JP2002079992A - 浮遊物回収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置 - Google Patents
浮遊物回収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置Info
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Abstract
パーの周りに流出油などの浮遊物を積極的に掻き集め
る。また、紐などのゴミが絡みつかないようにする。 【解決手段】吸引ホッパー4を所定の水深に位置するよ
うに設けた浮遊物回収装置10である。吸引ホッパー4
の周りに多数のノズル6を配し、該ノズル6から噴射さ
せた水aの噴射力を利用して吸引ホッパー周辺の油Oな
どの浮遊物を吸引ホッパー4に向かって積極的に移動さ
せる。
Description
に流出した油などを回収する浮遊物回収機、より詳しく
は、浮遊物回収機に設けられている吸引ホッパーの周り
に流出油などを積極的に掻き集めるようにした浮遊物回
収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置に関するものであ
る。
した油がエマルジョン化して高粘度油になった場合、油
が途切れてしまうために、装置の能力を充分に発揮する
ことができなかった。すなわち、従来の吸引式油回収機
は、受動的であり、近寄ってくる油のみを回収していた
ため、高粘度で流動性の乏しい油を回収することができ
なかった。
どの機械式の油掻き寄せ装置は、流出油にロープなどの
紐状のゴミが混じっていると、紐状のゴミが羽根車に絡
みついたり、あるいは羽根車間に詰まったりすることが
あるため、作業を中断して羽根車に絡みついた紐状のゴ
ミなどを除去しなければならなかった。
事故が少なくないが、流出した油がエマルジョン化した
場合、従来の油回収機では対応できないため、油回収装
置の性能向上が課題となっている。
であり、その目的とするところは、ノズルから噴射した
噴射水を利用して吸引ホッパーの周りに流出油などの浮
遊物を積極的に掻き集める一方、紐などのゴミが絡みつ
くことがない水噴射式浮遊物掻き寄せ装置を提供するこ
とにある。
め、本発明は、吸引ホッパーを所定の水深に位置するよ
うに設けた浮遊物回収装置において、前記吸引ホッパー
の周りに多数のノズルを配し、該ノズルから噴射させた
水の噴射力を利用して吸引ホッパー周辺の浮遊物を前記
吸引ホッパーに向かって積極的に移動させることを特徴
としている。
のノズルを配し、該ノズルから噴射させた水の噴射力を
利用して吸引ホッパー周辺の浮遊物を前記吸引ホッパー
に向かって積極的に移動させることにより、高粘度のた
めに移動しがたい油でも周辺から掻き集めることができ
るため、浮遊物回収装置が持っている本来の能力を充分
に発揮させることができる。
件は、さほど厳しくないが、10万センチポワーズ以上
の高粘度油になると、水の噴射条件によっては油膜に穴
を開けるだけであったり、油膜の表面を局部的にちぎり
取るだけで油塊として移動させる動力にはならない。
動させる効果が最も良く得られる水噴射の最適条件を設
定する必要がある。
入射角度θを10〜30度、より好ましくは10〜20
度とすることが望ましい。ノズルの入射角度θが10度
未満の場合は、ノズルから噴射した水が油膜の表面で反
射したり、あるいは、油膜の表面を局部的にちぎり取る
だけで油塊を移動させる動力を発揮できない。一方、ノ
ズルの入射角度θが30度を超える場合は、油膜に穴を
開けるだけで油塊を移動させる動力を発揮できない。な
お、ノズルの入射角度θが20〜30度の場合は、効率
は落ちるが、穴が開かない。
離L1を150〜450mm、より好ましくは200〜
400mmとすることが望ましい。この距離L1が15
0mm未満の場合は、吸引ホッパーに極めて近いところ
にある油塊しか掻き集めることができない。一方、上記
の距離L1が450mmを超える場合は、吸引ホッパー
から離れ過ぎるため、油塊を吸引ホッパーまで移動させ
ることが難しい。
重複度を約20%とすることが望ましい。
を用いて説明する。
備した浮遊物回収機の平面図、図2は同装置を装備した
浮遊物回収機の側面図である。
機10は、浮体11と、吸引ホッパー4および浮遊物移
送ポンプ3から構成されている。
ート1を三角形(平面視)の上下一対のフレーム2の先
端部で狭持した構造になっている。この浮体11に吸引
ホッパー4および浮遊物移送ポンプ3が取り付けられて
いる。
プ3の吸引口12に接続されている有底円筒形の吸引ホ
ッパー4は、海面Wから所定の水深に位置するように保
持されている。低粘度油の場合、油は表層部から吸引ホ
ッパー4に自然流入するが、高粘度油になると、油の横
方向の移動速度が非常に小さくなるため、油切れが生
じ、水のみが流入することになる。
に設けたジェットノズル8から高圧水を噴射して吸引ホ
ッパー4に流入する油を図示しない油水分離装置に移送
するようになっている。
ー4を包囲するように配置した水噴射ノズル群を持ち、
各ノズル6は、吸引ホッパー4の中心に向けられてい
る。各ノズル6は、フレーム2に取り付けた環状のヘッ
ダー管5に装着されている。このヘッダー管5には、給
水管7が取り付けられている。図2に示すように、ヘッ
ダー管5および各ノズル6は、海面Wより上方に位置す
るようにフレーム2に取り付けられている。
/cm2 以上あればよいが、重要な条件は、ノズル6から
噴射される噴射水aの形状、油面bとなす角度θ、およ
び吸引ホッパー4の堰部9から着水部cまでの距離L1
である。
いろいろなパターンがあるが、フラットタイプとし、そ
の上、図3に示すように、噴射水aが扇形になるものが
望ましい。また、図5に示すように、隣接する噴射水a
の先端が互いに20%程度重なるようにするようにノズ
ル間隔を設定する。
ば、噴射水aが油面bとなす角度θは、約15度とす
る。しかし、ノズルの入射角度θは、10〜30の範囲
内であれば、操業上の問題がない。
との距離L1は、約300mmとする。しかし、この距
離L1は、150〜450mmの範囲内であれば、操業
上、問題がない。
円状にノズル群60を多段に配置することができる。こ
の場合の段間の距離L2は、500〜600mmの範囲
が望ましい。
に設けた多数のノズル6から高圧水を所定の角度θで噴
射すると、その噴射力によって吸引ホッパー周辺の高粘
度油Oやゴミなどの浮遊物が吸引ホッパー4に向かって
移動し、吸引ホッパー4に切れ目なく吸引される。
の能力を充分に発揮することができる。しかも、本装置
は、海面Wより上方に設置されているため、流出油と一
緒に浮遊している紐などが絡む恐れがない。従って、故
障も少なく、長時間にわたって連続運転が可能である。
に、吸引ホッパーの周りに多数のノズルを配し、該ノズ
ルから噴射させた水の噴射力を利用して吸引ホッパー周
辺の流出油などの浮遊物を前記吸引ホッパーに向かって
積極的に移動させるので、高粘度の油なども周辺部から
掻き集めることができるため、浮遊物回収装置が持って
いる本来の能力を充分に発揮させることができる。
ているため、紐などが絡む恐れがない。従って、故障も
少なく、長時間にわたって連続運転が可能である。
えた浮遊物回収機の平面図である。
る。
の説明図である。
動説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 吸引ホッパーを所定の水深に位置するよ
うに設けた浮遊物回収装置において、前記吸引ホッパー
の周りに多数のノズルを配し、該ノズルから噴射させた
水の噴射力を利用して吸引ホッパー周辺の浮遊物を前記
吸引ホッパーに向かって積極的に移動させることを特徴
とする浮遊物回収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置。 - 【請求項2】 ノズルの入射角度θを10〜30度とす
る請求項1記載の浮遊物回収装置の水噴射式浮遊物掻き
寄せ装置。 - 【請求項3】 吸引ホッパーの堰部と着水部との距離L
1を150〜450mmとする請求項1記載の浮遊物回
収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置。 - 【請求項4】 隣接するノズルから噴射された噴射水の
重複度を約20%とする請求項1記載の浮遊物回収装置
の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置。
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JP2000273077A JP4564149B2 (ja) | 2000-09-08 | 2000-09-08 | 浮遊物回収装置の水噴射式浮遊物掻き寄せ装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-09-08 JP JP2000273077A patent/JP4564149B2/ja not_active Expired - Fee Related
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