを判定
する。即ち、大当たり判定処理手段33では、第1図柄始
動手段14が遊技球を検出した時点の大当たり乱数を抽選
して、その乱数値が大当たり判定値であれば大当たりと
判定する。そして、その判定結果により第1図柄変動制
御手段36が働き、後述のように所定の図柄変動パターン
順列に従って第1図柄変動表示手段21の第1図柄が所定
時間変動した後、「7・7・7」等の大当たり図柄で停
止する。また大当たり判定値以外であれば外れと判定
し、所定の図柄変動パターン順列に従って変動した後、
第1図柄が外れ図柄で停止する。なお、図柄を停止させ
る際は、図柄変動パターン順列による変動の終了と略同
時に図柄確定信号を送り、その確定信号によって決めら
れた図柄で停止させる。
【0035】第1図柄変動表示手段21の停止図柄が大当
たり図柄を表示すれば、利益状態発生手段35が働いて開
閉板24が前側に開放する第1状態に可変入賞手段15を変
換駆動する。このため、遊技盤4 の上部側から落下する
遊技球の多くが開閉板24を経て可変入賞手段15に入賞し
易くなる。そして、可変入賞手段15に遊技球が入賞する
と、払い出し制御手段により払い出し手段が作動して、
その入賞球1個毎に15個の景品球を払い出して行く。
従って、一旦、第1図柄変動表示手段21側で大当たりが
発生すれば、遊技者に多大な利益が還元される。
【0036】なお、可変入賞手段15は10個の遊技球が
入賞するか、又は所定時間経過したときに開閉板24が閉
じる。そして、開閉板24の開放中に入賞した遊技球が特
定領域25を通過すれば、可変入賞手段15が再度開放し、
最大16回まで開閉動作を繰り返す。
【0037】大当たり判定処理手段33での判定結果が大
当たりであれば、そのときの乱数値から変動命令信号発
生手段34が第1変動命令信号34a を第1図柄変動制御手
段36へと送信する。すると第1図柄変動制御手段36で
は、その第1変動命令信号34aに基づいて変動制御部40
がパターン順列記憶部38の第1パターン順列38a を読み
出して、その第1パターン順列38a に従って高速・中速
・低速・揺れの順列で各変動パターンを経て「7・7・
7」等の大当たり図柄で停止するように、第1図柄変動
表示手段21の第1図柄を制御する。
【0038】即ち、変動制御部40がパターン順列記憶部
38の第1パターン順列38a を読み出すと、液晶駆動部37
を介して第1図柄変動表示手段21の第1図柄が、目視に
より確認できない程度の高速パターンで所定時間スクロ
ール変動する。そして、高速パターンでの変動時間が経
過すると、第1図柄が中速パターンで所定時間スクロー
ル変動し、その後、第1図柄が目視により確認できる程
度の低速パターンでのスクロール変動へと移行する。
【0039】なお、この場合、停止図柄が大当たり図柄
を表示するため、低速パターンでの変動時に第1図柄が
リーチ図柄を表示する。低速パターンでのスクロール変
動が終わると揺れパターンに移行し、第1図柄がリーチ
状態のままでゆっくりと上下方向に揺れた後、大当たり
図柄で停止する。
【0040】大当たり判定処理手段33が外れと判定し、
変動命令信号発生手段34が第1図柄変動制御手段36へと
第2変動命令信号34b を送信したときには、変動制御部
40が同様にパターン順列記憶部38の第2パターン順列38
b を読み出し、第1図柄変動表示手段21の第1図柄が高
速・中速・揺れ・低速の各変動パターンで時系列的に変
動して外れ図柄で停止する。
【0041】従って、主制御手段26側の変動命令信号発
生手段34は、時間的要素を含まない変動命令信号を第1
図柄変動制御手段36へと送信するだけで、第1図柄変動
制御手段36の変動制御部40がパターン順列記憶部38に記
憶された時間的要素を含む図柄変動パターン順列を読み
出して、その図柄変動パターン順列38a 〜38e に従って
第1図柄変動表示手段21の第1図柄を複数種類の変動パ
ターンに時系列的に変化させながら制御できるので、従
来の主制御手段26の制御信号で直接第1図柄変動表示手
段21の第1図柄を制御する場合に比較して、変動命令信
号発生手段34から第1図柄変動表示手段21へと送信する
変動命令信号34a 〜34e のデータ量が少なくなり、図柄
変動の多様化を容易に図ることができる。つまり、主制
御手段26からの命令信号を極力少なくしながら、図柄変
動にバリエーションを持たせることができる。
【0042】なお、この実施形態には、次の各発明が含
まれている。即ち、第1の発明は、図柄始動手段14が遊
技球を検出することを条件に、遊技動作を制御する主制
御手段26から図柄変動制御手段36へと信号を送信して図
柄変動表示手段21の図柄を変動制御する弾球遊技機の図
柄変動制御方法において、主制御手段26から送信される
変動命令信号に応じた図柄変動パターン順列を予め図柄
変動制御手段36に記憶させておき、主制御手段26から所
定の変動命令信号を図柄変動制御手段36へと送信し、該
変動命令信号により図柄変動制御手段36に記憶された図
柄変動パターン順列に従って図柄変動表示手段21の図柄
を変動させるものである。
【0043】第2の発明は、第1の発明において、主制
御手段26側から送信される複数種類の変動命令信号に対
応する複数種類の図柄変動パターン順列を図柄変動制御
手段36に記憶させておき、図柄始動手段14が遊技球を検
出することを条件に、主制御手段26から複数種類の変動
命令信号の何れか1の変動命令信号を図柄変動制御手段
36へと送信し、図柄変動制御手段36に記憶された該1の
変動命令信号に対応する1の図柄変動パターン順列に従
って図柄変動表示手段21の図柄を変動させるものであ
る。
【0044】第3の発明は、図柄始動手段14と、遊技動
作を制御する主制御手段26と、1又は複数個の図柄を変
動表示する図柄変動表示手段21と、図柄始動手段14が遊
技球を検出することを条件に主制御手段26からの信号に
より図柄変動表示手段21の図柄を所定時間変動させて停
止させる図柄変動制御手段36とを備えた弾球遊技機にお
いて、図柄変動制御手段36は、複数種類の変動パターン
を所定順列で時系列的に組み合わせて成る図柄変動パタ
ーン順列を記憶し且つ主制御手段26からの変動命令信号
により図柄変動パターン順列に従って図柄変動表示手段
21の図柄を変動制御する機能を備えたものである。
【0045】第4の発明は、第3の発明において、主制
御手段26は、条件に応じて複数種類の変動命令信号の何
れか1の変動命令信号を送信可能に構成し、図柄変動制
御手段36は、複数種類の変動パターンを所定順列で時系
列的に組み合わせて成る図柄変動パターン順列を複数種
類の変動命令信号に対応して複数種類記憶するパターン
順列記憶部38と、主制御手段26からの1の変動命令信号
により、パターン順列記憶部38に記憶された該1の変動
命令信号に対応する1の図柄変動パターン順列に従って
図柄変動表示手段21の図柄を変動制御する変動制御部40
とを備えたものである。
【0046】第5の発明は、第3の発明又は第4の発明
において、主制御手段26が送信する変動命令信号は、図
柄変動パターン順列毎に別の信号であり、変動制御部40
は主制御手段26からの1の変動命令信号により、パター
ン順列記憶部38に記憶された複数種類の図柄変動パター
ン順列から1の変動命令信号に対応する1の図柄変動パ
ターン順列を択一的に選択するようにしたものである。
【0047】以上、本発明の各実施形態を例示したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、変動
命令信号発生手段34から送信する変動命令信号の種類、
パターン順列記憶部38に記憶された図柄変動パターン順
列の種類は、説明の都合上から実施形態では5個にして
いるが、これらは自在に変更又は決定可能である。各図
柄変動パターン順列を構成する変動パターンの種類(図
柄の拡大、縮小、回転等)、及びその組み合わせ等も自
在に変更又は決定すれば良い。
【0048】また主制御手段26は、大当たり判定手段の
判定結果である大当たり信号と外れ信号とを変動命令信
号として第1図柄変動制御手段36へと択一的に送信する
ように構成し、第1図柄変動制御手段36において、パタ
ーン順列記憶部38が記憶する複数種類の図柄変動パター
ン順列を乱数処理等によって抽出し、その図柄変動パタ
ーン順列に従って第1図柄変動表示手段21の第1図柄を
制御するように構成しても良い。この場合にも、第1図
柄変動表示手段21の図柄制御に当たっては、主制御手段
26から大当たり信号又は外れ信号を変動命令信号として
第1図柄変動制御手段36へと送信すれば良いので、変動
命令信号のデータ量を少なくできる。
【0049】パターン順列記憶部38に記憶する図柄変動
パターン順列は、第1図柄変動表示手段21の各図柄表示
部に表示される第1図柄の変動パターンを複数種類組み
合わせたものの他に、液晶表示手段13の液晶表示部20に
表示される背景画像等の色彩及び変動パターンを時系列
的に組み合わせたものを含むように構成しても良い。
【0050】第1図柄変動表示手段21は、実施形態では
液晶表示手段13の液晶表示部20の一部を利用して構成し
ているが、液晶表示部20全体で構成しても良いし、液晶
表示手段13以外の表示手段、例えばCRT、或いは多数
のドット状の表示素子を縦横に多数配置した表示手段等
を使用することも可能である。
【0051】また第1図柄変動表示手段21が左図柄、右
図柄及び中図柄等の複数個の図柄を表示する場合、その
全ての図柄又は一部の複数個の図柄が同じ変動パターン
で変動し停止するようにしても良いし、また各図柄が別
々の変動パターンで変動し停止するようにしても良い。
【0052】実施形態では第1図柄変動表示手段21の図
柄制御について例示しているが、第2図柄変動表示手段
22においても同様に実施することができる。利益状態発
生手段35は、遊技者に有利なものであれば十分であり、
その具体的な内容はゲーム全体の中で適宜変更可能であ
る。本発明はパチンコ機の他に、アレンジボール機、雀
球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施可
能である。
【0053】
【発明の効果】本発明では、図柄始動手段14と、遊技動
作を制御する主制御手段26と、1又は複数個の図柄を変
動表示する図柄変動表示手段21と、図柄始動手段14が遊
技球を検出することを条件に主制御手段26からの信号に
より図柄変動表示手段21の図柄を所定時間変動させて停
止させる図柄変動制御手段36とを備えた弾球遊技機にお
いて、図柄変動表示手段21は液晶表示手段13の液晶表示
部20の一部で構成し、主制御手段26は、条件に応じて複
数種類の変動命令信号の何れか1の変動命令信号を送信
可能であり、図柄変動制御手段36は、複数種類の変動パ
ターンを所定順列で時系列的に組み合わせて成る図柄変
動パターン順列を複数種類の変動命令信号に対応して複
数種類記憶する機能と、主制御手段26からの1の変動命
令信号に応じて乱数処理により、該1の変動命令信号に
対応する1の図柄変動パターン順列を選択して、その1
の図柄変動パターン順列に従って図柄変動表示手段21の
図柄を変動制御する機能とを備えているので、主制御手
段26から図柄変動制御手段36に送信する信号を簡略化で
きると共に、図柄変動表示手段21の図柄変動の多様化を
容易に促進できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す弾球遊技機の正面図
である。
【図2】本発明の一実施形態を示す遊技盤の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示す制御系のブロック図
である。
【図4】本発明の一実施形態を示す図柄変動パターン順
列等の説明図である。
【符号の説明】
14 第1図柄始動手段 21 第1図柄変動表示手段 26 主制御手段 36 第1図柄変動制御手段 38 パターン順列記憶部 40 変動制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄始動手段(14)と、遊技動作を制御す
    る主制御手段(26)と、1又は複数個の図柄を変動表示す
    る図柄変動表示手段(21)と、前記図柄始動手段(14)が遊
    技球を検出することを条件に前記主制御手段(26)からの
    信号により前記図柄変動表示手段(21)の図柄を所定時間
    変動させて停止させる図柄変動制御手段(36)とを備えた
    弾球遊技機において、前記図柄変動表示手段(21)は液晶
    表示手段(13)の液晶表示部(20)の一部で構成し、前記主
    制御手段(26)は、条件に応じて複数種類の変動命令信号
    の何れか1の変動命令信号を送信可能であり、前記図柄
    変動制御手段(36)は、複数種類の変動パターンを所定順
    列で時系列的に組み合わせて成る図柄変動パターン順列
    を前記複数種類の変動命令信号に対応して複数種類記憶
    する機能と、前記主制御手段(26)からの前記1の変動命
    令信号に応じて乱数処理により、該1の変動命令信号に
    対応する1の前記図柄変動パターン順列を選択して、そ
    の前記1の図柄変動パターン順列に従って前記図柄変動
    表示手段(21)の図柄を変動制御する機能とを備えたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100796139B1 (ko) * 2006-11-01 2008-01-21 주식회사 현대오토넷 차량의 메모리 유지 전원 시스템과 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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