JP2002077124A - リカバリー回路 - Google Patents

リカバリー回路

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JP2002077124A
JP2002077124A JP2000262770A JP2000262770A JP2002077124A JP 2002077124 A JP2002077124 A JP 2002077124A JP 2000262770 A JP2000262770 A JP 2000262770A JP 2000262770 A JP2000262770 A JP 2000262770A JP 2002077124 A JP2002077124 A JP 2002077124A
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Japan
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signal
circuit
component
control voltage
charge
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JP2000262770A
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Hiromi Notani
宏美 野谷
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/089Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses
    • H03L7/0891Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector generating up-down pulses the up-down pulses controlling source and sink current generators, e.g. a charge pump
    • H03L7/0895Details of the current generators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • H03L7/0995Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作周波数に関わりなくジッタの少ない再生
クロックを生成できるリカバリー回路を提供する。 【解決手段】 アップ信号UPが入力されると、スイッ
チ1002がオンされ、キャパシタ1131が充電され
て制御電圧VCが上昇する。また、ダウン信号DWNが
入力されると、スイッチ1003がオンされ、キャパシ
タ1121が放電されてダウン信号DWNがキャパシタ
1121に保持される。そして、伝達信号EXEによっ
てスイッチ1120がオンされると、出力ノード113
5からキャパシタ1121へ電荷が注入され、出力ノー
ド1135上の制御電圧VCが低下する。また、リセッ
ト信号RSTによってスイッチ1122がオンされる
と、キャパシタ1121が増幅器1123によって充電
されてダウン信号DWNはキャンセルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信装置の受信
部において受信データに同期した再生クロックを生成す
るリカバリー回路に関し、特に、ジッタの少ない再生ク
ロックを生成するリカバリー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】データを送受信する通信装置の受信部に
おいて受信データに基づいて再生クロックを生成するリ
カバリー回路は、再生クロックの位相を受信データの位
相と比較することによって再生クロックを受信データに
同期させる。そして、受信部で受信される受信データは
NRZ(Non−Return Zero)信号であ
り、再生クロックはRZ(Return Zero)信
号であるため、両者の位相比較は、データのエッジにお
いて行なう必要がある。
【0003】図24を参照して、リカバリー回路に含ま
れる従来の位相比較回路500は、フリップフロップ5
10,520と、EX−ORゲート530,540とか
ら成る。フリップフロップ510は再生クロックCLK
の立ち上がりエッジに同期して駆動され、受信データD
INを入力信号として、出力信号をフリップフロップ5
20およびEX−ORゲート530,540へ出力す
る。フリップフロップ520は、再生クロックCLKの
立ち下がりエッジに同期して駆動され、フリップフロッ
プ510の出力信号を入力信号として、出力信号をEX
−ORゲート540へ出力する。EX−ORゲート53
0は、受信データとフリップフロップ510の出力信号
とを入力し、2つの入力信号の排他的論理和を演算し、
アップ信号UPを出力する。また、EX−ORゲート5
40は、フリップフロップ510の出力信号とフリップ
フロップ520の出力信号とを入力し、2つの信号の排
他的論理和を演算し、ダウン信号DWNを出力する。
【0004】図25を参照して、再生クロックCLKの
位相が受信データの位相に対して遅れている場合(図2
5の(b)参照)、フリップフロップ510は、再生ク
ロックCLKの立ち上がりに同期して信号D1を出力
し、EX−ORゲート530は、受信データDINと信
号D1との排他的論理和を演算してアップ信号UPを出
力する。また、フリップフロップ520は、フリップフ
ロップ510の出力信号D1を再生クロックCLKの立
ち下がりエッジに同期して保持し、信号D2を出力す
る。そして、EX−ORゲート540は、信号D1と信
号D2との排他的論理和を演算し、ダウン信号DWNを
出力する。この場合、アップ信号UPの幅は、ダウン信
号DWNの幅よりも広い。したがって、再生クロックC
LKの位相が受信データDINの位相よりも遅れている
とき、位相比較回路500は、幅の広いアップ信号UP
を出力する。
【0005】また、再生クロックCLKの位相が受信デ
ータDINの位相よりも進んでいる場合(図25の
(c)参照)、ダウン信号DWNの幅は、アップ信号U
Pの幅よりも広い。したがって、再生クロックCLKの
位相が受信データDINの位相よりも進んでいるとき、
位相比較回路500は幅の広いダウン信号DWNが出力
される。
【0006】さらに、再生クロックCLKの位相が受信
データDINの位相に一致したときは、同じ幅のアップ
信号UPとダウン信号DWNとを位相比較回路500は
出力する(図25の(a)参照)。
【0007】すなわち、位相比較回路500は、再生ク
ロックCLKの位相が受信データDINの位相に対して
遅れている場合、進んでいる場合、および一致している
場合のいずれにおいても受信データのエッジが入力され
ると、アップ信号UPおよびダウン信号DWNを出力す
る。そして、再生クロックCLKの位相が受信データD
INの位相よりも遅れているとき、アップ信号UPの幅
が狭くなってダウン信号DWNの幅と同じになるように
再生クロックCLKの位相が調整される。また、再生ク
ロックCLKの位相が受信データDINの位相よりも進
んでいるとき、ダウン信号DWNの幅が狭くなってアッ
プ信号UPの幅と同じになるように再生クロックCLK
の位相が調整される。
【0008】再生クロックCLKの位相調整は、位相比
較回路500の位相比較結果に基づいた制御電圧を電圧
制御発振器へ出力し、その制御電圧のレベルに応じて再
生クロックCLKの位相を変化させることによって行な
う。すなわち、制御電圧を電圧制御発振器へ供給する出
力ノードと接地ノードとの間にキャパシタを接続し、ア
ップ信号UPの幅に相当する電荷をキャパシタに充電す
ることにより制御電圧を上昇させ、ダウン信号の幅に相
当する電荷をキャパシタから放電させることによって制
御電圧を降下させて、再生クロックCLKの位相が受信
データDINの位相に一致するように制御電圧を調整す
る。したがって、再生クロックCLKの位相が受信デー
タDINの位相よりも遅れているとき、アップ信号UP
によるキャパシタへの充電とダウン信号DWNによるキ
ャパシタからの放電とが繰返され、全体としてはアップ
信号UPによるキャパシタへの充電時間の方がダウン信
号DWNによるキャパシタからの放電時間よりも長いよ
うに調整され、制御電圧は徐々に上昇される。また、再
生クロックCLKの位相が受信データDINの位相より
も進んでいるとき、アップ信号UPによるキャパシタへ
の充電とダウン信号DWNによるキャパシタからの放電
とが繰返され、全体としてはダウン信号DWNによるキ
ャパシタからの放電時間の方がアップ信号UPによるキ
ャパシタへの充電時間よりも長いように調整され、制御
電圧は徐々に降下される。さらに、再生クロックCLK
の位相が受信データDINの位相に一致しているとき、
アップ信号UPによるキャパシタへの充電とダウン信号
DWNによるキャパシタからの放電とが等しく繰返さ
れ、全体として制御電圧が保持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のリカバ
リー回路においては、再生クロックCLKの位相が受信
データDINの位相に一致している場合もアップ信号U
Pとダウン信号DWNとが受信データエッジにおいて繰
返し出力されるため、電圧制御発振器へ供給される制御
電圧は、出力されたアップ信号UPによるキャパシタへ
の充電とダウン信号DWNによるキャパシタからの放電
とが繰返されて、一定の電圧に保持される。そうする
と、充電と放電との間隔とが徐々に長くなった場合、電
圧制御発振器における電圧調整のタイミングがずれ、再
生クロックCLKにジッタが現れる問題があった。
【0010】そこで、本発明は、かかる問題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、動作周波数に
関わりなくジッタの少ない再生クロックを生成できるリ
カバリー回路を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によるリカバリ
ー回路は、再生クロックの位相を受信データの位相と比
較し、再生クロックの位相が受信データの位相よりも遅
れており、かつ、再生クロックが第1の論理である第1
の期間に受信データのエッジを検出したときアップ信号
を出力し、再生クロックの位相が受信データの位相より
も進んでいるとき、再生クロックが第2の論理である第
2の期間に受信データのエッジを検出した第1の成分
と、第2の期間において受信データの論理が一定である
ことを検出した第2の成分とから成るダウン信号を出力
する位相比較回路と、アップ信号が入力されると、制御
電圧を上昇させ、ダウン信号の第1の成分が入力される
と、制御電圧を降下させ、ダウン信号の第2の成分が入
力されると、第2の成分をキャンセルして制御電圧を保
持する制御電圧調整回路と、制御電圧のレベルに応じて
位相を変化させた再生クロックを生成し、その生成した
再生クロックを位相比較回路へ出力する電圧制御発振器
とを備える。
【0012】この発明によるリカバリー回路において
は、再生クロックの位相が受信データの位相よりも遅れ
ている場合、受信データのエッジを検出したアップ信号
が位相比較回路から制御電圧調整回路へ出力される。ま
た、再生クロックの位相が受信データの位相よりも進ん
でいる場合、受信データのエッジを検出したダウン信号
の第1の成分が位相比較回路から制御電圧調整回路へ出
力される。さらに、受信データのエッジに無関係なダウ
ン信号の第2の成分も検出され、位相比較回路から制御
電圧調整回路へ出力される。そうすると、制御電圧調整
回路は、アップ信号またはダウン信号の第1の成分に基
づいて、制御電圧の電圧レベルを上昇または降下させて
制御電圧を調整するとともに、ダウン信号の第2の成分
をキャンセルする。そして、電圧制御発振器は、制御電
圧調整回路からの制御電圧に基づいて再生クロックの位
相を調整する。
【0013】したがって、この発明によれば、再生クロ
ックの位相を受信データの位相に一致させることができ
るとともに、その一致させた状態において、ジッタの少
ない再生クロックを生成できる。
【0014】好ましくは、制御電圧調整回路は、供給さ
れる電荷に基づいて、制御電圧を上昇させ、または制御
電圧を降下させるループフィルタ回路と、アップ信号に
基づいて制御電圧を上昇させるための第1の電荷を供給
し、ダウン信号に基づいて制御電圧を降下させるための
第2の電荷を供給するチャージポンプ回路と、第1の電
荷をループフィルタ回路へ供給し、第1の成分が入力さ
れた場合、第2の電荷を一定期間保持した後にループフ
ィルタ回路へ供給し、第2の成分が入力された場合、第
2の電荷をキャンセルするサンプリング回路とを含む。
【0015】制御電圧調整回路においては、アップ信号
が入力されると、チャージポンプ回路からループフィル
タ回路へ第1の電荷が供給されて制御電圧が上昇され
る。また、ダウン信号の第1の成分が入力されると、チ
ャージポンプ回路は、第2の電荷をサンプリング回路を
介してループフィルタ回路へ供給する。つまり、チャー
ジポンプ回路は、サンプリング回路から第1の成分に相
当する電荷を受取り、サンプリング回路は、ループフィ
ルタ回路から第1の成分に相当する電荷を受取ることに
よって制御電圧を降下させるための第2の電荷がチャー
ジポンプ回路からループフィルタ回路へ伝達される。さ
らに、第2の成分が入力されると、チャージポンプ回路
はサンプリング回路へ第2の電荷を供給し、サンプリン
グ回路は、第2の電荷をキャンセルする。そして、ルー
プフィルタ回路は、供給された第1の電荷に基づいて制
御電圧を上昇させ、供給された第2の電荷に基づいて制
御電圧を降下させる。
【0016】したがって、この発明によれば、アップ信
号と、ダウン信号の第1の成分とを電荷の供給によって
ループフィルタ回路へ伝達し、ダウン信号の第2の成分
を電荷の供給によってサンプリング回路へ伝達し、キャ
ンセルするので、アナログ回路によって再生クロックの
位相調整と、ジッタの少ない再生クロックの生成とを実
現できる。
【0017】好ましくは、リカバリー回路の位相比較回
路は、第1の成分が入力された場合、第2の電荷をルー
プフィルタ回路へ伝達するための伝達信号と、第2の成
分が入力された場合、第2の電荷をキャンセルするため
のリセット信号とをさらに出力し、サンプリング回路
は、ダウン信号がチャージポンプ回路へ入力されると第
2の電荷をサンプリングして保持し、伝達信号が入力さ
れるとループフィルタ回路と導通し、リセット信号が入
力されると、制御電圧を一定に保持し、かつ、サンプリ
ング値を制御電圧と等しくする。
【0018】サンプリング回路は、第2の電荷になるま
で電荷をチャージポンプ回路へ放出し、その放出した電
荷をループフィルタ回路から補給することによってダウ
ン信号の第1の成分をループフィルタ回路へ伝達する。
また、サンプリング回路は、第2の電荷になるまで電荷
をチャージポンプ回路へ放出し、制御電圧を一定に保持
したまま放出した電荷をループフィルタ回路から補給す
ることによってダウン信号の第2の成分をキャンセルす
る。
【0019】したがって、この発明によれば、ダウン信
号の第1の成分を伝達する機能と、ダウン信号の第2の
成分をキャンセルする機能とを分離することができ、そ
れぞれの処理時間を長く設定できる。その結果、高周波
数の再生クロックにおいてもジッタを少なくできる。
【0020】好ましくは、リカバリー回路は、チャージ
ポンプ回路とループフィルタ回路との間に並列に接続さ
れた複数個のサンプリング回路を含む。
【0021】ダウン信号の第1の成分をループフィルタ
回路へ伝達する動作、およびダウン信号の第2の成分を
キャンセルする動作は、複数個のサンプリング回路によ
って分担される。
【0022】したがって、この発明によれば、1つの動
作を複数のサンプリング回路によって行なうことがで
き、1つの動作を行なう処理時間を長く設定できる。そ
の結果、サンプリング回路の個数倍の高周波数において
もジッタの少ない再生クロックを生成できる。
【0023】好ましくは、サンプリング回路は、チャー
ジポンプ回路から放出される第2の電荷をサンプリング
して保持する容量素子、伝達信号によって制御される第
1のスイッチ、リセット信号によって制御される第2の
スイッチ、および容量素子を制御電圧に等しくするアナ
ログバッファから成る。
【0024】容量素子は、チャージポンプ回路から放出
される第2の電荷をサンプリングして保持する。そし
て、伝達信号が入力されると第1のスイッチがオンして
第2の電荷はループフィルタ回路へ伝達され、リセット
信号が入力されると、第2のスイッチがオンされてアナ
ログバッファから電荷が供給されて第2の電荷はキャン
セルされる。
【0025】したがって、この発明によれば、容量素子
を用いて容易にサンプリング回路を実現できる。
【0026】好ましくは、リカバリー回路の制御電圧調
整回路は、ダウン信号の第2の成分をディジタル信号処
理によってキャンセルする。
【0027】制御電圧調整回路は、位相比較回路から入
力された第2の成分をディジタル的にキャンセルする。
【0028】したがって、この発明によれば、第2の成
分を迅速にキャンセルできる。好ましくは、リカバリー
回路の電圧制御発振器は、位相の異なる複数のクロック
をさらに生成し、制御電圧調整回路は、電圧制御発振器
へ制御電圧を供給する出力ノードと、複数のクロックを
入力し、位相比較回路から入力されたダウン信号の第1
および第2の成分を複数のクロックによってサンプリン
グして第1の成分のみを再生した再生信号を出力するサ
ンプリング回路と、位相比較回路からのアップ信号に基
づいて制御電圧を上昇させるための第1の電荷をループ
フィルタ回路へ供給し、サンプリング回路からの再生信
号に基づいて制御電圧を降下させるための第2の電荷を
ループフィルタ回路から受給するチャージポンプ回路
と、第1の電荷に基づいて出力ノード上の制御電圧を上
昇させ、第2の電荷に基づいて出力ノード上の前記制御
電圧を降下させるループフィルタ回路とを含む。
【0029】サンプリング回路は、位相比較回路から入
力されたダウン信号の第1および第2の成分と、複数の
クロックとに基づいて、第2の成分をキャンセルし、第
1の成分のみを再生した再生信号を生成する。チャージ
ポンプ回路は、位相比較回路からのアップ信号に基づい
て第1の電荷をループフィルタ回路へ供給し、サンプリ
ング回路からの再生信号に基づいて第2の電荷をループ
フィルタ回路へ供給する。そして、ループフィルタ回路
は、第1または第2の電荷に基づいて制御電圧を上昇さ
せ、または降下させる。つまり、信号処理段階において
第2の成分をキャンセルし、第1の成分のみを再生した
後に、電荷のやり取りが行なわれて制御電圧の調整が行
なわれる。
【0030】したがって、この発明によれば、電荷のや
り取りをせずに第2の成分をキャンセルできる。
【0031】好ましくは、リカバリー回路の位相比較回
路は、リセット信号をさらに出力し、サンプリング回路
は、複数のクロックによってダウン信号の第2の成分に
続いてリセット信号をサンプリングしたとき、ダウン信
号の第2の成分をキャンセルする。
【0032】複数のクロックによるダウン信号の第2の
成分のサンプリングに続いて、複数のクロックによって
リセット信号がサンプリングされると、第2の成分はキ
ャンセルされる。
【0033】したがって、リセット信号の有無によって
第2の成分をキャンセルできる。好ましくは、リカバリ
ー回路のサンプリング回路は、電流を一定に保持し、ダ
ウン信号の第1の成分の幅に応じて電流を流す時間を変
化させることによってチャージポンプ回路が第2の電荷
を受給するように再生信号を再生する。
【0034】サンプリング回路は、ダウン信号の第1の
成分の幅をチャージポンプ回路に電流が流れ込むときの
時間に対する重み付けに変換して再生信号を再生する。
そして、再生信号に基づいて決定される時間だけチャー
ジポンプ回路へ電流が流れ込み、チャージポンプ回路は
第2の電荷を受給する。
【0035】したがって、この発明によれば、ループフ
ィルタ回路へ電流が流れ込む時間をダウン信号の第1の
成分の幅に応じて変化させることによって第1の成分を
ループフィルタ回路へ伝達するのに必要な電荷のやり取
りを行なうことができる。
【0036】好ましくは、リカバリー回路のサンプリン
グ回路は、電流を流す時間を一定に保持し、ダウン信号
の第1の成分の幅に応じて電流値を変化させることによ
ってチャージポンプ回路が第2の電荷を受給するように
再生信号を再生する。
【0037】サンプリング回路は、ダウン信号の第1の
成分の幅をチャージポンプ回路に電流が流れ込むときの
電流値に対する重み付けに変換して再生信号を再生す
る。そして、再生信号に基づいて決定される電流値の電
流がチャージポンプ回路へ流れ込み、チャージポンプ回
路は第2の電荷を受給する。
【0038】したがって、この発明によれば、ループフ
ィルタ回路へ電流が流れ込むときの電流値をダウン信号
の第1の成分の幅に応じて変化させることによって第1
の成分をループフィルタ回路へ伝達するのに必要な電荷
のやり取りを行なうことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0040】[実施の形態1]図1を参照して、本発明
によるリカバリー回路を用いた通信装置40について説
明する。通信装置40は、データの受信部20とデータ
の送信部30とを備える。受信部20は、レシーバ10
と、リカバリー回路11と、入力ラッチ回路12と、n
分の1分周器13と、デマルチプレクサ14とを含む。
レシーバ10は、通信ケーブル1から受信データDIN
を受取り、その受取った受信データDINをリカバリー
回路11、および入力ラッチ回路12へ出力する。リカ
バリー回路11は、後述する方法によって受信データD
INの位相に同期した再生クロックCLKを生成する。
入力ラッチ回路12は、レシーバ10からの受信データ
DINを、リカバリー回路11からの再生クロックCL
Kの立ち上がりエッジに同期して一定期間ラッチし、そ
のラッチした受信データDINをデマルチプレクサ14
へ出力する。デマルチプレクサ14は、n分の1分周器
13によって再生クロックCLKをn分の1に分周した
クロックCLKnに同期して、受信データDINをnビ
ットの並列データに変換し、そのnビットの並列データ
をDSPへ出力する。
【0041】また、送信部30は、PLL回路15と、
n分の1分周器16と、マルチプレクサ17と、出力ラ
ッチ回路18と、ドライバ19とを含む。PLL回路1
5は、システムクロックSCKに同期した送信クロック
TCKを生成する。マルチプレクサ17は、n分の1分
周器16によって送信クロックTCKをn分の1に分周
したクロックTCKn同期して、DSPからのnビット
の並列データを1ビットのデータに多重して出力ラッチ
回路18へ出力する。出力ラッチ回路18は、送信クロ
ックTCKに同期してマルチプレクサ17からの1ビッ
トに多重されたデータをラッチし、ドライバ19へ出力
する。ドライバ19は、通信ケーブル1を介してデータ
を送信する。
【0042】したがって、本発明によるリカバリー回路
11は、通信装置40の受信部20に用いられ、受信デ
ータDINをnビットの並列データの変換し、受信デー
タDINの処理を行なうDSPへ受信データDINを伝
達する際の基準になる再生クロックCLKを生成するも
のである。
【0043】図2を参照して、本発明によるリカバリー
回路11は、位相比較回路110と、チャージポンプ1
11と、サンプリング回路112と、ループフィルタ1
13と、電圧制御発振器114とを備える。位相比較回
路110は、再生クロックCLKの位相を受信データD
INの位相と比較し、後述するようにアップ信号UP、
ダウン信号DWN、およびリセット信号RSTを出力す
る。チャージポンプ111は、後述するように、位相比
較回路110からのアップ信号UPまたはダウン信号D
WNに応じて、電圧制御発振器114へ出力する制御電
圧を調整するための電荷をサンプリング回路112へ出
力する。
【0044】サンプリング回路112は、後述する方法
によって、アップ信号UPに基づくチャージポンプ11
1からの電荷をそのままループフィルタ113へ供給
し、受信データDINのエッジにおいて検出されたダウ
ン信号に応じてチャージポンプ111から出力された電
荷を保持し、その保持した電荷をループフィルタ113
へ供給する。また、位相比較回路110が再生クロック
CLKのL(論理ロー)レベルの期間において、受信デ
ータDINのエッジを検出しなかったとき、サンプリン
グ回路112は位相比較回路110から入力されたダウ
ン信号をキャンセルする。
【0045】ループフィルタ113は、供給される電荷
によって制御電圧を調整し、その調整した制御電圧を電
圧制御発振器114へ出力する。電圧制御発振器114
は、ループフィルタ113からの制御電圧によって位相
を変換させた再生クロックCLKを生成し、その生成し
た再生クロックCLKを位相比較回路110へ出力す
る。
【0046】図3を参照して、位相比較回路110は、
エッジ検出回路1100と、RSラッチ1101,11
02と、フリップフロップ1103と、ANDゲート1
104〜1106とを含む。エッジ検出回路1100
は、受信データDINが入力され、受信データDINの
エッジを後述する方法によって検出し、エッジ検出信号
EDGを出力する。RSラッチ回路1101は、リセッ
ト優先のラッチ回路であり、エッジ検出回路1100か
らのエッジ検出信号EDGをラッチしたアップ信号UP
を出力する。RSラッチ回路1101は、再生クロック
CLKの反転クロック/CLKによってリセットされ
る。RSラッチ回路1102は、リセット優先のラッチ
回路であり、エッジ検出回路1100からのエッジ検出
信号EDGをラッチしたセット出力信号をフリップフロ
ップ1103へ出力し、リセット出力信号をANDゲー
ト1104へ出力する。RSラッチ回路1102は、再
生クロックCLKによってリセットされる。フリップフ
ロップ1103は、RSラッチ回路1102のセット出
力信号を、再生クロックCLKの1周期分だけ遅延させ
た出力信号をANDゲート1105へ出力し、反転出力
信号をANDゲート1106へ出力する。
【0047】ANDゲート1104は、RSラッチ回路
1102のセット出力信号と再生クロックCLKの反転
クロック/CLKとの論理積を演算し、ダウン信号DW
Nを出力する。ANDゲート1105は、フリップフロ
ップ1103の出力信号と再生クロックCLKとの論理
積を演算し、伝達信号EXEを出力する。ANDゲート
1106は、フリップフロップ1103の反転出力信号
と再生クロックCLKとの論理積とを演算し、リセット
信号RSTを出力する。
【0048】図4を参照して、エッジ検出回路1100
は、インバータ1110〜1116と、ANDゲート1
117,1118と、ORゲート1119とを含む。A
NDゲート1117は、インバータ1111の出力信号
とインバータ1116の出力信号との論理積を演算し、
ORゲート1119の一方の端子へ出力する。ANDゲ
ート1118は、インバータ1110の出力信号とイン
バータ1115の出力信号との論理積を演算し、ORゲ
ート1119の他方の端子へ出力する。
【0049】図5を参照して、インバータ1110は受
信データDINを反転させて遅延させた信号DIND3
をインバータ1111およびANDゲート1118へ出
力する。インバータ1111は、信号DIND3を反転
させて遅延させた信号DINをANDゲート1117お
よびインバータ1112へ出力する。インバータ111
1は、受信データDINを2回反転させた信号を出力す
るので、図5においては、インバータ1111の出力信
号を受信データDINと同じ信号DINにしている。イ
ンバータ1112〜1116は、信号DINを5回反転
させて遅延させた信号DIND1をANDゲート111
7へ出力する。また、インバータ1112〜1115
は、信号DINを4回反転させて遅延させた信号DIN
D2をANDゲート1118へ出力する。
【0050】ANDゲート1117は、信号DINと信
号DIND1との論理積を演算してエッジ信号EDG1
をORゲート1119の一方の端子へ出力する。AND
ゲート1118は、信号DIND2と信号DIND3と
の論理積を演算してエッジ信号EDG2をORゲート1
119の他方の端子へ出力する。そうすると、ORゲー
ト1119は、エッジ信号EDG1とエッジ信号EDG
2との論理和を演算してエッジ検出信号EDGを出力す
る。
【0051】図3および図6を参照して、エッジ検出回
路1100は、図4,5を参照して説明した方法によっ
てエッジ検出信号EDGを出力する。再生クロックCL
Kの位相が受信データDINの位相よりも遅れている場
合(図6の(b)参照)、RSラッチ回路1101は、
再生クロックCLKの反転クロック/CLKをリセット
信号としてエッジ検出信号EDGをラッチし、アップ信
号UP1を出力する。すなわち、アップ信号UP1は再
生クロックCLKがH(論理ハイ)レベルの期間に、受
信データDINのエッジと再生クロックCLKの立下り
との差に相当する幅を有する信号として出力される。R
Sラッチ回路1102は、再生クロックCLKをリセッ
ト信号としてエッジ検出信号EDGをラッチし、セット
出力信号をフリップフロップ1103へ出力し、リセッ
ト出力信号をANDゲート1104へ出力する。
【0052】そうすると、ANDゲート1104は、R
Sラッチ回路1102のリセット出力信号と、再生クロ
ックCLKの反転クロック/CLKとの論理積を演算し
てダウン信号DWN1を出力する。この場合、ダウン信
号DWN1は、受信データDINのエッジと無関係に再
生クロックCLKがL(論理ロー)レベルの期間に出力
され、再生クロックCLKの半周期分の幅を有する成分
K1から成る。また、フリップフロップ1103は、R
Sラッチ回路1102のセット出力信号を再生クロック
CLKの1周期分だけ遅延させた出力信号をANDゲー
ト1105へ出力し、反転出力信号をANDゲート11
06へ出力する。そして、ANDゲート1105は、フ
リップフロップ1103の出力信号と再生クロックCL
Kとの論理積を演算して伝達信号EXE1を出力する。
この場合、ダウン信号DWN1は、受信データDINの
エッジに起因した信号成分を含まないので、伝達信号E
XEはLレベルである。また、ANDゲート1106
は、フリップフロップ1103の反転出力信号と再生ク
ロックCLKとの論理積を演算してリセット信号RST
1を出力する。
【0053】また、再生クロックCLKの位相が受信デ
ータDINの位相よりも進んでいる場合(図6の(c)
参照)、エッジ検出信号EDGは再生クロックCLKが
Lレベルの期間に存在するので、RSラッチ回路110
1はLレベルのアップ信号UP2を出力する。また、A
NDゲート1104は、再生クロックCLKがLレベル
の期間に、再生クロックCLKの半周期分の幅を有する
成分k1と再生クロックCLKの立下りと受信データD
INのエッジとの差に相当する幅を有する成分k2とか
ら成るダウン信号DWNを出力する。そして、ANDゲ
ート1105は、再生クロックCLKがHレベルの期間
に伝達信号EXE2を出力する。伝達信号EXE2は、
ダウン信号DWN2の成分k2が検出される再生クロッ
クCLKの期間に隣接するHレベルの期間に検出され
る。また、ANDゲート1106は、再生クロックCL
KがLレベルの期間にリセット信号RST2を出力す
る。リセット信号RST2は、ダウン信号DWN2の成
分k1が検出される再生クロックCLKの期間に隣接す
るHレベルの期間に検出される。
【0054】さらに、再生クロックCLKの位相が受信
データDINの位相に一致しているとき、すなわち、再
生クロックCLKが受信データDINにロックしている
場合(図6の(a)参照)、RSラッチ回路1101
は、再生クロックCLKがHレベルの期間にアップ信号
UP3を出力する。再生クロックCLKが受信データD
INにロックしている場合、アップ信号UPは、本来、
受信データDINのエッジに起因した信号成分を含まな
い。しかし、再生クロックCLKの位相が受信データD
INの位相と、若干、ずれていることも考えられるた
め、図6の(a)においては、スパイク状の信号成分を
含むアップ信号UPが示されている。また、ANDゲー
ト1104は、再生クロックCLKがLレベルの期間に
ダウン信号DWN3を出力する。ダウン信号DWN3
は、受信データDINのエッジに無関係な再生クロック
CLKの半周期分の幅を有する成分k1と、スパイク状
の成分とから成る。この場合も、ダウン信号DWNは、
本来、受信データDINのエッジに起因した信号成分を
含まないが、アップ信号UPの場合と同様な理由により
スパイク状の成分を含むダウン信号DWNが示されてい
る。そして、ANDゲート1105は、再生クロックC
LKがHレベルの期間に伝達信号EXE3を出力する。
伝達信号EXE3は、ダウン信号DWN3のスパイク状
の成分が検出される再生クロックCLKの期間に隣接す
るHレベルの期間に検出される。また、ANDゲート1
106は、再生クロックCLKがLレベルの期間にリセ
ット信号RST3を出力する。リセット信号RST3
は、ダウン信号DWN3の成分k1が検出される再生ク
ロックCLKの期間に隣接するHレベルの期間に検出さ
れる。
【0055】以上により、位相比較回路110は、再生
クロックCLKの位相と受信データDINの位相との位
相差に応じて、アップ信号UP1〜3、ダウン信号DW
N1〜3、伝達信号EXE1〜3、およびリセット信号
RST1〜3を出力する。
【0056】図7を参照して、チャージポンプ111
は、電流源1001,1004と、スイッチ1002,
1003とを備える。電流源1001およびスイッチ1
002は、電源ノード1005と出力ノード1135と
の間に直列に接続される。また、スイッチ1002は位
相比較回路110からのアップ信号UPによってオン、
オフされる。スイッチ1003および電流源1004
は、接地ノード1006と出力ノード1007との間に
直列に接続される。また、スイッチ1003は、位相比
較回路110からのダウン信号DWNによってオン、オ
フされる。チャージポンプ111は、位相比較回路11
0からアップ信号UPが入力されるとスイッチ1002
がオンされ、電流源1001によって出力ノード113
5へ電流(電荷)を供給する。また、チャージポンプ1
11は、位相比較回路110からダウン信号DWNが入
力されると、スイッチ1003がオンされ、電流源10
04によって出力ノード1007から接地ノード100
6へ電流(電荷)が供給される。
【0057】サンプリング回路112は、スイッチ11
20,1122と、キャパシタ1121と、増幅器11
23とを備える。スイッチ1120は、出力ノード10
07と出力ノード1135との間に配置され、位相比較
回路110からの伝達信号EXEによってオン、オフさ
れる。キャパシタ1121は、出力ノード1007と接
地ノード1124との間に配置される。そして、キャパ
シタ1121は、スイッチ1122がオンされると充電
され、スイッチ1003または1120がオンされると
放電される。スイッチ1122は、ノード1125と増
幅器1123との間に配置され、位相比較回路110か
らのリセット信号RSTによってオン、オフされる。増
幅器1123は、スイッチ1122と接点1133との
間に配置される。そして、増幅器1123は、スイッチ
1122がオンされると、接点1133の電圧を増幅し
てキャパシタ1121を充電する。
【0058】ループフィルタ113は、抵抗1130
と、キャパシタ1131とを備える。抵抗1130およ
びキャパシタ1131は、出力ノード1135と接地ノ
ード1132との間に直列に接続される。そして、スイ
ッチ1002がオンされると、キャパシタ1131は充
電される。また、スイッチ1120がオンされると、キ
ャパシタ1131は放電される。出力ノード1135は
電圧制御発振器114へ制御電圧VCを供給する。
【0059】位相比較回路110からHレベルのアップ
信号UPが入力されると、スイッチ1002がオンさ
れ、電流源1001は出力ノード1135へ電流(電
荷)を供給する。そうすると、ループフィルタ113の
キャパシタ1131は、アップ信号UPのパルス幅に相
当する分だけ充電され、出力ノード1135上の制御電
圧VCの電圧レベルが上昇する。また、位相比較回路1
10からHレベルのダウン信号DWNが入力されると、
スイッチ1003がオンされ、キャパシタ1121は、
電流源1004を介して接地ノード1006へ放電され
る。キャパシタ1121が放電されることによって、ダ
ウン信号DWNはサンプリング回路112にサンプリン
グされる。そして、位相比較回路110からHレベルの
伝達信号EXEが入力されると、スイッチ1120がオ
ンされてキャパシタ1121が充電されるため、出力ノ
ード1135の電位が下がり、制御電圧VCの電圧レベ
ルが低下する。この場合、サンプリング回路112のキ
ャパシタ1121は電荷をチャージポンプ111へ放出
し、蓄積された電荷は減少する。そして、減少した電荷
によってダウン信号DWNを保持する。したがって、チ
ャージポンプ111は、ダウン信号DWNを保持するた
めの電荷をサンプリング回路112に供給することにな
る。同様に、サンプリング回路112のキャパシタ11
21は、ループフィルタ113のキャパシタ1131か
ら、チャージポンプ111へ放出した電荷を補給するこ
とによって、ループフィルタ113のキャパシタ113
1は電荷が減少し、その減少した電荷によって制御電圧
VCの電圧レベルを低下させる。したがって、サンプリ
ング回路112は、制御電圧VCの電圧レベルを降下さ
せる電荷をループフィルタ113へ供給することにな
る。
【0060】また、スイッチ1003がオンされてキャ
パシタ1121が放電することによってダウン信号DW
Nがサンプリング回路112にサンプリングされた後
に、位相比較回路110からHレベルのリセット信号R
STが入力されると、スイッチ1122がオンされてキ
ャパシタ1121は増幅器1123によって充電され
る。その結果、サンプリングされたダウン信号DWNが
キャンセルされる。この場合、サンプリング回路112
のキャパシタ1121は電荷をチャージポンプ111へ
放出し、蓄積された電荷は減少する。そして、減少した
電荷によってダウン信号DWNを保持する。したがっ
て、チャージポンプ111は、ダウン信号DWNを保持
するための電荷をサンプリング回路112に供給するこ
とになる。
【0061】図6に示すように伝達信号EXEは、ダウ
ン信号DWNのうち、信号成分k2が検出された再生ク
ロックCLKの期間の次のHレベルの期間にサンプリン
グ回路112へ出力される。したがって、再生クロック
CLKと受信データDINのエッジとの位相差を表す信
号成分k2は、スイッチ1003をオンにしてキャパシ
タ1121を放電させるため、一旦、サンプリング回路
112へサンプリングされる。そして、その後、伝達信
号EXEによってスイッチ1120がオンされて、キャ
パシタ1131に蓄積された電荷によってキャパシタ1
121が充電され、出力ノード1135の電位が下がる
ことによってサンプリングされた信号成分k2は出力ノ
ード1135へ伝達される。そして、制御電圧VCの電
圧レベルが下がる。
【0062】また、図6に示すようにリセット信号RS
Tは、ダウン信号DWNのうち、信号成分k1が検出さ
れた再生クロックCLKの期間の次のHレベルの期間に
サンプリング回路112へ出力される。したがって、再
生クロックCLKと受信データDINのエッジとの位相
差に無関係な信号成分k1は、スイッチ1003をオン
してキャパシタ1121を放電させるため、一旦、サン
プリング回路112へサンプリングされる。そして、そ
の後、リセット信号RSTによってスイッチ1122が
オンされて、キャパシタ1121が増幅器1123によ
って充電されることによってサンプリングされた信号成
分k1はキャンセルされる。この場合、制御電圧VCの
電圧レベルは変化しない。
【0063】つまり、サンプリング回路112は、受信
データDINのエッジに基づくアップ信号UP、または
受信データDINのエッジに基づくダウン信号DWN
(信号成分k2)が入力されると、アップ信号UPまた
はダウン信号DWNをループフィルタ113へ伝達し、
受信データDINのエッジに無関係なダウン信号DWN
(信号成分k1)が入力されると、そのダウン信号DW
Nをキャンセルする。したがって、再生クロックCLK
の位相が受信データDINの位相に一致している場合、
位相比較回路110から信号成分k1から成るダウン信
号DWNが入力されても、サンプリング回路112は、
そのダウン信号DWNをキャンセルするので、信号成分
k1が入力されることによってキャパシタ1131が放
電して制御電圧VCの電圧レベルが低下することがな
い。つまり、再生クロックCLKの位相が受信データD
INの位相にロックしているとき、ループフィルタ11
3から出力される制御電圧VCは一定の電圧レベルを保
持する。
【0064】上述したように、チャージポンプ111、
サンプリング回路112、およびループフィルタ113
は、位相比較回路110における比較結果に基づいて制
御電圧VCの電圧レベルを調整する。したがって、チャ
ージポンプ111、サンプリング回路112、およびル
ープフィルタ113は、制御電圧調整回路を構成する。
そして、制御電圧調整回路は、位相比較回路110から
のアップ信号UPに基づいて、再生クロックCLKの位
相が受信データDINの位相に一致する最適制御電圧に
なるように、制御電圧の電圧レベルを上昇させる。ま
た、制御電圧調整回路は、位相比較回路110からのダ
ウン信号DWNの信号成分k2に基づいて、再生クロッ
クCLKの位相が受信データDINの位相に一致する最
適制御電圧になるように、制御電圧の電圧レベルを降下
させる。
【0065】図8を参照して、電圧制御発振器114
は、PチャネルMOSトランジスタ1141,114
2,1149〜1155と、NチャネルMOSトランジ
スタ1143,1144,1163〜1169と、抵抗
1145,1146と、インバータ1156〜1162
とを備える。PチャネルMOSトランジスタ1141、
NチャネルMOSトランジスタ1143、および抵抗1
145は電源ノード1147と接地ノード1148との
間に直列に接続される。そして、NチャネルMOSトラ
ンジスタ1143は、ループフィルタ113からの制御
電圧VCをゲート端子に受ける。また、PチャネルMO
Sトランジスタ1142、NチャネルMOSトランジス
タ1144、および抵抗1146は、電源ノード114
7と接地ノード1148との間に直列に接続される。そ
して、NチャネルMOSトランジスタ1144はダイオ
ード接続として接続される。
【0066】PチャネルMOSトランジスタ1149〜
1155、インバータ1156〜1162、およびNチ
ャネルMOSトランジスタ1163〜1169は、リン
グオシレータを構成する。そして、図8は、7段のリン
グオシレータを示す。PチャネルMOSトランジスタ1
149,インバータ1156,およびNチャネルMOS
トランジスタ1163、PチャネルMOSトランジスタ
1150,インバータ1157,およびNチャネルMO
Sトランジスタ1164、PチャネルMOSトランジス
タ1151,インバータ1158,およびNチャネルM
OSトランジスタ1165、PチャネルMOSトランジ
スタ1152,インバータ1159,およびNチャネル
MOSトランジスタ1166、PチャネルMOSトラン
ジスタ1153,インバータ1160,およびNチャネ
ルMOSトランジスタ1167、PチャネルMOSトラ
ンジスタ1154,インバータ1161,およびNチャ
ネルMOSトランジスタ1168、PチャネルMOSト
ランジスタ1155,インバータ1159,およびNチ
ャネルMOSトランジスタ1169の各々は、電源ノー
ド1147と接地ノード1148との間に直列に接続さ
れ、7段のリングオシレータの各段を構成する。
【0067】NチャネルMOSトランジスタ1143の
ゲート端子に印加される制御電圧VCの電圧レベルによ
って、電源ノード1147からPチャネルMOSトラン
ジスタ1141、NチャネルMOSトランジスタ114
3、および抵抗1145を介して接地ノード1148へ
流れる電流値が異なり、ノード1170における電圧レ
ベルも異なる。ノード1170における電圧は、Pチャ
ネルMOSトランジスタ1142のゲート端子にも印加
されるため、ノード1170における電圧は、電源ノー
ド1147からPチャネルMOSトランジスタ114
2、NチャネルMOSトランジスタ1144、および抵
抗1146を介して接地ノード1148へ流れる電流値
を制御する。その結果、ノード1171における電圧レ
ベルは、ノード1170における電圧レベルによって異
なる。
【0068】ノード1170における電圧は、7段のリ
ングオシレータのPチャネルMOSトランジスタ114
9〜1155のゲート端子にも印加される。また、ノー
ド1171における電圧は、7段のリングオシレータの
NチャネルMOSトランジスタ1163〜1169のゲ
ート端子に印加される。さらに、7段目のインバータ1
162から出力される再生クロックCLKは、1段目の
インバータ1156へフィードバックされる。したがっ
て、制御電圧VCの電圧レベルが変動すると、ノート1
170,1171における電圧が変動し、その電圧レベ
ルに応じて7段のリングシレータの各段における遅延時
間が変化し、位相の異なる再生クロックCLKが生成さ
れる。また、ノード1172〜1178の各々から、そ
れぞれ、位相の異なる再生クロックCLK0〜CLK6
が出力される。
【0069】図6〜8を参照して、再生クロックCLK
の位相が受信データDINの位相よりも進んでいる場合
(図6の(c)参照)、サンプリング回路112は、位
相比較回路110から入力されるダウン信号DWNの信
号成分k2をループフィルタ113へ伝達し、ループフ
ィルタ113は、電圧レベルを下げた制御電圧VCを出
力する。この場合、ダウン信号DWNの信号成分k1は
キャンセルされる。そうすると、電圧制御発振器114
のノード1170,1171における電位は低下し、イ
ンバータ1156〜1162の各々に高い電圧が印加さ
れる。そうすると、電圧制御発振器114は、位相を大
きく遅延させた再生クロックCLKを生成する。これに
より、再生クロックCLKの位相が徐々に遅延されて受
信データDINの位相に一致する。
【0070】また、再生クロックCLKの位相が受信デ
ータDINの位相よりも遅れている場合(図6の(b)
参照)、サンプリング回路112は、位相比較回路11
0からのアップ信号UPをループフィルタ113へ伝達
し、ループフィルタ113は、電圧レベルを上げた制御
電圧VCを出力する。この場合、サンプリング回路11
2は、位相比較回路110から入力されたダウン信号D
WNの信号成分k1をキャンセルする。そうすると、電
圧制御発振器114のノード1170,1171におけ
る電位は上昇し、インバータ1156〜1162の各々
に低い電圧が印加される。そうすると、電圧制御発振器
114は、位相を小さく遅延させた再生クロックCLK
を生成する。これにより、再生クロックCLKの位相が
徐々に進み、受信データDINの位相に一致する。
【0071】さらに、再生クロックCLKの位相が受信
データDINの位相にロックしている場合(図6の
(a)参照)、サンプリング回路112は、位相比較回
路110からのアップ信号UPのスパイク状の信号成
分、およびダウン信号DWNのスパイク状の信号成分を
ループフィルタ113へ伝達し、ダウン信号DWNの信
号成分k1をキャンセルする。アップ信号UPのスパイ
ク状の信号成分によってチャージポンプ111のスイッ
チ1002は、一瞬、オンされ、微少な電流が出力ノー
ド1135へ流れるが、これによって制御電圧VCは殆
ど変化しない。同様に、ダウン信号DWNのスパイク状
の信号成分によってチャージポンプ111のスイッチ1
004は、一瞬、オンされ、キャパシタ1121は、一
瞬、放電される。しかし、キャパシタ1121における
放電量は少ないので、ノード1125における電位は殆
ど変化しない。その結果、伝達信号EXEによってスイ
ッチ1120がオンされても、制御電圧VCは殆ど変化
しない。また、サンプリング回路112は、上述したよ
うにダウン信号DWNの信号成分k1をキャンセルする
ので、制御電圧VCは、信号成分k1によって変化しな
い。したがって、再生クロックCLKの位相が受信デー
タDINの位相にロックしている場合、ループフィルタ
113は、殆ど、一定に保持された制御電圧VCを電圧
制御発振器114へ出力する。その結果、電圧制御発振
器114は、一定の位相を有する再生クロックCLKを
生成する。
【0072】実施の形態1によれば、リカバリー回路1
1は、受信データDINのエッジに無関係なダウン信号
DWNをキャンセルするので、再生クロックCLKの位
相が受信データDINの位相にロックした状態において
ジッタの少ない再生クロックCLKを生成できる。
【0073】[実施の形態2]図9を参照して、実施の
形態2によるリカバリー回路11Aは、実施の形態1に
よるリカバリー回路11の位相比較回路110、チャー
ジポンプ111、およびサンプリング回路112を、そ
れぞれ、位相比較回路110A、チャージポンプ111
A、およびサンプリング回路112Aに代えたものであ
り、その他はリカバリー回路11と同じである。位相比
較回路110Aは、アップ信号UP、およびダウン信号
DWN0,DWN00をチャージポンプ111Aへ出力
し、リセット信号RST0,RST00をサンプリング
回路112Aへ出力する。
【0074】図10を参照して、位相比較回路110A
は、位相比較回路110にデマルチプレクサ1107〜
1109と、フリップフロップ1500〜1503とを
追加したものであり、その他は位相比較回路110と同
じである。デマルチプレクサ1107は、再生クロック
CLKに同期してダウン信号DWNをダウン信号DWN
0,DWN00に分離する。デマルチプレクサ1108
は、再生クロックCLKに同期して伝達信号EXEを伝
達信号EXE01,EXE02に分離する。デマルチプ
レクサ1109は、再生クロックCLKに同期してリセ
ット信号RSTをリセット信号RST01,RST02
に分離する。
【0075】フリップフロップ1500は、伝達信号E
XE01のパルス幅を2倍した伝達信号EXE0を出力
する。フリップフロップ1501は、伝達信号EXE0
2のパルス幅を2倍した伝達信号EXE00を出力す
る。フリップフロップ1502は、リセット信号RST
01のパルス幅を2倍したリセット信号RST0を出力
する。フリップフロップ1503は、リセット信号RS
T02のパルス幅を2倍したリセット信号RST00を
出力する。
【0076】図11を参照して、再生クロックCLKの
位相が受信データDINの位相よりも進んでいる場合の
ダウン信号DWN0,DWN00、伝達信号EXE0,
EXE00、およびリセット信号RST0,RST00
の生成について説明する。図11は、実施の形態1にお
ける図6の(c)に相当する図である。ANDゲート1
104が図6の(c)に示すダウン信号DWN2に相当
するダウン信号DWNを出力すると、デマルチプレクサ
1107は再生クロックCLKの各立下りに同期してダ
ウン信号DWN2を時分割したダウン信号DWN0とダ
ウン信号DWN00とを出力する。
【0077】また、ANDゲート1105が図6の
(c)に示す伝達信号EXE2に相当する伝達信号EX
Eを出力すると、デマルチプレクサ1108は、再生ク
ロックCLKの各立下りに同期して伝達信号EXE2を
時分割した伝達信号EXE01と伝達信号EXE02と
を出力する。さらに、ANDゲート1106が図6の
(c)に示すリセット信号RST2に相当するリセット
信号RSTを出力すると、デマルチプレクサ1109
は、再生クロックCLKの各立下りに同期してリセット
信号RST2を時分割したリセット信号RST01とリ
セット信号RST02とを出力する。
【0078】そうすると、フリップフロップ1500
は、伝達信号EXE01のパルス幅を2倍した伝達信号
EXE0を出力する。フリップフロップ1501は、伝
達信号EXE02のパルス幅を2倍した伝達信号EXE
00を出力する。
【0079】また、フリップフロップ1502は、リセ
ット信号RST01のパルス幅を2倍したリセット信号
RST0を出力する。フリップフロップ1503は、リ
セット信号RST02のパルス幅を2倍したリセット信
号RST00を出力する。
【0080】図11においては、伝達信号EXE0およ
びリセット信号RST00はLレベルの信号であるが、
これは、デマルチプレクサ1108,1109における
時分割のタイミングに起因するものである。
【0081】なお、再生クロックCLKの位相が受信デ
ータDINの位相よりも遅れている場合、および再生ク
ロックCLKの位相が受信データDINの位相に一致し
ている場合も、図11に示すのと同じようにダウン信号
DWN0,DWN00、およびリセット信号RST0,
RST00が生成される。
【0082】図12を参照して、サンプリング回路11
2Aは、サンプリング回路1200Aとサンプリング回
路1200Bとからなる。そして、サンプリング回路1
200A,1200Bは、チャージポンプ111Aとル
ープフィルタ113との間に並列に接続される。
【0083】チャージポンプ111Aは、電流源100
1,1004と、スイッチ1002,1003A,10
03Bとを含む。電流源1001,1004、およびス
イッチ1002は、実施の形態1と同じである。スイッ
チ1003Aは、位相比較回路110Aから入力される
ダウン信号DWN0によってオン、オフされる。また、
スイッチ1003Bは、位相比較回路110Aから入力
されるダウン信号DWN00によってオン、オフされ
る。
【0084】サンプリング回路1200Aは、スイッチ
1120A,1122Aと、キャパシタ1121Aと、
増幅器1123とを含む。スイッチ1120Aは、位相
比較回路110Aから入力される伝達信号EXE0によ
ってオン、オフされる。スイッチ1122Aは、位相比
較回路110Aから入力されるリセット信号RST0に
よってオン、オフされる。キャパシタ1121Aは、ダ
ウン信号DWN0によってチャージポンプ111Aのス
イッチ1003Aがオンされると放電され、伝達信号E
XE0によってスイッチ1120Aがオンされると出力
ノード1135から電荷が注入されて充電される。キャ
パシタ1121Aが放電されることによってダウン信号
DWN0がサンプリング回路1200Aにサンプリング
され、その後、キャパシタ1121Aが充電されること
によってダウン信号DWN0がループフィルタ113へ
伝達される。また、キャパシタ1121Aが放電された
後、リセット信号RST0によってスイッチ1122A
がオンされるとキャパシタ1121Aは増幅器1123
によって充電される。これによって、サンプリング回路
1200Aは、一旦、サンプリングしたダウン信号DW
N0をキャンセルする。
【0085】サンプリング回路1200Bは、スイッチ
1120B,1122Bと、キャパシタ1121Bと、
増幅器1123とを含む。スイッチ1120Bは、伝達
信号EXE00によってオン、オフされる。スイッチ1
122Bは、リセット信号RST00によってオン、オ
フされる。キャパシタ1121Bは、ダウン信号DWN
00によってチャージポンプ111Aのスイッチ100
3Bがオンされると放電され、伝達信号EXE00によ
ってスイッチ1120Bがオンされると出力ノード11
35から電荷が注入されて充電される。キャパシタ11
21Bが放電されることによってダウン信号DWN00
がサンプリング回路1200Bにサンプリングされ、そ
の後、キャパシタ1121Bが充電されることによって
ダウン信号DWN00がループフィルタ113へ伝達さ
れる。また、キャパシタ1121Bが放電された後、リ
セット信号RST00によってスイッチ1122Bがオ
ンされるとキャパシタ1121Bは増幅器1123によ
って充電される。これによって、サンプリング回路12
00Bは、一旦、サンプリングしたダウン信号DWN0
0をキャンセルする。
【0086】図11に示すダウン信号DWN0の信号成
分D1によってスイッチ1003Aがオンされるとキャ
パシタ1121Aが放電し、サンプリング回路1200
Aは信号成分D1をサンプリングする。そして、伝達信
号EXE0はLレベルであるのでスイッチ1120Aは
オフのままであり、サンプリング回路1200Aは、サ
ンプリングした信号成分D1をループフィルタ113へ
伝達しない。その後、位相比較回路110Aからリセッ
ト信号RST0が入力されると、スイッチ1122Aが
再生クロックCLKの期間T1だけオンされ、キャパシ
タ1121Aは増幅器1123によって充電される。そ
の結果、サンプリングされた信号成分D1はキャンセル
される。同様に、ダウン信号DWN0の信号成分D2
は、サンプリング回路1200Aにサンプリングされ
る、そして、再生クロックCLKの期間T2においてキ
ャパシタ1121Aが増幅器1123によって充電され
る。その結果、サンプリングされた信号成分D2はキャ
ンセルされる。つまり、サンプリング回路1200A
は、受信データDINのエッジに無関係なダウン信号D
WN0をキャンセルする。
【0087】また、図11に示すダウン信号DWN00
の信号成分D3によってスイッチ1003Bがオンされ
ると、キャパシタ1121Bが放電し、サンプリング回
路1200Bは信号成分D3をサンプリングする。そし
て、位相比較回路110Aから伝達信号EXE00が入
力されると、再生クロックCLKの期間T3においてス
イッチ1120Bがオンされ、出力ノード1135から
キャパシタ1121Bへ電荷が注入される。これによ
り、キャパシタ1121Bは、再生クロックCLKの期
間T3において充電され、サンプリングされた信号成分
D3はループフィルタ113へ伝達される。そして、ル
ープフィルタ113は、信号成分D3による降下された
電圧レベルの制御電圧VCを電圧制御発振器114へ出
力し、電圧制御発振器114は、入力された制御電圧V
Cに基づいて位相を調整した再生クロックCLKを生成
する。
【0088】同様に、ダウン信号DWN00の信号成分
D4もサンプリング回路1200Bにサンプリングさ
れ、その後、伝達信号EXE00によって再生クロック
CLKの期間T4においてスイッチ1120Bがオンさ
れ、キャパシタ1121Bが充電される。そして、信号
成分D4は、ループフィルタ113へ伝達され、上述し
たように再生クロックCLKの位相調整が行なわれる。
つまり、サンプリング回路1200Bは、受信データD
INのエッジと再生クロックCLKとの位相差に基づく
ダウン信号DWNをループフィルタ113へ伝達する。
なお、リセット信号RST00はLレベルであるので、
スイッチ1122Bはオフされたままであり、サンプリ
ング回路1200Bへサンプリングされた信号成分D
3,4はキャンセルされない。
【0089】なお、位相比較回路110Aからアップ信
号UPが入力されると、実施の形態1と同様にして制御
電圧VCの電圧レベルが調整される。
【0090】上述したように、サンプリング回路120
0Aは、再生クロックCLKの1周期の期間にダウン信
号DWN0をキャンセルし、サンプリング回路1200
Bは、再生クロックCLKの1周期の期間にダウン信号
DWN00をループフィルタ113へ伝達する。したが
って、2個のサンプリング回路1200A,1200B
を用いることによって、位相比較回路110Aからのダ
ウン信号DWN00をループフィルタ113へ伝達する
期間、および位相比較回路110Aからのダウン信号D
WN0をキャンセルする期間を実施の形態1の場合に比
べ、2倍にすることができる。その結果、リカバリー回
路11Aの周波数が2倍になっても再生クロックCLK
の位相を受信データDINの位相に一致させ、かつ、ジ
ッタの少ない再生クロックCLKを生成できる。
【0091】実施の形態1においては、受信データDI
Nのエッジに無関係なダウン信号DWNの成分k1をキ
ャンセルする動作、および受信データDINのエッジを
検出したダウン信号DWNの成分k2をループフィルタ
113へ伝達する動作は、1つのサンプリング回路11
2によって行なわれる。したがって、実施の形態1にお
いては、ANDゲート1105によって出力された伝達
信号EXEのパルス成分、およびANDゲート1106
によって出力されたリセット信号RSTのパルス成分を
単に2倍にするだけでは、上記2つの動作期間を2倍に
することができない。伝達信号EXEとリセット信号R
STとを単に2倍しただけでは、スイッチ1120,1
122が同時にオンされる期間が存在し、上記2つの動
作を正確に行なうことができないからである。
【0092】そこで、実施の形態2のサンプリング回路
112Aのように2個のサンプリング回路を並列に接続
することが、上記2つの動作を行なう期間を長くするた
めの必須用件である。
【0093】また、実施の形態2によるリカバリー回路
は、図13に示すリカバリー回路11Bであっても良
い。リカバリー回路11Bは、リカバリー回路11の位
相比較回路110、チャージポンプ111、およびサン
プリング回路112を、それぞれ、位相比較回路110
B、チャージポンプ111B、およびサンプリング回路
112Bに代えたものであり、その他は、リカバリー回
路11と同じである。
【0094】位相比較回路110Bは、アップ信号U
P、ダウン信号DWN0,DWN00,DWN000を
チャージポンプ111Bへ出力し、リセット信号RST
0,RST00,RST000をサンプリング回路11
2Bへ出力する。
【0095】図14を参照して、位相比較回路110B
は、位相比較回路110にデマルチプレクサ1504〜
1506と、フリップフロップ1507〜1512とを
追加したものであり、その他は位相比較回路110と同
じである。デマルチプレクサ1504は、再生クロック
CLKに同期してダウン信号DWNをダウン信号DWN
0,DWN00,DWN000に分離する。デマルチプ
レクサ1505は、再生クロックCLKに同期して伝達
信号EXEを伝達信号EXE01,EXE02,EXE
03に分離する。デマルチプレクサ1506は、再生ク
ロックCLKに同期してリセット信号RSTをリセット
信号RST01,RST02,RST03に分離する。
【0096】フリップフロップ1507は、伝達信号E
XE01のパルス幅を2倍した伝達信号EXE0を出力
する。フリップフロップ1508は、伝達信号EXE0
2のパルス幅を2倍した伝達信号EXE00を出力す
る。フリップフロップ1509は、伝達信号EXE03
のパルス幅を2倍した伝達信号EXE000を出力す
る。フリップフロップ1510は、リセット信号RST
01のパルス幅を2倍したリセット信号RST0を出力
する。フリップフロップ1511は、リセット信号RS
T02のパルス幅を2倍したリセット信号RST00を
出力する。フリップフロップ1512は、リセット信号
RST03のパルス幅を2倍したリセット信号RST0
00を出力する。
【0097】図15を参照して、サンプリング回路11
2Bは、サンプリング回路1200A、サンプリング回
路1200B、およびサンプリング回路1200Cから
なる。そして、サンプリング回路1200A,1200
B,1200Cは、チャージポンプ111Bとループフ
ィルタ113との間に並列に接続される。
【0098】チャージポンプ111Aは、電流源100
1,1004と、スイッチ1002,1003A,10
03B,1003Cとを含む。電流源1001,100
4、およびスイッチ1002は、実施の形態1と同じで
ある。スイッチ1003Aは、位相比較回路110Bか
ら入力されるダウン信号DWN0によってオン、オフさ
れる。また、スイッチ1003Bは、位相比較回路11
0Bから入力されるダウン信号DWN00によってオ
ン、オフされる。さらに、スイッチ1003Cは、位相
比較回路110Bから入力されるダウン信号DWN00
0によってオン、オフされる。
【0099】サンプリング回路1200Aは、スイッチ
1120A,1122Aと、キャパシタ1121Aと、
増幅器1123Aとを含む。スイッチ1120Aは、位
相比較回路110Bから入力される伝達信号EXE0に
よってオン、オフされる。スイッチ1122Aは、位相
比較回路110Bから入力されるリセット信号RST0
によってオン、オフされる。キャパシタ1121Aは、
ダウン信号DWN0によってチャージポンプ111Bの
スイッチ1003Aがオンされると放電され、伝達信号
EXE0によってスイッチ1120Aがオンされると出
力ノード1135から電荷が注入されて充電される。キ
ャパシタ1121Aが放電されることによってダウン信
号DWN0がサンプリング回路1200Aにサンプリン
グされ、その後、キャパシタ1121Aが充電されるこ
とによってダウン信号DWN0がループフィルタ113
へ伝達される。また、キャパシタ1121Aが放電され
た後、リセット信号RST0によってスイッチ1122
Aがオンされるとキャパシタ1121Aは増幅器112
3Aによって充電される。これによって、サンプリング
回路1200Aは、一旦、サンプリングしたダウン信号
DWN0をキャンセルする。
【0100】サンプリング回路1200Bは、スイッチ
1120B,1122Bと、キャパシタ1121Bと、
増幅器1123Bとを含む。スイッチ1120Bは、伝
達信号EXE00によってオン、オフされる。スイッチ
1122Bは、リセット信号RST00によってオン、
オフされる。キャパシタ1121Bは、ダウン信号DW
N00によってチャージポンプ111Bのスイッチ10
03Bがオンされると放電され、伝達信号EXE00に
よってスイッチ1120Bがオンされると出力ノード1
135から電荷が注入されて充電される。キャパシタ1
121Bが放電されることによってダウン信号DWN0
0がサンプリング回路1200Bにサンプリングされ、
その後、キャパシタ1121Bが充電されることによっ
てダウン信号DWN00がループフィルタ113へ伝達
される。また、キャパシタ1121Bが放電された後、
リセット信号RST00によってスイッチ1122Bが
オンされるとキャパシタ1121Bは増幅器1123B
によって充電される。これによって、サンプリング回路
1200Bは、一旦、サンプリングしたダウン信号DW
N00をキャンセルする。
【0101】サンプリング回路1200Cは、スイッチ
1120C,1122Cと、キャパシタ1121Cと、
増幅器1123Cとを含む。スイッチ1120Cは、伝
達信号EXE000によってオン、オフされる。スイッ
チ1122Cは、リセット信号RST000によってオ
ン、オフされる。キャパシタ1121Cは、ダウン信号
DWN000によってチャージポンプ111Bのスイッ
チ1003Cがオンされると放電され、伝達信号EXE
000によってスイッチ1120Cがオンされると出力
ノード1135から電荷が注入されて充電される。キャ
パシタ1121Cが放電されることによってダウン信号
DWN000がサンプリング回路1200Cにサンプリ
ングされ、その後、キャパシタ1121Cが充電される
ことによってダウン信号DWN000がループフィルタ
113へ伝達される。また、キャパシタ1121Cが放
電された後、リセット信号RST000によってスイッ
チ1122Cがオンされるとキャパシタ1121Cは増
幅器1123Cによって充電される。これによって、サ
ンプリング回路1200Cは、一旦、サンプリングした
ダウン信号DWN000をキャンセルする。
【0102】サンプリング回路1200A,1200
B,1200Cは、それぞれ、ダウン信号DWN0、ダ
ウン信号DWN00、ダウン信号DWN000が受信デ
ータDINのエッジに無関係なダウン信号DWNの信号
成分k1(図6参照)を含むときは、信号成分k1をキ
ャンセルする動作を行なう。また、サンプリング回路1
200A,1200B,1200Cは、それぞれ、ダウ
ン信号DWN0、ダウン信号DWN00、ダウン信号D
WN000が受信データDINのエッジを検出した信号
成分k2(図6参照)を含むときは、信号成分k2をル
ープフィルタ113へ伝達する動作を行なう。
【0103】信号成分k1をキャンセルする動作、およ
び信号成分k2をループフィルタ113へ伝達する動作
は、上述した動作と同じである。
【0104】上述したように、チャージポンプ111B
とループふぃるた113との間に3個のサンプリング回
路1200A,1200B,1200Cを並列に接続す
ることによって、信号成分k1をキャンセルする動作期
間、および信号成分k2をループフィルタ113へ伝達
する動作期間を、実施の形態1における動作期間に対し
て3倍にすることができる。その結果、リカバリー回路
11Bの周波数が3倍になっても、再生クロックCLK
を受信データDINの位相に一致させ、かつ、ジッタの
少ない再生クロックCLKを正確に生成することができ
る。
【0105】本発明においては、チャージポンプとルー
プフィルタとの間に並列に接続するサンプリング回路
は、2および3に限らず、一般に複数個であれば良い。
その場合、位相比較回路は、サンプリング回路の個数に
相当する数のダウン信号とリセット信号とを上述したの
と同じ方法によって生成し、出力する。
【0106】実施の形態2によれば、リカバリー回路に
おいては、受信データのエッジを検出した結果をループ
フィルタへ伝達する動作期間、および受信データのエッ
ジに無関係なダウン信号をキャンセルする動作期間を長
くすることができるので、高周波数の再生クロックを生
成する場合にも、ジッタの少ない再生クロックを生成で
きる。
【0107】[実施の形態3]図16を参照して、実施
の形態3によるリカバリー回路11Cは、実施の形態1
によるリカバリー回路11におけるサンプリング回路1
12をチャージポンプ111と置換え、その置換えたサ
ンプリング回路112をサンプリング回路112Cに代
えたものであり、その他はリカバリー回路11と同じで
ある。
【0108】位相比較回路110は、アップ信号UPを
チャージポンプ111へ出力し、ダウン信号DWNおよ
びリセット信号RSTをサンプリング回路112Cへ出
力する。また、電圧制御発振器114は、位相の異なる
7つのクロックCLK0〜CLK6をサンプリング回路
112Cへ出力する。
【0109】図17を参照して、サンプリング回路11
2Cは、後述するように、位相比較回路110から入力
されたダウン信号DWNおよびリセット信号RSTと、
電圧制御発振器114からのクロックCLK0〜CLK
6とに基づいて、受信データDINのエッジに無関係な
ダウン信号をキャンセルし、受信データDINのエッジ
を検出したダウン信号DWNを再生した再生信号DWX
を生成し、チャージポンプ111のスイッチ1003へ
出力する。また、位相比較回路110は、アップ信号U
Pをチャージポンプ111のスイッチ1002へ出力す
る。
【0110】アップ信号UPがチャージポンプ111に
入力されると、スイッチ1002がオンされ、電流源1
001によって電源ノード1005から出力ノード11
35へ電流が供給される。そうすると、ループフィルタ
113のキャパシタ1131が充電され、制御電圧VC
の電圧レベルが上昇する。そして、ループフィルタ11
3は、上昇した制御電圧VCを電圧制御発振器114へ
出力し、上述したように位相を調整した再生クロックC
LKを生成する。
【0111】再生信号DWXがサンプリング回路112
Cからチャージポンプ111へ入力されると、スイッチ
1003がオンされ、電流源1004によってキャパシ
タ1131の電荷が出力ノード1135を介して接地ノ
ード1006へ放電される。そして、制御電圧VCの電
圧レベルが低下し、ループフィルタ113は、低下した
制御電圧VCを電圧制御発振器114へ出力し、上述し
たように位相を調整した再生クロックCLKを生成す
る。
【0112】図18を参照して、サンプリング回路11
2Cは、フリップフロップ1600〜1603と、AN
Dゲート1604〜1608と、ORゲート1609
と、RSラッチ1610とを備える。フリップフロップ
1600は、電圧制御発振器114から入力されたクロ
ックCLK0の立下りエッジC0に同期してダウン信号
DWNをサンプリングし、ANDゲート1604へ出力
する。フリップフロップ1601は、電圧制御発振器1
14から入力されたクロックCLK1の立下りエッジC
1に同期してダウン信号DWNをサンプリングし、その
反転信号をANDゲート1605へ出力する。フリップ
フロップ1602は、電圧制御発振器114から入力さ
れたクロックCLK2の立下りエッジC2に同期してダ
ウン信号DWNをサンプリングし、その反転信号をAN
Dゲート1606へ出力する。フリップフロップ160
3は、電圧制御発振器114から入力されたクロックC
LK3の立下りエッジC3に同期してダウン信号DWN
をサンプリングし、その反転信号をANDゲート160
7へ出力する。
【0113】ANDゲート1604は、電圧制御発振器
114からのクロックCLK4の立下りエッジC4に同
期して、リセット信号RSTの反転信号と、フリップフ
ロップ1600の出力信号との論理積を演算し、その演
算結果をRSラッチ回路1610のセット入力へ入力す
る。ANDゲート1605は、電圧制御発振器114か
らのクロックCLK5の立下りエッジC5に同期して、
フリップフロップ1601の反転出力がHレベルのとき
RSラッチ回路1610をリセットする。ANDゲート
1606は、電圧制御発振器114からのクロックCL
K6の立下りエッジC6に同期して、フリップフロップ
1602の反転出力がHレベルのときRSラッチ回路1
610をリセットする。ANDゲート1607は、クロ
ックCLK0の立下りエッジC0に同期して、フリップ
フロップ1603の反転出力がHレベルのときRSラッ
チ回路1610をリセットする。ANDゲート1608
は、クロックCLK2のエッジC2、およびクロックC
LK3のエッジC3におけるサンプリングがHレベルか
Lレベルに応じてRSラッチ回路1610をリセットす
る。ORゲート1609は、ANDゲート1605の出
力信号、ANDゲート1606の出力信号、ANDゲー
ト1607の出力信号、およびANDゲート1608の
出力信号の論理和を演算し、その演算結果をRSラッチ
回路1610のリセット入力へ入力する。RSラッチ回
路1610は、ANDゲート1604の出力信号をOR
ゲート1609の出力信号によってリセットし、再生信
号DWXを出力する。
【0114】図19に示すように、電圧制御発振器11
4から入力されるクロックCLK0〜CLK6は一定の
位相差を有する。クロックCLK0〜CLK6の各々
は、図8に示すリングオシレータの各段から出力される
クロックである。
【0115】図20を参照して、サンプリング回路11
2Cにおける再生信号DWXの生成動作について説明す
る。図20は、再生クロックCLKの位相が受信データ
DINの位相よりも進んでいる場合を示す。位相比較回
路110は、上述した方法によって再生クロックCLK
の位相を受信データDINの位相と比較し、ダウン信号
DWNとリセット信号RSTとをサンプリング回路11
2Cへ出力する。
【0116】まず、ダウン信号DWNのパルス成分P1
の再生について説明する。サンプリング回路112Cの
フリップフロップ1600は、クロックCLK0の立下
りエッジC0に同期してダウン信号DWNのパルス成分
P1をサンプリングし、Hレベルの信号をANDゲート
1604へ出力する。フリップフロップ1601は、ク
ロックCLK1の立下りエッジC1に同期してダウン信
号DWNをサンプリングし、Hレベルの信号を反転した
Lレベルの信号をANDゲート1605へ出力する。フ
リップフロップ1602は、クロックCLK2の立下り
エッジC2に同期してダウン信号DWNをサンプリング
し、Hレベルの信号を反転したLレベルの信号をAND
ゲート1606へ出力する。フリップフロップ1603
は、クロックCLK3の立下りエッジC3に同期してダ
ウン信号DWNをサンプリングし、Lレベルの信号を反
転したHレベルの信号をANDゲート1607へ出力す
る。
【0117】クロックCLK4の立下りエッジC4にお
いてリセット信号RSTはLレベルであり、フリップフ
ロップ1600の出力信号はHレベルであるので、AN
Dゲート1604は、Hレベルの信号をRSラッチ回路
1610のセット入力へ衆力する。そうすると、RSラ
ッチ回路1610は、エッジC4においてHレベルの再
生信号DWXを出力する。
【0118】フリップフロップ1601は、Lレベルの
信号をANDゲート1605へ出力するので、ANDゲ
ート1605はクロックCLK5の立下りエッジC5に
おいてRSラッチ回路1610をリセットせず、RSラ
ッチ回路1610はHレベルの再生信号DWXを出力す
る。フリップフロップ1602は、Lレベルの信号をA
NDゲート1606へ出力するので、ANDゲート16
06はクロックCLK6の立下りエッジC6においてR
Sラッチ回路1610をリセットせず、RSラッチ回路
1610はHレベルの再生信号DWXを出力する。フリ
ップフロップ1603は、Hレベルの信号をANDゲー
ト1607へ出力するので、ANDゲート1607はク
ロックCLK0の立下りエッジC0においてRSラッチ
回路1610をリセットし、RSラッチ回路1610は
Lレベルの再生信号DWXを出力する。これによって、
ダウン信号DWNのパルス成分P1は、再生信号成分P
1Xとして再生される。
【0119】同様にして、ダウン信号DWNのパルス成
分P2は、クロックCLK0の立下りエッジC0、クロ
ックCLK1の立下りエッジC1、クロックCLK2の
立下りエッジC2、クロックCLK3の立下りエッジC
3によってサンプリングされる。したがって、フリップ
フロップ1600は、Hレベルの信号をANDゲート1
604へ出力し、フリップフロップ1601は、Lレベ
ルの信号をANDゲート1605へ出力する。また、フ
リップフロップ1602は、Lレベルの信号をANDゲ
ート1606へ出力し、フリップフロップ1603は、
Lレベルの信号をANDゲート1606へ出力する。
【0120】そうすると、クロックCLK4の立下りエ
ッジC4においてリセット信号RSTはHレベルである
ので、ANDゲート1604はLレベルの信号をRSラ
ッチ回路1610のセット入力へ出力する。そして、R
Sラッチ回路1610は、Lレベルの再生信号DWXを
出力する。フリップフロップ1601は、Lレベルの信
号を出力するので、ANDゲート1605は、クロック
CLK5の立下りエッジC5に同期してRSラッチ回路
1610をリセットせず、RSラッチ回路1610はL
レベルの再生信号DWXを出力する。フリップフロップ
1602は、Lレベルの信号を出力するので、ANDゲ
ート1606は、クロックCLK6の立下りエッジC6
においてRSラッチ回路1610をリセットせず、RS
ラッチ回路1610はLレベルの再生信号DWXを出力
する。フリップフロップ1603は、Lレベルの信号を
出力するので、ANDゲート1607は、クロックCL
K0の立下りエッジC0においてRSラッチ回路161
0をリセットせず、RSラッチ回路1610はLレベル
の再生信号DWXを出力する。これによって、ダウン信
号DWNのパルス成分P2はキャンセルされる。
【0121】次に、ダウン信号DWNのパルス成分P3
の再生について説明する。フリップフロップ1600
は、クロックCLK0の立下りエッジC0に同期してダ
ウン信号DWNをサンプリングし、Hレベルの信号をA
NDゲート1604へ出力する。フリップフロップ16
01は、クロックCLK1の立下りエッジC1に同期し
てダウン信号DWNをサンプリングし、Lレベルの信号
をANDゲート1605へ出力する。フリップフロップ
1602は、クロックCLK2の立下りエッジC2に同
期してダウン信号DWNをサンプリングし、Hレベルの
信号をANDゲート1606へ出力する。フリップフロ
ップ1603は、クロックCLK3の立下りエッジC3
に同期してダウン信号DWNをサンプリングし、Hレベ
ルの信号をANDゲート1606へ出力する。
【0122】クロックCLK4の立下りエッジC4にお
いてリセット信号RSTはLレベルであり、フリップフ
ロップ1600はHレベルの信号を出力するので、AN
Dゲート1604はHレベルの信号をRSラッチ回路1
610のセット入力へ出力する。そして、RSラッチ回
路1610はHレベルの再生信号DWXを出力する。フ
リップフロップ1601はLレベルの信号を出力するの
で、ANDゲート1605はクロックCLK5の立下り
エッジC5に同期してRSラッチ回路1610をリセッ
トせず、RSラッチ回路1610はHレベルの再生信号
DWXを出力する。フリップフロップ1602はHレベ
ルの信号を出力するので、ANDゲート1606はクロ
ックCLK6の立下りエッジC6に同期してRSラッチ
回路1610をリセットし、RSラッチ回路1610は
Lレベルの再生信号DWXを出力する。フリップフロッ
プ1603はHレベルの信号を出力するので、ANDゲ
ート1607はクロックCLK0の立下りエッジC0に
同期してRSラッチ回路1610をリセットし、RSラ
ッチ回路1610はLレベルの再生信号DWXを出力す
る。これによってダウン信号DWNのパルス成分P3
は、再生信号成分P3Xとして再生される。
【0123】ダウン信号DWNのパルス成分P4は、ク
ロックCLK0の立下りエッジC0、クロックCLK1
の立下りエッジC1、クロックCLK2の立下りエッジ
C2、クロックCLK3の立下りエッジC3によってサ
ンプリングされる。したがって、フリップフロップ16
00は、Hレベルの信号をANDゲート1604へ出力
し、フリップフロップ1601は、Lレベルの信号をA
NDゲート1605へ出力する。また、フリップフロッ
プ1602は、Lレベルの信号をANDゲート1606
へ出力し、フリップフロップ1603は、Lレベルの信
号をANDゲート1606へ出力する。
【0124】そうすると、クロックCLK4の立下りエ
ッジC4においてリセット信号RSTはHレベルである
ので、ANDゲート1604はLレベルの信号をRSラ
ッチ回路1610のセット入力へ出力する。そして、R
Sラッチ回路1610は、Lレベルの再生信号DWXを
出力する。フリップフロップ1601は、Lレベルの信
号を出力するので、ANDゲート1605は、クロック
CLK5の立下りエッジC5に同期してRSラッチ回路
1610をリセットせず、RSラッチ回路1610はL
レベルの再生信号DWXを出力する。フリップフロップ
1602は、Lレベルの信号を出力するので、ANDゲ
ート1606は、クロックCLK6の立下りエッジC6
においてRSラッチ回路1610をリセットせず、RS
ラッチ回路1610はLレベルの再生信号DWXを出力
する。フリップフロップ1603は、Lレベルの信号を
出力するので、ANDゲート1607は、クロックCL
K0の立下りエッジC0においてRSラッチ回路161
0をリセットせず、RSラッチ回路1610はLレベル
の再生信号DWXを出力する。これによって、ダウン信
号DWNのパルス成分P4はキャンセルされる。
【0125】上述したようにサンプリング回路112C
は、ダウン信号DWNの信号成分P1,P3を再生し、
信号成分P3,P4をキャンセルする。信号成分P1,
P3は、受信データDINのエッジを検出した信号成分
であり、信号成分P2,P4は、受信データDINのエ
ッジと無関係な信号成分である。したがって、サンプリ
ング回路112Cは、受信データDINのエッジを検出
した信号成分P1,P3を再生信号P1X,P3Xとし
て再生し、受信データDINのエッジと無関係な信号成
分P2,P4をキャンセルする。
【0126】再び、図17を参照して、チャージポンプ
111は、サンプリング回路112Cから再生信号DW
Xが入力されると、信号成分P1X,P3Xによってス
イッチ1003がオンされる。そして、ループフィルタ
113のキャパシタ1131は放電し、制御電圧VCの
電圧レベルは低下する。この場合、電流源1004は、
再生信号P1X,P3Xの幅に応じた電流を出力ノード
1135から接地ノード1006へ流す。すなわち、電
流源1004の電流値を[I]とすると、再生信号P1
Xによって出力ノード1135から接地ノード1006
へ流れる電流値は、[I]×3(クロックCLK4の立
下りエッジC4からクロックCLKC0の立下りエッジ
C0までの間)であり、再生信号P3Xによって出力ノ
ード1135から接地ノード1006へ流れる電流値
は、[I]×2(クロックCLK4の立下りエッジC4
からクロックCLKC6の立下りエッジC6までの間)
である。
【0127】これにより、受信データDINのエッジを
検出したダウン信号DWNの信号成分P1,P3は、ル
ープフィルタ113へ伝達される。そして、ループフィ
ルタ113は、電圧レベルが低下した制御電圧VCを電
圧制御発振器114へ出力し、制御電圧VCの電圧レベ
ルに応じた位相を有する再生クロックCLKが生成され
る。
【0128】なお、位相比較回路110からチャージポ
ンプ111へアップ信号UPが入力されたときの再生ク
ロックCLKの位相調整の動作は実施の形態1と同じで
ある。
【0129】実施の形態3によるリカバリー回路は、図
21に示すリカバリー回路11Dであっても良い。リカ
バリー回路11Dは、リカバリー回路11Cのチャージ
ポンプ111をチャージポンプ111Dに代え、サンプ
リング回路112Cをサンプリング回路112Dに代え
たものであり、その他はリカバリー回路11Cと同じで
ある。
【0130】チャージポンプ111Dは、電流源100
1,1703〜1705と、スイッチ1002,170
0〜1702とを含む。電流源1001およびスイッチ
1002は、実施の形態1と同じである。スイッチ17
00および電流源1703は、出力ノード1135と接
地ノード1006との間に直列に接続され、スイッチ1
700がオンされることによって、電流源1703は、
電流値[I]を出力ノード1135から接地ノード10
06へ流す。スイッチ1701および電流源1704
は、出力ノード1135と接地ノード1006との間に
直列に接続され、スイッチ1701がオンされることに
よって、電流源1704は、電流値[I]×2を出力ノ
ード1135から接地ノード1006へ流す。スイッチ
1702および電流源1705は、出力ノード1135
と接地ノード1006との間に直列に接続され、スイッ
チ1702がオンされることによって、電流源1705
は、電流値[I]×4を出力ノード1135から接地ノ
ード1006へ流す。
【0131】サンプリング回路112Dは、位相比較回
路110からのダウン信号DWNおよびリセット信号R
STと、電圧制御発振器114からのクロックCLK0
〜CLK6とに基づいて、後述する方法によって再生信
号DWX1,DWX2,DWX4を生成し、それぞれ、
スイッチ1700,1701,1702へ出力する。
【0132】図22を参照して、サンプリング回路11
2Dは、フリップフロップ1710〜1713と、AN
Dゲート1714〜1717,1720〜1722と、
ORゲート1718,1719とを含む。フリップフロ
ップ1710は、電圧制御発振器114からのクロック
CLK0の立下りエッジC0に同期して位相比較回路1
10からのダウン信号DWNをサンプリングし、AND
ゲート1714へ出力する。フリップフロップ1711
は、電圧制御発振器114からのクロックCLK1の立
下りエッジC1に同期して位相比較回路110からのダ
ウン信号DWNをサンプリングし、出力信号をANDゲ
ート1715へ出力し、反転出力信号をANDゲート1
714へ出力する。フリップフロップ1712は、電圧
制御発振器114からのクロックCLK2の立下りエッ
ジC2に同期して位相比較回路110からのダウン信号
DWNをサンプリングし、出力信号をANDゲート17
16へ出力し、反転出力信号をANDゲート1715へ
出力する。フリップフロップ1713は、電圧制御発振
器114からのクロックCLK3の立下りエッジC3に
同期して位相比較回路110からのダウン信号DWNを
サンプリングし、出力信号をANDゲート1722へ出
力し、反転出力信号をANDゲート1716へ出力す
る。
【0133】ANDゲート1714は、フリップフロッ
プ1710の出力信号と、フリップフロップ1711の
反転出力信号との論理積を演算し、その演算結果をOR
ゲート1718へ出力する。ANDゲート1715は、
フリップフロップ1711の出力信号と、フリップフロ
ップ1712の反転出力信号との論理積を演算し、その
演算結果をORゲート1719へ出力する。ANDゲー
ト1716は、フリップフロップ1712の出力信号
と、フリップフロップ1713の反転出力信号との論理
積を演算し、その演算結果をORゲート1718,17
19へ出力する。
【0134】ANDゲート1717は、リセット信号R
STがLレベルのとき、クロックCLK5の立下りエッ
ジC5と、クロックCLK6の立下りエッジC6との間
に再生信号DWX1,DWX2,DWX4を再生する。
ORゲート1718は、ANDゲート1714の出力信
号と、ANDゲート1716の出力信号との論理和を演
算し、その演算結果をANDゲート1720へ出力す
る。ORゲート1719は、ANDゲート1715の出
力信号と、ANDゲート1716の出力信号との論理和
を演算し、その演算結果をANDゲート1721へ出力
する。ANDゲート1720は、ANDゲート1717
の出力信号がHレベルのとき、再生信号DWX1を出力
する。ANDゲート1721は、ANDゲート1717
の出力信号がHレベルのとき、再生信号DWX2を出力
する。ANDゲート1722は、ANDゲート1717
の出力信号がHレベルのとき、再生信号DWX4を出力
する。
【0135】図23を参照して、ダウン信号DWNの再
生について説明する。図23は、再生クロックCLKの
位相が受信データDINの位相よりも進んでいる場合を
示す。まず、ダウン信号DWNのパルス成分P1の再生
について説明する。フリップフロップ1710は、クロ
ックCLK0の立下りエッジC0に同期して、パルス成
分P1をサンプリングし、Hレベルの信号をANDゲー
ト1714へ出力する。フリップフロップ1711は、
クロックCLK1の立下りエッジC1に同期して、パル
ス成分P1をサンプリングし、Hレベルの出力信号をA
NDゲート1715へ出力し、Lレベルの反転出力信号
をANDゲート1714へ出力する。フリップフロップ
1712は、クロックCLK2の立下りエッジC2に同
期して、パルス成分P1をサンプリングし、Hレベルの
出力信号をANDゲート1716へ出力し、Lレベルの
反転出力信号をANDゲート1715へ出力する。フリ
ップフロップ1713は、クロックCLK3の立下りエ
ッジC3に同期して、パルス成分P1をサンプリング
し、Lレベルの出力信号をANDゲート1722へ出力
し、Hレベルの反転出力信号をANDゲート1716へ
出力する。
【0136】ANDゲート1714は、フリップフロッ
プ1710からのHレベルの出力信号と、フリップフロ
ップ1711からのLレベルの反転出力信号との論理積
を演算し、Lレベルの信号をORゲート1718へ出力
する。ANDゲート1715は、フリップフロップ17
11からのHレベルの出力信号と、フリップフロップ1
712からのLレベルの反転出力信号との論理積を演算
し、Lレベルの信号をORゲート1719へ出力する。
ANDゲート1716は、フリップフロップ1712か
らのHレベルの出力信号と、フリップフロップ1713
からのHレベルの反転出力信号との論理積を演算し、H
レベルの信号をORゲート1718,1719へ出力す
る。
【0137】そうすると、ORゲート1718,171
9は、Hレベルの信号を、それぞれ、ANDゲート17
20,1721へ出力する。クロックCLK5の立下り
エッジC5、およびクロックCLK6の立下りエッジC
6において、リセット信号RSTはLレベルであるの
で、エッジC5においてANDゲート1717はHレベ
ルの信号を出力し、エッジC6においてANDゲート1
717はLレベルの信号を出力する。したがって、エッ
ジC5において、ANDゲート1720,1721はH
レベルの再生信号DWX1,DWX2を出力し、AND
ゲート1722は、フリップフロップ1713からLレ
ベルの信号が入力されるため、Lレベルの再生信号DW
X4を出力する。そして、エッジC6において、AND
ゲート1717はLレベルの信号を出力するため、AN
Dゲート1720〜1722は、Lレベルの再生信号D
WX1,DWX2,DWX4を出力する。
【0138】ダウン信号DWNのパルス成分P2のキャ
ンセルについて説明する。フリップフロップ1710
は、クロックCLK0の立下りエッジC0に同期してパ
ルス成分P2をサンプリングし、Hレベルの信号をAN
Dゲート1714へ出力する。フリップフロップ171
1は、クロックCLK1の立下りエッジC1に同期して
パルス成分P2をサンプリングし、Hレベルの信号をA
NDゲート1715へ出力し、Lレベルの信号をAND
ゲート1714へ出力する。フリップフロップ1712
は、クロックCLK2の立下りエッジC2に同期してパ
ルス成分P2をサンプリングし、Hレベルの信号をAN
Dゲート1716へ出力し、Lレベルの信号をANDゲ
ート1715へ出力する。フリップフロップ1713
は、クロックCLK3の立下りエッジC3に同期してパ
ルス成分P2をサンプリングし、Hレベルの信号をAN
Dゲート1722へ出力し、Lレベルの信号をANDゲ
ート1716へ出力する。
【0139】そうすると、ANDゲート1714は、L
レベルの信号をORゲート1718へ出力し、ANDゲ
ート1715は、Lレベルの信号をORゲート1719
へ出力し、ANDゲート1716は、Lレベルの信号を
ORゲート1718,1719へ出力する。そして、O
Rゲート1718はLレベルの信号をANDゲート17
20へ出力し、ORゲート1719はLレベルの信号を
ANDゲート1721へ出力する。
【0140】クロックCLK4の立下りエッジC4、ク
ロックCLK5の立下りエッジC5、およびクロックC
LK6の立下りエッジC6においてリセット信号RST
はHレベルであるため、ANDゲート1717はLレベ
ルの信号をANDゲート1720〜1722の各々へ出
力する。したがって、ANDゲート1720〜1722
の各々はLレベルの信号を出力し、ダウン信号DWNの
パルス成分P2はキャンセルされる。
【0141】ダウン信号DWNのパルス成分P3の検出
について説明する。フリップフロップ1710は、クロ
ックCLK0の立下りエッジC0に同期してパルス成分
P3をサンプリングし、Hレベルの信号をANDゲート
1714へ出力する。フリップフロップ1711は、ク
ロックCLK1の立下りエッジC1に同期してパルス成
分P3をサンプリングし、Hレベルの信号をANDゲー
ト1715へ出力し、Lレベルの信号をANDゲート1
714へ出力する。フリップフロップ1712は、クロ
ックCLK2の立下りエッジC2に同期してパルス成分
P3をサンプリングし、Lレベルの信号をANDゲート
1716へ出力し、Hレベルの信号をANDゲート17
15へ出力する。フリップフロップ1713は、クロッ
クCLK3の立下りエッジC3に同期してパルス成分P
3をサンプリングし、Lレベルの信号をANDゲート1
722へ出力し、Hレベルの信号をANDゲート171
6へ出力する。
【0142】そうすると、ANDゲート1714は、L
レベルの信号をORゲート1718へ出力し、ANDゲ
ート1715は、Hレベルの信号をORゲート1719
へ出力し、ANDゲート1716は、Lレベルの信号を
ORゲート1718,1719へ出力する。そして、O
Rゲート1718はLレベルの信号をANDゲート17
20へ出力し、ORゲート1719はHレベルの信号を
ANDゲート1721へ出力する。
【0143】クロックCLK5の立下りエッジC5、お
よびクロックCLK6の立下りエッジC6においてリセ
ット信号RSTはLレベルであるので、ANDゲート1
717は、エッジC5からエッジC6までの期間、Hレ
ベルの信号をANDゲート1720〜1722の各々へ
出力する。その結果、ANDゲート1720はLレベル
の再生信号DWX1を出力し、ANDゲート1721は
Hレベルの再生信号DWX2を出力し、ANDゲート1
722はLレベルの再生信号DWX4を出力する。これ
によって、ダウン信号DWNのパルス成分P3が再生信
号DWX2として再生される。
【0144】ダウン信号DWNのパルス成分P4のキャ
ンセルについてはパルス成分P2のキャンセルと同じで
ある。
【0145】ダウン信号DWNのうち、パルス成分P
1,P3は受信データDINのエッジを検出した信号成
分であり、パルス成分P2,P4は受信データDINの
エッジに無関係な信号成分である。したがって、サンプ
リング回路112Dは、受信データDINのエッジを検
出したダウン信号DWNの信号成分P1,P3を、それ
ぞれ、再生信号DWX1,DWX2、再生信号DWX2
として再生し、受信デーらDINのエッジに無関係な信
号成分P2,P4をキャンセルする。
【0146】サンプリング回路112Dは、クロックC
LK0のエッジC0に同期したダウン信号DWNのサン
プリングがHレベルであり、クロックCLK1のエッジ
C1、クロックCLK2のエッジC2、およびクロック
CLK3のエッジC3におけるダウン信号DWNのサン
プリングがLレベルのとき、再生信号DWX1を再生
し、クロックCLK0のエッジC0、およびクロックC
LK1のエッジC1に同期したダウン信号DWNのサン
プリングがHレベルであり、クロックCLK2のエッジ
C2、およびクロックCLK3のエッジC3におけるダ
ウン信号DWNのサンプリングがLレベルのとき、再生
信号DWX2を再生する。
【0147】また、サンプリング回路112Dは、クロ
ックCLK0のエッジC0、クロックCLK1のエッジ
C1、およびクロックCLK2のエッジC2に同期した
ダウン信号DWNのサンプリングがHレベルであり、ク
ロックCLK3のエッジC3におけるダウン信号DWN
のサンプリングがLレベルのとき、再生信号DWX1,
DWX2を再生し、クロックCLK0のエッジC0、ク
ロックCLK1のエッジC1、クロックCLK2のエッ
ジC2、およびクロックCLK3のエッジC3に同期し
たダウン信号DWNのサンプリングがHレベルであると
き、再生信号DWX4を再生する。
【0148】再び、図21を参照して、サンプリング回
路112Dが再生信号DWX1のみ、Hレベルの信号を
出力したとき、スイッチ1700がオンされ、スイッチ
1701,1702がオフされる。そして、ループフィ
ルタ113のキャパシタ1131は放電し、キャパシタ
1131に蓄積された電荷は、電流源1703を介して
電流値[I]として出力ノード11354から接地ノー
ド1006へ流れる。
【0149】また、サンプリング回路112Dが再生信
号DWX2のみ、Hレベルの信号を出力したとき、スイ
ッチ1701がオンされ、スイッチ1700,1702
がオフされる。そして、ループフィルタ113のキャパ
シタ1131は放電し、キャパシタ1131に蓄積され
た電荷は、電流源1704を介して電流値2×[I]と
して出力ノード11354から接地ノード1006へ流
れる。
【0150】さらに、サンプリング回路112Dが再生
信号DWX4のみ、Hレベルの信号を出力したとき、ス
イッチ1702がオンされ、スイッチ1700,170
1がオフされる。そして、ループフィルタ113のキャ
パシタ1131は放電し、キャパシタ1131に蓄積さ
れた電荷は、電流源1705を介して電流値4×[I]
として出力ノード11354から接地ノード1006へ
流れる。
【0151】またさらに、サンプリング回路112Dが
Hレベルの再生信号DWX1、およびHレベルの再生信
号DWX2を出力したとき、スイッチ1700,170
1がオンされ、スイッチ1702がオフされる。そし
て、ループフィルタ113のキャパシタ1131は放電
し、キャパシタ1131に蓄積された電荷は、電流源1
703,1704を介して電流値[I]+2×[I]=
3×[I]として出力ノード11354から接地ノード
1006へ流れる。
【0152】したがって、サンプリング回路112Dか
ら出力される再生信号DWX1,DWX2,DWX4
は、チャージポンプ111Dにおいて出力ノード113
5から接地ノード1006へ流れる電流値の重み付けを
行ない、ダウン信号DWNのうち、パルス幅の異なるパ
ルス成分P1,P3をチャージポンプ111Dへ伝達す
る信号である。つまり、3個のクロックのエッジC0〜
C2によってサンプリングされるパルス成分P1は、電
流値としての重み付けが1×[I]の再生信号DWX
1、および電流値としての重み付けが2×[I]の再生
信号DWX2として再生される。また、2個のクロック
のエッジC0,C1によってサンプリングされるパルス
成分P3は、電流値としての重み付けが2×[I]の再
生信号DWX2として再生される。その他のパルス成分
についても同様である。
【0153】再生信号DWX1,DWX2,DWX4は
チャージポンプ111Dへ入力されると、上述したよう
に、キャパシタ1131各電流値に相当する電荷を放電
する。そうすると、制御電圧VCの電圧レベルが、電荷
の放電量に応じて低下し、ループフィルタ113は、電
圧レベルが低下した制御電圧VCを電圧制御発振器11
4へ出力する。
【0154】その後、実施の形態1における動作と同じ
動作によって、制御電圧VCの電圧レベルに応じた位相
を有する再生クロックCLKが再生される。
【0155】図17に示すリカバリー回路11Cは、受
信データDINのエッジを検出したダウン信号DWNの
パルス成分を、単一の電流源1004を介して流れる電
流の時間に対して重み付けを行なった信号として再生す
る。これに対して、図21に示すリカバリー回路11D
は、上述したように、受信データDINのエッジを検出
したダウン信号DWNのパルス成分を、一定時間内に流
れる電流の電流値に対して重み付けを行なった信号とし
て再生する。したがって、2つのリカバリー回路11
C,11Dは、受信データDINのエッジを検出したダ
ウン信号DWNのパルス成分のパルス幅に応じた電荷を
ループフィルタ113のキャパシタ1131が放電する
ように、ダウン信号DWNをループフィルタ113へ伝
達する点で共通する。
【0156】また、リカバリー回路11C,11Dは、
受信データDINのエッジに無関係な信号成分をディジ
タル的な信号処理によってキャンセルする点でも共通す
る。
【0157】実施の形態3によれば、受信データのエッ
ジを検出したダウン信号の信号成分はディジタル的に再
生してループフィルタへ伝達され、受信データのエッジ
に無関係な信号成分はディジタル的にキャンセルされる
ので、ループフィルタは再生クロックの位相調整な必要
なダウン信号が伝達されたときのみ、制御電圧の電圧レ
ベルを低下させれば良く、リカバリー回路はジッタの少
ない再生クロックを生成できる。また、ダウン信号の信
号成分は、ディジタル的に再生またはキャンセルされる
ので、迅速な再生クロックの位相調整を行なうことがで
きる。
【0158】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【0159】
【発明の効果】本発明によれば、リカバリー回路は、受
信データのエッジに無関係なダウン信号をキャンセルす
るので、再生クロックの位相が受信データの位相にロッ
クした状態においてジッタの少ない再生クロックCLK
を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通信装置の送受信部の回路図である。
【図2】 実施の形態1によるリカバリー回路の概略ブ
ロック図である。
【図3】 図2に示すリカバリー回路の位相比較回路の
回路図である。
【図4】 図3に示す位相比較回路のエッジ検出回路の
回路図である。
【図5】 図4に示すエッジ検出回路における信号のタ
イミング図である。
【図6】 図3に示す位相比較回路から出力される信号
のタイミング図である。
【図7】 図2に示すリカバリー回路のチャージポン
プ、サンプリング回路、およびループフィルタの回路図
である。
【図8】 図2に示すリカバリー回路における電圧制御
発振器の回路図である。
【図9】 実施の形態2によるリカバリー回路の概略ブ
ロック図である。
【図10】 図9に示すリカバリー回路における位相比
較回路の回路図である。
【図11】 10に示す位相比較回路から出力される信
号のタイミング図である。
【図12】 図9に示すリカバリー回路におけるチャー
ジポンプ、サンプリング回路、およびループフィルタの
回路図である。
【図13】 実施の形態2によるリカバリー回路の他の
概略ブロック図である。
【図14】 図13に示すリカバリー回路における位相
比較回路の回路図である。
【図15】 図13に示すリカバリー回路におけるチャ
ージポンプ、サンプリング回路、およびループフィルタ
の回路図である。
【図16】 実施の形態3によるリカバリー回路の概略
ブロック図である。
【図17】 図16に示すリカバリー回路の動作を説明
するためのブロック図および回路図である。
【図18】 図16に示すリカバリー回路におけるサン
プリング回路の回路図である。
【図19】 図16に示すリカバリー回路における電圧
制御発振器から出力されるクロックのタイミング図であ
る。
【図20】 図19に示すサンプリング回路におけるダ
ウン信号の再生とキャンセルの動作を説明するための信
号のタイミング図である。
【図21】 実施の形態3によるリカバリー回路の他の
概略ブロック図である。
【図22】 図21に示すリカバリー回路におけるサン
プリング回路の回路図である。
【図23】 図22に示すサンプリング回路におけるダ
ウン信号の再生とキャンセルの動作を説明するための信
号のタイミング図である。
【図24】 従来の位相比較回路の回路図である。
【図25】 図24に示す位相比較回路における信号の
タイミング図である。
【符号の説明】
1 通信ケーブル、10 レシーバ、11,11A,1
1B,11C,11Dリカバリー回路、12 入力ラッ
チ回路、13,16 n分の1分周器、14,1107
〜1109,1504〜1506 デマルチプレクサ、
15 PLL回路、17 マルチプレクサ、18 出力
ラッチ回路、19 ドライバ、20受信部、30 送信
部、40 通信装置、110,110A,110B,5
00位相比較回路、111,111A,111B,11
1D チャージポンプ、112,112A,112B,
112C,112D,1200A,1200B、120
0C サンプリング回路、113 ループフィルタ、1
14 電圧制御発振器、530,540 EX−ORゲ
ート、510,520,1500〜1503,1507
〜1512,1600〜1603,1710〜1713
フリップフロップ、1001,1004,1703〜
1705 電流源、1002,1003,1003A,
1003B,1003C、1120,1120A,11
20B,1120C、1122,1122A,1122
B、1122C,1700〜1702 スイッチ、10
05,1147 電源ノード、1006,1124,1
132,1148 接地ノード、1007,1135
出力ノード、1100エッジ検出回路、1101,11
02,1610 RSラッチ回路、1103フリップフ
ロップ、1104〜1106,1117,1118,1
604〜1608,1714〜1717,1720〜1
722 ANDゲート、1110〜1116,1156
〜1162 インバータ、1119,1609,171
8,1719 ORゲート、1121,1121A,1
121B,1121C、1131 キャパシタ、112
3、1123A,1123B、1123C 増幅器、1
125,1133,1170〜1178 ノード、11
30,1145,1146 抵抗、1141,114
2,1149〜1155 PチャネルMOSトランジス
タ、1143,1144,1163〜1169 Nチャ
ネルMOSトランジスタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC24 CC38 CC41 DD01 DD05 DD08 DD10 DD32 DD42 DD43 DD48 EE15 GG07 GG15 HH03 JJ02 JJ08 KK25 LL01 LL02 LL04 5K047 AA06 GG08 KK12 MM28 MM38 MM46 MM50 MM63

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生クロックの位相を受信データの位相
    と比較し、前記再生クロックの位相が前記受信データの
    位相よりも遅れており、かつ、前記再生クロックが第1
    の論理である第1の期間に前記受信データのエッジを検
    出したときアップ信号を出力し、前記再生クロックの位
    相が前記受信データの位相よりも進んでいるとき、前記
    再生クロックが第2の論理である第2の期間に前記受信
    データのエッジを検出した第1の成分と、前記第2の期
    間において前記受信データの論理が一定であることを検
    出した第2の成分とから成るダウン信号を出力する位相
    比較回路と、 前記アップ信号が入力されると、制御電圧を上昇させ、
    前記ダウン信号の前記第1の成分が入力されると、前記
    制御電圧を降下させ、前記ダウン信号の前記第2の成分
    が入力されると、前記第2の成分をキャンセルして前記
    制御電圧を保持する制御電圧調整回路と、 前記制御電圧のレベルに応じて位相を変化させた再生ク
    ロックを生成し、その生成した再生クロックを前記位相
    比較回路へ出力する電圧制御発振器とを備えるリカバリ
    ー回路。
  2. 【請求項2】 前記制御電圧調整回路は、 供給される電荷に基づいて、前記制御電圧を上昇させ、
    または前記制御電圧を降下させるループフィルタ回路
    と、 前記アップ信号に基づいて前記制御電圧を上昇させるた
    めの第1の電荷を供給し、前記ダウン信号に基づいて前
    記制御電圧を降下させるための第2の電荷を供給するチ
    ャージポンプ回路と、 前記第1の電荷を前記ループフィルタ回路へ供給し、前
    記第1の成分が入力された場合、前記第2の電荷を一定
    期間保持した後に前記ループフィルタ回路へ供給し、前
    記第2の成分が入力された場合、前記第2の電荷をキャ
    ンセルするサンプリング回路とを含む、請求項1に記載
    のリカバリー回路。
  3. 【請求項3】 前記位相比較回路は、前記第1の成分が
    入力された場合、前記第2の電荷を前記ループフィルタ
    回路へ伝達するための伝達信号と、前記第2の成分が入
    力された場合、前記第2の電荷をキャンセルするための
    リセット信号とをさらに出力し、 前記サンプリング回路は、 前記ダウン信号が前記チャージポンプ回路へ入力される
    と前記第2の電荷をサンプリングして保持し、前記伝達
    信号が入力されると前記ループフィルタ回路と導通し、 前記リセット信号が入力されると、前記制御電圧を一定
    に保持し、かつ、サンプリング値を前記制御電圧と等し
    くする、請求項2に記載のリカバリー回路。
  4. 【請求項4】 前記チャージポンプ回路と前記ループフ
    ィルタ回路との間に並列に接続された複数個の前記サン
    プリング回路を含む、請求項3に記載のリカバリー回
    路。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング回路は、前記チャージ
    ポンプ回路から放出される前記第2の電荷をサンプリン
    グして保持する容量素子、前記伝達信号によって制御さ
    れる第1のスイッチ、前記リセット信号によって制御さ
    れる第2のスイッチ、および前記容量素子を制御電圧に
    等しくするアナログバッファから成る、請求項3または
    請求項4に記載のリカバリー回路。
  6. 【請求項6】 前記制御電圧調整回路は、前記ダウン信
    号の前記第2の成分をディジタル信号処理によってキャ
    ンセルする、請求項1に記載のリカバリー回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧制御発振器は、位相の異なる複
    数のクロックをさらに生成し、 前記制御電圧調整回路は、 前記電圧制御発振器へ前記制御電圧を供給する出力ノー
    ドと、 前記複数のクロックを入力し、前記位相比較回路から入
    力された前記ダウン信号の第1および第2の成分を前記
    複数のクロックによってサンプリングして前記第1の成
    分のみを再生した再生信号を出力するサンプリング回路
    と、 前記位相比較回路からの前記アップ信号に基づいて前記
    制御電圧を上昇させるための第1の電荷を前記ループフ
    ィルタ回路へ供給し、前記サンプリング回路からの前記
    再生信号に基づいて前記制御電圧を降下させるための第
    2の電荷を前記ループフィルタ回路から受給するチャー
    ジポンプ回路と、 前記第1の電荷に基づいて前記出力ノード上の前記制御
    電圧を上昇させ、前記第2の電荷に基づいて前記出力ノ
    ード上の前記制御電圧を降下させるループフィルタ回路
    とを含む、請求項6に記載のリカバリー回路。
  8. 【請求項8】 前記位相比較回路は、リセット信号をさ
    らに出力し、 前記サンプリング回路は、前記複数のクロックによって
    前記ダウン信号の第2の成分に続いて前記リセット信号
    をサンプリングしたとき、前記ダウン信号の第2の成分
    をキャンセルする、請求項7に記載のリカバリー回路。
  9. 【請求項9】 前記サンプリング回路は、電流を一定に
    保持し、前記ダウン信号の第1の成分の幅に応じて前記
    電流を流す時間を変化させることによって前記チャージ
    ポンプ回路が前記第2の電荷を受給するように前記再生
    信号を再生する、請求項7に記載のリカバリー回路。
  10. 【請求項10】 前記サンプリング回路は、電流を流す
    時間を一定に保持し、前記ダウン信号の第1の成分の幅
    に応じて電流値を変化させることによって前記チャージ
    ポンプ回路が前記第2の電荷を受給するように前記再生
    信号を再生する、請求項7に記載のリカバリー回路。
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