JP2002082726A - 位相制御装置、調光器および調光照明システム - Google Patents

位相制御装置、調光器および調光照明システム

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JP2002082726A
JP2002082726A JP2000392427A JP2000392427A JP2002082726A JP 2002082726 A JP2002082726 A JP 2002082726A JP 2000392427 A JP2000392427 A JP 2000392427A JP 2000392427 A JP2000392427 A JP 2000392427A JP 2002082726 A JP2002082726 A JP 2002082726A
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constant circuit
phase control
resistor
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Nobuya Shirata
伸弥 白田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電球および放電ランプの両方に接続可能で安価
であり、また、調光レベルを使用者の要求に応じて変化
可能な位相制御装置、調光器および調光照明システムを
提供する。 【解決手段】調光制御システム1は、照明負荷3に入力
される交流電圧を位相制御する位相制御素子5と、コン
デンサC1の両端電圧の上昇速度を変化可能な第1の可
変抵抗VR1を有する第1の時定数回路8およびコンデ
ンサC1の両端電圧の上昇速度を変化可能な第2の可変
抵抗VR2を有する第2の時定数回路9を有する制御回
路6と、コンデンサC1に対して第1の可変抵抗VR1
または第2の可変抵抗VR2のいずれかを選択的に作用
させる接続手段7とを有する位相制御装置2を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用交流電源の交
流電圧が位相制御される位相制御装置、調光器および調
光照明システムに関する。
【0002】
【従来の技術】位相制御装置は、例えば商用交流電源の
交流電圧の導通角を連続的に変化させるものであり、調
光器に用いられている。そして、調光器は、操作部を回
動またはスライドさせることにより、内部の可変抵抗の
抵抗値を連続的に変化させて交流電圧の導通角を変化さ
せている。従来、調光器は、主に電球用に用いられてお
り、操作部の回動またはスライドの操作割合に応じて交
流電圧の導通角を制御して、電球の明るさを制御してい
る。
【0003】電球用に用いられている既製の調光器、す
なわち電球用に設計された調光器に放電ランプ用点灯装
置、例えばインバータ回路を備えた高周波点灯装置が接
続されると、一般的に、位相制御装置の導通角が所定以
下では、放電ランプの明るさが急峻に変化する。このた
め、操作部の回動またはスライドを微細に調整する必要
があり、面倒である。また、微細な調整ができないとき
には、明るさの急峻な変化は使用者に不快感を与える。
そこで、例えば第2578460号実用新案登録公報
(従来技術1)に開示された調光器が提案されている。図
15は、調光器51,53が取付枠に固定されたコント
ローラ50を示し、(a)は正面図、(b)は背面図で
ある。
【0004】図15に示すコントローラ50は、電球用
調光器51とアダプタ52および別の電球用調光器53
を一体化して構成された埋込型の配線器具である。電球
用調光器51,53は、商用交流電源ACを位相制御素
子で位相制御して位相制御出力を発生する。アダプタ5
2は、電球用調光器51の位相制御出力を入力し、位相
制御出力の導通角に応じたデューティ比を持つ直流のパ
ルス信号を発生する。そして、アダプタ52の出力端子
には、蛍光ランプ54を高周波で点灯させる点灯装置5
5が接続されている。点灯装置55は、アダプタ52か
らのパルス信号のデューティ比で蛍光ランプ54の調光
レベルを制御する。また、電球用調光器53の出力端子
には電球56が接続されている。
【0005】電球用調光器51の表面に設けた調光レベ
ル設定用のスライド抵抗器の操作部57を操作すること
により、位相制御出力の導通角が変化される。この導通
角の変化に応じて、アダプタ52はデューティ比を変え
たパルス信号を出力し、このパルス信号を受けた点灯装
置55はパルス信号のデューティ比に応じて蛍光ランプ
54の調光レベルを制御する。こうして、電球用調光器
51の操作によって蛍光ランプ54を調光することがで
きる。また、電球用調光器53の表面に設けた操作部5
8を操作することにより、電球56を調光することがで
きる。
【0006】また、位相制御装置は、例えば交流電圧の
導通角を段階的に変化させる照明制御装置などに用いら
れている。例えば、特開平9−320765号公報(従
来技術2)に開示された照明制御装置59は、図16に
示すように、明度検出回路60および人体検知回路61
を備え、明度の検出結果に基づいて位相制御による照明
負荷の段調光を行うとともに、人体の検知結果に基づい
て照明負荷を強点灯させるものであり、切替回路62
と、ソフト調光回路63と、トリガ合成回路64を備え
て構成されている。
【0007】照明制御装置59は、周囲の明るさを検出
して、暗い場合には段調光を行うとともに、人体を検出
した場合には、フェードインによる強点灯を行う。した
がって、夜間に人体を検出した場合、突然の点灯による
眩しさを使用者に感じさせないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、コント
ローラ50が蛍光ランプ54を調光するためにアダプタ
52を設けている。このアダプタ52は、電球用調光器
51の位相制御出力の導通角に応じたデューティ比を持
つパルス信号を発生するパルス電圧発生部などを設ける
ので、コントローラ50が高価になる。すなわち、蛍光
ランプ54用調光照明システムが高価になるという欠点
を有する。
【0009】また、従来技術2は、段調光の明るさが一
定であるので、使用者が段調光のレベルを変化させるこ
とができないという欠点を有する。
【0010】本発明は、電球および放電ランプの両方に
接続可能で安価な位相制御装置、調光器および調光照明
システムを提供することを第1の目的とする。
【0011】また、調光レベルを使用者の要求に応じて
変化可能な位相制御装置、調光器および調光照明システ
ムを提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の位相制
御装置の発明は、商用交流電源に接続される位相制御素
子と;位相制御素子の導通角をそれぞれ連続的に変化さ
せる第1の時定数回路および第2の時定数回路を有する
制御回路と;第1の時定数回路または第2の時定数回路
のいずれかを選択して位相制御素子に作用させる接続手
段と;を具備していることを特徴とする。
【0013】第1の時定数回路および第2の時定数回路
は、それぞれ位相制御素子の導通角を変化させる速度が
異なるものである。
【0014】本発明によれば、第1の時定数回路または
第2の時定数回路のいずれかによって位相制御素子の導
通角が連続的に変化される。また、選択される第1の時
定数回路または第2の時定数回路によって、位相制御素
子の導通角の変化速度が異なる。
【0015】請求項2に記載の位相制御装置の発明は、
商用交流電源に接続される位相制御素子と;コンデン
サ、このコンデンサの両端電圧の上昇速度を変化可能な
第1の可変抵抗を有する第1の時定数回路および前記コ
ンデンサ、前記コンデンサの両端電圧の上昇速度を変化
可能な第2の可変抵抗を有する第2の時定数回路を有し
てなり、コンデンサの両端電圧が所定電圧以上のときに
位相制御素子を導通させるように構成された制御回路
と;コンデンサに対して第1の可変抵抗または第2の可
変抵抗のいずれかを選択的に作用させる接続手段と;を
具備していることを特徴とする。
【0016】コンデンサは、第1の時定数回路および第
2の時定数回路に共用されるものである。
【0017】第1の時定数回路は、コンデンサおよび第
1の可変抵抗による時定数が設定され、第2の時定数回
路は、コンデンサおよび第2の可変抵抗による時定数が
設定される。
【0018】第1の可変抵抗および第2の可変抵抗は、
操作部によって抵抗値が変化され、変化される抵抗値の
範囲がそれぞれ異なるものである。各可変抵抗は、例え
ば、上限抵抗値または下限抵抗値の少なくとも一方が異
なり、上限抵抗値および下限抵抗値の範囲で抵抗値が変
化可能であればよく、また、各可変抵抗は、上限抵抗値
および下限抵抗値が同じであってもよく、この場合、上
限抵抗値および下限抵抗値の間における操作範囲がそれ
ぞれ異ればよい。すなわち、操作部の操作感度が異なる
ように形成されればよい。したがって、操作部の操作範
囲に対する操作割合におけるそれぞれの抵抗値の変化は
異なる。
【0019】第1の時定数回路は、第1の可変抵抗を含
めた2個以上の可変抵抗を含んで構成されてもよい。同
様に、第2の時定数回路は、第2の可変抵抗を含めた2
個以上の可変抵抗を含んで構成されてもよい。
【0020】コンデンサに対して第1の可変抵抗または
第2の可変抵抗のいずれかを選択的に作用させるとは、
コンデンサが第1の可変抵抗または第2の可変抵抗のい
ずれかに電気的に接続されることを意味する。
【0021】コンデンサは、可変抵抗(第1の可変抵抗
または第2の可変抵抗)のいずれかを介して充電され、
その両端電圧が上昇する。そして、可変抵抗の抵抗値に
応じて、コンデンサの両端電圧の上昇速度が変化する。
また、操作部の操作範囲に対する操作割合におけるそれ
ぞれの可変抵抗の抵抗値の変化が異なるので、それぞれ
の操作部の操作割合におけるコンデンサの両端電圧の上
昇速度は異なる。すなわち、それぞれの可変抵抗の抵抗
値の変化割合に対するコンデンサの両端電圧の上昇速度
は異なる。
【0022】本発明によれば、第1の可変抵抗または第
2の可変抵抗の抵抗値の変化割合に対するコンデンサの
両端電圧の上昇速度が異なるので、コンデンサに対して
作用させる第1の可変抵抗または第2の可変抵抗を接続
手段によって選択することにより、可変抵抗の抵抗値の
変化割合に対して、位相制御素子の導通角は変化され
る。
【0023】請求項3に記載の位相制御装置の発明は、
商用交流電源に接続される位相制御素子と;第1のコン
デンサ、第1のコンデンサの両端電圧の上昇速度を変化
可能な可変抵抗を有する第1の時定数回路および第2の
コンデンサ、第2のコンデンサの両端電圧の上昇速度を
変化可能な前記可変抵抗を有する第2の時定数回路を有
してなり、第1のコンデンサまたは第2のコンデンサの
両端電圧が所定電圧以上のときに位相制御素子を導通さ
せるように構成された制御回路と;可変抵抗に対して第
1のコンデンサまたは第2のコンデンサのいずれかを選
択的に作用させる接続手段と;を具備していることを特
徴とする。
【0024】可変抵抗は、第1の時定数回路および第2
の時定数回路に共用されるものである。
【0025】第1の時定数回路は、第1のコンデンサお
よび可変抵抗による時定数が設定され、第2の時定数回
路は、第2のコンデンサおよび可変抵抗による時定数が
設定される。
【0026】第1のコンデンサおよび第2のコンデンサ
は、それぞれ容量が異なるものである。したがって、充
電する電流量が同じであれば、それぞれの両端電圧の上
昇速度は異なる。
【0027】第1の時定数回路は、第1のコンデンサを
含めた2個以上のコンデンサを含んで構成されてもよ
い。同様に、第2の時定数回路は、第2のコンデンサを
含めた2個以上のコンデンサを含んで構成されてもよ
い。
【0028】可変抵抗に対して第1のコンデンサまたは
第2のコンデンサのいずれかを選択的に作用させると
は、可変抵抗が第1のコンデンサまたは第2のコンデン
サのいずれかに電気的に接続されることを意味する。
【0029】第1のコンデンサまたは第2のコンデンサ
のいずれかは、可変抵抗を介して充電されて、その両端
電圧が上昇する。そして、可変抵抗の抵抗値に応じて、
コンデンサの両端電圧の上昇速度が変化する。また、第
1のコンデンサおよび第2のコンデンサは、それぞれ容
量が異なるので、可変抵抗の抵抗値の変化割合に対し
て、第1のコンデンサの両端電圧の上昇速度と、第2の
コンデンサの両端電圧の上昇速度はそれぞれ異なる。
【0030】本発明によれば、第1のコンデンサまたは
第2のコンデンサの容量がそれぞれ異なり、そのぞれの
両端電圧の上昇速度が異なるので、可変抵抗に対して作
用させる第1のコンデンサまたは第2のコンデンサを接
続手段によって選択することにより、可変抵抗の抵抗値
の変化割合に対して、位相制御素子の導通角は変化され
る。
【0031】請求項4に記載の位相制御装置の発明は、
商用交流電源に接続される位相制御素子と;位相制御素
子の導通角をそれぞれ段階的に変化させる第1の時定数
回路および複数の時定数が形成可能な第2の時定数回路
を有する制御回路と;第1の時定数回路または第2の時
定数回路のいずれかを選択して位相制御素子に作用させ
る第1の接続手段と;第2の時定数回路に形成される複
数の時定数のいずれかを選択して位相制御素子に作用さ
せる第2の接続手段と;を具備していることを特徴とす
る。
【0032】第2の時定数回路は、形成可能な複数の時
定数のうち、そのひとつの時定数が形成される。
【0033】本発明によれば、第1の時定数回路または
第2の時定数回路の選択により位相制御素子の導通角が
段階的に変化されるとともに、さらに、第2の時定数回
路において、複数の時定数のうちのひとつを選択するこ
とにより位相制御素子の導通角が段階的に変化される。
【0034】請求項5に記載の位相制御装置の発明は、
商用交流電源に接続される位相制御素子と;コンデン
サ、このコンデンサに直列的に接続される第1の抵抗を
有する第1の時定数回路および複数の抵抗から選択され
て前記コンデンサに直列的に接続される第2の抵抗を有
する第2の時定数回路を有してなり、コンデンサの両端
電圧が所定電圧以上のときに位相制御素子を導通させる
ように構成された制御回路と;コンデンサに対して、第
1の抵抗または第2の抵抗のいずれかを選択的に作用さ
せる第1の接続手段と;コンデンサに対して、第2の抵
抗を形成する複数の抵抗のいずれかを選択的に作用させ
る第2の接続手段と;を具備していることを特徴とす
る。
【0035】第1の抵抗および第2の抵抗は、固定抵抗
であり、それぞれの抵抗値が異なるものである。
【0036】第1の時定数回路は、コンデンサおよび第
1の抵抗によるひとつの時定数が形成される。
【0037】第2の時定数回路は、それぞれコンデンサ
に直列的に接続可能な複数の抵抗を有するので、複数の
時定数が形成可能となる。そして、コンデンサに対し
て、複数の抵抗のいずれかが第2の接続手段により選択
されるので、第2の時定数回路にひとつの時定数が形成
される。
【0038】本発明によれば、第1の接続手段によっ
て、第1の時定数回路または第2の時定数回路のいずれ
かが選択されることにより位相制御素子の導通角が段階
的に変化されるとともに、さらに、第2の接続手段によ
って、第2の抵抗を形成する複数の抵抗のうちのひとつ
が選択されることにより位相制御素子の導通角が段階的
に変化される。
【0039】請求項6に記載の位相制御装置の発明は、
商用交流電源に接続される位相制御素子と;抵抗、この
抵抗に直列的に接続される第1のコンデンサを有する第
1の時定数回路および複数のコンデンサから選択されて
前記抵抗に直列的に接続される第2のコンデンサを有す
る第2の時定数回路を有してなり、第1のコンデンサま
たは第2のコンデンサの両端電圧が所定電圧以上のとき
に位相制御素子を導通させるように構成された制御回路
と;抵抗に対して、第1のコンデンサまたは第2のコン
デンサのいずれかを選択的に作用させる第1の接続手段
と;抵抗に対して、第2のコンデンサを形成する複数の
コンデンサのいずれかを選択的に作用させる第2の接続
手段と;を具備していることを特徴とする。
【0040】第1の時定数回路は、抵抗および第1のコ
ンデンサによるひとつの時定数が設定される。
【0041】第2の時定数回路は、それぞれ抵抗に直列
的に接続可能な複数のコンデンサを有するので、複数の
時定数が設定可能となる。そして、抵抗に対して、複数
の抵抗のいずれかが第2の接続手段により選択されるの
で、第2の時定数回路にひとつの時定数が設定される。
【0042】本発明によれば、第1の接続手段によっ
て、第1の時定数回路または第2の時定数回路のいずれ
かが選択されることにより位相制御素子の導通角が段階
的に変化されるとともに、さらに、第2の接続手段によ
って、第2のコンデンサを形成する複数のコンデンサの
うちのひとつが選択されることにより位相制御素子の導
通角が段階的に変化される。
【0043】請求項7に記載の調光器の発明は、請求項
1ないし3いずれか一記載の位相制御装置と;第1の時
定数回路または第2の時定数回路の時定数をそれぞれ変
化させる操作部と;第1の時定数回路または第2の時定
数回路の電気的接続を選択する選択部と;を具備してい
ることを特徴とする。
【0044】選択部の電気的接続とは、第1の時定数回
路または第2の時定数回路のいずれかを位相制御素子に
作用させることであり、例えば、コンデンサが第1の可
変抵抗または第2の可変抵抗のいずれかに電気的に接続
されること、あるいは、可変抵抗が第1のコンデンサま
たは第2のコンデンサのいずれかに電気的に接続される
ことを意味する。
【0045】選択部は、例えば選択スイッチ、切換スイ
ッチで構成されてもよい。
【0046】操作部は、第1の時定数回路または第2の
時定数回路の時定数を変化させるものであればよい。例
えば、フェーダ、ボリュームなど、可変抵抗の抵抗値を
変化させるものであり、回動式、移動式、押動作等の動
作時間に比例して抵抗値を変化させる方式などのいずれ
であってもよい。
【0047】本発明によれば、選択部で選択された第1
の時定数回路または第2の時定数回路において、操作部
の操作割合に対して、位相制御素子の導通角が変化され
る。そして、第1の時定数回路または第2の時定数回路
の選択により、操作部の操作割合に対して、照明負荷の
明るさを緩やかにすることが可能となる。
【0048】請求項8に記載の調光器の発明は、請求項
4ないし6いずれか一記載の位相制御装置と;第1の接
続手段を制御して、第1の時定数回路または第2の時定
数回路の電気的接続を選択する第1の選択スイッチと;
第2の接続手段を制御して、第2の時定数回路に形成さ
れる複数の時定数のいずれかを選択する第2の選択スイ
ッチと;を具備していることを特徴とする。
【0049】第1の選択スイッチが電気的接続を選択す
るとは、第1の時定数回路または第2の時定数回路のい
ずれかを位相制御素子に作用させることであり、例え
ば、コンデンサが第1の抵抗または第2の抵抗のいずれ
かに電気的に接続されること、あるいは、抵抗が第1の
コンデンサまたは第2のコンデンサのいずれかに電気的
に接続されることを意味する。
【0050】また、第1の選択スイッチが第1の接続手
段を制御するとは、第1の接続手段が第1の時定数回路
または第2の時定数回路のいずれかを選択するようにさ
せることをいい、第2の選択スイッチが第2の接続手段
を制御するとは、第2の接続手段が第2の時定数回路に
形成される複数の時定数のいずれかを選択するようにさ
せることをいう。
【0051】そして、第1の選択スイッチは第1の接続
手段を構成してもよく、第2の選択スイッチは第2の接
続手段を構成してもよい。
【0052】本発明によれば、第1の選択スイッチによ
って、第1の時定数回路または第2の時定数回路を選択
することにより、位相制御素子の導通角が段階的に変化
され、照明負荷による明るさが段階的に変化されるとと
もに、第2の選択スイッチによって、調光レベルが段階
的に変化される。
【0053】請求項9に記載の調光器の発明は、請求項
8記載の調光器において、第1の選択スイッチは、遅動
スイッチであることを特徴とする。
【0054】本発明によれば、第1の選択スイッチは遅
動スイッチであるので、第1の時定数回路または第2の
時定数回路が選択された後、遅延して位相制御素子の導
通角が段階的に変化され、照明負荷による明るさが段階
的に変化される。
【0055】請求項10に記載の調光照明システムの発
明は、請求項7ないし9いずれか一記載の調光器と;調
光器の一端と商用交流電源の一端に介挿された照明負荷
と;を具備していることを特徴とする。
【0056】照明負荷は、例えば電球、放電ランプが接
続された点灯装置などである。
【0057】位相制御素子の導通角は、第1の時定数回
路または第2の時定数回路の選択によって異なる。した
がって、照明負荷へ供給される電力変化のパターンを異
ならせることができる。
【0058】本発明によれば、第1の時定数回路または
第2の時定数回路の選択によって、照明負荷の電力変化
のパターンを異ならせることができる。すなわち、操作
部の操作範囲に対する照明負荷への給電変化パターンを
異ならせたり、照明負荷の調光レベルを異ならせること
ができる。
【0059】請求項11に記載の調光照明システムの発
明は、請求項7ないし9いずれか一記載の調光器と;調
光器の一端と商用交流電源の間に介挿され、高周波電力
を出力する高周波点灯装置と;高周波点灯装置によって
点灯される放電ランプと;を具備していることを特徴と
する。
【0060】高周波点灯装置は、入力される交流電圧を
整流平滑回路で直流電圧に変換してインバータ回路に供
給している。位相制御素子の導通角が小さくなり、位相
制御された交流電圧の電圧値が低下していくと、インバ
ータ回路に入力される直流電圧が所定電圧より低下して
いく。すると、インバータ回路のスイッチング動作によ
る放電ランプへの電力供給が急激に低下するので、急激
に放電ランプの調光レベルが変化する。したがって、イ
ンバータ回路に入力される直流電圧が所定電圧以下で
は、操作部の可動操作に対して、導通角の変化を緩やか
にするとよい。すなわち、第2の時定数回路の時定数を
変化させることによって、操作部の可動操作に対する位
相制御素子の導通角の変化を小さくする。
【0061】本発明によれば、操作部の可動操作に対し
て放電ランプの調光レベルが急激に変化することが防止
されたり、また、放電ランプの調光レベルを使用者に最
適なレベルに変化させることができる。
【0062】請求項12に記載の調光照明システムの発
明は、請求項4ないし6いずれか一記載の位相制御装置
と;位相制御装置の一端と商用交流電源の間に介挿さ
れ、位相制御素子の位相制御によって調光される照明負
荷と;照明負荷の照明エリアにおける人の有無に応じ
て、第1の時定数回路または第2の時定数回路の電気的
接続を選択する人感センサと;を具備していることを特
徴とする。
【0063】人感センサは、照明負荷の照明エリアに人
がいるときは、第1の時定数回路を選択して例えば照明
負荷を全光させ、人がいないときは、第2の時定数回路
を選択して例えば照明負荷を調光(段調光)させるもの
である。
【0064】本発明によれば、照明負荷の照明エリアに
おける人の有無に応じて、照明負荷が全光または調光さ
れるとともに、調光レベルは変化可能であるので、使用
者の要求に応じた照明が得られるとともに、省電力が図
られる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0066】まず、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0067】図1は、本発明の第1の実施形態を示す調
光照明システムの回路図である。図1において、調光照
明システム1は、位相制御装置2を備え、照明負荷3、
フィルター回路4および電源スイッチSW1から構成さ
れている。
【0068】位相制御装置2は、位相制御素子5、制御
回路6および接続手段7から構成されている。そして、
その入力端子2a,2bには、電源スイッチSW1、照
明負荷3およびフィルター回路4を介して商用交流電源
Vsが接続されており、交流電圧が入力される。
【0069】位相制御素子5は、例えばトライアック
(2方向性3端子サイリスタ)TR1であり、その主端
子T1,T2は入力端子2a,2bに接続されている。
そして、トライアックTR1は、ゲート端子Gおよび主
端子T2間に所定電圧以上の電圧が印加されると、双方
向に導通する。
【0070】制御回路6は、第1の時定数回路8、第2
の時定数回路9および双方向性トリガダイオードTD1
を有して形成されて、位相制御装置2の入力端子2a,
2b間に接続されている。
【0071】そして、第1の時定数回路8は、固定抵抗
R1、第1の可変抵抗VR1、接続手段7およびコンデ
ンサC1の直列的回路からなり、第2の時定数回路9
は、固定抵抗R1、第2の可変抵抗VR2、接続手段7
およびコンデンサC1の直列的回路からなっている。す
なわち、固定抵抗R1に第1の可変抵抗VR1または第
2の可変抵抗VR2がそれぞれ直列接続され、第1の可
変抵抗VR1または第2の可変抵抗VR2のいずれかに
接続手段7を介してコンデンサC1が直列的に接続され
るようになっている。
【0072】また、コンデンサC1および接続手段7の
中点aに双方向性トリガダイオードTD1の一端が接続
され、双方向性トリガダイオードTD1の他端がトライ
アックTR1のゲート端子Gに接続されている。
【0073】第1の可変抵抗VR1および第2の可変抵
抗VR2は、下限抵抗値から上限抵抗値(最大抵抗値)
の範囲において抵抗値が変化されるものであり、下限抵
抗値はほぼ0Ωに設定され、上限抵抗値がそれぞれ異っ
ている。その結果、変化される抵抗値の範囲がそれぞれ
異なっている。
【0074】そして、各々の可変抵抗VR1,VR2に
は、図示しないボリューム(つまみ)またはフェーダ
(移動体)が設けられている。このボリュームまたはフ
ェーダは、上限位置および下限位置(例えば、下限位置
0%、上限位置100%)を有する可動範囲内において
回動または移動されるものであり、各々の可変抵抗VR
1,VR2の抵抗値を上限抵抗値および下限抵抗値の範
囲内で変化、設定させる。すなわち、第1の可変抵抗V
R1または第2の可変抵抗VR2の抵抗値(設定抵抗
値)は、ボリュームまたはフェーダを下限位置(0%)
にすると上限抵抗値(最大抵抗値)、上限位置(100
%)にすると下限抵抗値(ほぼ0Ω)となり、下限位置
(0%)側から上限位置(100%)側に可動させるに
したがって小さくなり、上限位置(100%)側から下
限位置(0%)側に可動させるにしたがって大きくな
る。
【0075】また、第1の可変抵抗VR1または第2の
可変抵抗VR2の上限抵抗値はそれぞれ異なるので、そ
れぞれのボリュームまたはフェーダの可動割合(例え
ば、下限位置を0%、上限位置を100%として下限位
置に対する可動位置を示す。)が同じ割合(例えば、5
0%)であっても、各々の可変抵抗VR1,VR2の設
定抵抗値は異なるものである。
【0076】そして、コンデンサC1には、固定抵抗R
1および第1の可変抵抗VR1、または、固定抵抗R1
および第2の可変抵抗VR2のいずれかを介して商用交
流電源Vsから供給される電流が流れる。コンデンサC
1に電流が流れると、コンデンサC1は充電されて、そ
の両端電圧が上昇する。そして、コンデンサC1に流れ
る電流が大きいほど、コンデンサC1は早く充電され
て、その両端電圧の上昇速度が早くなり、コンデンサC
1に流れる電流が小さいほど、コンデンサC1は充電に
時間を要して、その両端電圧の上昇速度が遅くなる。
【0077】そして、商用交流電源Vsの交流電圧は一
定であるので、コンデンサC1に流れる電流は、第1の
可変抵抗VR1または第2の可変抵抗VR2の設定抵抗
値によって増減され、設定抵抗値が大きくなるにしたが
って小さくなる。すなわち、第1の可変抵抗VR1また
は第2の可変抵抗VR2のボリュームまたはフェーダを
下限位置(0%)側に可動させると、設定抵抗値は大き
くなり、コンデンサC1に流れる電流は小さくなり、コ
ンデンサC1の両端電圧の上昇速度が遅くなる。一方、
ボリュームまたはフェーダを上限位置(100%)側に
可動させると、設定抵抗値は小さくなり、コンデンサC
1に流れる電流は大きくなり、コンデンサC1の両端電
圧の上昇速度が早くなる。このように、第1の可変抵抗
VR1および第2の可変抵抗VR2は、コンデンサC1
の両端電圧の上昇速度を変化可能にさせる。この結果、
第1の時定数回路8および第2の時定数回路9は、位相
制御素子5の導通角を連続的に変化させる。すなわち、
位相制御素子5の導通角は、固定抵抗R1、可変抵抗V
R1およびコンデンサC1による第1の時定数回路8の
時定数、または、固定抵抗R1、可変抵抗VR2および
コンデンサC1による第2の時定数回路9の時定数によ
って連続的に変化される。
【0078】双方向性トリガダイオードTD1は、コン
デンサC1の両端電圧が所定電圧以上になったときに導
通するものである。これにより、トライアックTR1の
ゲート端子Gおよび主端子T2間に所定電圧以上の電圧
が印加されて、トライアックTR1が導通する。すなわ
ち、トライアックTR1の主端子T1,T2間に、商用
交流電源Vsから供給される交流電流が流れる。
【0079】接続手段7は、コンデンサC1を第1の可
変抵抗VR1または第2の可変抵抗VR2のいずれかに
選択的かつ電気的に接続するものであり、例えばスライ
ドスイッチ10で構成されている。スライドスイッチ1
0の共通接点10cがコンデンサC1の一端である中点
aに接続され、接点10a,10bが第1の可変抵抗V
R1の一端および第2の可変抵抗VR2の一端にそれぞ
れ接続されている。そして、スライドスイッチ10の図
示しない操作部を一方側(例えば上方側)にスライドさ
せると、共通接点10cおよび接点10aが電気的に接
続されて、コンデンサC1が第1の可変抵抗VR1に接
続される。また、操作部を他方側(例えば下方側)にス
ライドさせると、共通接点10cおよび接点10bが電
気的に接続されて、コンデンサC1が第2の可変抵抗V
R2に接続されるように形成されている。こうして、接
続手段7は、コンデンサC1に対して、第1の可変抵抗
VR1または第2の可変抵抗VR2のいずれかを選択的
に作用させる。すなわち、接続手段7は、第1の時定数
回路8または第2の時定数回路9のいずれかを選択して
位相制御素子5に作用させるものである。
【0080】調光照明システム1は、上述のように構成
された位相制御装置2の一端2aと商用交流電源Vsの
一端に電源スイッチSW1およびフィルター回路4を介
して照明負荷3が接続されたものである。電源スイッチ
SW1は、開閉操作されることにより、商用交流電源V
sの交流電圧を位相制御装置2の両端2a,2b間に印
加させるものである。フィルター回路4は、高周波成分
(ノイズ)を除去するものであり、図1に示したコンデ
ンサC2およびインダクタL1からなるLC回路は、そ
の一例である。
【0081】照明負荷3は、その入力端子3a,3b間
に商用交流電源Vsの交流電圧が位相制御装置2により
位相制御されて印加されるものであり、例えば電球11
である。電球11は、商用交流電源Vsの交流電圧が位
相制御されることにより、入力電圧の電圧値が変化し
て、入力電流が変化される。
【0082】次に、第1の実施形態の作用について述べ
る。
【0083】当初、スライドスイッチ10の共通接点1
0cおよび接点10aが接続され、コンデンサC1は、
第1の可変抵抗VR1に接続されているものとする。す
なわち、接続手段7は、第1の時定数回路8を選択して
位相制御素子5に作用させているものとする。また、第
1の可変抵抗VR1の設定抵抗値は任意とする。
【0084】電源スイッチSW1が投入(オン)される
と、商用交流電源Vsの交流電圧(正弦波電圧)が電球
11およびフィルター回路4を介して位相制御装置2の
入力端子2a,2b間に印加される。このとき、入力端
子2aに正弦波電圧の正電圧が印加されていると、制御
回路6の第1の時定数回路8に電流が流れる。すなわ
ち、固定抵抗R1、第1の可変抵抗VR1、スライドス
イッチ10の接点10a,共通接点10c、中点aおよ
びコンデンサC1の経路で電流が流れる。コンデンサC
1に電流が流れると、コンデンサC1は充電されて、そ
の両端電圧が上昇していく。電源スイッチSW1の投入
直後は、コンデンサC1の両端電圧が所定電圧に達して
いないので、双方向性トリガダイオードTD1は導通し
ない。双方向性トリガダイオードTD1が導通しない
と、トライアックTR1のゲート端子Gおよび主端子T
2間に電圧(所定電圧以上)が印加されないので、トラ
イアックTR1は導通しない。トライアックTR1が導
通しないと、電球11の入力端子3a,3b間に商用交
流電源Vsの交流電圧が印加されないので、電球11の
フィラメント11Aに電流が流れない。
【0085】そして、コンデンサC1がさらに充電され
て、その両端電圧が所定電圧以上に上昇すると、双方向
性トリガダイオードTD1が導通する。双方向性トリガ
ダイオードTD1が導通すると、トライアックTR1の
ゲート端子Gおよび主端子T2間にコンデンサC1の両
端電圧が印加されて、トライアックTR1が導通する。
すなわち、トライアックTR1の主端子T1から主端子
T2に商用交流電源Vsより供給される交流電流が流れ
る。
【0086】トライアックTR1が導通すると、入力端
子3a側から電球11のフィラメント11Aに電流が流
れてフィラメント11Aが発熱する。そして、正弦波電
圧の正電圧が零電圧に近づくにつれて、コンデンサC1
の充電電荷は固定抵抗R1および第1の可変抵抗VR1
によって放電され、コンデンサC1の両端電圧は低下し
ていく。そして、正弦波電圧の正電圧が零電圧近傍にな
ってトライアックTR1の電流値が自己保持電流以下に
なったときに、トライアックTR1は導通しなくなる。
トライアックTR1が導通しなくなると、フィラメント
11Aに電流が流れなくなる。
【0087】そして、位相制御装置2の入力端子2a,
2b間には、入力端子2aに対して正弦波電圧の負電圧
が印加され、第1の時定数回路8には、コンデンサC
1、中点a、スライドスイッチ10の共通接点10c,
接点10a、第1の可変抵抗VR1および固定抵抗R1
の経路で電流が流れる。コンデンサC1は充電されて、
その両端電圧が上昇していくが、両端電圧が所定電圧に
達するまでは、双方向性トリガダイオードTD1および
トライアックTR1が導通せず、電球11のフィラメン
ト11Aに電流が流れない。
【0088】そして、コンデンサC1の両端電圧が所定
電圧以上に上昇すると、双方向性トリガダイオードTD
1およびトライアックTR1が導通し、電球11のフィ
ラメント11Aに入力端子3b側から電流が流れてフィ
ラメント11Aが発熱する。
【0089】そして、正弦波電圧の負電圧が零電圧に近
づくにつれて、コンデンサC1の充電電荷は固定抵抗R
1および第1の可変抵抗VR1によって放電され、コン
デンサC1の両端電圧は低下していく。そして、正弦波
電圧の負電圧が零電圧近傍になってトライアックTR1
の電流値が自己保持電流以下になったときに、トライア
ックTR1は導通しなくなり、フィラメント11Aに電
流が流れなくなる。
【0090】そして、位相制御装置2の入力端子2a,
2b間には、入力端子2aに対して正弦波電圧の正電圧
が印加され、以後、上述の作用を繰り返す。図2は、電
球11のフィラメント11Aに流れる電流波形を示した
ものである。フィラメント11Aは抵抗であるので、入
力端子3a,3b間の電圧波形は、電流波形と同様とな
る。トライアックTR1が非導通(OFF)である時、
入力端子3a,3b間に商用交流電源Vsの正弦波電圧
が印加されず、フィラメント11Aに電流が流れない。
そして、トライアックTR1が導通(ON)である時、
入力端子3a,3b間に商用交流電源Vsの正弦波電圧
が印加され、フィラメント11Aに電流が流れる。この
ように、トライアックTR1が導通(ON)していると
きに、電球11のフィラメント11Aに電流が流れるも
のである。
【0091】そして、任意である第1の可変抵抗VR1
の設定抵抗値を大きくすると、すなわち、ボリュームま
たはフェーダを下限位置(0%)側に可動させると、入
力端子2a,2b間に印加される商用交流電源Vsの電
圧は一定であるので、コンデンサC1に流れる電流は小
さくなる。この結果、コンデンサC1の両端電圧の上昇
速度が遅くなり、両端電圧が所定電圧以上となるのに時
間を要する。また、第1の可変抵抗VR1の設定抵抗値
を小さくすると、すなわち、ボリュームまたはフェーダ
を上限位置(100%)側に可動させると、コンデンサ
C1に流れる電流は大きくなる。この結果、コンデンサ
C1の両端電圧の上昇速度が早くなり、両端電圧が所定
電圧以上となる時間が短縮される。
【0092】このように、コンデンサC1の両端電圧が
所定電圧以上となる時間が変化される結果、トライアッ
クTR1の導通期間(導通角)が変化され、電球11の
フィラメント11Aに電流が流れる期間が変化される。
ところで、電球11のフィラメント11Aは抵抗体であ
り、電流が流れていない休止期間は小さく、その休止期
間にも発熱している。また、商用交流電源Vsの交流電
圧(正弦波電圧)は50Hzまたは60Hzであるの
で、フィラメント11Aには休止期間を有して継続して
電流が流れている。したがって、電源スイッチSW1の
投入後は、常時、フィラメント11Aは発熱し、電球1
1は点灯している。そして、トライアックTR1の導通
期間(導通角)が変化されると、フィラメント11Aに
流れる電流量が変化される。その結果、フィラメント1
1Aの発熱量が変化して、電球1が調光される。すなわ
ち、第1の可変抵抗VR1の設定抵抗値を0Ωから最大
抵抗値まで変化させると、すなわち、ボリュームまたは
フェーダを上限位置(100%)から下限位置(0%)
まで変化させると、電球11は、例えば全光(100
%)状態から消灯(0%)状態まで変化される。図3
は、設定抵抗値に対する電球11のフィラメント11A
に流れる電流波形を示したものである。図中、A点は、
設定抵抗値が0Ω、ボリュームまたはフェーダが上限位
置(100%)であるとき、B点は、設定抵抗値が最大
抵抗値、ボリュームまたはフェーダが下限位置(0%)
であるときの電流が流れる始点を示す。設定抵抗値は、
A点およびB点の間で変化させられるものであり、設定
抵抗値が0Ωであるときは、フィラメント11Aに流れ
る電流波形は正弦波波形に近いが、設定抵抗値が最大抵
抗値であるときは、フィラメント11Aにほとんど電流
が流れないことを示している。
【0093】次に、スライドスイッチ10を接点10b
側に切り換え、共通接点10cおよび接点10bが接続
された場合について説明する。すなわち、接続手段7が
第2の時定数回路9を選択して位相制御素子5に作用さ
せた場合である。
【0094】図1において、スライドスイッチ10の共
通接点10cおよび接点10bが接続されると、コンデ
ンサC1は、第2の可変抵抗VR2の一端に電気的に接
続され、第2の可変抵抗VR2を介して流れる電流によ
り充電される。この充電による作用は、第1の可変抵抗
VR1において説明したとおりである。しかしながら、
第2の可変抵抗VR2の最大抵抗値は、第1の可変抵抗
VR1の最大抵抗値と異なるので、設定抵抗値の変化割
合が異なってくる。ここで、変化割合とは、第1の可変
抵抗VR1および第2の可変抵抗VR2に対して、下限
抵抗値(0Ω)および上限抵抗値(最大抵抗値)間を等
間隔、例えば100間隔にして、設定抵抗値を上限抵抗
値(最大値)からカウントしたものである。そして、設
定抵抗値が上限抵抗値(最大抵抗値)のときに電球11
のフィラメント11Aに流れる電流が最も小さく、電球
11の明るさが最も低いので、上限抵抗値(最大抵抗
値)を0%、設定抵抗値が下限抵抗値(0Ω)のときに
電球11のフィラメント11Aに流れる電流が最も大き
く、電球11の明るさが最も高いので、下限抵抗値(0
Ω)を100%としたものである。そして、第1の可変
抵抗VR1および第2の可変抵抗VR2の設定抵抗値の
変化は、通常、ボリュームまたはフェーダの可動によっ
てなされているので、上記の設定抵抗値の変化割合をボ
リュームまたはフェーダの可動割合に対応付けている。
【0095】第2の可変抵抗VR2の最大抵抗値を第1
の可変抵抗VR1の最大抵抗値よりも大きくすると、そ
れぞれのボリュームまたはフェーダの同じ可動割合に対
して、第2の可変抵抗VR2の設定抵抗値は第1の可変
抵抗VR1の設定抵抗値より大きくなる。この結果、第
2の可変抵抗VR2の可動操作において、コンデンサC
1の両端電圧の上昇速度は遅くなり、トライアックTR
1の導通が遅れる。すなわち、ボリュームまたはフェー
ダの可動割合に対して、電球11の調光レベルが早く低
下する。
【0096】図4は、ボリュームまたはフェーダの可動
割合(操作割合)に対する電球11の明るさを示したも
のである。図中、A1が第1の可変抵抗VR1、A2が
第2の可変抵抗VR2の可動操作のときを示している。
第2の可変抵抗VR2の可動操作のときに、電球11は
調光レベルが早く低下して暗くなるのが早い。
【0097】一方、第2の可変抵抗VR2の最大抵抗値
を第1の可変抵抗VR1の最大抵抗値よりも小さくする
と、それぞれのボリュームまたはフェーダの同じ可動割
合に対して、第2の可変抵抗VR2の設定抵抗値は第1
の可変抵抗VR1の設定抵抗値より小さくなる。この結
果、第2の可変抵抗VR2の可動操作において、コンデ
ンサC1の両端電圧の上昇速度は早く、トライアックT
R1は早く導通する。すなわち、ボリュームまたはフェ
ーダの可動割合に対して、電球11の調光レベルは遅く
低下し、暗くなるのが遅い。
【0098】次に、電球11に代えて負荷3として放電
ランプを接続した調光照明システムについて説明する。
【0099】図5に示す調光照明システム12は、図1
に示す調光照明システム1において、入力端子3a,3
b間に負荷3として高周波点灯装置13を接続し、高周
波点灯装置13の出力に対して放電ランプとしての蛍光
ランプ14が接続されたものである。
【0100】高周波点灯装置13は、その入力側が位相
制御装置2の一端(入力端子)2aと商用交流電源Vs
の間に介挿されている。そして、内部に整流平滑回路や
スイッチ素子などからなるインバータ回路を備えた周知
回路で構成されており、スイッチ素子のスイッチング動
作により高周波電力を出力して蛍光ランプ14を点灯さ
せる。整流平滑回路は、通常、商用交流電源Vsの両端
間に接続された整流器および整流器の出力間に接続され
た電解コンデンサを有して構成されている。そして、電
解コンデンサの両端間に形成される直流電圧がインバー
タ回路に入力され、インバータ回路のスイッチング動作
によって蛍光ランプ14に電力が供給される。電解コン
デンサの両端間に形成される直流電圧は、位相制御装置
2によって位相制御された交流電圧の電圧値が低くなる
にしたがって低下する。この直流電圧が低下することに
より、蛍光ランプ14は調光される。
【0101】第1の可変抵抗VR1または第2の可変抵
抗VR2のボリュームまたはフェーダを可動操作する
と、それらの設定抵抗値が変化され、トライアックTR
1の導通期間(導通角)が変化される。このとき、入力
端子3a,3b間に印加される商用交流電源Vsの交流
電圧(正弦波電圧)の導通角が変化されるので、高周波
点灯装置13に入力される入力電圧値が変化する。入力
電圧値が変化すると、インバータ回路の入力電源である
整流平滑回路の出力電圧が変化するので、蛍光ランプ1
4は調光される。そして、トライアックTR1が導通し
ていない期間、すなわち、高周波点灯装置13に商用交
流電源Vsの交流電圧が入力されない期間でも、整流平
滑回路の出力電圧は零電圧とならず、スイッチ素子がス
イッチング動作をして蛍光ランプ14を点灯させてい
る。蛍光ランプ14は、スイッチ素子のスイッチング動
作によって点灯されているので、ボリュームまたはフェ
ーダの可動操作に対する蛍光ランプ14の明るさは、電
球11の場合と異なるものとなる。
【0102】図4は、ボリュームまたはフェーダの可動
割合(操作割合)に対する蛍光ランプ14の明るさ(調
光レベル)を示したものであり、図中、B1が第1の可
変抵抗VR1、B2が第2の可変抵抗VR2の可動操作
をそれぞれ示している。このとき、第1の可変抵抗VR
1の最大抵抗値は、第2の可変抵抗VR2の最大抵抗値
よりも大きく設定されている。
【0103】第1の可変抵抗VR1の可動操作による蛍
光ランプ14の明るさは、ボリュームまたはフェーダの
可動割合が70〜80%において、85%からほぼ0%
に急峻に変化している。この結果、ボリュームまたはフ
ェーダの70〜80%における可動割合の操作設定は、
細かい調整が必要であり、面倒である。
【0104】ボリュームまたはフェーダの可動割合が7
0%以上において、整流平滑回路の電解コンデンサの両
端間に形成された直流電圧が予め設定された所定電圧よ
り低下していき、インバータ回路のスイッチング動作に
よる蛍光ランプ14への電力供給が急激に低下する。こ
のとき、ボリュームまたはフェーダの可動割合に対する
位相制御素子5の導通角の減少が緩やかになるようにす
れば、蛍光ランプ14への電力供給が急激に低下するこ
とはなく、蛍光ランプ12の明るさは緩やかなものとな
る。したがって、この場合、接続手段7であるスライド
スイッチ10を第1の時定数回路8から第2の時定数回
路9に切り換える。すなわち、スライドスイッチ10の
共通接点10cと接点10bを電気的に接続して、コン
デンサC1および第2の可変抵抗VR2を接続させる。
この結果、蛍光ランプ14の明るさは、図中、B2曲線
に示すように変化させることができる。第2の可変抵抗
VR2の可動操作によれば、ボリュームまたはフェーダ
の可動割合(操作割合)に対して蛍光ランプ14の明る
さが急激に変化しないので、ボリュームまたはフェーダ
の操作設定、すなわち、明るさの設定を容易に行える。
【0105】上述したように、スライドスイッチ10に
よって、トライアックTR1を導通させるコンデンサC
1を第1の可変抵抗VR1または第2の可変抵抗VR2
のいずれかに選択的に接続することにより、ボリューム
またはフェーダの可動操作に対する負荷3である電球1
1または蛍光ランプ14の明るさを異ならせることがで
きる。そして、蛍光ランプ14のように、ボリュームま
たはフェーダの可動操作に対して明るさが急峻に変化す
るような場合は、例えば第1の可変抵抗VR1から第2
の可変抵抗VR2に切り換えることによって、すなわち
第1の時定数回路8から第2の時定数回路9に切り換え
ることによって、明るさに対するボリュームまたはフェ
ーダの操作設定を容易に行なうことができる。また、蛍
光ランプ14が電球11と並設される場合、明るさの変
化を電球11に近づけることができ、使用者の違和感を
低減することができる。
【0106】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0107】図6は、本発明の第2の実施形態を示す調
光照明システムの回路図である。なお、図1と同一部分
には同一符号を付して説明は省略する。
【0108】図6に示す調光照明システム15は、図1
に示す調光照明システム1の制御回路6が制御回路16
に構成された位相制御装置17を有するものである。す
なわち、制御回路16は、固定抵抗R1,可変抵抗VR
3、接続手段7および第1のコンデンサC3の直列的回
路からなる第1の時定数回路18および固定抵抗R1,
可変抵抗VR3、接続手段7および第2のコンデンサC
4の直列的回路からなる第2の時定数回路19および双
方向性トリガダイオードTD1によって構成されて、入
力端子2a,2b間に接続されている。すなわち、固定
抵抗R1に可変抵抗VR3が直列接続され、この可変抵
抗VR3は、接続手段7を介して第1のコンデンサC3
または第2のコンデンサC4のいずれかに直列的に接続
されるとともに、可変抵抗VR3および接続手段7の中
点bに双方向性トリガダイオードTD1の一端が接続さ
れ、双方向性トリガダイオードTD1の他端がトライア
ックTR1のゲート端子Gに接続されている。
【0109】そして、トライアックTR1の導通期間
(導通角)は、固定抵抗R1,可変抵抗VR3および第
1のコンデンサC3による第1の時定数回路18の時定
数、または、固定抵抗R1,可変抵抗VR3および第2
のコンデンサC4による第2の時定数回路19の時定数
によって連続的に変化される。
【0110】可変抵抗VR3は、図1の第1の可変抵抗
VR1と同様に構成されている。そして、第1のコンデ
ンサC3または第2のコンデンサC4は、容量がそれぞ
れ異なるものであり、固定抵抗R1および可変抵抗VR
3を介して商用交流電源Vsから供給される電流が流れ
る。第1のコンデンサC3または第2のコンデンサC4
に電流が流れると、充電されて、その両端電圧が上昇す
る。そして、第1のコンデンサC3または第2のコンデ
ンサC4は、容量が小さいほど、早く充電されて、その
両端電圧の上昇速度が早くなり、容量が大きいほど、充
電に時間を要して、その両端電圧の上昇速度が遅くな
る。
【0111】商用交流電源Vsの交流電圧は一定である
ので、第1のコンデンサC3または第2のコンデンサC
4に流れる電流は、可変抵抗VR3の設定抵抗値によっ
て増減され、設定抵抗値が大きくなるにしたがって小さ
く、設定抵抗値が小さくなるにしたがって大きくなる。
そして、第1のコンデンサC3または第2のコンデンサ
C4に流れる電流が小さくなると、それらの両端電圧の
上昇速度が遅くなり、流れる電流が大きくなると、それ
らの両端電圧の上昇速度が早くなる。このように、可変
抵抗VR3は、第1のコンデンサC3または第2のコン
デンサC4の両端電圧の上昇速度を可変可能にさせる。
【0112】そして、接続手段7であるスライドスイッ
チ10は、可変抵抗VR3を第1のコンデンサC3また
は第2のコンデンサC4に選択的かつ電気的に接続して
いる。すなわち、スライドスイッチ10の共通接点10
cが可変抵抗VR3の一端である中点bに接続され、接
点10a,10bが第1のコンデンサC3の一端および
第2のコンデンサC4の一端にそれぞれ接続されてい
る。そして、スライドスイッチ10の操作部を一方側
(例えば上方側)にスライドさせると、共通接点10c
および接点10aが電気的に接続されて、可変抵抗VR
3が第1のコンデンサC3に接続される。また、操作部
を他方側(例えば下方側)にスライドさせると、共通接
点10cおよび接点10bが電気的に接続されて、可変
抵抗VR3が第2のコンデンサC4に接続されるように
形成されている。こうして、接続手段7は、可変抵抗V
R3に対して、第1のコンデンサC3または第2のコン
デンサC4のいずれかを選択的に作用させる。すなわ
ち、接続手段7は、第1の時定数回路8または第2の時
定数回路9のいずれかを選択して位相制御素子5に作用
させるものである。
【0113】次に、第2の実施形態の作用について述べ
る。
【0114】当初、スライドスイッチ10の共通接点1
0cおよび接点10aが接続され、可変抵抗VR3は、
第1のコンデンサC3に接続されているものとする。す
なわち、接続手段7は、第1の時定数回路18を選択し
て位相制御素子5に作用させているものとする。また、
第1の可変抵抗VR3の設定抵抗値は任意とする。
【0115】電源スイッチSW1が投入(オン)される
と、第1の時定数回路18に電流が流れる。すなわち、
第1のコンデンサC3に固定抵抗R1および可変抵抗V
R3を介して電流が流れる。第1のコンデンサC3の両
端電圧が上昇していき、両端電圧が所定電圧以上に上昇
すると、双方向性トリガダイオードTD1およびトライ
アックTR1が導通して、電球11のフィラメント11
Aに電流が流れる。そして、フィラメント11Aが発熱
することにより、電球11が点灯する。そして、ボリュ
ームまたはフェーダを上限位置(100%)側または下
限位置(0%)側に可動させると、電球9の明るさ(調
光レベル)が変化される。
【0116】そして、スライドスイッチ10を共通接点
10cおよび接点10bが接続されるように切り換える
と、すなわち第2の時定数回路19を選択すると、可変
抵抗VR3は第2のコンデンサC4の一端に電気的に接
続される。そして、可変抵抗VR3を介して流れる電流
は、第2のコンデンサC4を充電する。ここで、第2の
コンデンサC4の容量が第1のコンデンサC3の容量よ
りも大きいと、両端電圧の上昇速度は遅くなり、トライ
アックTR1の導通が遅れる。すなわち、ボリュームま
たはフェーダの可動割合に対して、電球11の明るさ
(調光レベル)が早く低下する。一方、第2のコンデン
サC4の容量が第1のコンデンサC3の容量よりも小さ
いと、両端電圧の上昇速度は早く、トライアックTR1
は早く導通する。すなわち、ボリュームまたはフェーダ
の可動割合に対して、電球11の明るさ(調光レベル)
の低下は遅く、暗くなるのが遅い。
【0117】そして、負荷3として高周波点灯装置13
および蛍光ランプ14を接続したときも、上述した電球
911同様な作用を生じる。そして、ボリュームまたは
フェーダの可動割合(可動操作)に対する電球11およ
び蛍光ランプ14の明るさ(調光レベル)は、図4と同
様な結果が得られるものである。
【0118】上述したように、スライドスイッチ10に
よって、トライアックTR1を導通させる可変抵抗VR
3を第1のコンデンサC3または第2のコンデンサC4
のいずれかに選択的に接続することにより、すなわち第
1の時定数回路18または第2の時定数回路19のいず
れかを選択することにより、ボリュームまたはフェーダ
の可動操作に対する負荷3である電球11または蛍光ラ
ンプ14の明るさを異ならせることができる。そして、
ボリュームまたはフェーダの可動操作に対して明るさが
急峻するような場合は、第1のコンデンサC3または第
2のコンデンサC4との接続を切り換えることによっ
て、明るさに対するボリュームまたはフェーダの操作設
定を容易に行なうことができる。
【0119】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0120】図7は、本発明の第3の実施形態を示す第
1の調光器の概略図であり、(a)は正面図、(b)は
背面図である。また、図8は、同じく、第2の調光器の
概略図であり、(a)は正面図、(b)は背面図であ
る。なお、図1または図6と同一部分および図7または
図8における同一部分には同一符号を付して説明は省略
する。
【0121】図7に示す調光器20は、器体21と、図
1または図5に示す位相制御装置2と、操作部22およ
び選択部23を有して構成されている。
【0122】器体21は、プラスチックで箱状に形成さ
れたものであり、内部に位相制御装置2を収容してい
る。そして、背面21bに端子台24を備え、この端子
台24に位相制御装置2の入力端子2a,2bが設けら
れている。入力端子2a,2bに、商用交流電源Vs、
電源スイッチSW1、負荷3である電球11または高周
波点灯装置13および蛍光ランプ14などが接続され
る。
【0123】そして、器体21の前面21aには、操作
部22および選択部23が設けられている。操作部2
2,22は、例えばフェーダ25,25である。フェー
ダ25,25は、第1の可変抵抗VR1の抵抗値および
第2の可変抵抗VR2の抵抗値を連続的にそれぞれ0Ω
から最大抵抗値の間で変化させる。そして、前面21a
に形成された貫通孔26,26に沿って可動させること
により、第1の可変抵抗VR1および第2の可変抵抗V
R2の抵抗値(設定抵抗値)が変化される。また、貫通
孔26,26には、フェーダ25,25の可動割合、す
なわち、第1の可変抵抗VR1および第2の可変抵抗V
R2における抵抗値の変化割合を示す目盛りが形成され
ている。
【0124】選択部23は、接続手段7の電気的接続を
選択するものである。すなわち、スライドスイッチ10
の共通接点10cに接続される接点10aまたは接点1
0bのいずれかを選択するものであり、スライドスイッ
チ10のつまみ10Aが前面21a上に突出している。
つまみ10Aを表示A側にスライドさせると、スライド
スイッチ10の共通接点10cは接点10aに電気的に
接続され、第1の可変抵抗VR1とコンデンサC1が接
続される。また、つまみ10Aを表示B側にスライドさ
せると、スライドスイッチ10の共通接点10cは接点
10bに電気的に接続され、第2の可変抵抗VR2とコ
ンデンサC1が接続される。こうして、選択部23によ
って、第1の時定数回路8または第2の時定数回路9の
電気的接続が選択される。
【0125】そして、スライドスイッチ10のつまみ1
0Aが表示A側に位置するときに、A表示のフェーダ2
5を可動させることにより、第1の可変抵抗VR1の設
定抵抗値を変化させることができて、コンデンサC1に
流れる電流が変化される。また、スライドスイッチ10
のつまみ10Aが表示B側に位置するときに、B表示の
フェーダ25を可動させることにより、第2の可変抵抗
VR2の設定抵抗値を変化させることができて、コンデ
ンサC1に流れる電流が変化される。こうして、操作部
22,22によって、第1の時定数回路8または第2の
時定数回路9の時定数がそれぞれ変化される。
【0126】図8に示す調光器27は、器体28と、図
6に示す位相制御装置17と、操作部22および選択部
23を有して構成されている。
【0127】器体28は、器体21と同様に形成された
ものであり、内部に位相制御装置17を収容し、背面2
8bに端子台24、前面28aに1個の操作部22とし
てのフェーダ25および選択部23を設けている。
【0128】そして、選択部23において、スライドス
イッチ10のつまみ10Aを表示A側にスライドさせる
と、スライドスイッチ10の共通接点10cは接点10
aに電気的に接続され、可変抵抗VR3と第1のコンデ
ンサC3が接続される。また、つまみ10Aを表示B側
にスライドさせると、スライドスイッチ10の共通接点
10cは接点10bに電気的に接続され、可変抵抗VR
3と第2のコンデンサC4が接続される。そして、第1
のコンデンサC3または第2のコンデンサC4は、可変
抵抗VR3と電気的に接続されているときに、可変抵抗
VR3を介して充電される。こうして、選択部23によ
って、第1の時定数回路18または第2の時定数回路1
9の電気的接続が選択される。
【0129】調光器20は、スライドスイッチ10のつ
まみ10Aの可動操作によって、コンデンサC1を第1
の可変抵抗VR1または第2の可変抵抗VR2のいずれ
かに選択的に接続し、調光器27は、同じく、可変抵抗
VR3を第1のコンデンサC3または第2のコンデンサ
C4のいずれかに選択的に接続することにより、フェー
ダ25の可動操作に対する負荷3である電球11または
蛍光ランプ14の明るさ(調光レベル)を異ならせるこ
とができる。そして、蛍光ランプ14のように、フェー
ダ25の可動操作に対して明るさが急峻するような場合
は、スライドスイッチ10を切り換えることによって、
明るさに対するフェーダ25の操作設定を容易に行なう
ことができる。また、調光器20,27は、構成が簡素
である位相制御装置2,17を具備するので、安価にで
きる。
【0130】なお、上記第1〜第3の実施形態におい
て、入力端子3a,3b間に接続される負荷3、例えば
電球11や高周波点灯装置13および蛍光ランプ14な
どは複数であってもよい。また、第1の時定数回路およ
び第2の時定数回路は、位相制御素子5の導通角を連続
的に変化させるように構成されていればよいものであ
る。
【0131】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0132】図9は、本発明の第4の実施形態を示す調
光照明システムの回路図である。なお、図1と同一部分
には同一符号を付して説明は省略する。
【0133】図9に示す調光照明システム29は、位相
制御素子5としてのトライアックTR1の導通角が段階
的に変化される位相制御装置30を具備するものであ
る。すなわち、位相制御装置30の制御回路31は、ト
ライアックTR1の導通角を段階的に変化させる第1の
時定数回路32および第2の時定数回路33を有するよ
うに構成されている。
【0134】第1の時定数回路32は、抵抗R1、第1
の抵抗としての抵抗R2、第1の接続手段7およびコン
デンサC1の直列的回路から構成されている。そして、
第1の時定数回路32は、抵抗R1、抵抗R2およびコ
ンデンサC1によるひとつの時定数が形成される。そし
て、抵抗R2の抵抗値は小さく設定されており、第1の
時定数回路32に商用交流電源Vsから供給される交流
電流が流れると、コンデンサC1は急速に充電される。
この結果、コンデンサC1の両端電圧の上昇速度は早
く、直ちに所定電圧以上に上昇する。コンデンサC1の
両端電圧が所定電圧以上に上昇すると、双方向性トリガ
ダイオードTD1が導通し、さらにトライアックTR1
が導通する。コンデンサC1の両端電圧が直ちに所定電
圧以上に上昇するので、トライアックTR1は、図3に
示すように、導通角が広くなり、すなわち導通期間が長
くなり、照明負荷3としての電球11に商用交流電源V
sの交流電圧が長期間にわたって印加される。このと
き、電球11は全光点灯される。
【0135】第2の時定数回路33は、抵抗R1、第2
の接続手段34、第2の抵抗としての抵抗R3または抵
抗R4または抵抗R5、第1の接続手段7およびコンデ
ンサC1の直列的回路から構成されている。そして、第
2の抵抗は、複数の抵抗R3,R4,R5から選択され
る1個の抵抗からなるものであり、選択された抵抗が第
1の接続手段7を介してコンデンサC1に直列的に接続
されてコンデンサC1に充電電流を流すことができる。
すなわち、抵抗R3,R4,R5のいずれも第2の抵抗
を形成するものである。第2の時定数回路33は、抵抗
R1、第2の抵抗およびコンデンサC1による時定数が
形成され、第2の抵抗が複数の抵抗から選択されるの
で、複数の時定数が形成可能である。
【0136】第2の接続手段34は、例えばロータリー
スイッチ35から形成されている。そして、複数の抵抗
R3,R4,R5は、ロータリースイッチ35を介して
互いに並列的に接続されている。そして、複数の抵抗R
3,R4,R5のうちのひとつがロータリースイッチ3
5の接片35aを介して抵抗R1に接続されることによ
り、第2の時定数回路33が形成される。すなわち、第
2の接続手段34としてのロータリースイッチ35は、
コンデンサC1に対して、第2の抵抗を形成する複数の
抵抗R3,R4,R5のいずれかを選択的に作用させ
る。
【0137】抵抗R3の抵抗値は、第1の時定数回路3
2の抵抗R2の抵抗値より大きく設定され、さらに抵抗
R4および抵抗R5のそれぞれの抵抗値は、それぞれ抵
抗R3および抵抗R4の抵抗値より大きく設定されてい
る。この結果、第2の時定数回路33に流れる電流は、
第1の時定数回路32に流れる電流よりも小さくなるの
で、コンデンサC1の両端電圧の上昇速度が遅くなり、
トライアックTR1の導通角が狭くなる。すなわち、ト
ライアックTR1の導通期間が短くなり、電球11は調
光される。
【0138】さらに、第2の時定数回路33において、
第2の抵抗が抵抗R3,R4,R5の順に選択されるに
したがって抵抗値が大きくなるので、第2の時定数回路
33に流れる電流が小さくなり、コンデンサC1の両端
電圧の上昇速度が遅くなる。この結果、第2の抵抗とし
て抵抗R3,R4,R5の順に選択されるにしたがって
トライアックTR1の導通期間が短くなり、電球11は
さらに調光される。すなわち、第2の接続手段34とし
てのロータリースイッチ35が、コンデンサC1に対し
て、第2の抵抗を形成する複数の抵抗R3,R4,R5
のいずれかを選択することによって、電球11が段階的
に調光されるように構成されている。
【0139】第1の接続手段7としてのスライドスイッ
チ10は、第1の抵抗としての抵抗R1または第2の抵
抗としての抵抗R3,R4,R5のいずれかをコンデン
サC1に接続させるものである。すなわち、コンデンサ
C1の両端電圧によって位相制御素子5としてのトライ
アックTR1が導通されるので、コンデンサC1に対し
て、抵抗R1または抵抗R3,R4,R5のいずれかを
選択的に作用させるものである。言い換えれば、第1の
時定数回路32または第2の時定数回路33のいずれか
を選択してトライアックTR1に作用させるものであ
る。
【0140】こうして、トライアックTR1の導通角
は、第1の時定数回路32のひとつの時定数および第2
の時定数回路33の複数の時定数によって段階的に変化
される。これにより、電球11は段調光される。
【0141】次に、第4の実施形態の作用について述べ
る。
【0142】当初、第1の接続手段7としてのスライド
スイッチ10は、共通接点10cおよび接点10aが接
続され、第1の抵抗としての抵抗R2とコンデンサC1
を接続している。すなわち、第1の時定数回路32をト
ライアックTR1に作用させている。また、第2の接続
手段34としてのロータリスイッチ35は、抵抗R1と
抵抗R3を接続している。すなわち、複数の抵抗R3,
R4,R5のうちから第2の抵抗として抵抗R3が選択
されているものとする。
【0143】電源スイッチSW1が投入(オン)される
と、第1の時定数回路32に電流が流れる。すなわち、
コンデンサC1に抵抗R1および抵抗R2を介して電流
が流れる。コンデンサC1の両端電圧が所定電圧以上に
上昇すると、双方向性トリガダイオードTD1およびト
ライアックTR1が導通して、電球11のフィラメント
11Aに電流が流れて、電球11は全光点灯する。
【0144】電球11を調光させるとき、スライドスイ
ッチ10を共通接点10cおよび接点10bが接続され
るように切り換える。すなわち、スライドスイッチ10
は、第2の時定数回路33を選択する。すると、第2の
時定数回路33に電流が流れる。この電流は、抵抗R1
および抵抗R3を介して電流が流れてコンデンサC1を
充電する。ここで、第2の抵抗を形成する抵抗R3の抵
抗値は、第1の時定数回路32の抵抗R2の抵抗値より
も大きいので、コンデンサC1の両端電圧の上昇速度
は、第1の時定数回路32のときよりも遅くなり、トラ
イアックTR1の導通が遅れる。すなわち、トライアッ
クTR1の導通期間が短くなるので、電球11は段調光
される。
【0145】さらに、電球11を調光させるときは、ロ
ータリスイッチ35を回転させて抵抗R1と抵抗R4を
接続させる。抵抗R4の抵抗値は、抵抗R3の抵抗値よ
りも大きいので、コンデンサC1の両端電圧の上昇速度
は、抵抗R3のときよりも遅くなり、トライアックTR
1の導通が遅れる。この結果、トライアックTR1の導
通期間がさらに短くなるので、電球11はさらに段調光
される。
【0146】さらに、電球11を調光させるときは、ロ
ータリスイッチ35を回転させて抵抗R1と抵抗R5を
接続させる。上記同様に、トライアックTR1の導通期
間がさらに短くなるので、電球11はさらに深く段調光
される。
【0147】上述したように、電球11は、第1の接続
手段7により全光点灯または段調光点灯が選択され、第
2の接続手段34により段調光の調光レベルが選択され
る。したがって、使用者は、全光点灯または調光点灯の
選択に加えて、段調光の調光レベルも選択できるので、
省電力や照明エリアの使用状態に応じた照明を図ること
ができる。
【0148】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0149】図10は、本発明の第5の実施形態を示す
調光照明システムである。なお、図9と同一部分には同
一符号を付して説明は省略する。
【0150】図10に示す調光照明システム36は、図
9に示す調光照明システム29において、入力端子3
a,3b間に負荷3として高周波点灯装置13および蛍
光ランプ14が接続されたものである。
【0151】調光照明システム36は、図5に示す調光
照明システム12と同様な作用を成し、第1の接続手段
7による第1の時定数回路32または第2の時定数回路
33のいずれかの選択により、蛍光ランプ14の全光点
灯または段調光点灯が選択される。また、第2の接続手
段34による第2の抵抗を形成する複数の抵抗R3,R
4,R5のいずれかの選択により段調光の調光レベルが
選択される。
【0152】図11は、位相制御素子5(トライアック
TR1)の導通角に対する照明負荷3の明るさ(調光レ
ベル)を示したものであり、図中、E1が60W電球、
F1が25W電球形蛍光ランプおよびF2が23W電球
形蛍光ランプをそれぞれ示している。また、図中、導通
角K1,K2,K3は、図9または図10において、そ
れぞれ第2の抵抗として抵抗R3,抵抗R4,抵抗R5
が選択されたときの値を示している。
【0153】電球E1および電球形蛍光ランプF1,F
2は、第2の抵抗として抵抗R3,抵抗R4,抵抗R5
を選択することにより、それぞれの段調光が可能であ
る。また、位相制御素子5の導通角に対する電球E1お
よび電球形蛍光ランプF1,F2の明るさはそれぞれ異
なり、例えば60%調光のときは、それぞれ第2の抵抗
として抵抗R3,抵抗R4,抵抗R5を選択するとよい
ものである。このように、使用者は、照明負荷3に応じ
て明るさ(調光レベル)を任意に設定することができ
る。
【0154】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。
【0155】図12は、本発明の第6の実施形態を示す
調光照明システムである。なお、図9と同一部分には同
一符号を付して説明は省略する。
【0156】図12に示す調光照明システム37は、図
9に示す調光照明システム29の制御回路31が制御回
路38に構成された位相制御装置39を有するものであ
る。すなわち、制御回路38は、トライアックTR1の
導通角を段階的に変化させる第1の時定数回路40およ
び第2の時定数回路41を有するように構成されてい
る。
【0157】第1の時定数回路40は、抵抗R1、抵抗
R2、第1の接続手段7および第コンデンサC1の直列
的回路から構成されている。この第1の時定数回路40
は、図9の第1の時定数回路32と同様に構成されてお
り、同一の作用を成すものである。
【0158】第2の時定数回路41は、抵抗R1、抵抗
R2、第1の接続手段7、第2のコンデンサとしてのコ
ンデンサC5またはコンデンサC6またはコンデンサC
7および第2の接続手段34の直列的回路から構成され
ている。第2のコンデンサは、複数のコンデンサC5,
C6,C7から選択される1個のコンデンサからなるも
のであり、選択されたコンデンサが抵抗R2に直列的に
接続される。これにより、選択されたコンデンサに充電
電流が流れる。すなわち、コンデンサC5,C6,C7
のいずれも第2のコンデンサを形成するものである。第
2の時定数回路41は、抵抗R1、抵抗R2および第2
のコンデンサによる時定数が形成され、第2のコンデン
サが複数のコンデンサから選択されるので、複数の時定
数が形成可能である。
【0159】そして、複数のコンデンサC5,C6,C
7は、ロータリースイッチ35を介して互いに並列的に
接続されている。そして、複数のコンデンサC5,C
6,C7のうちのひとつがロータリースイッチ35の接
片35aを介して抵抗R2に接続されることにより、第
2の時定数回路33が形成される。すなわち、第2の接
続手段34としてのロータリースイッチ35は、抵抗R
2に対して、第2のコンデンサを形成する複数のコンデ
ンサC5,C6,C7のいずれかを選択的に作用させ
る。
【0160】コンデンサC5の容量は、第1のコンデン
サC1の容量より大きく設定され、さらにコンデンサC
6およびコンデンサC7のそれぞれの容量は、それぞれ
コンデンサC5およびコンデンサC6の容量より大きく
設定されている。この結果、第1のコンデンサC1の両
端電圧の上昇速度よりも第2のコンデンサC5,C6,
C7の両端電圧の上昇速度が遅くなるので、トライアッ
クTR1の導通角が狭くなる。すなわち、トライアック
TR1の導通期間が短くなるので、電球11は調光され
る。
【0161】さらに、第2の時定数回路41において、
第2のコンデンサとしてコンデンサC5,C6,C7が
選択されるにしたがってコンデンサ容量が大きくなるの
で、第2のコンデンサの両端電圧の上昇速度が遅くな
り、トライアックTR1の導通期間が短くなって、電球
11はさらに調光される。すなわち、第2の接続手段3
4としてのロータリースイッチ35が、抵抗R2に対し
て、第2のコンデンサを形成する複数のコンデンサC
5,C6,C7のいずれかを選択することによって、電
球11が段階的に調光されるように構成されている。
【0162】第1の接続手段7としてのスライドスイッ
チ10は、第1のコンデンサC1または第2のコンデン
サとしてのコンデンサC5,C6,C7のいずれかを第
1の抵抗としての抵抗R2に接続させるものである。す
なわち、抵抗R2に対して、第1のコンデンサC1また
は第2のコンデンサC5,C6,C7のいずれかを選択
的に作用させるものである。言い換えれば、第1の時定
数回路32または第2の時定数回路33のいずれかを選
択してトライアックTR1に作用させるものである。
【0163】こうして、トライアックTR1の導通角
は、第1の時定数回路40のひとつの時定数および第2
の時定数回路41の複数の時定数によって段階的に変化
可能である。これにより、電球11は段調光される。
【0164】次に、第6の実施形態の作用について説明
する。
【0165】当初、第1の接続手段7としてのスライド
スイッチ10は、第1の時定数回路40を選択してトラ
イアックTR1に作用させているものとする。また、第
2の接続手段34としてのロータリスイッチ35は、抵
抗R2とコンデンサC5を接続している。すなわち、複
数のコンデンサC5,C6,C7のうちから第2のコン
デンサとしてコンデンサC5が選択されているものとす
る。
【0166】電源スイッチSW1が投入(オン)される
と、第1の時定数回路40に電流が流れる。すなわち、
第1のコンデンサC1に抵抗R1および抵抗R2を介し
て電流が流れる。第1のコンデンサC1の両端電圧が所
定電圧以上に上昇すると、双方向性トリガダイオードT
D1およびトライアックTR1が導通して、電球11の
フィラメント11Aに電流が流れて、電球11は全光点
灯する。
【0167】電球11を調光させるとき、スライドスイ
ッチ10を共通接点10cおよび接点10bが接続され
るように切り換える。すると、第2の時定数回路41が
選択され、第2の時定数回路41に電流が流れる。この
電流は、第2のコンデンサとしてのコンデンサC5を充
電する。ここで、コンデンサC5の容量は、第1の時定
数回路40のコンデンサC1の容量よりも大きいので、
コンデンサC5の両端電圧の上昇速度は、第1の時定数
回路40のときよりも遅くなり、トライアックTR1の
導通が遅れる。すなわち、トライアックTR1の導通期
間が短くなるので、電球11は段調光される。
【0168】さらに、電球11を調光させるときは、ロ
ータリスイッチ35を回転させて抵抗R2とコンデンサ
C6を接続させる。コンデンサC6の容量は、コンデン
サC5の容量よりも大きいので、コンデンサC6の両端
電圧の上昇速度は、コンデンサC5のときよりも遅くな
り、トライアックTR1の導通が遅れる。この結果、ト
ライアックTR1の導通期間がさらに短くなるので、電
球11はさらに段調光される。
【0169】さらに、電球11を調光させるときは、ロ
ータリスイッチ35を回転させて抵抗R2とコンデンサ
C7を接続させる。上記同様に、トライアックTR1の
導通期間がさらに短くなるので、電球11はさらに深く
段調光される。
【0170】上述したように、電球11は、第1の接続
手段7により全光点灯または段調光点灯が選択され、第
2の接続手段34により段調光の調光レベルが選択され
る。したがって、使用者は、全光点灯または調光点灯の
選択に加えて、段調光の調光レベルも選択できるので、
省電力や照明エリアの使用状態に応じた照明を図ること
ができる。
【0171】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。
【0172】図13は、本発明の第7の実施形態を示す
調光器である。なお、図8と同一部分には同一符号を付
して説明は省略する。
【0173】図13に示す調光器42は、器体28、図
9に示す位相制御装置30、第1の選択スイッチ43お
よび第2の選択スイッチ44を有して構成されている。
【0174】器体28は、内部に位相制御装置30を収
容し、背面28bに端子台24、前面28aに第1の選
択スイッチ43としてのスライドスイッチ10および第
2の選択スイッチ44としてのロータリスイッチ35を
有している。
【0175】そして、スライドスイッチ10のつまみ1
0Aを表示A側にスライドさせると、スライドスイッチ
10の共通接点10cは接点10aに電気的に接続さ
れ、第1の抵抗としての抵抗R2とコンデンサC1が接
続される。すなわち、第1の時定数回路32がトライア
ックTR1に作用される。そして、蛍光ランプ14は全
光点灯する。
【0176】また、つまみ10Aを表示B側にスライド
させると、スライドスイッチ10の共通接点10cは接
点10bに電気的に接続され、第2の抵抗を形成する抵
抗R3,R4,R5とコンデンサC1が接続される。す
なわち、第2の時定数回路33がトライアックTR1に
作用される。そして、蛍光ランプ14は段調光の点灯を
する。こうして、第1の選択スイッチ43によって、第
1の時定数回路32または第2の時定数回路32の電気
的接続が選択され、蛍光ランプ14の全光および段調光
の点灯が行われる。
【0177】また、ロータリスイッチ35のつまみ35
Aを表示D1側に回転させると、ロータリスイッチ35
の接片35aが抵抗R1と抵抗R3に電気的に接続され
る。すなわち、第2の抵抗としての抵抗R3が選択され
る。同様にして、つまみ35Aを表示D2,D3側に回
転させると、第2の抵抗としての抵抗R4,抵抗5が選
択される。こうして、第2の選択スイッチ44によっ
て、第2の時定数回路33に形成される複数の抵抗R
3,R4,R5のいずれか1個が選択される。すなわ
ち、複数の時定数のいずれかひとつが選択される。これ
により、段調光の調光レベルが選択される。
【0178】調光器42は、スライドスイッチ10のつ
まみ10Aのスライド操作によって、蛍光ランプ14の
全光、調光を選択することができ、ロータリスイッチ3
5のつまみ35Aの回転操作によって調光レベルを選択
することができる。そして、調光器42は、位相制御装
置30の構成が簡素であるので、安価にできる。
【0179】なお、調光器42は、図12に示す位相制
御装置39を収納しても同様に構成できる。そして、ロ
ータリスイッチ35のつまみ35Aの回転操作は、第2
のコンデンサとしてのコンデンサC5,C6,C7の選
択となって、蛍光ランプ14の調光レベルが選択され
る。
【0180】また、第1の選択スイッチ43は、遅動ス
イッチであってもよい。この場合、遅動スイッチは遅延
して第1の接続手段7を制御し、蛍光ランプ14は全光
点灯から遅延して調光点灯となるので、例えば室内から
人が退出するときなどにおいて、人への不快感を防止で
きる。
【0181】次に、本発明の第8の実施形態について説
明する。
【0182】図14は、本発明の第8の実施形態を示す
調光照明システムである。なお、図10および図13と
同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0183】図14に示す調光照明システム45は、照
明負荷3としての蛍光ランプ14の照明エリアにおける
人の有無に応じて、蛍光ランプ14を全光点灯または段
調光点灯させるものである。
【0184】照明器具46は、天井47に埋設された埋
込器具であり、内部に設けたランプソケット48,48
間に蛍光ランプ14を装着している。また、内部に設け
た点灯ユニット49内に図10に示す位相制御装置30
などが収納されている。そして、一端部側には、人感セ
ンサ50が配設されている。この人感センサ50は、第
1の接続手段7を構成するものであり、蛍光ランプ14
の照明エリア内に人が存在するときは、第1の時定数回
路32の電気的接続を選択させて、蛍光ランプ14を全
光点灯させる。また、蛍光ランプ14の照明エリア内に
人が存在しないときは、第2の時定数回路33の電気的
接続を選択させて、蛍光ランプ14を調光点灯(段調
光)させる。
【0185】そして、調光器51の第1の選択スイッチ
44としてのロータリスイッチ35を回転操作させるこ
とにより、段調光の調光レベルが変化される。すなわ
ち、ロータリスイッチ35のつまみ35Aを表示D1,
D2,D3側にすると、例えばそれぞれ80%、40
%、20%の調光となる。
【0186】照明制御システム45は、蛍光ランプ14
の照明エリア内における人の有無に応じて、蛍光ランプ
14が全光または調光されるとともに、調光レベルは変
化可能であるので、使用者の要求に応じた調光照明が得
られるとともに、省電力を図ることができる。
【0187】なお、人感センサ50が蛍光ランプ14の
照明エリア内に人の不存在を検出したときに、第1の接
続手段7が遅延して第2の時定数回路33の電気的接続
を選択するようにしてもよい。この場合、照明エリア
内、例えば室内から人が退出した後に、蛍光ランプ14
が段調光されるので、人に対する不快感や違和感を防止
することができる。
【0188】なお、上記第4〜第8の実施形態におい
て、入力端子3a,3b間に接続される負荷3、例えば
電球11や高周波点灯装置13および蛍光ランプ14な
どは複数であってもよい。また、第1の時定数回路およ
び第2の時定数回路は、位相制御素子5の導通角を段階
的に変化させるように構成されていればよいものであ
る。
【0189】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の時定数
回路または第2の時定数回路によって位相制御素子の導
通角を連続的に変化させることができるとともに、選択
される第1の時定数回路または第2の時定数回路によっ
て位相制御素子の導通角の変化速度を異ならせることが
できる。
【0190】請求項2の発明によれば、第1の可変抵抗
または第2の可変抵抗の抵抗値の変化割合に対するコン
デンサの両端電圧の上昇速度が異なるので、コンデンサ
に対して作用させる第1の可変抵抗または第2の可変抵
抗を接続手段によって選択することにより、可変抵抗の
抵抗値の変化割合に対して、位相制御素子の導通角を変
化させることができる。
【0191】請求項3の発明によれば、第1のコンデン
サまたは第2のコンデンサの容量がそれぞれ異なり、そ
のぞれの両端電圧の上昇速度が異なるので、可変抵抗に
対して作用させる第1のコンデンサまたは第2のコンデ
ンサを接続手段によって選択することにより、可変抵抗
の抵抗値の変化割合に対して、位相制御素子の導通角を
変化させることができる。
【0192】請求項4の発明によれば、第1の時定数回
路または第2の時定数回路の選択により位相制御素子の
導通角を段階的に変化させることができるともに、さら
に、第2の時定数回路において、複数の時定数のうちの
ひとつを選択することにより位相制御素子の導通角を段
階的に変化させることができる。
【0193】請求項5の発明によれば、第1の接続手段
によって、第1の時定数回路または第2の時定数回路の
いずれかが選択されることにより位相制御素子の導通角
を段階的に変化させることができるとともに、さらに、
第2の接続手段によって、第2の抵抗を形成する複数の
抵抗のうちのひとつが選択されることにより位相制御素
子の導通角を段階的に変化させることができる。
【0194】請求項6の発明によれば、第1の接続手段
によって、第1の時定数回路または第2の時定数回路の
いずれかが選択されることにより位相制御素子の導通角
を段階的に変化させることができるとともに、さらに、
第2の接続手段によって、第2のコンデンサを形成する
複数のコンデンサのうちのひとつが選択されることによ
り位相制御素子の導通角を段階的に変化させることがで
きる。
【0195】請求項7の発明によれば、選択部で第1の
時定数回路または第2の時定数回路を選択することによ
り、操作部の操作割合に対して、位相制御素子の導通角
を変化させることができるので、照明負荷の明るさを緩
やかにすることができる。
【0196】請求項8の発明によれば、第1の接続手段
によって、第1の時定数回路または第2の時定数回路の
いずれかが選択されることにより位相制御素子の導通角
を段階的に変化させることができるとともに、さらに、
第2の接続手段によって、第2のコンデンサを形成する
複数のコンデンサのうちのひとつが選択されることによ
り位相制御素子の導通角を段階的に変化させることがで
きる。
【0197】請求項9の発明によれば、第1の選択スイ
ッチは遅動スイッチであるので、第1の時定数回路また
は第2の時定数回路が選択された後、遅延して位相制御
素子の導通角を段階的に変化させることができ、照明負
荷による明るさを段階的に変化させることができる。
【0198】請求項10の発明によれば、第1の時定数
回路または第2の時定数回路の選択によって、操作部の
操作範囲に対する照明負荷への給電変化パターンを異な
らせたり、照明負荷の調光レベルを異ならせることがで
きる。
【0199】請求項11の発明によれば、操作部の可動
操作に対して放電ランプの調光レベルが急激に変化する
ことが防止されたり、また、放電ランプの調光レベルを
使用者の要求に応じて変化させることができる。
【0200】請求項12の発明によれば、照明負荷の照
明エリアにおける人の有無に応じて、照明負荷が全光点
灯または段調光点灯され、かつ、調光レベルは変化可能
であるので、使用者の要求に応じた調光照明が得られる
とともに、省電力を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す第1の調光照明
システムの回路図。
【図2】同じく、位相制御素子による位相制御を示す電
流波形図。
【図3】同じく、可変抵抗の変化割合に対する位相制御
を示す電流波形図。
【図4】同じく、ボリューム(設定抵抗値)の変化割合
に対する照明負荷の明るさを示す特性図。
【図5】同じく、第2の調光照明システムの回路図。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す調光照明システ
ムの回路図。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す第1の調光器の
概略図であり、(a)は正面図、(b)は背面図。
【図8】同じく、第2の調光器の概略図であり、(a)
は正面図、(b)は背面図。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す調光照明システ
ムの回路図。
【図10】本発明の第5の実施形態を示す調光照明シス
テムの回路図。
【図11】同じく、位相制御素子の導通角に対する照明
負荷の明るさを示す特性図。
【図12】本発明の第6の実施形態を示す調光照明シス
テムの回路図。
【図13】本発明の第7の実施形態を示す調光器の概略
図であり、(a)は正面図、(b)は背面図。
【図14】本発明の第8の実施形態を示す調光照明シス
テムの概略構成図。
【図15】従来技術1の調光器のコントローラを示し、
(a)は正面図、(b)は背面図。
【図16】従来技術2の照明制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1,12,15,29,36,37,45…調光照明シ
ステム 2,17,30,39……位相制御装置 3……………………………照明負荷 5……………………………位相制御素子 6,16,31,38……制御回路 7……………………………接続手段、第1の接続手段 10…………………………接続手段、第1の接続手段、
選択部または第1の選択スイッチとしてのスライドスイ
ッチ 11…………………………負荷としての電球 13…………………………高周波点灯装置 14…………………………放電ランプとしての蛍光ラン
プ 20,27,42,51…調光器 22…………………………操作部 23…………………………選択部 25…………………………操作部としてのフェーダ 34…………………………第2の接続手段 35…………………………第2の接続手段または第2の
選択スイッチとしてロータリスイッチ 43…………………………第1の選択スイッチ 44…………………………第2の選択スイッチ 50…………………………人感センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3K073 AA14 AA54 BA25 CA01 CB01 CG09 CG10 CG42 CJ18 CL13 CM08 5H410 BB04 CC03 CC10 DD03 EA05 EB05 FF03 5H420 BB12 CC04 CC10 DD03 EA05 EB05 FF03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;位相制御素子の導通角をそれぞれ連続的に変化させ
    る第1の時定数回路および第2の時定数回路を有する制
    御回路と;第1の時定数回路または第2の時定数回路の
    いずれかを選択して位相制御素子に作用させる接続手段
    と;を具備していることを特徴とする位相制御装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;コンデンサ、このコンデンサの両端電圧の上昇速度
    を変化可能な第1の可変抵抗を有する第1の時定数回路
    および前記コンデンサ、前記コンデンサの両端電圧の上
    昇速度を変化可能な第2の可変抵抗を有する第2の時定
    数回路を有してなり、コンデンサの両端電圧が所定電圧
    以上のときに位相制御素子を導通させるように構成され
    た制御回路と;コンデンサに対して第1の可変抵抗また
    は第2の可変抵抗のいずれかを選択的に作用させる接続
    手段と;を具備していることを特徴とする位相制御装
    置。
  3. 【請求項3】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;第1のコンデンサ、第1のコンデンサの両端電圧の
    上昇速度を変化可能な可変抵抗を有する第1の時定数回
    路および第2のコンデンサ、第2のコンデンサの両端電
    圧の上昇速度を変化可能な前記可変抵抗を有する第2の
    時定数回路を有してなり、第1のコンデンサまたは第2
    のコンデンサの両端電圧が所定電圧以上のときに位相制
    御素子を導通させるように構成された制御回路と;可変
    抵抗に対して第1のコンデンサまたは第2のコンデンサ
    のいずれかを選択的に作用させる接続手段と;を具備し
    ていることを特徴とする位相制御装置。
  4. 【請求項4】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;位相制御素子の導通角をそれぞれ段階的に変化させ
    る第1の時定数回路および複数の時定数が形成可能な第
    2の時定数回路を有する制御回路と;第1の時定数回路
    または第2の時定数回路のいずれかを選択して位相制御
    素子に作用させる第1の接続手段と;第2の時定数回路
    に形成される複数の時定数のいずれかを選択して位相制
    御素子に作用させる第2の接続手段と;を具備している
    ことを特徴とする位相制御装置。
  5. 【請求項5】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;コンデンサ、このコンデンサに直列的に接続される
    第1の抵抗を有する第1の時定数回路および複数の抵抗
    から選択されて前記コンデンサに直列的に接続される第
    2の抵抗を有する第2の時定数回路を有してなり、コン
    デンサの両端電圧が所定電圧以上のときに位相制御素子
    を導通させるように構成された制御回路と;コンデンサ
    に対して、第1の抵抗または第2の抵抗のいずれかを選
    択的に作用させる第1の接続手段と;コンデンサに対し
    て、第2の抵抗を形成する複数の抵抗のいずれかを選択
    的に作用させる第2の接続手段と;を具備していること
    を特徴とする位相制御装置。
  6. 【請求項6】 商用交流電源に接続される位相制御素子
    と;抵抗、この抵抗に直列的に接続される第1のコンデ
    ンサを有する第1の時定数回路および複数のコンデンサ
    から選択されて前記抵抗に直列的に接続される第2のコ
    ンデンサを有する第2の時定数回路を有してなり、第1
    のコンデンサまたは第2のコンデンサの両端電圧が所定
    電圧以上のときに位相制御素子を導通させるように構成
    された制御回路と;抵抗に対して、第1のコンデンサま
    たは第2のコンデンサのいずれかを選択的に作用させる
    第1の接続手段と;抵抗に対して、第2のコンデンサを
    形成する複数のコンデンサのいずれかを選択的に作用さ
    せる第2の接続手段と;を具備していることを特徴とす
    る位相制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし3いずれか一記載の位相
    制御装置と;第1の時定数回路または第2の時定数回路
    の時定数をそれぞれ変化させる操作部と;第1の時定数
    回路または第2の時定数回路の電気的接続を選択する選
    択部と;を具備していることを特徴とする調光器。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし6いずれか一記載の位相
    制御装置と;第1の接続手段を制御して、第1の時定数
    回路または第2の時定数回路の電気的接続を選択する第
    1の選択スイッチと;第2の接続手段を制御して、第2
    の時定数回路に形成される複数の時定数のいずれかを選
    択する第2の選択スイッチと;を具備していることを特
    徴とする調光器。
  9. 【請求項9】 第1の選択スイッチは、遅動スイッチで
    あることを特徴とする請求項8記載の調光器。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9いずれか一記載の調
    光器と;調光器の一端と商用交流電源の一端に介挿され
    た照明負荷と;を具備していることを特徴とする調光照
    明システム。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし9いずれか一記載の調
    光器と;調光器の一端と商用交流電源の間に介挿され、
    高周波電力を出力する高周波点灯装置と;高周波点灯装
    置によって点灯される放電ランプと;を具備しているこ
    とを特徴とする調光照明システム。
  12. 【請求項12】 請求項4ないし6いずれか一記載の位
    相制御装置と;位相制御装置の一端と商用交流電源の間
    に介挿され、位相制御素子の位相制御によって調光され
    る照明負荷と;照明負荷の照明エリアにおける人の有無
    に応じて、第1の時定数回路または第2の時定数回路の
    電気的接続を選択する人感センサと;を具備しているこ
    とを特徴とする調光照明システム。
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