JP2002081400A - Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置 - Google Patents

Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置

Info

Publication number
JP2002081400A
JP2002081400A JP2000314474A JP2000314474A JP2002081400A JP 2002081400 A JP2002081400 A JP 2002081400A JP 2000314474 A JP2000314474 A JP 2000314474A JP 2000314474 A JP2000314474 A JP 2000314474A JP 2002081400 A JP2002081400 A JP 2002081400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
donut
pseudo
liquid
shaped electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000314474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3873204B2 (ja
Inventor
Ryoichi Hanaoka
良一 花岡
Shinzo Takada
新三 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Original Assignee
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanazawa Institute of Technology (KIT) filed Critical Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority to JP2000314474A priority Critical patent/JP3873204B2/ja
Publication of JP2002081400A publication Critical patent/JP2002081400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3873204B2 publication Critical patent/JP3873204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EHDポンピングによる液体ジェットを発生
させるについて、熱的に絶縁された一定温度の電気絶縁
性液体に対しても指向性の高い液体ジェットを発生さ
せ、また電極から電気絶縁性液体への電荷注入が伴わな
いようにして、使用する電気絶縁性液体の電気的特性の
劣化を抑制する。 【解決手段】 中心軸の方向に液体流通孔を貫通させ両
端面を滑らかな円弧状に成形した擬似ドーナッツ状電極
の一端を平板電極に対し間隙をおいて対向させて電極系
を構成し、この電極系を電気絶縁性液体の中に置いて、
擬似ドーナッツ状電極と平板電極の間に直流高電圧を印
加することにより、擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔
を通して擬似ドーナッツ状電極の端面から電気絶縁性液
体の液体ジェットを噴出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆるEHD
(Electrohydrodynamic:電気流体
力学)ポンピング現象を利用して液体(電気絶縁性液
体)を噴出させる方法とその噴出方法で液体ジェットを
発生させるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁性の気体や液体に高電圧を加え
ると、それらの流体中における電場と流れ場の相互作用
によって、EHDポンピング現象と言われる流体の流動
現象が生ずることが古くから知られている。そしてEH
Dポンピング現象を応用すれば機械的な可動機構を要す
ることなく液体を流動させることができることから、将
来特に液体のEHDポンピング現象が、例えばヒートパ
イプ、ポンプ、噴水装置、液体循環装置、熱交換システ
ム、あるいは液体ジェット流による動力装置などの種々
の実用分野で工業的に幅広く活用できるものと期待され
ている。
【0003】液体中で発生するEHDポンピング現象に
ついては未だ不明な点が多いが、既に幾つかの発生メカ
ニズムが報告されている。その最も一般的なメカニズム
はイオンドラッグポンピングと言われる流動メカニズム
で、高電圧が印加された鋭利な電極の先端から、電界放
出、電界電離、コロナ放電などに基づいて液体中に注入
されたイオンが、電界によりクーロン力を受け、中性分
子とのエネルギー変換によって発生する流動現象であ
る。そして、流速約1m/sに達する液体ジェットが鋭
利な電極(針状電極または刃型電極)から、これに対向
する平板電極に向かって発生することが報告されてい
る。
【0004】またEHDポンピング現象の他の発生メカ
ニズムとして、誘導ポンピングと言われる流動メカニズ
ムが知られている。これは誘導電荷と電界との相互作用
によって発生する流動現象で、電界で生ずるこの誘導電
荷は、液体導電率の不均一性によって生じ、液体導電率
の不均一性は、液体の不平等な温度分布あるいは液体の
異質性(例えば、分離二層流体)によって生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら液体のE
HDポンピング現象を種々の産業分野で活用し実用化す
る際には、上記のイオンドラッグポンピングや誘導ポン
ピングの流動メカニズムに基づくEHDポンピング現象
を利用しようとすると大きな難点がある。すなわち、イ
オンドラッグポンピングメカニズムに沿うEHDポンピ
ングによる液体ジェット発生方法では、液体に荷電粒子
が注入されることから、液体の電気的特性が次第に劣化
して長期の使用に耐えられなくなる難点があり、また誘
導ポンピングメカニズムに沿うEHDポンピングによる
液体ジェット発生方法は、熱的に絶縁された一定温度の
液体に対しては利用できないという根本的な難点があ
る。
【0006】上記の現状に鑑み、この発明は、上記従来
のイオンドラッグポンピングや誘導ポンピングの流動メ
カニズムに拠らず、また液体の分極効果に基づく電歪力
に起因するという流動メカニズムとも全く異なる純伝導
ポンピング現象、すなわち液体中に存在する電界質成分
の解離/再結合反応が高電界の作用によって不平衡化し
発生した解離イオンが電極表面付近にヘテロチャージ層
を形成することによって電極とこのヘテロチャージ層と
の間に働く引力が流動をもたらすという流動メカニズム
に着目することにより、鋭利な形状の電極を用いず従っ
て絶縁性液体への電荷注入を伴うことなく、熱的に絶縁
された一定温度の液体に対してもEHDポンピングによ
る指向性の高い液体ジェットを発生し得る液体ジェット
発生方法と、その方法によってEHDポンピングによる
指向性の高い液体ジェットを発生できる液体ジェット発
生装置を得ようとするものである。そして長期に亘って
絶縁性液体を劣化させず大きなポンピング圧力と高い指
向性をもつ液体ジェットを発生させることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿うEHDポ
ンピングによる液体ジェットを発生させるために、この
発明は、中心軸の方向に液体流通孔を貫通させた環状あ
るいは筒状でその両端面を滑らかな円弧状に成形した擬
似ドーナッツ状電極の一端を平板電極に対し間隙をおい
て対向させて電極系とし、その擬似ドーナッツ状電極と
平板電極が対向する部分を含む電極系の少なくとも一部
を電気絶縁性液体の中に置いて、その擬似ドーナッツ状
電極と平板電極の間に直流高電圧を印加することによ
り、擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔を通して擬似ド
ーナッツ状電極のいずれか一方の端面から上記の電気絶
縁性液体を噴出させるようにする。
【0008】また上記目的に沿うEHDポンピングによ
る液体ジェットの指向性を高めるために、この発明は、
中心軸の方向に液体流通孔を貫通させた環状あるいは筒
状でその両端面を滑らかな円弧状に成形した擬似ドーナ
ッツ状電極の一端を平板電極に対し間隙をおいて対向さ
せると共に、その擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔と
同軸状に繋がる絞り円錐状液体流通孔を貫通させたノズ
ルを擬似ドーナッツ状電極の他端に結合させて電極系と
し、その擬似ドーナッツ状電極と平板電極が対向する部
分を含む前記電極系の少なくとも一部を電気絶縁性液体
の中に置いて、擬似ドーナッツ状電極と平板電極の間に
直流高電圧を印加することにより、前記擬似ドーナッツ
状電極の液体流通孔を通してノズルの先端から上記電気
絶縁性液体を噴出させるようにする。
【0009】EHDポンピングによる液体ジェットの指
向性をさらに高めるために、この発明は、中心軸の方向
に液体流通孔を貫通させた環状あるいは筒状でその両端
面を滑らかな円弧状に成形した擬似ドーナッツ状電極の
一端を平板電極に対し間隙をおいて対向させると共に、
その擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔と同軸状に繋が
る絞り円錐状液体流通孔と前記中心軸方向に対し垂直方
向の流れ成分をもつ液流を前記絞り円錐状液体流通孔の
根元の大径部へ導入する補助液体通路を形成したスパイ
ラル・ノズルを擬似ドーナッツ状電極の他端に結合さ
せ、その補助液体通路の入口周辺に補助リング電極を配
設し、この補助リング電極に対して間隙を介して補助平
板電極を対向させて電極系とし、擬似ドーナッツ状電極
と平板電極が対向する部分および補助リング電極と補助
平板電極が対向する部分を含む電極系の少なくとも一部
を電気絶縁性液体の中に置いて、擬似ドーナッツ状電極
と平板電極の間ならびに補助リング電極と補助平板電極
の間に同時に直流高電圧を印加することにより、擬似ド
ーナッツ状電極の液体流通孔を通してスパイラル・ノズ
ルの先端から上記電気絶縁性液体を噴出させるようにす
る。
【0010】またEHDポンピングによる液体ジェット
の流速とポンピング圧力を高めるために、この発明は前
記電気絶縁性液体として、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテルアセテートやドデカン二酸−nブチルを用
いる。
【0011】この発明では前記の目的に沿うEHDポン
ピングによる液体ジェットを発生させる装置として、中
心軸の方向に液体流通孔が貫通した環状あるいは筒状で
その両端面が滑らかな円弧状に成形された擬似ドーナッ
ツ状電極と、この擬似ドーナッツ状電極の一端に間隙を
おいて対向した平板電極をもって基本的な+電極系を形
成し、少なくともその擬似ドーナッツ電極と平面電極の
対向部分が電気絶縁性液体中に保持されるものとし、そ
の擬似ドーナッツ状電極と平板電極の間に直流高電圧が
印加される構成をとる。
【0012】またこの発明のEHDポンピングによる液
体ジェット発生装置は、液体ジェットの指向性を高める
ために、中心軸の方向に液体流通孔が貫通した環状ある
いは筒状でその両端面が滑らかな円弧状に成形された擬
似ドーナッツ状電極と、この擬似ドーナッツ状電極の一
端に間隙をおいて対向する平板電極と、その擬似ドーナ
ッツ状電極の液体流通孔と同軸状に繋がる絞り円錐状液
体流通孔が形成されて擬似ドーナッツ状電極の他端に結
合するノズルをもって電極系を形成し、少なくともその
擬似ドーナッツ状電極と平板電極の対向部分が電気絶縁
性液体中に保持されるものとし、その擬似ドーナッツ状
電極と平板電極の間に直流高電圧が印加される構成をと
る。
【0013】さらにこの発明のEHPポンピングによる
液体ジェット発生装置は、液体ジェットの指向性を一層
高めるために、中心軸の方向に液体流通孔が貫通した環
状あるいは筒状でその両端面が滑らかな円弧状に成形さ
れた擬似ドーナッツ状電極と、この擬似ドーナッツ状電
極の一端に間隙をおいて対向した平板電極と、この擬似
ドーナッツ状電極の液体流通孔と同軌状に繋がる絞り円
錐状液体流通孔が形成されると共に前記中心軸方向に対
し垂直方向の流れ成分をもつ液流を絞り円錐状液体流通
孔の根元大径部へ導入する補助液体通路が形成されて擬
似ドーナッツ状電極の他端に結合したスパイラル・ノズ
ルと、上記補助液体通路の入口周辺に配設された補助リ
ング電極と、この補助リング電極に間隙を介して対向し
た補助平板電極をもって電極系を形成し、少なくとも上
記の擬似ドーナッツ状電極と平板電極の対向部分および
上記の補助リング電極と補助平板電極の対向部分が電気
絶縁性液体中に保持されるものとし、擬似ドーナッツ状
電極と平板電極の間ならびに補助リング電極と補助平板
電極の間に同時に直流高電圧が印加される構成をとる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の基本的な実施形態の一
つは、中心軸の方向に液体流通孔を貫通させた環状ある
いは筒状でその両端面を滑らかな円弧状に成形した擬似
ドーナッツ状電極の一端を平板電極に対し間隙をおいて
対向させて電極系とし、その擬似ドーナッツ状電極と平
板電極が対向する部分を含む電極系の少なくとも一部を
電気絶縁性液体の中に置いて、その擬似ドーナッツ状電
極と平板電極の間に直流高電圧を印加することにより、
擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔を通して擬似ドーナ
ッツ状電極のいずれか一方の端面から前記電気絶縁性液
体を噴出させるEHDポンピングによる液体ジェットの
発生方法である。そしてこの原理は、液体中の解離イオ
ンが電極表面付近に電極極性と異極性の非平衡層(ヘテ
ロチャージ層)を形成することによる圧力の発生に起因
した純伝導ポンピングに基づいている。
【0015】またこの発明の他の基本的な実施形態は、
中心軸の方向に液体流通孔が貫通した環状あるいは筒状
でその両端面が滑らかな円弧状に成形された擬似ドーナ
ッツ状電極と、この擬似ドーナッツ状電極の一端に間隙
をおいて対向した平板電極を有し、少なくともその擬似
ドーナッツ電極と平面電極の対向部分が電気絶縁性液体
中に保持されてその擬似ドーナッツ状電極と平板電極の
間に直流高電圧が印加される電極系を備えたEHDポン
ピングによる液体ジェットの発生装置である。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参考に説明す
る。図1は、この発明の一実施例を示すEHDポンピン
グによる液体ジェット発生装置の基本構成を示すもので
ある。図1において、1は擬似ドーナッツ状電極(高電
圧電極)、2は平板電極(接地電極)である。擬似ドー
ナッツ状電極1は、中心軸Z方向に液体流通孔1aを貫
通させた環状あるいは円筒状でその両端面は滑らかな円
弧Rに成形された形状であり、電界放出、電界電離、コ
ロナ放電などが生ずるような鋭利な突部が存しないよう
全表面が滑らかに成形されている。すなわち擬似ドーナ
ッツ状電極1は、断面が円形のドーナッツ形状を中心軸
Z方向に若干引き伸ばしたような形状である。そして擬
似ドーナッツ状電極1の一端を平板電極2に対し間隙d
をおいて対向させて電極系10とし、この電極系10を
電気絶縁性液体3の中へ沈めて置き、直流高電圧電源4
から擬似ドーナッツ状電極1と平板電極2の間に直流高
電圧を印加することにより、すなわち平板電極2の電位
に対し正または負の直流高電圧を擬似ドーナッツ状電極
1に印加することにより、EHDポンピング現象によっ
て擬似ドーナッツ状電極1の液体流通孔1aを通して擬
似ドーナッツ状電極1のいずれか一方の端面から電気絶
縁性液体3の液体ジェットが発生し、その液体ジェット
は電気絶縁性液体3の液面を破って高く(長く)噴出す
る。矢印Aは電気絶縁性液体3のジェット方向を示して
いるが、この方向は、電気絶縁性液体3の種類や擬似ド
ーナッツ状電極1に印加される直流高電圧の極性によっ
て反転し得る。
【0017】なお、実験で用いた図1に示す電極系10
の寸法は、擬似ドーナッツ状電極1の長さBが10m
m,円弧Rの半径が2.5mm、液体流通孔1aの直径
Cが3mm、間隙dが2mmである。
【0018】また図1に示す実施例では、電極系10の
全体を電気絶縁性液体3の中へ沈めているが、擬似ドー
ナッツ状電極1の一部を電気絶縁性液体3の中へ沈め、
擬似ドーナッツ状電極1の噴出側を電気絶縁性液体3の
液面から持ち上げて作動させることも、できる。その場
合、少なくとも擬似ドーナッツ状電極1と平板電極2が
対向する部分を含む前記電極系の一部を電気絶縁性液体
3の中に置くことになる。
【0019】図2は、この発明の他の実施例を示すEH
Dポンピングによる液体ジェット発生装置の構成を示す
もので、液体ジェットの指向性を高めるものである。図
2において、擬似ドーナッツ状電極1、流体流通孔1
a,平板電極2、電気絶縁性流体(図示せず)、直流高
電圧電源(図示せず)、間隙dとそれらの相互の関係は
図1に示したところと同じである。25はポリエチレン
製のノズルで、円柱素材の内部を円錐形にくり抜いて、
液体の流れ方向に先細りの絞り円錐状液体流通孔25a
を貫通させている。絞り円錐状液体流通孔25aは、中
心軸Zを共有して擬似ドーナッツ状電極1の液体流通孔
1aと同軸状に繋がり、擬似ドーナッツ状電極1の他端
(平板電極2と対向しない端面)結合されている。そし
て、擬似ドーナッツ状電極1と平板電極2とノズル25
によって電極系10が構成されており、少なくとも擬似
ドーナッツ状電極1と平板電極2が対向する部分を含め
て電極系10を電気絶縁性流体の中に入れ、擬似ドーナ
ッツ状電極1と平板電極2の間に直流高電圧を印加する
ことにより、擬似ドーナッツ状電極1の液体流通孔1a
を通してノズル25の先端から電気絶縁性液体を噴出さ
せるものである。図2に示す液体ジェット発生方法およ
び装置によれば、絞り円錐状液体流通孔25aを有する
ノズル25を擬似ドーナッツ状電極1に付加することに
より、液体ジェットの指向性が高まり液体ジェットの到
達長を伸ばすことができる。なお、実験で用いた図2に
示すノズル25の寸法は、長さE,Fがそれぞれ23m
m,16mm、絞り円錐状液体流通孔25aの吐出口直
径Gが2mmである。
【0020】図3は、この発明のさらに他の実施例を示
すEHDポンピングによる液体ジェット発生装置の構成
を示すもので、液体ジェットの指向性、収斂性を一層高
めるために、図2に示したノズルをさらに改良してスパ
イラル・ノズルにしたものである。図3において、擬似
ドーナッツ状電極1、流体流通孔1a,平板電極2、電
気絶縁性流体(図示せず)、間隙dとそれらの相互の関
係は図1や図2に示したところと同じである。35はポ
リエチレン製のスパイラル・ノズルで、図2のノズル2
5と同様に、スパイラル・ノズル35は、液体の流れ方
向に先細りの絞り円錐状液体流通孔35aを有し、絞り
円錐状液体流通孔35aは、擬似ドーナッツ状電極1の
液体流通孔1aと同軸状に繋がり、擬似ドーナッツ状電
極1の他端(平板電極2と対向しない端面)結合され
る。
【0021】スパイラル・ノズル35には、絞り円錐状
液体流通孔35aに加えて、中心軸Z方向に対し垂直方
向の流れ成分をもつ液流を絞り円錐状液体流通孔35a
の根元の大径部35bへ導入する補助液体通路36を形
成し、この補助液体通路36の入口周辺に小さな径の補
助リング電極37を配設し、この補助リング電極37に
対し間隙sを介して補助平板電極(接地電極)38を対
向させたものである。そして擬似ドーナッツ状電極1、
平板電極2、スパイラル・ノズル35、補助リング電極
37、補助平板電極38によって電極系10が構成され
ており、少なくとも擬似ドーナッツ状電極1と平板電極
2の対向部分および補助リング電極37と補助平板電極
38の対向部分を含めて電極系10を電気絶縁性流体の
中に入れて保持し、直流高電圧電源(図示せず)から、
擬似ドーナッツ状電極1と平板電極2の間ならびに補助
リング電極37と補助平板電極38の間に直流高電圧を
印加することにより、擬似ドーナッツ状電極1の液体流
通孔1aを通してスパイラル・ノズル35の先端から電
気絶縁性液体を噴出させるものである。
【0022】また、スパイラル・ノズル35の絞り用錐
状液体流通孔35aの根元の大径部の内周壁の内側に短
い円筒状案内体39を配設して、円筒状案内体39と絞
り円錐状液体流通孔35aの根元大径部35bの内周壁
の間に誘導溝(円環状スリット)40を形成すると共
に、スパイラル・ノズル35の外周面から液体誘導溝4
0に通ずる小孔41を設け、この誘導溝40と小孔41
によって補助液体通路36が形成されている。
【0023】擬似ドーナッツ状電極1と平板電極2の間
ならびに補助リング電極37と補助平板電極38の間に
直流高電圧を印加すると、擬似ドーナッツ状電極1と平
板電極2の間の間隙でEHD流動が生じ、これに起因し
て電気絶縁性液体の液体ジェットが生成され、その液体
ジェットがスパイラル・ノズル35の先端から噴出する
が、同時に補助リング電極37と補助平板電極38の間
の間隙でもEHD流動が生じ、これに起因する液流が小
孔41と誘導溝40を通ってスパイラル・ノズル35の
絞り円錐状液体流通孔35aに噴出する。そして誘導溝
40から噴出する液流は絞り円錐状液体流通孔35aの
中心軸Zの方に向かう放射方向の流れ成分を有すること
から、絞り円錐状液体流通孔35a内の液体ジェットの
主流に放射方向の速度ベクトルを与えることになる。こ
の結果液体ジェットは中心軸Zに収斂し指向性が高ま
り、液体ジェットの到達長を伸ばすことができる。な
お、実験で用いた図3に示すスパイラル・ノズル35の
寸法は、小孔41の直径Mが1mm、補助リング電極3
7の径Nが5mm、補助平板電極38の長さHが20m
m、補助リング電極37と補助平板電極38の間の間隙
sが2mmである。
【0024】EHDポンピングによる液体ジェットの発
生に用いる電気絶縁性液体は種々考えられるが、この発
明の過程で、ジエチレングリコールモノブチルエーテル
アセテート(以下、「BCRA」と略す)、ドデカン二
酸−nブチル(以下、「DBDN」と略す)、変圧器油
(JIS−C2320)(以下「Tr−Oilと略
す)、フッ素変成シリコーン油(以下、「FS−Oi
l」と略す)の4種類の電気絶縁性液体を用いて実験・
思考し、それらの特性と実用上の優劣を見きわめた。図
1に示した電極系を上記の4種類の電気絶縁性液体中に
設置して、正または負の直流高電圧を印加した場合に生
ずる液体ジェットは、液体の種類と印加電圧の極性によ
ってそれぞれ異なる特性を示す。なお、上記電気絶縁性
液体の性質に係わる物理的定数は図4に示す通りであ
る。
【0025】図5は、流速Uと印加電圧Vの関係を示し
ている。これらの速度は、擬似ドーナッツ状電極1の上
部先端から電極系10の中心軸Z上1mmの点で測定さ
れたものである。また、BCRAとTr−Oilの流れ
は印加電圧の極性に関わらず常に平板電極2側から擬似
ドーナッツ状電極1の液体流通孔5aを通って上方へ噴
射し、DBDNとFS−Oilの流れは印加電圧の極性
によって変化することが確認された。図5から明らかな
ように、BCRAやDBDNは所与の印加電圧に対し大
きな流速を示し、特にBCRAが大きな流速を示す。こ
のことからEHDポンピングによる液体ジェットを活用
する場合、電気絶縁性液体としてBCRAやDBDNを
用いることが有用である。
【0026】図6は、ポンピング圧力Pと印加電圧Vの
関係を示している。図6から明らかなように、BCRA
とDBDNは所与の印加電圧に対し大きなポンピング圧
力を発生し、ポンピング圧力Pは印加電圧Vのほぼ2乗
に比例して変化している。したがってこの特性からも、
EHDポンピングによる液体ジェットを活用する場合、
電気絶縁性液体としてBCRAやDBDNを用いること
が有用である。
【0027】ノズルを設けない図1に示すような電極系
の場合、擬似ドーナッツ状電極1の液体流通孔1a通過
して上方向に噴出する液体ジェットは、擬似ドーナッツ
状電極1の先端から離れるに従って乱流的成分が含まれ
て直線的な流れを維持できなくなる。そこでより高い収
斂性と指向性をもつ液体ジェットを得るために図2に示
したノズル25や、図3に示したスパイラル・ノズル3
5を擬似ドーナッツ状電極1に付加した電極系10を用
いたが、図7ならびに図8には、これらノズル25やス
パイラル・ノズル35を付加した効果が顕著に現れてい
る。
【0028】すなわち図7は、電極系10の中心軸Zに
沿って、ノズルの先端から上方25mmまでの間で測定
された速度分布を示し、最大速度を1.0に規格化して
示したものである。図8は、ノズルの先端から上方20
mmの位置で放射方向に測定された速度分布を示してい
る。そして図7、図8のいずれにおいても、ノズルをも
たない電極系(図1に示した電極系)と普通のノズルを
もった電極系(図2に示した電極系)とスパイラル・ノ
ズルをもった電極系(図3に示した電極系)を対比した
ものである。
【0029】図7に示されるように、測定点が電極系か
ら離れるにつれ電極系の違いによる差が大きく現れてい
る。すなわち、スパイラル・ノズルをもつ電極系は、そ
の先端から離れた点においても速度の減衰率が小さく、
他の電極系の場合に比べて液体ジェットの指向性が最も
良い。また、スパイラル・ノズルをもつ電極系の液体ジ
ェットは、他の電極系に比べて最も収斂性の良いことが
図8に現れている。
【0030】
【発明の効果】上記実施例からも明らかなように、この
発明によれば、擬似ドーナッツ状電極と平板電極を対向
させた電極系に正または負の直流高電圧を印加すること
によって、一定温度の電気絶縁性液体中で指向性の高い
液体ジェットを発生させることができ、また電極から電
気絶縁性液体への電荷注入を伴わないので使用する電気
絶縁性液体の劣化が抑制され実用上きわめて有効であ
る。
【0031】その上に擬似ドーナッツ状電極にノズル、
とりわけスパイラル・ノズルを付加結合して電極系を構
成することにより、液体ジェットの収斂性と指向性を更
に高めることができる。そしてまた、電気絶縁性液体と
してBCRAあるいはDBDNを用いることにより、液
体ジェットの特性として良好な結果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すEHDポンピングに
よる液体ジェット発生装置の基本構成図。
【図2】この発明の他の実施例を示すEHDポンピング
による液体ジェット発生装置の構成図。
【図3】この発明の別の実施例を示すEHDポンピング
による液体ジェット発生装置の構成図。
【図4】この発明のEHDによる液体ジェット発生方法
および装置で用いた電気絶縁性液体の物理的定数を示し
た特性説明図。
【図5】この発明の実験結果に基づく印加電圧と液体ジ
ェット流速の関係図。
【図6】この発明の実験結果に基づく印加電圧とポンピ
ング圧力の関係図。
【図7】この発明の実験結果に基づく流体ジェットの軸
方向速度の特性図。
【図8】この発明の実験結果に基づく流体ジェットの放
射方向速度の特性図。
【符号の説明】
1 : 擬似ドーナッツ状電極 1a: 液体流通孔 2 : 平板電極 3 : 電気絶縁性液体 4 : 直流高電圧電源 10 : 電極系 25 : ノズル 25a: 絞り円錐状液体流通孔 35 : スパイラル・ノズル 35a: 絞り円錐状液体流通孔 35b: 根元大径部 36 : 補助液体通路 37 : 補助リング電極 38 : 補助平板電極 39 : 円筒状案内体 40 : 誘導溝(円環スリット) 41 : 小孔 d : 間隙 R : 円弧 s : 間隙 Z : 中心軸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 中心軸の方向に液体流通孔を貫通させ
    た環状あるいは筒状でその両端面を滑らかな円弧状に成
    形した擬似ドーナッツ状電極の一端を平板電極に対し間
    隙をおいて対向させて電極系とし、前記擬似ドーナッツ
    状電極と平板電極が対向する一部分を含む前記電極系の
    少なくとも一部を電気絶縁性液体の中に置いて、前記擬
    似ドーナッツ状電極と平板電極の間に直流高電圧を印加
    することにより、前記擬似ドーナッツ状電極の液体流通
    孔を通して擬似ドーナッツ状電極のいずれか一方の端面
    から前記電気絶縁性液体を噴出させることを特徴とする
    EHDポンピングによる液体ジェット発生方法。
  2. 【請求項 2】 中心軸の方向に液体流通孔を貫通させ
    た環状あるいは筒状でその両端面を滑らかな円弧状に成
    形した擬似ドーナッツ状電極の一端を平板電極に対し間
    隙をおいて対向させると共に前記擬似ドーナッツ状電極
    の液体流通孔と同軸状に繋がる絞り円錐状液体流通孔を
    貫通させたノズルを前記擬似ドーナッツ状電極の他端に
    結合させて電極系とし、前記擬似ドーナッツ状電極と平
    板電極が対向する部分を含む前記電極系の少なくとも一
    部を電気絶縁性液体の中に置いて、前記擬似ドーナッツ
    状電極と平板電極の間に直流高電圧を印加することによ
    り、前記擬似ドーナッツ状電極の液体流通孔を通して前
    記ノズルの先端から前記電気絶縁性液体を噴出させるこ
    とを特徴とするEHDポンピングによる液体ジェット発
    生方法。
  3. 【請求項 3】 中心軸の方向に液体流通孔を貫通させ
    た環状あるいは筒状でその両端面を滑らかな円弧状に成
    形した擬似ドーナッツ状電極の一端を平板電極に対し間
    隙をおいて対向させると共に、前記擬似ドーナッツ状電
    極の液体流通孔と同軸状に繋がる絞り円錐状液体流通孔
    と前記中心軸方向に対し垂直方向の流れ成分をもつ液流
    を前記絞り円錐状液体流通孔の根元大径部へ導入する補
    助液体流通路を形成したスパイラル・ノズルを前記擬似
    ドーナッツ状電極の他端に結合させ、前記補助液体流通
    路の入口周辺に補助リング電極を配設しこの補助リング
    電極に対して間隙を介して補助平板電極を対向させて電
    極系とし、前記擬似ドーナッツ状電極と平板電極が対向
    する部分および前記補助リング電極と補助平板電極が対
    向する部分を含む前記電極系の少なくとも一部を電気絶
    縁性液体の中に置いて、前記擬似ドーナッツ状電極と平
    板電極の間ならびに前記補助リング電極と補助平板電極
    の間に同時に直流高電圧を印加することにより、前記擬
    似ドーナッツ状電極の液体流通孔を通して前記スパイラ
    ル・ノズルの先端から前記電気絶縁性液体を噴出させる
    ことを特徴とするEHDポンピングによる液体ジェット
    発生方法。
  4. 【請求項 4】 電気絶縁性液体としてジエチレングリ
    コールモノブチルエーテルアセテートを用いることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの項に記載
    のEHDポンピングによる液体ジェット発生方法。
  5. 【請求項 5】 電気絶縁性液体としてドデカン二酸−
    nブチルを用いることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかの項に記載のEHDポンピングによる液
    体ジェット発生方法。
  6. 【請求項 6】 中心軸の方向に液体流通孔が貫通した
    環状あるいは筒状でその両端面が滑らかな円弧状に成形
    された擬似ドーナッツ状電極と、この擬似ドーナッツ状
    電極の一端に間隙をおいて対向した平板電極を有し、少
    なくともその擬似ドーナッツ電極と平面電極の対向部分
    が電気絶縁性液体中に保持され前記擬似ドーナッツ状電
    極と平板電極の間に直流高電圧が印加される電極系を備
    えたことを特徴とするEHDポンピングによる液体ジェ
    ット発生装置。
  7. 【請求項 7】 中心軸の方向に液体流通孔が貫通した
    環状あるいは筒状でその両端面が滑らかな円弧状に成形
    された擬似ドーナッツ状電極と、この擬似ドーナッツ状
    電極の一端に間隙をおいて対向した平板電極と、前記擬
    似ドーナッツ状電極の液体流通孔と同軸状に繋がる絞り
    円錐状液体流通孔が貫通し前記擬似ドーナッツ状電極の
    他端に結合したノズルを有し、少なくとも前記擬似ドー
    ナッツ状電極と平板電極の対向部分が電気絶縁性液体中
    に保持され前記擬似ドーナッツ状電極と平板電極の間に
    直流高電圧が印加される電極系を備えたことを特徴とす
    るEHDポンピングによる液体ジェット発生装置。
  8. 【請求項 8】 中心軸の方向に液体流通孔が貫通した
    環状あるいは筒状でその両端面が滑らかな円弧状に成形
    された擬似ドーナッツ状電極と、前記擬似ドーナッツ状
    電極の一端に間隙をおいて対向した平板電極と、前記擬
    似ドーナッツ状電極の液体流通孔と同軸状に繋がる絞り
    円錐状液体流通孔が貫通すると共に前記中心軸方向に対
    し垂直方向の流れ成分をもつ液流を前記絞り円錐状液体
    流通孔の根元大径部へ導入する補助液体流通路が形成さ
    れて前記擬似ドーナッツ状電極の他端に結合したスパイ
    ラル・ノズルと、前記補助液体流通路の入口周辺に配設
    された補助リング電極と、この補助リング電極に間隙を
    介して対向した補助平板電極を有し、少なくとも前記擬
    似ドーナッツ状電極と平板電極の対向部分および前記補
    助リング電極と補助平板電極の対向部分が電気絶縁性液
    体中に保持され前記擬似ドーナッツ状電極と平板電極の
    間ならびに前記補助リング電極と補助平板電極の間に同
    時に直流高電圧が印加される電極系を備えたことを特徴
    とするEHDポンピングによる液体ジェット発生装置。
  9. 【請求項 9】 スパイラル・ノズルの絞り円錐状液体
    流通孔の根元大径部内周壁の内側に短い円筒状案内体を
    配設して、その円筒状案内体と前記根元大径部の間に、
    液体を絞り円錐状液体流通孔の中心に向けて付勢する誘
    導溝を形成すると共に、スパイラル・ノズルの外周面か
    ら前記誘導溝に通ずる小孔を設け、前記誘導溝と小孔で
    補助液体通路が形成されたことを特徴とする請求項8に
    記載のEHDポンピングによる液体ジェット発生装置。
  10. 【請求項 10】 電気絶縁性液体がジエチレングリコ
    ールモノブチルエーテルアセテートであることを特徴と
    する請求項6ないし請求項9のいずれかの項に記載のE
    HDポンピングによる液体ジェット発生装置。
  11. 【請求項 11】 電気絶縁性液体がドデカン二酸−n
    ブチルであることを特徴とする請求項6ないし請求項9
    のいずれかの項に記載のEHDポンピングによる液体ジ
    ェット発生装置。
JP2000314474A 2000-09-06 2000-09-06 Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置 Expired - Lifetime JP3873204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000314474A JP3873204B2 (ja) 2000-09-06 2000-09-06 Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000314474A JP3873204B2 (ja) 2000-09-06 2000-09-06 Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002081400A true JP2002081400A (ja) 2002-03-22
JP3873204B2 JP3873204B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=18793724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000314474A Expired - Lifetime JP3873204B2 (ja) 2000-09-06 2000-09-06 Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3873204B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143177A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Tokyo Denki Univ Ehd現象を利用したアクチュエータ
CN103493221A (zh) * 2011-04-26 2014-01-01 昂杰特有限公司 太阳能电池的前面电极的形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143177A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Tokyo Denki Univ Ehd現象を利用したアクチュエータ
JP4531375B2 (ja) * 2003-11-05 2010-08-25 学校法人東京電機大学 Ehd現象を利用したアクチュエータ
CN103493221A (zh) * 2011-04-26 2014-01-01 昂杰特有限公司 太阳能电池的前面电极的形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3873204B2 (ja) 2007-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10422523B2 (en) Ionizer for a combustion system
CN104797533B (zh) 水处理装置以及水处理方法
US20090200267A1 (en) Injection type plasma treatment apparatus and method
NZ204953A (en) Electrostatic pump with constriction shaped to conform to electrode tip
Tonks Theory and phenomena of high current densities in low pressure arcs
US3453488A (en) Plasma arc electrodes
Furno et al. Reconnection scaling experiment: A new device for three-dimensional magnetic reconnection studies
CN109578233B (zh) 一种基于多阳极电极结构的烧蚀型脉冲等离子体推进器
JP6453852B2 (ja) イオンビームソース
KR101474973B1 (ko) 분사형 플라즈마 발생기
US20080175720A1 (en) Contoured electrodes for an electrostatic gas pump
JP2002081400A (ja) Ehdポンピングによる液体ジェット発生方法ならびにehdポンピングによる液体ジェット発生装置
CN110430654A (zh) 一种针-环结构的大气压空气辉光放电等离子体射流装置
Hanaoka et al. Properties of liquid jet induced by electrohydrodynamic pumping in dielectric liquids
Zhang et al. Electrode biasing experiment in KMAX tandem mirror
US3453474A (en) Plasma arc electrodes
Beroual Behavior of charged and uncharged bubbles in dielectric liquids subjected to electric stress
Kozáková et al. Generation of dc pin-hole discharges in liquids: comparison of discharge breakdown in diaphragm and capillary configuration
JP2009081015A (ja) 負イオン生成装置
CN109831866A (zh) 一种双环电极共面放电等离子体发生装置
CN115163440A (zh) 一种用于固体工质的霍尔推力器阳极结构
KR20170055927A (ko) 아크 기둥 요동 제어하기 위한 다중극 자기장이 인가된 공동형 플라즈마 토치
Ashikhmin et al. Structural features of EHD flows in wire-wire symmetric systems of electrodes
Aleksandrov et al. Electrohydrodynamic peculiarities of corona discharge interaction with a liquid surface
JP5981323B2 (ja) オゾン発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060427

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3873204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term